JP2003093304A - 拭き取りシート - Google Patents

拭き取りシート

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JP2003093304A JP2001291657A JP2001291657A JP2003093304A JP 2003093304 A JP2003093304 A JP 2003093304A JP 2001291657 A JP2001291657 A JP 2001291657A JP 2001291657 A JP2001291657 A JP 2001291657A JP 2003093304 A JP2003093304 A JP 2003093304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥状態であっても湿潤状態であっても拭き
取りが良く、濡らして絞った後に潰れることなく、広げ
易く、拭き心地が良く、再吸収性に優れた拭き取りシー
トを提供する。 【解決手段】 セルロース系再生繊維であるレーヨンを
100重量%以上含む材料で形成され、水分含有量20
0%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の11%であ
り、シート乾燥状態でハンドルオメータ法により測定し
た剛軟性が89.8gであり、且つMD方向の湿潤強度
が3.0kgf/2.5cmであり、シート厚さが0.
4mmとした拭き取りシートを形成するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拭き取りシートに
関し、特に、乾燥状態であっても、湿潤状態であっても
吸収性にすぐれた拭き取りシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、濡れ物や水分を含んだ汚れ物等を
拭き取るのに、不織布を使用した拭き取りシートが広く
用いられている。この拭き取りシートは、水分を含ませ
て湿潤状態にして使用する場合もあり、湿潤状態であっ
ても吸水性がよく扱い易いものが要求されている。
【0003】一般に、拭き取りシートは、水分の吸収性
が良いパルプを材料として使用した場合、水分の吸収量
は使用したパルプの坪量によって影響される。すなわ
ち、拭き取りシートは、使用するパルプの密度を高くす
ると水分の吸収量は多くなることになる。
【0004】しかしながら、パルプの密度を高くすると
拭き取りシートの剛軟性が高くなるので、感触がゴワゴ
ワして拭き難くなるという問題があった。そこで、拭き
取りシートの剛軟性を下げるためには、パルプの密度を
低くすればよいわけであるが、パルプの密度を低くする
と拭き取りシートの強度が下がるという問題が新たに生
じてくる。
【0005】一方、拭き取りシートを、レーヨンなどの
親水性で長い繊維で作った薄いシートで構成した場合、
吸水した拭き取りシートを絞るとシート面が潰れてしま
い、シートを広げられないことがあり、拭き心地も悪く
なるという問題点があった。そこで、シート面が潰れな
いようにするために、シートの厚さを1mm以上にし
て、使用する繊維の密度を高くする等の対策がなされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
を厚くすると拭き心地が悪くなり、また、繊維の密度を
高くすると拭き取りシートの剛軟性が上り、拭き心地が
悪くなるという問題があった。
【0007】そこで、特開平10−77560号公報に
開示されているように、天然繊維と再生繊維の少なくと
も一方を含む繊維と合成単繊維を特定比(50/50〜
90/10(重量%))で混繊し、比容積が13cc/
g以上とした不織布が提案されている。この不織布によ
ると、乾燥時、湿潤時の何れにおいても良好な嵩高性を
有し、かつ適度な水分保持性を有する。しかしながら、
拭き取り時に、嵩高性を有すると拭き心地に影響を及ぼ
す場合がある。
【0008】また、特開平2001−20168号公報
に開示されているように、規則的に配列された多数の凸
部が形成されている繊維集合体からなる圧縮回復性シー
トであって、坪量が15〜100g/m2、無荷重厚み
が1〜10mm、圧縮回復率が60%以上とした圧縮回
復シートが提案されている。この圧縮回復シートによる
と、吸収性物品の包袋体内の所定の荷重下では厚みが薄
く、包袋体から取り出して使用する際に荷重が取り除か
れると、厚みが回復して使用時に吸収性物品に必要な厚
みを発現させることができる。しかしながら、拭き取り
時に、シートに厚みがあると、拭き心地に影響を及ぼす
場合がある。
【0009】また、特開平9−228212号公報に開
示されているように、特定の繊維密度(0.05〜0.
1g/cm3)において引張強度と剛軟性を特定した清
拭用スパンレース不織布が提案されている。この構成に
よると、肌触り、柔軟性に優れた清拭用スパンレース不
織布を実現できる。しかしながら、従来のものと比較す
ると強度が劣る。
【0010】また、特開平9−228213号公報に開
示されているように、特定の繊維密度(0.05〜0.
1g/cm3)において引張強度と剛軟性を特定したウ
ェットティッシュ用不織布であって、特定の水分を含浸
させた状態で特定の引張強度を有するとともに、所定の
荷重で圧縮した後に所定の圧縮回復率率を有するウェッ
トティッシュ用不織布が提案されている。この構成によ
ると、湿潤時に適度な強度を有するとともに、湿潤時に
おいても、肌触り、柔軟性に優れたウェットティッシュ
用不織布を実現できる。しかしながら、従来のものと比
較すると強度が劣る。
【0011】上述したように、不織布を使用した拭き取
りシートは、色々と提案がなされているものの問題点も
残されているのが現状である。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、乾燥状態であっても湿潤状態であって
も拭き取りが良く、濡らして絞った後に潰れることな
く、広げ易く、拭き心地が良く、再吸収性に優れた拭き
取りシートを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、拭き取りシー
トに係るものであって、水分含有量200%の湿潤状態
の厚さ減少率が乾燥状態の20%以下であり、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
0〜150gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0
kgf/2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以
下であるセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材
料で形成されたことを特徴とするものである。
【0014】また、前記拭き取りシートは、繊維の太さ
を0.8〜3デニールとすることが好ましい。
【0015】本発明によれば、以下のような作用が得ら
れる。すなわち、拭き取りシートは、水分含有量200
%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の20%以下とす
ることで、シートの厚みを確保するとともに、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
0〜150gとすることで、拭き取り操作時にしわにな
り難く、拭き取り対象物に沿って容易に払拭することが
できる。また、シートのMD方向の湿潤強度が1.0k
gf/2.5cm以上とすることで、拭き取り作業中に
行われる、絞り操作、広げ操作等の繰り返し操作に耐え
得る強度を有すし、さらに、シート厚さが1mm以下と
することで、シートを重ねた時に嵩張ることなくコンパ
クトにすることができる。また、前記拭き取りシート
は、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤
紡糸されたテンセル等のセルロース系再生繊維を50重
量%以上含む材料で形成し、残りの部分にパルプや合成
繊維を混合することで、吸水性を高めることができる。
パルプを50%以上含む材料で形成すると潰れ易く、潰
れたシートの厚さの回復が困難となる場合があり、ま
た、パルプは繊維の長さが短いので強度が弱くなる場合
がある。
【0016】また、前記拭き取りシートは、これを構成
する繊維の太さを0.8〜3デニールとすることで、繊
維の繊度に応じた水分の吸収速度やシートの厚さに応じ
た吸水量等のシート性状を最適にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本実施形態は、不織布を用いたの拭き取り
シートであって、水分含有量200%の湿潤状態の厚さ
減少率が乾燥状態の20%以下で、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が50〜150
gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以下に形成
したものである。前記拭き取りシートは、ビスコースレ
ーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸されたテンセ
ル等のセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材料
で形成され、その繊維の太さを0.8〜3デニールとし
ている。
【0018】拭き取りシートを構成する繊維として、合
成繊維を多く使用する場合は、シートの強度は増すが吸
水性が悪くなり、一方、セルロース系繊維のパルプ、綿
を多く使用する場合は、シート面が潰れ易くなるととも
にシートの厚さが回復し難くなり、特にパルプの場合は
繊維長が短いのでシートの強度も弱くなるという特性が
ある。
【0019】天然繊維としては、木綿、羊毛等が用いら
れ、合成繊維としては、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリオレフィン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
ビニルアルコール系、ポリプロピレン系およびこれらを
主成分とした共重合体やブレンド重合体等が用いられ
る。
【0020】用途として、台所での布巾、台布巾、キッ
チンペーパ、さらし、タオル、雑巾の代わりや、調理時
に豆腐、野菜、果物などを絞ったり、刻んだ物を絞った
り、水を流しながらの皮むき、泥落し等の束子の代わり
にもなる。その他、ペットの体拭き、足拭き、ハンカ
チ、生活の中でタオルのようなものとしても使用可能で
ある。
【0021】以下に、表を参照して、本実施形態による
実施例の構成および作用を説明するとともに、従来例と
の比較する。表1は、本発明の実施形態に係る拭き取り
シートの実施例と比較例の組成および製造条件と、拭き
取り評価を表す。
【0022】
【表1】
【0023】表2は、拭き取り評価の評価基準を示す評
価基準表である。拭き取りシートの評価は、数値が高く
なるほど評価は高いことを表す。
【0024】
【表2】
【0025】以下に、本実施形態に係る実施例と従来の
比較例を詳細に説明する。 (実施例1)実施例1は、セルロース系再生繊維である
レーヨンを100重量%含む材料で形成し、繊維の太さ
を0.8〜3デニールの範囲として、高圧水流交絡によ
り製造されたスパンレース不織布を用いた拭き取りシー
トであり、シート面には柄は無く、坪量を45g/
2、密度を0.11g/cm3、シート厚さを0.4m
mに形成したものであって、水分含有量200%の湿潤
状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度
23℃、湿度50%、ISO標準状態)の11%、湿潤
強度が3.0kgf/2.5cm、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が89.8gで
あり、且つMD方向の湿潤強度が3kgf/2.5cm
となっている。
【0026】実施例1の拭き取りシートによれば、吸水
量が665g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性は
「5」、拭き残しは「5」、シートの広げ易さは「4」
と全てに亘り優れた結果を示している。
【0027】(実施例2)実施例2は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄が有り、坪量
を65g/m2、密度を0.12g/cm3、シート厚さ
を0.5mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の2
%、湿潤強度が3.6kgf/2.5cm、シート乾燥
状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が10
8.5gであり、且つMD方向の湿潤強度が3.6kg
f/2.5cmとなっている。
【0028】実施例2の拭き取りシートによれば、吸水
量が780g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
【0029】(実施例3)実施例3は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄は無く、坪量
を65g/m2、密度を0.09g/cm3、シート厚さ
を0.7mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の1
8%、湿潤強度が3.5kgf/2.5cm、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
2gであり、且つMD方向の湿潤強度が3.5kgf/
2.5cmとなっている。
【0030】実施例3の拭き取りシートによれば、吸水
量が768g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
【0031】(実施例4)実施例4は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄が有り、坪量
を57g/m2、密度を0.11g/cm3として、シー
ト厚さを0.5mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の12%で、シート乾燥状態でハンドルオメータ法
により測定した剛軟性が90.1gであり、且つMD方
向の湿潤強度が2.9kgf/2.5cmとなってい
る。
【0032】実施例4の拭き取りシートによれば、吸水
量が618g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
【0033】(実施例5)実施例5は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面に柄は無く、坪量を
69g/m2、密度を0.1g/cm3として、シート厚
さを0.7mmに形成したものであって、水分含有量2
00%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾
燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の
9.5%で、シート乾燥状態でハンドルオメータ法によ
り測定した剛軟性が104.1gであり、且つMD方向
の湿潤強度が5.02kgf/2.5cmとなってい
る。
【0034】実施例5の拭き取りシートによれば、吸水
量が750.7g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生
することなく再使用が可能である。また、拭き取り評価
は、表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業
性、拭き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘
り優れた結果を示している。
【0035】さらに、上述した発明の実施例と従来技術
とを比較するために、比較例を説明する。 (比較例1)比較例1は、天然繊維であるパルプを50
重量%、合成繊維であるポリエステルを50重量%含む
材料で形成された拭き取りシート(ユニチャーム製クッ
クアップ)であり、シート面には柄が有り、坪量を46
g/m2、密度を0.07g/cm3として、シート厚さ
を0.7mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の2
8.7〜50.1%で、シート乾燥状態でハンドルオメ
ータ法により測定した剛軟性が75.5gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が4.2kgf/2.5cmとなっ
ている。
【0036】比較例1の拭き取りシートによれば、絞り
時には破れが発生することなく再使用が可能であるが、
吸水量が320g/m2で実施例と比較して少ない。ま
た、拭き取り評価は、表1に示すように、拭き取り対象
物に沿った作業性は「5」と良好であるが、拭き残しは
「3」、シートの広げ易さは「2」という悪い結果を示
している。
【0037】(比較例2)比較例2は、天然繊維である
パルプによる乾式パルプの不織布で形成された拭き取り
シート(リード製ペーパタオル)であり、シート面には
柄は無く、坪量を39g/m2、密度を0.04g/c
3として、シート厚さを1.0mmに形成したもので
あって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS109
6)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度50
%、ISO標準状態)の50%で、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が227.8g
であり、且つMD方向の湿潤強度が0.1kgf/2.
5cmとなっている。
【0038】比較例2の拭き取りシートによれば、吸水
量が990g/m2と実施例よりも多く吸水できるが、
絞り時には破れが発生してしまう。また、拭き取り評価
は、表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性
は「4」、拭き残しは「4」と良好であるが、シートの
広げ易さは「1」という悪い結果を示している。
【0039】(比較例3)比較例3は、天然繊維である
パルプを50と合成繊維であるポリエステルを含む材料
で形成された拭き取りシート(デュポン製ソンタラキッ
チンワイパー)であり、シート面には柄が有り、坪量を
100g/m2、密度を0.12g/cm3として、シー
ト厚さを0.8mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の−1.7%で、シート乾燥状態でハンドルオメー
タ法により測定した剛軟性が227.6gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が1kgf/2.5cm以下となっ
ている。
【0040】比較例3の拭き取りシートによれば、吸水
量が690g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「4」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「2」、拭き残し
は「2」という悪い結果を示している。
【0041】(比較例4)比較例4は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを80重量%と、合成繊維である
ポリエステルを50重量%含む材料で形成された拭き取
りシート(クレハ製テーブル抗菌フキン)であり、シー
ト面には柄が有り、坪量を80g/m2、密度を0.1
1g/cm3として、シート厚さを0.7mmに形成し
たものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JI
S1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿
度50%、ISO標準状態)の−4.8%で、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が3
60gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf
/2.5cm以下となっている。
【0042】比較例4の拭き取りシートによれば、吸水
量が602g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「4」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「1」、拭き残し
は「2」という悪い結果を示している。
【0043】(比較例5)比較例5は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンを含む材料で形成された拭き取り
シート(ディーナ製カウンタークロス)であり、シート
面には柄が有り、坪量を78g/m2、密度を0.13
g/cm3として、シート厚さを0.6mmに形成した
ものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS
1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度
50%、ISO標準状態)の0%で、シート乾燥状態で
ハンドルオメータ法により測定した剛軟性が292.1
gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
2.5cm以下となっている。
【0044】比較例5の拭き取りシートによれば、吸水
量が533g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「5」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「1」、拭き残し
は「1」という悪い結果を示している。
【0045】(比較例6)比較例6は、セルロース系再
生繊維であるレーヨンと、天然繊維であるパルプを含む
材料で形成された拭き取りシート(ペティトラスト製ペ
ット用タオル)であり、シート面には柄は無く、坪量
を60g/m2、密度を0.1g/cm3として、シート
厚さを0.57mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の−8.4%で、シート乾燥状態でハンドルオメー
タ法により測定した剛軟性が320.5gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が1.2kgf/2.5cmとなっ
ている。
【0046】比較例6の拭き取りシートによれば、吸水
量が530g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、拭き残しは「4」、シートの広げ易さは
「4」と良好であるが、拭き取り対象物に沿った作業性
は「2」という悪い結果を示している。
【0047】(比較例7)比較例7は、天然繊維である
パルプを使用した湿式紙で構成された拭き取りシート
(イデシギョウ製ペット用タオル)であり、シート面
には柄が有り、坪量を77g/m2、密度を0.05g
/cm3として、シート厚さを1.57mmに形成した
ものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS
1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度
50%、ISO標準状態)の−67.8%で、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が3
41.6gであり、且つMD方向の湿潤強度が0.7k
gf/2.5cmとなっている。
【0048】比較例7の拭き取りシートによれば、吸水
量が610g/m2であるが、絞り時には破れが発生す
る。また、拭き取り評価は、表1に示すように、拭き残
しは「4」と良好であるが、拭き取り対象物に沿った作
業性は「2」、シートの広げ易さは「2」という悪い結
果を示している。
【0049】上述したように本実施形態によれば、実施
例1〜5の拭き取りシートは、表1より明らかなよう
に、拭き取り対象物に沿った作業性、拭き残し、シート
の広げ易さという「拭き取り評価」に関して、従来の比
較例と比べて全てに亘り優れた性能を有している。
【0050】尚、本発明の拭き取りシートは、上述した
実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々数値に変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
または請求項2に記載の拭き取りシートによれば、乾燥
状態であっても湿潤状態であっても拭き取りが良く、濡
らして絞った後に潰れることなく、広げ易く、拭き心地
が良く、再吸収性に優れた拭き取りシートを実現するこ
とができる。詳しくは、拭き取りシートは、水分含有量
200%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の20%以
下とすることで、シートの厚みを確保するとともに、シ
ート乾燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟
性が50〜150gとすることで、拭き取り操作時にし
わになり難く、拭き取り対象物に沿って容易に払拭する
ことができ、また、シートのMD方向の湿潤強度が1.
0kgf/2.5cm以上とすることで、拭き取り作業
中に行われる、絞り操作、広げ操作等の繰り返し操作に
耐え得る強度を有し、さらに、シート厚さが1mm以下
とすることで、シートを重ねた時に嵩張ることなくコン
パクトにすることができるという優れた効果を奏する。
【0052】また、前記拭き取りシートは、ビスコース
レーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸されたテン
セル等のセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材
料で形成し、残りの部分にパルプや合成繊維を混合する
ことで、吸水性を高めることができる。さらに、前記拭
き取りシートは、これを構成する繊維の太さを0.8〜
3デニールとすることで、繊維の繊度に応じた水分の吸
収速度やシートの厚さに応じた吸水量等のシート性状を
最適にすることができるという優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA01 AA02 AA08 AB01 AC03 4L047 AA12 AA28 AB07 BA04 CB01 CB07 CB10 CC03 CC16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分含有量200%の湿潤状態の厚さ減
    少率が乾燥状態の20%以下であり、シート乾燥状態で
    ハンドルオメータ法により測定した剛軟性が50〜15
    0gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
    2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以下である
    セルロース系再生繊維を50重量%以上含む材料で形成
    されたことを特徴とする拭き取りシート。
  2. 【請求項2】 繊維の太さを0.8〜3デニールとする
    ことを特徴とする請求項1に記載の拭き取りシート。
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