JP2003093199A - クッションシート - Google Patents

クッションシート

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JP2003093199A
JP2003093199A JP2001295181A JP2001295181A JP2003093199A JP 2003093199 A JP2003093199 A JP 2003093199A JP 2001295181 A JP2001295181 A JP 2001295181A JP 2001295181 A JP2001295181 A JP 2001295181A JP 2003093199 A JP2003093199 A JP 2003093199A
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JP2001295181A
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Satsuko Takagi
サツ子 高木
Kazue Miyoshi
一枝 三好
Yayoi Hayashi
弥生 林
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SHINSEROKKU KK
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SHINSEROKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性合成樹脂製の偏平中空膨大部単位が
直列的に連結した中空棒状体を緩衝材料として外側袋内
に収容したクッションにおける不安定な緩衝性の解消。 【解決手段】 偏平中空膨大部単位10を直列的に繰返
した中空棒状体1を緯成分とし、弾性糸を経成分とし
て、中空棒状体くびれ溝部において経緯交差して紗織組
織に織成した、形状安定性、緩衝支持性、柔軟屈曲性に
優れた平板状クッション。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】 本発明は、敷き布団、座布団、クッショ
ン、マットレス等の詰物又はそれらの上敷等に用いるク
ッションシートに関し、詳しくは熱可塑性合成樹脂製の
偏平中空膨大部単位が繰返し連続した連珠状の中空棒状
体を緯成分とし、弾性糸を経成分として紗織組織に織成
して、多数の中空棒状体が併列連結した平面状のクッシ
ョンシートを得ることを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】枕、クッションの緩衝性充填材として、
熱可塑性合成樹脂製の偏平中空粒子を用いることは公知
であり(実開平1−81967、実公平5−20210
号公報参照)、また前記の偏平中空粒子単位を繰返し直
列に連続した連珠状の中空棒状体を緩衝材として布製袋
の収容部内に挿入してなるクッションシートも公知であ
る(実用新案登録第3007203号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の偏平中空粒子を
多数充填した枕、クッションの場合は、荷重圧力によっ
て粒子が流動するとともに、その形状によって大部分の
粒子は、その偏平面が荷重面に対向するように位置して
緩衝性が得られるが、往々にして粒子が偏在し易く安定
性に欠ける点があり、偏平中空粒子単位を繰返して連続
した連珠状の中空棒状体を袋内に収容したクッションの
場合は平面的に安定したものが得られるが、中空棒状体
が収容部内で転動して部分的に緩衝性が変動する可能性
があり、充分な使用感が得られない問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決した形態安定性、均一緩衝性を保有するクッションシ
ートである。すなわち、本発明は、平行する小面積の上
下平面を有し、長軸が水平方向の長円形断面の偏平中空
膨大部単位が、長軸が水平方向の長円形断面の偏平中空
の連結部を介して直列的に繰返して連続した熱可塑性合
成樹脂製の中空棒状体を緯成分とし、弾性糸を経成分と
して中空棒状体の連結部外周のくびれ溝部において、経
緯交差して紗織組織に織成したことを特徴とするクッシ
ョンシートである。
【0005】上記の緯成分となる熱可塑性合成樹脂製の
中空棒状体は従来公知のものである。該中空棒状体は平
行する上下平面を有する長軸が水平方向の長円形断面の
偏平中空膨大部単位が、長軸が水平方向の長円形断面の
偏平中空の連結部を介して直列的に繰返して連続して、
前記偏平中空の連結部外周にくびれ溝部が形成された長
尺物である。
【0006】この中空棒状体は、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ナイロン等の熱可塑性合成樹脂のブロー成形
又は真空成形により、その周壁肉厚を薄くすることによ
り、主として偏平中空膨大部の上下平面間の弾性変形に
よって荷重に対する緩衝支持作用を生ずるものである。
【0007】上記の偏平中空膨大部単位の形状は、図4
の(イ)の平面図、(ロ)の側面図、(ハ)の正面図に
示すように、偏平中空膨大部10の平行する上下平面1
1,12の厚寸法d、その上下平面の周縁を半円弧状に
結ぶ凸円曲した四周側壁を有して、その長手方向の両側
壁面間の長さ寸法a、これと直交する両側壁面間の幅寸
法bが、1.2d≦b≦a≦2.5b≦5.0dの寸法
関係を有した厚寸法に対し少なくとも1.2倍の水平方
向の長軸寸法の長円形断面を有したものであり、その長
手方向の両側壁中央には、それぞれ前記長円形断面と平
行する水平方向の長軸を有する小寸法の長円形をなす開
口17が形成される。
【0008】緯成分となる中空棒状体は、前記の偏平中
空膨大部単位を、相互の開口17が一致して連通口を形
成するように多数直列的に繰返し連結した長尺物であ
り、その連結部の断面は偏平中空膨大部の長円形断面の
長軸と平行する長軸の小寸法の長円形をなして、その外
周面にほぼV字状のくびれ溝部が形成されている。
【0009】経成分となる弾性糸は、ゴム弾性糸、ポリ
ウレタン弾性糸、シリコーンゴム弾性糸又は捲縮合成繊
維弾性糸のモノ又はマルチフィラメント糸であって、こ
れらは他の繊維により被覆したコアヤーン、カバーヤー
ンであってもよいが、少なくとも200%以上の伸度を
有するものであって、その3〜10%伸長における収縮
応力が20〜100gとなるような太さ繊度のものであ
ることが必要である。
【0010】本発明のクッションシートは、前記の緯成
分となる中空棒状体と、経成分となる弾性糸とを、中空
棒状体の偏平中空膨大部単位間の連結部のくびれ溝部に
おいて、経緯交差して紗織組織に織成して得られるもの
である。上記の紗織組織とは、経糸の弾性糸の2本が平
行して、その1本が中空棒状体のくびれ溝部の上面に、
他方が下面に没入係合するようにして、隣接する中空棒
状体の間で、両糸条の位置関係が180°または360
°回転するように即ち一回または二回綟り合せることに
より織成されたものである。
【0011】この織成のさいに経糸の弾性糸は適当な張
力を付与して、その収縮応力にによって、緯成分の中空
棒状体を安定的に支持するものである。この経糸張力
は、中空棒状体の寸法条件と弾性糸の弾性特性等によっ
て適宜に実験的に決定することができるが、本発明のク
ッションシートは通常10〜35mmの厚さ範囲のもの
であるので、その経糸張力は前記したように弾性糸を3
〜10%伸長下において20〜100gの範囲が適当で
あり、したがって弾性糸はこの条件を満足するものを選
択する。
【0012】例えば、丸ゴム弾性糸の場合はゲージNo
14〜20、ポリウレタン弾性糸の場合は8000〜1
5000de、シリコーンゴム弾性糸の場合は外径2m
m内径1mmの中空糸または外径1mm内径0.5mm
の中空糸などが好ましく用いられ、また、これらに相当
し得る捲縮率、延伸収縮応力を有する捲縮合成繊維マル
チフィラメント弾性糸も利用可能である。
【0013】この弾性糸を経成分として、緯成分の中空
棒状体のくびれ溝部において交差して紗織組織に織成す
ることによって、該溝部の長円形断面の長軸方向に沿っ
て上下にそれぞれに前記の経糸張力下に没入圧接した2
本の弾性糸によって挟持されて、その前後の綟り目にお
いて2本の弾性糸は相互に密着圧偏して安定的に結合さ
れるので、緯成分の多数の中空棒状体はその偏平中空膨
大部の上下平面は、クッションシートの上下面となるよ
うに均斉に支持され、クッションシートに対する不均等
荷重や該シートを巻き取りや折畳みによる中空棒状体の
転動や中空棒状体相互の整列状態の変動が防止されるな
ど全体として均一な緩衝支持性、形態安定性、柔軟な屈
曲性及び通気性を有した方形板状クッションシートが得
られる。通常このクッションシートは外側袋内に収容し
て使用される。
【0014】これに対し、経成分として、非弾性糸を用
いたクッションシートの場合には、荷重負荷による経糸
方向の延びが少なく、特にその組織を紗織組織とした場
合には荷重負荷のさいの中空棒状体の圧偏変形による長
手及び幅方向の寸法増加が、相互の圧接によって制約さ
れ、これによって中空棒状体の部分的な転動を生じて緩
衝支持特性が不均等となる場合もあり、全体として柔軟
屈曲性が極めて不充分であり又使用状態下の荷重変動に
よって中空棒状体相互の圧接摺動による不快な軋み音が
発生するなど、性能不充分なものとなる。
【0015】さらに、本発明のクッションシートは前述
のように全面的に均斉な緩衝支持性と柔軟屈曲性を有し
た形態安定な方形板状体であるので、従来の熱可塑性合
成樹脂製の偏平中空粒子を充填した方形粒子充填クッシ
ョンと積層組合せて、その積層状態を維持するように両
クッションを連結することによって荷重体面に適応した
表面変形性と良好な緩衝支持性を有した積層クッション
を得ることができる。
【0016】前記従来の方形粒子充填クッションにおい
ては、粒子を収容する角形布袋の対向壁面間を綴縫線に
よって区画した複数の収容部に、偏平中空粒子を少なく
とも90%の充填率になるように収容して、粒子の過度
の偏在を防止し、板状形態を維持していた(実公平5−
20210号公報参照)。上記の粒子充填率を90%以
下にすると、袋内における粒子流動性が向上し荷重体面
に適合した表面変形性が得られるが、板状形態が不安定
となり特に綴縫い止め部分周辺における荷重負荷部分に
おいて粒子が存在しない非緩衝性箇所が生ずる問題点が
あった。
【0017】これに対し、前記の本発明の方形板状クッ
ションシートと方形粒子充填クッションとを積層して、
その積層状態を維持するように両クッションを連結した
積層クッションは、粒子充填クッションの角形布袋の四
角状形態が、方形クッションシートにより安定的に維持
され、したがってその角形布袋内に収容された粒子の過
度の流動偏在が防止され、粒子充填率を90〜60%に
低下して荷重体面に対する表面変形性を高めても過度の
粒子偏在を生じ難く、たとえ粒子不存在箇所が発生して
も方形クッションシートの緩衝支持性が安定的に維持さ
れるものであり、したがって粒子充填クッションの角形
布袋の綴縫い止め部分を荷重体面に対応したごく限られ
た箇所に設けても、粒子充填クッションの角形形態を安
定に維持することができる。
【0018】なお、この積層クッションにおける方形板
状クッションシートと方形粒子充填クッションとは、方
形外形はほぼ一致するものとして積層し、その積層状態
を維持する両クッションの連結手段としては、方形粒子
充填クッションの角形布袋の四隅角部のそれぞれの両側
縁間に両端末を縫着張設した弾性テープにより、方形板
状クッションシートの四隅部を差込支持する係合部及び
該角形布袋の一対の対向線のそれぞれの中央部に、積層
した方形板状クッションシートの外面上で結び合される
中央結び紐を設けてこれにより両クッションを連結する
手段、あるいは方形粒子充填クッションの角形布袋の一
面に沿って一枚の布を縫着して、方形板状クッションシ
ートが適合挿入される収容部を設けて、これにより両ク
ッションを連結する手段、角形布袋の所要箇所に結び紐
を配設して、方形板状クッションシートの中空棒状体間
の空隙を通して、方形板状クッションシート面上で結び
合せるなど適宜の連結手段が採用される。
【0019】この積層クッションは、方形板状クッショ
ンシート側面において平面安定性が大であり、他面側は
方形粒子充填クッションの粒子流動性による表面変形性
が大であるので、使用条件や使用者の好みによって、あ
るいはクッション載置面の状態によって適宜に表裏使い
分けすることができる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。 例1 図1はクッションシートの隅角部を表した要部の平面
図、図2は図1のXX線矢視断面図であり、図3は図1
のYY線矢視断面図であり、1,2,3は併列した緯成
分のそれぞれ同一形状の中空棒状体であり、10は偏平
中空膨大部、11,12は平行するそれぞれ小面積の上
部及び下部平面、15はくびれ溝部、18は連通口、1
9は端部開口であり、その中心平面において上下対称の
長尺物である。20は弾性糸21,22よりなる経成分
であり、23は綟り目、24は糸端末の結糸部である。
【0021】中空棒状体1の偏平中空膨大部10は厚さ
12mm、幅及び長さ20mmの外寸法で、その上下平
行する上下平面部11,12はそれぞれ8×8mmの正
方形で、その上下の四辺が、半径6mmの凸円曲した四
周側壁によって結ばれたもので、その断面は水平方向の
長軸を有した長円形となり、中空棒状体1はこの偏平中
空膨大部10が長軸が水平方向の長円形の連通口18を
介して直列的に24個連結することにより長さ約48c
mのポリエチレンの吹き込み成形によって得られた肉厚
0.2〜0.8mmの薄肉の長尺物である。
【0022】経成分20となる弾性糸11,12は繊度
10,000de、切断伸度500%以上のポリウレタ
ン弾性糸であって、約10%伸長下の収縮応力約30g
の経糸張力を付与して、中空棒状体1,2,3・・・各
くびれ溝部15の上下面に没入交差せしめて、その前後
において反対方向の綟り目23を設けて紗織織成して、
48本の中空棒状体を併列結合した幅48cm長さ96
cmの長方形をなすクッションシートSを得た。この製
品は全体として良好な柔軟屈曲性、形態安定性、緩衝支
持性、通気性を有し、巻取りや折畳みも容易で軽量であ
るので、ベッド、ソファー、椅子等のクッションとして
好適なものである。
【0023】例2 経成分の弾性糸20として、シリコーンラバーの外径2
mm内径1mmの中空糸を用いて、約5%の伸長による
約50gの収縮応力を生ずる経糸張力を付与する以外
は、例1と同様のクッションシートを得た。この製品は
例1に比して形態安定性が優れていた。
【0024】なお中空棒状体の偏平中空膨大部10の上
下平面11,12を含む周壁面に、図5の(イ)の平面
図、(ロ)の(イ)AA線矢視断面図に示すように複数
の平行する凹条mを設けることにより、その周壁の弾発
性を高めあるいは周壁厚を薄くすることができ、この凹
条部によってクッションシートの通気性を高めたり敷設
のさい滑り止め作用を有せしめることもできる。
【0025】さらに、図6の(イ)平面図、(ロ)の
(イ)BB線矢視断面図に示すように偏平中空膨大部1
0の上下平面11,12のそれぞれの周縁壁に1〜4個
の通気通液性の直径1〜2mm程度の小孔hを穿設する
ことにより、クッションシートの通気性を向上すること
ができるとともに、使用によって内部に吸入付着した塵
埃の丸洗い洗浄のさいの通気、脱液、乾燥などを能率的
にすることができる。
【0026】例3 この実施例は積層クッションを示すものであり、図7は
方形板状クッションシートSと方形粒子充填クッション
Rとを積層組合せた積層クッションMの一部を断面とし
た模式的な側面図、図8は方形粒子充填クッションRの
角形布袋31の平面図、図9は方形板状クッションシー
トSと方形粒子充填クッションRとを積層した場合の隅
角部の斜視図である。
【0027】方形板状クッションシートSは前実施例と
同じ中空棒状体の40cm長のものを緯成分として経成
分の弾性糸により紗織組織に織成した緯成分20本を併
列した幅40cmの正方形状板状のものであり、方形粒
子充填クッションRの粒子充填用の角形布袋31は図8
に示すような一辺41cmの平形正方形をなし、その角
形布袋31の対向する一対の両側縁間の中央に該測縁と
平行する中央綴縫線32及びこれと直交して他の一対の
測縁間の長さのほぼ1/4及びほぼ1/2に位置する二
つの直交綴縫線33,34を、それぞれの綴縫線の長さ
が角形布袋31の測縁長の1/2〜3/5となるように
設け、それぞれの綴縫線の両端と対向する袋測縁との間
に収容粒子が容易に流動し得る通過間隙部39が設けら
れたものである。
【0028】この角形布袋31の四隅角部にはそれぞれ
角端から約7cmの両測縁に、弾性テープ35の両端を
縫着張設した方形板状クッションシートSの四隅角部を
差込み支持する係合部36が設けられ、又中央綴縫線3
2と直交する一対の袋側縁のそれぞれの中央には、長さ
40cmの中央結び紐37の一端が縫着固設されてい
る。この角形布袋31の一側縁はスライドファスナー4
1による開閉縁を有している。
【0029】この角形布袋31の内部に、方形板状クッ
ションシートSの中空棒状体の偏平中空膨大部形とほぼ
相似した縦横厚の寸法が15×15×10mmの一個の
重量が0.4gの熱可塑性合成樹脂製の偏平中空粒子4
0を約450g収容して、充填率70%の方形粒子充填
クッションRとした。そして、この方形粒子充填クッシ
ョンRの四隅角部のそれぞれの弾性テープ35の係合部
36に方形板状クッションシートSのそれぞれの四隅角
部を差し込み弾性的に支持して両クッションを図9のよ
うに積層した後、二つの中央結び紐37,38を緊張し
た状態で結び合せることによって、安定的積層状態を維
持した積層クッションMが得られる。通常この積層クッ
ションMはスライドファスナー51を設けた開閉縁を有
する外側袋布50内に収容して用いられる。この積層ク
ッションは特に車椅子用として好適なものであった。
【0030】例4 前実施例3における角形布袋31に設けた弾性テープ3
5の係合部36及び中央結び紐37,38を設けること
なく、角形布袋31の一面に沿って一枚の布の3周縁を
縫着して形成した収容部に、方形板状クッションシート
Sを適合挿入したところ、方形粒子充填クッションRの
形態は安定化して前実施例と同様の積層クッションMが
得られた。この場合は外側布袋50は不要である。
【0031】
【発明の効果】以上のべたように、本発明は偏平中空膨
大部単位が多数直列的に繰返した中空棒状体を緯成分と
して、所要収縮応力を付与した経成分の弾性糸とによる
紗織組織に織成することによって、中空棒状体の荷重支
持緩衝面となる上下平面を安定的に維持して性能良好な
形態安定性のあるクッションシートを得ることができ、
さらにこのクッションシートと偏平中空粒子充填クッシ
ョンと積層組合わせることにより緩衝性を高めた積層ク
ッションが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 クッションシートの隅角部のみを表示した要
部平面図である。
【図2】 図1のXX線における矢視断面図である。
【図3】 図1のYY線における矢視断面図である。
【図4】 偏平中空膨大部単位を示し、(イ)は平面
図、(ロ)は側面図、(ハ)は正面図である。
【図5】 偏平中空膨大部単位の他の実施例を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のAA線における矢視
断面図である。
【図6】 偏平中空膨大部単位のさらに他の実施例を示
し、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のBB線における
矢視断面図である。
【図7】 積層クッションの一部を断面とした模式的な
側面図である。
【図8】 角形布袋の平面図である。
【図9】 積層クッションの隅角部の斜視図である。
【符号の説明】
1,2,3 中空棒状体 10 偏平中空膨大部 11 上部平面 12 下部平面 15 くびれ溝部 17 開口 18 連通口 19 端部口 21 弾性糸 22 弾性糸 23 綟り目 24 結糸部 31 角形布袋 32 中央綴縫線 33 直交綴縫線 34 直交綴縫線 35 弾性テープ 36 係合部 37 中央結び紐 38 中央結び紐 39 通過間隙部 40 偏平中空粒子 41 スライドファスナー 50 外側袋 51 スライドファスナー R 方形粒子充填クッション S 方形板状クッションシート M 積層クッション

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行する小面積の上下平面を有し、長軸
    が水平方向の長円形断面の偏平中空膨大部単位が、長軸
    が水平方向の長円形断面の偏平中空の連結部を介して直
    列的に繰返して連続した熱可塑性合成樹脂製の中空棒状
    体を緯成分とし、弾性糸を経成分として中空棒状体の連
    結部外周のくびれ溝部において、経緯交差して紗織組織
    に織成したことを特徴とするクッションシート。
  2. 【請求項2】 経成分の弾性糸が、ゴム弾性糸、ポリウ
    レタン弾性糸、シリコーンゴム弾性糸、捲縮合成繊維弾
    性糸のいずれかであり、その弾性糸が200%以上の伸
    度を有し、3〜10%伸長下の収縮応力が20〜100
    gとなる経糸張力が付与されて織成された請求項1記載
    のクッションシート。
  3. 【請求項3】 経成分の弾性糸がシリコーンゴム中空糸
    である請求項1記載のクッションシート。
  4. 【請求項4】 緯成分の中空棒状体の偏平中空膨大部
    が、その上下平面を含む外周壁面に、複数の平行する凹
    条を形成したものである請求項1記載のクッションシー
    ト。
  5. 【請求項5】 緯成分の中空棒状体の偏平中空膨大部に
    おける上下平面部のそれぞれの周縁に、1〜4個の通気
    通液性の小孔を穿設した請求項1記載のクッションシー
    ト。
  6. 【請求項6】 平行する小面積の上下平面を有し、長軸
    が水平方向の長円形断面の偏平中空膨大部単位が、長軸
    が水平方向を長円形断面の偏平中空の連結部を介して直
    列的に繰返して連続した熱可塑性合成樹脂製の中空棒状
    体を緯成分とし、弾性糸を経成分として、中空棒状体の
    連結部外周のくびれ溝部において、経緯交差してく紗織
    組織に織成した方形板状クッションシートと、対向壁面
    間を部分的に綴縫い止めした角形布袋内に、熱可塑性合
    成樹脂製の偏平中空粒子を多数充填した方形粒子充填ク
    ッションとを積層して、その積層状態を維持するように
    両クッションを連結したことを特徴とする積層クッショ
    ン。
  7. 【請求項7】 方形粒子充填クッションに充填する偏平
    中空粒子の充填率が90〜60%である請求項6記載の
    積層クッション。
  8. 【請求項8】 方形粒子充填クッションの角形布袋の四
    隅部のそれぞれの両側縁間に両端末を縫着張設した弾性
    テープにより、方形板状クッションシートの四隅部を差
    込み支持する係合部及び該角形布袋の一対の対向縁のそ
    れぞれの中央部に、積層した方形状クッションシートの
    外面上にて結び合される中央結び紐を設けて、これによ
    って両クッションを連結した請求項6記載の積層クッシ
    ョン。
  9. 【請求項9】 方形粒子充填クッションの角形布袋の一
    方の面に沿って一枚の布を縫着して、方形板状クッショ
    ンシートが適合挿入される収容部を設けて、これによっ
    て両クッションを連結した請求項6記載の積層クッショ
    ン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014069052A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Ks Kaihatsu:Kk 救命機能付き袋状物体

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