JP2003094927A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003094927A
JP2003094927A JP2001287314A JP2001287314A JP2003094927A JP 2003094927 A JP2003094927 A JP 2003094927A JP 2001287314 A JP2001287314 A JP 2001287314A JP 2001287314 A JP2001287314 A JP 2001287314A JP 2003094927 A JP2003094927 A JP 2003094927A
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Yuji Honda
祐次 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗車直後に喫煙した場合のタバコの煙や灰に
よる不快感を防止する。 【解決手段】 ウォームアップ制御を行う条件下で検出
手段61により喫煙が検出された時は、非喫煙時よりも
空調風の送風量を増加させることにより、適度な風流れ
を作ってタバコの煙を車室外に排出させる。また、クー
ルダウン制御を行う条件下で検出手段61により喫煙が
検出された時は、非喫煙時よりも空調風の送風量を減少
させることにより、タバコの灰の飛散を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風量を自動制御する
車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冬場において、車両のエンジン起
動直後は車両用空調装置のヒータコア(暖房用熱交換
器)内を流れる温水(エンジン冷却水)温度が低いた
め、車室内を充分に暖房することができない。このた
め、エンジン起動直後は送風を停止し、乗員にとって暖
房感が得られる程度の温水温度(例えば40℃)まで上
昇すると送風を開始するようにしている。そして、送風
開始後、温水温度が十分に高くなるまでは、送風量を少
な目に制御するようになっている(以下、これをウォー
ムアップ制御という)。
【0003】また、夏場においては駐車中に車室内温度
が極めて高くなり、そのような状況下で空調装置を起動
すると、空調風の送風量を最大にして急速冷房するよう
になっている(以下、これをクールダウン制御とい
う)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冬場に
おいてエンジン起動直後に喫煙した場合、エンジン起動
直後はウォームアップ制御が行われて、送風停止または
送風量が少ないため、窓を開けた状態でもタバコの煙が
車室外に排出されにくいという問題があった。
【0005】また、夏場において乗車直後に喫煙した場
合、乗車直後はクールダウン制御が行われて、送風量が
最大であるため、タバコの灰が飛散してしまうという問
題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、乗車直後に喫煙した場合のタバコの煙や灰による不
快感を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車両エンジンの冷却水
を熱源として空調風を加熱する暖房用熱交換器(27)
を備え、冷却水の温度が低い時に空調風の送風量を所定
風量以下に制御するウォームアップ制御を行う車両用空
調装置であって、乗員の喫煙を検出する検出手段(6
1)と、ウォームアップ制御を行う条件下で検出手段
(61)により喫煙が検出された時の空調風の送風量
を、ウォームアップ制御を行う条件下で非喫煙時の空調
風の送風量よりも増加させる制御手段(6)とを備える
ことを特徴とする。
【0008】これによると、ウォームアップ制御中であ
っても喫煙時には送風量を増加させるため、適度な風流
れが作られて、タバコの煙が車室外に排出されやすくな
り、タバコの煙による不快感を防止することができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、空調風の送風
量を所定風量以上にして急速冷房するクールダウン制御
を行う車両用空調装置であって、乗員の喫煙を検出する
検出手段(61)と、クールダウン制御を行う条件下で
検出手段(61)により喫煙が検出された時の空調風の
送風量を、クールダウン制御を行う条件下で非喫煙時の
空調風の送風量よりも減少させる制御手段(6)とを備
えることを特徴とする。
【0010】これによると、クールダウン制御中であっ
ても喫煙時には送風量を減少させるため、タバコの灰の
飛散を防止することができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、車室内空気を
車室外に排出する排気装置を車室内後席の後方に備え、
制御手段(6)は、検出手段(61)により喫煙が検出
された時に排気装置を作動させることを特徴とする。
【0012】これによると、車室内上部に良好な風流れ
が形成されやすくなり、タバコの煙が車室外に一層確実
に排出されやすくなる。
【0013】請求項4に記載の発明では、車室外から導
入した空気を車室内に吹き出す外気導入モードと、車室
内から導入した空気を車室内に吹き出す内気循環モード
とを、制御手段(6)により自動的に切り替え可能な車
両用空調装置であって、制御手段(6)は、検出手段
(61)により喫煙が検出された時は外気導入モードに
切り替えることを特徴とする。
【0014】これによると、車室外から導入される空気
により換気が促進されると共に、風流れが形成されやす
くなり、タバコの煙が車室外に一層確実に排出されやす
くなる。
【0015】請求項5に記載の発明では、乗員上半身に
向けて空調風を吹き出すフェイスモードと、乗員足元に
向けて空調風を吹き出すフットモードと、乗員上半身お
よび乗員足元に向けて空調風を吹き出すバイレベルモー
ドと、車両窓ガラスに向けて空調風を吹き出すデフロス
タモードとを、制御手段(6)により自動的に切り替え
可能な車両用空調装置であって、制御手段(6)は、検
出手段(61)により喫煙が検出された時はバイレベル
モードに切り替えることを特徴とする。
【0016】これによると、フェイスモードからバイレ
ベルモードに切り替えることにより、空調風が乗員上半
身と乗員足元に振り分けられるため、乗員上半身に向け
ての送風量がフェイスモード時よりも少なくなり、従っ
てタバコの灰の飛散を一層確実に防止できる。また、フ
ットモードやデフロスタモードからバイレベルモードに
切り替えることにより、空調風が乗員上半身側にも吹き
出されるため、車室内上部に良好な風流れが形成されや
すくなり、タバコの煙が車室外に一層確実に排出されや
すくなる。
【0017】請求項6に記載の発明のように、検出手段
として、乗員により操作される喫煙スイッチを用い、こ
の喫煙スイッチの信号に基づいて喫煙時か否かを判定す
るようにしてもよい。
【0018】請求項7に記載の発明では、車室内空気を
清浄化する空気清浄器(60)を備え、制御手段(6)
は、検出手段(61)により喫煙が検出された時に空気
清浄器(60)を作動させることを特徴とする。
【0019】これによると、空気清浄器の作動により、
喫煙時の車室内空気を速やかに清浄化することができ
る。
【0020】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
【0021】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は本発明の一実施
形態を示し、図1は車両用空調装置全体の概略構成を示
した図である。
【0022】車両用空調装置1は、車室内に向かって空
気が流れる空気通路を構成するケース2、このケース2
内において車室内に向かう空気流を発生させる送風機
3、ケース2内を流れる空気を冷却する蒸発器4、車室
内に吹き出す空気の温度を調節するエアミックス方式の
吹出温度調節装置5、各空調機器を制御する制御装置
6、および車室内の空気を清浄化する空気清浄器60を
備える。
【0023】ケース2は車室内の前方側の計器盤内側部
に配設され、ケース2の上流側には、内気導入口7およ
び外気導入口8の2つの導入口が設けられている。内気
導入口7および外気導入口8の内側には内外気切替ドア
9が回動自在に配置されている。内外気切替ドア9はサ
ーボモータ10によって駆動されるもので、内気導入口
7より車室内空気(内気)を導入する内気循環モード
と、外気導入口8より車室外空気(外気)を導入する外
気導入モードとを切り替える。
【0024】ケース2の下流側には、車両の窓ガラス
(主にフロントガラス)に向けて空調風を吹き出すため
のデフロスタ吹出口11、乗員上半身に向けて空調風を
吹き出すためのフェイス吹出口12、および乗員下半身
に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口13の3
種類の吹出口が設けられている。
【0025】これら吹出口11〜13の上流部にはデフ
ロスタドア14、フェイスドア15およびフットドア1
6が回動自在に配置されている。これらのデフロスタド
ア14、フェイスドア15およびフットドア16は、図
示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ17に
よって駆動される。
【0026】送風機3は、送風機駆動回路20により印
加電圧が制御される送風機モータ21によって回転速度
が制御され、内気導入口7または外気導入口8から空気
を吸入してケース2を介して車室内へ送風する。
【0027】蒸発器4は、送風機3の下流側のケース2
内に配設され、送風機3により送られてくる空気を冷却
する冷房用熱交換器で、冷凍サイクル22を構成する要
素のひとつである。
【0028】この冷凍サイクル22は、圧縮機23か
ら、凝縮器24、レシーバ25および膨張弁26を介し
て蒸発器4に冷媒が循環するように形成された周知のも
のである。圧縮機23は、電磁クラッチ23aを介して
車両エンジン(図示せず)の回転動力が伝達されること
により回転駆動される。なお、冷凍サイクル22は、圧
縮機23の作動により蒸発器4による空気冷却機能を
得、圧縮機23の作動停止により蒸発器4による空気冷
却機能が停止する。
【0029】吹出温度調節装置5は、本例ではヒータコ
ア27およびエアミックスドア28等より構成されてい
る。ヒータコア27は図示しない車両エンジンの冷却水
(以下、温水という)を熱源として空気を加熱する暖房
用熱交換器であって、蒸発器4の空気流れ下流側に配置
され、蒸発器4を通過後の冷風を加熱する。
【0030】エアミックスドア28は、ヒータコア27
の空気流れ上流側に回動自在に配置されており、サーボ
モータ29により設定される開度に応じて、ヒータコア
27を通る空気量(温風量)とヒータコア27を迂回し
てバイパス通路30を通る空気量(冷風量)とを調節す
る。
【0031】制御装置(制御手段に相当)6は、CPU
31、ROM32およびRAM33等を含んで構成され
るもので、予めROM32内に車室内の空調制御のため
の制御プログラムを記憶しており、その制御プログラム
に基づいて各種演算、処理を行う。
【0032】制御装置6の出力側には、それぞれ上記各
サーボモータ10、17、29および送風機駆動回路2
0が接続され、送風機モータ21の回転数は送風機駆動
回路20により制御される。なお、サーボモータ29に
は、エアミックスドア28の開度を検出するエアミック
スドア開度センサ34が設けられ、このセンサ34は制
御装置6の入力側に接続される。
【0033】また、圧縮機23の電磁クラッチ23aは
圧縮機駆動回路23bを介して制御装置6の出力側に接
続されており、この電磁クラッチ23aのコイルに通電
することにより電磁クラッチ23aが接続状態となる。
これにより、エンジンの回転力を圧縮機23に伝達して
圧縮機23を回転駆動する。
【0034】制御装置6の入力側には、車室内の運転席
前方の計器盤(図示せず)に設けられた空調操作パネル
50に設置された内外気切替スイッチ36、温度設定ス
イッチ37、およびデフロスタモード設定スイッチ38
が接続されている。更に、内気温センサ39、外気セン
サ40、水温センサ41、日射センサ42および蒸発器
温度センサ43が制御装置6の入力側に接続されてい
る。
【0035】内外気切替スイッチ36は、内気循環モー
ドと外気導入モードとを乗員が選択して設定するための
スイッチであり、温度設定スイッチ37は、希望する車
室内温度を乗員が設定するためのスイッチであり、デフ
ロスタモード設定スイッチ38は、デフロスタ吹出口1
1のみから空調風を車室内の窓ガラス内面側へ吹き出す
デフロスタモードを乗員が設定するためのスイッチであ
る。
【0036】内気温センサ39は車室内温度を検出し、
その検出温度に応じた内気温信号Trを制御装置6に入
力する。外気温センサ40は車室外温度を検出し、その
検出温度に応じた外気温信号Tamを制御装置6に入力
する。水温センサ41および蒸発器温度センサ43は、
温水の温度および蒸発器4の吹出空気温度を検出し、そ
の検出温度に応じた水温信号Twおよび蒸発器温度信号
Teを制御装置6に入力する。日射センサ42は、車室
内に入射した日射量を検出し、その検出した日射量に応
じた日射量信号Tsを制御装置6に入力するものであ
る。
【0037】空気清浄器60は、車室内後席後方のパッ
ケージトレイに設置されており、周知のように、空気流
を発生させるファン、空気中の塵の捕捉および臭いの除
去を行うフィルタを有すると共に、タバコの煙を検出す
る喫煙センサ61等からなる。そして、喫煙センサ61
の信号は制御装置6に入力される。
【0038】次に、上記構成になる本実施形態の作動を
図2のフローチャートに従って説明する。
【0039】制御装置6は、電源が投入されると制御プ
ログラムをスタートし、図2のフローチャートにしたが
って演算、処理を実行する。
【0040】先ず、ステップS1にて各種タイマーや制
御フラグ等を初期化する。次に、ステップS2にて温度
設定スイッチ37からの設定温度信号Tsetを読み込
み、RAM33に記憶する。
【0041】続いて、ステップS3にて車室内の空調状
態に影響を及ぼす車両環境状態を検出するために各種セ
ンサから入力信号を読み込む。すなわち、内気温センサ
39からの内気温信号Tr、外気温センサ40からの外
気温信号Tam、水温センサ41からの水温信号Tw、
日射センサ42からの日射量信号Tsおよび蒸発器温度
センサ43からの蒸発器温度信号Teを読み込んで、R
AM33に記憶する。
【0042】次に、ステップS4にて車室内に吹き出す
空気の目標吹出温度TAOを下記数式1に基づいて算出
する。この目標吹出温度TAOは、車両環境条件(空調
熱負荷条件)の変動にかかわらず、車室内温度を設定温
度Tsetに維持するために必要な、吹出空気の制御目
標温度である。
【0043】
【数1】TAO=Kset・Tset−Kr・Tr−K
am・Tam−Ks・Ts−C 但し、Ksetは温度設定ゲイン、Krは内気温ゲイ
ン、Kamは外気温ゲイン、Ksは日射ゲイン、Cは補
正定数である。
【0044】続いて、ステップS5において、上述の目
標吹出温度TAO等に基づいて、送風機3の風量Vを決
定する。具体的には、送風機駆動回路20を介して送風
機モータ21に印加する電圧を決定するもので、その詳
細については後述する。
【0045】次に、ステップS6において、エアミック
スドア28の目標開度SWを次の数式2によって算出す
る。
【0046】
【数2】SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}
×100(%) 次に、ステップS7において、目標吹出温度TAOに基
づいて、内気導入口7より車室内空気(内気)を導入す
る内気循環モードを行うか、あるいは外気導入口8より
車室外空気(外気)を導入する外気導入モードを行うか
を決定する。
【0047】具体的には、目標吹出温度TAOが所定温
度以下となる領域(最大冷房域)では、内外気切替ドア
9により内気導入口7を全開し、外気導入口8を全閉す
る内気循環モードを選択し、目標吹出温度TAOが所定
温度より高くなると、内外気切替ドア9により外気導入
口8を全開し、内気導入口7を全閉する外気導入モード
を選択する。なお、内気循環モードと外気導入モードと
の間に、内気と外気を同時に導入する内外気併用モード
を設定してもよい。
【0048】次に、ステップS8において、圧縮機23
の作動・停止を決定する。具体的には、蒸発器温度の目
標温度Teoと実際の蒸発器温度Teとを比較して、T
eがTeoより高いと、電磁クラッチ23aの通電をオ
ンして圧縮機23を作動させ、これに反し、TeがTe
oより低くなると、電磁クラッチ23aの通電をオフし
て圧縮機23の作動を停止させる。このような圧縮機作
動の断続制御により、実際の蒸発器温度Teを目標温度
Teoに維持する。
【0049】続いて、ステップS9では吹出モードを決
定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側
から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレ
ベルモード→フットモードと切替設定される。
【0050】ここで、フェイスモードは、主に冷房時に
設定されるもので、フェイスドア15にてフェイス吹出
口12を開口し、フットドア16にてフット吹出口13
を閉塞し、デフロスタドア14にてデフロスタ吹出口1
1を閉塞する。これにより、フェイス吹出口12のみか
ら空調風が車室内の乗員上半身側へ吹き出す。
【0051】バイレベルモードは、フェイスドア15に
てフェイス吹出口12を開口し、フットドア16にてフ
ット吹出口13を開口し、デフロスタドア14にてデフ
ロスタ吹出口11を閉塞する。これにより、空調風は、
フェイス吹出口12およびフット吹出口13の両方から
車室内の乗員上半身側および乗員足元側へ同時に吹き出
す。
【0052】フットモードは、主に暖房時に設定される
もので、フェイスドア15にてフェイス吹出口12を閉
塞し、フットドア16にてフット吹出口13を全開し、
デフロスタドア14にてデフロスタ吹出口11を小開度
だけ開口する。これにより、フェイス吹出口12から乗
員上半身側への空調風の吹出が遮断され、フット吹出口
13から主に空調風が車室内の乗員足元側へ吹き出すと
同時に、デフロスタ吹出口11から少量の空調風が車室
内の窓ガラス内面側へ吹き出す。
【0053】次に、ステップS10において、前述のス
テップS5〜S9で決定した制御信号を送風機駆動回路
20、サーボモータ10、17、29および圧縮機駆動
回路23b等に出力して送風機3、内外気切替ドア9、
吹出モードドア14〜16、エアミックスドア28およ
び圧縮機23の作動を制御する。
【0054】次のステップS11において、ステップS
10の処理を実行してから制御周期時間τが経過してい
るか否かを判断し、この判断結果がNOの場合には制御
周期時間τの経過を待つ。また、その判断結果がYES
の場合にはステップS2の処理へ戻り、上述の演算、処
理が繰り返される。このような演算、処理の繰り返しに
よって車両用空調装置1の作動が自動制御される。
【0055】次に、上記ステップS5でのブロワ風量V
の決定方法について説明する。
【0056】図3はステップS5の詳細を示すもので、
まず、ステップS51では、ステップS4にて算出され
た目標吹出温度TAOに基づいて、予めROM32内に
記憶された図4のマップの実線の特性線から第1風量V
TAOを算出すると共に、水温センサ41の水温信号T
wに基づいて、予めROM32内に記憶された図5のマ
ップの実線の特性線から第2風量VTWを算出する。
【0057】次に、ステップS52に進んで、喫煙セン
サ61の信号に基づいて喫煙時か否かを判定する。喫煙
時と判定されるとステップS53に進み、ステップS5
3では、図4のマップの破線の特性線から風量VTAO
APを算出し、その風量VTAOAPを第1風量VTA
Oとして設定する。さらに、ステップS53からステッ
プS54に進み、ステップS54では、図5のマップの
破線の特性線から風量VTWAPを算出し、その風量V
TWAPを第2風量VTWとして設定する。
【0058】次に、ステップS55に進んで、ウォーム
アップ制御をするか否かを判定する。具体的には、目標
吹出温度TAOが40℃を超えるような非常に高い値の
場合はステップS55がYESとなり、ウォームアップ
制御を行う。そして、ステップS55がYESの場合は
ステップS56に進み、ステップS56でブロワ風量V
を決定する。具体的には、第1風量VTAOと第2風量
VTWのうち、小さい方を最終のブロワ風量Vとして決
定する。
【0059】また、ステップS55がNOの場合はステ
ップS57に進み、第1風量VTAOを最終のブロワ風
量Vとして決定する。
【0060】上記のブロワ風量Vの決定方法によれば、
冬場において乗車直後(エンジン起動直後)の非喫煙時
には、非喫煙時のためステップS52がNOとなり、ま
た、内気温が低いため目標吹出温度TAOが非常に高い
値になってステップS55がYESとなり、さらに、ス
テップS56では、温水温度が低いため、第1風量VT
AOよりも第2風量VTWの方が小さくなり、図5のマ
ップの実線の特性線から算出した第2風量VTWが最終
のブロワ風量Vとして決定される。
【0061】この第2風量VTWの特性は、図5に示す
ように、エンジン起動直後のように温水温度が極めて低
い時には送風を停止し、乗員にとって暖房感が得られる
程度の温水温度(例えば40℃)まで上昇すると送風を
開始するようにしている。そして、温水温度が十分に高
くなるまでは、送風量を少な目に制御するようになって
いる。
【0062】従って、冬場において乗車直後の非喫煙時
には、温水温度が低いため送風量を所定風量以下に制御
するウォームアップ制御が行われる。
【0063】一方、冬場において乗車直後に喫煙した場
合には、喫煙中のためステップS52がYESとなり、
また、ステップS55がYESとなり、さらに、ステッ
プS56では、温水温度が低いため、第1風量VTAO
よりも第2風量VTWの方が小さくなり、第2風量VT
Wが最終のブロワ風量Vとして決定される。
【0064】但し、喫煙時の第2風量VTWは図5のマ
ップの破線の特性線から算出した風量VTWAPであり
(ステップS54参照)、この風量VTWAPは、図5
に示すように、エンジン起動直後のように温水温度が低
い領域では、非喫煙時よりも風量が増加する特性になっ
ている。
【0065】従って、冬場において乗車直後の喫煙時に
は、ウォームアップ制御中であっても送風量が増加する
ため、車室内に適度な風流れが作られて、タバコの煙が
車室外に排出されやすくなる。換言すると、喫煙時に
は、温熱的快適感よりも空気質の改善を優先させる。
【0066】また、夏場において乗車直後の非喫煙時に
は、非喫煙時のためステップS52がNOとなり、ま
た、内気温が高いため目標吹出温度TAOが非常に低い
値になってステップS55がNOとなり、さらに、ステ
ップS57では、図4のマップの実線の特性線から算出
した第1風量VTAOが最終のブロワ風量Vとして決定
される。
【0067】この第1風量VTAOの特性は、図4に示
すように、乗車直後のように目標吹出温度TAOが非常
に低い値の時には、ブロワ風量Vは最大ないしはそれに
近い送風量に設定されている。
【0068】従って、夏場において乗車直後の非喫煙時
には、送風量を所定風量以上にして急速冷房するクール
ダウン制御が行われる。
【0069】一方、夏場において乗車直後に喫煙した場
合には、喫煙中のためステップS52がYESとなり、
また、ステップS55がNOとなり、さらに、ステップ
S57では第1風量VTAOが最終のブロワ風量Vとし
て決定される。
【0070】但し、喫煙時の第1風量VTAOは図4の
マップの破線の特性線から算出した風量VTAOAPで
あり(ステップS53参照)、この風量VTAOAP
は、図4に示すように、乗車直後のように目標吹出温度
TAOが非常に低い値の領域では、非喫煙時よりも風量
が減少する特性になっている。
【0071】従って、夏場において乗車直後の喫煙時に
は、クールダウン制御中であっても送風量が減少するた
め、タバコの灰の飛散を防止できる。
【0072】なお、喫煙時には上記のような送風量の制
御を行うと共に、空気清浄器60を作動させることによ
り、喫煙時の車室内空気を速やかに清浄化することがで
きる。
【0073】(他の実施形態)上記実施形態において、
車室内空気を車室外に排出する排気装置を車室内後席の
後方のパッケージトレイに設け、その排気装置の作動を
制御装置6にて制御するようにし、喫煙が検出された時
には、上記実施形態と同様の送風量制御に加えて、排気
装置を作動させるようにしてもよい。これによると、車
室内上部に良好な風流れが形成されやすくなり、タバコ
の煙が車室外に排出されやすくなる。
【0074】また、喫煙が検出された時には、上記実施
形態と同様の送風量制御に加えて、外気導入モードに切
り替えるようにしてもよく、これによると、車室外から
導入される空気により換気が促進されると共に、風流れ
が形成されやすくなり、タバコの煙が車室外に排出され
やすくなる。
【0075】また、フェイスモード時に喫煙が検出され
た場合は、上記実施形態と同様の送風量制御に加えて、
吹出モードをバイレベルモードに切り替えるようにして
もよい。これによると、フェイスモードからバイレベル
モードに切り替えることにより、空調風が乗員上半身と
乗員足元に振り分けられるため、乗員上半身に向けての
送風量がフェイスモード時よりも少なくなり、従ってタ
バコの灰の飛散を防止できる。
【0076】また、デフロスタモードやフットモード時
に喫煙が検出された場合は、上記実施形態と同様の送風
量制御に加えて、吹出モードをバイレベルモードに切り
替えるようにしてもよい。これによると、空調風が乗員
上半身側にも吹き出されるため、車室内上部に良好な風
流れが形成されやすくなり、タバコの煙が車室外に排出
されやすくなる。
【0077】上記実施形態では、空気清浄器60の喫煙
センサ61の信号に基づいて喫煙時か否かを判定するよ
うにしたが、乗員により操作される喫煙スイッチを設
け、その喫煙スイッチの信号を制御装置6に入力し、こ
の喫煙スイッチの信号に基づいて喫煙時か否かを判定す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車両用空調装置の
全体構成図である。
【図2】一実施形態の空調制御全体の概要を示すフロー
チャートである。
【図3】一実施形態の送風量決定の具体例を示すフロー
チャートである。
【図4】一実施形態の目標吹出温度TAOと送風量Vと
の関係を表す図である。
【図5】一実施形態の水温TWと送風量Vとの関係を表
す図である。
【符号の説明】
6…制御手段をなす制御装置、61…検出手段をなす喫
煙センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/24 661 B60H 1/24 661A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両エンジンの冷却水を熱源として空調
    風を加熱する暖房用熱交換器(27)を備え、前記冷却
    水の温度が低い時に空調風の送風量を所定風量以下に制
    御するウォームアップ制御を行う車両用空調装置であっ
    て、 乗員の喫煙を検出する検出手段(61)と、 前記ウォームアップ制御を行う条件下で前記検出手段
    (61)により喫煙が検出された時の前記空調風の送風
    量を、前記ウォームアップ制御を行う条件下で非喫煙時
    の前記空調風の送風量よりも増加させる制御手段(6)
    とを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 空調風の送風量を所定風量以上にして急
    速冷房するクールダウン制御を行う車両用空調装置であ
    って、 乗員の喫煙を検出する検出手段(61)と、 前記クールダウン制御を行う条件下で前記検出手段(6
    1)により喫煙が検出された時の前記空調風の送風量
    を、前記クールダウン制御を行う条件下で非喫煙時の前
    記空調風の送風量よりも減少させる制御手段(6)とを
    備えることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内空気を車室外に排出する排気装置
    を車室内後席の後方に備え、 前記制御手段(6)は、前記検出手段(61)により喫
    煙が検出された時に前記排気装置を作動させることを特
    徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 車室外から導入した空気を車室内に吹き
    出す外気導入モードと、車室内から導入した空気を車室
    内に吹き出す内気循環モードとを、前記制御手段(6)
    により自動的に切り替え可能な車両用空調装置であっ
    て、 前記制御手段(6)は、前記検出手段(61)により喫
    煙が検出された時は前記外気導入モードに切り替えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 乗員上半身に向けて空調風を吹き出すフ
    ェイスモードと、乗員足元に向けて空調風を吹き出すフ
    ットモードと、乗員上半身および乗員足元に向けて空調
    風を吹き出すバイレベルモードと、車両窓ガラスに向け
    て空調風を吹き出すデフロスタモードとを、前記制御手
    段(6)により自動的に切り替え可能な車両用空調装置
    であって、 前記制御手段(6)は、前記検出手段(61)により喫
    煙が検出された時は前記バイレベルモードに切り替える
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記
    載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段(61)は、乗員により操
    作される喫煙スイッチであり、 前記制御手段(6)は、前記喫煙スイッチの信号に基づ
    いて喫煙時か否かを判定することを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 車室内空気を清浄化する空気清浄器(6
    0)を備え、 前記制御手段(6)は、前記検出手段(61)により喫
    煙が検出された時に前記空気清浄器(60)を作動させ
    ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに
    記載の車両用空調装置。
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