JP2003097382A - 燃料噴射装置用燃料分配管 - Google Patents

燃料噴射装置用燃料分配管

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JP2003097382A
JP2003097382A JP2001292924A JP2001292924A JP2003097382A JP 2003097382 A JP2003097382 A JP 2003097382A JP 2001292924 A JP2001292924 A JP 2001292924A JP 2001292924 A JP2001292924 A JP 2001292924A JP 2003097382 A JP2003097382 A JP 2003097382A
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fuel injection
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Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
Takuya Ouchi
琢也 大内
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Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射装置用燃料分配管の構成部材間のロ
ー付け時,熱歪みを起こし難くして,コネクタカップ及
びステーの相互間の所定の寸法精度を確保する。 【解決手段】 横断面U字状をなす板金製で薄肉の第1
分配管半体1Aと,同じく横断面U字状をなす板金製で
厚肉の第2分配管半体1Bとを,それらの開放面を向か
い合わせ且つ第1分配管半体1Aを第2分配管半体1B
の内側に配置して嵌合し,ロー付けして燃料分配管1を
構成し,第2分配管半体1Bには,その周縁から取り付
けステー6を一体に延出させ,またコネクタカップ3を
接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は,燃料ポンプの吐出
ポートに連なる燃料通路を内側に形成し,外側には,エ
ンジンの複数の燃料噴射弁に接続してそれらに前記燃料
通路を連通する複数のコネクタカップと,エンジン本体
に取り付けられる取り付けステーとを備える,燃料噴射
装置用燃料分配管の改良に関する。
【従来の技術】従来,かゝる燃料噴射装置用燃料分配管
として,横断面U字状をなす板金製の第1分配管半体
と,同じく横断面U字状をなす板金製の第2分配管半体
とを,それらの開放面を向かい合わせて嵌合し,ロー付
けしてなり,第1又は第2分配管半体に,コネクタカッ
プ及びステーを取り付けたものが,例えば特開昭59−
568号公報に開示されているように知られている。
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の燃
料噴射装置用燃料分配管は,第1及び第2分配管半体が
同一板厚であるにも拘らず,両半体の形状の違いや,コ
ネクタカップ及びステーを有するものと,持たないもの
との相違により,ロー付け時,熱歪みを起こし,特にコ
ネクタカップ及びステーの相互間の寸法精度にしばしば
狂いが発生する。そのような狂いは,コネクタカップを
エンジンの燃料噴射弁に装着しながらステーをエンジン
本体に取り付けたとき,燃料噴射弁の姿勢に影響を及ぼ
し,その燃料噴射方向が多少とも狂うことになる。本発
明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,構成部材の
ロー付け時,熱歪みを起こし難く,コネクタカップ及び
ステーの相互間の所定の寸法精度を確保し得るようにし
た前記燃料噴射装置用燃料分配管を提供することを目的
とする。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,燃料ポンプの吐出ポートに連なる燃料通
路を内側に形成し,外側には,エンジンの複数の燃料噴
射弁に接続してそれらに前記燃料通路を連通する複数の
コネクタカップと,エンジン本体に取り付けられる取り
付けステーとを備える,燃料噴射装置用燃料分配管にお
いて,横断面U字状をなす板金製で薄肉の第1分配管半
体と,同じく横断面U字状をなす板金製で厚肉の第2分
配管半体とを,それらの開放面を向かい合わせ且つ第1
分配管半体を第2分配管半体の内側に配置して嵌合し,
ロー付けしてなり,第2分配管半体には,その周縁から
取り付けステーを一体に延出させ,またコネクタカップ
を接合したことを第1の特徴とする。この第1の特徴に
よれば,第1及び第2分配管半体のロー付け時,厚肉で
剛性の高い第2分配管半体の熱歪みは極めて少なく,し
かも薄肉の第1分配管半体の熱歪みの影響を殆ど受けな
いので,この第2分配管半体に一体成形した取り付けス
テーと,第2分配管半体に嵌合してロー付けした各コネ
クタカップとの相互間の寸法精度を所定通り保持するこ
とができる。したがって,コネクタカップをエンジンの
燃料噴射弁に装着しながらステーをエンジン本体に取り
付けたとき,燃料噴射弁の姿勢を狂わせことがないか
ら,燃料噴射弁の燃料噴射方向の安定化に寄与し得る。
しかも第2分配管半体及び取り付けステーの一体化によ
り,部品点数の削減を図り,コストの低減をもたらすこ
とができる。また本発明は,第1の特徴に加えて,第2
分配管半体に穿設した結合孔に,コネクタカップの,前
記燃料通路に連通する結合筒部を嵌合し,ロー付けした
ことを第2の特徴とする。この第2の特徴によれば,ロ
ー付け工程では,ロー材を内側に配置した第2分配管半
体を下側にすることにより,同一のロー材により,第1
分配管半体と第2分配管半体,第2分配管半体とコネク
タカップの各間部を一挙にロー付けすることができ,コ
ストの更なる低減を図ることができる。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。図1
は本発明の燃料分配管を備えたエンジンの燃料噴射装置
の全体図,図2は上記燃料分配管の平面図(図1の2矢
視図),図3は図1の3−3線拡大断面図,図4は図1
の4−4線拡大断面図,図5は第1及び第2分配管半体
のロー付け工程を示す,図3との対応断面図である。先
ず,図1及び図2によりエンジンの燃料噴射装置につい
て説明する。燃料通路2を内側に形成した燃料分配管1
は,その長手方向に沿って配列される複数個(図示例で
は4個)のコネクタキャップ3,3…と,複数の取り付
けステー6,6とを備え,また燃料通路2に燃料を導入
する燃料導入管4と,燃料通路2の圧力脈動を減衰する
燃料圧力脈動ダンパ5とが取り付けられる。複数のコネ
クタカップ3,3…は,エンジンに装着される複数の燃
料噴射弁V,V…に装着され,それらに燃料通路2の燃
料を分配するものであり,取り付けステー6,6はエン
ジン本体Eにボルト7(図3参照)で固着されるもので
ある。燃料導入管4は,燃料タンク9内の貯留燃料中に
設置される電動式の燃料ポンプ10の吐出ポートに燃料
導管11を介して接続される。この燃料導管11には,
燃料ポンプ10の吐出圧力を調整するレギュレータ12
が接続され,このレギュレータ12を通過した余剰燃料
は燃料タンク9に戻されるようになっている。また燃料
導管11には,レギュレータ12の接続点より下流側に
燃料を濾過する燃料フィルタ13が介装される。図1〜
図3に示すように,燃料分配管1は,それぞれプレス成
形された第1及び第2分配管半体1A,1Bで構成され
る。その第1分配管半体1Aは薄肉鋼板製で,横断面U
字状をなすと共に,長手方向両端に,両側壁に続く端壁
を有する。また第2分配管半体1Bは厚肉鋼板製で,こ
れも横断面U字状をなすと共に,長手方向両端に,両側
壁に続く端壁を有する。そして,これら第1及び第2分
配管半体1A,1Bは,それらの開放面を向かい合わせ
且つ第1分配管半体1Aを第2分配管半体1Bの内側に
配置して嵌合され,ロー付けされる。第2分配管半体1
Bには,その周縁から側方へ屈曲して突出する前記取り
付けステー6,6が一体に形成され,それは該半体2b
のプレス成形時に形成される。また第2分配管半体1B
の底壁には,複数のコネクタカップ3,3…に対応して
複数の結合孔8,8…が穿設されており,これらに,対
応するコネクタカップ3,3…の,燃料通路2に連通す
る結合筒部3a,3a…が嵌合され,ロー付けされる。
図2及び図4に示すように,第1及び第2分配管半体1
A,1Bは,一側方向に張り出す張り出し部15,16
を有しており,第1分配管半体1Aの張り出し部15に
前記燃料導入管4が溶接により固着され,第2分配管半
体1Bの張り出し部16には前記燃料圧力脈動ダンパ5
のハウジング5aが溶接により取り付けられる。次に,
燃料分配管1の組み立て方法について説明する先ず第2
分配管半体1Bの各結合孔8,8…にコネクタカップ
3,3…の結合筒部3a,3a…を軽圧入しておく。次
いで図5(A)に示すように,所定量のロー材20を内
部に収めた第2分配管半体1Bの内側に第1分配管半体
1Aを,それらの開放面を向かい合わせながら所定深さ
に軽圧入して,燃料分配管1の仮組みを行う。その際,
第1及び第2分配管半体1A,1Bの形状が複雑な場合
には,それらの軽圧入部を部分的に溶接して,燃料分配
管1の仮組みを確実にするとよい。こうして仮組みした
燃料分配管1を,第1分配管半体1Aを下側にして,ロ
ー付け炉に投入して加熱すると,図5(B)に示すよう
に,第2分配管半体1Bの底壁上のロー材20が溶融し
て,表面張力により第2分配管半体1Bの内隅部に集ま
り,この溶融ロー材20は,第1及び第2分配管半体1
A,1Bの嵌合部や,結合孔8,8…及び結合筒部3
a,3a…の嵌合部に触れると,毛細管現象により該嵌
合部に浸透することになる。その際,燃料分配管1を適
当に揺らすことは,溶融ロー材20の上記嵌合部への浸
透を促進される上に効果的である。その後,ロー付け炉
から燃料分配管1を取り出して冷却して,ロー付け工程
は完了する。このように,燃料分配管1は,薄肉の鋼板
製第1分配管半体1Aと,厚肉の鋼板製第2分配管半体
1Bとを相互に嵌合し,ロー付けして構成されるので,
ロー付け工程では,厚肉で剛性の高い第2分配管半体1
Bは,熱歪みが極めて少なく,しかも薄肉の第1分配管
半体1aの熱歪みの影響を殆ど受けないので,この第2
分配管半体1Bに一体成形した取り付けステー6,6
と,該半体1Aに嵌合してロー付けした各コネクタカッ
プ3,3…との相互間の寸法精度を所定通り保持するこ
とができる。したがって,コネクタカップ3,3…をエ
ンジンの燃料噴射弁V,V…に装着しながらステー6,
6をエンジン本体Eに取り付けたとき,燃料噴射弁V,
V…の姿勢を狂わせことがないから,燃料噴射弁V,V
…の燃料噴射方向の安定化に寄与し得る。しかも,第2
分配管半体1B及び取り付けステー6,6の一体化によ
り,部品点数の削減を図り,コストの低減をもたらすこ
とができる。さらに,ロー付け工程では,同一のロー材
20により,第1分配管半体1Aと第2分配管半体1
B,第2分配管半体1Bとコネクタカップ3,3…の各
間部を一挙にロー付けすることができ,これもコストの
コストの低減に寄与することになる。前記ロー付け工程
後は,燃料分配管1に防錆処理を行う。例えば燃料分配
管1の内面には無電解Niメッキを施し,外面には無電
解NiメッキとZn−Niメッキを二重に施す。本発明
は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸
脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,燃料ポンプの吐出ポートに連なる燃料通路を内側に
形成し,外側には,エンジンの複数の燃料噴射弁に接続
してそれらに前記燃料通路を連通する複数のコネクタカ
ップと,エンジン本体に取り付けられる取り付けステー
とを備える,燃料噴射装置用燃料分配管において,横断
面U字状をなす板金製で薄肉の第1分配管半体と,同じ
く横断面U字状をなす板金製で厚肉の第2分配管半体と
を,それらの開放面を向かい合わせ且つ第1分配管半体
を第2分配管半体の内側に配置して嵌合し,ロー付けし
てなり,第2分配管半体には,その周縁から取り付けス
テーを一体に延出させ,またコネクタカップを接合した
ので,第1及び第2分配管半体のロー付け工程では,厚
肉で剛性の高い第2分配管半体の熱歪みは極めて少な
く,しかも薄肉の第1分配管半体の熱歪みの影響を殆ど
受けないことから,第2分配管半体に一体成形した取り
付けステーと,第2分配管半体に嵌合してロー付けした
各コネクタカップとの相互間の寸法精度を所定通り保持
することができる。したがって,コネクタカップをエン
ジンの燃料噴射弁に装着しながらステーをエンジン本体
に取り付けたとき,燃料噴射弁の姿勢を狂わせことがな
いから,燃料噴射弁の燃料噴射方向の安定化に寄与し得
る。しかも第2分配管半体及び取り付けステーの一体化
により,部品点数の削減を図り,コストの低減をもたら
すことができる。また本発明の第2の特徴によれば,第
2分配管半体に穿設した結合孔に,コネクタカップの,
前記燃料通路に連通する結合筒部を嵌合し,ロー付けし
たので,ロー付け工程では,ロー材を内側に配置した第
2分配管半体を下側にすることにより,同一のロー材に
より,第1分配管半体と第2分配管半体,第2分配管半
体とコネクタカップの各間部を一挙にロー付けすること
ができ,コストの更なる低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料分配管を備えたエンジンの燃料噴
射装置の全体図。
【図2】上記燃料分配管の平面図(図1の2矢視図)。
【図3】図1の3−3線拡大断面図。
【図4】図1の4−4線拡大断面図。
【図5】第1及び第2分配管半体のロー付け工程を示
す,図3との対応断面図。
【符号の説明】
V・・・・・燃料噴射弁 1・・・・・燃料分配管 2・・・・・燃料通路 3・・・・・コネクタカップ 3a・・・・結合筒部 6・・・・・取り付けステー 8・・・・・結合孔 10・・・・燃料ポンプ 20・・・・ロー材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月26日(2001.9.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 燃料噴射装置用燃料分配管
【特許請求の範囲】
【発明詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,燃料ポンプの吐出
ポートに連なる燃料通路を内側に形成し,外側には,エ
ンジンの複数の燃料噴射弁に接続してそれらに前記燃料
通路を連通する複数のコネクタカップと,エンジン本体
に取り付けられる取り付けステーとを備える,燃料噴射
装置用燃料分配管の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,かゝる燃料噴射装置用燃料分配管
として,横断面U字状をなす板金製の第1分配管半体
と,同じく横断面U字状をなす板金製の第2分配管半体
とを,それらの開放面を向かい合わせて嵌合し,ロー付
けしてなり,第1又は第2分配管半体に,コネクタカッ
プ及びステーを取り付けたものが,例えば特開昭59−
568号公報に開示されているように知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の燃
料噴射装置用燃料分配管は,第1及び第2分配管半体が
同一板厚であるにも拘らず,両半体の形状の違いや,コ
ネクタカップ及びステーを有するものと,持たないもの
との相違により,ロー付け時,熱歪みを起こし,特にコ
ネクタカップ及びステーの相互間の寸法精度にしばしば
狂いが発生する。そのような狂いは,コネクタカップを
エンジンの燃料噴射弁に装着しながらステーをエンジン
本体に取り付けたとき,燃料噴射弁の姿勢に影響を及ぼ
し,その燃料噴射方向が多少とも狂うことになる。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,構成部材のロー付け時,熱歪みを起こし難く,コ
ネクタカップ及びステーの相互間の所定の寸法精度を確
保し得るようにした前記燃料噴射装置用燃料分配管を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,燃料ポンプの吐出ポートに連なる燃料通
路を内側に形成し,外側には,エンジンの複数の燃料噴
射弁に接続してそれらに前記燃料通路を連通する複数の
コネクタカップと,エンジン本体に取り付けられる取り
付けステーとを備える,燃料噴射装置用燃料分配管にお
いて,横断面U字状をなす板金製で薄肉の第1分配管半
体と,同じく横断面U字状をなす板金製で厚肉の第2分
配管半体とを,それらの開放面を向かい合わせ且つ第1
分配管半体を第2分配管半体の内側に配置して嵌合し,
ロー付けしてなり,第2分配管半体には,その周縁から
取り付けステーを一体に延出させ,またコネクタカップ
を接合したことを第1の特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,第1及び第2分
配管半体のロー付け時,厚肉で剛性の高い第2分配管半
体の熱歪みは極めて少なく,しかも薄肉の第1分配管半
体の熱歪みの影響を殆ど受けないので,この第2分配管
半体に一体成形した取り付けステーと,第2分配管半体
に嵌合してロー付けした各コネクタカップとの相互間の
寸法精度を所定通り保持することができる。したがっ
て,コネクタカップをエンジンの燃料噴射弁に装着しな
がらステーをエンジン本体に取り付けたとき,燃料噴射
弁の姿勢を狂わせことがないから,燃料噴射弁の燃料噴
射方向の安定化に寄与し得る。しかも第2分配管半体及
び取り付けステーの一体化により,部品点数の削減を図
り,コストの低減をもたらすことができる。
【0007】また本発明は,第1の特徴に加えて,第2
分配管半体に穿設した結合孔に,コネクタカップの,前
記燃料通路に連通する結合筒部を嵌合し,ロー付けした
ことを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,ロー付け工程で
は,ロー材を内側に配置した第2分配管半体を下側にす
ることにより,同一のロー材により,第1分配管半体と
第2分配管半体,第2分配管半体とコネクタカップの各
間部を一挙にロー付けすることができ,コストの更なる
低減を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0010】図1は本発明の燃料分配管を備えたエンジ
ンの燃料噴射装置の全体図,図2は上記燃料分配管の平
面図(図1の2矢視図),図3は図1の3−3線拡大断
面図,図4は図1の4−4線拡大断面図,図5は第1及
び第2分配管半体のロー付け工程を示す,図3との対応
断面図である。
【0011】先ず,図1及び図2によりエンジンの燃料
噴射装置について説明する。燃料通路2を内側に形成し
た燃料分配管1は,その長手方向に沿って配列される複
数個(図示例では4個)のコネクタキャップ3,3…
と,複数の取り付けステー6,6とを備え,また燃料通
路2に燃料を導入する燃料導入管4と,燃料通路2の圧
力脈動を減衰する燃料圧力脈動ダンパ5とが取り付けら
れる。
【0012】複数のコネクタカップ3,3…は,エンジ
ンに装着される複数の燃料噴射弁V,V…に装着され,
それらに燃料通路2の燃料を分配するものであり,取り
付けステー6,6はエンジン本体Eにボルト7(図3参
照)で固着されるものである。
【0013】燃料導入管4は,燃料タンク9内の貯留燃
料中に設置される電動式の燃料ポンプ10の吐出ポート
に燃料導管11を介して接続される。この燃料導管11
には,燃料ポンプ10の吐出圧力を調整するレギュレー
タ12が接続され,このレギュレータ12を通過した余
剰燃料は燃料タンク9に戻されるようになっている。ま
た燃料導管11には,レギュレータ12の接続点より下
流側に燃料を濾過する燃料フィルタ13が介装される。
【0014】図1〜図3に示すように,燃料分配管1
は,それぞれプレス成形された第1及び第2分配管半体
1A,1Bで構成される。その第1分配管半体1Aは薄
肉鋼板製で,横断面U字状をなすと共に,長手方向両端
に,両側壁に続く端壁を有する。また第2分配管半体1
Bは厚肉鋼板製で,これも横断面U字状をなすと共に,
長手方向両端に,両側壁に続く端壁を有する。そして,
これら第1及び第2分配管半体1A,1Bは,それらの
開放面を向かい合わせ且つ第1分配管半体1Aを第2分
配管半体1Bの内側に配置して嵌合され,ロー付けされ
る。
【0015】第2分配管半体1Bには,その周縁から側
方へ屈曲して突出する前記取り付けステー6,6が一体
に形成され,それは該半体2bのプレス成形時に形成さ
れる。
【0016】また第2分配管半体1Bの底壁には,複数
のコネクタカップ3,3…に対応して複数の結合孔8,
8…が穿設されており,これらに,対応するコネクタカ
ップ3,3…の,燃料通路2に連通する結合筒部3a,
3a…が嵌合され,ロー付けされる。
【0017】図2及び図4に示すように,第1及び第2
分配管半体1A,1Bは,一側方向に張り出す張り出し
部15,16を有しており,第1分配管半体1Aの張り
出し部15に前記燃料導入管4が溶接により固着され,
第2分配管半体1Bの張り出し部16には前記燃料圧力
脈動ダンパ5のハウジング5aが溶接により取り付けら
れる。
【0018】次に,燃料分配管1の組み立て方法につい
て説明する先ず第2分配管半体1Bの各結合孔8,8…
にコネクタカップ3,3…の結合筒部3a,3a…を軽
圧入しておく。次いで図5(A)に示すように,所定量
のロー材20を内部に収めた第2分配管半体1Bの内側
に第1分配管半体1Aを,それらの開放面を向かい合わ
せながら所定深さに軽圧入して,燃料分配管1の仮組み
を行う。その際,第1及び第2分配管半体1A,1Bの
形状が複雑な場合には,それらの軽圧入部を部分的に溶
接して,燃料分配管1の仮組みを確実にするとよい。
【0019】こうして仮組みした燃料分配管1を,第1
分配管半体1Aを下側にして,ロー付け炉に投入して加
熱すると,図5(B)に示すように,第2分配管半体1
Bの底壁上のロー材20が溶融して,表面張力により第
2分配管半体1Bの内隅部に集まり,この溶融ロー材2
0は,第1及び第2分配管半体1A,1Bの嵌合部や,
結合孔8,8…及び結合筒部3a,3a…の嵌合部に触
れると,毛細管現象により該嵌合部に浸透することにな
る。その際,燃料分配管1を適当に揺らすことは,溶融
ロー材20の上記嵌合部への浸透を促進される上に効果
的である。
【0020】その後,ロー付け炉から燃料分配管1を取
り出して冷却して,ロー付け工程は完了する。
【0021】このように,燃料分配管1は,薄肉の鋼板
製第1分配管半体1Aと,厚肉の鋼板製第2分配管半体
1Bとを相互に嵌合し,ロー付けして構成されるので,
ロー付け工程では,厚肉で剛性の高い第2分配管半体1
Bは,熱歪みが極めて少なく,しかも薄肉の第1分配管
半体1aの熱歪みの影響を殆ど受けないので,この第2
分配管半体1Bに一体成形した取り付けステー6,6
と,該半体1Aに嵌合してロー付けした各コネクタカッ
プ3,3…との相互間の寸法精度を所定通り保持するこ
とができる。したがって,コネクタカップ3,3…をエ
ンジンの燃料噴射弁V,V…に装着しながらステー6,
6をエンジン本体Eに取り付けたとき,燃料噴射弁V,
V…の姿勢を狂わせことがないから,燃料噴射弁V,V
…の燃料噴射方向の安定化に寄与し得る。
【0022】しかも,第2分配管半体1B及び取り付け
ステー6,6の一体化により,部品点数の削減を図り,
コストの低減をもたらすことができる。
【0023】さらに,ロー付け工程では,同一のロー材
20により,第1分配管半体1Aと第2分配管半体1
B,第2分配管半体1Bとコネクタカップ3,3…の各
間部を一挙にロー付けすることができ,これもコストの
コストの低減に寄与することになる。
【0024】前記ロー付け工程後は,燃料分配管1に防
錆処理を行う。例えば燃料分配管1の内面には無電解N
iメッキを施し,外面には無電解NiメッキとZn−N
iメッキを二重に施す。
【0025】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,燃料ポンプの吐出ポートに連なる燃料通路を内側に
形成し,外側には,エンジンの複数の燃料噴射弁に接続
してそれらに前記燃料通路を連通する複数のコネクタカ
ップと,エンジン本体に取り付けられる取り付けステー
とを備える,燃料噴射装置用燃料分配管において,横断
面U字状をなす板金製で薄肉の第1分配管半体と,同じ
く横断面U字状をなす板金製で厚肉の第2分配管半体と
を,それらの開放面を向かい合わせ且つ第1分配管半体
を第2分配管半体の内側に配置して嵌合し,ロー付けし
てなり,第2分配管半体には,その周縁から取り付けス
テーを一体に延出させ,またコネクタカップを接合した
ので,第1及び第2分配管半体のロー付け工程では,厚
肉で剛性の高い第2分配管半体の熱歪みは極めて少な
く,しかも薄肉の第1分配管半体の熱歪みの影響を殆ど
受けないことから,第2分配管半体に一体成形した取り
付けステーと,第2分配管半体に嵌合してロー付けした
各コネクタカップとの相互間の寸法精度を所定通り保持
することができる。したがって,コネクタカップをエン
ジンの燃料噴射弁に装着しながらステーをエンジン本体
に取り付けたとき,燃料噴射弁の姿勢を狂わせことがな
いから,燃料噴射弁の燃料噴射方向の安定化に寄与し得
る。しかも第2分配管半体及び取り付けステーの一体化
により,部品点数の削減を図り,コストの低減をもたら
すことができる。
【0027】また本発明の第2の特徴によれば,第2分
配管半体に穿設した結合孔に,コネクタカップの,前記
燃料通路に連通する結合筒部を嵌合し,ロー付けしたの
で,ロー付け工程では,ロー材を内側に配置した第2分
配管半体を下側にすることにより,同一のロー材によ
り,第1分配管半体と第2分配管半体,第2分配管半体
とコネクタカップの各間部を一挙にロー付けすることが
でき,コストの更なる低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料分配管を備えたエンジンの燃料噴
射装置の全体図。
【図2】上記燃料分配管の平面図(図1の2矢視図)。
【図3】図1の3−3線拡大断面図。
【図4】図1の4−4線拡大断面図。
【図5】第1及び第2分配管半体のロー付け工程を示
す,図3との対応断面図。
【符号の説明】 V・・・・・燃料噴射弁 1・・・・・燃料分配管 2・・・・・燃料通路 3・・・・・コネクタカップ 3a・・・・結合筒部 6・・・・・取り付けステー 8・・・・・結合孔 10・・・・燃料ポンプ 20・・・・ロー材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ポンプ(10)の吐出ポートに連な
    る燃料通路(2)を内側に形成し,外側には,エンジン
    の複数の燃料噴射弁(V)に接続してそれらに前記燃料
    通路(2)を連通する複数のコネクタカップ(3)と,
    エンジン本体(E)に取り付けられる取り付けステー
    (6)とを備える,燃料噴射装置用燃料分配管におい
    て,横断面U字状をなす板金製で薄肉の第1分配管半体
    (1A)と,同じく横断面U字状をなす板金製で厚肉の
    第2分配管半体(1B)とを,それらの開放面を向かい
    合わせ且つ第1分配管半体(1A)を第2分配管半体
    (1B)の内側に配置して嵌合し,ロー付けしてなり,
    第2分配管半体(1B)には,その周縁から取り付けス
    テー(6)を一体に延出させ,またコネクタカップ
    (3)を接合したことを特徴とする,燃料噴射装置用燃
    料分配管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射装置用燃料分配
    管において,第2分配管半体(1B)に穿設した結合孔
    (8)に,コネクタカップ(3)の,前記燃料通路
    (2)に連通する結合筒部(3a)を嵌合し,ロー付け
    したことを特徴とする,燃料噴射装置用燃料分配管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007651A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd 高圧直噴内燃機関用燃料レール及びその製造方法
JP2010216341A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Kato Seisakusho:Kk フューエルデリバリ及びその製造方法
CN114178763A (zh) * 2021-12-24 2022-03-15 赛沃智造(上海)科技有限公司 一种一工位多工序氩弧焊夹具和工作台及焊接方法

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CN114178763B (zh) * 2021-12-24 2024-02-20 赛沃智造(上海)科技有限公司 一种一工位多工序氩弧焊夹具和工作台及焊接方法

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