JP2003090340A - 磁気軸受装置 - Google Patents

磁気軸受装置

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JP2003090340A
JP2003090340A JP2001286155A JP2001286155A JP2003090340A JP 2003090340 A JP2003090340 A JP 2003090340A JP 2001286155 A JP2001286155 A JP 2001286155A JP 2001286155 A JP2001286155 A JP 2001286155A JP 2003090340 A JP2003090340 A JP 2003090340A
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rotation
rotation sensor
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magnetic bearing
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JP2001286155A
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English (en)
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Atsushi Kubo
厚 久保
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0444Details of devices to control the actuation of the electromagnets

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主軸の軸方向寸法を短縮することができると
ともに、主軸の両端にインペラ等の構造物を容易に取付
けることができ、しかも主軸の熱膨張が回転センサに与
える影響を抑えることができるコンパクトで回転数検出
精度に優れた磁気軸受装置を提供する。 【解決手段】 回転体1の主軸2の外周に回転センサタ
ーゲット10を設けるとともに、この回転センサターゲ
ット10に対向する位置で、回転体1の周方向で互いに
異なる位置に第1及び第2の回転センサ5、6を配置す
る。そして、検出回路12が第1及び第2の回転センサ
5、6からの出力信号を用いて、回転体1の回転数を検
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気浮上させた回
転体を非接触支持する磁気軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受装置では、制御型磁気軸受によ
って磁気浮上させた回転体の回転制御を行うために、当
該回転体の回転数を検出する必要があり、従来、例えば
図5(a)及び(b)に示すターゲット円盤52及び回
転センサ53を用いて回転数を検出していた。図におい
て、従来の磁気軸受装置では、回転体50の主軸51の
一端部51aに導電性材料からなるターゲット円盤52
を一体回転可能に取付け、さらにこのターゲット円盤5
2に対向するよう回転体50の軸方向に回転センサ53
を配置している。上記ターゲット円盤52は、上記の軸
方向に段差を形成したものであり、図示のように中央の
端面52aと、これより低くなるように切り欠かれた一
対の端面52bとを有している。
【0003】上記回転センサ53は、フェライトコア
と、このフェライトコアに巻回されたコイルとを備えた
渦電流式のものであり、そのセンサ出力はターゲット円
盤52との距離に応じて変化する。つまり、この回転セ
ンサ53がターゲット円盤52の回転に伴って上記端面
52a、52bと交互に対向すると、回転センサ53は
端面52a、52bとの距離の差に応じたパルス列状の
信号を出力する。そして、この信号における所定時間内
のパルス数をカウントすることにより、回転体50の回
転数が検出される。尚、回転体50が所定の回転数で回
転している定常状態においては、回転体50は図示を省
略した磁気軸受によって正確に位置制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の磁気軸受装置では、主軸51の一端部51
aにターゲット円盤52を取付けていたので、主軸51
の軸方向寸法が長くなるという問題があった。さらに、
ターゲット円盤52に対向するよう回転センサ53を上
記軸方向に配置していたので、装置の軸方向寸法を短く
し難く、当該装置を小型化することが難しいという問題
があった。また、主軸51の両端にインペラ等の構造物
を取付ける膨張機や圧縮機などでは、このようなターゲ
ット円盤52及び回転センサ53を取付けることが困難
であった。また、主軸51は、一般的にそのラジアル方
向の寸法(直径)よりも軸方向寸法の方が大きいもので
あり、温度上昇に伴う当該主軸51の熱膨張寸法もまた
ラジアル方向に比べて軸方向の方が大きいものであっ
た。このため、主軸51の軸方向での熱膨張により、タ
ーゲット円盤52と回転センサ53とのギャップが短く
なって回転センサ53による回転体50の回転数検出精
度が低下したり、最悪の場合ターゲット円盤52と回転
センサ53とが接触するおそれがあった。
【0005】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、主軸の軸方向寸法を短縮することができるととも
に、主軸の両端にインペラ等の構造物を容易に取付ける
ことができ、しかも主軸の熱膨張が回転センサに与える
影響を抑えることができるコンパクトで回転数検出精度
に優れた磁気軸受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、主軸を有する
回転体を磁気浮上させる複数の電磁石を備え、前記回転
体を非接触支持する磁気軸受装置であって、前記主軸の
外周に設けられた回転センサターゲットと、前記回転セ
ンサターゲットに対向する位置で、前記回転体の周方向
で互いに異なる位置に配置された2つの回転センサと、
前記2つの回転センサからの出力信号を用いて、前記回
転体の回転数を検出する検出回路とを備えたことを特徴
とするものである(請求項1)。
【0007】上記のように構成された磁気軸受装置で
は、回転センサターゲットを主軸の外周に設け、さらに
その回転センサターゲットの外方に回転センサを配置す
ることにより、主軸の軸方向寸法を短縮することができ
るとともに、当該装置の軸方向寸法を短縮することがで
きる。また、上記回転センサターゲットを主軸の両端以
外の外周に設けることにより、インペラ等の構造物を当
該両端に取付けることができる。また、主軸がその温度
上昇によって熱膨張したときでも、そのラジアル方向に
おける熱膨張量は軸方向に比べて小さいことから、回転
センサを軸方向に配置した場合に比べて主軸の熱膨張が
回転センサに与える影響を抑えることができる。しか
も、検出回路が2つの回転センサからの出力信号を用い
て回転体の回転数を検出することにより、回転体の回転
数検出精度を向上することができる。
【0008】また、上記磁気軸受装置(請求項1)にお
いて、前記検出回路が、前記2つの回転センサからの出
力信号の差動処理を行うことにより、前記回転体の回転
数を検出することが好ましい(請求項2)。この場合、
検出回路が2つの回転センサからの出力信号の差動処理
を行うので、各出力信号に含まれた周囲温度による変動
分を相殺することができ、検出回路は温度ドリフトの影
響を打ち消すことができる。
【0009】また、上記磁気軸受装置(請求項1または
2)において、前記2つの各回転センサが、ケイ素鋼板
により構成されたコアを有することが好ましい(請求項
3)。この場合、キュリー温度の高いケイ素鋼板をコア
に用いることにより、高温環境で使用できる回転センサ
を構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気軸受装置を示
す好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明
する。図1(a)は本発明の一実施形態による磁気軸受
装置の要部構成を示す断面図であり、図1(b)は図1
(a)におけるIb−Ib線断面図である。図におい
て、回転体1は円柱状の主軸2を有するものであり、こ
の回転体1の外方には、ラジアル磁気軸受を構成する電
磁石3と、回転体1のラジアル方向への変位を検出する
ためのラジアルセンサ4と、回転体1の回転数を検出す
るための第1の回転センサ5及び第2の回転センサ6と
が設けられている。上記電磁石3及びラジアルセンサ4
は、それぞれ回転体1の周りに、例えば8個及び4個等
間隔に配置されたものであるが、図面の簡略化のため
に、図1(a)では各々1個の電磁石3及びラジアルセ
ンサ4のみを図示し、図1(b)では2個の電磁石3の
みを図示している。
【0011】また、回転体1の外方には、例えば玉軸受
により構成された保護軸受7が設けられている。この保
護軸受7は、その内輪が回転体1の外周面から所定の離
間寸法(例えば、0.1mm程度)をおいて回転体1の
周りに配置されたものであり、回転体1のラジアル方向
の可動範囲を規制するとともに、停電等に起因して電磁
石3が回転体1を支持できなくなったときに当該回転体
1を支持して保護する。また、この回転体1では、イン
ペラ等の構造物が必要に応じて主軸2の一端または両端
に取付られている(図示せず)。
【0012】上記主軸2は、ステンレス等の非磁性材料
により構成されている。この主軸2の外周には、ケイ素
鋼板等からなる円環状のロータコア8及びラジアルセン
サターゲット9と、略円環状の回転センサターゲット1
0とが当該主軸2と一体回転可能に設けられている。こ
れらのロータコア8、ラジアルセンサターゲット9、及
び回転センサターゲット10は、焼嵌めにより主軸2の
外周に取付られたものであり、ロータコア8及びラジア
ルセンサターゲット9はケイ素鋼板等からなる電磁石3
のコア3a及びラジアルセンサ4のコア4aにそれぞれ
対向するよう主軸2の外周に位置決めされている。ま
た、回転センサターゲット10は、第1及び第2の回転
センサ5、6の後述のコア5a、6aに対向するよう主
軸2の外周に位置決めされている。尚、主軸2の外周に
は、当該主軸2と同じ非磁性材料により構成された円環
状部材11が焼嵌めにより取付られており、上記ロータ
コア8、ラジアルセンサターゲット9、及び回転センサ
ターゲット10の回転体1における位置決めを容易なも
のとしている。
【0013】上記回転センサターゲット10は、図2
(a)及び(b)も参照して、切り欠き部10bが設け
られ、鉄等の磁性材料からなる略円環状のカラー10a
により構成されている。上記切り欠き部10bは、回転
体1の長手方向中心線Lに対して線対称となるように、
180度位相差で2箇所設けられたものであり、回転体
1の軸方向と切り欠き端面9b1を有している。また、
この切り欠き部10bの回転体1の外周面からの切り欠
き寸法は、上記離間寸法より大きい値を有するよう設定
されており、その最大切り欠き寸法Sは、例えば2〜3
mmに設定されている。
【0014】上記第1の回転センサ5は、ケイ素鋼板に
より構成されたコ字型状の上記コア5aと、このコア5
aに巻回されたコイル5bとを備えたインダクタンス式
のものであり、回転体1のラジアル方向において隣り合
う2つの電磁石3の間に配置されている。同様に、第2
の回転センサ6は、ケイ素鋼板により構成されたコ字型
状の上記コア6aと、このコア6aに巻回されたコイル
6bとを備えたインダクタンス式のものであり、回転体
1のラジアル方向において図示しない隣り合う2つの電
磁石3の間に配置されている。また、上記第1及び第2
の回転センサ5、6は、回転体1の周方向に沿って、9
0度位相差で配置されている。また、これら第1及び第
2の回転センサ5、6には、当該センサ5、6の出力信
号を用いて、回転体1の回転数を検出する検出回路12
が接続されている。
【0015】上記第1及び第2の回転センサ5、6の各
出力信号は、回転センサターゲット10との距離に応じ
て変化する。つまり、第1及び第2の回転センサ5、6
が回転体1の回転に伴って回転センサターゲット10の
外周面10a1と切り欠き端面10b1と交互に対向す
ると、各回転センサ5、6は外周面10a1と切り欠き
端面10b1との距離の差に応じたパルス列状の信号を
検出回路12に出力する。
【0016】上記検出回路12は、第1及び第2の回転
センサ5、6からの出力信号の差動処理を行うことによ
り、回転体1の回転数を検出する。具体的には、図3に
示すように、検出回路12には、第1及び第2の回転セ
ンサ5、6が反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞ
れ接続された差動増幅器12aと、この差動増幅器12
aの出力端子が反転入力端子に接続されたコンパレータ
12bとが設けられている。このコンパレータ12bの
非反転入力端子には、比較値として所定の基準電圧信号
(例えば、0V)が入力されており、上記差動増幅器1
2aからの出力信号の差動結果を示す信号と比較して、
その比較結果を示す信号をカウント回路に出力するよう
になっている。そして、検出回路12では、カウント回
路が上記コンパレータ12bからの比較結果を示す信号
における所定時間内のパルス数をカウントすることによ
り、回転体1の回転数を検出する。
【0017】より詳細にいえば、例えば第1の回転セン
サ5では、そのコイル5bに所定の高周波信号(例え
ば、100kHz)が入力されると、上記コ字型状のコ
ア5aでは、その回転センサターゲット10に対向する
一方の対向部分から回転センサターゲット10との間に
介在する空気を経て回転センサターゲット10に向かっ
て流れ、かつ他方の対向部分に戻る磁束が発生する。こ
のように、コア5aに発生する磁束は透磁率の小さい空
気中を流れるため、その空気中の距離に比例して流れに
くくなる。それゆえ、コア5aが切り欠き端面10b1
と対向している場合では、外周面10a1と対向してい
る場合に比べて、磁束が流れにくくなり、インダクタン
スは小さくなる。この結果、上記コイル5bに励起され
る励起電圧、つまり第1の回転センサ5の出力信号も小
さくなる。従って、第1の回転センサ5からの出力信号
は、図4(a)に示すように、対向する回転センサター
ゲット10との距離に応じて変動するパルス列状の信号
となり、第1の回転センサ5はこのパルス列状の信号を
差動増幅器12aの反転入力端子に出力する。
【0018】同様に、第2の回転センサ6からの出力信
号は、図4(b)に示すように、対向する回転センサタ
ーゲット10との距離に応じて変動するパルス列状の信
号となり、第2の回転センサ6はこのパルス列状の信号
を差動増幅器12aの非反転入力端子に出力する。尚、
図1(b)に示したように、180度位相差で設けられ
た切り欠き部10bに対して、第1及び第2の回転セン
サ5、6を90度位相差で配置しているので、第1及び
第2の回転センサ5、6からの出力信号では、図4
(a)及び(b)に示すように、位相が90度異なる。
また、各回転センサ5、6は、回転体1が1回転する毎
に、2つのパルスを含んだ信号を出力する。尚、ここで
は、空気が介在する例を示したが、他の流体を介在する
こと、あるいは真空中で用いることも可能である。
【0019】そして、差動増幅器12aが、入力された
第1及び第2の回転センサ5、6からの出力信号の差動
処理を行うことにより、図4(c)に示すように、各回
転センサ5、6からの出力信号よりも大きい振幅を有す
る、差動結果を示す信号が生成され、コンパレータ12
bの反転入力端子に出力される。その後、コンパレータ
12bが、上記差動結果を示す信号と、非反転入力端子
に入力された上記基準電圧信号とを比較することによ
り、差動結果を示す信号は、図4(d)に示すように、
ハイレベルまたはローレベルからなる2値化信号に整形
され、カウンタ回路に出力される。そして、カウンタ回
路が、例えば信号の立ち上がり時点を検出することによ
ってパルス数をカウントし、回転体1の回転数を検出す
る。
【0020】尚、検出回路12では、上記コンパレータ
12bでの上記比較値(基準電圧信号の値)を調整する
ことにより、たとえ回転体1が位置制御不良や地震等に
起因してラジアル方向に振動し、各回転センサ5、6か
らの出力信号が変動したときでも、その振動による影響
を排除して回転数を正確に検出することができる。特
に、本実施形態では、回転体1と保護軸受7との上記離
間寸法より大きい値を有するように上記切り欠き部10
bの切り欠き寸法を設定している点とも相まって、上記
振動による出力信号の変動の影響を容易に排除でき、回
転体1の回転数検出精度が振動によって低下するのを防
ぐことができる。
【0021】以上のように、本実施形態の磁気軸受装置
では、主軸2の外周に回転センサターゲット10を設け
ているので、主軸の一端部にターゲット円盤を設けた上
述の従来例のものと異なり、主軸2の軸方向寸法を短縮
することができる。さらには、回転センサターゲット1
0と対向するよう回転体1の外方に第1及び第2の回転
センサ5、6を配置しているので、回転センサを回転体
の軸方向に配置した従来例のものと異なり、当該装置の
軸方向寸法を短縮することができる。また、上記回転セ
ンサターゲット10を主軸2の両端以外の外周に設けて
いるので、インペラ等の構造物を当該両端に取付けるこ
とができる。また、主軸2のラジアル方向の寸法(直
径)は軸方向寸法に比べて小さいものであり、主軸2が
温度上昇によって熱膨張したときでも、そのラジアル方
向における熱膨張量は軸方向に比べて小さいので、第1
及び第2の各回転センサ5、6のギャップが短くなるこ
とに起因して回転数検出精度が低下するのを抑えること
ができ、さらに各回転センサ5、6が回転センサターゲ
ット10に接触するのを防止することができる。従っ
て、従来例に比べて主軸2の熱膨張が各回転センサ5、
6に与える影響を抑えることができる。しかも、検出回
路12が第1及び第2の回転センサ5、6からの出力信
号を用いて回転体1の回転数を検出することにより、回
転体1の回転数検出精度を向上することができる。
【0022】また、本実施形態では、検出回路12が第
1及び第2の回転センサ5、6からの出力信号の差動処
理を行うので、各出力信号に含まれた周囲温度による変
動分を相殺することができ、検出回路12は温度ドリフ
トの影響を打ち消すことができる。その結果、回転体1
の回転数検出精度が温度ドリフトにより低下するのを防
止することができる。さらに、差動増幅器12aが、図
4(c)に示したように、各回転センサ5、6からの出
力信号を用いて、各出力信号よりも大きい振幅を有する
信号を生成するので、各回転センサ5、6の出力信号の
レベルが渦電流損等に起因して小さくなったときでも、
検出回路12は回転体1の回転数を精度よく検出するこ
とができる。
【0023】また、本実施形態では、フェライトよりも
キュリー温度の高いケイ素鋼板をコア5a、6aに用い
ているので、高温環境で使用できる回転センサを構成す
ることができる。具体的には、周囲温度が200℃の場
合でも、第1及び第2の回転センサ5、6は回転センサ
ターゲット10を検出し出力信号を検出回路12に出力
することができ、検出回路12は上記高温環境でも回転
体1の回転数を検出することができる。
【0024】尚、上記の説明では、180度位相差の2
箇所の切り欠き部10bが設けられた回転センサターゲ
ット10に対して、第1及び第2の回転センサ5、6を
90度位相差で配置し、さらに検出回路12が第1及び
第2の回転センサ5、6の出力信号の差動処理を行うこ
とにより、回転体1の回転数を検出する構成について説
明したが、本発明は検出回路12が第1及び第2の回転
センサ5、6からの出力信号を用いて、回転体1の回転
数を検出するものであれば何等限定されるものではな
い。例えば上記回転センサターゲット10に対して、第
1及び第2の回転センサ5、6を180度位相差で配置
した場合は、上記差動増幅器12aに代えて、第1及び
第2の回転センサ5、6からの出力信号を加算処理する
加算器を検出回路12内に設ける構成でもよい。このよ
うに構成することにより、差動増幅器12aを用いた場
合と同様に各出力信号よりも大きい振幅を有する信号を
生成することができ、各回転センサ5、6の出力信号の
レベルが渦電流損等に起因して小さくなったときでも、
検出回路12は回転体1の回転数を精度よく検出するこ
とができる。また、この場合でも、上記コンパレータ1
2bでの比較値を調整することにより、温度ドリフトの
影響を受けることなく回転体1の回転数を検出すること
ができる。
【0025】また、上記の説明では、切り欠き部10b
が設けられ、鉄等の磁性材料からなるカラー10aによ
り略円環状の回転センサターゲット10を構成した場合
について説明したが、回転センサターゲット10は主軸
2の外周に設けられ、回転体1の回転に応じて第1及び
第2の回転センサ5、6の出力信号を変化させるもので
あればよく、回転センサターゲット10の構成や材質は
主軸2の材質や第1及び第2の回転センサ5、6の検出
方式等により適宜変更することができる。具体的には、
上記切り欠き部10bの箇所に、カラー10aと異なる
材質、例えば導電性材料や非磁性材料からなる部材を取
付けて回転センサターゲット10を完全な円環状に構成
してもよい。また、主軸2が鉄等の磁性材料により構成
される場合には、その主軸2の外周面に、上記切り欠き
部10bのような2箇所の切削部分を周方向に沿って設
け、それらの切削部分を含む主軸2の外周面の一周部分
全体を回転センサターゲット10としてもよい。また、
切り欠き部10bの設置数及び設置箇所は上記の180
度位相差の2箇所に限定されない。但し、回転体1の中
心線L(図2(a))に対して線対称な位置に設けるこ
とが、回転体1の回転バランスを安定させる点で好まし
い。
【0026】また、上記の説明では、第1及び第2の回
転センサ5、6としてインダクタンス式のセンサを用い
た場合について説明したが、第1及び第2の回転センサ
5、6はこれに限定されるものではなく、渦電流式のセ
ンサでもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の磁気軸受装置によれば、上記
主軸及び当該装置の軸方向寸法を短縮することができる
ので、コンパクトな磁気軸受装置を提供することができ
る。また、主軸の両端以外の外周に回転センサターゲッ
トを設けているので、インペラ等の構造物を当該主軸の
両端に取付けることができる。また、主軸がその温度上
昇によって熱膨張したときでも、そのラジアル方向にお
ける熱膨張寸法は軸方向に比べて小さいので、回転セン
サを軸方向に配置した場合に比べて、主軸の熱膨張が回
転センサに与える影響を抑えることができる。しかも、
検出回路が2つの回転センサからの出力信号を用いて回
転体の回転数を検出するので、回転体の回転数検出精度
を向上することができる。
【0028】請求項2の磁気軸受装置によれば、検出回
路は上記2つの回転センサからの出力信号での温度ドリ
フトの影響を打ち消すことができるので、回転体の回転
数検出精度が温度ドリフトにより低下するのを防止する
ことができる。
【0029】請求項3の磁気軸受装置によれば、キュリ
ー温度の高いケイ素鋼板をコアに用いているので、高温
環境で使用できる回転センサを構成することができる。
その結果、検出回路は高温環境でも回転体の回転数を検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の一実施形態による磁気軸
受装置の要部構成を示す断面図であり、図1(b)は図
1(a)におけるIb−Ib線断面図である。
【図2】図2(a)は図1に示した回転センサターゲッ
トの構成を示す構造図であり、図2(b)は図2(a)
のIIb−O−IIb’線における断面図である。
【図3】図1に示した検出回路の要部構成例を示す回路
図である。
【図4】図4は図3に示した検出回路の各部における信
号波形を示す波形図であり、図4(a)〜(d)はそれ
ぞれ第1及び第2の回転センサ、差動増幅器、及びコン
パレータからの出力信号の波形を示す波形図である。
【図5】図5(a)は従来の磁気軸受装置の要部構成を
示す断面図であり、図5(b)は図5(a)のVb−V
b線側からみたターゲット円盤の底部を示す構造図であ
る。
【符号の説明】
1 回転体 2 主軸 3 電磁石 5 第1の回転センサ 6 第2の回転センサ 10 回転センサターゲット 10a カラー 10b 切り欠き部 12 検出回路 12a 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA03 BD16 CA09 CA35 CB01 CB02 DA05 DC08 DD03 GA07 GA08 KA02 LA23 NA07 2F077 AA13 AA14 PP06 VV01 3J102 AA01 BA03 CA33 DA03 DA09 DB08 DB38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸を有する回転体を磁気浮上させる複数
    の電磁石を備え、前記回転体を非接触支持する磁気軸受
    装置であって、 前記主軸の外周に設けられた回転センサターゲットと、 前記回転センサターゲットに対向する位置で、前記回転
    体の周方向で互いに異なる位置に配置された2つの回転
    センサと、 前記2つの回転センサからの出力信号を用いて、前記回
    転体の回転数を検出する検出回路とを備えていることを
    特徴とする磁気軸受装置。
  2. 【請求項2】前記検出回路が、前記2つの回転センサか
    らの出力信号の差動処理を行うことにより、前記回転体
    の回転数を検出することを特徴とする請求項1記載の磁
    気軸受装置。
  3. 【請求項3】前記2つの各回転センサが、ケイ素鋼板に
    より構成されたコアを有していることを特徴とする請求
    項1または2記載の磁気軸受装置。
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