JP2003090953A - 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置 - Google Patents

位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置

Info

Publication number
JP2003090953A
JP2003090953A JP2001284688A JP2001284688A JP2003090953A JP 2003090953 A JP2003090953 A JP 2003090953A JP 2001284688 A JP2001284688 A JP 2001284688A JP 2001284688 A JP2001284688 A JP 2001284688A JP 2003090953 A JP2003090953 A JP 2003090953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase difference
pair
data
difference
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001284688A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Kurokawa
義郎 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
Priority to JP2001284688A priority Critical patent/JP2003090953A/ja
Publication of JP2003090953A publication Critical patent/JP2003090953A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1対の光センサアレイに結像される映像間の
位相差を検出する位相差検出装置において、光センサア
レイの出力に応じた映像データの補正による位相差の検
出精度の悪化を防止可能にする。 【解決手段】 比較判定部5lは、最大相関度検出部5
hが検出した相関演算部5jにより補正されていない映
像データのデータ差と最大相関度検出部5kが検出した
相関演算部5jにより補正された映像データのデータ差
とを比較し、最大相関度検出部5hが検出した補正され
ていない映像データのデータ差の方が小さい場合、この
相関演算部5jにより補正されていない映像データを有
効データとし、位相差検出部5nはこの有効データに基
づき1対のセンサアレイ3a、3bに結像された像の相
互間の位相差を検出する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、位相差検出方法、位相差
検出装置、測距装置および撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動焦点カメラにおいて、いわゆ
るパッシブ方式で被写体にピントを合わせる際、非TT
Lカメラの場合は撮影レンズを通過していない被写体像
を用いて被写体距離を検出した後にその検出した被写体
距離に応じて撮影レンズの位置を制御しており、TTL
カメラの場合は撮影レンズを通過して得られた被写体像
を用いて合焦状態からのずれ量を検出した後にその検出
したずれ量に応じて撮影レンズの位置を制御している。
以下、図3(a)を参照して上述した動作原理を説明す
る。
【0003】同図において、1対のレンズ1aと1bは
所定の基線長bだけ離して配設してあり、1対のレンズ
1aと1bから焦点距離fだけ離して配設された1対の
光センサアレイ3aと3bに互いに異なる光路AとBを
介して対象2の映像をそれぞれ結像させる。対象2は1
対のレンズ1a、1bから正面方向に距離Lだけ離れた
位置に存在するものとする。
【0004】対象2が無限遠の位置に存在するとき一対
の光センサアレイ3aと3bに結像される映像の中心は
光センサアレイ3a、3b上のレンズ1a、1bの光軸
に対応する基準位置(3a1、3b1)に結像される
が、対象2が無限遠位置よりも近づくと、これら基準位
置(3a1、3b1)からαだけずれた位置に結像され
る。三角測距の原理から対象2までの距離LはL=bf
/αとなる。ここで、基線長bと焦点距離fは定数なの
で、ずれ量αを検出すれば距離Lを測定できる。これが
非TTLカメラに用いられているパッシブ測距(いわゆ
る外光三角測距)の原理である。なお、非TTLカメラ
では測距装置の出力値として距離Lを用いるかわりにず
れ量αをそのまま使う場合もある。本願では、このずれ
量αを位相差と称する。
【0005】TTLカメラの場合は、撮像レンズ(図示
せず。)を通過した光を一対のレンズ1a、1bに与え
て上記と同様に左右の映像対間の位相差αを検出する。
なお、この場合は合焦状態にあるときの映像の中心を各
光センサアレイ3a、3b上の基準位置とする。よっ
て、位相差αの正負が前ピント状態か後ピント状態かを
その絶対値が合焦からのずれの程度をそれぞれ示す。
【0006】これらはいずれも光学系により対象の映像
を1対の光センサアレイ上に結像させ、1対の光センサ
アレイが出力する1対の映像信号の相対的な位置ずれ、
すなわち位相差を1対の映像信号からそれぞれ抽出した
部分映像データ群(図3(b)参照)について相関演算
を行うことにより検出している。なお、このような位相
差検出は自動焦点カメラに限るものではなく、種々の測
距装置や焦点検出装置等に用いることが可能である。
【0007】このような位相差を検出する方式におい
て、被写体の背景に太陽等の強い光源がある場合などに
発生するフレア等の迷光に起因する検出精度の悪化を低
減する方式として、例えば特開平8−166237号公
報に開示されたものがある。具体的には3つの技術が開
示されており、第1の技術は1対の光センサが出力する
1対のセンサデータの平均値が2つのセンサデータ間で
差がなくなるように補正する技術、第2の技術は1対の
センサデータから抽出した部分映像データ群の組合せご
とに両部分映像データ群間の代表値に差がなくなるよう
に補正する技術、第3の技術は1対のセンサデータの各
データ値をデータ変数番号に関する微分近似値で置き換
えるように補正する技術である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フレア
等の迷光は迷光の元となる強い光源の形状やその光源と
被写体との位置関係等により複雑に変化するので、上記
のような補正を行っても検出精度が向上しない場合や、
補正により検出精度が悪化してしまう場合が生じる可能
性があるという問題があった。
【0009】本発明の目的は、補正による位相差の検出
精度の悪化を防止可能にすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、測定対象
からの像が結像される1対の光センサアレイの出力に応
じた複数の映像データからなる1対の映像データ列に基
づき上記1対のセンサアレイに結像された像の相互間の
位相差を検出する位相差検出方法であって、少なくとも
上記1対の映像データ列のそれぞれの一部の間のデータ
差を検出する第1の検出ステップと、上記データ差を補
正する補正ステップと、補正後の少なくとも上記1対の
映像データ列のそれぞれの一部の間のデータ差を検出す
る第2の検出ステップと、上記第1の検出ステップで検
出した上記データ差が上記第2の検出ステップで検出し
た上記データ差より小さい場合、上記補正前の上記映像
データに基づき上記1対のセンサアレイに結像された像
の相互間の位相差を検出する位相差検出ステップとを含
む。このような方法によれば、第1の検出ステップで検
出したデータ差が補正後に行う第2の検出ステップで検
出したデータ差より小さい場合、補正前の映像データに
基づき1対のセンサアレイに結像された像の相互間の位
相差を検出するので、効果の上がらない補正による位相
差検出精度の悪化を防止できる。
【0011】第2の発明は、測定対象からの像が結像さ
れる1対の光センサアレイの出力に応じた複数の映像デ
ータからなる1対の映像データ列に基づき上記1対のセ
ンサアレイに結像された像の相互間の位相差を検出する
位相差検出装置であって、少なくとも上記1対の映像デ
ータ列のそれぞれの一部の間のデータ差を検出する第1
の検出部と、上記データ差を補正する補正部と、上記補
正部により補正された少なくとも上記1対の映像データ
列のそれぞれの一部の間のデータ差を検出する第2の検
出部と、上記第1の検出部が検出した上記データ差が上
記第2の検出部が検出した上記データ差より小さい場
合、上記補正前の上記映像データに基づき上記1対のセ
ンサアレイに結像された像の相互間の位相差を検出する
位相差検出部とを含む。このような構成によれば、第1
の検出部で検出したデータ差が補正部による補正後に第
2の検出部で検出したデータ差より小さい場合、補正前
の映像データに基づき1対のセンサアレイに結像された
像の相互間の位相差を検出するので、効果の上がらない
補正による位相差検出精度の悪化を防止できる。
【0012】第3の発明は、上記位相差検出装置と、上
記位相差検出装置が検出する位相差に基づき上記測定対
象までの距離に応じた距離データを求める距離検出部と
を備えた測距装置である。かかる構成によれば、上記の
効果に加え、距離データの精度が向上するので測距精度
の低下が防止できる。
【0013】第4の発明は、上記位相差検出装置と、対
物レンズと、上記対物レンズを通過した被写体像が結像
される結像部と、上記位相差検出装置が求めた上記位相
差に応じて上記対物レンズと上記結像部との間の合焦動
作を行う合焦制御部とを含む撮像装置である。かかる構
成によれば、上記の効果に加え、対物レンズの合焦精度
が向上するので撮像画質の向上が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示した一実施例を参照して説明する。図1は撮像装置
に本発明を採用した例である。なお、図1において図3
と同一構成のものには同一符号を附してある。
【0015】図1において、1対のレンズ1a、1bは
上述したように対象2の映像を1対の光センサアレイ3
a、3b上にそれぞれ結像させる。光センサアレイ3
a、3bはそれぞれ162個の画素(光電変換素子)を
ライン状に配置してあり、それらの各画素は当該画素上
に結像された対象2の映像の光量に対応する電気信号を
出力する。なお、1対の光センサアレイ3a、3bの画
素の個数は162個に限らず適宜変更可能である。出力
部4は1対の光センサアレイ3a、3bの出力をCPU
5に出力する。CPU5は入力する1対の光センサアレ
イ3a、3bの出力をメモリ部6に記憶してある種々の
動作プログラムや各種のデータに基づき以下に示すよう
に処理する。合焦制御部7はCPU5により制御され、
対物レンズ8を両矢印X方向に動かし、対物レンズ8と
結像部9との間の合焦動作を行う。なお、結像部9は銀
塩フィルムでもよいし、いわゆるCCDセンサやCMO
Sセンサ等のような光電変換素子を有する固体撮像素子
でもよい。
【0016】次に、CPU5の機能を中心に図1、図2
を参照して動作を説明する。なお、図1ではCPU5が
有する機能を説明するためCPU5においては機能ブロ
ック図を採用している。
【0017】図示しないレリーズスイッチが操作される
と、1対の光センサアレイ3a、3bが動作を開始する
(ステップ3a)。上述したように1対の光センサアレ
イ3a、3bには1対のレンズ1a、1bにより対象2
の映像が互いに異なる光路AとBを介してそれぞれ結像
されており、1対の光センサアレイ3a、3bから結像
された映像の光量に対応する電気信号が出力される。
【0018】A/D変換部5aは出力部4を介して入力
される1対の光センサアレイ3a、3bの出力をA/D
変換する。メモリ部5bはA/D変換された1対の光セ
ンサアレイ3a、3bの出力を1対の映像データ列(I
L、IR)として1対のメモリ領域5bL、5bRに記
憶する。本例ではA/D変換された光センサアレイ3a
の出力(IL)をメモリ領域5bLに記憶し、A/D変
換された光センサアレイ3bの出力(IR)をメモリ領
域5bRに記憶する。また、本例では1対の光センサア
レイ3a、3bの画素数がそれぞれ162なので、映像
データ列(IL、IR)はそれぞれ162個のデータ
(IL(1〜162)、IR(1〜162))で構成さ
れる。なお、1〜162は画素番号で、本例では左端か
ら順に1〜162としてある。
【0019】左右差判定部5cはメモリ部5b内のメモ
リ領域5bL、5bRに記憶された1対の映像データ列
(IL、IR)を読み出し(ステップ3b)、それらの
平均値の差または最大値の差を求め、求めた値が所定値
A以上か否かを判定する(ステップ3c)。すなわち、
1対の映像データ列(IL、IR)の差を左右差とし、
この左右差が所定値A以上か否かを判定する。
【0020】左右差補正部5dは左右差判定部5cが1
対の映像データ列(IL、IR)の平均値の差または最
大値の差が所定値A以上と判定した場合、すなわち1対
の映像データ列(IL、IR)の差が所定値A以上ある
と判定した場合(ステップ3c)、1対の映像データ列
(IL、IR)の平均値の差または最大値の差が所定値
Aより小さくなるように映像データ列の全てのデータを
一律の補正量で補正し、補正したデータをメモリ領域5
bL、5bRに記憶し、1対の映像データ列(IL、I
R)を更新する(ステップ3d)。なお、左右差補正部
5dによる補正は既に従来技術として説明した第1の技
術とほぼ同様である。
【0021】ステップ3cにおいて1対の映像データ列
(IL、IR)の差が所定値Aより小さい場合またはス
テップ3dによる処理が終了したら、相関演算部5eに
よる相関演算を行う(ステップ3e)。具体的な処理と
しては、1対の映像データ列(IL、IR)からそれぞ
れ部分映像データ群(iL、iR)をそれらの光センサ
アレイ上での相対位置が異なるように抽出し、抽出した
各部分映像データ群(iL、iR)の組合せに対して相
関度を求める。本例では、部分映像データ群のデータ数
を26とし、図3(b)に示すように映像データ列(I
L)から抽出する部分映像データ群(iL)を固定し、
映像データ列(IR)から抽出する部分映像データ群
(iR)を1つずつずらしていく方式を採用している。
具体的には、以下の式(1)に基づき相関演算を行う。
【0022】
【数1】 ステップ3eの相関演算が終了すると、第1の検出部と
しての最大相関度検出部5fが相関演算部5eにより実
行された式(1)の演算結果に基づきS(l)の極小値
(以下、図3(b)に示したS(x)とする。)すなわ
ち最大相関度を検出し、検出したS(x)と相関演算関
数S(l)(l=1〜137の整数)とをメモリ部5g
に格納する(ステップ3f)。
【0023】メモリ部5gへの格納が終了すると、最大
相関度判定部5hは最大相関度検出部5fが求めた極小
値S(x)が所定値B以上所定値C以下に含まれるか否
かを判定し、1対の部分映像データ群がフレア等の迷光
の影響を受けていないか判定する(ステップ3g)。
【0024】ステップ3gにおいて、極小値S(x)が
所定値B以上所定値C以下に含まれておらず1対の部分
映像データ群(IL、IR)がフレア等の迷光の影響を
受けている可能性が高いと判定した場合、補正値取得部
としての左右差補正量取得部5iは極小値S(x)を部
分映像データ群のデータ数(26個)で割って1データ
あたりの誤差量を求め、これを左右差補正値とする(ス
テップ3h)。
【0025】左右差補正値が求まると、補正部としての
相関演算部5jは1対の映像データ列(IL、IR)か
らそれぞれ部分映像データ群(iL、iR)をそれらの
相対位置が異なるように抽出し、抽出した各部分映像デ
ータ群(iL、iR)を左右差補正量取得部5iが求め
た左右差補正値で補正する(ステップ3i)。補正の例
としては、例えば極小値S(x)を示す部分映像データ
群(iLx、iRx)の各データの総和を求めるととも
にその総和の大小関係を判定し、部分映像データ群(i
Lx)の総和が大きい場合、部分映像データ群(iL)
を抽出した際にその部分映像データ群(iL)に含まれ
る各データから左右差補正値を減算する補正を行い、部
分映像データ群(iLx)の総和が部分映像データ群
(iRx)の総和より小さい場合、部分映像データ群
(iL)を抽出した際にその部分映像データ群(iL)
に含まれる各データから左右差補正値を加算する補正を
行う。このような補正を行った後の部分映像データ群
(iL)を用いて相関演算部5jは上述した式(1)の
相関演算を行う(ステップ3j)。
【0026】このように、最大相関度を示す1対の部分
映像データ群の差に応じた補正値により部分映像データ
群の各組合せごとに1対の部分映像データ群を補正し、
補正後の1対の部分映像データ群の各組合せに対して再
度相関演算を行って相関度を求めるので、補正前の段階
で相関度が高い1対の部分映像データ群の差に基づいた
補正が行える。
【0027】ステップ3jによる相関演算が終了する
と、第2の検出部としての最大相関度検出部5kは相関
演算部5jが行った演算結果に基づきS(l)の極小値
(S(x’)とする。)すなわち最大相関度を検出す
る。最大相関度検出部5kによりS(x’)が検出され
ると、比較判定部5lはメモリ部5gに格納してあるS
(x)と最大相関度検出部5kが検出したS(x’)の
大小比較を行う(ステップ3k)。この動作について補
足すると、迷光は迷光の元となる強い光源の形状やその
光源と対象2との位置関係等により複雑に変わることが
考えられ、迷光の状況により上述した補正で迷光の影響
が低減される場合とされない場合が生じる可能性があ
る。よって、ステップ3kは上述した補正で迷光の影響
が低減されるか否かを確認するために実行される。
【0028】比較判定部5lはS(x)とS(x’)の
うち小さい方すなわち相関度の高い方を有効データとす
る(ステップ3l、3m)。具体的には、S(x)がS
(x’)より小さい場合、ステップ3iによる補正前の
S(x)と相関演算関数S(l)(l=1〜137の整
数)をメモリ部5gから読み出し補間演算部5mに出力
し、S(x’)がS(x)より小さい場合、最大相関度
検出部5kが用いたステップ3iによる補正後のS
(x’)とその相関演算関数S(l)(l=1〜137
の整数)を読み出し補間演算部5mに出力する。
【0029】このように、補正前の最大相関度と補正後
の最大相関度を比較し、補正により最大相関度が悪化し
た場合は、補正前の最大相関度を有効データとするの
で、複雑な迷光による影響を補正により除去できなかっ
た場合、その補正を無効にできる。よって、効果の上が
らない補正による位相差検出精度の悪化を防止できる。
【0030】補間演算部5mは入力する極小値(S
(x’)またはS(x))とその前後の相関演算関数値
(S(x’−1)とS(x’+1))またはS(x−
1)とS(x+1))等を用いた補間法によりx’また
はxを補正する(ステップ3n)。この補間演算は公知
の技術であるので、詳細な説明は割愛する。
【0031】補間演算によりx’またはxが補正される
と、比較判定部5lと協働して位相差検出部を構成する
位相差検出部5nは、補正されたx’またはxの光セン
サ3b側に設定してある基準位置(例えば、非TTLカ
メラのような外光三角測距の場合は測定方向における無
限遠位置の対象の映像の中心位置に対応する位置とし、
TTLカメラ等で用いられる焦点検出装置の場合は撮影
レンズが合焦状態にあるときの対象の映像の中心位置に
対応する位置とする。)からのずれ量すなわち位相差を
検出する(ステップ3o)。
【0032】合焦制御部7は位相差検出部5nが検出し
た位相差に基づき対物レンズ8の位置を制御し、対物レ
ンズ8と結像部9との間の合焦動作を行う。なお、非T
TLカメラの場合は、上記に限らず位相差検出部5nで
検出した位相差に基づき距離検出部5oで対象2までの
距離データを求め、この距離データに基づき合焦制御部
7が対物レンズ8の位置を制御し、対物レンズ8と結像
部9との間の合焦動作を行うようにしてもよい。
【0033】なお、上記では相関演算を行う際に一方の
部分映像データ群(iL)を固定し、他方の部分映像デ
ータ群(iR)を1つずつずらしていく例を示したが、
相関演算の方式は上記に限らず適宜変更可能である。例
えば、従来技術として示した特開平8−166237号
公報に開示されているように両方の部分映像データ群を
それぞれの相対位置が異なるように順次ずらすようにし
てもよい。
【0034】また、上記では各映像データ列(IL、I
R)のデータ数を162とし、部分映像データ群のデー
タ数を26としたが、これらも適宜変更可能である。
【0035】また、上記では撮像装置に本発明を採用し
た例を示したが、撮像装置に限るものではない。例え
ば、種々の測距装置や焦点検出装置等に用いることが可
能である。
【0036】また、上記では、最大相関度検出部5f
(第1の検出部)がデータ差を検出する1対の映像デー
タとして1対の光センサアレイの出力をA/D変換した
データまたはその値を一度補正したデータを用いたが、
これに限るものではない。例えば、1対の光センサアレ
イの出力またはそれらの出力を複数回補正したデータの
差を最大相関度検出部5f(第1の検出部)が検出する
ようにしてもよい。つまり、第1の検出部がデータ差を
検出する1対の光センサアレイの出力に応じた複数の映
像データからなる1対の映像データ列は、1対の光セン
サアレイの全出力または一部の出力そのものでもよい
し、それらをA/D変換したものでもよいし、それらを
1回または複数回補正したものでもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、補正部による補正前の
1対の映像データ間のデータ差が補正部による補正後の
1対の映像データ間のデータ差より小さい場合、補正前
の映像データに基づき1対のセンサアレイに結像された
像の相互間の位相差を検出するので、補正部による効果
の上がらない補正を無効にでき、位相差検出精度の悪化
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したブロック回路図。
【図2】図1の動作説明のためのフローチャート。
【図3】図1の動作説明のための説明図。
【符号の説明】
3a 光センサアレイ 3b 光センサアレイ 5h 第1の検出部 5j 補正部 5k 第2の検出部 5l、5n 位相差検出部 5o 距離検出部 7 合焦制御部 8 対物レンズ 9 結像部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象からの像が結像される1対の光
    センサアレイの出力に応じた複数の映像データからなる
    1対の映像データ列に基づき上記1対のセンサアレイに
    結像された像の相互間の位相差を検出する位相差検出方
    法であって、 少なくとも上記1対の映像データ列のそれぞれの一部の
    間のデータ差を検出する第1の検出ステップと、 上記データ差を補正する補正ステップと、 補正後の少なくとも上記1対の映像データ列のそれぞれ
    の一部の間のデータ差を検出する第2の検出ステップ
    と、 上記第1の検出ステップで検出した上記データ差が上記
    第2の検出ステップで検出した上記データ差より小さい
    場合、上記補正前の上記映像データに基づき上記1対の
    センサアレイに結像された像の相互間の位相差を検出す
    る位相差検出ステップとを含むことを特徴とする位相差
    検出方法。
  2. 【請求項2】 測定対象からの像が結像される1対の光
    センサアレイの出力に応じた複数の映像データからなる
    1対の映像データ列に基づき上記1対のセンサアレイに
    結像された像の相互間の位相差を検出する位相差検出装
    置であって、少なくとも上記1対の映像データ列のそれ
    ぞれの一部の間のデータ差を検出する第1の検出部と、 上記データ差を補正する補正部と、 上記補正部により補正された少なくとも上記1対の映像
    データ列のそれぞれの一部の間のデータ差を検出する第
    2の検出部と、 上記第1の検出部が検出した上記データ差が上記第2の
    検出部が検出した上記データ差より小さい場合、上記補
    正前の上記映像データに基づき上記1対のセンサアレイ
    に結像された像の相互間の位相差を検出する位相差検出
    部とを含むことを特徴とする位相差検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の位相差検出装置と、上
    記位相差検出装置が検出する位相差に基づき上記測定対
    象までの距離に応じた距離データを求める距離検出部と
    を備えたことを特徴とする測距装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の位相差検出装置と、対
    物レンズと、上記対物レンズを通過した被写体像が結像
    される結像部と、上記位相差検出装置が求めた上記位相
    差に応じて上記対物レンズと上記結像部との間の合焦動
    作を行う合焦制御部とを含むことを特徴とする撮像装
    置。
JP2001284688A 2001-09-19 2001-09-19 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置 Abandoned JP2003090953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001284688A JP2003090953A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001284688A JP2003090953A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003090953A true JP2003090953A (ja) 2003-03-28

Family

ID=19107962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001284688A Abandoned JP2003090953A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003090953A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7099574B2 (en) 2001-12-11 2006-08-29 Fujinon Corporation Distance measuring apparatus

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05264892A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Olympus Optical Co Ltd 自動焦点調節装置
JPH08166237A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Fuji Electric Co Ltd 映像対間の位相差検出方法
JPH08285580A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Asahi Optical Co Ltd 測距装置
JPH11223759A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Olympus Optical Co Ltd 焦点検出装置
JP2002250857A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Olympus Optical Co Ltd 測距装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05264892A (ja) * 1992-03-17 1993-10-15 Olympus Optical Co Ltd 自動焦点調節装置
JPH08166237A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Fuji Electric Co Ltd 映像対間の位相差検出方法
JPH08285580A (ja) * 1995-04-12 1996-11-01 Asahi Optical Co Ltd 測距装置
JPH11223759A (ja) * 1998-02-06 1999-08-17 Olympus Optical Co Ltd 焦点検出装置
JP2002250857A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Olympus Optical Co Ltd 測距装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7099574B2 (en) 2001-12-11 2006-08-29 Fujinon Corporation Distance measuring apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5430795B2 (ja) 撮影装置及びプログラム
JP6021780B2 (ja) 画像データ処理装置、距離算出装置、撮像装置および画像データ処理方法
JP5618712B2 (ja) 自動焦点調節装置および撮像装置
JP2008309882A (ja) デジタルカメラ
JP2003247823A (ja) 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置
JP2013037166A (ja) 焦点検出装置及びそれを有するレンズ装置及び撮像装置
JP2019168479A (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP5361598B2 (ja) 焦点調節装置及び方法、及び撮像装置
JP2015055635A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4817552B2 (ja) 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置
JP2003279348A (ja) 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置
US10339665B2 (en) Positional shift amount calculation apparatus and imaging apparatus
JP5338112B2 (ja) 相関演算装置、焦点検出装置および撮像装置
JPWO2019202984A1 (ja) 撮像装置並びに距離計測方法、距離計測プログラム及び記録媒体
JP2020020901A (ja) 制御装置、撮像装置、および、プログラム
JP2009258451A (ja) 焦点検出装置
JP2003090953A (ja) 位相差検出方法、位相差検出装置、測距装置および撮像装置
JP2018010245A (ja) 信号処理装置、その制御方法
US11070715B2 (en) Image shift amount calculation apparatus and method, image capturing apparatus, defocus amount calculation apparatus, and distance calculation apparatus
JP2002311327A (ja) 多点測距装置
JP4085720B2 (ja) デジタルカメラ
JP2004361431A (ja) 撮像装置
JP6532411B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP5854679B2 (ja) 位相差検出装置
JP2005010353A (ja) プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20101206