JP2003084673A - 再剥離可能な紙ラベル - Google Patents

再剥離可能な紙ラベル

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JP2003084673A
JP2003084673A JP2001317458A JP2001317458A JP2003084673A JP 2003084673 A JP2003084673 A JP 2003084673A JP 2001317458 A JP2001317458 A JP 2001317458A JP 2001317458 A JP2001317458 A JP 2001317458A JP 2003084673 A JP2003084673 A JP 2003084673A
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JP
Japan
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label
paper
adherend
strength
glue
Prior art date
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Application number
JP2001317458A
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English (en)
Inventor
Yoichi Arita
陽一 有田
Akira Sannomiya
晃 三宮
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KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO
Kotobuki Seihan Printing Co Ltd
Original Assignee
KOTOBUKI SEIHAN PRINTING CO
Kotobuki Seihan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ディレードタック糊を塗布した紙ラベルにおい
て、被着体のリサイクル時において、容易に剥がすこと
を可能とするラベルを提供する。 【解決手段】紙1の表面に印刷層2が形成されており、
その裏面に熱風等の加熱により粘着性が発現するディレ
ードタック糊が塗られているディレードタック糊層3が
形成される。加熱後被着体に貼られ、その被着体との接
着強度が紙の破壊する強度よりも弱く、且つ、被着体に
ラベルを保持できる強度よりも強く設定され、そのこと
により、ラベルが経時的に浮いたり剥がれたりせず、剥
がす時には紙が破壊されることなく剥離可能とする。ま
た、粘着性が持続するディレードタック糊を使用するこ
とにより、被着体に糊が残らずに剥がすことが可能とな
りPETボトル等のリサイクルを容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品名や各種情報
等の表示を主な目的として、商品やその容器に貼りつけ
て使用されるラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】商品やその容器に貼り付けるラベルの素
材として紙類、各種フイルム等多種多彩な素材が用いら
れている。
【0003】PET等のプラスチックボトルやガラス瓶
へのラベルの装着には、筒状の熱収縮するフイルムラベ
ルを装填後熱収縮する方式や、筒状の伸縮性のフイルム
ラベルを引き伸ばして装填する方式がある。いずれの場
合も、ラベルを筒状に加工する工程を必要とし、作業工
程が増え、装着装置も大掛りなものとなり、コスト面で
問題がある。また、フイルム素材しか使用できず、醤
油、日本酒、和菓子等紙素材が好まれる商品へはデザイ
ン上の制約があった。
【0004】紙ラベルを装着する方法として、被着体に
貼り付ける直前にラベル裏面に糊を塗布し、その後圧を
かけて貼り付ける方法(グルー糊方式と今後呼ぶ)、粘
着性を有する糊があらかじめラベル製造時にラベルの裏
面に塗布されており、圧をかけて貼り付ける方法(タッ
ク糊方式と今後呼ぶ)、加熱されると粘着性が発現する
ディレードタック糊があらかじめラベルの裏面に塗布さ
れており、貼り付け直前に熱風等でラベルを加熱して糊
を粘着性にし、その後圧をかけて貼り付ける方法(ヒー
ト糊方式と今後呼ぶ)等がある。
【0005】グルー糊方式は糊の塗布量の設定、糊の追
加・交換、使用後の糊の清掃等人手を要する方式であ
る。また、糊量の調整、粘度管理等、オペレーターの熟
練を要していた。また、糊のはみ出しが発生したり、糊
の塗布パターンが目立ったりして、見栄えが悪くなるこ
とも有る。
【0006】タック糊方式はあらかじめタック糊が塗ら
れているため、ラベルが貼り付けられる直前までは他に
付着しない様に特殊な処理をした合紙(離型紙と呼ばれ
る)を必要とする。この合紙はラベル使用後ゴミとして
廃棄されるため、ゴミの増加と資源の無駄使いである。
また離型紙が高価であり、コストUPの要因ともなって
いる。また、ラベルを貼るスピードが遅く、大量に貼り
付けられるラベルには不向きである。
【0007】グルー糊方式、タック糊方式と異なり、ヒ
ート糊方式は、あらかじめラベルの裏面に加熱前はまっ
たく粘着性が無く加熱により粘着性が発現するディレー
ドタック糊が塗布されている。加熱により糊の粘着性が
発現するため、後は圧をかけるだけで被着体に貼り付け
られる。そのためオペレーターはヒーターのスイッチを
入れるだけでよく、熟練も余り要らず、また作業終了後
の清掃も簡単に済むようになる。また、タック糊方式の
様に離型紙を必要としないので、資源の無駄使いになら
無い。また、貼り付けのスピードも上げることができ
る。
【0008】このような利便性のためヒート糊方式は近
年広がっており、種々の特許が出願されている。例え
ば、特開平7−134553ではアルカリ水でガスが発
生する粒子を糊層に添加することで、容易にアルカリ水
で剥離するヒート糊方式のラベルに関して開示されてい
る。
【0009】昨今、ゴミの減量と分別回収によるリサイ
クルの必要性より、被着体から容易に剥せる再剥離ラベ
ルの必要性が高まってきている。ガラス瓶の回収におい
ても、消費者がラベルを剥した後に、回収するように指
導する自治体が増えている。特にPET等のプラスチッ
クボトルでは、内容物を消費した後、消費者が手でラベ
ルを剥す時や、ボトルのリサイクルセンターでのボトル
破砕時に容易に剥がれる必要がある。また、インキや糊
がボトルに残らないようにする必要がある。
【0010】しかるに、従来のヒート糊方式のラベルで
は、被着体との剥離強度が経時的に増加し紙の強度より
も被着体との剥離強度が強くなり、ラベルを手で剥離す
る際にラベルが破れ、容易に剥せなくなる。また、従来
のディレードタック糊は、経時的に固体可塑剤が再結晶
化し、粘着性が持続しなくなる。その場合、PET等の
プラスチックボトルに貼り付けると、ボトルを外力で変
形させたとき、ラベルが脱落することがあった。また、
接着性が低下しなくても、ラベルを剥そうとすると、糊
の層内部で剥離し、ラベルは剥せるが被着体に糊が残る
場合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、ヒート糊
方式は紙ラベルを貼り付ける方式として便利であるが、
資源のリサイクルの点で問題があった。
【0012】そこで、本発明者らは鋭意に研究を重ね、
紙の破壊強度よりも被着体との接着強度が弱く、且つラ
ベルを貼る時に被着体にラベルを保持できるだけの接着
強度であれば、容易に剥離できるとの着想を得、本発明
を完成するに至った。
【0013】従って本発明の目的は、既存のヒート糊方
式の利便性を生かしながら、容易に剥離可能なラベルを
提供することにある。それによって、ガラスやPETボ
トルのリサイクルを容易にすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】使用するディレードタッ
ク糊は、固体可塑剤と高分子とからなるが、手で容易に
剥離を可能とするラベルでは、経時的に接着力が大きく
変化しない糊を使用することが好ましい。なぜならば、
経時的に接着力が大きく増加する場合、最終の接着強度
を紙の強度よりも弱く設定すると、貼り付け初期での接
着力が非常に弱くなり、ラベルの貼り付け後浮きが発生
したり、少しの衝撃でラベルが剥がれたりする。また、
ラベルを剥した時に、被着体に糊が残らなくするために
は、粘着性が持続するディレードタック糊を使用するこ
とが望ましい。使用する紙は通常のコート紙、上質紙で
も良く、蒸着紙、貼合紙、含浸紙等加工紙でも良い。
【0015】通常の紙ラベルで、紙が破壊されずに剥す
ためには、その接着力は5N/20mm以下、好ましく
は3N/20mm以下であることが望ましい。ラベルを
貼り付け後、経時的浮きが生じたり外力により剥がれが
生じないためには、初期(30分後)の接着力が0.2
N/20mm以上、好ましくは0.3N/20mm以上
が望ましい。
【0016】PET等プラスチックボトルでは、変形に
よりラベルが脱落することが有る。特に剥離強度が紙の
破壊される強度よりも弱く設定されていると、その可能
性は大きくなる。この場合、ラベルが被着体の胴部分を
一周巻き込む様に貼られ、その端がラベルの表面と裏面
とが重ね合わされるように貼り付けると良い。つまり、
部分的にラベルと被着体とが剥がれても、重ね合わせ部
分が剥がれなければ、ラベルが脱落することは無いから
である。
【0017】ディレードタック糊の塗布は、ロールコー
ター方式、リバースコーター方式、ナイフコーター方
式、エアードクターコーター方式、ブレードコーター方
式、グラビアコーター方式、スクリーンコーター方式等
種々の方式があるが、接着力の強度は糊の塗布量により
左右されるため、その塗布量の管理が容易な方式が望ま
しい。図1 aに、糊をリバースコーター方式で塗布し
た再剥離紙ラベルの断面図を示す。接着力の調整は、図
1 bに示すように、グラビアコーター方式により糊の
塗布を点状にし、接着面積を調節しても良い。更に、図
1 cのように、全面塗布された糊の上に接着性の無い
樹脂膜層を点状に被覆させ、接着する面積を調整しても
良い。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって説明する。
接着力が経時的に余り変化せず、粘着性が持続するディ
レードタック糊として、ダイセル化学工業株式会社製K
M−358を用いた。また、従来のディレードタック糊
として、市販の糊Aを用い比較した。
【0019】次に、実際作製したラベルの製造条件を次
の表に示す。 紙は、三菱製紙株式会社製SLK(84.9g/m
を使用した。
【0020】これらのラベルを、ガラス並びにPETに
貼り付けた場合の、ラベルの剥離性の結果を示した。
【0021】
【発明の効果】上記の様に本発明の請求項1に係る再剥
離可能な紙ラベルは、初期の剥離強度がラベルの保持に
必要な強度を有し、且つ経時的な剥離強度は紙の強度よ
り弱く設定されているため、確実にラベルが被着体に貼
り付いているとともに、容器をリサイクルする際には、
手で容易に剥がすことが可能となる。その強度は請求項
2にあるように、初期の接着力は0.2N/20mm以
上で、経時的にも5N/20mmを下回る場合である。
【0022】請求項3に係る再剥離可能な紙ラベルは、
接着強度が経時的に余り増加せず、初期の剥離強度を比
較的高く設定しても、剥がす時には紙が破れずにきれい
に剥がすことが可能となる。
【0023】また、請求項4に係る再剥離可能な紙ラベ
ルは、粘着性が持続するディレードタック糊を使用して
いるため、被着体に糊残りせずきれいに剥がすことが可
能となる。
【0024】また、請求項5に係る再剥離可能な紙ラベ
ルは、剥離強度が紙の破壊強度よりも低く設定されてい
ても重ね合わせ部分があるため、被着体から脱落し難く
なる。
【0025】このようにして、PETボトルに貼り付け
られた請求項6に係る再剥離可能な紙ラベルは、容易に
手で剥がすことが可能であり、PETボトルに糊残りも
無いため、PETボトルのリサイクルを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すものであり、断
面図である。
【符号の説明】
1 紙 2 印刷層 3 ディレードタック糊層 4 被覆層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙の表面に印刷が施されており、その裏面
    に熱風等の加熱により粘着性が発現するディレードタッ
    ク糊が塗られており、加熱後被着体に貼られ、その被着
    体との剥離強度が紙の破壊する強度よりも弱く、且つ被
    着体にラベルを保持できる強度よりも強く設定されてい
    ることを特徴とする再剥離可能な紙ラベル。
  2. 【請求項2】被着体との剥離強度が、初期で0.2N/
    20mm以上であり、且つ、経時での剥離強度が最大で
    5N/20mm以下であることを特徴とする請求項1の
    再剥離可能な紙ラベル。
  3. 【請求項3】裏面に塗られるディレードタック糊の剥離
    強度が、経時的に大きく増加しないこととを特徴とする
    請求項2の再剥離可能な紙ラベル。
  4. 【請求項4】裏面に塗られるディレードタック糊の粘着
    性が経時的に低下せず、持続した粘着性を有するディレ
    ードタック糊であることを特徴とする請求項2の再剥離
    可能な紙ラベル。
  5. 【請求項5】ラベルが被着体の胴部分を一周巻き込む様
    に貼られ、その端がラベルの表面と裏面とが重ね合わさ
    れるように貼られることを特徴とする、請求項3または
    4の再剥離可能な紙ラベル。
  6. 【請求項6】被着体がPETボトルであることを特徴と
    する請求項3、4また5の再剥離可能な紙ラベル。
JP2001317458A 2001-09-07 2001-09-07 再剥離可能な紙ラベル Pending JP2003084673A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008083588A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Suntory Ltd ラベル、ラベルの製造方法、ラベルの線剥離強度の経時安定化方法、ラベルの線剥離強度の調整方法、及び容器
US9662958B2 (en) 2014-05-14 2017-05-30 Komatsu Ltd. Work vehicle

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