JP2003080969A - 運転者状態検出装置 - Google Patents

運転者状態検出装置

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JP2003080969A
JP2003080969A JP2001275509A JP2001275509A JP2003080969A JP 2003080969 A JP2003080969 A JP 2003080969A JP 2001275509 A JP2001275509 A JP 2001275509A JP 2001275509 A JP2001275509 A JP 2001275509A JP 2003080969 A JP2003080969 A JP 2003080969A
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JP2001275509A
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Nobutomo Hisaie
伸友 久家
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行環境に依存せずに的確に運転者の状態を
検出することができる。 【解決手段】 運転者状態検出装置は、運転者の視線方
向の頻度を計測する視線方向検出手段1及び視線方向頻
度算出手段2と、運転者の運転操作量を検出する運転操
作量計測手段3と、自車両周囲の走行環境を検出する走
行環境検出手段4と、走行環境に基づいて運転者状態検
出用パラメータの設定をする運転者状態検出用パラメー
タ設定手段5と、運転者状態検出用パラメータ設定手段
5が設定した運転者状態検出用パラメータを用いた演算
処理により運転者の状態を検出する運転者状態検出手段
6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を運転する運
転者の状態を検出する運転者状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両を運転する運転者の視線行動を用い
て運転者の状態を検出する装置としては、例えば特開平
9−20157号公報に開示されている覚醒度低下検出
装置や特開平8−178712号公報に開示されている
漫然運転検出装置がある。前記覚醒度低下検出装置は、
視線方向の頻度分布パターンを予め作成し、これと覚醒
度が低下したときの分布パターンとを比較することで、
運転者の覚醒度低下を検出している。また、前記漫然運
転検出装置は、視線検出範囲を複数の領域に分割し、か
つ各分割領域内での視線方向の検出頻度をカウントし、
比較することにより、運転者の状態が漫然運転状態か否
かを判定している。ここで、漫然運転状態とは、例えば
運転者が運転中に何か考え事をして漫然と運転をしてい
る状態である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、様々な走行
環境において運転者の状態が異なるものの、運転者のそ
の動作或いは行為自体が同一である場合がある。しか
し、前記従来の技術では、常に単一の検出手段或いは検
出用パラメータで運転者の状態や意図を検出しているた
め、その検出条件が限定されたものになっていた。これ
により、例えば、異なる走行環境でもそれら検出対象の
特性が類似している場合には、その運転者の状態が全く
異なっていても、その判定が困難になるという問題が生
じてしまう。
【0004】例えば、前記覚醒度低下検出装置では、漫
然運転状態における運転者の視線方向頻度分布が前方に
集中するという特徴を利用している。しかし、先行車に
追従している走行環境においては、通常の走行状態でも
運転者の視線方向分布が前方に集中するので、視線方向
頻度分布のみでは運転者が漫然運転状態にあることを的
確に検出することが困難になるといった問題があった。
【0005】また、運転中に周囲を見るわき見運転状態
の検出では、運転者の視線方向頻度分布が周囲方向に集
中するという特徴を利用している。しかし、このわき見
運転状態の検出においても同様に、わき見運転状態の検
出のための視線方向と、運転者が車線変更を行おうとし
て隣接車線の車両の状況を確認するための視線方向、す
なわち車線変更を意図しているときの視線方向とはとも
に、同一視線方向に集中する運転者の行為によりなされ
るので、視線方向頻度のみではわき見運転状態を的確に
検出をすることが困難になるといった問題があった。
【0006】このように、様々な走行環境において運転
者の状態が異なるものの、運転者のその動作或いは行為
自体が同一である場合があり、そのような状況下で、従
来の装置は、運転者の状態を的確に検出することができ
なかった。そこで、本発明は、前記問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、走行環境に依存
せずに的確に運転者の状態を検出することができる運転
者状態検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の運転者状態検出装置は、演算処理により
運転者の状態を検出する運転者状態検出手段を備える運
転者状態検出装置において、自車両周囲の走行環境を検
出する走行環境検出手段を備えるとともに、前記運転者
状態検出手段が、前記走行環境に基づいて前記演算処理
の流れを調整することを特徴としている。
【0008】また、請求項2の運転者状態検出装置は、
請求項1記載の運転者状態検出装置において、前記走行
環境に基づいて運転者状態検出用パラメータの設定をす
る運転者状態検出用パラメータ設定手段を備え、前記運
転者状態検出手段が、前記運転者状態検出用パラメータ
設定手段が設定した前記運転者状態検出用パラメータを
用いた演算処理により運転者の状態を検出することを特
徴としている。
【0009】また、請求項3の運転者状態検出装置は、
請求項2記載の運転者状態検出装置において、前記運転
者状態検出用パラメータの設定が、複数種類の運転者状
態検出用パラメータの候補からの前記運転者状態検出手
段が運転者の状態の検出に用いる前記運転者状態検出用
パラメータの選択であることを特徴としている。また、
請求項4の運転者状態検出装置は、請求項1ないし3の
いずれかに記載の運転者状態検出装置において、前記走
行環境が、先行する車両の状態であることを特徴として
いる。
【0010】また、請求項5の運転者状態検出装置は、
請求項3記載の運転者状態検出装置において、運転者の
視線方向の頻度を計測する視線方向頻度計測手段と、運
転者の運転操作量を検出する運転操作量検出手段とを備
え、前記運転者状態検出用パラメータの候補が少なくと
も、前記視線方向頻度計測手段が計測した前記頻度に基
づいた視線方向頻度パラメータ、及び前記運転操作量検
出手段が検出した運転操作量に基づいた運転操作量パラ
メータであり、前記運転者状態検出用パラメータ設定手
段が、前記走行環境検出手段が検出した先行する車両の
有無に基づいて、前記視線方向頻度パラメータ又は前記
運転操作量パラメータのうちの少なくとも一のパラメー
タを選択することを特徴としている。
【0011】また、請求項6の運転者状態検出装置は、
請求項3記載の運転者状態検出装置において、運転者の
視線方向の頻度を計測する視線方向頻度計測手段と、運
転者の運転操作量を検出する運転操作量検出手段とを備
え、前記複数種類の前記運転者状態検出用パラメータの
候補が少なくとも、前記視線方向頻度計測手段が計測し
た前記頻度に基づいた視線方向頻度パラメータ、及び前
記運転操作量検出手段が検出した運転操作量に基づいた
運転操作量パラメータであり、前記運転者状態検出用パ
ラメータ設定手段が、前記走行環境が先行する車両がな
い場合には、前記視線方向頻度パラメータを選択し、前
記走行環境が先行する車両が有る場合には、前記視線方
向頻度パラメータを選択し、又は前記視線方向頻度パラ
メータ及び運転操作量パラメータの両方を選択すること
を特徴としている。
【0012】また、請求項7の運転者状態検出装置は、
請求項5又は6記載の運転者状態検出装置において、前
記運転操作量が、所定時間内のアクセルペダル開度の分
散値であることを特徴としている。また、請求項8の運
転者状態検出装置は、請求項1ないし7のいずれかに記
載の運転者状態検出装置において、前記走行環境が、隣
接車線の他の車両の状態であることを特徴としている。
【0013】また、請求項9の運転者状態検出装置は、
請求項3記載の運転者状態検出装置において、運転者の
視線方向の頻度を計測する視野方向頻度計測手段と、運
転者の運転操作量を検出する運転操作量検出手段を備
え、前記運転者状態検出用パラメータの候補が少なくと
も、前記視線方向頻度計測手段が計測した前記頻度に基
づいた視線方向頻度パラメータ、及び前記運転操作量検
出手段が検出した運転操作量に基づいた運転操作量パラ
メータであり、前記運転者状態検出用パラメータ設定手
段が、前記走行環境検出手段が検出した隣接車線の車両
の有無に基づいて、前記視線方向頻度パラメータ又は前
記運転操作量パラメータのうちの少なくとも一のパラメ
ータを選択することを特徴としている。
【0014】また、請求項10の運転者状態検出装置
は、請求項3記載の運転者状態検出装置において、運転
者の視線方向の頻度を計測する視野方向頻度計測手段
と、運転者の運転操作量を検出する運転操作量検出手段
を備え、前記運転者状態検出用パラメータの候補が少な
くとも、前記視線方向頻度計測手段が計測した前記頻度
に基づいく視線方向頻度パラメータ、及び前記運転操作
量検出手段が検出した運転操作量に基づいた運転操作量
パラメータであり、前記運転者状態検出用パラメータ設
定手段が、前記走行環境が隣接車線に他の車両がない場
合には、前記視線方向頻度パラメータを選択し、前記走
行環境が隣接車線に他の車両が有る場合には、前記視線
方向頻度パラメータを選択し、又は視線方向頻度パラメ
ータ及び運転操作量パラメータの両方を選択することを
特徴としている。
【0015】また、請求項11の運転者状態検出装置
は、請求項9又は10に記載の運転者状態検出装置にお
いて、前記運転操作量が、ステアリング操作量に応じた
値であることを特徴としている。また、請求項12の運
転者状態検出装置は、請求項11記載の運転者状態検出
装置において、前記ステアリング操作量に応じた値が、
所定時間内のステアリングの操舵角速度の分散値である
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項13の運転者状態検出装置
は、請求項11記載の運転者状態検出装置において、前
記ステアリング操作量に応じた値が、所定時間内のステ
アリングの操舵角速度のスペクトル分布における所定周
波数帯域のパワであることを特徴としている。また、請
求項14の運転者状態検出装置は、請求項1ないし13
のいずれかに記載の運転者状態検出装置において、運転
者状態検出手段が、運転者による車線の維持運転状態、
運転者の漫然運転状態、運転者のわき見運転状態又は運
転者による車線変更の意図を示す運転状態の少なくとも
一の運転状態を検出することを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の運転者状態検出装置は、
運転者状態検出手段が走行環境に基づいて演算処理の流
れを調整することで、走行環境に応じて運転者の状態を
検出しており、これにより、走行環境の影響を小さくし
て、運転者の状態の検出精度を向上させることができ
る。例えば、演算処理の流れとは、運転者の状態を検出
するための判定処理の流れであり、請求項1の運転者状
態検出装置は、走行環境に基づいてそのような判定処理
手順を変化させている。
【0018】また、請求項2記載の運転者状態検出装置
は、運転者状態検出手段が走行環境に基づいて設定され
た運転者状態検出用パラメータを用いた演算処理により
運転者の状態を検出しており、これにより、予め用意し
た運転者状態検出用パラメータを適宜設定することで、
運転者の状態の検出精度をさらに向上させることができ
る。ここで、運転者状態検出用パラメータの設定とは、
例えば、運転者状態検出用パラメータ自体を変化或いは
調整することである。
【0019】また、請求項3記載の運転者状態検出装置
は、複数種類の運転者状態検出用パラメータの候補から
の前記運転者状態検出手段が運転者の状態の検出に用い
る前記運転者状態検出用パラメータを選択しており、こ
れにより、予め用意した複数種類の運転者状態検出用パ
ラメータを適宜選択することで、運転者の状態の検出精
度をさらに向上させることができる。
【0020】また、請求項4記載の運転者状態検出装置
は、走行環境が先行する車両の状態であり、これにより
先行車の有無で演算処理の流れを調整している。先行車
が有りとされる先行車に追従している場合と、先行車が
なしとされる先行車に追従していない場合とでは、運転
者の状態が異なるが、運転者のその動作或いは行為自体
が同一である場合がある。請求項4記載の運転者状態検
出装置は、このような走行環境を反映させて演算処理の
流れを調整することで、走行環境による検出精度への影
響を小さくして、運転者の状態の検出精度を向上させる
ことができる。
【0021】また、請求項5記載の運転者状態検出装置
は、走行環境としての先行する車両の有無に基づいて、
視線方向頻度パラメータ又は運転操作量パラメータのう
ちの少なくとも一のパラメータを選択することで、走行
環境に対応した適切な運転者状態検出用パラメータを用
いて運転者の状態を検出することができる。また、請求
項6記載の運転者状態検出装置は、先行する車両がない
場合には、前記視線方向頻度パラメータを選択し、前記
走行環境が先行する車両が有る場合には、前記視線方向
頻度パラメータを選択し、又は視線方向頻度パラメータ
及び運転操作量パラメータの両方を選択することで、走
行環境に対応した適切な運転者状態検出用パラメータを
用いて運転者の状態を検出することができる。
【0022】また、請求項7記載の運転者状態検出装置
は、運転操作量が所定時間内のアクセルペダル開度の分
散値であり、前記運転操作量パラメータを用いて、その
分散値に基づいて運転者状態を検出している。これによ
り、請求項7記載の運転者状態検出装置は、走行環境に
対応した運転者状態が反映される適切な運転操作量パラ
メータを用いて運転者の状態を検出することができる。
【0023】また、請求項8記載の運転者状態検出装置
は、走行環境が隣接車線の他の車両の状態であり、隣接
車線の他の車両の有無で演算処理の流れを調整してい
る。隣接車線に他の車両が有る場合と、隣接車線に他の
車両がない場合とでは、運転者の状態が異なるが、運転
者のその動作或いは行為自体が同一である場合がある。
請求項8記載の運転者状態検出装置は、このような走行
環境を反映させて演算処理の流れを調整することで、走
行環境による検出制度への影響を小さくして、運転者の
状態の検出精度を向上させることができる。
【0024】また、請求項9記載の運転者状態検出装置
は、走行環境としての隣接車線の他の車両の有無に基づ
いて、視線方向頻度パラメータ又は運転操作量パラメー
タのうちの少なくとも一のパラメータを選択すること
で、走行環境に対応した適切な運転者状態検出用パラメ
ータを用いて運転者の状態を検出することができる。ま
た、請求項10記載の運転者状態検出装置は、隣接車線
に他の車両がない場合には、前記視線方向頻度パラメー
タを選択し、隣接車線に他の車両が有る場合には、前記
視線方向頻度パラメータを選択し、又は視線方向頻度パ
ラメータ及び運転操作量パラメータの両方を選択するこ
とで、走行環境に対応した適切な運転者状態検出用パラ
メータを用いて運転者の状態を検出することができる。
【0025】また、請求項11記載の運転者状態検出装
置は、前記運転操作量がステアリング操作量に応じた値
であり、前記運転操作量パラメータを用いて、そのステ
アリング操作量に応じた値に基づいて運転者状態を検出
している。これにより、請求項11記載の運転者状態検
出装置は、走行環境に対応した運転者状態が反映される
適切な運転操作量パラメータを用いて運転者の状態を検
出することができる。
【0026】また、請求項12記載の運転者状態検出装
置は、前記ステアリング操作量に応じた値が所定時間内
のステアリングの操舵角速度の分散値であり、前記運転
操作量パラメータを用いて、その分散値に基づいて運転
者状態を検出している。これにより、請求項12記載の
運転者状態検出装置は、走行環境に対応した運転者状態
が反映される適切な運転操作量パラメータを用いて運転
者の状態を検出することができる。
【0027】また、請求項13記載の運転者状態検出装
置は、前記ステアリング操作量に応じた値が所定時間内
のステアリングの操舵角速度のスペクトル分布における
所定周波数帯域のパワであり、前記運転操作量パラメー
タを用いて、そのパワに基づいて運転者状態を検出して
いる。これにより、請求項13記載の運転者状態検出装
置は、走行環境に対応した運転者状態が反映される適切
な運転操作量パラメータを用いて運転者の状態を検出す
ることができる。
【0028】また、請求項14記載の運転者状態検出装
置は、運転者状態検出手段が運転者による車線の維持運
転状態、運転者の漫然運転状態、運転者のわき見運転状
態又は運転者による車線変更の意図を示す運転状態の少
なくとも一の運転状態を検出することで、運転者の状態
に関する各種情報の有効利用を可能にしている。例え
ば、これにより、運転者の状態の利用して運転支援を行
う各種運転支援機能において有効利用することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施の形態
について図面を参照して詳細に説明する。この実施の形
態は、運転者の状態を検出する運転者状態検出装置に本
発明を適用したものである。 (1)第1の実施の形態 第1の実施の形態の運転者状態検出装置は、大別して、
図1に示すように、運転者の視線方向の頻度を計測する
視線方向頻度計測手段を構成する視線方向検出手段1及
び視線方向頻度算出手段2と、運転者の運転操作量を検
出する運転操作量計測手段3と、自車両周囲の走行環境
を検出する走行環境検出手段4と、走行環境に基づいて
運転者状態検出用パラメータの設定をする運転者状態検
出用パラメータ設定手段5と、運転者状態検出用パラメ
ータ設定手段5が設定した運転者状態検出用パラメータ
を用いた演算処理により運転者の状態を検出する運転者
状態検出手段6とを備えている。
【0030】図2は、この図1に示す運転者状態検出装
置の構成のより具体的な構成を示す。この図2に示す運
転者状態検出装置は、赤外線照射器11、CCD(Char
ge Coupled Device)カメラ12、画像処理ユニット2
0、運転操作量入力部30、走行環境検出部40、及び
電子制御ユニット50を備えている。赤外線照射器11
が赤外線光を運転者の顔面に照射する一方で、CCDカ
メラ12は、その運転者の眼球を含む顔画像を撮像す
る。例えば、赤外線照射器11及びCCDカメラ12
は、図3に示すように、車室内の運転者前方のメータク
ラスタ61の近傍等に固定設置されている。CCDカメ
ラ12で撮像された画像データは、画像処理ユニット2
0へ送信される。
【0031】画像処理ユニット20は、瞳孔中心及び角
膜反射点検出部21及び視線方向検出部22を備えてい
る。瞳孔中心及び角膜反射点検出部21は、入力された
前記画像データに基づいて、運転者の瞳孔中心及び赤外
線照射による角膜反射中心点を検出する。そして、視線
方向検出部22は、瞳孔中心及び角膜反射点検出部21
の検出結果に基づいて視線方向を求める。具体的には、
視線方向検出部22は、瞳孔中心及び角膜反射点検出部
21が検出した瞳孔中心及び角膜反射中心点の2点の画
像上の座標位置関係から視線方向のデータとして、基準
アイポイントを原点にとり、車両前方方向を向いたとき
の2次元の車両固定投影面座標系における水平方向及び
垂直方向の角度からなる視線方向データE(θu,θ
v)を求める。このとき、瞳孔中心及び角膜反射点検出
部21で検出された角度情報からだけでは運転者の頭の
位置の動きを考慮できないため、前記CCDカメラ12
で撮影される車室内に存在する画像内の参照点を用いて
修正を行う。
【0032】このように画像処理ユニット20で検出さ
れた視線方向データE(θu,θv)は、電子制御ユニ
ット50に送信される。電子制御ユニット50は、視線
方向領域マップ格納部51、視線方向領域判定部52、
視線方向頻度算出部53、運転操作量統計量算出部5
4、運転者状態検出用パラメータ設定部55、運転者状
態検出部56、及び検出運転者状態出力部57を備え、
図4に示すように車載されている。
【0033】視線方向領域判定部52は、入力した前記
視線方向データE(θu,θv)から視線方向が、例え
ば図5中(A)に示すように、複数の設定領域D1〜D
15のどれに存在するかを求める。ここで、設定領域D
1〜D15は、車両前方に仮想的に設けた車両固定投影
平面を分割されてなる複数の矩形領域からなる。この各
設定領域D1〜D15の車両固定投影面上の範囲は、視
線方向領域マップ格納部51に視線方向領域マップ情報
として格納されており、例えば、視線方向領域判定部5
2は、電子制御ユニット1の起動時に視線方向領域マッ
プ格納部51から視線方向領域マップ情報を読み出して
いる。
【0034】視線方向領域判定部52は、前記視線方向
データE(θu,θv)により指し示される視線方向に
位置される設定領域D1〜D15から一の領域を特定し
て、その特定された領域を示すデータを作成する。そし
て、このようなデータは、視線方向領域判定部52が所
定のサンプリング時間毎に行うことで、そのような領域
を示す情報からなる時系列データとして作成される。
【0035】なお、この視線方向領域マップ格納部51
及び視線方向領域判定部52と、前記赤外線照射器1
1、CCDカメラ12、瞳孔中心及び角膜反射点検出部
21及び視線方向検出部22とは、前記図1に示す視線
方向検出手段1を構成している。図2に戻って、視線方
向頻度算出部53は、視線方向領域判定部52が得た前
記時系列データ内の最新の値から直近の所定時間内のデ
ータを用いて注視頻度Fを求める。具体的には、注視頻
度Fとして、車両前方方向領域の注視頻度(以下、前方
領域注視頻度という。)ffと、車両周辺領域の注視頻
度(以下、周辺領域注視頻度という。)fsとを求め
る。
【0036】例えば、前方領域注視頻度ffは、図5中
(B)に示すように、運転者の略正面に位置される一の
設定領域D8の注視頻度であり、周辺領域注視頻度fs
は、図5中(C)に示すように、正面前方からある角度
をなして左側に位置する複数の設定領域D1,D2,D
6,D7,D11,D12及び右側に位置する複数の設
定領域D4,D5,D9,D10,D14,D15から
なる領域の注視頻度である。ここで、注視頻度について
は、前記時系列データ内の所定時間内のデータにより得
ており、所定時間内のサンプル数からみた該当領域が選
択されている割合として得られる値である。
【0037】視線方向頻度算出部53は、このように求
めた前記各注視頻度ff,fsを運転者状態検出部56
に出力する。なお、この視線方向頻度算出部53は、前
記図1に示す視線方向頻度算出手段2を構成している。
ここで、運転者状態検出部56には、運転操作量入力部
30からの入力値に基づいて運転操作量統計量算出部5
4が得た運転操作量に関する値が入力されており、ま
た、走行環境検出部40からの値に基づいて運転者状態
検出用パラメータ設定部55からの値が入力されてい
る。
【0038】前記運転操作量入力部30は、アクセルペ
ダル開度センサ31及び操舵角センサ32を備えてお
り、運転中に運転者が操作する運転操作量が入力され
る。すなわち、アクセルペダル開度センサ31により、
運転操作量としてアクセルペダル開度を検出し、操舵角
センサ32により、運転操作量として操舵角を検出す
る。アクセルペダル開度センサ31及び操舵角センサ3
2の検出値は、前記電子制御ユニット50内の運転操作
量統計量算出部54に送信される。
【0039】運転操作量統計量算出部54は、運転操作
量入力部30からの前記アクセル開度や操舵角等の運転
操作量の統計量を算出する。運転操作量統計量算出部5
4は、時系列として入力される運転操作量の値のうち、
最新の値から直近の所定時間内の値に基づいて統計量を
算出する。具体的には、次のように、各運転操作量から
統計量を算出する。
【0040】運転操作量統計量算出部54は、アクセル
ペダル操作に関する統計量については、図6中(A)に
示すように、現時点から所定時間遡った直近所定時間区
内にアクセルペダル開度センサ31で測定されたアクセ
ルペダル開度の各値から、分散値(以下、アクセルペダ
ル開度分散値という。)avを求める。例えば、図6中
(B)に示すように、アクセルペダル開度の分布は得ら
れる。
【0041】また、運転操作量統計量算出部54は、ス
テアリング操作に関する統計量については、図7中
(A)に示すように、現時点から所定時間遡った直近所
定時間区内に操舵角センサ32で計測された操舵角の各
値から、操舵角速度の頻度(以下、操舵角速度頻度とい
う。)svを求める。例えば、図7中(B)に示すよう
に、操舵角速度の分布は得られる。そして、運転操作量
統計量算出部54は、求めたこの操舵角速度頻度sv及
び前記アクセルペダル開度分散値avを運転者状態検出
部56に出力する。
【0042】なお、ここで、この運転操作量統計量算出
部54、前記アクセルペダル開度センサ31、及び前記
操舵角センサ32は、前記図1に示す運転操作量計測手
段3を構成している。また、前記走行環境検出部40
は、前記図1に示す走行環境検出手段4に対応するもの
であり、自車両周辺の環境情報を取得するように構成さ
れている。走行環境検出部40は、レーダ41、レーダ
処理ユニット42、CCDカメラ43、及び画像処理ユ
ニット44を備えている。
【0043】レーダ41は、図4に示すように車両前部
に設置されたレーザレーダやミリ波レーダであり、先行
車の有無、或いは先行車までの接近度合を計測する。先
行車への接近度合としては、車間距離や車間時間等が挙
げられる。レーダ41の計測値は、図4に示すように車
載されているレーダ処理ユニット42に出力される。レ
ーダ処理ユニット42は、レーダ41からの計測値に基
づいて先行車の有無に基づいて、当該車両の先行車への
追従の有無を判定する。例えば、レーダ処理ユニット4
2は、所定時間内における先行車への接近度合の変化量
が所定範囲以内である場合に、先行車が有り、その先行
車に追従している状態と判断する。
【0044】また、CCDカメラ43は、図4に示すよ
うに車体或いはドアミラーに設置されて、隣接車線前方
及び後側方を撮像しており、車載されている画像処理ユ
ニット44にその撮像画像を出力している。画像処理ユ
ニット44は、このCCDカメラ43からの撮像画像に
基づいて、隣接車線前方或いは後側方に他の車両が存在
するか否かを判定する。
【0045】走行環境検出部40は、これらレーダ処理
ユニット42及び画像処理ユニット44における走行環
境の判定結果を、運転者状態検出用パラメータ設定部5
5に送信する。運転者状態検出用パラメータ設定部55
は、前記図1に示す運転者状態検出用パラメータ設定手
段5に対応するものであり、入力された判定結果、すな
わち先行車への追従の有無或いは隣接車線における他の
車両の有無に基づいて、前記運転者状態検出部56が運
転者状態の検出に用いる運転者状態検出用パラメータを
設定している。ここで、運転者状態検出用パラメータの
設定とは、複数種類の運転者状態検出用パラメータの候
補からの運転者状態検出部56が運転者の状態の検出に
用いる運転者状態検出用パラメータの選択である。
【0046】運転者状態検出部56は、前記図1に示す
運転者状態検出手段6に対応するものであり、可変設定
可能な種々の運転者状態検出用パラメータを用いて運転
者の状態を検出する。設定可能な運転者状態検出用パラ
メータな候補としては、前記視線方向頻度算出部53が
得た視線方向頻度である前記前方領域注視頻度ff及び
周辺領域注視頻度fsに基づいた視線方向頻度パラメー
タ、及び運転操作量統計量算出部54が得た運転操作量
である前記操舵角速度頻度sv及び前記アクセルペダル
開度分散値avに基づいた運転操作量パラメータが挙げ
られる。
【0047】すなわち、運転者状態検出部56は、前方
領域注視頻度ff、周辺領域注視頻度fs、操舵角速度
頻度sv、或いはアクセルペダル開度分散値avを変数
としてこれを監視し、運転者の状態を検出している。具
体的には、次のように運転者の状態を検出している。先
ず、前方領域注視頻度ffや周辺領域注視頻度fsの視
線方向頻度パラメータに基づく運転者状態の検出は次の
ようになる。
【0048】運転者状態検出部56は、前方領域注視頻
度ff及び周辺領域注視頻度fsに対応してそれぞれ所
定値(或いは閾値、以下同様。)FF0,FA0を設定
しており、この所定値FF0,FA0と前方領域注視頻
度ff、周辺領域注視頻度fsとをそれぞれに比較して
その頻度レベルを判定し、運転者状態を検出している。
すなわち例えば、前方領域注視頻度ffが、対応される
所定値(以下、第1の注視頻度所定値という。)FF0
より大きい場合には、運転者が前方を観ている状態と判
断でき、これに基づいた運転者状態の検出が可能にな
り、また、周辺領域注視頻度fsが対応される所定値
(以下、第2の注視頻度所定値という。)FA0より大
きい場合には、運転者が周囲を見ている状態と判断で
き、これに基づいた運転者状態の検出が可能になる。
【0049】一方、操舵角速度頻度svやアクセルペダ
ル開度分散値avの運転操作量パラメータに基づく運転
者状態の検出は次のようになる。運転者状態検出部56
は、アクセルペダル開度分散値av用に、図6中(C)
に示すように、所定値(以下、分散所定値)AV0を設
定しており、また、前記操舵角速度頻度sv用に、図7
中(B)及び(C)に示すように、操舵角速度について
の所定値(以下、速度所定値という。)SVL0を設定
し、操舵角速度の分散値に関して第1の所定値(以下、
第1の頻度所定値という。)SV0及びこの第1の頻度
所定値SV0より小さい値とされる第2の所定値(以
下、第2の頻度所定値という。)SV1を設定してい
る。運転者状態検出部56は、このように設定した所定
値に基づいて運転者の状態を判断している。
【0050】例えば、先行車に追従している状態にあ
り、且つ車間距離を一定に維持しようとする場合(以
下、通常の車線維持状態という。)、運転者の行為はア
クセルペダル開度を調整する行為になる。一方、漫然運
転状態にあるときは、運転者によるアクセルペダル操作
は緩慢になるため、アクセルペダル開度分散値avでみ
た場合、前者の通常の車線維持状態と比較して小さくな
る。よって、このような特性を利用すれば、アクセルペ
ダル開度分散値avに基づいて、通常の車線維持状態と
漫然運転状態とを判別することは可能であり、このよう
なことから、例えば、アクセルペダル開度分散値av用
の分散所定値AV0を、これを考慮して設定(例えば予
め得た実験結果等を参照して設定)すれば、アクセルペ
ダル開度分散値avと分散所定値AV0との比較によ
り、通常の車線維持状態と漫然運転状態とを判別するこ
とができるようになる。
【0051】また、隣接車線に他の車両が存在する状態
等において車線を維持しようとする場合は、車線内の横
方向の位置を一定に保とうとする意識が強くなより、運
転者により頻繁なステアリング操作がなされるので、操
舵角速度は全般に速くなる。一方、わき見運転状態にお
いては、運転者によるステアリング操作が少なくなるの
で、無操蛇時間は増加する。さらに、運転者が車線変更
を意図している場合(以下、車線変更意図状態とい
う。)は、隣接車線に自車が入るための距離があるかど
うかの確認を行う際に無操舵になり、それ以外のとき、
車線維持状態と同一となるので、この結果、わき見運転
状態と車線維持状態との中間で、運転者によりステアリ
ング操作がなされるようになる。
【0052】よって、このような特性を利用すれば、操
舵角速度についての頻度に基づいて、隣接車線に他の車
両が存在する車線維持状態、わき見運転状態、及び車線
変更意図状態の3つの運転者の状態を判別することは可
能である。例えば予め得た実験結果等により、これら判
定用の所定値SV0,SV1,SVL0を設定しておけ
ば、図7中(C)に示すように、操舵角速度頻度svが
速度所定値SVL0以下であり、かつ前記第1の頻度所
定値SV0より大きい場合は、わき見運転状態と判定で
きるようになり、操舵角速度頻度sv が速度所定値S
VL0以下であり、かつ第2の頻度所定値SV1と第1
の頻度所定値SV0との中間にある場合は、車線変更意
図状態と判定できるようになる。また、操舵角速度頻度
svが第2の頻度所定値SV1より小さい場合は、隣接
車線に他の車両が存在する場合の車線維持状態と判定で
きるようになる。
【0053】このように、運転者状態検出部56は、運
転操作量パラメータや視線方向頻度パラメータ等の運転
者状態検出用パラメータを用いて運転者の状態を検出し
ている。そして、運転者状態検出部56が運転者状態の
検出に用いる視線方向頻度パラメータ及び運転操作量パ
ラメータ等の種々の運転者状態検出用パラメータの設定
は、運転者状態検出用パラメータ設定部55により走行
環境に応じてなされており、これにより、運転者状態検
出部56は、先行車への追従の有無、或いは隣接車線の
他の車両の有無に応じて適宜設定された視線方向頻度パ
ラメータや運転操作量パラメータにより、これらパラメ
ータを用いて運転状態を検出していることになる。
【0054】なお、視線方向頻度パラメータや運転操作
量パラメータに用いた運転者状態の検出、及び視線方向
頻度パラメータや運転操作量パラメータの先行車への追
従の有無、或いは隣接車線の他の車両の有無に応じた設
定については、後で詳細に説明する。運転者状態検出部
56は、以上のようにして検出した運転者状態情報を検
出運転者状態出力部57に送信し、検出運転者状態出力
部57では、その運転者状態情報に応じて、対応される
外部の警報、運転支援制御などの図示しないコントロー
ラへ出力する。これにより、運転者状態検出装置により
検出された運転者状態情報が利用されて、外部の警報が
発生され、或いは運転支援制御が起動されるようにな
る。
【0055】次に、電子制御ユニット50の処理内容
を、図8及び図9を用いて、さらに詳細に説明する。例
えば、電子制御ユニット50は、所定のメインプログラ
ムに対する所定時間(例えば100msec)毎のタイマ
割り込み処理により実行している。先ず、ステップS1
において、画像処理ユニット20からの視線方向データ
E(θu,θv)を入力し、続くステップS2におい
て、視線方向領域判定部52により、入力した視線方向
データE(θu,θv)から、前記視線方向領域マップ
を参照して視線方向の該当設定領域Di(設定領域D1
〜D15のうち一の設定領域)を判定する。
【0056】次に、ステップS3において、視線方向頻
度算出部53により、直近の所定時間内のデータから前
方領域注視頻度ff及び周辺領域注視頻度fsをそれぞ
れ算出する。また、続くステップS4において、先行車
への追従の有無、隣接車線の他の車両の有無の判定結果
を走行環境検出部40から環境情報データとして入力
し、続くステップS5において、運転操作量入力部30
からのアクセルペダル開度データを入力し、さらに続く
ステップS6において、運転操作量統計量算出部54に
より、アクセルペダル開度統計量として、所定時間内の
アクセルペダル開度データに基づいて前記アクセルペダ
ル開度分散値avを求める。
【0057】次に、ステップS7において、運転操作量
入力部30からの操舵角データを入力し、続くステップ
S8において、運転操作量統計量算出部54により、操
舵角統計量として、所定時間内の操舵角データに基づい
て操舵角速度頻度svを求める。さらに、操舵角速度頻
度svから得られる操舵角速度分布において操舵角速度
の所定値SVL0以下の領域内に入る操舵角速度につい
ての頻度(以下、操舵角低速域頻度という。)sv1を
求める。
【0058】次に、ステップS9において、前方領域注
視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0より大きいか
否かを運転者状態検出部56により判定し、ここで、前
方領域注視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0より
大きい場合、ステップS10に進み、一方、前方領域注
視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0以下の場合、
図9に示すステップS16に進む。
【0059】なお、このステップS9における判定処理
は、視線方向頻度パラメータである前方領域注視頻度f
fを用いた判定処理である。ステップS10では、走行
環境検出部40の検出結果が先行車への追従状態(追従
している状態)を示すものであるか否かを判定し、ここ
で、先行車に追従している場合にはステップS11に進
み、それ以外の場合、ステップS15に進み、運転者状
態検出部56により運転者状態が漫然運転状態にあると
判断する。
【0060】ステップS11では、ステップS6で求め
たアクセルペダル開度分散値avが分散所定値AV0よ
り小さいか否かを運転者状態検出部56により判定す
る。なお、前記ステップS10における先行車への追従
の有無の判定処理は、走行環境である先行車への追従の
有無に基づいた運転者状態検出パラメータ設定部55に
よる運転者状態検出用パラメータの設定(選択)処理に
なり、続くステップS11における判定処理は、先行車
に追従しているとして設定した運転操作量パラメータで
あるアクセルペダル開度分散値avを用いた運転者状態
検出部56による運転者の状態の判定処理になる。
【0061】このステップS11において、アクセルペ
ダル開度分散値avが分散所定値AV0より小さい場
合、ステップS12に進み、運転者状態検出部56によ
り運転者状態が漫然運転状態にあると判断し、また、ア
クセルペダル開度分散値avが分散所定値AV0以上の
場合、ステップS14に進み、運転者状態検出部56に
より運転者状態を通常の車線維持状態にあると判断す
る。
【0062】ここで、ステップS14における通常の車
線維持状態にあるとの判断は、上述したように、通常の
車線維持状態の運転者の行為がアクセルペダル開度を調
整する行為になることによるものであり、比較的アクセ
ルペダル開度分散値avが大きな値をとるからであり、
これに対して、ステップS12における漫然運転状態に
あるとの判断は、漫然運転状態にある運転者のアクセル
ペダル操作が緩慢になるため、アクセルペダル開度分散
値avが前者の通常の車線維持状態と比較して小さくな
ることによるものである。
【0063】一方、前方領域注視頻度ffが第1の注視
頻度所定値FF0以下である場合に進む図9に示すステ
ップS16では、周辺領域注視頻度fsが第2の注視頻
度所定値FS0より大きいか否かを運転者状態検出部5
6により判定し、ここで、周辺領域注視頻度fsが第2
の注視頻度所定値FS0より大きい場合、ステップS1
7に進み、一方、周辺領域注視頻度fsが第2の注視頻
度所定値FS0以下の場合、ステップS22に進む。
【0064】ステップS17では、走行環境検出部40
の検出結果が隣接車線に他の車両が有ることを示すもの
であるか否かを判定し、ここで、隣接車線に他の車両が
有る場合、ステップS18に進み、それ以外の場合、ス
テップS21において、運転者状態検出部56により運
転者状態が漫然運転状態にあると判断する。ステップS
18では、前記操舵角低速域頻度sv1が前記第1の頻
度所定値SV0より大きいか否かを運転者状態検出部5
6により判定する。ここで、第1の頻度所定値SV0よ
り大きい場合、ステップS19に進み、運転者状態検出
部56により運転者状態がわき見運転状態にあると判断
する。これは、運転者の視覚的注意が制御以外の対象に
誘引され操舵制御がおろそかになっている場合、操舵角
速度が遅い領域の頻度が多くなるからである。
【0065】また、ステップS18にて、操舵角低速域
頻度sv1が第1の頻度所定値SV0以下の場合、ステ
ップS20に進み、運転者状態検出部56により運転者
状態が通常の車線維持状態にあると判断する。なお、前
記ステップS16における判定処理は、視線方向頻度パ
ラメータである周辺領域注視頻度fsを用いた判定処理
である。また、前記ステップS17における隣接車線に
おける他の車両の有無に基づいた運転者状態検出パラメ
ータ設定部55による運転者状態検出用パラメータの設
定(選択)処理であり、続くこのステップS18におけ
る判定処理は、隣接車線に他の車両があるとして設定し
た運転操作量パラメータである操舵角低速域頻度sv1
を用いた運転者状態検出部56による運転者の状態の判
定処理である。
【0066】また、前記ステップS16において、前方
領域注視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0以下の
場合に進むステップS22では、運転者状態検出部56
により運転者状態が通常の車線維持状態と判断するが、
前記ステップS17及びステップS18における条件に
も当てはまらないような場合にも、このステップS22
に進み、運転者状態検出部56により運転者状態が通常
の車線維持状態にあると判断する。
【0067】そして、図8に示すステップS13におい
て、前記ステップS12、ステップS14、ステップS
15、ステップS19、ステップS20、ステップS2
1、及びステップS22における運転者状態検出部56
がした運転者状態情報を、検出運転者状態出力部57に
より外部のコントローラ等に出力する。以上のように運
転者状態検出装置の電子制御ユニット50による処理が
なされている。
【0068】以上のように、運転者状態検出装置は、前
方領域注視頻度ffや周辺領域注視頻度fs等の視線方
向頻度パラメータを用いた判定(前記ステップS9又は
ステップS16)で所定条件の場合には、走行環境検出
部40が検出した先行車への追従の有無や隣接車線の他
の車両の有無等の走行環境等の走行環境に基づいて運転
者状態検出部56が用いる視線方向頻度パラメータや運
転操作量パラメータを運転者状態検出用パラメータ設定
部55により設定し(前記ステップS10やステップS
17)、そのように設定された運転操作量パラメータで
あるアクセルペダル開度分散値avや操舵角速度頻度s
vを用いて運転者状態検出部56により判定処理して
(前記ステップS11やステップS18)、運転者状態
を検出している。
【0069】この運転者状態検出装置は、視線方向頻度
パラメータの判定後に、走行環境に応じて適切な運転操
作量パラメータを設定して、この運転操作量パラメータ
により運転者の状態を検出することにより、走行環境の
影響を小さくして、運転者の状態の検出精度を向上させ
ることができる。よって、運転者状態検出装置は、的確
に運転者の状態を検出することができる。
【0070】特に、先行車に追従している場合と、先行
車に追従していない場合とでは、運転者の状態が異なる
が、運転者のその動作或いは行為自体が同一である場合
がある。しかし、運転者状態検出装置は、先行車の有無
に基づいて運転者状態検出に直接用いられるパラメータ
を設定しているので、このような走行環境の影響を小さ
くして、運転者の状態を的確に検出することができる。
【0071】また同様に、隣接車線に他の車両が有る場
合と、隣接車線に他の車両がない場合とでは、運転者の
状態が異なるが、運転者のその動作或いは行為自体が同
一である場合がある。しかし、運転者状態検出装置は、
隣接車線の他の車両の有無に基づいて運転者状態検出に
直接用いられるパラメータを設定しているので、このよ
うな走行環境の影響を小さくして、運転者の状態を的確
に検出することができる。
【0072】また、アクセルペダル開度や操舵角速度の
分散値等の操舵角に関する値が運転者の状態を最も反映
する情報をなすので、運転者状態検出装置は、これら情
報からなる運転操作量パラメータを用いることで、運転
者の状態を的確に検出することができる。 (2)第2の実施の形態 次に第2の実施の形態の運転者状態検出装置について説
明する。なお、第2の実施の形態の運転者状態検出装置
は、その構成については、言及しない限り前記第1の実
施の形態の運転者状態検出装置の構成と同一であり、電
子制御ユニット50で処理制御内容が前記第1の実施の
形態の運転者状態検出装置のものと異っている。以下、
電子制御ユニット50の処理内容を、図10〜図13を
用いて説明する。
【0073】図10中の初期の処理ステップS1〜S8
は、前記図8に示した第1の実施の形態の運転者状態検
出装置の処理ステップS1〜S8までは同一であり、そ
れ以降のステップ31からの処理が異なっている。ステ
ップS31において、走行環境検出部40の検出結果が
先行車に追従している状態を示すものであるか否かを判
定し、ここで、先行車に追従している場合にはステップ
S32に進み、それ以外の場合、図12に示すステップ
S48に進む。
【0074】ステップS32では、走行環境検出部40
の検出結果が隣接車線に他の車両が有ることを示すもの
であるか否かを判定し、隣接車線に他の車両が有る場
合、ステップS33に進み、それ以外の場合、図11に
示すステップS41に進む。ステップS33では、操舵
角低速域頻度sv1が第1の頻度所定値SV0より大き
いか否かを運転者状態検出部56により判定し、ここ
で、操舵角低速域頻度sv1が第1の頻度所定値SV0
より大きい場合、ステップS34に進み、運転者状態検
出部56により運転者状態がわき見運転状態にあると判
断し、一方、操舵角低速域頻度sv1が第1の頻度所定
値SV0以下の場合、ステップS36に進む。ここで、
ステップS34におけるわき見運転状態の判断は、例え
ば、上述したように、わき見運転状態においては運転者
によるステアリング操作が少なくなるのり無操蛇時間が
増加することによるものである。
【0075】ステップS36では、操舵角低速域頻度s
v1が第2の頻度所定値SV1より大きいか否かを運転
者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角低速域
頻度sv1が第2の頻度所定値SV1より大きい場合、
ステップS37に進み、運転者状態検出部56により運
転者状態が通常の車線維持状態にあると判断し、操舵角
低速域頻度sv1が第2の頻度所定値SV1以下の場
合、ステップS38に進む。
【0076】ステップS38では、アクセルペダル開度
分散値avが分散所定値AV0未満か否かを運転操作量
統計量算出部54により判定し、ここで、アクセルペダ
ル開度分散値avが分散所定値AV0未満の場合、ステ
ップS39に進み、運転者状態検出部56により運転者
状態が漫然運転状態にあると判断し、アクセルペダル開
度分散値avが分散所定値AV0以上の場合、ステップ
S40に進み、運転者状態検出部56により運転者状態
が通常の車線維持状態にあると判断する。
【0077】また、前記ステップS32において隣接車
線に他の車両がない場合に進む図11に示すテップS4
1では、アクセルペダル開度分散値avが分散所定値A
V0未満か否かを運転者状態検出部56により判定し、
ここで、アクセルペダル開度分散値avが分散所定値A
V0未満の場合、ステップS42に進み、運転者状態検
出部56により運転者状態が漫然運転状態にあると判断
し、一方、アクセルペダル開度分散値avが分散所定値
AV0以上の場合、ステップS43に進む。
【0078】ステップS43では、周辺領域注視頻度f
sが第2の注視頻度所定値FS0より大きいか否かを判
定し、ここで、周辺領域注視頻度fsが第2の注視頻度
所定値FS0より大きい場合、ステップS44に進み、
運転者状態検出部56により運転者状態がわき見運転状
態にあると判断し、一方、周辺領域注視頻度fsが第2
の注視頻度所定値FS0以下の場合、ステップS45に
進む。
【0079】ステップS45では、前方領域注視頻度f
fが第1の注視頻度所定値FF0未満か否かを判定し、
ここで、前方領域注視頻度ffが第1の注視頻度所定値
FF0未満の場合、ステップS46に進み、運転者状態
検出部56により運転者状態が車線変更意図状態にある
と判断し、一方、前方領域注視頻度ffが第1の注視頻
度所定値FF0以上の場合、ステップS47に進み、運
転者状態検出部56により通常の車線維持状態にあると
判断する。
【0080】また、前記ステップS31において先行車
に追従している場合に進む図12に示すステップS48
では、走行環境検出部40の検出結果が隣接車線に他の
車両が有ることを示すものであるか否かを判定し、ここ
で、隣接車線に他の車両が有る場合、ステップS49に
進み、それ以外の場合、図13に示すステップS56に
進む。
【0081】ステップS49では、操舵角低速域頻度s
v1が第1の頻度所定値SV0より大きいか否かを運転
者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角低速域
頻度sv1が第1の頻度所定値SV0より大きい場合、
ステップS50に進み、運転者状態検出部56により運
転者状態がわき見運転状態にあると判断し、一方、操舵
角低速域頻度sv1が第1の頻度所定値SV0以下の場
合、ステップS51に進む。
【0082】ステップS51では、操舵角低速域頻度s
v1が第2の頻度所定値SV1より大きいか否かを運転
者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角低速域
頻度sv1が第2の頻度所定値SV1より大きい場合、
ステップS52に進み、運転者状態検出部56により運
転者状態が車線変更意図状態にあると判断し、一方、操
舵角低速域頻度sv1が第2の頻度所定値SV1以下の
場合、ステップS53に進む。
【0083】ここで、ステップS52における車線変更
意図状態にあるとの判断は、上述したように、隣接車線
に他の車両が存在する状態等において車線を維持しよう
とする場合には車線内の横方向の位置を一定に保とうと
する意識が強くなより、運転者により頻繁なステアリン
グ操作がなされ、その結果、低速度域の操舵角速度分布
が粗になることによるものであり、これに対して、ステ
ップS50における漫然運転状態にあるとの判断は、わ
き見運転状態の運転者によるステアリング操作は少な
く、無操蛇時間が増加して、その結果、低速度域の操舵
角速度分布が密になることによるものである。
【0084】ステップS53では、アクセルペダル開度
分散値avが分散所定値AV0未満か否かを運転者状態
検出部56により判定し、ここで、アクセルペダル開度
分散値avが分散所定値AV0未満の場合、ステップS
54に進み、運転者状態検出部56により運転者状態が
漫然運転状態にあると判断し、一方、アクセルペダル開
度分散値avが分散所定値AV0以上の場合、ステップ
S55に進み、運転者状態検出部56により運転者状態
が通常の車線維持状態にあると判断する。
【0085】一方、図13に示すステップS56では、
前方領域注視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0よ
り大きいか否かを判定し、ここで、前方領域注視頻度f
fが第1の注視頻度所定値FF0より大きい場合、ステ
ップS57に進み、運転者状態検出部56により運転者
状態が漫然運転状態にあると判断し、一方、前方領域注
視頻度ffが第1の注視頻度所定値FF0以下の場合、
ステップS58に進む。
【0086】ステップS58では、周辺領域注視頻度f
sが第2の注視頻度所定値FS0未満か否かを判定し、
ここで、周辺領域注視頻度fsが第2の注視頻度所定値
FS0未満である場合、ステップS59に進み、運転者
状態検出部56により運転者状態がわき見運転状態にあ
ると判断し、一方、周辺領域注視頻度fsが第2の注視
頻度所定値FS0以上の場合、ステップS60に進む。
【0087】ステップS60では、前方領域注視頻度f
fが第1の注視頻度所定値FF0より小さい値として設
定した第3の注視頻度所定値FF1未満か否かを判定
し、前方領域注視頻度ffが第3の注視頻度所定値FF
1未満の場合、ステップS61に進み、運転者状態検出
部56により運転者状態が車線変更意図状態にあると判
断し、一方、前方領域注視頻度ffが第3の注視頻度所
定値FF1以上の場合、ステップS62に進み、運転者
状態検出部56により通常の車線維持状態にあると判断
する。
【0088】以上のよう電子制御ユニット50による処
理がなされており、これにより、第2の実施の形態の運
転者状態検出装置は、前記第1の実施の形態の運転者状
態検出装置よりもさらにきめ細かな運転者の状態の検出
を実現している。なお、前記ステップS31において、
走行環境である先行車への追従の有無の判定がなされ、
ここで、先行車に追従していない場合は、例えば、前記
ステップS56、ステップS58及びステップS60に
おいて、前方領域注視頻度ffや周辺領域注視頻度fs
等の視線方向頻度パラメータを用いた運転者状態検出部
56による運転者の状態の判定がなされ、一方、先行車
に追従している場合は、例えば、ステップS33、ステ
ップS36及びステップS38において、操舵角低速域
頻度sv1やアクセルペダル開度分散値av等の運転操
作量パラメータを用いた運転者状態検出部56による運
転者の状態の判定がなされ、さらに、ステップS43及
びステップS45において、前方領域注視頻度ffや周
辺領域注視頻度fs等の視線方向頻度パラメータを用い
た運転者状態検出部56による運転者の状態の判定がな
されている。すなわち、運転者状態検出用パラメータ設
定手段により、先行車両がない場合には、視線方向頻度
パラメータが選択され、先行する車両が有る場合には、
視線方向頻度パラメータが選択され、又は視線方向頻度
パラメータ及び運転操作量パラメータの両方が選択され
ており、このように走行状態に基づいて選択された運転
者状態検出用パラメータを用いて、運転者状態検出部5
6による運転者の状態の判断がなされている。
【0089】このように、運転者の状態の判定に用いる
運転者状態検出用パラメータを適宜設定(選択)するこ
とで、すなわち、運転者の状態の判定手順を適宜変える
ことで、走行環境に対応した適切な運転者状態検出用パ
ラメータを用いて運転者の状態を検出することができる
ようになる。 (3)第3の実施の形態 前記第1及び第2の実施の形態の運転者状態検出装置
は、運転操作量パラメータとして操舵角速度頻度svを
使用していた。これに対し、第3の実施の形態の運転者
状態検出装置は、所定時間内の前記操舵角速度の検出値
をFFT(Fast Fourier Transform)処理ととともにロ
ーバスフィルタによる処理を施し、低周波数領域の操舵
角速度についてのスペクトル分布のパワ或いはパワース
ペクトル(以下、操舵角速度パワという。)svfpを
運転操作量として求め、そのパワsvfpと所定値(以
下、パワー所定値という。)SVFP0とを比較して運
転者状態を検出するものである。ここで、ローバスフィ
ルタは、図14中(A)に示すように、所定のカットオ
フ周波数Fc1でフィルタリング処理を施す。また、パ
ワー所定値SVFP0は、図14中(B)に示すように
設定されている。
【0090】なお、第3の実施の形態の運転者状態検出
装置は、その構成については、言及しない限り前記第1
の実施の形態の運転者状態検出装置の構成と同一であ
り、電子制御ユニット50で処理制御内容が前記第1の
実施の形態の運転者状態検出装置のものと異っている。
この第3の実施の形態の運転者状態検出装置の電子制御
ユニット50による処理は、前記図8及び図9に示した
第1の実施の形態の運転者状態検出装置における処理と
略同一の内容になっており、第3の実施の形態の運転者
状態検出装置の電子制御ユニット50は、前記図9に示
すステップS18における処理内容を図15に示すよう
に、ステップS71として異ならせて実行している。
【0091】すなわち、図15に示すように、前記ステ
ップS17にて、走行環境検出部40の検出結果が隣接
車線に他の車両が有る状態を示すものであるか否かを判
定し、ここで、隣接車線に車両がある場合、ステップS
71に進み、それ以外の場合、前記ステップS21にお
いて、運転者状態検出部56により運転者状態が漫然運
転状態にあると判断する。
【0092】そして、ステップS71において、操舵角
速度パワsvfpがパワー所定値SVFP0より大きい
か否かを運転者状態検出部56により判定する。ここ
で、操舵角速度パワsvfpがパワー所定値SVFP0
より大きい場合、ステップS19に進み、運転者状態検
出部56により運転者状態がわき見運転状態にあると判
断し、一方、操舵角速度パワsvfpがパワー所定値S
VFP0以下の場合、ステップS20に進み、運転者状
態検出部56により運転者状態が通常の車線維持状態に
あると判断する。
【0093】このように第3の実施の形態の運転者状態
検出装置の電子制御ユニット50による処理がなされて
いる。上述したように、隣接車線に他の車両が存在する
状態等において車線を維持しようとする場合は、車線内
の横方向の位置を一定に保とうとする意識が強くなよ
り、運転者により頻繁なステアリング操作がなされるの
で、操舵角速度は全般に速くなる。一方、わき見運転状
態においては、運転者によるステアリング操作が少なく
なるので、無操蛇時間は増加する。さらに、車線変更意
図状態では、運転者が隣接車線に自車が入るための距離
があるかどうかの確認を行う際に無操舵になり、それ以
外のとき、車線維持状態と同一となり、この結果、わき
見運転状態と車線維持状態との中間で、運転者によりス
テアリング操作がなされるようになる。
【0094】このようなことから、それら各状態のとき
の操舵角速度の周波数特性をみた場合、図14中(A)
に示すように、車線維持状態、車線変更意図状態、及び
わき見運転状態の順序でその周波数が大きくなり、よっ
て、そのパワは、図14中(B)に示すように、車線維
持状態、車線変更意図状態、及びわき見運転状態の順序
で大きくなる。よって、前記パワー所定値SVFP0を
それら各状態を判別できる値として設定し、操舵角速度
パワsvfpとパワー所定値SVFP0とを比較すれ
ば、運転者状態がわき見運転状態にあるか、或いは通常
の車線維持状態にあるかを判定することができる。
【0095】このような原理から、第3の実施の形態の
運転者状態検出装置は、ステアリング操作量に応じた値
として操舵角速度のスペクトル分布のパワを用いること
で、走行環境に対応した運転者状態が反映される適切な
運転操作量パラメータを用いて運転者の状態の検出を実
現している。 (4)第4の実施の形態 前記第3の実施の形態の運転者状態検出装置では、運転
操作量パラメータとして前記パワを使用し、判定用に単
一のパワー所定値を設定しているが、第4の実施の形態
の運転者状態検出装置は、図14中(B)に示すよう
に、前記パワー所定値(以下、第1のパワー所定値とい
う。)SVFP0の他に、この第1のパワー所定値SV
FP0よりも小さい第2のパワー所定値SVFP1を設
定し、車線変更意図状態についても判定可能に構成され
ている。
【0096】この第4の実施の形態の運転者状態検出装
置は、その構成については、言及しない限り前記第1の
実施の形態の運転者状態検出装置の構成と同一である。
そして、第4の実施の形態の運転者状態検出装置の電子
制御ユニット50による処理は、前記図10乃至図13
に示した第2の実施の形態の運転者状態検出装置におけ
る処理と略同一の内容になっており、第4の実施の形態
の運転者状態検出装置の電子制御ユニット50は、前記
図10に示すステップS33及びステップS36におけ
る処理内容を、図16に示すように、ステップS81及
びステップS82として異ならせて実行している。ま
た、前記図12に示すステップS49及びステップS5
1における処理内容を、図17に示すように、ステップ
S91及びステップS92として異ならせて実行してい
る。
【0097】すなわち、図16に示すように、前記ステ
ップS32において隣接車線に他の車両が有る場合に進
むステップS81において、操舵角速度パワsvfpが
第1のパワー所定値SVFP0より大きいか否かを運転
者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角速度パ
ワsvfpが第1のパワー所定値SVFP0より大きい
場合、前記ステップS34に進み、運転者状態検出部5
6により運転者状態がわき見運転状態にあると判断し、
一方、操舵角速度パワsvfpが第1のパワー所定値S
VFP0以下の場合、ステップS82に進む。
【0098】ステップS82では、操舵角速度パワsv
fpが第2のパワー所定値SVFP1より大きいか否か
を運転者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角
速度パワsvfpが第2のパワー所定値SVFP1より
大きい場合、前記ステップS37に進み、運転者状態検
出部56により運転者状態が通常の車線維持状態にある
と判断し、一方、操舵角速度パワsvfpが第2のパワ
ー所定値SVFP1以下の場合、前記ステップS38に
進むようにする。
【0099】一方、図17に示すように、前記ステップ
S48において隣接車線に他の車両が有る場合に進むス
テップS91において、前記操舵角速度パワsvfpが
前記第1のパワー所定値SVFP0より大きいか否かを
運転者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角速
度パワsvfpが第1のパワー所定値SVFP0より大
きい場合、前記ステップS50に進み、運転者状態検出
部56により運転者状態がわき見運転状態にあると判断
し、一方、操舵角速度パワsvfpが第1のパワー所定
値SVFP0以下の場合、ステップS92に進む。
【0100】ステップS92では、操舵角速度パワsv
fpが第2のパワー所定値SVFP1より大きいか否か
を運転者状態検出部56により判定し、ここで、操舵角
速度パワsvfpが第2のパワー所定値SVFP1より
大きい場合、ステップS52に進み、運転者状態検出部
56により運転者状態が車線変更意図状態にあると判断
し、一方、操舵角速度パワsvfpが第2のパワー所定
値SVFP1以下の場合、前記ステップS53に進むよ
うにするこのように第4の実施の形態の運転者状態検出
装置の電子制御ユニット50による処理がなされてい
る。この第4の実施の形態の運転者状態検出装置は、ス
テアリング操作量に応じた値として操舵角速度のスペク
トル分布のパワを用いることで、前記第3の実施の形態
の運転者状態検出装置と同様に、走行環境に対応して運
転者状態が反映される適切な運転操作量パラメータを用
いて運転者の状態を検出することができる。さらに、第
4の実施の形態の運転者状態検出装置は、前記第3の実
施の形態の運転者状態検出装置よりもさらにきめ細かな
運転者の状態の検出を実現している。
【0101】(5)他の実施の形態 以上、本発明が適用される実施の形態を説明した。しか
し、上述の実施の形態に限定されないことはいうまもで
ない。上述の実施の形態では、走行環境に基づいて運転
者状態検出用パラメータを設定することとして、走行環
境に基づいて複数種類の運転者状態検出用パラメータの
候補から運転者状態検出部56が運転者の状態の検出に
用いる運転者状態検出用パラメータを選択する場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではない。例え
ば、運転者状態検出用パラメータの設定は、その運転者
状態検出用パラメータ自体の設定であってもよい。例え
ば、走行環境に基づいて運転者状態検出用パラメータに
重み付けをするというようにである。この場合、運転者
状態検出部56が唯一有する運転者状態検出用パラメー
タに対してそのような設定処理を行ってもよく、複数種
類の運転者状態検出用パラメータの候補から所定の条件
で選択した運転者状態検出用パラメータに対して走行環
境に基づいてそのような設定処理を行ってもよい。
【0102】また、上述の実施の形態では、運転者の状
態を運転者状態検出用パラメータを用いて判断している
場合について説明した。しかし、これに限定されるもの
ではなく、運転者状態検出部56が運転者状態検出用パ
ラメータを用いずに、所定の演算処理により運転者の状
態を検出してもよい。この場合、運転者状態検出部56
のその演算処理或いはロジックの流れを走行環境に基づ
いて調整する。よって、走行環境に直接影響される運転
者状態検出用パラメータとして運転操作量パラメータを
挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、走
行環境に直接影響される他のパラメータを設定するよう
にしてもよい。
【0103】また、上述の実施の形態では、複数のフロ
ーチャートを挙げて、本発明を実現可能にする処理手順
を具体的に説明した。しかし、これに限定されるもので
はなく、設定条件等の種々の条件や用いる情報に応じて
処理手順を変更してもよい。例えば、運転操作量パラメ
ータや視線方向頻度パラメータを用いた運転者状態の判
定処理として、種々の所定値(或いは閾値)を設定し
て、その設定値との比較により運転者状態を判断してい
るが、例えば、所定値の値、所定値の設定個数等の運転
者状態の判定に用いる情報は、適宜設定してもよい。
【0104】また、上述の第2の実施の形態の説明にお
いて、先行車両がない場合には、視線方向頻度パラメー
タを選択し、先行する車両が有る場合には、視線方向頻
度パラメータを選択し、又は視線方向頻度パラメータ及
び運転操作量パラメータの両方を選択し、このように走
行状態に基づいて選択された運転者状態検出用パラメー
タを用いて、運転者状態検出部56による運転者の状態
の判断がなされている場合を示した。しかし、これに限
定されるものではなく、隣接車線における他の車両の有
無に基づいても同様な処理をしてもよい。すなわち、隣
接車線に他の車両がない場合には、視線方向頻度パラメ
ータを選択し、隣接車線に他の車両が有る場合には、視
線方向頻度パラメータを選択し、又は視線方向頻度パラ
メータ及び運転操作量パラメータの両方を選択し、この
ように走行状態に基づいて選択された運転者状態検出用
パラメータを用いて、運転者状態検出部56による運転
者の状態の判断をするようにしてもよい。
【0105】また、選択手順については、先行車がない
場合(追従していない場合)或いは隣接車線に他の車両
がない場合に、視線方向頻度パラメータを選択し、先行
車が有る場合(追従している場合)或いは隣接車線に他
の車両が有る場合に、視線方向頻度パラメータを選択
し、又は視線方向頻度パラメータ及び運転操作量パラメ
ータの両方を選択することに限定されるものではなく、
すなわち例えば、先行車の有無或いは隣接車線における
他の車両の有無に基づいて、視線方向頻度パラメータ又
は運転操作量パラメータのうちの少なくとも一のパラメ
ータを選択するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の運転者状態検出装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】前記運転者状態検出装置の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図3】車室内に設置された赤外線照射器及びCCDカ
メラを示す斜視図である。
【図4】前記運転者状態検出装置の各構成部の車載状態
を示す透視図である。
【図5】視線方向の領域の判定に用いる視線方向領域マ
ップを示す図である。
【図6】アクセルペダル開度を用いた運転者の状態の検
出を説明するために用いた図である。
【図7】操舵角に応じた値を用いた運転者の状態の検出
を説明するために用いた図である。
【図8】第1の実施の形態の運転者状態検出装置の電子
制御ユニットによる処理手順の一部を示すフローチャー
トである。
【図9】前記図8に示す処理において、前方領域注視頻
度ffが第1の注視頻度所定値FF0以下の場合の処理
手順を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態の運転者状態検出装置の電
子制御ユニットによる処理手順の一部を示すフローチャ
ートである。
【図11】前記図10に示す処理において、隣接車線に
他の車両がない場合の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】前記図10に示す処理において、先行車への
追従状態ではない場合の処理手順を示すフローチャート
である。
【図13】前記図12に示す処理において、隣接車線に
他の車両がない場合の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図14】操舵角速度のスペクトルを用いた運転者の状
態の検出を説明するために用いた図である。
【図15】第3の実施の形態の運転者状態検出装置の電
子制御ユニットによる処理手順の一部を示すフローチャ
ートである。
【図16】第4の実施の形態の運転者状態検出装置の電
子制御ユニットによる処理手順の一部を示すフローチャ
ートである。
【図17】図16に示す処理において、先行車への追従
状態ではない場合の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 視線方向検出手段 2 視線方向頻度算出手段 3 運転操作量計測手段 4 走行環境検出手段 5 運転者状態検出用パラメータ設定手段 6 運転者状態検出手段 11 赤外線照射器 12 CCDカメラ 20 画像処理ユニット 21 瞳孔中心及び角膜反射点検出部 22 視線方向検出部 30 運転操作量入力部 31 アクセルペダル開度センサ 32 操舵角センサ 40 走行環境検出部 41 レーダ 42 レーダ処理ユニット 43 CCDカメラ 44 画像処理ユニット 50 電子制御ユニット 51 視線方向領域マップ格納部 52 視線方向領域判定部 53 視線方向頻度算出部 54 運転操作量統計量算出部 55 運転者状態検出用パラメータ設定部 56 運転者状態検出部 57 検出運転者状態出力部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算処理により運転者の状態を検出する
    運転者状態検出手段を備える運転者状態検出装置におい
    て、 自車両周囲の走行環境を検出する走行環境検出手段を備
    えるとともに、前記運転者状態検出手段は、前記走行環
    境に基づいて前記演算処理の流れを調整することを特徴
    とする運転者状態検出装置。
  2. 【請求項2】 前記走行環境に基づいて運転者状態検出
    用パラメータの設定をする運転者状態検出用パラメータ
    設定手段を備え、 前記運転者状態検出手段は、前記運転者状態検出用パラ
    メータ設定手段が設定した前記運転者状態検出用パラメ
    ータを用いた演算処理により運転者の状態を検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の運転者状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記運転者状態検出用パラメータの設定
    は、複数種類の運転者状態検出用パラメータの候補から
    の前記運転者状態検出手段が運転者の状態の検出に用い
    る前記運転者状態検出用パラメータの選択であることを
    特徴とする請求項2記載の運転者状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記走行環境は、先行する車両の状態で
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の運転者状態検出装置。
  5. 【請求項5】 運転者の視線方向の頻度を計測する視線
    方向頻度計測手段と、運転者の運転操作量を検出する運
    転操作量検出手段とを備え、前記運転者状態検出用パラ
    メータの候補が少なくとも、前記視線方向頻度計測手段
    が計測した前記頻度に基づいた視線方向頻度パラメー
    タ、及び前記運転操作量検出手段が検出した運転操作量
    に基づいた運転操作量パラメータであり、 前記運転者状態検出用パラメータ設定手段は、前記走行
    環境検出手段が検出した先行する車両の有無に基づい
    て、前記視線方向頻度パラメータ又は前記運転操作量パ
    ラメータのうちの少なくとも一のパラメータを選択する
    ことを特徴とする請求項3記載の運転者状態検出装置。
  6. 【請求項6】 運転者の視線方向の頻度を計測する視線
    方向頻度計測手段と、運転者の運転操作量を検出する運
    転操作量検出手段とを備え、前記複数種類の前記運転者
    状態検出用パラメータの候補が少なくとも、前記視線方
    向頻度計測手段が計測した前記頻度に基づいた視線方向
    頻度パラメータ、及び前記運転操作量検出手段が検出し
    た運転操作量に基づいた運転操作量パラメータであり、 前記運転者状態検出用パラメータ設定手段は、前記走行
    環境が先行する車両がない場合には、前記視線方向頻度
    パラメータを選択し、前記走行環境が先行する車両が有
    る場合には、前記視線方向頻度パラメータを選択し、又
    は前記視線方向頻度パラメータ及び運転操作量パラメー
    タの両方を選択することを特徴とする請求項3記載の運
    転者状態検出装置。
  7. 【請求項7】 前記運転操作量は、所定時間内のアクセ
    ルペダル開度の分散値であることを特徴とする請求項5
    又は6に記載の運転者状態検出装置。
  8. 【請求項8】 前記走行環境は、隣接車線の他の車両の
    状態であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    かに記載の運転者状態検出装置。
  9. 【請求項9】 運転者の視線方向の頻度を計測する視野
    方向頻度計測手段と、運転者の運転操作量を検出する運
    転操作量検出手段を備え、前記運転者状態検出用パラメ
    ータの候補が少なくとも、前記視線方向頻度計測手段が
    計測した前記頻度に基づいた視線方向頻度パラメータ、
    及び前記運転操作量検出手段が検出した運転操作量に基
    づいた運転操作量パラメータであり、 前記運転者状態検出用パラメータ設定手段は、前記走行
    環境検出手段が検出した隣接車線の車両の有無に基づい
    て、前記視線方向頻度パラメータ又は前記運転操作量パ
    ラメータのうちの少なくとも一のパラメータを選択する
    ことを特徴とする請求項3記載の運転者状態検出装置。
  10. 【請求項10】 運転者の視線方向の頻度を計測する視
    野方向頻度計測手段と、運転者の運転操作量を検出する
    運転操作量検出手段を備え、前記運転者状態検出用パラ
    メータの候補が少なくとも、前記視線方向頻度計測手段
    が計測した前記頻度に基づいた視線方向頻度パラメー
    タ、及び前記運転操作量検出手段が検出した運転操作量
    に基づいた運転操作量パラメータであり、 前記運転者状態検出用パラメータ設定手段は、前記走行
    環境が隣接車線に他の車両がない場合には、前記視線方
    向頻度パラメータを選択し、前記走行環境が隣接車線に
    他の車両が有る場合には、前記視線方向頻度パラメータ
    を選択し、又は視線方向頻度パラメータ及び運転操作量
    パラメータの両方を選択することを特徴とする請求項3
    記載の運転者状態検出装置。
  11. 【請求項11】 前記運転操作量は、ステアリング操作
    量に応じた値であることを特徴とする請求項9又は10
    に記載の運転者状態検出装置。
  12. 【請求項12】 前記ステアリング操作量に応じた値
    は、所定時間内のステアリングの操舵角速度の分散値で
    あることを特徴とする請求項11記載の運転者状態検出
    装置。
  13. 【請求項13】 前記ステアリング操作量に応じた値
    は、所定時間内のステアリングの操舵角速度のスペクト
    ル分布における所定周波数帯域のパワであることを特徴
    とする請求項11記載の運転者状態検出装置。
  14. 【請求項14】 運転者状態検出手段は、運転者による
    車線の維持運転状態、運転者の漫然運転状態、運転者の
    わき見運転状態又は運転者による車線変更の意図を示す
    運転状態の少なくとも一の運転状態を検出することを特
    徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の運転者
    状態検出装置。
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