JP2003084126A - カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶表示装置の製造方法及び製造装置、el発光層配設基板の製造方法及び製造装置、el発光装置の製造方法及び製造装置、成膜方法及び成膜装置、電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶表示装置の製造方法及び製造装置、el発光層配設基板の製造方法及び製造装置、el発光装置の製造方法及び製造装置、成膜方法及び成膜装置、電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器

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JP2003084126A
JP2003084126A JP2002152296A JP2002152296A JP2003084126A JP 2003084126 A JP2003084126 A JP 2003084126A JP 2002152296 A JP2002152296 A JP 2002152296A JP 2002152296 A JP2002152296 A JP 2002152296A JP 2003084126 A JP2003084126 A JP 2003084126A
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Tatsuya Ito
達也 伊藤
Hisashi Ariga
久 有賀
Satoru Kataue
悟 片上
Tomoki Kawase
智己 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフィルタ等といった光学部材をインク
ジェットヘッドの走査によって製造する際、インクジェ
ットヘッドの全てのノズルが画素の形成される領域上を
正確に通過できるようにして、ノズルからのインクの吐
出位置の精度を高め、ノズルの使用効率(従って、描画
効率)を高め、画素ごとの色のバラツキを防止し、光学
部材の光学特性を平面的に均一化する。 【解決手段】 ノズル27を備えた複数のインクジェッ
トヘッド22によって基板2を主走査及び副走査するカ
ラーフィルタ1の製造方法である。複数のインクジェッ
トヘッド22のうち隣り合うヘッド22のそれぞれの最
端部に位置するノズル27同士の相互間隔をWとし、ノ
ズル27の一定の配列ピッチをDとしたとき、 W=mD (但し、mは2以上の整数) とし、さらに、ヘッド22の副走査移動ピッチをPとし
たとき、 P=nD (但し、nは1以上の整数) とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーフィルタの
製造方法及び製造装置、液晶表示装置の製造方法及び製
造装置、EL発光層配設基板の製造方法及び製造装置、
EL発光装置の製造方法及び製造装置に関する。また、
本発明は、ヘッドによって基板を走査しながら該基材上
に吐出物を吐出するヘッドの走査方法及びヘッドの走査
装置に関する。また、本発明は、基板上に膜を形成する
成膜方法及び成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、携帯型コンピュータ
等といった電子機器の表示部に、液晶表示装置、EL発
光装置等といった表示装置が広く用いられている。ま
た、このような表示装置を用いて電子機器の表示部をフ
ルカラーで表示することが多くなっている。
【0003】液晶表示装置によるフルカラー表示は、例
えば、液晶層によって変調される光をカラーフィルタに
通すことによって行われる。このようなカラーフィルタ
は、ガラス、プラスチック等からなる基板の表面に、R
(赤)、G(緑)及びB(青)のドット状の各色フィル
タエレメントをストライプ配列、デルタ配列又はモザイ
ク配列等といった所定の配列で配設することによって形
成される。
【0004】また、EL発光装置によるフルカラー表示
は、例えば、ガラス、プラスチック等からなる基板の表
面に、R、G、Bのドット状の各色EL発光層をストラ
イプ配列、デルタ配列又はモザイク配列等といった所定
の配列で配設してEL発光層配設基板を形成し、このE
L発光層配設基板のEL発光層を一対の電極で挟持して
複数の表示ドットを形成し、これらの電極に印加する電
圧を表示ドットごとに制御して表示ドットを所望の色で
発光させることにより行われる。
【0005】従来、カラーフィルタのR、G、Bの各色
のフィルタエレメントをパターニングする場合や、EL
発光層配設基板のR、G、Bの各EL発光層をパターニ
ングする場合には、フォトリソグラフィ法が用いられて
きた。しかしながら、このフォトリソグラフィ法では、
表示ドットごとに異なるパターンのマスクを用いて、露
光、現像、洗浄等といった煩雑な工程を行うことが必要
であると共に、各色材料及びフォトレジストを多量に消
費するのでコストが高くなる等といった問題があった。
【0006】この問題を解消するため、インクジェット
法によってフィルタ材料やEL発光材料等をドット状に
吐出することにより、フィルタエレメントやEL発光層
等を形成する方法が提案されている。このインクジェッ
ト法は、例えば、圧電体薄膜素子を備えたインクジェッ
トヘッドを用いて行われる。
【0007】このインクジェットヘッド法では、インク
ジェットヘッドの加圧室に画素形成用のインクを貯蔵
し、上記の圧電体素子の振動による加圧室の体積変化に
よって当該インクを吐出し、これにより、カラーフィル
タの基板上に画素を形成する。このインクジェット法に
よれば、カラーフィルタ等の生産効率を向上させること
が可能である。またさらに、このインクジェット法では
インク量の高度な制御が可能であるため、高精細なカラ
ーフィルタを効率的に製造できる。
【0008】図25及び図26に、インクジェット法に
よってフィルタ材料やEL発光材料等をドット状に吐出
することによりドット状配列のフィルタエレメントやE
L発光層等を形成する方法の一例を示す。
【0009】図25(a)に示すように、ガラス、プラ
スチック等からなる大面積の基板(いわゆる、マザーボ
ード)301の表面に形成された複数のパネル領域30
2の内部領域に、図25(b)に示すように、ドット状
に配列された複数のフィルタエレメント303を、図2
5(c)に示すような複数のノズル304を列状に配列
したノズル列305を備えたインクジェットヘッド30
6を用いて、インクジェット法に基づいて形成してい
る。
【0010】この場合、例えば、図25(b)に示すよ
うに、インクジェットヘッド306を、矢印A1及び矢
印A2で示す方向に、1個のパネル領域302に関して
複数回、図25(b)に示す場合は2回、主走査させな
がら、それらの主走査の間に複数のノズル304から選
択的にインク、例えばフィルタ材料を吐出することによ
って、所望の位置にフィルタエレメント303を形成し
ている。
【0011】ここで、フィルタエレメント303は、R
(赤)、G(緑)及びB(青)の各色をストライプ配
列、デルタ配列又はモザイク配列等の形態で配列するこ
とによって形成される。従って、図25(b)に示すイ
ンクジェットヘッド306によるフィルタエレメント3
03の形成は、R、G、Bのうちの1色だけを吐出する
インクジェットヘッド306をR,G,Bの3色に対応
して予め3種類用意しておき、これらのインクジェット
ヘッド306を3色に対応して順繰りに用いて、1枚の
マザーボード301上にR,G,Bの3色配列を形成す
ることによって行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ットヘッド306においては、一般に、ノズル列305
を構成する複数のノズル304のインク吐出量にバラツ
キがある。例えば、インクジェットヘッド306は、図
26(a)に示すように、ノズル列305の両端部に対
応する位置の吐出量が多く、その中央部がその次に多
く、それらの中間部の吐出量が少ないというインク吐出
特性Qを有することがある。なお、図26(a)におい
てはノズル304の数が180個の場合を示している。
【0013】このようなインク吐出量のバラツキを考慮
すると、図25(b)に示すようにしてインクジェット
ヘッド306によってフィルタエレメント303を形成
した場合、図26(b)において、インクジェットヘッ
ド306の両端部に位置するノズルに対応するフィルタ
エレメント303の形成領域P1又は中央部に位置する
ノズルに対応するフィルタエレメント303の形成領域
P2に、濃度の濃いスジが形成されて、カラーフィルタ
の平面的な光透過特性又は反射特性が不均一になるとい
う問題があった。また、場合によっては、形成領域P1
及びP2の両方に濃度の濃いスジが形成されることもあ
った。
【0014】また、このようなインクジェット法により
カラーフィルタを製造する場合には、インクジェットヘ
ッドのノズルが画素、すなわち表示ドット、の形成され
る領域上を正確に通過し、かつ適切な位置でインクが吐
出されるように、インクジェットヘッドを正確に移動さ
せることが要請される。しかしながら、この問題に対し
ては、必ずしも十分な解決が図られていないのが現状で
ある。
【0015】このことを具体的に説明すれば、次の通り
である。すなわち、インクの吐出によるフィルタエレメ
ントやEL発光層の形成時、すなわち画素の形成時、1
つの画素形成領域に入れるべきインクが隣接する他の画
素形成領域に漏れて混色が発生することを防止するため
には、ノズルを画素形成領域の真上を通過させることに
より、インク滴をできるだけ画素の中心に付着させる必
要がある。仮に、ノズルが画素形成領域の真上にない場
合には、ノズルからインクを吐出することができない。
【0016】このような理想がある一方で、ヘッド改行
方向(すなわち、副走査方向)における画素相互の配列
間隔(すなわち、フィルタエレメントピッチ又は画素ピ
ッチ)と、副走査方向のノズル相互の配列間隔(すなわ
ち、ノズルピッチ)とは、通常、一致することはない。
この状態で、インクジェットヘッドを単に主走査しただ
けでは画素形成領域の真上を通過しないノズル、すなわ
ち使用することができないノズルが発生し、ノズルの使
用効率(すなわち、描画効率)が低下するという問題が
発生する。この問題に対しては、従来、必ずしも十分な
解決が図られていない。
【0017】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであって、カラーフィルタやEL発光層配設基板を製
造する際における、インクジェットヘッドの走査時に、
当該インクジェットヘッドの全てのノズルが画素の形成
される領域上を正確に通過できるようにすることによ
り、ノズルの使用効率(すなわち、描画効率)を高くす
ることを目的とする。
【0018】また、本発明は、インクジェットヘッドを
対象物に対して正確に移動させることにより、インクを
対象物上の適切な位置に吐出できるようにし、これによ
り、画素ごとの色のバラツキを防止して、カラーフィル
タの光透過特性や、液晶表示装置のカラー表示特性や、
EL発光層の発光特性等のような光学部材の光学特性を
平面的に均一化することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するため鋭意研究した結果、複数のインクジェッ
トヘッドのうちの互いに隣り合うもののそれぞれの最端
部に位置するノズルであって、互いに最も近接するノズ
ル同士の相互間隔(W)、及びプリントヘッドをヘッド
走査方向及びヘッド改行方向(すなわち、縦横の方向)
に主走査及び副走査させる際の改行方向の副走査移動ピ
ッチ(P)を、ノズルの一定の配列ピッチ(D)の実質
的な整数倍に特定することにより、上記目的を達成でき
ることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発
明によって、以下のカラーフィルタの製造方法及び製造
装置、液晶表示装置の製造方法及び製造装置、EL発光
層配設基板の製造方法及び製造装置、EL発光装置の製
造方法及び製造装置、並びに成膜方法及び成膜装置が提
供される。
【0020】(1) 本発明に係るカラーフィルタの製
造方法は、複数のノズルが所定のピッチで配列された複
数のヘッドを、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走
査する工程と、前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改
行方向に所定の移動ピッチで移動させて前記基板を副走
査する工程と、前記複数のノズルからフィルタ材料を前
記基板上のフィルタエレメント形成領域に吐出する工程
とを備え、前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそ
れぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔
(W)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD (但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P=nD (但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とする。
【0021】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、画素の形成される領域近傍を通過するにもかか
わらず、隣接画素にインクを吐出してしまうおそれを減
少させることができる。また、全ての主走査において、
インクを吐出することができないノズルを減少させる
か、又はなくすことが可能となり、それ故、ノズルの使
用効率(すなわち、描画効率)を向上させることができ
る。さらに、ヘッドの走査回数との関連で、効率よくフ
ィルタエレメントを配設することができる。
【0022】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量のフ
ィルタ材料を吐出するだけで、希望領域内のフィルタエ
レメントを形成することができるようになり、このた
め、フォトリソグラフィ法を用いる場合のような、露
光、現像、洗浄等といった複雑な工程を経る必要もな
く、また、製造上必要なフィルタ材料の使用量を削減す
ることができる。
【0023】(2) 上記構成のカラーフィルタの製造
方法においては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対
して0°<θ<180°の角度で配列することができ、
前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0024】この構成によれば、副走査方向の各フィル
タエレメント間の間隔(すなわち、フィルタエレメント
ピッチ)に対してノズル配列ピッチを実質的に整数倍に
することができるため、インクジェットヘッド内の全て
のノズルを用いて効率よく、フィルタエレメントを配設
することができる。
【0025】(3) 上記構成のカラーフィルタの製造
方法において、前記ヘッドの端部に位置する前記ノズル
は、前記基板上の前記フィルタエレメント形成領域に前
記フィルタ材料を吐出しないように構成することが望ま
しい。
【0026】この構成によれば、インクの吐出分布特性
が大きく変化するようなインクジェットヘッドを用いる
場合であっても、そのインクジェットヘッドから適切な
量のインクを吐出することができ、それ故、基板のフィ
ルタエレメント形成領域、すなわち画素形成領域に均一
な平面形状及び厚さを有するフィルタエレメントを配設
することができ、それ故、画素ごとの色のバラツキを防
止することができる。 (4) 上記構成のカラーフィルタの製造方法において
は、前記フィルタ材料を複数色のインクから構成し、そ
して、前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数
のノズルが前記複数色のうちの一部を吐出するように構
成できる。
【0027】仮に、全てのヘッドが一部のインクだけを
吐出するものであるとすると、残りの種類の色を別の機
械を用いて又はインク交換をして対応する必要がある。
これに対し、上記の構成によれば、異なる色のインクを
ヘッドごとに同時に吐出することが可能になり、それ
故、基板のフィルタエレメント形成領域、すなわち画素
形成領域にフィルタエレメントを配設する際のノズルの
使用効率、すなわち描画効率を高めることができる。
【0028】ここで、複数色としては一般にはR
(赤)、G(緑)及びB(青)の3種類のインクを用い
るが、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)及びY
(イエロー)等のインクを用いることももちろん可能で
ある。
【0029】(5) 上記構成のカラーフィルタの製造
方法においては、前記フィルタ材料を複数色のインクか
ら構成し、そして、前記複数のヘッドのそれぞれに含ま
れる前記複数のノズルが前記複数色のそれぞれを吐出す
るように構成できる。
【0030】仮に、ノズルが一部のインクだけを吐出す
るものであり、ヘッドの全てが同じ種類のインクを吐出
する場合には、残りの色を別の機械を用いて又はインク
交換をして対応する必要がある。これに対し、上記の構
成によれば、複数色のそれぞれの色のインクをノズルご
とに同時に吐出することが可能になり、それ故、基板の
フィルタエレメント形成領域、すなわち画素形成領域に
フィルタエレメントを配設する際の描画効率を高めるこ
とができる。
【0031】ここで、複数色としては一般的にはR
(赤)、G(緑)及びB(青)の3種類のインクを用い
るが、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)及びY
(イエロー)を用いてももちろんかまわない。
【0032】(6) 次に、本発明に係るカラーフィル
タの製造装置は、液滴状のフィルタ材料を吐出する複数
のノズルと、前記複数のノズルを一定の配列ピッチ
(D)で配列した複数のヘッドと、前記ヘッドをヘッド
走査方向に移動させる主走査駆動手段と、前記ヘッドを
前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定の
移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動手段とを有
し、前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれ
の最端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)お
よび前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満たし、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満たすことを特徴とする。
【0033】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、画素の形成される領域近傍を通過するにもかか
わらず、隣接画素にインクを吐出してしまうおそれを減
少させることができる。また、全ての主走査において、
インクを吐出することができないノズルを減少させる
か、又はなくすことが可能となり、それ故、ノズルの使
用効率(すなわち、描画効率)を向上させることができ
る。さらに、ヘッドの走査回数との関連で、効率よくフ
ィルタエレメントを配設することができる。
【0034】(7) 上記構成のカラーフィルタの製造
装置においては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対
して0°<θ<180°の角度で配列でき、前記隣り合
うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記ノズル同士
の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘッド改行方
向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0035】この構成によれば、副走査方向の各フィル
タエレメント間の間隔(すなわち、フィルタエレメント
ピッチ)に対してノズル配列ピッチを実質的に整数倍に
することができるため、インクジェットヘッド内の全て
のノズルを用いて効率よく、フィルタエレメントを配設
することができる。
【0036】(8) 次に、本発明に係る液晶表示装置
の製造方法は、カラーフィルタを形成する工程を備えた
液晶表示装置の製造方法であって、以上に記載したカラ
ーフィルタの製造方法によってカラーフィルタを形成す
ることを特徴とする。このカラーフィルタの製造方法に
よれば、光学特性に優れたカラーフィルタを備え、カラ
ー表示特性が平面的に均一化された液晶表示装置を効率
よく製造することができる。
【0037】(9) 次に、本発明に係る液晶表示装置
の製造装置は、カラーフィルタを備えた液晶表示装置を
製造する液晶表示装置の製造装置であって、以上に記載
したカラーフィルタの製造装置を備えてなることを特徴
とする。このカラーフィルタの製造装置によれば、光学
特性に優れたカラーフィルタを備え、カラー表示特性が
平面的に均一化された液晶表示装置を効率よく製造する
ことができる。
【0038】(10) 次に、本発明に係るEL発光層
配設基板の製造方法は、複数のノズルが所定のピッチで
配列された複数のヘッドを、ヘッド走査方向に移動させ
て基板を主走査する工程と、前記ヘッド走査方向に交差
するヘッド改行方向に所定の移動ピッチで移動させて前
記基板を副走査する工程と、前記複数のノズルからEL
発光材料を前記基板上のEL発光層形成領域に吐出する
工程とを備え、前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッド
のそれぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間
隔(W)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とする。
【0039】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、EL発光層の形成される領域近傍を通過するに
もかかわらず、隣接EL発光層にEL発光材料を吐出し
てしまうおそれを減少させることができる。また、全て
の主走査において、インクを吐出することができないノ
ズルを減少させるか、又はなくすことが可能となり、そ
れ故、ノズルの使用効率(すなわち、描画効率)を向上
させることができる。さらに、ヘッドの走査回数との関
連で、効率よくフィルタエレメントを配設することがで
きる。
【0040】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量のフ
ィルタ材料を吐出するだけで、希望領域内のEL発光層
を形成することができるようになり、このため、フォト
リソグラフィ法を用いる場合のような、露光、現像、洗
浄等といった複雑な工程を経る必要もなく、また、製造
上必要なEL発光材料の使用量を削減することができ
る。
【0041】(11) 上記構成のEL発光層配設基板
の製造方法においては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方
向に対して0°<θ<180°の角度で配列でき、前記
隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記ノズ
ル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘッド
改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0042】この構成によれば、副走査方向の各EL発
光層間の間隔(すなわち、EL発光層ピッチ)に対して
ノズル配列ピッチを実質的に整数倍にすることができる
ため、インクジェットヘッド内の全てのノズルを用いて
効率よく、EL発光層を配設することができる。
【0043】(12) 上記構成のEL発光層配設基板
の製造方法において、前記ヘッドの端部に位置する前記
ノズルは、前記基板上の前記EL発光層形成領域に前記
EL発光材料を吐出しないように構成することができ
る。
【0044】この構成によれば、EL発光材料、すなわ
ちインクの吐出分布特性が大きく変化するようなインク
ジェットヘッドを用いる場合であっても、そのインクジ
ェットヘッドから適切な量のインクを吐出することがで
き、それ故、基板のEL発光層形成領域、すなわち画素
形成領域に均一な平面形状及び厚さを有するEL発光層
を配設することができ、それ故、画素ごと、すなわちE
L発光層ごとの色のバラツキを防止することができる。
なお、このように色のバラツキを防止できる色には、分
光透過率、分光反射率(Yxy)等の青色系で表される
色も含まれる。 (13) 上記構成のEL発光層配設基板の製造方法に
おいては、前記EL発光材料を複数色の材料から構成
し、前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数の
ノズルが前記複数色のうちの一部を吐出することができ
る。
【0045】仮に、全てのヘッドが一部のインクだけを
吐出するものであるとすると、残りの種類の色を別の機
械を用いて又はインク交換をして対応する必要がある。
これに対し、上記の構成によれば、異なる色のインクを
ヘッドごとに同時に吐出することが可能になり、それ
故、基板のEL発光層形成領域、すなわち画素形成領域
にEL発光層を配設する際の描画効率、すなわちノズル
の使用効率、すなわち描画効率を高めることができる。
【0046】ここで、複数色としては一般にはR
(赤)、G(緑)及びB(青)の3種類のインクを用い
るが、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)及びY
(イエロー)等のEL発光材料を用いることも、もちろ
ん可能である。
【0047】(14) 上記構成のEL発光層配設基板
の製造方法においては、前記EL発光材料を複数色の材
料から構成し、前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる
前記複数のノズルが前記複数色のそれぞれを吐出するこ
とができる。
【0048】仮に、ノズルが一部のインクだけを吐出す
るものであり、ヘッドの全てが同じ種類のインクを吐出
する場合には、残りの色を別の機械を用いて又はインク
交換をして対応する必要がある。これに対し、上記の構
成によれば、複数色のそれぞれの色のインクをノズルご
とに同時に吐出することが可能になり、それ故、基板の
EL発光層形成領域、すなわち画素形成領域にEL発光
層を配設する際の描画効率を高めることができる。
【0049】ここで、複数色としては一般的にはR
(赤)、G(緑)及びB(青)の3種類のインクを用い
るが、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)及びY
(イエロー)を用いてももちろんかまわない。
【0050】(15) 次に、本発明に係るEL発光層
配設基板の製造装置は、液滴状のEL発光材料を吐出す
る複数のノズルと、前記複数のノズルを一定の配列ピッ
チ(D)で配列した複数のヘッドと、前記ヘッドをヘッ
ド走査方向に移動させる主走査駆動手段と、前記ヘッド
を前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定
の移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動手段とを有
し、前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれ
の最端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)お
よび前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、さらに、前記ヘッドの副走
査移動ピッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッ
チ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とする。
【0051】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、EL発光層の形成される領域近傍、すなわち画
素の形成される領域近傍を通過するにもかかわらず、隣
接EL発光層、すなわち隣接画素にインクを吐出してし
まうおそれを減少させることができる。また、全ての主
走査において、インクを吐出することができないノズル
を減少させるか、又はなくすことが可能となり、それ
故、ノズルの使用効率(すなわち、描画効率)を向上さ
せることができる。さらに、ヘッドの走査回数との関連
で、効率よくEL発光層を配設することができる。
【0052】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量のフ
ィルタ材料を吐出するだけで、希望領域内のフィルタエ
レメントを形成することができるようになり、このた
め、フォトリソグラフィ法を用いる場合のような、露
光、現像、洗浄等といった複雑な工程を経る必要もな
く、また、製造上必要なフィルタ材料の使用量を削減す
ることができる。
【0053】(16) 上記構成のEL発光層配設基板
の製造装置においては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方
向に対して0°<θ<180°の角度で配列でき、前記
隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記ノズ
ル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘッド
改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0054】この構成によれば、副走査方向の各EL発
光層間の間隔(すなわち、EL発光層ピッチ)に対して
ノズル配列ピッチを実質的に整数倍にすることができる
ため、インクジェットヘッド内の全てのノズルを用いて
効率よく、EL発光層を配設することができる。
【0055】(17) 次に、本発明に係るEL発光装
置の製造方法は、EL発光層を形成する工程を備えたE
L発光装置の製造方法であって、以上に記載したEL発
光層配設基板の製造方法によってEL発光層を形成する
ことを特徴とする。このEL発光装置の製造方法によれ
ば、光学特性に優れたEL発光層配設基板を備え、カラ
ー表示特性が平面的に均一化されたEL発光装置を効率
よく製造することができる。
【0056】(18) 次に、本発明に係るEL発光装
置の製造装置は、EL発光層配設基板を備えたEL発光
装置を製造するEL発光装置の製造装置であって、以上
に記載したEL発光層配設基板の製造装置を備えてなる
ことを特徴とする。このEL発光装置の製造装置によれ
ば、光学特性に優れたEL発光層配設基板を備え、カラ
ー表示特性が平面的に均一化されたEL発光装置を効率
よく製造することができる。
【0057】(19) 次に、本発明に係るヘッド走査
方法は、複数のノズルが所定のピッチで配列された複数
のヘッドを、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査
する工程と、前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行
方向に所定の移動ピッチで移動させて前記基板を副走査
する工程と、前記複数のノズルから吐出材料を前記基板
に吐出する工程とを備え、前記複数のヘッドのうち隣り
合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記ノズル同
士の相互間隔(W)および前記ノズルの一定の配列ピッ
チ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、さらに、前記ヘッドの副走
査移動ピッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッ
チ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とする。
【0058】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、画素の形成される領域近傍を通過するにもかか
わらず、隣接画素に吐出物を吐出してしまうおそれを減
少させることができる。また、全ての主走査において、
吐出物を吐出することができないノズルを減少させる
か、又はなくすことが可能となり、それ故、ノズルの使
用効率(すなわち、描画効率)を向上させることができ
る。さらに、ヘッドの走査回数との関連で、効率よく吐
出物を配設することができる。
【0059】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量の吐
出物を吐出するだけで、希望領域内のフィルタエレメン
トを形成することができるようになり、このため、フォ
トリソグラフィ法を用いる場合のような、露光、現像、
洗浄等といった複雑な工程を経る必要もなく、また、製
造上必要な吐出物の使用量を削減することができる。
【0060】上記構成のヘッドの走査方法は、基材上に
微細パターニングを施す工業技術全般に用いることが可
能であり、例えば、各種半導体素子(例えば、薄膜トラ
ンジスタ、薄膜ダイオード等)、配線パターン、及び絶
縁膜の形成等がその利用範囲の一例として考えられる。
【0061】なお、吐出物は、形成する要素に応じて種
々選択可能であり、例えば、上記したインク、EL発光
材料の他にも、シリカガラス前駆体、金属化合物等の導
電性材料、誘電体材料、又は半導体材料等がその一例と
して考えられる。
【0062】(20) 上記構成のヘッド走査方法にお
いては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°
<θ<180°の角度で配列でき、前記隣り合うヘッド
のそれぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間
隔(W)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列
ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0063】この構成によれば、副走査方向の各要素間
の間隔に対してノズル配列ピッチを実質的に整数倍にす
ることができるため、インクジェットヘッド内の全ての
ノズルを用いて効率よく、吐出物を配設することができ
る。
【0064】(21) 上記構成のヘッド走査方法にお
いて、前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記
基板上の吐出物付着領域に前記吐出材料を吐出しないよ
うに構成することができる。
【0065】この構成によれば、吐出物の吐出分布特性
が大きく変化するようなインクジェットヘッドを用いる
場合であっても、そのインクジェットヘッドから適切な
量の吐出物、すなわちインクを吐出することができ、そ
れ故、基板の要素形成領域、すなわち画素形成領域に均
一な平面形状及び厚さを有する要素を配設することがで
き、それ故、各要素ごとの特性のバラツキを防止するこ
とができる。
【0066】(22) 上記構成のヘッド走査方法にお
いては、前記吐出材料を複数種の材料から構成し、前記
複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズルが
前記複数種のうちの一部を吐出するように構成できる。
【0067】仮に、全てのヘッドが一種の吐出物だけを
吐出するものであるとすると、残りの種類の色を別の機
械を用いて又はインク交換をして対応する必要がある。
これに対し、上記の構成によれば、異なる色のインクを
ヘッドごとに同時に吐出することが可能になり、それ
故、基板のフィルタエレメント形成領域、すなわち画素
形成領域にフィルタエレメントを配設する際の描画効
率、すなわちノズルの使用効率、すなわち描画効率を高
めることができる。
【0068】(23) 上記構成のヘッド走査方法にお
いては、前記吐出材料を複数種の材料から構成し、前記
複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズルが
前記複数種のそれぞれの材料を吐出するように構成でき
る。
【0069】仮に、ノズルが一種の吐出物だけを吐出す
るものであり、ヘッドの全てが同じ種類の吐出物を吐出
する場合には、残りの種類を別の機械を用いて又は吐出
物材料の交換をして対応する必要がある。これに対し、
上記の構成によれば、複数種のそれぞれの吐出物を同時
に吐出することが可能になり、それ故、基板の要素形成
領域に要素を配設する際の描画効率を高めることができ
る。
【0070】(24) 次に、本発明に係るヘッド走査
装置は、液滴状の吐出材料を吐出する複数のノズルと、
複数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した複数
のヘッドと、前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる
主走査駆動手段と、前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に
交差するヘッド改行方向に所定の移動ピッチ(P)で移
動させる副走査駆動手段とを有し、前記複数のヘッドの
うち隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの一定の
配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とする。
【0071】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、要素の形成される領域近傍を通過するにもかか
わらず、隣接要素に吐出物、すなわちインクを吐出して
しまうおそれを減少させることができる。また、全ての
主走査において、インクを吐出することができないノズ
ルを減少させるか、又はなくすことが可能となり、それ
故、ノズルの使用効率(すなわち、描画効率)を向上さ
せることができる。さらに、ヘッドの走査回数との関連
で、効率よくフィルタエレメントを配設することができ
る。
【0072】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量のフ
ィルタ材料を吐出するだけで、希望領域内の要素を形成
することができるようになり、このため、フォトリソグ
ラフィ法を用いる場合のような、露光、現像、洗浄等と
いった複雑な工程を経る必要もなく、また、製造上必要
な要素材料の使用量を削減することができる。
【0073】(25) 上記構成のヘッド走査装置にお
いては、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°
<θ<180°の角度で配列でき、前記隣り合うヘッド
のそれぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間
隔(W)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列
ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成でき、さらに、
前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
(P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足するように構成できる。
【0074】この構成によれば、副走査方向の各要素間
の間隔(すなわち、EL発光層ピッチ)に対してノズル
配列ピッチを実質的に整数倍にすることができるため、
インクジェットヘッド内の全てのノズルを用いて効率よ
く、各要素を配設することができる。
【0075】(26) 次に、本発明に係る成膜方法
は、複数のノズルが所定のピッチで配列された複数のヘ
ッドを、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査する
工程と、前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向
に所定の移動ピッチで移動させて前記基板を副走査する
工程と、前記複数のノズルから膜材料を前記基板上の膜
形成領域に吐出する工程とを備え、前記複数のヘッドの
うち隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの一定の
配列ピッチ(D)は、 W≒mD (但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、さらに、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P≒nD (但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする。
【0076】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、膜材料を吐出すべき領域(以下、吐出目標領域
という)の近傍を通過するにもかかわらず、隣接する吐
出目標領域にインクを吐出してしまうおそれを減少させ
ることができる。また、全ての主走査において、インク
を吐出することができないノズルを減少させるか、又は
なくすことが可能となり、それ故、ノズルの使用効率
(すなわち、描画効率)を向上させることができる。さ
らに、ヘッドの走査回数との関連で、効率よく膜を形成
できる。
【0077】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量の膜
材料を吐出するだけで、希望領域内に膜を形成すること
ができるようになり、このため、フォトリソグラフィ法
を用いる場合のような、露光、現像、洗浄等といった複
雑な工程を経る必要もなく、また、製造上必要な膜材料
の使用量を削減することができる。
【0078】(27) 上記構成の成膜方法において
は、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ
<180°の角度で配列でき、前記隣り合うヘッドのそ
れぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔
(W)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 W≒mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足するように構成でき、さらに、前記ヘッ
ドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ(P)およ
び前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピッチ(Dc
osθ)は、 P≒nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足するように構成できる。
【0079】この構成によれば、副走査方向の各吐出目
標領域の間の間隔に対してノズル配列ピッチを実質的に
整数倍にすることができるため、インクジェットヘッド
内の全てのノズルを用いて効率よく、膜材料を吐出する
ことができる。
【0080】(28) 上記構成の成膜方法において、
前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記基板上
の膜形成領域に前記膜材料を吐出しないように構成する
ことができる。
【0081】この構成によれば、膜材料の吐出分布特性
が大きく変化するようなインクジェットヘッドを用いる
場合であっても、そのインクジェットヘッドから適切な
量の膜材料、すなわちインクを吐出することができ、そ
れ故、基板上の膜形成領域に均一な平面形状及び厚さを
有する膜を形成でき、それ故、膜の特性の位置によるバ
ラツキを防止することができる。
【0082】(29) 上記構成の成膜方法において
は、前記膜材料を複数種の材料から構成し、前記複数の
ヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズルが前記複
数種のうちの一部を吐出するように構成できる。
【0083】仮に、全てのヘッドが一種の膜材料だけを
吐出するものであるとすると、残りの種類の膜材料を別
の機械を用いて又はインク交換をして対応する必要があ
る。これに対し、上記の構成によれば、異なる種類のイ
ンクをヘッドごとに同時に吐出することが可能になり、
それ故、基板の膜形成領域に膜材料を吐出する際のノズ
ルの使用効率、すなわち描画効率を高めることができ
る。
【0084】(30) 上記構成の成膜方法において
は、前記膜材料を複数種の材料から構成し、前記複数の
ヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズルが前記複
数種のそれぞれの材料を吐出するように構成できる。
【0085】仮に、ノズルが一種の膜材料だけを吐出す
るものであり、ヘッドの全てが同じ種類の膜材料を吐出
する場合には、残りの種類を別の機械を用いて又は吐出
物材料の交換をして対応する必要がある。これに対し、
上記の構成によれば、複数種のそれぞれの膜材料を同時
に吐出することが可能になり、それ故、基板上の膜形成
領域に膜材料を吐出する際の描画効率を高めることがで
きる。
【0086】(31) 次に、本発明に係る成膜装置
は、液滴状の膜材料を吐出する複数のノズルと、前記複
数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した複数の
ヘッドと、前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる主
走査駆動手段と、前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に交
差するヘッド改行方向に所定の移動ピッチ(P)で移動
させる副走査駆動手段とを有し、前記複数のヘッドのう
ち隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記ノ
ズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの一定の配
列ピッチ(D)は、 W≒mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、さらに、前記ヘッドの副走査移動ピ
ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
は、 P≒nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする。
【0087】この構成により、ヘッドの1回の主走査に
おいて、膜材料を吐出すべき領域(以下、吐出目標領域
という)の近傍を通過するにもかかわらず、隣接する吐
出目標領域にインクを吐出してしまうおそれを減少させ
ることができる。また、全ての主走査において、インク
を吐出することができないノズルを減少させるか、又は
なくすことが可能となり、それ故、ノズルの使用効率
(すなわち、描画効率)を向上させることができる。さ
らに、ヘッドの走査回数との関連で、効率よく膜を形成
できる。
【0088】さらに、ヘッドによって、ほぼ必要量の膜
材料を吐出するだけで、希望領域内に膜を形成すること
ができるようになり、このため、フォトリソグラフィ法
を用いる場合のような、露光、現像、洗浄等といった複
雑な工程を経る必要もなく、また、製造上必要な膜材料
の使用量を削減することができる。
【0089】(32) 上記構成の成膜装置において
は、前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ
<180°の角度で配列でき、前記隣り合うヘッドのそ
れぞれの最端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔
(W)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
ッチ(Dcosθ)は、 W≒mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足するように構成でき、さらに、前記ヘッ
ドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ(P)およ
び前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピッチ(Dc
osθ)は、 P≒nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足するように構成できる。
【0090】この構成によれば、副走査方向の各吐出目
標領域の間の間隔に対してノズル配列ピッチを実質的に
整数倍にすることができるため、インクジェットヘッド
内の全てのノズルを用いて効率よく、膜材料を吐出する
ことができる。
【0091】(33)本発明の電気光学装置の製造方法
は、上記(26)の構成の成膜方法を用いることを特徴
とする。
【0092】(34)本発明の電気光学装置は、上記
(33)の構成の電気光学装置の製造方法によって製造
されたことを特徴とする。
【0093】(35)本発明の電子機器は、上記(3
4)の構成の電気光学装置を含むことを特徴とする。
【0094】(36)本発明の電子機器は、上記(8)
の構成の液晶表示装置の製造方法によって製造された液
晶表示装置を含むことを特徴とする。
【0095】(37)本発明の電子機器は、上記(1
7)の構成のEL発光装置の製造方法によって製造され
たEL発光装置を含むことを特徴とする。
【0096】
【発明の実施の形態】(カラーフィルタの製造方法の実
施形態)以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ具
体的に説明する。図1は、本発明に係るカラーフィルタ
の製造方法の一実施形態におけるインクジェットヘッド
22の用い方を示している。この実施形態では、図1
(a)に示すように、1つ以上のインクジェットヘッド
22を所定の隣接間隔で配列してなるプリントヘッド2
2aを用いる。個々のインクジェットヘッド22は、一
定の配列ピッチDで列状に配列された複数のノズル27
を有する。
【0097】プリントヘッド22aは、一定方向である
ヘッド走査方向(図1(a)では縦方向であるX方向)
に基板2を主走査すると共に、当該ヘッド走査方向Xに
直交するヘッド改行方向(図1(a)では横方向である
Y方向)に所定の移動ピッチPで基板2を副走査する。
【0098】個々のインクジェットヘッド22は、複数
のノズル27のそれぞれからインクとしてフィルタ材料
を吐出し、この吐出されたフィルタ材料が基板2上の複
数のフィルタエレメント形成領域7、すなわち画素形成
領域、に選択的に供給される。さらに、必要に応じて、
インクジェットヘッド22の主走査及び副走査を複数回
繰り返して、フィルタ材料を基板2のフィルタエレメン
ト形成領域7に所定形状及び所定厚さで付着させる。こ
れにより、基板2上に所定形状及び所定厚さのフィルタ
エレメント3、従って画素、が形成される。
【0099】本実施形態のように、R(赤),G
(緑),B(青)の3原色に相当するフィルタエレメン
ト3を用いてカラー表示を行う場合は、1つのフィルタ
エレメント3が1つの表示ドットを形成し、R,G,B
の3色の表示ドットが1つのユニットとなって1つの画
素を形成する。
【0100】本実施形態では、ノズル27の一定の配列
ピッチを“D”とし、互いに隣り合うインクジェットヘ
ッド22のそれぞれに設けられた複数のノズル27のう
ち最端部に位置していて互いに最近接するもの同士の間
隔を“W”とするとき、 W=mD (但し、mは2以上の整数) に設定する。すなわち、互いに隣り合うインクジェット
ヘッド22の間において互いに隣り合うノズル27同士
の間隔Wは、ノズル27の配列ピッチDの整数倍となる
ように構成される。
【0101】また、同時に、図1(b)に示すように、
プリントヘッド22aのヘッド改行方Yの副走査移動ピ
ッチを“P”とし、ノズル27の一定の配列ピッチを
“D”とするとき、 P=nD (但し、nは1以上の整数) に設定する。すなわち、インクジェットヘッド22の副
走査の移動ピッチPは、ノズル27の配列ピッチDの整
数倍となるように構成される。
【0102】隣接するインクジェットヘッド間のノズル
間隔W、副走査の移動ピッチP、及びノズルの配列ピッ
チDの間に上記の関係を設定することにより、プリント
ヘッド22aの主走査及び副走査時に、ノズル27を全
てのフィルタエレメント形成領域7に正確に対向させ
て、それらの上を通過させることができ、それ故、描画
効率を高くすることができ、かつ適切な位置でインクを
吐出できる。そしてこれにより、均一な平面形状及び均
一な厚さのフィルタエレメント3、従って画素を基板2
上に形成できる。
【0103】図2は、本発明に係るカラーフィルタの製
造方法の他の実施形態におけるインクジェットヘッド2
2の用い方を示している。この実施形態では、1つ以上
のインクジェットヘッド22が、ヘッド改行方向Yに対
して、それぞれ、角度θだけ傾斜して配列される。但
し、θは0°より大きく、180°より小さい角度であ
る。
【0104】ノズル27の一定の配列ピッチを“D”と
すれば、ノズル27のヘッド改行方向Yの配列ピッチは
“Dcosθ”である。さらに、互いに隣り合うインク
ジェットヘッド22のそれぞれに設けられた複数のノズ
ル27のうち最端部に位置していて互いに最近接するも
の同士の間隔を“W”とするとき、 W=mDcosθ (但し,mは2以上の整数) に設定する。すなわち、互いに隣り合うインクジェット
ヘッド22の間において互いに隣り合うノズル27同士
のヘッド改行方向の間隔Wは、ノズル27のヘッド改行
方向の配列ピッチDcosθの整数倍となるように構成
される。
【0105】また、同時に、プリントヘッド22aのヘ
ッド改行方向Yの副走査移動ピッチP(図1(b)参
照)を、ノズル27のヘッド改行方向Yの配列ピッチD
cosθの整数倍となるように、すなわち、 P=nDcosθ (但し、nは1以上の整数) となるように構成する。
【0106】この構成により、フィルタエレメント3
(図1(a)参照)間の間隔(すなわち、フィルタエレ
メントピッチ)とノズル配列ピッチDとが異なる場合で
あっても、インクジェットヘッド22の全てのノズル2
7が画素の形成される領域上を正確に通過するように設
定でき、それ故、全てのノズル27を使って基板2上の
適切な位置にインクを吐出できる。そしてこれにより、
カラーフィルタの画素形成効率、すなわち描画効率を向
上することができる。
【0107】なお、図1又は図2に示すプリントヘッド
22aにおいて、1つ以上のインクジェットヘッド22
の両端部のそれぞれに位置する1つ以上のノズル27、
例えば、両端部のそれぞれにおける10個のノズル27
は、基板2上のフィルタエレメント形成領域7にフィル
タ材料を吐出しないように構成してもよい。
【0108】こうすれば、インクジェットヘッド22に
おけるノズル列28に沿ったインク吐出分布特性が大き
く変化する場合であっても、当該インクジェットヘッド
22から適切な量のインクを吐出することができ、基板
2内のそれぞれのフィルタエレメント形成領域7に均一
な平面形状及び厚さを有するフィルタエレメントを配設
することができる。
【0109】仮に、図26(a)に示すノズル列305
に沿った180個のノズル304の全てを用いた場合、
端のノズル304から吐出した材料によって形成された
フィルタエレメント303は厚さが厚くなり、透過率又
は反射率が低下し、その結果、フィルタを通して観察さ
れる像において主走査方向に延びる帯状の部分ができる
おそれがある。
【0110】これに対し、上述のように、例えば、図1
及び図2において両端部におけるそれぞれ10個のノズ
ル27について、フィルタ材料を吐出させないように構
成すれば、ノズル27の数が(180−10−10)個
=160個のインクジェットと同等の構成になり、各フ
ィルタエレメント3は均一な平面形状及び厚さを有する
ものとなり、このため、得られるカラーフィルタは光学
的に均一なものとなる。
【0111】また、図1又は図2に示すプリントヘッド
22aを用いて基板2上にフィルタエレメント3を形成
する場合であって、フィルタ材料をR(赤)、G(緑)
及びB(青)の3種類のインクによって構成するときに
は、1つ以上のインクジェットヘッド22を、それぞれ
に配列された複数のノズル27の全てがR,G,Bの3
種類のインクのうちの1種類のみを吐出して、対応する
1色のフィルタエレメント3を形成するように、3種類
に区分けすることができる。
【0112】この場合には、1つ以上のインクジェット
ヘッド22のそれぞれをプリントヘッド22a内で所定
の隣接間隔で配列すると共に、そのプリントヘッド22
aによって基板2を走査することにより、1回の主走査
でR、G、Bの各色に対応するフィルタエレメント3を
基板2上に同時に形成することができる。このため、画
素形成効率、すなわち描画効率を向上させることができ
る。
【0113】また、フィルタ材料をR、G、Bの3種類
のインクによって構成する場合、複数のインクジェット
ヘッド22の少なくとも1つの内部に、複数の、例え
ば、3つの独立した流路を形成し、それらの流路のそれ
ぞれに、R、G、Bの3種類のインクのうちの異なる1
つずつをそれぞれに導入する、という構成を採用するこ
ともできる。
【0114】この場合には、同じインクジェットヘッド
22内のノズル27から異なる色のインクを吐出するこ
とができ、この方法によっても、1回の主走査でR、
G、Bの各色を同時に吐出して、各色に対応するフィル
タエレメント3を基板2上に同時に形成することができ
る。この方法によっても、画素形成効率、すなわち描画
効率を向上させることができる。
【0115】(カラーフィルタの製造装置の実施形態)
本発明に係るカラーフィルタの製造装置は、図1におい
て、基板2上に所定形状及び所定厚さのフィルタエレメ
ント3、従って画素を配設してなるカラーフィルタ1を
製造する装置である。
【0116】図1、図8及び図9は、本発明に係るカラ
ーフィルタの製造装置の一実施形態を示している。ここ
に示すカラーフィルタの制御装置は、複数のノズル27
を備えたプリントヘッド22a(図1参照)と、複数の
ノズル27へフィルタ材料を供給するフィルタ材料供給
手段(図示せず)と、プリントヘッド22aを移動させ
て基板2を主走査させる主走査駆動手段19(図2及び
図3参照)と、プリントヘッド22aを移動させて基板
2を副走査させる副走査駆動手段21(図2及び図3参
照)と、ノズル27の動作を制御するノズル吐出制御手
段(図示せず)と、主走査駆動手段19の動作を制御す
る主走査制御手段(図示せず)と、副走査駆動手段21
の動作を制御する副走査制御手段(図示せず)とを備え
る。
【0117】上記構成において、プリントヘッド22a
は、複数のノズル27を一定の配列ピッチDで列状に配
列した1つ以上のインクジェットヘッド22を所定の隣
接間隔で配列することによって形成されている。また、
フィルタ材料供給手段(図示せず)は、プリントヘッド
22aを構成する複数のノズル27へフィルタ材料を供
給する。供給されたこのフィルタ材料は、これらのノズ
ル27から基板2上のフィルタエレメント形成領域7、
従って画素形成領域へ選択的に吐出されてフィルタエレ
メント3、従って画素を形成する。
【0118】主走査駆動手段19は、プリントヘッド2
2aを一定方向であるヘッド走査方向(すなわち、図1
の縦方向X)へ移動させて基板2を走査させる。また、
副走査駆動手段21は、プリントヘッド22aをヘッド
改行方向Yに所定の移動ピッチP(図1(b)参照)で
移動させて基板2を副走査させる。また、図示しない上
記のノズル吐出制御手段は、複数のノズル27から吐出
されるフィルタ材料の吐出量及び吐出時期を制御する。
【0119】本実施形態に係るカラーフィルタの製造装
置では、プリントヘッド22aを一定方向であるヘッド
走査方向(すなわち、図1(a)の縦方向X)に移動さ
せて基板2を主走査する。そして、それと共に、ヘッド
改行方向Yに所定の移動ピッチPで移動させて基板2を
副走査する。
【0120】これらの主走査及び副走査の間、1つ以上
のインクジェットヘッド22に配列した複数のノズル2
7からフィルタ材料を基板2上のフィルタエレメント形
成領域7、従って画素形成領域に選択的に吐出する。ま
た、必要に応じて、上記の主走査及び副走査を複数回繰
り返して、フィルタ材料を基板2のフィルタエレメント
形成領域7、従って画素形成領域に所定形状及び所定厚
さで付着させる。これにより、基板2上に所定形状及び
所定厚さのフィルタエレメント3、従って画素を配設す
る。
【0121】また、本実施形態に係るカラーフィルタの
製造装置では、図1において、インクジェットヘッド2
2のそれぞれの最端部に位置すると共に、最も近接する
もの同士の相互間隔Wは、ノズル27の配列ピッチDの
整数倍となるように、すなわち W=mD (但し、mは2以上の整数) となるように構成される。そして同時に、プリントヘッ
ド22aのヘッド改行方向Yの副走査移動ピッチPは、
ノズル27の一定の配列ピッチDの整数倍となるよう
に、すなわち P=nD (但し、nは1以上の整数) となるように構成されている。
【0122】図3は、本発明に係るカラーフィルタの製
造装置におけるプリントヘッド22aの一例を示す。こ
の例では、プリントヘッド22aは、6個のインクジェ
ットヘッド22を有し、個々のインクジェットヘッド2
2には、複数、例えば12個のノズル27によって形成
された直線状のノズル列28が形成されている。ノズル
27の配設ピッチP3は、例えば141μmであり、ノ
ズル27の直径D1は、例えば28μmであり、フィル
タエレメント(従って、画素)の形成ピッチは、例えば
141μmである。
【0123】なお、前述のように、インクジェットヘッ
ド22は、図2に示すように、ヘッド改行方向Yに対し
てそれぞれθの角度の傾斜を設けて配列することができ
る。この角度θは、0°より大きく、180°より小さ
い角度である。そしてこの場合には、互いに隣り合うイ
ンクジェットヘッド22の互いに隣り合う最端部におけ
るノズル27の相互間隔Wは、ノズル22のヘッド改行
方向Yの配列ピッチDcosθの整数倍となるように、
すなわち W=mDcosθ (但し、mは2以上の整数) となるように構成できる。
【0124】そして同時に、プリントヘッド22aのヘ
ッド改行方向Yの副走査移動ピッチP(図1参照)は、
ノズル27のヘッド改行方向Yの配列ピッチDcosθ
の整数倍となるように、すなわち P=nDcosθ (nは1以上の整数) となるように構成できる。
【0125】図4は、本発明に係るカラーフィルタの製
造装置におけるプリントヘッド22aの他の例を示す。
この例では、プリントヘッド22aは、6個のインクジ
ェットヘッド22を有し、個々のインクジェットヘッド
22には複数、例えば12個のノズル27によって形成
されたノズル列28が設けられている。インクジェット
ヘッド22は角度θで傾斜して設けられ、この傾斜角度
θは、例えば57.9°に設定される。
【0126】また、ノズル27の配列ピッチは、例えば
141μmであり、ノズル27の直径は、例えば28μ
mであり、フィルタエレメント(従って、画素)の形成
ピッチは、例えば75μmである。
【0127】(カラーフィルタの一例)以下、本発明に
係るカラーフィルタの製造方法及びその製造装置を用い
て製造されるカラーフィルタについて説明する。図5
は、そのカラーフィルタの平面形状を示す平面図であ
り、特に、(a)は個々のカラーフィルタに切り出す前
のマザーボードの全体を示し、(b)は切り出された1
つのカラーフィルタを示す。図6は、カラーフィルタの
製造工程を工程順に示しており、各図は図5(b)のV
II−VII線に従ったカラーフィルタの断面構造の一
部分に相当する。特に、図6において、(a)はフィル
タ材料が吐出される前の状態を示し、(b)はフィルタ
材料が吐出された直後の状態を示し、(c)はフィルタ
エレメントが配設された状態を示し、(d)はさらに保
護膜を形成した状態を示している。
【0128】図5において、カラーフィルタ1は、ガラ
ス、プラスチック等からなる長方形状の基板2の表面に
複数のフィルタエレメント3をドットパターン状(図5
(b)ではドット・マトリクス状)に配設し、さらに図
6(d)に示すように、その上に保護膜4を積層するこ
とによって形成されている。なお、図5(b)は保護膜
4を取り除いた状態のカラーフィルタ1を示している。
【0129】図6(d)に示すように、フィルタエレメ
ント3は隔壁6によって区画された領域に形成される。
この隔壁6は、透光性のない樹脂材料によって図6
(a)の矢印Bから見て格子状のパターンに形成されて
いる。この隔壁6により、ドット・マトリクス状に並ん
だ複数の長方形状の領域が形成され、これらの領域内が
色材で埋められることより、フィルタエレメント3が形
成される。
【0130】また、これらのフィルタエレメント3は、
それぞれが、R(赤)、G(緑)及びB(青)のうちの
いずれか1色のフィルタ材料によって形成され、これら
の各色フィルタエレメント3が所定の形態に配列されて
いる。この配列としては、例えば、図7(a)〜図7
(c)に示すような、ストライプ配列、モザイク配列及
びデルタ配列等のうちのいずれであってもよい。
【0131】ストライプ配列は、マトリクスの縦列が全
て同色になる配列である。モザイク配列は、縦横の直線
上に並んだ任意の3つのフィルタエレメントがR、G、
Bの3色となる配列である。そして、デルタ配列は、フ
ィルタエレメントの配置を段違いにし、任意の隣接する
三つのフィルタエレメントがR、G、Bの3色となる配
列である。
【0132】図5(b)において、カラーフィルタ1の
大きさT0は、例えば1.8インチである。また、1個
のフィルタエレメント3の大きさは、例えば、横×縦=
L0×L1=30μm×100μmである。また、各フ
ィルタエレメント3の間の間隔(いわゆる、エレメント
間ピッチ)P4は、例えば75μmである。
【0133】また、カラーフィルタ1の副走査方向のピ
ッチは、フィルタエレメント3の配列ピッチの整数倍で
あることが好ましい。このような構成にすることによ
り、さらに効率的にフィルタエレメント3を形成するこ
とができる。
【0134】このようなカラーフィルタ1をフルカラー
表示のための光学要素として用いる場合には、R、G、
Bの3個のフィルタエレメント3を1つのユニットとし
て1つの画素を形成し、1画素内のR、G、Bのいずれ
か1つ又はそれらの組み合わせに光を選択的に通過させ
ることにより、フルカラー表示を行う。このとき、透光
性のない樹脂材料によって形成された隔壁6はブラック
マトリクスとして機能する。
【0135】上記のカラーフィルタ1は、例えば、図5
(a)に示すような大面積のマザー基板12から切り出
すことによって形成することができる。具体的には、ま
ず、マザー基板12内に構成された複数のカラーフィル
タ形成領域11のそれぞれの表面にカラーフィルタ1の
1個分のパターンを形成し、それらのカラーフィルタ形
成領域11の周りに切断用の溝を形成し、さらに、それ
らの溝に沿ってマザー基板12を切断することによっ
て、個々のカラーフィルタ1を形成することができる。
【0136】(カラーフィルタの製造方法及びその製造
装置の実施形態)以下、本発明のカラーフィルタの製造
方法及びその製造装置を、図5(b)に示すカラーフィ
ルタ1を製造する場合を例にとってさらに具体的に説明
する。まず、図6(a)において、マザー基板12の表
面に透光性を有しない樹脂材料によって隔壁6を、矢印
B方向から見て格子状パターンに形成する。格子状パタ
ーンの格子穴の部分7はフィルタエレメント3が形成さ
れる領域である。この隔壁6によって形成される個々の
フィルタエレメント形成領域7の矢印B方向から見た場
合の平面寸法は、例えば、横×縦=30μm×100μ
m程度である。
【0137】隔壁6は、フィルタエレメント形成領域7
に供給されるフィルタ材料の流動を阻止する機能及びブ
ラックマトリクスの機能を併有する。また、隔壁6は任
意のパターニング手法、例えば、フォトリソグラフィ法
によって形成され、さらに必要に応じてヒータによって
加熱されて焼成される。
【0138】隔壁6の形成後、図6(b)において、フ
ィルタ材料の液滴8を各フィルタエレメント形成領域7
に供給することにより、各フィルタエレメント形成領域
7にフィルタ材料13を充填する。なお、図6(b)に
おいては、R(赤)のフィルタ材料13R、G(緑)の
フィルタ材料13G、及びB(青)のフィルタ材料13
Bを用いた場合を示している。
【0139】各フィルタエレメント形成領域7に所定量
のフィルタ材料13が充填されると、ヒータによってマ
ザー基板12を、例えば、70℃程度に加熱して、フィ
ルタ材料13の溶媒を蒸発させる。この蒸発により、図
6(c)に示すようにフィルタ材料13の体積が減少す
る。体積の減少が激しい場合には、カラーフィルタとし
て十分な膜厚が得られるまで、フィルタ材料13の液滴
8の供給とその液滴8の加熱とを繰り返して実行する。
以上の処理により、最終的にフィルタ材料13の固形分
のみが残留して膜化し、これにより、所望の各色フィル
タエレメント3を形成することができる。
【0140】以上によりフィルタエレメント3を形成し
た後、これらのフィルタエレメント3を完全に乾燥させ
るために、所定の温度で所定時間の加熱処理を実行す
る。その後、例えば、スピンコート法、ロールコート
法、リッピング法等といった適宜の手法を用いて保護膜
4を形成する。この保護膜4は、主として、フィルタエ
レメント3等の保護及びカラーフィルタ1の表面の平坦
化のために形成される。
【0141】図8は、図6(b)に示したフィルタ材料
13の供給処理を行うためのインクジェット手段の一形
態を示している。このインクジェット手段16はR、
G、Bのうちの1色、例えば、R色のフィルタ材料をイ
ンクの液滴として、マザー基板12(図5(a)参照)
内の各カラーフィルタ形成領域11内の所定位置に吐出
して付着させるための装置である。G色のフィルタ材料
及びB色のフィルタ材料のためのインクジェット手段も
それぞれに用意されるが、それらの構造は、図8に示す
構造と同様のものとすることができる。
【0142】図8において、インクジェット手段16
は、1つ以上のインクジェットヘッド22を所定の隣接
間隔で配列してなるプリントヘッド22a(図1参照)
を備えたヘッドユニット26と、プリントヘッド22a
の位置を制御するヘッド位置制御手段17と、マザー基
板12の位置を制御する基板位置制御手段18と、イン
クジェットヘッド22をマザー基板12に対して主走査
移動させる主走査駆動手段19と、インクジェットヘッ
ド22をマザー基板12に対して副走査移動させる副走
査駆動手段21と、マザー基板12をインクジェット手
段16内の所定の作業位置へ供給する基板供給装置23
と、そしてインクジェット手段16の全般の制御を司る
コントロール装置24とを備えている。
【0143】ヘッド位置制御手段17、基板位置制御手
段18、主走査駆動手段19、及び副走査駆動手段21
の各装置はベース9の上に設置される。また、それらの
各装置は必要に応じてカバー14によって覆われてい
る。
【0144】インクジェットヘッド22は、例えば、図
10に示すように、複数のノズル27を列状に並べるこ
とによって形成されたノズル列28を有する。ノズル2
7の数は、例えば180個であり、ノズル27の孔径D
1は、例えば28μmであり、ノズル27間のノズルピ
ッチP3は、例えば141μmである。なお、図5
(a)及び図5(b)におけるカラーフィルタ1及びマ
ザー基板12に対するヘッド走査方向(すなわち、主走
査方向)X及びそれに直交する副走査方向Yは、それぞ
れ、図10におけるX方向及びY方向に対応している。
【0145】また、図11に示すように、ノズル列28
をヘッド走査方向Xに沿って2列設けることにより、同
じ主走査ラインに載った2つのノズル27によって1つ
のフィルタエレメント形成領域7にフィルタ材料を供給
してもよい。このとき、ノズル27の配列ピッチP3は
141μm程度に設定できる。
【0146】また、図12に示すように、ノズル列28
をヘッド走査方向Xに沿って2列設け、さらに複数のノ
ズル27を千鳥状に設け、これらのノズル27を通して
フィルタエレメント形成領域7(図1(a)参照)にフ
ィルタ材料を供給してもよい。なお、この場合にノズル
27の配列ピッチDを141μmとすれば、主走査方向
Xに延びる複数の走査ライン間における実質的なピッチ
P5は、その半分の70.5μmになる。
【0147】また、図13に示すように、ヘッド走査方
向Xに沿って互いに隣り合う一対のノズル列28を複数
組設けると共に、上記一対のノズル列28に含まれる複
数のノズル27は千鳥状に配列するようにインクジェッ
トヘッド22を構成し、これらのノズル27によってフ
ィルタエレメント形成領域7にフィルタ材料を供給して
もよい。なお、図13では、千鳥状に配列されたノズル
27を有する一対のノズル列28が2組描かれている。
また、ノズル27の配列ピッチDは141μmである
が、X方向に延びる主走査ラインにおける実質的なピッ
チP5はその半分の70.5μmになる。
【0148】また、図14に示すように、ノズル列28
をヘッド走査方向Xに沿って、1/3ピッチずつ、ずら
して3列設けることにより、フィルタエレメント形成領
域7にフィルタ材料を供給してもよい。この場合、ノズ
ル27の配列ピッチDは141μmであるが、X方向に
延びる主走査ラインにおける実質的なピッチP5はその
3分の1である47μmになる。
【0149】インクジェットヘッド22は、図1に示す
ように、そのノズル列28がヘッド走査方向Xと直交す
る方向に位置するように構成され、また場合によって
は、図2に示すように、ヘッド走査方向Xと直交する方
向に対して所定の角度θの傾斜をもって設けられる。こ
のインクジェットヘッド22は、ヘッド走査方向Xへ平
行移動する間に、フィルタ材料、すなわちインクを複数
のノズル27から選択的に吐出することにより、マザー
基板12(図5(a)参照)内のフィルタエレメント形
成領域7(図6(a)参照)にフィルタ材料を付着させ
る。また、インクジェットヘッド22は副走査方向Yへ
所定距離だけ平行移動することにより、インクジェット
ヘッド22による主走査位置を所定の間隔でずらすこと
ができる。インクジェットヘッド22は、例えば、図1
5(a)及び図15(b)に示す内部構造を有する。具
体的には、インクジェットヘッド22は、例えば、ステ
ンレス製のノズルプレート29と、それに対向する振動
板31と、これらを互いに接合する複数の仕切部材32
とを有する。ノズルプレート29と振動板31との間に
は、仕切部材32によって複数のインク室33と液溜り
34とが形成される。複数のインク室33と液溜り34
とは通路38を介して互いに連通している。
【0150】振動板31の適所にはインク供給孔36が
形成され、このインク供給孔36にインク供給装置37
が接続される。このインク供給装置37は、R、G、B
のうちの1色、例えば、R色のフィルタ材料Mをインク
供給孔36へ供給する。供給されたフィルタ材料Mは液
溜り34に充填され、さらに、通路38を通ってインク
室33に充填される。
【0151】ノズルプレート29には、インク室33か
らフィルタ材料Mをジェット状に噴射するためのノズル
27が設けられている。また、振動板31のインク室3
3を形成する面の裏面には、インク室33に対応させて
インク加圧体39が取り付けられている。このインク加
圧体39は、図15(b)に示すように、圧電素子41
並びにこれを挟持する一対の電極42a及び42bを有
する。圧電素子41は電極42a、42bへの通電によ
って矢印Cで示す外側へ突出するように撓み変形し、こ
れによりインク室33の容積が増大する。すると、増大
した容積分に相当するフィルタ材料Mが液溜り34から
通路38を通ってインク室33へ流入する。
【0152】次に、圧電素子41への通電を解除する
と、圧電素子41と振動板31はともに元の形状へ戻
る。これにより、インク室33も元の容積に戻るためイ
ンク室33の内部にあるフィルタ材料Mの圧力が上昇
し、ノズル27からマザー基板12(図5(a)参照)
へ向けてフィルタ材料Mが液滴8となって噴出する。な
お、ノズル27の周辺部には、液滴8の飛行曲がりやノ
ズル27の孔詰まり等を防止するために、例えば、Ni
−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥イン
ク層43を設けている。
【0153】図9において、ヘッド位置制御手段17
は、プリントヘッド22aを面内回転させるαモータ4
4と、プリントヘッド22aを副走査方向Yと平行な軸
線回りに揺動回転させるβモータ46と、プリントヘッ
ド22aをヘッド走査方向Xと平行な軸線回りに揺動回
転させるγモータ47と、プリントヘッド22aを上下
方向へ平行移動させるZモータ48を有する。
【0154】図8に示す基板位置制御手段18は、図9
に示すように、マザー基板12を載置するテーブル49
と、そのテーブル49を矢印θのように面内回転させる
θモータ51とを有する。また、図8に示す主走査駆動
手段19は、図9に示すように、ヘッド走査方向Xへ延
びるガイドレール52と、パルス駆動されるリニアモー
タを内蔵したスライダ53とを有する。スライダ53は
内蔵するリニアモータが作動するときにガイドレール5
2に沿ってヘッド走査方向Xへ平行移動する。
【0155】また、図8に示す副走査駆動手段21は、
図9に示すように、副走査方向Yへ延びるガイドレール
54と、パルス駆動されるリニアモータを内蔵したスラ
イダ56とを有する。スライダ56は内蔵するリニアモ
ータが作動するときにガイドレール54に沿って副走査
方向Yへ平行移動する。
【0156】スライダ53やスライダ56内においてパ
ルス駆動されるリニアモータは、モータに供給するパル
ス信号によって出力軸の回転角度制御を精細に行うこと
ができ、従って、スライダ53に支持されたインクジェ
ットヘッド22のヘッド走査方向X上の位置やテーブル
49の副走査方向Y上の位置等を高精細に制御すること
ができる。
【0157】なお、プリントヘッド22aやテーブル4
9の位置制御はパルスモータを用いた位置制御だけでは
なく、サーボモータを用いたフィードバック制御や、そ
の他任意の制御方法を用いたものであってもよい。
【0158】図8に示す基板供給手段23は、マザー基
板12を収容する基板収容部57と、マザー基板12を
搬送するロボット58とを有する。ロボット58は、
床、地面等の設置面に置かれる基台59と、基台59に
対して昇降移動する昇降軸61と、昇降軸61を中心と
して回転する第1アーム62と、第1アーム62に対し
て回転する第2アーム63と、第2アーム63の先端下
面に設けられた吸着パッド64とを有する。吸着パッド
64は空気吸引等によってマザー基板12を吸着するこ
とができる。
【0159】図8において、主走査駆動手段19によっ
て駆動されて主走査移動するプリントヘッド22aの軌
跡下であって副走査駆動手段21の一方の脇位置に、キ
ャッピング手段76及びクリーニング手段77が配設さ
れる。また、他方の脇位置に電子天秤78が配設され
る。クリーニング手段77は、インクジェットヘッド2
2を洗浄するための手段である。電子天秤78はインク
ジェットヘッド22内の個々のノズル27(図10参
照)から吐出されるインクの液滴の重量をノズルごとに
測定する機器である。そして、キャッピング手段76は
インクジェットヘッド22が待機状態にあるときにノズ
ル27(図10参照)の乾燥を防止するための手段であ
る。
【0160】プリントヘッド22aの近傍には、プリン
トヘッド22aと一体に移動する関係でヘッド用カメラ
81が配設される。また、ベース9上に設けた支持装置
(図示せず)に支持された基板用カメラ82がマザー基
板12を撮影できる位置に配置される。
【0161】図8に示すコントロール装置24は、プロ
セッサを収容したコンピュータ本体部66と、入力装置
としてのキーボード67と、表示装置としてのCRT
(Cathode Ray Tube)ディスプレイ68とを有する。上
記プロセッサは、図17に示すように、演算処理を行う
CPU(Central Processing Unit)69と、各種情報
を記憶する情報記憶媒体としてのメモリ71とを有す
る。
【0162】図8に示すヘッド位置制御手段17、基板
位置制御手段18、主走査駆動手段19、副走査駆動手
段21、インクジェットヘッド22内の圧電素子41
(図15(b)参照)を駆動するヘッド駆動回路72の
各機器は、図17において、入出力インターフェース7
3及びバス74を介してCPU69に接続される。ま
た、基板供給装置23、入力装置67、ディスプレイ6
8、電子天秤78、クリーニング手段77及びキャッピ
ング手段76の各機器も入出力インターフェース73及
びバス74を介してCPU69に接続される。
【0163】メモリ71は、RAM(Random Access Me
mory)、ROM(Read Only Memory)等の半導体メモリ
や、ハードディスク、CD−ROM読取り装置、ディス
ク型記憶媒体等といった外部記憶装置等を含む概念であ
り、機能的には、インクジェット手段16の動作の制御
手順が記述されたプログラムソフトを記憶する記憶領域
や、図7に示すR、G、Bに関する各種の配列を実現す
るためのR、G、Bのうちの1色(例えば、R1色)に
関するマザー基板12(図5(a)参照)内における吐
出位置を座標データとして記憶するための記憶領域や、
図9における副走査方向Yへのマザー基板12の副走査
移動量を記憶するための記憶領域や、CPU69のため
のワークエリアやテンポラリファイル等として機能する
領域や、その他各種の記憶領域を有する。
【0164】CPU69は、メモリ71内に記憶された
プログラムソフトに従って、マザー基板12の表面の所
定位置に、フィルタ材料、すなわちインクを吐出するた
めの制御を行うものであり、具体的な機能実現部とし
て、クリーニング処理を実現するための演算を行うクリ
ーニング演算部と、キャッピング処理を実現するための
キャッピング演算部と、電子天秤78(図8参照)を用
いた重量測定を実現するための演算を行う重量測定演算
部と、インクジェットによってフィルタ材料を描画する
ための演算を行う描画演算部とを有する。
【0165】描画演算部は、プリントヘッド22aを描
画のための初期位置へセットするための描画開始位置演
算部と、プリントヘッド22aをヘッド走査方向Xへ所
定の速度で走査移動させるための制御を演算する主走査
制御演算部と、マザー基板12を副走査方向Yへ所定の
副走査移動ピッチで副走査量だけずらせるための制御を
演算する副走査制御演算部と、そして、インクジェット
ヘッド22内の複数のノズル27のうちのいずれを作動
させてインクすなわちフィルタ材料を吐出するかを制御
するための演算を行うノズル吐出制御演算部等の各種の
機能演算部を有する。
【0166】なお、上記の各機能の一部又は全部をCP
U69を用いてソフト的に実現することに代えて、CP
Uを用いない単独の論理回路又は電子回路によって実現
できる場合は、CPU69に代えて又はCPU69に加
えてそのような電子回路等を用いることができる。
【0167】以下、上記構成からなる図8のインクジェ
ット手段16の動作を図18に示すフローチャートに基
づいて説明する。
【0168】オペレータによる電源投入によってインク
ジェット手段16が作動すると、まず、ステップS1に
おいて初期設定が実行される。具体的には、ヘッドユニ
ット26や基板供給装置23やコントロール装置24等
が予め決められた初期状態にセットされる。
【0169】次に、重量測定タイミングが到来すれば
(ステップS2でYES)、図9に示すヘッドユニット
26を主走査駆動手段19によって図8に示す電子天秤
78の所まで移動させて(ステップS3)、ノズル27
から吐出されるインクの量を電子天秤78を用いて全て
のノズル27の個々に関して測定する(ステップS
4)。そして、ノズル27のインク吐出特性に合わせ
て、各ノズル27に対応する圧電素子41に印加する電
圧を調節する(ステップS5)。
【0170】次に、クリーニングタイミングが到来すれ
ば(ステップS6でYES)、ヘッドユニット26を主
走査駆動手段19によってクリーニング手段77の所ま
で移動させて(ステップS7)、そのクリーニング手段
77によってインクジェットヘッド22をクリーニング
する(ステップS8)。
【0171】重量測定タイミングやクリーニングタイミ
ングが到来しない場合(ステップS2及びS6でN
O)、又はそれらの処理が終了した場合には、ステップ
S9において、図8に示す基板供給装置23を作動させ
てマザー基板12をテーブル49へ供給する。具体的に
は、基板収容部57内のマザー基板12を吸着パッド6
4によって吸引して保持し、次に、昇降軸61、第1ア
ーム62及び第2アーム63を移動させてマザー基板1
2をテーブル49まで搬送し、さらにテーブル49の適
所に予め設けてある位置決めピン50(図9参照)に押
し付ける。なお、テーブル49上におけるマザー基板1
2の位置ズレを防止するため、空気吸引等の手段によっ
てマザー基板12をテーブル49に固定することが好ま
しい。
【0172】次に、図8に示す基板用カメラ82によっ
てマザー基板12を観察しながら、図9に示すθモータ
51の出力軸を微小角度単位で回転させることによりテ
ーブル49を微小角度単位で面内回転させてマザー基板
12を位置決めする(ステップS10)。次に、図8に
示すヘッド用カメラ81によってマザー基板12を観察
しながらインクジェットヘッド22によって描画を開始
する位置を演算によって決定し(ステップS11)、そ
して、主走査駆動手段19及び副走査駆動手段21を適
宜に作動させてインクジェットヘッド22を描画開始位
置へ移動する(ステップS12)。
【0173】このとき、プリントヘッド22aは、図2
に示すように、複数のノズル27、従ってノズル列28
がプリントヘッド22aの副走査方向Yに対して角度θ
で傾斜するように配設されることが好ましい。これは、
通常のインクジェット手段16の場合には、隣り合うノ
ズル27の間の間隔であるノズル間ピッチDと、隣り合
うフィルタエレメント3すなわちフィルタエレメント形
成領域7の間の間隔であるエレメントピッチとが異なる
ことが多く、プリントヘッド22aをヘッド走査方向X
へ移動させるときに、ノズル間ピッチDの副走査方向Y
の寸法成分がエレメントピッチと幾何学的に等しくなる
ようにするための措置である。
【0174】図18に示すステップS12でインクジェ
ットヘッド22が描画開始位置に置かれ、その後、図1
8に示すステップS13でヘッド走査方向Xへの主走査
が開始され、同時にインクの吐出が開始される。具体的
には、図9に示す主走査駆動手段19が作動してプリン
トヘッド22aがヘッド走査方向Xへ一定の速度で直線
的に走査移動し、その移動中、インクを供給すべきフィ
ルタエレメント形成領域7に対応するノズル27が到達
したときにそのノズル27からフィルタ材料、すなわち
インクが吐出される。
【0175】なお、このときのインク吐出量は、フィル
タエレメント形成領域7の容積全部を埋める量ではな
く、その全量の数分の1、具体的には、全量の1/4の
量である。これは、後述するように、各フィルタエレメ
ント形成領域7はノズル27からの1回のインク吐出に
よって埋められるのではなくて、数回のインク吐出の重
ね吐出によって、例えば、4回の重ね吐出によって、容
積全部を埋めることが好ましいからである。
【0176】プリントヘッド22aは、マザー基板12
に対する1ライン分の主走査が終了すると(ステップS
14でYES)、反転移動して初期位置(図1(a)参
照)へ復帰する(ステップS15)。そしてさらに、プ
リントヘッド22aは、副走査駆動手段21によって駆
動されて副走査方向Yへ予め定められた副走査移動ピッ
チPだけ移動する(ステップS16)。
【0177】図1(b)に示す位置へ副走査移動したプ
リントヘッド22aは、ステップS13で主走査移動及
びインク吐出を繰り返して実行する。さらに、その後、
プリントヘッド22aは、副走査移動を繰り返しながら
主走査移動及びインク吐出を繰り返し(ステップS13
〜ステップS16)、これにより、マザー基板12のカ
ラーフィルタ形成領域11の1列分のインク付着処理が
完了する。
【0178】なお、本実施形態では、複数回、例えば4
回のインク吐出処理を受けて、その全容積内に所定量す
なわち所定膜厚のインクすなわちフィルタ材料が全量供
給される。
【0179】また、ノズル列28は順次に副走査移動し
て行く際、各位置におけるノズル列28が他の位置にお
けるノズル列28と副走査方向Yに関して重なることが
なく、しかし各位置間のノズル列28が副走査方向Yに
関して互いに連続するように副走査移動が実行される。
従って、吐出されたフィルタ材料の厚さは均一となる。
【0180】以上により、図5(a)に示すマザー基板
12内のカラーフィルタ形成領域11の一列分のインク
吐出が完了すると、インクジェットヘッド22は副走査
駆動手段21によって駆動されて次列のカラーフィルタ
形成領域11の初期位置へ搬送され(ステップS1
9)、列のカラーフィルタ形成領域11に対して主走
査、副走査及びインク吐出を繰り返してフィルタエレメ
ント形成領域7内にフィルタエレメントを形成する(ス
テップS13〜S16)。
【0181】その後、マザー基板12内の全てのカラー
フィルタ形成領域11に関してR(赤)、G(緑)及び
B(青)の1色、例えば、R1色のフィルタエレメント
3が形成されると(ステップS17及びS18でYE
S)、ステップS20でマザー基板12を基板供給装置
23によって、又は別の搬送機器によって、処理後のマ
ザー基板12が外部へ排出される。
【0182】その後、オペレータによって処理終了の指
示がなされない限り(ステップS21でNO)、ステッ
プS2へ戻って別のマザー基板12に対するR1色に関
するインク吐着作業を繰り返して行う。
【0183】オペレータから作業終了の指示があると
(ステップS21でYES)、CPU69は図8におい
てプリントヘッド22aをキャッピング手段76の所ま
で搬送して、そのキャッピング手段76によってプリン
トヘッド22aに対してキャッピング処理を施す(ステ
ップS22)。
【0184】以上により、カラーフィルタを構成する
R、G、Bの3色のうちの第1色、例えば、R色につい
てのパターニングが終了し、その後、マザー基板12を
R、G、Bの第2色、例えば、G色をフィルタ材料とす
るインクジェット手段16へ搬送してG色のパターニン
グを行い、さらに最終的にR、G、Bの第3色、例え
ば、B色をフィルタ材料とするインクジェット手段16
へ搬送してB色のパターニングを行う。これにより、ス
トライプ配列等といった希望のR、G、Bのドット配列
を有するカラーフィルタ1(図5(b)参照)が複数個
形成されたマザー基板12が製造される。
【0185】なお、カラーフィルタ1を液晶表示装置の
カラー表示のために用いる場合には、カラーフィルタ1
の表面には電極や配向膜等がさらに積層されることにな
る。そのような場合、電極や配向膜等を積層する前にマ
ザー基板12を切断して個々のカラーフィルタ1を切り
出してしまうと、その後の電極等の形成工程が非常に面
倒になる。よって、そのような場合には、マザー基板1
2上でカラーフィルタ1が完成した後に、直ぐにマザー
基板12を切断してしまうのではなく、電極形成や配向
膜形成等の必要な付加工程が終了した後にマザー基板1
2を切断することが好ましい。
【0186】以上のように、図5(b)に示すカラーフ
ィルタ1内の個々のフィルタエレメント3は、インクジ
ェットヘッド22によるX方向への1回の主走査によっ
て形成されるのではなくて、各1個のフィルタエレメン
ト3は異なるノズルグループに属する複数のノズル27
によってn回、例えば4回、重ねてインク吐出を受ける
ことにより所定の膜厚に形成される。このため、仮に複
数のノズル27間においてインク吐出量にバラツキが存
在する場合でも、複数のフィルタエレメント3間で膜厚
にバラツキが生じることを防止でき、それ故、カラーフ
ィルタの光透過特性を平面的に均一にすることができ
る。
【0187】また、前述のように、インクジェットヘッ
ド22のノズル列28を形成する複数のノズル27のイ
ンク吐出量の分布が不均一になること、また、特にノズ
ル列28の両端部に存在する1つ以上(例えば、片端側
10個ずつ)のノズル27が特にインク吐出量が大きく
なることに対応して、図16に示すように、インクジェ
ットヘッド22に形成された複数のノズル27のうちノ
ズル列28の両端部Eに存在する1つ以上(例えば、1
0個程度)は予めインクを吐出させないように構成して
おくことが好ましい。例えば、ノズル27の数が180
個である場合には、両端それぞれの10個、合計で20
個のノズル27からはインクを吐出しないように印加電
圧等に条件付けをしておき、残りの中央部の160個を
用いてインクを吐出することができる。
【0188】以上の説明では、図6において、隔壁6と
して透光性のない樹脂材料を用いたが、隔壁6として透
光性の樹脂材料を用いてもよい。この場合、フィルタエ
レメント3の間に対応する位置、例えば隔壁6の上、あ
るいは隔壁6の下等に遮光性の金属膜又は樹脂材料を、
別途、設けてブラックマスクとしてもよい。
【0189】また、フィルタエレメント3としてR、
G、Bを用いたが、R、G、Bだけではなく、例えば、
C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)を用い
てもよい。この場合には、R、G、Bのフィルタ材料に
代えて、C、M、Yの色を有するフィルタ材料を用いれ
ばよい。
【0190】以上の説明では、隔壁6は、フォトリソグ
ラフィによって形成したが、カラーフィルタ3と同様に
インクジェット法により形成してもよい。
【0191】(インクジェットヘッドの改変例)図19
は、本発明に係るカラーフィルタの製造方法及び製造装
置の他の実施形態に用いられるインクジェットヘッド2
2Aを示している。このインクジェットヘッド22Aが
図10に示すインクジェットヘッド22と異なる点は、
R色インクを吐出するノズル列28Rと、G色インクを
吐出するノズル列28Gと、B色インクを吐出するノズ
ル列28Bといった3種類のノズル列を1個のインクジ
ェットヘッド22Aに形成し、それら3種類のそれぞれ
に図15(a)及び図15(b)に示したインク吐出系
を設け、R色ノズル列28Rに対応するインク吐出系に
はRインク供給装置37Rを接続し、G色ノズル列28
Gに対応するインク吐出系にはGインク供給装置37G
を接続し、そしてB色ノズル列28Bに対応するインク
吐出系にはBインク供給装置37Bを接続したことであ
る。
【0192】(液晶表示装置の製造方法)図20は、本
発明に係る液晶表示装置の製造方法の一実施形態を工程
図によって示している。また、図21はその製造方法に
よって製造される液晶表示装置の一例を示している。ま
た、図22は、図21におけるX−X線に従って液晶表
示装置の断面構造を示している。
【0193】なお、ここで説明する液晶表示装置は、単
純マトリクス方式でフルカラー表示を行う半透過反射方
式の液晶表示装置である。
【0194】図21において、液晶表示装置101は、
液晶パネル102に半導体チップとしての駆動用IC1
03a及び103bを実装し、配線接続要素としてのF
PC(Flexible Printed Circuit)104を液晶パネル
102に接続し、さらに液晶パネル102の裏面側に照
明装置106をバックライトとして設けることによって
形成される。
【0195】液晶パネル102は、第1基板107aと
第2基板107bとをシール材108によって貼り合わ
せることによって形成される。シール材108は、例え
ば、スクリーン印刷等によってエポキシ系樹脂を第1基
板107a又は第2基板107bの内側表面に環状に付
着させることによって形成される。また、シール材10
8の内部には、図22に示すように、導電性材料によっ
て球状又は円筒状に形成された導通材109が分散状態
で含まれる。
【0196】図22に示すように、第1基板107aは
透明なガラスや、透明なプラスチック等からなる板状の
基材111aを有する。この基材111aの内側表面
(図22における上側表面)には反射膜112が形成さ
れ、その上に絶縁膜113が積層され、その上に第1電
極114aが矢印D方向から見てストライプ状(図21
参照)に形成され、さらにその上に配向膜116aが形
成される。また、基材111aの外側表面(図22にお
ける下側表面)には偏光板117aが貼着等によって装
着される。
【0197】図21においては、第1電極114aの配
列を分かり易く示すために、それらのストライプ間隔を
実際よりも大幅に広く描いており、よって、第1電極1
14aの本数が少なく描かれているが、実際には、第1
電極114aはより多数本が基材111a上に形成され
る。
【0198】図22において、第2基板107bは透明
なガラスや、透明なプラスチック等からなる板状の基材
111bを有する。この基材111bの内側表面(図2
2における下側表面)にはカラーフィルタ118が形成
され、その上に第2電極114bが上記第1電極114
aと直交する方向へ矢印D方向から見てストライプ状
(図21参照)に形成され、さらにその上に配向膜11
6bが形成される。また、基材111bの外側表面(図
22における上側表面)には偏光板117bが貼着等に
よって装着される。
【0199】図21においては、第2電極114bの配
列を分かりやすく示すために、第1電極114aの場合
と同様に、それらのストライプ間隔を実際よりも大幅に
広く描いており、よって、第2電極114bの本数が少
なく描かれているが、実際には、第2電極114bはよ
り多数本が基材111b上に形成される。
【0200】図22において、第1基板107a、第2
基板107b及びシール材108によって囲まれる間隙
(いわゆる、セルギャップ)内には液晶、例えば、ST
N(Super Twisted Nematic)液晶Lが封入されてい
る。第1基板107a又は第2基板107bの内側表面
には微小で球形のスペーサ119が多数分散され、これ
らのスペーサ119がセルギャップ内に存在することに
よりそのセルギャップの厚さが均一に維持される。
【0201】第1電極114aと第2電極114bは互
いに直交関係に配置され、それらの交差点は図22の矢
印D方向から見てドット・マトリクス状に配列する。そ
して、そのドット・マトリクス状の各交差点が1つの表
示ドットを構成する。カラーフィルタ118は、R
(赤)、G(緑)及びB(青)の各色要素を矢印D方向
から見て所定のパターン、例えば、ストライプ配列、デ
ルタ配列、モザイク配列等のパターンで配列させること
によって形成されている。上記の1つの表示ドットはそ
れらR、G、Bの各1色に対応しており、そしてR、
G、Bの3色表示ドットが1つのユニットになって1画
素が構成される。
【0202】ドット・マトリクス状に配列される複数の
表示ドット(従って、画素)を選択的に発光させること
により、液晶パネル102の第2基板107bの外側に
文字、数字等の像が表示される。このようにして像が表
示される領域が有効表示領域であり、図21及び図22
において矢印Vによって示される平面的な長方形領域が
その有効表示領域Vとなる。
【0203】図22において、反射膜112はAPC合
金、Al(アルミニウム)等といった光反射性材料によ
って形成され、第1電極114aと第2電極114bと
の交差点である各表示ドットに対応する位置に開口12
1が形成されている。結果的に、開口121は図22の
矢印D方向から見て、表示ドットと同じドット・マトリ
クス状に配列されている。
【0204】第1電極114a及び第2電極114b
は、例えば、透明導電材であるITOによって形成され
る。また、配向膜116a及び116bは、ポリイミド
系樹脂を一様な厚さの膜状に付着させることによって形
成される。これらの配向膜116a及び116bがラビ
ング処理を受けることにより、第1基板107a及び第
2基板107bの表面上における液晶分子の初期配向が
決定される。
【0205】図21において、第1基板107aは第2
基板107bよりも広い面積に形成されており、これら
の基板をシール材108によって貼り合わせたとき、第
1基板107aは第2基板107bの外側へ張り出す張
出し部107cを有する。そして、この張出し部107
cには、第1電極114aから延び出る引出し配線11
4c、シール材108の内部に存在する導通材109
(図22参照)を介して第2基板107b上の第2電極
114bと導通する引出し配線114d、駆動用IC1
03aの入力用バンプ(すなわち、入力用端子)に接続
される金属配線114e、駆動用IC103bの入力用
バンプに接続される金属配線114f等といった各種の
配線が適切なパターンで形成される。
【0206】第1電極114aから延びる引出し配線1
14c及び第2電極114bに導通する引出し配線11
4dはそれらの電極と同じ材料であるITO、すなわち
導電性酸化物によって形成される。また、駆動用IC1
03a及び103bの入力側の配線である金属配線11
4e及び114fは電気抵抗値の低い金属材料、例え
ば、APC合金によって形成される。APC合金は、主
としてAgを含み、付随してPd及びCuを含む合金、
例えば、Ag:98%、Pd:1%、Cu:1%からな
る合金である。
【0207】駆動用IC103a及び駆動用IC103
bは、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性
導電膜)122によって張出し部107cの表面に接着
されて実装される。すなわち、本実施形態においては、
基板上に半導体チップが直接に実装される構造の、いわ
ゆるCOG(Chip On Glass)方式の液晶パネルとして
形成されている。このCOG方式の実装構造において
は、ACF122の内部に含まれる導電粒子によって、
駆動用IC103a及び103bの入力側バンプと金属
配線114e及び114fとが導電接続され、駆動用I
C103a及び103bの出力側バンプと引出し配線1
14c及び114dとが導電接続される。
【0208】図21において、FPC104は、可撓性
の樹脂フィルム123と、チップ部品124を含んで構
成された回路126と、金属配線端子127とを有す
る。回路126は樹脂フィルム123の表面に半田付け
その他の導電接続手法によって直接に搭載される。ま
た、金属配線端子127はAPC合金、Cr、Cuその
他の導電材料によって形成される。FPC104のうち
金属配線端子127が形成された部分は、第1基板10
7aのうち金属配線114e及び金属配線114fが形
成された部分にACF122によって接続される。そし
て、ACF122の内部に含まれる導電粒子の働きによ
り、基板側の金属配線114e及び114fとFPC側
の金属配線端子127とが導通する。
【0209】FPC104の反対側の辺端部には外部接
続端子131が形成され、この外部接続端子131が図
示しない外部回路に接続される。そして、この外部回路
から伝送される信号に基づいて駆動用IC103a及び
103bが駆動され、第1電極114a及び第2電極1
14bの一方に走査信号が供給され、他方にデータ信号
が供給される。これにより、有効表示領域V内に配列さ
れたドット・マトリクス状の表示ドットに印加される電
圧が個々に制御され、その結果、液晶Lの配向が個々の
表示ドットごとに制御される。
【0210】図21において、いわゆるバックライトと
して機能する照明装置106は、図22に示すように、
アクリル樹脂等によって構成された導光体132と、そ
の導光体132の光出射面132bに設けられた拡散シ
ート133と、導光体132の光出射面132bの反対
面に設けられた反射シート134と、発光源としてのL
ED(Light Emitting Diode)136とを有する。
【0211】LED136はLED基板137に支持さ
れ、そのLED基板137は、例えば導光体132と一
体に形成された支持部(図示せず)に装着される。LE
D基板137が支持部の所定位置に装着されることによ
り、LED136が導光体132の側辺端面である光取
込み面132aに対向する位置に置かれる。なお、符号
138は液晶パネル102に加わる衝撃を緩衝するため
の緩衝材を示している。
【0212】LED136が発光すると、その光は光取
込み面132aから取り込まれて導光体132の内部へ
導かれ、反射シート134や導光体132の壁面で反射
しながら伝播する間に光出射面132bから拡散シート
133を通して外部へ平面光として出射する。
【0213】液晶表示装置101は以上のように構成さ
れているので、太陽光、室内光等の外部光が十分に明る
い場合には、図22において、第2基板107b側から
外部光が液晶パネル102の内部へ取り込まれ、その光
が液晶Lを通過した後に反射膜112で反射して再び液
晶Lへ供給される。液晶Lはこれを挟持する電極114
a及び114bによってR、G、Bの各色の表示ドット
ごとにその配向が制御されており、よって、液晶Lへ供
給された光は表示ドットごとに変調され、その変調によ
って偏光板117bを通過する光と、通過できない光と
によって液晶パネル102の外部に文字、数字等の像が
表示される。これにより、反射型の表示が行われる。
【0214】他方、外部光の光量が十分に得られない場
合には、LED136が発光して導光体132の光出射
面132bから平面光が出射され、その光が反射膜11
2に形成された開口121を通して液晶Lへ供給され
る。このとき、反射型の表示と同様にして、供給された
光が配向制御される液晶Lによって表示ドットごとに変
調され、これにより、外部へ像が表示される。これによ
り、透過型の表示が行われる。
【0215】上記構成の液晶表示装置101は、本発明
の液晶表示装置の製造方法及び製造装置を用いて、具体
的には、図20に示す製造方法によって製造される。こ
の製造方法において、工程P1から工程P6の一連の工
程が第1基板107aを形成する工程であり、工程P1
1から工程P14の一連の工程が第2基板107bを形
成する工程である。第1基板形成工程と第2基板形成工
程は、通常、それぞれが独自に行われる。
【0216】まず、第1基板形成工程においては、透光
性ガラス、透光性プラスチック等によって形成された大
面積のマザー原料基材の表面に液晶パネル102の複数
個分の反射膜112をフォトリソグラフィ法等を用いて
形成し、さらにその上に絶縁膜113を周知の成膜法を
用いて形成し(工程P1)、次に、フォトリソグラフィ
法等を用いて第1電極114a及び配線114c,11
4d,114e,114fを形成する(工程P2)。
【0217】次に、第1電極114aの上に塗布、印刷
等によって配向膜116aを形成し(工程P3)、さら
にその配向膜116aに対してラビング処理を施すこと
により液晶の初期配向を決定する(工程P4)。次に、
例えば、スクリーン印刷等によってシール材108を環
状に形成し(工程P5)、さらにその上に球状のスペー
サ119を分散する(工程P6)。以上により、液晶パ
ネル102の第1基板107a上のパネルパターンを複
数個分有する大面積のマザー第1基板が形成される。
【0218】以上の第1基板形成工程とは別に、第2基
板形成工程(図20の工程P11から工程P14)を実
施する。まず、透光性ガラス、透光性プラスチック等に
よって形成された大面積のマザー原料基材を用意し、そ
の表面に液晶パネル102の複数個分のカラーフィルタ
118を形成する(工程P11)。このカラーフィルタ
の形成工程は図6に示した製造方法を用いて行われ、そ
の製造方法中のR(赤)、G(緑)及びB(青)の各色
フィルタエレメントの形成は図8に示すインクジェット
手段16を用い行われる。これらカラーフィルタの製造
方法及びインクジェットヘッドの制御方法は既に説明し
た内容と同様である。
【0219】図6(d)に示すようにマザー基板12す
なわちマザー原料基材の上にカラーフィルタ1、すなわ
ちカラーフィルタ118が形成されると、次に、フォト
リソグラフィ法によって第2電極114bが形成され
(工程P12)、さらに塗布、印刷等によって配向膜1
16bが形成され(工程P13)、さらにその配向膜1
16bに対してラビング処理が施されて液晶の初期配向
が決められる(工程P14)。以上により、液晶パネル
102の第2基板107b上のパネルパターンを複数個
分有する大面積のマザー第2基板が形成される。
【0220】以上により大面積のマザー第1基板及びマ
ザー第2基板が形成された後、それらのマザー基板をシ
ール材108を間に挟んでアライメント、すなわち位置
合わせした上で互いに貼り合わせる(工程P21)。こ
れにより、液晶パネル複数個分のパネル部分を含んでい
て未だ液晶が封入されていない状態の空のパネル構造体
が形成される。
【0221】次に、完成した空のパネル構造体の所定位
置にスクライブ溝、すなわち切断用溝を形成し、さらに
そのスクライブ溝を基準にしてパネル構造体をブレイ
ク、すなわち切断する(工程P22)。これにより、各
液晶パネル部分のシール材108の液晶注入用開口11
0(図21参照)が外部へ露出する状態の、いわゆる短
冊状の空のパネル構造体が形成される。
【0222】その後、露出した液晶注入用開口110を
通して各液晶パネル部分の内部に液晶Lを注入し、さら
に各液晶注入口110を樹脂等によって封止する(工程
P23)。通常の液晶注入処理は、例えば、貯留容器の
中に液晶を貯留し、その液晶が貯留された貯留容器と短
冊状の空パネルをチャンバー等の中に入れ、そのチャン
バー等の中を真空状態にしてからそのチャンバーの内部
において液晶の中に短冊状の空パネルを浸漬し、その
後、チャンバーを大気圧に開放することによって行われ
る。このとき、空パネルの内部は真空状態なので、大気
圧によって加圧される液晶が液晶注入用開口110を通
してパネルの内部へ導入される。液晶注入後の液晶パネ
ル構造体のまわりには液晶が付着するので、液晶注入処
理後の短冊状パネルは工程P24において洗浄処理を受
ける。
【0223】その後、液晶注入及び洗浄が終わった後の
短冊状のマザーパネルに対して再び所定位置にスクライ
ブ溝を形成し、さらにそのスクライブ溝を基準にして短
冊状パネルを切断することにより、複数個の液晶パネル
が個々に切り出される(工程P25)。こうして作製さ
れた個々の液晶パネル102に対して図21に示すよう
に、駆動用IC103a,103bを実装し、照明装置
106をバックライトとして装着し、さらにFPC10
4を接続することにより、目標とする液晶表示装置10
1が完成する(工程P26)。
【0224】以上に説明した液晶表示装置の製造方法及
び製造装置は、特にカラーフィルタを製造する段階にお
いて、その製造方法が有する特徴を有効に利用すること
ができることから、より効率的にカラーフィルタの光透
過特性を平面的に均一にすることができる。このこと
は、図22に示す液晶表示装置101において、色むら
のない鮮明なカラー表示が得られるということを意味す
る。
【0225】また、本発明の液晶表示装置の製造方法及
び製造装置においては、図8に示すインクジェット手段
16を用いることによりインクジェットヘッド22を用
いたインク吐出によってフィルタエレメント3を形成す
るので、フォトリソグラフィ法を用いる方法のような複
雑な工程を経る必要もなく、また、材料を浪費すること
もない。
【0226】(EL発光層配設基板の製造方法の実施態
様)次に、本発明に係るEL発光層配設基板の製造方法
は、上述のカラーフィルタの製造方法におけるフィルタ
材料の代わりに、EL発光材料を用いたこと以外は基本
的にそのカラーフィルタの製造方法と同様の構成を有す
る。このEL発光層配設基板の製造方法の一実施形態を
説明すれば、次の通りである。
【0227】例えば、図1(a)において、複数のノズ
ル27を一定の配列ピッチ(D)で列状に配列した一以
上のインクジェットヘッド22を所定の隣接間隔で配列
してプリントヘッド22aを形成する。そして、このプ
リントヘッド22aを一定方向であるヘッド走査方向
(図1(a)の縦方向X)に移動させて基板2を主走査
する。また、それと同時に、プリントヘッド22aをヘ
ッド走査方向に直交する方向であるヘッド改行方向(図
1(a)の横方向Y)に所定の移動ピッチ(P)で移動
させて基板2を副走査する。
【0228】上記の主走査及び副走査が行われる間、一
以上のインクジェットヘッド22に配列した複数のノズ
ル27からEL発光材料を基板2上のEL発光層形成領
域(従って、表示ドット)に選択的に吐出する。さら
に、必要に応じて、主走査及び副走査を複数回繰り返し
て、EL発光材料を基板2のEL発光層形成領域に所定
形状及び所定厚さで付着する。これにより、基板2上の
各表示ドット内に所定形状及び所定厚さのEL発光層が
形成される。
【0229】本実施形態に係るEL発光層配設基板の製
造方法では、ノズル27の一定の配列ピッチを“D”と
し、互いに隣り合うインクジェットヘッド22のそれぞ
れに設けられた複数のノズル27のうち最端部に位置し
ていて互いに最近接するもの同士の間隔を“W”とする
とき、 W=mD (但し、mは2以上の整数) に設定する。すなわち、互いに隣り合うインクジェット
ヘッド22の間において互いに隣り合うノズル27同士
の間隔Wは、ノズル27の配列ピッチDの整数倍となる
ように構成される。
【0230】また、同時に、図1(b)に示すように、
プリントヘッド22aのヘッド改行方Yの副走査移動ピ
ッチを“P”とし、ノズル27の一定の配列ピッチを
“D”とするとき、 P=nD (但し、nは1以上の整数) に設定する。すなわち、インクジェットヘッド22の副
走査の移動ピッチPは、ノズル27の配列ピッチDの整
数倍となるように構成される。
【0231】隣接するインクジェットヘッド間のノズル
間隔W、副走査の移動ピッチP、及びノズルの配列ピッ
チDの間に上記の関係を設定することにより、プリント
ヘッド22aの主走査及び副走査時に、ノズル27を全
てのEL発光層形成領域に正確に対向させて、それらの
上を通過させることができ、それ故、描画効率を高くす
ることができ、かつ適切な位置でインクを吐出できる。
そしてこれにより、均一な平面形状及び均一な厚さのE
L発光層、従って画素を基板2上に形成できる。
【0232】なお、1つ以上のインクジェットヘッド2
2は、図2に示したように、ヘッド改行方向Yに対して
それぞれθの角度の傾斜を設けて配列することができ
る。この場合、角度θは0°より大きく、180°より
小さい角度である。
【0233】また、1つ以上のインクジェットヘッド2
2の両端部にそれぞれ位置する1つ以上のノズル27
は、基板2上のEL発光層形成領域にEL発光材料を吐
出しないように構成することができる。
【0234】また、EL発光材料は、R(赤)、G
(緑)及びB(青)の3種類のインクによって形成でき
る。また、1つ以上のインクジェットヘッド22は、例
えば図15に示した構成とすることができる。
【0235】(EL発光層配設基板の製造装置の実施形
態)本発明に係るEL発光層配設基板の製造装置は、前
述のカラーフィルタの製造装置と基本的に同様に構成で
きる。すなわち、本発明に係るEL発光層配設基板の製
造装置は、基板上に所定形状及び所定厚さのEL発光層
を配設してなるEL発光層配設基板を製造する装置であ
る。このEL発光層配設基板の製造装置の一実施形態を
説明すれば、次の通りである。
【0236】例えば、本実施形態のEL発光層配設基板
の製造装置は、図1において、複数のノズル27を一定
の配列ピッチ(D)で列状に配列した一以上のインクジ
ェットヘッド22を所定の隣接間隔で配列してなるプリ
ントヘッド22aを有する。複数のノズル27からはE
L発光材料が基板2上のEL発光層形成領域に選択的に
吐出され、これにより、基板2上にEL発光層が形成さ
れる。
【0237】プリントヘッド22a内の複数のノズル2
7には図示しないEL発光材料供給手段が接続され、こ
のEL発光材料供給手段の働きによりノズル27にEL
発光材料が供給される。また、プリントヘッド22aに
は図示しない主走査駆動手段が接続され、この主走査駆
動手段の働きにより、プリントヘッド22aは一定方向
であるヘッド走査方向(すなわち、図1(a)の縦方向
X)に移動して基板2を主走査する。
【0238】また、プリントヘッド22aには図示しな
い副走査駆動手段が接続され、この副走査駆動手段の働
きにより、プリントヘッド22aはヘッド走査方向Xに
直交する方向であるヘッド改行方向(すなわち、図1
(a)の横方向Y)に所定の移動ピッチ(P)で移動し
て基板2を副走査する。また、複数のノズル27にはノ
ズル吐出制御手段が接続され、このノズル吐出制御手段
の働きにより、ノズル27から吐出されるEL発光材料
の吐出量及び吐出時期が制御される。
【0239】上記の主走査駆動手段は、例えばCPUを
含んで構成される主走査制御手段によってその動作が制
御される。また、上記の副走査制御手段は、例えばCP
Uを含んで構成される副走査制御手段によってその動作
が制御される。
【0240】プリントヘッド22aは、一定方向である
ヘッド走査方向(すなわち、図1(a)の縦方向X)に
移動して基板2を主走査する。そして同時に、プリント
ヘッド22aは、ヘッド改行方向Yに所定の移動ピッチ
(P)で移動して基板2を副走査する。
【0241】上記の主走査及び副走査の間、一以上のイ
ンクジェットヘッド22に配列した複数のノズル27か
らEL発光材料を基板2上のEL発光層形成領域に選択
的に吐出する。さらに、必要に応じて、主走査及び副走
査を複数回繰り返して、EL発光材料を基板2上のEL
発光層形成領域に所定形状及び所定厚さで付着する。こ
れにより、基板2上に所定形状及び所定厚さのEL発光
層が形成される。
【0242】本実施形態に係るEL発光層配設基板の製
造装置では、ノズル27の一定の配列ピッチを“D”と
し、互いに隣り合うインクジェットヘッド22のそれぞ
れに設けられた複数のノズル27のうち最端部に位置し
ていて互いに最近接するもの同士の間隔を“W”とする
とき、 W=mD (但し、mは2以上の整数) に設定する。すなわち、互いに隣り合うインクジェット
ヘッド22の間において互いに隣り合うノズル27同士
の間隔Wは、ノズル27の配列ピッチDの整数倍となる
ように構成される。
【0243】また、同時に、図1(b)に示すように、
プリントヘッド22aのヘッド改行方Yの副走査移動ピ
ッチを“P”とし、ノズル27の一定の配列ピッチを
“D”とするとき、 P=nD (但し、nは1以上の整数) に設定する。すなわち、インクジェットヘッド22の副
走査の移動ピッチPは、ノズル27の配列ピッチDの整
数倍となるように構成される。
【0244】隣接するインクジェットヘッド間のノズル
間隔W、副走査の移動ピッチP、及びノズルの配列ピッ
チDの間に上記の関係を設定することにより、プリント
ヘッド22aの主走査及び副走査時に、ノズル27を全
てのEL発光層形成領域に正確に対向させて、それらの
上を通過させることができ、それ故、描画効率を高くす
ることができ、かつ適切な位置でインクを吐出できる。
そしてこれにより、均一な平面形状及び均一な厚さのE
L発光層、従って画素を基板2上に形成できる。
【0245】なお、1つ以上のインクジェットヘッド2
2は、図2に示すように、ヘッド改行方向Yに対してそ
れぞれθの角度の傾斜を設けて配列することもできる。
この場合、角度θは0°より大きく、180°より小さ
い角度である。
【0246】(EL発光装置の製造方法及び製造装置の
実施形態)本発明に係るEL発光装置の製造方法及び製
造装置の構成は、前述の液晶表示装置の製造方法及び製
造装置の場合と基本的に同様である。すなわち、本発明
に係るEL発光装置の製造方法の一実施形態では、前述
のEL発光層配設基板の製造方法によってEL発光層配
設基板を作製し、得られたEL発光層配設基板から所定
数のパネル単位を切り出す。
【0247】そしてさらに、このパネル単位のEL発光
層配設基板に用いられた基板(すなわち、共通電極基
板)上に、保護層と、共通電極とを形成すると共に、上
記の共通電極基板に対向して一対の基板を構成する基板
(すなわち、表示ドット電極基板)上に、共通電極に対
向して一対の電極を構成する表示ドット電極を形成す
る。
【0248】また、本発明に係るEL発光装置の製造装
置は、一方の基板、例えば共通電極基板と、それに対向
する他方の基板、例えば表示ドット電極基板とを有する
EL発光装置を製造する装置である。共通電極基板上に
は、所定形状及び所定厚さのEL発光層が配設され、こ
れにより、EL発光層配設基板が形成される。また、共
通電極基板上には保護層と、共通電極とが、さらに形成
される。また、共通電極基板に対向する表示ドット電極
基板上には、共通電極に対向して一対の電極を構成する
表示ドット電極が形成される。
【0249】(EL発光装置の製造方法の実施形態)図
23は、本発明に係るEL発光装置の製造方法の一実施
形態を工程図によって示している。また、図24は、図
23に示す工程図における各工程に対応するEL発光装
置の断面構造を示している。図24(d)に示すよう
に、EL発光装置201は、透明基板204上に画素電
極202を形成し、各画素電極202間にバンク205
を矢印G方向から見て格子状に形成し、それらの格子状
凹部の中に正孔注入層220を形成し、矢印G方向から
見てストライプ配列等といった所定配列となるようにR
色発光層203R、G色発光層203G及びB色発光層
203Bを各格子状凹部の中に形成し、さらにそれらの
上に対向電極213を形成することによって形成され
る。
【0250】上記画素電極202をTFD(Thin Film
Diode:薄膜ダイオード)素子等といった2端子型のア
クティブ素子によって駆動する場合には、上記対向電極
213は矢印G方向から見てストライプ状に形成され
る。また、画素電極202をTFT(Thin Film Transi
stor:薄膜トランジスタ)等といった3端子型のアクテ
ィブ素子によって駆動する場合には、上記対向電極21
3は単一な面電極として形成される。
【0251】各画素電極202と各対向電極213とに
よって挟まれる領域が一つの表示ドットとなり、R
(赤)、G(緑)及びB(青)の3色の表示ドットが1
つのユニットとなって一つの画素を形成する。各表示ド
ットを流れる電流を制御することにより、複数の表示ド
ットのうちの所望のものを選択的に発光させ、これによ
り、矢印H方向に希望するフルカラー像を表示すること
ができる。
【0252】上記EL発光装置201は、例えば、図2
3に示す製造方法によって製造される。すなわち、工程
P51及び図24(a)のように、透明基板204の表
面にTFD素子やTFT素子等といった能動素子を形成
し、さらに画素電極202を形成する。形成方法として
は、例えば、フォトリソグラフィ法、真空状着法、スパ
ッタリング法、パイロゾル法等を用いることができる。
画素電極の材料としてはITO(Indium Tin Oxide)、
酸化スズ、酸化インジウムと酸化亜鉛との複合酸化物等
を用いることができる。
【0253】次に、工程P52及び図24(a)に示す
ように、隔壁すなわちバンク205を周知のパターニン
グ手法、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて形成
し、このバンク205によって各透明電極202の間を
埋めた。これにより、コントラストの向上、発光材料の
混色の防止、画素と画素との間からの光漏れ等を防止す
ることができる。バンク205の材料としては、EL材
料の溶媒に対して耐久性を有するものであれば特に制限
はないが、フロロカーボンガスプラズマ処理によりフッ
素樹脂化できるもの、例えば、アクリル樹脂、エポキシ
樹脂、感光性ポリイミド等の有機材料が好ましい。
【0254】次に、正孔注入層用インクを塗布する直前
に、基板204に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズ
マの連続プラズマ処理を行う(工程P53)。これによ
り、ポリイミド表面は撥水化され、ITO表面は親水化
され、インクジェット液滴を微細にパターニングするた
めの基板側の濡れ性の制御ができる。プラズマを発生す
る装置としては、真空中でプラズマを発生する装置であ
っても、大気中でプラズマを発生する装置であってもよ
い。
【0255】次に、工程P54及び図24(a)に示す
ように、正孔注入層用インクを図8に示すインクジェッ
ト手段16のインクジェットヘッド22から吐出し、各
画素電極202の上にパターニング塗布を行う。具体的
なインクジェットヘッドの制御方法は前述の方法を用い
ることができる。その塗布後、真空(例えば、1tor
r)中、室温、20分という条件で溶媒を除去し(工程
P55)、その後、大気中、20℃(例えば、ホットプ
レート上)、10分の熱処理により、発光層用インクと
相溶しない正孔注入層220を形成する(工程P5
6)。膜厚は40nm程度とする。
【0256】次に、工程P57及び図24(b)に示す
ように、各フィルタエレメント領域内の正孔注入層22
0の上にインクジェット手法を用いてR発光層用インク
及びG発光層用インクを塗布する。ここでも、各発光層
用インクは、図8に示すインクジェット手段16のイン
クジェットヘッド22から吐出し、さらにインクジェッ
トヘッドの制御方法としては前述の方法を用いることが
できる。インクジェット方式によれば、微細なパターニ
ングを簡便に且つ短時間に行うことができる。また、イ
ンク組成物の固形分濃度及び吐出量を変えることにより
膜厚を変えることが可能である。
【0257】発光層用インクの塗布後、真空(例えば、
1torr)中、室温、20分等という条件で溶媒を除
去し(工程P58)、続けて窒素雰囲気中、150℃、
4時間程度の熱処理により共役化させてR色発光層20
3R及びG色発光層203Gを形成する(工程P5
9)。膜厚は50nm程度とする。熱処理により共役化
した発光層は溶媒に不溶である。
【0258】なお、発光層を形成する前に正孔注入層2
20に酸素ガスとフロロカーボンガスプラズマの連続プ
ラズマ処理を行ってもよい。これにより、正孔注入層2
20上にフッ素化物層が形成され、イオン化ポテンシャ
ルが高くなることにより正孔注入効率が増し、発光効率
の高い有機EL発光装置を提供することができる。
【0259】次に、工程P60及び図24(c)に示す
ように、B色発光層203Bを各表示ドット内のR色発
光層203R、G色発光層203G及び正孔注入層22
0の上に重ねて形成する。これにより、R、G、Bの3
原色を形成するのみならず、R色発光層203R及びG
色発光層203Gとバンク205との段差を埋めて平坦
化することができる。これにより、上下電極間のショー
トを確実に防ぐことができる。B色発光層203Bの膜
厚を調整することで、B色発光層203BはR色発光層
203R及びG色発光層203Gとの積層構造におい
て、電子注入輸送層として作用してB色には発光しな
い。
【0260】以上のようなB色発光層203Bの形成方
法としては、例えば、湿式法として一般的なスピンコー
ト法を用いてもよく、R色発光層203R及びG色発光
層203Gの形成法と同様のインクジェット法を用いて
もよい。その後、工程P61及び図24(d)に示すよ
うに、対向電極213を形成することにより、目標とす
るEL発光装置201を製造することができる。対向電
極213はそれが面電極である場合には、例えば、M
g,Ag,Al,Li等を材料として、蒸着法、スパッ
タ法等の成膜法を用いて形成することができる。また、
対向電極213がストライプ状電極である場合には、成
膜された電極層をフォトリソグラフィ法等のパターニン
グ手法を用いて形成することができる。
【0261】以上に説明したEL発光装置の製造方法及
び製造装置によれば、インクジェットヘッドの制御方法
として、前述の制御方法を用いることができる。このた
め、仮に複数のノズル27間においてインク吐出量にバ
ラツキが存在する場合でも、複数の表示ドット間で膜厚
にバラツキが生じることを防止でき、それ故、EL発光
装置の発光面の発光分布特性を平面的に均一にすること
ができる。このことは、図24(d)に示すEL発光装
置201において、色むらのない鮮明なカラー表示が得
られるということを意味する。
【0262】また、本発明のEL発光装置の製造方法及
び製造装置では、図8に示すインクジェット手段16を
用いることによりプリントヘッド22aを用いたインク
吐出によってR、G、Bの各色表示ドットを形成するの
で、フォトリソグラフィ法を用いる方法のような複雑な
工程を経る必要もなく、また、材料を浪費することもな
い。
【0263】また、例えば、以上に説明した場合では、
図5(a)に示すようにマザー基板12の中に複数列の
カラーフィルタ形成領域11が構成され、それらのカラ
ーフィルタ形成領域11よりも小さいインクジェットヘ
ッド22を用いて、各カラーフィルタ形成領域11内に
フィルタエレメント3を形成する場合を例示したが、1
個のカラーフィルタ形成領域11の一辺よりも長く、し
かしマザー基板12の一辺よりは短い長さのノズル列2
8を用いて1個のマザー基板12内にフィルタエレメン
ト3を形成してもよい。
【0264】また、マザー基板12の中に複数列のカラ
ーフィルタ形成領域11が構成される場合を例示した
が、マザー基板12の中に1列のカラーフィルタ形成領
域11が構成される場合であってもよい。また、マザー
基板12とほぼ同じ大きさの又はそれよりもかなり小さ
い1個のカラーフィルタ形成領域11だけがそのマザー
基板12の中に構成される場合であってもよい。
【0265】また、図8及び図9に示すインクジェット
手段16においては、プリントヘッド22aをX方向へ
移動させて基板12を主走査し、基板12を副走査駆動
手段21によってY方向へ移動させることによりプリン
トヘッド22aによって基板12を副走査することにし
たが、これとは逆に、基板12のY方向への移動によっ
て主走査を実行し、インクジェットヘッド22のX方向
への移動によって副走査させてもよい。
【0266】また、上記では、圧電素子の撓み変形を利
用してインクを吐出する構造のインクジェットヘッドを
用いたが、他の任意の構造のインクジェットヘッドを用
いてもよい。
【0267】本実施形態においては、カラーフィルタの
製造方法及び製造装置、並びにEL発光装置の製造方法
及び製造装置を例として説明してきたが、本発明はこれ
らに限定されることなく基材上に微細パターニングを施
す工業技術全般に用いることが可能である。例えば、各
種半導体素子(例えば、薄膜トランジスタ、薄膜ダイオ
ード等)、配線パターン、及び絶縁膜の形成等がその利
用範囲の一例として考えられる。
【0268】また、吐出物としては、形成する要素に応
じて種々選択可能であり、例えば、上記したインク、E
L発光材料の他にも、シリカガラス前駆体、金属化合物
等といった導電性材料、誘電体材料、又は半導体材料等
がその一例として考えられる。
【0269】また、本実施の形態においては、他の構成
要素との明確化のため「インクジェットヘッド」と呼称
したが、このインクジェットヘッドから吐出される吐出
物はインクには限定されず、例えば、前述のEL発光材
料、シリカガラス前駆体、金属化合物等といった導電性
材料、誘電体材料、又は半導体材料等様々であることは
いうまでもない。
【0270】(成膜方法及び成膜装置の実施形態)本発
明に係る成膜装置は、図8に示したインクジェット手段
16を用いて構成できる。また、そのインクジェット手
段16で用いるインクジェットヘッド22としては、図
1、図2、図3、図4、図10、図11、図12、図1
3、図14、図15、図16、又は図19に示したイン
クジェットヘッドを用いることができる。
【0271】但し、これらのインクジェットヘッド22
等のノズル27から吐出するインクは、本実施形態の場
合は、膜材料である。この膜材料は、基板上に形成した
い膜の種類に応じて適宜に選定される。また、膜の模
様、すなわちパターンは、インクジェットヘッド22が
基板を主走査及び副走査する間に膜材料を吐出するノズ
ル27を適宜に制御することにより自由に選定できる。
【0272】また、本発明に係る成膜方法は、図8に示
すインクジェット手段16を図17に示す制御回路を用
いて、図18に示すような制御プログラムに従って実現
することができる。但し、この場合でも、インクジェッ
トヘッド22から吐出するインクは、基板上に形成した
い膜の種類に応じて選定された膜材料である。
【0273】(電子機器の実施形態)以下に、本発明に
係る電気光学装置として液晶表示装置を用いた電子機器
の例を示す。
【0274】(1)ディジタルスチルカメラ 本発明の第4の実施の形態に係る液晶表示装置1100
をファインダに用いたディジタルスチルカメラについて
説明する。図27は、このディジタルスチルカメラの構
成を示す斜視図であり、さらに外部機器との接続につい
ても簡易的に示すものである。
【0275】通常のカメラは、被写体の光像によってフ
ィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ2
000は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Dev
ice)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生
成するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ2
000におけるケース2202の背面(図27において
は前面側)には、上述した液晶表示装置1100の液晶
パネルが設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて、
表示を行う構成となっている。このため、液晶表示装置
1100は、被写体を表示するファインダとして機能す
る。また、ケース2202の前面側(図27においては
裏面側)には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユ
ニット2204が設けられている。
【0276】ここで、撮影者が液晶表示装置1100に
表示された被写体像を確認して、シャッタボタン220
6を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号
が、回路基板2208のメモリに転送・格納される。ま
た、このディジタルスチルカメラ2000にあっては、
ケース2202の側面に、ビデオ信号出力端子2212
と、データ通信用の入出力端子2214とが設けられて
いる。そして、図27に示されるように必要に応じて、
前者のビデオ信号出力端子2212にはテレビモニタ2
300が接続され、また、後者のデータ通信用の入出力
端子2214にはパーソナルコンピュータ2400が接
続される。さらに、所定の操作によって、回路基板22
08のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ2
300や、パーソナルコンピュータ2400に出力され
る構成となっている。
【0277】(2)携帯電話、その他の電子機器 図28(A)、(B)、および(C)は、本発明に係る
電気光学装置として液晶表示装置を用いた、他の電子機
器の例を示す外観図である。図28(A)は、携帯電話
機3000であり、その前面上方に液晶表示装置110
0を備えている。図28(B)は、腕時計4000であ
り、本体の前面中央に液晶表示装置1100を用いた表
示部が設けられている。図28(C)は、携帯情報機器
5000であり、液晶表示装置1100からなる表示部
と入力部5100とを備えている。
【0278】これらの電子機器は、液晶表示装置110
0の他に、図示しないが、表示情報出力源、表示情報処
理回路、クロック発生回路などの様々な回路や、それら
の回路に電力を供給する電源回路などからなる表示信号
生成部を含んで構成される。表示部には、例えば携帯情
報機器5000の場合にあっては入力部5100から入
力された情報等に基づき表示信号生成部によって生成さ
れた表示信号が供給されることによって表示画像が形成
される。
【0279】本発明に係る液晶表示装置1100が組み
込まれる電子機器としては、ディジタルスチルカメラ、
携帯電話機、腕時計、および携帯情報機器に限らず、電
子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディ
スクプレーヤ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応
のパーソナルコンピュータ(PC)およびエンジニアリ
ング・ワークステーション(EWS)、ノート型パーソ
ナルコンピュータ、ワードプロセッサ、テレビ、ビュー
ファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコー
ダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装
置、タッチパネルを備えた装置、時計など様々な電子機
器が考えられる。
【0280】(その他の実施形態)本発明に係る成膜方
法及び成膜装置は、液晶装置及びEL装置等といった電
気光学装置に限られず、基板上にカラーフィルタ、金属
配線等といった各種の膜を形成する必要のある、あらゆ
る電気光学装置に適用することができる。例えば、無機
エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ
装置(PDP/Plasma Display)、電気泳動ディスプレ
イ装置(EPD/Electrophoretic Display)、フィー
ルド・エミッション・ディスプレイ装置(FED/Fiel
d Emission Display/電界放出表示装置)等といった電
気光学装置に対して本発明を適用することができる。
【0281】また、例えば、本発明を用いて、基板上又
は基板に設けられた薄膜上に金属配線を形成することも
可能である。
【0282】また、図21に示した液晶表示装置は単純
マトリクス方式の液晶表示装置であるが、本発明は、T
FD(Thin Film Diode)等といった2端子型スイッチ
ング素子をアクティブ素子として用いる構造のアクティ
ブマトリクス方式の液晶表示装置や、TFT(Thin Fil
m Transistor)等といった3端子型スイッチング素子を
アクティブ素子として用いる構造のアクティブマトリク
ス方式の液晶表示装置等にも適用できる。
【0283】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、プリントヘッドの走査時、インクジェットヘッドの
構成要素である全てのノズルが画素の形成される領域上
を正確に通過するようにできる。それ故、描画効率が高
く、かつ適切な位置でインクが吐出されるようにインク
ジェットヘッドを正確に移動させて対象物を走査するこ
とができる。
【0284】さらに、画素ごとの色のバラツキを防止し
て、カラーフィルタの光透過特性、液晶表示装置のカラ
ー表示特性、EL発光層の発光特性等のような光学部材
の光学特性を平面的に均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーフィルタの製造方法の一実
施形態における主要工程を示す平面図である。
【図2】本発明に係るカラーフィルタの製造方法の他の
実施形態であて、インクジェットヘッド22をヘッド改
行方向Yに対して角度θの傾斜を設けて配列した場合の
実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明に係るカラーフィルタの製造装置で用い
るプリントヘッドの一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るカラーフィルタの製造装置で用い
るプリントヘッドの他の例を示す平面図である。
【図5】本発明に係るカラーフィルタの製造方法及びそ
の製造装置によって得られるカラーフィルタの平面形状
を示す平面図であり、特に、(a)はカラーフィルタに
切り出す前のマザーボード全体を示し、(b)は切り出
された1個のカラーフィルタを示す。
【図6】本発明に係るカラーフィルタの製造方法の主要
工程をカラーフィルタの断面構造の変化によって示して
おり、断面構造を示す各図は図5(b)におけるVII
−VII線に従ったカラーフィルタの断面構造の変化を
示している。特に、(a)はフィルタ材料が吐出される
前の状態を示し、(b)はフィルタ材料が吐出された直
後の状態を示し、(c)はフィルタエレメントが配設さ
れた状態を示し、(d)はさらに保護膜を形成した状態
を示している。
【図7】カラーフィルタにおけるR(赤)、G(緑)及
びB(青)の3色の表示ドットの配列例を示す平面図で
ある。
【図8】本発明に係るカラーフィルタの製造装置、液晶
表示装置の製造装置及びEL発光装置の製造装置といっ
た各製造装置の主要部分を構成するインクジェット手段
の一実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8に示す手段の主要部を拡大して示す斜視図
である。
【図10】図9に示す手段の主要部であるインクジェッ
トヘッドを拡大して示す斜視図である。
【図11】インクジェットヘッドの改変例を示す斜視図
である。
【図12】インクジェットヘッドの他の改変例を示す平
面図である。
【図13】インクジェットヘッドのさらに他の改変例を
示す平面図である。
【図14】インクジェットヘッドのさらに他の改変例を
示す平面図である。
【図15】インクジェットヘッドの内部構造の一例を示
す図であって、(a)は該内部構造を一部破断して示す
斜視図であり、(b)は(a)のJ−J線に従った断面
構造を示す断面図である。
【図16】インクジェットヘッドのさらに他の改変例を
示す平面図である。
【図17】図8に示すインクジェットヘッド手段に用い
られる電気制御系を示すブロック図である。
【図18】図17に示す制御系によって実行される制御
の流れを示すフローチャートである。
【図19】インクジェットヘッドのさらに他の改変例を
示す斜視図である。
【図20】本発明に係る液晶表示装置の製造方法の一実
施形態を示す工程図である。
【図21】本発明に係る液晶表示装置の製造方法によっ
て製造される液晶表示装置の一例を分解状態で示す斜視
図である。
【図22】図21におけるX−X線に従って液晶表示装
置の断面構造を示す断面図である。
【図23】本発明に係るEL発光装置の製造方法の一実
施形態を示す工程図である。
【図24】図23に示す工程図に対応するEL発光装置
の断面図である。
【図25】従来のカラーフィルタの製造方法の一例を示
す平面図である。
【図26】従来のカラーフィルタの特性を説明するため
の図である。
【図27】本発明の電子機器の実施形態の一例としての
デジタルスチルカメラを示す斜視図である。
【図28】(A)〜(C)は、本発明の電子機器の適用
例を示し、(A)は携帯電話機であり、(B)は腕時計
であり、(C)は携帯情報機器である。
【符号の説明】
1 カラーフィルタ 2 基板 3 フィルタエレメント 4 保護膜 6 隔壁 7 フィルタエレメント形成領域 11 カラーフィルタ形成領域 12 マザー基板 13 フィルタ材料 16 インクジェット手段 17 ヘッド位置制御手段 18 基板位置制御手段 19 主走査駆動手段 21 副走査駆動手段 22 インクジェットヘッド 22A インクジェットヘッド 22a プリントヘッド 26 ヘッドユニット 27 ノズル 28 ノズル列 39 インク加圧体 41 圧電素子 49 テーブル 76 キャッピング手段 77 クリーニング手段 78 電子天秤 81 ヘッド用カメラ 82 基板用カメラ 101 液晶表示装置 102 液晶パネル 107a,107b 基板 111a,111b 基材 114a,114b 電極 118 カラーフィルタ 201 EL発光装置 202 画素電極 203R,203G,203B 発光層 204 基板 205 バンク 213 対向電極 220 正孔注入層 D ノズルの配列ピッチ L 液晶 M フィルタ材料 P 副走査方向の移動ピッチ Q インク特性 W インクジェットヘッド端部で最近接する
ノズル同士の相互間隔 X ヘッド走査方向 Y 副走査方向 1100 液晶表示装置 2000 ディジタルスチルカメラ 2002 ケース 2204 光学ユニット 2206 シャッタボタン 2208 回路基板 2212 ビデオ信号出力端子 2214 データ通信用の入出力端子 2300 テレビモニタ 2400 パーソナルコンピュータ 3000 携帯電話機 4000 腕時計 5000 携帯情報機器 5100 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片上 悟 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 川瀬 智己 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FA04 FA10 FB01 2H048 BA64 BB02 BB24 BB37 BB42 2H091 FA02Y FC29 3K007 AB18 DB03 FA01 (54)【発明の名称】 カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶表示装置の製造方法及び製造装置、EL発光層配 設基板の製造方法及び製造装置、EL発光装置の製造方法及び製造装置、成膜方法及び成膜装 置、電気光学装置及びその製造方法並びに電子機器

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルタの製造方法において、 複数のノズルが所定のピッチで配列された複数のヘッド
    を、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査する工程
    と、 前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定の
    移動ピッチで移動させて前記基板を副走査する工程と、 前記複数のノズルからフィルタ材料を前記基板上のフィ
    ルタエレメント形成領域に吐出する工程と、を備え、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD (但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P=nD (但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記基板上
    の前記フィルタエレメント形成領域に前記フィルタ材料
    を吐出しないように構成したことを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    おいて、 前記フィルタ材料を複数色のインクから構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数色のうちの一部を吐出することを特徴とす
    るカラーフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    おいて、 前記フィルタ材料を複数色のインクから構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数色のそれぞれを吐出することを特徴とする
    カラーフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 カラーフィルタの製造装置において、 液滴状のフィルタ材料を吐出する複数のノズルと、 前記複数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した
    複数のヘッドと、 前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる主走査駆動手
    段と、 前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行
    方向に所定の移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動
    手段と、を有し、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満たし、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満たすことを特徴とするカラーフィ
    ルタの製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造装置。
  8. 【請求項8】 カラーフィルタを形成する工程を備えた
    液晶表示装置の製造方法であって、 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のカラーフ
    ィルタの製造方法によってカラーフィルタを形成するこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 カラーフィルタを備えた液晶表示装置を
    製造する液晶表示装置の製造装置であって、 請求項6又は請求項7に記載のカラーフィルタの製造装
    置を備えてなることを特徴とする液晶表示装置の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 EL発光層配設基板の製造方法におい
    て、 複数のノズルが所定のピッチで配列された複数のヘッド
    を、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査する工程
    と、 前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定の
    移動ピッチで移動させて前記基板を副走査する工程と、 前記複数のノズルからEL発光材料を前記基板上のEL
    発光層形成領域に吐出する工程と、を備え、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、前記ヘッドの副走査移動ピ
    ッチ(P)および前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)
    は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするEL発光
    層配設基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするEL発光
    層配設基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は請求項11において、 前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記基板上
    の前記EL発光層形成領域に前記EL発光材料を吐出し
    ないように構成したことを特徴とするEL発光層配設基
    板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項10から請求項12のいずれか
    1つにおいて、 前記EL発光材料を複数色の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数色のうちの一部を吐出することを特徴とす
    るEL発光層配設基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10から請求項12のいずれか
    1つにおいて、 前記EL発光材料を複数色の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数色のそれぞれを吐出することを特徴とする
    EL発光層配設基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 EL発光層配設基板の製造装置におい
    て、 液滴状のEL発光材料を吐出する複数のノズルと、 前記複数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した
    複数のヘッドと、 前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる主走査駆動手
    段と、 前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行
    方向に所定の移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動
    手段と、を有し、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするEL発光
    層配設基板の製造装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするEL発光
    層配設基板の製造装置。
  17. 【請求項17】 EL発光層を形成する工程を備えたE
    L発光装置の製造方法であって、請求項10から請求項
    14のいずれか1つに記載のEL発光層配設基板の製造
    方法によってEL発光層を形成することを特徴とするE
    L発光装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 EL発光層配設基板を備えたEL発光
    装置を製造するEL発光装置の製造装置であって、請求
    項15又は請求16に記載のEL発光層配設基板の製造
    装置を備えてなることを特徴とするEL発光装置の製造
    装置。
  19. 【請求項19】 ヘッド走査方法において、 複数のノズルが所定のピッチで配列された複数のヘッド
    を、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査する工程
    と、 前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定の
    移動ピッチで移動させて前記基板を副走査する工程と、 前記複数のノズルから吐出材料を前記基板に吐出する工
    程と、を備え、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするヘッド走
    査方法。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするヘッド走
    査方法。
  21. 【請求項21】 請求項19又は請求項20において、 前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記基板上
    の吐出物付着領域に前記吐出材料を吐出しないように構
    成したことを特徴とするヘッド走査方法。
  22. 【請求項22】 請求項19から請求項21のいずれか
    1つにおいて、 前記吐出材料を複数種の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数種のうちの一部を吐出することを特徴とす
    るヘッド走査方法。
  23. 【請求項23】 請求項19から請求項21のいずれか
    1つにおいて、 前記吐出材料を複数種の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数種のそれぞれの材料を吐出することを特徴
    とするヘッド走査方法。
  24. 【請求項24】 ヘッド走査装置において、 液滴状の吐出材料を吐出する複数のノズルと、 複数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した複数
    のヘッドと、 前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる主走査駆動手
    段と、 前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行
    方向に所定の移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動
    手段と、を有し、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W=mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P=nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするヘッド走
    査装置。
  25. 【請求項25】 請求項24において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W=mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を実質的に満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P=nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を実質的に満足することを特徴とするヘッド走
    査装置。
  26. 【請求項26】 成膜方法において、 複数のノズルが所定のピッチで配列された複数のヘッド
    を、ヘッド走査方向に移動させて基板を主走査する工程
    と、 前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行方向に所定の
    移動ピッチで移動させて前記基板を副走査する工程と、 前記複数のノズルから膜材料を前記基板上の膜形成領域
    に吐出する工程と、を備え、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W≒mD (但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P≒nD (但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする成膜方法。
  27. 【請求項27】 請求項26において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W≒mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P≒nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする成膜方法。
  28. 【請求項28】 請求項26又は請求項27において、 前記ヘッドの端部に位置する前記ノズルは、前記基板上
    の膜形成領域に前記膜材料を吐出しないように構成した
    ことを特徴とする成膜方法。
  29. 【請求項29】 請求項26から請求項28のいずれか
    1つにおいて、 前記膜材料を複数種の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数種のうちの一部を吐出することを特徴とす
    る成膜方法。
  30. 【請求項30】 請求項26から請求項28のいずれか
    1つにおいて、 前記膜材料を複数種の材料から構成し、 前記複数のヘッドのそれぞれに含まれる前記複数のノズ
    ルが前記複数種のそれぞれの材料を吐出することを特徴
    とする成膜方法。
  31. 【請求項31】 成膜装置において、 液滴状の膜材料を吐出する複数のノズルと、 前記複数のノズルを一定の配列ピッチ(D)で配列した
    複数のヘッドと、 前記ヘッドをヘッド走査方向に移動させる主走査駆動手
    段と、 前記ヘッドを前記ヘッド走査方向に交差するヘッド改行
    方向に所定の移動ピッチ(P)で移動させる副走査駆動
    手段と、を有し、 前記複数のヘッドのうち隣り合うヘッドのそれぞれの最
    端部に位置する前記ノズル同士の相互間隔(W)および
    前記ノズルの一定の配列ピッチ(D)は、 W≒mD(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、 前記ヘッドの副走査移動ピッチ(P)および前記ノズル
    の一定の配列ピッチ(D)は、 P≒nD(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする成膜装置。
  32. 【請求項32】 請求項31において、 前記ヘッドを前記ヘッド改行方向に対して0°<θ<1
    80°の角度で配列し、 前記隣り合うヘッドのそれぞれの最端部に位置する前記
    ノズル同士の相互間隔(W)および前記ノズルの前記ヘ
    ッド改行方向の配列ピッチ(Dcosθ)は、 W≒mDcosθ(但し、mは2以上の整数) の関係式を満足し、 前記ヘッドの前記ヘッド改行方向の副走査移動ピッチ
    (P)および前記ノズルの前記ヘッド改行方向の配列ピ
    ッチ(Dcosθ)は、 P≒nDcosθ(但し、nは1以上の整数) の関係式を満足することを特徴とする成膜装置。
  33. 【請求項33】 請求項26に記載の成膜方法を用いる
    ことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の電気光学装置の製
    造方法によって製造されたことを特徴とする電気光学装
    置。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の電気光学装置を含
    むことを特徴とする電子機器。
  36. 【請求項36】 請求項8に記載の液晶表示装置の製造
    方法によって製造された液晶表示装置を含むことを特徴
    とする電子機器。
  37. 【請求項37】 請求項17に記載のEL発光装置の製
    造方法によって製造されたEL発光装置を含むことを特
    徴とする電子機器。
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