JP2003086372A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法

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JP2003086372A JP2001273977A JP2001273977A JP2003086372A JP 2003086372 A JP2003086372 A JP 2003086372A JP 2001273977 A JP2001273977 A JP 2001273977A JP 2001273977 A JP2001273977 A JP 2001273977A JP 2003086372 A JP2003086372 A JP 2003086372A
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Masakuni Isogawa
昌邦 五十川
Hikari Sato
光 佐藤
Junichi Tonoya
純一 戸野谷
Makoto Saito
誠 斉藤
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Toshiba Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/122Pixel-defining structures or layers, e.g. banks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリパラフェニレンビニレンのような発光材
料をバンクで囲まれた画素領域に円滑に供給、塗布する
ことが可能な有機EL素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 透明な陽極を有する駆動基板上に主鎖に
シロキサン結合を有し、かつこのシロキサン結合のシリ
コンの少なくとも一部にフルオロアルキル基が結合され
た構造を有する有機化合物と感光性樹脂とを含む溶液を
塗布し、乾燥して感光性樹脂層を形成する工程と、感光性
樹脂層を露光、現像処理した後、ポストベークして有機
化合物層で表面が覆われた格子状のバンクを前記駆動基
板上に形成する工程と、格子状のバンクで区画された複
数の陽極上にインク状正孔輸送材料をインクジェットに
より供給し、正孔輸送層を形成する工程と、格子状のバン
クで区画された複数の正孔輸送層上にインク状発光材料
をインクジェットにより供給し、発光層を形成する工程
と、陰極を形成する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ、表
示光源等に用いられる電気的発光素子である有機エレク
トロルミネッセンス(EL)素子の製造方法関する。
【0002】
【従来の技術】この種の有機EL素子は、透明な陽極が
形成された駆動基板と、この陽極上に複数の画素領域に
区画するように形成された格子状のバンクと、前記複数
の画素領域に露出された前記陽極上に形成された正孔輸
送層と、これら正孔輸送層上に前記バンクの上面より下
方に位置するように形成された有機化合物からなる発光
層と、この発光層を含む前記バンク上に形成された陰極
とを具備した構造を有する。
【0003】前述した従来の有機EL素子は、次のよう
な方法により製造されている。すなわち、駆動基板上に
感光性ポリイミドを塗布し、乾燥、露光、現像処理して格
子状のバンクを形成する。フッ素系ガスプラズマ処理を
施して堆積物である撥水撥油層を前記バンク上に形成す
る。つづいて、前記格子状のバンクで区画された複数の
画素領域に露出した前記陽極上にインク状の正孔輸送材
料をインクジェットにより供給した後、乾燥して正孔輸
送層を形成する。ひきつづき、前記格子状のバンクで区
画された複数の前記正孔輸送層上にインク状の発光材料
をインクジェットにより供給した後、乾燥して発光層を
形成する。この後、前記発光層を含む前記バンク上に陰
極を形成することにより前記構造の有機EL素子を製造
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た有機EL素子の製造において、前記撥水撥油層が上面
に形成された前記バンクは代表的な発光材料であるポリ
(パラフェニレンビニレン)[PPV]の誘導体に対し
て撥油性を示さず、吸着する。その結果、前記バンクで囲
まれた画素領域にインクジェットにより十分な量の発光
材料を塗布することができないため、発光層を形成する
ことが困難になる。
【0005】なお、前記バンク上面にポリテトラフルオ
ロエチレンのようなフッ素樹脂を被覆しても、このフッ
素樹脂層はPPVの誘導体に対して撥油性を示さず、吸
着するために同様な問題を生じる。
【0006】本発明は、ポリパラフェニレンビニレンの
ような発光材料に対して良好な撥油性を示すバンクを有
し、前記バンクで囲まれた画素領域に発光材料をインク
ジェットにより円滑に供給、塗布することが可能な有機
EL素子の製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る有機EL素
子の製造方法は、透明な陽極を有する駆動基板上に主鎖
にシロキサン結合を有し、かつこのシロキサン結合のシ
リコンの少なくとも一部にフルオロアルキル基が結合さ
れた構造を有する有機化合物と感光性樹脂とを含む混合
物の溶液を塗布し、乾燥して前記有機化合物を含む感光
性樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層を露光、
現像処理した後、ポストベークを行うことにより、前記
有機化合物の層で表面が覆われた格子状のバンクを前記
駆動基板上に形成する工程と、前記格子状のバンクで区
画された複数の画素領域に露出した前記陽極上にインク
状の正孔輸送材料をインクジェットにより供給した後、
乾燥して正孔輸送層を形成する工程と、前記格子状のバ
ンクで区画された複数の前記正孔輸送層上にインク状の
発光材料をインクジェットにより供給した後、乾燥して
上面が前記バンク上面より下方に位置する発光層を形成
する工程と、前記発光層を含む前記バンク上に陰極を形
成する工程とを含むことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】(第1工程)透明な陽極を有する駆動基板
上に主鎖にシロキサン結合を有し、かつこのシロキサン
結合のシリコンの少なくとも一部にフルオロアルキル基
が結合された構造を有する有機化合物と感光性樹脂とを
含む混合物の溶液を塗布し、乾燥して前記有機化合物を
含む感光性樹脂層を形成する。
【0010】前記駆動基板は、例えばガラス板上に薄膜
トランジスタ(TFT)が形成され、このTFTのソー
ス電極またはドレイン電極の一方に例えばITOからな
り、画素領域に延出する透明な陽極が接続された構造を
有する。
【0011】前記有機化合物としては、例えば主鎖にシ
ロキサン結合(Si−O)を有し、かつこのシロキサン
結合のシリコン(Si)の一部にパーフルオロアルキル
基[−(CF2nCF3]が結合された例えば信越化学
社製のX24−7890を挙げることができる。
【0012】前記感光性樹脂としては、フッ素系感光性
樹脂(例えばJSR社製商品名:JEM1005−0)
またはシリコン系感光性樹脂を用いることができる。
【0013】前記有機化合物と感光性樹脂との混合割合
の溶液は、例えば有機化合物:0.1〜2重量%、感光
性樹脂としてベースポリマー:15〜25重量%、架橋
剤:1〜10重量%、感光剤:1〜10重量%、さらに
メチルイソブチルケトン(MIBK)のような有機溶
媒:65〜75重量%の割合で混合されていることが好
ましい。
【0014】(第2工程)前記感光性樹脂層を露光処理
し、必要に応じてソフトベークし、現像処理してバンク
状とした後、ポストベークを行う。このポストベークに
より前記感光性樹脂層中の主鎖にシロキサン結合を有
し、かつこのシロキサン結合のシリコンの少なくとも一
部にフルオロアルキル基を結合した構造を有する有機化
合物が表面に析出するため、前記有機化合物の層で表面
が覆われた格子状のバンクが前記駆動基板上に形成され
る。
【0015】前記ポストベークは、例えば窒素のような
不活性ガス雰囲気中にて、200〜230℃の温度で行
うことが好ましい。
【0016】前記現像処理後でポストベーク前に紫外線
を全面に照射することを許容する。このような紫外線照
射により、前記駆動基板の画素領域に位置する陽極上の
残渣が除去され、かつ酸化されて後述するインク状の正
孔輸送材料に対する濡れ性が向上されるとともに、陽極
自体の耐久性が向上される。
【0017】(第3工程)前記格子状のバンクで区画さ
れた複数の画素領域に露出された前記陽極上にインク状
の正孔輸送材料をインクジェットにより供給した後、乾
燥して正孔輸送層を形成する。
【0018】前記正孔輸送材料としては、例えばポリエ
チレンジオキシチオフェン(PEDOT)およびポリス
チレンスルホン酸(PSS)を含むバイエルン社製商品
名;バイトロンPを用いることかできる。
【0019】(第4工程)前記格子状のバンクで区画さ
れた複数の前記正孔輸送層上にインク状の発光材料をイ
ンクジェットにより供給した後、乾燥して上面が前記バ
ンク上面より下方に位置する発光層を形成する。つづい
て、前記発光層を含む前記バンク上に陰極を形成した
後、前記駆動基板と封止ガラスとを周辺に配置した枠状
のシール材を介して貼り合せることにより有機EL素子
を製造する。
【0020】前記発光材料としては、例えばポリ(パラ
フェニレンビニレン)[PPV]の誘導体からなる緑色
発光材料、ポリ(ジアルキルフルオレン)[PF]から
なる赤色発光材料、青色発光材料を用いることができ
る。
【0021】以上説明した本発明は、透明な陽極を有す
る駆動基板上に主鎖にシロキサン結合を有し、かつこの
シロキサン結合のシリコンの少なくとも一部にフルオロ
アルキル基を結合した構造を有し、優れた撥水撥油性を
示す有機化合物層で表面が覆われた感光性樹脂からなる
格子状のバンクを形成する。このようなバンクで区画さ
れた複数の画素領域に露出した前記陽極上に正孔輸送層
を形成した後、インク状の発光材料、例えばPPVの誘導
体からなる緑色発光材料等をインクジェットにより前記
正孔輸送層上に供給して塗布する際、前記バンクは優れ
た撥水撥油性を示す有機化合物層で表面が覆われている
ため、前記インク状のPPVの誘導体からなる緑色発光
材料がそのバンク上部で吸着されるのを阻止できる。そ
の結果、前記発光材料をインクジェットにより前記バン
クで囲まれた正孔輸送層上に円滑に供給、塗布できるた
め、目的とする厚さを有する発光層を形成することがで
き、発光性能の優れた有機EL素子を製造することがで
きる。
【0022】また、前記バンクは表面に優れた撥水撥油
性を示す有機化合物層が形成されているため、前記バン
クの形成過程等で水分を吸着したとしても、その水分が
その後に形成された発光層に拡散するのを前記有機化合
物層で阻止することができる。その結果、発光層が水分
により劣化されるのを防止することができる。
【0023】さらに、感光性樹脂としてフッ素系感光性
樹脂を用いればバンクの形成過程等で水分を吸着するの
を防止できるため、その後に形成される発光層の水分劣
化をより効果的に防止することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0025】(実施例1)まず、ガラス板1上に多結晶
シリコンを堆積した後、パターニングして複数の島状の
活性層2を形成した。これら活性層2を含む前記ガラス
板上に例えば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜3を堆
積した後、MoTa膜を堆積し、パターニングすること
により前記活性層2のチャンネル領域に対応する前記ゲ
ート絶縁膜3上にゲート電極4を形成した。これらゲー
ト電極4をマスクとして前記活性層2に砒素のようなn
型不純物をイオン注入し、活性化することにより互いに
電気的に分離されたn+型領域を前記活性層2に形成し
た。つづいて、前記ゲート電極4を含む全面にCVD法
により酸化シリコンからなる層間絶縁膜5を堆積した
後、全面にITO膜を堆積し、パターニングすることによ
り矩形状をなし、かつ一端が後述する方法で形成される
ドレイン電極と接続され透明な陽極6を形成した。ひき
つづき、前記活性層2の各n+型領域に対応する前記ゲ
ート絶縁膜3および層間絶縁膜5を選択的にエッチング
してコンタクトホール7,8を開口した。全面にAl膜
を堆積し、パターンニグすることにより前記コンタクト
ホール7を通して前記活性層2のn+型領域に接続され
たソース電極9および前記コンタクトホール8を通して
前記活性層2のn+型領域に接続され、かつ前記陽極6の
一端に接続されたドレイン電極10を形成した。この
後、全面にSiNからなるパッシベーション膜を堆積し
た後、このパッシベーション膜をパターニングして格子
状のパッシベーション膜11を形成した(図1の(a)
図示)。この工程により前記格子状のパッシベーション
膜11で囲まれた複数の矩形状の画素領域が形成される
とともに、それら画素領域に前記陽極6が露出された。
また、このような工程により駆動基板12が作製され
た。
【0026】次いで、フッ素系感光性樹脂(JSR社製
商品名:JEM1005−0)と主鎖にシロキサン結合
(Si−O)を有し、かつこのシロキサン結合のシリコ
ン(Si)の一部にパーフルオロアルキル基[−(CF
2nCF3]が結合された構造の有機化合物(信越化学
社製商品名:X24−7890)とを重量で30:1の
割合で有機溶剤であるメチルイソブチルケトン(MIB
K)に溶解して濃度が25重量%の溶液を調製した。こ
の溶液を前記駆動基板12の全面に厚さ1.5μmに塗
布した後、100℃、2分間のソフトベークを行うことに
より図1の(b)に示すように感光性樹脂層13を形成
した。つづいて、この感光性樹脂層14にi線を200
mJの条件で露光し、100℃で2分間ベークした後、
0.5%濃度のトリメチルアンモニウムヒドロキシド
(TMAH)水溶液で2分間現像することにより、前記
駆動基板12のパッシベーション膜11上に格子状のバ
ンク14を形成した。ひきつづき、全面に波長172n
mの紫外線を2分間照射し、窒素雰囲気中、220℃で6
0分間ポストベークした。この紫外線照射により前記駆
動基板12の画素領域に露出した陽極6上の残渣が除去
されるとともに、酸化されてその陽極6表面の濡れ性が
向上された。また、前記ポストベークによりバンク14
を構成する信越化学社製商品名:X24−7890から
なる有機化合物が表面に析出するため、バンク14表面
が優れた撥水撥油性を示す前記有機化合物層(図示せ
ず)で覆われた(図1の(c)図示)。
【0027】次いで、ポリエチレンジオキシチオフェン
(PEDOT)およびポリスチレンスルホン酸(PS
S)を含む正孔輸送材料(バイエルン社製商品名;バイ
トロンP)をインクジェット法により前記格子状のバン
ク14が形成された駆動基板12上に供給した。このと
き、前記インク状正孔輸送材料は前記格子状のバンク1
4上面に吸着されることなく、そのバンク14で区画さ
れた複数の画素領域に露出された前記陽極6上に供給さ
れて塗布膜がそれぞれ形成された。つづいて、この塗布
膜を200℃で15分間乾燥することにより図2の
(d)に示すように前記陽極6上に正孔輸送層15を形
成した。
【0028】次いで、ポリ(パラフェニレンビニレン)
[PPV]の誘導体をキシレンのような芳香族系溶媒に
溶解してインク状緑色発光材料を調製した。また、ポリ
(ジアルキルフルオレン)[PF]をキシレンのような
芳香族系溶媒に溶解してインク状赤色発光材料を調製し
た。さらに、ポリ(ジアルキルフルオレン)[PF]を
キシレンのような芳香族系溶媒に溶解してインク状青色
発光材料を調製した。つづいて、インク状赤色発光材
料、インク状緑色発光材料およびインク状青色発光材料
をそれぞれインクジェット法により前記格子状のバンク
14で区画された複数の画素領域に露出された前記正孔
輸送層15上に例えば赤色発光層(R),緑色発光層
(G),青色発光層(B)の配列になるように供給し
た。このとき、前記バンク14は優れた撥水撥油性を示
す有機化合物層で表面が覆われているため、前記インク
状赤色発光材料、インク状緑色発光材料およびインク状
青色発光材料(特にPPV誘導体が溶解されたインク状
緑色発光材料)がそのバンク14上部で吸着されるのを
阻止され、前記バンク14で囲まれた正孔輸送層15上
にそれぞれ円滑に供給、塗布された。その後乾燥するこ
とにより、図2の(e)に示すように上面が前記バンク
14上面より下方に位置する赤色発光層16,緑色発光
層17および青色発光層18を前記各正孔輸送層15上
にそれぞれ形成した。
【0029】次いで、図2の(f)に示すように前記発
光層16,17,18を含む前記バンク14上にバリウ
ムまたはカルシウムの層19を蒸着により形成した後、
Al膜またはAg膜を堆積することにより陰極20を形
成した。この後、前記駆動基板12に封止ガラス(図示
せず)を所望の隙間をあけて対向配置し、これら部材間
の周辺に配置した枠状のシール材を介して貼り合せるこ
とによりフルカラー有機EL素子を製造した。
【0030】このような実施例1によれば、赤色発光層
16,緑色発光層17および青色発光層18を形成する
工程においてインク状赤色発光材料、インク状緑色発光
材料およびインク状青色発光材料をインクジェットによ
りバンク14で囲まれた正孔輸送層15上に円滑に供
給、塗布できるため、目的とする厚さを有する発光層1
6,17,18を形成することができ、発光性能の優れ
たフルカラー有機EL素子を製造できた。
【0031】また、得られたフルカラー有機EL素子は
その製造後において、前記バンク14から前記発光層1
6,17,18への水分拡散に起因する発光層の経時的
劣化が認められなかった。これは、前記バンク14表面
が主鎖にシロキサン結合を有し、かつこのシロキサン結
合のシリコンの少なくとも一部にフルオロアルキル基を
結合した構造を有し、優れた撥水撥油性を示す有機化合
物層で覆われているためである。
【0032】なお、実施例1では感光性樹脂としてフッ
素系感光性樹脂を用いたが、シリコン系感光性樹脂を用
いても実施例1と同様な優れた発光特性を有するフルカ
ラー有機ELを製造することができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ポ
リパラフェニレンビニレンのような発光材料に対して良
好な撥油性を示すバンクを有し、インクジェットにより
前記発光材料を前記バンクで囲まれた画素領域に円滑に
供給、塗布することができるため、発光特性の優れたディ
スプレイ、表示光源等に有用な有機EL素子の製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるフルカラー有機EL
素子の製造工程を示す断面図。
【図2】本発明の実施例1におけるフルカラー有機EL
素子の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1…ガラス板、 2…活性層、 4…ゲート電極、 6…陽極、 11…パッシベーション膜、 12…駆動基板、 14…バンク、 15…正孔輸送層、 16,17,18…発光層、 20…陰極。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/14 H05B 33/14 A 33/22 33/22 Z (72)発明者 戸野谷 純一 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 斉藤 誠 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 Fターム(参考) 3K007 AB04 AB11 AB17 AB18 BA06 BB07 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01 5C094 AA08 AA31 AA43 AA48 BA03 BA12 BA27 CA19 CA24 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EB02 FA01 FA02 FB01 FB15 FB20 GB10 5G435 AA04 AA14 AA17 BB05 CC09 CC12 EE37 HH01 HH14 HH20 KK05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な陽極を有する駆動基板上に主鎖に
    シロキサン結合を有し、かつこのシロキサン結合のシリ
    コンの少なくとも一部にフルオロアルキル基が結合され
    た構造を有する有機化合物と感光性樹脂とを含む混合物
    の溶液を塗布し、乾燥して前記有機化合物を含む感光性
    樹脂層を形成する工程と、前記感光性樹脂層を露光、現
    像処理した後、ポストベークを行うことにより、前記有
    機化合物の層で表面が覆われた格子状のバンクを前記駆
    動基板上に形成する工程と、前記格子状のバンクで区画
    された複数の画素領域に露出した前記陽極上にインク状
    の正孔輸送材料をインクジェットにより供給した後、乾
    燥して正孔輸送層を形成する工程と、前記格子状のバン
    クで区画された複数の前記正孔輸送層上にインク状の発
    光材料をインクジェットにより供給した後、乾燥して上
    面が前記バンク上面より下方に位置する発光層を形成す
    る工程と、 前記発光層を含む前記バンク上に陰極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス
    素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記感光性樹脂は、フッ素系感光性樹脂
    であることを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記感光性樹脂は、シリコン系感光性樹
    脂であることを特徴とする請求項1記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記現像処理後で前記ポストベーク前に
    紫外線を照射することを特徴とする請求項1記載の有機
    エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
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