JP2003097394A - 補助空気制御弁 - Google Patents

補助空気制御弁

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JP2003097394A
JP2003097394A JP2001289569A JP2001289569A JP2003097394A JP 2003097394 A JP2003097394 A JP 2003097394A JP 2001289569 A JP2001289569 A JP 2001289569A JP 2001289569 A JP2001289569 A JP 2001289569A JP 2003097394 A JP2003097394 A JP 2003097394A
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valve body
ventilation
auxiliary air
housing
air control
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JP2001289569A
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English (en)
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Kazuhiko Suma
一彦 須磨
Keiichi Kai
圭一 甲斐
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒形弁体の外周面に設けた異物捕捉溝でブロ
ーバイガス中の異物を捕捉し、筒形弁体の摺動抵抗を小
さく保つことができるようにする。 【解決手段】 補助空気制御弁のハウジング1には、補
助空気が流通する通気管部2を設け、その径方向には一
対の通気穴2B,2Bを穿設する。ハウジング1の通気
管部2内には、軸方向に延びる長穴状の通気開口18を
有した筒形弁体17を回動可能に設ける。ハウジング1
の樹脂モールド部5内に設けた電磁アクチュエータ10
により、筒形弁体17を回動軸6と一緒に回動して筒形
弁体17の通気開口18で通気穴2Bを開,閉する。そ
して、筒形弁体17の外周面には通気開口18から周方
向に離間した異物捕捉用の凹溝19,19を、軸方向に
延びる細長溝として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等のアイドリング回転数を制御するアイドルスピ
ード制御弁として好適に用いられる補助空気制御弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両用エンジンに
は、スロットルバルブの閉弁時にエンジンのアイドリン
グ回転数を制御するため、エンジンの吸気管のうちスロ
ットルバルブを迂回(バイパス)した位置に、所謂IS
CV(アイドルスピード制御弁)と呼ばれる補助空気制
御弁を設ける構成としている(例えば、実開平6−17
75号公報等)。
【0003】この種の従来技術による補助空気制御弁
は、エンジンの吸気管のうちスロットルバルブをバイパ
スする途中部位に設置され補助空気が流通する通気穴を
有したハウジングと、該ハウジング内に回動可能に設け
られ通気開口が径方向に穿設された筒形弁体と、該筒形
弁体の通気開口により前記通気穴を開,閉するため前記
ハウジングに設けられ該筒形弁体を正,逆方向に回動す
るアクチュエータとを備えている。
【0004】そして、前記スロットルバルブを閉弁状態
としたエンジンのアイドリング(アイドル運転)時に
は、補助空気制御弁の筒形弁体をアクチュエータで駆動
して弁開度を可変に調整し、これによって、エンジンの
シリンダ内にスロットルバルブをバイパスして供給する
補助空気量を制御し、エンジンのアイドリング回転数を
所要の回転数に調整するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による補助空気制御弁にあっては、エンジンの燃
焼ガスの一部が吹き返しガス(ブローバイガス)となっ
て吸気管側に逆流するようなときに、このブローバイガ
ス中に含まれるカーボン等の異物が、ハウジングの通気
穴周囲に外側から付着することがある。
【0006】そして、このような異物は、閉弁状態にあ
る筒形弁体の外周面にも付着し、通気穴の開口面積を徐
々に減少させるばかりでなく、筒形弁体をアクチュエー
タで回動するときの摺動抵抗を増大させ、補助空気量の
制御を安定して行うのが難しくなる。
【0007】このため、従来技術による補助空気制御弁
にあっても、ハウジングに形成する通気穴の位置を、前
記ブローバイガスの逆流方向とは異なる位置に配向する
等の種々の対策を講じているが、必ずしも十分な対策と
はなりえず、さらなる検討が要求されている。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、筒形弁体の外周面に異
物捕捉溝を形成することにより、ブローバイガス中に含
まれるカーボン等の異物を捕捉でき、筒形弁体を開,閉
弁するときの摺動抵抗を小さく保つことができると共
に、エンジンのアイドル回転数等を長期にわたり安定し
て制御できるようにした補助空気制御弁を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、補助空気の通気穴が設けられたハウジ
ングと、該ハウジング内に回動可能に設けられ通気開口
が径方向に穿設された筒形弁体と、該筒形弁体の通気開
口によって前記通気穴を開,閉するため前記ハウジング
に設けられ該筒形弁体を正,逆方向に回動するアクチュ
エータとを備えた補助空気制御弁に適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記筒形弁体の外周面に、前記通気穴の外側か
ら逆流してくる流体中の異物を捕捉するため前記通気開
口から筒形弁体の周方向に離間した位置に異物捕捉溝を
形成したことにある。
【0011】このように構成することにより、通気穴の
外側からブローバイガス等の流体が逆流してきても、こ
の流体中に含まれる異物を筒形弁体の異物捕捉溝で順次
捕捉でき、この異物がハウジングの通気穴と筒形弁体と
の間に挟み込まれたり、筒形弁体の通気開口内に侵入し
たりするのを防止できる。
【0012】また、請求項2の発明によれば、ハウジン
グは通気穴が径方向に穿設された筒状の通気管部を有
し、筒形弁体の通気開口は該通気管部の軸方向に延びる
長穴からなり、異物捕捉溝は該長穴とほぼ平行に軸方向
に延びる細長い凹溝により構成している。
【0013】これにより、ハウジングの通気管部内に筒
形弁体を摺動可能に挿嵌した状態で該筒形弁体を回動す
ると、長穴からなる筒形弁体の通気開口が通気管部の通
気穴に対して相対変位し、両者がほぼ一致したときに通
気穴を開いて補助空気を通気管部の外側へと流通させる
ことができる。また、筒形弁体を閉弁したときには細長
い凹溝からなる異物捕捉溝を通気管部の通気穴に一致さ
せ、通気穴の外側から逆流してきた異物を凹溝内に捕捉
することができる。
【0014】さらに、請求項3の発明によれば、ハウジ
ングには通気穴の周囲に位置して筒形弁体の外周面との
間をシールするシール突部を設け、異物捕捉溝は、前記
筒形弁体の外周面のうち閉弁時に前記通気穴を閉塞する
部位に位置し開弁時には前記シール突部と径方向で重な
る位置に形成してなる構成としている。
【0015】これにより、シール突部は筒形弁体の外周
面とハウジングとの間をシールし、筒形弁体の閉弁時に
おける補助空気の流通を遮断できる。また、筒形弁体の
開弁時には異物捕捉溝がシール突部と径方向で重なる位
置となるために、この状態でシール突部と異物捕捉溝と
の間に補助空気が流れ込むのを遮断でき、補助空気の流
量制御を安定して行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
補助空気制御弁を、添付図面の図1ないし図7に従って
詳細に説明する。
【0017】図において、1は補助空気制御弁の外殻部
分を構成するハウジングで、該ハウジング1は、図2に
示すように一端側に通気管部2が一体に形成された段付
筒状のハウジング本体3と、該ハウジング本体3の他端
側に嵌合して設けられ、コネクタ部4が一体成形された
樹脂モールド部5とにより構成されている。
【0018】そして、ハウジング1の通気管部2は、軸
方向の一端側が補助空気の流入口2Aとなり、通気管部
2の周壁側には、図2ないし図4に示す如く細長い略四
角形の長穴からなる通気穴2B,2Bが径方向で対向し
た位置に穿設されている。これらの通気穴2Bは、図3
に例示するように通気管部2の軸方向に長さ寸法Lをも
って延び、周方向には幅寸法Wを有している。
【0019】また、通気管部2の周壁外周側には、図3
中に実線で示す如く通気穴2Bの周囲を外側から取り囲
む細長い四角形状の枠体として通気管部2の径方向外側
に突出したガード突部2Cが設けられている。そして、
これらのガード突部2Cは、通気穴2Bの周囲を補強す
ると共に、外部の障害物等から通気穴2Bを保護するも
のである。
【0020】また、通気管部2の周壁内周側には、各通
気穴2Bの周囲に位置して通気管部2の径方向内側に突
出するシール突部2D,2Dが一体に設けられ、これら
のシール突部2Dは、図3中に点線で示すように如く通
気穴2Bの周囲を外側から取り囲む細長い四角形状の枠
状体として形成されている。
【0021】そして、シール突部2Dは、後述する筒形
弁体17の外周面にほぼ摺接し、通気管部2の内周面と
筒形弁体17の外周面との間をシールするものである。
この場合、通気管部2の内周面と筒形弁体17の外周面
との間には、図4に示す如くシール突部2Dを除いたほ
ぼ全周にわたって小さな隙間Sが形成され、筒形弁体1
7を通気管部2内で回動操作するときの摺動抵抗を隙間
Sにより小さく抑える構成となっている。
【0022】一方、ハウジング本体3には、図3に示す
ように径方向外側に向けて突出するブラケット部3Aが
一体に形成され、該ブラケット部3Aは、補助空気制御
弁のハウジング1全体をエンジンの吸気管(図示せず)
等に外側から取付けるために用いるものである。
【0023】6はハウジング本体3内に軸受7,8を介
して回動可能に設けられた回動軸を示し、該回動軸6
は、一端側に後述の筒形弁体17が設けられ、回動軸6
の他端側には後述の永久磁石9が設けられている。そし
て、回動軸6は後述の電磁アクチュエータ10により
正,逆方向に回動され、これによって筒形弁体17を
開,閉駆動するものである。
【0024】9は回動軸6の他端側に固着して設けられ
た筒状の永久磁石で、該永久磁石9は、後述のヨーク1
1,12側から発生する磁力の作用で回動軸6を回動さ
せると共に、筒形弁体17を図4中の矢示A,B方向に
回動させるものである。
【0025】10は回動軸6の軸方向他端側に位置し
て、樹脂モールド部5内に設けられた電磁アクチュエー
タを示し、該電磁アクチュエータ10は、永久磁石9を
径方向外側から取り囲むヨーク11,12と、これらの
ヨーク11,12内にコイルボビン13を介して設けら
れた電磁コイル14とからなり、該電磁コイル14は、
開コイルと閉コイルとの2種類のコイルを用いて形成さ
れている。
【0026】また、これらの開コイル、閉コイルからな
る電磁コイル14は、コネクタ部4内に設けた端子ピン
15,15,…と接続され、これらの各端子ピン15を
介して制御信号が給電される。
【0027】即ち、電磁アクチュエータ10は、外部の
コントロールユニット(図示せず)からコネクタ部4の
各端子ピン15を介して所定のパルスデューティをもっ
た制御信号が出力されることにより、回動軸6と一緒に
筒形弁体17を矢示A,B方向に回動し、このときの回
動角度θをヨーク11,12側からの磁束変化に応じ
て、例えば0.1度程度の微小角度毎に変化させるもの
である。
【0028】16,16は樹脂モールド部5をハウジン
グ本体3に固定する固定部材としてのビスで、これらの
ビス16のうち一方のビス16は、樹脂モールド部5の
一端側から突出するヨーク11の突出端側をハウジング
本体3の外周側に締着し、他方のビス16は、樹脂モー
ルド部5の一端側から突出するヨーク12の突出端側を
ハウジング本体3の外周側に締着するものである。
【0029】17はハウジング1の通気管部2内に回動
可能に挿嵌された筒形弁体で、該筒形弁体17は、一端
側(後述の流入側通路23側)が開口端となった有底穴
17Aを有する有底筒状の弁体として形成され、その他
端側の底部17Bには回動軸6の一端側が圧入等の手段
を用いて固着されている。
【0030】また、筒形弁体17には、図2、図4およ
び図5に示す如く通気管部2の各通気穴2Bを開,閉す
る一対の通気開口18,18が径方向に穿設され、該各
通気開口18は筒形弁体17内の有底穴17Aと連通し
ている。そして、該各通気開口18は、図5に示すよう
に筒形弁体17の軸方向に長さ寸法L1 をもって延びる
長穴からなり、その寸法L1 は、図2に示す通気穴2B
の寸法Lよりも長く(L1 >L)形成されている。ま
た、通気開口18の幅寸法は、図4に示す通気穴2Bの
幅寸法Wとほぼ同等の寸法となっている。
【0031】そして、筒形弁体17は、図4中の矢示
A,B方向に回動され、通気管部2の通気穴2Bに対す
る通気開口18の回動角度θを、例えば0.1度程度の
微小角度毎に変えることにより、通気穴2Bを図7中の
矢示D方向に流通する補助空気の流量を可変に調整する
ものである。
【0032】19,19は筒形弁体17の外周面に形成
された異物捕捉溝としての凹溝で、該各凹溝19は、図
5に示すように各通気開口18から筒形弁体17の周方
向に離間して配設され、筒形弁体17の軸方向に通気開
口18とほぼ平行に延びる細長溝として形成されてい
る。また、凹溝19の長さ寸法L2 は、図2に示す通気
穴2Bの寸法Lよりも僅かに短く(L2 <L)形成され
ている。
【0033】そして、凹溝19は、筒形弁体17の外周
面のうち図4、図6に示す如く筒形弁体17の閉弁時に
通気穴2Bを内側から閉塞する部位に配設され、その幅
寸法は、図4に示すように通気穴2Bの幅寸法Wよりも
僅かに小さい寸法となっている。
【0034】このため、筒形弁体17の閉弁時には、図
3に示す如く凹溝19が通気穴2Bの内側に収まるよう
に配置され、通気管部2の内周面と筒形弁体17の外周
面との間はシール突部2Dによって確実にシールされる
ものである。
【0035】一方、筒形弁体17の開弁時には、図7に
示すように凹溝19がシール突部2Dと通気管部2の径
方向で重なる位置まで筒形弁体17は回動される。そし
て、この状態では凹溝19の縁部側がシール突部2Dに
ほぼ摺接することにより、通気管部2の内周面と筒形弁
体17の外周面との間をシール突部2Dによってシール
し続けるものである。
【0036】21は図1に示すようにハウジング1の通
気管部2側に取付けられた補助空気用の通路形成部材
で、該通路形成部材21は、ハウジング本体3との間で
通気管部2を外側から取り囲み、その流入側には補助空
気用の導管22が接続されている。そして、通路形成部
材21は、図1に示す如く通気管部2の流入口2A側に
導管22と連通する流入側通路23を画成し、通気管部
2の外周側には環状通路24を画成している。
【0037】また、通路形成部材21には、環状通路2
4と常時連通する補助空気用の流出口25が形成され、
この流出口25はエンジンのシリンダ(図示せず)側と
常時連通されるものである。この場合、導管22は、エ
ンジンのスロットルバルブ(図示せず)をバイパスした
補助空気を流入側通路23内へと図1中の矢示C方向に
導く。
【0038】そして、筒形弁体17の開弁時には、この
補助空気が筒形弁体17内から通気開口18、通気管部
2の通気穴2Bを介して環状通路24側に向け矢示D方
向に流通し、この環状通路24から流出口25を介して
矢示E方向に流れることにより補助空気はエンジンのシ
リンダ内へと供給されるものである。
【0039】本実施の形態による補助空気制御弁は上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0040】まず、図1に示す導管22はスロットルバ
ルブの上流側でエンジンの吸気管に接続され、通路形成
部材21の流出口25はスロットルバルブよりも下流側
となる吸気管部位に接続される。
【0041】そして、エンジンの加速時等には前記スロ
ットルバルブが開弁されるため、この間は補助空気制御
弁の筒形弁体17を電磁アクチュエータ10により閉弁
方向(図4中の矢示B方向)に駆動し、通気管部2の通
気穴2Bを筒形弁体17の外周面によって閉塞すると共
に、通気管部2の内周面と筒形弁体17の外周面との間
をシール突部2Dによって遮断した状態に保つ。
【0042】一方、スロットルバルブを閉弁状態とした
エンジンのアイドル運転時には、補助空気制御弁の筒形
弁体17を電磁アクチュエータ10で開弁方向(図4中
の矢示A方向)に駆動し、図7に例示するように通気管
部2の通気穴2Bを筒形弁体17の通気開口18によっ
て開く。
【0043】そして、このときにはエンジンのスロット
ルバルブをバイパスした補助空気が導管22側から流入
側通路23内へと図1中の矢示C方向に導かれ、この補
助空気が筒形弁体17の有底穴17A内から通気開口1
8、通気管部2の通気穴2Bを介して環状通路24側に
向け矢示D方向に流通すると共に、この環状通路24か
ら流出口25を介して矢示E方向に流れることによりエ
ンジンのシリンダ内へと補助空気が供給される。
【0044】また、このときには筒形弁体17の弁開度
(回動角度θ)を電磁アクチュエータ10により増減さ
せると、通気穴2Bの流路面積が筒形弁体17の通気開
口18によって可変に調整される。これにより、エンジ
ンのスロットルバルブをバイパスした補助空気量を通気
穴2Bの流路面積に従って制御でき、エンジンのアイド
ル回転数を所要の回転数に制御することができる。
【0045】ところで、エンジンの運転途中には、エン
ジンの燃焼室内から燃焼ガスの一部がブローバイガスと
なって吸気管側に逆流することがある。そして、このよ
うなブローバイガスは、図1に示す通路形成部材21の
流出口25から通気管部2の周囲に向けて矢示F方向に
逆流し、ブローバイガス中に含まれるカーボン等の異物
Gが通気管部2の通気穴2B等に付着し易く、筒形弁体
17を回動するときの摺動抵抗が増大することがある。
【0046】そこで、本実施の形態では、筒形弁体17
の外周面に異物捕捉溝としての凹溝19を形成し、図6
に例示するように通気穴2Bの外側から矢示F方向に逆
流してくるブローバイガス中の異物Gを、凹溝19内に
捕捉する構成としている。
【0047】また、筒形弁体17の外周面のうち筒形弁
体17の閉弁時に通気穴2Bを内側から閉塞する部位に
凹溝19を配設し、その長さ寸法L2 を通気穴2Bの寸
法Lよりも僅かに短くし、幅寸法も通気穴2Bの幅寸法
Wよりも僅かに小さい寸法となるように凹溝19を形成
している。
【0048】このため、筒形弁体17の閉弁時には凹溝
19が通気穴2Bの内側に収まるように配置され、通気
穴2Bの外側から図6中の矢示F方向に逆流してくるブ
ローバイガス中の異物Gを、凹溝19内に良好に捕捉す
ることができる。
【0049】そして、筒形弁体17が図7に示すように
開弁するときには、凹溝19内に異物Gを捕捉したまま
の状態で筒形弁体17を回動できるので、通気管部2の
内周面と筒形弁体17の外周面との間に異物Gが挟み込
まれるのを防止でき、筒形弁体17を回動するときの摺
動抵抗を小さく保つことができる。
【0050】また、通気管部2の周壁内周側には、通気
穴2Bの周囲に位置して通気管部2の径方向内側に突出
するシール突部2Dを設け、該シール突部2Dにより通
気穴2Bの周囲を外側から取り囲む構成としている。
【0051】これにより、筒形弁体17の回動時にはシ
ール突部2Dを筒形弁体17の外周面にほぼ摺接させ、
通気管部2の内周面と筒形弁体17の外周面との間をシ
ールし続けることができる。
【0052】そして、凹溝19が通気穴2Bの内側に収
まるように配置される筒形弁体17の閉弁時には、通気
管部2の内周面と筒形弁体17の外周面との間をシール
突部2Dによって確実にシールでき、この間の補助空気
の流通を良好に遮断することができる。
【0053】一方、筒形弁体17の開弁時には、図7に
示すように凹溝19がシール突部2Dと通気管部2の径
方向で重なる位置まで筒形弁体17を回動し、この状態
でも凹溝19の縁部側がシール突部2Dにほぼ摺接する
ことにより、通気管部2の内周面と筒形弁体17の外周
面との間をシール突部2Dによってシールすることがで
きる。
【0054】このため、筒形弁体17の開弁時にも、異
物捕捉用の凹溝19をシール突部2Dと径方向で重なる
位置に配置することにより、シール突部2Dと凹溝19
との間を介して通気管部2の内周面と筒形弁体17の外
周面との間に補助空気が流れ込むのを遮断でき、補助空
気の流量制御を安定して行うことができる。
【0055】従って、本実施の形態によれば、筒形弁体
17の外周面に形成した凹溝19によりブローバイガス
中に含まれる異物Gを捕捉でき、この異物Gにより通気
穴2B等の流路面積が狭められるのを防止できると共
に、筒形弁体17を長期間に亘って円滑に回動(開,閉
弁)することができ、当該補助空気制御弁の信頼性や寿
命を大幅に向上させることができる。
【0056】また、異物捕捉用の凹溝19は、筒形弁体
17の外周面に軸方向に延びる細長溝として形成し、長
穴からなる通気開口18とほぼ平行に延びる構成として
いるので、筒形弁体17に対して通気開口18を形成す
るときに凹溝19を一緒に加工することができ、通気開
口18の穴加工と凹溝19の溝加工とを短時間で効率的
に行うことができる。
【0057】なお、前記実施の形態では、ハウジング1
の通気管部2に2個の通気穴2B,2Bを形成し、筒形
弁体17にも2個の通気開口18,18を設けるものと
して述べたが、本発明はこれに限らず、例えばハウジン
グ1の通気管部2には通気穴を1個または3個以上設
け、これに対応して筒形弁体17にも1個または3個以
上の通気開口18を穿設する構成としてもよい。
【0058】そして、この場合にあっても、これらの通
気開口18から周方向に離間して筒形弁体17の外周面
には、凹溝19等の異物捕捉溝を形成する構成とすれば
よいものである。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ハウジング内に回動可能に設ける筒形弁体
に通気穴を開,閉する通気開口を穿設すると共に、該筒
形弁体の外周面には、前記通気穴の外側から逆流してく
る流体中の異物を捕捉するため前記通気開口から筒形弁
体の周方向に離間した位置に異物捕捉溝を形成する構成
としているので、前記通気穴の外側からブローバイガス
等の流体が逆流してきても、この流体中に含まれる異物
を筒形弁体の異物捕捉溝で順次捕捉でき、この異物がハ
ウジングの通気穴と筒形弁体との間に挟み込まれたり、
筒形弁体の通気開口内に侵入したりするのを防止でき
る。従って、筒形弁体を開,閉弁するときの摺動抵抗を
小さく保つことができ、エンジンのアイドル回転数等を
長期にわたり安定して制御することができる。
【0060】また、請求項2に記載の発明によれば、ハ
ウジングは通気穴が径方向に穿設された筒状の通気管部
を有し、筒形弁体の通気開口は該通気管部の軸方向に延
びる長穴からなり、異物捕捉溝は該長穴とほぼ平行に軸
方向に延びる細長い凹溝により構成しているので、軸方
向に延びる長穴からなる通気開口を筒形弁体に形成する
ときに異物捕捉溝を一緒に加工することができ、通気開
口の穴加工と異物捕捉溝の溝加工とを短時間で効率的に
行うことができる。また、筒形弁体を微小角度毎に回動
して補助空気の流量制御を高精度に行うことができる。
【0061】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
ハウジングには通気穴の周囲に位置して筒形弁体の外周
面との間をシールするシール突部を設け、異物捕捉溝
は、前記筒形弁体の外周面のうち閉弁時に前記通気穴を
閉塞する部位に位置し開弁時には前記シール突部と径方
向で重なる位置に形成してなる構成としているので、筒
形弁体の外周面とハウジングとの間をシール突部により
シールでき、筒形弁体の閉弁時における補助空気の流通
を確実に遮断することができる。また、筒形弁体の開弁
時には異物捕捉溝がシール突部と径方向で重なる位置と
なるために、この状態でもシール突部と異物捕捉溝との
間に補助空気が流れ込むのを遮断でき、補助空気の流量
制御を安定して行うことができる。そして、当該補助空
気制御弁の耐久性や寿命を延ばし、信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による補助空気制御弁を通
路形成部材と共に示す縦断面図である。
【図2】図1中の補助空気制御弁を拡大して示す縦断面
図である。
【図3】図2に示す補助空気制御弁の平面図である。
【図4】図2中の矢示IV−IV方向からみたハウジングの
通気管部と筒形弁体との拡大断面図である。
【図5】図2中の筒形弁体等を拡大して示す斜視図であ
る。
【図6】図4に示す通気管部と筒形弁体との要部拡大図
である。
【図7】筒形弁体を開弁位置まで回動した状態を示す図
6とほぼ同様の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 通気管部 2A 流入口 2B 通気穴 2D シール突部 3 ハウジング本体 5 樹脂モールド部 6 回動軸 9 永久磁石 10 電磁アクチュエータ 11,12 ヨーク 14 電磁コイル 17 筒形弁体 18 通気開口 19 凹溝(異物捕捉溝) 21 通路形成部材 22 導管 G 異物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助空気の通気穴が設けられたハウジン
    グと、該ハウジング内に回動可能に設けられ通気開口が
    径方向に穿設された筒形弁体と、該筒形弁体の通気開口
    によって前記通気穴を開,閉するため前記ハウジングに
    設けられ該筒形弁体を正,逆方向に回動するアクチュエ
    ータとを備えた補助空気制御弁において、 前記筒形弁体の外周面には、前記通気穴の外側から逆流
    してくる流体中の異物を捕捉するため前記通気開口から
    筒形弁体の周方向に離間した位置に異物捕捉溝を形成し
    たことを特徴とする補助空気制御弁。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングは通気穴が径方向に穿設
    された筒状の通気管部を有し、前記筒形弁体の通気開口
    は該通気管部の軸方向に延びる長穴からなり、前記異物
    捕捉溝は該長穴とほぼ平行に軸方向に延びる細長い凹溝
    により構成してなる請求項1に記載の補助空気制御弁。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングには通気穴の周囲に位置
    して前記筒形弁体の外周面との間をシールするシール突
    部を設け、前記異物捕捉溝は、前記前記筒形弁体の外周
    面のうち閉弁時に前記通気穴を閉塞する部位に位置し開
    弁時には前記シール突部と径方向で重なる位置に形成し
    てなる請求項1または2に記載の補助空気制御弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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