JP2003092998A - 家畜類の養殖用飼料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来の家畜類の養殖用飼料に天然のミネラル
成分とゼオライト成分を用いる。 【解決手段】 亜鉛・マグネシウム・鉄等の物質がイオ
ン化して含有する天然ミネラル成分を、ケイサン・アル
ミナ・カルシウム等の物質を含有する天然ゼオライトに
吸着かつ含浸させ該吸着・含浸成分を牛・豚・鶏等の家
畜類に補給するとともに、前記天然ゼオライト成分が立
方晶系の方沸石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の菱沸石
・斜方晶系のソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の沸石
（ゼオライト）成分からなる家畜類の養殖用飼料の提
供。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、牛・豚・鶏などの
家畜類を養殖する方法に関するが、詳しくは天然のミネ
ラル成分と天然のゼオライトを飼料に吸着かつ含浸させ
て家畜類に補給する家畜類の養殖方法とその養殖用飼料
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の天然ミネラル成分を使用してなる
ミネラル飼料としては、例えば特開昭６３−１９６２３
３号で開示されているミネラル飼料の製造方法や特開昭
６３−１９６２３４号で開示されている海産魚介類の養
殖用飼料などがある。ミネラル飼料の製造方法は、特に
微粉末に精製加工した貝化石製品を添加物として配合し
てなるミネラル飼料の製造方法に関するものであり、そ
の製造方法は石灰質や珪酸等からなる各種ネクトン・プ
ランクトン・藻類・海草類の成分を含有する天然の貝化
石を粉粒状に精製しかつ粉径を約０．１０μｍから５
０．００μｍ位に精製加工して、動物や魚介類の飼料に
配合してなるミネラル飼料の製造方法である。ここに使
用される貝化石は、石灰質や珪酸等からなる各種のネク
トン（殻・魚類）・プランクトン（微生物）・藻類・海
草等が地殻の変動により生きたまま集中埋没されて堆積
し、約８千万年（新第三紀中新世）を経過された今日ま
でに、これらの魚介類や有機物が化石とならずに廃触溶
性を帯びた結晶体となったものである。このような成因
から、その主成分である炭酸カルシウムはタンパク質よ
り分泌形成された極めて微粒なものの集合であって、し
かもアラゴナイト（散石）の形をとっているためにカル
サイト（分解石）によって形成されているものに比べ
て、はるかに活性に富んでいるところに貝化石の特徴が
ある。

【０００３】また、海産魚介類の養殖用飼料は前記ミネ
ラル飼料を使用したものであって、特にハマチ・ブリ・
マダイ・マアジ・ヒラメ・銀鮭・アワビ・ハマグリ等の
海産魚介類の養殖用飼料に関するものである。その養殖
用飼料は、酸化カルシウムとケイ酸とを主成分とし酸化
アルミニウム・酸化カリウム・酸化ナトリウム・酸化マ
グネシウム・酸化鉄・リン酸・酸化マンガン等の成分が
含有されている貝化石を微粉末状に精製加工した貝化石
製品を設け、該貝化石製品を魚介類の飼料に添加してな
る海産魚介類の養殖用飼料であり、また前記成分からな
る養殖用飼料をペレット状の固形飼料に成形加工し該固
形飼料を養殖場若しくは海中に投下する海産魚介類の養
殖用飼料である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】かかる従来のミネラル
飼料は、いずれも天然の貝化石を原料にしたものであっ
て、その貝化石に含有されている特有の成分によるミネ
ラルを主成分にした飼料であるが、そのミネラルの有効
性につては問題のある飼料である。すなわち、その成分
がイオン化（自然の摂理のもとで水に完全に溶けて切る
超微粒子化していること）していなければ有効に吸収さ
れることはないので、ここに本発明が解決しようとする
課題を有する。つまり、従来公知の貝化石によらず天然
のイオン化したミネラル成分を天然のゼオライトの吸着
能力を利用して吸着かつ含浸させ、基礎栄養素として必
須の微量元素である各種ミネラル成分を一括して補給
し、併せて代謝作用の結果生ずる老廃物や有害物質をゼ
オライトに吸着させて排泄することをもって家畜の健康
を維持し、更に飼育効率を向上させるための飼料にする
ところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き課題
を解決するために開発したものであって、亜鉛・マグネ
シウム・鉄等の物質がイオン化して含有する天然ミネラ
ル成分を、ケイサン・アルミナ・カルシウム等の物質を
含有する天然ゼオライトに吸着かつ含浸させ、該吸着・
含浸成分を牛・豚・鶏等の家畜類に補給することを特徴
とする家畜類の養殖用飼料の提供にあり、また前記の天
然ミネラル成分が水素・リチウム・ベリリウム・ホウ素
・炭素・窒素・酸素・フッ素・ナトリウム・マグネシウ
ム・アルミニウム・ケイ素・リン・硫黄・塩素・カリウ
ム・カルシウム・スカンジウム・チタン・バナジウム・
クロム・マンガン・鉄・コバルト・ニッケル・銅・亜鉛
・ガリウム・ゲルマニウム・ヒ素・セレン・臭素・ルビ
ジウム・ストロンチウム・イットリウム・ジルコニウム
・ニオビウム・モリブデン・銀・カドミウム・スズ・ア
ンチモン・テルリウム・ヨウ素・セシウム・バリウム・
ランタン・セリウム・プラセオジム・ネオジム・サマリ
ウム・ユウロビウム・カドリニウム・テルビウム・ジス
プロシウム・ホルミウム・エルビウム・ツリウム・イッ
テルビウム・ルテチウム・ハフニウム・タンタル・タン
グステン・レニウム・白金・金・水銀・タリウム・鉛・
ビスマス・トリウム・ウラン等の成分からなる家畜類の
養殖用飼料の提供にあり、また前記の天然ゼオライト成
分が立方晶系の方沸石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の
菱沸石・斜方晶系のソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の
沸石（ゼオライト）成分からなる家畜類の養殖用飼料の
提供にある。

【０００６】また本発明は、亜鉛・マグネシウム・鉄等
の物質がイオン化した天然のミネラルを含有する天然ミ
ネラル成分とケイサン・アルミナ・カルシウム等の物質
がイオン化して含有する天然ゼオライト成分とを素成
し、該素成成分の微量を飼料に混合してなることを特徴
とする家畜類の養殖用飼料の提供にある。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、亜鉛・マグ
ネシウム・鉄等の物質がイオン化して含有する天然ミネ
ラル成分と、ケイサン・アルミナ・カルシウム等の物質
を含有する天然ゼオライトに吸着かつ含浸させ、該吸着
・含浸成分を牛・豚・鶏等の家畜類に補給することを特
徴とする家畜類の養殖用飼料であり、また前記の天然ミ
ネラル成分が水素・リチウム・ベリリウム・ホウ素・炭
素・窒素・酸素・フッ素・ナトリウム・マグネシウム・
アルミニウム・ケイ素・リン・硫黄・塩素・カリウム・
カルシウム・スカンジウム・チタン・バナジウム・クロ
ム・マンガン・鉄・コバルト・ニッケル・銅・亜鉛・ガ
リウム・ゲルマニウム・ヒ素・セレン・臭素・ルビジウ
ム・ストロンチウム・イットリウム・ジルコニウム・ニ
オビウム・モリブデン・銀・カドミウム・スズ・アンチ
モン・テルリウム・ヨウ素・セシウム・バリウム・ラン
タン・セリウム・プラセオジム・ネオジム・サマリウム
・ユウロビウム・カドリニウム・テルビウム・ジスプロ
シウム・ホルミウム・エルビウム・ツリウム・イッテル
ビウム・ルテチウム・ハフニウム・タンタル・タングス
テン・レニウム・白金・金・水銀・タリウム・鉛・ビス
マス・トリウム・ウラン等の成分からなる家畜類の養殖
用飼料であり、また前記の天然ゼオライト成分が立方晶
系の方沸石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の菱沸石・斜
方晶系のソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の沸石（ゼオ
ライト）成分からなる家畜類の養殖用飼料であるから、
従来の天然の貝化石成分によるミネラル飼料よりもはる
かに有効性のあるミネラル飼料の素成分をつくることが
できるとともに、本来生体にとって異物というべき金属
を電気分解して人工的につくられるミネラル成分よりも
優れた天然のミネラル成分を供給することができる。

【０００８】また本発明の実施形態は、亜鉛・マグネシ
ウム・鉄等の物質がイオン化した天然のミネラルを含有
する天然ミネラル成分とケイサン・アルミナ・カルシウ
ム等の物質がイオン化して含有する天然ゼオライト成分
とを素成し、該素成成分の微量を飼料に混合してなるこ
とを特徴とする家畜類の養殖用飼料であるから、処理物
質が自然の摂理のもとでイオン化することができる。

【０００９】

【実施例】まず、本発明の家畜類の養殖方法について説
明する。本発明で使用されているミネラル成分は、亜鉛
・マグネシウム・鉄等の物質がイオン化して含有する天
然ミネラル成分をケイサン・アルミナ・カルシウム等の
物質を含有する天然ゼオライト成分である。この天然ミ
ネラル成分は、水素・リチウム・ベリリウム・ホウ素・
炭素・窒素・酸素・フッ素・ナトリウム・マグネシウム
・アルミニウム・ケイ素・リン・硫黄・塩素・カリウム
・カルシウム・スカンジウム・チタン・バナジウム・ク
ロム・マンガン・鉄・コバルト・ニッケル・銅・亜鉛・
ガリウム・ゲルマニウム・ヒ素・セレン・臭素・ルビジ
ウム・ストロンチウム・イットリウム・ジルコニウム・
ニオビウム・モリブデン・銀・カドミウム・スズ・アン
チモン・テルリウム・ヨウ素・セシウム・バリウム・ラ
ンタン・セリウム・プラセオジム・ネオジム・サマリウ
ム・ユウロビウム・カドリニウム・テルビウム・ジスプ
ロシウム・ホルミウム・エルビウム・ツリウム・イッテ
ルビウム・ルテチウム・ハフニウム・タンタル・タング
ステン・レニウム・白金・金・水銀・タリウム・鉛・ビ
スマス・トリウム・ウラン等の成分からなっている。

【００１０】一般的にミネラル成分には、水銀・鉛・カ
ドミウムなど有害な物質（金属）としてイメージされて
いる成分が含まれているが、イオン化した状態での「基
礎栄養素」として極微量若しくは超極微量ながらすべて
必要な成分とされている。本発明で使用されるミネラル
成分の最大の特長は、「天然のままの豊かなバランス」
にある。例えば、カルシウム不足にカルシウムだけをと
っても逆に高血圧や結石など多くの障害の原因になると
いわれるようにミネラルは多くの成分が互いに協力し合
って働く仕組みになっており、これらに対して人工的に
つくられた成分（例えば金属を電気分解したものなど）
を適当に組み合わせて単体で摂取することには大きな問
題点を有することはすでに人間において報告されている
ところである。なお、本発明に使用されるミネラル成分
の具体的な効用は次のとおりである。

【００１１】カルシウム：くる病・骨軟化症・骨粗鬆症
の予防 微量水銀：セレン・銅・亜鉛の吸収に必要 ニッケル：生殖力低下・グリコーゲン代謝低下の改善 リン：腸吸収障害の改善 ナトリウム：吐気・下痢・頭痛・筋肉痙攣の予防と改善 微量鉛：成長不全の改善 亜鉛：各種皮膚病・生殖力低下・免疫脱毛・味嗅覚低下
の改善 微量カドミウム：成長阻害の改善 マグネシウム：心臓病・成人病因の予防と改善 微量アルミニウム：鉄分の吸収に必要 マンガン：骨・生殖機能・中枢神経機能低下の予防と改
善 カリウム：頻脈・心拡張の改善 銅：貧血・毛髪異常・脳障害・骨異常の改善 鉄：貧血の予防と改善 クロム：耐糖低下・成長低下・生殖力低下の予防と改善 セレン：筋ジストロフィー・癌・肝臓壊死の予防と改善 また、本発明で使用されるゼオライト成分は、立方晶系
の方沸石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の菱沸石・斜方
晶系のソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の沸石（ゼオラ
イト）を主要素成分として用いている。ここでいう沸石
とは、一般的に「沸石」（ｚｅｏｌｉｔｅ）のことをゼ
オライトといい、テクトアルミノケイ酸塩（→ケイ酸塩
［５］でイオン交換性の大きい陽イオンを含み、可逆脱
水されやすい弱く保持された水（沸石水）と結合し、３
次元網目状構造をもつなどを特徴とする鉱物である。こ
の特徴をそなえたものでゼオライト族を形成している。
そこで、化学組成の一般式はＷｍＺｎＯ₂ ｎ・ＳＨ₂ Ｏ
（Ｗ＝Ｎａ，Ｃａ，Ｋ，まれにＢａ，Ｓｒ，Ｚ＝Ｓｉ＋
Ａｌ（Ｓｉ：Ａｌ＞１），Ｓ＝不定で酸により分解しゼ
ラチン化する。アルカリ金属イオンを２〜３価の金属イ
オンのＨ⁺ やＮＨ⁺ ₄ で交換すると固体酸を生じ、低温
で脱水した試料はガス体の選別的吸着性をもつ分子ふる
いとなる。代表的な沸石の例は、方沸石（立方晶系）・
魚眼石（正方晶系）・菱沸石（三方晶系）・ソーダ沸石
（斜方晶系）・輝沸石・束沸石・濁沸石（ともに単斜晶
系）などである。これらの沸石は、塩基性火山岩・空洞
・脈・熱水鉱脈などに産し、長石類やかすみ石の変質生
成物や続成作用による堆積岩中の自生鉱物として産出さ
れる。また、合成物もあり紙の充填材・土壌改良・分子
ふるい・吸湿剤・触媒・担体などとして利用されてい
る。最近は、ＺＳＭ−５をはじめとして石油の精製への
利用が注目されている。

【００１２】そして、このゼオライト成分のイオン交換
吸着機構は次のとおりである。ゼオライトの一般化学式 Ｎａｒ Ｃａｙ・ＡＬχ＋₂ ｙ・Ｓｉ₃₆−（χ＋２ｙ）
Ｏ₇₂・２４Ｈ₂ Ｏ式中のＮａおよびＣａがすべて交換性
イオンとして存在すると仮定すれば、ゼオライトの陽イ
オン吸着量は、Ａｌイオンの数に相当する。すなわちゼ
オライトの陽イオン交換吸着はＳｉＯ中におけるＳｉ→
Ａｌの同形置換に基因するものと考えられる。Ｃｌｉｎｏｐｔｉｌｏｌｉｔｅ及びＭｏｒｄｅｎｉｔｅ
の化学式 Ｃｌｉｎｏｐｔｉｌｏｌｉｔｅ・・・Ｃａ（Ｎａ，Ｋ）
・Ａｌ₆ ・Ｓｉ₃₀Ｏ₇₂・２４Ｈ₂ Ｏ Ｍｏｒｄｅｎｉｔｅ・・・（Ｎａ₂ ，Ｋ₂ ，Ｃａ）Ａｌ
₂ ・Ｓｉ₁₀・Ｏ₂₄・７Ｈ ₂ Ｏ 前者については、陽イオン吸着量は２１３ｍ・ｅ／１０
０ｇ、後者については２２３ｍ・ｅ／１００ｇと計算さ
れる。ゼオライトの孔径によるイオン交換障害 〔Ｚｅｏｌ〕Ａ⁺ ＋Ｂ⁺ ＋Ｘ＋Ｈ₂ Ｏ→〔Ｚｅｏｌ〕Ｂ
^- ＋Ａ⁺ ＋Ｘ＋Ｈ₂ Ｏ しかし、Ｂ⁺ がゼオライト孔径より大きい径の陽イオン
の場合には上の反応は進行しない。もしこの場合Ｘ^- が
Ａ⁺ と化合して沈殿するようなイオンであれば上式は次
のように進行し、反応液のｐＨは上昇する。 〔Ｚｅｏｌ〕Ａ⁺ ＋Ｂ⁺ ＋Ｘ^- ＋Ｈ₂ Ｏ→〔Ｚｅｏｌ〕
Ｈ^- ＋Ｂ⁺ ＋ＯＨ^- ＋ＡＸ 但し〔Ｚｅｏｌ〕ゼオライト。イオン交換吸着量の測定法 （１）バッチ法 （２）カラム浸透法 （３）くり返し遠沈法 ａ）色素吸着法───上澄液の濃度 ｂ）放射能測定法───（Ｋ⁴⁰吸着）残Ｋ⁴⁰の測定 また、天然産ゼオライトの交換性塩基の含量及び陽イオ
ン交換容量は次のとおりである。なお、陽イオン吸着量
は図１及び図２に示すとおりである。

【００１３】また、ゼオライト成分の吸着能力を活用し
た用途は、次のとおりである。除臭・吸湿・調湿・放湿 家畜の排泄物や活性汚泥の脱臭及び乾燥促進 畜舎、鶏舎、貯蔵庫の除臭 屋内冷暗所（床下・押入等）のアミン系の悪臭除去や除
湿 ペット類の排泄物の乾燥と脱臭 吸着式ヒートポンプ用吸着材 床下調湿材 消火用粉剤鮮度保持 青果物等から発生するエチレン・アルデヒド・アルコー
ルなどのガス成分を吸収・流通・貯蔵等における過熱の
抑制と品質劣化の防止種子類の安定保持 保存中の乾燥及び発生するガス成分を吸着し、種子の品
質や発芽性の劣化を防止展着／増量 悪臭性肥料や農薬の除臭 硫安・塩安などアンモニウム態窒素を含む肥料の硝酸化
成防止有毒ガスの吸着 硫化水素などを吸着して作物の根腐れや腐敗の防止 ビニールハウスなどのなかに発生する有毒な二酸硫質や
二酸化酸素ガスを吸着除去することで、作物に対するガ
ス障害を防止すると同時に農作業者に対する人的被害を
防ぐ飼料への添加 腸内有毒物の吸着による飼料効率の増大、胃腸病の減
少、経口消臭による家畜糞の悪臭の減少 家畜軟便の硬化、固化廃油処理 農業機械廃油・廃食用油・工業用廃油などやタール・タ
ンカー事故等による流出石油・原油などの吸着硬化処理運作障害の回避 いや地の原因物質（ポリフェノール類・シアン化合物・
腎酸配糖体など）を吸着分解して除去 病害微生物の生育抑制などによる運作障害の防止微生物の凝集 糸状菌・バクテリア・放線菌・酵母・ビールスなどの吸
着、凝集吸着分離 微生物生産物の吸着分離 微生物・細胞・組織培養での老廃物の吸着による培養環
境の改善、良好化また、ゼオライト成分の陽イオン交換
能力を活用した用途は次のとおりである。土壌改良 砂丘地・花崗岩風化土・砂粒質火山灰などにおける養分
保持能の強化と改善。

【００１４】田畑や水田への混入、芝地や草地への散
布、客土などにより、これらの土壌から肥料や農薬等が
流亡するのを防ぐ 酸性雨などで酸性化した土壌の改善 高速道路・市街地・住宅地などの狭い場所の緑化 道路のり面の酸性化防止と有害アルミニウムの吸着除去 砂漠緑化、マングローブ材の改良土壌解毒 土壌中の過剰養分や残留農薬等有害物の吸着 土中残留農薬や重金属類の固定による移動防止及び作物
による吸収防止 干拓地土壌の塩障害の軽減 台風による高潮などで海水が流入した田畑・果樹園等の
潮害軽減水耕栽培用安定培地 養液栽培いにおける培養液に添加して高い緩衡能を付与
することで、ｐＨや養分組成の変動が少ない安定培養環
境をつくる 根から放出される有機酸等の有害老廃物の吸着除去によ
る栽培環境の改善 ロックウール栽培培地の改善人工土壌・人工培地 家庭園芸用プランターなどの人工土壌・毒菌用培地・植
物組織培養・カルス培養などの培地水質浄化 養魚地・飼育水槽などの残飼料や魚の排泄物の腐敗によ
って発生する有害なアンモニウムイオンの除去など 錦鯉の発色改善 農楽用水の浄化 ボイラーなどの用水の軟化 酸性雨などで酸性化した河川や湖沼水の無公害的な中和水処理・汚水処理 畜舎洗浄排液の浄化 ダム湖や水処理施設、特に近年の需要が著しい農村集落
排水施設等におけるアンモニウムイオン・リン・有機重
金属イオンの除去 ストロンチウム９０やセシウム１３７などを含む放射性
排水処理 次に、本発明の家畜類の養殖用飼料の製法について説明
する。まず、亜鉛・マグネシウム・鉄等の物質がイオン
化した天然ミネラル成分とケイサン・アルミナ・カルシ
ウム等の物質がイオン化してなる天然ゼオライト成分と
を素成し、該素成成分の微量を飼料に混合してなる家畜
類の養殖用飼料をつくる。

【００１５】

【発明の効果】本発明は、亜鉛・マグネシウム・鉄等の
物質がイオン化してなる含有する天然ミネラル成分をケ
イサン・アルミナ・カルシウム等の物質を含有する天然
ゼオライト成分に吸着かつ含浸させ該吸着・含浸成分を
牛・豚・鶏等の家畜類に補給することを特徴とする家畜
類の養殖用飼料であり、また前記の天然ミネラル成分
が、水素・リチウム・ベリリウム・ホウ素・炭素・窒素
・酸素・フッ素・ナトリウム・マグネシウム・アルミニ
ウム・ケイ素・リン・硫黄・塩素・カリウム・カルシウ
ム・スカンジウム・チタン・バナジウム・クロム・マン
ガン・鉄・コバルト・ニッケル・銅・亜鉛・ガリウム・
ゲルマニウム・ヒ素・セレン・臭素・ルビジウム・スト
ロンチウム・イットリウム・ジルコニウム・ニオビウム
・モリブデン・銀・カドミウム・スズ・アンチモン・テ
ルリウム・ヨウ素・セシウム・バリウム・ランタン・セ
リウム・プラセオジム・ネオジム・サマリウム・ユウロ
ビウム・カドリニウム・テルビウム・ジスプロシウム・
ホルミウム・エルビウム・ツリウム・イッテルビウム・
ルテチウム・ハフニウム・タンタル・タングステン・レ
ニウム・白金・金・水銀・タリウム・鉛・ビスマス・ト
リウム・ウラン等の成分からなる家畜類の養殖用飼料で
あり、また前記の天然ゼオライト成分が立方晶系の方沸
石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の菱沸石・斜方晶系の
ソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の沸石（ゼオライト）
成分からなる家畜類の養殖用飼料であるから、人間や動
物などの生物に対しては次のような多くの効果を有す
る。 ア、ガン細胞は蛋白質を溶かす蟻酸を出しながら増殖し
ていくが、ミネラルがそれらの酸に結合することにより
中和して無毒化する。 イ、傷ついたＤＮＡを立て直す「ＤＮＡ修復酸素」は、
亜鉛により活性化されて細胞がガン化するのを防ぐ。 ウ、伝達情報を正しく読みとるＤＮＡ・ポリメーラゼ酵
素は、マグネシウムによって活性化される。 エ、異物（ウィルスや有害化学物質）から体を守るため
の「免疫」には、亜鉛が重要な役割を担っており亜鉛不
足は免疫力の低下につながる。 オ、ゲルマニウムは、過酸化脂質・コレステロールなど
と結合して体外に排出する。 カ、アトピーは慢性的ミネラル類の欠乏であり、細胞の
中にカルシウムが異常に増えることにより脳からの信号
の受信に異常を来した状態となるので、これらの症状を
改善できる。 キ、ガン・アトピーをはじめ、病気の９０％以上は体内
に異常に発生した活性酸素が原因であり、何らかの原因
により増えすきた活性酸素を消去するＳＯＤ酸素はミネ
ラル（マンガン・亜鉛・鉄等）と結合することによって
活性化する。

【００１６】更に、家畜類に限定した場合には次のよう
な多くの効果を有する。 ア、従来の人工飼料でなく、天然のミネラルやゼオライ
トの成分を含有する天然の養殖用飼料を用いているの
で、健康な家畜を育成することができる。 イ、従来の家畜飼料よりも肉質が良いだけでなく、味も
よい家畜を飼育することができる。 ウ、また肉質を向上させるとともに、従来の食用家畜よ
りも鮮度保持に優れた食肉を提供することができる。 エ、本発明の養殖飼料によれば、各家畜特有の病気を未
然に防止することができるので、生産性を向上させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明でのゼオライト陽イオン吸着状態を示す
表。

【図２】本発明でのゼオライトイオン交換吸着機構を示
す表。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 亜鉛・マグネシウム・鉄等の物質がイオ
   ン化して含有する天然ミネラル成分を、ケイサン・アル
   ミナ・カルシウム等の物質を含有する天然ゼオライトに
   吸着かつ含浸させ、該吸着・含浸成分を牛・豚・鶏等の
   家畜類に補給することを特徴とする家畜類の養殖用飼
   料。
2. 【請求項２】 前項の天然ミネラル成分が、水素・リチ
   ウム・ベリリウム・ホウ素・炭素・窒素・酸素・フッ素
   ・ナトリウム・マグネシウム・アルミニウム・ケイ素・
   リン・硫黄・塩素・カリウム・カルシウム・スカンジウ
   ム・チタン・バナジウム・クロム・マンガン・鉄・コバ
   ルト・ニッケル・銅・亜鉛・ガリウム・ゲルマニウム・
   ヒ素・セレン・臭素・ルビジウム・ストロンチウム・イ
   ットリウム・ジルコニウム・ニオビウム・モリブデン・
   銀・カドミウム・スズ・アンチモン・テルリウム・ヨウ
   素・セシウム・バリウム・ランタン・セリウム・プラセ
   オジム・ネオジム・サマリウム・ユウロビウム・カドリ
   ニウム・テルビウム・ジスプロシウム・ホルミウム・エ
   ルビウム・ツリウム・イッテルビウム・ルテチウム・ハ
   フニウム・タンタル・タングステン・レニウム・白金・
   金・水銀・タリウム・鉛・ビスマス・トリウム・ウラン
   等の成分からなる請求項１記載の家畜類の養殖用飼料。
3. 【請求項３】 請求項１記載の天然ゼオライト成分が、
   立方晶系の方沸石・正方晶系の魚眼石・三方晶系の菱沸
   石・斜方晶系のソーダ沸石・単斜晶系の輝沸石等の沸石
   （ゼオライト）成分からなる請求項１記載の家畜類の養
   殖用飼料。
4. 【請求項４】 亜鉛・マグネシウム・鉄等の物質がイオ
   ン化した天然のミネラルを含有する天然ミネラル成分
   と、ケイサン・アルミナ・カルシウム等の物質がイオン
   化して含有する天然ゼオライト成分とを素成し、該素成
   成分の微量を飼料に混合してなることを特徴とする家畜
   類の養殖用飼料。