JP2003084509A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003084509A
JP2003084509A JP2001277446A JP2001277446A JP2003084509A JP 2003084509 A JP2003084509 A JP 2003084509A JP 2001277446 A JP2001277446 A JP 2001277446A JP 2001277446 A JP2001277446 A JP 2001277446A JP 2003084509 A JP2003084509 A JP 2003084509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
forming apparatus
reproducibility
dot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001277446A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Kajiwara
保 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001277446A priority Critical patent/JP2003084509A/ja
Publication of JP2003084509A publication Critical patent/JP2003084509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写工程および定着工程を経ずにドット単位
の再現性を検出することにより、粒状性に優れた画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、像担持体上に静電潜像を形成
後、該静電潜像を潜像可視化剤により顕像化する画像形
成装置において、該装置のドットの再現性を検知する検
知手段を有し、かつ規則的なドットの大きさ、周期から
なるパッチパターンを電気信号を介して輝度信号、濃度
信号または明度信号に変換することによりドット再現性
の変動量を演算し、この演算結果から、画像処理方法ま
たは画像形成プロセス条件を変更することを特徴とする
画像形成装置である。本発明では、所定の大きさと周期
(間隔)をもつドットプロファイルからなる電子的な画
像パターンを用いて、ドットの再現性情報を検知する。
この検知手段としては、走査型濃度計またはフォトセン
サによる濃度、輝度または明度信号を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に関し、詳しくはドットの再現性を検
知する機能を備えた画像形成装置に係る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いたプリンタ、複写機
等への高密度化、高画質化へのニーズは高まりつつあ
る。当分野では、該画像形成装置を用いて印刷物、ある
いは複写物を作成した場合において、印刷物の印刷精
度、すなわち画像品質を高めることが求められている。
【0003】電子写真方式を用いた画像形成方法とは、
静電潜像にトナ−を付着させることにより画像を得る電
子写真方式の画像形成方法であるが、感光体の荷電特
性、光電特性などの、環境変化や経時劣化などによる変
化や、現像に用いる現像剤の特性の変化や、現像プロセ
スそのものの特性の変化により、最終的に得られる画像
の状態は不安定なものとなる。このような状況の中で、
安定した画像品質を継続的に得る為に、プロセスコント
ロ−ルが行なわれている。
【0004】例えば特開平7−230211号公報に示
されるように、プロセスコントロ−ルのためのパタ−ン
を感光体上に形成し、それにLEDを光源とする光を照
射してその反射光量をフォトセンサにより検知するもの
である。この方法は、広さを持ったパタ−ンの平均濃度
を検知するものである。平均化した濃度を得ることによ
り、その濃度情報に基づいてトナー濃度等の画像形成プ
ロセスをコントロ−ルしている。しかしこの技術は、ト
ナーの平均的な濃度の検知のみの記載が主であるため、
ドットの再現性等を詳細に調べる際に必要な検知機構に
ついての詳細が不明確である。
【0005】また、特開平6−233123号公報に示
されるように、ハイライト部における濃度調整再現性を
向上し得る旨の技術の開示があるが、これはドットの平
均的な変動のみの記載であった。従って、ハイライト部
の再現性向上がドットの大きさ、周期、濃度等のどのよ
うな効果が寄与しているのかが不明確であり、更なる技
術の向上が望まれていた。
【0006】一方、デジタル複写機、あるいは、外部あ
るいは内部で作成されたデジタル画像デ−タを記録する
レ−ザプリンタなどのデジタル記録装置においては、小
さなドット単位での再現が画像品質に影響するため、画
像濃度などの平均的な状態だけではなく、より詳細な状
態、例えば濃度の均一性,粒状性,ムラ,方向性,ドッ
ト形状の均一性などが問題となる。つまり、ドットの平
均的な濃度を制御することにより画像形成プロセス、画
像処理、画像形成条件を制御するのみでは、ドットの緻
密な再現性に劣り、特に高温高湿下、あるいは低温低湿
下において画像のざらざら感(粒状感)や画像欠陥を人
間がノイズとして知覚する、いわゆる粒状性が問題とな
る。
【0007】そこで、ドット単位の再現性を向上させる
ために、露光工程において露光量を制御する(特開平5
−244372号公報)、現像工程において、現像剤の
現像能力を一定に保持する(特開2000−34745
7号公報)、あるいは転写工程において、非画像部へ無
色トナーを現像する(特開平6−174561号公報)
等の技術が提案されている。
【0008】これらのドットの再現性は原画像情報を電
子情報に変換し、帯電、露光、現像、転写、定着の各工
程を経た出力画像のドットの再現性を評価するものであ
る。しかし、像担持体上に形成された可視画像は、定着
部において押圧されて印刷画像が出力されるために、ド
ットは転写後の粒子よりも極めて大きく歪んでいる。な
お、これについては「ファインイメージングとハードコ
ピー(コロナ社)」P.98〜P.113 (特にP.106
)、初版(1999)に詳しい。
【0009】即ち、電子写真方式を用いた画像形成方法
では、潜像、現像、転写、定着工程の各工程を経ること
によって、(1)像可視化剤(同本ではトナー像)が面
積を増大させている、(2)転写工程、および定着工程
にて像可視化剤(以下、トナー像)の大きさの歪みが極
端に増大する、ことが示唆されている。
【0010】従って、転写、定着工程を経た出力画像を
基に、正確なドットの再現性を把握することは非常に困
難であり、これはとりもなおさず、緻密なドットの再現
性、つまり粒状性の評価ができない遠因となっていた。
また、定着温度あるいは定着圧力などの微妙な変化によ
りドットの再現性が大きく変化することも多く、正確な
粒状性を把握するためには、定着工程以前のドットの再
現性を検知する手段が強く望まれていた。ここで、本発
明におけるドットの再現性とは、帯電、露光工程を経た
出力画像(静電潜像)と帯電、露光、現像工程の各工程
を経た出力画像(可視画像)のドットの面積の比を示し
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記の問題を
鑑み、転写工程および定着工程を経ずにドット単位の再
現性を検出することにより粒状性に優れ、かつ、安定し
た画像品質を出力する画像形成装置を提供することが本
発明の目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明(請
求項1:独立請求項)は、像担持体上に静電潜像を形成
後、該静電潜像を潜像可視化剤により顕像化する画像形
成装置において、該装置のドットの再現性を検知する再
現性検知手段を設けたことを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0013】また、本発明の第2の発明(請求項13:
独立請求項)は、像担持体上に静電潜像を形成後、該静
電潜像を潜像可視化剤により顕像化する画像形成装置に
おいて、該装置のドットの再現性を検知する検知手段を
有し、かつ規則的なドットの大きさ、周期からなるパッ
チパターンを電気信号を介して輝度信号、濃度信号また
は明度信号に変換することによりドット再現性の変動量
を演算し、この演算結果から、画像処理方法または画像
形成プロセス条件を変更することを特徴とする画像形成
装置である。
【0014】さらに、第1発明の従属請求項に係る発明
および、第2発明の従属請求項に係る発明のそれぞれの
構成は、特許請求の範囲に記載されているとおりであ
る。
【0015】本発明では、所定の大きさと周期(間隔)
をもつドットプロファイルからなる電子的な画像パター
ン(図1)を用いて、ドットの再現性情報を検知する。
このときの検知手段としては、走査型濃度計あるいはフ
ォトセンサによる濃度、輝度、あるいは明度信号を用い
ることができる。
【0016】本発明によれば、ドットの再現性をテスト
するパターンを用いてドットの再現性情報を検知する
が、このときのパターンとしてはドットの大きさ、周
期、濃度等の何れかの指標を用いてドットの再現性を評
価することができる。また、再現性を精度良く検出する
ために、十分な任意の数のテストパターンを選び任意の
順番で並べたパタ−ンからドットの再現性を検出するこ
とが好ましい。
【0017】本発明によれば、検出したドットの大き
さ、周期、濃度等の変動を演算処理し、得られたドット
の再現性の変動量を基にして適宜、画像形成プロセスの
パラメータ、あるいは画像処理方法を選択することが望
ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は所定の大きさと周期
をもつドットプロファイルからなる電子的な画像パター
ンの説明図であり、ドット変動量を測定する際に用いる
パッチパターンの一例を示すものである。図2は画像形
成装置に配備されたエンジンの概略構成説明図である。
図3はこの画像形成装置による画像形成方法の一例を示
す説明図であって、この画像形成装置に配備されたエン
ジン制御部による、入力信号の一連の処理方法を示すも
のである。図4はこの画像形成装置に配備されたドット
再現性検知システムの構成を示す説明図である。図5は
図4のドット再現性検知システムを構成するドット再現
性検知機構の一例を示す説明図である。図6は、この実
施の形態に係る実施例の結果を示すグラフであって、ド
ット再現性検知データの一例を示すものである。
【0019】エンジンの概略構成を示す図2における符
号について説明すると、1は感光体、2は帯電装置、3
は電位センサ、4は現像装置、5はトナー補給装置、6
は転写装置、7はドット変動量検出センサ、8はクリー
ニング装置、9は除電装置、10はLDであり、20は
定着装置、21は定着ローラ、22はサーミスタであ
る。プリンタにおけるエンジンは、トナー像を形成する
電子写真プロセス部、トナー像を定着させる定着部、転
写紙を収納し搬送する給紙部及び感光体上に画像データ
の潜像を形成するための書き込みユニットを備えてい
る。
【0020】電子写真プロセス部は、トナー像の形成及
びそのトナー像の用紙への転写を行う部分であり、感光
体1の周囲にそのプロセスを行う装置を備えている。即
ち、図2に示すように、感光体1の周りには、帯電装置
2、現像装置4、クリーニング装置8、除電装置9がこ
の順に配置されている。また、現像装置4とクリーニン
グ装置8の間には、転写装置6が感光体1に対向配置さ
れ、転写装置6のベルトにより搬送される用紙に感光体
1のトナー像が転写される。給紙部は、図示しないが、
格納された転写紙を転写装置6へ供給する装置を備え、
感光体1のトナー像の先端と紙の先端を合わせるため
に、タイミングを合わせて転写紙を搬送する手段を有す
る。定着部は、転写紙上のトナー像を定着するために最
終段に設けられ、図2で定着装置20として示され、送
り込まれてくる転写紙を定着ローラ21により熱圧着
し、トナー像を定着させる。また、ここには定着ローラ
の温度を管理するために温度センサとしてサーミスタ2
2が設けられている。
【0021】書き込みユニットは、感光体1の帯電装置
2と現像装置4の間における感光体面に光ビームを照射
し静電潜像を書き込むもので、画像データに基づいて駆
動されるLD10からの光を高速回転するポリゴンミラ
ーにより偏向させ、結像・反射光学系により感光体1面
上を光走査する点像を結ぶようになされている。また、
光による主走査に加え、感光体1をドラム軸のまわりに
回転させて副走査を行っているので、感光体面に2次元
の潜像が作られる。この外に、電子写真方式によるプロ
セスを適正に動作させるために、感光体1の表面電位を
検知する電位センサ3を、書き込みユニットのレーザに
よる書き込みが行われる位置と現像装置4の間に備えて
いる。また、図示しないが上記エンジン全体を制御する
ためのエンジン制御部を有する。
【0022】ここで、上記したエンジンによる電子写真
プロセスの作像動作を簡単に説明する。プリントジョブ
の受け入れからプリントエンジンによる画像出力までの
プリンタの動作全体を制御するプリンタコントローラか
ら画像形成の開始が指示されると、指示を受けたエンジ
ン制御部では、エンジンにおけるポリゴンミラー、感光
体1、定着ローラ21等を駆動し、同時に、送り込まれ
た入力信号の処理を開始する。この入力信号の一連の処
理方法を図3に示す。
【0023】次いで、エンジン制御部では、この出力信
号をもとに、書き込みユニットを動作させ、感光体1に
レーザ書き込みを行う。感光体1は、LD10にて照射
されるレ−ザ光のオン/オフに応じて、そのオン/オフ
パタ−ンに対応する電位分布が形成される。また、入力
信号の走査位置の黒/白画素に対応して、レ−ザ光がオ
ン/オフするように変調されているので、感光体1上に
形成される電位分布は記録する入力画像の濃淡分布と一
致する。これにより感光体1の表面に、入力信号の電子
データに応じた静電潜像が形成され、この静電潜像を現
像ユニット12により現像すると、感光体1の表面にト
ナー像が形成される。得られたトナー像は、感光体1に
対向配置される転写装置6上の転写紙に転写される。ト
ナー像が形成された転写紙は定着装置20に送り込ま
れ、熱圧着による定着処理後に排紙されて、このプロセ
スを終了する。
【0024】一方、ドットの再現性をテストする場合に
おいては、原稿の画像データに基づくドット発生を行う
前に、テスト用パタ−ンの形成とそのドットの変動量測
定が行なわれる。
【0025】図4に示すドット再現性検知システムにお
いて、まずコントロール部51の指示に従って、ドット
発生装置41に、図1に示される特定のテスト用パター
ン信号が送られる。これにより、入力信号が感光体上に
書き込まれる代りに、テスト検知用のパターンが感光体
1上に書き込まれる。感光体1上のテスト検知用パタ−
ンの静電潜像は、現像器12でトナーにより顕像化され
る。感光体1上に形成されたトナー像は、感光体1の回
転に伴って移動し、ドット変動量測定部38を通過す
る。ドット変動量測定部38では、照明手段により照明
されたテスト検知用パターンのトナー像の反射光量を、
マイクロスリットを通して、該パターンのトナー像(ト
ナー像パターン)が通過する間に、一定クロックに従っ
てマイクロ測定し、結果を画像処理部50に送る。
【0026】ドット変動量測定部38(ドット再現性検
知機構)の光センサ部の構成を図5に示す。この例で
は、フォトセンサ38aを副走査方向(感光体の回転軸
に平行な方向)に配列している。フォトセンサ38aの
前方にはスリットを形成したスリット板38bがあり、
このスリット板38bの前方に集光レンズ38cがあ
り、この集光レンズ38cの前方に入射口38dがあっ
て、この入射口38dが、感光体の、パタ−ンが形成さ
れる領域に対向している。また、ドット変動量測定部3
8の感光体回転方向奥側に、感光体上のパタ−ンが形成
される領域を照明するための照明手段38eが備わって
おり、これが、感光体9上の測定範囲(スリット38d
の前方)を均一に照明する。
【0027】集光レンズ38cにより平行光にされた感
光体1上の反射光は、スリット板38bのスリットを通
ってフォトセンサ38aに至り、各部の反射光が電気信
号に変換される。これらの電気信号のレベルが反射光の
強度に対応する。なお、スリット板38bのスリット幅
が図1に示すドットの周期と同じ幅を持つように調整す
る手段を有している。これにより特定の周期をもつドッ
トの変動量を精度良く検出することができる。
【0028】図1に示すようなパタ−ン例をドット変動
量測定部38で測定したときに得られるデ−タの例を図
6に示した。得られたデ−タは画像処理部50のドット
変動量演算部56にフィ−ドバックされる。次にドット
変動量演算部56によるドット変動量演算例を示す。ド
ット変動量測定部38にて得られたデ−タは、図1に示
されるドットの周期(T0 )ごとに一つのピッチとし
て処理される。
【0029】このピッチをスキャン方向から順に1,
2,…jと順序付けし、これらに対応する信号強度の最
大値をそれぞれ、I(1),I(2),…I(j)とすると、ド
ットの位置変動(σI)はIの間隔の変動量から求めるこ
とができる。即ち次の[数1]により算出することが可
能であり、この[数1]のI(ave)は、[数2]で求め
られる。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】
【0032】また、ドット変動量測定部38にて得られ
たデ−タをある閾値(Thr)で二値化する。ある閾値
曲線と、得られたデータの信号曲線との交点間の距離d
(1),d(2),…d(j)は、図1におけるドットの大きさ
に対応する。したがって、ドットの大きさの変動
σdは、下記[数3]に示すように、dの変動量から求
めることができる。また、この[数3]のd(ave)は、
[数4]で求められる。
【0033】
【数3】
【0034】
【数4】
【0035】
【実施例】実施例1 以上の装置を具備する画像形成装置を用い、各環境下に
おいてドット変動量測定部の情報より画像処理方法を変
更する機構を有する画像形成装置を用い、粒状性の変化
を評価した。印刷画像出力環境は温度40℃、相対湿度
90%RH(表中では高温高湿下)、および温度10
℃、相対湿度15%RH(表中では低温低湿下)とし
た。
【0036】得られた画像の粒状度評価では、画像形成
装置がドット変動量として検出する情報、および転写材
上に定着された画像サンプルを用いた。なお、得られた
画像サンプルの粒状性評価は、次の方法によった。即
ち、2.0cm×2.0cmの平均反射濃度の異なる均
一画像を使って目視評価した。30人の評価者により、
以下の5段階にて主観評価した。 1…非常にきめが粗い 2…きめが粗い 3…普通 4…きめが細かい 5…非常にきめが細かい
【0037】次に、その平均値を求め、以下の基準にて
評価した。 ×…平均値が2未満の場合 △…2以上4未満の場合 ○…4以上の場合
【0038】高温高湿あるいは低温低湿度下において得
られた画像サンプルの粒状性を評価した結果を下記[表
1]に示す。これより極めて良好な粒状性を示すことが
わかる。ここで、低温低湿下ではドット変動量測定部に
おけるドットの変動量:σdおよびσI はそれぞれ
0.16〜2.86までの値をとるよう設定した。この
制御には画像形成装置内部での中間調処理部分におい
て、ディザパターンにおけるマトリクスのサイズを変更
した。なお、ディザパターンのマトリクスサイズは、ド
ット変動量に応じて4×4から8×8までのマスクを選
択できるように調整した。これにより評価者に知覚され
る粒状性が低減し、粒状性が良好であった。
【0039】
【表1】
【0040】実施例2 各環境下においてドット変動量測定部の情報より画像形
成プロセス条件を変更する機構を有する画像形成装置を
用い、粒状性の変化を評価した。このときの画像評価条
件は実施例1に準ずる。この結果を[表1]に示すが、
高温高湿、あるいは低温低湿度下においても極めて良好
な粒状性を示すことがわかった。ここで、高温高湿下で
はドット変動量測定部におけるドットの変動量0.05
〜1.85までの値をとるよう設定した。この制御には
感光体上の静電潜像を現像器により現像する現像バイア
スを変更した。なお、現像バイアスは、ドット変動量に
応じて−650Vから−700Vまでの値を設定できる
ように調整した。これにより、高温高湿下においても、
非常に粒状性が良好な画像を形成できることがわかっ
た。
【0041】実施例3 各環境下においてドット変動量測定部の情報より画像形
成プロセス条件を変更する機構を有する画像形成装置を
用い、粒状性の変化を評価した。このときの画像評価条
件は実施例1に準じた。また、画像サンプルを10万枚
印刷した後の粒状性も同時に評価した。この結果を[表
1]に示すが、高温高湿、あるいは低温低湿度下におい
ても極めて良好な粒状性を示すことがわかった。また、
10万枚印刷後のドット変動量測定部におけるドットの
変動量0.50〜2.66までの値をとるよう設定し
た。この制御には、画像形成プロセスの露光工程におい
て現像バイアスは、ドット変動量に応じて露光時のレー
ザのデューティーを47%から67%までの値を設定で
きるように調整した。これにより、10万枚印刷後にお
いても、非常に粒状性が良好な画像を形成できることが
わかった。
【0042】比較例1 実施例1と同様に、各環境下において粒状性の変化を評
価した。このとき用いた画像形成装置は、ドット変動量
測定部の情報を検知する機構を有するが、この検知結果
より画像処理方法、画像形成プロセスなどを変更する手
段を有していない。なお、画像評価方法は実施例1に準
じた。この結果を[表1]に示すが、高温高湿、あるい
は低温低湿度下において粒状度が極めて悪いことがわか
った。そこで、高温高湿下でのドット変動量測定部にお
ける変動量をモニターすると変動量は3.01σ Iであ
った。したがって、ドットの再現性が悪いことが原因
で、得られる画像の粒状性が悪くなることが示唆され
た。
【0043】比較例2 各環境下において、ドット変動量測定部の情報より、画
像形成プロセス条件を変更する機構を有さない画像形成
装置を用い、粒状性の変化を評価した。このときの画像
評価条件は実施例1に準じた。この結果を[表1]に示
すが、高温高湿、あるいは低温低湿度下においての粒状
性が劣悪な画像が得られることがわかった。
【0044】
【発明の効果】本発明では、転写工程および定着工程を
経ずにドット単位の再現性を検出するように構成したこ
とにより、粒状性(緻密なドットの再現性)に優れ、か
つ、安定した画像品質を出力する画像形成装置が提供さ
れ、したがって、あらゆる環境下において粒状性が低下
することのない安定した高画質を出力することが可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】所定の大きさと周期をもつドットプロファイル
からなる電子的な画像パターンの説明図であり、ドット
変動量を測定する際に用いるパッチパターンの一例を示
すものである。
【図2】本発明の実施の形態に係るもので、画像形成装
置に配備されたエンジンの概略構成を示す説明図であ
る。
【図3】図2の画像形成装置による画像形成方法の一例
を示す説明図であって、この画像形成装置に配備された
エンジン制御部による、入力信号の一連の処理方法を示
すものである。
【図4】図2の画像形成装置に配備されたドット再現性
検知システムの構成を示す説明図である。
【図5】図4のドット再現性検知システムを構成するド
ット再現性検知機構の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例の結果を示すグラフであって、
ドット再現性検知データの一例を示すものである。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電装置 3 電位センサ 4 現像装置(現像器) 5 トナー補給装置 6 転写装置 7 ドット変動量検出センサ 8 クリーニング装置 9 除電装置 10 LD 12 現像ユニット 20 定着装置 21 定着ローラ 22 サーミスタ 38 ドット変動量測定部 (ドット変動量検知部) 38a フォトセンサ 38b スリット板 38c 集光レンズ 38d 入射口 38e 照明手段 41 ドット発生装置 50 画像処理部 51 コントロ−ル部 56 ドット変動量演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 506

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に静電潜像を形成後、該静電
    潜像を潜像可視化剤により顕像化する画像形成装置にお
    いて、該装置のドットの再現性を検知する再現性検知手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 再現性検知手段が未転写の可視画像およ
    び、未定着の可視画像を用いるものであることを特徴と
    する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 再現性検知手段が、未転写の可視画像お
    よび、未定着の可視画像を用いるものであり、かつ、印
    刷方向と直交する方向に走査してドットの再現性を検知
    するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 再現性検知手段が未転写の可視画像およ
    び、未定着の可視画像を電気的信号に変換した情報を基
    に、ドットの再現性を再現性を検知するものであること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 再現性検知手段が未転写の可視画像およ
    び、未定着の可視画像を電気的信号に変換した後、さら
    に輝度信号、濃度信号または明度信号に変換した情報を
    基に、ドットの再現性を検知するものであることを特徴
    とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 再現性検知手段が、未転写の規則的なド
    ットおよび未定着の規則的なドットそれぞれの大きさ、
    周期、濃度からなるパッチパターンを用いるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 再現性検知手段が用いるパッチパターン
    は、複数個のパッチパターンの中から選択されることを
    特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 再現性検知手段が規則的なドットの大き
    さ、周期、濃度からなるパッチパターンを検知するもの
    であって、印刷方向と直交する方向に走査してパッチパ
    ターンを検知するとともに、印刷方向には複数ドットを
    検知することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 再現性検知手段が規則的なドットの大き
    さ、周期、濃度からなるパッチパターンの大きさ、また
    は位置変動を演算することを特徴とする請求項6及至8
    のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 再現性検知手段が、未転写の規則的な
    ドットおよび未定着の規則的なドットそれぞれの大き
    さ、周期、濃度からなるパッチパターンを用いるもので
    あり、かつ、このパッチパターンのドットの大きさが5
    μm〜100μmであることを特徴とする請求項6及至
    9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 再現性検知手段が、未転写の規則的な
    ドットおよび未定着の規則的なドットそれぞれの大き
    さ、周期、濃度からなるパッチパターンを用いるもので
    あり、かつ、このパッチパターンのドットの周期が5μ
    m〜1.00mmであることを特徴とする請求項6及至
    9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 再現性検知手段が、未転写の規則的な
    ドットおよび未定着の規則的なドットそれぞれの大き
    さ、周期、濃度からなるパッチパターンを用いるもので
    あり、かつ、このパッチパターン定着後の画像濃度がI
    D=0.4〜2.0であることを特徴とする請求項10
    又は11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 像担持体上に静電潜像を形成後、該静
    電潜像を潜像可視化剤により顕像化する画像形成装置に
    おいて、該装置のドットの再現性を検知する検知手段を
    有し、かつ規則的なドットの大きさ、周期からなるパッ
    チパターンを電気信号を介して輝度信号、濃度信号また
    は明度信号に変換することによりドット再現性の変動量
    を演算し、この演算結果から、画像処理方法または画像
    形成プロセス条件を変更することを特徴とする画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記演算結果から、中間調処理部分に
    おけるディザマトリクスのマスクパターンを変更するこ
    とを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記演算結果から、中間調処理部分に
    おけるディザマトリクスのマスクサイズを変更すること
    を特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記演算結果から、露光工程における
    露光強度を変更することを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記演算結果から、露光工程における
    露光時間を変更することを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記演算結果から、現像工程における
    現像電位を変更することを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記演算結果から、画像形成プロセス
    における現像器と感光体の周速比を変更することを特徴
    とする請求項13に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記演算結果から、画像形成プロセス
    における現像器と感光体間の距離を変更することを特徴
    とする請求項13に記載の画像形成装置。
JP2001277446A 2001-09-13 2001-09-13 画像形成装置 Pending JP2003084509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001277446A JP2003084509A (ja) 2001-09-13 2001-09-13 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001277446A JP2003084509A (ja) 2001-09-13 2001-09-13 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003084509A true JP2003084509A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19101971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001277446A Pending JP2003084509A (ja) 2001-09-13 2001-09-13 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003084509A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2378675C2 (ru) Устройство формирования изображений (варианты)
US6853393B2 (en) Picture reading device and image forming apparatus
JP2619218B2 (ja) 現像装置の経時劣化によるトナー濃度ドリフトに対する自動補償方法
US7236711B2 (en) Full-width array sensing of two-dimensional residual mass structure to enable mitigation of specific defects
JP4793340B2 (ja) 画像形成装置
JP6270138B2 (ja) 画像形成装置
US6526235B2 (en) Toner replenishment control method for image forming apparatus, and the image forming apparatus
JP3406507B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
US20160334734A1 (en) Image forming device
US7516040B2 (en) System and method for automated detection of printing defects in an image output device
JP2011081023A (ja) 画像形成装置
US7313337B2 (en) Method and apparatus for sensing and controlling residual mass on customer images
US20130016365A1 (en) Image forming apparatus forming images in accordance with image forming conditions
US9933740B2 (en) Image forming apparatus that generates conversion condition based on measurement result and first coefficient, and where chromatic color image is formed after predetermined number of monochrome images, generates conversion condition based on new measurement result and second coefficient
JP5574836B2 (ja) コロナ帯電器を備える画像形成装置
US8159515B2 (en) Image forming apparatus
JPH07120096B2 (ja) 記録装置の画像濃度制御装置
JPH0915952A (ja) 電子写真式印刷装置の現像装置
JP2008176327A (ja) 階調再現制御調整のための反射センサのサンプリング
US8099003B2 (en) Image forming apparatus and image forming method for eliminating image defects by considering a kind of transfer material
JP2003084509A (ja) 画像形成装置
JP2004246152A (ja) 画像形成装置
JP2005300918A (ja) 画像形成装置
US20030058325A1 (en) Electrophotographic apparatus
JPH06266223A (ja) 現像剤ライフ判定法およびカブリ補正法