JP2003091860A - 光学ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光学ヘッドおよび光ディスク装置

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JP2003091860A
JP2003091860A JP2001281710A JP2001281710A JP2003091860A JP 2003091860 A JP2003091860 A JP 2003091860A JP 2001281710 A JP2001281710 A JP 2001281710A JP 2001281710 A JP2001281710 A JP 2001281710A JP 2003091860 A JP2003091860 A JP 2003091860A
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JP
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lens
light beam
optical
semiconductor laser
astigmatism
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JP2001281710A
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English (en)
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Sadaji Mitsui
貞二 三井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気温度が変化しても、光ビ−ムは光ディ
スク面において焦点ズレを起こさず情報の記録、再生が
正確に行われ、また光学系の組立てに際して工数および
設備費の削減が可能な光学ヘッドおよび光ディスク装置
を提供すること。 【解決手段】 半導体レーザー素子11からの光ビーム
が光ディスク50に至る光路に配置される非点収差補正
レンズ12、カップリングレンズ13、ビームスプリッ
タ14、立上げミラー26、対物レンズ40のうち、平
凹のシリンドリカルレンズである非点収差補正レンズ1
2の出射側の平面にグレーティングGを設けると共に、
平凸レンズであるカップリングレンズ13をガラス製と
し、かつ非点収差補正レンズ12の出射側に、カップリ
ングレンズ13の入射側の平面を対向させて複合レンズ
14とした光学系を有する光学ヘッド2、そのような光
学ヘッド2を備えた光ディスク装置1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクとの間で
情報の記録および/または再生するための光学ヘッド、
およびその光学ヘッドを備えた光ディスク装置に関する
ものであり、更に詳しくは、使用する雰囲気温度が変化
しても光学系の動作が安定しており、かつ部品点数が少
なく製造コストを削減し得る光学ヘッドおよび光ディス
ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は広く使用されているMD(ミニデ
ィスク)用の一例の光ディスク装置10を示す斜視図で
あり、情報の記録媒体である光ディスク50と、その下
方にあって光ディスク50の径方向に走行し、光ディス
ク50に記録されている情報を再生する光学ヘッド20
を備えたものである。すなわち、光ディスク装置10は
スピンドルモータ52により回転されるターンテーブル
53、およびこのターンテーブル53にセットされる光
ディスク50に対し、対物レンズ40で集束した図示さ
れない半導体レーザー素子からの光ビームを下方から照
射し、反射光を受光する光学ヘッド20を備えており、
光学ヘッド20はそのスライドベース31の両端の軸
受、軸溝を介してメカニカルデッキ54の2本の走行軸
55に沿い光ディスク50の径方向に走行する。
【0003】図9は光学ヘッド20を示す斜視図であ
る。光学ヘッド20はスライドベース31と、その内側
に取り付けられた二軸アクチュエータ34とからなる。
このうち、スライドベース31は内部に半導体レーザー
素子、ミラー、ビームスプリッタ、光検出器等を備えて
いる。そして上述したように、その両端に設けられた軸
受32、軸溝33を介し、メカニカルデッキ54の2本
の走行軸55上を光ディスク50の径方向に走行する。
他方、二軸アクチュエータ34は、対物レンズ40を保
持した可動部41と、細い4本のバネ線材38によって
可動部41を上下方向(フォーカシング方向)と光ディ
スク50の径方向(トラッキング方向)との二方向に微
動可能に片持ちで支持する固定部35とからなる。対物
レンズ40と共に可動部41を上記の二方向への微動さ
せるのは、半導体レ−ザ素子からの光ビームが対物レン
ズ40で集束され光ディスク50の所定の面で結ぶ焦点
がずれないように、また光ディスク50のトラックから
外れないように制御するためであるが、二方向への微動
はフォーカシングエラー信号およびトラッキングエラー
信号に基づいて、可動部41に設けられたトラッキング
コイル42、図示されないフォーカシングコイルに流さ
れる電流の向きと、固定部35に設けられたマグネット
36、ヨーク37と間の電磁気的な相互作用による。
【0004】そして特開平10−149562号公報に
は、上記のような光ディスク装置10に組み込まれる光
学ヘッド20の一例が開示されているが、図10はその
ような光学ヘッド20のスライドベース31内に設けら
れている光学系20Lを示す図である。図10におい
て、半導体レーザー素子11から出射され光ディスク5
0に至る光ビームの光路にはカップリングレンズ23、
非点収差補正レンズ22、ビームスプリッタ25、立上
げミラー26、および対物レンズ40が配置されてい
る。なお、非点収差補正レンズ22の入射側の平面には
グレーティング22aが設けられている。対物ンズ40
で集束された光ビームは光ディスクに至って反射され、
戻りの光ビームは対物レンズ40、立上げミラー26を
戻り、ビームスプリッタ25で反射され、ウォラストン
プリズム27、マルチレンズ28を経て光検出器29に
至るようになっている。そして、このような光学系にお
いては、レンズ類は軽量化、低コスト化のために、プラ
スチックスを射出成形して製造されるのが一般である。
【0005】上記において、カップリングレンズ23は
凸レンズであり、半導体レーザー素子11からの光ビー
ムをやや集束させることにより、ビームスプリッタ25
への入射開口数(NA)を小さくするように作用し、半
導体レーザー素子11の光ビームの利用効率を高める。
非点収差補正レンズ22は入射側が平面で出射側が凸の
曲面である平凸レンズであり、その曲率半径は、光ビー
ムがビームスプリッタ25を透過する際に付与される非
点収差を補正するために、この非点収差補正レンズ22
を透過する時に逆の非点収差を付与される。更に、非点
収差補正レンズ22の入射面に形成されているグレーテ
ィング22aは入射光を回折させる回折格子であって、
半導体レーザー素子11からの光ビームを0次回折光か
らなる主ビーム、および+1次回折光、−1次回折光の
2本のサイドビームに分割する。
【0006】ビームスプリッタ25は、光軸に対して4
5度に傾斜して配設された平行平板であり、その出射側
の平面に偏光分離膜25aが形成されている。すなわ
ち、このビームスプリッタ25において、半導体レーザ
ー素子11からの光ビームの一部は光分離膜25aを透
過し、光ディスク50からの戻りの光ビームの一部はビ
ームスプリッタ25の偏光分離膜25aによって反射さ
れる。そして、四角柱状のプリズムであるウォラストン
プリズム27によって偏光分離して三分割され、シリン
ドリカルレンズと凹レンズからなるマルチレンズ28に
よってフォ−カシングエラー検出のために非点収差を付
与され光路長が調整されて光検出器29で受光される。
光検出器29においては、付与された非点収差に基づい
てフォーカシングエラーが検出され、上記のグレーティ
ング22aによって三分割された光ビ−ムのスポットに
基づいてトラッキングエラーが検出され、ウォラストン
プリズム27によって分割された各光ビ−ムに基づいて
再生信号の検出が行われる。
【0007】また、特開2000−113495号公報
には、図11に示すような構成の光学ヘッドの光学系2
0L’が開示されている。図11において、半導体レー
ザー素子11から出射される光ビームの光路には、グレ
ーティング22’、カップリングレンズ23’、ビーム
スプリッタ25’、立上げミラー26’、および対物レ
ンズ40が配置されている。また、光ディスク50から
の戻りの光ビームがビームスプリッタ25’で反射され
る光路には、ウォラストンプリズム27’、シリンドリ
カルレンズ28’、光検出器29’が配置されており、
基本的には特開平10−149562号公報の光学系2
0Lと同様に構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−1495
62号公報の図10に示す光学系20Lを例に取れば、
グレーティング22aを設けた非点収差補正レンズ22
とカップリングレンズ23は独立して配置されているこ
とから、それらの組立てに要する工数、所要設備費を増
大させており、更には、カップリングレンズ23がプラ
スチック製であるために、光ディスク装置を使用する雰
囲気の温度がやや大きく変化すると、特に球面の曲率半
径が変化して光ビームの集束状態を変化させ、そのため
に対物レンズ40を透過した光ビームが、対物レンズ4
0のフォーカシング方向の位置の制御範囲を越えて、光
ディスク50の所定の面で焦点を結ばなくなり、記録信
号の適切な読み取りができなくなると言う問題が発生す
るのである。
【0009】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、光学
系を組立て時における部品点数を少なくして、組立て工
数および組立て用設備費を低減させると共に、光ディス
ク装置を使用する雰囲気の温度が変化しても、光ディス
クとの間での情報の記録および再生が正確に行い得る光
学系を備えた光学ヘッド、およびそのような光学ヘッド
を備えた光ディスク装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれば
次の如くである。
【0011】請求項1の光学ヘッドは、光ビームを出射
する半導体レーザー素子と、光ビームを光ディスクの所
定の面に集束させる対物レンズと、半導体レーザー素子
と対物レンズとの間に配置され、半導体レーザー素子か
らの光ビームを透過させ光ディスクで反射されて戻る光
ビームを反射させるビームスプリッタと、半導体レーザ
ー素子とビームスプリッタとの間に配置され、光ビーム
がビームスプリッタを透過することによって生ずる非点
収差を補正する非点収差補正レンズ、非点収差補正レン
ズの一面に形成され光ビームを三分割する回折格子、お
よび光ビームをやや集束させるカップリングレンズと、
ビームスプリッタで反射される戻りの光ビームを受光す
る光検出器とを有している光学ヘッドにおいて、非点収
差補正レンズとカップリングレンズとが一体の複合レン
ズとされており、かつ少なくともカップリングレンズが
ガラスで形成されているものである。
【0012】このような光学ヘッドは、回折格子の形成
された非点収差補正レンズとカップリングレンズとが一
体の複合レンズとされており、組立て時における部品点
数が少なく、組立てに要する工数および設備費が低減さ
れているほか、カップリングレンズがガラスで形成され
ており、プラスチックレンズと比較して熱膨張係数がほ
ぼ1桁小さいので、雰囲気温度が変化しても球面の曲率
半径の変化の度合いが小さい。従って、光ビ−ムの焦点
が光ディスクの所定の面からズレを生ずることはなく、
光ディスクとの間で情報の記録、再生を正確にかつ安定
して行うことができる。
【0013】請求項1に従属する請求項2の光学ヘッド
は、非点収差補正レンズが半導体レーザーの有する非点
隔差および光ビームがビームスプリッタを透過すること
によって生ずる非点収差を補正し、要すれば光ディスク
の記録情報の読み取りエラ−の発生率が最小になるよう
に僅かの非点収差を付与するものである。このような光
学ヘッドは光ディスクとの間での情報の記録、再生の精
度を一層向上させる。
【0014】請求項1に従属する請求項3の光学ヘッド
は、カップリングレンズが入射面を平面とし、出射面を
球面とした凸レンズとされているものである。このよう
な光学ヘッドは、一方の面を平面としているために、そ
の分だけ研磨が簡易であり低コストである。
【0015】請求項1に従属する請求項4の光学ヘッド
は、複合レンズが、非点収差補正レンズを半導体レーザ
ー素子側とし、カップリングレンズをビームスプリッタ
側として複合されているものである。このような光学ヘ
ッドは、カップリングレンズが対物レンズに近い分だけ
対物レンズにおける光ビームの強度中心のずれが小さく
なり、光ビームの利用効率を高める。
【0016】請求項1に従属する請求項5の光学ヘッド
は、複合レンズが非点収差補正レンズとカップリングレ
ンズとを光ビームの光路以外の部分において接着剤で一
体に固定して複合化されているものである。このような
光学ヘッドは、非点収差補正レンズとカップリングレン
ズとが簡易かつ確実に複合化されたものとなる。
【0017】請求項1に従属する請求項6の光学ヘッド
は、複合レンズを微小角度回転し非点収差補正レンズに
形成されている回折格子の格子角度を調整した後に、複
合レンズが光学ヘッドのスライドベースに接着剤で固定
されているものである。このような光学ヘッドは、回折
格子の格子角度の調整を含めて非点収差補正レンズ、カ
ップリングレンズが短時間で簡易かつ正確に配置された
ものとなる。
【0018】請求項7の光ディスク装置は、半導体レー
ザー素子から出射される光ビームを光ディスク上に集束
させる対物レンズと、半導体レーザー素子と対物レンズ
との間に配置され、半導体レーザー素子からの光ビーム
を透過させ、光ディスクで反射されて戻る光ビームを反
射させるビームスプリッタと、半導体レーザー素子とビ
ームスプリッタとの間に配置され、光ビームがビームス
プリッタを透過することによって生ずる非点収差を補正
する非点収差補正レンズ、非点収差補正レンズの一面に
形成され光ビームを三分割する回折格子、および光ビー
ムをやや集束させるカップリングレンズと、ビームスプ
リッタによって反射される戻りの光ビームを受光する光
検出器と、光検出器からのエラー信号に基き対物レンズ
のフォーカシング方向の位置とトラッキング方向の位置
を制御する手段を備えた光ディスク装置において、非点
収差補正レンズとカップリングレンズとが一体の複合レ
ンズとされており、かつ少なくともカップリングレンズ
がガラスで形成されているものである。
【0019】このような光ディスク装置は、カップリン
グレンズがガラスで形成されており、使用する温度が変
化してもプラスチックレンズと比較して膨張、収縮する
度合いが小さく、すなわち、カップリングレンズの球面
の曲率半径の変化が小さく、従って、広い温度範囲にお
いて、半導体レーザー素子からの光ビームは光ディスク
の所定の面に焦点が維持されて情報の記録、再生が正確
に行われる。また、一方の平面に回折格子が形成された
非点収差補正レンズとカップリングレンズとが一体の複
合レンズとされており、組立て時における部品点数が少
なく組立てに要する工数および設備コストが削減された
光学ヘッドを備えているので、結果的に低コスト化され
た光ディスク装置となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光学ヘッドおよび光ディ
スク装置は、上述したように、半導体レーザー素子とビ
ームスプリッタとの間に、回折格子を有する非点収差補
正レンズとカップリングレンズとが一体的な複合レンズ
とされており、かつ少なくともカップリングレンズがガ
ラスで形成されている光学ヘッドであり、そのような光
学ヘッドを備えた光ディスク装置である。
【0021】非点収差補正レンズは、入射面を凹のシリ
ンドリカル面とし、出射面を平面とした平凹のシリンド
リカルレンズとされ、シリンドリカル面の母線の方向は
光ディスク面に対して垂直な方向とされる。また出射側
の平面には回折格子が設けられる。そのほか、非点収差
補正レンズは入射面を平面とし、出射面を凸のシリンド
リカル面とした蒲鉾状の平凸レンズとしてもよく、この
場合には入射側の平面に回折格子が設けられ、母線の方
向は光ディスク面に平行な方向とされ得る。非点収差補
正レンズは、そのシリンドリカル面の曲率半径によっ
て、半導体レーザー素子の有する非点隔差および光ビー
ムがビームスプリッタを透過する際に生ずる非点収差を
補正するように設計されるが、要すれば光ディスクの記
録情報の読み取りエラーの発生率が最小となるように、
僅かの非点収差を付与するものであることが望ましい。
例えば光ディスクの材質が非結晶性ガラスである場合に
は、上記の僅かの非点収差の付与は不要であるが、射出
成形による流動配向が残っている一般的なポリカーボネ
ート樹脂である場合には、光ビームが入射し反射する時
に非点収差を生ずるので、これを補正することによって
読み取り精度が向上するからである。平面側に設ける回
折格子は上述したように、半導体レーザー素子からの光
ビームを少なくとも3本の光ビームに分割するものであ
り、広く採用されている3スポット法によるトラッキン
グエラーの検出に使用される。
【0022】上記のような非点収差補正レンズと、半導
体レーザー素子からの光ビームをやや集束させるための
ガラス製のカップリングレンズとを一体化せて複合レン
ズとされる。カップリングレンズは一般的には凸レンズ
であり、コスト面から通常は入射面を平面とした凸レン
ズとされるが、両面が球面であるメニスカスレンズとし
てもよい。そして、非点収差補正レンズとカップリング
レンズを一体の複合レンズとするには、非点収差補正レ
ンズのレンズ部の周囲にカップリングレンズの固定部を
設けて、接着剤でカップリングレンズの外周面を固定部
の内周側に接着することにより簡易かつ確実に固定する
ことができる。また逆に、カップリングレンズの方にお
いて、レンズ部の周囲に非点収差レンズの固定部を設け
るようにしてもよい。接着剤としては、紫外線硬化性ま
たは電子線硬化性のものを使用することにより、両者を
短時間かつ低温度で強固に固定することができる。なか
でも、紫外線硬化性アクリル樹脂や紫外線硬化性エポキ
シ樹脂は適用が容易であり好ましい接着剤である。勿
論、非点収差補正レンズとカップリングレンズを螺着す
るなど機械的に固定しても差し支えはない。
【0023】
【実施例】次に、本発明の光学ヘッドおよび光ディスク
装置を実施例によって図面を参照し具体的に説明する。
【0024】(実施例)図1は実施例の光ディスク装置
1に使用されている光学ヘッド2の光学系2Lを概略的
に示す図である。図1において、半導体レーザー素子1
1から出射され光ディスク50に至る光ビーム(波長7
88nm)の光路には、非点収差補正レンズ12、カッ
プリングレンズ13、ビームスプリッタ25、立上げミ
ラー26、および対物レンズ40が配置されている。そ
して、非点収差補正レンズ12とカップリングレンズ1
3とは一体的に固定して複合レンズ14とされており、
非点収差補正レンズ12の出射面にはグレーティングG
が形成されている。またビームスプリッタ25は出射側
の平面に偏光分離膜を備えた平行平板であり光軸に45
度の角度で傾斜して設置される。ビームスプリッタ25
を透過した光ビームは実際には立上げミラー26によっ
て紙面に垂直な方向に立ち上げられるが、図1では立上
げミラー26、対物レンズ40、光ディスク50を示す
ために、光ビームが紙面に平行に上側へ反射されるよう
に描いている。更には、光ディスク50に至って反射さ
れる戻りの光ビームは、対物レンズ40、立上げミラー
26を戻り、ビームスプリッタ25で反射され、ウォラ
ストンプリズム27、マルチレンズ28を経て光検出器
29に至るように構成されている。
【0025】すなわち、上記の光学ヘッド2における光
学系2Lは、非点収差補正レンズ12、グレーティング
Gおよびカップリングレンズ13を除き、それら以外の
要素は図10に示した従来例の光学ヘッド20の光学系
20Lと同様に構成されているので、共通する要素の説
明は重複を避けるために省略し、従来例とは異なる要素
について以下に説明する。
【0026】図2は非点収差補正レンズ12を拡大して
示す図であり、図2のAは平面図、図2のBは図2のA
における[B]−[B]線方向の断面図、図2のCは図
2のAにおける[C]−[C]線方向の断面図である。
すなわち、図2のA、B、Cを参照して、非点収差補正
レンズ12は外周の固定部Fとレンズ部Lとから形成さ
れており、固定部Fは大略的には上下がくり抜かれ、左
右に突出部を有する径4.4mmφの円柱状体であり、
その中心部に約2mmφのレンズ部Lが形成されてお
り、下側が入射面、上側が出射面となっている。すなわ
ち、図2のB、Cを参照して、レンズ部Lには、入射面
を曲率半径Rが140mmの凹のシリンドリカル面、出
射面を平面とする平凹レンズが形成されている。なお、
図5に、このレンズ部Lのみを取り出した場合の形状と
シリンドリカル面の母線の方向を示したが、この母線の
方向は光ディスク50の面に垂直な方向とされる。
【0027】上述したように、非点収差補正レンズ12
は半導体レーザー素子11からの光ビームがこの非点収
差補正レンズ12を透過する時に、半導体レーザー素子
11が有する非点隔差、および光ビームがビームスプリ
ッタ25を透過することによって生ずる非点収差を補正
するものであるが、必ずしも非点収差を0にするもので
はなく、一般的なポリカーボネート製の光ディスク50
については、読み取りエラーの発生率が最も小さくなる
ように適切な非点収差を付与する場合がある。具体的に
は、本実施例における半導体レーザー素子11の非点隔
差は−0.063λrms であり、光ビームがビームスプ
リッタ25を透過することによって生ずる非点収差は+
0.130λrms であるが、非点収差補正レンズ12に
おいてはその入射側の凹面によって−0.036λrms
の非点収差を付与している。従って、結果的には+0.
031λrms の非点収差を残した状態としていることに
なる。なお、λrms は半導体レーザー素子11からの光
ビームの波長の実効値である。
【0028】そして出射側の平面には回折格子であるグ
レーティングGが設けられている。回折格子の格子間隔
は通常的には20〜30μmであり、格子角度は、図2
のAにおいては分かり易いように大きい角度で描いてい
るが、この実施例における格子角度は1.4度である。
このグレーティングGは、上述したように、光ビームを
0次回折光と±1次回折光の3本の光ビームに分割する
ものであり、3ポイント法によるトラッキングエラーの
検出に使用される。
【0029】また、出射面の周囲は、非点収差補正レン
ズ12と後述のカップリングレンズ13を一体に固定し
て複合レンズ14とするための固定部Fとなっている
が、固定部Fにはカップリングレンズ13の入射側とな
る下端部を挿入するための段差部S、およびカップリン
グレンズ13の外周面を固定部Fに接着するための接着
剤を適用するカット部Cが対向して設けられている。ま
た、非点収差補正レンズ12の外周面に設けられている
一方の切欠きEは、後述するが、複合レンズ14を微小
角度回転させて格子角度を調整するためのピンの係止用
であり、他方の切欠きE’は複合レンズ14を光学ヘッ
ド2のスライドベ−ス31に固定するための接着剤を適
用する箇所である。
【0030】図3はカップリングレンズ13の側面図で
あり、下側の入射面を平面とし、上側の出射面を球面と
する外径2.4mmφ、球面の曲率半径5.24mm、
最大厚さ1mmの平凸レンズであり、ガラス製であるこ
とを要する。そして、本実施例のカップリングレンズ1
3の倍率は、対物レンズ40の往路倍率が3.5倍から
7倍の範囲内となるように設定される。図6はここに言
う往路倍率を示す図であり、左から半導体レーザー11
の見掛け上の発光点P、複合レンズ14、対物レンズ4
0、光ディスク50を示すが、往路倍率は発光点Pから
対物レンズ40までの距離をL2 、対物レンズ40から
光ディスク50の面までの距離をL1 とした時の(L2
/L1 )で示される。往路倍率をこの範囲と設定するの
は、カップリング効率=(対物レンズ40からの出射パ
ワー/半導体レーザー素子11のパワー)を高めるため
である。
【0031】そして図4は、図2のB、Cに示した非点
収差補正レンズ12と図3に示したカップリングレンズ
13を接着剤Adで固定して複合レンズ14とした状態
を示す図であり、図4のAは図2のBに対応する断面
図、図4のBは図2のCに対応する断面図である。接着
剤Adには紫外線硬化性アクリル樹脂(スリーボンド
社、商品名TB3013ブルー)が使用されている。外
気温度が低下しても増粘し難く着色されているので、接
着剤量の管理が容易である。このように、非点収差補正
レンズ12とグレーティングG、およびカップリングレ
ンズ13の3者を一体とした複合レンズ14が光学ヘッ
ド2のスライドベース31内に組み込まれるが、その光
学系の組立てにおいて、部品個数が少なくなっているこ
とから組立てに要する工数および設備費を低減させる。
組立て時には、複合レンズ14をスライドベース31に
仮固定した後、複合レンズ14を光軸の回りに微小角度
回転させ、図7に示すように、グレーティングGによっ
て分割された光ビームの0次回折光、+1次回折光、−
1次回折光の3スポットの並ぶ方向を、例えば一点鎖線
で示す方向から、+1次回折光、−1次回折光のスポッ
トが光ディスク50のトラックTの両側において僅かに
かかる正規な方向に調整した後、複合レンズ14を接着
剤でスライドベース31に固定される。
【0032】本実施例の光学ヘッド2および光ディスク
装置1はその光学系に以上のような複合レンズ14を備
えているが、次にその動作を説明する。
【0033】図8を援用して、光ディスク装置1のスピ
ンドルモータ52が駆動されて光ディスク50が回転さ
れ、実施例の光学ヘッド2が光ディスク50の径方向に
走行されて、スライドベース31内の半導体レーザー素
子から出射され、対物レンズ40で集束された光ビーム
が光ディスク50のトラックに至る。この光路において
は、図1を参照し、半導体レーザー素子11からの光ビ
ームは、先ず複合レンズ14の非点収差補正レンズ12
を透過することによって、半導体レーザー素子11が有
する非点隔差−0.063λrms 、および光ビームがビ
ームスプリッタ25を透過することによって生ずる非点
収差+0.130λrms を補正すると共に、光ディスク
50の情報の読み取りエラーの発生率が最も小さくなる
ように、−0.036λrms の非点収差が付与される。
すなわち、+0.031λrms の非点収差が残される。
また、非点収差補正レンズ12の出射面に設けられてい
るグレーティングGの回折格子によって0次回折光と+
1次回折光、−1次回折光の3本の光ビームに分割され
る。
【0034】続いて光ビームは凸レンズであるカップリ
ングレンズ13を透過することによってやや集束され、
ビームスプリッタ25への入射開口数(NA)を小さく
して光ビームの利用効率が高められる。光ビームは更に
立上げミラー26によって立ち上げられ、対物レンズ4
0で集束されて光ディスク50の情報記録面に至る。こ
の時、カップリングレンズ13はガラスで作製されてい
るので雰囲気の温度が異なっても光ビームの集束状態は
殆ど変化せず、従って光ビームの焦点が光ディスク50
の情報記録面から許容範囲を超えて外れることはなく、
記録情報が途切れずに正確に読み取られる。そして光デ
ィスク50で反射されて戻る光ビームは、再び、対物レ
ンズ40、立上げミラー26を経由してビームスプリッ
タ25において偏光分離膜で反射され、従来例と同様
に、ウォラストンプリズム27、マルチレンズ28を経
て光検出器29に集束される。そして、光検出器29の
検出信号に基づいて、フォ−カシンエラー、トラッキン
グエラーを修正しながら、光ディスク50の記録信号が
安定かつ正確に再生される。
【0035】また、グレーティングGを設けた非点収差
補正レンズ12とカップリングレンズ13を接着剤Ad
で固定して一体の複合レンズ14としており、光学ヘッ
ド2の組立てに時における部品点数が少ないので、組立
てに要する工数および設備コストが削減され、光学ヘッ
ド2および光ディスク装置1を低コスト化させる。
【0036】以上、本発明の光学ヘッドおよび光ディス
ク装置を実施例によって説明したが、勿論、本発明はこ
れに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて
種々の変形が可能である。
【0037】例えば本実施例においては、MD用の光デ
ィスク50に対する光学ヘッドおよび光ディスク装置を
説明したが、本発明の光学ヘッドおよび光ディスク装置
は、再生専用のCD(コンパクトディスク)、CD−R
OM、1回だけ記録の可能なCD−R、情報の書き換え
が可能なCD−RW、再生専用または記録/再生用のD
VD(デジタルビデオディスク)などの光ディスクに対
して適用される。なお、光学ヘッドによってMDの場合
のような光磁気的な記録、再生ではなく、光のみによる
記録、再生を行う場合にはビームスプリッタにおける偏
光分離膜は光分離膜とされる。
【0038】また本実施例においては、入射側を凹のシ
リンドリカル面、出射側を平面とする非点収差補正レン
ズを例示したが、入射側を平面、出射側を凸のシリンド
リカル面とする非点収差補正レンズを使用するものであ
ってもよい。また本実施例においては、入射側に凹のシ
リンドリカル面を有する非点収差補正レンズの出射側の
平面にグレーティングを設けたが、出射側に凸のシリン
ドリカル面を有する非点収差補正レンズの入射側の平面
にグレーティングを設けてもよい。また本実施例におい
ては、カップリングレンズ入射側が平面で、出射側を球
面の平凸レンズとしたが、入射側が凹の球面、出射側が
凸の球面である凸レンズとしてもよい。
【0039】また本実施例においては、複合レンズを構
成する非点収差補正レンズを半導体レーザー素子側に配
置し、カップリングレンズをビームスプリッタ側に配置
したが、これらを逆に配置してもよい。また本実施例に
おいては、非点収差補正レンズをプラスチック製とし、
カップリングレンズをガラス製としたが、非点収差補正
レンズとカップリングレンズの両者をガラス製としても
よい。また本実施例においては、非点収差補正レンズと
カップリングレンズを接着剤で一体に固定して複合レン
ズとしたが、これを機械的な固定、例えば非点収差補正
レンズのレンズ部の固定部の内壁面に雌ネジを切り、カ
ップリングレンズの円筒状部の外周面に雄ネジを切っ
て、両者を螺着するようにしてもよい。勿論、これ以外
の機械的固定の方法であってもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明の光学ヘッドおよび光ディスク装
置は以上に説明したような形態で実施され、次に述べる
ような効果を奏する。
【0041】請求項1の光学ヘッドによれば、ガラス製
のカップリングレンズを使用しているので、使用する雰
囲気の温度が異なっても光ビームの集束状態は殆ど変わ
らず、それ故に焦点ズレが限度を超えることはなく、光
ディスクとの間で情報の記録、再生を正確にかつ安定し
て行うことができる。従って、例えば、車内温度が60
℃を越えるような場合もある自動車を対象とする車載用
MD装置の光学ヘッドとした場合、その作動は安定した
ものとなる。そのほか、入射面を凹のシリンドリカルな
面を有する非点収差補正レンズとして、その出射面に光
ビ−ムを三分割するためのグレーティングを設け、更
に、これにガラス製のカップリングレンズを接着して一
体とした複合レンズを使用しているので組立て時の部品
点数が少なく、組立てに要する工数および設備費が軽減
され、光学ヘッドを低コスト化させる。
【0042】請求項2の光学ヘッドによれば、半導体レ
ーザー素子の有する非点隔差および光ビームがビームス
プリッタを透過することによる非点収差を補正し、要す
れば読み取りエラーの発生率が最小となるように僅かの
非点収差を付与するので、光ディスクの記録情報を高い
精度で読み取ることができる。
【0043】請求項3の光学ヘッドによれば、カップリ
ングレンズが入射面を平面とし、出射面を球面とした平
凸レンズとされているので、一方を平面としている分だ
けガラス研磨が簡易であり、光学ヘッドおよび光ディス
ク装置の製造コストを低下させる。
【0044】請求項4の光学ヘッドによれば、複合レン
ズが非点収差補正レンズを半導体レーザー素子側としカ
ップリングレンズをビームスプリッタ側として複合され
ているので、カップリングレンズが対物レンズに近い分
だけ、カップリングレンズを透過した光ビームの強度中
心は光軸近くに存在することになり、光ビームが高い効
率で使用される。
【0045】請求項5の光学ヘッドによれば、複合レン
ズが非点収差補正レンズとカップリングレンズとを光ビ
ームの光路以外の部分において接着剤で一体的に固定さ
れているので、機械的な固定のようネジ等を作ることを
要せず固定が簡易に行われ光学ヘッドおよび光ディスク
装置の製造コストを低下させる。
【0046】請求項6の光学ヘッドによれば、複合レン
ズを微小角度回転して非点収差補正レンズに形成された
回折格子の格子角度を調整した後に、複合レンズが光学
ヘッドのスライドベースに接着剤で固定されているの
で、回折格子の格子角度の調整を含めて非点収差補正レ
ンズ、およびカップリングレンズが短時間で簡易かつ正
確に配置されたものとなる。
【0047】請求項7の光ディスク装置によれば、ガラ
ス製のカップリングレンズを使用しているので、使用す
る雰囲気の温度が異なっても光ビームの集束状態は殆ど
変わらず、それ故に焦点ズレが限度を超えるようなこと
はなく、光ディスクとの間で情報の記録、再生を正確に
かつ安定して行うことができる。従って、例えば、車内
温度が60℃を越えるような場合もある自動車を対象と
する車載用MD装置とした場合、その作動は安定したも
のとなる。そのほか、入射面を凹のシリンドリカルな面
を有する非点収差補正レンズとして、その出射面に光ビ
−ムを三分割するためのグレーティングを設け、更に、
これにガラス製のカップリングレンズを接着して一体と
した複合レンズを使用しているので組立て時の部品点数
が少なく、組立てに要する工数および設備費が軽減さ
れ、光学ヘッドを低コスト化させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光学ヘッドの光学系を示す図である。
【図2】実施例の光学系における非点収差補正レンズを
示す図であり、Aは平面図、BはAにおける[B]−
[B]線方向の断面図、CはAにおける[C]−[C]
線方向の断面図である。
【図3】実施例の光学系におけるカップリングレンズの
側面図である。
【図4】図2の非点収差補正レンズと図3のカップリン
グレンズとを一体化させた複合レンズを示す図であり、
Aは図2のBに対応し、Bは図2のCに対応する図であ
る。
【図5】非点収差補正レンズのレンズ部のみの斜視図で
ある。
【図6】カップリングレンズによって定まる対物レンズ
の往路倍率を示す図である。
【図7】トラッキングエラーを検出するための、グレ−
ティングで三分割された光ビームの3スポットとトラッ
クとの位置関係を示す図である。
【図8】光ディスク装置の一例の斜視図である。
【図9】光ディスク装置における光学ヘッドの拡大斜視
図である。
【図10】従来例の光学ヘッドの光学系を示す図であ
る。
【図11】他の従来例の光学ヘッドの光学系を示す図で
ある。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……光学ヘッド、11……半
導体レーザー素子、12……非点収差補正レンズ、13
……カップリングレンズ、14……複合レンズ、25…
…ビームスプリッタ、26……立上げミラー、27……
ウォラストンプリズム、28……マルチレンズ、29…
…光検出器、31……スライドベース、40……対物レ
ンズ、50……光ディスク、F……固定部、G……グレ
ーティング、L……レンズ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 AA02 AA20 AC01 5D118 AA03 AA06 AA14 BA01 CD02 CD03 DA07 DA08 DA41 5D119 AA38 AA40 BA01 EC02 EC06 FA05 JA02 JA09 JA22 5D789 AA38 AA40 BA01 EC02 EC06 FA05 JA02 JA09 JA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する半導体レーザー素子
    と、前記光ビームを光ディスクの所定の面に集束させる
    対物レンズと、前記半導体レーザー素子と前記対物レン
    ズとの間に配置され、前記光ビームを透過させ前記光デ
    ィスクで反射されて戻る光ビームを反射させるビームス
    プリッタと、前記半導体レーザー素子と前記ビームスプ
    リッタとの間に配置され、前記光ビームが前記ビームス
    プリッタを透過することによって生ずる非点収差を補正
    する非点収差補正レンズ、前記非点収差補正レンズの一
    面に形成され前記光ビームを三分割する回折格子、およ
    び前記光ビームをやや集束させるカップリングレンズ
    と、前記ビームスプリッタで反射される前記戻りの光ビ
    ームを受光する光検出器とを有している光学ヘッドにお
    いて、 前記非点収差補正レンズと前記カップリングレンズが一
    体の複合レンズとされており、かつ少なくとも前記カッ
    プリングレンズがガラスで形成されていることを特徴と
    する光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記非点収差補正レンズが、前記半導体
    レーザーの有する非点格隔差および前記光ビームが前記
    ビームスプリッタを透過することによって生ずる非点収
    差を補正し、要すれば前記光ディスクの記録情報の読み
    取りエラ−の発生率が最小になるよう僅かの非点収差を
    付与するものであることを特徴とする請求項1に記載の
    光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記カップリングレンズが入射面を平面
    とし、出射面を球面とした平凸レンズとされていること
    を特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記複合レンズが、前記非点収差補正レ
    ンズを前記半導体レーザー素子側とし、前記カップリン
    グレンズを前記ビームスプリッタ側として複合されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記複合レンズが前記非点収差補正レン
    ズと前記カップリングレンズとを前記光ビームの光路以
    外の部分において接着剤で一体に固定して複合化されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記複合レンズが、前記複合レンズを微
    小角度回転して前記非点収差補正レンズに形成された前
    記回折格子の格子角度を調整した後に、前記光学ヘッド
    のスライドベースに接着剤で固定されていることを特徴
    とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 半導体レーザー素子から出射される光ビ
    ームを光ディスク上に集束させる対物レンズと、前記半
    導体レーザー素子と前記対物レンズとの間に配置され、
    前記半導体レーザー素子からの光ビームを透過させ前記
    光ディスクで反射されて戻る戻りの光ビームを反射させ
    るビームスプリッタと、前記半導体レーザー素子と前記
    ビームスプリッタとの間に配置され、前記光ビームが前
    記ビームスプリッタ透過することによって生ずる非点収
    差を補正する非点収差補正レンズ、前記非点収差補正レ
    ンズの一面に形成され前記光ビームを三分割する回折格
    子、および前記光ビームをやや集束させるカップリング
    レンズと、前記ビームスプリッタによって反射される前
    記戻りの光ビームを受光する光検出器と、前記光検出器
    からのエラー信号に基き前記対物レンズのフォーカシン
    グ方向の位置とトラッキング方向の位置を制御する手段
    を備えた光ディスク装置において、 前記非点収差補正レンズと前記カップリングレンズとが
    一体の複合レンズとされており、かつ少なくとも前記カ
    ップリングレンズがガラスで形成されていることを特徴
    とする光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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