JP2003080605A - 樹脂発泡体及びその製造方法 - Google Patents

樹脂発泡体及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003080605A
JP2003080605A JP2001279716A JP2001279716A JP2003080605A JP 2003080605 A JP2003080605 A JP 2003080605A JP 2001279716 A JP2001279716 A JP 2001279716A JP 2001279716 A JP2001279716 A JP 2001279716A JP 2003080605 A JP2003080605 A JP 2003080605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
foam
beads
pulverized product
thermosetting resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001279716A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiroyasu Ota
城裕 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001279716A priority Critical patent/JP2003080605A/ja
Publication of JP2003080605A publication Critical patent/JP2003080605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合、熱溶
着して樹脂発泡体を成形するに当たり、熱硬化性樹脂と
して樹脂廃材を利用でき、しかも成形時に有害なガスが
発生しない樹脂発泡体及びその製造方法を提供すること
である。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の発泡ビーズ21と熱硬化
性樹脂11とを所定の割合で混合する混合工程と、熱可
塑性樹脂の発泡ビーズ21と熱硬化性樹脂11との混合
物を、接着剤を介して蒸気成形法により熱溶着させ所定
形状の機能部品40に造作る造形工程とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂と熱
硬化性樹脂とから成る樹脂発泡体及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車では、インストルメンタルパネル
(以下「インパネ」と呼ぶ)やバンパアブソーバ等、樹
脂材料を成形して成る樹脂成形品が多く採用されてい
る。従って、中古車を廃車処分するとき等には大量の樹
脂廃材が発生する。一方、近年、資源の有効利用や環境
保護の観点から、各産業分野において使用済みの製品を
リサイクルすることが注目されており、この事情は自動
車の樹脂廃材においても同様である。
【0003】例えば、熱可塑性樹脂の一つであるポリプ
ロピレン(PP)製の基材と、熱硬化性樹脂の一つであ
るウレタンフォーム製の衝撃吸収材と、塩化ビニール製
の表皮とから成るインパネにおいて、基材及び表皮材は
一部においてリサイクルが図られている。しかし、ウレ
タンフォームはコスト的にリサイクルが困難であり、多
くの場合焼却処理されている。
【0004】この点、例えば特開2000−26362
0号公報(第1従来例)は、樹脂廃材のリサイクルを意
図している。即ち、第1従来例では、熱硬化性樹脂の一
つであるポリウレタンの粉砕物と、オレフィン系樹脂か
ら成る熱可塑性樹脂と、発泡材とを混連した混合物から
自動車の内装部品を成形している。ここで、ポリウレタ
ンの粉砕物はウレタンフォームの廃材を利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第1従来
例は押出成形法を採用しており、以下の不具合がある。
即ち、押出成形機の内部では、樹脂の揃断発熱によりウ
レタンフォームの粉砕物の温度は200℃以上に達し、
徐々に熱分解するとともに、少量ではあるが有害なシア
ンガスが発生する。押出成形機の樹脂の温度の制御は困
難であり、局部的に200℃を超える場合がある。その
結果、粉砕物の熱分解によりシアンガスが発生し、その
処理のために処理装置が別に必要となる。
【0006】本発明は上記事情を背景にしてなされたも
ので、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混合、熱溶着し
て成形される樹脂発泡体及びその製造方法であって、熱
硬化性樹脂として樹脂廃材を利用することができ、しか
も成形時に有害なガスが発生しない樹脂発泡体及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、発泡性の
ある熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との混合物を、熱硬化
性樹脂が分解しない方法、温度で熱溶着すること、及び
熱可塑性樹脂にこれと物理的特性が共通する熱硬化性樹
脂を混合することを思い付いて、本発明を完成した。
【0008】尚、特開平1−164648号公報(第2
従来例)では、バンパアブソーバを成形するに当たり、
まずウレタンフォームから反応射出成型法(RIM法)
によりシェル表側部を製作する。次に、発泡ビーズを成
形金型内に充填し、蒸気の熱を利用してシェル表側部に
加熱溶着させる。第2従来例は、成形金型内の温度の制
御が比較的容易である。しかし、材料のリサイクルを考
慮しておらず、バンパアブソーバの成形に多量のウレタ
ンフォームが必要である。また、熱硬化性樹脂の一つで
あるウレタンフォームに熱可塑性樹脂の一つである発泡
ビーズを混合している。
【0009】即ち、本発明の樹脂発泡体は、ポリプロピ
レン又はポリスチレンの発泡ビーズから成る大球状部
と、隣接する球状部間に位置しウレタンフォームの粉砕
物から成る小球状部とが混合、熱溶着されて成ることを
特徴とする。この樹脂発泡体は圧縮性に富み、大きな衝
撃吸収性を持つ。
【0010】一方、本発明の樹脂発泡体の製造方法は、
熱可塑性樹脂の発泡ビーズと熱硬化性樹脂とを混合機
において所定の割合で混合する混合工程と、熱可塑性樹
脂の発泡ビーズと熱硬化性樹脂との混合物を、接着剤を
介して蒸気成形法により成形金型で熱溶着させ一定の形
状に造作る造形工程とから成ることを特徴とする。この
製造方法では、熱硬化性樹脂の廃材を利用することがで
き、しかも熱硬化性樹脂が熱分解する虞が殆んどない。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態は以下の通りで
ある。 <樹脂発泡体>樹脂発泡体はポリプロピレン又はポリス
チレンの発泡ビーズと、ウレタンフォームの粉砕物とを
熱溶着して成る。樹脂発泡体内では、発泡ビーズから成
り隣接する大球状部間の空間に、ウレタンフォームの粉
砕物から成る小球状部が位置している。大球状部の粒径
は1から20mmの範囲で、小球状部の粒径は0.1か
ら20mmの範囲で、それぞれ選定することができる。
発泡ビーズと粉砕物とのみかけ体積比は100対0.5
から50の範囲で選定することができる。樹脂成形体
は、粉砕物の割合が多いほど吸水性、透水性に富むもの
となる。
【0012】樹脂発泡体の外形状形及び断面形状は特に
制約されない。外形形状は棒状、板状の何れでも良い
し、直線状でも湾曲していても良い。断面形状は円形状
でも矩形状でも良いし、表面が平坦でも凹凸があっても
良い。
【0013】粉砕物として成形しようとする樹脂成形体
と同種の樹脂廃材を使用するができ、これにより樹脂発
泡体の製造コストが低下できる。例えば、ポリプロピレ
ン等の発泡ビーズは圧縮特性が大きく衝撃吸収性に富
み、ウレタンフォームの粉砕物も同様に圧縮特性が大き
く衝撃吸収性に富む。よって、発泡ビーズに粉砕物を混
合することにより、圧縮特性が大きく衝撃吸収性に富
む、機能部品を製造することができる。 <樹脂発泡体の製造方法>製造方法は、熱可塑性樹脂の
発泡ビーズと熱硬化性樹脂とを混合機において所定の割
合で混合する混合工程と、熱可塑性樹脂の発泡ビーズと
熱硬化性樹脂との混合物を接着剤を介して成形金型にお
いて蒸気成形法により熱溶着させ一定の形状に形造る造
形工程と、を含む。 混合工程に関し、熱可塑性樹脂としては、ポリプロピ
レン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、P
PO/PS樹脂等を採用することができる。
【0014】熱可塑性樹脂は発泡ビーズであることが望
ましい。発泡ビーズとは、気孔が形成され発泡性を有す
る小片であり、粒径は1から20mmの範囲で選定する
ことができる。発泡ビーズは加熱されると発泡してその
体積が増大するとともに、表面が熱により溶融され接着
性が生ずる。発泡ビーズを採用したことにより、熱可塑
性樹脂と発泡剤とを別々に準備することが不要となる。
【0015】また、熱硬化性樹脂としては、ウレタンフ
ォーム、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
等の発泡体を採用することができる。ウレタンフォーム
とはウレタンの発泡体である。ウレタンフォーム等の熱
硬化性樹脂は所定の大きさに粉砕されて粉砕物となって
いることが望ましい。粉砕物の形状は特に制約されず、
小片、粒、粉の何れでも良い。粉砕物の大きさ(外径)
は0.1から20mmの範囲で選定することができる。
【0016】発泡ビーズと粉砕物とは、例えば別々の収
納部材(例えば、ホッパ)に収納され、所定量ずつ取り
出して混合機において所定比率で混合される。所定比率
で混合するためには、二つの収納部材を並列的に配置
し、少なくとも一方の収納部材の出口側に流量調整部材
を設けることができる。また、予め別々に計量しておい
た発泡ビーズと粉砕物とを流量調整部材を介することな
く混合することもできる。更に、二つの収納部材を直列
的に配置し、一方から所定量ずつ流出する樹脂材料を他
方に流入させることもできる。 造形工程に関し、接着剤は、接着性のない熱硬化性樹
脂の粉砕物を熱可塑性樹脂の発泡ビーズと接着するため
に利用される。接着剤としては、塩素化オレフィン系又
は塩素化スチレン系のプライマがある。プライマが液状
の場合、上記混合工程で予め粉砕物に含浸させたり、塗
布することができる。これに対して、粉状のプライマ
は、造形工程において、ウレタンフォームの粉砕物と混
合したり、ポリプロピレン等の発泡ビーズと混合したり
できる。
【0017】また、蒸気加熱法とは、成形時に所定圧力
の飽和水蒸気を成形金型内に供給及び排出し、その熱に
より発泡ビーズ及び粉砕物を溶融するとともに、発泡ビ
ーズ同士及び発泡ビーズと粉砕物とを接着するやり方で
ある。
【0018】飽和水蒸気の圧力は0.1から0.8MP
aの範囲で選定することができる。尚、飽和水蒸気の温
度は圧力によって決まる。発泡ビーズがポリスチレンの
ときはから100から120℃の範囲で、ポリプロプレ
ンのときは150から180℃の範囲で、それぞれ選定
できる。何れの温度も、熱硬化性樹脂の分解温度よりも
低い。また、飽和水蒸気の圧力を制御することにより、
成形金型内の温度を容易かつ正確に制御することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を基にして
説明する。
【0020】本実施例において、樹脂発泡体は自動車に
おいて使用される機能部品である。図2に示すように、
機能部品40はポリプロピレンの発泡ビーズ21(図1
参照)が発泡して成る比較的大きい球状の大球状部41
と、ウレタンフォームの粉砕物11(図1参照)から成
る比較的小さい小球状部42とを含む。
【0021】この機能部品40は衝撃吸収性が必要とさ
れる部材、要素(例えば、バンパアブソーバ)として利
用される。インパネを形成するウレタンフォームは衝撃
吸収性があるところ、同様の衝撃吸収性はポリプロピレ
ンから成るバンパアブソーバにおいても必要とされる。
そこで、バンパアブソーバの成形時にウレタンフォーム
の廃材を混合したのである。尚、機能部品40について
は後に詳述する。 (製造装置)樹脂発泡体の製造(成形)装置を図1に示
す。この製造装置は、処理槽10と、第1ホッパ15
と、第2ホッパ20と、充填ガン25と、成形金型30
と、を含む。
【0022】処理槽10内にてウレタンフォームの廃材
の粉砕物11をプライマ処理する。ウレタンフォームの
廃材は自動車のインパネから取り出したもので、粉砕物
11は外径が約3mmである。
【0023】プライマ処理は、液状の塩素化オレフィン
系プライマ(不図示)を粉砕物11に含浸させることに
より行われ、乾燥された後第1ホッパ15に収納した。
混合割合は粉砕物100重量部に対してプライマ1重量
部とされている。粉砕物11は電動モータ13により回
転する攪拌機12により攪拌されるようになっている。
【0024】第1ホッパ15は、処理槽10から移され
たウレタンフォームの粉砕物11を収納しており、パイ
プ16によって次述するパイプ22に接続されている。
パイプ16の途中には粉砕物11の流通(供給)量を調
整する流量調整弁17が設けられている。第2ホッパ2
0はポリプロピレン(PP)から成り外径が約5mmの
発泡ビーズ21を収納しており、パイプ22により充填
ガン25に接続されている。
【0025】上記流量調整弁17の開口度を調整するこ
とにより、プライマ処理済みの粉砕物11と発泡ビーズ
21とはパイプ22を通して充填ガン25に供給され、
ここで混合される。粉砕物11と発泡ビーズ21とは3
対10の割合(みかけ体積比)で混合され、混合物は充
填ガン25から所定量ずつ成形金型30に注入される。
【0026】成形金型30は所定形状のキャビティ31
を有するとともに、キャビティ31に通ずる水蒸気の供
給ポート32及び排出ポート33が設けられている。供
給ポート32から圧力が約0.45MPaで、温度が約
165℃の飽和水蒸気がキャビティ31内に導入される
ようになっている。 (製造方法)機能部品40は以下のようにして製造(成
形)される。プライマ処理されたウレタンフォームの粉
砕物11は処理槽10内において攪拌機12により攪拌
される。これにより、粉砕物11の表面全体がプライマ
によって覆われる。次に、粉砕物11を第1ホッパ15
に移し、パイプ16を通して充填ガン25に供給する。
なお、処理槽10と第1ホッパ15とを別々に設けたの
は、前者は粉砕物11にプライマ処理を施し、後者は粉
砕物11を計量するというように、両者で機能が異なる
からである。
【0027】粉砕物11の充填ガン25への供給と併行
して、第2ホッパ20からパイプ22を通してポリプロ
ピレンの発泡ビーズ21を充填ガン25に供給し、粉砕
物11は充填ガン25で発泡ビーズと混合される。以上
が混合工程である。
【0028】このとき、流量調整弁17を調整して粉砕
物11の供給量を調整することにより、粉砕物11と発
泡ビーズ17との混合比が所定値となる。また、発泡ビ
ーズ21は発泡性を持つので、別に発泡剤を添加するこ
とは不要となる。
【0029】粉砕物11と発泡ビーズ21との混合物は
充填ガン25から一定量ずつ成形金型30内のキャビテ
ィ31に注入される。そして、供給ポート32を通して
キャビティ31内に供給される圧力0.45MPaの飽
和蒸気により温度約165℃で加熱される。その結果、
飽和水蒸気の熱により、発泡ビーズ21と粉砕物11と
が熱溶着され、機能部品40が完成する。以上が造形工
程である。
【0030】ここで、成形金型30内の温度(165
℃)は、粉砕物11aの分解温度(約200℃)よりも
低い。従って、粉砕物が熱分解すること、及びシアンガ
ス等が発生することが防止される。加えて、粉砕物11
としてウレタンフォームの廃材を利用しているので、新
しいウレタンフォームの粉砕物を使用する場合に比べ
て、機能部品40の製造コストが低減される。 (樹脂発泡体)次に、機能部品40について詳述する。
一部上述したように、機能部品40はポリプロピレンの
発泡ビーズ21から成る大球状部41と、ウレタンフォ
ームの粉砕物11から成る小球状部42とを含む。大球
状部41の直径は約5mmであり、小球状部42の直径
は約2から3mmである。
【0031】大球状部41同士は外周面において互いに
接着され、隣接する大球状部41間に空間が形成されて
いる。その空間内に位置する小球状部42はプライマ
(不図示)により大球状部41と接着されている。
【0032】この機能部品40は圧縮特性に富み、大き
な衝撃吸収能を持つ。これについて図3を基に説明す
る。図3において、ウレタンフォームからなる第1部材
(不図示)の圧縮時の圧縮率と、それにより生ずる圧縮
応力との関係が曲線xで示されている。また、発泡ビー
ズ21からなる第2部材(不図示)の圧縮時の圧縮率
と、それにより生ずる圧縮応力との関係が曲線yで示さ
れている、曲線xから明らかなように、第1部材では、
圧縮率が小さいとき及び大きいとき圧縮応力が大きく変
化し、圧縮率が中程度のときは殆ど変化しない。これに
対して、曲線yから明らかなように、第2部材では、圧
縮率が小さいとき、中程度のとき及び大きいときの全範
囲に亘って圧縮応力が変化している。即ち、圧縮率と圧
縮応力との関係は、弾性体の場合のそれに近い。
【0033】本実施例では、第1部材及び第2部材の衝
撃吸収能は曲線x及びyを積分した面積で評価する。ポ
リプロピレンの発泡ビーズ21と混合する相手材料とし
て、低圧縮率域でも高い圧縮応力を発生するウレタンフ
ォームの粉砕物11を選定した。これにより、曲線zで
示すように、ストロークが小さい範囲でも大きい範囲で
も衝撃吸収能が大きい機能部品40が得られたのであ
る。
【0034】また、ウレタンフォームの粉砕物11の吸
水性、吸湿性を、疎水性のポリプロピレンの発泡ビーズ
21に付与することができた。
【0035】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の樹脂発
泡体は、ポリプロピレン等の発泡ビーズから成る大球状
部と、ウレタンフォームの粉砕物から成る小球状部とが
混合、熱溶着されて成る。その結果、圧縮性に富み、大
きな衝撃吸収性を持つ効果が得られる。
【0036】一方、本発明の樹脂発泡体の製造方法は、
熱可塑性樹脂の発泡ビーズと熱硬化性樹脂とを所定の割
合で混合し、この混合物を接着剤を介して蒸気成形法に
より熱溶着させ一定の形状に造作る。その結果、熱硬化
性樹脂の廃材を利用することができ、しかも熱硬化性樹
脂が熱分解する虞が殆んどない効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による樹脂発泡体を製造し、
製造方法を実行する製造装置の一例を示す説明図であ
る。
【図2】 上記樹脂成形体の細部構造を示す要部拡大説
明図である。
【図3】 上記樹脂成形体の衝撃吸収能を説明するため
のグラフである。
【符号の説明】
10:処理槽 11:ウレタン
フォームの粉砕物 15:第1ホッパ 20:第2ホッ
パ 21:ポリプロピレンの発泡ビーズ 25:充填ガン 30:成形金型 31:キャビテ
ィ 32:水蒸気の供給ポート 33:水蒸気の
排出ポート 40:機能部品 41:大球状部 42:小球状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 75:00 B29K 75:00 101:12 101:12 105:26 105:26 B29L 31:30 B29L 31:30 C08L 23:10 C08L 23:10 25:04 25:04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン又はポリスチレンの発泡
    ビーズから成る大球状部と、隣接する大球状部間に位置
    しウレタンフォームの粉砕物から成る小球状部と、を含
    むことを特徴とする樹脂発泡体。
  2. 【請求項2】 前記発泡ビーズと前記粉砕物とは、みか
    け体積比が100対0.5から50で混合されている請
    求項1記載の樹脂発泡体。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂の発泡ビーズと熱硬化性樹
    脂とを混合機において所定の割合で混合する混合工程
    と、 前記熱可塑性樹脂の発泡ビーズと前記熱硬化性樹脂との
    混合物を、接着剤を介して成形金型において蒸気成形法
    により熱溶着させ一定の形状に形造る造形工程と、から
    成ることを特徴とする樹脂発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記発泡ビーズはポリプロピレン又はポ
    リスチレンから成り、前記熱硬化性樹脂はウレタンフォ
    ーム廃材の粉砕物である請求項3記載の樹脂発泡体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合工程において 前記発泡ビーズ
    と前記粉砕物とは、みかけ体積比が100対0.5から
    50で混合される請求項3記載の樹脂発泡体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記発泡ビーズの外径は1から20mm
    であり、前記粉砕物の外径は0.1から20mmである
    請求項3記載の樹脂発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記造形工程において、前記熱溶着は前
    記熱硬化性樹脂の分解温度以下で行われる請求項3記載
    の樹脂発泡体の製造方法。
JP2001279716A 2001-09-14 2001-09-14 樹脂発泡体及びその製造方法 Pending JP2003080605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279716A JP2003080605A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 樹脂発泡体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279716A JP2003080605A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 樹脂発泡体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003080605A true JP2003080605A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19103846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279716A Pending JP2003080605A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 樹脂発泡体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003080605A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6571411B1 (en) Seat cushion and method of manufacturing the same
JP4233240B2 (ja) 射出発泡成形方法、並びにそれに適した射出成形機および樹脂組成物
EP1166991B1 (en) Process, machine and composition for injection foaming
EP2729031B1 (en) Shoe insole
EP0983312B1 (en) Epoxy-containing foaming compositions and use thereof
KR19980070216A (ko) 진공단열패널 및 그 제조방법
JP4640814B2 (ja) 熱可塑性樹脂発泡体
CN102232100A (zh) 嵌件的提供
CN106132815B (zh) 轻质阻隔或加固元件以及制造这种轻质档板或加固元件的方法
WO2005039856A1 (en) Molded foam vehicle energy absorbing device and method of manufacture
JP2003080605A (ja) 樹脂発泡体及びその製造方法
US20050040563A1 (en) Method for producing plastic hollow bodies using a rotational method
US20040000736A1 (en) Process for the production of polyurethane molded parts and their use
US3987134A (en) Manufacture of foamed compartmented structures
MXPA05001547A (es) Material fono-absorbedor y metodo para la produccion del mismo.
JP4925174B2 (ja) 粒状物成形品及びその製造方法
WO2022161994A1 (en) Preparation for a molded body
JP3465507B2 (ja) 構造体充填用発泡性ゴム組成物
EP0401838B1 (en) Method of making a composite energy absorbing material
JP2004292653A (ja) 樹脂成形品及びそれを用いた製品
JPH10329222A (ja) 発泡性樹脂廃材の成形方法
WO2006010520A1 (en) Composite material with improved energy-absorbing properties and method for producing this material
JP2000246759A (ja) 樹脂製自動車部品の製造方法
JPS6155128A (ja) 複合発泡成形体及びその製造方法
WO2022161981A1 (en) Composite material for a molded body