JP2003081559A - 油圧シリンダを使用した昇降装置 - Google Patents

油圧シリンダを使用した昇降装置

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JP2003081559A
JP2003081559A JP2001280363A JP2001280363A JP2003081559A JP 2003081559 A JP2003081559 A JP 2003081559A JP 2001280363 A JP2001280363 A JP 2001280363A JP 2001280363 A JP2001280363 A JP 2001280363A JP 2003081559 A JP2003081559 A JP 2003081559A
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Japan
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hydraulic
hydraulic cylinder
cylinder
rod
lifting device
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JP2001280363A
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English (en)
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Osamu Kawasaki
修 川崎
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DAISHIN SHOKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホームエレベータや倉庫等の荷役エレベータ
に使用した際に省スペース、省エネルギー化をはかり、
搬入据付作業が容易で現地工事費が少なくて済む油圧シ
リンダを使用した昇降装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 油圧シリンダに連結したロープの一端
に、昇降室としてのかごを連結した昇降装置において、
シリンダから伸縮するロッド2a,2bが相互に逆向き
になるように並行して一体化された2本の油圧シリンダ
1a,1bと、一方の油圧シリンダ1bにシリンダクラ
ンプ3を介して連結されて油圧シリンダ1a,1bに圧
油を供給する油圧ユニット4を具備してなる油圧シリン
ダを使用した昇降装置を基本手段としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホームエレベータや
倉庫等の荷役エレベータに使用される油圧シリンダ装置
を使用した昇降装置に関し、特には2本の油圧シリンダ
から伸縮する2本のロッドが相互に逆向きになるように
並行して一体化することにより、それぞれのロッドが全
ストロークの1/2ずつのストロークを受け持ち、長手
方向の寸法を略1/2に低減するようにした昇降装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からホームエレベータや倉庫等の荷
役エレベータに使用されている油圧シリンダを用いた昇
降装置は、単独の油圧シリンダや回転する巻取りドラム
にロープを巻取り又は繰り出し可能に連結し、動滑車及
び定滑車を利用して該ロープを地上と天井間に巻回して
垂下し、このロープの端部に昇降室としてのかごを連結
した構成が一般に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
油圧シリンダを使用した昇降装置は、長いストロークを
必要とする場合であっても1本の油圧シリンダでのスト
ローク分の長さをそのまま利用しているので、該油圧シ
リンダを含む機械設備全般の製作上の観点で限界があ
り、しかも長尺なシリンダは製作コストが高い上、搬入
据付作業の難度が悪いので現地工事費が高騰してしまう
という問題がある。また、油圧シリンダを使用した昇降
装置の設置には別途に油圧発生装置が必要であり、大き
なスペースを必要とするという難点も有している。
【0004】また、従来の油圧シリンダを使用した昇降
装置は、油圧源としての油圧ユニットと油圧シリンダと
が基本的にそれぞれ独立して構成されていたため、油圧
ユニットを収める機械室を別途に確保する必要があり、
更に油圧ユニットと油圧シリンダとが分離しているた
め、その間を連結する油圧配管工事が必要となり、これ
らの油圧配管に要する作業工数とか設置スペースが必要
である上、煩瑣なメンテナンスも必要になるという問題
がある。
【0005】前記長大なストロークを得るためにテレス
コピックタイプと呼称される多段式油圧シリンダが一部
において採用されているが、この油圧シリンダは複雑な
構造であるためホームエレベータ等の昇降装置に適用し
た場合にはコストが高騰してしまうという難点がある。
特にホームエレベータは高齢化社会を迎えて潜在的な需
要が増大するものと考えられ、今後広く普及させるため
には低価格でコンパクトな昇降装置の実現が要望されて
いる現状にある。
【0006】そこで本発明は上記の問題点を解決して、
主としてホームエレベータや倉庫等の荷役エレベータに
使用した際に省スペース、省エネルギー化をはかり、搬
入据付作業が容易で現地工事費が少なくて済む油圧シリ
ンダを使用した昇降装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、油圧シリンダに連結したロープの一端に、
昇降室としてのかごを連結した昇降装置において、シリ
ンダから伸縮するロッドが相互に逆向きになるように並
行して一体化された2本の油圧シリンダと、一方の油圧
シリンダにシリンダクランプを介して連結されて前記油
圧シリンダに圧油を供給する油圧ユニットを具備してな
る油圧シリンダを使用した昇降装置を基本手段としてい
る。
【0008】具体的な構成として、前記油圧シリンダの
ロッド側の油圧室間とヘッド側の油圧室間の何れか一方
又は両方を油圧配管で連通し、それぞれのロッドが全ス
トロークの1/2ずつのストロークを受け持つことで昇
降装置としての長手方向の寸法を略1/2に低減してい
る。前記油圧ユニットは、上下に直線的に配置されたオ
イルタンクと電動モータを主体として構成され、オイル
タンク内には該電動モータで駆動される油圧ポンプを配
備してある。
【0009】上記構成でなる2基の昇降装置を上下方向
に配置し、下方の昇降装置における上方のロッドに上方
の昇降装置における下方のロッドを連結したことによ
り、更に長いストロークを得ている。また、前記油圧シ
リンダのロッドを中空パイプ状に形成して、シリンダ内
端部に磁歪変位センサを嵌合固定し、この磁歪変位セン
サ内を一端部が遊嵌して貫通するセンサーロッドを挿入
するとともに該センサーロッドの他端部を油圧シリンダ
のヘッドカバーに固定したことにより、それぞれのスト
ロークセンサ出力の和で以てトータルストロークを検出
するストロークセンサを配備してある。前記油圧ユニッ
トの電動モータは、インバータによる周波数変換により
油圧ポンプの回転数をコントロールして油圧シリンダの
駆動速度を制御する。
【0010】かかる油圧シリンダを使用した昇降装置に
よれば、電動モータの起動に伴って油圧ポンプから得ら
れる圧油が一方の油圧シリンダのヘッド側に送り込ま
れ、該油圧シリンダのロッドが伸長するのと同時に油圧
配管により他方の油圧シリンダのヘッド側にも送り込ま
れてロッドが逆方向に伸長するので、この昇降装置をホ
ームエレベータや荷役エレベータに使用した際にそれぞ
れのロッドが全ストロークの1/2ずつのストロークを
受け持つことで昇降装置としての長手方向の寸法は略1
/2に低減される。各ロッドの伸縮を磁歪変位センサで
なるストロークセンサの出力信号の和としてトータルス
トロークを検出することができる。
【0011】ホームエレベータや荷役エレベータの階層
が高い場合には、2基の昇降装置を上下方向に配置し、
下方の昇降装置における上方のロッドに上方の昇降装置
における下方のロッドを連結したことにより、更に長い
ストロークを得ることができる。また、油圧ユニットの
電動モータは、インバータによる周波数変換により油圧
ポンプの回転数をコントロールしてオイル吐出量に置き
換えて、油圧シリンダの駆動速度を最適にコントロール
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る油圧シリンダを使用した昇降装置の具体的な実施形態
を説明する。図1は本発明の第1実施例を示す昇降装置
14の正面図であり、1a,1bは油圧シリンダであっ
て該油圧シリンダ1a,1bのロッド2a,2bが相互
に逆向きになるように並行して配置され、該油圧シリン
ダ1a,1bの両端部に取り付けられているロッドカバ
ー5aとヘッドカバー6a及びロッドカバー5bとヘッ
ドカバー6bとが溶接等の手段により一体化して結合さ
れている。一方の油圧シリンダ1bにはシリンダクラン
プ3を介して油圧ユニット4が連結されている。尚、図
示は省略したが油圧シリンダ1a,1bをそれぞれ嵌合
する二つの透孔を設けたブラケットを用いて機械的に一
体化して結合する手段もある。
【0013】油圧ユニット4は、バルブプレート10を
介して上下に直線的に配置されたオイルタンク7と電動
モータ8を主体として構成され、オイルタンク7内には
電動モータ8で駆動される油圧ポンプ9が配備されてい
る。11はバルブプレート10に連結された制御ブロッ
ク、12はバルブプレート10の出油バルブポートと油
圧シリンダ1bのヘッド側の油圧室とを連通する油圧配
管、13はストロークセンサである。このストロークセ
ンサ13は、昇降装置14をホームエレベータや荷役エ
レベータに使用した際に階高調整が行えるために配設さ
れている。
【0014】図2は第1実施例の油圧系統図であり、上
記油圧シリンダ1a,1bのヘッド側の油圧室を油圧配
管12aで連通してあり、該油圧シリンダ1a,1bと
オイルタンク7内に配備された油圧ポンプ9との間にチ
ェック弁21、ストップ弁20、電磁弁22,チェック
弁23及びリリーフ弁24、リターンフィルタ25が配
設されている。26は注油口を示している。
【0015】バルブプレート10は電動モータ8や油圧
ポンプ9のサイズ及び取り付け部の共通化をはかるた
め、一定の範囲で大きさの仕様が変更可能である。特に
仮設電源と本設電源とが異なる場合においても電動モー
タ8の芯出し操作は不要であり、油圧ユニット単位での
交換時にも容易に対処することができる。この電動モー
タ8はオイルタンク7の小型化とオイルによる発熱を抑
えるためにインバータによる周波数変換により油圧ポン
プ9の回転数をコントロールしてオイル吐出量に置き換
え、油圧シリンダ1a,1bの駆動速度を制御してい
る。このようなインバータ制御の二次的効果として、電
源周波数が50hz,60hzの地域に関係なく全国一
律で対応可能な昇降装置が得られる。
【0016】電動モータ8は三相200v,220vを
基本としており、インバータの入力電源仕様の変更で異
なる電圧とか異相の場合でもモータの仕様を変更するこ
となく幅広く適応させることができる。
【0017】本出願人は特願平11−307183号に
より、油圧ユニット4と油圧シリンダ1a,1bの結合
に際してオイルタンク7と電動モータ8の位置を油圧シ
リンダ1aの円周方向のいかなる位置でも固定できる位
置調節プレートの発明を提案しており、この位置調節プ
レートを用いて昇降装置の据付場所の状況に合わせて支
障なく設置することができる。
【0018】かかる第1実施例の油圧系統図によれば、
電動モータ8の起動に伴って油圧ポンプ9から得られる
圧油がチェック弁21を介して油圧シリンダ1bのヘッ
ド側に送り込まれ、ロッド2bが伸長するのと同時に油
圧配管12aにより圧油が油圧シリンダ1aのヘッド側
にも送り込まれてロッド2aが伸長する。つまり油圧シ
リンダ1bに圧油を供給することでロッド2a,2bが
それぞれ油圧シリンダ1a,1bから逆方向に伸長す
る。余分な圧油はリリーフ弁24とリターンフィルタ2
5を経由してオイルタンク7に還流し、チェック弁21
並びに電磁弁22により圧油の供給圧力が定常的に保持
される。また、下降にあたっては電磁弁22を解放し、
油圧ポンプ9を電動モータ8により逆方向に回転させ、
油圧シリンダ1a,1bの圧油をオイルタンク7に環流
することにより行う。なお、ストップ弁20は、停電時
等の緊急時に降下させるためのものであって通常は止閉
されている。
【0019】図3は本発明の第2実施例の昇降装置17
を示す正面図、図4は同油圧系統図であり、前記第1実
施例と同一の構成部分に同一の符号を付して表示してあ
る。本第2実施例では、図4に示すように油圧シリンダ
1a,1b内がそれぞれピストン18a,18bで二つ
の油圧室に分割されていて、該ピストン18a,18b
にロッド2a,2bが連結されており、このロッド2
a,2bが相互に逆向きになるように油圧シリンダ1
a,1bを並行配置して、該ロッド2a,2b側の油圧
室を油圧配管15で連通するとともにヘッド側の油圧室
を油圧配管16で連通してある。図4に示す19はカウ
ンターバランス弁である。
【0020】かかる第2実施例の油圧系統図によれば、
電磁弁22を図示の位置から左側に切り替えることによ
り、電動モータ8の起動に伴って油圧ポンプ9から得ら
れる圧油がチェック弁23と電磁弁22を介して油圧シ
リンダ1bのヘッド側に送り込まれ、ロッド2bが伸長
するのと同時に油圧配管16により圧油が油圧シリンダ
1aのヘッド側に送り込まれてロッド2aが逆方向に伸
長し、油圧シリンダ1bのロッド側の作動油は油圧配管
15を介して油圧シリンダ1aのロッド側の作動油とと
もに油圧シリンダ1a,1bのヘッド側に再び還流し、
差動回路を構成する。また、電磁弁22を図示の位置か
ら右側に切り替えると、油圧ポンプ9から得られる圧油
が油圧シリンダ1a,1bの各ロッド側に送り込まれ、
ロッド2a,2bが短縮するとともに油圧配管16によ
り油圧シリンダ1a,1bのヘッド側の作動油はカウン
ターバランス弁19及び電磁弁22を経由してオイルタ
ンク7に還流する。余分な圧油はリリーフ弁24とリタ
ーンフィルタ25を経由してオイルタンク7に還流する
動作は前記例と同様である。従って前記第1実施例の昇
降装置14は単動型であり、第2実施例の昇降装置17
は複動型であることが動作上の特徴となっている。
【0021】図5はストロークセンサ13の構造を示す
要部断面図であり、前記油圧シリンダ1a(1b)にお
けるロッド2a(2b)を中空パイプ状に形成して、そ
のシリンダ内端部に磁歪変位センサ、マグネット30を
環状に嵌合固定し、このマグネット30内を一端部が遊
嵌して貫通するセンサーロッド31を挿入して該センサ
ーロッド31の他端部を油圧シリンダ1a(1b)のヘ
ッドカバー6a,6bに固定してある。従ってロッド2
a(2b)が伸縮すると磁歪変位センサとしてのマグネ
ット30の位置が変化し、それぞれのストロークセンサ
13の出力信号の和でトータルストロークを検出するこ
とができる。尚、ストロークセンサ13に代えて図1に
示すロッドカバー5a,5bにロータリエンコーダを取
り付けて、ロッド2a,2bの位置の検出を行うことも
できる。
【0022】次に前記第1,第2実施例にかかる昇降装
置14,17をホームエレベータもしくは荷役エレベー
タに適用した具体例を説明する。先ず図6に示すように
昇降装置14(17)の一方のロッド2bを地上Eに固
定し、他方のロッド2aに動滑車40を回転可能に連結
して支持する。地上Eにはガイド41,41を立設し、
先端部に該ガイド41,41に沿って転動するガイドロ
ーラ42,42を取り付けたガイドアーム43,43を
油圧シリンダ1a,1bの少なくとも上下部に結合す
る。動滑車40には、基端部を地上Eに固定したロープ
44を巻回し、このロープ44を地上Eに回転可能に支
持した定滑車45に巻回してから天井Cに回転可能に固
定した定滑車46を巻回して垂下し、このロープ44の
先端部に昇降室としてのかご47を連結する。前記制御
ブロック11(図1,図3)はコントロールボックス4
8と電気的に接続されている。
【0023】図7に示すように油圧ユニット4を駆動し
て油圧シリンダ1a,1b内に圧油を供給することでロ
ッド2a,2bが油圧シリンダ1a,1bから逆方向に
伸長するので、ガイドアーム43,43の先端部に取り
付けたガイドローラ42,42がガイド41,41に沿
って転動しながら一体に結合された油圧シリンダ1a,
1bが垂直上方に上昇する。そしてロッド2a,2bが
所定の長さまで伸長したことをストロークセンサ13,
13(図5参照)が検出し、電動モータ8を停止させる
ことでかご47を所定の位置、例えば2階に停止させる
ことができる。図8に示すようにロッド2a,2bの伸
長長さが最大となった際にかご47は最高の位置、例え
ば3階に達する。
【0024】かご47の速度は、前記したようにインバ
ータ制御による単相、三相を問わず周波数変換で油圧ポ
ンプ9の入力回転数を制御して、必要とするオイル吐出
量及び吸入量をコントロールすることで油圧シリンダ1
a,1bの駆動速度を制御することができる。従ってオ
イルは必要流量のみ発生して供給,吸入されるため、従
来の絞り弁を用いた例のようにオイルの熱発生がなく、
タンク油量の極少化と省エネ運転が可能になる。尚、絞
り弁を用いる方法を併用することも可能である。
【0025】上記動作説明において、油圧シリンダ1
a,1bのロッド2a,2bは全ストロークの1/2ず
つのストロークを受け持つことになるため、昇降装置1
4としての長手方向の寸法は単一の油圧シリンダを用い
た従来例に比較して略1/2に低減される。また、油圧
シリンダ1a,1bに作用する負荷条件が同じであって
も自重分により軽負荷側の油圧シリンダの動作が優先す
る。そのため昇降時の全ストロークの途中で何れか優先
作動する油圧シリンダ1a又は1bのシリンダストロー
ク端にピストン18a,18bがロッドカバー5a,5
b又はヘッドカバー6a,6bと衝突し、乗員に不快な
ショックを与えたり異音が発生することがある。これを
低減するためにシリンダストローク端にクッション機構
を設けることで衝突速度を低減させることができる。例
えば図9に示すようにヘッドカバー6aにクッションバ
ルブ50,チェックバルブ51を設けることで好ましい
結果が得られる。
【0026】図10は階層が高い場合に、ホームエレベ
ータにおける前記昇降装置14(17)単独では昇降動
作ができないケースでの対処方法を示しており、2基の
昇降装置14,14(17,17)を上下に連結し、下
方の昇降装置14(17)における上方のロッド2cに
上方の昇降装置14(17)における下方のロッド2d
を連結したことにより、図6により説明した例よりも高
く立設したガイド41,41と該ガイド41,41を転
動するガイドローラ42,42を備えたガイドアーム4
3,43を用いて、図11に示すように油圧ユニット4
を駆動して油圧シリンダ1a,1b内に圧油を供給する
ことで4本のロッド2a,2b,2c,2dが油圧シリ
ンダ1a,1bから伸長するので、ガイドアーム43の
先端部に取り付けたガイドローラ42がガイド41に沿
って転動しながら2基の昇降装置14,14(17,1
7)が相互に離反するようにして垂直方向に上昇する。
そしてロッド2a,2b,2c,2dが所定の長さまで
油圧シリンダ1a,1bから伸長したことを4つのスト
ロークセンサ13が検出し、2つの電動モータ8を停止
させることでかご47を所定の位置、例えば3階に停止
させることができる。図12に示すようにロッド2a,
2b,2c,2dの伸長長さが最大となった際にかご4
7は最高の位置、例えば5階に達する。このように複数
基の昇降装置14(17)を上下方向に積み上げて連結
することにより、どのような階層でも適応するホームエ
レベータ又は荷役装置を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば油圧ポンプから得られる圧油を該油圧シリンダのロ
ッド側の油圧室間とヘッド側の油圧室間の何れか一方又
は両方に供給することによって各ロッドが逆方向に伸長
するので、この昇降装置をホームエレベータや荷役エレ
ベータに使用した際に、それぞれのロッドは全ストロー
クの1/2ずつのストロークを受け持つことができて、
昇降装置としての長手方向の寸法は略1/2に低減する
ことができる。従って従来のように長いストロークを持
つ油圧シリンダは必要とせず、該油圧シリンダを含む機
械設備全般の製作が容易であってコストの低廉化と省ス
ペースがはかれるとともに搬入据付作業も容易となる。
【0028】また、昇降装置を構成する一方の油圧シリ
ンダにシリンダクランプを介して圧油を供給する油圧ユ
ニットを具備したことにより、装置自体がコンパクトに
なるとともに油圧ユニットを収める機械室を別途に確保
する必要がなく、油圧ユニットと油圧シリンダとが一体
化していることにより油圧配管工事は最小限となり、作
業工数と設置スペースが低減される上、メンテナンスも
必要最小限にすることができる。
【0029】ホームエレベータや荷役エレベータの階層
が高い場合であっても2基の昇降装置を上下方向に配置
して、下方の昇降装置における上方のロッドに上方の昇
降装置における下方のロッドを連結したことによって長
いストロークを得ることができるので、従来のようなテ
レスコピックタイプの複雑な多段式油圧シリンダは不要
であり、ホームエレベータ等の昇降装置に容易に適用す
ることができる。また、各ロッドの伸縮を磁歪変位セン
サでなるストロークセンサの出力信号の和としてトータ
ルストロークを検出することができるので、別途に位置
検出センサを設けることなく昇降室としてのかごを各階
層へ適格に運搬することができる。
【0030】油圧ユニットの電動モータは、インバータ
による周波数変換により油圧ポンプの回転数をコントロ
ールしてオイル吐出量に置き換えて油圧シリンダの駆動
速度を最適にコントロールすることができるので、速度
制御の自由度が高く、特に加減速時のショックをなくし
て快適で安全な昇降装置が得られる。油圧ユニットから
は必要流量のオイルのみが流通することによって余分な
熱の発生とエネルギーロスがなくなり、省エネ効果をよ
り一層高めることができる。
【0031】従って本発明によれば、主としてホームエ
レベータや倉庫等の荷役エレベータに使用した際に省ス
ペース、省エネルギー化をはかり、搬入据付作業が容易
であるとともに工事費が少なく、今後の高齢化社会を迎
えて潜在的な需要が増大するものと考えられているホー
ムエレベータを広く普及させるために低価格でコンパク
トな油圧シリンダを使用した昇降装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる昇降装置の第1実施例を示す正
面図。
【図2】第1実施例の油圧系統図。
【図3】本発明にかかる昇降装置の第2実施例を示す正
面図。
【図4】第2実施例の油圧系統図。
【図5】ストロークセンサの構造を示す要部断面図。
【図6】本発明の昇降装置をホームエレベータに適用し
た具体例を示す概要図。
【図7】図6のホームエレベータの動作例を示す概要
図。
【図8】図6のホームエレベータの他の動作例を示す概
要図。
【図9】本発明で用いたクッション機構の例を示す要部
断面図。
【図10】本発明の昇降装置をホームエレベータに適用
した他の具体例を示す概要図。
【図11】図10のホームエレベータの動作例を示す概
要図。
【図12】図10のホームエレベータの他の動作例を示
す概要図。
【符号の説明】
1a,1b…油圧シリンダ 2a,2b…ロッド 3…シリンダクランプ 4…油圧ユニット 5a,5b…ロッドカバー 6a,6b…ヘッドカバー 7…オイルタンク 8…電動モータ 9…油圧ポンプ 10…バルブプレート 11…制御ブロック 12,12a,15,16…油圧配管 13…ストロークセンサ 14,17…昇降装置 18a,18b…ピストン 19…カウンターバランス弁 20…ストップ弁 21,23…チェック弁 22…電磁弁 24…リリーフ弁 25…リターンフィルタ 26…注油口 30…マグネット 31…センサーロッド 40…動滑車 41…ガイド 42…ガイドローラ 43…ガイドアーム 44…ロープ 45,46…定滑車 47…かご 48…コントロールボックス 50…クッションバルブ 51…チェックバルブ 整理番号 P3316
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 15/18 F15B 11/00 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダに連結したロープの一端
    に、昇降室としてのかごを連結した昇降装置において、 シリンダから伸縮するロッドが相互に逆向きになるよう
    に並行して一体化された2本の油圧シリンダと、一方の
    油圧シリンダにシリンダクランプを介して連結されて前
    記油圧シリンダに圧油を供給する油圧ユニットを具備し
    てなることを特徴とする油圧シリンダを使用した昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 油圧シリンダに連結したロープの一端
    に、昇降室としてのかごを連結した昇降装置において、 シリンダから伸縮するロッドが相互に逆向きになるよう
    に並行して一体化された2本の油圧シリンダと、一方の
    油圧シリンダにシリンダクランプを介して連結されて前
    記油圧シリンダに圧油を供給する油圧ユニットを具備し
    てなり、該油圧シリンダのロッド側の油圧室間とヘッド
    側の油圧室間の何れか一方又は両方を油圧配管で連通
    し、それぞれのロッドが全ストロークの1/2ずつのス
    トロークを受け持つことで昇降装置としての長手方向の
    寸法を略1/2に低減したことを特徴とする油圧シリン
    ダを使用した昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧ユニットは、上下に直線的に配
    置されたオイルタンクと電動モータを主体として構成さ
    れ、オイルタンク内には該電動モータで駆動される油圧
    ポンプを配備した請求項1又は2に記載の油圧シリンダ
    を使用した昇降装置。
  4. 【請求項4】 シリンダから伸縮するロッドが相互に逆
    向きになるように並行して一体化された2本の油圧シリ
    ンダと、一方の油圧シリンダにシリンダクランプを介し
    て連結されて前記油圧シリンダに圧油を供給する油圧ユ
    ニットからなる2基の昇降装置を上下方向に配置し、下
    方の昇降装置における上方のロッドに上方の昇降装置に
    おける下方のロッドを連結したことにより、更に長いス
    トロークを得ることを特徴とする請求項1,2又は3に
    記載の油圧シリンダを使用した昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧シリンダのロッドを中空パイプ
    状に形成して、シリンダ内端部に磁歪変位センサを嵌合
    固定し、この磁歪変位センサ内を一端部が遊嵌して貫通
    するセンサーロッドを挿入するとともに該センサーロッ
    ドの他端部を油圧シリンダのヘッドカバーに固定したこ
    とにより、それぞれのストロークセンサ出力の和で以て
    トータルストロークを検出するストロークセンサを配備
    した請求項1,2,3又は4に記載の油圧シリンダを使
    用した昇降装置。
  6. 【請求項6】 前記油圧ユニットの電動モータは、イン
    バータによる周波数変換により油圧ポンプの回転数をコ
    ントロールして油圧シリンダの駆動速度を制御するよう
    にした請求項1,2,3,4又は5に記載の油圧シリン
    ダを使用した昇降装置。
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