JP2003078466A - 無線基地局装置 - Google Patents

無線基地局装置

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JP2003078466A
JP2003078466A JP2001262299A JP2001262299A JP2003078466A JP 2003078466 A JP2003078466 A JP 2003078466A JP 2001262299 A JP2001262299 A JP 2001262299A JP 2001262299 A JP2001262299 A JP 2001262299A JP 2003078466 A JP2003078466 A JP 2003078466A
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signal
frequency
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optical
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Application number
JP2001262299A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Ikeda
和彦 池田
Naoki Matsubara
直樹 松原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局分離装置と基地局本体装置の間の
信号の伝送に光ファイバを使用しつつ、簡易で安価かつ
小型の回路構成により、相互変調歪の発生を抑制して伝
送品質の劣化を防止し、もって高品質の送信/受信信号
を得ること。 【解決手段】 基地局本体装置1において、3つの送信
信号を、当該3つの送信信号をそれぞれ変調して得られ
る3つのIF信号のうち任意の2つのIF信号により発
生するIM3成分が他のIF信号の帯域内に発生しない
ような周波数構成のIF信号に変調した後、光信号に変
換して、光ファイバ3で基地局分離装置2に伝送し、基
地局分離装置2において、光信号をIF信号(電気信
号)に変換した後、帯域制限を行い、RF信号に周波数
変換して、アンテナ4から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
た無線基地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信の基地局を設置する場合、地上
またはビルの屋上に鉄塔を立て、その鉄塔の頂上(塔
頂)に無線通信のためのアンテナを設け、地上または屋
上に基地局の本体(以下「基地局本体装置」という)を
設けることが広く一般に行われている。
【0003】このとき、塔頂のアンテナと地上または屋
上の基地局本体装置とを接続するケーブルは長さが約1
00mにも及ぶことがあるため、ケーブルの損失(たと
えば、雑音指数の劣化や電力損失など)を補償するため
に、基地局本体装置と分離してアンテナの近傍に、送信
/受信信号の増幅機能を有する装置(以下「基地局分離
装置」という)を設けることが行われている。
【0004】また、近年の無線通信システムでは、基地
局でベースバンドの信号処理を行うために基地局の装置
構成が複雑かつ大型になり、そのため、多数の基地局を
必要とするゾーン半径が小さいマイクロセルゾーンやピ
コセルゾーンのおのおのに基地局を設置することが困難
になっている。そこで、複雑な信号処理部を有する基地
局の本体(以下「基地局本体装置」という)から離れた
場所に、複雑な信号処理部を持たず主にアナログ信号処
理である電波信号の送受信処理を行う装置(以下「基地
局分離装置」という)を設置して、マイクロセルゾーン
やピコセルゾーンをカバーするようにし、もって無線基
地局システムを簡素化することが行われている。
【0005】以上のような基地局分離装置と基地局本体
装置の間で信号を伝送するためのケーブルとしては一般
に同軸ケーブルや光ファイバが用いられているが、同軸
ケーブルは、損失が大きいため装置間の距離が制限され
ること、重量が大きいため設置の難易度が高いことなど
を理由に、近年、光ファイバによる信号伝送が注目され
ている。特に、アダプティブアレイアンテナ(adaptive
array antenna)のような複雑な信号処理を行う場合に
はアンテナで受信した無線信号の位相情報が重要になる
が、同軸ケーブルではケーブルの長さや温度などの環境
条件によって位相特性が変動するため、光ファイバによ
る伝送の方が有利である。
【0006】特開平7−154841号公報には、光フ
ァイバを用いた基地局システムにおいて、基地局分離装
置側に周波数変換手段を設け、無線周波数を柔軟に運用
できるようにしたものが提案されている。
【0007】また、光ファイバによる伝送の場合、光/
電気変換器および電気/光変換器は、通常、無線周波数
で使用される増幅器や周波数変換器と比較して、雑音お
よび歪特性が所要の性能内となるダイナミックレンジが
小さい。特開平6−350537号公報には、無線周波
数よりも低い周波数の中間周波数において光/電気変換
および電気/光変換を行うことにより、相互変調歪の減
少を図るようにしたものが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、無線
通信の利用者数の増加に伴い、1基地局当たりの通信容
量の増加が求められ、複数のキャリアを用いることが一
般的となっているが、光ファイバを利用した従来の無線
基地局装置では、複数のキャリアを1本の光ファイバで
伝送する際に光/電気変換および電気/光変換により3
次相互変調歪成分が伝送信号の帯域内に発生し、伝送品
質が劣化するという問題がある。
【0009】すなわち、2つのキャリアに対して同時に
増幅や周波数変換を行う場合、デバイスの入出力特性の
非線形性により奇数次の相互変調歪(intermodulation
distortion)が帯域近傍に発生する。このとき、一般に
3次の相互変調歪の振幅が最も大きく、たとえば、任意
の2つの周波数fn、fmで発生する3次相互変調歪
(以下「IM3」と略称する)の周波数は、2×fn−
fm、2×fm−fnとなる。
【0010】また、無線通信で複数のキャリアを用いる
場合、無線周波数キャリアは、周波数の有効利用を図る
ため、一般に、図14に示すように、等間隔で周波数の
利用が可能となっている。同図中、f1〜f4は、無線
周波数であり、faは、各無線周波数の間隔である。た
とえば、f2、f3は、それぞれ、 f2=f1+fa f3=f1+2×fa と表される。また、fbは、信号の占有帯域幅である
(fa>fb)。
【0011】このとき、f1とf2で発生するIM3成
分の周波数は、それぞれ、図15に示すように、f1+
2×fa(=2×f2−f1)とf1−fa(=2×f
1−f2)となり、その帯域幅は、3×fbとなる。つ
まり、一方のIM3成分、f1+2×faは、キャリア
f3の帯域内に干渉成分として発生するため、帯域制限
フィルタなどで除去することができず、この結果、キャ
リアf3で搬送される信号の伝送品質が劣化することに
なる。
【0012】これは、f1〜f4を中間周波数に変換し
ても同じ現象が発生するため、中間周波数に変換する従
来の方法でも同様に発生する問題である。
【0013】この問題の対処方法として、キャリアごと
に帯域制限を行って光/電気変換および電気/光変換を
行う方法が考えられる。しかし、この方法は、キャリア
ごとに光/電気変換手段および電気/光変換手段を必要
とするため、装置が複雑かつ高価で大きくなるという問
題がある。
【0014】また、一般に、無線通信では、受信信号の
レベルが伝搬環境や通信距離に応じて大きく変動すると
ともに、CDMA(code division multiple access:
符号分割多元接続)による無線通信や、アダプティブア
レイアンテナのような適応処理を行う無線通信システム
では、送信信号の出力レベルの制御も頻繁に行われてい
る。このとき、図15に示すように、光/電気変換およ
び電気/光変換などで発生する熱雑音などのノイズフロ
アがある一定のレベルで存在するため、送信信号のレベ
ルを小さくすると、SN比(signal to noise ratio:
信号対雑音電力比)が他のキャリアに比べて劣化する。
このため、信号レベルが低いキャリアの送信信号または
受信信号は、光/電気変換および電気/光変換などで発
生する熱雑音などの干渉成分との比が小さくなり、伝送
品質の劣化が顕著に現れるという問題がある。
【0015】また、基地局分離装置に周波数変換手段な
らびにこれに必要な局部発振手段および基準信号発生手
段を設けた場合、基地局分離装置が大きくなるという問
題がある。さらに、基地局分離装置と基地局本体装置と
は基準周波数に差異があるため、伝送品質が劣化し、ま
た、アンテナに近接した基地局分離装置では、温度など
の環境変動が大きいため、基準周波数の変動が大きくな
り、伝送品質の劣化が大きくなるという問題がある。
【0016】また、送信側で発生した歪成分が受信側に
漏洩して伝送品質を劣化させることを防止するために、
シールド構造を施す方法や、送信と受信とで装置を分離
する方法が考えられるが、いずれも、装置が大きくなる
という問題がある。
【0017】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、基地局分離装置と基地局本体装置の間の信号の
伝送に光ファイバを使用しつつ、簡易で安価かつ小型の
回路構成により、相互変調歪の発生を抑制して伝送品質
の劣化を防止し、もって高品質の送信/受信信号を得る
ことができる無線基地局装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の無線基地
局装置は、基地局本体装置と当該基地局本体装置から離
れてアンテナの近傍に設置された基地局分離装置とを光
ファイバを介して接続してなる無線基地局装置であっ
て、前記基地局本体装置は、複数の送信信号を周波数が
互いに異なる複数の中間周波数信号に変調する変調手段
と、前記変調手段から出力される複数の中間周波数信号
を合成する合成手段と、前記合成手段の出力信号を光信
号に変換して前記光ファイバに出力する電気/光変換手
段と、を有し、前記基地局分離装置は、前記光ファイバ
から出力される光信号を電気信号に変換する光/電気変
換手段と、前記光/電気変換手段の出力信号を帯域制限
して所定の周波数の中間周波数信号を取り出す帯域制限
手段と、前記帯域制限手段の出力信号を無線周波数信号
に変換する周波数変換手段と、を有し、前記変調手段
は、変調後の複数の中間周波数信号のうち任意の2つの
周波数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の
中間周波数信号の帯域内に発生しないように、前記変調
を行う、構成を採る。
【0019】この構成によれば、1つの光ファイバで複
数の送信信号を伝送する場合であっても、複数の中間周
波数信号のうち任意の2つの周波数成分により発生する
3次相互変調歪成分が、他の中間周波数信号の帯域内に
発生しないように周波数構成されるため、基地局分離装
置と基地局本体装置の間の信号の伝送に光ファイバを使
用しつつ、簡易で安価かつ小型の回路構成により、相互
変調歪の発生を抑制して伝送品質の劣化を防止し、もっ
て高品質の送信信号を得ることができる。
【0020】(2)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局分離装置は、前記帯域制限手
段によって取り出された中間周波数信号ごとに利得を制
御する利得制御手段、をさらに有する構成を採る。
【0021】この構成によれば、中間周波数信号ごとに
利得を制御して所望の電力で送信できるため、送信電力
が異なっていても、電気/光変換手段および光/電気変
換手段に入出力される信号レベルを等しく保つことがで
き、SN比の劣化が防止され、通信品質をより良好に保
つことができる。
【0022】(3)本発明の無線基地局装置は、基地局
本体装置と当該基地局本体装置から離れてアンテナの近
傍に設置された基地局分離装置とを光ファイバを介して
接続してなる無線基地局装置であって、前記基地局分離
装置は、前記アンテナで受信された信号を周波数が互い
に異なる複数の中間周波数信号に変換する周波数変換手
段と、前記周波数変換手段から出力される複数の中間周
波数信号を合成する合成手段と、前記合成手段の出力信
号を光信号に変換して前記光ファイバに出力する電気/
光変換手段と、を有し、前記基地局本体装置は、前記光
ファイバから出力される光信号を電気信号に変換する光
/電気変換手段と、前記光/電気変換手段の出力信号を
帯域制限して所定の周波数の中間周波数信号を取り出す
帯域制限手段と、前記帯域制限手段の出力信号を復調す
る復調手段と、を有し、前記周波数変換手段は、周波数
変換後の複数の中間周波数信号のうち任意の2つの周波
数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の中間
周波数信号の帯域内に発生しないように、前記周波数変
換を行う、構成を採る。
【0023】この構成によれば、1つの光ファイバで複
数の受信信号を伝送する場合であっても、複数の中間周
波数信号のうち任意の2つの周波数成分により発生する
3次相互変調歪成分が、他の中間周波数信号の帯域内に
発生しないように周波数構成されるため、基地局分離装
置と基地局本体装置の間の信号の伝送に光ファイバを使
用しつつ、簡易で安価かつ小型の回路構成により、相互
変調歪の発生を抑制して伝送品質の劣化を防止し、もっ
て高品質の受信信号を得ることができる。
【0024】(4)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局分離装置は、中間周波数信号
ごとに利得を制御する利得制御手段、をさらに有する構
成を採る。
【0025】この構成によれば、中間周波数信号ごとに
利得を制御して電気/光変換手段に出力される信号レベ
ルを一定の範囲内にできるため、受信信号のレベルが異
なっていても、電気/光変換手段および光/電気変換手
段に入出力される信号レベルを等しく保つことができ、
SN比の劣化が防止され、通信品質をより良好に保つこ
とができる。
【0026】(5)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局本体装置は、基準信号を発生
する基準信号発生手段、をさらに有し、前記基地局分離
装置は、局部発振信号を出力するフェーズロックループ
方式の局部発振手段、をさらに有し、前記基地局本体装
置に設けられた前記合成手段は、前記変調手段から出力
される複数の中間周波数信号および前記基準信号発生手
段から出力される基準信号を合成し、前記基地局分離装
置は、前記基地局本体装置側で発生された基準信号を前
記帯域制限手段によって取り出して前記局部発振手段の
比較基準信号として用いる、構成を採る。
【0027】この構成によれば、基地局本体装置で基準
信号を発生させて基地局分離装置でも利用するようにし
たため、基地局分離装置に基準信号発生手段を設ける必
要がなく、基地局分離装置を安価かつ小型にすることが
できるとともに、基地局分離装置の設置環境の変動など
による通信の品質の劣化を防止することができる。
【0028】(6)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局本体装置は、基準信号を発生
する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段によっ
て発生された基準信号を逓倍する逓倍手段と、をさらに
有し、前記基地局分離装置は、局部発振信号を出力する
フェーズロックループ方式の局部発振手段と、前記逓倍
手段によって逓倍された基準信号を分周する分周手段
と、をさらに有し、前記基地局本体装置に設けられた前
記合成手段は、前記変調手段から出力される複数の中間
周波数信号および前記逓倍手段によって逓倍された基準
信号を合成し、前記基地局分離装置は、前記基地局本体
装置側から伝送されてくる逓倍された基準信号を前記帯
域制限手段によって取り出した後前記分周手段によって
分周して前記局部発振手段の比較基準信号として用い
る、構成を採る。
【0029】この構成によれば、基地局本体装置で発生
された基準信号を逓倍して基地局分離装置に光伝送し、
基地局分離装置では分周して利用するため、電気/光変
換および光/電気変換される電気信号の周波数帯域を狭
くすることができ、安価で小型のまま通信の品質を保持
することができる。
【0030】(7)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局本体装置は、基準信号を発生
する基準信号発生手段と、前記基準信号発生手段によっ
て発生された基準信号を用いて変復調用の共通の局部発
振信号を出力するフェーズロックループ方式の共通局部
発振手段と、前記基準信号発生手段によって発生された
基準信号を逓倍する逓倍手段と、前記共通局部発振手段
の出力信号および基準信号発生手段または前記逓倍手段
の出力信号を用いて変復調用の局部発振信号を出力する
変復調用周波数変換手段と、をさらに有する構成を採
る。
【0031】この構成によれば、局部発振手段は1つの
共通局部発振手段のみで足りるため、局部発振手段を削
減することができ、基地局本体装置を安価かつ小型にす
ることができる。
【0032】(8)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局分離装置は、前記基地局本体
装置側で発生された基準信号を用いて周波数変換用の共
通の局部発振信号を出力するフェーズロックループ方式
の第2共通局部発振手段と、前記基地局本体装置側で発
生された基準信号を逓倍する第2逓倍手段と、前記第2
共通局部発振手段の出力信号および前記基地局本体装置
側で発生された基準信号または前記第2逓倍手段の出力
信号を用いて周波数変換用の局部発振信号を出力する周
波数変換用周波数変換手段と、をさらに有する構成を採
る。
【0033】この構成によれば、局部発振手段は1つの
第2共通局部発振手段のみで足りるため、局部発振手段
を削減することができ、基地局分離装置を安価かつ小型
にすることができる。
【0034】(9)本発明の無線基地局装置は、上記の
構成において、前記基地局分離装置は、送信系と受信系
とで共通の局部発振信号を出力する局部発振手段、をさ
らに有する構成を採る。
【0035】この構成によれば、基地局分離装置におい
て送信と受信とで局部発振手段を共用するため、局部発
振手段を削減することができ、基地局分離装置を安価か
つ小型にすることができる。
【0036】(10)本発明の無線基地局装置は、上記
の構成において、前記複数の中間周波数信号は、送信お
よび受信の複数の中間周波数信号のうち任意の2つの周
波数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の送
信または受信の中間周波数信号の帯域内に発生しないよ
うに設定されている構成を採る。
【0037】この構成によれば、送信および受信の複数
の中間周波数信号のうち任意の2つの周波数成分により
発生する3次相互変調歪成分が、他の送信または受信の
中間周波数信号の帯域内に発生しないような周波数構成
とされるため、送信側と受信側との間に漏洩があったと
しても、発生する3次相互変調歪成分が通信品質に影響
を与えることがなく、装置を安価かつ小型にすることが
できる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、1つの光ファイ
バで複数の送信信号または受信信号を伝送する場合にお
いて、複数の中間周波数信号のうち任意の2つの周波数
成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の中間周
波数信号の帯域内に発生しないように周波数構成するこ
とである。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0040】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、ここでは、無線基地局装置の送信機能に関
係する要素のみを示している。
【0041】図1に示す無線基地局装置100は、基地
局本体装置1と、基地局分離装置2と、基地局本体装置
1と基地局分離装置2とを接続する光ファイバ3と、基
地局分離装置2に接続されたアンテナ4とを有する。
【0042】基地局本体装置1は、複数(ここでは3
つ)の送信ベースバンド信号を生成するベースバンド処
理部11と、ベースバンド処理部11で生成されたベー
スバンド信号の周波数を中間周波数(IF)に変調する
複数(ここでは3つ)の変調器12a,12b,12c
と、各変調器12a〜12cに対応して設けられ変調用
の搬送波を生成する複数(ここでは3つ)の変復調用局
部発振器13a,13b,13cと、各変調器12a〜
12cの出力(IF信号)を合成するIF合成器14
と、IF合成器14で合成されたIF信号を電気/光変
換して光信号を光ファイバ3に出力する電気/光変換器
(「E/O」、以下同様)15とを有する。
【0043】基地局分離装置2は、光ファイバ3を介し
て伝送された光信号を光/電気変換してIF信号を出力
する光/電気変換器(「O/E」、以下同様)21と、
光/電気変換器21から出力されたIF信号を複数(こ
こでは3つ)の系統に分配するIF分配器22と、IF
分配器22で分配されたIF信号を帯域制限して所定の
帯域のみの周波数成分を通過させる複数(ここでは3
つ)のバンドパスフィルタ(BPF)23a,23b,
23cと、バンドパスフィルタ23a〜23c通過後の
IF信号を所要の無線周波数(RF)信号に変換する複
数(ここでは3つ)のミキサ24a,24b,24c
と、対応するミキサ24a〜24cに出力する局部発振
信号を生成する複数(ここでは3つ)の周波数変換用局
部発振器25a,25b,25cと、各ミキサ24a〜
24cの出力(RF信号)を合成するRF合成器26
と、RF合成器26で合成されたRF信号を増幅してア
ンテナ4に出力する増幅器27とを有する。
【0044】ここで、ベースバンド処理部11は、音声
信号や画像信号、データ信号など、送信する信号に応じ
て構成されるものであり、たとえば、デジタル無線通信
においてはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)や論
理集積回路などで構成されるデジタル信号処理回路に相
当する。
【0045】変調器12a〜12cは、たとえば、QP
SKやQAMなどの直交変調信号を送信する場合の直交
変調器に相当する。
【0046】変復調用局部発振器13a〜13cは、た
とえば、VCO(電圧制御発振器)などの発振器を備え
た周波数シンセサイザなどの任意の周波数信号を生成で
きる局部発振器に相当する。
【0047】IF合成器14は、たとえば、複数の入力
信号(IF信号)を合成して1つの端子から出力する合
成器に相当する。
【0048】電気/光変換器15は、たとえば、電気信
号を光信号に変換するレーザダイオードなどで構成され
ている。
【0049】光/電気変換器21は、たとえば、光信号
を電気信号に変換するフォトダイオードなどで構成され
ている。
【0050】バンドパスフィルタ23a〜23cは、た
とえば、SAWフィルタやセラミックフィルタ、LCフ
ィルタなどで構成されている。
【0051】ミキサ24a〜24cは、たとえば、入力
信号と局部発振信号から周波数を変換して出力する、ト
ランジスタやダイオードなどで構成されたミキサに相当
する。
【0052】周波数変換用局部発振器25a〜25c
は、たとえば、VCOなどの発振器を備えた周波数シン
セサイザなどの任意の周波数信号を生成できる局部発振
器に相当する。
【0053】RF合成器26は、たとえば、複数の入力
信号(RF信号)を合成して1つの端子から出力する合
成器に相当する。
【0054】増幅器27は、たとえば、無線周波数(R
F)に変換された送信信号を増幅して出力するRFアン
プに相当する。
【0055】次いで、上記構成を有する無線基地局装置
100の動作を説明する。
【0056】基地局本体装置1は、ベースバンド処理部
11で、3つの送信ベースバンド信号を生成し、各変調
器12a〜12cに出力する。
【0057】各変調器12a〜12cでは、それぞれ、
ベースバンド処理部11から出力された送信ベースバン
ド信号を中間周波数(IF)信号に変調する。このと
き、各変調器12a〜12cには、対応する変復調用局
部発振器13a〜13cから出力された局部発振信号が
入力される。IF信号の搬送波周波数は、変復調用局部
発振器13a〜13cの周波数によって任意に設定する
ことができ、各変調器12a〜12cは、それぞれ搬送
波周波数がfif1、fif2、fif3であるIF信
号を出力する。ここで、fif1、fif2、fif3
は、これら3つのうちの任意の2つの周波数により発生
するIM3成分が他の1つのIF信号の帯域内に発生し
ないような周波数に設定されている。
【0058】3つの変調器12a〜12cから出力され
たIF信号は、IF合成器14で合成され、電気/光変
換器15で光信号に変換された後、光ファイバ3を介し
て基地局分離装置2に伝送される。
【0059】基地局分離装置2は、光/電気変換器21
で、光ファイバ3を介して伝送された光信号を電気信号
に変換する。図2は、このときの変換後のスペクトルの
一例を示している。たとえば、fif2=fif1+f
a、fif3=fif2+2×faとした場合、fif
1とfif2により発生するIM3成分をIM3a、f
if1とfif3により発生するIM3成分をIM3
b、fif2とfif3により発生するIM3成分をI
M3cとすると、図2に示すように、各IM3成分は、
いずれのIF信号の帯域内にも現れない。変換後の電気
信号(IF信号)は、IF分配器22に出力される。
【0060】なお、IF信号の周波数構成は、もちろ
ん、上記の例に限定されない。任意の2つのIF信号に
より発生するIM3成分が他のどのIF信号の帯域内に
も発生しないように設定すれば、どのような周波数構成
であってもよい。
【0061】光/電気変換器21の出力(IF信号)
は、IF分配器22で3つの系統に分配された後、それ
ぞれfif1、fif2、fif3を通過中心周波数と
する3つのIF帯バンドパスフィルタ23a〜23cに
入力され、ここで通過帯域外の他のIF信号やIM3成
分が除去される。IF信号は、RF(無線周波数)の値
によらずに低い周波数に設定できるため、容易にバンド
パスフィルタによる帯域制限を行うことができる。
【0062】各バンドパスフィルタ23a〜23cで不
要成分が除去されたIF信号は、対応するミキサ24a
〜24cにそれぞれ入力され、所要のRF信号に周波数
変換される。このとき、各ミキサ24a〜24cには、
対応する周波数変換用局部発振器25a〜25cから出
力される局部発振信号が入力される。RF信号の搬送波
周波数は、周波数変換用局部発振器25a〜25cの周
波数によって任意に設定することができ、各ミキサ24
a〜24cからは、それぞれ所望の周波数のRF信号が
出力される。たとえば、3つの周波数変換用局部発振器
25a〜25cの周波数をそれぞれf1−fif1、f
2−fif2、f3−fif3とした場合、3つのミキ
サ24a〜24cからは、それぞれf1、f2、f3の
RF信号を得ることができる。
【0063】3つのミキサ24a〜24cから出力され
たRF信号は、RF合成器26で合成され、増幅器27
で所望の出力レベルまで増幅された後、アンテナ4から
無線送信信号として出力される。図3は、このときアン
テナ4から出力される無線送信信号のスペクトルを示し
ている。
【0064】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局本体装置1において、3つの送信信
号を、当該3つの送信信号をそれぞれ変調して得られる
3つのIF信号のうち任意の2つのIF信号により発生
するIM3成分が他のIF信号の帯域内に発生しないよ
うな周波数構成のIF信号に変調した後、光信号に変換
して、光ファイバ3で基地局分離装置2に伝送し、基地
局分離装置2において、光信号をIF信号(電気信号)
に変換した後、帯域制限を行い、RF信号に周波数変換
して、アンテナ4から出力する構成としたため、電気/
光変換および光/電気変換で発生するIM3成分が送信
信号の帯域内に発生せず、基地局分離装置2と基地局本
体装置1の間の信号の伝送に光ファイバ3を使用しつ
つ、簡易で安価かつ小型の回路構成により、IM3成分
の発生を抑制して伝送品質の劣化を防止し、もって高品
質の送信信号を得ることができる。
【0065】なお、本実施の形態では、送信信号(ベー
スバンド信号)が3つの場合を例にとって説明したが、
送信信号の数は、特に限定されない。たとえば、図4
は、4つの送信信号を伝送する場合のIF信号の構成の
一例を示している。ここでは、fif2=fif1+f
a、fif3=fif2+2×fa、fif4=fif
3+faとされている。また、図5は、5つの送信信号
を伝送する場合のIF信号の構成の一例を示している。
ここでは、fif2=fif1+fa、fif3=fi
f2+2×fa、fif4=fif1−4×fa、fi
f5=fif3+4×faとされている。
【0066】図4および図5において、fif1とfi
f4により発生するIM3成分をIM3d、fif2と
fif4により発生するIM3成分をIM3e、fif
3とfif4により発生するIM3成分をIM3f、f
if1とfif5により発生するIM3成分をIM3g
(図示せず)、fif2とfif5により発生するIM
3成分をIM3h(図示せず)、fif3とfif5に
より発生するIM3成分をIM3i、fif4とfif
5により発生するIM3成分をIM3j(図示せず)と
すると、図4および図5に示すように、各IM3成分
は、いずれのIF信号の帯域内にも現れない。すなわ
ち、いずれの場合においても、任意の2つのIF信号に
より発生するIM3成分は他のどのIF信号の帯域内に
も発生しないため、同様の効果を得ることができる。
【0067】(実施の形態2)図6は、本発明の実施の
形態2に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、この無線基地局装置は、図1に示す実施の
形態1に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有し
ており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0068】図6に示す無線基地局装置110の特徴
は、利得の制御を可能にするため、基地局分離装置2の
各ミキサ24a〜24cとRF合成器26の間にミキサ
24a〜24cと同数(ここでは3つ)の可変利得増幅
器28a,28b,28cを設けたことである。可変利
得増幅器28a〜28cは、対応するミキサ24a〜2
4cから出力されたRF信号のレベルを変えることがで
きる。可変利得増幅器28a〜28cは、たとえば、制
御電圧によって利得が変化する可変利得増幅器に相当す
る。なお、可変利得増幅器に代えて、減衰量を制御でき
る可変減衰器を用いることも可能である。
【0069】無線基地局装置110は、光ファイバ3に
よる信号伝送の際に電気/光変換されかつ光/電気変換
される3つのIF信号のレベルを等しくしつつ、基地局
分離装置2に設けられた可変利得増幅器28a〜28c
により、各送信信号のレベルを可変して、RF信号をキ
ャリアによって異なる所望の電力で送信するように動作
する。この結果、送信電力が異なっていても、電気/光
変換器15および光/電気変換器21の入出力の信号レ
ベルを等しく保つことができるため、SN比の劣化が防
止され、通信の品質を良好に保つことができる。
【0070】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局分離装置2に複数の可変利得増幅器
28a〜28cを設け、周波数成分ごとに利得を変えて
所望の電力で送信するため、電気/光変換器15および
光/電気変換器21の入出力の信号レベルを等しく保つ
ことができ、SN比の劣化を防止することができ、通信
の品質を良好に保つことができる。
【0071】なお、本実施の形態では、ミキサ24a〜
24cの出力側に可変利得増幅器28a〜28cを設け
ているが、これに限定されるわけではなく、たとえば、
ミキサ24a〜24cの入力側に可変利得増幅器を設け
ても、同様の効果を得ることができる。
【0072】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の
形態3に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、ここでは、無線基地局装置の受信機能に関
係する要素のみを示している。また、この無線基地局装
置は、図1に示す実施の形態1に係る無線基地局装置と
同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同
一の符号を付しておく。
【0073】図7に示す無線基地局装置200は、基地
局本体装置1と、基地局分離装置2と、基地局本体装置
1と基地局分離装置2とを接続する光ファイバ3と、基
地局分離装置2に接続されたアンテナ4とを有する。
【0074】基地局分離装置2は、アンテナ4で受信し
た無線周波数(RF)の受信信号を増幅する低雑音増幅
器31と、低雑音増幅器31で増幅されたRF信号を複
数(ここでは3つ)の系統に分配するRF分配器32
と、RF分配器32で分配されたRF信号を所要の中間
周波数(IF)信号に変換する複数(ここでは3つ)の
ミキサ33a,33b,33cと、対応するミキサ33
a〜33cに出力する局部発振信号を生成する複数(こ
こでは3つ)の周波数変換用局部発振器34a,34
b,34cと、各ミキサ33a〜33cの出力(IF信
号)を帯域制限して所定の帯域のみの周波数成分を通過
させる複数(ここでは3つ)のIF帯バンドパスフィル
タ35a,35b,35cと、バンドパスフィルタ35
a〜35c通過後のIF信号を合成するIF合成器36
と、IF合成器36で合成されたIF信号を電気/光変
換して光信号を光ファイバ3に出力する電気/光変換器
37とを有する。
【0075】基地局本体装置1は、光ファイバ3を介し
て伝送された光信号を光/電気変換してIF信号を出力
する光/電気変換器41と、光/電気変換器41から出
力されたIF信号を複数(ここでは3つ)の系統に分配
するIF分配器42と、IF分配器42で分配されたI
F信号を帯域制限して所定の帯域のみの周波数成分を通
過させる複数(ここでは3つ)のバンドパスフィルタ4
3a,43b,43cと、バンドパスフィルタ43a〜
43c通過後のIF信号をベースバンド信号に復調する
複数(ここでは3つ)の復調器44a,44b,44c
と、各復調器44a〜44cに対応して設けられ復調用
の搬送波を生成する複数(ここでは3つ)の上記変復調
用局部発振器13a〜13cと、各復調器44a〜44
cの出力(ベースバンド信号)から受信信号を復号する
上記ベースバンド処理部11とを有する。
【0076】ここで、低雑音増幅器31は、たとえば、
アンテナ4で受信した受信RF信号を低雑音で増幅する
ローノイズアンプに相当する。
【0077】RF分配器32は、たとえば、1つの端子
から入力されるRF信号を分配して複数の端子から出力
する分配器に相当する。
【0078】復調器44a〜44cは、たとえば、QP
SKやQAMなどの直交変調信号を受信する場合の直交
復調器に相当する。
【0079】次いで、上記構成を有する無線基地局装置
200の動作を説明する。
【0080】基地局分離装置2は、アンテナ4で、たと
えば、3つのRF信号f1、f2、f3を受信する。
【0081】アンテナ4で受信された3つのRF信号f
1、f2、f3は、低雑音増幅器31で増幅された後、
RF分配器32で3系統に分配され、各ミキサ33a〜
33cに入力される。
【0082】各ミキサ33a〜33cでは、RF分配器
32で分配されたRF信号を所要のIF信号に変換す
る。このとき、各ミキサ33a〜33cには、対応する
周波数変換用局部発振器34a〜34cから出力された
局部発振信号が入力される。IF信号の搬送波周波数
は、周波数変換用局部発振器34a〜34cの周波数に
よって任意に設定することができ、各ミキサ33a〜3
3cは、それぞれ所望の周波数のIF信号を出力する。
各ミキサ33a〜33cの出力(IF信号)は、対応す
るIF帯バンドパスフィルタ35a〜35cに入力さ
れ、ここで通過帯域外の他のIF信号や干渉成分が除去
される。すなわち、たとえば、各IF帯バンドパスフィ
ルタ35a〜35cの通過中心周波数をfif1、fi
f2、fif3とし、かつ、各周波数変換用局部発振器
34a〜34cの周波数をそれぞれf1−fif1、f
2−fif2、f3−fif3とすると、各ミキサ33
a〜33cからは、それぞれf1、f2、f3のRF信
号を周波数変換したfif1、fif2、fif3のI
F信号を得ることができる。
【0083】バンドパスフィルタ35a〜35c通過後
の3つのIF信号は、IF合成器36で合成され、電気
/光変換器37で光信号に変換された後、光ファイバ3
を介して基地局本体装置1に伝送される。
【0084】基地局本体装置1は、光/電気変換器41
で、光ファイバ3を介して伝送された光信号を電気信号
に変換する。変換後のスペクトルの一例は、実施の形態
1と同様、図2に示されている。たとえば、fif2=
fif1+fa、fif3=fif2+2×faとした
場合、fif1とfif2により発生するIM3成分を
IM3a、fif1とfif3により発生するIM3成
分をIM3b、fif2とfif3により発生するIM
3成分をIM3cとすると、図2に示すように、各IM
3成分は、いずれのIF信号の帯域内にも現れない。変
換後の電気信号(IF信号)は、IF分配器42に出力
される。
【0085】なお、IF信号の周波数構成は、実施の形
態1と同様、もちろん、上記の例に限定されない。任意
の2つのIF信号により発生するIM3成分が他のどの
IF信号の帯域内にも発生しないように設定すれば、ど
のような周波数構成であってもよい。
【0086】光/電気変換器41の出力(IF信号)
は、IF分配器42で3つの系統に分配された後、それ
ぞれfif1、fif2、fif3を通過中心周波数と
する3つのバンドパスフィルタ43a〜43cに入力さ
れ、ここで通過帯域外の他のIF信号やIM3成分が除
去される。
【0087】各バンドパスフィルタ43a〜43cで不
要成分が除去されたIF信号は、対応する復調器44a
〜44cにそれぞれ入力され、ベースバンド信号に変換
される。このとき、各復調器44a〜44cには、対応
する変復調用局部発振器13a〜13cから出力された
局部発振信号が入力される。変復調用局部発振器13a
〜13cの周波数は、fif1、fif2、fif3の
IF信号に応じて任意に設定することができる。
【0088】各復調器44a〜44cの出力(ベースバ
ンド信号)は、ベースバンド処理部11に入力され、こ
こで所定の信号処理によって受信信号が復号される。
【0089】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局分離装置2において、3つの受信信
号を任意の2つのIF信号により発生するIM3成分が
他のIF信号の帯域内に発生しないような3つのIF信
号に周波数変換し、帯域制限を行った後、光信号に変換
して、光ファイバ3で基地局本体装置1に伝送し、基地
局本体装置1において、光信号をIF信号(電気信号)
に変換した後、ベースバンド信号に復調して、ベースバ
ンド信号処理部11で復号する構成としたため、電気/
光変換および光/電気変換で発生するIM3成分が受信
信号の帯域内に発生せず、基地局分離装置2と基地局本
体装置1の間の信号の伝送に光ファイバ3を使用しつ
つ、簡易で安価かつ小型の回路構成により、IM3成分
の発生を抑制して伝送品質の劣化を防止し、もって高品
質の受信信号を得ることができる。
【0090】なお、本実施の形態では、受信信号(RF
信号)が3つの場合を例にとって説明したが、受信信号
の数は、特に限定されない。
【0091】(実施の形態4)図8は、本発明の実施の
形態4に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、この無線基地局装置は、図7に示す実施の
形態3に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有し
ており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0092】図8に示す無線基地局装置210の特徴
は、利得の制御を可能にするため、無線分離装置2の各
バンドパスフィルタ35a〜35cとIF合成器36の
間にバンドパスフィルタ35a〜35cと同数(ここで
は3つ)の可変利得増幅器38a,38b,38cを設
けたことである。可変利得増幅器38a〜38cは、対
応するバンドパスフィルタ35a〜35cの出力、つま
り、対応するミキサ33a〜33cから出力されたIF
信号のレベルを変えることができる。可変利得増幅器3
8a〜38cは、たとえば、制御電圧によって利得が変
化する可変利得増幅器に相当する。なお、可変利得増幅
器に代えて、減衰量を制御できる可変減衰器を用いるこ
とも可能である。
【0093】無線基地局装置210は、アンテナ4で受
信した複数のRF信号のレベルがそれぞれ異なっている
場合においても、無線分離装置2に設けられた可変利得
増幅器38a〜38cにより、各受信信号のレベルを可
変して、電気/光変換器37に対する信号入力レベルが
一定の範囲内になるように動作する。この結果、受信信
号のレベルが異なっていても、電気/光変換器37およ
び光/電気変換器41の入出力の信号レベルを等しく保
つことができるため、SN比の劣化が防止され、通信の
品質を良好に保つことができる。
【0094】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局分離装置2に複数の可変利得増幅器
38a〜38cを設け、周波数成分ごとに利得を変えて
電気/光変換器37に対する信号入力レベルを一定の範
囲内にするため、電気/光変換器37および光/電気変
換器41の入出力の信号レベルを等しく保つことがで
き、SN比の劣化を防止することができ、通信の品質を
良好に保つことができる。
【0095】なお、本実施の形態では、ミキサ33a〜
33cの出力側(より詳しくは、バンドパスフィルタ3
5a〜35cの出力側)に可変利得増幅器38a〜38
cを設けているが、これに限定されるわけではなく、た
とえば、ミキサ33a〜33cの入力側に可変利得増幅
器を設けても、同様の効果を得ることができる。
【0096】(実施の形態5)図9は、本発明の実施の
形態5に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図で
ある。なお、この無線基地局装置は、図1に示す実施の
形態1に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有し
ており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0097】図9に示す無線基地局装置120の特徴
は、基地局本体装置1に基準発振器51を設け、基地局
分離装置2に基準周波数フィルタ(BPF)52を設け
たことである。基準発振器51は、3つの変復調用局部
発振器13a〜13cおよびIF合成器14に基準信号
を出力する。基準周波数フィルタ52は、IF分配器2
2の出力を帯域制限して基準信号のみを通過させ、当該
基準信号を3つの周波数変換用局部発振器25a〜25
cに出力する。
【0098】基準発振器51は、たとえば、水晶発振子
を用いた温度補償形水晶発振器(TCXO)や恒温槽制
御形水晶発振器(OCXO)などに相当する。
【0099】基準周波数フィルタ52は、たとえば、水
晶フィルタやセラミックフィルタ、LCフィルタなどで
構成されるバンドパスフィルタに相当する。
【0100】周波数変換用局部発振器25a〜25c
は、フェーズロックループ(PLL)方式を用いたもの
であって、たとえば、VCO(電圧制御発振器)とPL
L用ICなどで構成され局部発振信号を出力する周波数
シンセサイザに相当する。周波数シンセサイザは、一般
に、基準信号と局部発振信号の位相を比較して、安定し
た局部発振出力を得ることができるように構成されてい
る。
【0101】上記の構成において、基準発振器51から
出力された信号frは、各変復調用局部発振器13a〜
13cの基準信号として用いられるとともに、IF合成
器14で、各変調器12a〜12cから出力されたIF
信号fif1〜fif3と合成され、電気/光変換器1
5で光信号に変換された後、光ファイバ3を介して基地
局分離装置2に伝送される。
【0102】基地局分離装置2に伝送された光信号は、
光/電気変換器21で電気信号に変換された後、IF分
配器22で基準周波数フィルタ52に分配され、ここで
基準信号frのみが取り出され、各周波数変換用局部発
振器25a〜25cの基準信号として用いられる。
【0103】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局本体装置1に設けた基準発振器51
の出力(基準信号)を各変調器12a〜12cの出力
(IF信号)と共に光伝送して、基地局分離装置2でも
使用するように構成したため、基地局分離装置2に基準
信号発生手段を設ける必要がなく、基地局分離装置を安
価かつ小型にすることができるとともに、基地局分離装
置の設置環境の変動などによる通信の品質の劣化を防止
することができる。
【0104】(実施の形態6)図10は、本発明の実施
の形態6に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図
である。なお、この無線基地局装置は、図9に示す実施
の形態5に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有
しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0105】図10に示す無線基地局装置130の特徴
は、基地局本体装置1に逓倍器61を設け、基地局分離
装置2に分周器62を設けたことである。逓倍器61
は、基準発振器51から出力された基準信号を逓倍(整
数倍)して出力する。分周器62は、基準周波数フィル
タ52から帯域制限されて出力された信号を分周(整数
分の1倍)して出力する。
【0106】逓倍器61は、たとえば、入力信号の周波
数の整数倍の周波数の信号を出力する逓倍器に相当す
る。
【0107】分周器62は、たとえば、入力信号の周波
数の整数分の1の周波数の信号を出力する分周器に相当
する。
【0108】上記の構成において、基準発振器51から
出力されIF合成器14に入力される信号frは、逓倍
器61でN倍(Nは整数)に逓倍され、周波数がfr×
Nとなった後、IF合成器14で、各変調器12a〜1
2cから出力されたIF信号fif1〜fif3と合成
され、電気/光変換器15で光信号に変換された後、光
ファイバ3を介して基地局分離装置2に伝送される。
【0109】基地局分離装置2に伝送された光信号は、
光/電気変換器21で電気信号に変換された後、IF分
配器22でfr×Nが通過中心周波数である基準周波数
フィルタ52に分配され、ここでfr×Nの周波数成分
のみが取り出され、分周器62で1/Nに分周されて周
波数がfrの基準周波数となり、各周波数変換用局部発
振器25a〜25cの基準信号として用いられる。
【0110】一般に、周波数シンセサイザに用いられる
基準信号の周波数は、キャリア間隔またはそれ未満の周
波数が利用され、数kHz〜数MHz程度の周波数であ
る。本実施の形態では、上記の構成により、電気/光変
換器15および光/電気変換器21で変換される電気信
号の最低周波数を、実施の形態5のfrからfr×Nに
高くすることができる。よって、電気/光変換器15お
よび光/電気変換器21の対応可能な周波数帯域を狭く
することができ、変換の回路の構成を簡易にすることが
できる。
【0111】また、たとえば、図4に示す周波数構成に
おいて、fr×N=fif4となるようにすれば、fi
f1〜fif3およびfr×Nのうちの任意の2つの信
号により発生するIM3成分が、他のどの信号の帯域内
にも発生しないようになるため、通信の品質を保持する
ことができる。
【0112】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局本体装置1に設けた基準発振器51
の出力を逓倍器61で逓倍した後、IF信号と共に基地
局分離装置2に光伝送し、基地局分離装置2で、分周器
62により分周して使用するため、電気/光変換および
光/電気変換される電気信号の周波数帯域を狭くするこ
とができ、安価で小型のまま通信の品質を保持すること
ができる。
【0113】(実施の形態7)図11は、本発明の実施
の形態7に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図
である。なお、この無線基地局装置は、図1に示す実施
の形態1に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有
しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略する。ここでは、便宜上、基地局本体装置の
みを示している。
【0114】図11に示す無線基地局装置140の特徴
は、基地局本体装置1に、基準信号frを出力する基準
発振器51と、基準発振器51の出力を基準信号として
変復調用局部発振信号を出力する共通の変復調用局部発
振器13と、基準信号を逓倍して出力する逓倍器71
と、基準信号または逓倍された基準信号と変復調用局部
発振器13からの変復調用局部発振信号とを混合して別
の変復調用局部発振信号を出力する変復調用局部発振用
ミキサ72a,72bとを設けたことである。
【0115】変復調用局部発振用ミキサ72a,72b
は、たとえば、2つの入力信号から周波数を変換して1
つの信号を出力するミキサに相当する。
【0116】なお、基地局分離装置の構成は、たとえ
ば、図1に示す基地局分離装置2と同様の構成でよい。
【0117】上記の構成において、たとえば、各変調器
12a〜12cが直交変調を行う場合、IF信号の中心
周波数は入力される局部発振周波数と等しくなる。この
とき、変復調用局部発振器13の出力の周波数をfif
1、基準周波数fr=fa、逓倍器71の逓倍数N=3
とすると、IF信号の周波数構成を図2に示す構成と同
じにすることができる。すなわち、一般にVCOやPL
L用ICなどで構成される局部発振手段を複数設けるこ
となく、各変調器12a〜12cに必要な変復調用局部
発振信号を発生させることができる。
【0118】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局本体装置1に、1つの変復調用局部
発振器13と、変復調用局部発振用ミキサ72a,72
bと、基準発振器51と、逓倍器71とを設け、各変調
器12a〜12cに局部発振周波数と基準周波数の整数
倍の周波数との和または差の周波数成分の信号を変復調
用局部発振信号として入力するようにしたため、局部発
振手段を削減することができ、基地局本体装置を安価か
つ小型にすることができる。
【0119】(実施の形態8)図12は、本発明の実施
の形態8に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図
である。なお、この無線基地局装置は、図1に示す実施
の形態1に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有
しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その
説明を省略する。ここでは、便宜上、基地局分離装置の
みを示している。
【0120】図12に示す無線基地局装置150の特徴
は、基地局分離装置2に、基準周波数フィルタ52と、
基準周波数フィルタ52の出力を基準信号として周波数
変換用局部発振信号を出力する共通の周波数変換用局部
発振器81と、基準信号を逓倍して出力する逓倍器82
と、基準信号または逓倍された基準信号と周波数変換用
局部発振信号とを混合して周波数変換用局部発振信号を
出力する周波数変換用局部発振用ミキサ83a,83b
とを設けたことである。
【0121】周波数変換用局部発振用ミキサ83a,8
3bは、たとえば、2つの入力信号から周波数を変換し
て1つの信号を出力するミキサに相当する。
【0122】上記の構成において、たとえば、図2に示
す周波数構成のIF信号をRF信号に変換する場合にお
いて、周波数変換用局部発振器81の出力の周波数をf
1−fif1、逓倍器82の逓倍数N=1とすると、図
3に示す周波数構成のRF信号を得ることができる。す
なわち、一般にVCOやPLL用ICなどで構成される
局部発振手段を複数設けることなく、各ミキサ24a〜
24cに必要な周波数変換用局部発振信号を発生させる
ことができる。
【0123】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局分離装置2に、1つの周波数変換用
局部発振器81と、周波数変換用局部発振用ミキサ83
a,83bと、逓倍器82とを設け、各ミキサ24a〜
24cに局部発振周波数と基準周波数の整数倍の周波数
との和または差の周波数成分の信号を周波数変換用局部
発振信号として入力するようにしたため、局部発振手段
を削減することができ、基地局分離装置を安価かつ小型
にすることができる。
【0124】(実施の形態9)図13は、本発明の実施
の形態9に係る無線基地局装置の構成を示すブロック図
である。なお、この無線基地局装置は、図1に示す実施
の形態1に係る無線基地局装置および図7に示す実施の
形態3に係る無線基地局装置と同様の基本的構成を有し
ており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。ここでは、便宜上、基地局分離装置のみ
を示している。
【0125】図13に示す無線基地局装置300の特徴
は、基地局分離装置2にアンテナ共用器91を設けると
ともに送信系と受信系に共通の周波数変換用局部発振器
92a,92b,92cを設けたことである。送信系と
受信系に共通の局部発振手段(周波数変換用局部発振器
92a〜92c)を設けることで、送信系のミキサ24
a〜24cと受信系のミキサ33a〜33cに出力する
局部発振信号を送信系と受信系とで共用することができ
る。
【0126】アンテナ共用器91は、たとえば、送受信
でアンテナを共用するための、誘電体を用いた共用器
や、アンテナ切換スイッチなどに相当する。
【0127】上記の構成において、共に図示しない基地
局本体装置から光ファイバを介して基地局分離装置2に
伝送された送信用IF信号fif1,fif2,fif
3は、送信系のミキサ24a〜24cでRF信号ft×
1,ft×2,ft×3に変換された後、アンテナ共用
器91を経て、アンテナ16から無線送信される。
【0128】また、アンテナ16で受信されたRF信号
fr×1,ft×2,ft×3は、アンテナ共用器91
を経て、受信系のミキサ33a〜33cでIF信号fi
f4,fif5,fif6に変換された後、共に図示し
ない光ファイバを介して基地局本体装置に伝送される。
【0129】このとき、たとえば、送信系のIF信号が
図4に示す周波数構成を有し、かつ、無線基地局装置3
00で扱われる無線方式がTDD(Time Division Dupl
ex)方式である場合は、送信と受信の無線周波数が同一
であり、時間で分割して周波数を使用するため、受信系
のIF信号も図4に示す周波数構成と同様になる。よっ
て、局部発振手段(周波数変換用局部発振器92a〜9
2c)を送信と受信とで共通にしながら、送信または受
信のIF信号伝送時に電気/光変換および光/電気変換
により発生するIM3成分は、送信または受信信号の帯
域内に発生しない。
【0130】また、たとえば、送信系のIF信号が図4
に示す周波数構成を有し、かつ、無線基地局装置300
で扱われる無線方式がFDD(Frequency Division Dup
lex)方式である場合は、送信と受信の無線周波数が異
なるため、送信と受信の周波数の差(ft×1−fr×
1)〜(ft×3−fr×3)の分だけ、受信のIF信
号の周波数fif4〜fif6は、送信のIF信号の周
波数fif1〜fif3から離れた周波数となるが、f
if4〜fif6の相互の周波数間隔はfif1〜fi
f3のそれに等しい。よって、局部発振手段(周波数変
換用局部発振器92a〜92c)を送信と受信とで共通
にしながら、送信または受信のIF信号伝送時に電気/
光変換および光/電気変換により発生するIM3成分
は、送信または受信信号の帯域内に発生しない。
【0131】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、基地局分離装置2において送信と受信とで
周波数変換用局部発振器92a〜92cを共用するた
め、局部発振手段を削減することができ、基地局分離装
置を安価かつ小型にすることができる。
【0132】(実施の形態10)実施の形態10の無線
基地局装置は、たとえば、図1に示す無線基地局装置1
00の送信機能と、図7に示す無線基地局装置200の
受信機能とを併有し、かつ、送信および受信の中間周波
数(IF)信号のうちの任意の2つの中間周波数により
発生するIM3成分が他の送信または受信のどのIF信
号の帯域内にも発生しないような周波数構成を有するも
のである。
【0133】上記の構成において、たとえば、送信のI
F信号が、電源やグランドを通じて、または空間を伝搬
する電磁波として受信側に漏洩した場合であっても、送
信および受信のIF信号のうちの任意の2つの周波数に
より発生するIM3成分が、他の送信または受信のIF
信号の帯域内には発生しない。よって、受信側と送信側
との間のIF信号漏洩防止のためのシールド構造などの
強化が不要になる。
【0134】このように、本実施の形態の無線基地局装
置によれば、送信および受信のIF信号のうちの任意の
2つの周波数により発生するIM3成分が、他の送信ま
たは受信のIF信号の帯域内に発生しないような周波数
構成としたため、送信側と受信側との間に漏洩があった
としても、発生する歪成分(IM3成分)が通信品質に
影響を与えることがなく、装置を安価かつ小型にするこ
とができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局分離装置と基地局本体装置の間の信号の伝送に光
ファイバを使用しつつ、簡易で安価かつ小型の回路構成
により、相互変調歪の発生を抑制して伝送品質の劣化を
防止し、もって高品質の送信/受信信号を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線基地局装置の
構成を示すブロック図
【図2】中間周波数信号の電気/光変換後のスペクトル
の一例を示す図
【図3】無線周波数信号のスペクトルの一例を示す図
【図4】中間周波数信号の電気/光変換後のスペクトル
の他の例を示す図
【図5】中間周波数信号の電気/光変換後のスペクトル
のさらに他の例を示す図
【図6】本発明の実施の形態2に係る無線基地局装置の
構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係る無線基地局装置の
構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態4に係る無線基地局装置の
構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る無線基地局装置の
構成を示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態6に係る無線基地局装置
の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態7に係る無線基地局装置
の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態8に係る無線基地局装置
の構成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態9に係る無線基地局装置
の構成を示すブロック図
【図14】無線通信で複数のキャリアを用いる場合の無
線周波数キャリアの構成の一例を示す図
【図15】図14中の2つの周波数f1、f2により発
生するIM3成分のスペクトルを示す図
【符号の説明】
1 基地局本体装置 2 基地局分離装置 3 光ファイバ 4 アンテナ 11 ベースバンド処理部 12 変調器 13 変復調用局部発振器 14,36 IF合成器 15,37 電気/光変換器 21,41 光/電気変換器 22,42 IF分配器 23,35,43 バンドパスフィルタ 24,33 ミキサ 25,34,81,92 周波数変換用局部発振器 26 RF合成器 27 増幅器 28,38 可変利得増幅器 31 低雑音増幅器 32 RF分配器 44 復調器 51 基準発振器 52 基準周波数フィルタ 61,71,82 逓倍器 62 分周器 72 変復調用局部発振用ミキサ 83 周波数変換用局部発振用ミキサ 91 アンテナ共用器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局本体装置と当該基地局本体装置か
    ら離れてアンテナの近傍に設置された基地局分離装置と
    を光ファイバを介して接続してなる無線基地局装置であ
    って、 前記基地局本体装置は、 複数の送信信号を周波数が互いに異なる複数の中間周波
    数信号に変調する変調手段と、 前記変調手段から出力される複数の中間周波数信号を合
    成する合成手段と、 前記合成手段の出力信号を光信号に変換して前記光ファ
    イバに出力する電気/光変換手段と、を有し、 前記基地局分離装置は、 前記光ファイバから出力される光信号を電気信号に変換
    する光/電気変換手段と、 前記光/電気変換手段の出力信号を帯域制限して所定の
    周波数の中間周波数信号を取り出す帯域制限手段と、 前記帯域制限手段の出力信号を無線周波数信号に変換す
    る周波数変換手段と、を有し、 前記変調手段は、 変調後の複数の中間周波数信号のうち任意の2つの周波
    数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の中間
    周波数信号の帯域内に発生しないように、前記変調を行
    う、 ことを特徴とする無線基地局装置。
  2. 【請求項2】 前記基地局分離装置は、 前記帯域制限手段によって取り出された中間周波数信号
    ごとに利得を制御する利得制御手段、 をさらに有することを特徴とする請求項1記載の無線基
    地局装置。
  3. 【請求項3】 基地局本体装置と当該基地局本体装置か
    ら離れてアンテナの近傍に設置された基地局分離装置と
    を光ファイバを介して接続してなる無線基地局装置であ
    って、 前記基地局分離装置は、 前記アンテナで受信された信号を周波数が互いに異なる
    複数の中間周波数信号に変換する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段から出力される複数の中間周波数信
    号を合成する合成手段と、 前記合成手段の出力信号を光信号に変換して前記光ファ
    イバに出力する電気/光変換手段と、を有し、 前記基地局本体装置は、 前記光ファイバから出力される光信号を電気信号に変換
    する光/電気変換手段と、 前記光/電気変換手段の出力信号を帯域制限して所定の
    周波数の中間周波数信号を取り出す帯域制限手段と、 前記帯域制限手段の出力信号を復調する復調手段と、を
    有し、 前記周波数変換手段は、 周波数変換後の複数の中間周波数信号のうち任意の2つ
    の周波数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他
    の中間周波数信号の帯域内に発生しないように、前記周
    波数変換を行う、 ことを特徴とする無線基地局装置。
  4. 【請求項4】 前記基地局分離装置は、 中間周波数信号ごとに利得を制御する利得制御手段、 をさらに有することを特徴とする請求項3記載の無線基
    地局装置。
  5. 【請求項5】 前記基地局本体装置は、 基準信号を発生する基準信号発生手段、をさらに有し、 前記基地局分離装置は、 局部発振信号を出力するフェーズロックループ方式の局
    部発振手段、をさらに有し、 前記基地局本体装置に設けられた前記合成手段は、 前記変調手段から出力される複数の中間周波数信号およ
    び前記基準信号発生手段から出力される基準信号を合成
    し、 前記基地局分離装置は、 前記基地局本体装置側で発生された基準信号を前記帯域
    制限手段によって取り出して前記局部発振手段の比較基
    準信号として用いる、 ことを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  6. 【請求項6】 前記基地局本体装置は、 基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記基準信号発生手段によって発生された基準信号を逓
    倍する逓倍手段と、をさらに有し、 前記基地局分離装置は、 局部発振信号を出力するフェーズロックループ方式の局
    部発振手段と、 前記逓倍手段によって逓倍された基準信号を分周する分
    周手段と、をさらに有し、 前記基地局本体装置に設けられた前記合成手段は、 前記変調手段から出力される複数の中間周波数信号およ
    び前記逓倍手段によって逓倍された基準信号を合成し、 前記基地局分離装置は、 前記基地局本体装置側から伝送されてくる逓倍された基
    準信号を前記帯域制限手段によって取り出した後前記分
    周手段によって分周して前記局部発振手段の比較基準信
    号として用いる、 ことを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
  7. 【請求項7】 前記基地局本体装置は、 基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記基準信号発生手段によって発生された基準信号を用
    いて変復調用の共通の局部発振信号を出力するフェーズ
    ロックループ方式の共通局部発振手段と、 前記基準信号発生手段によって発生された基準信号を逓
    倍する逓倍手段と、 前記共通局部発振手段の出力信号および基準信号発生手
    段または前記逓倍手段の出力信号を用いて変復調用の局
    部発振信号を出力する変復調用周波数変換手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項
    3記載の無線基地局装置。
  8. 【請求項8】 前記基地局分離装置は、 前記基地局本体装置側で発生された基準信号を用いて周
    波数変換用の共通の局部発振信号を出力するフェーズロ
    ックループ方式の第2共通局部発振手段と、 前記基地局本体装置側で発生された基準信号を逓倍する
    第2逓倍手段と、 前記第2共通局部発振手段の出力信号および前記基地局
    本体装置側で発生された基準信号または前記第2逓倍手
    段の出力信号を用いて周波数変換用の局部発振信号を出
    力する周波数変換用周波数変換手段と、 をさらに有することを特徴とする請求項7記載の無線基
    地局装置。
  9. 【請求項9】 前記基地局分離装置は、 送信系と受信系とで共通の局部発振信号を出力する局部
    発振手段、 をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項
    3記載の無線基地局装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の中間周波数信号は、送信お
    よび受信の複数の中間周波数信号のうち任意の2つの周
    波数成分により発生する3次相互変調歪成分が、他の送
    信または受信の中間周波数信号の帯域内に発生しないよ
    うに設定されていることを特徴とする請求項1から請求
    項8のいずれかに記載の無線基地局装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007060311A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Toshiba Corp Rofシステムの無線装置および周波数変換方法
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