JP2003094351A - インパクト工具 - Google Patents

インパクト工具

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JP2003094351A
JP2003094351A JP2001289845A JP2001289845A JP2003094351A JP 2003094351 A JP2003094351 A JP 2003094351A JP 2001289845 A JP2001289845 A JP 2001289845A JP 2001289845 A JP2001289845 A JP 2001289845A JP 2003094351 A JP2003094351 A JP 2003094351A
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JP
Japan
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anvil
hammer
convex portion
impact tool
impact
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001289845A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Omori
和博 大森
Tomoumi Yoshimizu
智海 吉水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ハンマの打撃力を小さくすること
なくアンビルの強度を保つことで、パワフルなインパク
ト工具を提供することである。 【解決手段】 ハンマ9の凸部9aと当接するアンビル
10の凸部10aに、アンビル10の中心線に対して周
方向にある角度αだけ傾く面を設けることで、アンビル
10の凸部付近の断面係数が大きくなるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気や空気などの
モータにより回転駆動されて衝撃力を発生するインパク
ト発生装置を備えたインパクト工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来型のインパクト工具を図3を用いて
説明する。図3は、インパクト工具の内部構造を示して
おり、電池パック1を電源とし、モータ部5の駆動力によ
りインパクト機構部を動作させ、アンビル10を打撃する
ことにより、先端工具13に回転打撃力を与えている。
【0003】以下、インパクト工具のインパクト機構部
を説明する。モータ部5の駆動力は減速部6を介してスピ
ンドル11を回転させる。スピンドル11とハンマ9は、ス
チールボール12とV字型カム溝11aで構成されたカム機
構により連結されている。更にハンマ9はスプリング8に
より常に先端方向に付勢されている。これにより、スピ
ンドル11、ハンマ9間が相対的にねじられた時、ハンマ9
はモータ部5側へ後退し、ねじれから開放されるとスプ
リング8により加速されながら回転・前進する。また、
ハンマ9、アンビル10はそれぞれ、回転平面上の2ヶ所に
相対的に配置された凸部9a、10aを持つ。ボルト14、
先端工具13、アンビル10は回転方向が互いに拘束されて
いる。
【0004】次にインパクト機構部の動作を説明する。
スピンドル11の回転力はカム機構を介してハンマ9に伝
わり、共に回転しはじめる。半回転しないうちにハンマ
9、アンビル10の凸部がかん合する。スピンドル11、ハ
ンマ9は相対的にねじられることにより、ハンマ9はスプ
リング8を縮めながら後退を始める。ついには、凸部の
高さを乗り越え、離脱する。ハンマ9はスピンドル11の
回転力に加え、スプリング8に蓄えられた弾性エネルギ
によって回転方向に急速に加速され、かつ前進を始め
る。ハンマ9が加速されているうちに、再び凸部が嵌合
することになるが、この時に強力な回転打撃力がアンビ
ル10に加えられボルト14に伝わる。そして、再びハンマ
9は後退を始める。以上が、回転打撃のサイクルであ
る。このサイクルの中で、ハンマ9は、アンビル10に強
力な回転打撃力を加え続ける。
【0005】従来技術は、図3に示した電動工具(イン
パクトレンチ:先端の形状が、対面12.7mmの四角形)
と図4に示した電動工具(インパクトドライバ:先端の
形状が、対面6.35mmの六角形)のアンビルとハンマの
凸部の形状を共用化して製造原価を抑えてきた(図5:
従来技術のアンビルA凸部10a'の形状、図6:従来技術の
アンビルA凸部10a'とハンマ凸部9aが当接しているとき
の図)。しかし、ドライバタイプよりも締付けトルクの
大きいレンチタイプでは、アンビルA凸部10a'の根元か
ら破損してしまうことがあった。レンチタイプのアンビ
ル10の軸径は、ドライバタイプに比べ太く剛性が高いた
めアンビルA凸10a'根元部に、より応力が集中する構造
となっていた。
【0006】従来技術のレンチタイプは、ハンマ9の打
撃力をアンビルA10'の強度が耐えられるところまで下げ
ることで製品化していた。打撃力を下げることは、最大
締付けトルクを小さくすることにつながり、大きなセ-
ルスポイントを失うことになってしまっていた。
【0007】また、ハンマ9の打撃力を下げることな
く、アンビルA10'の破損を防止するには、ひとつは、図
7、図8に示すように、アンビルB凸部10a''のように幅を
平行に長くする方法がある。この方法では、アンビルB
凸部10a''とハンマ凸部9aの内径でしか当接せず、応力
集中を招き破損してしまうため、アンビルB凸部10a''の
幅を長くしたものにハンマ凸部9aの形状を合わせなけれ
ばならず、ハンマの鍛造型を新設する必要があり原価高
になってしまう。
【0008】もうひとつの方法としては、アンビル凸部
10a'の高さを軸方向に伸ばす方法があるが、製品の全長
が長くなってしまうだけでなく、ドライバタイプとレン
チタイプのハンマケース7を共通にすることができなく
なってしまい、この方法でも原価高になってしまってい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来はドライバタイプ
とレンチタイプのアンビル凸部の形状とハンマ凸部の形
状を同一にし、部品を共用化して製造原価を抑えてい
た。そのため、ドライバタイプよりも締付けトルクの大
きいレンチタイプでは、アンビル凸部の根元から破損し
てしまい、アンビルの強度が耐えられるところまでハン
マの打撃力を下げることで製品化していた。打撃力を下
げることは、最大締付けトルクを小さくすることにつな
がり、大きなセ-ルスポイントを失ってしまう問題があ
った。
【0010】本発明は、上記問題を解消し、ハンマの打
撃力を小さくすることなくアンビルの強度を保つこと
で、よりパワフルなインパクト締結工具を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アンビル凸
部がハンマ凸部と当接する面をアンビルの中心線に対し
て周方向にある角度α傾けることにより、アンビル凸根
元部の断面係数を大きくすることにより達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図3を用い
て説明する。図3は、電池パック1を電源とし、モ-タ部5
を駆動源する電池工具である。アンビル凸部10aの形状
以外は、従来技術の項目で説明した通りである。
【0013】図1、図2に示すように、アンビル凸部10a
の形状は、ハンマ凸部9aと当接する面をアンビル10の
中心線に対して周方向にある角度α(3°±0.5°)
傾ける。アンビル凸部10aの幅が従来に比べ長くなる
(A>B)ことで、アンビル凸10a根元部の断面係数を
大きくし、且つアンビル凸部10aとハンマ凸部9aは平
行に当接(面接触)するので、一部分に応力が集中する
ことなく、アンビル10はより大きな打撃力に耐えること
ができる。これにより、ハンマ9の打撃力を下げること
なく、最大締付けトルクを大きくすることができ、大き
なセールスポイントになる。
【0014】更にアンビル凸部10aの高さを軸方向に伸
ばしたり、アンビル凸部10aの幅を大きくする必要がな
いので、ドライバタイプとイレンチタイプでハンマケー
ス7及びハンマ9を新設する必要がなく共用化できるの
で、製品を安価にすることができる。
【0015】また、図9、図10に示すようにアンビルC
凸部10a' ' 'の角度αをマイナス側(先端で細くなる
形状)としても、同様にハンマを共用化できる効果が得
られる。
【0016】先端工具をこじった場合など、アンビル10
とハンマ9の軸心は、ガタの分、ずれて動く場合があ
る。もしも、アンビル10が図中下側にずれた場合、図12
のように、従来の平行なアンビル10'(α=0)の場
合、アンビル10'軸心がハンマ9軸心からずれても、左右
2ヶ所の爪は両方とも当接しているため、上下の爪には
周方向にしか力が発生せず、芯のずれた状態で回転を続
けてしまう。この芯のずれた状態で回転を続ければアン
ビル10'の回転の軸受けにあたるメタル15に、偏荷重が
作用し、磨耗する場合があった。この不具合をなくすた
めに本実施例では、図11のようにアンビル10の下方向に
芯がずれた場合、当接面は上下2ヶ所の爪のうち、上側
の片方になり、また、アンビル10が平行でなく、α度傾
いているため、当接部にはアンビル10を上に持ち上げる
方向、即ち芯が一致する方向にセンタリングする力fが
発生し、芯は自動的に一致し、上記した従来の磨耗など
の問題が発生しにくく長寿命化できる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、アンビル凸部がハンマ
凸部と当接する面をアンビルの中心線に対して周方向に
ある角度α傾け、アンビル凸根元部の断面係数を大きく
したので、より大きな打撃力に耐えることができ、これ
により最大締付けトルクを大きくすることができる。ま
た、ドライバタイプとイレンチタイプでハンマケース及
びハンマを共用化できるので、部品を新設する必要がな
く製品を安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すアンビルの上面図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例を示すアンビルの凸部とハ
ンマの凸部が当接した時を示す上面図である。
【図3】 本発明の一実施例を示す電動工具の部分側面
断面図である。
【図4】 従来における電動工具の部分側面断面図であ
る。
【図5】 従来におけるアンビルの上面図である。
【図6】 従来におけるアンビルの凸部とハンマの凸部
が当接した時を示す上面図である。
【図7】 従来におけるアンビルの凸部の幅を長くした
場合を示すアンビルの上面図である。
【図8】 従来におけるアンビルの凸部の幅を長くした
アンビル及びハンマの凸部が当接した時を示す上面図で
ある。
【図9】 本発明になる他の実施例を示すアンビルの上
面図である。
【図10】 本発明になる他の実施例を示すアンビルの
凸部とハンマの凸部が当接した時を示す上面図である。
【図11】 本発明の一実施例を示すアンビルが芯ズレ
した時を示す上面図である。
【図12】 従来技術によるアンビルが芯ズレした時を
示す上面図である。
【符号の説明】
7はハンマケース、9はハンマ、9aはハンマの凸部、10
はアンビル、10aはアンビルの凸部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源であるモータと、該モータの回転
    動力が伝達されるハンマと、該ハンマにより回転打撃さ
    れるアンビルとを備えたインパクト工具において、前記
    ハンマの凸部と回転接触する前記アンビルの凸部に、当
    該アンビルの中心線に対して周方向に形成される傾斜を
    設け、更に該傾斜と面当接する斜面を前記ハンマに設け
    ることを特徴とするインパクト工具。
  2. 【請求項2】 前記アンビルの凸部と前記ハンマの凸部
    とを平行に当接させることを特徴とする請求項1記載の
    インパクト工具。
JP2001289845A 2001-09-21 2001-09-21 インパクト工具 Pending JP2003094351A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014151389A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Ryobi Ltd 回転打撃工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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