JP2003084965A - 機器操作装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

機器操作装置、プログラムおよび記録媒体

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JP2003084965A
JP2003084965A JP2001273371A JP2001273371A JP2003084965A JP 2003084965 A JP2003084965 A JP 2003084965A JP 2001273371 A JP2001273371 A JP 2001273371A JP 2001273371 A JP2001273371 A JP 2001273371A JP 2003084965 A JP2003084965 A JP 2003084965A
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Yoshibumi Sakuramata
義文 櫻又
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害者であっても、UNDO/REDO
操作を容易に行うことができる機器操作装置を提供す
る。 【解決手段】 この機器操作装置は、設定項目に値を設
定して機器を操作する機器操作装置において、前記設定
項目に値を設定・確定したときに、この設定項目、設定
した値および設定する前の値とを操作履歴情報として記
憶する記憶部と、この操作履歴情報を操作することによ
って、設定項目の設定状況を管理する操作管理部と、利
用者が視覚障害者であると認識されたとき、前記操作履
歴情報の操作に応じて、音と音声によって利用者へ現在
の設定状況とその操作結果を通知する音出力部とを備
え、視覚障害者が視覚を使用せずに機器を操作できるよ
うにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器操作装置、プ
ログラムおよび記録媒体に関し、詳細には、視覚障害者
にも容易にUNDO/REDO操作が行える機器操作装
置、その機器操作装置の機能を実行するためのプログラ
ムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体に関し、情報入力装置、自動取引装
置、券売機、画像出力装置に応用して好適である。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機、ファクシミリ装置、プリ
ンタ装置、スキャナ装置やそれらのOA機器が提供する
機能を1台に統合した複合機(以下、MFP(Multi-Fu
nctionPeripherals)という)等の装置は、取り扱う機
能が多様となりテンキーや機能キーだけでは操作ができ
なくなったために、ディスプレイ上にタッチパネルを設
け、画面には操作手順を示す文字や入力場所を示す絵等
が表示され、利用者が絵に対応して予め設定された入力
エリアに触れることによって入力を行うタッチパネル入
力方法が広く普及している。
【0003】一方、文書編集ソフト、CADソフト、デ
ータベース管理システム等のアプリケーションプログラ
ムにおいて、その作業中に、処理済みの作業の一部を取
り消したり、削除したり、もしくは作成し直すことが多
々発生する。このような作業をオペレータが容易に実施
し得る目的で、「UNDO/REDO」と呼ばれる機能
が提供されている。UNDO機能とは、ユーザが行った
操作を取り消して、その操作以前の状態に戻す機能であ
り、REDO機能とは、その取り消した操作を再び実行
させるものである。例えば、データベース管理システム
では、データベース内のレコードの新規作成、変更およ
び削除等によって更新した後、更新前の状態に戻すUN
DO機能がある。また、CADソフトの場合には、設計
していく過程を木構造状に管理しておき、いつの設計時
点にも戻れるようなUNDO/REDO機能を備えてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】身体障害を持った者の
社会進出を促進する意味からも、身体障害を持った者が
晴眼者と同じように働けるようにオフィス環境を整備す
ることが望ましく、特に、米国では、リハビリテーショ
ン法508条が2001年6月21日から施行され、米
国連邦政府はIT機器調達において障害者が利用できる
機器を購入する義務があり、州政府、関連施設、民間企
業にも追従の動きが出てきている。
【0005】上述したようなMFPでは、その操作が益
々複雑化する傾向にあり、ディスプレイパネルやタッチ
パネル等にインストラクションを表示しなければ正しく
使いこなすのが困難となってきている。このため、特に
視覚障害を有する者にとっては、MFPを事実上使用す
ることが困難となっている。
【0006】また、操作ができるようになったとして
も、MFPを操作するために必要な設定項目は多岐にわ
たるため、一旦設定済みとなった内容の一部を取り消し
たり、削除したり、もしくは設定しなおすことが多々発
生するが、MFPの操作ではすべての設定を既定値へ戻
すことはできるが、設定を一部分のみもとへ戻すことは
できない。
【0007】このようなMFPの操作は、一つの項目を
設定するにも、数段階の確認作業が必要になることがあ
る。これは設定の取り消しの場合も同じである。しか
し、利用者がよく使用する設定項目はそれほど多くな
く、その設定の変更も直前に操作した項目になることが
多い。そのため直前の状態に戻す作業を簡単にできるこ
とが望ましい。
【0008】また、音声による内容の確認では内容の一
覧性に欠ける面があるため、設定項目を変更したことに
よって、関連項目も変更されると、利用者が気づかない
場合が多い。したがって、視覚障害者によるMFPの操
作においても、音声で確認する際の冗長さを減らすため
に他のソフトウェアで利用できるUNDO/REDO機
能があることが望ましい。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するため
に、視覚障害者であっても、容易にUNDO/REDO
操作を行うことができる機器操作装置、その機器操作装
置の機能を実行するためのプログラムおよびそのプログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明の請求項1の機器操作装置は、設定項目に
値を設定して機器を操作する機器操作装置において、前
記設定項目に値を設定・確定したときに、この設定項
目、設定した値および設定する前の値とを操作履歴情報
として記憶する記憶部と、この操作履歴情報を操作する
ことによって、設定項目の設定状況を管理する操作管理
部と、利用者が視覚障害者であると認識されたとき、前
記操作履歴情報の操作に応じて、音と音声によって利用
者へ現在の設定状況とその操作結果を通知する音出力部
とを備え、視覚障害者が視覚を使用せずに機器を操作で
きるようにしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2は、請求項1に記
載の機器操作装置において、前記操作履歴情報として登
録するときに、前記設定項目に値を設定することによっ
て、関連して変更される設定項目に対しても合わせて前
記記憶部に登録することを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3は、請求項1また
は2に記載の機器操作装置において、前記操作管理部の
操作履歴情報の操作は、UNDOおよび/またはRED
Oであることを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項4は、請求項3に記
載の機器操作装置において、前記UNDOの処理は、U
NDOの対象となる前記操作履歴情報に記憶された設定
項目に対してUNDOしてよいかを音声にて問い合わ
せ、すべてUNDOしてもよいときには通常のUNDO
処理を行うことを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項5は、請求項3に記
載の機器操作装置において、前記UNDOの処理は、U
NDOの対象となる前記操作履歴情報に記憶された設定
項目に対してUNDOしてよいかを音声にて問い合わ
せ、UNDOをしてはいけないものがあるときには、こ
れまでに指示されたUNDOに対する操作履歴情報を参
照して設定項目の値をもとに戻し、この操作履歴情報を
前記記憶部から削除するとともに、UNDOしてはいけ
ないと指定された設定項目をまとめて前記記憶部へ新た
に操作履歴情報として登録することを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項6は、請求項3また
は4に記載の機器操作装置において、前記UNDOの処
理は、前記操作履歴情報を遡るだけとし、利用者からの
確定指示によってこの確定指示までにUNDOしたもの
をこの操作履歴情報を参照して設定項目の値をもとに戻
すとともに、この操作履歴情報を前記記憶部から削除す
ることを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項7は、請求項3に記
載の機器操作装置において、前記UNDOの処理は、U
NDOの対象となる前記操作履歴情報に記憶された設定
項目すべてをUNDOしてよいかを音声にて問い合わ
せ、すべてUNDOしてもよいときには通常のUNDO
処理を行い、そうでないときにはUNDOの指示を取り
やめることを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項8は、請求項1乃至
7のいずれか1に記載の機器操作装置において、必要な
すべての設定項目に設定して機器を実行したときに、既
定値から変更したすべての設定項目およびその項目に設
定されていた値とを実行履歴情報として記憶するヒスト
リ記憶部を備え、前記操作管理部は、この実行履歴情報
を操作することによって、設定項目の設定状況を管理
し、前記音出力部は、利用者が視覚障害者であると認識
されたとき、前記実行履歴情報の操作に応じて、音と音
声によって利用者へ現在の設定状況とその操作結果を通
知することを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項9は、請求項8に記
載の機器操作装置において、前記操作管理部の実行履歴
情報の操作は、UNDOおよび/またはREDOである
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項10は、請求項9に
記載の機器操作装置において、前記UNDOの処理は、
前記実行履歴情報を遡るだけとし、利用者からの確定指
示によってこの実行履歴情報を参照して設定項目の値を
設定しなおすことを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項11は、請求項1乃
至10のいずれか1に記載の機器操作装置において、利
用者からの音声指示によって、前記操作管理部の操作履
歴情報および実行履歴情報の操作を行うことを特徴とす
る。
【0021】また、本発明の請求項12のプログラム
は、コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1に
記載の機器操作装置として機能させるためのプログラム
である。
【0022】また、本発明の請求項13の記録媒体は、
請求項12に記載の機器操作プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0023】上記の構成により、設定項目を変更・選定
するときの音声での確認の冗長さを軽減できる。特に、
操作の取り消しなどをした場合には、関連項目が取り消
し前の状態に戻ったかを利用者へ知らせるので、設定の
勘違い等を防ぐことができる。したがって、視覚障害者
であってもUNDO/REDO機能を用いて、容易に機
器操作を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本実施の形態の説明では、
本発明の機器操作装置をMFP(デジタル複合機:Mult
i-Function Peripherals)へ組み込んだもの(以下、本
装置と呼ぶ)として説明する。しかし、本発明の機器操
作装置の組み込み対象は、MFPに限ったものではな
く、多様化した操作機能を有する装置であれば組み込む
ことで同様の効果が期待できる。
【0025】A.本装置による操作概要 以下、本装置の操作概要を「原稿を複写するときの操
作」を用いて説明する。まず、ヘッドフォンとマイクを
備えたヘッドセットを挿入することによって、本装置は
視覚障害者が利用すると判断する(図1参照)。以下、
晴眼者が本装置を利用するときの処理モードを「視覚操
作モード」と呼び、視覚障害者が本装置を利用するとき
の処理モードを「非視覚操作モード」と呼ぶことにす
る。また、本装置を利用する視覚障害者のことを、単に
「利用者」と呼ぶことにする。なお、視覚障害者の個人
識別用、またはこれまでの操作記録などの情報を記憶し
た非接触型のICカードを認識して、視覚障害者が利用
することを判断するようにしてもよい。または、特定の
キーを押下することによって、視覚障害者が利用するこ
とを認識するようにしてもよい。
【0026】次に、本装置の操作部の「COPY」機能
キー(図2参照)を押すことによって、ヘッドフォンか
ら「複写機の操作ができるようになりました」を音声で
利用者へ知らせる。また、本装置は、複写機やファクシ
ミリ装置等の装置ごとに、あらかじめ操作可能なすべて
の操作項目を機能別に分類し、その分類をさらに細分化
していくというように多階層を持った単一のメニューを
作成しておく。例えば、今説明している複写機の機能
は、図3および図4(これらの機能分類は一部分を示し
たに過ぎない)に示すような階層に分類される。
【0027】利用者は、操作部の方向移動キーあるいは
それに代用可能なキー(以下、方向移動キーという)を
用いて、この階層メニューの階層をたどって所望の設定
項目に移動し、これを選択するという操作を繰り返して
所望の設定を完了した後にスタートキーを押下すること
によって、原稿の複写が作成される。利用者による階層
メニューの操作過程で、選択対象の機能説明や現在まで
の設定内容の説明を本装置から利用者へ音声、音やBG
M(Back Ground Music)によってフィードバックする
ことで、本装置の操作部の表示画面を見たり、タッチパ
ネルからの入力をしなくても操作可能となる。ここで音
声、音やBGMを、リズムの遅速、音程の高下、設定項
目の種類や処理状況および階層の深さ等に応じて変化さ
せて出力する。また、この方向移動キーによる選択過程
を操作部の画面の遷移とほぼ対応付けるようにし、か
つ、操作部のタッチパネルからの入力指示も併用可能に
しておくことによって、操作部のタッチパネルからの操
作も方向移動キーからの操作も平行して行えるので、晴
眼者が利用者を介助することができる。また、利用者が
弱視であれば、非視覚操作モードで操作中に視覚操作モ
ードの操作も使えるので便利である。
【0028】上記の方向移動キーで移動中に、前回また
はそれより先に設定した設定値を変更したいときがあ
る。このようなときには、1回のUNDOキーを押すご
とに、1回前に設定した設定項目まで戻ることができ
る。また、UNDOキーで戻りすぎたときには、RED
Oキーを押すことによって、1回のUNDO操作を取り
消すことができる。このUNDO/REDOキーで所望
の設定項目にまで戻って、方向移動キーまたは設定項目
の再設定または確定キーを押すことによって、今までに
遡ってきたUNDO対象の設定項目を取り消し、今設定
した内容に置き換える。
【0029】また、必要な設定項目についてすべて設定
して、スタートキーを押したときの設定項目の状態を記
憶させておくヒストリ機能も利用できる。これはスター
トキーを押して、実行結果を得た直後にUNDO/RE
DOキーを押すことによって、先に設定した状態に戻る
ことができるので、その状態で方向移動キー等を用いて
設定内容を一部修正してから、スタートキーを押して新
たな複写を得ることができる。
【0030】B.本装置における操作の詳細 (1)メニューの構造 本発明の装置で扱う複写機、ファクシミリ装置、プリン
タ装置、スキャナ装置、NetFile装置等の装置ご
とに、操作可能なすべての操作項目を機能別に分類し、
その分類をさらに細分化していくというように多階層の
木構造を持った単一のメニューを作成する。例えば、
「変倍」、「両面」のようなまだ細目の設定項目がある
ような場合には、それをサブグループ名としてまとめ、
そのサブグループの下にさらに「等倍」、「拡大」、
「縮小」等選択すべき設定項目を配置し、その設定項目
が「115%」、「87%」といった最終的な1つの設
定項目になるまで細分化する。
【0031】この階層メニュー上の項目の種類として、
次にあげたようなものがある。 ・同階層中にひとつだけ選択できる選択項目 例えば、「拡大」の選択項目の下の「115%」か「1
22%」等 ・機能のON/OFFをトグルことができるトグル項目 例えば、フィニッシャーのソートするか否か等 ・数値を設定できる数値項目 例えば、複写する部数等の場合には、その項目を選択後
テンキーによって数値を入力する。 ・何らかの動作を始動する動作項目 例えば、ファクシミリ装置に登録されている宛先リスト
の作成等
【0032】例えば、複写機の場合、先ず、図3および
図4のように、第一階層の操作項目を(部数、原稿、用
紙、変倍、両面・集約・分割、フィニッシャー)とし、
それぞれ第二階層、第三階層等に細分化しておく。ま
た、この図3にあるように、各階層の設定項目にはそれ
ぞれ数字が対応しており、この数字を指定することによ
って、各階層をたどらなくても直接その設定項目を選択
することができる。以下、この数字のことを「機能番
号」という。
【0033】(2)メニュー操作方法 次に、上述したような階層メニューの操作方法について
説明する。図2は、本装置が備えている操作部の模式図
である。図2おいて、操作部は複写、ファクシミリ、プ
リンタ、スキャナ、ネットファイル等の各機能を選択す
る機能キー、操作状態やメッセージを表示する画面とそ
の画面上で各種の設定項目を選択するタッチパネル、数
字等を入力するテンキーとスタート/ストップキー、並
びに設定確認キーを備えている。上述した階層メニュー
上に配置された設定項目を移動・選択操作するには、方
向移動キーあるいはそれに代用可能なキーを用いるが、
本実施形態では、図6に示したように、テンキーを割り
当てることにする。即ち、階層の上下移動をテンキー中
の垂直方向に配置されたキーの押下によって行い、同階
層の隣接項目をテンキー中の水平方向に配置されたキー
により行う。図6では、キー「2」を押下することによ
って階層を上にたどり、キー「8」を押下することによ
って階層を下にたどる。また、キー「4」を押下するこ
とによって同階層を左にたどり、キー「6」を押下する
ことによって同階層を右にたどる。尚、上記とは逆に方
向指示キーを割り当てるようにしてもかまわない。
【0034】利用者が階層メニューの下層へ移動を指示
したときに、下層の設定項目が複数ある場合、下に列挙
したうちのいずれか予め定めた方法で次の設定項目へ移
動する。 ・下層の最初の項目に移動する。どれが既定値というわ
けでもない場合、例えば、原稿の種類を選択するときに
使用する。 ・下層の現在選択されている項目に移動する。例えば、
その下層の設定項目に、既に設定がなされた項目があれ
ば、その項目以降の設定の続きかまたはその項目の内容
を修正するために、その既に設定がなされた項目へ移動
する。 ・下層の既定項目に移動する。例えば、濃度設定の場合
には、「薄い、普通、濃い」の選択項目があるが、一般
に、既定値として「普通」を設定しているが、その既定
値へ移動する。
【0035】また、利用者が水平方向の移動キーを操作
して、同階層の設定項目を移動する時には、その端の設
定項目の次は反対の端の設定項目に移動し、循環的な移
動を行う。常に一定方向へ移動することによって、自分
の選択したい項目を見つけることができる。しかし、利
用者は、この階層の設定項目数がどの程度なのかを把握
することができず、メニュー上で迷子になってしまう可
能性が高い。または、この循環移動を行わず、端にきた
ときそれ以上は移動しないようにしてもよい。この場合
には、選択しそこなったときに、反対方向に移動キーを
押さなくてはならないが、選択項目がどの程度あるかを
把握することはできる。
【0036】さらに、利用者が設定の途中でどの階層に
いるか分からなくなった場合や、最初から選択しなおし
たいときには、例えば、キー「1」を押下することによ
って、どの階層からでもトップの階層(図3の例では、
第一階層の「部数」)へ戻れるようにする(図6参
照)。この場合、それまでに選択された設定項目は、本
装置によって記憶しておき、移動キーや確認キーによっ
て、その途中まで設定のため選択された項目へ移動する
ことができる。
【0037】また、部分クリアキー(本実施形態では、
テンキーのキー「7」に割り当てる)を押すことによっ
て、階層メニュー上の現在いる階層から下にある既定値
から変更した設定項目の値を既定値にもどすことができ
る。例えば、現在階層メニューの「フィニッシャー」の
ところにいる場合は、それ以下の設定「ソート/スタッ
ク」、「ステープル」、「パンチ」で既定値を変更した
場合には、その設定値をクリアして既定値へ戻す。
【0038】また、利用者が直接設定したい設定項目へ
移動することができる。例えば、キー「0」を押下する
ことによって、数値を入力することができ、そこで直接
移動したい設定項目につけられている機能番号を入力す
る。例えば、キー「0」の押下に続いて、「435」を
テンキーによって数値入力すると、本装置は「変倍」→
「縮小」→「71%」が選択されたものと判断する(図
3、図4参照)。この機能番号は、最下層の設定項目で
はなく、中間の階層の設定項目であってもよい。
【0039】また、上記のようなキー「0」によって直
接設定したい項目の機能番号を入力するのではなく、キ
ー「9」を押下して、利用者が「機能番号」や「設定項
目名」を発声し、それを本装置が認識し、その項目へ直
接移動することもできる。
【0040】上記のように設定すべき項目を選択または
数値入力が終了したとき、その設定項目を確定するため
にキー「#」を押下する。これにより本装置は、確定さ
れた設定項目の内容を操作部の画面へ表示する。
【0041】また、このようにして設定したものをIC
カードに操作名を付けて記憶させておくことにより、次
回からそのICカードから操作名を指定して操作内容を
読み取ることにより同じ操作を一々設定しなおさなくて
も実行できる。
【0042】さらに、利用者が今までにどのような設定
項目を選択したのかを知るために、「設定確認」キーを
押下することにより、利用者が既定値から設定を変更し
た設定項目へ順次移動することができ、その設定値を変
更することもできる。
【0043】(3)設定状況のUNDO/REDO UNDOキー(本実施形態では、テンキーのキー「3」
に割り当てる)を押すことによって、これまでの操作を
一つずつ遡ることができる。このUNDOのために、図
7に示したようなデータ構造によって利用者が設定した
設定項目ごとに、次の情報を1つのノードとしてまとめ
て記憶しておく(以下、UNDO/REDO管理スタッ
クという)。(このデータ構造は、リンク構造ではな
く、FIFOで管理されるスタックとしても構わな
い。) ・設定した設定項目の機能番号 ・設定した値 ・設定以前の値 さらに、この設定に伴って変更された関連設定項目も一
緒に記憶しておく(記憶するデータは上記した項目と同
じものとする)。UNDO時には、この記憶内容を遡り
もとの値に戻す。また、UNDOで遡るときに、戻る時
点を利用者が確定するまでは設定を戻さずに、スタック
を遡るのみとする(スタック上の現在位置(ポインタ)
が遡るのみ)。これは、もとの状態に戻り過ぎた時に同
じ設定を再度実行しなければならないことを防ぐためで
ある。
【0044】また、UNDOを指定しすぎて、戻るべき
場所を行過ぎてしまったときには、REDOキー(本実
施形態では、テンキーのキー「./*」に割り当てる)
を押すことによって、UNDOを取り消すことができ
る。
【0045】UNDO/REDOした場合の値の確定
は、設定内容の説明キー以外(方向指示キー、階層メニ
ューの先頭へ戻るキー、直接ジャンプキー、確定キー
等)の操作を行ったときに、今までに遡ったUNDO位
置までの設定変更をスタックのうしろから順に参照して
もとの値に戻す。1度確定された場合には、今さかのぼ
ってきたノードに関する情報はUNDO/REDO管理
スタックから消去する。
【0046】このUNDO/REDOをテンキーに割り
当てるのではなく、音声認識で操作するようにしてもよ
い。
【0047】(4)ヒストリの遡り さらに、一旦、設定を終了してスタートキーを押すごと
に、既定値を変更したすべての設定項目の内容を1回分
としてヒストリ管理スタックに記憶しておく。このスタ
ックは、最新の所定の回数分だけ記憶しておき、所定の
回数を超えたときには、古いものから順に捨てられる。
ここで、1つの設定項目について記憶されるのは、次の
2つ組みである。 ・設定項目の機能番号 ・この設定項目に設定された値 スタートキーを押して、複写結果が出た後に、UNDO
キーを押した場合、ヒストリ管理スタックの現在位置を
前回スタートキー押下時に設置されていた値のスタック
位置へ戻す。UNDO/REDOの操作時点では、設定
項目の内容は変更せず、何回かのUNDO操作によっ
て、所望の設定値まで戻ったときに、説明キー以外のキ
ー(確定キー「#」等)を操作することによって、その
ヒストリ管理スタックの内容をヒストリ管理スタックの
後ろから、現在の位置までにある各設定項目を既定値へ
戻し、最後に現在位置のスタックの内容の設定項目の値
を再設定する。このヒストリ機能は、例えば、直前の設
定が10部の複写を行うように設定になっていた場合、
次では1部の複写とするような場合に使える。同じよう
な複写で一部分の設定が違うときには便利である。UN
DOによって行き過ぎた場合にはREDOキーを使うこ
とによって、UNDOを取り消すことができる。
【0048】(5)操作結果の動作音、音アイコンおよ
びBGMによる利用者へのフィードバック上述したよう
にテンキーを用いて階層メニュー上に配置された設定項
目を移動・選択操作を行う際に、本装置は次に示すよう
な動作の結果の確認を利用者へ動作音、音アイコンおよ
びBGM(background music)で通知する。ここで音ア
イコンは、対象物の性質を示す静的な情報であって、設
定項目のタイプを弁別する目的で音色の異なる動きのな
い音(短い単音)のことを言う。また、動作音は、動作
結果のイメージを助ける目的で同一音色の異なる動き
(和音やごく短い旋律)のことを言い、動作と音楽理論
上の音の意味付けを対応させる。例えば、階層上の上昇
や下降にはそれぞれ上昇音形、下降音形を、行き止まり
(移動の失敗)には不安感を感じさせる増4度の不協和
音を、選択・確定には解決を意味するドミナントモーシ
ョンを使う。このように利用者へ動作イメージをわかせ
るような動作音、設定項目のタイプを示す音アイコンや
BGMで通知することにより、利用者が今どのような状
態かを認識でき、確実に入力したかまたは操作が完了し
たかどうかの不安を低減することができる。
【0049】また、階層の上下への移動を通知する動作
音をそれぞれ用意し、利用者の上下の階層へ移動する際
にその動作音を出力することによって、階層を上下した
ことを知らせる。この動作音は、上記の設定項目の音ア
イコンとは異なるものとする。また、このときのBGM
も、例えば、上層階層ではゆっくりした調子のBGMと
し、下層に行くにしたがって早い調子のBGMとするよ
うにすれば今どの辺の階層にいるのかを認識できる。こ
のとき、移動先の下層に設定項目があるか否かを動作音
で出力することによって、移動できないことを利用者へ
知らせることができる。また、移動先の下層にいくつの
設定項目を持つかを動作音で利用者へ知らせることがで
きる。
【0050】また、本装置で同階層の循環的移動が設定
されていない場合には、水平方向へ移動を指示したと
き、それ以上移動する項目がないときには、「行き止ま
り」の動作音で利用者へ知らせる。また、階層の上下方
向の「行き止まり」に対しても動作音で利用者へ知らせ
る。さらに、UNDOやREDOの操作においてそれ以
上取り消しができないときにも「行き止まり」の動作音
で利用者に知らせる。また、トップへ移動、水平方向へ
移動、直接移動や音声認識等のキーを押下したときに、
その選択動作を確認する動作音を出力することによっ
て、利用者は確実に操作が受け付けられていることを認
識できる。
【0051】また、コピーの部数を入力するような数値
入力の場合にも、その数値入力が終了するまでBGMを
流すことによって、数値入力を行っていることを確認で
きる。
【0052】また、動作中に本装置の状態、例えば、
「用紙切れ」、「トナー不足」、「紙詰まり」、「フロ
ントカバーが開いています」等を音声によって利用者へ
通知する。このような状態がすぐ解消できないような場
合には、その音声が途切れてしまえばその状態はつかめ
なくなる。例えば、コピー動作を行っている間、本装置
から利用者が離れていたときに「紙詰まりになった」場
合には、この音声だけでは利用者にはわからない。しか
し、音声の後にBGMを流しておけば、このような状態
でも利用者に認識できる。
【0053】また、利用者が40部のコピーを指定した
ときに、今どのくらいのコピーが終了しているかを認識
できるように、BGMを流しておき、利用者はそのBG
Mのどの辺を聞いたかによって、どのくらいまでコピー
が進んだかを知ることができる。
【0054】(6)操作結果の音声による利用者へのフ
ィードバック 上述したようにテンキーを用いて階層メニュー上に配置
された設定項目を移動・選択操作を行う際に、本装置は
音声でヘッドセットのヘッドフォンから出力することに
より、利用者へ動作結果の確認を行う。このように音声
で通知することにより、その入力および操作結果が確実
になされたかを利用者が認識することができ、不安を低
減することができる。
【0055】各設定項目に移動したときにその項目を識
別するための所定の内容の音声フィードバックを行うこ
とによって、利用者がどの設定項目に移動したかを認識
できる。また、移動の際、ある設定項目の下層にさらに
設定項目があるか、また、いくつの項目を持つかを音声
で利用者へフィードバックする。例えば、「拡大」や
「114%」等の設定項目へ移動したときには、その項
目名を読み上げる。
【0056】部分クリアキー(キー「7」)が押された
ときには、階層メニュー上の現在位置から下の設定項目
に対してなされた設定変更を読み上げて既定値へ戻して
よいか音声で問い合わせる。
【0057】UNDOキーが押されたときに、UNDO
/REDO管理スタックの記憶された機能番号の設定項
目について、設定値をもとの設定値へ戻すかを音声にて
問い合わせる。例えば、最初の設定が既定値から「変倍
→拡大→200%」と設定し、UNDOキーを押した場
合、「変倍→拡大→200%の設定を既定値に戻しても
よいですか」と問い合わせる。また、設定項目の変更時
に、同時に変更された関連設定項目があれば、同様に設
定をもとに戻すかを音声にて問い合わせる。
【0058】さらに、例えば、「拡大コピー」を設定し
ており、UNDOにより「等倍」へ解除したときに、用
紙サイズの設定がどのようになっているかを利用者へ注
意のメッセージ(音声ガイド)を出す。
【0059】部分クリアキー(キー「7」)によって、
ある階層以下の設定値をもとへ戻すときには、すべての
変更された設定をもとの設定値へ戻すかを音声にて問い
合わせる。いちいち変更設定をもとへ戻すかどうかを問
い合わせるのではなく、この部分クリアでクリアされた
すべての設定項目についてもとへ戻してよいかを問い合
わせ、OKであれば一度にすべての設定項目をもとへ戻
すようにしてもよい。そうでなければ、この部分クリア
の指示を取り消す。
【0060】現在操作移動キーでどの設定項目にいるの
かを、例えばキー「5」を押下することにより、その設
定項目に対する情報提供を所定の内容の音声によりフィ
ードバックする。その情報としては、例えば、その設定
項目の名前や機能番号等がある。用紙をA4横に設定確
定した後、キー「5」を押下すると、「用紙はA4横に
設定されています」と音声フィードバックされる。
【0061】設定項目の選択が終了し、例えばキー
「#」にて確定操作が行われたときに、その確定された
動作内容を説明する所定の内容の音声フィードバックを
行う。例えば、「拡大」で「200%」を選択・確定し
たときは、「変倍は拡大200%に設定されました」と
いう内容の音声フィードバックがある。
【0062】「設定確認」キーが押下されたとき、現在
の階層メニュー上の設定項目(中間階層を含めて)より
下にある利用者が既定値から設定を変更した設定項目を
まとめて音声で読み上げて利用者へ通知する。このと
き、一時にすべての設定項目を音声フィードバックする
のではなく、1つの設定項目につき音声フィードバック
し、その設定項目に誤りがあれば修正し、移動キーを操
作させて次の変更されている設定項目に移動し、最後は
キー「#」を押下して最終確定とするようにしてもよ
い。また、今までに既定値から変更した設定項目をすべ
て知りたいときには、一旦キー「0」で階層のトップへ
移動してから、この「設定確認」キーを押すことにより
一括確認ができる。
【0063】各設定項目に設定が完了し、スタートキー
を押下することによって、この設定に対する動作が終了
したときに、その成否を知らせる所定の内容の音声フィ
ードバックを行う。例えば、「122%の変倍でコピー
が終了しました」、「紙詰まりでコピーができませんで
した」等の結果を音声にてフィードバックする。
【0064】また、操作中や動作中に本装置の状態を、
動作音の後に、例えば、「用紙がなくなりました」、
「トナーが残り少なくなりました」、「紙詰まりが発生
しました」、「フロントカバーが開いています」等と上
述の設定項目の操作時の音声とは異なる話者の音声によ
って利用者へ通知する。
【0065】上述した音声フィードバックによる音声の
音の高さ、音量、リズム、トーンや話速を変化させるつ
まみを用意することによって、利用者に聞き取りやすい
音声出力とすることができる。また、音声フィードバッ
クの終了を待たずに、次のキー操作がなされた場合には
話速を自動的に早くすることによって、利用者のイライ
ラ感をへらすことができる。また、音アイコンや音声フ
ィードバックを行っている最中であっても、次の指示が
なされた場合には、直ちにその音声フィードバックを中
断し、新たな指示を実行するようにすれば、音声フィー
ドバックを最後まで聞く必要がなくなるのでスムースな
操作ができるようになる。
【0066】スタートキーが押されて、複写が実行され
た後にUNDOキーが押されると、動作音の後に、ヒス
トリ管理スタックの一つ前の設定項目とその設定値がど
のようになっていたかを音声でフィードバックする。同
様に、REDOキーによっても、前のUNDO指示を取
り消して、ヒストリ管理スタックの現在位置を進め、そ
のときの設定項目とその設定値がどのようになっていた
かを音声でフィードバックする。
【0067】上述した利用者による操作結果を本装置の
操作部の画面にほぼ同期して表示させるようにし、操作
部のタッチパネルからも入力できるようにすることによ
り、晴眼者が視覚障害者を介助することも、また弱視者
が画面をみて操作することもできる。例えば、利用者が
途中で操作が分からなくなったときに、晴眼者の介助に
よりタッチパネルで設定項目を選択することができ、そ
の設定が音アイコンと音声でヘッドフォンへ出力される
ので、利用者も何を設定したのかを知ることができる。
【0068】(7)操作の例 次に、上述した本装置を使って「部数を2部」に設定
し、動作完了するまでの操作例を説明する。先ず、階層
メニューを操作して「部数」のところへ移動すると、ヘ
ッドフォンから「(ピロン)部数」という音アイコンに
続いて音声で設定項目の説明がある。ここで利用者がキ
ー「#」を押下すると、ヘッドフォンから「(キャラ
ン)テンキーで部数を入力してキー#を押してくださ
い」の音声案内と数値入力の間BGMが流れる。利用者
はテンキーを使って、「2」を押すと、ヘッドフォンか
ら入力した数字を読み、利用者がキー「#」を押すと、
ヘッドフォンから「(キャラン)部数は2部に設定され
ました」の音声が聞こえてくる。ここで「(ピロン)」
「(キャラン)」の音は、動作音を示している。この
後、利用者はスタートキーを押すと、ヘッドフォンから
コピーをしている間、BGMが流れ、終了すると「コピ
ーが2部終了しました」と音声案内がある。
【0069】今回の操作で用紙のサイズを「A4縦」に
設定し、これを「A3横」へ変更する場合には、次の2
通りの方法がある。一つは、階層メニューを方向移動キ
ーによって操作して「A3横」へ移動し、確定キー
「#」を押すことによって設定しなおす。もう一つは、
UNDOキーを押してから、方向移動キーで「A3横」
へ移動してから確定キー「#」を押して設定する。
【0070】C.本装置の機能構成 図8は、本発明の1実施の形態を示す機能構成図であ
る。図8の本発明の装置は、利用者からの指示により実
行制御を行う制御部100とこの制御部100からの指
示で音声認識や音声合成の処理を行う支援部200とか
ら構成される。
【0071】この制御部100は、機能制御部110、
操作制御部120、操作入力部130、視覚入力部14
0、視覚表示部150、メニュー制御部160、音声入
力部170、音出力部180、機能実行部190とから
構成される。機能制御部110は、視覚操作モードまた
は非視覚操作モードのいずれを使用するかを決定し、利
用者が複写機やファクシミリ装置等のいずれの装置機能
を使うかを指示させ、それに対する操作のための初期設
定と全体の制御を行う。機能制御部110は、通常は視
覚操作モードであり、利用者がヘッドフォンとマイクを
備えたヘッドセットを挿入した場合や、特定のキーを押
下する場合や、視覚障害者の個人識別用、またはこれま
での操作記録などの情報を記憶した非接触型のICカー
ドを認識した場合に、視覚障害者が本装置を利用すると
して、非視覚操作モードで全体の制御を行う。操作制御
部120は、利用者からの各種の入力操作やその処理結
果を表示する等の操作に対する制御を行う。操作入力部
130は、階層メニューの階層構造を移動させる方向移
動キー、設定項目の選択・確定等を行う各種実行キーや
テンキーから数字を入力する。視覚入力部140は、画
面上に設置されたタッチパネルを用いて、一般には視覚
操作モードでは画面に表示された各種の設定項目を選択
するための入力を行う。非視覚操作モードにおいては、
晴眼者の介助による項目の選択や、弱視者による設定の
選択に使われる。視覚表示部150は、視覚操作モード
では、各種の機能を画面に表示する。非視覚操作モード
では、利用者が階層メニューから選択・確定した設定項
目を画面表示する。利用者に指定された装置機能に対応
する階層メニューに対して、利用者は方向移動キーやテ
ンキーおよびUNDO/REDOキーを使って設定項目
を選択・確定するが、メニュー制御部160は、そのテ
ンキーおよび音声入力による階層メニュー上の現在位置
を管理する。音声入力部170は、非視覚操作モードに
おいて、利用者が設定項目名や機能番号やUNDO/R
EDOの指令を入力し、それを音声認識した結果をメニ
ュー制御部160へ引き渡す。これにより、利用者が階
層メニューの所望する設定項目へ直接移動したり、操作
自身を直接指定することができる。音出力部180は、
非視覚操作モードにおいて、メニュー制御部160や操
作制御部120の指示で、方向移動キーやテンキー等に
よる各種の操作および機能実行の成否を表す動作音、音
声ガイダンス、BGM等を出力する。機能実行部190
は、各種の設定項目が選択された後、その設定で機能
(例えば、複写機能やファクシミリ送信・受信等)を実
行させる。
【0072】また、この支援部200は、音声認識部2
10、音声合成部220とから構成される。音声認識部
210は、音声入力部170によって呼び出され、現在
利用者が操作している装置機能に対する音声認識用辞書
(例えば、複写機用の辞書)を用いて、利用者が発声し
た音声(操作メニューの設定項目名、機能番号、操作指
令)を音声認識した結果を音声入力部170へ戻す。音
声合成部220は、音出力部180から呼び出され、利
用者へ音声フィードバックするときに、音声合成用辞書
を用いて、テキストから合成した音声を音出力部180
へ戻す。ここで、音出力部180で音声フィードバック
するときに、音声合成部220でテキストから音声合成
するのではなく、録音された音声を使うようにしてもよ
い。
【0073】本実施の形態のように構成された本装置の
動作について、「原稿を複写するときの操作」を用いて
説明する。まず、ヘッドフォンとマイクを備えたヘッド
セットを利用者が挿入すると、機能制御部110は視覚
障害者が本装置を利用すると判断し、非視覚操作モード
に移行する。なお、視覚障害者の個人識別用、またはこ
れまでの操作記録などの情報を記憶した非接触型のIC
カードを認識して、視覚障害者が利用することを判断す
るようにしてもよい。または、特定のキーを押下するこ
とによって、視覚障害者が利用することを認識するよう
にしてもよい。次に利用者が機能キーを押すことによ
り、複写、ファクシミリ、プリンタ、スキャナ、ネット
ファイル等の各機能を選択すると、機能制御部110
は、利用者の利用する装置機能を決定し、その装置機能
に対する階層メニューを階層メニューデータから取り出
して初期設定する。
【0074】利用者は、方向移動キーやテンキーにより
階層の上下移動や同階層の隣接項目への移動を行う。こ
の方向移動キーやテンキーからの入力は操作入力部13
0で行う。操作制御部120は、この入力されたキー情
報(例えば、方向移動キーであれば方向を示すコード、
テンキーであればキーに記された数字の値)をメニュー
制御部160へ渡すことにより、階層メニューのどこに
いるかを管理する。また、入力されたときに操作制御部
120は、音出力部180を呼び出して、動作音、音ア
イコン、移動キーによって移動した先の設定項目名を音
声で出力させ、この項目に対応するBGMも出力させ
る。このときの音声は、項目名を音声合成部220によ
って合成した音声である。
【0075】利用者が階層メニューの下層へ移動を指示
したときに、メニュー制御部160は、下層の設定項目
が複数ある場合、下に列挙したうちのいずれか予め定め
た方法で次の設定項目へ移動するように、階層メニュー
上の現在位置を管理する。 ・下層の最初の項目に移動する。 ・下層の現在選択されている項目に移動する。 ・下層の既定項目に移動する。 移動するときには、メニュー制御部160は、音出力部
180を呼び出して、動作音とBGMを流し、さらに設
定項目名も音声出力し、利用者へ確実に操作されている
ことを通知する。
【0076】また、メニュー制御部160は、利用者が
水平方向の移動キーを操作して、同階層の設定項目を移
動させるときには、その端の設定項目の次は反対の端の
設定項目に移動するように、階層メニュー上の現在位置
を管理する。または、この循環移動を行わず、端にきた
ときそれ以上移動する項目がないので、それ以上は移動
しないように、階層メニュー上の現在位置を管理する。
この場合には、音出力部180を呼び出して、「行き止
まり」の動作音を出力し、利用者へ知らせる。階層メニ
ュー上で上下方向に行き止まりになったときにも、「行
き止まり」の動作音を出力し、利用者へ知らせる。
【0077】利用者がキー「1」を押下してトップの階
層へ戻るように指示した場合、メニュー制御部160
は、これまでに選択された設定項目を記憶し、最上位階
層の1番目のメニューにある設定項目になるように現在
位置を管理する。この移動に際して、メニュー制御部1
60は、音出力部180を呼び出し、音アイコンとその
移動先の設定項目名の音声を出力し、正しく動作したこ
とを利用者へ通知する。
【0078】利用者がキー「0」を押下して直接設定し
たい設定項目へ移動するように指示した場合、メニュー
制御部160は、音出力部180を呼び出し、動作音と
「機能番号を入力してください」という音声とBGMと
を出力する。このBGMが流れている間に、利用者はテ
ンキーから数字を入力すると、その入力した数字を音出
力部180を介して読み上げる。最後に、利用者がキー
「#」を押下すると、メニュー制御部160は、BGM
を流すのを中止させ、動作音と今までに入力した数値に
対応する機能番号の設定項目の名前を音声で出力し、そ
の設定項目を現在位置として管理する。例えば、キー
「0」の押下に続いて、「435」をテンキーによって
入力すると「変倍は縮小71%に設定されました」とい
う音声フィードバックがなされる。
【0079】利用者がキー「5」を押下して階層メニュ
ーのどの設定項目にいるのかの情報提供を指示したと
き、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出
し、音アイコンと設定項目名および機能番号等を音声で
利用者へ通知する。
【0080】また、利用者がキー「9」を押下した場
合、メニュー制御部160は、音出力部180を呼び出
し、動作音とともに「設定項目名または機能番号を発声
してください」と音声出力する。続いて、メニュー制御
部160は、音声入力部170を呼び出し、利用者に
「設定項目名」や「機能番号」を発声させ、それを音声
認識部210で認識した認識結果の設定項目を現在位置
として管理する。音声入力が完了すると、メニュー制御
部160は、音出力部180を呼び出し、音アイコンと
入力した設定項目名とを音声出力し、利用者に音声入力
が正しく認識されたことを通知する。
【0081】さらに、利用者が今までにどのような設定
項目を選択したのかを知るために、「設定確認」キーを
押下した場合、メニュー制御部160は、利用者が既定
値から設定を変更した設定項目へ順次移動して、音出力
部180を呼び出して設定内容を音声で読み上げ、利用
者へ通知する。この際、メニュー制御部160は、移動
先を現在位置として管理し、その設定項目に誤りがあれ
ば修正するようにできる。
【0082】利用者が確定キー「#」を押下して設定項
目の選択を確定するように指示した場合、メニュー制御
部160は、音出力部180を呼び出し、動作音とその
確定された動作内容を音声で出力し、利用者へ通知す
る。また、メニュー制御部160はこの確定内容を視覚
表示部150を呼び出して操作部の画面へ表示する。さ
らに、メニュー制御部160は、今設定された設定項目
に関して、次の3つ組みをUNDO/REDO管理スタ
ックの最後に登録する。このとき、このスタックの現在
位置(ポインタ)は、最終登録されたスタックを指すよ
うにする。 ・設定項目に対応する機能番号 ・設定項目に設定した値 ・設定項目に設定されていた以前の値 このとき、関連して変更された設定項目に対する上記の
3つ組みも一緒に登録する。
【0083】利用者が部分クリアキーを押すことによっ
て、階層メニュー上の現在位置以下の設定値をもとへ戻
すように指定すると、メニュー制御部160は、音出力
部180を呼び出し、動作音とその位置以下の設定値を
既定値へ戻してよいかを音声で利用者へ通知する。次
に、メニュー制御部160は、階層メニュー上の現在位
置以下の階層の設定項目を探し、その設定項目の機能番
号がUNDO/REDO管理スタックに登録されている
かを探す。次に、見つけた設定項目の内容を読み上げて
既定値へ戻すかどうかを利用者へ問い合わせる。変更し
てもよい設定項目があれば(例えば、利用者が確認キー
を押すことにより指示する)、既定値に変更するように
UNDO/REDO管理スタックの最終位置へスタック
する。この内容は、次の3つ組みを変更してもよいと指
定された設定項目個数繰り返し、それらを1組として扱
う。 ・見つけた設定項目に対応する機能番号 ・見つけた設定項目の既定値 ・見つけた設定項目に設定されていた以前の値 このとき、このスタックの現在位置(ポインタ)は、最
終登録されたスタックを指すようにする。この後、音ア
イコンと動作完了の音声メッセージを出力して、利用者
へ部分クリアが行われたことを知らせる。または、見つ
けたすべての設定項目について変更された設定をもとの
設定値へ戻すかを音声にて問い合わせるようにしてもよ
い。変更をもとの既定値へ戻してもよいと指示された場
合、上記の3つ組みをこのすべての設定項目分だけUN
DO/REDO管理スタックへ登録する。
【0084】利用者がUNDOキーを押して、以前に設
定した内容をもとに戻すように指示した場合、メニュー
制御部160は、UNDO/REDO管理スタックの現
在位置(ポインタ)にスタックされている設定項目およ
び関連して変更された関連項目についてUNDOしても
よいかどうかを音声で問い合わせる。すべてUNDOし
てよい場合には、UNDO/REDO管理スタックの現
在位置(ポインタ)をひとつ前に戻す(設定内容は変更
しない)。少なくとも1つのUNDOしてはいけない設
定項目があれば、UNDOしてもよい設定項目について
は、設定値を以前の値に設定し、UNDOしてはいけな
い設定項目についてだけを登録するように現在のポイン
タ位置のUNDO/REDO管理スタックを書き換え
る。ここで、設定項目ごとに問い合わせるのではなく、
一括してUNDOしてもよいかを問い合わせ、OKなら
ばUNDO/REDO管理スタックの現在位置(ポイン
タ)をひとつ前に戻し(設定内容は変更しない)、OK
でなければUNDO指示を取りやめるようにしてもよ
い。
【0085】利用者がUNDO操作時にREDOキーを
押した場合、メニュー制御部160は、UNDO/RE
DO管理スタックの現在位置(ポインタ)をひとつ先へ
進める(UNDO操作が取り消される)。この場合もR
EDO操作を行ってもよいかを利用者に問い合わせるよ
うにする。
【0086】UNDO/REDOの操作中に、方向移動
キー、確定キーやテンキー等を入力した場合、UNDO
/REDO操作が終了したとみなして、それまでのUN
DO/REDO操作を確定させる。これはUNDO/R
EDO管理スタックの最終スタック位置にあるスタック
内容の設定項目に対して現在設定されている値を以前の
値に戻し、そのスタックを削除して最終スタックの位置
を一つ前に設定する。この最終スタック位置が現在位置
となるまで設定項目を以前の値に戻す作業を繰り返す。
【0087】また、機能制御部110は、動作中に本装
置の状態を監視し、例えば、「用紙切れ」、「トナー不
足」、「紙詰まり」、「フロントカバーが開いている」
等の場合には、音出力部180を呼び出して、音アイコ
ンの後に、例えば、「用紙がなくなりました」、「トナ
ーが残り少なくなりました」、「紙詰まりが発生しまし
た」、「フロントカバーが開いています」等との音声と
BGMとを出力して利用者へ通知する。
【0088】各設定項目に設定が完了し、利用者がスタ
ートキーを押下すると、操作制御部120は、既定値か
ら変更されたすべての設定項目について次の2つ組みと
してヒストリ管理スタックへ記憶する。 ・既定値から変更された設定項目の機能番号 ・この設定項目に設定された値 また、操作制御部120は、機能実行部190を呼び出
し、例えば、利用者が初めに選択した装置機能を動作さ
せる。例えば、装置機能が複写機に関するものであれ
ば、設定に応じたコピー動作が行われる。この動作が終
了したとき、操作制御部120は、音出力部180を呼
び出し、利用者へその成否を音声で知らせる。例えば、
「122%の変倍でコピーが終了しました」、「紙詰ま
りでコピーができませんでした」等の結果を音声にてフ
ィードバックする。また、操作制御部120は、利用者
が40部のコピーを指定したようなときは、音出力部1
80を介して、今どのくらいのコピーが終了しているか
を認識できるように、BGMを流し、利用者はそのBG
Mの進み具合でどの程度の処理が完了したかを知ること
ができる。
【0089】利用者がこのスタートキーを押し、結果を
得た直後にUNDOキーを押した場合、操作制御部12
0は、ヒストリ管理スタックにスタックされている設定
内容を音声で利用者へ前回どのような設定がされている
かを知らせる。このときこのスタックの現在位置を示す
ポインタは一つ前に戻る。さらに、UNDOキーが押さ
れると、このポインタをもう一つ前に戻し、その設定内
容を音声で通知する。この音声による通知から所望の設
定であると利用者が判断したときには、設定内容の修正
や確定操作を行うために方向移動キー、確定キーやテン
キー等を押下すると、それまでのUNDO/REDO操
作を確定させる。これはヒストリ管理スタックの最終ス
タック位置にあるスタック内容の設定項目に対して現在
設定されている値を既定値に戻し、そのスタックを削除
して最終スタックの位置を一つ前に設定する。この最終
スタック位置が現在位置となるまで設定項目を既定値に
戻す作業を繰り返し、最終スタック位置が現在位置にき
た場合には、その現在位置のスタックにあるすべての設
定項目に対して設定値に再設定する。このあとで、前述
した階層メニューを使った各種の設定操作を行って、再
度、スタートキーを押して、複写やファクシミリ等の機
能を実行させる。また、UNDOの操作中に、REDO
キーによって、前に指定したUNDOを取り消すことが
できる。この場合には、ヒストリ管理スタックの現在位
置を進めるだけである。
【0090】D.他の装置構成(利用形態) 上述した実施の形態では、本発明の機器操作装置(制御
部100と支援部200)をMFPへ組み込んだものと
して説明した。ここでは他の実施の形態として、図9の
ように機器操作装置のうち制御部100をMFP、ファ
クシミリ装置、プリンタ装置やスキャナ装置等へ組み込
み、汎用のコンピュータ(以下、PCという)へ支援部
200を組み込むように構成してもよい。この場合、制
御部100と支援部200との通信を行うためにそれぞ
れ通信部300と通信部400とをケーブルまたは通信
回線(ネットワークを含む)で接続させる。このような
構成においては、制御部100から音声認識処理を行う
場合には、通信部300を介して、音声認識処理の依頼
であるというキー情報と音声入力部170で入力した音
声データを通信部400へ送信し、通信部400はこの
キー情報から音声認識部210を呼び出して、音声認識
結果に先のキー情報をつけて、通信部300へ送り返
す。この受信データをキー情報から音声認識結果である
と判断して、音声入力部170へ戻す。また、制御部1
00から音声合成処理を行う場合には、通信部300を
介して、音声合成処理の依頼であるというキー情報と音
出力部180で音声データへ変換したいテキスト文を通
信部400へ送信し、通信部400はこのキー情報から
音声合成部220を呼び出して、音声合成結果に先のキ
ー情報をつけて、通信部300へ送り返す。この受信デ
ータをキー情報から音声合成結果であると判断して、制
御部の音出力部180へ戻す。音声データを得る場合、
テキストから音声合成させるのではなく、音声データの
キー情報(どのような内容の音声データを欲しいのかの
区分)によって録音された音声データを選択するように
構成してもよい。
【0091】このようにMFP等とPCとに機能分担さ
せることによって、MFP等ごとに支援部200のよう
なデータ量の多い辞書情報と処理時間のかかる音声認識
や音声合成の処理機能を持たなくてもよくなるととも
に、支援部の辞書、処理系やPC自体のメンテナンスを
行いやすくできる。このような構成の場合には、1つの
PCに対して、複数のMFP等が接続するようにした方
がコストバランスはよくなる。
【0092】E.プログラムとしての実施の形態 上述した実施の形態を構成する各機能をそれぞれプログ
ラム化し、あらかじめCD−ROM等の記録媒体に書き
込んでおき、このCD−ROMをCD−ROMドライブ
のような媒体駆動装置を搭載したコンピュータに装着し
て、これらのプログラムをコンピュータのメモリあるい
は記憶装置に格納し、それを実行することによっても、
本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この
場合、記録媒体から読出されたプログラム自体が上述し
た実施の形態の機能を実現することになり、そのプログ
ラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明
を構成することになる。
【0093】なお、記録媒体としては半導体媒体(例え
ば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光媒体(例え
ば、DVD、MO、MD、CD−R等)、磁気媒体(例
えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)のいずれ
であってもよい。
【0094】また、ロードしたプログラムを実行するこ
とにより上述した実施の形態の機能が実現されるだけで
なく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティン
グシステム等が実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって上述した実施の形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0095】また、上述した実施の形態の機能を実現す
るプログラムが、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるメモリにロードされ、そのプログラムの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって、上述した実施例の機能が実現される場合
も含まれる。
【0096】さらに、上述したプログラムをサーバコン
ピュータの磁気ディスク等の記憶装置に格納しておき、
通信網で接続されたユーザのコンピュータからダウンロ
ード等の形式で頒布する場合、このサーバコンピュータ
の記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
設定項目を変更・選定するときの音声での確認の冗長さ
を軽減できる。特に、操作の取り消しなどをした場合に
は、関連項目が取り消し前の状態に戻すことを利用者へ
知らせるので、設定の勘違い等を防ぐことができる。し
たがって、視覚障害者であってもUNDO/REDO機
能を用いて、容易に機器操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 利用者が本発明の実施の形態を利用するとき
の説明図である。
【図2】 本実施の形態の操作部の模式図である。
【図3】 複写機に関する階層メニュー(一部分)の例
を示す図である。
【図4】 図3の続きを示す図である。
【図5】 本実施の形態における階層メニューの展開例
を示す図である。
【図6】 本実施の形態におけるテンキーの機能配置例
を示す図である。
【図7】 UNDO/REDO管理スタックのデータ構
造を説明するための図である。
【図8】 本実施の形態の機能構成図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態の装置構成図であ
る。
【符号の説明】 100…制御部、110…機能制御部、120…操作制
御部、130…操作入力部、140…視覚入力部、15
0…視覚表示部、160…メニュー制御部、170…音
声入力部、180…音出力部、190…機能実行部、2
00…支援部、210…音声認識部、220…音声合成
部、300…通信部、400…通信部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 386 G03G 21/00 386 G06F 3/12 G06F 3/12 R G09B 21/00 G09B 21/00 D G09F 27/00 G09F 27/00 Z G10L 13/00 G10L 3/00 551P 15/00 561H 15/22 R 15/28 561D Fターム(参考) 2H027 EE08 EJ08 FA30 FA31 FA32 FA40 FC04 GA14 GA15 GA19 GA20 GA23 GA30 GA32 GA35 GA45 GA48 GA56 GB14 GB19 GB20 5B021 AA19 CC07 PP04 QQ02 QQ07 5D015 KK01 LL00 LL06 LL11 5D045 AA20 AB16 AB26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定項目に値を設定して機器を操作する
    機器操作装置において、前記設定項目に値を設定・確定
    したときに、この設定項目、設定した値および設定する
    前の値とを操作履歴情報として記憶する記憶部と、この
    操作履歴情報を操作することによって、設定項目の設定
    状況を管理する操作管理部と、利用者が視覚障害者であ
    ると認識されたとき、前記操作履歴情報の操作に応じ
    て、音と音声によって利用者へ現在の設定状況とその操
    作結果を通知する音出力部とを備え、視覚障害者が視覚
    を使用せずに機器を操作できるようにしたことを特徴と
    する機器操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の機器操作装置におい
    て、前記操作履歴情報として登録するときに、前記設定
    項目に値を設定することによって、関連して変更される
    設定項目に対しても合わせて前記記憶部に登録すること
    を特徴とする機器操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の機器操作装置
    において、前記操作管理部の操作履歴情報の操作は、U
    NDOおよび/またはREDOであることを特徴とする
    機器操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の機器操作装置におい
    て、前記UNDOの処理は、UNDOの対象となる前記
    操作履歴情報に記憶された設定項目に対してUNDOし
    てよいかを音声にて問い合わせ、すべてUNDOしても
    よいときには通常のUNDO処理を行うことを特徴とす
    る機器操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の機器操作装置におい
    て、前記UNDOの処理は、UNDOの対象となる前記
    操作履歴情報に記憶された設定項目に対してUNDOし
    てよいかを音声にて問い合わせ、UNDOをしてはいけ
    ないものがあるときには、これまでに指示されたUND
    Oに対する操作履歴情報を参照して設定項目の値をもと
    に戻し、この操作履歴情報を前記記憶部から削除すると
    ともに、UNDOしてはいけないと指定された設定項目
    をまとめて前記記憶部へ新たに操作履歴情報として登録
    することを特徴とする機器操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の機器操作装置
    において、前記UNDOの処理は、前記操作履歴情報を
    遡るだけとし、利用者からの確定指示によってこの確定
    指示までにUNDOしたものをこの操作履歴情報を参照
    して設定項目の値をもとに戻すとともに、この操作履歴
    情報を前記記憶部から削除することを特徴とする機器操
    作装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の機器操作装置におい
    て、前記UNDOの処理は、UNDOの対象となる前記
    操作履歴情報に記憶された設定項目すべてをUNDOし
    てよいかを音声にて問い合わせ、すべてUNDOしても
    よいときには通常のUNDO処理を行い、そうでないと
    きにはUNDOの指示を取りやめることを特徴とする機
    器操作装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1に記載の機
    器操作装置において、必要なすべての設定項目に設定し
    て機器を実行したときに、既定値から変更したすべての
    設定項目およびその項目に設定されていた値とを実行履
    歴情報として記憶するヒストリ記憶部を備え、前記操作
    管理部は、この実行履歴情報を操作することによって、
    設定項目の設定状況を管理し、前記音出力部は、利用者
    が視覚障害者であると認識されたとき、前記実行履歴情
    報の操作に応じて、音と音声によって利用者へ現在の設
    定状況とその操作結果を通知することを特徴とする機器
    操作装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の機器操作装置におい
    て、前記操作管理部の実行履歴情報の操作は、UNDO
    および/またはREDOであることを特徴とする機器操
    作装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の機器操作装置におい
    て、前記UNDOの処理は、前記実行履歴情報を遡るだ
    けとし、利用者からの確定指示によってこの実行履歴情
    報を参照して設定項目の値を設定しなおすことを特徴と
    する機器操作装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1に記載
    の機器操作装置において、利用者からの音声指示によっ
    て、前記操作管理部の操作履歴情報および実行履歴情報
    の操作を行うことを特徴とする機器操作装置。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、請求項1乃至11の
    いずれか1に記載の機器操作装置として機能させるため
    のプログラム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の機器操作プログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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