JP2003085469A - 資金集中管理システム、資金集中管理方法、資金集中プログラム、及び資金集中管理プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

資金集中管理システム、資金集中管理方法、資金集中プログラム、及び資金集中管理プログラムを記憶した記憶媒体

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JP2003085469A
JP2003085469A JP2001271744A JP2001271744A JP2003085469A JP 2003085469 A JP2003085469 A JP 2003085469A JP 2001271744 A JP2001271744 A JP 2001271744A JP 2001271744 A JP2001271744 A JP 2001271744A JP 2003085469 A JP2003085469 A JP 2003085469A
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Japan
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group
company
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JP2001271744A
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Masakazu Arikawa
正和 有川
Hiroshi Kurihara
宏 栗原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各グループ企業の資金管理を容易にする資金
集中管理システムを提供すること。 【解決手段】 グループ企業7の資金を銀行システム9
4の資金集中口座96に通貨種類ごとに集中させる。各
グループ企業7の資金の残高は、資金管理システム91
の預り金テーブル97で管理する。グループ企業間同士
の商取引の場合は、資金集中管理システム91は、買掛
金データベース98の情報に基づいて預り金テーブル9
7の残高を更新する。この際に資金集中口座96の資金
は動かない。そして、グループ企業間の決済条件(ユー
ザンス、決済日)は、統一してある。また、決済条件統
一することによって、資金繰りが困難になるグループ企
業のために、預り金テーブルのマイナス残高、及び資金
管理システム91がグループ企業に行うローンを可能と
し、グループ企業7の資金調達を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、資金集中管理シス
テム、資金集中管理方法、及び資金集中管理プログラム
を記憶した記憶媒体に関し、例えばグループを構成する
グループ企業の資金を集中管理するものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、企業間の業務提携、企業内に複数
の事業単位を設けるカンパニー制の採用、あるいは複数
の企業を統括する持ち株会社の設立など、企業のグルー
プ化が進展している。これらの企業グループは、グルー
プを構成することによるメリットを生かし、業務の様々
な効率化、合理化を図っている。
【0003】このような業務の効率化、合理化を図るも
のにグループ企業の資金を一括して集中管理する資金集
中管理システムがある。これは、グループを構成するグ
ループ企業の資金を通貨種類ごとに1つの銀行口座に集
中し、各グループ企業の保有分の内訳である預り金テー
ブルの残高を増減することにより、グループ企業間の取
引をキャッシュレス決済するものである。これにより、
グループ企業間での取引においては実送金を行う必要が
なくなる。
【0004】従来の資金集中管理システムにおけるグル
ープ企業間の取引のユーザンスの設定は企業ごとに異な
っていた。ユーザンスとは代金の支払い猶予期間のこと
である。即ち、商取引が行われた場合、商品の受け渡し
が行われてから所定の猶予期間の後代金の支払いが行わ
れることとなる。ユーザンスの間、購入代金は買掛金と
して無利子負債となる。例えば、ユーザンスが60日、
及び決済日を毎月15日に設定している企業は、4月中
に購入した商品の買掛金を、6月15日に決済する。こ
れは一例であって決済の仕方は個々の企業と取引先との
取り決めによる。代金を支払う企業としてはユーザンス
が長いほど資金繰りが容易になる一方、代金を受け取る
企業としては資金繰りが困難になる。このようにユーザ
ンスと資金繰には密接な関係があるため、従来の資金集
中管理システムでは、各グループ企業の資金繰りの都合
をユーザンスの長短が補う一面があった。このような資
金集中管理システムにより、振り込み手数料の発生の軽
減若しくは防止、経理事務の合理化、資金の効率的な運
用、決済リスク(決済の不履行)の回避などを図ること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の資金集中管理シ
ステムでは、グループ企業間取引のユーザンスが統一さ
れていなかったため、預り金テーブルの残高の付け替え
が同日付にて行えないことにより資金管理業務が煩雑と
なっていた。また、ユーザンスの統一を図った場合、ユ
ーザンスが短くなるグループ企業においては、支払い猶
予期間が短くなるため資金繰りが困難になることが考え
られる。
【0006】そこで、本発明の目的は、グループ企業の
資金の運営を効率化することのできる資金集中管理シス
テムなどを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、グループを
なす企業の資金を通貨種類ごとの単一口座である資金集
中口座に集めて集中管理する資金集中管理システムであ
って、前記グループをなす企業間の決済条件を統一した
ことを特徴とする資金集中管理システムを提供する。請
求項2に記載の発明では、前記決済条件の統一は、代金
支払いの猶予期間を統一したことを特徴とする請求項1
に記載の資金集中管理システムを提供する。請求項3に
記載の発明では、前記決済条件の統一は、決済日を統一
したことを特徴とする請求項1に記載の資金集中管理シ
ステムを提供する。請求項4に記載の発明では、前記資
金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳を前記
各企業ごとに区分して記憶した預り金テーブルと、代金
支払いの統一した決済条件にて前記グループに属する1
の企業から前記グループに属する他の企業に代金を支払
う買掛金情報を取得する買掛金情報取得手段と、前記買
掛金情報取得手段にて取得した前記買掛金情報に基づい
て前記預り金テーブルの残高を更新する更新手段と、を
更に具備したことを特徴とする請求項1に記載の資金集
中管理システムを提供する。請求項5に記載の発明で
は、前記預り金テーブルの残高は一定額のマイナス残高
を許容し、更に前記グループに属する企業の要求によ
り、該企業に資金を融資する融資手段を具備することを
特徴とする請求項4に記載の資金集中管理システムを提
供する。請求項6に記載の発明では、預かり金テーブル
と、買掛金情報取得手段と、更新手段とを備えグループ
をなす企業の資金を通貨種類ごとの単一口座である資金
集中口座に集めて集中管理するコンピュータにおいて、
前記預り金テーブルで、前記資金集中口座における資金
残高の各企業ごとの内訳を前記各企業ごとに区分して記
憶する記憶ステップと、前記買掛金情報取得手段で、代
金支払いの統一した決済条件にて前記グループに属する
1の企業から前記グループに属する他の企業に代金を支
払う買掛金情報を取得する買掛金情報取得ステップと、
前記更新手段で、前記取得した前記買掛金情報に基づい
て前記預り金テーブルの残高を更新する更新ステップ
と、を備えたことを特徴とする資金集中管理方法を提供
する。請求項7に記載の発明では、グループをなす企業
の資金を通貨種類ごとの単一口座である資金集中口座に
集めて集中管理する資金集中管理プログラムであって、
前記資金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳
を前記各企業ごとに区分して記憶する記憶機能と、代金
支払いの統一した決済条件にて前記グループに属する1
の企業から前記グループに属する他の企業に代金を支払
う買掛金情報を取得する買掛金情報取得機能と、前記買
掛金情報取得機能にて取得した前記買掛金情報に基づい
て前記記憶した前記資金残高を更新する更新機能と、を
備えたことを特徴とする資金集中管理プログラムを提供
する。請求項8に記載の発明では、グループをなす企業
の資金を通貨種類ごとの単一口座である資金集中口座に
集めて集中管理する資金集中管理プログラムを記憶した
コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、前記
資金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳を前
記各企業ごとに区分して記憶する記憶機能と、代金支払
いの統一した決済条件にて前記グループに属する1の企
業から前記グループに属する他の企業に代金を支払う買
掛金情報を取得する買掛金情報取得機能と、前記買掛金
情報取得機能にて取得した前記買掛金情報に基づいて前
記記憶した前記資金残高を更新する更新機能と、を備え
たことを特徴とする資金集中管理プログラムを記憶した
コンピュータが読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本実施の形態は、グループを形成
する各グループ企業間の支払猶予期間(以下ユーザン
ス)を統一することにより、グループ企業の資金管理を
容易にすると共に、ユーザンスの統一に伴う各グループ
企業の資金の過不足を資金集中管理システムの融資機能
を用いて吸収するものである。更にユーザンスの統一に
より資金集中管理システムの運営を効率化することもで
きる。以下、本発明の好適な実施の形態について、図1
から図7を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本実施の形態に係る資金集中管理
システムのネットワーク構成を示した図である。資金集
中管理システムは、グループ企業7、幹事企業8、銀行
システム94などから構成されている。ここで、グルー
プ企業とは、相互の資本関係の有無を問わず、何らかの
商取引を相互に、或いは一方から他方にのみ行う可能性
のある企業を総称し、子会社、関連会社、関連企業より
も広い概念である。なお、図1ではグループ企業7、
7、7、・・・、を3つのみ示したが、グループ企業の
数は3つに限定されず、より多数のグループ企業の参加
が可能である。
【0010】各グループ企業7は、それぞれ端末装置
9、9、9、・・・、(以下、端末装置を特に区別しな
い場合は単に端末装置9と記す)を備えている。一方幹
事企業8は資金集中管理装置111を備えている。
【0011】資金集中管理装置111は、全てのグルー
プ企業7の資金を一括管理している装置である。資金集
中管理装置111は、銀行システム94と専用回線10
で接続されており、各グループ企業7は、資金集中管理
装置111によって、入金や支払いを代行してもらった
り、残高照会などを行うことができる。なお、専用回線
10は、公衆回線、その他の回線とすることも可能であ
る。この場合、送信データを暗号化するなどのセキュリ
ティ対策が講じられることとなる。幹事企業8はグルー
プ企業の1つであって、各グループ企業7の資金を一括
管理する業務を行っている。グループ企業7は、資金集
中管理装置111に接続することにより資金集中管理シ
ステムのサービスを受けることができる。
【0012】また、本実施の形態では、一例としてグル
ープ企業7の資金集中管理を幹事企業8が行うものとす
るが、これに限定するものではなく、例えば資金集中管
理は銀行に委託するなど、資金集中管理を別の事業体が
行っても良い。
【0013】以下に、資金集中管理システムの概念につ
いて説明する。本実施の形態は、資金集中管理システム
によりグループ企業7の資金の流れを効率化できると共
に、ユーザンスの統一によって各グループ企業7に生じ
る資金の過不足を調節する。
【0014】図2は、資金集中管理システムを説明する
ための概念図である。資金集中管理システムは、グルー
プを構成する企業7、7、・・・、の資金を1つの口座
に集中し、一括管理するものである。なお、図2ではグ
ループ企業7、7、・・・、を2つのみ示したが、グル
ープ企業の数は2つに限定されず、より多数のグループ
企業の参加が可能である。
【0015】資金集中管理システムは銀行システム94
を含んでいる。銀行システム94は、銀行内に設けられ
た電子化されたシステムで、例えば、サーバ装置などの
コンピュータにより構成されている。以下に述べる銀行
システム94の動作は、銀行システム94が具備したC
PU(中央処理装置)が、所定のプログラムに従って処
理するものである。
【0016】銀行システム94は、資金回収口座92、
92、・・・、(以下、資金回収口座92と記す)、資
金集中口座96などから構成されている。資金回収口座
92は、各グループ企業7ごとに設けられており、各グ
ループ企業7がグループ外の取引先から代金を受け取る
際に使用する口座である。各グループ企業7は、グルー
プ外の取引先に代金を資金回収口座92に振り込むよう
に予め申し合わせてある。図2では資金回収口座は92
は1つの口座として記してあるが、例えば円用の口座、
ドル用の口座、ユーロ用の口座といったように、通貨種
類ごとに口座が開設されている。グループ外企業は、入
金する通貨種類に対応した口座に代金を振り込むことに
なっている。なお、単一の資金回収口座92によって、
各種類の通貨の入金を受付け、これを資金集中口座96
に移動する際に、通貨種類によって振り分けるように構
成することも可能である。
【0017】資金集中口座96は、資金回収口座92に
振り込まれた資金を一元的に蓄え管理する口座である。
資金回収口座92に振り込まれた資金は、同日付にて資
金集中口座96に移動させられる。資金集中口座96は
通貨種類ごとに区分されており、資金回収口座92に振
り込まれた代金はその通貨種類に応じて資金集中口座9
6の対応する区分に移動させられる。する際に、通貨種
類に応じた区分に移動させられる。本実施の形態では、
資金集中口座96は、一例として円、ドル、ユーロに区
分されているものとする。
【0018】銀行システム94は、グループ外企業の取
引先口座90、90、・・・から資金回収口座92に入
金があった際に、当該入金に係る入金データを資金集中
管理システム91に送信する。また銀行システム94
は、資金集中口座96に蓄えられた資金の残高の更新を
通貨種類ごとに行う。入金データは、例えば入金元の企
業名や、資金回収口座92の口座番号、入金額、通貨種
類、何に対する入金かなどの情報により構成されてい
る。
【0019】銀行システム94は、資金集中管理システ
ム91から支払いデータを受信し、資金集中口座96に
蓄えられている資金から、支払いデータで規定されてい
る金額をグループ外企業の取引先口座100、100、
・・・、に送金する。支払いデータは、例えば、通貨種
類、支払い金額、支払い先企業名、支払い先の銀行名及
び口座番号などから構成されている。以上のように、銀
行システム94は、グループ外企業からの代金入金の受
領、受領した代金の保管、及び、グループ外企業への代
金の支払いなどを行う。
【0020】資金集中管理システム91は、専用回線に
よって銀行システム94及び各グループ企業7の端末装
置と接続可能となっている。資金集中管理システム91
は、預り金テーブル97によって資金集中口座96に蓄
えられた資金の各グループ企業7ごとの内訳を管理す
る。預り金テーブル97は、各グループ企業7ごとに区
分されている。そして各区分は更に円、ドル、ユーロの
通貨種類に区分されており、各グループ企業7が資金集
中口座96に保有している資金量が通貨種類ごとに記録
されている。なお、銀行システム94と各グループ企業
7の端末装置を公衆回線などの一般的な回線を介して接
続することも可能である。
【0021】資金集中管理システム91は、銀行システ
ム94から入金データを受信すると、入金データに含ま
れる通貨種類、入金の金額を該当するグループ企業7の
区分の残高に加えてこれを更新する。また、資金集中管
理システム91は、各グループ企業7から支払い依頼デ
ータを受信し、これを取引情報データベース98に格納
する。支払い依頼データは支払い先企業が支払い元企業
に発行したインボイス、請求書などを元に作成される。
【0022】支払い依頼データには、通貨種類、支払い
金額、支払い先企業名、支払日情報、ユーザンス、支払
い先がグループ外企業である場合は、支払い先の取引先
口座100の口座番号、ユーザンスなどの取引情報が含
まれている。なお、ユーザンスは、支払い先がグループ
企業7である場合は、60日に統一されている。ここ
で、ユーザンスとは、代金の支払い猶予期間のことであ
る。即ち、企業が物やサービスなどを購入した場合、そ
の代金は買掛金となって支払が一定期間猶予されるもの
であり、商慣行上広く行われている。このように、各グ
ループ企業7は、買掛金の支払いを資金集中管理システ
ム91に依頼して代行してもらう。
【0023】また、各グループ企業の決済日も統一され
ている。例えば決済日を毎月15日とした場合、4月中
にグループ企業間で行われた商取引は、まとめて6月1
5日に決済される。取引情報データベース98に登録さ
れている支払い依頼データのうち、ユーザンスにて特定
された決済日になったものは、資金集中管理システム9
1によって支払いトランザクションが行われる。
【0024】支払い先がグループ企業7の場合は、単に
預り金テーブル97の残高を更新する。即ち、グループ
企業Aがグループ企業Bに100万円支払う場合は、預
り金テーブル97のグループ企業Aの残高を100万円
マイナスし、グループ企業Bの残高を100万円プラス
する。そして、例えば、上記の例では、6月15日の決
済日に決済する金額は、全グループ企業の4月中に行っ
た商取引を合計し、このデータを用いて預かり金テーブ
ル97を更新する。このように、グループ企業間でユー
ザンスと決済日を統一することにより、預り金テーブル
97の更新作業が容易になる。また、決済日が統一して
あるため、後に述べるネッティングも効果的に行うこと
ができる。
【0025】図3は、グループ企業間での取引(ユーザ
ンスは60日に統一されている)があった場合の資金集
中管理システム91の支払い代行を説明するための図で
ある。グループ企業Aが4月中に100万円の商品をグ
ループ企業Bに販売したとする。グループ企業Aのグル
ープ企業Bに対する買掛金は、資金集中管理システム9
1の取引情報データベース98に記録される。そして6
月15日に、預り金テーブル97のグループ企業Aの残
高から100万円を減額され、グループ企業Bの残高を
100万円増額される。
【0026】支払い先がグループ外企業の場合は、資金
集中管理システム91は、支払いデータを生成し、銀行
システム94に送信する。銀行システム94は、受信し
た支払いデータに基づいて資金集中口座96から指定さ
れた取引先口座100に指定された金額を送金する。
【0027】また、資金集中管理システム91は、各グ
ループ企業7に融資を行う機能を有している。融資の方
法には2種類ある。1つは、預り金テーブル97のマイ
ナス残高を許容し、これによって各グループ企業7に融
資を行うものである。他の1つはグループ企業7からの
申し出により、資金集中口座96に蓄えられた資金から
所望の金額を融資するものであり、これをインターカン
パニーローンと呼ぶことにする。
【0028】本実施の形態では、グループ企業7間の取
引のユーザンスを一律に60日に設定したため、ユーザ
ンスが短くなったグループ企業7は、資金の不足をきた
し、一方ユーザンスが長くなったグループ企業7は、資
金の余剰が生じる。一方、余剰資金は資金集中口座96
に預金され、資金の不足は、マイナス残高又はインター
カンパニーローンにてグループ企業7に融資されるた
め、ユーザンスの統一によって生じた資金の過不足は資
金集中管理システム91の融資機能により調整される。
【0029】また、資金管理システム91(図2)は、
通貨間の両替機能をも有している。これによって各グル
ープ企業7は、預り金テーブル97の残高を1の通貨か
ら他の通貨に両替することができる。両替レートは、資
金管理システム91に設定されている。両替は、グルー
プ企業7が資金管理システム91に両替依頼データを送
信することにより依頼される。両替依頼データは、例え
ば、両替もとの通貨種類、両替先の通貨種類、両替額、
両替日などのデータから構成されている。
【0030】資金管理システム91は、グループ企業か
ら受け取った両替依頼データに基づいて、両替日に預り
金テーブル97において、当該企業の両替元の通貨区分
の残高をマイナスし、両替先の通貨区分の残高をプラス
する。これにより、例えばグループ企業Aは、ドルで受
け取った代金を円に両替することができ、また、円で蓄
えてある残高をユーロに両替して外国企業に支払いを行
ったりすることができる。
【0031】なお、幹事企業は、専用のディーラーを擁
している。そして、各グループ企業7からの両替依頼額
と時期を前もって予測してもらい、為替のヘッジなどを
行って、資金集中口座96の資金量が最も有利に両替で
きるようにディーリングしている。そのため、資金集中
口座96の残高の合計と、預り金テーブル97の残高が
必ずしも一致しているわけではなく、ディーリングの結
果、利益が出てた場合は、その利益を各グループ企業7
に還元する仕組みが作られている。
【0032】本実施の形態では、資金集中管理を行う企
業は幹事企業8とするが、これに限定するものではな
く、グループ企業7の中から選ばれた企業、又は資金集
中管理のためにグループ企業7により設立された会社、
または、資金集中管理を委託された第三者などでもよ
く、グループ企業7への入金記録を管理したりグループ
企業7の支払業務を代行する。
【0033】図4は、資金集中管理システム91を構成
するのに使用する資金集中管理装置111の構成を示し
た図である。資金集中管理装置111は、制御部141
にバスライン158を介してキーボード148、マウス
150、表示装置152、印刷装置154、通信制御装
置156、記憶装置164、記憶媒体駆動装置162、
入出力インターフェース160などが接続して構成され
ている。
【0034】制御部141は、CPU144、ROM
(Read Only Memory)142、RAM
(Random Access Memory)146
などから構成されている。ROM142は、CPU14
4が各種演算や制御を行うための各種プログラム、デー
タ及びパラメータなどを格納したリードオンリーメモリ
である。CPU144は、ROM142からプログラム
やデータ、パラメータなどを読み込むことはできるが、
これらを書き換えたり消去することはできない。
【0035】RAM146は、CPU144にワーキン
グメモリとして使用されるランダムアクセスメモリであ
る。CPU144は、RAM146にプログラムやデー
タなどを書込んだり消去したりすることができる。RA
M146は、CPU144が預かり金テーブル97を更
新したり、取引情報データベース98を更新したり、ま
た端末装置9や銀行システム94ど通信する際などに、
CPU144にワーキングエリアを提供する。
【0036】キーボード148は、資金集中管理装置1
11に対して文字や数字などの情報を入力するための装
置である。キーボート148は、幹事企業8の担当者が
資金集中管理装置111にログインするためのログイン
IDやパスワードを入力したり、資金集中管理プログラ
ム170に従って表示装置152に表示される画面の各
種入力欄に必要なデータ(例えば計算対象期間など)を
入力する際に使用する。キーボード148は、カナや英
文字などを入力するためのキーや数字を入力するための
テンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキ
ーによって構成されている。
【0037】マウス150は、ポインティングデバイス
である。GUI(Graphical User In
terface)などを用いて資金集中管理装置111
を操作する場合、表示装置152上に表示されたボタン
やアイコンをマウス150でクリックすることにより、
所定の情報の入力を行うことができる。以上、キーボー
ド148及びマウス150は、幹事企業8の担当者が、
例えば新規のグループ企業7を登録する場合や、資金集
中管理装置111を維持管理するのに必要なデータを入
力するのに使用することができる。
【0038】表示装置152は、例えば例えばCRT
(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成さ
れた情報を画面上に提示するための装置である。表示装
置152は、キーボード148やマウス150の入力結
果や、預り金テーブル97の内訳、各グループ企業7の
登録データなど、資金集中管理装置111を運営するの
に必要な情報が表示される。
【0039】、印刷装置154は、表示装置152と同
様に資金集中管理装置111を運営するのに必要なデー
タを印刷するのに使用する装置であって、例えば、イン
クジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリン
タ、ドットプリンタなどの各種プリンタ装置によって構
成されている。
【0040】通信制御装置156は、専用回線110を
介して資金集中管理装置111を端末装置9又は銀行シ
ステム94に接続するための装置であって、モデム、タ
ーミナルアダプタその他の装置によって構成されてい
る。通信制御装置156はCPU144によって制御さ
れ、所定のプロトコルに従って端末装置9との信号及び
データの送受信を行う。通信制御装置156は、端末装
置9からの支払い依頼データの受信や、銀行システム9
4から入金データの受信、及び支払いデータの送信など
に使用される。
【0041】記憶装置164は、読み書き可能な記憶媒
体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み
書きするための駆動装置によって構成されている。当該
記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、そ
の他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導
体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構
成することも可能である。記憶装置164には、資金集
中管理プログラム170、取引情報データベース98、
預り金テーブル97、その他のプログラム172、その
他のデータベース174などが格納されている。
【0042】資金集中管理プログラム170は、資金集
中管理装置111に資金集中管理機能を発揮させるため
のプログラムであって、CPU144にロードされて実
行される。取引情報データベース98は、グループ企業
7が受信した支払い依頼データが格納されている。預り
金テーブル97は、資金集中口座96に蓄えられた資金
の各グループ企業7ごとの内訳を記録したデータベース
である.
【0043】その他のプログラム172は、例えば資金
集中管理装置111を動作させるためのOS(Oper
ating System)や、各グループ企業7に融
資(インターカンパニーローン)を行う為の融資プログ
ラムなどである。その他のデータベース174は、イン
ターカンパニーローンの貸付残高や貸付先などを記録し
た融資データベースや、各グループ企業7の各種登録デ
ータなどが記録されている。
【0044】記憶媒体駆動装置162は、着脱可能な記
憶媒体を駆動してデータの読み書きを行うための駆動装
置である。着脱可能な記憶媒体としては、例えば、光磁
気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモ
リ、データをパンチした紙テープ、CD−ROMなどが
ある。なお、CD−ROMや紙テープは、読み込みのみ
可能である。記憶媒体駆動装置162を用いて記憶装置
164に記憶されたデータのバックアップを取ったり、
また、新規プログラムを資金集中管理装置111にイン
ストールしたりすることができる。
【0045】入出力インターフェース160は、例え
ば、シリアルインターフェースやその他の規格のインタ
ーフェースにより構成されている。入出力インターフェ
ース60に当該インターフェースに対応した外部機器を
接続することにより、資金集中管理装置111の機能を
拡張することができる。このような外部機器として例え
ば、ハードディスクなどの記憶装置、スピーカ、マイク
ロフォンなどがある。
【0046】図5は、資金集中管理システム91のシス
テム構成を説明するための図である。資金集中管理シス
テム91は、グループ企業接続部102、支払い実行部
104、支払いデータ作成部108、預り金テーブル更
新部106、取引情報データベース98、預り金テーブ
ル97などから構成されている。
【0047】グループ企業接続部102ないし預り金テ
ーブル更新部106の各モジュールは、資金集中管理プ
ログラム170がCPU144にロードされることによ
りソフトウェア的に構成されたものである。以下に述べ
る各部の機能は、CPUによって実行されるものであ
る。グループ企業接続部102は、端末装置9から支払
い依頼データを受信し、取引情報データベース98に格
納する。
【0048】支払い実行部104は、例えば1日に一回
起動し、当該日に支払日となる支払い依頼データを全て
検索する。これは、グループ企業間の決済日は、例えば
毎月15日などと統一してあるが、グループ企業とグル
ープ外企業との取引では、決済日がこれとは異なる場合
があるからである。検索した支払い依頼データの支払い
先がグループ企業7である場合は、これを預かり金テー
ブル106に送信する。そして、預り金テーブル更新部
106は、支払い実行部104から受信したデータに基
づいて預り金テーブル97の支払い元の企業の残高から
支払い代金を減算し、支払い先の企業の残高に支払い代
金を加算する。このように、グループ企業間の取引に関
しては、資金集中口座96内の資金は移動しない。
【0049】支払い実行部104は、検索した支払い依
頼データの支払い先がグループ外企業である場合は、こ
れを支払いデータ作成部108に送信する。支払いデー
タ作成部108は、支払い依頼データから銀行システム
94に送信する支払い依頼データを生成すると共に、支
払い元のグループ企業名と支払い金額を預り金テーブル
更新部106に送信する。預り金テーブル更新部106
は、支払い依頼データから支払い元のグループ企業7と
支払い金額を取得し、預り金テーブル97の当該グルー
プ企業7の残高から当該支払い金額を減算する。
【0050】一方、支払いデータ作成部108は、支払
いデータを作成すると銀行接続部109を介して銀行シ
ステム94に送信する。なお、支払いデータ作成部10
8は、支払い依頼データの支払い金額を取引先口座10
0、100、・・・、ごとに集計して支払いデータを作
成する。そのため、支払いデータは、取引先口座10
0、100、・・・、ごとに支払い合計金額を表したも
のとなる。銀行システム94は、銀行接続部109から
受信した支払いデータに基づいて資金集中口座96に蓄
えられた資金を取引先口座100、100、・・・、に
振り込む。
【0051】また、銀行接続部109は、銀行システム
94から入金データを受信し、預り金テーブル更新部1
06に送信する機能も有している。預り金テーブル更新
部106は、受信した入金データに基づいて、所定のグ
ループ企業7の残高を入金された金額だけ加算する。
【0052】また、グループ企業7の支払い先がグルー
プ企業7である場合と、グループ外企業である場合で、
グループ企業7が資金集中管理システム91に送信する
データを分けるように構成することもできる。この場
合、例えば、支払い先がグループ企業7である場合に支
払いを依頼依頼するデータをグループ内支払い依頼デー
タとし、支払い先がグループ外企業である場合に支払い
を依頼するデータをグループ外支払い依頼データとす
る。そして、グループ内支払い依頼データは、グループ
内取引情報データベースに蓄積され、グループ外支払い
依頼データは、グループ外取引情報データベースに蓄積
されるように構成する。
【0053】資金集中管理システム91は、グループ内
取引情報データベースに蓄積されたデータを用いて預り
金テーブル97の残高を更新し、グループ企業間の取引
を決済する。また、資金集中管理システム91は、グル
ープ外取引データベースに蓄積されたデータを用いて支
払いデータを作成し、銀行システム94に送信する。銀
行システム94は、支払いデータに基づいて取引先口座
100、100、100、・・・、に所定の金額を資金
集中口座96から送金する。
【0054】次に、グループ企業7のユーザンスを統一
したことによる、グループ企業7のバランスシートへの
影響と、グループ企業7の資金繰りに関する影響につい
て説明する。図6は、ユーザンスとバランスシートの関
係を説明するための図である。バランスシートは企業の
資産、負債及び資本などの構成を表す表であり、その企
業の財務状態を把握する上で有用な表である。バランス
シートは左右の欄からなり、左の欄(借方と呼ばれる)
は当該企業の資産の構成を表し、右の欄(貸方と呼ばれ
る)は当該企業の資本や負債などの構成を表している。
換言すれば、右の欄は、当該企業がどのように資金を調
達したかを表し、左の欄は、その調達した資金をどのよ
うに用いたかを表している。そして、左右の欄の金額は
常に均衡している。
【0055】バランスシート14は、ユーザンスを90
日に設定しているグループ企業Aのバランスシートの一
例である。バランスシート14の借方16には、現金、
売掛金、在庫、固定資産などが計上されている。現金
は、例えば、現金や預金などである。売掛金は、グルー
プ企業Aが商品やサービスを掛けにて販売したもので、
代金が未回収のものである。在庫は倉庫などに保管して
ある商品などである。固定資産は、グループ企業Aが所
有する建物、機械設備、車両などである。
【0056】一方借方18は、買掛金20、負債資本2
2、株主資本などが計上されている。買掛金20は、グ
ループ企業Aが他の企業から購入した商品やサービスな
どの代金で未払いのものである。買掛金は予め決めた所
定の猶予期間(ユーザンス)の後、購入先に支払われる
ものであって、無利子の負債である。負債資本は22
は、グループ企業Aが銀行や他の企業などから借り入れ
た借金であって、有利子の負債である。株主資本は、グ
ループ企業Aが株式市場などを通じて株主から調達した
資金である。
【0057】バランスシート23は、グループ企業Aの
ユーザンスを60日に短縮した場合のバランスシートの
一例を示した図である。買掛金20は金額が縮小し買掛
金24となる。これは、ユーザンスが90日から60日
に短縮したため、30日分の買掛金が減少したためであ
る。
【0058】一方、負債資本22は、負債資本26に金
額が増大する。これは、ユーザンスが短縮されたので、
支払い期日までに資金繰りを間に合わせるために負債資
本を調達する(銀行などから資金を借りるなどする)た
めである。このように、ユーザンスを短縮することで、
無利子負債(買掛金)が減少し有利子負債(負債資本)
が増加する。
【0059】バランスシート28は、ユーザンスを30
日に設定しているグループ企業Bのバランスシートであ
る。そして、バランスシート34は、ユーザンスを60
日に延長した場合のグループ企業Bのバランスシートで
ある。買掛金30は買掛金36へと金額が増大する。こ
れは、ユーザンスが30日から60日に延長されたた
め、買掛金が30日分増えたためである。
【0060】一方、負債資本32は、負債資本38へ金
額が減少する。これは、ユーザンスが延長されたことに
より資金繰りが容易になり、負債資本に依存する割合が
減ったためである。このように、ユーザンスを延長する
と、無利子負債(買掛金)が増大し、有利子負債(負債
資本)が減少する。
【0061】以上のように、ユーザンスの長さにより負
債資本の金額が変化してくるため、ユーザンス統一によ
り、ユーザンスが短くなったグループ企業7は、資金繰
りが苦しくなり、ユーザンスが長くなったグループ企業
7は、資金繰りが容易になる。そこで、本実施の形態で
は、ユーザンス統一により、資金繰りが厳しくなったグ
ループ企業7の資金繰りを支援するために、マイナス残
高の許容、及びインターカンパニーローンの2つの仕組
みを作った。また、ユーザンスを統一することにより、
グループ企業7のバランスシートをより公正に比較する
ことができるようになり、各グループ企業7の収益力を
比較しやすくなるという効果もある。
【0062】また、預り金テーブル97の残高は、各グ
ループ企業7の信用力に応じた限度額内でマイナスとな
ることが許容されている。これらの許容限度額は、図示
しない赤残許容限度額データベースに記録されており、
資金集中管理システム91は、各グループ企業7の残高
が赤残許容限度額を超えないか監視している。許容限度
額を超える場合は、当該グループ企業7の残高の更新を
停止し、アラームを表示装置152(図4)に表示す
る。インターカンパニーローンの借り入れ限度額に関し
てもグループ企業7ごと設定することができる。又、グ
ループ企業のマイナス残高とインターカンパニーローン
の借り入れ額の合計が各グループ企業ごとに設定された
所定の限度額内になるように資金集中管理システム91
が監視するように構成することなどもできる。
【0063】このように、預り金テーブル97の残高が
マイナスになる場合、残高がマイナスになった分につい
ては、当該グループ企業7に貸し付けられた融資とな
る。本実施の形態では、この方法によって融資を受けた
グループ企業7は、所定の利息を付して借りた資金を返
却するものとする。この利息は、例えば融資額と融資期
間などをパラメータとして計算される。利息を計算する
部は資金集中管理プログラム170によって実現され
る。
【0064】図7は、その他のプログラム172(図
4)に含まれる融資プログラムがCPU144にロード
されて実現される融資システム120の構成を示した図
である。このシステムは、グループ企業7にインターカ
ンパニーローンを施す際に使用するシステムである。
【0065】融資受付部122、融資実行部124、及
び預り金テーブル更新部106は、融資プログラムによ
り実現され、一方、預り金テーブル更新部106、及び
預り金テーブル97は、資金集中管理システム91にて
使用したものを共用する。融資プログラムと資金集中管
理プログラム170は、同時に実行できるように構成さ
れており、また、預り金テーブル更新部106が両プロ
グラムで共用できるようになっている。
【0066】限度額データベース128、及び融資情報
データベース130は、その他のデータベース174
(図4)に格納されているデータベースである。限度額
データベース128には、各グループ企業7の信用力に
応じた融資限度額などが格納されている。融資情報デー
タベース130には、融資額や融資期間など、各グルー
プ企業7に現在行っている融資の状況を記録したデータ
ベースである。
【0067】融資受付部122は、通信制御装置156
を介して、グループ企業7の端末装置9の表示装置に融
資受付画面を表示したり、端末装置9から融資の申込
み、又は返済の申込みを受付けてこれを融資実行部12
4に送るなどする。グループ企業7の担当者は端末装置
9に表示された融資受付画面に所定の入力事項を入力す
ることにより、融資の申込み又は融資の返済を行うこと
ができるようになっている。
【0068】融資受付部122は、端末装置9から入力
された情報を元に融資の申込みの場合は、融資申込みデ
ータを生成し、融資の返済の場合は融資返済データを生
成して融資実行部124に送る。融資申込みデータは、
例えば、グループ企業7を特定する情報、融資額、融資
期間などの情報から構成されており、融資返済データ
は、返済額、グループ企業7が複数回融資を受けている
場合はその内どの融資に対する返済かなどの情報から構
成されている。
【0069】融資実行部124は、融資受付部122か
ら融資申込みデータ又は融資返済データを受け取り、融
資実行又は融資返済のトランザクションを行う。融資実
行のトランザクションは、限度額データベース128に
格納されている当該グループ企業7の融資条件(融資限
度額など)と融資情報データベース130に格納されて
いる現在の当該グループ企業7に対する融資状況から融
資可能かどうかを判断する。
【0070】融資可能な場合は、預り金テーブル更新部
106に預り金テーブル97の当該グループ企業7の残
高を融資額の分だけプラスするように指示すると共に、
融資情報データベース130を更新する。また、融資で
きないと判断した場合は、融資受付部122に融資でき
ない旨の信号を送り、融資実行部124は、端末装置9
に融資できない旨の表示を行わせる。融資返済のトラン
ザクションは、預り金テーブル更新部106に当該グル
ープ企業7の残高を返済金額だけマイナスするように指
示すると共に融資情報データベース130を更新する。
【0071】限度額データベース128は、各グループ
企業7に対して融資できる限度額や融資可能期間などの
融資条件がグループ企業7ごとに記録されたデータベー
スであって、融資条件は、当該グループ企業7の信用力
などにより設定される。融資情報データベース130
は、各グループ企業7の現在の融資情報を記録したデー
タベースである。融資情報データベース130には、グ
ループ企業7ごとに、融資案件ごとの未返済額、融資期
間、利息などが記録されている。また、図示しない利息
計算部があり、融資情報データベースに記録されている
融資案件ごとに利息を計算し、融資情報データベース1
30を更新している。
【0072】以上に述べたように、グループ企業7に対
する融資方法として、預り金テーブル97の残高をマイ
ナスにする場合と、インターカンパニーローンを用いる
場合がある。これらの融資による利率は、様々に設定す
ることができる。マイナス残高による融資の利率をイン
ターカンパニーローンによる融資より高くすることもで
きるし、低く設定することもできる。また、同率に設定
することもできる。これらの融資条件は、グループ全体
の業務の実態に即して設定すれば良い。
【0073】以上本実施の形態では以下のような効果を
得ることができる。各グループ企業7間での決済のユー
ザンスを統一したため、資金集中管理システム91は、
各グループ企業7のユーザンスに応じて預かり金テーブ
ル97を更新する必要がなくなり、預り金テーブル97
の更新作業が容易になる。
【0074】ユーザンスを統一することによって、従来
バランスシートに現れなかった各グループ企業7の実力
をバランスシート上に表すことができる。即ち、ユーザ
ンスが長いため、今まで買掛金(無利子負債)となって
いたものが、ユーザンスを短くすることにより負債資本
となる。また、その逆の場合もある。これによって、各
グループ企業7のバランスシートを同一基準にて比較す
ることが可能となる。即ち、ユーザンスが統一されこと
により、バランスシート上のデータなどを元にして計算
される経営指標などにおいても、より公正に各グループ
企業7を比較することが可能となる。
【0075】ユーザンスが短くなったグループ企業7
は、資金不足が生じ、ユーザンスが長くなったグループ
企業7は余剰資金が生じるが、グループ全体としてみる
と資金の不足と余剰はおおよそ均衡する。そのため、余
剰資金を生じたグループ企業7からは、余剰資金を資金
集中口座に96に入れさせ、資金不足を生じたグループ
企業7には、融資を行うことにより、グループ企業7の
資金の過不足を吸収することができる。
【0076】グループ企業7は、融資の方法として、預
り金テーブル97の残高をマイナスにする場合と、イン
ターカンパニーローンを施す場合を選択可能なため、状
況に応じてより有利な方の融資方法を選択することがで
きる。グループ間取引のユーザンスを統一したため、資
金集中管理システム91の支払い代行業務を簡略化する
ことができる。
【0077】グループ企業間の支払いに関しては、預り
金テーブル97の残高を更新するだけで決済できるので
振込み手数料や振込みの手間が省ける。
【0078】なお、本実施の形態では、各グループ企業
の決済日を統一したが、必ずしもこれに限定するもので
はなく、決済日を統一せずにユーザンスを統一すること
も可能である。また、資金集中管理プログラム170な
どは、例えば光磁気ディスクなどに記憶させて頒布する
ことも可能である。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、資金集中口座でのキャ
ッシュレス決済において、グループ企業間で同一日に決
済することで、預り金残高の更新が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る資金集中管理システムのネ
ットワーク構成を示した図である。
【図2】資金集中管理システムを説明するための概念図
である。
【図3】グループ企業間での取引があった場合の資金集
中管理システムの支払い代行を説明するための図であ
る。
【図4】資金集中管理システムを構成するのに使用する
資金集中管理装置の構成を示した図である。
【図5】資金集中管理システムのシステム構成を説明す
るための図である。
【図6】ユーザンスとバランスシートの関係を説明する
ための図である。
【図7】融資プログラムにより実現される融資システム
の構成を示した図である。
【符号の説明】
7 グループ企業 8 幹事企業 9 端末装置 10 専用回線 90 取引先口座 91 資金集中管理システム 92 資金回収口座 94 銀行システム 96 資金集中口座 97 預り金テーブル 98 取引情報データベース 100 取引先口座 109 銀行接続部 110 専用回線 111 資金集中管理装置 141 制御部 142 ROM 144 CPU 146 RAM 148 キーボード 150 マウス 152 表示装置 154 印刷装置 156 通信制御装置 158 バスライン 160 入出力インターフェース 162 記憶媒体駆動装置 164 記憶装置 170 資金集中管理プログラム 172 その他のプログラム 174 その他のデータベース 102 グループ企業接続部 104 支払い実行部 106 預り金テーブル更新部 108 支払いデータ作成部 110 銀行接続部 122 融資受付部 124 融資実行部 128 限度額データベース 130 融資情報データベース
フロントページの続き (72)発明者 栗原 宏 英国 アンダーシャフトロンドン イーシ ー3エー 8エヌピー シージーユータワ ー 15階 フロアー ソニー・グローバ ル・トレジャリーサービシーズ・ピーエル シー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グループをなす企業の資金を通貨種類ご
    との単一口座である資金集中口座に集めて集中管理する
    資金集中管理システムであって、 前記グループをなす企業間の決済条件を統一したことを
    特徴とする資金集中管理システム。
  2. 【請求項2】 前記決済条件の統一は、代金支払いの猶
    予期間を統一したことを特徴とする請求項1に記載の資
    金集中管理システム。
  3. 【請求項3】 前記決済条件の統一は、決済日を統一し
    たことを特徴とする請求項1に記載の資金集中管理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記資金集中口座における資金残高の各
    企業ごとの内訳を前記各企業ごとに区分して記憶した預
    り金テーブルと、 代金支払いの統一した決済条件にて前記グループに属す
    る1の企業から前記グループに属する他の企業に代金を
    支払う買掛金情報を取得する買掛金情報取得手段と、 前記買掛金情報取得手段にて取得した前記買掛金情報に
    基づいて前記預り金テーブルの残高を更新する更新手段
    と、 を更に具備したことを特徴とする請求項1に記載の資金
    集中管理システム。
  5. 【請求項5】 前記預り金テーブルの残高は一定額のマ
    イナス残高を許容し、 更に前記グループに属する企業の要求により、該企業に
    資金を融資する融資手段を具備することを特徴とする請
    求項4に記載の資金集中管理システム。
  6. 【請求項6】 預かり金テーブルと、買掛金情報取得手
    段と、更新手段とを備えグループをなす企業の資金を通
    貨種類ごとの単一口座である資金集中口座に集めて集中
    管理するコンピュータにおいて、 前記預り金テーブルで、前記資金集中口座における資金
    残高の各企業ごとの内訳を前記各企業ごとに区分して記
    憶する記憶ステップと、 前記買掛金情報取得手段で、代金支払いの統一した決済
    条件にて前記グループに属する1の企業から前記グルー
    プに属する他の企業に代金を支払う買掛金情報を取得す
    る買掛金情報取得ステップと、 前記更新手段で、前記取得した前記買掛金情報に基づい
    て前記預り金テーブルの残高を更新する更新ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする資金集中管理方法。
  7. 【請求項7】 グループをなす企業の資金を通貨種類ご
    との単一口座である資金集中口座に集めて集中管理する
    資金集中管理プログラムであって、 前記資金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳
    を前記各企業ごとに区分して記憶する記憶機能と、 代金支払いの統一した決済条件にて前記グループに属す
    る1の企業から前記グループに属する他の企業に代金を
    支払う買掛金情報を取得する買掛金情報取得機能と、 前記買掛金情報取得機能にて取得した前記買掛金情報に
    基づいて前記記憶した前記資金残高を更新する更新機能
    と、 を備えたことを特徴とする資金集中管理プログラム。
  8. 【請求項8】 グループをなす企業の資金を通貨種類ご
    との単一口座である資金集中口座に集めて集中管理する
    資金集中管理プログラムを記憶したコンピュータが読み
    取り可能な記憶媒体であって、 前記資金集中口座における資金残高の各企業ごとの内訳
    を前記各企業ごとに区分して記憶する記憶機能と、 代金支払いの統一した決済条件にて前記グループに属す
    る1の企業から前記グループに属する他の企業に代金を
    支払う買掛金情報を取得する買掛金情報取得機能と、 前記買掛金情報取得機能にて取得した前記買掛金情報に
    基づいて前記記憶した前記資金残高を更新する更新機能
    と、 を備えたことを特徴とする資金集中管理プログラムを記
    憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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