JP2003085110A - 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

制御システム、そのプログラムおよび記録媒体

Info

Publication number
JP2003085110A
JP2003085110A JP2001271070A JP2001271070A JP2003085110A JP 2003085110 A JP2003085110 A JP 2003085110A JP 2001271070 A JP2001271070 A JP 2001271070A JP 2001271070 A JP2001271070 A JP 2001271070A JP 2003085110 A JP2003085110 A JP 2003085110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inquiry
control system
mail
electronic mail
processing unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001271070A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Saito
昌夫 斉藤
Satoshi Kato
三十四 加藤
Shiyunu Tanigawa
舜雨 谷川
稔 ▲吉▼田
Minoru Yoshida
Masaaki Yamada
雅昭 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schneider Electric Japan Holdings Ltd
Original Assignee
Digital Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Digital Electronics Corp filed Critical Digital Electronics Corp
Priority to JP2001271070A priority Critical patent/JP2003085110A/ja
Publication of JP2003085110A publication Critical patent/JP2003085110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に構築可能で、しかも、制御システムの
情報を外部端末へ、より的確に送信可能な制御システム
を実現する。 【解決手段】 リモート端末4から電子メールでの問い
合わせを受け取ると、プログラマブル表示器12の応答
処理部32は、電子メールを解析して、問い合わせの種
類を特定する。例えば、プログラマブル表示器12の機
能の問い合わせを受けた場合、応答処理部32は、機能
を列挙した電子メールを作成し、メール処理部31は、
当該電子メールをリモート端末4へ返送する。また、電
子メールによって、自己診断結果の問い合わせを受けた
場合は、自己診断結果として、消耗品の交換時期に関す
る情報を示す電子メールを返送する。さらに、デバイス
2aの状態の問い合わせを受ければ、状態を示す電子メ
ールを返送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容易に構築可能
で、しかも、制御システムの情報を外部端末へ、より的
確に送信可能な制御システム、並びに、それを実現する
ためのプログラム、および、そのプログラムが記録され
た記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、制御システム501
のローカル制御システム503において、プログラマブ
ル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称す
る)511は、例えば、ベルトコンベアー式の自動組付
機など、種々のターゲットシステム502のデバイス5
02aを制御する制御装置として、従来から広く使用さ
れている。
【0003】また、ローカル制御システム503には、
ローカル制御システム503全体を管理する制御用ホス
トコンピュータ514が設けられている。さらに、当該
制御用ホストコンピュータ514は、例えば、所定範囲
からの制御量の逸脱など、異常の発生として予め定めら
れた事象が、PLC511で制御されるデバイス502
aにて発生すると、異常報知用に予め用意された電子メ
ールを、インターネット505を介して、予め定められ
た電子メールアドレスへ送信する。
【0004】これにより、端末504のユーザは、上記
メールアドレスへの電子メールを確認することで、ロー
カル制御システム503内にいなくても、ローカル制御
システム503での異常発生を把握でき、例えば、ロー
カル制御システム503に常駐するオペレータへ連絡し
たり、異常に対処可能な人員をローカル制御システム5
03へ派遣するなどして、異常に対処できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御システム501では、異常発生を示す事象と、
異常報知用の電子メールと、その電子メールの送信先と
を予め設定している。したがって、それ以外のタイミン
グで、それ以外の内容を、あるいは、それ以外の送信先
へ伝えることができないという問題を生じる。
【0006】なお、上記問題を解決するために、専用の
プログラムが予めインストールされた専用の端末を用意
すると、当該端末を予め用意する必要があり、システム
構築に、手間がかかってしまう。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、容易に構築可能で、しかも、
制御システムの情報を外部端末へ、より的確に送信可能
な制御システムを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御システムは、外部端末からの電子メールによる問い合
わせを解析して、当該問い合わせの種類が、予め定めら
れた複数種類のいずれであるかを判定する解析手段と、
制御システム内の機器の状態に応じ、上記種類が判定さ
れた問い合わせへの返答として、外部端末への電子メー
ルを作成する返答作成手段とを備えていることを特徴と
している。なお、解析手段は、例えば、電子メール中に
含まれるキーワードを抽出するなどして、問い合わせの
種類を判定できる。
【0009】上記構成において、外部端末のユーザは、
所望の時点で、所望の種類の問い合わせを示す電子メー
ルを作成し、制御システムに送信する。一方、解析手段
は、当該電子メールを解析して、問い合わせの種類を特
定し、返答作成手段は、例えば、制御システム内の機器
の稼動状態や機器の機能、あるいは、消耗品の状態な
ど、制御システム内の機器の状態に応じ、種類が判定さ
れた問い合わせに返答するための電子メールを作成す
る。当該電子メールは、外部端末へ伝送され、外部端末
のユーザは、外部端末のユーザが所望した時点で送信さ
れ、当該ユーザが所望した種類の問い合わせへの返答を
受け取ることができる。
【0010】上記構成によれば、外部端末は、電子メー
ルを送受するだけなので、例えば、i−mode(登録
商標)対応の携帯電話など、制御用途以外の電子メール
端末を上記外部端末として使用できる。また、解析手段
が電子メールを解析することで、問い合わせの種類を特
定しているので、制御システムが返答可能な問い合わせ
の種類が複数あり、しかも、いずれもが電子メールで問
い合わせされているにも拘らず、問い合わせを送信する
外部端末のユーザは、問い合わせのタイミングおよび種
類を決定できる。この結果、制御システムの情報を、外
部端末へ、より的確に送信可能な制御システムを容易に
構築できる。
【0011】また、請求項2の発明に係る制御システム
は、請求項1記載の発明の構成において、上記種類の1
つは、制御システムの機器が備えている機能の問い合わ
せであることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、外部端末のユーザは、
制御システムの機器の機能を問い合わせできる。したが
って、例えば、機器の交換・追加やオプションの装着な
ど、機器の機能の追加・変化が発生する作業が行われた
場合に、外部端末のユーザが当該作業を把握していなか
ったとしても、当該ユーザは、上記問い合わせによっ
て、現時点における機器の機能を把握でき、それに基づ
き、より的確な問い合わせを行うことができる。
【0013】さらに、請求項3の発明に係る制御システ
ムは、請求項1または2記載の発明の構成において、上
記種類の1つは、制御システムの稼動状態、または、制
御システムの消耗品の状態の問い合わせであることを特
徴としている。
【0014】これらの構成によれば、外部端末のユーザ
は、上記各種類の問い合わせを示す電子メールに対する
返答の電子メールによって、例えば、最近の生産量な
ど、制御システムの稼動状態、あるいは、例えば、消耗
品の交換時期や使用時間など、消耗品の状態を把握でき
る。
【0015】また、請求項4の発明に係る制御システム
は、請求項1、2または3記載の発明の構成において、
上記返答作成手段は、予め定められた形式に整形された
文書として、上記電子メールを生成することを特徴とし
ている。
【0016】当該構成では、外部端末のユーザは、返答
の電子メールによって、生のデータではなく、例えば、
単位の統一や記載順あるいはレイアウトなど、予め定め
られた形式に整形された文書を受け取ることができる。
したがって、より的確に返答の内容を把握できる。
【0017】さらに、請求項5の発明に係る制御システ
ムは、請求項1、2、3または4記載の発明の構成にお
いて、上記返答作成手段は、上記問い合わせの中で、問
い合わせに返答するためのデータの取得時点が指定され
ている場合、指定された時点まで、当該データの取得を
遅延させることを特徴としている。
【0018】上記構成では、データの取得時点が、問い
合わせで指定された時点まで遅延されるので、外部端末
から制御システムへ電子メールを伝送する際の伝送時間
にバラツキが発生したとしても、所望のデータ取得時点
よりも十分に長い時間(より詳細には、最長の伝送時間
よりも長い時間)だけ前に、電子メールを送信すること
で、外部端末は、所望のデータ取得時点での取得結果に
応じた電子メールを得ることができる。この結果、電子
メールの伝送時間のバラツキに影響されずに、問い合わ
せに返答可能な制御システムを実現できる。
【0019】ところで、上記制御システムは、ハードウ
ェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに
実行させて実現してもよい。具体的には、請求項6の発
明に係るプログラムは、外部端末からの電子メールによ
る問い合わせを解析して、当該問い合わせの種類が、予
め定められた複数種類のいずれであるかを判定する解析
手段、並びに、制御システム内の機器の状態に応じ、上
記種類が判定された問い合わせへの返答として、外部端
末への電子メールを作成する返答作成手段として、コン
ピュータを動作させるプログラムである。また、請求項
7の発明に係る記録媒体は、請求項6の発明に係るプロ
グラムが記録されていることを特徴としている。
【0020】これらのプログラムが上記コンピュータで
実行されると、当該コンピュータは、請求項1記載の解
析手段および返答作成手段として動作する。したがっ
て、請求項1と同様、制御システムの情報を、外部端末
へ、より的確に送信可能な制御システムを容易に構築で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図8に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係る制御システム1は、図1に示
すように、ターゲットシステム2を含むローカル制御シ
ステム3から離れた場所のリモート端末4からであって
も、インターネット5を介し、電子メールによって、例
えば、上記ターゲットシステム2のデバイス2aの状態
や、ローカル制御システム3のプログラマブル表示器1
2の機能など、ローカル制御システム3内の機器の情報
を、柔軟かつ的確に問い合わせ可能なシステムである。
なお、本実施形態では、リモート端末4が特許請求の範
囲に記載の外部端末に対応し、ローカル制御システム3
が制御システムに対応する。
【0022】上記リモート端末4は、例えば、汎用のパ
ーソナルコンピュータなど、電子メールを送受可能な端
末であって、電子メールを送受すると共に作成・表示す
るメール処理部41を備えている。本実施形態に係るメ
ール処理部41は、上記コンピュータに予めインストー
ルされているメールクライアントソフトによって実現さ
れており、当該メール処理部41は、例えば、キー入力
などによるユーザの指示に従って、電子メールを作成す
ると共に、インターネット5を介して、指示された任意
のメールアドレスへメールを送信できる。また、当該メ
ール処理部41は、予め定められたメールサーバ(図示
せず)へアクセスして、自らのメールアドレスへの電子
メールを受信し、ユーザに提示できる。
【0023】一方、ローカル制御システム3は、ターゲ
ットシステム2のデバイス2aを制御する制御装置とし
てのPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配され
ると共に、制御システム1のHMI(Human Machine In
terface )として、デバイス2aの状態を表示し、オペ
レータによるデバイス2aへの操作を受け付けるプログ
ラマブル表示器12とを備えている。また、本実施形態
に係るローカル制御システム3では、各プログラマブル
表示器12は、イーサネット(登録商標:ゼロックス
社)などのLAN(ローカルエリアネットワーク)13
によって互いに接続されている。さらに、上記LAN1
3には、各プログラマブル表示器12をインターネット
5に接続するためのゲートウェイ14が接続されてい
る。
【0024】上記各プログラマブル表示器12は、シリ
アルケーブルなどを介して、それぞれに対応するPLC
11と接続されている。また、図1では、説明の便宜
上、LAN13にプログラマブル表示器12が2台接続
され、各プログラマブル表示器12には、PLC11が
それぞれ1台ずつ接続されると共に、各PLC11にデ
バイス2aが1台接続されている場合を例示している
が、当然ながら、それぞれの接続台数は任意に設定でき
る。
【0025】また、デバイスは、デバイスアドレスによ
り特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変
更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体で
あってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル
表示器12の記憶装置など、ローカル制御システム3に
設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
【0026】ここで、上記ローカル制御システム3で
は、ローカル制御システム3に必須の構成であり、しか
も、HMIとして動作するため、演算能力に余力のある
プログラマブル表示器12が通信の大半を処理するよう
に構成されている。さらに、各プログラマブル表示器1
2は、自らに接続されているPLC11の機種に固有の
専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを
変換して、他のプログラマブル表示器12と、PLC1
1との通信を中継する。なお、共通プロトコルと専用プ
ロトコルとの間のプロトコル変換には、同じ指示に同じ
コードが割り当てられるように予め定められた共通のコ
マンドと上記共通のコマンドに対応するPLC11固有
のコマンドとの間の変換や、データやアドレスの表現方
法の変換、デバイスアドレスと、当該デバイスアドレス
に対応し、しかも、デバイスアドレスとは異なる値に設
定可能なシンボルやシンボルの名称との変換なども含ま
れる。
【0027】これにより、各プログラマブル表示器12
は、他のプログラマブル表示器12に接続されているP
LC11の機種に拘らず、他のプログラマブル表示器1
2や、それに接続されたPLC11と、LAN13を介
して共通のプロトコルで通信できる。この結果、互いに
異なる機種のPLC11の混在するローカル制御システ
ム3が比較的容易に実現されている。
【0028】上記プログラマブル表示器12は、後述す
る画面データに基づいて、デバイスの状態を画面表示す
る際の動作や、画面への操作に応じてデバイスの状態を
制御する際の動作を特定するものであって、PLC11
と通信するPLC・IF部21と、上記LAN13に接
続するためのLAN・IF部22と、上記画面データな
どを格納するメモリ23と、プログラマブル表示器12
全体を制御する制御部24と、例えば、シンボルとデバ
イスアドレスとの対応や、ローカル制御システム3内の
各プログラマブル表示器12とそれぞれの局名との対応
など、プログラマブル表示器12が参照/制御するデバ
イスや機器の情報が格納されたプロジェクトファイル2
5と、例えば、液晶表示装置などからなるディスプレイ
26と、ディスプレイ26の画面上に配されたタッチパ
ネル27とを備えている。
【0029】上記画面データは、画面上の領域と、当該
領域への表示や入力に対応するデバイスとの対応関係を
示すタグを組み合わせて構成されている。本実施形態で
は、制御部24は、複数の単位画面を切り換え表示可能
であり、上記タグは、当該タグが有効となる単位画面を
示すファイル番号と、単位画面上で実行すべき動作内容
を特定する事象名と、各事象毎に参照される参照情報と
を含んでいる。
【0030】例えば、上記タグが所定の画面領域(表示
座標範囲)へ所定のデバイスの状態に応じた部品図形を
表示する表示タグの場合、上記参照情報には、表示座標
範囲と、デバイスを特定可能なシンボル(後述)と、例
えば、部品図形がスイッチの場合、ONを示す図形のフ
ァイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時
に参照するファイル番号とが含まれる。また、タグが入
力タグの場合、参照情報として、有効入力座標範囲と、
入力結果が書き込まれるデバイスのシンボルとが含まれ
る。
【0031】一方、制御部24は、所定の時間間隔で、
自らに格納された画面データから、ベース画面のファイ
ル番号が、現在表示中のベース画面である表示タグを抽
出する。さらに、制御部24は、プロジェクトファイル
25を参照して、タグに対応するデバイスのアドレスを
特定すると共に、各表示タグのシンボルに対応するデバ
イスアドレスからデバイスの状態(デバイスアドレスの
内容)を読み出し、デバイスの状態に応じた部品図形を
画面に表示する。これにより、ディスプレイ26には、
デバイスの状態が表示される。
【0032】なお、制御部24は、例えば、デバイスの
実体が自らに接続されたPLC11によって制御される
デバイス2aの場合、PLC・IF部21を介してPL
C11と通信し、デバイスの実体が他のプログラマブル
表示器12に接続されたPLC11によって制御される
デバイス2aの場合、LAN・IF部22、LAN13
および他のプログラマブル表示器12を介して当該PL
C11と通信するなどして、デバイスの状態を取得す
る。
【0033】また、タッチパネル27への押し操作な
ど、オペレータの入力操作を受け取ると、制御部24
は、上記画面データから、現在表示中のベース画面に対
応し、当該入力操作にマッチする入力タグを検索すると
共に、デバイスの実体の状態を取得する場合と略同様
に、PLC11やプログラマブル表示器12と通信する
などして、入力結果に応じて、入力タグのシンボルが示
すデバイスの状態を変更するよう、デバイスアドレスの
内容(デバイスの状態)を変更する。ここで、入力操作
の後も、制御部24は、デバイスの状態を画面表示する
ので、操作結果が画面表示に反映される。
【0034】加えて、制御部24は、他のプログラマブ
ル表示器12から自らに接続されたPLC11のデバイ
スへの制御指示を受け取った場合や、これとは逆に、他
のプログラマブル表示器12へ報告すべきデバイスの状
態を、自らのPLC11から受け取った場合には、上述
したプロトコル変換によって、LAN13での通信、お
よび、PLC11との通信を中継する。
【0035】さらに、本実施形態に係るプログラマブル
表示器12は、リモート端末4からの電子メールによる
問い合わせに応答するために、電子メールを送受するメ
ール処理部31と、リモート端末4からの電子メールを
解釈すると共に、必要に応じてローカル制御システム3
内の各機器にアクセスして、上記電子メールでの問い合
わせに返答する応答処理部(解析手段・返答作成手段)
32と、応答処理部32により参照される問い合わせデ
ータベース33とを備えている。
【0036】上記メール処理部31は、例えば、電子メ
ールサーバであって、予め定められた電子メールアドレ
スへの電子メールを受信すると共に、当該電子メールの
送信元アドレスへ、上記応答処理部32が作成した電子
メールを送信できる。なお、電子メールを送受信できれ
ば、予め定められたメールサーバにアクセスするメール
クライアントでもよいが、電子メールサーバの方がリモ
ート端末4からの問い合わせに即応できる。
【0037】一方、応答処理部32は、リモート端末4
からの電子メール内に、問い合わせデータベース33に
格納されたキーワード群のいずれが含まれているかを判
定すると共に、電子メールに含まれたキーワードに基づ
いて、問い合わせの種類を区別し、それぞれに応じた手
順で返答の電子メールを作成できる。
【0038】また、本実施形態に係る応答処理部32
は、リモート端末4からの問い合わせに柔軟に返答でき
るように、問い合わせ対象となるデバイスやグループを
条件で特定可能に構成されており、当該条件を示す文字
列が問い合わせの電子メールに含まれている場合、上記
プロジェクトファイル25を参照して、ローカル制御シ
ステム3内の各デバイスやグループのうち、上記条件に
合ったデバイスやグループを特定できる。
【0039】加えて、応答処理部32は、問い合わせ対
象となるデバイスやグループが決まると、問い合わせデ
ータベース33およびプロジェクトファイル25を参照
して、ローカル制御システム3内のデバイスのうち、返
答を作成する際に状態の取得が必要なデバイスを特定す
ると共に、制御部24へ指示して、当該デバイスからの
状態を取得させることができる。
【0040】さらに、応答処理部32は、返答の電子メ
ールを作成する際、例えば、文書レイアウトや、デバイ
スの制御量を示すときの単位などのフォーマットが、予
め定められたフォーマットになるように、文書を整形で
きる。
【0041】一方、問い合わせデータベース33には、
応答処理部32が応答を作成可能な問い合わせの種類毎
に、問い合わせに含まれるキーワードの組み合わせと、
各組み合わせに対応する処理との対応が記憶されてお
り、応答処理部32は、当該問い合わせデータベース3
3を参照することで、問い合わせの種類を特定できる。
【0042】また、本実施形態に係るプログラマブル表
示器12は、例えば、外部接続用に予め設けられた端子
(図示せず)に外部機器を接続したり、予め設けられた
増設用のコネクタにオプション回路を装着したり、ある
いは、ファームウェアなどのプログラムを書き換えるな
どして、機能を増減できる。例えば、上記コネクタにビ
デオカメラのインターフェース回路を装着することで、
ビデオ入力機能を増設できる。さらに、上記端子にプリ
ンタを接続すると、印刷機能を利用可能になる。また、
上記プログラムを変更することで、新たなプロトコルで
の通信機能が増設することもできる。
【0043】これに伴い、本実施形態に係るプログラマ
ブル表示器12の制御部24は、例えば、上記オプショ
ン回路や上記外部機器との接続の検出や、それらとの通
信、あるいは、プログラム内の設定情報などによって、
現状で利用可能な機能を把握しており、上記による機能
増減に応じて、把握の内容を更新できる。なお、本実施
形態では、プログラマブル表示器12が特許請求の範囲
に記載の機器に対応している。
【0044】また、本実施形態に係るプログラマブル表
示器12には、プログラマブル表示器12に関連する消
耗品の交換時期を示すデータが格納された消耗品データ
ベース28が設けられている。プログラマブル表示器1
2に関連する消耗品としては、例えば、ディスプレイ2
6としての液晶表示パネルのバックライトなど、プログ
ラマブル表示器12内の消耗品や、プログラマブル表示
器12に接続されたPLC11内の消耗品、あるいは、
例えば、デバイス2aとしてのベルトコンベアーのベル
トなど、当該PLC11で制御されるデバイス2aの消
耗品が挙げられる。
【0045】上記消耗品の交換時期を示すデータとして
は、例えば、各消耗品の前回の交換時点、あるいは、次
に交換すべき時期などが挙げられる。これらのデータ
は、交換の都度、プログラマブル表示器12に入力され
る。
【0046】なお、交換の周期が使用状態によって異な
る場合は、例えば、消耗品の使用時間や消耗品に印加さ
れた力の大きさなど、交換の周期に影響を及ぼすデータ
も、交換時期を示すデータとして、消耗品データベース
28に記憶してもよい。制御部24は、デバイスの状態
取得の際、当該状態が消耗品の交換周期に影響する状態
であれば、取得した状態に応じて、消耗品データベース
28を更新する。
【0047】また、制御部24は、消耗品データベース
28を参照することで、プログラマブル表示器12のオ
ペレータや、詳細は後述するように、リモート端末4の
ユーザへ、消耗品の交換時期を伝えることができる。
【0048】加えて、制御部24は、自己診断機能を備
えており、例えば、オペレータに指示された場合や、所
定の時間間隔あるいは所定の事象が発生した場合に、上
記で把握した自らの各機能について、正常に動作してい
るか否かを把握し、表示や送信によって報告できる。な
お、自己診断の一環として、制御部24は、上記消耗品
データベース28を参照して、各消耗品の交換時期も報
告できる。
【0049】以下では、一例として、応答処理部32
が、デバイスを特定する条件として、デバイスが所属す
るグループを認識可能で、問い合わせの種類として、
「名前の列挙」、「状態の列挙」および「状態(制御
量)の合計」、並びに、「プログラマブル表示器12自
体の自己診断結果」および「プログラマブル表示器12
の機能」を認識できる場合について説明する。
【0050】例えば、図2に示すように、ローカル制御
システム3には、上記グループとして、ラインαおよび
ラインβと呼ばれる製造ラインが存在している。また、
上記ラインαには、デバイスα1〜α3と呼ばれるデバ
イスが配されており、ラインβには、デバイスβ1〜β
3と呼ばれるデバイスが配されている。
【0051】この場合、プログラマブル表示器12のプ
ロジェクトファイル25には、ローカル制御システム3
内の各デバイスに対応するシンボルのうち、プログラマ
ブル表示器12での表示やプロトコル変換の際に必要な
デバイスに対応するシンボルについて、自らの名称およ
び所属するラインの名称を取得するためのデータが記憶
されている。また、プロジェクトファイル25には、ロ
ーカル制御システム3に含まれるラインの名称を取得す
るためのデータも記憶されている。
【0052】なお、必要なデバイスとしては、例えば、
デバイスの実体がプログラマブル表示器12内にあるデ
バイスや、自らに接続されたPLC11で制御されるデ
バイスなどが挙げられる。
【0053】以下では、プロジェクトファイル25のデ
ータ構造の一例について、図3から図5を参照して説明
する。例えば、ラインαの各デバイスα1〜α3を制御
するPLC11に接続され、パネルα1と呼ばれるプロ
グラマブル表示器12において、上記プロジェクトファ
イル25は、図3に示すように、上記各デバイスに対応
するシンボルについて、シンボルIDと、名称(シンボ
ル名)と、対応するデバイスのデバイスアドレスとなど
の組み合わせを記憶している。
【0054】また、プロジェクトファイル25におい
て、各シンボルのレコードは、図4に示すように、階層
的に記憶されており、プロジェクトファイル25を参照
することで、応答処理部32や制御部24などは、ロー
カル制御システム3内に存在するプログラマブル表示器
12のデータを取得し、各プログラマブル表示器12に
登録されたシンボルを取得できる。
【0055】さらに、プロジェクトファイル25には、
各プログラマブル表示器12など、LAN13に加入し
ている各機器についても、図5に示すように、機器を示
す局IDと、局の名称(局名)と、自らが所属するライ
ン名と、機器のネットワークアドレスなどとの組み合わ
せを含むレコードが記憶されている。
【0056】ここで、各プログラマブル表示器12のプ
ロジェクトファイル25には、プロトコル変換に必要な
デバイスに対応するシンボルとして、自機器に接続され
たPLC11が制御する各デバイス2aのシンボルが登
録されている。また、各シンボルのレコードから、シン
ボル名やデバイスアドレスなどを取得できる。
【0057】さらに、プロジェクトファイル25には、
ローカル制御システム3内の他のプログラマブル表示器
12のレコードも記憶されており、応答処理部32や制
御部24は、必要に応じて、他のプログラマブル表示器
12と通信して、それぞれのプロジェクトファイル25
を参照できる。また、各プログラマブル表示器12のプ
ロジェクトファイル25には、それぞれに登録されたシ
ンボルのレコードが格納されている。したがって、自ら
のプロジェクトファイル25と、必要に応じて、他のプ
ログラマブル表示器12のプロジェクトファイル25と
を検索することで、応答処理部32や制御部24は、所
定のシンボル名を持つデバイスの実体(デバイス2a)
を制御するPLC11に接続されたプログラマブル表示
器12を特定できる。
【0058】また、本実施形態では、プログラマブル表
示器12に登録されたデバイスは、プログラマブル表示
器12が所属する製造ラインに属している。したがっ
て、各プログラマブル表示器12のプロジェクトファイ
ル25を参照することで、あるライン名のラインに属す
るデバイスのシンボルを取得したり、あるシンボル名の
デバイスが属するラインのライン名を取得できる。
【0059】一方、上記の例では、応答処理部32が、
「デバイスの名前の列挙」、「デバイスの状態の列挙」
および「デバイスの状態(制御量)の合計」、並びに、
「プログラマブル表示器12自体の自己診断結果」およ
び「プログラマブル表示器12の機能」の問い合わせに
返答できる。この場合、問い合わせデータベース33に
は、例えば、図6に示すように、問い合わせの各種類に
ついて、それぞれの問い合わせの電子メールに含まれ、
それぞれを特定するためのキーワードの組み合わせが記
憶されている。
【0060】例えば、図6に示す例では、「制御量の合
計」の返答を指示するためのキーワードの組み合わせと
して、「制御量」および「合計」および「表示」の組み
合わせが記憶されている。なお、図6では、各キーワー
ドの組み合わせを表現する際の表現”および”を”&”
で表示し、”または”を”|”で記載している。また、
より優先すべきキーワードおよび表現を”(”およ
び”)”で囲っており、例えば、「状態の列挙」を示す
キーワードの組み合わせは、「制御量」および「表示」
の組み合わせ、あるいは、「状態」および「表示」の組
み合わせである。
【0061】なお、上記各部材21〜33および41
は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記
憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネル
やボタンあるいは液晶表示装置などの入出力手段、ある
いは、インターフェース回路などの通信回路を制御する
ことによって実現される機能ブロックである。したがっ
て、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログ
ラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)
を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施
形態に係るプログラマブル表示器12やリモート端末4
を実現できる。なお、例えば、シリアルケーブルやLA
N13、インターネット5、あるいは、他の通信路を介
してプログラムをダウンロードするためのプログラム
が、上記コンピュータに予めインストールされていれ
ば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プロ
グラムを配付することもできる。
【0062】特に、通常の汎用のコンピュータは、電子
メールを送受するために、メール処理部41を予め備え
ている。また、i−mode(登録商標)対応の携帯電
話やPDA(Personal Digital Assistant)端末のよう
に、メール送受信機能を有する端末は、広く普及してい
る。したがって、これらを流用することで、制御用途用
の特別なリモート端末を用意することなく、本実施形態
に係る制御システム1を実現できる。また、プログラマ
ブル表示器12は、ターゲットシステム2の監視・制御
のために、上記部材21〜27を予め備えている。した
がって、上記部材28および31〜33を追加するだけ
で、本実施形態に係るプログラマブル表示器12を実現
できる。
【0063】上記構成では、図7に示すステップ1(以
下では、S1のように略称する)において、リモート端
末4のメール処理部41は、例えば、キー操作など、ユ
ーザの指示に従って、問い合わせの電子メールを作成
し、プログラマブル表示器12のメール処理部31に割
り当てられたメールアドレスへ送信する。当該電子メー
ルは、インターネット5を介してローカル制御システム
3へ伝送され、プログラマブル表示器12のメール処理
部31によって受信される(S2)。
【0064】電子メールを受信すると、応答処理部32
は、S3において、問い合わせデータベース33を参照
して、当該電子メールによる問い合わせを解釈し、問い
合わせの種類を特定する。さらに、S4において、応答
処理部32は、上記電子メールによる問い合わせを解釈
して、問い合わせ対象や条件を特定し、S5において、
プロジェクトファイル25を参照したり、PLC11や
他のプログラマブル表示器12と通信したりして、上記
条件に合った問い合わせ対象を検索する。
【0065】また、応答処理部32は、上記S5で発見
された各問い合わせ対象について、例えば、プロジェク
トファイル25を参照したり、PLC11や他のプログ
ラマブル表示器12と通信したりして、上記S3にて種
類が特定された問い合わせに返答するためのデータを取
得する(S6)。さらに、S7において、応答処理部3
2は、上記S6にて取得したデータに基づいて、上記S
2にて受信した電子メールに返答するための電子メール
を予め定められたフォーマットで作成する。
【0066】当該電子メールは、S8において、プログ
ラマブル表示器12のメール処理部31から、インター
ネット5を介して、リモート端末4に送信され、当該リ
モート端末4のメール処理部41は、S9において、当
該電子メールによる返答をリモート端末4の画面に表示
するなどして、ユーザに提示する。なお、問い合わせの
電子メールにて、返答の送信先が指定されていれば、メ
ール処理部41は、当該送信先に電子メールを送信す
る。
【0067】これによって、リモート端末4のユーザ
は、問い合わせの電子メールの内容によって、問い合わ
せの種類や問い合わせの対象を指定できると共に、当該
電子メールの送信タイミングによって、問い合わせるタ
イミングを自主的に決定できる。さらに、例えば、シン
ボル名など対象自体を示す情報を知らなくても、例え
ば、対象が属するグループ(製造ライン)などの条件
で、問い合わせの対象を特定した電子メールを作成でき
れば、対象に関する問い合わせが可能となり、当該問い
合わせへの返答の電子メールによって、例えば、対象の
状態など、対象に関するデータを取得できる。
【0068】一例として、上記S1にて作成された電子
メールに、問い合わせとして、「どのような機能を持っ
ているか」という文字列が含まれている場合、上記S3
において、応答処理部32は、問い合わせデータベース
33に記憶されたキーワードのうち、「機能の列挙」を
示すキーワードが、上記文字列に含まれていることか
ら、問い合わせの種類が「機能の列挙」であると判断す
る。
【0069】この場合、応答処理部32は、上記S4に
おいて、問い合わせ対象がプログラマブル表示器12で
あると判定し、上記S6にて、制御部24へ指示して、
プログラマブル表示器12の現在利用可能な機能を把握
させる。そして、上記S7において、把握した各機能の
名称を列挙した電子メールを作成する。
【0070】同様に、上記S1における電子メールが、
「自己診断の結果表示」という問い合わせの文字列を含
んでいる場合、応答処理部32は、上記S3およびS4
にて、プログラマブル表示器12に「自己診断」が指示
されたと判断する。この場合、制御部24は、上記S6
にて、応答処理部32の指示に基づいて、自己診断する
と共に、応答処理部32は、上記S7にて、各機能の名
称と、それぞれが正常に動作しているか否かとを列挙し
た電子メールを作成する。また、本実施形態に係る制御
部24は、自己診断の一環として、消耗品の交換時期も
把握できるので、応答処理部32は、上記電子メール中
に、上記制御部24が把握した各消耗品の名称と、それ
ぞれの交換時期とを併せて列挙する。
【0071】一方、上記S1にて作成された電子メール
に、問い合わせとして、「ラインαに含まれるデバイス
の表示」という文字列が含まれている場合、上記S3に
おいて、応答処理部32は、問い合わせデータベース3
3に記憶されたキーワードのうち、「名前の列挙」を示
すキーワードが、上記文字列に含まれていることから、
問い合わせの種類が「名前の列挙」であると判断する。
【0072】さらに、上記S4において、「ラインαに
含まれるデバイス」が問い合わせ対象であると認識され
る。この場合、応答処理部32は、プロジェクトファイ
ル25を参照して、ラインαがライン名であることを認
識し、問い合わせ対象となる「デバイス」を特定する条
件が「ラインαに含まれる」であると把握する。したが
って、上記S5では、応答処理部32の検索によって、
デバイスα1〜α3が発見される。
【0073】この場合、応答処理部32は、上記S6に
おいて、プロジェクトファイル25を参照して、デバイ
スα1〜α3の名称を取得し、上記S7において、これ
らを列挙した電子メールを作成する。
【0074】同様に、上記S1にて作成された電子メー
ルでの問い合わせが、「ラインαに含まれるデバイスの
状態の表示」という文字列を含んでいる場合、応答処理
部32は、上記文字列に含まれているキーワードに基づ
いて、問い合わせの種類が「状態の列挙」であると判断
する。この場合、上記と同様にS5にて、デバイスα1
〜α3が発見された後、応答処理部32は、上記S6に
おいて、制御部24へ指示してPLC11と通信させ、
デバイスα1〜α3の状態を取得する。さらに、応答処
理部32は、上記S7にて、これらの状態を列挙した電
子メールを作成する。
【0075】また、上記S1にて作成された電子メール
での問い合わせが、「ラインαに含まれるデバイスの制
御量の合計の表示」という文字列を含んでいる場合、上
記と同様にS4〜S6にてデバイスα1〜α3の状態
(制御量)を取得する。さらに、上記S3における問い
合わせの種類判定が「制御量の合計表示」であることか
ら、応答処理部32は、上記S7において、各デバイス
α1〜α3の制御量の合計を算出し、算出した値を示す
電子メールを作成する。
【0076】なお、上記では、対象が「デバイス」であ
り、条件が「どのラインに含まれるか」の場合を例にし
て説明したが、これに限るものではない。例えば、条件
および対象が「特定のデバイスを含むライン」のよう
に、対象が「ライン」であってもよいし、条件が「特定
のデバイスを含むか否か」でもよい。また、「デバイス
の制御量が特定の範囲にある」か否かなど、他の条件で
もよいし、複数の条件の組み合わせであってもよい。い
ずれの場合であっても、応答処理部32が、ローカル制
御システム3の対象のうち、当該条件に合った対象を検
索で特定可能であれば、同様の効果を得ることができ
る。
【0077】また、上記では、問い合わせの種類が「デ
バイスの名称の列挙」、「デバイスの状態列挙」、「デ
バイスの制御量の合計表示」、「プログラマブル表示器
の自己診断結果」および「プログラマブル表示器の機
能」の場合を例にして説明したが、これに限るものでは
ない。電子メールでの問い合わせが、いずれの種類に該
当するかを、応答処理部32が判定可能であり、上記条
件に合った対象について、予め定められた手順に従って
返答の電子メールを作成できれば、プログラマブル表示
器12は、リモート端末4からの問い合わせに答えるこ
とができる。
【0078】ところで、上記では、メール処理部31が
問い合わせの電子メールを受信すると、応答処理部32
が、特に遅延なく、返答に必要なデータを取得する場合
について説明した。これに対して、以下では、電子メー
ルでの問い合わせ時に、データを取得するタイミングを
指示し、応答処理部32が当該タイミングでデータを取
得する場合について説明する。
【0079】すなわち、本変形例では、応答処理部32
は、図8に示すように、図7に示す各ステップに加え、
S6の前に、S21およびS22の処理を行って、デー
タの取得タイミングを調整している。
【0080】具体的には、応答処理部32は、S21に
おいて、電子メールでの問い合わせを解釈し、問い合わ
せで指定されたタイミングを特定する。例えば、「2001
年8月31日の11:00において、ラインαに含まれ
るデバイスの状態の表示」などのように、問い合わせの
文字列中に、データの取得タイミングを示す文字列「20
01年8月31日の11:00」が含まれている場合、応
答処理部32は、例えば、パターンマッチングなどによ
って当該文字列を抽出し、指定された時点を特定する。
さらに、応答処理部32は、S22において、指定され
た時点まで、上記S6におけるデータ取得を遅延させ
る。これにより、応答処理部32は、リモート端末4の
ユーザが電子メールで指示したタイミングで、デバイス
の状態を取得でき、当該タイミングの状態に基づいて返
答できる。
【0081】この結果、例えば、問い合わせを電子メー
ルで伝送する際の伝送時間にバラツキが発生したとして
も、リモート端末4のユーザは、ローカル制御システム
3から、指定したタイミングでの状態に基づいた返答を
取得できる。
【0082】なお、他の構成例として、ローカル制御シ
ステム3内の全てのデバイスについて、予め周期的に状
態を取得し、データベースに蓄積しておいてもよい。こ
の場合、応答処理部32は、問い合わせ中に取得タイミ
ングが指定されていた場合、上記データベースから、指
定された取得タイミングにおけるデバイスの状態を読み
出して返答を作成する。
【0083】ただし、この場合は、問い合わせに応じて
データの取得タイミングを遅延する場合と異なり、問い
合わせ中に含まれる可能性がある全てのデバイスについ
て、問い合わせ中で指定される可能性がある全てのタイ
ミングの状態を蓄積する必要がある。したがって、記憶
容量の削減が求められる場合には、上記変形例のよう
に、データの取得タイミングを遅延させる方が望まし
い。
【0084】なお、上記では、ローカル制御システム3
とリモート端末4との間で、問い合わせおよび返答を、
電子メール内のテキストデータ(plain text)として送
受する場合を例にして説明したが、これに限るものでは
ない。例えば、表計算ソフトのデータや、ワープロソフ
トのデータなど、電子メールクライアントソフト以外の
アプリケーションプログラムで作成されたファイルであ
ってもよい。この場合、応答処理部32は、当該アプリ
ケーションプログラムで作成されたファイル形式から、
問い合わせとなる文字列を抜き出して解析する。また、
応答処理部32が、返答として、上記アプリケーション
プログラムのファイル形式のファイルを作成し、電子メ
ールに添付して送付してもよい。なお、この場合は、リ
モート端末4が、当該ファイル形式のファイルを作成/
表示する必要があるため、携帯電話をリモート端末4と
して利用できないなど、リモート端末4として利用可能
な装置が制限される。ただし、リモート端末4のユーザ
は、plain textの問い合わせを送受する場合よりも、よ
り表現力の高い返答や、よりデータの再利用性の高い返
答を受け取ることができる。また、両者の中間のファイ
ル形式として、HTML( HyperText Markup Languag
e)などのマークアップ言語を採用すれば、内容を示す
テキストコードに、レイアウトなどを示すマークのテキ
ストコードが付加して伝送される。したがって、当該言
語に対応していない端末では、表現力が低くとも内容を
判読可能で、しかも、対応している端末では、高い表現
力で内容を提示できる。
【0085】いずれの場合であっても、電子メールによ
って、問い合わせとなる文字列を電子データ(デジタル
データ)として送受している。したがって、音声やイメ
ージを送受する場合と異なり、問い合わせ文字列の認識
ミスに起因する誤返答を防止できる。
【0086】なお、上記では、プログラマブル表示器1
2にメール処理部31が設けられている場合を例にして
説明したが、これに限るものではない。例えば、LAN
13に接続された制御用ホストコンピュータにメール処
理部31を設けると共に、制御用ホストコンピュータや
プログラマブル表示器12のいずれかに設けられた応答
処理部32が、いずれかに設けられた問い合わせデータ
ベース33やプロジェクトファイル25を参照しなが
ら、返答を作成してもよい。
【0087】さらに、上記では、リモート端末4のメー
ル送受信部41がローカル制御システム3のメール処理
部31宛ての電子メールを送信する場合を例にして説明
したが、電子メールをメール処理部31へできれば、例
えば、メール送受信部41は、図示しないメーリングリ
ストサーバを介して、電子メールを送信してもよい。こ
こで、メーリングリストサーバには、例えば、メール送
受信部41からメーリングリストサーバの登録用のメー
ルアドレスに対する登録用の電子メールなどによって、
予め電子メールを送信すべき送信先群(アドレス群)が
予め登録されており、当該メーリングリストサーバは、
上記メール送受信部41から、送信用のメールアドレス
宛ての電子メールを受け取ると、上記送信先群に含まれ
る各メールアドレスへ、当該電子メール、あるいは、こ
れまでの電子メールに今回の電子メールを追加した電子
メールを送信する。これにより、例えば、複数のローカ
ル制御システム3の全てに、同一内容の制御指示の電子
メール送信を繰り返す場合であっても、全てに確実に電
子メールを送信できる。なお、今回の電子メールを追加
する場合であっても、これまでの電子メールと今回の電
子メールとは、順番またはフォーマットが互いに異なっ
ているので、各ローカル制御システム3の応答処理部3
2は、順番またはフォーマットを解析することで、今回
の電子メールを確実に取得できる。
【0088】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御システムは、
以上のように、外部端末からの電子メールによる問い合
わせを解析して、当該問い合わせの種類が、予め定めら
れた複数種類のいずれであるかを判定する解析手段と、
制御システム内の機器の状態に応じ、上記種類が判定さ
れた問い合わせへの返答として、外部端末への電子メー
ルを作成する返答作成手段とを備えている構成である。
【0089】また、請求項6の発明に係るプログラム
は、上記解析手段および返答作成手段として、コンピュ
ータを動作させるプログラムであり、請求項7の発明に
係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
そして、これらのプログラムを実行することで、当該コ
ンピュータを含むシステムを制御システムとして動作さ
せる構成である。
【0090】これらの構成によれば、外部端末は、電子
メールを送受するだけなので、制御用途以外の電子メー
ル端末を上記外部端末として使用できる。また、解析手
段が電子メールを解析することで、問い合わせの種類を
特定しているので、制御システムが返答可能な問い合わ
せの種類が複数あり、しかも、いずれもが電子メールで
問い合わせされているにも拘らず、問い合わせを送信す
る外部端末のユーザは、問い合わせのタイミングおよび
種類を決定できる。この結果、制御システムの情報を、
外部端末へ、より的確に送信可能な制御システムを容易
に構築できるという効果を奏する。
【0091】請求項2の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1記載の発明の構成において、上記
種類の1つは、制御システムの機器が備えている機能の
問い合わせである構成である。
【0092】上記構成によれば、外部端末のユーザは、
制御システムの機器の機能を問い合わせできる。したが
って、例えば、機器の交換・追加やオプションの装着な
ど、機器の機能の追加・変化が発生する作業が行われた
場合に、外部端末のユーザが当該作業を把握していなか
ったとしても、当該ユーザは、上記問い合わせによっ
て、現時点における機器の機能を把握でき、それに基づ
き、より的確な問い合わせを行うことができるという効
果を奏する。
【0093】請求項3の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1または2記載の発明の構成におい
て、上記種類の1つは、制御システムの稼動状態、また
は、制御システムの消耗品の状態の問い合わせである構
成である。
【0094】これらの構成によれば、外部端末のユーザ
は、上記各種類の問い合わせを示す電子メールに対する
返答の電子メールによって、例えば、最近の生産量な
ど、制御システムの稼動状態や、例えば、消耗品の交換
時期や使用時間など、消耗品の状態を把握できるという
効果を奏する。
【0095】請求項4の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1、2または3記載の発明の構成に
おいて、上記返答作成手段は、予め定められた形式に整
形された文書として、上記電子メールを生成する構成で
ある。
【0096】当該構成では、外部端末のユーザは、返答
の電子メールによって、生のデータではなく、予め定め
られた形式に整形された文書を受け取ることができる。
したがって、より的確に返答の内容を把握できるという
効果を奏する。
【0097】請求項5の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1、2、3または4記載の発明の構
成において、上記返答作成手段は、上記問い合わせの中
で、問い合わせに返答するためのデータの取得時点が指
定されている場合、指定された時点まで、当該データの
取得を遅延させる構成である。
【0098】上記構成では、データの取得時点が、問い
合わせで指定された時点まで遅延されるので、電子メー
ルの伝送時間のバラツキに影響されずに、問い合わせに
返答可能な制御システムを実現できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御シ
ステムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムにおいて、デバイスとライン
との関係を示す説明図である。
【図3】上記制御システムにおいて、プロジェクトファ
イルに記憶されるデータの構造を示すものであり、各デ
バイスに対応するシンボルのレコードを示す説明図であ
る。
【図4】上記制御システムにおいて、プロジェクトファ
イルに記憶されるデータの構造を示すものであり、上記
シンボルの階層構造を示す説明図である。
【図5】上記制御システムにおいて、プロジェクトファ
イルに記憶されるデータの構造を示すものであり、各プ
ログラマブル表示器に対応するシンボルのレコードを示
す説明図である。
【図6】上記制御システムにおいて、問い合わせデータ
ベースに記憶されるデータの構造を示すものであり、問
い合わせの種類と、それを特定するためのキーワードと
の組み合わせを示す説明図である。
【図7】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図8】上記制御システムの変形例を示すものであり、
制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】従来例を示すものであり、制御システムの要部
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 ローカル制御システム(制御システム) 4 リモート端末(外部端末) 12 プログラマブル表示器(機器) 32 応答処理部(解析手段・返答作成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/02 G05B 19/05 S (72)発明者 谷川 舜雨 大阪府大阪市住之江区南港東8−2−52 株式会社デジタル内 (72)発明者 ▲吉▼田 稔 大阪府大阪市住之江区南港東8−2−52 株式会社デジタル内 (72)発明者 山田 雅昭 大阪府大東市赤井1丁目15番1号 株式会 社ニックス内 Fターム(参考) 5B089 GB02 JB17 KA12 5H220 BB17 CC09 EE10 GG24 HH01 HH04 JJ29 JJ38 5K048 AA04 BA23 CA02 DA02 DC07 EA13 EB02 FC01 HA01 HA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部端末からの電子メールによる問い合わ
    せを解析して、当該問い合わせの種類が、予め定められ
    た複数種類のいずれであるかを判定する解析手段と、 制御システム内の機器の状態に応じ、上記種類が判定さ
    れた問い合わせへの返答として、外部端末への電子メー
    ルを作成する返答作成手段とを備えていることを特徴と
    する制御システム。
  2. 【請求項2】上記種類の1つは、制御システムの機器が
    備えている機能の問い合わせであることを特徴とする請
    求項1記載の制御システム。
  3. 【請求項3】上記種類の1つは、制御システムの稼動状
    態、または、制御システムの消耗品の状態の問い合わせ
    であることを特徴とする請求項1または2記載の制御シ
    ステム。
  4. 【請求項4】上記返答作成手段は、予め定められた形式
    に整形された文書として、上記電子メールを生成するこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の制御システ
    ム。
  5. 【請求項5】上記返答作成手段は、上記問い合わせの中
    で、問い合わせに返答するためのデータの取得時点が指
    定されている場合、指定された時点まで、当該データの
    取得を遅延させることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載の制御システム。
  6. 【請求項6】外部端末からの電子メールによる問い合わ
    せを解析して、当該問い合わせの種類が、予め定められ
    た複数種類のいずれであるかを判定する解析手段、並び
    に、 制御システム内の機器の状態に応じ、上記種類が判定さ
    れた問い合わせへの返答として、外部端末への電子メー
    ルを作成する返答作成手段として、コンピュータを動作
    させるプログラム。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプログラムが記録された記
    録媒体。
JP2001271070A 2001-09-06 2001-09-06 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体 Pending JP2003085110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271070A JP2003085110A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001271070A JP2003085110A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003085110A true JP2003085110A (ja) 2003-03-20

Family

ID=19096623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001271070A Pending JP2003085110A (ja) 2001-09-06 2001-09-06 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003085110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006099494A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Nomura Research Institute Ltd 運行状況通知システム及び運行状況通知プログラム
JP2012063972A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 通信装置とプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006099494A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Nomura Research Institute Ltd 運行状況通知システム及び運行状況通知プログラム
JP2012063972A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 通信装置とプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197652B2 (ja) プラントの集中監視制御装置および方法
US20030233432A1 (en) Web-based interface for building management systems
US7225252B2 (en) Observation display method for dynamically changing on monitor screen object information observed on computer network and observation display system using computer network
US7752282B2 (en) Address information managing system, management apparatus, processing apparatus and address book updating method
JP2007334580A (ja) 支援装置、プログラム、情報処理システム及び支援方法
US20200137166A1 (en) Remote device management system, device, and communication method
JP2004355634A (ja) ネットワーク電子機器の遠隔制御方法及び装置
JP2007108953A (ja) チャットプログラム
US6966014B2 (en) Method for system obstacle correspondence support
JPH10308737A (ja) 自動分析装置
US20030061334A1 (en) Method, apparatus, system, computer program and computer program product of network management
US7580361B2 (en) Network system, information processor and electronic apparatus
JP2003085110A (ja) 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体
JP2001296911A (ja) コントローラ
EP1971077A1 (en) System and method for managing image forming apparatuses
JP2003085109A (ja) 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体
JP2004152184A (ja) 情報端末、送受信代理装置、通信システム、通信方法、プログラム、及び記録媒体
JP2003085175A (ja) 制御用サーバ装置、プログラムおよび記録媒体
CN117130318B (zh) 工业数据采集方法、装置、系统和可读存储介质
JP2003109154A (ja) 火災報知設備のデータ設定支援装置、火災受信機、プログラム及びそのプログラムを格納した記録媒体
JP7340573B2 (ja) 情報処理方法、情報処理システム
JP2013172424A (ja) 画像処理装置及びその制御方法とプログラム
JP7363605B2 (ja) 製造IoTシステムおよび監視方法
US20220318007A1 (en) Programming support apparatus
JP2001084190A (ja) データ伝送システム、データ伝送装置、及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060803

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060905