JP2003085694A - 管理情報提供方法及び管理情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載器を低価格で提供するための管理情報提
供システムを提供する。 【解決手段】 位置情報検出手段１３と位置情報出力手
段１１ａ１とを備える車載器１０が、予め定められた会
員が有する前記車両に搭載され、車載器１０から取り込
んだ位置情報に基づいて会員が当該車両を管理する上で
必要な管理情報を提供する管理情報提供システムであっ
て、会員が所有する車両を識別することが可能な車両情
報を記憶する車両情報記憶手段Ｄ１と、位置情報出力手
段１１ａ１が出力した位置情報を取り込む位置情報取込
手段３３と、取り込んだ位置情報に対応する車両情報を
車両情報記憶手段Ｄ１から選択する選択手段Ｐ１と、選
択した車両情報から会員を特定し、該会員に対する管理
情報を位置情報に基づいて生成する管理情報生成手段Ｐ
２と、管理情報生成手段Ｐ２が生成した管理情報を特定
した会員に出力する管理情報出力手段Ｐ３と、を備える
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、管理情報提供方法
及び管理情報提供システムに関し、より詳細には、予め
定められた会員に対し、該会員が所有する車両を管理す
る上で必要な管理情報を提供する管理情報提供方法、及
び、車両の現在位置を示す位置情報を検出する位置情報
検出手段と、前記位置情報検出手段が検出した位置情報
を前記車両の外部に出力する位置情報出力手段と、を備
える車載器が、予め定められた会員が有する前記車両に
搭載され、該車載器から取り込んだ前記位置情報に基づ
いて前記会員が当該車両を管理する上で必要な管理情報
を提供する管理情報提供システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、タクシー、宅配便、トラック
等の営業用の車両は、作業効率の向上などの理由から車
両の現在位置を即座に把握する必要があり、無線機等を
搭載して管理センター等と無線連絡が行えるような構成
となっている。

【０００３】そして、近年におけるＧＰＳ（global pos
itioning system＝全地球側位システム）の普及に伴
い、車両等の移動体にＧＰＳ衛星からの衛星信号に基づ
いて位置を検出する位置検出手段と無線手段を有する車
載器を装備して、移動体の現在位置を示す位置データを
無線手段を介して管理側に送信し、また、管理側では移
動体から受信した位置データに基づいて移動体の位置を
把握して移動体の管理を行う移動体管理システムが知ら
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような移動体管理システムを構成する車載器は、遠隔
地の管理側における移動体の監視を可能とするＧＰＳ受
信機等の位置検出手段と無線装置等の無線手段を有して
構成しているため、製造元、販売元等の供給側は車載器
を低価格で提供することが困難であった。また、移動体
管理システムでは、複数の移動体を管理しなければなら
ないため、管理する移動体の数が増えれば、その移動体
に装備する車載器の数も増えてしまい、その結果、シス
テムを低価格で構築、導入することが困難であるという
問題が生じていた。

【０００５】さらに、移動体管理システムを新たに導入
すると、管理、運用、保守等を行う人材を確保しなけれ
ばならないため、規模の小さな中小企業、個人等にとっ
てはシステムを導入することは困難であった。

【０００６】よって本発明は、上述した問題点に鑑み、
車載器を低価格にて提供するための管理情報提供方法及
び管理情報提供システムを提供することを課題としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項１記載の管理情報提供方法
は、予め定められた会員に対し、該会員が所有する車両
を管理する上で必要な管理情報を提供する管理情報提供
方法であって、前記会員が所有する前記車両を識別する
ことが可能な車両情報を登録する過程と、前記車両に搭
載された車載器が検出して出力した該車両の現在位置を
示す位置情報を取り込む過程と、前記取り込んだ位置情
報に対応する前記車両情報を、前記登録された車両情報
の中から選択する過程と、前記選択した車両情報から前
記会員を特定し、該会員に対する前記管理情報を前記取
り込んだ位置情報に生成する過程と、前記生成した管理
情報を前記特定した会員に出力する過程と、を備えるこ
とを特徴とする。

【０００８】上記請求項１に記載した本発明の管理情報
提供方法によれば、レンタカー会社、運送会社、タクシ
ー会社等が会員として登録されると、その会員が所有す
る車両を示す車両情報が登録される。そして、登録され
た車両に搭載された車載器から位置情報が取り込まれる
と、この位置情報に対応する車両情報が複数の車両情報
の中から選択される。そして、選択された車両情報から
会員が特定され、その会員に対して管理情報が生成さ
れ、この管理情報は会員に対して出力される。よって、
会員が所有する車両に搭載された車載器から取り込んだ
位置情報に基づいた車両を管理する上で必要な管理情報
を生成して会員に出力することで、会員から管理情報の
提供に対する報酬を得ることができるため、車載器の製
造元、販売元等が管理情報提供方法を用いることで、車
載器を低価格若しくは無料にて会員に提供することがで
きる。また、会員にとっては車載器を低価格で得ること
が可能となり、システムを導入する必要もなくなるた
め、容易に所有車両の管理を行えるようになる。特に、
会員側におけるシステムの導入を不要とすることで、管
理、運用、保守等を行う人材の確保も最低限に抑えるこ
とができるため、中小企業、個人等でも所有車両の管理
を容易に行えるようになる。

【０００９】上記課題を解決するため本発明によりなさ
れた請求項２記載の管理情報提供システムは、図１の基
本構成図に示すように、車両の現在位置を示す位置情報
を検出する位置情報検出手段１３と、前記位置情報検出
手段１３が検出した位置情報を前記車両の外部に出力す
る位置情報出力手段１１ａ１と、を備える車載器１０
が、予め定められた会員が有する前記車両に搭載され、
該車載器１０から取り込んだ前記位置情報に基づいて前
記会員が当該車両を管理する上で必要な管理情報を提供
する管理情報提供システムであって、前記会員が所有す
る前記車両を識別することが可能な車両情報を記憶する
車両情報記憶手段Ｄ１と、前記車載器１０の前記位置情
報出力手段１１ａ１が出力した前記位置情報を取り込む
位置情報取込手段３３と、前記位置情報取込手段３３が
取り込んだ前記位置情報に対応する前記車両情報を前記
車両情報記憶手段Ｄ１から選択する選択手段Ｐ１と、前
記選択手段Ｐ１が選択した前記車両情報から前記会員を
特定し、該会員に対する前記管理情報を前記取り込んだ
位置情報に基づいて生成する管理情報生成手段Ｐ２と、
前記管理情報生成手段Ｐ２が生成した前記管理情報を前
記特定した会員に出力する管理情報出力手段Ｐ３と、を
備えることを特徴とする。

【００１０】上記請求項２に記載した本発明の管理情報
提供システムによれば、レンタカー会社、運送会社、タ
クシー会社等が会員として登録され、その会員が所有す
る車両を示す車両情報は車両情報記憶手段Ｄ１に記憶さ
れる。そして、車載器１０の位置情報出力手段１１ａ１
が出力した位置情報は位置情報取込手段３３によって取
り込まれる。そして、この取り込まれた位置情報に対応
する車両情報が車両情報記憶手段Ｄ１から選択手段Ｐ１
によって選択される。そして、管理情報生成手段Ｐ２に
よって選択された車両情報から会員が特定され、この会
員に対する管理情報が位置情報に基づいて生成され、こ
の管理情報は特定された会員に対して管理情報出力手段
Ｐ３によって出力される。

【００１１】よって、レンタカー会社、運送会社、タク
シー会社等の会員が所有する車両に搭載された車載器か
ら取り込んだ位置情報に基づいて車両を管理する上で必
要な管理情報を生成して会員に出力することで、会員か
ら管理情報の提供に対する報酬を得ることができるた
め、車載器の製造元、販売元等が管理情報提供システム
を用いることで、車載器を低価格若しくは無料にて会員
に提供することができる。また、会員にとっては車載器
を低価格で得ることが可能となり、システムを導入する
必要もなくなるため、容易に所有車両の管理を行えるよ
うになる。特に、会員側におけるシステムの導入を不要
とすることで、管理、運用、保守等を行う人材の確保も
最低限に抑えることができるため、中小企業、個人等で
も所有車両の管理を容易に行えるようになる。

【００１２】上記課題を解決するためになされた請求項
３記載の発明は、図１の基本構成図に示すように、請求
項２に記載の管理情報提供システムにおいて、前記管理
情報生成手段Ｐ２は、前記車両の現在位置を地図上に示
す地図情報を有する前記管理情報を生成する構成とし、
前記管理情報出力手段Ｐ３が出力した前記管理情報が有
する前記地図情報に基づいた前記地図を前記会員側の表
示部Ｌに表示させる表示制御手段Ｐ４をさらに備えるこ
とを特徴とする。

【００１３】上記請求項３に記載した本発明の管理情報
提供システムによれば、管理情報生成手段Ｐ２によって
地図情報を有する管理情報が生成される。そして、この
管理情報は管理情報出力手段Ｐ３によって出力される
と、管理情報が有する地図情報に基づいた地図が会員側
の表示部Ｌに表示制御手段Ｐ４によって表示させられ
る。よって、車両の現在位置を示す地図情報を有する管
理情報を生成し、この地図情報に基づいた地図を会員側
の表示部Ｌに表示させているので、会員は表示部Ｌに表
示される地図によって車両の現在位置を速やかに把握す
ることができる。また、地図情報を生成するための大容
量の地図データベースを会員側が所有する必要がなくな
り、管理情報を参照するブラウザ等のソフトウェアと表
示部Ｌを用意するのみで、車両の管理を容易に行うこと
ができる。

【００１４】上記課題を解決するためになされた請求項
４記載の発明は、図１の基本構成図に示すように、請求
項２又は３に記載の管理情報提供システムにおいて、前
記車載器１０は、利用者による前記車両の利用終了を検
出する利用終了検出手段１１ａ２をさらに備える構成と
し、前記車両の利用料金を算出するための料金算出情報
を前記会員毎に対応して記憶する料金算出情報記憶手段
Ｄ２をさらに備え、前記位置情報検出手段１３は、前記
利用終了検出手段１１ａ２による前記利用終了の検出に
応じて前記位置情報を検出し、前記管理情報生成手段Ｐ
２は、前記利用終了の検出に応じて前記位置情報出力手
段１１ａ１が出力した位置情報と前記料金算出情報記憶
手段Ｄ２が記憶している料金算出情報とに基づいて算出
した前記利用料金を有する前記管理情報を生成すること
を特徴とする。

【００１５】上記請求項４に記載した本発明の管理情報
提供システムによれば、会員毎に対応する車両の利用料
金を算出するための料金算出情報は料金算出情報記憶手
段Ｄ２に記憶される。そして、車載器１０の利用終了検
出手段１１ａ２によって利用終了が検出されると、この
検出に応じて位置情報が位置情報検出手段１３によって
検出される。そして、この位置情報と料金算出情報記憶
手段Ｄ２が記憶している料金算出情報とに基づいて算出
した利用料金を有する管理情報が管理情報生成手段Ｐ２
によって生成される。よって、車載器１０にて車両の利
用終了の検出に応じた位置情報を検出すると、この位置
情報と会員に対応した料金算出情報とに基づいて算出し
た車両の利用料金を有する管理情報を生成するので、会
員は管理情報を参照することで車両の利用が終了したこ
とを認識すると共に、その利用料金も速やかに把握する
ことができる。また、会員側では利用料金を算出するた
めのソフトウェア等を用意する必要がなくなり、システ
ムを導入した提供側では付加価値の高い管理情報を提供
することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る管理情報提供
システムの一実施の形態を、図２〜図８の図面を参照し
て説明する。

【００１７】ここで、図２は本発明に係る管理情報提供
システムの概略構成を説明するための図であり、図３は
図２の車載器の概略構成を示す構成図であり、図４は図
２の管理装置の概略構成を示す構成図であり、図５は管
理装置のファイル構成を説明するための図であり、図６
は車載器、管理装置、レンタカー会社の端末装置の各Ｃ
ＰＵが行う本発明に係る処理概要の一部を示すフローチ
ャートであり、図７は車載器、管理装置、レンタカー会
社の端末装置の各ＣＰＵが行う本発明に係る処理概要の
他の一部を示すフローチャートであり、図８はレンタカ
ー会社にて表示される位置情報の表示例を示す図であ
る。

【００１８】管理情報提供システムは、図２に示すよう
に、会員登録された複数のレンタカー会社１が所有する
レンタル車両（車両に相当）２毎に搭載される車載器１
０と、管理センター３等に設けられ、車載器１０から無
線にて受信した位置情報に対応するレンタカー会社１に
対し、レンタル車両２を管理する上で必要な管理情報を
提供する管理装置３０と、を有する。

【００１９】本実施の形態では、レンタカー会社１が管
理装置３０を有する管理側に会員登録を行うと、管理側
からレンタカー会社１に車載器１０が提供され、この車
載器１０はレンタカー会社が所有するレンタル車両２毎
に搭載される。そして、車載器１０から位置情報等が管
理装置３０に送られると、この位置情報等に基づいてレ
ンタカー会社１に対して生成した管理情報がレンタカー
会社１に提供される。そして、この提供に応じた料金が
レンタカー会社１から管理側に支払われる。

【００２０】また、管理装置３０とレンタカー会社１に
設けるパーソナル・コンピュータ等の端末装置１１と
は、インターネットＮを介して情報の送受信を可能とし
ている。なお、本実施の形態では、インターネットＮを
用いた場合について説明するが、公衆回線、ＷＡＮ、無
線等で実現するようにしても差し支えない。

【００２１】さらに、本実施の形態では、レンタル車両
２の現在位置を検出するために、ＧＰＳ（global posit
ioning system＝全地球側位システム）を構成する複数
の人工衛星４０を用いており、位置の検出については後
述するＧＰＳ受信機のところで説明する。

【００２２】車載器１０は、図４に示すように、予め定
められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュ
ータ（μＣＯＭ）１１を有する。μＣＯＭ１１は、周知
のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や
制御などを行う中央演算処理装置（ＣＰＵ）１１ａ、Ｃ
ＰＵ１１ａのためのプログラム等を格納した読み出し専
用のメモリであるＲＯＭ１１ｂ、各種のデータを格納す
るとともにＣＰＵ１１ａの処理作業に必要なエリアを有
する読み出し書き込み自在のメモリであるＲＡＭ１１ｃ
等を有して構成している。

【００２３】また、μＣＯＭ１１には、装置本体がオフ
状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去／書き換
え可能な読み出し専用のメモリ（ＥＥＰＲＯＭ）１２を
接続しており、このＥＥＰＲＯＭ１２にはレンタル車両
２を識別する識別情報等の各種情報を記憶している。

【００２４】車載器１０はさらに、周知であるＧＰＳ受
信機１３、送受信部１４、表示部１５、操作部１６を備
える構成となっている。そして、ＧＰＳ受信機１３、送
受信部１４、表示部１５、操作部１６の各々はインタフ
ェース部１８を介してμＣＯＭ１１に接続している。

【００２５】ＧＰＳ受信機１３は位置情報検出手段に相
当し、ＧＰＳ衛星群を形成する複数の人工衛星４０が発
射する電波を受信して、このＧＰＳ受信機１３の現在の
位置情報を求め、この現在の位置情報をインタフェース
部１８を介してμＣＯＭ１０に出力している。なお、Ｇ
ＰＳ受信機１３における位置検出メカニズムは、当業者
には公知である通常のＧＰＳによるが、少なくとも３つ
の人工衛星４０からＧＰＳ受信機１３まで電波が到達す
るのに要する時間を計測することによって、ＧＰＳ受信
機１３の正確な位置が算出される。

【００２６】また、図示していないが、４つ以上の人工
衛星４０を利用すると、３次元的な位置も特定すること
が可能であり、本実施の形態では、移動体を２次元で管
理する場合について説明するが、レンタル車両２を３次
元で管理する必要がある場合は４つ以上の人口衛星４０
を利用することで対応することができる。

【００２７】送受信部１４は位置情報出力手段に相当
し、この送受信部１４には、例えば、デジタル携帯電話
（ＰＤＣ＝personal digital cellular）や無線装置な
どを用いることができる。そして、送受信部１４は、μ
ＣＯＭ１１から入力される情報を指定された遠隔地の通
信先に無線にて送信するとともに、管理装置３０などか
ら受信した情報をμＣＯＭ１１に出力する。

【００２８】表示部１５には、ＬＣＤ等の表示装置を用
いることが可能であり、表示部１５はμＣＯＭ１１から
入力される情報に基づいて”レンタル終了で宜しいでし
ょうか”、”レンタル料金は￥６８，０００−になりま
す。”等の各種表示を行う。なお、本実施の形態では、
表示のみの場合について説明するが、音声を出力するよ
うな実施の形態としても差し支えない。

【００２９】操作部１６は、レンタル車両２の利用者が
利用終了を希望する際に操作する終了キー、表示部１５
に表示される表示内容の選択操作を行う選択キー等を有
している。例えば、利用者等によって終了キーが操作さ
れると、この操作に応じた信号がμＣＯＭ１１に入力さ
れる。

【００３０】次に、管理装置３０の構成について説明す
る。管理装置３０には、周知であるコンピュータを用い
ており、図５に示すように、予め定めたプログラムに従
って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置
（ＣＰＵ）３０ａを有している。このＣＰＵ３０ａに
は、バスＢを介してＣＰＵ３０ａのためのプログラム等
を格納した読み出し専用のメモリであるＲＯＭ３０ｂ、
ＣＰＵ３０ａの処理作業に必要な各種データを格納する
作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリで
あるＲＡＭ３０ｃが接続されている。

【００３１】ＣＰＵ３０ａにはさらに、記憶装置３０ｄ
がバスＢを介して接続されており、この記憶装置３０ｄ
にはハードディスクなどを用いている。記憶装置３０ｄ
は、管理情報を会員に提供する管理装置３０としてコン
ピュータを機能させるための後述する管理情報提供プロ
グラムファイルなどの各種ファイルや各種データベース
などを記憶している。

【００３２】ＣＰＵ３０ａにはさらに、入力装置インタ
フェース（Ｉ／Ｆ）３０ｅ、表示装置インタフェース
（Ｉ／Ｆ）３０ｆ、無線装置インタフェース（Ｉ／Ｆ）
３０ｇがバスＢを介して接続されている。入力装置Ｉ／
Ｆ３０ｅに、キーボードやマウスを有して構成する入力
装置３１が接続されると、入力装置３１から入力された
各種入力データは、バスＢに供給されてＣＰＵ３０ａに
入力される。

【００３３】表示装置Ｉ／Ｆ３０ｆには、ＣＲＴや液晶
ディスプレイなどを用いて構成される表示装置（表示部
に相当）３２が接続されている。そして、この表示装置
Ｉ／Ｆ３０ｆは、表示装置３２の表示内容をＣＰＵ３０
ａからの指示に基づいて制御するものである。

【００３４】無線装置Ｉ／Ｆ３０ｇには、無線装置３３
が接続されており、この無線装置３３としては携帯電話
用モデム等の通信機器を用いている。そして、公衆網等
を介して、車載器１０からの情報を受信するとともに、
ＣＰＵ３０ａから入力される情報を車載器１０に送信し
ている。

【００３５】また、レンタカー会社１に設ける端末装置
１１には、パーソナル・コンピュータを用いていること
から、その基本構成は上述した管理装置３０の基本構成
と同一であるため、説明は省略する。

【００３６】次に、管理装置３０の記憶装置３０ｄに記
憶する情報について説明する。図６に示すように、上述
した記憶装置３０ｄは、管理情報提供プログラムファイ
ルＦ、会員情報データベースＤＢ１、レンタル車両情報
データベースＤＢ２、地図情報データベースＤＢ３、料
金算出情報データベースＤＢ４等を記憶している。

【００３７】管理情報提供プログラムファイルＦは、所
有するレンタル車両２を管理する上で必要な管理情報を
得るために会員登録したレンタカー会社（会員）１に対
し、車載器１０から取り込んだ位置情報に基づいて前記
管理情報を生成し、その車載器１０を搭載したレンタル
車両２を所有するレンタカー会社１に管理情報を提供す
るための各種手段としてコンピュータを機能させるため
のプログラム等を格納してる。

【００３８】会員情報データベースＤＢ１は、登録され
た会員を識別することが可能な会員情報を格納してい
る。本実施の形態では、会員をレンタカー会社１として
いることから会員情報としては、例えば会社名、住所、
決済条件、管理情報の構成を指定する構成条件、車載器
１０が搭載された車両台数、車載器１０を搭載したレン
タル車両２を示す車両情報の格納先等の各種情報を有し
て構成している。

【００３９】車両情報データベースＤＢ２は、車載器１
０が搭載されたレンタル車両２を識別することが可能な
車両情報を格納している。この車両情報は、例えば車両
番号、所有する会員を示す会員情報の格納先、搭載され
た車載器１０の識別情報等の各種情報を有して構成して
いる。

【００４０】また、上述した会員情報データベースＤＢ
１の会員情報と車両情報データベースＤＢ２の車両情報
とをお互いに関連付けることで、車両情報を参照するこ
とで、そのレンタル車両２の所有者を示す会員情報を特
定することができるようになっている。

【００４１】地図情報データベースＤＢ３は、少なくと
も管理装置３０にて管理する所定地域を示す地図情報を
格納している。なお、本実施の形態では、複数のスケー
ルで地図を表示するために複数の地図情報を予め格納し
ている。そして、取り込んだ位置情報をが示す位置を含
む領域を示す地図情報にレンタル車両２の位置を示すカ
ーソル等を重畳させた地図情報の提供を可能としてい
る。

【００４２】料金算出情報データベースＤＢ４は、レン
タル車両２のレンタル料金（利用料金）を算出するため
の料金テーブル、料金算出式等の料金算出情報を前記会
員毎に対応して格納している。例えば、料金テーブルと
しては、２４時間当たり￥１０，０００円、１２時間当
たり￥５，０００円というようなレンタル会社毎の料金
体制に応じたテーブルとなっている。

【００４３】以上説明したように、レンタカー会社（会
員）１が所有するレンタル車両（車両）２を識別するこ
とが可能な車両情報を格納した会員情報データベースＤ
Ｂ１と料金算出情報を格納した料金算出情報データベー
スＤＢ４とを記憶している記憶装置３０ｄが、特許請求
の範囲に記載の車両情報記憶手段及び料金算出情報記憶
手段として機能している。

【００４４】なお、本実施の形態においては、上述した
管理情報提供プログラムファイルＦ、会員情報データベ
ースＤＢ１、車両情報データベースＤＢ２、地図情報デ
ータベースＤＢ３、料金算出情報データベースＤＢ４等
の各種ファイルを、ＣＤ−ＲＯＭ、ＦＤ等のコンピュー
タが読み込むことができる記憶媒体から、記憶装置３０
ｄにインストールしている。しかしながら、本発明はこ
れに限定するものではなく、ファイルのインストールに
ついては、通信インタフェースなどを設け、インターネ
ットや電話回線等の通信を介してダウンロードするなど
種々異なる実施の形態とすることもできる。

【００４５】次に、上述した管理情報提供システムにお
ける車載器１０のＣＰＵ１１ａ、管理装置３０のＣＰＵ
３０ａ、並びにレンタカー会社１の端末装置１１のＣＰ
Ｕがそれぞれ行う処理概要の一例を、図６及び図７のフ
ローチャートを参照して以下に説明する。

【００４６】レンタル車両２が貸し出されて乗捨サービ
ス提供装置１０が起動されると、ＧＰＳ受信機１３にて
検出されたレンタル車両２の現在位置を示す位置情報が
ＲＡＭ１１ｃに取り込まれる（ステップＳ１１１）。そ
して、ＲＡＭ１１ｃの位置情報、ＥＥＰＲＯＭ１２の前
記識別情報等を有し、レンタル車両２の利用が開始され
たことを示す利用開始情報がＲＡＭ１１ｃに生成され
（ステップＳ１１２）、この利用開始情報が送受信部１
４に出力されることで、送受信部１４から管理装置３０
に送信される（ステップＳ１１３：位置情報出力手
段）。

【００４７】また、管理装置３０において、無線装置３
３にて車載器１０からの利用開始情報が受信されると、
この利用開始情報はＲＡＭ３０ｃに格納される（ステッ
プＳ２１１）。そして、この利用開始情報が有するレン
タル車両２の識別情報に対応する車両情報が、記憶装置
３０ｄの車両情報データベースＤＢ２から選択される
（ステップＳ２１２：選択手段）。

【００４８】選択された車両情報に関連付けられた会員
情報が会員情報データベースＤＢ１から抽出されること
で、利用開始情報を出力した車載器１０を搭載したレン
タル車両２を所有するレンタカー会社（会員）１が特定
されると、このレンタカー会社１に対し、利用開始情報
と会員情報とに基づいて、レンタル車両２の利用が開始
されたことを示す管理情報（開始）がＲＡＭ３０ｃに生
成され（ステップＳ２１３：管理情報生成手段）、この
管理情報（開始）が無線装置３３に出力されることで、
管理情報（開始）はインターネットＮを介してレンタカ
ー会社１の端末装置１１に送信される（ステップＳ２１
４：管理情報出力手段）。

【００４９】なお、本実勢形態では、利用開始情報が有
する位置情報が示す位置を含む領域を示す地図情報が地
図情報データベースＤＢ３から抽出され、この地図情報
が示す地図上のレンタル車両２の現在位置を示すカーソ
ル等のデータがその地図情報に付加され、この地図情報
を有する管理情報を生成するようにしている。

【００５０】また、レンタカー会社１において、端末装
置１１にて管理情報（開始）が受信されると（ステップ
Ｓ３１１）、この管理情報はレンタル車両２の履歴とし
て記憶媒体に記憶され（ステップＳ３１２）、管理情報
に基づいて表示部（図示せず）に利用開始画面を表示す
るための利用開始画面情報が生成され、この画面情報が
表示部に出力されることで、表示部に利用開始画面が表
示される（ステップＳ３１３：表示制御手段）。

【００５１】さらに、管理情報が有する位置情報を表示
部に表示させるための位置情報画面情報が生成され、こ
の画面情報が表示部に出力されることで、例えば、図８
に示す位置情報画面が表示部に表示される（ステップＳ
３１４：表示制御手段）。なお、位置情報画面は、図８
に示すように、位置情報を表示する位置情報表示エリア
Ｍ１と、レンタル車両２の現在位置を示すカーソルＣが
重畳された地図情報を表示する地図表示エリアＭ２と、
を有している。

【００５２】なお、本実施の形態では、管理情報が有す
る位置情報は、レンタル車両２の進行方向、車両番号、
検出した日時、緯度、経度、レンタル車両２の速度等の
情報を有しており、これらの各情報は図８に示すように
位置情報表示エリアＭ１に表示される。また、管理情報
が有する地図情報は地図表示エリアＭ２に表示される。
このように位置情報をすることで、レンタカー会社１は
レンタル車両２の現在位置を容易に把握することができ
る。

【００５３】また、車載器１０において、利用開始情報
が出力されると、所定時間（例えば、１分等）が経過す
るとタイムアウトするタイマがスタートされる（ステッ
プＳ１１４）。そして、タイマがタイムアウトしたか否
かが判定される（ステップＳ１１５）。タイマがタイム
アウトしていないと判定された場合は（ステップＳ１１
５でＮ）、この判定処理を繰り返すことで、タイマがタ
イムアウトするのを待つ。一方、タイマがタイムアウト
していると判定された場合は（ステップＳ１１５で
Ｙ）、ＧＰＳ受信機１３にて検出されたレンタル車両２
の現在位置を示す位置情報がＲＡＭ１１ｃに取り込まれ
る（ステップＳ１１６）。

【００５４】そして、操作部１６からの入力信号に基づ
いて、利用者から利用終了が要求されたか否かが判定さ
れる（ステップＳ１１７：利用終了検出手段）。利用終
了は要求されていないと判定された場合は（ステップＳ
１１７でＮ）、ＲＡＭ１１ｃの位置情報にＥＥＰＲＯＭ
１２の前記識別情報等が付加されて送受信部１４に出力
されることで、位置情報は送受信部１４から管理装置３
０に送信される（ステップＳ１１８：位置情報出力手
段）。そして、位置情報が出力されると、タイマが再ス
タートされ、その後ステップＳ１１５に戻り、一連の処
理を繰り返す。

【００５５】また、管理装置３０において、無線装置３
３にて車載器１０から位置情報が受信されると、この位
置情報はＲＡＭ３０ｃに格納される（ステップＳ２２
１）。そして、位置情報に付加されたレンタル車両２の
識別情報に対応する車両情報が、記憶装置３０ｄの車両
情報データベースＤＢ２から選択される（ステップＳ２
２２：選択手段）。

【００５６】そして、ステップＳ２１３と同様に、選択
された車両情報に関連付けられた会員情報が会員情報デ
ータベースＤＢ１から抽出されることでレンタカー会社
１（会員）が特定され、このレンタカー会社に対し、利
用中のレンタル車両２の現在位置を示す位置情報を有す
る管理情報（利用中）がＲＡＭ３０ｃに生成され（ステ
ップＳ２２３：管理情報生成手段）、この管理情報（利
用中）が無線装置３３に出力されることで、管理情報
（開始）はインターネットＮを介してレンタカー会社１
の端末装置１１に送信される（ステップＳ２２４：管理
情報出力手段）。

【００５７】また、レンタカー会社１において、端末装
置１１にて管理情報（利用中）が受信されると（ステッ
プＳ３２１）、この管理情報はレンタル車両２の履歴と
して記憶媒体に時系列的に記憶され（ステップＳ３２
２）、管理情報が有する位置情報を表示部に表示させる
ための位置情報画面情報が生成され、この画面情報が表
示部に出力されることで、例えば、図８に示す位置情報
画面が表示部に表示される（ステップＳ３２３：表示制
御手段）。

【００５８】また、車載器１０において、利用終了が要
求されたと判定された場合は（ステップＳ１１７で
Ｙ）、ＲＡＭ１１ｃの位置情報、ＥＥＰＲＯＭ１２の前
記識別情報等を有し、レンタル車両２の利用が終了され
ることを示す利用終了情報がＲＡＭ１１ｃに生成され
（ステップＳ１１９）、この利用終了情報が送受信部１
４に出力されることで、送受信部１４から管理装置３０
に送信される（ステップＳ１２０：位置情報出力手
段）。

【００５９】また、管理装置３０において、無線装置３
３にて車載器１０から利用終了情報が受信されると、こ
の利用終了情報はＲＡＭ３０ｃに格納される（ステップ
Ｓ２３１）。そして、利用終了情報に付加されたレンタ
ル車両２の識別情報に対応する車両情報が、記憶装置３
０ｄの車両情報データベースＤＢ２から選択される（ス
テップＳ２３２：選択手段）。

【００６０】選択された車両情報に関連付けられた会員
情報が会員情報データベースＤＢ１から抽出されること
でレンタカー会社１（会員）が特定され、この会員情報
に対応する料金算出情報が料金算出情報データベースＤ
Ｂ４から抽出され、この料金算出情報に基づいてレンタ
ル車両２のレンタル料金が算出される（ステップＳ２３
３）。

【００６１】抽出された会員情報が示す決済条件に基づ
いて算出されたレンタル料金に対する決済処理が行われ
る（ステップＳ２３４）。そして、決済処理が終了する
と、利用終了情報を送信した車載器１０が搭載されたレ
ンタル車両２の利用者に対し、レンタル料金と決済が行
われたことを通知するための決済結果情報がＲＡＭ３０
ｃに生成され（ステップＳ２３５）、この決済結果情報
が無線装置３３に出力されることで、決済結果情報は該
当する車載器１０に送信される（ステップＳ２３６）。

【００６２】また、車載器１０において、送受信部１４
にて管理装置３０からの決済結果情報が受信されると
（ステップＳ１３１）、この決済結果情報をレンタル車
両２の利用者に確認させるための決済結果画面を表示部
１５に表示させるための決済結果画面情報がＲＡＭ１１
ｃに生成され、この決済結果画面情報が表示部１５に出
力されることで、表示部１５に決済結果画面が表示され
（ステップＳ１３２）、利用者による操作部１６の確認
操作に応じて処理が終了される。

【００６３】また、管理装置３０において、決済結果情
報が送信されると、ステップＳ２１３と同様に、選択さ
れた車両情報に関連付けられた会員情報が会員情報デー
タベースＤＢ１から抽出されることでレンタカー会社１
（会員）が特定され、このレンタカー会社に対し、レン
タル車両２の利用が終了されたことを示す管理情報（終
了）が、受信した利用終了情報の位置情報、レンタル料
金情報、決済結果情報等を有してＲＡＭ３０ｃに生成さ
れる（ステップＳ２３７：管理情報生成手段）。

【００６４】生成された管理情報（終了）が無線装置３
３に出力されることで、管理情報（終了）はインターネ
ットＮを介してレンタカー会社１の端末装置１１に送信
される（ステップＳ２３８：管理情報出力手段）。

【００６５】また、レンタカー会社１において、端末装
置１１にて管理情報（終了）が受信されると（ステップ
Ｓ３３１）、この管理情報はレンタル車両２の履歴とし
て記憶媒体に時系列的に記憶され（ステップＳ３３
２）、管理情報（終了）が有する位置情報を表示部に表
示させるための位置情報画面情報が生成され、この画面
情報が表示部に出力されることで、図８に示す最新の位
置情報画面が表示部に表示される（ステップＳ３３３：
表示制御手段）。

【００６６】その後、レンタル車両２の利用の終了、レ
ンタル料金、決済結果等を示す利用終了画面を表示部に
表示するための利用終了画面情報が生成され、この画面
情報が表示部に出力されることで、表示部に利用終了画
面が表示される（ステップＳ３３４：表示制御手段）。

【００６７】以上説明した本実施の形態では、車載器１
０のＣＰＵ１１ａは、特許請求の範囲に記載の位置情報
出力手段及び利用終了検出手段として機能し、また、管
理装置３０のＣＰＵ３０ａは、特許請求の範囲に記載の
選択手段、管理情報生成手段、並びに管理情報出力手段
として機能している。また、レンタカー会社１の端末装
置１１のＣＰＵ（図示せず）のＣＰＵは、特許請求の範
囲に記載の表示制御手段として機能している。

【００６８】次に、上述した本発明に係る管理情報提供
システムの処理概要を説明する。レンタカー会社等が会
員登録されると、この会員に対して車載器１０が提供さ
れ、この車載器１０は会員が所有するレンタル車両２毎
に搭載される。また、会員を識別するための会員情報、
及び会員が所有するレンタル車両１を識別する車両情報
が記憶装置３０ｄの会員情報データベースＤＢ１及び車
両情報データベースＤＢ２にそれぞれ関連付けて記憶さ
れる。

【００６９】例えば、レンタル会社１（Ａ）のレンタル
車両２（Ａ）が利用者によって利用開始されると、車載
器１０が出力した位置情報を有する利用開始情報が管理
装置３０に取り込まれる。そして、管理装置３０にて取
り込んだ利用開始情報に基づいて管理情報（開始）が生
成されてレンタル会社１（Ａ）に送信される。そして、
レンタル会社１（Ａ）では、受信した会員情報（開始）
に基づいて、利用開始画面と図８に示す位置情報画面が
端末装置１１の表示部に表示されるため、レンタル会社
１（Ａ）はレンタル車両２（Ａ）の利用が開始されたこ
とを把握することができる。

【００７０】レンタル車両２（Ａ）の利用が開始された
後は、車載器１０にて所定時間毎に検出された位置情報
が管理装置３０に対して出力される。そして、この位置
情報を取り込んだ管理装置３０では、管理情報（利用
中）が生成されてレンタル会社１（Ａ）送信される。そ
して、レンタル会社１（Ａ）では、受信した会員情報
（利用中）に基づいた位置情報画面に表示部の表示内容
が更新される。このように位置情報を所定時間毎に更新
することで、レンタル会社１（Ａ）は利用中のレンタル
車両２（Ａ）の位置をリアルタイムで把握することがで
きる。

【００７１】その後、利用者によって利用終了が要求さ
れると、車載器１０にてその時点の位置情報を有する利
用終了情報が生成されて管理装置３０に出力される。そ
して、管理装置３０にて取り込んだ利用終了情報に基づ
いてレンタル料金（利用料金）が算出され、このレンタ
ル料金に対する決済処理が、予め会員から提示された決
済情報に基づいて行われる。そして、この決済結果を示
す決済結果情報が車載器１０に送信される。

【００７２】また、レンタカー会社１（Ａ）に対して利
用終了、レンタル料金、レンタル車両２（Ａ）の現在位
置、決済結果等の各種情報を有する管理情報（終了）が
生成されて送信される。そして、レンタル会社１（Ａ）
では、受信した会員情報（終了）に基づいた位置情報画
面に表示部の表示内容が更新され、利用終了画面が表示
されるため、レンタル会社１（Ａ）はレンタル車両２
（Ａ）の利用が終了し、レンタル料金の決済が終了した
ことを把握することができる。

【００７３】以上説明したように、レンタカー会社（会
員）１が所有するレンタル車両２に搭載された車載器１
０から取り込んだ位置情報に基づいて、レンタル車両２
を管理する上で必要な管理情報を生成してレンタカー会
社１に出力することで、レンタカー会社１から管理情報
の提供に対する報酬を得ることができるため、車載器１
０の製造元、販売元等が管理情報提供システムを用いる
ことで、車載器１０を低価格若しくは無料にてレンタカ
ー会社１に提供することができる。

【００７４】また、レンタカー会社（会員）１にとって
は車載器１０を低価格で得ることが可能となり、システ
ムを導入する必要もなくなるため、容易に所有するレン
タル車両２の管理を行えるようになる。特に、会員側に
おけるシステムの導入を不要とすることで、管理、運
用、保守等を行う人材の確保も最低限に抑えることがで
きるため、中小企業、個人等でも所有車両の管理を容易
に行えるようになる。

【００７５】さらに、レンタル車両２の現在位置を示す
地図情報を有する管理情報を生成し、この地図情報に基
づいた地図を会員側の端末装置１１の表示部に表示させ
ているので、レンタカー会社（会員）１は表示部に表示
される地図によって車両の現在位置を速やかに把握する
ことができる。また、地図情報を生成するための大容量
の地図情報データベースＤＢ３をレンタカー会社１が所
有する必要がなくなり、管理情報を参照するブラウザ等
のソフトウェアと端末装置（表示部を含む）を用意する
のみで、レンタル車両２の管理を容易に行うことができ
る。

【００７６】また、車載器１０にてレンタル車両２の利
用終了の検出に応じた位置情報を検出すると、この位置
情報とレンタル会社（会員）１に対応した料金算出情報
とに基づいて算出した車両のレンタル料金（利用料金）
を有する管理情報を生成するので、会員は管理情報を参
照することで車両の利用が終了したことを認識すると共
に、そのレンタル料金も速やかに把握することができ
る。また、会員側では利用料金を算出するためのソフト
ウェア等を用意する必要がなくなり、システムを導入し
た提供側では付加価値の高い管理情報を提供することが
できる。

【００７７】なお、上述した本実施の形態では、会員が
レンタカー会社１の場合について説明したが、本発明は
これに限定するものではなく、宅配車両等を所有する運
送会社、タクシーを所有するタクシー会社等を会員とし
ても上述した作用効果と同等の作用効果を得ることがで
きる。

【００７８】また、上述した本実施の形態では、表示制
御手段をレンタカー会社１の端末装置１１にて実現する
場合について説明したが、レンタカー会社１に設けた表
示部の表示内容を管理装置３０から制御するというよう
に、表示制御手段を管理装置３０にて実現するようにし
ても差し支えない。

【００７９】さらに、上述した本実施の形態では、管理
装置３０からレンタカー会社１に管理情報を提供する場
合について説明したが、本発明はこれに限定するもので
はなく、会員情報が営業所を識別するための営業所情報
等を有する構成として、管理情報をレンタカー会社１の
営業所等に直接提供するなど種々異なる実施の形態とす
ることができる。

【００８０】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載した
本発明の管理情報提供方法によれば、会員が所有する車
両に搭載された車載器から取り込んだ位置情報に基づい
た車両を管理する上で必要な管理情報を生成して会員に
出力することで、会員から管理情報の提供に対する報酬
を得ることができるため、車載器の製造元、販売元等が
管理情報提供方法を用いることで、車載器を低価格若し
くは無料にて会員に提供することができる。また、会員
にとっては車載器を低価格で得ることが可能となり、シ
ステムを導入する必要もなくなるため、容易に所有車両
の管理を行えるようになる。特に、会員側におけるシス
テムの導入を不要とすることで、管理、運用、保守等を
行う人材の確保も最低限に抑えることができるため、中
小企業、個人等でも所有車両の管理を容易に行えるよう
になる。

【００８１】以上説明したように請求項２に記載した本
発明の管理情報提供システムによれば、レンタカー会
社、運送会社、タクシー会社等の会員が所有する車両に
搭載された車載器から取り込んだ位置情報に基づいて車
両を管理する上で必要な管理情報を生成して会員に出力
することで、会員から管理情報の提供に対する報酬を得
ることができるため、車載器の製造元、販売元等が管理
情報提供システムを用いることで、車載器を低価格若し
くは無料にて会員に提供することができる。また、会員
にとっては車載器を低価格で得ることが可能となり、シ
ステムを導入する必要もなくなるため、容易に所有車両
の管理を行えるようになる。特に、会員側におけるシス
テムの導入を不要とすることで、管理、運用、保守等を
行う人材の確保も最低限に抑えることができるため、中
小企業、個人等でも所有車両の管理を容易に行えるよう
になる。

【００８２】請求項３に記載の発明によれば、請求項２
に記載の発明の効果に加え、車両の現在位置を示す地図
情報を有する管理情報を生成し、この地図情報に基づい
た地図を会員側の表示部に表示させているので、会員は
表示部に表示される地図によって車両の現在位置を速や
かに把握することができる。また、地図情報を生成する
ための大容量の地図データベースを会員側が所有する必
要がなくなり、管理情報を参照するブラウザ等のソフト
ウェアと表示部を用意するのみで、車両の管理を容易に
行うことができる。

【００８３】請求項４に記載の発明によれば、請求項２
又は３に記載の発明の効果に加え、車載器にて車両の利
用終了の検出に応じた位置情報を検出すると、この位置
情報と会員に対応した料金算出情報とに基づいて算出し
た車両の利用料金を有する管理情報を生成するので、会
員は管理情報を参照することで車両の利用が終了したこ
とを認識すると共に、その利用料金も速やかに把握する
ことができる。また、会員側では利用料金を算出するた
めのソフトウェア等を用意する必要がなくなり、システ
ムを導入した提供側では付加価値の高い管理情報を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の管理情報提供システムの概略構成を示
す図である。

【図２】本発明に係る管理情報提供システムの概略構成
を説明するための図である。

【図３】図２の車載器の概略構成を示す構成図である。

【図４】図２の管理装置の概略構成を示す構成図であ
る。

【図５】管理装置のファイル構成を説明するための図で
ある。

【図６】車載器、管理装置、レンタカー会社の端末装置
の各ＣＰＵが行う本発明に係る処理概要の一部を示すフ
ローチャートである。

【図７】車載器、管理装置、レンタカー会社の端末装置
の各ＣＰＵが行う本発明に係る処理概要の他の一部を示
すフローチャートである。

【図８】レンタカー会社にて表示される位置情報の表示
例を示す図である。

【符号の説明】

１０ 車載器 １１ａ１ 位置情報出力手段（車載器のＣＰＵ） １１ａ２ 利用情報検出手段（車載器のＣＰＵ） １３ 位置情報検出手段（ＧＰＳ受信機） ３３ 位置情報取込手段（無線装置） Ｄ１ 車両情報記憶手段（記憶装置） Ｄ２ 料金算出情報記憶手段（記憶装置） Ｌ 表示部（端末装置の表示部） Ｐ１ 選択手段（管理装置のＣＰＵ） Ｐ２ 管理情報生成手段（管理装置のＣＰＵ） Ｐ３ 管理情報出力手段（管理装置のＣＰＵ） Ｐ４ 表示制御手段（端末装置のＣＰＵ）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め定められた会員に対し、該会員が所
   有する車両を管理する上で必要な管理情報を提供する管
   理情報提供方法であって、 前記会員が所有する前記車両を識別することが可能な車
   両情報を登録する過程と、 前記車両に搭載された車載器が検出して出力した該車両
   の現在位置を示す位置情報を取り込む過程と、 前記取り込んだ位置情報に対応する前記車両情報を、前
   記登録された車両情報の中から選択する過程と、 前記選択した車両情報から前記会員を特定し、該会員に
   対する前記管理情報を前記取り込んだ位置情報に基づい
   て生成する過程と、 前記生成した管理情報を前記特定した会員に出力する過
   程と、 を備えることを特徴とする管理情報提供方法。
2. 【請求項２】 車両の現在位置を示す位置情報を検出す
   る位置情報検出手段と、前記位置情報検出手段が検出し
   た位置情報を前記車両の外部に出力する位置情報出力手
   段と、を備える車載器が、予め定められた会員が有する
   前記車両に搭載され、該車載器から取り込んだ前記位置
   情報に基づいて前記会員が当該車両を管理する上で必要
   な管理情報を提供する管理情報提供システムであって、 前記会員が所有する前記車両を識別することが可能な車
   両情報を記憶する車両情報記憶手段と、 前記車載器の前記位置情報出力手段が出力した前記位置
   情報を取り込む位置情報取込手段と、 前記位置情報取込手段が取り込んだ前記位置情報に対応
   する前記車両情報を前記車両情報記憶手段から選択する
   選択手段と、 前記選択手段が選択した前記車両情報から前記会員を特
   定し、該会員に対する前記管理情報を前記取り込んだ位
   置情報に基づいて生成する管理情報生成手段と、 前記管理情報生成手段が生成した前記管理情報を前記特
   定した会員に出力する管理情報出力手段と、 を備えることを特徴とする管理情報提供システム。
3. 【請求項３】 前記管理情報生成手段は、前記車両の現
   在位置を地図上に示す地図情報を有する前記管理情報を
   生成する構成とし、 前記管理情報出力手段が出力した前記管理情報が有する
   前記地図情報に基づいた前記地図を前記管理側の表示部
   に表示させる表示制御手段をさらに備えることを特徴と
   する請求項２に記載の管理情報提供システム。
4. 【請求項４】 前記車載器は、利用者による前記車両の
   利用終了を検出する利用終了検出手段をさらに備える構
   成とし、 前記車両の利用料金を算出するための料金算出情報を前
   記会員毎に対応して記憶する料金算出情報記憶手段をさ
   らに備え、 前記位置情報検出手段は、前記利用終了検出手段による
   前記利用終了の検出に応じて前記位置情報を検出し、 前記管理情報生成手段は、前記利用終了の検出に応じて
   前記位置情報出力手段が出力した位置情報と前記料金算
   出情報記憶手段が記憶している料金算出情報とに基づい
   て算出した前記利用料金を有する前記管理情報を生成す
   ることを特徴とする請求項２又は３に記載の管理情報提
   供システム。