JP2003096545A - 高強度かつ延性に優れた電縫鋼管およびその製造方法 - Google Patents
高強度かつ延性に優れた電縫鋼管およびその製造方法Info
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Abstract
上の特性を有する高強度電縫鋼管およびその優位な製造
方法を提案する。 【解決手段】 C:0.10〜0.30mass%、Si:0.01〜2.0m
ass%、Mn:2.0〜4.0mass%、P:0.025mass%以下、
S:0.02mass%以下、Al:0.010〜0.10mass%、N:0.0
10mass%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる鋼スラブを熱間圧延して鋼帯とし、この鋼帯を連
続的にロール成形したのち電縫溶接して素管とし、その
後、該素管をAc1点超Ac3点未満の温度域に加熱し、絞
り圧延することにより、管の長手方向に伸びたフェライ
トおよびマルテンサイトからなる層状組織とし、該マル
テンサイト組織の平均層間隔を2.0μm以下とする。
Description
ームなどの自動車用部材のほか機械構造用部材や土木建
築用部材として用いられる超高張力電縫鋼管およびその
製造方法に関するものである。
り、衝突時における乗員の安全性を確保するため、高強
度鋼板を用いた補強部材の採用が進められている。この
対応の1つとして、乗用車の側面衝突の衝撃を吸収し、
車内の居住空間の変形を極力抑えるため、ドア内部にイ
ンパクトビームと呼ばれる補強部材を装着するようにな
った。
れ、吸収エネルギーが低下すると云われている。しか
し、上記ドア補強部材は、衝突時に塑性変形することに
より衝突エネルギーを吸収する必要があることから、高
強度であると同時に高い変形能を具備するものが求めら
れている。その他、耐衝撃破壊特性や耐衝撃曲特性およ
び耐遅れ破壊特性などが求められることもある。
般に、高強度電縫鋼管が用いられている。これら高強度
電縫鋼管の製造方法としては、例えば、特開昭56-46538
号公報や特開平3-122219号公報等に開示されたように、
電縫鋼管を製造後、焼入れまたは焼入れ・焼戻し処理な
どにより引張強さを向上させる方法と、特開平4-346624
号公報や特開平5-59493号公報、特開平7-124758号公報
等に開示されたように、高強度薄鋼板を製造後、これを
電縫溶接して造管する方法とが知られている。
は、焼入れ時に反りが発生しやすいという問題があると
ともに、造管後に焼入れるため、品質のバラツキが大き
いばかりでなく、生産性が低く、製造コストが高くなる
という問題点があった。一方、後者の方法では、高強度
の薄綱板を用いるために成形が難しく、また造管の際の
溶接部や熱影響部が軟化し、衝撃吸収能に悪影響を及ぼ
すという問題点があった。そして、これらの方法で製造
された高強度鋼管は、いずれも、高い引張強度、高い降
伏応力が得られる反面、延性の低下が著しいという問題
点もあった。
で、延性が15%以上の特性を有する高強度電縫鋼管およ
びその有利な製造方法を提案することにある。
抱えている上述した問題点を解決するために、電縫鋼管
を製造する工程そのものの見直しを行った。その結果、
成分組成を規定した熱延鋼板から素管を製造し、この素
管をAc1点以上Ac3点以下の温度領域に加熱した後、全
縮径率20%以上の絞り圧延を行うことにより、フェライ
トおよびマルテンサイトからなる層状組織とし、かつマ
ルテンサイト層間隔を2.0μm以下とすることにより、焼
入れ・焼戻しなどの特別の熱処理を施すことなく、引張
強さが1180MPa以上の高強度でかつ強度延性バランスに
優れた電縫鋼管を製造することができることを見出し
た。本発明は、これらの知見に基づいて開発されたもの
である。
%、Si:0.01〜2.0mass%、Mn:2.0〜4.0mass%、P:
0.025mass%以下、S:0.02mass%以下、Al:0.010〜0.
10mass%、N:0.010mass%以下を含み、残部がFeおよ
び不可避的不純物の組成になり、かつ、管の長手方向に
伸びたフェライトおよびマルテンサイトからなる層状組
織を有するとともに、そのマルテンサイト組織は平均層
間隔が2.0μm以下であることを特徴とする高強度かつ延
性に優れた電縫鋼管である。
に応じ、Nb:0.1mass%以下、V:0.5mass%以下、Ti:
0.2mass%以下およびB:0.005mass%以下のうちのいず
れか1種または2種以上を含み、さらに、Cr:2mass%
以下、Mo:1mass%以下、Cu:1.5mass%以下およびNi:
1mass%以下のうちのいずれか1種または2種以上を含
み、またはさらに、REM、ミッシュメタルおよびCaの
うちの1種または2種以上を0.1mass%以下含有するこ
とが好ましい。
ss%、Si:0.01〜2.0mass%、Mn:2.0〜4.0mass%、
P:0.025mass%以下、S:0.02mass%以下、Al:0.010
〜0.10mass%、N:0.010mass%以下を含み、必要に応
じ、Nb:0.1mass%以下、V:0.5mass%以下、Ti:0.2m
ass%以下、B:0.005mass%以下のうちのいずれか1種
または2種以上を含み、さらに、Cr:2mass%以下、M
o:1mass%以下、Cu:1.5mass%以下、Ni:1mass%以下
のうちのいずれか1種または2種以上を含み、またはさ
らに、REM、ミッシュメタル、Caのうちの1種または
2種以上を0.1mass%以下含有する鋼スラブを、熱間圧
延して鋼帯とし、この鋼帯をロール成形したのち電縫溶
接して素管とし、その後、該素管をAc1点以上Ac3点以
下の温度域に加熱し、絞り圧延することを特徴とする高
強度かつ延性に優れた電縫鋼管の製造方法である。
おける全縮径率を20%以上とすることが好ましい。
延→素管成形(ロール成形→電縫溶接)→絞り圧延(縮径
加工)の工程を経て製造され、従来技術のような焼入れ
・焼戻し処理といった特別な熱処理によることなく、T
S:1180MPa以上の高強度とEl:15%以上の高い延性
とを兼ね備えたことを特徴とする。
について説明する。鋼成分が、C:0.17mass%、Mn:3.
1mass%、Al:0.045mass%、N:0.0052mass%、P:0.
009mass%、S:0.006mass%、B:0.0002mass%、Ti:
0.015mass%を含み、残部がFeと不可避的不純物からな
る鋼スラブを、1260℃に加熱後、仕上圧延終了温度を85
0℃とした熱間圧延をし、500℃で巻取り、板厚1.8mmの
熱延鋼帯とした。これをロール成形してオープン管と
し、電縫溶接して素管とした。この素管を650〜850℃の
温度範囲に加熱した後、全縮径率で50%の絞り圧延を実
施した。この時の絞り圧延終了温度は、加熱温度−50℃
に制御した。その後、平均冷却速度2.0℃/sで、600℃
まで冷却した。
試験を行った。組織観察は、管長手方向の断面組織を、
走査型電子顕微鏡を用いて観察し、組織の種類を判別し
た。また、マルテンサイトとフェライトの層状組織が得
られた場合は、マルテンサイト組織の平均の層間隔を、
長手方向に対して直角方向(板厚方向)に一定長の線分
を描き、層状に伸びたマルテンサイト組織が線分を横切
る数をカウントし、下記式から求めた。平均の層間隔=
(線分長/カウント数)また、引張試験は、管長手方向
からJIS 11号試験片(管状試験片、標点間距離50mm)を
採取して、JIS Z 2241の規定に準拠して実施し、引張強
度TSと伸びElを求めた。
関係を図1に、加熱温度とElの関係を図2に、そして
加熱温度とTS×Elの関係を図3に示した。さらに、
加熱温度とマルテンサイト層間隔との関係を図4に示し
た。図1〜3から明らかなように、絞り圧延の加熱温度
が、概ね700〜800℃の範囲で、TS,Elがともに良好
で、かつ、TS×Elバランスも優れていることがわか
る。また、図4から、この時の組織はフェライトとマル
テンサイトの層状組織を呈しており、上記式で定義した
マルテンサイト層間隅は2.0μm以下となっていた。
びAc3点は、それぞれ概ね700℃および800℃であり、ま
た、圧延冷却時の過冷温度は、概ね−50℃である。従っ
て、加熱温度を700〜800℃とし、圧延終了温度を加熱温
度−50℃に制御することは、加熱温度をAc1〜Ac3変態
点とし、圧延終了温度をAr1〜Ar3点としたことと同じ
となる。すなわち、上記の実験結果は、加熱温度をAc1
〜Ac3変態点とし、圧延終了温度をAr1〜Ar3点態点と
する、さらに簡単に言えば、加熱温度と圧延終了温度を
(α+γ)2相域の温度に制御することにより、高強度と
延性とが共に優れる電縫鋼管が得られることを意味して
いる。
の限定理由について説明する。 C:0.10〜0.30mass% Cは、電縫鋼管に所定の強度を付与する重要な元素であ
る。引張強さ(TS)1180MPa以上を得るためには、0.10m
ass%以上の含有量が必要である。一方、0.30mass%を
超えると、溶接性が悪化するため、上限を0.30mass%と
した。
に固溶し、鋼の強度を増加させる元素である。これらの
効果は、0.01mass%以上、好ましくは0.1mass%以上の
含有で認められるが、2.0mass%を超える含有は、延性
を低下させる。このため、Siは0.01〜2.0mass%の範囲
とした。
延後の冷却過程で、マルテンサイトの形成を促進させる
効果がある。電縫鋼管の強度として、引張強さ1180MPa
以上を得るために2.0mass%超の含有量が必要である。
好ましくは2.5mass%超である。−方、Mn含有量が4.0ma
ss%を超えると延性が低下するため、4.0mass%を上限
とした。
有量が0.025mass%を超えると靭性が低下するため、0.0
25mass%以下とした。
部の健全性を悪化させる元素である。その含有量が0.02
mass%を起えるとこの傾向が著しくなるため、0.02mass
%以下とした。
0mass%以上が必要である。しかし、0.10mass%を超え
る場合は、逆に鋼の清浄度が損なわれると共に、表面欠
陥が発生しやすい。このため、0.010〜0.10mass%の範
囲に限定する。
を形成し、高強度化に寄与する元素であり、結晶粒を微
細化する作用を有する。このような効果は0.002mass%
以上で顕著になる。しかしながら、0.010mass%超える
含有は、溶接性を低下させ、また、Bを含有している場
合には、過剰なNがBと結合し、Bの焼入れ性向上作用
を低減する。このため、Nは0.010mass%以下とする。
Ti:0.2mass%以下、B:0.005mass%以下 Nb,V,TiおよびBは、窒化物および炭化物あるいは炭
窒化物を形成して析出することから、高強度化に寄与す
る元素である。特に、高温に加熱されて接合される鋼管
では、加熱過程での粒成長の抑制、冷却過程でのフェラ
イトの析出サイトとして働く効果もある。このため、必
要に応じて、l種または2種以上添加する。しかし、多
量の添加は、却って溶接性および靭性を低下させること
になるので、Nb:0.1mass%以下、V:0.5mass%以下、
Ti:0.2mass%以下、B:0.005mass%以下に限定する。
より好ましくは、Nb:0.005〜0.05mass%以下、V:0.0
5〜0.3mass%以下、Ti:0.005〜0.1mass%以下、B:
0.0005〜0.0030mass%である。
1.5mass%以下、Ni:1mass%以下 Cr,Mo,CuおよびNiは、電縫鋼管の強度を増加させる元
素であり、必要に応じて、1種または2種以上を含有で
きる。これらの元素は、オーステナイト/フェライト変
態点を低温化させ、組織を微細化する効果を有してい
る。しかし、Crは、2mass%超え、Moは1mass%超えて多
量に含有させると、溶接性および延性が低下するうえ
に、合金コストが増加する。また、Cuは、1.5mass%を
超えて多量に含有すると、熱間加工性が低下する。ま
た、Niは、強度上昇ともに靭性を向上させる効果がある
が、必要以上の添加は、合金コストの増加を招く。この
ような観点から、Cr:2mass%以下、Mo:1mass%以下、
Cu:1.5mass%以下、Ni:1mass%以下が好ましい。
(MM):0.1mass%以下、Ca:0.1mass%以下 REM、ミッシュメタル(MM)およびCaは、硫化物、酸
化物または酸硫化物として析出し、介在物の形状を球状
化して、加工性を向上する作用を有するとともに、接合
部を有する鋼管では、接合部の硬化を防止する作用も有
する。従って、本発明では、必要に応じて1種または2
種以上を添加することができ、また、この添加を行って
も本発明の効果は何ら損なわれない。しかし、過剰な添
加は、鋼の清浄度を低下させるので、0.1mass%を上限
とする。好ましい添加量は、REM、ミッシュメタルを
0.001〜0.10mass%、Caを0.001〜0.01mass%である。
て説明する。 熱間圧延 上記した成分組成を有する鋼スラブを、常法に従って、
熱間圧延する。この時のスラブ加熱温度は、熱延時の圧
延荷重を低減させるために、1100℃以上にすることが好
ましい。しかし、加熱温度が1300℃を超えると、初期オ
ーステナイト粒径の粗大化を招き、また、熱エネルギー
の無駄にもなる。従って、スラブ加熱温度は1100〜1300
℃とするのが好ましい。なお、スラブ加熱の方法は、連
続鋳造スラブをそのまま圧延する直送圧延(直接圧延)方
法、鋳造後そのまま加熱炉に装入し昇熱処理する方法、
スラブを一旦冷却した後に加熱炉で再加熱する方法のい
ずれでも良く、特に限定されない。
よい。巻取温度は、表面のスケールの除去性を考慮し
て、700℃以下であればよい。しかし、巻取り後の熱延
鋼板のYSを600MPa以下に低減し、オープン管に成形す
る時のスプリングバック量を低減させる観点からは、巻
取温度は600℃以下が好ましい。しかし、過度の巻取温
度の低下は、熱延鋼板の加工性の低下を招くので、巻取
温度の下限は300℃とする。
管の製造方法については、ロール成形されたオープン管
を、冷間または熱間で高周波電流を用いて電気抵抗溶接
する方法(電縫鋼管)が好適である。
り圧延を行う。絞り圧延の方法は、特に限定されない
が、レデューサーと呼ばれる複数の孔型圧延機を用いる
のが望ましい。絞り圧延の際の加熱・均熱温度は、上述
した実験結果から明らかなように、Ac1点以上Ac3点以
下の温度域とする。また、絞り圧延は、(α+γ)の2相
域で行いうことが好ましい。このためには、圧延終了温
度は、加熱温度−50℃とすることが好ましい。または、
Ac3点以上に加熱後、(α+γ)の2相域に冷却してか
ら、800℃以下で圧延を終了する方法でも良い。重要な
ことは、(α+γ)の2相域で絞り加工を行うことであ
る。これにより、(α+M)からなる層状組織が形成さ
れ、1180MPa以上の引張強度と15%以上の延性が達成で
きる。
目であり、20%以上が必要である。全縮径率が20%未満
では、オーステナイトの加工量が不十分となり、その後
に生成する低温変態相であるマルテンサイトの強度が不
足したり、所望の組織が得られず、引張強さと延性のバ
ランスが損なわれる。従って、全縮径率が20%以上の絞
り圧延を行うことが必要であり、好ましくは40%以上が
よい。
る層状組織のマルテンサイト組織の層間隔は、2.0μm以
下にすることにより、強度・延性のバランスに優れた鋼
管が製造できる。すなわち、1180MPa以上の引張強度と1
5%以上の延性を両立させることができる。
ればよく、焼入れ処理を実施せずともマルテンサイト組
織が得られる。なお、ミスト冷却、フォグ冷却、スプレ
ー冷却などの強制冷却を行ってもよい。
しい。絞り圧延を潤滑下で行うことにより、板厚方向の
歪分布を均一化させることができ、材質の安定化が達成
される。無潤滑圧延では、材料表層部が特に歪むため、
板厚方向に不均一な組織が形成されやすい。
は、電縫鋼管に限定する必要はなく、固相圧接鋼管、鍛
接鋼管および継目無鋼管等のいずれの素管にも適用可能
であることは言うまでもない。
素管とし、その後、タンデム式のレデューサーを用い
て、表2に記載の条件で絞り圧延を行った。得られた製
品管について、組織と引張特性を詞査した。 (1)組織 各製品管から試験片を切り出し、管長手方向の断面組織
を、走査型電子顕微鏡を用いて観察し、組織の種類を判
別し、さらにマルテンサイトとフェライトの層状組織が
得られた鋼管については、マルテンサイト組織の平均層
間隔を、先に説明した方法により求めた。 (2)引張特性 各製品管の管長手方向から、JIS 11号試験片(管状試験
片、標点間距離50mm)を採取し、JIS Z 2241の規定に準
拠して引張試験を実施し、降伏強度YS、引張強度TS
および伸びElを求めた。 (3)結果 得られた結果を、表2に併せて示した。本発明の方法で
製造した鋼管では、焼入れまたは焼入れ焼戻しなどの熱
処理を行うことなく、引張強さTSが1180MPa以上、延
性Elが15%以上でかつ、強度・延性バランスに優れた
特性を達成できている。
圧延後の焼入れまたは焼入れ焼戻しなどの熱処理を必要
とせず、引張強度が1180MPa以上でかつ延性が15%以上
の強度・延性バランスに優れた鋼管が供給できる。ま
た、本発明によれば、鋼管の生産効率の向上、製造コス
ト低減が可能であり、産業上資するところが大である。
である。
る。
る。
関係を示した図である。
Claims (6)
- 【請求項1】C:0.10〜0.30mass%、Si:0.01〜2.0mas
s%、Mn:2.0〜4.0mass%、P:0.025mass%以下、S:
0.02mass%以下、Al:0.010〜0.10mass%、N:0.010ma
ss%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物の組成
になり、かつ、管の長手方向に伸びたフェライトおよび
マルテンサイトからなる層状組織を有するとともに、そ
のマルテンサイト組織は平均層間隔が2.0μm以下である
ことを特徴とする高強度かつ延性に優れた電縫鋼管。 - 【請求項2】上記成分のほかに、Nb:0.1mass%以下、
V:0.5mass%以下、Ti:0.2mass%以下およびB:0.00
5mass%以下のうちのいずれか1種または2種以上を含
有することを特徴とする請求項1に記載の高強度かつ延
性に優れた電縫鋼管。 - 【請求項3】上記成分のほかにさらに、Cr:2mass%以
下、Mo:1mass%以下、Cu:1.5mass%以下およびNi:1m
ass%以下のうちのいずれか1種または2種以上を含有
することを特徴とする、請求項1または2に記載の高強
度かつ延性に優れた電縫鋼管。 - 【請求項4】上記成分のほかにさらに、REM、ミッシ
ュメタルおよびCaのうちの1種または2種以上をそれぞ
れ0.1mass%以下含有することを特徴とする、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の高強度かつ延性に優れた電
縫鋼管。 - 【請求項5】C:0.10〜0.30mass%、Si:0.01〜2.0mas
s%、Mn:2.0〜4.0mass%、P:0.025mass%以下、S:
0.02mass%以下、Al:0.010〜0.10mass%、N:0.010ma
ss%以下を含み、必要に応じ、Nb:0.1mass%以下、
V:0.5mass%以下、Ti:0.2mass%以下、B:0.005mas
s%以下のうちのいずれか1種または2種以上を含み、
さらに、Cr:2mass%以下、Mo:1mass%以下、Cu:1.5m
ass%以下、Ni:1mass%以下のうちのいずれか1種また
は2種以上を含みまたはさらにREM、ミッシュメタ
ル、Caのうちの1種または2種以上を0.1mass%以下含
有する鋼スラブを、熱間圧延して鋼帯とし、この鋼帯を
ロール成形したのち電縫溶接して素管とし、その後、該
素管をAc1点以上Ac3点以下の温度域に加熱し、絞り圧
延することを特徴とする高強度かつ延性に優れた電縫鋼
管の製造方法。 - 【請求項6】上記絞り圧延における全縮径率を20%以上
としたことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
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