JP2003081560A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JP2003081560A
JP2003081560A JP2001274855A JP2001274855A JP2003081560A JP 2003081560 A JP2003081560 A JP 2003081560A JP 2001274855 A JP2001274855 A JP 2001274855A JP 2001274855 A JP2001274855 A JP 2001274855A JP 2003081560 A JP2003081560 A JP 2003081560A
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JP
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plate
car
scaffold
scaffolding
elevator
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JP2001274855A
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English (en)
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Masahiro Hayakawa
川 昌 宏 早
Naoki Kondo
藤 直 樹 近
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業員のための足場を乗りかごの側方に容易
に設けることが可能なエレベータを提供する。 【解決手段】 本発明のエレベータ100においては、
乗りかご20の縦壁22を形成する裏板27の一部を利
用して作業足場30を形成する。これにより、少ない部
品で作業足場30を設けることができるから、全く別個
の部品を用いて作業足場30を設ける場合に比較して、
重量および製造コストを共に低減することができる。ま
た、従来利用されていなかった乗りかご20の側方スペ
ースに作業足場30を設けることができるので、例えば
昇降路の側壁側に設けられた機器類を保守点検する作業
員は、作業足場30から大きく身を乗り出す必要が無
く、安全な作業姿勢を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業員がその上に
乗って作業する作業足場を備えたエレベータに関し、よ
り詳しくは、乗りかごの縦壁を形成する裏板を用いて作
業足場を構成したエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータにおいては、図11に
示したように、建物に設けた昇降路1の側壁1aに左右
一対のガイドレール2が取り付けられている。そして、
乗りかご3を支持するかご枠4は、メインロープ5によ
って懸架されるとともにガイドレール2に係合するガイ
ドローラ6によってその昇降が案内される。
【0003】また、乗りかご3やかご枠4に装着された
機器類を保守点検する作業員は、乗りかご3の天井3a
やかご枠4の上梁4aに設けた作業足場7に上がって作
業を行う。さらに、かご枠4の上部には作業員のための
手すり8が設けられ、作業員の安全を確保するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エレベータにおいては、上述したように作業員がその上
に乗って作業可能な部分が、乗りかご3の天井3aやか
ご枠4に設けた作業足場7に限られている。これによ
り、例えば昇降路1の側壁1a側に設けられた機器類を
保守点検する際には、作業員が側壁1aに向かって大き
く体を乗り出す必要があり、安全な姿勢を確保しにくい
場合があった。
【0005】そこで本発明の目的は、上述した従来技術
が有する問題点を解消し、作業員のための足場を乗りか
ごの側方に容易に設けることが可能なエレベータを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
手段としての請求項1に記載したエレベータは、乗りか
ごの縦壁を構成する側板を外側から裏打ちする裏板と、
前記側板を裏打ちする状態と水平に延びる状態との間で
変位可能に前記縦壁に装着される、前記裏板の一部から
形成された足場板とを備える。言い換えると、乗りかご
の縦壁を構成する裏板の一部を水平に延びる状態に変位
させると足場板となり、足場板を上下方向に延びる状態
として側板に沿わせると裏板となる。この足場板は、乗
りかごの縦壁に対して直接揺動自在に軸支することもで
きるし、乗りかごの縦壁に対して着脱自在に装着するこ
ともできる。
【0007】このように構成されたエレベータによれ
ば、乗りかごの縦壁を構成する裏板の一部を利用するこ
とにより、少ない部品で作業足場を設けることができ
る。また、従来利用されていなかった乗りかごの側方に
作業足場を設けることができるので、昇降路の側壁側に
設けられた機器類を保守点検する際に安全な作業姿勢を
確保することができる。さらに、足場板を上下方向に延
びる状態とすることにより側板を裏打ちすることができ
るから、乗りかご内部への騒音の侵入を防止することが
できる。
【0008】また、請求項2に記載したエレベータは、
その一端が前記縦壁に接続されるとともにその他端が前
記足場板に接続されて、前記足場板を水平に延びる状態
に保持可能な保持手段をさらに備える。このように構成
されたエレベータによれば、足場板を水平に延びる状態
に堅固に保持することができる。なお、保持手段として
棒状の部材や中折れ式のリンク機構、ワイヤ等を用いる
ことができる。
【0009】また、請求項3に記載したエレベータは、
請求項2に記載したエレベータの前記保持手段を、前記
足場板に乗る作業員のための手すりとしたものである。
このように構成されたエレベータによれば、作業員は手
すりとしての保持手段を掴みつつ、安全かつ容易に足場
板に乗り移ることができる。また、保持手段が手すりを
兼ねるので、別個に手すりを設ける場合に比較して乗り
かごを軽量化することができる。
【0010】また、請求項4に記載したエレベータは、
請求項2または3に記載したエレベータの前記保持手段
を、前記足場板に対して着脱自在に接続され、かつ前記
乗りかごに固定された状態と前記足場板に接続された状
態との間で変位可能としたものである。このように構成
されたエレベータによれば、足場板を使用しない状態で
は保持手段を乗りかごに固定することができるから、乗
りかごの昇降に伴って保持手段が振動して異音を生じさ
せたり周囲の部品と干渉したりすることを確実に防止で
きる。
【0011】また、請求項5に記載したエレベータは、
請求項1乃至4のいずれかに記載したエレベータにおい
て、前記乗りかごを支持するかご枠に第2の手すりを設
けたものである。このように構成されたエレベータによ
れば、かご枠に設けた第2の手すりを用いることによ
り、より一層安全かつ容易に作業員が足場板に乗り移る
ことができるとともに、作業員の身体を確保持して作業
の安全性をより一層高めることができる。
【0012】また、請求項6に記載したエレベータは、
請求項1乃至5のいずれかに記載したエレベータに対
し、前記足場板にスライド自在に装着されるとともに、
前記足場板から突出すると前記作業員が乗る部分の面積
を拡張する第2の足場板をさらに設けたものである。こ
のように構成されたエレベータにおいては、第2の足場
板をスライドさせることにより作業足場の面積を容易に
拡張することができるから、作業員による保守点検作業
をより一層容易かつ安全なものとすることができる。ま
た、足場板側に第2の足場板をスライドさせることによ
り作業足場をコンパクトなものとして、周囲の部品との
干渉を防止することもできる。さらに、足場板と第2の
足場板とを重ね合わせた状態で側板に沿わせて裏板とす
るから、裏板としての遮音効果をより一層高めることが
できる。
【0013】また、請求項7に記載したエレベータは、
請求項1乃至5のいずれかに記載したエレベータに対
し、前記足場板に回動自在に装着されるとともに、前記
足場板に対して回動すると前記作業員が乗る部分の面積
を拡張する第2の足場板をさらに設けたものである。こ
のように構成されたエレベータにおいては、第2の足場
板を回動させることにより作業足場の面積を容易に拡張
することができるから、作業員による保守点検作業をよ
り一層容易かつ安全なものとすることができる。また、
足場板側に第2の足場板を回動させることにより作業足
場をコンパクトなものとして、周囲の部品との干渉を防
止することもできる。さらに、足場板と第2の足場板と
を重ね合わせた状態で側板に沿わせて裏板とするから、
裏板としての遮音効果をより一層高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレベータの
各一実施形態を、図1乃至図10を参照して詳細に説明
する。なお、以下の説明においては同一の部分には同一
の符号を用いてその説明を省略する。また、乗りかごの
乗降用ドアが開閉する方向を左右方向と言い、かつ乗客
が乗りかごに出入りする方向を前後方向と言う。
【0015】第1実施形態 まず最初に図1乃至図7を参照して、第1実施形態のエ
レベータについて詳細に説明する。なお、図3において
は、説明のために天井板21の図示を省略している。
【0016】図1に示したように、第1実施形態のエレ
ベータ100は、図示されないメインロープによって懸
架されるかご枠10と、このかご枠10によって支持さ
れた乗りかご20と、この乗りかご20の縦壁に設けら
れた複数の作業足場30とを備えている。
【0017】かご枠10は、上下方向に延びる左右一対
の縦枠11と、この縦枠11の上部および下部にそれぞ
れ取り付けられて左右方向に水平に延びる上梁12およ
び下梁13を有している。下梁13上に設けられた床枠
14上には、乗りかご20が支持されている。また、上
梁12のすぐ下側には、前後方向に水平に延びる左右一
対の腕部材(第2のてすり)15が左右一対の縦枠11
にそれぞれ取り付けられている。さらに、左右一対の腕
部材15の前後両端部は、床枠14の四隅から上方に延
びる合計4本の補強部材16の上端に接続されている。
【0018】乗りかご20は、天井板21と左右の縦壁
22および後壁23とから形成されている。左右の縦壁
22は、図6および図7に示されるように、乗りかご2
0の内壁面を形成する側板24と、これらの側板24を
固定するためにかご床から上方に延びる断面形状コ字形
の固定部材25と、側板24の裏面側に貼付された制振
遮音材26と、側板24を外側から裏打ちする裏板27
とを有している。これにより、昇降路内に生じた騒音は
裏板27および制振遮音材26によって遮断されるか
ら、乗りかご20の内部の静粛性を向上させることがで
きる。なお、後壁23も全く同様の構造を有している
が、ここでは説明を省略する。
【0019】作業足場30は、図2に示されるように、
左右の縦壁22の上部においてかご枠10の縦枠11を
避けるように、合計4カ所にそれぞれ設けられている。
この作業足場30は、図3に示されるように、縦壁22
を構成する裏板27の上側部分を切り欠いて形成された
足場板31を有している。この足場板31は、縦壁22
を構成する裏板27の下側部分27aの上端に、前後一
対のヒンジ32によって揺動自在に軸支されている。こ
れにより、足場板31は、図1と図3乃至図5に示した
ように水平に延びてその上に作業員が乗ることができる
状態と、図2と図6および図7に示したように側板24
と平行に上下方向に延びて側板24を裏打ちする状態と
の間で変位することができる。なお、足場板31の裏面
側に補強部材を取り付けることにより、作業員の体重に
負けない強度および剛性を持たせることができる。
【0020】作業足場30は、足場板31を水平に延び
た状態に保持するための前後一対の保持リンク(保持手
段)33を有している。保持リンク33は中折れ式のリ
ンク機構であり、その一端が縦壁22を構成する固定部
材25に、その他端が足場板31の表面に取り付けられ
た補強部材34に、それぞれ支軸35を介して揺動自在
に軸支されている。また、保持リンク33は、足場板3
1を水平に保持する状態では一直線状に延びるが、足場
板31が上下方向に延びる状態では中間軸36の部分で
屈曲し、縦壁22を構成する側板24と足場板31との
間のスペース内に格納される。さらに、保持リンク33
に作用する荷重は、縦壁22を構成する断面形状コ字形
の固定部材25を介して隣接する縦壁22とかご床およ
び天井板21にそれぞれ分散される。
【0021】上述のように構成された本第1実施形態の
エレベータ100においては、乗りかご20の縦壁22
を形成する裏板27の一部を利用して作業足場30を形
成する。これにより、少ない部品で作業足場30を設け
ることができるから、全く別個の部品を用いて作業足場
30を設ける場合に比較して、重量および製造コストを
共に低減することができる。また、従来利用されていな
かった乗りかご20の側方スペースに作業足場30を設
けることができるので、例えば昇降路の側壁側に設けら
れた機器類を保守点検する作業員は、作業足場30から
大きく身を乗り出す必要が無く、安全な作業姿勢を確保
することができる。
【0022】特に、かご枠10の縦枠11に腕部材15
を設けたので、乗りかご20の上部に設けられている図
示されない機器類を保守点検作業する際には、図4に示
したように作業員Wの身体を背後から確実に支えること
ができる。これとは反対に、昇降路の側壁側に設けられ
た機器類を保守点検作業する際には、作業員の身体を腹
側から確実に支えることができる。
【0023】さらに、作業足場30の足場板31を上下
方向に延びる状態とすると、図6および図7に示される
ように、足場板31と裏板27の下側部分27aとが互
いにぴったりと密着し、側板24を外側から裏打ちす
る。これにより、昇降路内に生じた騒音を足場板31お
よび裏板27によって遮断して、乗りかご20の内部の
静粛性を向上させることができる。
【0024】加えて、足場板31を水平状態に保持する
ために中折れ式の保持リンク33を用いているので、作
業員は足場板31を上下方向に延びる状態から水平に延
びる状態に開くだけで、作業足場30を使用可能状態と
することができる。また、作業員は足場板31を水平に
延びる状態から上下方向に延びる状態に閉じるだけで、
乗りかご20側に作業足場30を収納することができ
る。
【0025】第2実施形態 次に図8を参照し、第2実施形態のエレベータについて
詳細に説明する。なお、図8においては説明のために天
井板21の図示を省略している。
【0026】図8に示した第2実施形態のエレベータ2
00の作業足場40は、前述した第1実施形態の作業足
場30の足場板31に、スライド板(第2の足場板)4
1を追加したものである。このため、足場板31に設け
た補強部材42には、足場板31と平行に延びる部分4
1aがそれぞれ設けられ、足場板31と共にスライド板
41を左右方向にスライド自在に支持している。なお、
足場板31には図示されないストッパが設けられてお
り、スライド板41が必要以上にスライドして足場板3
1から脱落することはない。
【0027】このように構成された本第2実施形態のエ
レベータ200においては、足場板31を水平に延びる
状態とした後にスライド板41をスライドさせて引き出
すことにより、作業員が乗る部分の面積を容易に拡張す
ることができるから、作業員による保守点検作業をより
一層容易かつ安全なものとすることができる。また、ス
ライド板41をスライドさせて足場板31上に重ね合わ
せることにより、作業足場40をコンパクトなものとし
て周囲の部品との干渉を防止することもできる。さら
に、足場板31とスライド板41とを重ね合わせた状態
で裏板として用いることができるから、裏板としての遮
音効果をより一層高めることができる。
【0028】第3実施形態 次に図9を参照し、第3実施形態のエレベータについて
詳細に説明する。
【0029】図9に示した第3実施形態のエレベータ3
00の作業足場50は、乗りかご20の縦壁22を構成
する裏板27の上側部分を切り欠いて形成した足場板5
1を有している。この足場板51は、縦壁22を構成す
る裏板27の下側部分27aの上端に、前後一対のヒン
ジ52によって揺動自在に軸支されている。これによ
り、足場板51は、水平に延びてその上に作業員が乗る
ことができる状態と乗りかごの内壁面を形成する側板
(図示せず)と平行に上下方向に延びてこの側板を裏打
ちする状態との間で変位することができる。なお、足場
板51の裏面側に補強部材を取り付けることにより、作
業員の体重に負けない強度および剛性を持たせることが
できる。
【0030】足場板51の揺動端51aには、作業員が
乗る部分の面積を拡張するための回動板(第2の足場
板)53が前後一対のヒンジ54によって回動自在に装
着されている。この回動板53は、足場板51上に重な
った状態と、図9に示したように足場板51と面一に延
びる状態との間で回動することができる。また、前後一
対のヒンジ54は、回動板53上に乗った作業員の体重
を足場板51に伝達して支持する役割を果たす。
【0031】足場板51の表面に設けられた前後一対の
補強部材55には、前後一対の保持リンク(保持手段)
56がそれぞれ支軸55aによって揺動自在に軸支され
ている。これらの保持リンク56は、補強部材55に沿
って足場板51と平行に延びる状態と、図9に示したよ
うに足場板51から上方に直立する状態との間で揺動す
ることができる。
【0032】一方、乗りかご20の天井板21上に設け
られた補強部材57には、前後一対の揺動リンク(保持
手段)58がそれぞれ支軸58aによってその基端が揺
動自在に軸支されている。これらの揺動リンク58は、
補強部材57に沿って天井板21と平行に延びる状態と
図9に示したように乗りかご20の天井から左右方向に
突出した状態との間で、図9中に矢印で示したように揺
動することができる。また、支軸58aは、保持リンク
56および揺動リンク58を介して伝達される足場板5
1上に乗った作業員の重量を、補強部材57に伝達する
役割を果たしている。
【0033】このように構成された本第3実施形態のエ
レベータ300においては、まず最初に前後一対の揺動
リンク58を揺動させて、図9に示したように乗りかご
20の天井から左右方向に突出させる。次いで、足場板
51を水平に延びる状態側に開きつつ、前後一対の保持
リンク56を持ち上げて、その揺動端を中間軸56aを
用いて揺動リンク58の先端に接続する。これにより、
足場板51は水平にのびる状態に堅固に保持され、その
上に作業員が乗ることができる状態となる。また、揺動
リンク58および保持リンク56は、作業員が足場板5
1上に乗り移る際の手すりの役割を果たすととともに、
足場板51上の作業員の身体を支える役割を果たす。
【0034】足場板51上に乗った作業員は、足場板5
1上に重なっている回動板53を回動させることによ
り、作業員が乗る部分の面積を拡張することができるか
ら、保守点検作業をより一層容易かつ安全に行うことが
できる。また、回動板53を回動させて足場板51に重
ね合わせることにより、作業足場50をコンパクトなも
のとして周囲の部品との干渉を防止することもできる。
【0035】作業が終了すると、作業員は回動板53を
回動させて足場板51に重ね合わせた後、乗りかご20
の天井に乗り移って保持リンク56と揺動リンク58と
の接続を切り離す。そして、保持リンク56を揺動させ
て足場板51上の補強部材55に沿わせた後、足場板5
1を回動させて上下方向に延びる状態とし、図示されな
い固定手段を用いて足場板51を側板に沿わせた状態に
固定する。これにより、足場板51と回動板53とを重
ね合わせた状態で裏板として用いることができるから、
裏板としての遮音効果をより一層高めることができる。
【0036】次いで、揺動リンク58を揺動させて乗り
かご20の天井にある補強部材57に沿わせた後、図示
されない固定手段を用いて揺動リンク58を補強部材5
7に固定する。これにより、揺動リンク58を乗りかご
20に固定することができるから、乗りかご20の昇降
に伴って揺動リンク58が振動して異音を生じさせたり
周囲の部品と干渉したりすることを確実に防止できる。
【0037】第4実施形態 次に図10を参照し、第4実施形態のエレベータについ
て詳細に説明する。
【0038】図10に示した第4実施形態のエレベータ
400の作業足場60は、前述した第1〜第3実施形態
とは異なり、足場板61の表面が乗りかご20の天井と
面一となるように構成されている。このため、足場板6
1を上下方向に延びる状態と水平に延びる状態との間で
回動自在に支持する前後一対のヒンジ62は、縦壁22
の天井部分を補強している図示されない補強部材に取り
付けられている。また、足場板61の裏面に設けられた
前後一対の補強部材63と縦壁22を構成する図示され
ない固定部材との間には、前後一対の中折れ式の保持リ
ンク(保持手段)64が介装され、足場板61を水平に
延びる状態に堅固に保持する役割を果たしている。
【0039】これにより、従来利用されていなかった乗
りかご20の側方スペースに、乗りかご20の天井と面
一な作業足場60を設けることができるので、昇降路の
側壁側に設けられた機器類を保守点検する作業員は、乗
りかご20の天井から大きく身を乗り出す必要が無く、
安全な作業姿勢を確保することができる。
【0040】以上、本発明に係るエレベータの各実施形
態について詳しく説明したが、本発明は上述した各実施
形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可
能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施
形態においては、エレベータの乗りかご20を構成する
縦壁22の上部に作業足場30,40,50,60をそ
れぞれ設けているが、これらの作業足場を縦壁22の下
部に設けることもできる。さらに、エレベータの乗りか
ご20の左右の縦壁22に限らず、乗りかごの後壁23
に各作業足場を設けることもできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のエレベータは、乗りかごの縦壁を構成する側板を外側
から裏打ちする裏板の一部を用いて作業足場を形成する
ものであるから、全く別個の部品を用いて作業足場を形
成する場合に比較して、重量および製造コストを共に低
減することができる。また、従来利用されていなかった
乗りかごの側方に作業足場を設けることができるので、
昇降路の側壁側に設けられた機器類を保守点検する際に
安全な作業姿勢を確保することができる。さらに、足場
板を上下方向に延びる状態とすることにより側板を裏打
ちすることができるから、乗りかご内部への騒音の侵入
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のエレベータの乗り
かごおよびかご枠を右斜め後方から見た斜視図。
【図2】図1に示したエレベータの乗りかごおよびかご
枠の右側面図。
【図3】図1に示した作業足場を拡大して示す斜視図。
【図4】図3に示した作業足場に作業員が乗った状態を
示す要部破断後方正面図。
【図5】図3に示した作業足場に右側方から見た側面
図。
【図6】図3に示した作業足場に閉じた状態で示す縦断
面図。
【図7】図3に示した作業足場に閉じた状態で示す水平
断面図。
【図8】本発明に係る第2実施形態のエレベータの作業
足場を拡大して示す斜視図。
【図9】本発明に係る第3実施形態のエレベータの作業
足場を拡大して示す斜視図。
【図10】本発明に係る第4実施形態のエレベータの作
業足場を拡大して示す斜視図。
【図11】従来のエレベータの構造を模式的に示す後方
正面図。
【符号の説明】
1 昇降路 1a 側壁 2 ガイドレール 3 乗りかご 4 かご枠 5 メインロープ 6 ガイドローラ 7 作業足場 8 手すり 10 かご枠 11 縦枠 12 上梁 13 下梁 14 床枠 15 腕部材 16 補強部材 20 乗りかご 21 天井板 22 縦壁 23 後壁 24 側板 25 固定部材 26 制振遮音材 27 裏板 30 第1実施形態の作業足場 31 足場板 32 ヒンジ 33 保持リンク 34 補強部材 35 支軸 36 中間軸 40 第2実施形態の作業足場 41 スライド板 42 補強部材 50 作業足場 51 足場板 52 ヒンジ 53 回動板 54 ヒンジ 55 補強部材 56 保持リンク 57 補強部材 58 揺動リンク 60 第4実施形態の作業足場 61 足場板 62 ヒンジ 63 補強部材 64 保持リンク 100 第1実施形態のエレベータ 200 第2実施形態のエレベータ 300 第3実施形態のエレベータ 400 第4実施形態のエレベータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごの縦壁を構成する側板を外側から
    裏打ちする裏板と、 前記側板を裏打ちする状態と水平に延びる状態との間で
    変位可能に前記縦壁に装着される、前記裏板の一部から
    形成された足場板と、を備えることを特徴とするエレベ
    ータ。
  2. 【請求項2】その一端が前記縦壁に接続されるとともに
    その他端が前記足場板に接続される、前記足場板を水平
    に延びる状態に保持可能な保持手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載したエレベータ。
  3. 【請求項3】前記保持手段は、前記足場板に乗る作業員
    のための手すり兼ねることを特徴とする請求項2に記載
    したエレベータ。
  4. 【請求項4】前記保持手段は、前記足場板に対して着脱
    自在に接続され、かつ前記乗りかご側に固定された状態
    と前記足場板に接続された状態との間で変位可能である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載したエレベー
    タ。
  5. 【請求項5】前記乗りかごを支持するかご枠は、第2の
    手すりを有することを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載したエレベータ。
  6. 【請求項6】前記足場板にスライド自在に装着されると
    ともに、前記足場板から突出して前記作業員が乗る部分
    の面積を拡張する第2の足場板をさらに備えることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載したエレベー
    タ。
  7. 【請求項7】前記足場板に回動自在に装着されるととも
    に、前記足場板に対して回動して前記作業員が乗る部分
    の面積を拡張する第2の足場板をさらに備えることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載したエレベー
    タ。
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