JP2003094100A - 汚水又は汚泥の処理方法 - Google Patents

汚水又は汚泥の処理方法

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JP2003094100A
JP2003094100A JP2001329969A JP2001329969A JP2003094100A JP 2003094100 A JP2003094100 A JP 2003094100A JP 2001329969 A JP2001329969 A JP 2001329969A JP 2001329969 A JP2001329969 A JP 2001329969A JP 2003094100 A JP2003094100 A JP 2003094100A
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sludge
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water
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Shigeru Komatsu
茂 小松
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SHINSHIGEN KAIHATSU KENKYUSHO
SHINSHIGEN KAIHATSU KENKYUSHO KK
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SHINSHIGEN KAIHATSU KENKYUSHO
SHINSHIGEN KAIHATSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、工事時間のうち、汚水又は汚泥を汚水処
理場にまで運搬するための時間が占める割合が大きく、
工事能率が悪く成っており、その為に、運搬頻度を高め
るために汚泥吸引車の台数を増加すれば、工事費用を増
大させていた。 【解決手段】本発明は、汚水又は汚泥に重量比にして石
膏成分40〜60重量パーセントと硫酸アルミニウム2
0〜40重量パーセントとアルカリ金属炭酸塩10〜3
0重量パーセントとセメント成分5〜10重量パーセン
トと高分子凝集剤1〜3重量パーセントとを含有する凝
集沈降剤を添加する工程と、凝集沈降剤を添加した汚水
又は汚泥を攪拌する工程と、撹拌した汚水又は汚泥を沈
静させて分離清浄水と分離固形物に分離させる工程と、
分離させる工程で分離した分離清浄水を通常水処理する
工程と、分離させる工程で分離した分離固形物を土面処
理する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は凝集沈降剤を用いた汚水又は汚泥
の処理方法に関するもので、主として工事現場等で発生
する汚水又は汚泥をその場所で直ちに清浄処理水と分離
固形物とに分離して処理する汚水又は汚泥の処理方法に
関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、トンネル工事や井戸の掘削、大き
な構造物の基礎工事、河川工事等の過程で、砂や泥を含
む汚水又は汚泥が大量に発生するもので、この汚水又は
汚泥はそのまま放流すると下流側では環境破壊を招くこ
とに成り、その為に、通常、発生した汚水又は汚泥を汚
泥吸引車のタンクに吸引したのち所定の汚水処理場に運
搬し、そこで、所定の水処理を行って清浄な処理水に
し、それを放流して処理していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前述の処理
方法では、1日の工事時間のうち、汚水又は汚泥を汚水
処理場にまで運搬するための時間が占める割合が大き
く、工事能率が悪く成っており、その為に、運搬頻度を
高めるために汚泥吸引車の台数を増加すれば、工事費用
を増大させることに繋がっていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に係る汚水又は汚
泥の処理方法は前述のような実情に鑑み成されたもので
あって、汚水又は汚泥に重量比にして石膏成分40〜6
0重量パーセントと硫酸アルミニウム20〜40重量パ
ーセントとアルカリ金属炭酸塩10〜30重量パーセン
トとセメント成分5〜10重量パーセントと高分子凝集
剤1〜3重量パーセントとを含有する凝集沈降剤を添加
する工程と、凝集沈降剤を添加した汚水又は汚泥を攪拌
する工程と、撹拌した汚水又は汚泥を沈静させて分離清
浄水と分離固形物に分離させる工程と、分離させる工程
で分離した分離清浄水を通常水処理する工程と、分離さ
せる工程で分離した分離固形物を土面処理する工程とを
含むものである。 【0005】 【作用】本発明の汚水又は汚泥の処理方法は工事現場等
で発生する汚水又は汚泥に重量比にして石膏成分40〜
60重量パーセントと硫酸アルミニウム20〜40重量
パーセントとアルカリ金属炭酸塩10〜30重量パーセ
ントとセメント成分5〜10重量パーセントと高分子凝
集剤1〜3重量パーセントとを含有する凝集沈降剤を添
加、撹拌、沈静の各工程を経て、分離清浄水と分離固形
物に分離させ、分離清浄水は河川や下水等に流出させて
通常水処理させ、分離固形物は埋立地の埋立用や法面の
盛土等の土面処理するものである。 【0006】本発明は、汚水や汚泥を処理する汚水処理
場にまで運搬することなく、汚水や汚泥が発生している
その現場において、これら汚水や汚泥に凝集沈降剤を添
加して、全体を攪拌して、沈静させるだけで、そのまま
放流可能な水質の分離清浄水と、そのまま利用できる化
学的に安定した分離固形物とに分離して、通常水処理と
土面処理とを行うことができる汚水又は汚泥の処理方法
の提供を目的とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明は凝集沈降剤を用いた汚水
又は汚泥の処理方法に関するもので、主として工事現場
等で発生する汚水又は汚泥をその場所で直ちに清浄処理
水と分離固形物とに分離して処理する汚水又は汚泥の処
理方法に関するものであり、汚水又は汚泥に重量比にし
て石膏成分40〜60重量パーセントと硫酸アルミニウ
ム20〜40重量パーセントとアルカリ金属炭酸塩10
〜30重量パーセントとセメント成分5〜10重量パー
セントと高分子凝集剤1〜3重量パーセントとを含有す
る凝集沈降剤を添加する工程と、前記凝集沈降剤を添加
した汚水又は汚泥を攪拌する工程と、前記撹拌した汚水
又は汚泥を沈静させて分離清浄水と分離固形物に分離さ
せる工程と、前記分離させる工程で分離した分離清浄水
を通常水処理する工程と、前記分離させる工程で分離し
た分離固形物を土面処理する工程とを含むものである。 【0008】即ち、本発明の汚水又は汚泥の処理方法に
用いる凝集沈降剤は粉末形態をしているもので、後述す
る各成分を含有するものであり、該凝集沈降剤を汚水又
は汚泥に添加し、全体を攪拌して、沈静させるだけで、
短時間で分離されるもので、汚水又は汚泥に含有されて
いる砂や泥は分離固形物として沈殿させて土面処理し、
上水は清浄な分離処理水として通常水処理するものであ
る。 【0009】先ず、前記凝集沈降剤の石膏成分が主成分
と成っており、重量比にして40〜60重量パーセント
を含有させているもので、含有量が少なすぎると後述す
る分離固形物が小さくなり、多いすぎると分離固形物が
固くなるもので、40〜60重量パーセントが良好なも
のであり、無水石膏、半水石膏、二水石膏等であるが、
石膏プラスターとも称される無水石膏が好適なものであ
る。 【0010】そして、硫酸アルミニウムは重量比にして
20〜40重量パーセント含有させているもので、汚水
又は汚泥に硫酸アルミニウムを溶解すると水酸化アルミ
ニウムが生成されて、水酸化アルミニウムが生成される
とアルミニウムイオンが発生し、汚水又は汚泥中にコロ
イド状に分散している砂や泥を巻き込みながら短時間で
凝集させるもので、含有量が少なすぎると短時間で凝集
ができなくなり、多すぎると溶解しないで分離清浄水が
酸性化するものであり、20〜40重量パーセントが好
適なものである。 【0011】次いで、アルカリ金属炭酸塩は重量比にし
て10〜30重量パーセント含有させているもので、分
離清浄水を中性にさせるものであり、ソーダ灰、消石
灰、炭酸マグネシウム等を用いることができ、中和剤と
成るものであり、含有量が少なすぎると分離清浄水が酸
性と成り、多すぎるとアルカリ性と成るもので、何方も
水質低下を引き起こすので、その含有量は10〜30重
量パーセントが好適なものである。 【0012】更に、セメント成分は重量比にして5〜1
0重量パーセント含有させているもので、セメント成分
は短時間で微小に凝集して砂や泥に強度を付与させるも
ので、ポルトランドセメント、早強セメント、フライア
ッシュセメント等のセメント成分で構わないものであ
り、含有量が少なすぎても、多すぎても前記効果は充分
に発揮されないので、その含有量は5〜10重量パーセ
ントが好適なものである。 【0013】次に、高分子凝集剤は重量比にして1〜3
重量パーセント含有させているもので、砂や泥の間で橋
かけ凝集を進めるとともに、形成された分離固形物を互
いに緩く結着して分離清浄水から分離し易くするために
添加されるものであり、高分子凝集剤としては非イオン
性のもの、ポリ陽イオン系のもの、ポリ陰イオン系等で
構わないもので、少なすぎると前記した効果が充分に発
揮されず、また逆に多すぎると、形成された分離固形物
が粘土状と成るので、その含有量は1〜3重量パーセン
トが好適なものである。 【0014】そして、本発明の汚水又は汚泥の処理方法
の凝集沈降剤を添加させる工程は、工事、建築等の現場
において発生する汚水又は汚泥をタンクや小型の水槽等
に貯溜させ、一定の水量に成ったときに前記凝集沈降剤
を汚水又は汚泥に直接添加させるものであり、その添加
量は、処理対象の汚水や汚泥の濃度によっても変化する
が、その濃度が2000ppm程度であるときは、汚水
1立方メートル当り、前記凝集沈降剤を約100〜20
0g程度添加するものである。 【0015】次いで、撹拌する工程では、添加させる工
程で添加させた凝集沈降剤を汚水や汚泥に撹拌させて混
合させるもので、汚水や汚泥の中に動力で駆動する回転
翼を有した撹拌装置等を設けるか、汚水や汚泥を水路に
流すことによって水流を作るか、貯溜させた容器そのも
のを激しく振動させること等によって行うもので、分離
固形物と分離処理水との分離は強く攪拌するほど、短時
間のうちに分離が進行し、且つ、得られる分離処理水は
清浄化するものである。 【0016】次に、分離させる工程では撹拌する工程で
凝集沈降剤を撹拌させた後の汚水や汚泥の撹拌を停止し
て沈静させることによって分離処理水と分離固形物とに
分離するもので、分離固形物は分離処理水より比重が大
きく且つ一定の粒状に凝集しているので瞬時に沈殿する
ものである。 【0017】次いで、通常水処理する工程とは、前記分
離処理水を河川や、下水、或いは、凹地等に流すか、乾
燥土面や植物等に散布できるものであり、通常の雨水等
と同様に通常水処理しても全く構わないものである。 【0018】そして、土面処理する工程とは、前記分離
した分離固形物を埋め立て地や、凹地等に埋設処理、又
は、法面等に盛土等として使用するもので、ここで分離
された分離固形物は化学的に安定しており、多孔質で通
水性を有しているものである。 【0019】つまり、本発明の汚水又は汚泥の処理方法
で得られる分離清浄水は河川、下水等に流出させても環
境破壊に繋がるようなことは無く、通常の雨水を処理す
るごとく処理できるもので、土面に自然浸透させても、
植物等に散水しても構わないもので、更に、分離固形物
も何等人体や生態系に影響をおよぼすこと無く、加え
て、通水性が良好な比較的多孔質の固形物と成っている
もので、法面等の盛土として利用したり、掘削した穴や
埋め立て地に埋設することが可能となるものである。 【0020】 【発明の効果】本発明は前述のように、凝集沈降剤を用
いて、例えば、工事現場で発生した汚水を、その場で、
極めて簡単に、飲用可能なほどになっている清浄な処理
水と環境に影響を及ぼさない分離固形物に短時間で分離
することができるもので、従来のように、汚水を所定の
汚水処理場に運搬してそこで処理する工程が省略され、
工事の能率向上,経費節減をすることができ、その効果
は極めて大きいものであり、又、処理に要する設備とし
ては、汚水や汚泥と凝集沈降剤とを水流を利用して攪拌
するだけでよいので、水中ポンプ,水中ジェットポン
プ,汚泥吸引車、小型の水槽等があれば充分であり、従
来に比べれば、設備負担は大幅に軽減させることを可能
とする画期的な発明である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】汚水又は汚泥に重量比にして石膏成分40
    〜60重量パーセントと硫酸アルミニウム20〜40重
    量パーセントとアルカリ金属炭酸塩10〜30重量パー
    セントとセメント成分5〜10重量パーセントと高分子
    凝集剤1〜3重量パーセントとを含有する凝集沈降剤を
    添加する工程と、前記凝集沈降剤を添加した汚水又は汚
    泥を攪拌する工程と、前記撹拌した汚水又は汚泥を沈静
    させて分離清浄水と分離固形物に分離させる工程と、前
    記分離させる工程で分離した分離清浄水を通常水処理す
    る工程と、前記分離させる工程で分離した分離固形物を
    土面処理する工程とを含むことを特徴とする汚水又は汚
    泥の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100667369B1 (ko) 2004-10-08 2007-01-10 충남대학교산학협력단 매립지 침출수 처리용 다기능성 인공토양 조성물,제조방법 및 이를 이용한 매립지 기반 라이너 구조설계
KR100760029B1 (ko) 2006-03-29 2007-09-18 안양대학교 산학협력단 하수슬러지를 복토재로 활용하기 위한 고화처리 방법 및 그장치
JP2020165683A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 宇部マテリアルズ株式会社 除染泥土の処理方法

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