JP2003093304A - 拭き取りシート - Google Patents
拭き取りシートInfo
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Abstract
取りが良く、濡らして絞った後に潰れることなく、広げ
易く、拭き心地が良く、再吸収性に優れた拭き取りシー
トを提供する。 【解決手段】 セルロース系再生繊維であるレーヨンを
100重量%以上含む材料で形成され、水分含有量20
0%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の11%であ
り、シート乾燥状態でハンドルオメータ法により測定し
た剛軟性が89.8gであり、且つMD方向の湿潤強度
が3.0kgf/2.5cmであり、シート厚さが0.
4mmとした拭き取りシートを形成するものとする。
Description
関し、特に、乾燥状態であっても、湿潤状態であっても
吸収性にすぐれた拭き取りシートに関するものである。
拭き取るのに、不織布を使用した拭き取りシートが広く
用いられている。この拭き取りシートは、水分を含ませ
て湿潤状態にして使用する場合もあり、湿潤状態であっ
ても吸水性がよく扱い易いものが要求されている。
が良いパルプを材料として使用した場合、水分の吸収量
は使用したパルプの坪量によって影響される。すなわ
ち、拭き取りシートは、使用するパルプの密度を高くす
ると水分の吸収量は多くなることになる。
拭き取りシートの剛軟性が高くなるので、感触がゴワゴ
ワして拭き難くなるという問題があった。そこで、拭き
取りシートの剛軟性を下げるためには、パルプの密度を
低くすればよいわけであるが、パルプの密度を低くする
と拭き取りシートの強度が下がるという問題が新たに生
じてくる。
親水性で長い繊維で作った薄いシートで構成した場合、
吸水した拭き取りシートを絞るとシート面が潰れてしま
い、シートを広げられないことがあり、拭き心地も悪く
なるという問題点があった。そこで、シート面が潰れな
いようにするために、シートの厚さを1mm以上にし
て、使用する繊維の密度を高くする等の対策がなされて
いる。
を厚くすると拭き心地が悪くなり、また、繊維の密度を
高くすると拭き取りシートの剛軟性が上り、拭き心地が
悪くなるという問題があった。
開示されているように、天然繊維と再生繊維の少なくと
も一方を含む繊維と合成単繊維を特定比(50/50〜
90/10(重量%))で混繊し、比容積が13cc/
g以上とした不織布が提案されている。この不織布によ
ると、乾燥時、湿潤時の何れにおいても良好な嵩高性を
有し、かつ適度な水分保持性を有する。しかしながら、
拭き取り時に、嵩高性を有すると拭き心地に影響を及ぼ
す場合がある。
に開示されているように、規則的に配列された多数の凸
部が形成されている繊維集合体からなる圧縮回復性シー
トであって、坪量が15〜100g/m2、無荷重厚み
が1〜10mm、圧縮回復率が60%以上とした圧縮回
復シートが提案されている。この圧縮回復シートによる
と、吸収性物品の包袋体内の所定の荷重下では厚みが薄
く、包袋体から取り出して使用する際に荷重が取り除か
れると、厚みが回復して使用時に吸収性物品に必要な厚
みを発現させることができる。しかしながら、拭き取り
時に、シートに厚みがあると、拭き心地に影響を及ぼす
場合がある。
示されているように、特定の繊維密度(0.05〜0.
1g/cm3)において引張強度と剛軟性を特定した清
拭用スパンレース不織布が提案されている。この構成に
よると、肌触り、柔軟性に優れた清拭用スパンレース不
織布を実現できる。しかしながら、従来のものと比較す
ると強度が劣る。
示されているように、特定の繊維密度(0.05〜0.
1g/cm3)において引張強度と剛軟性を特定したウ
ェットティッシュ用不織布であって、特定の水分を含浸
させた状態で特定の引張強度を有するとともに、所定の
荷重で圧縮した後に所定の圧縮回復率率を有するウェッ
トティッシュ用不織布が提案されている。この構成によ
ると、湿潤時に適度な強度を有するとともに、湿潤時に
おいても、肌触り、柔軟性に優れたウェットティッシュ
用不織布を実現できる。しかしながら、従来のものと比
較すると強度が劣る。
りシートは、色々と提案がなされているものの問題点も
残されているのが現状である。
れたものであり、乾燥状態であっても湿潤状態であって
も拭き取りが良く、濡らして絞った後に潰れることな
く、広げ易く、拭き心地が良く、再吸収性に優れた拭き
取りシートを提供することを目的とするものである。
トに係るものであって、水分含有量200%の湿潤状態
の厚さ減少率が乾燥状態の20%以下であり、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
0〜150gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0
kgf/2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以
下であるセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材
料で形成されたことを特徴とするものである。
を0.8〜3デニールとすることが好ましい。
れる。すなわち、拭き取りシートは、水分含有量200
%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の20%以下とす
ることで、シートの厚みを確保するとともに、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
0〜150gとすることで、拭き取り操作時にしわにな
り難く、拭き取り対象物に沿って容易に払拭することが
できる。また、シートのMD方向の湿潤強度が1.0k
gf/2.5cm以上とすることで、拭き取り作業中に
行われる、絞り操作、広げ操作等の繰り返し操作に耐え
得る強度を有すし、さらに、シート厚さが1mm以下と
することで、シートを重ねた時に嵩張ることなくコンパ
クトにすることができる。また、前記拭き取りシート
は、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤
紡糸されたテンセル等のセルロース系再生繊維を50重
量%以上含む材料で形成し、残りの部分にパルプや合成
繊維を混合することで、吸水性を高めることができる。
パルプを50%以上含む材料で形成すると潰れ易く、潰
れたシートの厚さの回復が困難となる場合があり、ま
た、パルプは繊維の長さが短いので強度が弱くなる場合
がある。
する繊維の太さを0.8〜3デニールとすることで、繊
維の繊度に応じた水分の吸収速度やシートの厚さに応じ
た吸水量等のシート性状を最適にすることができる。
に説明する。本実施形態は、不織布を用いたの拭き取り
シートであって、水分含有量200%の湿潤状態の厚さ
減少率が乾燥状態の20%以下で、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が50〜150
gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以下に形成
したものである。前記拭き取りシートは、ビスコースレ
ーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸されたテンセ
ル等のセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材料
で形成され、その繊維の太さを0.8〜3デニールとし
ている。
成繊維を多く使用する場合は、シートの強度は増すが吸
水性が悪くなり、一方、セルロース系繊維のパルプ、綿
を多く使用する場合は、シート面が潰れ易くなるととも
にシートの厚さが回復し難くなり、特にパルプの場合は
繊維長が短いのでシートの強度も弱くなるという特性が
ある。
れ、合成繊維としては、ポリアミド系、ポリエステル
系、ポリオレフィン系、ポリアクリロニトリル系、ポリ
ビニルアルコール系、ポリプロピレン系およびこれらを
主成分とした共重合体やブレンド重合体等が用いられ
る。
チンペーパ、さらし、タオル、雑巾の代わりや、調理時
に豆腐、野菜、果物などを絞ったり、刻んだ物を絞った
り、水を流しながらの皮むき、泥落し等の束子の代わり
にもなる。その他、ペットの体拭き、足拭き、ハンカ
チ、生活の中でタオルのようなものとしても使用可能で
ある。
実施例の構成および作用を説明するとともに、従来例と
の比較する。表1は、本発明の実施形態に係る拭き取り
シートの実施例と比較例の組成および製造条件と、拭き
取り評価を表す。
価基準表である。拭き取りシートの評価は、数値が高く
なるほど評価は高いことを表す。
比較例を詳細に説明する。 (実施例1)実施例1は、セルロース系再生繊維である
レーヨンを100重量%含む材料で形成し、繊維の太さ
を0.8〜3デニールの範囲として、高圧水流交絡によ
り製造されたスパンレース不織布を用いた拭き取りシー
トであり、シート面には柄は無く、坪量を45g/
m2、密度を0.11g/cm3、シート厚さを0.4m
mに形成したものであって、水分含有量200%の湿潤
状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度
23℃、湿度50%、ISO標準状態)の11%、湿潤
強度が3.0kgf/2.5cm、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が89.8gで
あり、且つMD方向の湿潤強度が3kgf/2.5cm
となっている。
量が665g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性は
「5」、拭き残しは「5」、シートの広げ易さは「4」
と全てに亘り優れた結果を示している。
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄が有り、坪量
を65g/m2、密度を0.12g/cm3、シート厚さ
を0.5mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の2
%、湿潤強度が3.6kgf/2.5cm、シート乾燥
状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が10
8.5gであり、且つMD方向の湿潤強度が3.6kg
f/2.5cmとなっている。
量が780g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄は無く、坪量
を65g/m2、密度を0.09g/cm3、シート厚さ
を0.7mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の1
8%、湿潤強度が3.5kgf/2.5cm、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が5
2gであり、且つMD方向の湿潤強度が3.5kgf/
2.5cmとなっている。
量が768g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面には柄が有り、坪量
を57g/m2、密度を0.11g/cm3として、シー
ト厚さを0.5mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の12%で、シート乾燥状態でハンドルオメータ法
により測定した剛軟性が90.1gであり、且つMD方
向の湿潤強度が2.9kgf/2.5cmとなってい
る。
量が618g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生する
ことなく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、
表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性、拭
き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘り優れ
た結果を示している。
生繊維であるレーヨンを100重量%含む材料で形成
し、繊維の太さを0.8〜3デニールの範囲として、高
圧水流交絡により製造されたスパンレース不織布を用い
た拭き取りシートであり、シート面に柄は無く、坪量を
69g/m2、密度を0.1g/cm3として、シート厚
さを0.7mmに形成したものであって、水分含有量2
00%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾
燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の
9.5%で、シート乾燥状態でハンドルオメータ法によ
り測定した剛軟性が104.1gであり、且つMD方向
の湿潤強度が5.02kgf/2.5cmとなってい
る。
量が750.7g/m2と優れ、絞り時にも破れが発生
することなく再使用が可能である。また、拭き取り評価
は、表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業
性、拭き残し、シートの広げ易さ共に「5」と全てに亘
り優れた結果を示している。
とを比較するために、比較例を説明する。 (比較例1)比較例1は、天然繊維であるパルプを50
重量%、合成繊維であるポリエステルを50重量%含む
材料で形成された拭き取りシート(ユニチャーム製クッ
クアップ)であり、シート面には柄が有り、坪量を46
g/m2、密度を0.07g/cm3として、シート厚さ
を0.7mmに形成したものであって、水分含有量20
0%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率が乾燥
状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状態)の2
8.7〜50.1%で、シート乾燥状態でハンドルオメ
ータ法により測定した剛軟性が75.5gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が4.2kgf/2.5cmとなっ
ている。
時には破れが発生することなく再使用が可能であるが、
吸水量が320g/m2で実施例と比較して少ない。ま
た、拭き取り評価は、表1に示すように、拭き取り対象
物に沿った作業性は「5」と良好であるが、拭き残しは
「3」、シートの広げ易さは「2」という悪い結果を示
している。
パルプによる乾式パルプの不織布で形成された拭き取り
シート(リード製ペーパタオル)であり、シート面には
柄は無く、坪量を39g/m2、密度を0.04g/c
m3として、シート厚さを1.0mmに形成したもので
あって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS109
6)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度50
%、ISO標準状態)の50%で、シート乾燥状態でハ
ンドルオメータ法により測定した剛軟性が227.8g
であり、且つMD方向の湿潤強度が0.1kgf/2.
5cmとなっている。
量が990g/m2と実施例よりも多く吸水できるが、
絞り時には破れが発生してしまう。また、拭き取り評価
は、表1に示すように、拭き取り対象物に沿った作業性
は「4」、拭き残しは「4」と良好であるが、シートの
広げ易さは「1」という悪い結果を示している。
パルプを50と合成繊維であるポリエステルを含む材料
で形成された拭き取りシート(デュポン製ソンタラキッ
チンワイパー)であり、シート面には柄が有り、坪量を
100g/m2、密度を0.12g/cm3として、シー
ト厚さを0.8mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の−1.7%で、シート乾燥状態でハンドルオメー
タ法により測定した剛軟性が227.6gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が1kgf/2.5cm以下となっ
ている。
量が690g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「4」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「2」、拭き残し
は「2」という悪い結果を示している。
生繊維であるレーヨンを80重量%と、合成繊維である
ポリエステルを50重量%含む材料で形成された拭き取
りシート(クレハ製テーブル抗菌フキン)であり、シー
ト面には柄が有り、坪量を80g/m2、密度を0.1
1g/cm3として、シート厚さを0.7mmに形成し
たものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JI
S1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿
度50%、ISO標準状態)の−4.8%で、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が3
60gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf
/2.5cm以下となっている。
量が602g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「4」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「1」、拭き残し
は「2」という悪い結果を示している。
生繊維であるレーヨンを含む材料で形成された拭き取り
シート(ディーナ製カウンタークロス)であり、シート
面には柄が有り、坪量を78g/m2、密度を0.13
g/cm3として、シート厚さを0.6mmに形成した
ものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS
1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度
50%、ISO標準状態)の0%で、シート乾燥状態で
ハンドルオメータ法により測定した剛軟性が292.1
gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
2.5cm以下となっている。
量が533g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、シートの広げ易さは「5」と良好である
が、拭き取り対象物に沿った作業性は「1」、拭き残し
は「1」という悪い結果を示している。
生繊維であるレーヨンと、天然繊維であるパルプを含む
材料で形成された拭き取りシート(ペティトラスト製ペ
ット用タオル)であり、シート面には柄は無く、坪量
を60g/m2、密度を0.1g/cm3として、シート
厚さを0.57mmに形成したものであって、水分含有
量200%の湿潤状態(JIS1096)の厚さ減少率
が乾燥状態(温度23℃、湿度50%、ISO標準状
態)の−8.4%で、シート乾燥状態でハンドルオメー
タ法により測定した剛軟性が320.5gであり、且つ
MD方向の湿潤強度が1.2kgf/2.5cmとなっ
ている。
量が530g/m2で、絞り時には破れが発生すること
なく再使用が可能である。また、拭き取り評価は、表1
に示すように、拭き残しは「4」、シートの広げ易さは
「4」と良好であるが、拭き取り対象物に沿った作業性
は「2」という悪い結果を示している。
パルプを使用した湿式紙で構成された拭き取りシート
(イデシギョウ製ペット用タオル)であり、シート面
には柄が有り、坪量を77g/m2、密度を0.05g
/cm3として、シート厚さを1.57mmに形成した
ものであって、水分含有量200%の湿潤状態(JIS
1096)の厚さ減少率が乾燥状態(温度23℃、湿度
50%、ISO標準状態)の−67.8%で、シート乾
燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟性が3
41.6gであり、且つMD方向の湿潤強度が0.7k
gf/2.5cmとなっている。
量が610g/m2であるが、絞り時には破れが発生す
る。また、拭き取り評価は、表1に示すように、拭き残
しは「4」と良好であるが、拭き取り対象物に沿った作
業性は「2」、シートの広げ易さは「2」という悪い結
果を示している。
例1〜5の拭き取りシートは、表1より明らかなよう
に、拭き取り対象物に沿った作業性、拭き残し、シート
の広げ易さという「拭き取り評価」に関して、従来の比
較例と比べて全てに亘り優れた性能を有している。
実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々数値に変更を加え得るこ
とは勿論である。
または請求項2に記載の拭き取りシートによれば、乾燥
状態であっても湿潤状態であっても拭き取りが良く、濡
らして絞った後に潰れることなく、広げ易く、拭き心地
が良く、再吸収性に優れた拭き取りシートを実現するこ
とができる。詳しくは、拭き取りシートは、水分含有量
200%の湿潤状態の厚さ減少率が乾燥状態の20%以
下とすることで、シートの厚みを確保するとともに、シ
ート乾燥状態でハンドルオメータ法により測定した剛軟
性が50〜150gとすることで、拭き取り操作時にし
わになり難く、拭き取り対象物に沿って容易に払拭する
ことができ、また、シートのMD方向の湿潤強度が1.
0kgf/2.5cm以上とすることで、拭き取り作業
中に行われる、絞り操作、広げ操作等の繰り返し操作に
耐え得る強度を有し、さらに、シート厚さが1mm以下
とすることで、シートを重ねた時に嵩張ることなくコン
パクトにすることができるという優れた効果を奏する。
レーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸されたテン
セル等のセルロース系再生繊維を50重量%以上含む材
料で形成し、残りの部分にパルプや合成繊維を混合する
ことで、吸水性を高めることができる。さらに、前記拭
き取りシートは、これを構成する繊維の太さを0.8〜
3デニールとすることで、繊維の繊度に応じた水分の吸
収速度やシートの厚さに応じた吸水量等のシート性状を
最適にすることができるという優れた効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 水分含有量200%の湿潤状態の厚さ減
少率が乾燥状態の20%以下であり、シート乾燥状態で
ハンドルオメータ法により測定した剛軟性が50〜15
0gであり、且つMD方向の湿潤強度が1.0kgf/
2.5cm以上であり、シート厚さが1mm以下である
セルロース系再生繊維を50重量%以上含む材料で形成
されたことを特徴とする拭き取りシート。 - 【請求項2】 繊維の太さを0.8〜3デニールとする
ことを特徴とする請求項1に記載の拭き取りシート。
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