JP2003082093A - ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の製造方法 - Google Patents
ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の製造方法Info
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- JP2003082093A JP2003082093A JP2001271536A JP2001271536A JP2003082093A JP 2003082093 A JP2003082093 A JP 2003082093A JP 2001271536 A JP2001271536 A JP 2001271536A JP 2001271536 A JP2001271536 A JP 2001271536A JP 2003082093 A JP2003082093 A JP 2003082093A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類
を、特殊な装置を用いることなしで、しかも分子量を低
下させることなく製造する方法を提供する。 【解決手段】溶媒中、ラジカル開始剤の存在下、一般式
(1) (式中、nは1乃至2を表す。)で示される繰返し構造
を有するポリ(フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化
合物を作用させることを特徴とする、一般式(2) (式中、nは前記と同じ意味を有し、mはn以下の正の
数を表す。)で示される繰返し構造を有するポリ(ブロ
モメチルフェニレンオキシド)類の製造方法。
を、特殊な装置を用いることなしで、しかも分子量を低
下させることなく製造する方法を提供する。 【解決手段】溶媒中、ラジカル開始剤の存在下、一般式
(1) (式中、nは1乃至2を表す。)で示される繰返し構造
を有するポリ(フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化
合物を作用させることを特徴とする、一般式(2) (式中、nは前記と同じ意味を有し、mはn以下の正の
数を表す。)で示される繰返し構造を有するポリ(ブロ
モメチルフェニレンオキシド)類の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ(ブロモメチ
ルフェニレンオキシド)類の製造方法に関し、詳しくは
ラジカル開始剤の存在下、N−ブロモ化合物を用いてポ
リ(メチル置換フェニレンオキシド)類のメチル基をブ
ロモ化することを特徴とするポリ(ブロモメチルフェニ
レンオキシド)類の製造方法に関するものである。
ルフェニレンオキシド)類の製造方法に関し、詳しくは
ラジカル開始剤の存在下、N−ブロモ化合物を用いてポ
リ(メチル置換フェニレンオキシド)類のメチル基をブ
ロモ化することを特徴とするポリ(ブロモメチルフェニ
レンオキシド)類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族系高分子化合物のブロモ化物は、
置換基としてのブロムが他の多種多様な置換基に比較的
容易に変換し得ることなどから、中間体、例えばイオン
交換樹脂、難燃剤、イオン伝導性ポリマー、電気伝導性
ポリマー、絶縁材料などの中間体として有用である。そ
の製造方法として、例えば、ポリ(ブロモメチルフェニ
レンオキシド)類は、ポリ(メチル置換フェニレンオキ
シド)類を紫外線照射下、N−ブロモコハク酸イミドな
どのN−ブロモ化合物を用いて、ポリ(メチル置換フェ
ニレンオキシド)類のメチル基をラジカル的にブロモ化
する方法がが提案されている(I.Cabasso et al, J. App
l. Polym. Sci., 1974, 18, 1969.)。
置換基としてのブロムが他の多種多様な置換基に比較的
容易に変換し得ることなどから、中間体、例えばイオン
交換樹脂、難燃剤、イオン伝導性ポリマー、電気伝導性
ポリマー、絶縁材料などの中間体として有用である。そ
の製造方法として、例えば、ポリ(ブロモメチルフェニ
レンオキシド)類は、ポリ(メチル置換フェニレンオキ
シド)類を紫外線照射下、N−ブロモコハク酸イミドな
どのN−ブロモ化合物を用いて、ポリ(メチル置換フェ
ニレンオキシド)類のメチル基をラジカル的にブロモ化
する方法がが提案されている(I.Cabasso et al, J. App
l. Polym. Sci., 1974, 18, 1969.)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
照射下に実施する上記の方法は、紫外線発生装置という
特殊な装置必要とするという問題の他に分子量が低下す
る等の問題があった。
照射下に実施する上記の方法は、紫外線発生装置という
特殊な装置必要とするという問題の他に分子量が低下す
る等の問題があった。
【0004】本発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭
意検討を重ねた結果、ラジカル開始剤の存在下、ポリ
(メチル置換フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化合
物という特定のブロム化剤を作用させることにより、上
記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
意検討を重ねた結果、ラジカル開始剤の存在下、ポリ
(メチル置換フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化合
物という特定のブロム化剤を作用させることにより、上
記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、溶媒
中、ラジカル開始剤の存在下、一般式(1) (式中、nは1乃至2を表す。)で示される繰返し構造
を有するポリ(フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化
合物を作用させることを特徴とする、
中、ラジカル開始剤の存在下、一般式(1) (式中、nは1乃至2を表す。)で示される繰返し構造
を有するポリ(フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化
合物を作用させることを特徴とする、
【0006】一般式(2)
(式中、nは前記と同じ意味を有し、mはn以下の正の
数表す。)で示される繰返し構造を有するポリ(ブロモ
メチルフェニレンオキシド)類の工業的に優れた製造方
法を提供するものである。
数表す。)で示される繰返し構造を有するポリ(ブロモ
メチルフェニレンオキシド)類の工業的に優れた製造方
法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、前記一般式(1)で示される繰返し構造を有す
るポリ(フェニレンオキシド)類を原料とするものであ
り、nは1乃至2を表す。
本発明は、前記一般式(1)で示される繰返し構造を有す
るポリ(フェニレンオキシド)類を原料とするものであ
り、nは1乃至2を表す。
【0008】ここで、式(1)の繰返し構造としては、
例えば、2−メチル−1,4−フェニレンオキシド、
2,5−ジメチル−1,4−フェニレンオキシド、2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシドなどが挙げ
られる。なかでも、nが2であるものが好ましく使用さ
れる。かかる繰返し構造を有するポリ(フェニレンオキ
シド)類は、公知の方法、例えばメチルフェノール類、
ジメチルフェノール類の酸化重合により製造することが
できる。本発明に使用されるポリ(フェニレンオキシ
ド)類は、これらのフェノール類の単独重合体であって
も、これらのフェノール類の共重合体であっても、これ
らのフェノルー類から選ばれる少なくとも1種とこれら
以外のフェノール類との共重合体であっても良い。また
他のポリマー、例えばポリスチレン、ポリエーテルスル
ホン、ポリエーテルケトン等のポリマーとの縮合あるい
は連結剤を用いる反応により製造されたブロックポリマ
ーであることもできる。ポリ(フェニレンオキシド)類
は、分子量が103〜106程度のものが通常使用され
る。
例えば、2−メチル−1,4−フェニレンオキシド、
2,5−ジメチル−1,4−フェニレンオキシド、2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシドなどが挙げ
られる。なかでも、nが2であるものが好ましく使用さ
れる。かかる繰返し構造を有するポリ(フェニレンオキ
シド)類は、公知の方法、例えばメチルフェノール類、
ジメチルフェノール類の酸化重合により製造することが
できる。本発明に使用されるポリ(フェニレンオキシ
ド)類は、これらのフェノール類の単独重合体であって
も、これらのフェノール類の共重合体であっても、これ
らのフェノルー類から選ばれる少なくとも1種とこれら
以外のフェノール類との共重合体であっても良い。また
他のポリマー、例えばポリスチレン、ポリエーテルスル
ホン、ポリエーテルケトン等のポリマーとの縮合あるい
は連結剤を用いる反応により製造されたブロックポリマ
ーであることもできる。ポリ(フェニレンオキシド)類
は、分子量が103〜106程度のものが通常使用され
る。
【0009】また本発明に使用されるラジカル開始剤と
しては、例えば2,2'-アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等の
アゾ系化合物、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
m−クロロ過安息香酸、クメンヒドロペルオキシド、t
−ブチルヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキ
シド、t−ブチルペルオキシアセテート等の過酸化物な
どが挙げられる。中でも、2,2'-アゾビス(イソブチ
ロニトリル)、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニト
リル、過酸化ベンゾイル等が好ましく使用される。ラジ
カル開始剤は、ポリ(フェニレンオキシド)類の繰返し
構造(1)に対して、通常0.01〜0.5当量倍使用
される。
しては、例えば2,2'-アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等の
アゾ系化合物、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
m−クロロ過安息香酸、クメンヒドロペルオキシド、t
−ブチルヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキ
シド、t−ブチルペルオキシアセテート等の過酸化物な
どが挙げられる。中でも、2,2'-アゾビス(イソブチ
ロニトリル)、アゾビス−2,4−ジメチルバレロニト
リル、過酸化ベンゾイル等が好ましく使用される。ラジ
カル開始剤は、ポリ(フェニレンオキシド)類の繰返し
構造(1)に対して、通常0.01〜0.5当量倍使用
される。
【0010】ブロモ化剤としてのN−ブロモ化合物とし
ては、例えばN−ブロモコハク酸イミド、N−ブロモフ
タル酸イミド、N−ブロモアセトアミド等が挙げられ
る。なかでもN−ブロモコハク酸イミドが好ましく使用
される。N−ブロモ化合物は、ポリ(フェニレンオキシ
ド)類の繰返し構造(1)に対して、通常0.1〜3当
量使用される。N−ブロモ化合物の使用量を調整するこ
とにより、目的物のブロモ化度(mに相当)を任意に制
御し得る。
ては、例えばN−ブロモコハク酸イミド、N−ブロモフ
タル酸イミド、N−ブロモアセトアミド等が挙げられ
る。なかでもN−ブロモコハク酸イミドが好ましく使用
される。N−ブロモ化合物は、ポリ(フェニレンオキシ
ド)類の繰返し構造(1)に対して、通常0.1〜3当
量使用される。N−ブロモ化合物の使用量を調整するこ
とにより、目的物のブロモ化度(mに相当)を任意に制
御し得る。
【0011】本発明は、上記のようなN−ブロモ化合物
を、ラジカル開始剤の存在下にポリ(フェニレンオキシ
ド)類に作用させることを特徴とするものであるが、溶
媒中で通常実施される。かかる溶媒としては、例えばク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、こ
れら2種以上の混合溶媒などが挙げられる。溶媒の選択
においては、用いるポリ(フェニレンオキシド)類の溶
解度ができるだけ高いことが好ましい。溶媒は、ポリ
(フェニレンオキシド)類に対し、通常5〜100重量
倍程度使用される。またN−ブロモ化合物の作用温度
は、通常0〜150℃程度、好ましくは40〜120℃
程度である。
を、ラジカル開始剤の存在下にポリ(フェニレンオキシ
ド)類に作用させることを特徴とするものであるが、溶
媒中で通常実施される。かかる溶媒としては、例えばク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、こ
れら2種以上の混合溶媒などが挙げられる。溶媒の選択
においては、用いるポリ(フェニレンオキシド)類の溶
解度ができるだけ高いことが好ましい。溶媒は、ポリ
(フェニレンオキシド)類に対し、通常5〜100重量
倍程度使用される。またN−ブロモ化合物の作用温度
は、通常0〜150℃程度、好ましくは40〜120℃
程度である。
【0012】かくして目的とする一般式(2)の繰返し
構造を有するポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)
類が得られるが、その取り出し方法、精製方法として
は、公知の方法を採用し得る。例えば、反応混合物に、
貧溶媒を加えるなどしてブロモ化した芳香族系高分子化
合物を析出させ、濾別などにより目的物を取り出すこと
ができる。さらに、水洗や、良溶媒と貧溶媒を用いての
再沈殿精製などを行うことにより精製することもでき
る。またポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の
ブロモ化度は、NMR測定など、通常の手段で求めるこ
とができる。
構造を有するポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)
類が得られるが、その取り出し方法、精製方法として
は、公知の方法を採用し得る。例えば、反応混合物に、
貧溶媒を加えるなどしてブロモ化した芳香族系高分子化
合物を析出させ、濾別などにより目的物を取り出すこと
ができる。さらに、水洗や、良溶媒と貧溶媒を用いての
再沈殿精製などを行うことにより精製することもでき
る。またポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の
ブロモ化度は、NMR測定など、通常の手段で求めるこ
とができる。
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例により何ら限定されるもので
はない。尚、ブロモ化度は、1H−NMR測定の結果よ
り算出した。また数平均分子量(Mn)、重量平均分子
量(Mw)は、GPC(移動相:クロロホルム)より求
めポリスチレン換算で示した。
るが、本発明はこれらの例により何ら限定されるもので
はない。尚、ブロモ化度は、1H−NMR測定の結果よ
り算出した。また数平均分子量(Mn)、重量平均分子
量(Mw)は、GPC(移動相:クロロホルム)より求
めポリスチレン換算で示した。
【0013】実施例1
アルゴン雰囲気下、フラスコに、ポリ(2,6−ジメチ
ルフェニレンオキシド)(三菱瓦斯化学製、分子量(ポ
リスチレン換算):Mn=2.8×104、Mw=6.9×104)
14.6g(繰返し単位構造0.12mol)、四塩化炭素900gを入
れ、2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)2.0g(12mm
ol)、N-ブロモコハク酸イミド42.7g(0.24mol)を加え、
加熱還流下6時間攪拌した。放冷後、反応溶液を大量の
メタノールに注ぐことでポリマーを析出させ、濾別し、
粗ブロモ化物を得た。得られた粗ブロモ化物をクロロホ
ルムに溶解させ、メタノール再沈殿を行い、濾過、減圧
乾燥して、目的とするポリ(ブロモメチルフェニレンオ
キシド)類25.6gを得た。このもののブロモ化度は、
1.4であった。Mn、Mwを表1に示した。
ルフェニレンオキシド)(三菱瓦斯化学製、分子量(ポ
リスチレン換算):Mn=2.8×104、Mw=6.9×104)
14.6g(繰返し単位構造0.12mol)、四塩化炭素900gを入
れ、2,2'-アゾビス(イソブチロニトリル)2.0g(12mm
ol)、N-ブロモコハク酸イミド42.7g(0.24mol)を加え、
加熱還流下6時間攪拌した。放冷後、反応溶液を大量の
メタノールに注ぐことでポリマーを析出させ、濾別し、
粗ブロモ化物を得た。得られた粗ブロモ化物をクロロホ
ルムに溶解させ、メタノール再沈殿を行い、濾過、減圧
乾燥して、目的とするポリ(ブロモメチルフェニレンオ
キシド)類25.6gを得た。このもののブロモ化度は、
1.4であった。Mn、Mwを表1に示した。
【0014】1H−NMR(300MHz, CDCl3)
2.1 ppm s 面積比 1.8(-CH 3、 3×0.6)
4.3 ppm s 面積比 2.8 (-CH 2Br、 2×1.4)
6.5-6.7 ppm m 面積比 2.0 (Ar-H、 2)
【0015】実施例2
アルゴン雰囲気下、フラスコに、実施例1で用いたと同
じポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド 7.3g
(繰返し構造単位60mmol)、四塩化炭素300gを入れ、2,
2'-アゾビス(イソブチロニトリル)1.0g(6mmol)、N-
ブロモコハク酸イミド2.7g(15mmol)を加え、加熱還流下
6時間攪拌した。放冷後、実施例1と同様に後処理する
ことにより、目的とするポリ(ブロモメチルフェニレン
オキシド)類7.9gを得た。このもののブロモ化度は、
0.18であった。Mn、Mwを表1に示した。
じポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド 7.3g
(繰返し構造単位60mmol)、四塩化炭素300gを入れ、2,
2'-アゾビス(イソブチロニトリル)1.0g(6mmol)、N-
ブロモコハク酸イミド2.7g(15mmol)を加え、加熱還流下
6時間攪拌した。放冷後、実施例1と同様に後処理する
ことにより、目的とするポリ(ブロモメチルフェニレン
オキシド)類7.9gを得た。このもののブロモ化度は、
0.18であった。Mn、Mwを表1に示した。
【0016】1H−NMR(300MHz, CDCl3)
2.1 ppm s 面積比 5.5 (-CH 3、 3×1.82)
4.3 ppm s 面積比 0.4 (-CH 2Br 2×0.18)
6.5-6.7 ppm m 面積比 2.0 (Ar-H、 2)
【0017】比較例1
アルゴン雰囲気下、フラスコに実施例1で用いたと同じ
ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド 1.2g(繰
返し構造単位10mmol)、四塩化炭素150g、クロロホルム5
0g、N-ブロモコハク酸イミド4.6g(26mmol)を入れ、450
W高圧水銀ランプを照射しながら、加熱還流下6時間攪
拌した。放冷後、溶媒を減圧留去し、得られた粗ブロモ
化物をクロロホルムに溶解させ、メタノール再沈殿を行
い、濾過、減圧乾燥して、目的とするポリ(ブロモメチ
ルフェニレンオキシド)類2.2gを得た。(J. Appl. Poly
m. Sci., 1974, 18, 1969.記載の方法に準拠して実施し
た。))このもののブロモ化度は、1.55であった。
Mn、Mwを表1に示した。
ポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド 1.2g(繰
返し構造単位10mmol)、四塩化炭素150g、クロロホルム5
0g、N-ブロモコハク酸イミド4.6g(26mmol)を入れ、450
W高圧水銀ランプを照射しながら、加熱還流下6時間攪
拌した。放冷後、溶媒を減圧留去し、得られた粗ブロモ
化物をクロロホルムに溶解させ、メタノール再沈殿を行
い、濾過、減圧乾燥して、目的とするポリ(ブロモメチ
ルフェニレンオキシド)類2.2gを得た。(J. Appl. Poly
m. Sci., 1974, 18, 1969.記載の方法に準拠して実施し
た。))このもののブロモ化度は、1.55であった。
Mn、Mwを表1に示した。
【0018】1H−NMR(300MHz, CDCl3)
2.1 ppm s 面積比 1.4 (-CH 3、 3×0.45)
4.3 ppm s 面積比 3.1 (-CH 2Br 2×1.55)
6.5-6.7 ppm m 面積比 2.0 (Ar-H、 2)
【0019】
【表1】
比較例1の製造法では、分子量が大幅に減少しており、
解重合が示唆されるのに対し、本発明の製造法では、分
子量の減少が見られない。
解重合が示唆されるのに対し、本発明の製造法では、分
子量の減少が見られない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ポリ(ブロモメチルフ
ェニレンオキシド)類を、特殊な装置を用いることなし
で、しかも分子量を低下させることなく製造し得る。
ェニレンオキシド)類を、特殊な装置を用いることなし
で、しかも分子量を低下させることなく製造し得る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 八代 有弘
茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式
会社内
Fターム(参考) 4J005 AA26 BD04
Claims (4)
- 【請求項1】溶媒中、ラジカル開始剤の存在下、一般式
(1) (式中、nは1乃至2を表す。)で示される繰返し構造
を有するポリ(フェニレンオキシド)類にN−ブロモ化
合物を作用させることを特徴とする、一般式(2) (式中、nは前記と同じ意味を有し、mはn以下の正の
数を表す。)で示される繰返し構造を有するポリ(ブロ
モメチルフェニレンオキシド)類の製造方法。 - 【請求項2】繰返し構造が、nが2であり、メチル基の
少なくとも一方が酸素に対しオルソ位に置換しているこ
とを特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】N−ブロモ化合物がN−ブロモコハク酸イ
ミドであることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか
に記載の製造方法。 - 【請求項4】ラジカル開始剤が、2,2'-アゾビス(イ
ソブチロニトリル)であることを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001271536A JP2003082093A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001271536A JP2003082093A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003082093A true JP2003082093A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19097030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001271536A Pending JP2003082093A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | ポリ(ブロモメチルフェニレンオキシド)類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003082093A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006089575A1 (de) * | 2005-02-23 | 2006-08-31 | Röhm Gmbh | Fliessverhalten von polyphenylenoxidschmelzen während der verarbeitung ii |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001271536A patent/JP2003082093A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006089575A1 (de) * | 2005-02-23 | 2006-08-31 | Röhm Gmbh | Fliessverhalten von polyphenylenoxidschmelzen während der verarbeitung ii |
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