JP2003093751A - ひな人形の天冠 - Google Patents

ひな人形の天冠

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JP2003093751A JP2001297049A JP2001297049A JP2003093751A JP 2003093751 A JP2003093751 A JP 2003093751A JP 2001297049 A JP2001297049 A JP 2001297049A JP 2001297049 A JP2001297049 A JP 2001297049A JP 2003093751 A JP2003093751 A JP 2003093751A
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Yasuhiko Wakiyama
脇山泰彦
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 天冠に取り付けた家紋の位置がずれないよう
にしたひな人形の天冠に関する。 【解決手段】 ひな人形のおすべらかしの頂部に被冠可
能な天冠において、一方の面に弾性部材を接着し、他方
の面に剥離可能なフィルムを貼着した接着層を有すると
ともに、家紋取付具と前部飾り板との係合手段を有する
位置決め具を形成し、家紋取付具と前部飾り板の平板部
との間に、位置決め具を介在させて家紋取付具を前部飾
り板に弾性的に着脱自在に取り付けるようにしたもので
ある。 【効果】 ひな人形の天冠に家紋を表示するための家紋
取付具がずれることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ひな人形を購入
した所有者の家紋を取り付けることの出来るひな人形の
天冠に関するもので、特に、取り付けられた家紋が所定
位置からずれるのを防止することの出来るひな人形の天
冠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ひな人形のおすべらかしには、任
意の装飾が施されている天冠が載冠され、豪華さを表現
している。この天冠は、通常、薄い金属で形成され、こ
の金属の表面に装飾が施されたり、あるいはいろいろな
飾りが取り付けられている。
【0003】このように、ひな人形の場合、天冠はその
豪華さの故に非常に目立つ部分であるから、この目立つ
天冠のいずれかの箇所に、それぞれ所有者の家紋を表示
したいという要望が強かった。
【0004】そこで、先に、出願人は、図12に示すよ
うに、表面に家紋表示部12を有する家紋取付具11に
ネジ部14を取り付け、このネジ部14を天冠の前部飾
り板7に設けた開口部10を貫通させて、裏面からナッ
ト13でネジ止めすることにより、前部飾り板7に家紋
取付具11を固定するようにしたものや、図13に示す
ように、表面に家紋表示部22を設け、裏面に屈曲伸長
可能な部材で形成され、前部飾り板7に設けた一対の開
口部10にそれぞれ対向位置させてこの開口部10をそ
れぞれ貫通する一対の爪部23を立設した家紋取付具2
1を着脱自在に固定するようにしたもや、さらに、図1
4に示すように、前部飾り板7の平板部7aの中心部に
開口部10を透設し、表面に家紋表示部32を設け、裏
面中央部に、開口部10に貫通可能な互いに対向配置さ
れた対をなす係止片33を立設し、この対をなす係止片
33の先端部に、開口部10に係止する爪部34を形成
するとともに、この対をなす係止片33は先端に向けて
互いに離間する方向にたわんだ可撓性部材で形成した家
紋取付具31の係止片33を、天冠3の前部飾り板7に
設けた開口部10を貫通させて、前部飾り板7に家紋取
付具31を固定するようにしたもの等を出願した。な
お、4は冠筒部で、この冠筒部4の上端開口部は、冠筒
部4の上端縁部から連設されている支持部5に支持され
ている飾り蓋6で覆われている。9は前部飾り板7と後
部飾り部8との間の間隙である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成されているので、図12に示す形状のものは、
使用中に自然とねじが緩んだりすると、家紋取付具11
が回転して、家紋が傾いて所定位置からずれるという問
題があった。又、図13に示す形式のものは、家紋取付
具21の着脱を容易にするために、前部飾り板7の開口
部10の長さを充分に長くすると、家紋が所定位置より
下がった状態になるという問題があった。一方、前部飾
り板7の開口部10の長さを爪部24の長さとほぼ同じ
長さにすると、家紋取付具21を前部飾り板7に装着す
るのが困難になるという問題があった。さらに、図14
に示す形状のものは、図12に示すものと同様に、家紋
取付具31の係止片33の長さが長すぎると、家紋が傾
いて所定位置からずれてしまうとともに、家紋を所定位
置に固定するためには、係止片33の長さの調整が難し
いという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に関わる発明
は、ひな人形のおすべらかしの頂部に被冠可能な径を有
し、且つ任意の装飾を施した冠筒部と、この冠筒部の上
端開口部を覆う飾り蓋と、この飾り蓋の上面に立設さ
れ、中央部分表面に家紋取付具を取り付けるための平板
部を有するとともに、この平板部の周囲に装飾を施した
前部飾り板と、この前部飾り板の背面方向に、間隙を介
して対向位置させて前記飾り蓋の上面に立設した後部飾
り部とを有する天冠と、家紋を表示するための家紋表示
部を有し、前部飾り板の平板部に着脱自在に取り付ける
ための取付機構を備えた家紋取付具とを有するひな人形
の天冠において、一方の面に弾性部材を接着し、他方の
面に剥離可能なフィルムを貼着した接着層を有するとと
もに、家紋取付具と前部飾り板との係合手段を有する位
置決め具を形成し、家紋取付具と前部飾り板の平板部と
の間に、位置決め具を介在させて家紋取付具を前部飾り
板に弾性的に着脱自在に取り付けるようにしたものであ
る。
【0007】請求項2に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に開口部を透設し、家紋取付具の表面に家
紋表示部を設けるとともに、裏面中央部に開口部を貫通
可能なねじ部を立設し、このねじ部と螺合するナットと
により家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具の中
央部に、開口部と連通するとともに、ねじ部が貫通可能
な透孔を設けて位置決め具の係合手段を構成し、この透
孔と開口部とを貫通したねじ部とナットとにより、家紋
取付具を位置決め具を介在して前部飾り板に弾性的に着
脱自在に取り付けるようにしたものである。
【0008】請求項3に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に一対の開口部を透設し、家紋取付具の表
面に家紋表示部を設けるとともに、裏面に屈曲伸長可能
な部材で形成され、一対の開口部にそれぞれ対向位置さ
せてこの開口部をそれぞれ貫通する一対の爪部を立設し
て家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具には、一
対の開口部と連通するとともに、家紋取付具の一対の爪
部が貫通可能な一対の透孔を設けて位置決め具の係合手
段を構成し、この一対の透孔と一対の開口部とを貫通し
てそれぞれ突出した一対の爪部の先端部を屈曲、伸長す
ることにより、家紋取付具を位置決め具を介在して前部
飾り板に弾性的に着脱自在に取り付けるようにしたもの
である。
【0009】請求項4に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に開口部を透設し、家紋取付具の表面に家
紋表示部を設けるとともに、裏面中央部に開口部に貫通
可能な互いに対向配置された対をなす係止片を立設し、
この対をなす係止片の先端部に、開口部の縁部に係止す
る爪部を形成するとともに、この対をなす係止片は先端
に向けて互いに離間する方向にたわんだ可撓性部材で形
成して家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具の中
央部には、開口部と連通するとともに、家紋取付具の対
をなす係止片が貫通可能な透孔を設けて位置決め具の係
合手段を構成し、対をなす係止片を位置決め具の透孔と
これに連通する開口部に圧入しつつ貫通することによ
り、対をなす係止片の爪部が、この開口部の縁部に係止
されて家紋取付具を、位置決め具を介在して弾性的に前
部飾り板に着脱自在に取り付けるようにしたものであ
る。
【0010】請求項5に係わる発明は、前部飾り板の裏
面であって、平板部の中心に透設した開口部の周囲に、
第1のリング状の平磁石を取り付け、家紋取付具の裏面
中央部に設けた対をなす係止片の周囲であって、前部飾
り板に取り付けたリング状の平磁石に対向して第2のリ
ング状の平磁石を取り付けて取付機構を構成し、位置決
め具は弾性を有する磁性部材で形成するようにしたもの
である。
【0011】
【発明の実施の態様】
【実施例1】この発明の第1の実施例を、図1〜図5に
基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、この発明の第
1の実施例を示すもので、図1は天冠3の要部分解側面
図、図2は天冠3に家紋取付具11を取り付けていない
状態を示す正面図、図3は天冠3に家紋取付具11を取
り付けた状態を示す要部斜視図、図4は位置決め具15
の平面図、図5は位置決め具15の断面図である。な
お、従来例と同一のものは、同一名称、同一番号を使用
し、その説明を省略する。
【0012】図1〜図5において、1はひな人形で、お
すべらかし2の頂部には、天冠3が載冠されている。天
冠3の冠筒部4は、おすべらかし2の頂部に被冠可能な
径を有する円筒状に形成されており、この冠筒部4の上
端開口部は、冠筒部4の上端縁部から連設されている支
持部5に支持されている飾り蓋6により覆われている。
【0013】飾り蓋6の上面には、表面に装飾が施さ
れ、任意の形状に形成されている前部飾り板7と後部飾
り部8とが、表面が天冠3の正面を向いた状態で間隙9
を介して対向配置されて立設されている。さらに、前部
飾り板7のほぼ中心部分には、開口部10が透設されて
いるとともに、この開口部10を中心として中央部分に
は後述する家紋取付具11を取り付けるための平板部7
aが形成されている。
【0014】家紋取付具11は、円板状に形成されてお
り、この円板状部分の表面には家紋表示部12が設けら
れており、裏面中央部には周囲にねじ溝が刻設され、開
口部10を貫通可能な経を有するねじ部14が立設され
ている。このねじ部14と螺合するナット13とによ
り、家紋取付具11の取付機構が構成されている。
【0015】図4、図5に示すように、15は位置決め
具で、家紋取付具11と前部飾り板7の平板部7aとの
間に介在させて家紋取付具11の回転を防止して家紋が
所定の位置からずれないように位置決めするためのもの
で、この実施例の場合には、家紋取付具11の円板状部
分の経より小経の円板状に形成されており、一方の面に
は、シリコンゴムなどの弾性部材16が接着され、他方
の面には剥離可能なフィルム(図示せず)を貼着した接
着層17が形成されており、中心部には前部飾り板7の
開口部10と連通する透孔18が形成されている。接着
層17と開口部10に連通する透孔18とにより家紋取
付具11と前部飾り板7との係合手段が構成されてい
る。なお、この実施例では、位置決め具15の弾性部材
16は、厚さ0.1〜0.2mmのシリコンゴムを用い
るとともに、接着層17は、厚さ0.15mm程度の両
面テープを用いて構成されている。
【0016】このように構成されているので、購買者の
要望により、天冠3にそれぞれひな人形1の所有者の家
紋を取り付ける場合には、接着層17側に貼着されてい
るフィルムを剥離した後、位置決め具15を透孔18と
開口部10とが連通するように位置決めして前部飾り板
7の平板部7aに接着した後、家紋取付具11のねじ部
14を、透孔18及び開口部10に貫通させるととも
に、間隙9から手を入れて前部飾り板7の裏面から突出
しているねじ部14をナット13でねじ止め固定する
と、家紋取付具11は位置決め具15により弾性的に固
定されるので、その後、ずれることはない。
【0017】なお、家紋取付具11の取付機構、即ち、
ねじ部14とナット13とは、前部飾り板7と後部飾り
部8との間隙9に位置しているので、ひな人形1の正面
からも背後からも見えることはない。
【0018】
【実施例2】この発明の第2の実施例を、図6〜図9に
基づいて詳細に説明する。図6は、この発明の第2の実
施例を示す要部側面図、図7は天冠3に家紋取付具21
を取り付けていない状態を示す正面図、図8は位置決め
具25の平面図、図9は位置決め具25の断面図であ
る。なお、従来例及び実施例1と同一のものは、同一名
称、同一番号を使用し、その説明を省略する。
【0019】図7に示すように、前部飾り板7の平板部
7aには、一対の矩形状の開口部20が透設されてい
る。一方、図6に示すように、この実施例における家紋
取付具21は、円板状に形成されており、この円板状部
分の表面には家紋表示部22が設けられており、裏面に
は屈曲、伸長可能な部材で形成され、一対の開口部20
にそれぞれ対向位置させてこの開口部20をそれぞれ貫
通する一対の爪部23が立設されている。
【0020】図8及び図9に示すように、位置決め具2
5の中央部分には、図7に示す一対の開口部20に連通
するとともに、爪部23が貫通する一対の透孔28が、
透設されている。
【0021】このように構成されているので、上記実施
例1の場合と同様に、購買者の要望により、天冠3にそ
れぞれひな人形1の所有者の家紋を取り付ける場合に
は、図6に示すように、接着層17側に貼着されている
フィルムを剥離するとともに、一対の透孔28と一対の
開口部20とが連通するように位置決め具25を位置決
めして前部飾り板7の平板部7aに接着した後、家紋取
付具21の爪部23を、透孔28及び開口部20に貫通
させるとともに、間隙9から手を入れて前部飾り板7の
裏面から突出している爪部23の先端部を屈曲すれば、
家紋取付具21は位置決め具15により弾性的に固定さ
れるので、その後、ずれることはない。
【0022】なお、家紋取付具21を前部飾り板7から
外す場合には、屈曲されている爪部23の先端部を引き
起こして伸長すれば、爪部23は開口部20から容易に
引き抜くことが出来る。
【0023】なお、この発明は、上記実施例に限定され
ることなく、例えば、家紋取付具及び位置決め具の形状
はいずれも円板状に限らず、星形、多角形状でもあるい
はその他いかなる形状であっても同様な作用効果を生じ
る。
【0024】
【実施例3】この発明の第3の実施例を、図2、図4、
図5、図10に基づいて詳細に説明する。図10はこの
発明の第3の実施例を示す要部側面図である。なお、従
来例及び実施例1及び実施例2と同一のものは、同一名
称、同一番号で記載し、その説明を省略する。
【0025】前部飾り板7のほぼ中心部分には、実施例
1と同様な開口部10が透設されているとともに、この
開口部10を中心として中央部分に家紋取付具31を取
り付けるための平板部7aが形成されている。
【0026】家紋取付具31は、円板状に形成されてお
り、円板状部分表面には、家紋を表示するための家紋表
示部32がもうけられており、裏面中心部には、前部飾
り板7の開口部10に貫通可能な互いに対向配置された
対をなす係止片33が立設されている。さらに、この対
をなす係止片33の先端部には、開口部10の縁部に係
止可能な爪部34が互いに外向きに形成されているとと
もに、この対をなす係止片33は、先端に向けて互いに
離間する方向にたわんでいる可撓性部材で形成されてい
る。
【0027】このように構成されているので、購買者の
要望により、天冠3にそれぞれひな人形1の所有者の家
紋を取り付ける場合には、接着層17側に貼着されてい
るフィルムを剥離するとともに、透孔18と開口部10
とが連通するように位置決め具15を位置決めして前部
飾り板7の平板部7aに接着した後、対をなす係止片3
3の先端、即ち、爪部34を2本の指で挟んで、透孔1
8及びこれに連通する開口部10に圧入しつつ貫通させ
て指を離すと、対をなす係止片33の爪部34が、開口
部10の縁部に係止されて家紋取付具31は、前部飾り
板7に弾性的に且つ、着脱自在に固定され、その後ずれ
ることはない。
【0028】なお、この実施例の場合には、家紋取付具
31は円板状に形成されているが、この形状に限定され
ることなく、三角形、四角形、五角形、その他多角形、
その他、前部飾り板7の装飾の一部をなすような形状で
あってもよい。
【0029】又、この家紋取付具31を前部飾り板7か
ら取り外す場合には、前部飾り板7と後部飾り板8との
間隙9から手を入れて指で爪部34を強く狭持しつつ前
方向に押し出せば、前部飾り板7から容易に取り外すこ
とが出来る。
【0030】
【実施例4】この発明の第4の実施例を、図11に基づ
いて詳細に説明する。天冠3の前部飾り板7の裏面に
は、平板部7aの中心部に透設した開口部10の周囲部
分が開口した第1のリング状の平磁石45が取り付けら
れている。
【0031】一方、家紋取付具41の裏面中央部に設け
られている対をなす係止片43の周囲には、前部飾り板
7に取り付けられている第1のリング状の平磁石45に
対向して第2のリング状の平磁石46が取り付けられて
いる。
【0032】このように構成されているので、家紋取付
具41を前部飾り板7に取り付けるには、上記実施例3
と同様な手順で取り付けることが出来る。なお、この実
施例4の場合には、リング状の第1及び第2の平磁石4
5、46により、家紋取付具41は、実施例3の場合よ
りもさらに強固に前部飾り板7に弾性的に、且つ、着脱
自在に固定することが出来る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係わる発明は、ひな人形のお
すべらかしの頂部に被冠可能な径を有し、且つ任意の装
飾を施した冠筒部と、この冠筒部の上端開口部を覆う飾
り蓋と、この飾り蓋の上面に立設され、中央部分表面に
家紋取付具を取り付けるための平板部を有するととも
に、この平板部の周囲に装飾を施した前部飾り板と、こ
の前部飾り板の背面方向に、間隙を介して対向位置させ
て前記飾り蓋の上面に立設した後部飾り部とを有する天
冠と、家紋を表示するための家紋表示部を有し、前部飾
り板の平板部に着脱自在に取り付けるための取付機構を
備えた家紋取付具とを有するひな人形の天冠において、
一方の面に弾性部材を接着し、他方の面に剥離可能なフ
ィルムを貼着した接着層を有するとともに、家紋取付具
と前部飾り板との係合手段を有する位置決め具を形成
し、家紋取付具と前部飾り板の平板部との間に、位置決
め具を介在させて家紋取付具を前部飾り板に弾性的に着
脱自在に取り付けるようにしたので、使用中にねじがゆ
るんでも、家紋取付具が回転することもなく、従って、
家紋が傾いて所定位置からずれることもない。
【0034】請求項2に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に開口部を透設し、家紋取付具の表面に家
紋表示部を設けるとともに、裏面中央部に開口部を貫通
可能なねじ部を立設し、このねじ部と螺合するナットと
により家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具の中
央部に、開口部と連通するとともに、ねじ部が貫通可能
な透孔を設けて位置決め具の係合手段を構成し、この透
孔と開口部とを貫通したねじ部とナットとにより、家紋
取付具を位置決め具を介在して前部飾り板に弾性的に着
脱自在に取り付けるようにしたので、家紋取付具の着脱
を容易にするために、前部飾り板の開口部の長さを充分
に長く形成しても、家紋が所定位置より下がったりする
ことはない。
【0035】請求項3に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に一対の開口部を透設し、家紋取付具の表
面に家紋表示部を設けるとともに、裏面に屈曲伸長可能
な部材で形成され、一対の開口部にそれぞれ対向位置さ
せてこの開口部をそれぞれ貫通する一対の爪部を立設し
て家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具には、一
対の開口部と連通するとともに、家紋取付具の一対の爪
部が貫通可能な一対の透孔を設けて位置決め具の係合手
段を構成し、この一対の透孔と一対の開口部とを貫通し
てそれぞれ突出した一対の爪部の先端部を屈曲、伸長す
ることにより、家紋取付具を位置決め具を介在して前部
飾り板に弾性的に着脱自在に取り付けるようにしたの
で、請求項1に係わる発明と同様な効果があるととも
に、係止片の長さを厳しく調整する必要がなく製作が容
易となる。
【0036】請求項4に係わる発明は、前部飾り板の平
板部の中心部に開口部を透設し、家紋取付具の表面に家
紋表示部を設けるとともに、裏面中央部に開口部に貫通
可能な互いに対向配置された対をなす係止片を立設し、
この対をなす係止片の先端部に、開口部の縁部に係止す
る爪部を形成するとともに、この対をなす係止片は先端
に向けて互いに離間する方向にたわんだ可撓性部材で形
成して家紋取付具の取付機構を構成し、位置決め具の中
央部には、開口部と連通するとともに、家紋取付具の対
をなす係止片が貫通可能な透孔を設けて位置決め具の係
合手段を構成し、対をなす係止片を位置決め具の透孔と
これに連通する開口部に圧入しつつ貫通することによ
り、対をなす係止片の爪部が、この開口部の縁部に係止
されて家紋取付具を、位置決め具を介在して弾性的に前
部飾り板に着脱自在に取り付けるようにしたので、実施
例1に示す形状のものに比較して取り付け方が簡単であ
るばかりでなく、部品点数が少なくなり、係止片の長さ
を比較的容易に製造することが出来る。
【0037】請求項5に係わる発明は、前部飾り板の裏
面であって、平板部の中心に透設した開口部の周囲に、
第1のリング状の平磁石を取り付け、家紋取付具の裏面
中央部に設けた対をなす係止片の周囲であって、前部飾
り板に取り付けたリング状の平磁石に対向して第2のリ
ング状の平磁石を取り付けて取付機構を構成し、位置決
め具は弾性を有する磁性部材で形成するようにしたの
で、請求項4に係わる発明である前部飾り板と家紋取付
具とを固定するのに係止片のみで固定する構造のものに
比較して、さらに家紋取付具を前部飾り板に強固に取り
付けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すもので、天冠の
要部分解側面図である。天冠に家紋取付具を取り付けて
いない状態を示す図及び家紋取付具とを示す説明図であ
る。
【図2】この発明の第1の実施例を示すもので、天冠に
家紋取付具を取り付けていない状態を示す正面図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例を示すもので、天冠に
家紋取付具を取り付けた状態を示す要部斜視図である。
【図4】この発明の第1の実施例を示すもので、位置決
め具の平面図である。
【図5】この発明の第1の実施例を示すもので、図4の
A−A線断面図である。
【図6】この発明の第2の実施例を示す要部側面図であ
る。
【図7】この発明の第2の実施例を示すもので、天冠に
家紋取付具を取り付けていない状態を示す正面図であ
る。
【図8】この発明の第2の実施例を示すもので、位置決
め具の平面図である。
【図9】この発明の第2の実施例を示すもので、図8の
B−B線断面図である。
【図10】この発明の第3の実施例を示す要部側面図で
ある。
【図11】この発明の第4の実施例を示す要部側面図で
ある。
【図12】従来例を示す天冠の要部側面図である。
【図13】従来例を示す天冠の要部側面図である。
【図14】従来例を示す天冠の要部側面図である。
【符号の説明】
1……ひな人形 3……天冠 4……冠筒部 6……飾り蓋 7……天冠3の前部飾り板 8……後部飾り部 10…開口部 11、21、31、41…家紋取付具 15…位置決め具 16…弾性部材 17…接着層 18、28…透孔 20…一対の開口部 33、43……係止片 34、44……係止片33の爪部 45、46…リング状の平磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ひな人形のおすべらかしの頂部に被冠可
    能な径を有し、且つ任意の装飾を施した冠筒部と、この
    冠筒部の上端開口部を覆う飾り蓋と、この飾り蓋の上面
    に立設され、中央部分表面に家紋取付具を取り付けるた
    めの平板部を有するとともに、この平板部の周囲に装飾
    を施した前部飾り板と、この前部飾り板の背面方向に、
    間隙を介して対向位置させて前記飾り蓋の上面に立設し
    た後部飾り部とを有する天冠と、 家紋を表示するための家紋表示部を有し、前記前部飾り
    板の前記平板部に着脱自在に取り付けるための取付機構
    を備えた前記家紋取付具とを有するひな人形の天冠にお
    いて、 一方の面に弾性部材を接着し、他方の面に剥離可能なフ
    ィルムを貼着した接着層を有するとともに、前記家紋取
    付具と前記前部飾り板との係合手段を有する位置決め具
    を形成し、 前記家紋取付具と前記前部飾り板の前記平板部との間
    に、前記位置決め具を介在させて前記家紋取付具を前記
    前部飾り板に弾性的に着脱自在に取り付けたことを特徴
    とするひな人形の天冠。
  2. 【請求項2】 前記前部飾り板の前記平板部の中心部に
    開口部を透設し、 前記家紋取付具の表面に前記家紋表示部を設けるととも
    に、裏面中央部に前記開口部を貫通可能なねじ部を立設
    し、このねじ部と螺合するナットとにより前記家紋取付
    具の取付機構を構成し、 前記位置決め具の中央部に、前記開口部と連通するとと
    もに、前記ねじ部が貫通可能な透孔を設けて前記位置決
    め具の係合手段を構成し、 この透孔と前記開口部とを貫通した前記ねじ部と前記ナ
    ットとにより、前記家紋取付具を、前記位置決め具を介
    在して前記前部飾り板に弾性的に着脱自在に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のひな人形の天冠。
  3. 【請求項3】 前記前部飾り板の前記平板部の中心部に
    一対の開口部を透設し、 前記家紋取付具の表面に前記家紋表示部を設けるととも
    に、裏面に屈曲伸長可能な部材で形成され、前記一対の
    開口部にそれぞれ対向位置させてこの開口部をそれぞれ
    貫通する一対の爪部を立設して前記家紋取付具の取付機
    構を構成し、 前記位置決め具には、前記一対の開口部と連通するとと
    もに、前記家紋取付具の一対の爪部が貫通可能な一対の
    透孔を設けて前記位置決め具の係合手段を構成し、 この一対の透孔と前記一対の開口部とを貫通してそれぞ
    れ突出した前記一対の爪部の先端部を屈曲、伸長するこ
    とにより、前記家紋取付具を前記位置決め具を介在して
    前記前部飾り板に弾性的に着脱自在に取り付けたことを
    特徴とする請求項1に記載のひな人形の天冠。
  4. 【請求項4】 前記前部飾り板の前記平板部の中心部に
    開口部を透設し、 前記家紋取付具の表面に前記家紋表示部を設けるととも
    に、裏面中央部に前記開口部に貫通可能な互いに対向配
    置された対をなす係止片を立設し、この対をなす係止片
    の先端部に、前記開口部の縁部に係止する爪部を形成す
    るとともに、この対をなす係止片は先端に向けて互いに
    離間する方向にたわんだ可撓性部材で形成して前記家紋
    取付具の取付機構を構成し、 前記位置決め具の中央部には、前記開口部と連通すると
    ともに、前記家紋取付具の対をなす係止片が貫通可能な
    透孔を設けて前記位置決め具の係合手段を構成し、 前記対をなす係止片を前記位置決め具の透孔とこれに連
    通する前記開口部に圧入しつつ貫通することにより、前
    記対をなす係止片の爪部が、この開口部の縁部に係止さ
    れて前記家紋取付具を、前記位置決め具を介在して弾性
    的に前記前部飾り板に着脱自在に取り付けたことを特徴
    とする請求項1に記載のひな人形の天冠。
  5. 【請求項5】 前記前部飾り板の裏面であって、前記平
    板部の中心に透設した開口部の周囲に、第1のリング状
    の平磁石を取り付け、 前記家紋取付具の裏面中央部に設けた対をなす前記係止
    片の周囲であって、前記前部飾り板に取り付けた前記リ
    ング状の平磁石に対向して第2のリング状の平磁石を取
    り付けて取付機構を構成し、 前記位置決め具は弾性を有する磁性部材で形成したこと
    を特徴とする請求項4に記載のひな人形の天冠。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5576211A (en) * 1978-11-30 1980-06-09 Nakamatsu Yoshiro Contact washer
JPS6392693A (ja) * 1986-10-06 1988-04-23 Sumikin Chem Co Ltd コ−クス炉消火車の自動運転制御方法
JPH0371773U (ja) * 1989-11-14 1991-07-19

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