JP2003084276A - 半透過反射表示パネル及びこれを用いた電気光学装置 - Google Patents

半透過反射表示パネル及びこれを用いた電気光学装置

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JP2003084276A
JP2003084276A JP2001280771A JP2001280771A JP2003084276A JP 2003084276 A JP2003084276 A JP 2003084276A JP 2001280771 A JP2001280771 A JP 2001280771A JP 2001280771 A JP2001280771 A JP 2001280771A JP 2003084276 A JP2003084276 A JP 2003084276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外光の反射率とバックライトの反射膜の透過
率(通過率)が共に大きい半透過型反射板を用いた表示
装置を提供するを提供する。 【解決手段】 表示装置は、透明基板(221)と、この基
板上に成膜されて一画素(219)につき多数の微小孔(224)
を開口した反射膜(220)と、この反射膜の微小孔から基
板内に屈折材料を拡散して形成した屈折率分布型マイク
ロレンズアレイ(223)と、を含む半透過反射板(22)を使
用する。それにより、反射面(220)における微小孔(224)
の面積比率を下げて外光の反射量を相対的に増加すると
共に、少ない微小孔(224)の面積比率であってもバック
ライト光(3)の所要の透過光量を確保することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、携帯型情報機器、携帯電話機などの電子機器の表示
装置(電気光学装置)に関し、特に、半透過半反射型の
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に用いられる半透過反射型の液
晶表示装置は、明るい場所では外光を利用して情報表示
を行い、暗い場所では内部光源(バックライト)を使用
して情報表示を行う。それにより、表示装置の消費電力
を軽減する。このために、この種の液晶表示装置は半透
過反射板を備えている。半透過反射板は、表示パネルに
形成された反射膜に表示パネルの各画素につき1個ずつ
の微小孔(ピンホール)を開口したものであり、周囲が
明るいときは、入射した外部光を反射膜で反射して照明
を行い、周囲が暗いときは、微小孔を通り抜けるバック
ライト光で照明を行うことができるようにしている。こ
のような半透過性光反射板を用いた液晶表示装置の例
が、特開昭59−10780号公報に紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半透過
反射板では、微小孔と反射膜との面積比を大きくすれ
ば、バックライト光の反射膜の透過率は増大するが、外
部光の反射率は減少する。また、微小孔と反射膜との面
積比を小さくすれば、透過率は減少するが、反射率は増
大する。半透過反射板では、反射光量とバックライト光
量とは、いわゆるトレードオフの関係にあり、表示パネ
ル(表示装置)の総合的な明るさの改善が難しい。
【0004】また、半透過反射板(あるいは半透過反射
膜)を用いる構成では、各微小孔と各画素との精密な位
置合わせ(アライメント調整)が必要となり、その分製
造に手間がかかる。
【0005】また、半透過反射板を用いる構成では、バ
ックライト光の通過光量を増やそうとすると、そのため
の特別な構造やこの構造を得るための製造工程が増えて
歩留まりの低下や、コスト高を招来することになる。
【0006】よって、本発明は、半透過反射板(あるい
は半透過反射膜)を用いる表示装置の反射光量とバック
ライト光の通過光量とを共に増加させ得るようにした表
示装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、半透過反射板(あるいは
半透過反射膜)の各微小孔と各画素とのアライメント調
整を不要とした表示装置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、上述の目的を達成すると
共に、表示装置の製造をより容易にした表示装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の半透過反射表示パネルは、透明基板と、上記透
明基板上に形成されて複数の微小孔を有する反射膜と、
上記反射膜の各微小孔の開口部分の夫々に形成された、
上記透明基板と屈折率の異なる材料を上記透明基板の表
面に分布させてなる屈折率分布型のマイクロレンズと、
を備える。
【0010】かかる構成とすることによって、反射膜と
この反射膜の複数の微小孔に対応して配置されたマイク
ロレンズアレイとを有する半透過反射基板を形成でき、
微小孔を通過するバックライト光を増大することが可能
となる。従って、反射光量を増大するために微小孔を狭
くして反射膜の面積比率を増加してもバックライトによ
る透過光量を減少させずに済むようになる。また、一の
透明な基板に反射膜と分布型のマイクロレンズアレイと
を備えるので表示パネルの厚みの増加を抑えつつより簡
単な構成の半透過反射型表示パネルを得ることが可能と
なる。透明基板に屈折率の異なる材料を分布させるに
は、反射膜をマスクとして基板表面からのイオン拡散、
イオン注入、熱拡散などが可能である。
【0011】また、本発明の半透過反射表示パネルは、
透明基板と、上記透明基板上に形成されて複数の微小孔
を有する反射膜と、上記反射膜の各微小孔の開口部分の
夫々に形成された、上記透明基板と屈折率の異なる材料
を上記透明基板の表面に分布させてなる屈折率分布型の
マイクロレンズと、上記透明基板と上記反射膜との相互
間に形成されて上記マイクロレンズの集光位置を調整す
る高さ調整膜と、を備える。
【0012】かかる構成とすることによって、高さ調整
膜の高さでマイクロレンズの集光位置の調整が可能とな
るので、マイクロレンズを構成する材料(屈折率など)
の選択の幅が広がる。また、微小孔を通過するバックラ
イト光を増すことが可能となる。
【0013】また、本発明の半透過反射表示パネルは、
透明基板と、上記透明基板上に形成されて入射光の反射
方向を規制するためのパターンと複数の微小孔を有する
反射膜と、上記反射膜の各微小孔の開口部分の夫々に形
成された、上記透明基板と屈折率の異なる材料を上記透
明基板の表面に分布させてなる屈折率分布型のマイクロ
レンズと、を備える。
【0014】かかる構成とすることによって、一般的に
利用者が表示パネルを見る角度に対応した方向の画面の
明るさを増すことも可能となる。
【0015】好ましくは、上記マイクロレンズの集光位
置は略上記微小孔の位置となるようになされ、微小孔を
通過するバックライト光を増加させる。
【0016】また、本発明の半透過反射表示パネルは、
透明基板上に形成される半透過反射膜を備える半透過反
射表示パネルにおいて、上記半透過反射膜は、バックラ
イトを通過させるために該表示パネルの一画素に相当す
る各領域に略同数の複数の微小孔が形成されていること
を特徴とする。
【0017】かかる構成とすることによって、各画素の
位置と半透過反射板の各微小孔との位置合わせが不要と
なる。
【0018】好ましくは、上述した複数の微小孔の配列
ピッチは5μm以上である。それにより、光の回折作用
によって表示パネルに虹色が発生することを抑制する。
【0019】好ましくは、上記複数の微小孔の配列ピッ
チが不均一化される。それにより、表示パネルに発生す
るモアレを軽減する。
【0020】好ましくは、上記微小孔は、表示パネルの
各画素の領域内に複数(例えば、10個以上)存在する
ように配置される。それにより、所要の透過光量を確保
しつつ、各画素の位置と各微小孔(半透過反射板)との
位置合わせを不要とする。
【0021】また、本発明の電気光学表示装置は、上述
した半透過反射パネルと、この半透過反射パネルと組み
合わされる平面光源と、を含んで構成される。それによ
り、上述した作用を発揮する電気光学表示装置が得られ
る。
【0022】また、本発明のデジタルカメラは、携帯情
報端末装置、携帯電話装置は、上述した電気光学表示装
置を表示装置として備える。それにより、外部光利用で
もバックライト光利用でも共に明るい表示を得ることが
可能となる。
【0023】また、本発明の半透過反射表示パネルの製
造方法は、透明基板上に反射膜を形成する過程と、上記
反射膜に上記透明基板を露出する複数の微小孔を形成す
る過程と、上記反射膜をマスクとして上記複数の微小孔
から上記透明基板内に該基板と屈折率を異にする拡散材
料を拡散する過程と、を含む。
【0024】かかる構成とすることによって、上記反射
膜がマスクとして活用されて微小孔部分に自己整合的に
マイクロレンズアレイを形成でき、微小孔とマイクロレ
ンズ相互間のアライメント調整が不要で製造工程が簡略
化される。
【0025】また、本発明の半透過反射表示パネルの製
造方法は、透明基板に樹脂膜を形成する過程と、上記樹
脂膜上に反射膜を形成する過程と、上記反射膜に上記透
明基板を露出する複数の微小孔を形成する過程と、上記
反射膜をマスクとして上記微小孔から上記透明基板内に
該基板と屈折率を異にする拡散材料を拡散し、上記透明
基板の表面にマイクロレンズを形成する過程と、を含
み、上記樹脂膜の膜厚が上記マイクロレンズの集光点を
上記微小孔に位置させるべく設定される。
【0026】かかる構成とすることによって、更に、マ
イクロレンズの集光位置の調整も可能となるので、マイ
クロレンズを構成する材料(屈折率など)の選択の幅が
広がり、プロセス設計が容易となる。
【0027】また、本発明の半透過反射表示パネルの製
造方法は、透明基板に感光性樹脂を塗布し、この樹脂膜
に入射光の反射方向を規制するためのパターンを形成す
る過程と、上記樹脂膜に反射膜を形成する過程と、上記
反射膜に上記透明基板を露出する複数の微小孔を形成す
る過程と、上記反射膜をマスクとして上記微小孔から上
記透明基板内に該基板と屈折率を異にする拡散材料を拡
散し、上記透明基板の表面にマイクロレンズを形成する
過程と、を含む。
【0028】かかる構成とすることによって、一般的に
利用者が表示パネルを見る角度に対応した方向の画面の
明るさを増した表示パネルを製造することが可能とな
る。
【0029】好ましくは、上記透明基板はアルカリガラ
ス、上記拡散材料は銀イオンであり、上記拡散は、銀イ
オンを含む溶液中に上記アルカリガラスを浸漬してガラ
ス中のアルカリイオンを銀イオンに置換することによっ
て行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明の実施の形態の液晶表示装
置を示している。同図において、電気光学装置である液
晶表示装置1は、半透過型液晶パネル2と平面光源3と
によって構成される。
【0032】半透過型液晶パネル2は、上側基板21、
下側基板22、両基板間に封止される液晶23などによ
って構成される。上側基板21は、透明基板(例えば、
ガラス)212と、この基板の上面に貼り付けられた偏
向膜211、基板212の下側に形成された、ITO等
による透明画素電極213、ブラックストライプや駆動
回路214、配向膜215等を備えている。下側基板2
2は、透明基板(アルカリガラス)221の上面に形成
された、後述の分布型のマイクロレンズアレイ223、
この基板上面を覆うと共に、マイクロレンズ223の集
光位置に対応して微小孔224が形成された反射膜22
0、反射膜220の上に形成された赤、緑、青の3色
(R、G、B)のカラーフィルタ219、カラーフィル
タ219を覆う保護膜218、保護膜218の上に形成
された透明電極(共通電極)217、配向膜216、基
板221の下面に貼り付けられた下側偏向膜222等に
よって構成されている。
【0033】平面光源3は、図示しない、冷陰極線管、
LED、EL等の光源と、光源からの放射光を平面光と
する導光板、光を均一にする拡散板などからなり、液晶
パネル2を背面から照射する。
【0034】図2及び図3は、下側基板22に形成され
た半透過反射板の作用を説明する説明図である。両図に
おいて図1と対応する部分には、同一符号を付し、かか
る部分の説明は省略する。
【0035】図2に示されるように、外部から表示パネ
ルに入射した光は、下側基板22の反射膜220によっ
て反射されてカラーフィルタ219(図1参照)を通過
して上方に戻り、液晶表示器1の光源となる。また、平
面光源3を使用した場合には、図3に示すように、下側
基板22の背面から射した平面光は、マイクロレンズア
レイ223で集光されて反射膜220の複数の微小孔2
24を通過し、カラーフィルタ219に入射する。この
光は、カラーフィルタ219、液晶23、透明電極21
3、基板21、偏向膜211を通過して外部に放射され
る(図1参照)。
【0036】実施例の半透過反射基板は、反射板220
に占める微小孔224の面積比率が低いので、外部から
の入射光の多くが液晶23側に反射し、従来の半反射半
透過のものよりもより明るい画面を得ることが可能とな
っている。一方、微小孔224の反射膜220に占める
面積比率を低くしたことによる平面光源3から表示パネ
ル2に入射するバックライト光の減少を、微小孔224
の周囲の光をマイクロレンズ223によって集光して微
小孔224を通過させることによって反射膜220によ
って通過が阻止されるバックライト光を減少している。
それにより、外光の利用によるより明るい表示と、内部
光源の利用によるより明るい表示の両立が可能となる。
【0037】図4は、マイクロレンズアレイによる光の
集光位置に反射膜がより正確に位置するように更に調整
した半透過反射基板の例を示している。同図において、
図1と対応する部分には、同一符号を付しており、かか
る部分の説明は省略する。
【0038】この例では、高さ調整膜225を透明基板
221の上面と反射膜220間に設けている。それによ
り、マイクロレンズと反射膜との距離を伸ばし、マイク
ロレンズで屈折したより多くのバックライト光が微小孔
224を通過するようにし、バックライト光の透過効率
を増している。
【0039】図5は、図4に示されたマイクロレンズ2
23の作用を概略的に説明する説明図である。後述する
ように、反射膜220をマスクとして高屈折率材料を基
板221の表面から拡散する。例えば、アルカリガラス
基板221を高屈折率材料を含む液体に浸漬し、アルミ
ニウム反射膜220の開口部224を通してガラス基板
221内のアルカリイオン(Na、K、N等)と
屈折率材料イオンAg とを置き換えるようにしてガラ
ス基板221内に高屈折率材料を拡散する。反射板の微
小孔224が円形であれば、基板221表面には、拡散
材料(屈折率材料)が半球状に分布した濃度分布領域が
形成される。反射板の微小孔224が線形であれば、基
板221表面には、拡散材料が半円柱状に分布した濃度
分布領域が形成される。拡散材料としては、例えば、上
述した銀イオンの他、タリウムイオンなどが利用可能で
ある。
【0040】拡散材料の基板221内の濃度分布は連続
的であるが、図5では、説明の便宜上、基板221内の
屈折率をガラスの屈折率nと拡散材料の屈折率n
で示している。また、高さ調整膜225の樹脂の屈折率
をnとしている。ガラス基板221の背面から垂直に
入射した平面光はガラス221内を直進し、ガラス22
1と材料拡散部分との境界で屈折する。更に、材料拡散
部分と樹脂225との境界で屈折し、集光点Pに集ま
る。
【0041】この場合において、拡散材料の屈折率n
>ガラス基板221の屈折率n,高さ調整膜の屈折率
となっていると集光の効率が高くなる。例えば、屈
折率n=1.5、屈折率n=1.65、屈折率n
=1.5、高さ調整膜の膜厚d=6μmとした場合、集
光率は1.4倍となる。
【0042】なお、透明基板221内への高屈折率材料
の分布は上述したイオン置換による拡散に限定されるも
のではなく、透明基板221、マスク材料220、屈折
率材料等を適宜に選択することによって、いわゆる熱拡
散やイオン注入などによって行うことが可能である。
【0043】図6は、反射膜とマイクロレンズアレイが
形成される下側基板22の製造過程を説明する工程図で
ある。
【0044】図6(a)に示すように、表面が平坦にな
るように処理されたアルカリガラス基板221の表面
に、スパッタ法によってアルミニウムを堆積し、反射膜
220を形成する。
【0045】この反射膜220にフォトレジスト230
を塗布し(図6(b)参照)、図示しない微小孔のパタ
ーンのマスクを用いて露光、現像をおこなってエッチン
グマスクを形成し、反射膜220をガラス基板221が
露出するまでエッチングする。それにより、図6(c)
に示すように、反射膜220に微小孔224を開口す
る。微小孔224の配置パターンの例については後述す
るが、例えば、微小孔224の開口径は6〜8μm、微
小孔相互間の距離は20μmであり、表示器の1画素あ
るいはR・G・Bの各画素の領域内に複数、例えば、1
0個以上の微小孔224が存在するようになされる。
【0046】この反射膜220をマスクとし、拡散材料
として、例えば、銀イオンを含む溶液中にガラス基板2
21を所定時間浸漬する。溶液は、例えば、AgNO
が40%,KNOが60%の重量比の350℃の混合
溶液であり、この溶液に基板221を実験的に決定され
た時間だけ浸漬する。それにより、反射膜220の微小
孔224部分のガラス基板表面から銀イオンがガラス内
部に浸透し、ガラス基板221中のアルカリイオンを銀
イオンに置換する。図6(d)に示すように、銀イオン
のガラス基板221中への拡散によって、ガラス基板2
21表面から内部に向かって半球状に拡散濃度が分布す
る領域が形成され、ガラスと拡散材料との屈折率の相違
によってマイクロレンズ223が形成される。上述した
ように、実施例においては、微小孔224が一画素内に
複数個(例えば、10個以上)存在するようになされ
る。微小孔224の口径は小さく、形成されるべきマイ
クロレンズも小さいので相対的に短い拡散時間で済む。
【0047】この実施例では、反射膜220をマスクと
し、各微小孔から基板内に分布型のマイクロレンズを自
己整合的に形成するので、反射膜の微小孔群にマイクロ
レンズアレイを別途組み合わせる場合に比べて、各微小
孔と各マイクロレンズとの位置合わせが不要となる利点
がある。また、各画素内に略同数の多数の微小孔を配置
するので従来のように各画素と微小孔との位置合わせも
不要である。
【0048】図7は、図4に示した高さ調整膜225を
備える反射基板(下側基板22)の製造過程を説明する
工程図である。
【0049】図7(a)に示すように、表面が平坦にな
るように処理されたアルカリガラス基板221の表面
に、レジストを所要の膜厚dになるように塗布し、熱あ
るいは光照射によって硬化して、高さ調整膜225を形
成する。
【0050】次に、図7(b)に示すように、高さ調整
膜225の表面に、スパッタ法によってアルミニウムを
堆積し、反射膜220を形成する。
【0051】この反射膜220にフォトレジスト230
を塗布し(図7(c)参照)、図示しない微小孔のパタ
ーンのマスクを用いて露光、現像をおこなってエッチン
グマスクを形成する。このマスクを用いて、反射膜22
0をエッチングし、レジスト225を露出させる。それ
により、図7(d)に示すように、反射膜220に微小
孔224を開口する。この反射膜220をマスクとして
露光、現像を行い、微小孔224部分のレジスト225
を除去して、ガラス基板221を露出させる(図7
(e))。
【0052】微小孔224の配置パターンの例について
は後述するが、例えば、微小孔224の開口径は6〜8
μm、微小孔相互間の距離は20μmであり、表示器1
の1画素あるいはR・G・Bの各画素の領域内に複数の
微小孔が存在するようになされる。
【0053】次に、反射膜220をマスクとし、拡散材
料を微小孔から拡散させる。拡散は、例えば、銀イオン
を含む溶液中にガラス基板221を所定時間浸漬するこ
とにより行う。溶液は、例えば、AgNOが40%,
KNOが60%の重量比の350℃の混合溶液を使用
する。この溶液に基板221を実験的に決定された時間
だけ浸漬する。それにより、反射膜220の微小孔22
4部分のガラス基板表面から銀イオンがガラス内部に浸
透し、ガラス基板221中のアルカリイオンを銀イオン
に置換する。図7(f)に示すように、銀イオンのガラ
ス基板221中への拡散によって、ガラス基板221表
面から内部に向かって半球状に拡散濃度が分布する領域
が形成され、ガラスと拡散材料との屈折率の相違によっ
てマイクロレンズ223が形成される。実施例において
は、一画素内に複数個(例えば、10個以上)が存在す
るようになされる。微小孔の口径は小さく、形成される
べきマイクロレンズも小さいので相対的に短い拡散時間
で済む。
【0054】この実施例でも、反射膜220をマスクと
し、各微小孔から基板内に分布型のマイクロレンズを自
己整合的に形成するので、反射膜の微小孔群にマイクロ
レンズアレイを別途組み合わせた場合に比べて、各微小
孔と各マイクロレンズとの位置合わせが不要となる利点
がある。また、各画素内に略同数の多数の微小孔を配置
するので従来のように各画素と微小孔との位置合わせも
不要である。
【0055】なお、高さ調整膜225のエッチング(図
7(e))は、異方性エッチングなどにより、反射膜2
20のエッチング(図7(d))と同時に行うこととし
ても良い。
【0056】図8は、本発明の表示装置の他の実施の形
態を示す説明図である。同図において、図1と対応する
部分には同一符号を付し、かかる部分の説明は省略す
る。
【0057】この例では、外光の反射方向が一定方向に
より集中するようにし、それにより、利用者が通常画面
を見る角度で明るい画像が得られるようにしている。こ
のため、この実施例では、反射膜220による外光の散
乱をコントロールするパターニングを行っている。反射
膜220は、微小な凹面鏡(断面が波形)群に形成さ
れ、この反射膜220の一部に背面光を通過させる微小
孔224が多数開口されている。また、凹面鏡群の下地
となる透明な樹脂膜231は、前述した高さ調整膜22
5と同様に、マイクロレンズに入射したバックライト光
のうち集光位置(微小孔224)に至る光を増加させ、
微小孔224を通過する透過光量を増す作用を持つ(図
5参照)。
【0058】図9は、上述のパターニングされた反射膜
220とマイクロレンズアレイ223が形成される下側
基板22の製造過程を説明する工程図である。
【0059】まず、図9(a)に示すように、透明なア
ルカリガラス基板221にフォトレジスト231を塗布
する。次に、図9(b)に示すように、フォトレジスト
231の上にグレーマスク(階調マスク)232を配置
して露光光量を連続的に変化させたパターンを露光す
る。露光したレジスト231を現像し、レジスト表面に
断面波形の形状の凹面群を形成する(図9(c))。こ
の上に、図9(d)に示すように、スパッタ法によって
アルミニウムを堆積し、凹部(凹面鏡)が多数形成され
た反射膜220を形成する。この反射膜220の上にフ
ォトレジスト233を平坦に塗布する(図9(e))。
レジスト233の上に微小孔配置パターンのマスク23
4を配置し、露光を行う(図9(f))。露光されたレ
ジスト233を現像して微小孔224を形成すべき反射
膜220の複数の部分を露出する(図10(a))。こ
のレジスト233をマスクとしてアルミニウムの反射膜
220をエッチングし、反射膜220に複数の微小孔を
開口する。その後、レジスト233を剥離する(図10
(b))。
【0060】次に、反射膜220自体を露光マスクと
し、反射膜220の下地のフォトレジスト231の微小
孔相当部分を露光する(図10(c))。露光されたレ
ジスト231を現像し、微小孔224を形成する。微小
孔224底部のガラス基板221が露出する(図10
(d))。更に、反射膜220を保護マスクとし、ガラ
ス基板221に拡散材料を微小孔224から拡散させ
る。拡散は、例えば、銀イオンを含む溶液中にガラス基
板221を実験的に決定された時間だけ浸漬することに
より行う。溶液は、例えば、AgNOが40%,KN
が60%の重量比の350℃の混合溶液である。そ
れにより、反射膜220及びレジスト231に開口した
多数の微小孔224の底部のガラス基板221表面から
銀イオンがアルカリガラス内部に浸透(拡散)し、ガラ
ス基板221中のアルカリイオンを銀イオンに置換す
る。
【0061】図10(e)に示すように、銀イオンのガ
ラス基板221中への拡散によって、ガラス基板表面か
ら内部に向かって半球状に拡散濃度が分布する領域が形
成され、ガラスと拡散材料との屈折率の相違によってマ
イクロレンズ223が形成される。なお、拡散濃度は連
続的に変化している。
【0062】この実施例においても、表示パネル2の一
画素内に複数個(例えば、10個以上)が存在するよう
になされ、微小孔224の口径は小さい。形成されるべ
きマイクロレンズ223も小さいので相対的に短い拡散
時間で済む。また、反射膜220をマスクとし、各微小
孔から基板内に分布型のマイクロレンズを自己整合的に
形成するので、反射膜の微小孔群にマイクロレンズアレ
イを別途組み合わせる場合に比べて、各微小孔と各マイ
クロレンズとの位置合わせが不要となる利点がある。ま
た、各画素内に略同数の多数の微小孔を配置するので従
来のように各画素と微小孔との位置合わせも不要であ
る。
【0063】図11は、反射膜220に形成される微小
孔224の配置パターンの例を示している。カラー画像
の一画素を形成するR、G、Bのフィルタ219の各領
域(色画素)には、10個以上の多数の微小孔224が
存在する。従って、一画素(カラーの場合には、一色画
素)につき一微小孔とした従来の場合のように、画素及
び反射膜の微小孔相互間の位置合わせは必要ない。
【0064】図示の例では、例えば、微小孔224のピ
ッチは約20μm、微小孔224の直径は6〜8μmで
ある。微小孔224の直径を8μmとした場合、微小孔
の反射面に占める面積比率は約12.6%である。この
反射板を用いた表示パネル2は、完全反射型とした場合
の87.4%となるが、実用上問題がない反射効率であ
る。外部が暗い場合には、表示パネル2に密着した平面
光源(バックライト)3を使用する。この場合、平面光
の反射膜220の通過(あいるは透過)率は12.6%
となるが、マイクロレンズ223によって集光されるた
め反射膜220のバックライト光の通過率を約50%程
度にまで高めることができる。従って、外部光源で明る
い画像が得られ、内部光源でも明るい画像が得られる。
【0065】図11に示す一画素の大きさを180×1
80μmとすると、R、G、Bの各ストライプの大きさ
は60×180μmである。20μmピッチで微小孔を
正三角形状に並べると、各色画素に平均31個の微小孔
が配置される。
【0066】このように、一画素(あるいは色画素)に
多くの微小孔を配置することによって、モアレの影響を
軽減すると共に、画素(あるいは色フィルタ)と反射基
板との位置合わせが不要となり、製造工程が簡略化され
る。また、微小孔224の口径を小さくし、微小孔22
4のピッチも小さくして一画素内の微小孔224の数を
増やすようにすると、各微小孔についての所要のマイク
ロレンズ径も小さくなる。それにより、所要のイオン拡
散範囲が狭くなるため、溶液への浸漬時間が少なくて済
み、製造時間が短縮される。図11の例では、モアレの
影響を少なくするために微小孔の配置を傾斜している。
【0067】図12は、反射膜220に形成される微小
孔224の配置パターンの他の例を示している。この例
では、微小孔224の配列のピッチを20±2μmとし
てランダムに変位させている。それにより、更にモアレ
の影響が軽減され、均一ピッチが原因となって発生する
回折光による虹色をも減少することが可能となる。
【0068】なお、微小孔224のピッチは、一画素あ
るいは一色画素に対して十分に多く、例えば、10個以
上の微小孔が配置されるようなピッチであり、表示光の
波長に対して十分に大きいピッチ、例えば、5μm以上
が望ましい。それ以下のピッチとすると、回折による影
響が増大し、色むらと透過効率低下が発生し易くなる。
【0069】次に、本発明の表示装置を備えた電子機器
の例について以下に説明するが、例示のものに限定され
るものではない。
【0070】〈モバイル型コンピュータ〉まず、上述し
た実施形態に係る表示装置をモバイル型のパーソナルコ
ンピュータに適用した例について説明する。図13は、
このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図であ
る。同図において、パーソナルコンピュータ1100
は、キーボード1102を備えた本体部1104と、上
述した表示装置1106を備えた表示装置ユニットとか
ら構成されている。
【0071】〈携帯電話〉次に、上述した実施形態に係
る表示装置を、携帯電話の表示部に適用した例について
説明する。図14は、この携帯電話の構成を示す斜視図
である。同図において、携帯電話1200は、複数の操
作ボタン1202の他、受話口1024、送話口120
6と共に上述した表示装置1208を備えるものであ
る。
【0072】〈ディジタルスチルカメラ〉上述した実施
形態に係る表示装置をファインダに用いたディジタルス
チルカメラについて説明する。図15は、このディジタ
ルスチルカメラの構成を示す斜視図であるが、外部機器
との接続についても簡易に示すものである。
【0073】通常のカメラは、被写体の光像によってフ
ィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1
300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Devi
ce)等の撮像素子により光電変換して撮像信号を生成す
る。ディジタルスチルカメラ1300のケース1302
の背面には、上述した表示装置1304が設けられ、C
CDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成となって
いる。このため、表示装置1304は、被写体を表示す
るファインダとして機能する。また、ケース1302の
観察側(図においては裏面側)には、光学レンズやCC
D等を含んだ受光ユニットが設けられている。
【0074】撮影者が表示装置1304に表示された被
写体を像を確認して、シャッタボタン1308を押す
と、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板1
310のメモリに転送・格納される。また、このディジ
タルスチルカメラ1300は、ケース1302の側面
に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入
出力端子1314とを備えている。そして、同図に示さ
れるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモ
ニタ1430が、また、データ通信用の入出力端子13
14にはパーソナルコンピュータ1430が、それぞれ
必要に応じて接続され、更に、所定の操作によって、回
路基板1308のメモリに格納された撮像信号が、テレ
ビモニタ1330や、コンピュータ1340に出力され
る構成となっている。
【0075】〈電子ブック〉図16は、本発明の電子機
器の一例としての電子ブックの構成を示す斜視図であ
る。同図において、符号1400は、電子ブックを示し
ている。電子ブック1400は、ブック型のフレーム1
402と、このフレーム1402に開閉可能なカバー1
403とを有する。フレーム1402には、その表面に
表示面を露出させた状態で表示装置1404が設けら
れ、更に、操作部1405が設けられている。フレーム
1402の内部には、コントローラ、カウンタ、メモリ
などが内蔵されている。表示装置1404は、本実施形
態では、電子インクを薄膜素子に充填して形成した画素
部と、この画素部と一体に備えられ且つ集積化された周
辺回路とを備える。周辺回路には、デコーダ方式のスキ
ャンドライバ及びデータドライバを備える。
【0076】なお、電子機器としては、図13のパーソ
ナルコンピュータ、図14の携帯電話機、図15のディ
ジタルスチルカメラ、図16の電子ブックの他にも、電
子ペーパ、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ
直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装
置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワ
ークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパ
ネルを備えた機器などが挙げられる。そして、これ等の
各種電子機器の表示部には、上述した表示装置が適用可
能である。
【0077】このように、上述した本発明の実施の形態
によれば、表示装置は、反射光量を可及的に減らさずに
透過(通過)光量を増やした半透過反射板を備えるの
で、反射モード(外光利用)及び透過モード(平面光源
利用)の両方で明るく表示することが可能となる。
【0078】また、平面光源(バックライト)の使用時
の透過モードでの明るさが飛躍的に明るくなるために、
平面光源の消費電力を小さくすることも可能となる。
【0079】また、一画素に多数の微小孔が配置される
ので、微小孔と各画素間の位置決めが必要なくなって半
透過反射膜と画素アレイ(色フィルタ、画素電極など)
間のアライメント調整が不要となり、製造工程が簡略化
される。
【0080】また、反射膜をマスクとして各微小孔にマ
イクロレンズを形成するので、各微小孔と各マイクロレ
ンズ間のアライメント調整も不要となる。
【0081】また、微小孔のピッチを不均一にすること
により、モアレと回折光の影響を低減することが可能と
なる。
【0082】また、反射膜で適宜に散乱させて表示画面
が見易くなるように処理する場合が多いが、散乱方向を
コントロールするパターニングを行うことによって、更
に明るく表示することが可能となる(図8参照)。
【0083】なお、下側ガラス基板の反射膜に微細な凹
面鏡などを形成する場合には、紫外線硬化樹脂を用いて
該当パターンを型で転写することとしても良い。この樹
脂は、イオン交換を妨げるが、微小孔をエッチングする
と同時に除去し、又は、別工程で微小孔の部分の樹脂を
除去した後、イオン交換を行うこととすれば良い。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示装置
等は、反射光量の減少を少なくし、透過光量を増やした
半透過反射板を備えるので、反射モード及び透過モード
の両方で明るい画像を表示することが可能となる。
【0085】また、一の基板に反射膜と透過孔とマイク
ロレンズアレイとを自己整合的に形成するので、表示装
置の厚みの増加が抑えられて好ましい。
【0086】また、1画素について複数の微小孔を使用
するので半透過反射膜(微小孔)と画素とのアライメン
ト調整が不要となる。反射膜をマスクとしてマイクロレ
ンズを形成するので、微小孔とマイクロレンズとのアラ
イメント調整も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態の液晶表示
装置を説明する説明図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に用いられた分布屈
折率型のマイクロレンズアレイが形成された半透過反射
板(下側ガラス基板)の例を示す説明図である。
【図3】図3は、ガラス基板内の屈折率分布領域による
集光作用を説明する説明図である。
【図4】図4は、集光点の位置を調整する位置調整膜を
反射膜と基板間に設けた例を説明する説明図である。
【図5】図5は、屈折率分布型のマイクロレンズによる
集光を説明する説明図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態に用いられる半透過
反射板の製造工程を説明する工程図である。
【図7】図7は、第2の実施の形態に用いられる半透過
反射板の製造工程を説明する工程図である。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態を説明する
説明図である。
【図9】図9は、第3の実施の形態に用いられた半透過
反射板の製造工程(前半)を説明する工程図である。
【図10】図10は、第3の実施の形態に用いられた半
透過反射板の製造工程(後半)を説明する工程図であ
る。
【図11】図11は、半透過反射膜の透過孔の配列例を
説明する説明図である。
【図12】図12は、半透過反射膜の透過孔の他の配列
例を説明する説明図である。
【図13】図13は、本発明の表示装置を使用する携帯
型パソコン(情報機器)の例を説明する説明図である。
【図14】図14は、本発明の表示装置を使用する携帯
型電話機(情報機器)の例を説明する説明図である。
【図15】図15は、本発明の表示装置を使用するデジ
タルカメラ(情報機器)の例を説明する説明図である。
【図16】図16は、本発明の表示装置を使用する電子
ブック(情報機器)の例を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 電気光学装置 2 半透過型液晶パネル(表示パネル) 3 平面光源(バックライト) 21 上側基板 22 下側基板 220 反射膜 221 透明基板(ガラス基板) 223 マイクロレンズ 224 微小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 3/00 G02B 3/00 B 5/08 5/08 D Z G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 Fターム(参考) 2H042 DA02 DA11 DA12 DB01 DC02 DD10 DE00 2H090 JB02 JC03 JC07 LA10 LA12 LA20 2H091 FA15Y FA16Y FA29Y FA31Y FC10 FD04 FD22 FD23 GA01 GA07 LA13 4G059 AA08 AB01 AB05 AB06 AB09 AB11 AC06 AC09 DA05 DB02 HB03 HB06 HB17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板と、 前記透明基板上に形成されて複数の微小孔を有する反射
    膜と、 前記反射膜の各微小孔の開口部分の夫々に形成された、
    前記透明基板と屈折率の異なる材料を前記透明基板の表
    面に分布させてなる屈折率分布型のマイクロレンズと、 を備える半透過反射表示パネル。
  2. 【請求項2】透明基板と、 前記透明基板上に形成されて複数の微小孔を有する反射
    膜と、 前記反射膜の各微小孔の開口部分の夫々に形成された、
    前記透明基板と屈折率の異なる材料を前記透明基板の表
    面に分布させてなる屈折率分布型のマイクロレンズと、 前記透明基板と前記反射膜との相互間に形成されて前記
    マイクロレンズの集光位置を調整する高さ調整膜と、 を備える半透過反射表示パネル。
  3. 【請求項3】透明基板と、 前記透明基板上に形成されて入射光の反射方向を規制す
    るためのパターンと複数の微小孔を有する反射膜と、 前記反射膜の各微小孔の開口部分の夫々に形成された、
    前記透明基板と屈折率の異なる材料を前記透明基板の表
    面に分布させてなる屈折率分布型のマイクロレンズと、 を備える半透過反射表示パネル。
  4. 【請求項4】前記マイクロレンズの集光位置が略前記微
    小孔の位置である、請求項1乃至3のいずれかに記載の
    半透過反射表示パネル。
  5. 【請求項5】透明基板上に形成される半透過反射膜を備
    える半透過反射表示パネルであって、 前記半透過反射膜は、バックライトを通過させるために
    該表示パネルの一画素に相当する各領域に略同数の複数
    の微小孔が形成されている、ことを特徴とする半透過反
    射表示パネル。
  6. 【請求項6】前記複数の微小孔の配列ピッチが5μm以
    上である、請求項1乃至5のいずれかに記載の半透過反
    射パネル。
  7. 【請求項7】前記複数の微小孔の配列ピッチが不均一化
    される、請求項1乃至6のいずれかに記載の半透過反射
    パネル。
  8. 【請求項8】前記微小孔は、表示パネルの各画素の領域
    内に10個以上存在するように配置される、請求項1乃
    至7のいずれかに記載の半透過反射パネル。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の半透過
    反射パネルと、この半透過反射パネルと組み合わされる
    平面光源と、を含む電気光学表示装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の電気光学表示装置を備え
    るデジタルカメラ。
  11. 【請求項11】請求項9記載の電気光学表示装置を備え
    る携帯情報端末装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載の電気光学表示装置を備え
    る携帯電話装置。
  13. 【請求項13】透明基板上に反射膜を形成する過程と、 前記反射膜に前記透明基板を露出する複数の微小孔を形
    成する過程と、 前記反射膜をマスクとして前記複数の微小孔から前記透
    明基板内に該基板と屈折率を異にする拡散材料を拡散す
    る過程と、 を含む半透過反射表示パネルの製造方法。
  14. 【請求項14】透明基板に樹脂膜を形成する過程と、 前記樹脂膜上に反射膜を形成する過程と、 前記反射膜に前記透明基板を露出する複数の微小孔を形
    成する過程と、 前記反射膜をマスクとして前記微小孔から前記透明基板
    内に該基板と屈折率を異にする拡散材料を拡散し、前記
    透明基板の表面にマイクロレンズを形成する過程と、を
    含み、 前記樹脂膜の膜厚が前記マイクロレンズの集光点を前記
    微小孔に位置させるべく設定される、半透過反射表示パ
    ネルの製造方法。
  15. 【請求項15】透明基板に感光性樹脂を塗布し、この樹
    脂膜に入射光の反射方向を規制するためのパターンを形
    成する過程と、 前記樹脂膜に反射膜を形成する過程と、 前記反射膜に前記透明基板を露出する複数の微小孔を形
    成する過程と、 前記反射膜をマスクとして前記微小孔から前記透明基板
    内に該基板と屈折率を異にする拡散材料を拡散し、前記
    透明基板の表面にマイクロレンズを形成する過程と、 を含む半透過反射表示パネルの製造方法。
  16. 【請求項16】前記透明基板はアルカリガラス、前記拡
    散材料は銀イオンであり、 前記拡散は、銀イオンを含む溶液中に前記アルカリガラ
    スを浸漬してガラス中のアルカリイオンを銀イオンに置
    換することによっておこなわれる、請求項13乃至15
    のいずれかに記載の半透過反射表示パネルの製造方法。
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