JP2003081743A - 化粧料含有シート - Google Patents

化粧料含有シート

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JP2003081743A
JP2003081743A JP2001278358A JP2001278358A JP2003081743A JP 2003081743 A JP2003081743 A JP 2003081743A JP 2001278358 A JP2001278358 A JP 2001278358A JP 2001278358 A JP2001278358 A JP 2001278358A JP 2003081743 A JP2003081743 A JP 2003081743A
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sheet
acid
cosmetic
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gel
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Yasutomo Hozumi
康友 穂積
Takeshi Onuki
毅 大貫
Yasushi Kakizawa
泰史 柿澤
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージを行ったときに充分な満足感が得
られ、また、皮膚に負担をかけずに、マッサージを行う
ことができる技術を提供する。 【解決手段】 シート1表面に、樹脂及び/またはゲル
形成高分子を用いて形成された凹凸(凸部2、2…)を
有する基材を備え、かつ、該基材が化粧料を含むことを
特徴とする化粧料含有シートを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状の基材が化
粧料を含む化粧料含有シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マッサージすると、皮膚の血行が
良好になり、美容、健康のために良いことが知られてい
る。しかしながら、手でマッサージを行っても充分な満
足感が得られない場合があったり、摩擦によってかえっ
て皮膚に負担がかかる場合がある。特に顔は目の周りな
どの皮膚の薄い敏感な部分があるため、負担がかかりや
すい。したがって、適度な使用感が得られるとともに、
皮膚に負担をかけずに適度な強さでマッサージを行うこ
とができ、美容、健康のために良好な技術が求められて
いた。一方、液体状などの化粧料は、手で顔などに塗布
するよりも、いわゆるコットン(カット綿)に含浸させ
てパッティングした方が、皮膚に化粧料が浸透しやす
く、皮膚に対する薬効成分などの効果をより高めること
ができることが知られている。しかしながら、コットン
に含浸させる作業が面倒であったり、皮膚にコットンを
叩きつけてマッサージするため、上述の様に皮膚に負担
をかけすぎない様にするための力の加減が難しい場合が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
てなされたもので、マッサージを行ったときに充分な満
足感が得られる技術を提供することを課題とする。ま
た、皮膚に負担をかけずに、マッサージを行うことがで
きる技術を提供することを課題とする。また、同時に液
体状の化粧料などを皮膚に充分に浸透させて、皮膚に対
する化粧料の薬効成分などの効果をより高めることがで
きる技術を提供することを課題とする。また、従来より
も化粧料をコットンに含浸させるなどの手間がかからな
い技術を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の化粧料含有シートは、シート表面に、樹脂
及び/またはゲル形成高分子を用いて形成された凹凸を
有する基材を備え、かつ、該基材が化粧料を含むことを
特徴とする。また、前記シート表面の凹凸において、凸
部の高さを1〜5mmとすると、充分なマッサージ効果
が得られ、好ましい。また、前記シート表面の凹凸がド
ット状であり、当該凹凸において、凸部が、当該シート
表面に0.5〜20個/cm2の割合で存在すると、充
分なマッサージ効果が得られ、好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、いくつかの実施形態例を示
して本発明について詳細に説明する。 (第1の実施形態例)図1(a)、図1(b)は本発明
の第1の実施形態例の化粧料含有シートに用いる基材を
示したものである。図1(a)は平面図、図1(b)は
図1(a)に示したA−Aにおける断面図である。図中
符号1はシートである。このシート1の一方の表面には
複数の円柱状の凸部2、2…が相互に間隔をあけて設け
られることにより、シート1の表面と、凸部2、2…か
らなるドット状の凹凸が形成されている。これら凸部
2、2…は樹脂、ゲル形成高分子の一方から形成されて
いる。あるいは樹脂からなる凸部2と、ゲル形成高分子
からなる凸部2とを組み合わせてシート1の表面上に共
存させた形態とすることもできる。樹脂からなる凸部2
と、ゲル形成高分子からなる凸部2を共存させる場合に
は、これらの割合は凸部2…の製造時に塗布する材料の
重量比において、樹脂/ゲル形成高分子=1/99〜8
0/20とすると好ましい。そして、この基材のシート
1に、液体状などの化粧料を含浸させたり、また、凸部
2にゲル形成高分子を用いた場合には、ゲル形成高分子
中に化粧料を配合することにより、基材が化粧料を含む
化粧料含有シートを構成することもできる。
【0006】この化粧料含有シートは、凹凸面を顔、
腕、足などに軽く押し当て動かすと、主に凸部2、2…
の先端に力が集中し、皮膚がマッサージされる。このと
き、同時にシート1に化粧料を含浸させた場合には化粧
料が染み出して皮膚に塗布されるとともに、マッサージ
効果によって皮膚が軟化し、化粧料が皮膚に浸透しやす
くなる。また、凸部2、2…を、化粧料を配合したゲル
形成高分子を用いて形成した場合には、マッサージする
うちに凸部2、2…が少しずつ削られるとともに、皮膚
に化粧料が塗布、浸透する。なお、本発明の化粧料含有
シートは、顔や、腕、足、その他の体の部分などの他、
頭皮などのマッサージに用いることもできる。この場合
は、育毛剤、発毛剤などを配合すると好ましい。
【0007】凸部2、2…の高さH1は1〜5mm、好
ましくは2〜3mmとされる。1mm未満ではマッサー
ジ効果が不充分となるおそれがある。5mmをこえる
と、特に樹脂製の場合は皮膚に負担を与えるおそれがあ
る。また、凸部2、2がシート1の表面から剥がれやす
くなるおそれもある。なお、顔などの敏感な部分に適用
する場合には1〜3mm程度が好ましい。
【0008】また、ドット状の凹凸において、凸部2、
2…の外径は平均0.5mm〜10mm、好ましくは1
〜8mmとされる。0.5mm未満では肌への刺激やマ
ッサージ効果が不充分であり、10mmをこえると使用
感が悪くなったり、やはりマッサージ効果が不充分にな
ったするおそれがある。そしてこの高さ、外径のサイズ
を満足する凸部2、2…が、シート1の表面の面積1c
2中に、0.5〜20個、好ましくは1〜15個配置
されていると好ましい。0.5個未満ではマッサージ効
果が不充分であり、20個をこえると凸部2、2どうし
の距離が近すぎてやはりマッサージ効果が不充分となる
おそれがある。なお、隣接する凸部2、2…の相互間の
距離は0.5〜30mm程度、好ましくは1〜20mm
程度が適当である。また、凸部2の形状は、マッサージ
効果が得られれば特に限定することはなく、円柱状に限
らず、直方体状などとすることもできる。
【0009】また、シート1の厚さは0.1〜20mm
程度、0.1〜10mm程度が好ましい。0.1mm未
満では強度が低下し、20mmをこえると、肌触りがご
わごわして好ましくない場合がある。
【0010】シート1としては、シート1に化粧料を含
浸させる場合には、例えば繊維集合体、多孔性弾性体な
どが好適に用いられる。また、シート1に化粧料を含浸
させない場合(凸部2、2…を化粧料を配合したゲル形
成高分子を用いて形成する場合)は、シート1として、
プラスチックフィルムなどの、液体などが含浸されない
ものを用いることもできる。繊維集合体とは、例えば織
布、編布、不織布などである。特に化粧料シートとして
好適であり、また簡便性、コストなどの点から、不織布
が好ましく、中でもスパンボンド不織布が好ましい。繊
維集合体を用いた場合のシート1の坪量は20〜120
g/m2、好ましくは30〜80g/m2とされる。20
g/m2未満ではシート強度が小さく、マッサージ時な
どに破れやすくなるおそれがある。120g/m2をこ
えると硬くなり、使用感が悪くなるおそれがある。
【0011】繊維集合体の材料は水に不溶性の素材であ
れば特に制限はない。例えばレーヨン、キュプラ、アセ
テート、ナイロン、ポリアミド、アクリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリ塩化
ビニルなどの半合成繊維あるいは合成繊維;綿、麻、ケ
ナフ、パルプ、絹、羊毛など天然繊維などが好ましい。
これらの中でも、レーヨン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リウレタンなどがマッサージ時の肌当たりや、化粧料の
含浸性がよく、好ましい。
【0012】多孔性弾性体は、いわゆるスポンジなどと
呼ばれる公知の弾性を持つ多孔性物質であれば特に限定
せずに用いることができる。例えば有機高分子骨格をも
つ合成樹脂系の発泡体や天然多孔質物質;側鎖に有機基
を持つ無機高分子骨格の発泡体などを挙げることができ
る。
【0013】有機高分子骨格を持つ合成樹脂の発泡体と
しては、例えば天然ゴム発泡体、合成ゴム発泡体、再生
セルロ−ス(ビスコース)発泡体、こんにゃく発泡体、
ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリプロピ
レン発泡体、ポリ酢酸ビニル発泡体、アクリル発泡体、
メラミン樹脂発泡体などが挙げられる。有機高分子骨格
をもつ天然多孔質物質としては、例えば海綿などが挙げ
られる。 側鎖に有機基を持つ無機高分子骨格の発泡体
としては、シリコーン発泡体などが挙げられる。これら
の発泡体の中でも再生セルロース発泡体、ポリエチレン
発泡体、ポリウレタン発泡体などが、多孔質弾性体自身
の加工性、適度な弾性を有するため、好ましい。なお、
シート1に化粧料を含浸させる割合などは、シート1や
化粧料の種類などによって適宜調整することができる。
【0014】凸部2、2…を構成するゲル形成高分子と
しては、例えば寒天、ゼラチン、カラギーナン、カルボ
キシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、キサンタンガム、アルギン酸塩、プルラ
ン、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース
誘導体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩などが用い
られる。特に適度な増粘性があり、使用感が良好である
ことから、寒天、ゼラチン、カラギーナン、カルボキシ
ビニルポリマー、ポリビニルアルコール、キタンサンガ
ム、アルギン酸塩、ヒロドキシエチルセルロース、セル
ロース誘導体などが好適である。これらは1種あるいは
2種以上混合して用いることができる。また、ゲル形成
高分子に化粧料を配合する場合の配合量などは、ゲル形
成高分子や化粧料の種類などによって適宜調整される。
【0015】凸部2、2…を構成する樹脂は、凸部2の
加工性の点から、熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、ア
クリル系、塩化ビニル系、ポリアクリル酸系、ポリアミ
ド系、ポリエチレン(低密度(LDPE)、高密度(H
DPE)等)系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポ
リ酢酸ビニル系、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)系、ポリビニルアルコール(PVA)系、ポリ塩化
ビニル(PVC)系、ナイロン系、などの各種の樹脂、
あるいはこれらの樹脂を変性した樹脂などを用いるとが
でき、肌当たり、使用感の点から、アクリル系、塩化ビ
ニル系、ポリアクリル酸系、ポリエステル系、ポリウレ
タン系、ポリ酢酸ビニル系、EVA系、ナイロン系など
が好ましい。また、いわゆるホットメルト系接着剤とし
て用いられているものも、加工性が良好であるため好ま
しい。ホットメルト系接着剤は、例えばポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、EVA
などを主成分とするものである。
【0016】本発明の化粧料含有シートにおいて、樹脂
からなる凸部2、2…を形成する場合には、例えばシー
ト1の表面に、スクリーン塗工、スプレー塗工などの公
知の方法により、凸部2、2…を形成することができ
る。例えば、スクリーン塗工においては、グラビアメッ
シュロールを用いてコーティング、あるいはスクロール
などを行う。ゲル形成高分子からなる凸部2、2…を形
成する場合には、例えばシート1の表面に、凸部2、2
…に対応する形状の溝が形成されたローラを用いてプレ
ス加工したり、メッシュネットを用いて凹凸加工した
り、スクリーン塗工、スプレー塗工などの公知の方法に
より形成することができる。
【0017】なお、凸部2、2…の形成時に樹脂あるい
はゲル形成高分子の粘度が高すぎると凸部2、2…がム
ラになり、製造中に凸部2、2…が欠落したりして、適
した凸部2、凸部2…が形成できない場合がある。ま
た、化粧料含有シートの使用中に凸部2、2…が欠落し
やすくなるおそれもある。粘度が低すぎると、凸部2、
2…が相互に接着して表面が平らになって凹凸が得られ
なかったり、シート1に染み込んで、凹凸が形成されな
い場合がある。
【0018】これらの粘度は、凸部2、2…形成時の樹
脂あるいはゲル形成高分子の温度を管理したり、樹脂あ
るいはゲル形成高分子を適当な溶剤に溶解した塗料とし
て用いるなどの方法により、調整することができる。
【0019】なお、凸部2、2…形成時に粘度調整した
樹脂、ゲル形成高分子、あるいはこれらの塗料がシート
1に染み込んで、凸部2、2…の形成を妨げることを抑
制するためには、凸部2、2…形成面と反対側にプラス
チックフィルムなどが積層されたシート1を用いると好
ましい場合もある。
【0020】基材のシート1、または凸部2、2…のい
ずれか一方あるいは両方に含有させる化粧料は、シート
1、または凸部2、2…の一方あるいは両方に含ませる
ことができるものであれば、液状、クリーム状、ワック
ス状、ジェル状など全ての形態のものを使用することが
できる。なお、シート1に含浸する場合は、ある程度粘
度の低い液状、あるいは液状に近い形態のものが好まし
い。化粧料は、例えば、通常化粧料に配合される成分を
適宜混合して、調整したものなどを用いることができ
る。具体的には、例えば界面活性剤などの洗浄剤成分、
油分、保湿剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、
紫外線吸収・散乱剤、アミノ酸類、水溶性高分子物質、
防腐剤、乳化剤、鉱物性粉体および/または粉末、高分
子粉体および/または粉末、無機塩、有機酸、香料、色
素、各種有効成分、薬理活性物質、生薬、酵素、水など
から、適宜選択した材料を混合して調整されるものであ
る。
【0021】以下、化粧料に配合可能なものを例示する
が、これら以外にも一般に化粧料に用いられているもの
を特に制限なく配合できることは言うまでもない。 ・洗浄剤成分 洗浄剤成分としては、被洗浄面の汚れを除去しうるもの
であれば、特に制限はなく、界面活性剤;アルコール
類;アルカリ剤(苛性ソーダ低級アルキルアミン等);
金属イオン封鎖剤(エデト酸ナトリウム、トリポリリン
酸ナトリウム等);溶剤(パラフィン類、石油ベンジ
ン、キシレン、n−ヘキサン等);浸透剤(ベンジルア
ルコール、アルキレングリコール炭酸エステル等);研
磨剤等の洗浄性を向上する成分などを用いることができ
る。この他、保護膜形性成分(シリコーン油、各種変性
シリコーン油、ワックス類);潤滑成分;粘度調整剤;
ハイドロトロープ剤;着色剤;酸化防止剤;防腐剤;殺
菌剤;消炎剤;薬効成分など、化粧料に使用可能なもの
で、洗浄剤成分の効果などに寄与するものなどを適宜用
いることができる。
【0022】界面活性剤としては、通常一般に用いられ
る、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カ
チオン性界面活性剤、および両性界面活性剤などを例示
することができる。アニオン性界面活性剤としては、硫
酸アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボ
ン酸塩、リン酸アルキル塩、リン酸アルキルポリオキシ
エチレン塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、ス
ルホコハク酸アルキル塩、アルケニルコハク酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩などを
挙げることができる。なお、これらアニオン性界面活性
剤の対イオン(陽イオン)は、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、アルカノールアミンイオン、ア
ンモニウムイオンなどである。
【0023】カチオン性界面活性剤としては、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ベンザルコニウム
塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニ
ウム塩などが挙げられる。なお、これら陽イオン性界面
活性剤の対イオン(陰イオン)は、ハロゲンイオンなど
である。
【0024】両性界面活性剤としては、アルキルカルボ
キシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒド
ロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミ
ダゾリニウムベタインなどが挙げられる。非イオン性界
面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸ショ糖エス
テル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキ
サイド、アミドアミンオキサイドあどが挙げられる。
【0025】・各種有効成分 有効成分としては、温感剤など、以下の様な各種のもの
を例示することができる。 ・・温感剤 温感剤としては、例えば、トウガラシエキス、トウガラ
シチンキ、カプサイシン、黄檗エキス、肉桂、ジンジャ
ーエキス、ショウキョウアルコールエキス、カンタリス
チンキ、ニコチン酸ベンジルエステル、ビタミンE、ボ
ルネオール、dl−カンフル、l−メントール、ハッカ
油、ユーカリ油、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコ
ールなどが挙げられる。これらの成分を添加すると、皮
膚に対する局所刺激を利用して血行を促進し、二次的な
温感を得ることが出来る。
【0026】・・冷感剤 例感剤としては、例えば、l−メントール(およびその
誘導体)、N−置換−p−メンタン−3−カルボクサイ
ド、3−置換−p−メンタン、2−又は3−置換−p−
メンタンジオール、トリアルキル置換シクロシクロヘキ
サンカルボキシアミド、イソプレゴール等を挙げること
ができる。これらを1種あるいは2種以上を混合して添
加すると、気化熱による冷却効果に加え、冷涼感を得る
ことが出来る。
【0027】・・末梢循環促進作用剤 末梢循環促進作用剤としては、例えば、酢酸トコフェロ
ールなどが挙げられる。 ・・消炎鎮痛・抗炎症成分 消炎鎮痛・抗炎症成分としては、例えば、サリチル酸、
ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェラミン、グ
リチルリチン酸アンモニウム、グリチルリチン酸ジカリ
ウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ステアリ
ル、β−グリチルレチン酸、アラントイン、アズレン、
ε−アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、パントテン
酸カルシウム、パントテン酸エチルエーテル、酢酸ヒド
ロコーチゾン、ノニル酸ワニルアミド、ジフェニルヒド
ラミン、インドメタシン、アルニカチンキ、甘草、黄
連、シコン、西洋ノコギリ草、ヒリハリ草、アロエ等が
挙げられる。
【0028】・・血行促進剤 血行促進剤としては、例えば、アセチルコリン、塩化カ
ルプロニウム、センブリエキス、トウガラシチンキ、ヒ
ノキチオール、セファランチン、ニコチン酸ベンジル、
ニンニクエキス、トウキエキス、ゲンチアナエキス、γ
−オリザノール、カンゾウ、ミノキシジル、センキュ
ウ、チクセツニンジン、オタネニンジン、ショウガ、ジ
オウ、アロエ、スピロノラクトン、ビタミンB6塩酸
塩、ビタミンEおよびその誘導体、D−カンフル、DL
−カンフル、DL−α−トコフェロール、ヨウ化ニンニ
クエキス、DL−α−トコフェロールリノレイン酸エス
テル、イノシトールヘキサニコチン酸エステル、ビタミ
ンE誘導体、デキストラン硫酸ナトリウム、ニコチン
酸、DL−α−トコフェロールニコチン酸エステル、ニ
コチン酸ブトキシエチル、ニコチン酸メチル、ノナン酸
バニリルアミド、コハク酸DL−α−トコフェロール、
酢酸DL−α−トコフェロール、カンタリスチンキ、シ
ョウキョウチンキなどが挙げられる。
【0029】・・収斂成分 収斂成分としては、タンニン含有成分が好ましく使用さ
れ、例えば、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロ
キシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸、クエン酸、乳酸、
オウバク末、ハマメリス、オドリコ草、白樺、ダイオウ
等が挙げられる。
【0030】・・発汗促進剤 発汗促進剤としては、好ましくは無機塩が用いられる。
例えば、焼石膏、塩化カルシウム、無水塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、無水塩化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、無水炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、ゼオライト、モンモリロナイト、スメクタ
イト、カオリン、タルク粘土鉱物、その他各種塩類等が
挙げられる。
【0031】・・細胞賦活剤 細胞賦活剤としては、パテントン酸及びその誘導体、感
光素301号、人参エキス、ビオチン、モノニトログア
ヤコール、アラントイン、ペンタデカン酸グリセリド等
が挙げられる。
【0032】・・殺菌・抗菌成分 殺菌・抗菌成分としては、ピロクトンオラミン、塩化ベ
ンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカルバン、
塩酸クロルヘキシジン、ジンクピリチオン、フェノー
ル、トリクロロカルバニリド、グルコン酸クロルヘキシ
ジン、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフ
ェノール、アラントイン、抗プラスミン剤(ε−アミノ
カプロン酸、トラネキサム酸)、ジヒドロコレステロー
ル、当帰エキス、カミツレ(アズレン含有)、ユーカリ
油などの製油類、ヒノキチオール等が挙げられる。
【0033】・・ニキビ薬 ニキビ薬としては、例えば、塩化ベンザルコニウム等の
殺菌剤;イオウ、レゾルシン等の角質溶解剤;アラント
イン等の消炎剤;等が挙げられる。 ・・制汗剤 制汗剤としては、収斂剤と同様のものを例示することが
できる。その他には、l−メントールなどを用いること
もできる。
【0034】・・美白成分 美白成分としては、従来公知のいずれの成分も使用でき
るが、例えば、メラニン産生を抑制するものとして、ハ
イドロキノン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸
エステル、コウジ酸、アルブチン、プラセンタエキス、
エラグ酸等が挙げられ、また、メラニンの分解として
は、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エ
ステルが挙げられ、さらに、メラニンの排泄としては、
例えば、プラセンタエキスが挙げられる。 ・・皮脂抑制剤、角質溶解剤 皮脂抑制剤、角質溶解剤としては、エストラジオール、
エストロン、エチニルエストラジオール、ビタミンB
6、イオウ、レゾルシン、塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、ハロカルバン、2,4,4−トリクロ
ロ−2−ヒドロキシフェノール、硫化セレン、ペンタデ
カン酸、ペンタデカン酸誘導体、各種ビタミン類等が挙
げられる。
【0035】・・育毛・増毛薬 育毛・増毛薬としては、既に養毛、育毛効果が認められ
ている、細胞賦活剤、血行促進剤、皮膚刺激剤、保湿
剤、抗炎症剤なる群から選ばれた少なくとも一種、より
好ましくは1種類以上の成分を使用するのが好ましい。
【0036】・・水虫薬 水虫薬としては、薬効成分であるキヌハダ(Callophyll
is flabellulata)水抽出液、硝酸ミコナゾール、その
他鎮痒剤である塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸ク
ロルフェラミン、カンファー等が使用されうる。
【0037】・・除毛剤 除毛剤としては、従来公知のケラチン蛋白還元性化合物
などを用いることが出来る。このケラチン還元性化合物
としては、チオグリコール酸及びその塩、そのグリセリ
ン誘導体並びにそれらの塩、システィンおよびその塩、
N−アシルシスティンおよびその塩、チオグリセリルア
ルキルエーテル及びその誘導体並びにそれらの塩、メル
カプトアルキルアミド及びその誘導体並びにそれらの塩
等があげられる。また、アルカリ剤(pH9〜13)、
pH調整剤や、直鎖状又は分岐状のアルコール、ジオー
ル、トリオールなどを併用すると好ましい。
【0038】・・保湿剤 保湿剤としては、尿素、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタンジ
オール、グリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、
マンニトール、トレハロース等の多価アルコール類や、
アミノ酸類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNM
F成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多糖類、コン
ドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質、トリメチルグリ
シン、グリコール酸、αヒドロキシ酸、βヒドロキシ酸
等を例示することができる。これらの中でも、アミノ酸
類が多く用いられ、グリシン、アラニン、バリン、ロイ
シン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファ
ン、シスチン、システィン、メチオニン、プロリン、ヒ
ドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ア
ルギニン、ヒスチジン、リジンおよびその誘導体等を例
示することができる。
【0039】・油分 油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、パー
ム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシー
ド油、アボガド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等
の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウ
バロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然およ
び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類;ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデ
シル、コレステロールオレート等のエステル類;等を例
示することができる。
【0040】・酸化防止剤 酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブ
チルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸とその塩類
等を用いることができる。キレート剤としては、エデト
酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸とその塩類、
ピロリン酸とその塩類、ヘキサメタリン酸とその塩類、
グルコン酸とその塩類等を用いることができる。
【0041】・pH調整剤 pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホ
ウ砂、リン酸水素カリウム等を用いることができる。 ・紫外線吸収・散乱剤 紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベ
ンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメー
ト、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することが
できる。
【0042】・防腐剤 防腐剤としては、アミノエチルスルホン酸、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、安息香酸ベンジル、アンソッコ
ウ、液状フェノール、エタノール、エデト酸ナトリウ
ム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、乾燥硫酸ナトリウム、カンテン、
dl−カンフル、強力サンプレザーN(商品名:三栄源
エフ.エフ.アイ.社製)、クエン酸、クエン酸ナトリ
ウム、クロロクレゾール、クロロブタノール、ゲンチジ
ン酸エタノールアミド、サリチル酸、サリチル酸ナトリ
ウム、ジブチルヒドロキシトルエン、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、セイセプト(商品名:
成和化成社製)、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、窒
素、チモール、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、2−ナフトール、ヒノキチオール、白糖、ハチミ
ツ、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香
酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキ
シ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラ
オキシ安息香酸メチル、パラホルムアルデヒド、フェニ
ルエチルアルコール、フェノール、プロキセルGXL
(商品名:ゼネカ社製)、ベンジルアルコール、ホウ
酸、ホウ砂、d−ボルネオール、l−メントール、ユー
カリ油、硫酸オキシキノリン、イソプロピルメチルフェ
ノール、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、塩化ジ
ステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメ
チルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン
液、塩酸(グルコン酸)クロルヘキシジン、オルトフェ
ニルフェノール、クレゾール、クロラミンT、クロルキ
シレノール、クロルフェネシン、臭化アルキルイソキノ
リニウム液、臭化ドミフェン、チアントール、トリクロ
ロカルバニリド、パラクロルフェノール、ハロカルバ
ン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、ヘキサクロロフェン、レゾルシン、フ
ェノキシエタノールなどが挙げられる。
【0043】・鉱物性粉末 鉱物性粉末としては、従来より使用されているものを使
用することができる。例えばカオリン、ベントナイト、
モンモリロナイト、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケイ酸
などが挙げられる。
【0044】・香料 香料としては、従来よりパップ剤などの香料として使用
されているものなどを使用することができる。例えばア
ニス、アンジェリカ、安息香エステル、イモーテル、カ
モミール、ガーリック、カルダモン、ガルバナム、キャ
ラウェイ、キャロットシード、グアアックウッド、グレ
ープフルーツ、サイプレス、サンダルウッド、シダーウ
ッド、ジュニパー、スターアニス、セージ、ゼラニウ
ム、セロリ、タイム、タラゴン、テレビン、トウヒ、乳
香、バイオレット、パイン、パセリ、バーチ、パチュリ
ー、バラ、ヒソップ、フェンネル、ブラックペッパー、
ボダイジュ花、没薬、ヤロウ、レモン、レモングラス、
ローズマリー、ローレル、シモツケギク、モモ、ヤグル
マギク、ユーカリ、ユズ、ラベンダーな等のハーブ系精
油類またはエキス類、その他低級アルコール類、アルデ
ヒド類などが挙げられる。これらは1種単独で又は2種
以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0045】・色素 色素としては、従来より膏体に使用されているものを使
用することができる。例えば赤色2号、赤色3号、赤色
102号、赤色104号、赤色105号、赤色106
号、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色
204号、赤色205号、赤色206号、赤色207
号、赤色208号、赤色213号、赤色214号、赤色
215号、赤色218号、赤色219号、赤色220
号、赤色221号、赤色223号、赤色225号、赤色
226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号
の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色
232号、赤色401号、赤色404号、赤色405
号、赤色501号、赤色502号、赤色503号、赤色
504号、赤色505号、赤色506号、黄色4号、黄
色5号、黄色201号、黄色202号の(1)、黄色2
02号の(2)、黄色203号、黄色204号、黄色2
05号、黄色401号、黄色402号、黄色403号の
(1)、黄色404号、黄色405号、黄色406号、
黄色407号、緑色3号、緑色201号、緑色202
号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色
402号、青色1号、青色2号、青色201号、青色2
02号、青色203号、青色204号、青色205号、
青色403号、青色404号、橙色201号、橙色20
3号、橙色204号、橙色205号、橙色206号、橙
色207号、橙色401号、橙色402号、橙色403
号、褐色201号、紫色201号、紫色401号、黒色
401号などが挙げられる。これらは1種単独で又は2
種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0046】(第2の実施形態例)図2(a)、図2
(c)、図2(d)は本発明の第2の実施形態例の化粧
料含有シートに用いる基材を示したものである。図2
(a)は平面図、図2(c)、図2(d)は図2(a)
に示したB−Bにおける断面図のふたつの形態をそれぞ
れ示したものである。第1の実施形態例と異なるのは、
凸部3の形状であって、この例においては複数の直線条
の凸部3、3…が、平行に設けられることにより、シー
ト1の表面と凸部3、3…とからなる凹凸が形成されて
いる。凸部3の断面において、その頂面(皮膚などと当
接させる面)は図2(b)に示した様に平坦であっても
よいし、図2(c)に示した様に凸部3の長さ方向に沿
って周期的に波状に変化する形状とすることもできる。
なお、図2(c)に示した様に波状にするには、ゲル形
成高分子を用いると好適であり、コーティング等のとき
の粘度などを適宜調整することにより、図2(c)に示
した様な波状とすることができる。この場合も第1の実
施形態例と同様の効果が得られる。
【0047】凸部3、3…の高さH2、H3は、図1
(b)に示した凸部2、2…と同様とされる。凸部3、
3…の幅は平均1〜20mm、好ましくは2〜15mm
とされる。1mm未満では凸部3の形成が困難であり、
20っmをこえるとマッサージ効果が不足する。隣接す
る凸部3、3…の相互間の距離は1〜20mm程度、好
ましくは2〜15mm程度が適当である。
【0048】(第3の実施形態例)図2(b)、図2
(c)、図2(d)は本発明の第3の実施形態例の化粧
料含有シートに用いる基材を示したものである。図2
(b)は平面図、図2(c)、図2(d)は図2(b)
に示したC−Cにおける断面図のふたつの形態をそれぞ
れ示したものである。第2の実施形態例と異なるのは、
凸部4の形状であって、この例においては複数の波状の
凸部4、4…が、平行に設けられることにより、シート
1の表面と凸部4、4…とからなる凹凸が形成されてい
る。凸部4の断面は図2(b)に示した様に平坦であっ
てもよいし、図2(c)に示した様に凸部4の長さ方向
に沿って周期的に波状に変化する形状とすることもでき
る。この場合も第1乃至第2の実施形態例と同様の効果
が得られる。
【0049】凸部4、4…の高さH2、H3は、図1
(b)に示した凸部2、2…と同様とされる。凸部4、
4…の幅は平均1〜20mm、好ましくは2〜15mm
とされる。1mm未満では凸部4の形成が困難であり、
20mmをこえるとマッサージ効果が不足する。隣接す
る凸部4、4…の相互間の距離は1〜20mm程度、好
ましくは2〜15mm程度が適当である。
【0050】(第4の実施形態例)図3(a)、図3
(b)は本発明の第4の実施形態例の化粧料含有シート
に用いる基材を示したものである。図3(a)は平面
図、図3(b)は図3(a)に示したD−Dにおける断
面図である。この第4の実施形態例においては、シート
1の一方の表面に複数のドット状の凸部2、2…が直線
状に配列されている。そして、この直線状の凸部2、2
…を覆う様に、波状の凸部5が設けられている。そし
て、これら凸部2、2…と凸部5とが組み合わされた複
数の外形波状の凸部が略平行に配列されて、シート1の
表面と凸部2、2…および凸部5、5…からなる凹凸が
形成されている。
【0051】なお、凸部2、2…は樹脂あるいはゲル形
成高分子の一方から形成することができる。あるいは樹
脂からなる凸部2、2…と、ゲル形成高分子からなる凸
部2、2…とを共存させることができる。凸部5、5…
はゲル形成高分子から形成すると好ましい。また、凸部
2、2…は凸部5、5…よりも硬く、削られにくい材料
からなることが好ましい。したがって、凸部2、2の一
部あるいは全部をゲル形成高分子から形成する場合は、
これらを覆う凸部5、5…を形成するゲル形成高分子よ
りも硬い材料を用いると好ましい。この様にすると、マ
ッサージ中に凸部5、5…からなるゲル形成高分子が削
られて徐々に減少するとともに、ゲル形成高分子に配合
された化粧料が皮膚に浸透する。一方、凸部2、2…の
一部または全部は、好ましくはマッサージ終了まで摩耗
せずに残存しているため、最後まで充分なマッサージ感
が得られる。図3(a)に示されたD−Dにおける断面
は図3(b)に示した様に凸部5の長さ方向に沿って周
期的に波状に変化する形状とされている。この場合も第
1乃至第3の実施形態例と同様の効果が得られる。
【0052】凸部5、5…の高さH4は、図2(d)に
示した凸部3、3…の高さH3と同様とされる。なお、
凸部2、2…の高さは1〜4mmとされる。凸部5、5
…の幅は平均1〜20mm、好ましくは2〜15mmと
される。1mm未満では凸部5の形成が困難となり、2
0mmをこえるとマッサージ効果が不足する。隣接する
凸部5、5…の相互間の距離は1〜20mm程度、好ま
しくは2〜15mm程度が適当である。
【0053】このシート1の表面に凸部2、2…と凸部
5、5…を備えた基材は、樹脂からなる凸部2を、上述
の様にスクリーン塗工、スプレー塗工などによって形成
した後、ゲル形成高分子からなる凸部5を、上述の様に
プレス加工、メッシュネットを用いた凹凸加工、スクリ
ーン塗工、スプレー塗工などによって形成して、製造す
ることができる。なお、この例においては、凸部2、2
…が全て凸部5、5…に覆われている形態としたが、こ
れに限定されることはなく、例えば凸部2、2…を不規
則的に配置することもできるし、凸部5、5…の一部、
あるいは全部が凸部2、2…を覆っていない構成とする
こともできる。
【0054】この様に本発明の化粧料含有シートは、シ
ートに形成された凹凸によってマッサージを行うため、
充分なマッサージを行うことができるとともに、適度な
強さで皮膚に負担をかけすぎずにマッサージを行うこと
ができる。そして、この様にマッサージしながら化粧料
などを皮膚に浸透させるため、皮膚に対する化粧料の薬
効成分などの効果をより高めることができる。また、マ
ッサージの強さなどを凸部の高さや凸部の割合などを変
更することによって容易に調整することができ、消費者
の好みや使用場所、用途などに応じて柔軟に対応可能で
ある。また、予め基材が化粧料を含有しているため、従
来の様に化粧料を含浸させる作業を行う必要がない。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。表1〜9に示した構成を用いて、実施例1〜51、
比較例においては基材のみを形成し、実施例52〜61
においてはゲル形成高分子に表に示した各種化粧料を配
合し、凹凸を形成して化粧料含有シートとした。
【0056】なお、用いた材料については、具体的には
表10、表11に示した。また、シートは表11に示し
たポリエステルスパンボンド不織布(いずれも坪量60
g/m2)の中から適宜選択した。また、表11中ゲル
形成高分子のCMCとはカルボキシメチルセルロースで
ある。
【0057】また表中の凹凸の種類の項目において、 ・「樹脂凹凸のみ」あるいは「ゲル形成高分子凹凸の
み」と示した表中の「円」は、図1(a)、図1(b)
に示した形状の凹凸を形成したものを示している。 ・「樹脂凹凸+ゲル形成高分子凹凸」と示した表中の
「円+円」とは、図1(a)、図1(b)に示した形状
の凹凸を、樹脂からなる凸部とゲル形成高分子からなる
凸部の両方を用いて形成したものを示している。 ・「樹脂凹凸+ゲル形成高分子凹凸」と示した表中の
「円+波状」とは、図3(a)、図3(b)に示した形
状の凹凸を形成したものを示している。 また、表中の凹凸の欠落の項目は、マッサージ中におい
て、シートと凸部との密着性が良好であるかを目視で判
断した。
【0058】これらの基材、あるいは化粧料含有シート
について、以下の基準でスクラブ・マッサージ感を評価
した。(スクラブ・マッサージ感の評価法)官能評価を行
なって評点付けした。評価部位は腕の内側とした。評価
は研究者が5人で行った(すなわちn=5)。官能評価
法は、基材あるいは化粧料含有シート乾燥時と、基材あ
るいは化粧料含有シート湿潤時について、皮膚上を5回
往復させたときの評価を行った。なお、湿潤時とは乾燥
時の初期値に対して、含浸倍率が6倍になる様に水を含
浸させたときの状態である。以下の評点が4点以上のも
のを良好とし、合格基準と設定した。 ・点数評価 5点:肌に対して、凹凸による非常に良好な感触を感じ
る。 4点:肌に対して、凹凸による良好な感触を感じる。 3点:肌に対して、凹凸による違和感を若干感じる。擦
れて少し痛い。 2点:肌に対して、凹凸による違和感を感じる。擦れて
痛い。肌に対して、凹凸をほとんど感じない。 1点:肌に対して、凹凸による違和感をかなり感じる。
擦れてかなり痛い。肌に対して、凹凸をまったく感じな
い。
【0059】なお、実施例1〜14は樹脂を用いて凹凸
を形成したため、使用時に凹凸は消失しなかった。実施
例15〜34はゲル形成高分子を用いて凹凸を形成した
ため、使用時に凹凸は消失した。実施例35〜61は、
図3(a)〜図3(b)に示した様に、樹脂とゲル形成
高分子の両方を用いて凹凸を形成したため、使用時には
ゲル形成高分子を用いた凸部のみが消失した。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】
【表9】
【0069】
【表10】
【0070】
【表11】
【0071】表1〜9に示した結果から明らかな様に、
シートのみを用いた比較例と比べて、凹凸を形成した本
発明に係る実施例においてはいずれも良好な結果が得ら
れた。
【0072】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の化粧料含有シ
ートは、シートに形成された凹凸によってマッサージを
行うため、充分なマッサージを行うことができるととも
に、適度な強さで皮膚に負担をかけすぎずにマッサージ
を行うことができる。そして、この様にマッサージしな
がら化粧料などを皮膚に浸透させるため、皮膚に対する
化粧料の薬効成分などの効果をより高めることができ
る。また、マッサージの強さなどを凸部の高さや凸部の
割合などを変更することによって容易に調整することが
でき、消費者の好みや使用場所、用途などに応じて柔軟
に対応可能である。また、予め基材が化粧料を含有して
いるため、従来の様に化粧料を含浸させる作業を行う必
要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態例の化粧料含有シー
トに用いる基材を示したもので、図1(a)は平面図、
図1(b)は図1(a)に示したA−Aにおける断面図
である。
【図2】 本発明の第2乃至第3の実施形態例の化粧料
含有シートに用いる基材を示したもので、図2(a)、
図2(b)は平面図、図2(c)、図2(d)は図2
(a)に示したB−B若しくは図2(b)に示したC−
Cにおける断面図である。
【図3】 本発明の第4の実施形態例の化粧料含有シー
トに用いる基材を示したものである。図3(a)は平面
図、図3(b)は図3(a)に示したD−Dにおける断
面図である。
【符号の説明】
1…シート、 2〜5…凸部。
フロントページの続き (72)発明者 柿澤 泰史 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB112 AB442 AC102 AC122 AC242 AC312 AC472 AC682 AC692 AC742 AC852 AD011 AD022 AD072 AD092 AD112 AD212 AD262 AD272 AD282 AD302 AD352 AD432 AD532 AD662 BB36 CC02 CC07 DD12 EE12 EE16 EE41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート表面に、樹脂及び/またはゲル形
    成高分子を用いて形成された凹凸を有する基材を備え、
    かつ、該基材が化粧料を含むことを特徴とする化粧料含
    有シート。
  2. 【請求項2】 前記シート表面の凹凸において、凸部の
    高さが1〜5mmであることを特徴とする請求項1に記
    載の化粧料含有シート。
  3. 【請求項3】 前記シート表面の凹凸がドット状であ
    り、当該凹凸において、凸部が、当該シート表面に0.
    5〜20個/cm2の割合で存在することを特徴とする
    請求項1または2に記載の化粧料含有シート。
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