JP2003078869A - デジタル画像処理システム及びデジタル画像受付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラで撮影された画像情報のプリ
ント処理を行う際における手間を軽減するシステムを合
理的に構成する。 【解決手段】 受付装置ＲでメディアＭからの画像情報
のプリントのオーダを受付た場合には、メディアＭの種
類を識別する情報を保存し、プリント装置Ｐでプリント
を行う際には、メディアＭの種類を識別する情報に基づ
いてデジタルカメラで使用されるメディアＭであること
を判別した場合には、プリントの実効に先立って自動補
正を行った画像情報をディスプレイ１２に表示して補正
の要否の判断を可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像処理シ
ステム及びデジタル画像受付装置に関し、詳しくは、記
憶媒体に保存されたデジタル画像の処理を受付けるデジ
タル画像受付装置と、このデジタル画像受付装置で受付
けた画像情報のプリント処理を行うプリント装置とを備
えて成るデジタル画像処理システム、及び、デジタル信
号化された画像情報を保存した記憶媒体から画像情報を
読出す媒体ドライブと、この媒体ドライブで読出した画
像情報を表示するディスプレイと、指定した画像情報を
プリント装置に転送してプリントを可能にする処理手段
とを備えているデジタル画像受付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記のように構成されたデジタル画像処
理システムと類似する技術として特開２００１‐９２０
３３号公報に示されるものが存在する。この従来の技術
では、プリント注文機に対してデジタルカメラで撮影さ
れた画像情報が保存されたメディアをセットすることに
より、このプリント注文機に備えた液晶画面に対してメ
ディアに保存されている画像情報をサムネイル画像で表
示すると共に、この液晶画面に備えたタッチパネルを介
してプリントの要否等の注文に関連する情報の入力を行
うことが可能となっており、この情報の入力を終えた後
には、注文控えの印字を行って顧客に手渡し、又、画像
情報や注文に関連する情報をインターネットを介してプ
リント作成装置に送り、このプリント作成装置で銀塩印
画紙に対するプリントを行えるよう構成されている。そ
して、このプリント作成装置でプリント処理を終えた後
に、注文控えを提示することで顧客がプリントされた印
画紙を受け取ることが可能となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年のデジタルカメラ
の普及に伴い、前述した従来の技術のようにデジタルカ
メラで撮影された画像情報を、従来からのプリント装置
を用いて銀塩印画紙等に対して高い品質でプリントする
要望も高まっている。つまり、インクジェットプリンタ
ー等、個人が簡単にプリントを行えるプリンターもデジ
タルカメラと同様に普及して来ているものの、この種の
プリンターを用いてもデジタルカメラで撮影された画像
をプリントするには手間と時間が掛かり、プリントに要
するランニングコストも安くは無く、高品質の画像のプ
リントを容易に低コストで行える従来からの銀塩式のプ
リント装置を用いることが望まれているのである。

【０００４】そこで、公報番号を挙げた従来の技術を使
用することも考えられる。具体的にはプリント注文装置
に対して顧客がメディアをセットし、メディアに保存さ
れた画像情報をディスプレイに表示させ、その表示に基
づいて顧客がオーダ（注文）を行うことになるのである
が、デジタルカメラで撮影され、記憶媒体に保存される
画像情報は、デジタルカメラの内部で多少の補正が行わ
れるものも存在するが、この画像情報は印画紙等に対す
るプリントには適さないものであるものが多く、従っ
て、従来の技術を用いてデジタルカメラで撮影された画
像情報のプリントを行う際には補正を必要としており補
正の手間を要するものであった。

【０００５】本発明の目的は、デジタルカメラで撮影さ
れた画像情報のプリント等の処理を行う際における手間
を軽減するシステムを合理的に構成する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
デジタル画像処理システムの特徴、作用・効果は次の通
りである。 〔特徴〕記憶媒体に保存されたデジタル画像の処理を受
付けるデジタル画像受付装置と、このデジタル画像受付
装置で受付けた画像情報のプリント処理を行うプリント
装置とを備えて成るデジタル画像処理システムにおい
て、前記プリント装置が、処理対象の画像情報をディス
プレイに表示することにより、その画像情報の補正処理
の要否の判断を行えるよう構成されると共に、前記デジ
タル画像受付装置で受付けた記憶媒体の種類を判別し、
記憶媒体がデジタルカメラで使用されるものであること
を判別した際には、予め設定されたルールに従った補正
処理によって補正された画像情報を前記ディスプレイに
表示する予備補正部を備えて構成されている点にある。

【０００７】〔作用・効果〕上記特徴によると、デジタ
ル画像受付装置で受付けた記憶媒体がデジタルカメラで
使用されるものであることを判別した場合には、予備補
正部が予め設定されたルールに基づいて補正処理を行っ
た後の画像情報をプリント装置のディスプレイに表示す
るものとなる。つまり、デジタルカメラで撮影されたと
判別した画像情報のプリントを行う際には、予め補正処
理が行われた状態でディスプレイに表示されるので、担
当者が補正処理のための操作を行う必要が無く、このデ
ィスプレイに表示された画像処理済みの画像情報に基づ
いて補正の要否を判断でき、しかも、ディスプレイに表
示された画像情報を補正を行わずにプリントすることも
可能となる。その結果、デジタルカメラで撮影された画
像情報をプリントする際の手間を軽減できるシステムが
合理的に構成された。

【０００８】本発明の請求項２に係るデジタル画像処理
システムの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項１記載のデジタル画像処理システムにお
いて、前記プリント装置は、前記デジタル画像受付装置
で受付た記憶媒体がデジタルカメラ以外の装置で画像を
保存するものであることを判別した際には、その記憶媒
体の画像情報を補正を行わずに前記ディスプレイに表示
するよう処理形態を設定してある点にある。

【０００９】〔作用・効果〕上記特徴によると、デジタ
ルカメラ以外の装置で画像を保存したものであると判断
した画像情報のプリントを行う場合には、プリント装置
においては、予備補正部での補正を行わずに画像情報を
ディスプレイに表示するものとなり、無駄な処理を回避
することも可能となる。その結果、適正な処理によって
プリントを行えるシステムが合理的に構成された。

【００１０】本発明の請求項３に係るデジタル画像処理
システムの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項１又は２記載のデジタル画像処理システ
ムにおいて、前記デジタル画像受付装置が、前記記憶媒
体の画像情報の読出しを行う媒体ドライブを備え、この
媒体ドライブで読出した画像情報のうち指定されたもの
と、指定された画像情報のオーダ情報とを保存する保存
手段を備えて構成されると共に、前記プリント装置は、
前記保存手段に保存された画像情報とオーダ情報とを通
信手段を介して取出してプリント処理を行うよう構成さ
れている点にある。

【００１１】〔作用・効果〕上記特徴によると、デジタ
ル画像受付装置で受付た画像情報を通信手段を介してプ
リント装置に取込んで画像処理を行えるので、デジタル
画像受付装置とプリント装置とが離間していてもプリン
ト処理を行える。その結果、デジタル画像受付装置から
離間した位置のプリント装置で能率の高い処理が可能と
なった。

【００１２】本発明の請求項４に係るデジタル画像処理
システムの特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項１又は２記載のデジタル画像処理システ
ムにおいて、前記デジタル画像受付装置が、前記記憶媒
体の画像情報の読出しを行う媒体ドライブを備え、この
媒体ドライブで読出した画像情報のうち指定されたもの
と、指定された画像情報のオーダ情報とを保存する保存
手段を備えて構成されると共に、前記デジタル画像受付
装置は、前記保存手段に保存された画像情報とオーダ情
報を中間記憶媒体に保存し、前記プリント装置は、この
中間記憶媒体に保存した画像情報とオーダ情報とを読出
してプリント処理を行うよう構成されている点にある。

【００１３】〔作用・効果〕上記特徴によると、デジタ
ル画像受付装置で受付た画像情報を中間記憶媒体を介し
てプリント装置に取込んで画像処理を行えるので、通信
手段を備えずともデジタル画像受付装置で受付けた画像
情報のプリント処理を行える。その結果、通信手段を備
えない簡単な設備でデジタル画像受付装置で受付た画像
情報をプリント装置でプリント処理を行えるものとなっ
た。

【００１４】本発明の請求項５に係るデジタル画像受付
装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕デジタル信号化された画像情報を保存した記憶
媒体から画像情報を読出す媒体ドライブと、この媒体ド
ライブで読出した画像情報を表示するディスプレイと、
指定した画像情報をプリント装置に転送してプリントを
可能にする処理手段とを備えているデジタル画像受付装
置において、前記処理手段は、媒体ドライブで読出した
複数の画像情報をサムネイル形式で前記ディスプレイに
表示して、このサムネイル形式の画像情報に対するオー
ダ情報の入力を許すと共に、入力されたプリントの要否
の情報を含むオーダ情報と、前記媒体ドライブにセット
された記憶媒体の種類の情報とを対応する関係で保存す
るよう構成されている点にある。

【００１５】〔作用・効果〕上記特徴によると、処理手
段が、媒体ドライブで読出した画像情報を表示処理部が
サムネイル形式でディスプレイに表示し、このサムネイ
ル形式の画像情報に対するオーダ情報と、媒体ドライブ
にセットされた記憶媒体の種類の情報とを保存するもの
となる。その結果、オーダ情報に基づいて必要とする画
像情報のプリントが可能になると共に、記憶媒体の種類
の情報に基づいて必要な処理も行えるものとなる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１〜図３に示すように、複数の
デジタル画像受付装置Ｒ（以下、受付装置Ｒと略称す
る）と、銀塩式の印画紙１に画像情報のプリントを行う
デジタル型の写真プリント装置Ｐと、これらの間で情報
のアクセスを行う通信ネットワークＮとを備えてデジタ
ル画像処理システムが構成されている。同図にはＤＰ店
に設置されるデジタル画像処理システムを示しており、
このシステムでは、デジタルカメラで撮影された画像情
報を保存したスマートメディアＳＭ、コンパクトフラッ
シュ（登録商標）ＣＦ、メモリースティックＭＳ、ＰＣ
カードＰＣ−Ｃや、個人が画像情報を保存したＣＤ−Ｒ
ＯＭ、ＭＯ等の記憶媒体（以下、これらをメディアＭと
総称する）からの画像情報のうちプリントを必要とする
ものを受付装置Ｒで受付けると共に、この受付時に発行
される受付証ｒｅを顧客が図１に示すサービスカウンタ
ーＣでＤＰ店の担当者に提示することにより、その担当
者が受付証ｒｅにプリントされた情報に基づき、写真プ
リント装置Ｐからの操作で受付装置Ｒに保存された画像
情報と、オーダ情報とを通信ネットワークＮを介して取
込み、これらの情報に基づいて、写真プリント装置Ｐで
印画紙１にプリントを行い、受付証ｒｅを提示した顧客
に対して代金と引き換えに手渡す処理を可能にするもの
である。

【００１７】〔写真プリント装置〕以下に写真プリント
装置Ｐを説明する。この写真プリント装置Ｐは、テーブ
ル状に形成されたオペレート部Ｐｏと現像処理部Ｐｄと
を一体化した装置本体と、この装置本体から分離した位
置のスキャナーユニットＰｓとを備えて成っている。装
置本体のオペレート部Ｐｏの下部には、印画紙マガジン
５からの印画紙１をプリントサイズに切断してデジタル
型の露光ヘッド６に供給する露光系を内装し、この露光
ヘッド６で露光された印画紙１の現像処理を行う現像処
理槽７を現像処理部Ｐｄに内装し、この現像処理槽７で
現像処理が行われた印画紙１は乾燥の後、現像処理部Ｐ
ｄの上面の横送りコンベア８に送出し、この横送りコン
ベア８からの印画紙１を仕分けコンベア９に送出すよう
処理形態が設定されている。前記露光ヘッド６は、印画
紙１の搬送方向と直交する方向にレーザービームを送出
して走査を行う形式のものが使用されているが、この露
光ヘッド６として蛍光ビーム方式、液晶シャッター方
式、ＤＭＤ方式又はＦＯＣＲＴ等の使用が可能である。

【００１８】オペレート部Ｐｏには、ＣＤ−ＲＯＭとＤ
ＶＤとからの情報の読出し、及び、ＣＤ−Ｒに対する情
報の書き込みを行うコンボドライブ１０と、スマートメ
ディアＳＭやコンパクトフラッシュＣＦやＭＯ等各種の
メディアに対応した複数のマルチドライブ１１とを備え
ると共に、画像情報や各種情報の表示を行うディスプレ
イ１２を備え、オペレート部のテーブル状の部位には、
キーボード１３とマウス１４とを備えている。そして、
このオペレート部の下部にはマイクロプロセッサを有し
た制御部１５を備えている。

【００１９】この制御部１５は汎用コンピュータを用い
て成り、マイクロソフト社（Microsoft Corporation）
のウインドウズ（Windows）をオペレーティングシステ
ム（ＯＳ）として、各種のソフトウエアの作動を可能に
するよう構成され、前記スキャナユニットＰｓでデジタ
ル信号化された画像情報の補正や、必要な場合には画像
情報のトリミングをオペレーティングシステム上で作動
する画像処理ソフトで行い、この処理の結果を制御部１
５の半導体メモリやハードディスクに保存し、印画紙１
に対する画像情報の露光時に前記露光ヘッド６に転送す
るよう構成されている。

【００２０】前記スキャナーユニットＰｓは、底部にキ
ャスタを備えた筐体１７の上面に対して、交換自在にフ
ィルムキャリア１８を備えると共に、筐体内部に光学レ
ンズやＣＣＤ等の光電変換素子を有した光電変換部（図
示せず）を備え、又、筐体内部に備えた光源から光ファ
イバーを介して送られる光線をフィルムキャリア１８の
上面側に導くアーム１９を備えて成っている。そして、
写真フィルム２のスキャニングを行う場合には、ネガテ
ィブフィルム、あるいは、ポジティブフィルムをフィル
ムキャリア１８にセットし、このフィルムキャリア１８
で設定速度で移動させながらアーム１９の先端から下方
に向けて照射する光線により、写真フィルム２の各コマ
の画像情報を光電変換部でデジタル信号化し、ケーブル
２０を介して制御部１５に転送し得るよう構成されてい
る。

【００２１】〔受付装置〕以下に受付装置Ｒを説明す
る。図２に示すように受付装置Ｒは、筐体２１の上面に
対し表示面にタッチパネル２２を形成した液晶型のディ
スプレイ２３を備えると共に、筐体２１の前面には、メ
ディアの具体例としての、スマートメディアＳＭ、コン
パクトフラッシュＣＦ、メモリスティックＭＳ、メディ
アＭのアタッチメントとして機能するＰＣカード、ＣＤ
−ＲＯＭ、ＭＯ夫々に対応する媒体ドライブとしての複
数のメディアドライブ２４を備え、筐体２１の上面でデ
ィスプレイ２３より前面側に受付証ｒｅを発行する熱転
写式の受付証プリンタ２５を備え、筐体２１の内部に処
理手段２６と、ハードディスク２７と、ＬＡＮインタフ
ェース２８とを内蔵して構成されている。

【００２２】〔受付装置と写真プリント装置〕このデジ
タル画像処理システムの概要は図４のように示すことが
可能である。つまり、受付装置ＲのＬＡＮインタフェー
ス２８と、写真プリント装置Ｐの制御部１５に備えたＬ
ＡＮインタフェースとはイーサーネット（Ethernet）規
格の通信ケーブル４１とハブ４２とを用いてＬＡＮ（Lo
cal Area Network）接続して、ＴＣＰ／ＩＰ形式のプロ
トコルで互いに情報のアクセスを行えるネットワークＮ
を構成してある。特に、後述するように、この受付装置
Ｒのハードディスク２７に保存されるオーダ情報と、画
像情報とは顧客を識別する情報を付して管理される。こ
の構成からハードディスク２７を共有設定することによ
り写真プリント装置Ｐの制御部１５から、受付装置Ｒの
情報を取出して容易にプリント処理を行えるものとなっ
ている。

【００２３】写真プリント装置の制御部１５にはＬＡＮ
インタフェースと情報のアクセスが可能な入出力インタ
フェースを備えると共に、この入出力インタフェースに
対して前記ディスプレイ１２、ドライブ１０、１１（コ
ンボドライブ１０、マルチドライブ１１）、印画紙搬送
ユニット、スキャナユニットＰｓ夫々が接続し、又、制
御部１５には作業領域が形成されるＲＡＭ型の半導体メ
モリや、プログラムやパラメータが保存されるＲＯＭ型
の半導体メモリの総称としてのメモリ３１を備えると共
に、ハードウエア又はソフトウエア、あるいは、ハード
ウエアとソフトウエアとの組合わせで成るディスプレイ
制御部３２、ドライブ制御部３３、露光ヘッド制御部３
４、搬送ユニット制御部３５、スキャナユニット制御部
３６、主補正部３７、予備補正部３８、及び、情報の保
存を行うハードディスク３９夫々をデータバスを介して
互いの情報をアクセス自在に接続している。

【００２４】前記ディスプレイ制御部３２は、ディスプ
レイ１２に対して画像情報を表示するために機能し、前
記ドライブ制御ユニット３３はコンボドライブ１０、マ
ルチドライブ１１夫々の対する情報のアクセスを管理す
るよう機能し、露光ヘッド制御部３４は印画紙１にプリ
ントすべき画像情報を露光ヘッド６に転送することによ
り該露光ヘッド６で印画紙１に対してプリントを行うよ
う機能するものであり、搬送ユニット制御部３５は印画
紙マガジン５からの印画紙１をプリントサイズに切断し
て露光ヘッド６の露光位置に供給する制御と、この露光
ヘッド６で露光された印画紙１を現像処理槽７に送る制
御とを可能にするものであり、スキャナユニット制御部
３６は、スキャナユニットＰｓの制御を行うと共に、取
込まれた画像情報をメモリ３１やハードディスク３９に
保存するよう機能する。そして、主補正部３７はプリン
トを行うべき画像情報を、予め設定されたルールに基づ
いて補正を行うばかりでなく、プリントを行うべき画像
情報をディスプレイ１２に表示した状態でキーボード１
３やマウス１４からの操作で任意の補正を行えるよう機
能するものであり、又、予備補正部３８は後述するよう
に予め設定された種類のメディアＭからの画像情報をプ
リントする際に、その画像情報をディスプレイ１２に対
して表示する処理に先立って、画像情報の補正を行うよ
う機能するものである。

【００２５】〔受付装置の受付処理〕次に、受付装置Ｒ
による受付処理の概要を説明する。この受付処理は顧客
が受付装置Ｒのディスプレイ２３に指を接触させること
で開始され、ディスプレイ２３に指を接触させると、図
５のフローチャートに示すように、メディアドライブ２
４に対してメディアＭをセットすべきメッセージがディ
スプレイ２３に表示され、この表示に従ってメディアＭ
をセットすると、処理手段２６がメディアＭから複数の
画像情報を読出し、夫々の画像情報をハードディスク２
７に対して一時的に保存し（＃１０１ステップ）、この
ように保存した画像情報のサムネイル画像をディスプレ
イ２３に表示してプリントサイズ、プリントの要否、プ
リント枚数を含むオーダ情報の入力を許容する（＃１０
２ステップ）。この入力が終了すると、ハードディスク
２７の所定のディレクトリにオーダフォルダを生成して
オーダ情報と、画像情報と、メディア情報を保存し（＃
１０３、＃１０４ステップ）、メディアＭがメディアド
ライブ２４から取出されことを確認した後に受付証ｒｅ
を発行して受付処理を終了する（＃１０５、＃１０６ス
テップ）。

【００２６】又、メディアＭに保存される画像情報は、
デジタルカメラで撮影されたものでは、ＪＰＥＧ（Join
t Photograhic Experts Group）や、ＴＩＦＦ（Tag Ima
ge File Format）が主流であり、ＣＤ−ＲやＭＯに保存
された画像にはＪＰＥＧや、ＴＩＦＦの形式以外にＧＩ
Ｆ（Graphics Interchange Format）やビットマップ（B
itMap）も存在し、処理手段２６は、メディアＭにサム
ネイル画像が含まれる場合には、サムネイル画像の表示
を行い、サムネイル画像が存在しない場合には、オリジ
ナルの画像情報からサムネイル画像を生成してディスプ
レイ２３に表示する処理が行われる。

【００２７】このように受付られた情報は、ハードディ
スク２７における所定のディレクトリ上で図８に示すよ
うに、階層構造となっている。具体的には、「ｏｒｄｅ
ｒ」のフォルダの下層に「ｏ００００００１」のフォル
ダ（オーダ番号１のフォルダ：前述したオーダフォル
ダ）を生成し、この下層に「ＩＭＡＧＥ」と、「ＭＩＳ
Ｃ」と、「ＭＥＤＩＡ」とのフォルダを生成し、「ＩＭ
ＡＧＥ」フォルダの下層に対してａｕｔ＿０００１．ｊ
ｐｇ、ａｕｔ＿０００２．ｊｐｇとなる連続する番号で
識別可能な複数の画像ファイルを保存し、「ＭＩＳＣ」
フォルダの下層に対してＡＵＴＰＲＩＮＴ．ＭＲＫとの
名称でオーダ情報を記録したファイルを保存し、「ＭＥ
ＤＩＡ」フォルダの下層に対してＭＥＤＩＡＴＹＰＥ．
ＤＡＴとの名称でメディアＭの種類を識別可能な情報を
記録したファイルを保存している。このような階層構造
はＤＰＯＦ（Digital Print Order Format）の規格に従
ったものになっている。

【００２８】つまり、「ＩＭＡＧＥ」フォルダの下層に
保存された画像ファイルが、顧客がプリントの対象とし
て指定した画像情報ファイルであり、受付装置Ｒの処理
手段２６がメディアＭの画像情報をファイル名を付与し
て保存するものである。又、ＡＵＴＰＲＩＮＴ．ＭＲＫ
との名称のファイルで成るオーダ情報は、顧客が選択し
たプリントサイズや、顧客が指定した画像情報を特定す
る情報や、その画像情報のプリント枚数等の情報を記載
したものである。

【００２９】又、ＭＥＤＩＡＴＹＰＥ．ＤＡＴとの名称
のファイルには、メディアＭの種類を識別する情報とし
て、ディジタルカメラで使用される頻度が高い、コンパ
クトフラッシュＣＦ、スマートメディアＳＭ、メモリー
スティックＭＳ、ＰＣカードＰＣ−Ｃを識別する情報、
及び、ＣＤ、ＣＤ−Ｒ、ＭＯを識別する情報が保存され
る。

【００３０】〔写真プリント装置のプリント処理〕次
に、プリント処理の概要を説明する。このプリント処理
では、前述のように発行された受付証ｒｅ（図７を参
照）を写真プリント装置Ｐの担当者が受取ると、図６に
示すようにＬＡＮを介して写真プリント装置Ｐから受付
装置Ｒのハードディスク２７にアクセスし、受付証ｒｅ
にプリントされたオーダ情報からフォルダを特定し（例
えば、ｏ００００００１）、このフォルダの下層に保存
されている情報の全てを写真プリント装置Ｐのハードデ
ィスク２７、あるいは、メモリにに保存する（＃２０１
ステップ）。特に、この種のプリント装置Ｐではプリン
トに使用する印画紙１の幅と、印画紙１の送り量（プリ
ントサイズ）で特定可能なチャンネルを制御単位として
用いており、受付装置Ｒにおいて単一のプリントサイズ
となるオーダ情報を保存する形式のものでは、保存した
オーダ情報をチャンネルに対応したディレクトリに保存
することで能率の良い処理を可能にするものにしてい
る。

【００３１】次に、プリント処理を開始すると、自動補
正スイッチの状態を判別し、ＯＮである場合には、前記
ＭＥＤＩＡＴＹＰＥ．ＤＡＴのファイルに保存された情
報に基づいてメディアＭの種類を判別し、メディアＭが
デジタルカメラで使用されるものである場合には、予め
設定された自動補正を行い、このように補正を行った画
像情報をディスプレイ１２に表示すると共に、必要な場
合には補正処理を実行する（＃２０２〜＃２０６ステッ
プ）。

【００３２】自動補正スイッチとは、ディスプレイ１２
に表示されるソフトウエアで成るスイッチのことであ
り、ＯＮを選択した場合には自動補正が実行され、ＯＦ
Ｆを選択した場合には自動補正が行われない。この自動
補正処理を行うものが予備補正部３８であり、又、＃２
０６ステップにおいてディスプレイ１２に表示した画像
情報に対して補正を行うものが主補正部３７である。
又、メディアＭがデジタルカメラで使用されるものと
は、コンパクトフラッシュＣＦ、スマートメディアＳ
Ｍ、メモリースティックＭＳ、ＰＣカードＰＣ−Ｃを指
しており、これらの場合には自動補正を行い、これら以
外のものである場合には自動補正が行われない。尚、こ
の自動補正では明るさ補正や、レベル補正や、カラーバ
ランス補正等を対象としている。

【００３３】そして、担当者がディスプレイ１２に表示
された画像情報がプリントに適したものであることを判
別した場合にはプリントが実行され、このプリントの際
にはＡＵＴＰＲＩＮＴ．ＭＲＫの情報に基づいて、選択
したサイズの印画紙１に対して指定した画像情報が指定
した枚数だけプリントする処理が自動的に行われるので
ある（＃２０７ステップ）。

【００３４】このように本発明のデジタル画像処理シス
テムは、顧客が受付装置Ｒにおいてデジタルカメラで撮
影された画像情報を保存したスマートメディアＳＭ、コ
ンパクトフラッシュＣＦや、顧客が画像情報を保存した
ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ等のメディアをメディアドライブ２
４にセットしてディスプレイ２３に表示されるメッセー
ジに従った操作を行うことでプリントのオーダが可能に
なるものであり、この受付時に発行される受付証ｒｅを
顧客が図１に示すサービスカウンターＣでＤＰ店の担当
者に提示することにより、その担当者が受付証ｒｅにプ
リントされた情報に基づき、写真プリント装置Ｒからの
操作で受付装置Ｒに保存されたオーダ情報と、画像情報
とを通信ネットワークＮを介して取込み、これらの情報
に基づいて、写真プリント装置Ｐでプリントを行えるの
で、即時にプリントを開始して受付証ｒｅを提示した顧
客に手渡す処理を可能にするものである。

【００３５】特に、本発明では、受付装置Ｒで画像情報
のプリント処理を受付た場合には、その画像情報が保存
されていたメディアＭを識別する情報を保存しておき、
これらの情報を写真プリント装置Ｐに転送することによ
り、写真プリント装置Ｐでプリントを行う際には、この
メディアＭを識別する情報に基づいて、プリントを行う
べき画像情報がデジタルカメラで使用されるメディアで
ある場合には自動補正を行った状態でディスプレイに表
示することにより、担当者が行うべき補正処理の手間を
少なくすることを可能にしている。

【００３６】〔異なる使用形態〕以上の説明は、受付装
置Ｒと写真プリント装置Ｐとが通信ネットワークＮで接
続されている状態での処理形態を示したものであるが、
本発明の受付装置Ｒは図９に示すように、ネットワーク
で接続されない状態でも使用可能である（前記実施の形
態と同じ機能を有するものには、実施の形態と共通の番
号、符号を付している）。

【００３７】つまり、前述と同様に受付処理を行い、こ
のように受付けたオーダ情報と画像情報とＩＤ情報と
を、メディアドライブ２４で中間記憶媒体としてのＭＯ
に保存し、このＭＯの情報を写真プリント装置Ｐのドラ
イブ１１で読出し、オーダ情報に基づいて画像情報のプ
リントを行うことも可能である。これをオフライン処理
と称しており、例えば、デジタル画像情報のプリントを
受付けを行うだけを行う店舗に本発明の受付装置Ｒを設
置し、この受付装置Ｒで受付けた画像情報をＭＯ等に保
存してデジタル型の写真プリント装置Ｐが設置された店
舗に移送して画像情報のプリントを行うことを可能にし
ている。このようにオフラインでデジタル画像情報のプ
リントの受付を行う際において、ディスプレイ２３に表
示される内容も前述したものと変わらないものである。
このような形態での受付の場合には、即時にプリントを
仕上げて顧客に手渡すことができないので、受渡す日時
を受付証ｒｅに予めプリントするよう受付装置Ｒを設定
ことになる。

【００３８】又、このようにオフライン処理を行う場合
には、ＭＯに保存される情報は図１０に示すように、受
付装置Ｒの識別番号を付したフォルダの下層に対して前
述と同様に「ｏ００００００１」のフォルダ（オーダ番
号１のフォルダ：前述したオーダフォルダ）を生成し、
この下層に「ＩＭＡＧＥ」と、「ＭＩＳＣ」と、「ＭＥ
ＤＩＡ」とのフォルダを生成するものとなる。

【００３９】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、Ｅｘｉｆファイルのヘッダの情報に基
づいてデジタルカメラのメーカ名や、カメラの種類、あ
るいは、撮影条件等の情報を取得し、その情報に基づい
て自動補正時の補正形態を設定するよう実施することも
可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】デジタル画像受付システムの全体斜視図

【図２】受付装置の斜視図

【図３】デジタル画像受付システムの構成図

【図４】システムのブロック回路図

【図５】受付処理を示すフローチャート

【図６】プリント処理を示すフローチャート

【図７】受付証を示す図

【図８】情報の保存構造を示す図

【図９】異なる使用形態におけるデジタル画像受付シス
テムの構成図

【図１０】異なる使用形態における情報の保存構造を示
す図

【符号の説明】

２ 写真フィルム １２ ディスプレイ ２４ 媒体ドライブ ３８ 予備補正部 Ｍ 記憶媒体 Ｎ 通信手段 Ｐ プリント装置 Ｒ デジタル画像受付装置

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/92 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ 5/93 Ｌ 7/173 ６１０ 5/92 Ｚ ６４０ 5/93 Ｅ Ｆターム(参考） 2H106 BA55 BA95 5B021 AA19 AA25 CC07 5C052 AA12 AB02 CC11 DD02 DD04 EE08 5C053 FA04 FA06 FA23 GA11 GB36 KA24 LA03 LA06 LA14 5C064 BA04 BB07 BB10 BC18 BC23 BD02 BD03 BD08

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記憶媒体に保存されたデジタル画像の処
   理を受付けるデジタル画像受付装置と、このデジタル画
   像受付装置で受付けた画像情報のプリント処理を行うプ
   リント装置とを備えて成るデジタル画像処理システムで
   あって、 前記プリント装置が、処理対象の画像情報をディスプレ
   イに表示することにより、その画像情報の補正処理の要
   否の判断を行えるよう構成されると共に、前記デジタル
   画像受付装置で受付けた記憶媒体の種類を判別し、記憶
   媒体がデジタルカメラで使用されるものであることを判
   別した際には、予め設定されたルールに従った補正処理
   によって補正された画像情報を前記ディスプレイに表示
   する予備補正部を備えて構成されているデジタル画像処
   理システム。
2. 【請求項２】 前記プリント装置は、前記デジタル画像
   受付装置で受付た記憶媒体がデジタルカメラ以外の装置
   で画像を保存するものであることを判別した際には、そ
   の記憶媒体の画像情報を補正を行わずに前記ディスプレ
   イに表示するよう処理形態を設定してある請求項１記載
   のデジタル画像処理システム。
3. 【請求項３】 前記デジタル画像受付装置が、前記記憶
   媒体の画像情報の読出しを行う媒体ドライブを備え、こ
   の媒体ドライブで読出した画像情報のうち指定されたも
   のと、指定された画像情報のオーダ情報とを保存する保
   存手段を備えて構成されると共に、前記プリント装置
   は、前記保存手段に保存された画像情報とオーダ情報と
   を通信手段を介して取出してプリント処理を行うよう構
   成されている請求項１又は２記載のデジタル画像処理シ
   ステム。
4. 【請求項４】 前記デジタル画像受付装置が、前記記憶
   媒体の画像情報の読出しを行う媒体ドライブを備え、こ
   の媒体ドライブで読出した画像情報のうち指定されたも
   のと、指定された画像情報のオーダ情報とを保存する保
   存手段を備えて構成されると共に、前記デジタル画像受
   付装置は、前記保存手段に保存された画像情報とオーダ
   情報を中間記憶媒体に保存し、前記プリント装置は、こ
   の中間記憶媒体に保存した画像情報とオーダ情報とを読
   出してプリント処理を行うよう構成されている請求項１
   又は２記載のデジタル画像処理システム。
5. 【請求項５】 デジタル信号化された画像情報を保存し
   た記憶媒体から画像情報を読出す媒体ドライブと、この
   媒体ドライブで読出した画像情報を表示するディスプレ
   イと、指定した画像情報をプリント装置に転送してプリ
   ントを可能にする処理手段とを備えているデジタル画像
   受付装置であって、 前記処理手段は、媒体ドライブで読出した複数の画像情
   報をサムネイル形式で前記ディスプレイに表示して、こ
   のサムネイル形式の画像情報に対するオーダ情報の入力
   を許すと共に、入力されたプリントの要否の情報を含む
   オーダ情報と、前記媒体ドライブにセットされた記憶媒
   体の種類の情報とを対応する関係で保存するよう構成さ
   れているデジタル画像受付装置。