JP2003081580A - クレーン模擬実験装置 - Google Patents
クレーン模擬実験装置Info
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- JP2003081580A JP2003081580A JP2001279103A JP2001279103A JP2003081580A JP 2003081580 A JP2003081580 A JP 2003081580A JP 2001279103 A JP2001279103 A JP 2001279103A JP 2001279103 A JP2001279103 A JP 2001279103A JP 2003081580 A JP2003081580 A JP 2003081580A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、簡易にクレーン操作に係る危険
性を確認するための模擬実験を行うことのできるクレー
ン模擬実験装置を提供する。 【解決手段】 ブームと吊荷手段と起伏機構とを有した
模擬クレーン装置において、前記ブームに加わる軸力並
びにブーム起伏角および基台の複数の脚部の接地荷重と
を測定する測定手段と荷重表示手段とを設け、各測定値
を表示手段により統括して表示するものである。また吊
荷重からブーム軸力を演算し、予め算出したブーム座屈
発生限界荷重との比較により吊荷重における危険範囲を
表示する。
性を確認するための模擬実験を行うことのできるクレー
ン模擬実験装置を提供する。 【解決手段】 ブームと吊荷手段と起伏機構とを有した
模擬クレーン装置において、前記ブームに加わる軸力並
びにブーム起伏角および基台の複数の脚部の接地荷重と
を測定する測定手段と荷重表示手段とを設け、各測定値
を表示手段により統括して表示するものである。また吊
荷重からブーム軸力を演算し、予め算出したブーム座屈
発生限界荷重との比較により吊荷重における危険範囲を
表示する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易な設備構成の
模擬クレーン装置を用いて、吊荷に関するクレーンの転
倒および座屈について模擬実験を行うことができるクレ
ーン模擬実験装置に関する。
模擬クレーン装置を用いて、吊荷に関するクレーンの転
倒および座屈について模擬実験を行うことができるクレ
ーン模擬実験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にクレーン操作に携わる作業者には
実際の作業に即した実習教育が必要であり、作業上の危
険性に対する予知能力を向上させる必要がある。例えば
吊荷の荷重とブームの起伏状態との関係の変化により、
ブームに座屈が生じる可能性やクレーンが転倒する危険
性を認知することにより、実際の作業の安全性を確保で
きるものである。
実際の作業に即した実習教育が必要であり、作業上の危
険性に対する予知能力を向上させる必要がある。例えば
吊荷の荷重とブームの起伏状態との関係の変化により、
ブームに座屈が生じる可能性やクレーンが転倒する危険
性を認知することにより、実際の作業の安全性を確保で
きるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、作業の危険
性を模擬体験させる必要性から、クレーン操作に係る実
習教育は実機を用いて行われていた。しかし模擬実験に
際して実機を配備できない場合もあり、また実習期間内
のみにおいて使用される実機をあらかじめ具備しておく
ことは、極めて困難でもあった。したがって、従来の実
習教育においては、作業の全般に亘って広く体験実習を
させることができないことが多かった。
性を模擬体験させる必要性から、クレーン操作に係る実
習教育は実機を用いて行われていた。しかし模擬実験に
際して実機を配備できない場合もあり、また実習期間内
のみにおいて使用される実機をあらかじめ具備しておく
ことは、極めて困難でもあった。したがって、従来の実
習教育においては、作業の全般に亘って広く体験実習を
させることができないことが多かった。
【0004】本発明は、上記問題点に着目し、クレーン
操作に係る危険性を簡易に確認するための実習を行うこ
とのできるクレーン模擬実験装置を提供することを目的
としている。
操作に係る危険性を簡易に確認するための実習を行うこ
とのできるクレーン模擬実験装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るクレーン模擬実験装置は、クレーン装
置に模して基台に起伏可能に据え付けたブームと、この
ブーム端から荷重を吊り下げる吊下げ手段とを有し、前
記基台の複数の脚部の接地荷重と前記ブームに加わる軸
力、並びにブーム起伏角の測定手段と、その測定値の表
示手段を備え、当該表示手段にてブーム起伏角度および
旋回角度のいずれか一方又は両方の変化により、反支点
側の接地荷重を表示し、かつ吊荷重からブーム軸力およ
び予め算出されたブーム座屈発生限界荷重を表示し、い
ずれかが一定範囲に入った場合、危険信号を表示したこ
とを特徴ととしている。
に、本発明に係るクレーン模擬実験装置は、クレーン装
置に模して基台に起伏可能に据え付けたブームと、この
ブーム端から荷重を吊り下げる吊下げ手段とを有し、前
記基台の複数の脚部の接地荷重と前記ブームに加わる軸
力、並びにブーム起伏角の測定手段と、その測定値の表
示手段を備え、当該表示手段にてブーム起伏角度および
旋回角度のいずれか一方又は両方の変化により、反支点
側の接地荷重を表示し、かつ吊荷重からブーム軸力およ
び予め算出されたブーム座屈発生限界荷重を表示し、い
ずれかが一定範囲に入った場合、危険信号を表示したこ
とを特徴ととしている。
【0006】また、上記クレーン模擬実験装置におい
て、前記基台の接地荷重計は当該基台に備えたアウトリ
ガーに設けており、前記測定手段による測定値を統括表
示可能としている。すなわち、ブームと基台とにかかる
荷重を一括して確認できる手段を持ったクレーン模擬実
験装置である。
て、前記基台の接地荷重計は当該基台に備えたアウトリ
ガーに設けており、前記測定手段による測定値を統括表
示可能としている。すなわち、ブームと基台とにかかる
荷重を一括して確認できる手段を持ったクレーン模擬実
験装置である。
【0007】
【作用】上記構成により、本発明に係るクレーン模擬実
験装置は、ブーム先端に吊荷手段を有し、これにより荷
重を掛け、当該荷重を起伏機構により上下方向の移動を
可能としている。すなわち、実機のクレーンを使用する
よりも、小型かつ簡易な構造の模擬クレーン装置を形成
し、クレーンの模擬体験を簡易に実習しようとしたもの
である。模擬実験を行う際に、脚部の接地荷重と吊荷重
との測定値を表示し、なおかつブーム軸力および予め算
出したブーム座屈発生限界荷重を表示し、また両者を比
較することで危険を予測することができる。
験装置は、ブーム先端に吊荷手段を有し、これにより荷
重を掛け、当該荷重を起伏機構により上下方向の移動を
可能としている。すなわち、実機のクレーンを使用する
よりも、小型かつ簡易な構造の模擬クレーン装置を形成
し、クレーンの模擬体験を簡易に実習しようとしたもの
である。模擬実験を行う際に、脚部の接地荷重と吊荷重
との測定値を表示し、なおかつブーム軸力および予め算
出したブーム座屈発生限界荷重を表示し、また両者を比
較することで危険を予測することができる。
【0008】また、本発明では、ブームに掛かる荷重お
よび基台に掛かる荷重を一括して表示するための表示手
段を備えている。これにより、それぞれの位置における
荷重の変動を一度に確認することが可能であり、荷重状
況を把握しながらクレーン実習を行うことができる。
よび基台に掛かる荷重を一括して表示するための表示手
段を備えている。これにより、それぞれの位置における
荷重の変動を一度に確認することが可能であり、荷重状
況を把握しながらクレーン実習を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るクレーン模擬
実験装置を図面を参照して詳細に説明する。図1(1)
に本実施の形態に係るクレーン模擬実験装置の平面図お
よび(2)に正面図を示す。
実験装置を図面を参照して詳細に説明する。図1(1)
に本実施の形態に係るクレーン模擬実験装置の平面図お
よび(2)に正面図を示す。
【0010】本実施の形態においては、実機のクレーン
装置に対して縮小した形状の簡易な模擬のクレーン模擬
実験装置2を用いる。前記クレーン模擬実験装置2は、
吊荷用のブーム12と当該ブーム12を上下に起伏させ
る起伏索22とブーム12を旋回させる旋回台10とを
備えた小型の模擬クレーン装置である。
装置に対して縮小した形状の簡易な模擬のクレーン模擬
実験装置2を用いる。前記クレーン模擬実験装置2は、
吊荷用のブーム12と当該ブーム12を上下に起伏させ
る起伏索22とブーム12を旋回させる旋回台10とを
備えた小型の模擬クレーン装置である。
【0011】本実施の形態におけるクレーン模擬実験装
置では、一辺約1メートルの基台4の四隅の脚部にそれ
ぞれアウトリガー6A、6B、6C、6Dを取り付け
る。当該アウトリガー6は、基台4の中心と脚部とを結
ぶ平面上の線上に伸縮可能であり、クレーン模擬実験装
置2の作動半径内での荷重に応じて伸縮することによっ
てクレーン模擬実験装置2を支え、これにより転倒を防
止するものである。前記基台4には旋回機能を設置する
ため、中央部に図示しない軸受けを嵌入したサブフレー
ム8を設置する。当該サブフレーム8の軸受けに旋回台
10の軸を挿入し、これにより基台4に対して旋回台1
0は回転可能になるようにした。
置では、一辺約1メートルの基台4の四隅の脚部にそれ
ぞれアウトリガー6A、6B、6C、6Dを取り付け
る。当該アウトリガー6は、基台4の中心と脚部とを結
ぶ平面上の線上に伸縮可能であり、クレーン模擬実験装
置2の作動半径内での荷重に応じて伸縮することによっ
てクレーン模擬実験装置2を支え、これにより転倒を防
止するものである。前記基台4には旋回機能を設置する
ため、中央部に図示しない軸受けを嵌入したサブフレー
ム8を設置する。当該サブフレーム8の軸受けに旋回台
10の軸を挿入し、これにより基台4に対して旋回台1
0は回転可能になるようにした。
【0012】旋回台10の上にはブーム12を起伏可能
に設置している。すなわち旋回台10に水平軸11を設
け、これにブーム12を取り付け、当該水平軸11をブ
ーム12の支点として回転可能に設置する。すなわちブ
ーム12は、前記水平軸11を中心に上下方向に起伏で
きるものとする。またブーム12の先端にチェーンブロ
ック14を設け、当該チェーンブロック14に玉掛け索
16を取り付ける。これにより吊荷18を吊り下げられ
るものとする。
に設置している。すなわち旋回台10に水平軸11を設
け、これにブーム12を取り付け、当該水平軸11をブ
ーム12の支点として回転可能に設置する。すなわちブ
ーム12は、前記水平軸11を中心に上下方向に起伏で
きるものとする。またブーム12の先端にチェーンブロ
ック14を設け、当該チェーンブロック14に玉掛け索
16を取り付ける。これにより吊荷18を吊り下げられ
るものとする。
【0013】またブーム12を起伏させる手段として、
起伏索22を取り付ける。ブーム12先端のシャックル
20に滑車28を取り付け、当該滑車28に起伏索22
の一端を巻掛けて設置する。起伏索22の他端は、旋回
台10に固定された支柱である柱状のステー24の先端
の滑車を経由して、旋回台10に設置したウィンチ26
に巻掛けられる。
起伏索22を取り付ける。ブーム12先端のシャックル
20に滑車28を取り付け、当該滑車28に起伏索22
の一端を巻掛けて設置する。起伏索22の他端は、旋回
台10に固定された支柱である柱状のステー24の先端
の滑車を経由して、旋回台10に設置したウィンチ26
に巻掛けられる。
【0014】前記ブーム12は、起伏索22の全長を変
化させることによりブーム起伏角を変化させるものであ
る。ここで起伏索22の長さの調節は、旋回台10に設
置したウィンチ26を駆動することによって行われる。
化させることによりブーム起伏角を変化させるものであ
る。ここで起伏索22の長さの調節は、旋回台10に設
置したウィンチ26を駆動することによって行われる。
【0015】このように、本実施の形態におけるクレー
ン模擬実験装置2は、クレーン機能に対応する要素を備
えた模擬的な装置である。ここでクレーン模擬実験装置
2にかかる荷重を容易に理解できるように、以下の計測
器により荷重および角度を測定する。
ン模擬実験装置2は、クレーン機能に対応する要素を備
えた模擬的な装置である。ここでクレーン模擬実験装置
2にかかる荷重を容易に理解できるように、以下の計測
器により荷重および角度を測定する。
【0016】クレーン模擬実験装置2の基台4に装着し
たアウトリガー6には各々荷重計を設置し、これにより
基台4の四隅の脚部の荷重を測定する。本実施の形態で
は、荷重計としてロードセル30A、30B、30C、
30Dを使用する。また、ブーム12の起伏角を計測す
るため、角度計として傾斜計32Aをブーム12の支持
軸側に取り付ける。これにより、ブーム角度θを測定す
る。更に、ブーム12の軸力方向およびブーム12と起
伏索22とのなす角度βを測定するため、起伏索22の
ブーム取付け側に滑車28を介してロードセル30Eお
よび傾斜計32Bを取り付け、これをシャックル20に
てブーム12の先端に取り付ける。
たアウトリガー6には各々荷重計を設置し、これにより
基台4の四隅の脚部の荷重を測定する。本実施の形態で
は、荷重計としてロードセル30A、30B、30C、
30Dを使用する。また、ブーム12の起伏角を計測す
るため、角度計として傾斜計32Aをブーム12の支持
軸側に取り付ける。これにより、ブーム角度θを測定す
る。更に、ブーム12の軸力方向およびブーム12と起
伏索22とのなす角度βを測定するため、起伏索22の
ブーム取付け側に滑車28を介してロードセル30Eお
よび傾斜計32Bを取り付け、これをシャックル20に
てブーム12の先端に取り付ける。
【0017】このときブーム12と起伏索22との間に
設置したブーム起伏索張力測定用ロードセル30Eと、
アウトリガー6A、6B、6C、6Dの4カ所設置した
接地荷重測定用ロードセル30A、30B、30C、3
0Dと、ブーム12と起伏索22とに設置した2カ所の
傾斜計32A、32Bにより計測された測定値は、演算
器34に入力されモニタ36に統括して表示される。前
記演算器34では、吊荷重とブーム軸力から求められる
ブーム座屈発生限界荷重を予め算出しておく。このブー
ム座屈限界荷重と実測値とを比較することにより、ブー
ム12に座屈が起こる状況を想定することができる。す
なわちクレーン模擬実験装置2を操作中に、現在の荷重
状態およびブーム12の起伏角度が一目でわかり、ブー
ム起伏角度θと吊荷重との関係によって変化する作業の
危険性を理解できるものである。
設置したブーム起伏索張力測定用ロードセル30Eと、
アウトリガー6A、6B、6C、6Dの4カ所設置した
接地荷重測定用ロードセル30A、30B、30C、3
0Dと、ブーム12と起伏索22とに設置した2カ所の
傾斜計32A、32Bにより計測された測定値は、演算
器34に入力されモニタ36に統括して表示される。前
記演算器34では、吊荷重とブーム軸力から求められる
ブーム座屈発生限界荷重を予め算出しておく。このブー
ム座屈限界荷重と実測値とを比較することにより、ブー
ム12に座屈が起こる状況を想定することができる。す
なわちクレーン模擬実験装置2を操作中に、現在の荷重
状態およびブーム12の起伏角度が一目でわかり、ブー
ム起伏角度θと吊荷重との関係によって変化する作業の
危険性を理解できるものである。
【0018】ところでウィンチ26により起伏索22を
巻揚げ、ブーム12の起伏を変化させたときのクレーン
模擬実験装置2の荷重状態を考える。図3にブーム軸力
を求める説明図を示す。クレーン模擬実験装置2が転倒
する直前を考える。この時、転倒支点をOとすると、通
常の状態ではO点まわりのモーメントは、O点の左回り
のモーメントに対して右回りのモーメントが、やや大で
ある。ここで吊荷重をWとしブーム12の起伏角をθと
すると、θを変化させブーム12を起伏させることによ
ってO点から吊荷重Wまでの水平距離Lが変化すること
がわかる。すなわちブーム12の角度を下げていきθの
値を小さくすると、クレーン模擬実験装置2の前方部に
は、図3のOを支点として大きな反時計回りモーメント
がかかることになる。このとき、アウトリガー6A、6
B、6C、6Dに装着したロードセル30A、30B、
30C、30Dのうち、アウトリガー6A、6B、6
C、6Dの荷重を表示の上、いずれか一カ所の荷重がゼ
ロに近づくほど、クレーン模擬実験装置2はブーム12
側の反時計回りモーメントが時計回りモーメントよりも
大になって前方に傾き始め、転倒に至るのである。
巻揚げ、ブーム12の起伏を変化させたときのクレーン
模擬実験装置2の荷重状態を考える。図3にブーム軸力
を求める説明図を示す。クレーン模擬実験装置2が転倒
する直前を考える。この時、転倒支点をOとすると、通
常の状態ではO点まわりのモーメントは、O点の左回り
のモーメントに対して右回りのモーメントが、やや大で
ある。ここで吊荷重をWとしブーム12の起伏角をθと
すると、θを変化させブーム12を起伏させることによ
ってO点から吊荷重Wまでの水平距離Lが変化すること
がわかる。すなわちブーム12の角度を下げていきθの
値を小さくすると、クレーン模擬実験装置2の前方部に
は、図3のOを支点として大きな反時計回りモーメント
がかかることになる。このとき、アウトリガー6A、6
B、6C、6Dに装着したロードセル30A、30B、
30C、30Dのうち、アウトリガー6A、6B、6
C、6Dの荷重を表示の上、いずれか一カ所の荷重がゼ
ロに近づくほど、クレーン模擬実験装置2はブーム12
側の反時計回りモーメントが時計回りモーメントよりも
大になって前方に傾き始め、転倒に至るのである。
【0019】また、ブーム12の旋回角度γによっても
アウトリガー6A、6B、6C、6Dの荷重は変化す
る。これはブーム12が旋回したことにより図3におけ
るLが変化し、反時計回りモーメントを支持するアウト
リガー6の各荷重が変化するためである。
アウトリガー6A、6B、6C、6Dの荷重は変化す
る。これはブーム12が旋回したことにより図3におけ
るLが変化し、反時計回りモーメントを支持するアウト
リガー6の各荷重が変化するためである。
【0020】従って、ブーム12を起伏させる際に、モ
ニタ36に表示される各ロードセル30A、30B、3
0C、30Dの測定値を確認することで、非常にわかり
やすくクレーン模擬実験装置2が転倒する危険性を察知
することができるのである。
ニタ36に表示される各ロードセル30A、30B、3
0C、30Dの測定値を確認することで、非常にわかり
やすくクレーン模擬実験装置2が転倒する危険性を察知
することができるのである。
【0021】また図3に示すように、ブーム12の先端
部には下方に荷重Wがかかり、上方に起伏索22による
張力Dがかかるため、ブーム12には合力方向に軸力N
が作用し、荷重Wと起伏角θとが、ある一定値を越える
とブーム12に座屈が生じる。このとき、ブーム12の
起伏索22による張力Dと吊荷重Wとブーム自重Fとの
関係よりブーム軸力Nを求めることができる。従って、
ブーム12の起伏を変化させた場合の張力Dをロードセ
ル30Eで計測し、演算してブーム軸力Nをモニタ36
に表示することで、予め計算で求めた座屈の起こる限界
値との差異を容易に視認することができるのである。
部には下方に荷重Wがかかり、上方に起伏索22による
張力Dがかかるため、ブーム12には合力方向に軸力N
が作用し、荷重Wと起伏角θとが、ある一定値を越える
とブーム12に座屈が生じる。このとき、ブーム12の
起伏索22による張力Dと吊荷重Wとブーム自重Fとの
関係よりブーム軸力Nを求めることができる。従って、
ブーム12の起伏を変化させた場合の張力Dをロードセ
ル30Eで計測し、演算してブーム軸力Nをモニタ36
に表示することで、予め計算で求めた座屈の起こる限界
値との差異を容易に視認することができるのである。
【0022】ブーム軸力Nは張力Dおよびブーム12と
起伏索22との角度より求められる。ここで傾斜計32
Aより計測したブーム12の角度をθ、傾斜計32Bよ
り計測した吊荷重Wの鉛直方向と起伏索22とのなす角
をαとすると、ブーム12と起伏索22とのなす角βは
数1で表される。
起伏索22との角度より求められる。ここで傾斜計32
Aより計測したブーム12の角度をθ、傾斜計32Bよ
り計測した吊荷重Wの鉛直方向と起伏索22とのなす角
をαとすると、ブーム12と起伏索22とのなす角βは
数1で表される。
【数1】
またブーム12の自重をF、吊荷重をWとすると、ブー
ム軸力Nは数2のように表される。
ム軸力Nは数2のように表される。
【数2】
【0023】上記の数1及び数2を用いて演算器34に
て軸力Nの演算を行い、モニタ36にて表示する。この
とき吊荷重W、軸力Nおよびブーム角度θを表示するこ
とにより、ブーム12に座屈が生じる寸前の軸力Nと荷
重Wおよびブーム角度θとの関係を容易に把握すること
ができる。
て軸力Nの演算を行い、モニタ36にて表示する。この
とき吊荷重W、軸力Nおよびブーム角度θを表示するこ
とにより、ブーム12に座屈が生じる寸前の軸力Nと荷
重Wおよびブーム角度θとの関係を容易に把握すること
ができる。
【0024】上記のように、ブーム12を起伏・旋回可
能に設置した簡易なクレーン模擬実験装置2にロードセ
ル30A,30B,30C,30D,30Eと傾斜計3
2A、32Bを取り付け、計測値を一括してモニタ36
により表示する。これによりクレーン模擬実験装置2に
おける荷重状態が一目瞭然となり、クレーン操作による
荷重状態の変化を容易に理解させることができる。
能に設置した簡易なクレーン模擬実験装置2にロードセ
ル30A,30B,30C,30D,30Eと傾斜計3
2A、32Bを取り付け、計測値を一括してモニタ36
により表示する。これによりクレーン模擬実験装置2に
おける荷重状態が一目瞭然となり、クレーン操作による
荷重状態の変化を容易に理解させることができる。
【0025】
【発明の効果】上記構成により、本発明に係るクレーン
模擬実験装置は、実機のクレーンを使用するよりも小型
かつ簡易な構造の模擬クレーン装置を形成し、クレーン
の模擬体験を簡易に実習できるものとしたものである。
従って、実機を用いることに比べ軽量で場所を取らず、
常設して邪魔ではないクレーン模擬実験装置を用意でき
ると共に、当該クレーン模擬実験装置に備えた荷重計で
の測定値を表示手段にて一括表示している。すなわち、
ブーム起伏角度ごとの脚部の荷重の変動を一度に確認す
ることが可能であり、荷重状況を把握しながらクレーン
実習を行うことができる。これによって、ブームの起伏
状態と荷重との関係が一目で明らかになり、クレーン操
作における作業の危険性をわかりやすく理解させること
ができる。
模擬実験装置は、実機のクレーンを使用するよりも小型
かつ簡易な構造の模擬クレーン装置を形成し、クレーン
の模擬体験を簡易に実習できるものとしたものである。
従って、実機を用いることに比べ軽量で場所を取らず、
常設して邪魔ではないクレーン模擬実験装置を用意でき
ると共に、当該クレーン模擬実験装置に備えた荷重計で
の測定値を表示手段にて一括表示している。すなわち、
ブーム起伏角度ごとの脚部の荷重の変動を一度に確認す
ることが可能であり、荷重状況を把握しながらクレーン
実習を行うことができる。これによって、ブームの起伏
状態と荷重との関係が一目で明らかになり、クレーン操
作における作業の危険性をわかりやすく理解させること
ができる。
【図1】本実施の形態における正面図および平面図
【図2】荷重表示のブロック図
【図3】ブーム軸力を求める説明図
2………クレーン模擬実験装置、4………基台、6……
…アウトリガー、8………サブフレーム、10………旋
回台、11………水平軸、12………ブーム、14……
…チェーンブロック、16………玉掛け索、18………
ウェイト、20………シャックル、22………起伏索、
24………ステー、26………ウィンチ、28………滑
車、30………ロードセル、32………傾斜計、34…
……演算器、36………モニタ
…アウトリガー、8………サブフレーム、10………旋
回台、11………水平軸、12………ブーム、14……
…チェーンブロック、16………玉掛け索、18………
ウェイト、20………シャックル、22………起伏索、
24………ステー、26………ウィンチ、28………滑
車、30………ロードセル、32………傾斜計、34…
……演算器、36………モニタ
Claims (2)
- 【請求項1】 クレーン装置に模して基台に起伏可能に
据え付けたブームと、このブーム端から荷重を吊り下げ
る吊下げ手段とを有し、前記基台の複数の脚部の接地荷
重と前記ブームに加わる軸力、並びにブーム起伏角の測
定手段と、その測定値の表示手段を備え、当該表示手段
にてブーム起伏角度および旋回角度のいずれか一方又は
両方の変化により、反支点側の接地荷重を表示し、かつ
吊荷重からブーム軸力および予め算出されたブーム座屈
発生限界荷重を表示し、いずれかが一定範囲に入った場
合、危険信号を表示したことを特徴とするクレーン模擬
実験装置。 - 【請求項2】 前記測定手段による測定値を統括表示可
能としたことを特徴とする請求項1に記載のクレーン模
擬実験装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001279103A JP2003081580A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | クレーン模擬実験装置 |
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JP2001279103A JP2003081580A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | クレーン模擬実験装置 |
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JP (1) | JP2003081580A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-09-14 JP JP2001279103A patent/JP2003081580A/ja active Pending
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