JP2002037591A - 航空機昇降用エレベータ - Google Patents

航空機昇降用エレベータ

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JP2002037591A
JP2002037591A JP2000225217A JP2000225217A JP2002037591A JP 2002037591 A JP2002037591 A JP 2002037591A JP 2000225217 A JP2000225217 A JP 2000225217A JP 2000225217 A JP2000225217 A JP 2000225217A JP 2002037591 A JP2002037591 A JP 2002037591A
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Japan
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platform
control valve
flow control
elevator
valve
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JP2000225217A
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Kenji Sato
謙二 佐藤
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機昇降用エレベータに適した油圧回路を
提供する。 【解決手段】 航空機を格納庫と飛行甲板の間で輸送す
る航空機昇降用エレベータにおいて、船内でプラットフ
ォーム1を昇降させる油圧ピストンシリンダ3と、油圧
源から導かれる加圧作動油を蓄える蓄圧回路41と、蓄
圧回路41から油圧ピストンシリンダ3に導かれる作動
油の流量を制御する上昇用流量制御弁51と、プラット
フォーム1の位置を検出するロータリエンコーダ(位置
検出手段)81,82と、プラットフォーム1の位置に
応じて上昇用流量制御弁51の開度を制御するコントロ
ーラ(制御手段)40とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、艦船等に設けられ
航空機を高速で昇降させる航空機昇降用エレベータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】艦船
等に設けられる航空機昇降用エレベータは短時間のうち
に多数の航空機を格納庫から飛行甲板上に輸送する必要
がある。
【0003】航空機昇降用エレベータはプラットフォー
ム(テーブル)の質量とペイロード(負荷)を合わせて
数百ton程度に達し、陸上のエレベータのようにこれ
に釣り合うカウンタウェイトを設けると、エレベータの
質量が増大するとともに、設置スペースが大きくなる。
そこで、航空機昇降用エレベータとして、油圧シリンダ
の動きを多重巻きのシーブ等を介してワイヤの動きに変
換する構造が考えられる。しかし、ペイロードを合わせ
て例えば数百ton程度に達するプラットフォームを高
速で昇降させるためには、油圧源となるポンプに要求さ
れる容量が大きくなり、油圧設備や電源設備の大型化を
招くという問題点があった。
【0004】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、航空機昇降用エレベータに適した油圧回路を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、航空機を
格納庫と飛行甲板の間で輸送する航空機昇降用エレベー
タに適用する。
【0006】そして、船内でプラットフォームを昇降さ
せる油圧アクチュエータと、油圧源から導かれる加圧作
動油を蓄える蓄圧回路と、蓄圧回路から油圧アクチュエ
ータに導かれる作動油の流量を制御する上昇用流量制御
弁と、プラットフォームの位置を検出する位置検出手段
と、プラットフォームの位置に応じて上昇用流量制御弁
の開度を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
ものとした。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、上昇
用流量制御弁の開度を作動時間に応じて次第に増加させ
てプラットフォーム1を略一定速度で上昇させる高速領
域を設定したことを特徴とするものとした。
【0008】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、上昇用流量制御弁の上流側と下流側に第一、第二
オペレートチェック弁をそれぞれ介装し、上昇用流量制
御弁の閉弁時に第一、第二オペレートチェック弁を共に
閉弁させる構成としたことを特徴とするものとした。
【0009】第4の発明は、第1から第3のいずれか一
つの発明において、油圧アクチュエータから導かれる加
圧作動油を蓄える背圧回路と、油圧アクチュエータから
背圧回路に導かれる作動油の流量を制御する下降用流量
制御弁と、プラットフォームの位置を検出する位置検出
手段と、プラットフォームの位置に応じて下降用流量制
御弁の開度を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
するものとした。
【0010】第5の発明は、第1から第4のいずれか一
つの発明において、下降用流量制御弁の上流側に第三オ
ペレートチェック弁を介装し、下降用流量制御弁の閉弁
時に第三オペレートチェック弁を閉弁させる構成とした
ことを特徴とするものとした。
【0011】第6の発明は、第1から第5のいずれか一
つの発明において、流量制御弁を駆動する二系統のサー
ボ機構を備え、制御手段は二系統のサーボ機構が正常に
作動している場合に二系統のサーボ機構を交互に作動さ
せ、一方のサーボ機構が故障した場合に他方のサーボ機
構を作動させる構成としたことを特徴とするものとし
た。
【0012】第7の発明は、第1から第6のいずれか一
つの発明において、流量制御弁を迂回して作動油を導く
バイパス通路と、バイパス通路を開閉する弁手段とを備
えたことを特徴とするものとした。
【0013】
【発明の作用および効果】第1の発明によると、プラッ
トフォームの位置に応じて上昇用流量制御弁の開度を制
御し、プラットフォームを加速、減速させることによ
り、短時間のうちに多数の航空機を格納庫から飛行甲板
上に円滑に輸送することができる。
【0014】蓄圧回路に蓄えられた加圧作動油を油圧ア
クチュエータに供給する構成のため、ペイロードを合わ
せて数百ton程度に達するプラットフォームを高速で
昇降させることが可能となる。また、プラットフォーム
の停止時または下降時にも油圧源となるポンプを作動さ
せて蓄圧回路に加圧作動油を蓄えられるため、油圧源と
なる電動チャージポンプに要求される容量を小さくし、
油圧設備や電源設備の小型化がはかれる。
【0015】第2の発明によると、上昇用流量制御弁の
開度を作動時間に応じて次第に増加させることにより、
蓄圧回路の圧力低下を補償してプラットフォームを最大
速度で上昇させられ、輸送能力を高められる。
【0016】第3の発明によると、上昇用流量制御弁の
閉弁時に第一、第二オペレートチェック弁が閉弁し、油
圧アクチュエータまたは蓄圧回路の圧力が上昇用流量制
御弁に対して遮断され、上昇用流量制御弁の誤作動を防
止できる。
【0017】第4の発明によると、プラットフォームの
位置に応じて下降用流量制御弁の開度を制御し、プラッ
トフォームを加速、減速させることにより、短時間のう
ちに多数の航空機を飛行甲板上から格納庫に円滑に輸送
することができる。
【0018】また、下降用流量制御弁に背圧回路の圧力
が導かれ、下降用流量制御弁の作動を安定させることが
できる。
【0019】第5の発明によると、下降用流量制御弁の
閉弁時に第三オペレートチェック弁が閉弁し、油圧アク
チュエータの圧力が下降用流量制御弁に対して遮断さ
れ、下降用流量制御弁の誤作動を防止できる。
【0020】第6の発明によると、一方のサーボ機構が
故障した場合に、他方のサーボ機構を作動させる、フェ
イルセーフ機能が果たせる。
【0021】第7の発明によると、流量制御弁が故障し
た場合に、バイパス通路を介して油圧アクチュエータに
対する作動油の供給または排出を行う、フェイルセーフ
機能が果たせる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0023】図1は船内に設けられる航空機昇降用エレ
ベータの構造を示す斜視図であるが、エレベータテーブ
ルとしてプラットフォーム1を備え、このプラットフォ
ーム1が格納甲板11と飛行甲板12の間で昇降するこ
とで、航空機等を格納庫と飛行甲板12上の間で輸送す
る。プラットフォーム1は例えば縦横の寸法が数十m程
度であり、その質量がペイロードを合わせて数百ton
程度である。
【0024】飛行甲板12にはプラットフォーム1が収
まる開口部12aが形成される。飛行甲板12の開口部
12aのまわりには安全手摺り16が格納可能に設けら
れ、乗員の落下を防止する。安全手摺り16の作動は自
動または手動管制によって制御される。
【0025】プラットフォーム1が飛行甲板12に連続
する上昇位置にある状態で、プラットフォーム1の両側
部を支持する6つの固定装置15が設けられる。各固定
装置15はエレベータの作動中に引き込まれ、プラット
フォーム1を上昇位置で停止させる際に突出作動し、プ
ラットフォーム1の下面を当接させて支持する。
【0026】各固定装置15は自動または手動管制によ
って作動する。プラットフォーム1が上昇位置にあるか
どうかを検出する図示しないリミットスイッチが設けら
れ、このリミットスイッチからの信号を基にプラットフ
ォーム1が上昇位置にない場合には、各固定装置15の
突出作動が行われないようにインターロックされる。そ
してプラットフォーム1の移動中は警報が鳴らされる。
【0027】格納甲板11にはプラットフォーム1が収
まる開口部11aが形成される。プラットフォーム1は
この開口部11aに収まった状態で、格納甲板11と段
差なく連続する。
【0028】エレベータの非作動時に格納甲板11の開
口部11aを塞ぐ甲板フタ21を備え、開口部11aの
下方には甲板フタ21を格納する空間として格納甲板レ
セス19を備える。甲板フタ21を昇降させる4本の油
圧ジャッキ22を備える。油圧ジャッキ22は甲板フタ
21を格納甲板11と連続する上昇位置と、プラットフ
ォーム1に干渉しないように下降した格納位置の間で昇
降させる。甲板フタ21の移動中は警報が鳴らされる。
【0029】格納甲板11が格納位置にあるかどうかを
検出する図示しないリミットスイッチが設けられ、この
リミットスイッチからの信号を基に甲板フタ21が格納
位置にない場合には、エレベータの運転が行われないよ
うにインターロックされる。
【0030】プラットフォーム1または甲板フタ21を
格納甲板11に連続する位置で支持する6つの固定装置
23が設けられる。プラットフォーム1または甲板フタ
21は各固定装置23に当接して支持されることによ
り、格納甲板11と段差なく連続するため、航空機等が
プラットフォーム1または甲板フタ21上へとスムーズ
に移動できる。
【0031】各固定装置23はその作動位置でプラット
フォーム1または甲板フタ21の下面に当接するように
突出し、甲板フタ21の移動中に甲板フタ21に干渉し
ないように引き込まれる。各固定装置23の作動は自動
または手動管制によって制御される。
【0032】さらに、甲板フタ21がプラットフォーム
1に干渉しない下降位置にある状態で、甲板フタ21の
両側部を支持する6つの固定装置24が設けられる。
【0033】プラットフォーム1を昇降可能に案内する
機構として、船体には4本のガイドレール13が固定さ
れ、プラットフォーム1には各ガイドレール13に転接
するガイドローラ14が設けられ、昇降中におけるプラ
ットフォーム1の前後左右方向の動きが制限される。
【0034】4点吊りエレベータのプラットフォーム1
は、その両側部に位置する4カ所の吊り点に第一〜第四
ワイヤ2がそれぞれ2本ずつ連結される。プラットフォ
ーム1の両側部に4カ所の吊り点を設けることにより、
プラットフォーム1の軽量化がはかれるとともに、エレ
ベータの大型化に対応できる。第一〜第四ワイヤ2の本
数はプラットフォーム1の質量等に応じて決められる。
【0035】第一〜第四ワイヤ2はプラットフォーム1
の各吊り点から垂直方向に延び、第一〜第四リード滑車
4を介して水平方向に延び、第一、第二リード滑車5お
よび固定シーブ7を介して可動シーブ6に延び、可動シ
ーブ6に掛け回されたそれぞれの一端が固定シーブ7の
ブロックに連結される。
【0036】プラットフォーム1を昇降させる油圧アク
チュエータとして可動シーブ6を駆動する油圧ピストン
シリンダ3が設けられる。油圧ピストンシリンダ3はそ
のシリンダ31の基端が船体に連結され、シリンダ31
から突出するピストンロッド32の先端に可動シーブ6
が連結される。可動シーブ6は油圧ピストンシリンダ3
の変位を倍速してプラットフォーム1を昇降させる。
【0037】図3に航空機昇降用エレベータの機構を示
すように、シリンダ31内はピストンによってロッド室
33とエンド室34に仕切られ、ロッド室33の油圧を
制御する油圧回路が設けられる。ロッド室33に作動油
が圧送されることにより可動シーブ6を引き込んでプラ
ットフォーム1を上昇させる一方、ロッド室33から作
動油を流出させることにより可動シーブ6が出されてプ
ラットフォーム1を下降させる。
【0038】エンド室34に所定量の作動油が注入され
る。プラットフォーム1が上昇してピストンシリンダ3
が最収縮する際に、エンド室34の作動油が圧縮される
ことにより、ストロークエンドで停止する際の衝撃が吸
収される。
【0039】プラットフォーム1が下降してピストンシ
リンダ3が最伸張するフルストローク時に、可動シーブ
6に連動する複数のショックアブソーバ35が設けられ
る。ショックアブソーバ35が圧縮されることにより、
ストロークエンドで停止する際の衝撃が吸収される。
【0040】油圧ピストンシリンダ3に備えられる油圧
回路は、図2〜図5に示すように、加圧作動油を蓄える
蓄圧回路41と、プラットフォーム1の上昇時に蓄圧回
路41からピストンシリンダ3に導かれる作動油の流量
を調節する上昇用流量制御弁51とを備える。
【0041】蓄圧回路41には5つの上昇用ピストンア
キュームレータ42が接続される。上昇用ピストンアキ
ュームレータ42に作動油を供給する3つの電動チャー
ジポンプ43を備え、電動チャージポンプ43と蓄圧回
路41の間にチェック弁45およびリリーフ弁44が介
装される。チャージポンプ43は出力が75kw程度の
4極モータにより駆動され、250bar×166l/
min程度の圧油を吐出する。上昇用ピストンアキュー
ムレータ42はエアリザーバ46を介して加圧される。
上昇用ピストンアキュームレータ42の容量を240l
程度、エアリザーバ46の容量を2000l程度とし、
上昇用ピストンアキュームレータ42の圧力は250b
ar程度まで高められる。蓄圧回路41にはプラットフ
ォーム1が1回上昇するのに必要な加圧作動油を蓄えら
れる。
【0042】プラットフォーム1の上昇時に電動チャー
ジポンプ43を作動させながら蓄圧回路41に蓄えられ
た加圧作動油を油圧ピストンシリンダ3に供給する構成
のため、ペイロードを合わせて数百ton程度に達する
プラットフォーム1を高速で昇降させることが可能とな
る。
【0043】プラットフォーム1の停止時または下降時
にも電動チャージポンプ43を作動させて蓄圧回路41
に加圧作動油を蓄える構成のため、油圧源となる電動チ
ャージポンプ43に要求される容量を小さくし、油圧設
備や電源設備の小型化がはかれる。
【0044】上昇用流量制御弁51は蓄圧回路41から
ピストンシリンダ3に導かれる作動油の流量を調節し、
プラットフォーム1が昇降する速度を制御する。
【0045】上昇用流量制御弁51を駆動する二系統の
サーボ機構として、第一サーボ弁53、第一電磁切換弁
54、第二電磁切換弁55と、第二サーボ弁56、第二
電磁切換弁57、第二電磁切換弁58とが並列に設けら
れる。
【0046】上昇用流量制御弁51の開度を制御する制
御手段として、コントローラ40を備える。コントロー
ラ40は二系統のサーボ機構が正常に作動している場合
に二系統のサーボ機構を交互に作動させ、一方のサーボ
機構が故障した場合に他方のサーボ機構を作動させる構
成とする。
【0047】上昇用流量制御弁51の上流側と下流側に
は第一、第二オペレートチェック弁52と59がそれぞ
れ介装され、第一、第二オペレートチェック弁52,5
9は上昇用流量制御弁51の開弁時に電磁切換弁47を
介して導かれる信号圧によって強制的に開弁される。
【0048】上流側の第一オペレートチェック弁52
は、上昇用流量制御弁51の閉弁時に蓄圧回路41から
流量制御弁51に導かれる作動圧を遮断し、流量制御弁
51の誤作動を防止する。
【0049】下流側の第二オペレートチェック弁59
は、上昇用流量制御弁51の閉弁時にピストンシリンダ
3から流量制御弁51に導かれる作動圧を遮断し、流量
制御弁51の誤作動を防止する。
【0050】油圧ピストンシリンダ3に備えられる油圧
回路は、加圧作動油を蓄える背圧回路61と、プラット
フォーム1の下降時に油圧ピストンシリンダ3から背圧
回路61に流出する作動油の流量を調節する下降用流量
制御弁71とを備える。
【0051】プラットフォーム1の下降時に油圧ピスト
ンシリンダ3からの作動油が背圧回路61に流出する構
成のため、この作動油の流量を調節する下降用流量制御
弁71に背圧回路61の圧力が導かれ、下降用流量制御
弁71の作動を安定させることができる。
【0052】電動チャージポンプ43の吸い込み側は背
圧回路61に接続される。背圧回路61に蓄えられた加
圧作動油を各電動チャージポンプ43を介して蓄圧回路
41に蓄える構成のため、油圧源となる電動チャージポ
ンプ43の仕事量が減り、電動チャージポンプ43の容
量を小さくすることが可能となる。また、蓄圧回路41
はリリーフ弁49を介して背圧回路61に連通してい
る。
【0053】背圧回路61には1つのブーストリザーバ
62が接続され、ブーストリザーバ62にタンク67の
作動油を供給する2つの電動チャージポンプ63を備
え、電動チャージポンプ63と背圧回路61の間にチェ
ック弁65およびリリーフ弁64が介装される。チャー
ジポンプ63は出力が2.2kw程度の4極モータによ
り駆動され、10bar×100l/min程度の圧油
を吐出する。ブーストリザーバ62はエアリザーバ66
を介して加圧される。ブーストリザーバ62の容量を1
200l程度、エアリザーバ66の容量を1000l程
度とし、背圧回路61の圧力は5〜10bar程度まで
高められる。
【0054】ブーストリザーバ62には熱交換器68が
接続され、熱交換器68に作動油を循環させる2つのポ
ンプ69を備える。熱交換器68は作動油と海水との間
で熱交換を促し、作動油を冷却する。
【0055】下降用流量制御弁71は、ピストンシリン
ダ3から背圧回路61に流出する作動油の流量を調節
し、プラットフォーム1が下降する速度を制御する。
【0056】下降用流量制御弁71を駆動する二系統の
サーボ機構として、第一サーボ弁73、第一電磁切換弁
74、第二電磁切換弁75と、第二サーボ弁76、第二
電磁切換弁77、第二電磁切換弁78とが並列に設けら
れる。
【0057】下降用流量制御弁71の開度を制御する制
御手段として、コントローラ60を備える。コントロー
ラ60は正常に作動させる場合に二系統のサーボ機構を
交互に作動させ、一方のサーボ機構が故障した場合に他
方のサーボ機構を作動させる。
【0058】下降用流量制御弁71の上流側には第三オ
ペレートチェック弁72が介装され、第三オペレートチ
ェック弁72は下降用流量制御弁71の開弁時に電磁切
換弁79を介して導かれる信号圧によって強制的に開弁
される。上流側のオペレートチェック弁72は、下降用
流量制御弁71の閉弁時にピストンシリンダ3から流量
制御弁71に導かれる作動圧を遮断し、下降用流量制御
弁71の誤作動を防止する。
【0059】プラットフォーム1の位置検出手段とし
て、2つのロータリエンコーダ71,72を備える。各
ロータリエンコーダ81,82はプラットフォーム1に
結合されたワイヤを巻き取るドラムの回転角度を減速機
を介して検出する。
【0060】各コントローラ40,60はロータリエン
コーダ81,82の検出信号をそれぞれ入力し、予め設
定されたテーブルに基づきプラットフォーム1の位置に
応じて各流量制御弁51,71の目標開度を算出し、各
サーボアンプ83,84を介して各流量制御弁51,7
1の開度を目標開度に近づけるように制御する。
【0061】図6はコントローラ40にて上昇用流量制
御弁51の開度を作動時間tおよびプラットフォーム1
の位置に応じて設定した特性図である。これは、作動開
始からプラットフォーム1を加速する加速領域と、プラ
ットフォーム1を高い一定速度V1(例えば36m/m
in)で上昇させる高速領域と、プラットフォーム1を
減速する減速領域と、プラットフォーム1を低い一定速
度V10で上昇させる微速領域とを備える。
【0062】加速領域では、上昇用流量制御弁51の開
度を作動時間tに応じて次第に増加させ、プラットフォ
ーム1を加速させる。
【0063】高速領域では、蓄圧回路41の圧力低下を
補償するため、上昇用流量制御弁51の開度を作動時間
tに応じて次第に増加させ、プラットフォーム1を一定
速度V1で上昇させる。これにより、プラットフォーム
1を最高速度で上昇させられ、エレベータの輸送能力を
最大限に高められる。
【0064】減速領域では、プラットフォーム1が飛行
甲板12に連続する上昇位置より手前30cm程度に設
定された減速開始位置LS.1を過ぎて、同じく上昇位
置より手前5cm程度に設定された停止直前位置LS.
10に到達するまで、上昇用流量制御弁51の開度を作
動時間tに応じて次第に減少させ、プラットフォーム1
を減速させる。
【0065】微速領域では、プラットフォーム1が停止
直前位置LS.10を過ぎて、飛行甲板12に連続する
上昇位置に到達するまで、上昇用流量制御弁51の開度
を一定にして、低い一定速度V10で上昇させる。
【0066】図7はコントローラ60にて下降用流量制
御弁71の開度を作動時間tおよびプラットフォーム1
の位置に応じて設定した特性図である。これは、作動開
始からプラットフォーム1を加速する加速領域と、プラ
ットフォーム1を高い一定速度V2(例えば36m/m
in)で下降させる高速領域と、プラットフォーム1を
減速する減速領域と、プラットフォーム1を低い一定速
度V20で下降させる微速領域とを備える。
【0067】加速領域では、下降用流量制御弁71の開
度を作動時間tに応じて次第に増加させ、プラットフォ
ーム1を加速させる。
【0068】高速領域では、下降用流量制御弁71の開
度を一定にし、プラットフォーム1を一定速度V2で下
降させる。
【0069】減速領域では、プラットフォーム1が格納
甲板11に連続する下降位置より手前30cm程度に設
定された減速開始位置LS.2を過ぎて、同じく下降位
置より手前5cm程度に設定された停止直前位置LS.
20に到達するまで、下降用流量制御弁71の開度を作
動時間tに応じて次第に減少させ、プラットフォーム1
を減速させる。
【0070】微速領域では、プラットフォーム1が停止
直前位置LS.20を過ぎて、格納甲板11に連続する
下降位置に到達するまで、下降用流量制御弁71の開度
を一定にして、低い一定速度V20で下降させる。
【0071】上昇用流量制御弁51等の故障時に対処し
て、上昇用流量制御弁51を迂回して蓄圧回路41から
の作動油をピストンシリンダ3に導くバイパス回路85
が設けられ、バイパス回路85に一対のオペレートチェ
ック弁86,87および絞り弁89が介装され、各オペ
レートチェック弁86,87は電磁切換弁88を介して
導かれる信号圧によって強制的に開弁される。
【0072】上昇用流量制御弁51等の故障時等に、オ
ペレータの操作により電磁切換弁88のポジションが切
り換えられて各オペレートチェック弁86,87が開弁
すると、蓄圧回路41からの作動油が絞り弁89を通っ
てピストンシリンダ3に導かれ、プラットフォーム1を
上昇させる。このとき絞り弁89がピストンシリンダ3
に導かれる作動油の流量を調節し、プラットフォーム1
をゆっくり上昇させる。
【0073】下降用流量制御弁71等の故障時に対処し
て、下降用流量制御弁71を迂回してピストンシリンダ
3からの作動油を背圧回路41に導くバイパス回路91
が設けられ、バイパス回路91に一対のオペレートチェ
ック弁92,93および絞り弁94が介装され、各オペ
レートチェック弁92,93は電磁切換弁94を介して
導かれる信号圧によって強制的に開弁される。
【0074】下降用流量制御弁71等の故障時等に、オ
ペレータの操作により電磁切換弁94のポジションが切
り換えられて各オペレートチェック弁92,93が開弁
すると、ピストンシリンダ3からの作動油が絞り弁94
を通って背圧回路61に導かれ、プラットフォーム1を
下降させる。このとき絞り弁94がピストンシリンダ3
に導かれる作動油の流量を調節し、プラットフォーム1
をゆっくり下降させる。
【0075】飛行甲板12上に操作盤17が設けられる
とともに、格納甲板11上に操作盤18が設けられ、各
操作盤17,18を介して所定時間(例えば5秒)以内
に同時に作動ボタンが操作されることにより、上昇、下
降が実施できるようになっている。
【0076】次にエレベータの操作および作動について
説明する。
【0077】格納甲板11上のオペレータが操作盤1
8を操作して甲板フタ21をプラットフォーム1に干渉
しないように下降した格納位置に固定する。
【0078】格納甲板11上のオペレータが操作盤1
8を操作して、電磁切換弁88とオペレートチェック弁
86,87等を介してバイパス回路85を開通させ、プ
ラットフォーム1を上死点に押し上げ、プラットフォー
ム1の両側部を支持する各固定装置15を引き込む。
【0079】運転時に、飛行甲板12上のオペレータ
と格納甲板11上のオペレータが電話で確認し合い、ま
わりの安全を確認しながら、まわりの安全を確認し、各
操作盤17,18をそれぞれ操作して、プラットフォー
ム1を下降、上昇させる。
【0080】この運転時にプラットフォーム1を上昇さ
せる際、コントローラ40は上昇用流量制御弁51の開
度を予め設定したテーブルに基づき作動時間tおよびプ
ラットフォーム1の位置に応じて制御し、プラットフォ
ーム1を加速し、一定速度V1の高速で上昇させ、減速
し、微速で上昇させ、停止させる。
【0081】プラットフォーム1を下降させる際、コン
トローラ60は下降用流量制御弁71の開度を予め設定
したテーブルに基づき作動時間tおよびプラットフォー
ム1の位置に応じて制御し、プラットフォーム1を加速
し、一定速度V1の高速で下降させ、減速し、微速で下
降させ、停止させる。
【0082】これにより、航空機昇降用エレベータは短
時間のうちに多数の航空機を格納庫から飛行甲板上に円
滑に輸送することができる。
【0083】運転終了時に、プラットフォーム1を上
死点に押し上げ、プラットフォーム1の両側部を支持す
る各固定装置15を突出させ、プラットフォーム1を固
定装置15に着座させる。
【0084】甲板フタ21を格納甲板11と連続する
位置に固定装置24を介して支持する。
【0085】本発明は上記の実施の形態に限定されず
に、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がな
しうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す航空機昇降用エレベ
ータの斜視図。
【図2】同じく油圧回路図。
【図3】同じくその一部を拡大した油圧回路図。
【図4】同じくその一部を拡大した油圧回路図。
【図5】同じくその一部を拡大した油圧回路図。
【図6】同じく上昇用流量制御弁の開度を設定した特性
図。
【図7】同じく下降用流量制御弁の開度を設定した特性
図。
【符号の説明】
1 プラットフォーム 3 油圧ピストンシリンダ 11 格納甲板 12 飛行甲板 40 コントローラ 41 蓄圧回路 51 上昇用流量制御弁 52 第一オペレートチェック弁 59 第二オペレートチェック弁 60 コントローラ 61 背圧回路 71 下降用流量制御弁 72 第三オペレートチェック弁 81 ロータリエンコーダ 82 ロータリエンコーダ 85 バイパス回路 91 バイパス回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船内でプラットフォームを昇降させる油圧
    アクチュエータと、 油圧源から導かれる加圧作動油を蓄える蓄圧回路と、 前記蓄圧回路から前記油圧アクチュエータに導かれる作
    動油の流量を調節する上昇用流量制御弁と、 前記プラットフォームの位置を検出する位置検出手段
    と、 前記プラットフォームの位置に応じて前記上昇用流量制
    御弁の開度を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする航空機昇降用エレベータ。
  2. 【請求項2】前記上昇用流量制御弁の開度を作動時間に
    応じて次第に増加させて前記プラットフォームを略一定
    速度で上昇させる高速領域を設定したことを特徴とする
    請求項1に記載の航空機昇降用エレベータ。
  3. 【請求項3】前記上昇用流量制御弁の上流側と下流側に
    第一、第二オペレートチェック弁をそれぞれ介装し、 前記上昇用流量制御弁の閉弁時に前記第一、第二オペレ
    ートチェック弁を共に閉弁させる構成としたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の航空機昇降用エレベー
    タ。
  4. 【請求項4】前記油圧アクチュエータから導かれる加圧
    作動油を蓄える背圧回路と、 前記油圧アクチュエータから前記背圧回路に導かれる作
    動油の流量を制御する下降用流量制御弁と、 前記プラットフォームの位置を検出する位置検出手段
    と、 前記プラットフォームの位置に応じて前記下降用流量制
    御弁の開度を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一
    つに記載の航空機昇降用エレベータ。
  5. 【請求項5】前記下降用流量制御弁の上流側に第三オペ
    レートチェック弁を介装し、 前記下降用流量制御弁の閉弁時に前記第三オペレートチ
    ェック弁を閉弁させる構成としたことを特徴とする請求
    項1から4のいずれか一つに記載の航空機昇降用エレベ
    ータ。
  6. 【請求項6】前記流量制御弁を駆動する二系統のサーボ
    機構を備え、 制御手段は前記二系統のサーボ機構が正常に作動してい
    る場合に前記二系統のサーボ機構を交互に作動させ、 一方のサーボ機構が故障した場合に他方のサーボ機構を
    作動させる構成としたことを特徴とする請求項1から5
    のいずれか一つに記載の航空機昇降用エレベータ。
  7. 【請求項7】前記流量制御弁を迂回して作動油を導くバ
    イパス通路と、 前記バイパス通路を開閉する弁手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の航空機
    昇降用エレベータ。
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