JP2003088060A - 磁石式発電機のロータとその製造方法 - Google Patents
磁石式発電機のロータとその製造方法Info
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 22
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Abstract
(57)【要約】
【課題】製造コストの低減を図ることができると共に、
回転検出用凸部を高い精度で形成することができる磁石
式発電機のロータとその製造方法を提供する。 【解決手段】磁石式発電機のロータ本体1は、中央にボ
ス部4を設けてカップ状に形成された本体の外周壁にヨ
ーク部2が形成され、ヨーク部2の内側に永久磁石が接
着され、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部3が突設さ
れる。回転検出用凸部3がヨーク部外周の切削加工によ
って形成され、回転検出用凸部3の円周方向側の両側の
端面3aが、回転検出用凸部3の中心線とロータの中心
軸を含む中心平面と平行な平面になるように形成され
る。
回転検出用凸部を高い精度で形成することができる磁石
式発電機のロータとその製造方法を提供する。 【解決手段】磁石式発電機のロータ本体1は、中央にボ
ス部4を設けてカップ状に形成された本体の外周壁にヨ
ーク部2が形成され、ヨーク部2の内側に永久磁石が接
着され、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部3が突設さ
れる。回転検出用凸部3がヨーク部外周の切削加工によ
って形成され、回転検出用凸部3の円周方向側の両側の
端面3aが、回転検出用凸部3の中心線とロータの中心
軸を含む中心平面と平行な平面になるように形成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車、バギ
ー車、雪上車等のエンジンに装着され、搭載バッテリの
充電や電気機器への電力供給に使用される磁石式発電機
のロータとその製造方法に関する。
ー車、雪上車等のエンジンに装着され、搭載バッテリの
充電や電気機器への電力供給に使用される磁石式発電機
のロータとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の磁石式発電機のロータ
は、中央にボス部を有したカップ状に形成され、その外
周壁を形成するヨーク部の内側に沿って、複数に分割形
成された環状の永久磁石が装着され、その永久磁石の内
側に円筒状の保護カバーが接着されている。また、この
種の磁石式発電機には、その回転角(または回転数)を
電気的に検出するために、ピックアップコイル式の回転
角センサが設けられる場合があり、回転角センサが設け
られる場合には、磁石式発電機のロータのヨーク部の外
周面に、1個または複数個の回転検出用凸部が、円周方
向に沿った所定位置に所定の長さで設けられる。
は、中央にボス部を有したカップ状に形成され、その外
周壁を形成するヨーク部の内側に沿って、複数に分割形
成された環状の永久磁石が装着され、その永久磁石の内
側に円筒状の保護カバーが接着されている。また、この
種の磁石式発電機には、その回転角(または回転数)を
電気的に検出するために、ピックアップコイル式の回転
角センサが設けられる場合があり、回転角センサが設け
られる場合には、磁石式発電機のロータのヨーク部の外
周面に、1個または複数個の回転検出用凸部が、円周方
向に沿った所定位置に所定の長さで設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁石式発電機の
ロータのヨーク部の外周に形成される回転検出用凸部
は、カップ状に成形されたロータ本体の外周部の所定箇
所を、プレス機による型押し加工によって押し出して形
成されていた。このため、回転検出用凸部の長さ(幅)
や位置或は個数が変わると、その度にプレス用の型を製
作する必要があり、製造コストが増大すると共に、回転
検出用凸部の寸法精度を高くすることができにくい問題
があった。
ロータのヨーク部の外周に形成される回転検出用凸部
は、カップ状に成形されたロータ本体の外周部の所定箇
所を、プレス機による型押し加工によって押し出して形
成されていた。このため、回転検出用凸部の長さ(幅)
や位置或は個数が変わると、その度にプレス用の型を製
作する必要があり、製造コストが増大すると共に、回転
検出用凸部の寸法精度を高くすることができにくい問題
があった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、製造コストの低減を図ることができると共に、回転
検出用凸部を高い精度で形成することができる磁石式発
電機のロータとその製造方法を提供することを目的とす
る。
で、製造コストの低減を図ることができると共に、回転
検出用凸部を高い精度で形成することができる磁石式発
電機のロータとその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁石式発電機のロータは、中央にボス部を
設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨー
ク部が形成され、ヨーク部の内側に永久磁石が装着され
ると共に、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部が突設さ
れてなる磁石式発電機のロータにおいて、回転検出用凸
部がヨーク部外周の切削加工によって形成され、回転検
出用凸部の円周方向側の両側の端面が、回転検出用凸部
の中心線とロータの中心軸を含む中心平面と平行な平面
になるように形成されたことを特徴とする。
に、本発明の磁石式発電機のロータは、中央にボス部を
設けてカップ状に形成されたロータ本体の外周壁にヨー
ク部が形成され、ヨーク部の内側に永久磁石が装着され
ると共に、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部が突設さ
れてなる磁石式発電機のロータにおいて、回転検出用凸
部がヨーク部外周の切削加工によって形成され、回転検
出用凸部の円周方向側の両側の端面が、回転検出用凸部
の中心線とロータの中心軸を含む中心平面と平行な平面
になるように形成されたことを特徴とする。
【0006】また、本発明のロータの製造方法は、中央
にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外
周壁にヨーク部が形成され、ヨーク部の内側に永久磁石
が装着され、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部が突設
されてなる磁石式発電機のロータの製造方法において、
ロータ本体の外周部に回転検出用凸部の幅と高さを持っ
た突条部を切削加工により形成し、突条部の所定位置を
所定の長さで分断するように突条部の一部を切削して回
転検出用凸部を形成し、回転検出用凸部の円周方向側の
両側の端面を、回転検出用凸部の中心線とロータの中心
軸を含む中心平面と平行な平面になるように切削して、
回転検出用凸部を形成することを特徴とする。
にボス部を設けてカップ状に形成されたロータ本体の外
周壁にヨーク部が形成され、ヨーク部の内側に永久磁石
が装着され、ヨーク部の外周部に回転検出用凸部が突設
されてなる磁石式発電機のロータの製造方法において、
ロータ本体の外周部に回転検出用凸部の幅と高さを持っ
た突条部を切削加工により形成し、突条部の所定位置を
所定の長さで分断するように突条部の一部を切削して回
転検出用凸部を形成し、回転検出用凸部の円周方向側の
両側の端面を、回転検出用凸部の中心線とロータの中心
軸を含む中心平面と平行な平面になるように切削して、
回転検出用凸部を形成することを特徴とする。
【0007】
【作用】このような磁石式発電機のロータでは、そのロ
ータ本体のヨーク部の外周に回転検出用凸部が、切削加
工により形成されるため、回転検出用凸部の個数や大き
さが、どのように変更になっても、型等を製作する必要
がなく、製造コストをかげずに迅速に対処することがで
きる。
ータ本体のヨーク部の外周に回転検出用凸部が、切削加
工により形成されるため、回転検出用凸部の個数や大き
さが、どのように変更になっても、型等を製作する必要
がなく、製造コストをかげずに迅速に対処することがで
きる。
【0008】また、ヨーク部外周の回転検出用凸部は、
先ず、ロータ本体の外周部に回転検出用凸部の幅と高さ
を持った突条部を切削加工により形成し、次に、突条部
の所定位置を所定の長さで分断するように突条部の一部
を切削して回転検出用凸部を形成する。このとき、回転
検出用凸部の円周方向側の両側の端面を、回転検出用凸
部の中心線とロータの中心軸を含む中心平面と平行な平
面になるように切削して、回転検出用凸部を形成するた
め、正面視で回転検出用凸部の両側の端面の形状が、扇
状のように傾斜せず、回転検出用凸部の中心線と平行な
平面となるから、回転検出用凸部の高さのばらつきが、
回転検出用凸部の長さに影響を与えることがなく、回転
検出用凸部の円周方向の長さの精度を上げることができ
る。
先ず、ロータ本体の外周部に回転検出用凸部の幅と高さ
を持った突条部を切削加工により形成し、次に、突条部
の所定位置を所定の長さで分断するように突条部の一部
を切削して回転検出用凸部を形成する。このとき、回転
検出用凸部の円周方向側の両側の端面を、回転検出用凸
部の中心線とロータの中心軸を含む中心平面と平行な平
面になるように切削して、回転検出用凸部を形成するた
め、正面視で回転検出用凸部の両側の端面の形状が、扇
状のように傾斜せず、回転検出用凸部の中心線と平行な
平面となるから、回転検出用凸部の高さのばらつきが、
回転検出用凸部の長さに影響を与えることがなく、回転
検出用凸部の円周方向の長さの精度を上げることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は磁石式発電機のロータ本体
1の正面図を示し、図2はそのロータ本体1の断面図を
示している。ロータ本体1は、磁性体金属を材料にし
て、熱間鍛造により中央にボス部4を設けてカップ状に
形成され、切削加工される。ロータ本体1は、切削加工
により、その内周面、外周面、及び端面を削り、所定の
設計寸法が得られるように加工され、ロータ本体1の外
周壁のヨーク部2に外周部に、回転角(または回転数)
を検出するための回転検出用凸部3が形成される。
に基づいて説明する。図1は磁石式発電機のロータ本体
1の正面図を示し、図2はそのロータ本体1の断面図を
示している。ロータ本体1は、磁性体金属を材料にし
て、熱間鍛造により中央にボス部4を設けてカップ状に
形成され、切削加工される。ロータ本体1は、切削加工
により、その内周面、外周面、及び端面を削り、所定の
設計寸法が得られるように加工され、ロータ本体1の外
周壁のヨーク部2に外周部に、回転角(または回転数)
を検出するための回転検出用凸部3が形成される。
【0010】ロータ本体1の中央のボス部4には、エン
ジンのクランクシャフトに嵌着されるテーパ孔4bと、
抜き操作のためのねじ孔4aが形成され、ボス部4の先
端には平坦な締付座面4cが設けられる。さらに、ロー
タ本体1の底部には、図1に示すように、6個のクラッ
チ取付用の取付孔7と5個の冷却用の窓孔6がボス部4
の周囲に等間隔で穿設される。
ジンのクランクシャフトに嵌着されるテーパ孔4bと、
抜き操作のためのねじ孔4aが形成され、ボス部4の先
端には平坦な締付座面4cが設けられる。さらに、ロー
タ本体1の底部には、図1に示すように、6個のクラッ
チ取付用の取付孔7と5個の冷却用の窓孔6がボス部4
の周囲に等間隔で穿設される。
【0011】ロータ本体1のヨーク部2の内側には、複
数に分割形成された永久磁石11(図7)が後工程で環
状に装着されるが、これらの永久磁石11をヨーク部2
の内側に保持するために、磁石保持部8がヨーク部2の
内側に円周方向の突設される。更に巻き保持部9がヨー
ク部2の先端部に薄肉部として環状に形成される。
数に分割形成された永久磁石11(図7)が後工程で環
状に装着されるが、これらの永久磁石11をヨーク部2
の内側に保持するために、磁石保持部8がヨーク部2の
内側に円周方向の突設される。更に巻き保持部9がヨー
ク部2の先端部に薄肉部として環状に形成される。
【0012】次に、上記回転検出用凸部3をロータ本体
1のヨーク部2の外周部の所定位置に形成する工程を説
明すると、この回転検出用凸部3は、ヨーク部2の外周
部に予め形成した突条部5を切削加工して形成される。
1のヨーク部2の外周部の所定位置に形成する工程を説
明すると、この回転検出用凸部3は、ヨーク部2の外周
部に予め形成した突条部5を切削加工して形成される。
【0013】即ち、図4に示すように、熱間鍛造で成形
されたカップ状のロータ本体1のワークには、ヨーク部
2の外周に予めの突条部5が形成されており、第一段階
の切削加工により、この突条部5が、回転検出用凸部3
の幅と高さと、同一の幅、高さを持つように切削加工さ
れる。
されたカップ状のロータ本体1のワークには、ヨーク部
2の外周に予めの突条部5が形成されており、第一段階
の切削加工により、この突条部5が、回転検出用凸部3
の幅と高さと、同一の幅、高さを持つように切削加工さ
れる。
【0014】次に、図4のように外周に突条部5を有す
るロータ本体1のワークを、更にマシニングセンター等
にかけて、突条部5から回転検出用凸部3の削り出しを
行なう。この回転検出用凸部3の切削加工は、図5に示
すように、マシニングセンター等のエンドミル10の先
端を突条部5に当てて、回転検出用凸部3を除く部分を
削り取るように行なう。
るロータ本体1のワークを、更にマシニングセンター等
にかけて、突条部5から回転検出用凸部3の削り出しを
行なう。この回転検出用凸部3の切削加工は、図5に示
すように、マシニングセンター等のエンドミル10の先
端を突条部5に当てて、回転検出用凸部3を除く部分を
削り取るように行なう。
【0015】このとき、回転検出用凸部3の円周方向側
の端面3aは、図1、図5に示す回転検出用凸部3の中
心線Sとロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面
Mに含まれるように、切削工具(エンドミル)10を中
心線Sと平行な垂線S1 に沿って位置させ、図5のよう
に、端面3aを切削する。これにより、回転検出用凸部
3の円周方向両側の端面3aは、回転検出用凸部3の中
心線Sとロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面
M内に形成される。
の端面3aは、図1、図5に示す回転検出用凸部3の中
心線Sとロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面
Mに含まれるように、切削工具(エンドミル)10を中
心線Sと平行な垂線S1 に沿って位置させ、図5のよう
に、端面3aを切削する。これにより、回転検出用凸部
3の円周方向両側の端面3aは、回転検出用凸部3の中
心線Sとロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面
M内に形成される。
【0016】回転検出用凸部3の長さL1 の公差は、回
転角度の検出精度に影響するために小さく、高い寸法精
度で形成する必要があるが、上記のように回転検出用凸
部3の両側の端面3aを、回転検出用凸部3の中心線S
とロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面M内で
形成することにより、回転検出用凸部3の長さL1 のば
らつきを少なくし、高精度に形成することができる。
転角度の検出精度に影響するために小さく、高い寸法精
度で形成する必要があるが、上記のように回転検出用凸
部3の両側の端面3aを、回転検出用凸部3の中心線S
とロータの中心軸Oを含む中心平面と平行な平面M内で
形成することにより、回転検出用凸部3の長さL1 のば
らつきを少なくし、高精度に形成することができる。
【0017】一般に、円周面上に凸部を形成する場合、
図6に示すように、円形のワーク20の中心点を通る中
心線C1 、C2 に沿って、切削工具30を進入させ、ワ
ーク20の中心点を通る中心線Cに沿った平面内で、凸
部21の両側の端面21aを形成する。この場合、ワー
ク20の外周面の凸部21は、略扇状に形成されること
になり、凸部21の上面の長さL2 は、凸部21の高さ
の公差に応じて、変化するため、製品ごとにばらつきが
生じ易い。
図6に示すように、円形のワーク20の中心点を通る中
心線C1 、C2 に沿って、切削工具30を進入させ、ワ
ーク20の中心点を通る中心線Cに沿った平面内で、凸
部21の両側の端面21aを形成する。この場合、ワー
ク20の外周面の凸部21は、略扇状に形成されること
になり、凸部21の上面の長さL2 は、凸部21の高さ
の公差に応じて、変化するため、製品ごとにばらつきが
生じ易い。
【0018】これに対し、図5のように、切削工具10
を回転検出用凸部3の中心線Sと平行な垂線S1 に沿っ
て進入させ、端面3aを切削すれば、回転検出用凸部3
の長さL1 は回転検出用凸部3の高さの公差の影響を受
けず、回転検出用凸部3の長さL1 を高い精度で形成す
ることができる。
を回転検出用凸部3の中心線Sと平行な垂線S1 に沿っ
て進入させ、端面3aを切削すれば、回転検出用凸部3
の長さL1 は回転検出用凸部3の高さの公差の影響を受
けず、回転検出用凸部3の長さL1 を高い精度で形成す
ることができる。
【0019】回転検出用凸部3を切削により加工する
際、突条部5における回転検出用凸部3以外の部分を、
ワークを回転させてまたはエンドミル10を円周方向に
動かして除去するが、ロータ本体上の回転検出用凸部3
の数が多く、凸部と凸部の間隔が短い場合には、ワーク
またはエンドミルをロータの軸方向に動かして、突条部
5の不要な部分を除去して複数の回転検出用凸部3を形
成する。
際、突条部5における回転検出用凸部3以外の部分を、
ワークを回転させてまたはエンドミル10を円周方向に
動かして除去するが、ロータ本体上の回転検出用凸部3
の数が多く、凸部と凸部の間隔が短い場合には、ワーク
またはエンドミルをロータの軸方向に動かして、突条部
5の不要な部分を除去して複数の回転検出用凸部3を形
成する。
【0020】このように形成されたロータ本体1のヨー
ク部2の内側には、図7に示すように、永久磁石11が
装着され、その内側に保護カバー12が取り付けられ
る。永久磁石11は、複数に分割された円弧状の磁石で
あり、ヨーク部2の内側に円環状に配置される。ヨーク
部2の内側で永久磁石11は、底部側を磁石保持部8で
保持され、先端側を内側に巻き込んだ巻き保持部9によ
り、先端部を挟むように保持されると共に、接着剤によ
りヨーク部の内側に接着される。
ク部2の内側には、図7に示すように、永久磁石11が
装着され、その内側に保護カバー12が取り付けられ
る。永久磁石11は、複数に分割された円弧状の磁石で
あり、ヨーク部2の内側に円環状に配置される。ヨーク
部2の内側で永久磁石11は、底部側を磁石保持部8で
保持され、先端側を内側に巻き込んだ巻き保持部9によ
り、先端部を挟むように保持されると共に、接着剤によ
りヨーク部の内側に接着される。
【0021】更に、保護カバー12が永久磁石11の内
側に嵌挿される。保護カバー12は、例えばステンレス
板をプレス加工して円筒状に形成され、円環状の先端縁
部が外側に曲折されて曲折部が形成される。保護カバー
12は、その先端の曲折部を永久磁石11の先端部に係
止して、永久磁石11の内側に嵌着され、かつ接着剤に
より接着される。
側に嵌挿される。保護カバー12は、例えばステンレス
板をプレス加工して円筒状に形成され、円環状の先端縁
部が外側に曲折されて曲折部が形成される。保護カバー
12は、その先端の曲折部を永久磁石11の先端部に係
止して、永久磁石11の内側に嵌着され、かつ接着剤に
より接着される。
【0022】上記のように構成されたロータは、図示し
ないエンジンのクランクシャフトの先端部にそのテーパ
孔4bを嵌着させ、締付座面4c側からロータ締付ボル
トをねじ込み締付・固定される。また、ロータ本体1の
底部にはスタータクラッチが取付孔7に固定ボルトを差
し込み締付固定される。
ないエンジンのクランクシャフトの先端部にそのテーパ
孔4bを嵌着させ、締付座面4c側からロータ締付ボル
トをねじ込み締付・固定される。また、ロータ本体1の
底部にはスタータクラッチが取付孔7に固定ボルトを差
し込み締付固定される。
【0023】なお、上記実施形態では、ロータ本体のヨ
ーク部2の外周に、1個の回転検出用凸部3を設けた
が、2個以上の回転検出用凸部をヨーク部2の外周に設
ける場合もあり、例えば6個の回転検出用凸部を設ける
場合は、60度間隔で設け、12個の場合は、30度間
隔で回転検出用凸部を設けることになる。
ーク部2の外周に、1個の回転検出用凸部3を設けた
が、2個以上の回転検出用凸部をヨーク部2の外周に設
ける場合もあり、例えば6個の回転検出用凸部を設ける
場合は、60度間隔で設け、12個の場合は、30度間
隔で回転検出用凸部を設けることになる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁石式発
電機のロータとその製造方法によれば、ヨーク部の外周
に回転検出用凸部を切削加工により形成するから、従来
のプレス機の型押し出しにより形成する場合に比べ、回
転検出用凸部の個数や大きさが変更されたとき、型を製
作する必要がなく、低い製造コストで、回転検出用凸部
を形成することができる。また、回転検出用凸部の円周
方向側の両側の端面を、回転検出用凸部の中心線とロー
タの中心軸を含む中心平面と平行な平面になるように切
削して、回転検出用凸部を形成するため、正面視で回転
検出用凸部の両側の端面の形状が、扇状のように傾斜せ
ず、回転検出用凸部の中心線と平行な平面となるから、
回転検出用凸部の高さのばらつきが、回転検出用凸部の
長さに影響を与えることがなく、回転検出用凸部の円周
方向の長さの寸法精度を上げることができる。
電機のロータとその製造方法によれば、ヨーク部の外周
に回転検出用凸部を切削加工により形成するから、従来
のプレス機の型押し出しにより形成する場合に比べ、回
転検出用凸部の個数や大きさが変更されたとき、型を製
作する必要がなく、低い製造コストで、回転検出用凸部
を形成することができる。また、回転検出用凸部の円周
方向側の両側の端面を、回転検出用凸部の中心線とロー
タの中心軸を含む中心平面と平行な平面になるように切
削して、回転検出用凸部を形成するため、正面視で回転
検出用凸部の両側の端面の形状が、扇状のように傾斜せ
ず、回転検出用凸部の中心線と平行な平面となるから、
回転検出用凸部の高さのばらつきが、回転検出用凸部の
長さに影響を与えることがなく、回転検出用凸部の円周
方向の長さの寸法精度を上げることができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す磁石式発電機のロー
タ本体の正面図である。
タ本体の正面図である。
【図2】同ロータ本体の断面図である。
【図3】同ロータ本体の側面図である。
【図4】切削加工途中のロータ本体の側面図である。
【図5】回転検出用凸部の切削加工工程を示す部分正面
図である。
図である。
【図6】一般的な凸部の切削加工工程を示す説明図であ
る。
る。
【図7】永久磁石を装着したロータの断面図である。
1−ロータ本体
2−ヨーク部
3−回転検出用凸部
3a−端面
4−ボス部
5−突条部
Claims (2)
- 【請求項1】 中央にボス部を設けてカップ状に形成さ
れたロータ本体の外周壁にヨーク部が形成され、該ヨー
ク部の内側に永久磁石が装着されると共に、該ヨーク部
の外周部に回転検出用凸部が突設されてなる磁石式発電
機のロータにおいて、 該回転検出用凸部が該ヨーク部外周の切削加工によって
形成され、該回転検出用凸部の円周方向側の両側の端面
が、該回転検出用凸部の中心線と該ロータの中心軸を含
む中心平面と平行な平面になるように形成されたことを
特徴とする磁石式発電機のロータ。 - 【請求項2】 中央にボス部を設けてカップ状に形成さ
れたロータ本体の外周壁にヨーク部が形成され、該ヨー
ク部の内側に永久磁石が装着されると共に、該ヨーク部
の外周部に回転検出用凸部が突設されてなる磁石式発電
機のロータの製造方法において、 該ロータ本体の外周部に該回転検出用凸部の幅と高さを
持った突条部を切削加工により形成し、該突条部の所定
位置を所定の長さで分断するように該突条部の一部を切
削して回転検出用凸部を形成し、該回転検出用凸部の円
周方向側の両側の端面を、該回転検出用凸部の中心線と
該ロータの中心軸を含む中心平面と平行な平面になるよ
うに切削して、該回転検出用凸部を形成することを特徴
とする磁石式発電機のロータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270556A JP2003088060A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 磁石式発電機のロータとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270556A JP2003088060A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 磁石式発電機のロータとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003088060A true JP2003088060A (ja) | 2003-03-20 |
Family
ID=19096195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270556A Pending JP2003088060A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 磁石式発電機のロータとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003088060A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7508106B2 (en) | 2005-11-02 | 2009-03-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Magnetoelectric generator |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270556A patent/JP2003088060A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7508106B2 (en) | 2005-11-02 | 2009-03-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Magnetoelectric generator |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050124 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050607 |