JP2003089497A - 走行クレーンの清浄機構並びに走行クレーン - Google Patents

走行クレーンの清浄機構並びに走行クレーン

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JP2003089497A
JP2003089497A JP2001282446A JP2001282446A JP2003089497A JP 2003089497 A JP2003089497 A JP 2003089497A JP 2001282446 A JP2001282446 A JP 2001282446A JP 2001282446 A JP2001282446 A JP 2001282446A JP 2003089497 A JP2003089497 A JP 2003089497A
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traveling
traveling crane
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wheel
crane
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Yojiro Miyaji
洋二郎 宮地
Masao Nishiyama
雅夫 西山
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Nippon Muki Co Ltd
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Nippon Muki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 清浄空間内で走行クレーンを使用する場合に
生じる汚染の問題を、簡単な機構で解決できる走行クレ
ーンの清浄機構と該清浄機構を備えた走行クレーンを提
供する。 【解決手段】 走行クレーンにおける走行用の車輪11
近傍領域を清浄化するための清浄機構であって、車輪1
1近傍に臨ませて配置される吸引ノズル20を備え、前
記吸引ノズル20はレール4等の車輪ガイド部の幅より
も広幅のスリット状吸引口を有するとともに、該吸引口
に前記車輪ガイド部より広幅で該ガイド部に接触するシ
ート状舌片22を延出させてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイスト式クレー
ンなどの天井クレーンにおける走行用の車輪近傍領域を
清浄化するための清浄機構と、このような清浄機構を備
える走行クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】電子関連材料製造工場、食品製造工場、
医薬製造工場等の清浄度を要求される各種工場における
クリーンルーム等の清浄空間での物品の移動にはホイス
トクレーンなどの天井クレーンが用いられている。図5
乃至図8は、従来の天井クレーンの一例を示すもので、
建屋1の天井2近傍の側壁面3,3に車輪ガイド部とし
ての2本の走行レール4,4が設けられ、これら走行レ
ール4,4上に、この走行レール4,4上を移動自在の
トロリ5,5を介してガーター6が橋渡されている。か
くして、ガーター6は走行レール4,4に案内されて移
動自在となっている。また、このガーター6には、この
ガーター6上を移動自在のクラブ7が設けられ、このク
ラブ7にクレーン8が取り付けられている。尚、図中9
はクレーン8のワイヤ、10はフックを示すものであ
り、図中11は車輪を示す。かくして、走行レール4,
4上を移動自在のトロリ5,5の駆動と、ガーター6上
を移動自在のクラブ7の駆動により、クレーン8のフッ
ク10を所望の位置に移動自在となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、天井クレ
ーンは清浄空間内における物品の移動に欠くことのでき
ないものとなっているが、前記トロリやクラブの移動時
にそれらの車輪の走行によって発塵が生じ、清浄空間内
において、意図しない汚染を生じさせることがあった。
これを詳細に説明すれば、例えば、走行レール上を走行
する車輪の後方には、車輪と走行レールとの接触に起因
する金属片や塗料片等の発塵が生じるとともに、前方の
走行レール上に存在する塵埃を車輪が踏み潰してより細
かな粒子の塵埃として再発塵を生じさせ、この再発塵し
た細かな塵埃は清浄化が難しく、清浄化空間における大
きな問題となっている。このため、例えば、実開昭61
−160184号公報等において、前記車輪近傍に複雑
な機構の吸引装置を設けたものが提案されているが、装
置が大がかりでコストパフォーマンス上の問題があっ
た。そこで、本発明は、前記清浄空間内で走行クレーン
を使用する場合に生じる汚染の問題を、簡単な機構で解
決できる走行クレーンの清浄機構と該清浄機構を備えた
走行クレーンを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するべく鋭意検討の結果、トロリやクラブの車輪
近傍に臨ませて配置される吸引ノズルの改良により、極
めて簡単な構成でもって、走行クレーンの車輪近傍にお
いて発生する塵埃を確実に除去することができることを
知見した。即ち、吸引ノズルにレール等の車輪ガイド部
の幅よりも広幅のスリット状吸引口を設け、該吸引口に
前記車輪ガイド部より広幅で該ガイド部に接触するシー
ト状舌片を延出させる構成を取ることにより、前記課題
を解決できることを知見した。本発明の走行クレーンの
清浄機構はかかる知見に基づきなされたもので、請求項
1記載の通り、走行クレーンにおける走行用の車輪近傍
領域を清浄化するための清浄機構であって、車輪近傍に
臨ませて配置される吸引ノズルを備え、前記吸引ノズル
はレール等の車輪ガイド部の幅よりも広幅のスリット状
吸引口を有するとともに、該吸引口に前記車輪ガイド部
より広幅で該ガイド部に接触するシート状舌片を延出さ
せてなることを特徴とする。また、請求項2記載の走行
クレーンの清浄機構は、請求項1記載の走行クレーンの
清浄機構において、前記吸引ノズルを車輪の走行方向の
前後に配置することを特徴とする。また、請求項3記載
の走行クレーンの清浄機構は、請求項1または2記載の
走行クレーンの清浄機構において、前記ノズルのシート
状舌片は軟質ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコン
ラバー等の軟質材からなることを特徴とする。また、請
求項4記載の走行クレーンの清浄機構は、請求項1乃至
3の何れかに記載の走行クレーンの清浄機構において、
前記車輪はトロリ或いはクラブの車輪であることを特徴
とする。また、本発明の走行クレーンは、請求項5記載
の通り、請求項1乃至4の何れかに記載の走行クレーン
の清浄機構を備えてなることを特徴とする。
【0005】本発明における、吸引ノズルは、レール等
の車輪ガイド部の幅よりも広幅のスリット状吸引口を設
け、該吸引口に前記車輪ガイド部より広幅で該ガイド部
に接触するシート状舌片を延出させてなるため、前記舌
片が走行レールの上面を掃き取ることとなり、しかも、
車輪の進行方向前方側に配置される場合は、舌片の中央
部のみが走行レールと接触して、両端部が走行レールか
ら外れて自由な状態となっているために、舌片の中央部
のみがへこんで凹部を形成することとなり、走行レール
上に存在する塵埃を該凹部によって確実に集めながら吸
引ノズルで吸引除去できることとなる。
【0006】また、車輪の進行方向後方側に配置される
場合も、やはり舌片の中央部のみが走行レールと接触し
て、両端部が走行レールから外れて自由な状態となって
いるために、舌片の中央部のみがへこんで凹部を形成す
ることとなり、走行レールと車輪の接触によって車輪の
進行方向後方に生じる塵埃を該凹部によって確実に集め
ながら吸引ノズルで吸引除去できることとなる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明走行クレーンの清浄機構の一構成例
を示すもで、車輪案内部である走行レール4,4上を移
動するトロリ5,5の車輪11近傍に適用した例を示す
ものである。
【0008】図中20は後記詳述の吸引ノズルを示し、
各車輪11の進行方向の前後に配置して、常に各車輪1
1の進行方向前後における塵埃を吸引除去できるように
した。図中12は前記吸引ノズル20に接続される配管
を示し、かかる配管12の他端はフィルタ13とブロア
ー14を備えた集塵装置15に接続されている。尚、前
記フィルタ13として、比較的大きな金属片や塗料片を
捕集するための不織布やガラス繊維からなるプレフィル
タ(粗塵用フィルタ)と、このプレフィルタを通過する
金属等の微粒子を捕集するためのHEPAフィルタ等の
高性能フィルタからなる粗・高の2段の捕集性能を持つ
フィルタを用いるようにした。かくして、ブロアー14
の駆動により、吸引ノズル20によってトロリ5,5の
車輪11近傍の塵埃を吸引除去できる構成となってい
る。尚、集塵装置15のブロアー14の駆動は、走行ク
レーンの発停スイッチと連動されており、クレーンの走
行時のみに運転されるようになっている。このように運
転される集塵装置15の排気は、上記高性能フィルタで
ほぼ完全に除塵された清浄空気として排気されるため、
室内に排気されても問題はない。
【0009】図2乃至図4に基づいて、前記吸引ノズル
20についてその詳細を説明すれば、吸引ノズル20
は、その先端を狭めて吸引力を高めるとともに、走行レ
ール4のレール幅よりも広幅のスリット状吸引口21を
設け、この吸引口21に前記走行レール4より広幅で、
該走行レール4に接触する長さのシリコンラバー製のシ
ート状舌片22を延出させてある。
【0010】かくして、トロリ5を駆動して走行レール
4上を走行させると、前記吸引ノズル20の舌片22が
走行レール4の上面を掃き取ることとなる。しかも、ト
ロリ5の車輪11の進行方向前方側に配置した吸引ノズ
ル20においては、舌片22の中央部のみが走行レール
4と接触して、両端部が走行レール4から外れて自由な
状態となっているために、舌片22の中央部のみがへこ
んで凹部22aを形成することとなり、走行レール4上
に存在する塵埃を該凹部22aによって確実に集めなが
ら吸引ノズル20で吸引除去できることとなる。
【0011】また、車輪の進行方向後方側に配置した吸
引ノズル20においては、やはり舌片22の中央部のみ
が走行レール4と接触して、両端部が走行レール4から
外れて自由な状態となっているために、舌片22の中央
部のみがへこんで凹部22aを形成することとなり、走
行レール4と車輪11の接触によって車輪11の進行方
向後方に生じる塵埃を該凹部22aによって確実に集め
ながら吸引ノズル20で吸引除去できることとなる。
尚、前記吸引ノズル20の舌片22は進行方向後方側に
屈曲するため、該舌片22によって進行方向の前後方向
に2分割されているスリット状吸引口21の進行方向後
方側が進行方向前方側に比べて狭幅空間となるため、吸
引力が進行方向前方側に比べて後方側が強くなり、舌片
22の前方側で吸引し損なった塵埃を舌片22の後方側
で確実に吸引除去できる。
【0012】本実施例では、本発明走行クレーンの清浄
機構の一構成例をトロリ5,5の車輪11近傍に適用し
た例を示したが、クラブの車輪近傍に適用しても同様の
清浄化効果が得られることは云うまでもない。
【0013】上記構成の走行クレーンの清浄機構を配線
盤用の銅箔工場内における走行クレーンに適用してみた
ところ、このような清浄機構がない場合には、クレーン
から発生した金属粉塵や塗装粉塵による付着で、極薄の
銅箔に打痕不良を発生させたり、異種金属の付着等の製
品不良を発生させていたが、このような製品不良の発生
率をほぼゼロ近くに低減することができた。
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、極
めて簡単な構成の吸引ノズルによって走行クレーンの車
輪近傍において発生する塵埃を完全に吸引除去できると
ともに、車輪が走行レールなどの車輪ガイド部に存在す
る塵埃を踏みつけてより細かな塵埃が発生することを防
止でき、また、仮に発生したとしても、発生と同時にか
かる塵埃を吸引除去して、走行クレーンが配備される清
浄空間の清浄度を定格に保つことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明走行クレーンの清浄化機構の一実施例
の側面図
【図2】 同正面図
【図3】 同実施例の吸引ノズルの拡大断面図
【図4】 同吸引ノズルの平面図
【図5】 従来の天井クレーンのクリーンルーム内での
配置図
【図6】 同トロリ近傍の拡大斜視図
【図7】 同トロリ近傍の拡大側面図
【図8】 同トロリ近傍の拡大正面図
【符号の説明】
1 建屋 2 天井 3 側壁面 4 走行レール(車輪ガイド部) 5 トロリ 6 ガーター 7 クラブ 8 クレーン 9 ワイヤ 10 フック 11 車輪 12 配管 13 フィルタ 14 ブロアー 15 集塵装置 20 吸引ノズル 21 スリット状吸引口 22 舌片 22a凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行クレーンにおける走行用の車輪近傍
    領域を清浄化するための清浄機構であって、車輪近傍に
    臨ませて配置される吸引ノズルを備え、前記吸引ノズル
    はレール等の車輪ガイド部の幅よりも広幅のスリット状
    吸引口を有するとともに、該吸引口に前記車輪ガイド部
    より広幅で該ガイド部に接触するシート状舌片を延出さ
    せてなることを特徴とする走行クレーンの清浄機構。
  2. 【請求項2】 前記吸引ノズルを車輪の走行方向の前後
    に配置することを特徴とする請求項1記載の走行クレー
    ンの清浄機構。
  3. 【請求項3】 前記ノズルのシート状舌片は軟質ポリエ
    チレン、ポリプロピレン、シリコンラバー等の軟質材か
    らなることを特徴とする請求項1または2記載の走行ク
    レーンの清浄機構。
  4. 【請求項4】 前記車輪はトロリ或いはクラブの車輪で
    あることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の
    走行クレーンの清浄機構。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の走行ク
    レーンの清浄機構を備えてなる走行クレーン。
JP2001282446A 2001-09-17 2001-09-17 走行クレーンの清浄機構並びに走行クレーン Withdrawn JP2003089497A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111017720A (zh) * 2020-01-07 2020-04-17 东阳格盘机械科技有限公司 一种带有轨道清洁功能的电磁桥式起重机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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