JP2003077851A - 熱処理方法及び装置 - Google Patents
熱処理方法及び装置Info
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- JP2003077851A JP2003077851A JP2001258123A JP2001258123A JP2003077851A JP 2003077851 A JP2003077851 A JP 2003077851A JP 2001258123 A JP2001258123 A JP 2001258123A JP 2001258123 A JP2001258123 A JP 2001258123A JP 2003077851 A JP2003077851 A JP 2003077851A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板をスパイクアニールする際に、基板から
の物質の拡散を十分に抑制することができ、温度制御を
安定に行うことが可能な熱処理方法等を提供する。 【解決手段】 熱処理装置1内の基板支持部3にSiウ
ェハWを載置した後、空間Sb内へプロセスガスとして
のHeガスを供給しながらSiウェハWを上方からラン
プ加熱し、急峻に昇温させる。SiウェハWの温度が例
えば1000℃に達した時点で、ランプを消灯又は出力
を低下させると共に、SiウェハWの裏面側の閉空間S
aにHeガスで希釈したO2ガスを供給する。Siウェ
ハWが急速に冷却されると同時に、O2ガスによって裏
面が酸化され、裏面に存在し得るSiOが改質されてS
iO2膜が形成される。これにより、SiOの昇華やリ
ン等の発生といったSiウェハWの裏面からの外部拡散
を防止できる。
の物質の拡散を十分に抑制することができ、温度制御を
安定に行うことが可能な熱処理方法等を提供する。 【解決手段】 熱処理装置1内の基板支持部3にSiウ
ェハWを載置した後、空間Sb内へプロセスガスとして
のHeガスを供給しながらSiウェハWを上方からラン
プ加熱し、急峻に昇温させる。SiウェハWの温度が例
えば1000℃に達した時点で、ランプを消灯又は出力
を低下させると共に、SiウェハWの裏面側の閉空間S
aにHeガスで希釈したO2ガスを供給する。Siウェ
ハWが急速に冷却されると同時に、O2ガスによって裏
面が酸化され、裏面に存在し得るSiOが改質されてS
iO2膜が形成される。これにより、SiOの昇華やリ
ン等の発生といったSiウェハWの裏面からの外部拡散
を防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理方法及び装
置に関し、詳しくは、半導体装置の製造において基板を
スパイクアニールする熱処理方法及びそのための装置に
関する。
置に関し、詳しくは、半導体装置の製造において基板を
スパイクアニールする熱処理方法及びそのための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メモリ素子、論理素子等の半導体
装置(デバイス)の製造に用いられる熱処理方法として
は、炉(Furnace)、高周波加熱装置、ランプ加
熱装置等、種々の装置を用いたプロセスが行われてい
る。特に近年は、デバイスの微細化及び薄層(膜)化が
急加速しており、更に、デバイスが形成される基板の大
口径化が進んでいる状況下、基板の熱履歴(サーマルバ
ジェット)の低減が切望されており、これに対応すべ
く、基板の急速加熱・急速冷却を行うRTP(RapidThe
rmal Process)処理が多用されつつある。
装置(デバイス)の製造に用いられる熱処理方法として
は、炉(Furnace)、高周波加熱装置、ランプ加
熱装置等、種々の装置を用いたプロセスが行われてい
る。特に近年は、デバイスの微細化及び薄層(膜)化が
急加速しており、更に、デバイスが形成される基板の大
口径化が進んでいる状況下、基板の熱履歴(サーマルバ
ジェット)の低減が切望されており、これに対応すべ
く、基板の急速加熱・急速冷却を行うRTP(RapidThe
rmal Process)処理が多用されつつある。
【0003】このようなRTPを用いた熱処理の一つと
して、熱履歴の更なる低減と膜質の更なる改善を図るべ
く、いわゆるスパイクアニール等のRTA(Rapid Ther
malAnneal)プロセスが採用されている。このスパイク
アニール処理は、加熱ランプの高熱出力により基板を急
速に(急峻に)加熱し、所定の温度に達した後、直ちに
加熱を停止して基板を急速に冷却する方法である。この
ような熱処理を実施するための装置としては、例えば加
熱ランプを熱源として用いたランプ加熱装置、より具体
的には、例えば、基板が支持されるサセプタの上方に配
置されたハロゲンランプ等の加熱ランプと、光学式等の
非接触方式で基板温度を検出する温度センサとを有する
チャンバを備えたランプ加熱装置が有効である。
して、熱履歴の更なる低減と膜質の更なる改善を図るべ
く、いわゆるスパイクアニール等のRTA(Rapid Ther
malAnneal)プロセスが採用されている。このスパイク
アニール処理は、加熱ランプの高熱出力により基板を急
速に(急峻に)加熱し、所定の温度に達した後、直ちに
加熱を停止して基板を急速に冷却する方法である。この
ような熱処理を実施するための装置としては、例えば加
熱ランプを熱源として用いたランプ加熱装置、より具体
的には、例えば、基板が支持されるサセプタの上方に配
置されたハロゲンランプ等の加熱ランプと、光学式等の
非接触方式で基板温度を検出する温度センサとを有する
チャンバを備えたランプ加熱装置が有効である。
【0004】上記のランプ加熱装置を用いてRTAプロ
セスを行う場合には、Siウェハ等の基板をサセプタ等
に支持した後、チャンバ内にプロセスガスを供給する。
次いで、基板を回転させると共に、加熱ランプを点灯し
て所定の熱出力とする。この状態で、温度センサにより
基板温度を監視しながら所定の温度まで急速に加熱す
る。温度センサとして光学式センサを用いる場合には、
例えば、基板の裏面側に光学的に閉止された空間を画成
し、該空間内に温度センサを設置する。そして、基板が
所定温度に達した直後に加熱ランプを消灯して基板を急
速に冷却する。
セスを行う場合には、Siウェハ等の基板をサセプタ等
に支持した後、チャンバ内にプロセスガスを供給する。
次いで、基板を回転させると共に、加熱ランプを点灯し
て所定の熱出力とする。この状態で、温度センサにより
基板温度を監視しながら所定の温度まで急速に加熱す
る。温度センサとして光学式センサを用いる場合には、
例えば、基板の裏面側に光学的に閉止された空間を画成
し、該空間内に温度センサを設置する。そして、基板が
所定温度に達した直後に加熱ランプを消灯して基板を急
速に冷却する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
熱処理においては、基板上の物質が加熱によって外部へ
拡散し、その拡散物質がチャンバの内壁、チャンバ内に
設置された部材等、更には、温度センサのセンシング
部、その測定端子部等に付着する傾向にある。特に、拡
散物質が温度センサに付着・堆積し、センシング部の
‘くもり’や端子部の導電特性の変化等が生じると、温
度測定の安定性が低下し、ひいては熱処理における基板
面内(WIW)の温度均一性、及び基板間(WTW)の
温度再現性が損なわれ、結果としてプロセスの安定性が
低下してしまい、デバイスの性能劣化が生じるおそれが
ある。
熱処理においては、基板上の物質が加熱によって外部へ
拡散し、その拡散物質がチャンバの内壁、チャンバ内に
設置された部材等、更には、温度センサのセンシング
部、その測定端子部等に付着する傾向にある。特に、拡
散物質が温度センサに付着・堆積し、センシング部の
‘くもり’や端子部の導電特性の変化等が生じると、温
度測定の安定性が低下し、ひいては熱処理における基板
面内(WIW)の温度均一性、及び基板間(WTW)の
温度再現性が損なわれ、結果としてプロセスの安定性が
低下してしまい、デバイスの性能劣化が生じるおそれが
ある。
【0006】また、RTAプロセスを含め、急激な温度
変化を伴うRTP処理においては、基板面内の温度管理
が非常に重要となる。殊に、デバイスの更なる微細化、
薄層化等が望まれるなか、例えば、マイクロプロセッサ
等のサブミクロンデザインルール以降のデバイス製造に
不可欠となるUSJ(Ultra Shallow Junction)形成技
術においては、膜中不純物の過度の拡散を防止するた
め、スパイクアニール等のRTAプロセスが極めて有望
であり、かかるUSJを形成する際には基板温度管理が
一層重要となる。このため、基板上の複数点で温度測定
を行い、リアルタイムで複数の加熱ランプの熱出力制御
を実施し、基板面内の温度均一性、及び基板間の温度再
現性に極めて優れた手法が知られている。
変化を伴うRTP処理においては、基板面内の温度管理
が非常に重要となる。殊に、デバイスの更なる微細化、
薄層化等が望まれるなか、例えば、マイクロプロセッサ
等のサブミクロンデザインルール以降のデバイス製造に
不可欠となるUSJ(Ultra Shallow Junction)形成技
術においては、膜中不純物の過度の拡散を防止するた
め、スパイクアニール等のRTAプロセスが極めて有望
であり、かかるUSJを形成する際には基板温度管理が
一層重要となる。このため、基板上の複数点で温度測定
を行い、リアルタイムで複数の加熱ランプの熱出力制御
を実施し、基板面内の温度均一性、及び基板間の温度再
現性に極めて優れた手法が知られている。
【0007】しかし、このように厳密な温度制御を行う
際に、上述した基板からの拡散物質による温度センサの
‘くもり’等が生じてしまうと、温度検出の精度・確度
が低下してしまい、加熱ランプの温度制御を精確に実施
することが困難となってしまう。この場合、拡散物質が
温度センサに僅かに付着しただけでも、所望の温度制御
が困難となる傾向にある。こうなると、例えばUSJ形
成のための熱処理では、必要以上の熱印加によってジャ
ンクションが過度に深くなってしまい、ひいては、デバ
イス性能が劣化したり、製品歩留まりが低下するおそれ
がある。
際に、上述した基板からの拡散物質による温度センサの
‘くもり’等が生じてしまうと、温度検出の精度・確度
が低下してしまい、加熱ランプの温度制御を精確に実施
することが困難となってしまう。この場合、拡散物質が
温度センサに僅かに付着しただけでも、所望の温度制御
が困難となる傾向にある。こうなると、例えばUSJ形
成のための熱処理では、必要以上の熱印加によってジャ
ンクションが過度に深くなってしまい、ひいては、デバ
イス性能が劣化したり、製品歩留まりが低下するおそれ
がある。
【0008】そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたものであり、基板のRTP処理、特に基板をスパイ
クアニールする際に、基板からの物質の拡散を十分に抑
制することができ、これにより、熱処理における温度制
御を安定に行うことが可能な熱処理方法及び装置を提供
することを目的とする。
れたものであり、基板のRTP処理、特に基板をスパイ
クアニールする際に、基板からの物質の拡散を十分に抑
制することができ、これにより、熱処理における温度制
御を安定に行うことが可能な熱処理方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、リン、ヒ素、
ボロン等のドーパントが注入された膜が形成されたSi
ウェハ等の基板に対してスパイクアニールを行うと、膜
中のドーパント物質が基板外に放出されると共に、基板
表面に形成された自然酸化膜であるシリコン亜酸化物
(SiO)の昇華が生じることが確認された。本発明者
らは、この知見に基づいて更に研究を進め、本発明を完
成するに至った。
に、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、リン、ヒ素、
ボロン等のドーパントが注入された膜が形成されたSi
ウェハ等の基板に対してスパイクアニールを行うと、膜
中のドーパント物質が基板外に放出されると共に、基板
表面に形成された自然酸化膜であるシリコン亜酸化物
(SiO)の昇華が生じることが確認された。本発明者
らは、この知見に基づいて更に研究を進め、本発明を完
成するに至った。
【0010】すなわち、本発明による熱処理方法は、半
導体装置の製造において基板をスパイクアニールする方
法であって、基板を第1の所定温度に昇温させる基板加
熱工程と、基板が第1の所定温度に達した後にその基板
を第2の所定温度に降温させる基板冷却工程と、基板加
熱工程及び基板冷却工程を実施している期間のうち少な
くとも一部の期間において、基板における半導体装置が
形成される面の裏面側に、分子中に酸素原子を含む第1
のガスと希釈ガスとしての第2のガスとを含有する改質
用ガスを供給する改質用ガス供給工程を備えることを特
徴とする。
導体装置の製造において基板をスパイクアニールする方
法であって、基板を第1の所定温度に昇温させる基板加
熱工程と、基板が第1の所定温度に達した後にその基板
を第2の所定温度に降温させる基板冷却工程と、基板加
熱工程及び基板冷却工程を実施している期間のうち少な
くとも一部の期間において、基板における半導体装置が
形成される面の裏面側に、分子中に酸素原子を含む第1
のガスと希釈ガスとしての第2のガスとを含有する改質
用ガスを供給する改質用ガス供給工程を備えることを特
徴とする。
【0011】なお、本発明における「スパイクアニー
ル」とは、基板を一定又は不定の温度勾配で昇温させ、
上記第1の所定温度に達した後、可能な限り短い時間、
具体的には、好ましくは5秒以下、より好ましくは1秒
以下、更に好ましくは0.5秒以下、特に好ましくは実
質的に0秒(すなわち、プロセスタイムが0秒)経過後
に、基板の冷却を開始して基板を降温させる熱処理をい
う。
ル」とは、基板を一定又は不定の温度勾配で昇温させ、
上記第1の所定温度に達した後、可能な限り短い時間、
具体的には、好ましくは5秒以下、より好ましくは1秒
以下、更に好ましくは0.5秒以下、特に好ましくは実
質的に0秒(すなわち、プロセスタイムが0秒)経過後
に、基板の冷却を開始して基板を降温させる熱処理をい
う。
【0012】このような熱処理方法においては、基板加
熱工程と基板冷却工程とを引き続き実施することにより
基板のスパイクアニールが行われる。このとき、基板加
熱工程及び基板冷却工程を実施している期間のうち少な
くとも一部の期間において改質用ガス供給工程を実施す
ると、加熱状態にあって昇華物質が発生しやすい基板の
裏面側に供給された改質用ガスが基板から熱エネルギー
を付与される。これにより、改質用ガス中の第1のガス
が活性化され、酸素原子を含む化学種の活性種によって
基板の裏面側物質が酸化される。
熱工程と基板冷却工程とを引き続き実施することにより
基板のスパイクアニールが行われる。このとき、基板加
熱工程及び基板冷却工程を実施している期間のうち少な
くとも一部の期間において改質用ガス供給工程を実施す
ると、加熱状態にあって昇華物質が発生しやすい基板の
裏面側に供給された改質用ガスが基板から熱エネルギー
を付与される。これにより、改質用ガス中の第1のガス
が活性化され、酸素原子を含む化学種の活性種によって
基板の裏面側物質が酸化される。
【0013】よって、例えば、基板がSiウェハの場合
に、その裏面側に存在し得るSiO等の自然酸化物がよ
り安定な酸化態となり(言わば改質され)、昇華による
SiOの外部拡散が抑えられる。また、微視的にSiが
露呈しているような場合にも、Siが酸化されて(言わ
ば改質されて)裏面側の略全体により安定な酸化膜が形
成される。その結果、基板中にドーパントが注入されて
いる場合にも、ドーパントの基板裏面からの外部拡散が
起こり難くなる。したがって、これらにより基板からの
物質の拡散が防止される。
に、その裏面側に存在し得るSiO等の自然酸化物がよ
り安定な酸化態となり(言わば改質され)、昇華による
SiOの外部拡散が抑えられる。また、微視的にSiが
露呈しているような場合にも、Siが酸化されて(言わ
ば改質されて)裏面側の略全体により安定な酸化膜が形
成される。その結果、基板中にドーパントが注入されて
いる場合にも、ドーパントの基板裏面からの外部拡散が
起こり難くなる。したがって、これらにより基板からの
物質の拡散が防止される。
【0014】なお、改質用ガス供給工程は上記の如く基
板加熱工程及び基板冷却工程の実施期間内に実行すれば
よく、例えば、基板加熱工程の一部若しくは全実施期間
のみ、基板冷却工程の一部若しくは全実施期間のみ、両
者の全実施期間、或いは、両者の実施期間に跨って実施
してもよいし、両者の実施期間内であれば、複数回に分
けて実施しても構わない。本発明者らの知見によれば、
これらのなかでも、基板冷却工程の開始直後から改質用
ガス供給工程を実施すると好ましい。これは、基板加熱
時に圧力の変動があった場合、酸化源たる第1のガスが
基板表面側へ拡散してしまう危険を回避するためであ
る。
板加熱工程及び基板冷却工程の実施期間内に実行すれば
よく、例えば、基板加熱工程の一部若しくは全実施期間
のみ、基板冷却工程の一部若しくは全実施期間のみ、両
者の全実施期間、或いは、両者の実施期間に跨って実施
してもよいし、両者の実施期間内であれば、複数回に分
けて実施しても構わない。本発明者らの知見によれば、
これらのなかでも、基板冷却工程の開始直後から改質用
ガス供給工程を実施すると好ましい。これは、基板加熱
時に圧力の変動があった場合、酸化源たる第1のガスが
基板表面側へ拡散してしまう危険を回避するためであ
る。
【0015】ここで、第1のガスとしては、酸素
(O2)、オゾン(O3)、水蒸気(H2O)、酸化二窒
素(N2O)、一酸化窒素(NO)、三酸化二窒素(N2
O3)、二酸化窒素(N2O)、五酸化二窒素(N
2O5)、三酸化窒素(NO3)等が挙げられ、これらの
中では、酸化性、工業上利用性、入手容易性等の観点か
ら、O2ガス、N2Oガスが好ましく、更にこれらの中で
もO2ガスがより好ましい。この場合、N2Oガス等の分
子中に窒素原子をも含むガスを用いると、温度条件等の
プロセス条件によって、基板裏面の酸窒化が行われ得
る。
(O2)、オゾン(O3)、水蒸気(H2O)、酸化二窒
素(N2O)、一酸化窒素(NO)、三酸化二窒素(N2
O3)、二酸化窒素(N2O)、五酸化二窒素(N
2O5)、三酸化窒素(NO3)等が挙げられ、これらの
中では、酸化性、工業上利用性、入手容易性等の観点か
ら、O2ガス、N2Oガスが好ましく、更にこれらの中で
もO2ガスがより好ましい。この場合、N2Oガス等の分
子中に窒素原子をも含むガスを用いると、温度条件等の
プロセス条件によって、基板裏面の酸窒化が行われ得
る。
【0016】また、O2ガス等の第1のガスの希釈用ガ
スとして用いる第2のガスは、特に制限されないが、化
学的に不活性であってしかも熱伝導性に優れるものが望
ましく、スパイクアニールに極めて好適な観点より、H
eガスを用いると有用である。すなわち、改質用ガス供
給工程においては、第1のガスとしてO2ガスを含有し
且つ第2のガスとしてHeガスを含有する改質用ガスを
用いると好適である。
スとして用いる第2のガスは、特に制限されないが、化
学的に不活性であってしかも熱伝導性に優れるものが望
ましく、スパイクアニールに極めて好適な観点より、H
eガスを用いると有用である。すなわち、改質用ガス供
給工程においては、第1のガスとしてO2ガスを含有し
且つ第2のガスとしてHeガスを含有する改質用ガスを
用いると好適である。
【0017】より具体的には、改質用ガス供給工程にお
いては、改質用ガス中の第1のガスの濃度が好ましくは
500ppm以上、より好ましくは500〜1000p
pm、特に好ましくは650〜800ppmとなるよう
に、第1のガスと第2のガスとを混合すると好適であ
る。
いては、改質用ガス中の第1のガスの濃度が好ましくは
500ppm以上、より好ましくは500〜1000p
pm、特に好ましくは650〜800ppmとなるよう
に、第1のガスと第2のガスとを混合すると好適であ
る。
【0018】この第1のガスの濃度が500ppm未満
であると、スパイクアニールのような昇温開始から降温
終了までの時間(基板加熱工程及び基板冷却工程の全期
間)が比較的短いプロセスでは、基板の酸化改質が必ず
しも十分に行われない傾向にある。また、基板における
半導体装置が形成される方の表面(‘おもて’面)側へ
の改質用ガスの流入量を抑止して、その表面側の酸化を
防止するには、この第1のガスの濃度が1000ppm
を超えないように第1及び第2のガスを混合することが
望ましい。
であると、スパイクアニールのような昇温開始から降温
終了までの時間(基板加熱工程及び基板冷却工程の全期
間)が比較的短いプロセスでは、基板の酸化改質が必ず
しも十分に行われない傾向にある。また、基板における
半導体装置が形成される方の表面(‘おもて’面)側へ
の改質用ガスの流入量を抑止して、その表面側の酸化を
防止するには、この第1のガスの濃度が1000ppm
を超えないように第1及び第2のガスを混合することが
望ましい。
【0019】さらに、改質用ガス供給工程においては、
基板の温度に基づいて改質用ガス中の第1のガスの濃度
が所定範囲内の値となるように、第1のガスと第2のガ
スとを混合してもよい。
基板の温度に基づいて改質用ガス中の第1のガスの濃度
が所定範囲内の値となるように、第1のガスと第2のガ
スとを混合してもよい。
【0020】スパイクアニールは、基板を急峻に昇温及
び降温する必要があり、よって、基板加熱工程及び基板
冷却工程における温度勾配が大きいため、基板と周囲の
気相を含めた熱化学的及び熱力学的な状態の変化も急激
となり易い。したがって、基板温度に基づいて改質用ガ
ス中の第1のガス濃度を、例えば予め定めておいた範囲
内の値となるように調整すれば、基板及び周囲温度に応
じて最適な量又は濃度の第1のガスを基板の裏面側に供
給でき、第1のガスの過少又は過剰供給に起因する不都
合、つまり、不十分な酸化改質、又は表面側への第1の
ガスの流入量の増大等を防止できる。
び降温する必要があり、よって、基板加熱工程及び基板
冷却工程における温度勾配が大きいため、基板と周囲の
気相を含めた熱化学的及び熱力学的な状態の変化も急激
となり易い。したがって、基板温度に基づいて改質用ガ
ス中の第1のガス濃度を、例えば予め定めておいた範囲
内の値となるように調整すれば、基板及び周囲温度に応
じて最適な量又は濃度の第1のガスを基板の裏面側に供
給でき、第1のガスの過少又は過剰供給に起因する不都
合、つまり、不十分な酸化改質、又は表面側への第1の
ガスの流入量の増大等を防止できる。
【0021】また、本発明による熱処理方法は、半導体
装置が形成される基板が収容されるチャンバと、このチ
ャンバ内に設置されこの基板を支持する基板支持部と、
その基板支持部に支持された基板を加熱する加熱部とを
備えており、その基板支持部に基板が支持されたとき
に、その基板の裏面側に実質的に閉止された閉空間が形
成される半導体製造装置における熱処理方法であって、
基板支持部に支持された状態の基板を加熱部により加熱
して第1の所定温度に昇温させる基板加熱工程と、基板
加熱工程を実施した後の基板を冷却して第2の所定温度
に降温させる基板冷却工程と、基板加熱工程及び基板冷
却工程を実施している期間のうち少なくとも一部の期間
において、基板における半導体装置が形成される面の裏
面側に、分子中に酸素原子を含む第1のガスと、希釈ガ
スとしての第2のガスとを含有する改質用ガスを供給し
て該裏面側に存在する物質を酸化する改質用ガス供給工
程とを備える方法であってもよい。
装置が形成される基板が収容されるチャンバと、このチ
ャンバ内に設置されこの基板を支持する基板支持部と、
その基板支持部に支持された基板を加熱する加熱部とを
備えており、その基板支持部に基板が支持されたとき
に、その基板の裏面側に実質的に閉止された閉空間が形
成される半導体製造装置における熱処理方法であって、
基板支持部に支持された状態の基板を加熱部により加熱
して第1の所定温度に昇温させる基板加熱工程と、基板
加熱工程を実施した後の基板を冷却して第2の所定温度
に降温させる基板冷却工程と、基板加熱工程及び基板冷
却工程を実施している期間のうち少なくとも一部の期間
において、基板における半導体装置が形成される面の裏
面側に、分子中に酸素原子を含む第1のガスと、希釈ガ
スとしての第2のガスとを含有する改質用ガスを供給し
て該裏面側に存在する物質を酸化する改質用ガス供給工
程とを備える方法であってもよい。
【0022】なお、上記の半導体製造装置において、基
板支持部に基板が支持されている時には、閉空間内が加
圧されたとしても、基板の自重等によって当該空間内は
実質的に閉止(封止)状態に維持される。よって、閉空
間内から第1のガスを含む改質用ガスが漏出することは
殆ど無く、たとえ漏出しても極僅少量となるように構成
され得る。このように、閉空間に改質用ガスを供給する
ことにより、基板の裏面側の酸化改質を確実に行うこと
ができ、基板の裏面から生じる拡散物質が低減される。
板支持部に基板が支持されている時には、閉空間内が加
圧されたとしても、基板の自重等によって当該空間内は
実質的に閉止(封止)状態に維持される。よって、閉空
間内から第1のガスを含む改質用ガスが漏出することは
殆ど無く、たとえ漏出しても極僅少量となるように構成
され得る。このように、閉空間に改質用ガスを供給する
ことにより、基板の裏面側の酸化改質を確実に行うこと
ができ、基板の裏面から生じる拡散物質が低減される。
【0023】より具体的には、改質用ガス供給工程にお
いては、閉空間内への改質用ガスの供給流量を、閉空間
内からの改質用ガスの排出流量よりも少なくする、すな
わち、閉空間内に供給流量と排出流量とが異なるいわゆ
るバイアスフローを形成すると好適である。
いては、閉空間内への改質用ガスの供給流量を、閉空間
内からの改質用ガスの排出流量よりも少なくする、すな
わち、閉空間内に供給流量と排出流量とが異なるいわゆ
るバイアスフローを形成すると好適である。
【0024】こうすれば、基板の裏面側である閉空間
が、その外部に比して負圧となるため、チャンバ内の閉
空間の外部つまり基板の表(おもて)面側に通常供給さ
れるプロセスガスの一部が、基板と基板支持部との間に
形成され得る僅かな間隙を通って閉空間内に引き込まれ
る易くなる。よって、閉空間内に供給された改質用ガス
が基板の表面側に流入してしまうことが防止される。な
お、かかるプロセスガスとしては、特に制限されないも
のの、スパイクアニールにおいて高い熱伝導性が要求さ
れることから、第2のガスと同様にHeガスを用いるこ
とが望ましい。
が、その外部に比して負圧となるため、チャンバ内の閉
空間の外部つまり基板の表(おもて)面側に通常供給さ
れるプロセスガスの一部が、基板と基板支持部との間に
形成され得る僅かな間隙を通って閉空間内に引き込まれ
る易くなる。よって、閉空間内に供給された改質用ガス
が基板の表面側に流入してしまうことが防止される。な
お、かかるプロセスガスとしては、特に制限されないも
のの、スパイクアニールにおいて高い熱伝導性が要求さ
れることから、第2のガスと同様にHeガスを用いるこ
とが望ましい。
【0025】さらに、改質用ガス供給工程においては、
改質用ガスの排出流量を検出し、その排出流量の検出値
に基づいて、改質用ガスの供給流量と排出流量との差が
所定範囲内の値となるように、供給流量及び排出流量を
調整すると好ましい。
改質用ガスの排出流量を検出し、その排出流量の検出値
に基づいて、改質用ガスの供給流量と排出流量との差が
所定範囲内の値となるように、供給流量及び排出流量を
調整すると好ましい。
【0026】閉空間から排出される改質用ガスの流量
は、閉空間の外部である基板の表面側から流入し得るプ
ロセスガスの影響を受け、また、閉空間の容積や排出出
力によって変化するのに対し、閉空間への改質用ガスの
供給流量は、供給系のハード設定等により把握し易い。
よって、排出流量の実際の検出値に基づいて、供給流量
及び排出流量を調整することにより、最適なバイアスフ
ローを形成させ易くなる。
は、閉空間の外部である基板の表面側から流入し得るプ
ロセスガスの影響を受け、また、閉空間の容積や排出出
力によって変化するのに対し、閉空間への改質用ガスの
供給流量は、供給系のハード設定等により把握し易い。
よって、排出流量の実際の検出値に基づいて、供給流量
及び排出流量を調整することにより、最適なバイアスフ
ローを形成させ易くなる。
【0027】さらに、改質用ガス供給工程においては、
閉空間内から排出される改質用ガス中の第1のガスの濃
度を検出し、その第1のガスの濃度の検出値が所定範囲
内の値でないときに、基板加熱工程又は改質用ガス供給
工程を中止するとより好ましい。
閉空間内から排出される改質用ガス中の第1のガスの濃
度を検出し、その第1のガスの濃度の検出値が所定範囲
内の値でないときに、基板加熱工程又は改質用ガス供給
工程を中止するとより好ましい。
【0028】改質用ガスが基板の表面側に流入した場合
には、閉空間から排出される改質用ガス中の第1のガス
の濃度は、閉空間に供給した改質用ガス中の第1のガス
の濃度から基板裏面の酸化反応で消費された分を差し引
いた値よりも小さくなり得る。よって、閉空間から排出
される改質用ガス中の第1のガスの濃度を検出すれば、
改質用ガスが基板の表面側に過度に流入しているか否か
を把握できる。そして、その検出値に基づいて、基板の
加熱又は改質用ガスの供給を停止してプロセスを中止す
れば、基板の表面に対する悪影響が生じること、及び、
基板の裏面に形成される酸化膜から成る改質層の厚みが
不十分となることが防止される。
には、閉空間から排出される改質用ガス中の第1のガス
の濃度は、閉空間に供給した改質用ガス中の第1のガス
の濃度から基板裏面の酸化反応で消費された分を差し引
いた値よりも小さくなり得る。よって、閉空間から排出
される改質用ガス中の第1のガスの濃度を検出すれば、
改質用ガスが基板の表面側に過度に流入しているか否か
を把握できる。そして、その検出値に基づいて、基板の
加熱又は改質用ガスの供給を停止してプロセスを中止す
れば、基板の表面に対する悪影響が生じること、及び、
基板の裏面に形成される酸化膜から成る改質層の厚みが
不十分となることが防止される。
【0029】或いは、改質用ガス供給工程においては、
チャンバ内における閉空間の外部から排出されるガス中
の第1のガスの濃度を検出し、その第1のガスの濃度の
検出値が所定範囲内の値でないときに、前記基板加熱工
程又は改質用ガス供給工程を中止しても好適である。こ
のようにしても、基板の表面に対する悪影響が生じるこ
と、及び、基板の裏面側に形成される酸化膜から成る改
質層の厚みが不十分となることが防止される。
チャンバ内における閉空間の外部から排出されるガス中
の第1のガスの濃度を検出し、その第1のガスの濃度の
検出値が所定範囲内の値でないときに、前記基板加熱工
程又は改質用ガス供給工程を中止しても好適である。こ
のようにしても、基板の表面に対する悪影響が生じるこ
と、及び、基板の裏面側に形成される酸化膜から成る改
質層の厚みが不十分となることが防止される。
【0030】また、本発明による熱処理装置は、本発明
の熱処理方法を有効に実施するためのものであり、半導
体装置の製造において基板がスパイクアニールされるも
のであって、半導体装置が形成される基板が収容される
チャンバと、チャンバ内に設置され基板を支持する基板
支持部と、基板支持部に支持された基板を加熱する加熱
部と、チャンバに接続されており、基板支持部に基板が
支持されたときに、その基板における半導体装置が形成
される面の裏面側に形成される実質的に封止された閉空
間に、分子中に酸素原子を含む第1のガスと、希釈ガス
としての第2のガスとを含有する改質用ガスを供給する
改質用ガス供給部とを備えるものである。
の熱処理方法を有効に実施するためのものであり、半導
体装置の製造において基板がスパイクアニールされるも
のであって、半導体装置が形成される基板が収容される
チャンバと、チャンバ内に設置され基板を支持する基板
支持部と、基板支持部に支持された基板を加熱する加熱
部と、チャンバに接続されており、基板支持部に基板が
支持されたときに、その基板における半導体装置が形成
される面の裏面側に形成される実質的に封止された閉空
間に、分子中に酸素原子を含む第1のガスと、希釈ガス
としての第2のガスとを含有する改質用ガスを供給する
改質用ガス供給部とを備えるものである。
【0031】さらに、チャンバに接続されており、閉空
間内へ供給される改質用ガスの供給流量を調整する供給
量調整部と、チャンバに接続されており、閉空間から排
出される改質用ガスの排出流量を調整する排出量調整部
とを更に備えると好ましい。
間内へ供給される改質用ガスの供給流量を調整する供給
量調整部と、チャンバに接続されており、閉空間から排
出される改質用ガスの排出流量を調整する排出量調整部
とを更に備えると好ましい。
【0032】またさらに、閉空間内から排出される改質
用ガスの排出流量を検出する流量検出部と、流量検出部
で取得された改質用ガスの排出流量の検出値に基づい
て、閉空間内への改質用ガスの供給流量と閉空間内から
の改質用ガスの排出流量との差が所定範囲内の値となる
ように、供給量調整部と排出量調整部とを制御する流量
制御部とを更に備えるとより好ましい。
用ガスの排出流量を検出する流量検出部と、流量検出部
で取得された改質用ガスの排出流量の検出値に基づい
て、閉空間内への改質用ガスの供給流量と閉空間内から
の改質用ガスの排出流量との差が所定範囲内の値となる
ように、供給量調整部と排出量調整部とを制御する流量
制御部とを更に備えるとより好ましい。
【0033】さらにまた、閉空間内から排出される改質
用ガス中の第1のガスの濃度、又は、チャンバにおける
閉空間の外部から排出されるガス中の第1のガスの濃度
を検出する濃度検出部を更に備えると一層好適である。
用ガス中の第1のガスの濃度、又は、チャンバにおける
閉空間の外部から排出されるガス中の第1のガスの濃度
を検出する濃度検出部を更に備えると一層好適である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施形態について説明する。なお、同一の要素には同一
の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左
右等の位置関係については、特に規定しない限り、図面
の上下左右等の位置関係に基づくものとする。
実施形態について説明する。なお、同一の要素には同一
の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左
右等の位置関係については、特に規定しない限り、図面
の上下左右等の位置関係に基づくものとする。
【0035】図1は、本発明による熱処理装置の好適な
一実施形態を示す斜視図(一部断面図)である。また、
図2は、その熱処理装置の部分拡大断面図である。熱処
理装置1は、SiウェハW(基板)を温度制御しながら
スパイクアニール処理を行うための枚葉式急速加熱熱処
理装置であり、ベース部2a、側壁部2b、蓋部2cと
で構成されたチャンバ2を備えるものである。
一実施形態を示す斜視図(一部断面図)である。また、
図2は、その熱処理装置の部分拡大断面図である。熱処
理装置1は、SiウェハW(基板)を温度制御しながら
スパイクアニール処理を行うための枚葉式急速加熱熱処
理装置であり、ベース部2a、側壁部2b、蓋部2cと
で構成されたチャンバ2を備えるものである。
【0036】このチャンバ2内には、SiウェハWを支
持するサセプタ等の基板支持部3が設置されている。こ
の基板支持部3は、ベース部2aにベアリング4を介し
て回転自在に取り付けられた円筒フレーム5と、この円
筒フレーム5の上端に設けられたリングフレーム6とか
ら成っている。また、リングフレーム6の内側縁部に
は、SiウェハWのエッジ部が支持される支持用段部6
aが形成されている。
持するサセプタ等の基板支持部3が設置されている。こ
の基板支持部3は、ベース部2aにベアリング4を介し
て回転自在に取り付けられた円筒フレーム5と、この円
筒フレーム5の上端に設けられたリングフレーム6とか
ら成っている。また、リングフレーム6の内側縁部に
は、SiウェハWのエッジ部が支持される支持用段部6
aが形成されている。
【0037】ここで、SiウェハWが基板支持部3に支
持された状態(図2参照)では、SiウェハWの裏面側
に、ベース部2aと基板支持部3とSiウェハWとで画
成された(囲まれた)閉空間Saが形成される。なお、
リングフレーム6の支持用段部6aにSiウェハWのエ
ッジ部が載置されたときには、装置の構造上、Siウェ
ハWとリングフレーム6との間に若干の間隙が生じるこ
とがある。
持された状態(図2参照)では、SiウェハWの裏面側
に、ベース部2aと基板支持部3とSiウェハWとで画
成された(囲まれた)閉空間Saが形成される。なお、
リングフレーム6の支持用段部6aにSiウェハWのエ
ッジ部が載置されたときには、装置の構造上、Siウェ
ハWとリングフレーム6との間に若干の間隙が生じるこ
とがある。
【0038】また、ベース部2aの下部には、搬送ロボ
ット(図示せず)によりチャンバ2内に搬送されたSi
ウェハWを基板支持部3に支持させるためのリフト機構
7が設けられている。このリフト機構7は、ベース部2
aを貫通してSiウェハWを持ち上げる複数本(例えば
3本)の支持ピン8を有している。
ット(図示せず)によりチャンバ2内に搬送されたSi
ウェハWを基板支持部3に支持させるためのリフト機構
7が設けられている。このリフト機構7は、ベース部2
aを貫通してSiウェハWを持ち上げる複数本(例えば
3本)の支持ピン8を有している。
【0039】さらに、チャンバ2の蓋部2cの上方に
は、基板支持部3に支持されたSiウェハWを加熱する
複数の加熱ランプ9(加熱部)から成るランプ群9G
(加熱部)が配置されている。蓋部2cには円形のラン
プ用窓部Lwが設けられており、加熱ランプ9の輻射熱
が、そのランプ用窓部Lwを介してSiウェハWに伝え
られる。また、ベース部2aには、SiウェハWの温度
を光学的に検出する放射温度計等の温度センサ10が設
けられている。
は、基板支持部3に支持されたSiウェハWを加熱する
複数の加熱ランプ9(加熱部)から成るランプ群9G
(加熱部)が配置されている。蓋部2cには円形のラン
プ用窓部Lwが設けられており、加熱ランプ9の輻射熱
が、そのランプ用窓部Lwを介してSiウェハWに伝え
られる。また、ベース部2aには、SiウェハWの温度
を光学的に検出する放射温度計等の温度センサ10が設
けられている。
【0040】この温度センサ10は、ベース部2aにお
ける基板支持部3に囲まれた円形プレート11におい
て、その中心と周縁の一部を含み且つ所定の角度(例え
ば90度)を有する略扇形のセンサ設置領域内に複数組
み込まれている。なお、上述した閉空間Saは光学的に
は完全な閉空間とされており、光学式の温度センサ10
による閉空間Saを利用してのSiウェハWの温度検出
が支障なく行える。
ける基板支持部3に囲まれた円形プレート11におい
て、その中心と周縁の一部を含み且つ所定の角度(例え
ば90度)を有する略扇形のセンサ設置領域内に複数組
み込まれている。なお、上述した閉空間Saは光学的に
は完全な閉空間とされており、光学式の温度センサ10
による閉空間Saを利用してのSiウェハWの温度検出
が支障なく行える。
【0041】また、チャンバ2の側壁部2bには、ガス
供給口12とガス排出口13とが対向して設けられてい
る。ガス供給口12には、チャンバ2内における閉空間
Saの外部、すなわちSiウェハWの表面側の空間Sb
にプロセスガスとしてのHeガスを供給するためのガス
供給系14(後述する図3参照)が接続されている。一
方、ガス排出口13には、空間Sb内のガスをチャンバ
2の外部に排出するためのガス排出系15(後述する図
3参照)が接続されている。
供給口12とガス排出口13とが対向して設けられてい
る。ガス供給口12には、チャンバ2内における閉空間
Saの外部、すなわちSiウェハWの表面側の空間Sb
にプロセスガスとしてのHeガスを供給するためのガス
供給系14(後述する図3参照)が接続されている。一
方、ガス排出口13には、空間Sb内のガスをチャンバ
2の外部に排出するためのガス排出系15(後述する図
3参照)が接続されている。
【0042】さらに、ベース部2aの円形プレート11
には、ガス供給口16及びガス排出口17が設けられて
いる。ガス供給口16には、閉空間Sa内にO2ガス
(第1のガス)及びその希釈ガスとしてのHeガス(第
2のガス)とから成る改質用ガスGoを供給するための
ガス供給系18(改質用ガス供給部と供給量調整部とを
兼ねる)が接続され、ガス排出口17には、閉空間Sa
内のガスをチャンバ2の外部に排出するためのガス排出
系19(排出量調整部)が接続されている。
には、ガス供給口16及びガス排出口17が設けられて
いる。ガス供給口16には、閉空間Sa内にO2ガス
(第1のガス)及びその希釈ガスとしてのHeガス(第
2のガス)とから成る改質用ガスGoを供給するための
ガス供給系18(改質用ガス供給部と供給量調整部とを
兼ねる)が接続され、ガス排出口17には、閉空間Sa
内のガスをチャンバ2の外部に排出するためのガス排出
系19(排出量調整部)が接続されている。
【0043】またさらに、円形プレート11の周縁にお
けるセンサ設置領域を含む部位には、断面L字型の突起
片20が設けられ、この突起片20の内側にガス供給口
16が形成されている。また、円形プレート11におい
てその中心からガス供給口16の反対側に僅かにずれた
位置にガス排出口17が形成され、ガス供給口16とガ
ス排出口17との間にセンサ設置領域が設けられた構成
となっている。これにより、ガス供給口16から導入さ
れた改質用ガスGoは、円形プレート11におけるセン
サ設置領域全範囲の上方を通ってガス排出口17から排
出される。
けるセンサ設置領域を含む部位には、断面L字型の突起
片20が設けられ、この突起片20の内側にガス供給口
16が形成されている。また、円形プレート11におい
てその中心からガス供給口16の反対側に僅かにずれた
位置にガス排出口17が形成され、ガス供給口16とガ
ス排出口17との間にセンサ設置領域が設けられた構成
となっている。これにより、ガス供給口16から導入さ
れた改質用ガスGoは、円形プレート11におけるセン
サ設置領域全範囲の上方を通ってガス排出口17から排
出される。
【0044】図3は、図1に示す熱処理装置1における
ガス供給系等の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、ガス供給系14は、Heガス供給源21と、チャ
ンバ2のガス供給口12とHeガス供給源21との間に
設けられ、Heガス供給源21から空間Sb内に供給さ
れるHeガスGpの流れをオン・オフするバルブ22
と、空間Sb内に供給されるHeガスGpの流量を調整
するマスフローコントローラ(以下、「MFC」とい
う)23とを有している。他方、ガス排出系15は、チ
ャンバ2のガス排出口13に接続されたプレッシャコン
トロールバルブ(以下、「PCV」という)24を有し
ており、このPCV24の二次側には排気ポンプPが接
続されている。
ガス供給系等の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、ガス供給系14は、Heガス供給源21と、チャ
ンバ2のガス供給口12とHeガス供給源21との間に
設けられ、Heガス供給源21から空間Sb内に供給さ
れるHeガスGpの流れをオン・オフするバルブ22
と、空間Sb内に供給されるHeガスGpの流量を調整
するマスフローコントローラ(以下、「MFC」とい
う)23とを有している。他方、ガス排出系15は、チ
ャンバ2のガス排出口13に接続されたプレッシャコン
トロールバルブ(以下、「PCV」という)24を有し
ており、このPCV24の二次側には排気ポンプPが接
続されている。
【0045】また、ガス供給系18は、O2ガス供給源
25及びその希釈ガスであるHeガス供給源26と、チ
ャンバ2のガス供給口16とこれらのガス供給源25,
26との間に設けられ、これらのガス供給源25,26
から閉空間Sa内に供給される改質用ガスGoの流れを
オン・オフするバルブ27と、閉空間Sa内に供給され
るO2ガス及びHeガスの流量をそれぞれ調整するMF
C28,29とを有している。
25及びその希釈ガスであるHeガス供給源26と、チ
ャンバ2のガス供給口16とこれらのガス供給源25,
26との間に設けられ、これらのガス供給源25,26
から閉空間Sa内に供給される改質用ガスGoの流れを
オン・オフするバルブ27と、閉空間Sa内に供給され
るO2ガス及びHeガスの流量をそれぞれ調整するMF
C28,29とを有している。
【0046】一方、ガス排出系19は、チャンバ2のガ
ス排出口17に接続され、閉空間Sa内からチャンバ2
の外部に排出される改質用ガスの流量を調整するニード
ルバルブ等のバルブ30と、このバルブ30の二次側に
接続され、閉空間Sa内から排出される改質用ガスGo
の流れをオン・オフする主バルブ31と、この主バルブ
31の二次側に並列に接続された補助バルブ32,33
と、補助バルブ33の二次側に粒子捕集用のフィルタ3
4を介して接続され、閉空間Sa内から排出される改質
用ガスGoの流量を検出するマスフローメータ(以下、
「MFM」という)35(流量検出部)とを有してい
る。補助バルブ32の二次側及びMFM35の下流側は
スクラバScへと接続されており、閉空間Sa内から排
出された改質用ガスGoがスクラバScに送られる。
ス排出口17に接続され、閉空間Sa内からチャンバ2
の外部に排出される改質用ガスの流量を調整するニード
ルバルブ等のバルブ30と、このバルブ30の二次側に
接続され、閉空間Sa内から排出される改質用ガスGo
の流れをオン・オフする主バルブ31と、この主バルブ
31の二次側に並列に接続された補助バルブ32,33
と、補助バルブ33の二次側に粒子捕集用のフィルタ3
4を介して接続され、閉空間Sa内から排出される改質
用ガスGoの流量を検出するマスフローメータ(以下、
「MFM」という)35(流量検出部)とを有してい
る。補助バルブ32の二次側及びMFM35の下流側は
スクラバScへと接続されており、閉空間Sa内から排
出された改質用ガスGoがスクラバScに送られる。
【0047】さらに、補助バルブ32及びMFM35と
スクラバScとの間のガス排出経路には、閉空間Sa内
から排出される改質用ガスGo中のO2ガス濃度を検出
する濃度センサ36(濃度検出部)が設けられている。
また、チャンバ2のガス排出口13とPCV24との間
のガス排出経路には、空間Sb内から排出されるガス中
のO2濃度を検出する濃度センサ37(濃度検出部)が
設けられている。
スクラバScとの間のガス排出経路には、閉空間Sa内
から排出される改質用ガスGo中のO2ガス濃度を検出
する濃度センサ36(濃度検出部)が設けられている。
また、チャンバ2のガス排出口13とPCV24との間
のガス排出経路には、空間Sb内から排出されるガス中
のO2濃度を検出する濃度センサ37(濃度検出部)が
設けられている。
【0048】上記のMFM35、濃度センサ36,37
の検出値は、電気信号として制御装置38(流量制御
部)に送られる。この制御装置38には、補助バルブ3
2,33の開閉を切り換えるためのオンオフの入力スイ
ッチ39と、現在のプロセス状況を表示する画面表示部
40とが接続されている。制御装置38には、MFM3
5、濃度センサ36,37の各検出信号及び入力スイッ
チ39の指示信号が入力され、これらの信号に基づいて
所定の処理を行い、その処理結果を電気信号としてMF
C23,28,29、補助バルブ32,33及び画面表
示部40に出力する。
の検出値は、電気信号として制御装置38(流量制御
部)に送られる。この制御装置38には、補助バルブ3
2,33の開閉を切り換えるためのオンオフの入力スイ
ッチ39と、現在のプロセス状況を表示する画面表示部
40とが接続されている。制御装置38には、MFM3
5、濃度センサ36,37の各検出信号及び入力スイッ
チ39の指示信号が入力され、これらの信号に基づいて
所定の処理を行い、その処理結果を電気信号としてMF
C23,28,29、補助バルブ32,33及び画面表
示部40に出力する。
【0049】なお、MFC23は、何らかの指示があっ
たとき以外は、常にオン状態となるように制御装置38
により制御される。また、図3には示していないが、制
御装置38は、複数の温度センサ10の検出値に基づい
て複数の加熱ランプ9を制御し、SiウェハWの温度制
御を行う機能も有している。
たとき以外は、常にオン状態となるように制御装置38
により制御される。また、図3には示していないが、制
御装置38は、複数の温度センサ10の検出値に基づい
て複数の加熱ランプ9を制御し、SiウェハWの温度制
御を行う機能も有している。
【0050】図4は、図3に示す制御装置38における
処理の流れを示すブロック図である。同図において、制
御装置38は、補助バルブ切換設定部38aと、改質用
ガス供給流量設定部38bと、プロセス続行・中止判断
部38cとを有している。補助バルブ切換設定部38a
は、入力スイッチ39からの指示信号が入力され、指示
信号がオフのときは、補助バルブ32を開状態及び補助
バルブ33を閉状態にするような設定信号をそれぞれ補
助バルブ32,33に出力する。また、同指示信号がオ
ンのときは、補助バルブ32を閉状態及び補助バルブ3
3を開状態にするような設定信号をそれぞれ補助バルブ
32,33に出力する。このように入力スイッチ39を
オン・オフにするのみで補助バルブ32,33の開閉が
自動的に切り換えられる。
処理の流れを示すブロック図である。同図において、制
御装置38は、補助バルブ切換設定部38aと、改質用
ガス供給流量設定部38bと、プロセス続行・中止判断
部38cとを有している。補助バルブ切換設定部38a
は、入力スイッチ39からの指示信号が入力され、指示
信号がオフのときは、補助バルブ32を開状態及び補助
バルブ33を閉状態にするような設定信号をそれぞれ補
助バルブ32,33に出力する。また、同指示信号がオ
ンのときは、補助バルブ32を閉状態及び補助バルブ3
3を開状態にするような設定信号をそれぞれ補助バルブ
32,33に出力する。このように入力スイッチ39を
オン・オフにするのみで補助バルブ32,33の開閉が
自動的に切り換えられる。
【0051】一方、改質用ガス供給流量設定部38b
は、MFM35の検出値に基づいてMFC28,29を
制御し、閉空間Sa内に供給されるO2ガス及びHeガ
スの流量を制御する。改質用ガス供給流量設定部38b
は、閉空間Sa内に供給される改質用ガスGoの流量と
閉空間Sa内から排出される改質用ガスGoの流量との
差分を所定値にするための設定信号を生成し、その設定
信号に応じた流量信号をそれぞれMFC28,29に出
力する。
は、MFM35の検出値に基づいてMFC28,29を
制御し、閉空間Sa内に供給されるO2ガス及びHeガ
スの流量を制御する。改質用ガス供給流量設定部38b
は、閉空間Sa内に供給される改質用ガスGoの流量と
閉空間Sa内から排出される改質用ガスGoの流量との
差分を所定値にするための設定信号を生成し、その設定
信号に応じた流量信号をそれぞれMFC28,29に出
力する。
【0052】他方、プロセス続行・中止判断部38c
は、濃度センサ36,37の各検出値が入力され、閉空
間Sa内から排出される改質用ガスGo中のO2濃度及
び空間Sb内から排出されるガス中のO2濃度がそれぞ
れ予め決められた範囲内の値にあるかどうかを判断す
る。そして、閉空間Sa内から排出される改質用ガスG
o又は空間Sb内から排出されるガス中のO2濃度がそ
れぞれの所定範囲を超えた時点で、SiウェハWの加熱
処理を中止すべく、プロセス中止信号をMFC28,2
9に出力し、閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給を
停止する。或いは、プロセス中止信号を各加熱ランプ9
に送出し、全加熱ランプ9の出力をオフにするか、所定
の熱出力まで低下させる。
は、濃度センサ36,37の各検出値が入力され、閉空
間Sa内から排出される改質用ガスGo中のO2濃度及
び空間Sb内から排出されるガス中のO2濃度がそれぞ
れ予め決められた範囲内の値にあるかどうかを判断す
る。そして、閉空間Sa内から排出される改質用ガスG
o又は空間Sb内から排出されるガス中のO2濃度がそ
れぞれの所定範囲を超えた時点で、SiウェハWの加熱
処理を中止すべく、プロセス中止信号をMFC28,2
9に出力し、閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給を
停止する。或いは、プロセス中止信号を各加熱ランプ9
に送出し、全加熱ランプ9の出力をオフにするか、所定
の熱出力まで低下させる。
【0053】このように構成された熱処理装置1を用い
てSiウェハWを1枚ずつスパイクアニールする手順の
一例(本発明による熱処理方法の一実施形態)について
以下に説明する。図5(A)〜(C)は、それぞれ
(A)Siウェハの温度プロファイル(ランププロファ
イル)、(B)閉空間SaへのO2ガスの供給シーケン
ス、及び、(C)閉空間SaへのHeガスの供給シーケ
ンスを示すタイムチャートである。
てSiウェハWを1枚ずつスパイクアニールする手順の
一例(本発明による熱処理方法の一実施形態)について
以下に説明する。図5(A)〜(C)は、それぞれ
(A)Siウェハの温度プロファイル(ランププロファ
イル)、(B)閉空間SaへのO2ガスの供給シーケン
ス、及び、(C)閉空間SaへのHeガスの供給シーケ
ンスを示すタイムチャートである。
【0054】まず、時刻t0において、内部がHeガス
等の不活性ガス等で置換された又は未置換のチャンバ2
内に、図示しない搬送用ロボットを用いて処理すべきS
iウェハWを搬送した後、時刻t1において、リフト機
構7により支持ピン8を上昇させてSiウェハWを一旦
持ち上げた後、支持ピン8を下降させ、SiウェハWを
基板支持部3のリングフレーム6上に載置する。これに
より、チャンバ2内に閉空間Sa及び空間Sbが画成さ
れる。
等の不活性ガス等で置換された又は未置換のチャンバ2
内に、図示しない搬送用ロボットを用いて処理すべきS
iウェハWを搬送した後、時刻t1において、リフト機
構7により支持ピン8を上昇させてSiウェハWを一旦
持ち上げた後、支持ピン8を下降させ、SiウェハWを
基板支持部3のリングフレーム6上に載置する。これに
より、チャンバ2内に閉空間Sa及び空間Sbが画成さ
れる。
【0055】次に、バルブ22,31を開状態にすると
共に、入力スイッチ39をオンにして、補助バルブ33
を開状態にし、補助バルブ32を閉状態にすると共に、
MFC29を稼動させる。これにより、チャンバ2内に
おける空間Sb内にプロセスガスとしてのHeガスGp
を供給し、チャンバ2内にプロセス雰囲気を形成させ
る。また、閉空間Sa内のガスを所定の流量で排出す
る。因みに、閉空間Saは、上述の如く、SiウェハW
の自重等により実質的に閉状態に維持されているため、
このとき閉空間Saから空間SbへのHeガスの漏出は
殆ど無い。
共に、入力スイッチ39をオンにして、補助バルブ33
を開状態にし、補助バルブ32を閉状態にすると共に、
MFC29を稼動させる。これにより、チャンバ2内に
おける空間Sb内にプロセスガスとしてのHeガスGp
を供給し、チャンバ2内にプロセス雰囲気を形成させ
る。また、閉空間Sa内のガスを所定の流量で排出す
る。因みに、閉空間Saは、上述の如く、SiウェハW
の自重等により実質的に閉状態に維持されているため、
このとき閉空間Saから空間SbへのHeガスの漏出は
殆ど無い。
【0056】それから、MFM35の検出値を監視しな
がら、閉空間Sa内が空間Sbに比して負圧となるよう
にする。これにより、空間Sb内のHeガスが、基板支
持部3とSiウェハWとの間の僅かな間隙を通って閉空
間Sa内に流れ込み、閉空間Saは強制的な流体の閉空
間とされる。空間Sb内が所定の圧力値、例えば900
Torrとなった後、入力スイッチ39をオフにして補
助バルブ32を開状態、補助バルブ33を閉状態とす
る。
がら、閉空間Sa内が空間Sbに比して負圧となるよう
にする。これにより、空間Sb内のHeガスが、基板支
持部3とSiウェハWとの間の僅かな間隙を通って閉空
間Sa内に流れ込み、閉空間Saは強制的な流体の閉空
間とされる。空間Sb内が所定の圧力値、例えば900
Torrとなった後、入力スイッチ39をオフにして補
助バルブ32を開状態、補助バルブ33を閉状態とす
る。
【0057】その後、時刻t2において、図示しない駆
動手段により基板支持部3を回転駆動させてSiウェハ
Wを回転させると共に、制御装置38から各加熱ランプ
9へ点灯信号を送出し、複数の加熱ランプ9を点灯させ
る。これにより、SiウェハWの温度を室温(25℃)
から、例えば、100〜150℃/秒程度の温度勾配で
急峻に昇温する(基板加熱工程)。この間、複数の温度
センサ10により、SiウェハWの裏面温度の測定を非
接触で経時的に実施し、制御装置38により、Siウェ
ハW内の面内温度が均一となるように、各加熱ランプ9
の熱出力調整又は点灯・消灯の制御を行う。
動手段により基板支持部3を回転駆動させてSiウェハ
Wを回転させると共に、制御装置38から各加熱ランプ
9へ点灯信号を送出し、複数の加熱ランプ9を点灯させ
る。これにより、SiウェハWの温度を室温(25℃)
から、例えば、100〜150℃/秒程度の温度勾配で
急峻に昇温する(基板加熱工程)。この間、複数の温度
センサ10により、SiウェハWの裏面温度の測定を非
接触で経時的に実施し、制御装置38により、Siウェ
ハW内の面内温度が均一となるように、各加熱ランプ9
の熱出力調整又は点灯・消灯の制御を行う。
【0058】このような加熱を数秒〜10数秒程度行な
い、SiウェハWが所定温度(図5(A)においては、
1000℃(第1の所定温度)の場合を例示した)とな
った時点、つまり時刻t3において、ランプ群9Gを消
灯、或いは予熱的な熱出力となるように調整する。ま
た、時刻t3において、入力スイッチ39をオンにし
て、補助バルブ32を閉じ、補助バルブ33を開状態に
すると共に、バルブ27を開状態とし、更にMFC29
を稼動する。このとき、バルブ22,31は引き続き開
状態としておく。これにより、チャンバ2内における空
間Sbと共に閉空間Sa内にもHeガスを供給し、Si
ウェハWが表面側及び裏面側から冷却される(基板冷却
工程)。
い、SiウェハWが所定温度(図5(A)においては、
1000℃(第1の所定温度)の場合を例示した)とな
った時点、つまり時刻t3において、ランプ群9Gを消
灯、或いは予熱的な熱出力となるように調整する。ま
た、時刻t3において、入力スイッチ39をオンにし
て、補助バルブ32を閉じ、補助バルブ33を開状態に
すると共に、バルブ27を開状態とし、更にMFC29
を稼動する。このとき、バルブ22,31は引き続き開
状態としておく。これにより、チャンバ2内における空
間Sbと共に閉空間Sa内にもHeガスを供給し、Si
ウェハWが表面側及び裏面側から冷却される(基板冷却
工程)。
【0059】この基板冷却工程は、SiウェハWの温度
が所定の搬出温度(図5(A)においては、750℃
(第2の所定温度)の場合を例示した)となるまで継続
する。この場合の、降温速度としては、好ましくは50
〜90℃/秒程度の温度勾配で降温すると好適である。
また、時刻t3以後は、必要に応じて、SiウェハWの
回転を停止させてもよい。
が所定の搬出温度(図5(A)においては、750℃
(第2の所定温度)の場合を例示した)となるまで継続
する。この場合の、降温速度としては、好ましくは50
〜90℃/秒程度の温度勾配で降温すると好適である。
また、時刻t3以後は、必要に応じて、SiウェハWの
回転を停止させてもよい。
【0060】また、ガス供給源26からのHeガスの供
給と同時に、MFM35の流量検出値に基づいて、閉空
間Sa内に供給されるHeガスの流量が閉空間Saから
排出されるHeガスの流量よりも少なくなるように、す
なわちバイアスフローが形成されるように、バルブ30
により閉空間SaからのHeガスの排出流量を調節す
る。これにより、空間Sb内のHeガスが、基板支持部
3とSiウェハWとの間の僅かな間隙を通って閉空間S
a内に流れ込み、強制的な流体の閉空間としての閉空間
Saが速やかに形成される。
給と同時に、MFM35の流量検出値に基づいて、閉空
間Sa内に供給されるHeガスの流量が閉空間Saから
排出されるHeガスの流量よりも少なくなるように、す
なわちバイアスフローが形成されるように、バルブ30
により閉空間SaからのHeガスの排出流量を調節す
る。これにより、空間Sb内のHeガスが、基板支持部
3とSiウェハWとの間の僅かな間隙を通って閉空間S
a内に流れ込み、強制的な流体の閉空間としての閉空間
Saが速やかに形成される。
【0061】次いで、このようなバイアスフローが形成
された時刻t4(時刻t3の直後)において、MFC2
8を稼動する。これにより、バルブ27の前段でHeガ
スにO2ガスが添加・混合されて改質用ガスGoとな
る。この改質用ガスGoを、ガス供給口16を通して閉
空間Sa内に供給する(改質用ガス供給工程)。この
際、制御装置38から所定の流量設定信号をMFC2
8,29に送出して開度等を調節し、改質用ガスGo中
のO2ガスの濃度が、好ましくは500ppm以上、よ
り好ましくは500〜1000ppm、特に好ましくは
650〜800ppmとなるように、O2ガスとHeガ
スとを混合する。
された時刻t4(時刻t3の直後)において、MFC2
8を稼動する。これにより、バルブ27の前段でHeガ
スにO2ガスが添加・混合されて改質用ガスGoとな
る。この改質用ガスGoを、ガス供給口16を通して閉
空間Sa内に供給する(改質用ガス供給工程)。この
際、制御装置38から所定の流量設定信号をMFC2
8,29に送出して開度等を調節し、改質用ガスGo中
のO2ガスの濃度が、好ましくは500ppm以上、よ
り好ましくは500〜1000ppm、特に好ましくは
650〜800ppmとなるように、O2ガスとHeガ
スとを混合する。
【0062】この際、Heガスに添加混合するO2ガス
量が数千ppm程度であれば、閉空間Sa内のバイアス
フローは十分に維持される。また、必要に応じてバルブ
30の微調整を行って閉空間Saからの改質用ガスGo
の排出流量を再調整することにより所望のバイアスフロ
ーを再形成させることも可能である。これにより、閉空
間Sa内を流通するO2ガスが空間Sbに流入してしま
うおそれは殆ど無い。さらに、スパイクアニールにおい
ては、SiウェハWの急冷を行うためにHeガスが呈す
る高い熱伝導特性が非常に有効であるが、本発明者らの
知見によれば、数千ppm程度のO2ガスをHeガスに
添加混合しても、温度勾配が鈍化するといった現象は認
められず、改質用ガスGoはHeガスと同等の熱伝導特
性を奏することが確認された。
量が数千ppm程度であれば、閉空間Sa内のバイアス
フローは十分に維持される。また、必要に応じてバルブ
30の微調整を行って閉空間Saからの改質用ガスGo
の排出流量を再調整することにより所望のバイアスフロ
ーを再形成させることも可能である。これにより、閉空
間Sa内を流通するO2ガスが空間Sbに流入してしま
うおそれは殆ど無い。さらに、スパイクアニールにおい
ては、SiウェハWの急冷を行うためにHeガスが呈す
る高い熱伝導特性が非常に有効であるが、本発明者らの
知見によれば、数千ppm程度のO2ガスをHeガスに
添加混合しても、温度勾配が鈍化するといった現象は認
められず、改質用ガスGoはHeガスと同等の熱伝導特
性を奏することが確認された。
【0063】このように、閉空間Sa内に供給された改
質用ガスGoは、SiウェハWからの輻射又は希釈ガス
であるHeガスによる熱伝導によって熱エネルギーを付
与され、SiウェハWの裏面の近傍で酸素原子を含む活
性種を生じる。かかる活性種は、SiウェハWの裏面上
に形成された自然酸化膜であるSiOを酸化し、SiO
の昇華を抑える得るより安定なSiO2へと改質され
る。また、裏面上に微視的にSiが露呈している部分が
存在すれば、これも酸化されてSiO2が生じ得る。よ
って、SiウェハWの裏面全体に、昇華物質、及び、S
iウェハW内に注入されているリン等のドーパントの外
部拡散を有効に防止するSiO2膜が形成される。
質用ガスGoは、SiウェハWからの輻射又は希釈ガス
であるHeガスによる熱伝導によって熱エネルギーを付
与され、SiウェハWの裏面の近傍で酸素原子を含む活
性種を生じる。かかる活性種は、SiウェハWの裏面上
に形成された自然酸化膜であるSiOを酸化し、SiO
の昇華を抑える得るより安定なSiO2へと改質され
る。また、裏面上に微視的にSiが露呈している部分が
存在すれば、これも酸化されてSiO2が生じ得る。よ
って、SiウェハWの裏面全体に、昇華物質、及び、S
iウェハW内に注入されているリン等のドーパントの外
部拡散を有効に防止するSiO2膜が形成される。
【0064】ここで、時刻t2〜t5、時刻t3〜t
5、又は時刻t4〜t5の期間においては、閉空間Sa
から排出される改質用ガスGo及び空間Sbから排出さ
れるガス中のO2ガス濃度を濃度センサ36,37を用
いて連続的にモニターする。そして、閉空間Saから排
出される改質用ガスGo中のO2ガス濃度が、所定の範
囲内の値、例えば500ppmを下回った場合には、プ
ロセスを強制的に停止すると好適である。これにより、
SiウェハWの裏面に形成されるSiO2膜の膜厚を十
分に確保できる傾向にある。
5、又は時刻t4〜t5の期間においては、閉空間Sa
から排出される改質用ガスGo及び空間Sbから排出さ
れるガス中のO2ガス濃度を濃度センサ36,37を用
いて連続的にモニターする。そして、閉空間Saから排
出される改質用ガスGo中のO2ガス濃度が、所定の範
囲内の値、例えば500ppmを下回った場合には、プ
ロセスを強制的に停止すると好適である。これにより、
SiウェハWの裏面に形成されるSiO2膜の膜厚を十
分に確保できる傾向にある。
【0065】また、閉空間Saから排出される改質用ガ
スGo中のO2ガス濃度が、所定の範囲内の値、例えば
1000ppmを上回った場合にもプロセスを強制的に
停止すると好ましい。こうすれば、万一、改質用ガスG
oが空間Sb内へ流入してしまった場合にも、Siウェ
ハWの表面の不都合な酸化を抑え得る。さらに、空間S
bから排出されるガス中のO2ガス濃度が、所定の範囲
内の値、例えば数ppmを上回った場合にもプロセスを
強制的に停止すると好ましい。これによっても、Siウ
ェハWの表面の不都合な酸化を抑え得る。
スGo中のO2ガス濃度が、所定の範囲内の値、例えば
1000ppmを上回った場合にもプロセスを強制的に
停止すると好ましい。こうすれば、万一、改質用ガスG
oが空間Sb内へ流入してしまった場合にも、Siウェ
ハWの表面の不都合な酸化を抑え得る。さらに、空間S
bから排出されるガス中のO2ガス濃度が、所定の範囲
内の値、例えば数ppmを上回った場合にもプロセスを
強制的に停止すると好ましい。これによっても、Siウ
ェハWの表面の不都合な酸化を抑え得る。
【0066】その後、時刻t5において、SiウェハW
が所定の搬出温度(例えば、750℃)となった時点で
スパイクアニール処理を終了し、制御装置38からMF
C28,29に流量ゼロ信号が送出し、チャンバ2内へ
の改質用ガスGoの供給を停止する。そして、図示しな
い搬送ロボットによりSiウェハWをチャンバ2の外部
へ取り出す。
が所定の搬出温度(例えば、750℃)となった時点で
スパイクアニール処理を終了し、制御装置38からMF
C28,29に流量ゼロ信号が送出し、チャンバ2内へ
の改質用ガスGoの供給を停止する。そして、図示しな
い搬送ロボットによりSiウェハWをチャンバ2の外部
へ取り出す。
【0067】このような構成を有する熱処理装置1及び
これを用いた本発明による熱処理方法の一例によれば、
SiウェハWをスパイクアニールする際に、Siウェハ
Wの裏面側の閉空間Sa内にO2ガスを含む改質用ガス
Goを供給するので、SiウェハWの裏面が酸化・改質
され、SiOの昇華やリン等のドーパントの発生といっ
たSiウェハW裏面からの外部拡散を十分に抑制するこ
とができる。
これを用いた本発明による熱処理方法の一例によれば、
SiウェハWをスパイクアニールする際に、Siウェハ
Wの裏面側の閉空間Sa内にO2ガスを含む改質用ガス
Goを供給するので、SiウェハWの裏面が酸化・改質
され、SiOの昇華やリン等のドーパントの発生といっ
たSiウェハW裏面からの外部拡散を十分に抑制するこ
とができる。
【0068】よって、チャンバ2のベース部2a、温度
センサ10のセンシング部又は端子等、チャンバ2内の
部材に拡散物質が付着・堆積してしまうことを防止でき
る。したがって、SiウェハWの温度制御を長期にわた
って安定に遂行することができる。その結果、RTP処
理の中でも特に基板温度の面内均一性及び基板間再現性
が要求されるスパイクアニールにおいても優れた温度管
理及び制御性能を実現でき、ひいてはプロセスの安定性
を向上できる。
センサ10のセンシング部又は端子等、チャンバ2内の
部材に拡散物質が付着・堆積してしまうことを防止でき
る。したがって、SiウェハWの温度制御を長期にわた
って安定に遂行することができる。その結果、RTP処
理の中でも特に基板温度の面内均一性及び基板間再現性
が要求されるスパイクアニールにおいても優れた温度管
理及び制御性能を実現でき、ひいてはプロセスの安定性
を向上できる。
【0069】しかも、希釈ガスであるHeガスを主成分
とし、これにO2ガスを添加混合したものを改質用ガス
Goとして用いるので、Heガスが有する高い熱伝導特
性を阻害することなく、SiウェハWの急冷を行うこと
ができる。よって、スパイクアニール自体に影響を与え
ることがないので、例えば、SiウェハWが過度に加熱
されることに起因するデバイスのジャンクション深さが
不都合な程に深くなってしまうことを抑制できる。
とし、これにO2ガスを添加混合したものを改質用ガス
Goとして用いるので、Heガスが有する高い熱伝導特
性を阻害することなく、SiウェハWの急冷を行うこと
ができる。よって、スパイクアニール自体に影響を与え
ることがないので、例えば、SiウェハWが過度に加熱
されることに起因するデバイスのジャンクション深さが
不都合な程に深くなってしまうことを抑制できる。
【0070】また、スパイクアニール処理では、Siウ
ェハWの加熱開始から冷却が終了してSiウェハWをチ
ャンバ2外へ取り出すまでの時間(時刻t2〜t5)が
極めて短いが、改質用ガスGo中のO2ガス濃度を50
0ppm以上とすれば、SiウェハWの裏面の酸化改質
を十分に行い得る。加えて、O2ガスの希釈ガスとし
て、プロセスガスと同じHeガスを用いるので、上述の
如く、改質用ガスGoに高い熱伝導性を付与しつつ、使
用するガスの種類が二種類と少ないために低コスト化を
図り得る。
ェハWの加熱開始から冷却が終了してSiウェハWをチ
ャンバ2外へ取り出すまでの時間(時刻t2〜t5)が
極めて短いが、改質用ガスGo中のO2ガス濃度を50
0ppm以上とすれば、SiウェハWの裏面の酸化改質
を十分に行い得る。加えて、O2ガスの希釈ガスとし
て、プロセスガスと同じHeガスを用いるので、上述の
如く、改質用ガスGoに高い熱伝導性を付与しつつ、使
用するガスの種類が二種類と少ないために低コスト化を
図り得る。
【0071】さらに、バイアスフローによって閉空間S
aから空間Sb内への改質用ガスGoの流入が十分に抑
止されるので、SiウェハWの表面の酸化を十分に防止
することができる。これにより、SiウェハWの表面の
雰囲気制御を安定に行うことができる。しかも、ガス排
出系19に排出ラインを2系統設け、閉空間Sa内から
排出される改質用ガスGoがフィルタ34及びMFM3
5を常に流通することがないようにしたので、フィルタ
34及びMFM35の寿命を延長でき、交換頻度を低減
できる。
aから空間Sb内への改質用ガスGoの流入が十分に抑
止されるので、SiウェハWの表面の酸化を十分に防止
することができる。これにより、SiウェハWの表面の
雰囲気制御を安定に行うことができる。しかも、ガス排
出系19に排出ラインを2系統設け、閉空間Sa内から
排出される改質用ガスGoがフィルタ34及びMFM3
5を常に流通することがないようにしたので、フィルタ
34及びMFM35の寿命を延長でき、交換頻度を低減
できる。
【0072】またさらに、改質用ガスGo中のO2ガス
濃度を1000ppm以下とした場合には、万一、空間
Sbへ改質用ガスGoが流入した場合にも、Siウェハ
Wの表面の酸化がプロセスに影響を与えないレベルに抑
えることができる。さらにまた、空間Sb内へ改質用ガ
スGoが誤って流入した場合でも、閉空間Saから排出
される改質用ガスGo中のO2ガス濃度、及び、空間S
bから排出されるガス中のO2ガス濃度を検出し、検出
値がそれぞれの所定の濃度範囲内の値にないときにはプ
ロセスを強制的に中止するので、これによってもSiウ
ェハWの表面の酸化を防止できる。
濃度を1000ppm以下とした場合には、万一、空間
Sbへ改質用ガスGoが流入した場合にも、Siウェハ
Wの表面の酸化がプロセスに影響を与えないレベルに抑
えることができる。さらにまた、空間Sb内へ改質用ガ
スGoが誤って流入した場合でも、閉空間Saから排出
される改質用ガスGo中のO2ガス濃度、及び、空間S
bから排出されるガス中のO2ガス濃度を検出し、検出
値がそれぞれの所定の濃度範囲内の値にないときにはプ
ロセスを強制的に中止するので、これによってもSiウ
ェハWの表面の酸化を防止できる。
【0073】また、昇華物質等の外部拡散が抑えられる
ので、閉空間Sa内を清浄な状態に保つことができる。
これにより、プロセス中の発塵が抑制されてパーティク
ルの発生が少なくなるので、半導体装置の製品歩留まり
を向上できる利点もある。さらに、ガス供給口16及び
ガス排出口17を、チャンバ2のベース部2aにセンサ
設置領域を挟むように設けたので、各温度センサ10の
端子部に閉塞物が存在しても、その閉塞物は改質用ガス
Goの流れによってガス排出口17から排出され得る。
したがって、温度センサ10による温度検出の安定性を
更に向上できる。
ので、閉空間Sa内を清浄な状態に保つことができる。
これにより、プロセス中の発塵が抑制されてパーティク
ルの発生が少なくなるので、半導体装置の製品歩留まり
を向上できる利点もある。さらに、ガス供給口16及び
ガス排出口17を、チャンバ2のベース部2aにセンサ
設置領域を挟むように設けたので、各温度センサ10の
端子部に閉塞物が存在しても、その閉塞物は改質用ガス
Goの流れによってガス排出口17から排出され得る。
したがって、温度センサ10による温度検出の安定性を
更に向上できる。
【0074】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、例えば、閉空間Sa内へのHeガ
スの供給を時刻t2又はt3から開始してもよい。ま
た、閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給を時刻t2
又はt3から開始してもよく、時刻t2〜t5の期間の
うちの少なくと一部の期間で実施しても構わない。この
場合、SiウェハWの温度が好ましくは750℃以上の
状態(時間)において改質用ガスGoを供給すると、S
iO2膜の形成が促進されるので好適である。
されるものではなく、例えば、閉空間Sa内へのHeガ
スの供給を時刻t2又はt3から開始してもよい。ま
た、閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給を時刻t2
又はt3から開始してもよく、時刻t2〜t5の期間の
うちの少なくと一部の期間で実施しても構わない。この
場合、SiウェハWの温度が好ましくは750℃以上の
状態(時間)において改質用ガスGoを供給すると、S
iO2膜の形成が促進されるので好適である。
【0075】さらに、制御装置38における改質用ガス
供給流量設定部38bの機能を、制御装置38の代りに
MFM35またはMFC28,29に設けてもよい。ま
たさらに、プロセス続行・中止判断部38cは、プロセ
ス中止信号を画面表示部40にも出力し、プロセス中止
情報を画面表示部40に表示させ、場合によっては警報
を発生させてもよい。これにより、オペレータがいる場
合に、プロセス中止の認知性を高め得る。
供給流量設定部38bの機能を、制御装置38の代りに
MFM35またはMFC28,29に設けてもよい。ま
たさらに、プロセス続行・中止判断部38cは、プロセ
ス中止信号を画面表示部40にも出力し、プロセス中止
情報を画面表示部40に表示させ、場合によっては警報
を発生させてもよい。これにより、オペレータがいる場
合に、プロセス中止の認知性を高め得る。
【0076】加えて、バルブやMFCの調整によっても
閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給流量と閉空間S
aからの改質用ガスGoの排出流量との差異が所定の範
囲内の値とすることができないときにプロセスを強制的
に中止しても構わない。これにより、予期しないSiウ
ェハWの表面酸化を防止できる。
閉空間Sa内への改質用ガスGoの供給流量と閉空間S
aからの改質用ガスGoの排出流量との差異が所定の範
囲内の値とすることができないときにプロセスを強制的
に中止しても構わない。これにより、予期しないSiウ
ェハWの表面酸化を防止できる。
【0077】また、基板支持部3にSiウェハWをクラ
ンプする部材を設け、或いは、チャックにより、Siウ
ェハWを強制的に基板支持部3に密着させて閉空間Sa
を維持させてもよい。さらに、スパイクアニール時に、
バルブ30に粒子等が付着したり、堆積したりすると、
閉空間Sa内からの改質用ガスGoの排出流量と、閉空
間Saへの同供給流量との差が所定値よりも小さくな
り、その結果、閉空間Sa内のO2ガスが空間Sbに入
り込むおそれがある。これを防止すべく、入力スイッチ
39を、定期的にオンにして、閉空間Sa内から排出さ
れた改質用ガスGoがMFM35を通過するようにして
もよい。こうすれば、改質用ガスGoの排出流量と供給
流量との差が所定値になるように定期的に且つ自動で制
御され、O 2ガスのSiウェハWの表面側への流入を確
実に回避できる。
ンプする部材を設け、或いは、チャックにより、Siウ
ェハWを強制的に基板支持部3に密着させて閉空間Sa
を維持させてもよい。さらに、スパイクアニール時に、
バルブ30に粒子等が付着したり、堆積したりすると、
閉空間Sa内からの改質用ガスGoの排出流量と、閉空
間Saへの同供給流量との差が所定値よりも小さくな
り、その結果、閉空間Sa内のO2ガスが空間Sbに入
り込むおそれがある。これを防止すべく、入力スイッチ
39を、定期的にオンにして、閉空間Sa内から排出さ
れた改質用ガスGoがMFM35を通過するようにして
もよい。こうすれば、改質用ガスGoの排出流量と供給
流量との差が所定値になるように定期的に且つ自動で制
御され、O 2ガスのSiウェハWの表面側への流入を確
実に回避できる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板のRTP処理、特に基板をスパイクアニールする処
理において、基板の裏面側に、分子中に酸素原子を含む
第1のガスと希釈ガスとしての第2のガスとを含有する
改質用ガスを供給することにより、基板裏面を酸化・改
質し、これにより基板からの物質の拡散を十分に抑制す
ることができる。よって、基板が収容されるチャンバ内
の部材に付着・堆積する拡散物質を十分に低減できる。
その結果、基板の温度制御に係る測定系等が安定し、熱
処理条件の温度一定性及び再現性が良好になり、ひいて
はプロセスの安定性が向上する。それに加え、チャンバ
内を清浄な状態に保持でき、パーティクル等の異物の発
生を抑制できる利点もある。
基板のRTP処理、特に基板をスパイクアニールする処
理において、基板の裏面側に、分子中に酸素原子を含む
第1のガスと希釈ガスとしての第2のガスとを含有する
改質用ガスを供給することにより、基板裏面を酸化・改
質し、これにより基板からの物質の拡散を十分に抑制す
ることができる。よって、基板が収容されるチャンバ内
の部材に付着・堆積する拡散物質を十分に低減できる。
その結果、基板の温度制御に係る測定系等が安定し、熱
処理条件の温度一定性及び再現性が良好になり、ひいて
はプロセスの安定性が向上する。それに加え、チャンバ
内を清浄な状態に保持でき、パーティクル等の異物の発
生を抑制できる利点もある。
【図1】本発明による熱処理装置の好適な一実施形態を
示す斜視図(一部断面図)である。
示す斜視図(一部断面図)である。
【図2】図1に示す熱処理装置の部分拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図1に示す熱処理装置におけるガス供給系等の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す制御装置における処理の流れを示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】図5(A)〜(C)は、それぞれ(A)Siウ
ェハの温度(ランプ)プロファイル、(B)閉空間Sa
へのO2ガスの供給シーケンス、及び、(C)閉空間S
aへのHeガスの供給シーケンスを示すタイムチャート
である。
ェハの温度(ランプ)プロファイル、(B)閉空間Sa
へのO2ガスの供給シーケンス、及び、(C)閉空間S
aへのHeガスの供給シーケンスを示すタイムチャート
である。
1…熱処理装置、2…チャンバ、3…基板支持部、7…
リフト機構、9G…ランプ群、9…加熱ランプ(加熱
部)、9G…ランプ群(加熱部)、10…温度センサ、
14…ガス供給系、15…ガス排出系、18…ガス供給
系(改質用ガス供給部、供給量調整部)、19…ガス排
出系(排出量調整部)、21…ガス供給源、25…ガス
供給源、26…ガス供給源、35…MFM(流量検出
部)、36,37…濃度センサ(濃度検出部)、38…
制御装置(流量制御部)、Go…改質用ガス、Sa…閉
空間、W…Siウェハ(基板)。
リフト機構、9G…ランプ群、9…加熱ランプ(加熱
部)、9G…ランプ群(加熱部)、10…温度センサ、
14…ガス供給系、15…ガス排出系、18…ガス供給
系(改質用ガス供給部、供給量調整部)、19…ガス排
出系(排出量調整部)、21…ガス供給源、25…ガス
供給源、26…ガス供給源、35…MFM(流量検出
部)、36,37…濃度センサ(濃度検出部)、38…
制御装置(流量制御部)、Go…改質用ガス、Sa…閉
空間、W…Siウェハ(基板)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 塚本 俊之
千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内
アプライド マテリアルズ ジャパン
株式会社内
(72)発明者 阿世知 大
千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内
アプライド マテリアルズ ジャパン
株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 半導体装置の製造において基板をスパイ
クアニールする熱処理方法であって、 前記基板を第1の所定温度に昇温させる基板加熱工程
と、 前記基板が前記第1の所定温度に達した後に該基板を第
2の所定温度に降温させる基板冷却工程と、 前記基板加熱工程及び前記基板冷却工程を実施している
期間のうち少なくとも一部の期間において、前記基板に
おける前記半導体装置が形成される面の裏面側に、分子
中に酸素原子を含む第1のガスと希釈ガスとしての第2
のガスとを含有する改質用ガスを供給する改質用ガス供
給工程を更に備える、ことを特徴とする熱処理方法。 - 【請求項2】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記第1のガスとしてO2ガスを含有し且つ前記第2のガ
スとしてHeガスを含有する前記改質用ガスを用いる、
ことを特徴とする請求項1記載の熱処理方法。 - 【請求項3】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記改質用ガス中の前記第1のガスの濃度が500ppm
以上となるように、該第1のガスと前記第2のガスとを
混合する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱
処理方法。 - 【請求項4】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記基板の温度に基づいて前記改質用ガス中の前記第1の
ガスの濃度が所定範囲内の値となるように、前記第1の
ガスと前記第2のガスとを混合する、ことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱処理方法。 - 【請求項5】 半導体装置が形成される基板が収容され
るチャンバと、該チャンバ内に設置され該基板を支持す
る基板支持部と、該基板支持部に支持された該基板を加
熱する加熱部とを備えており、該基板支持部に該基板が
支持されたときに、該基板の裏面側に実質的に閉止され
た閉空間が形成される半導体製造装置における熱処理方
法であって、 前記基板支持部に支持された状態の前記基板を前記加熱
部により加熱して第1の所定温度に昇温させる基板加熱
工程と、 前記基板加熱工程を実施した後の前記基板を冷却して第
2の所定温度に降温させる基板冷却工程と、 前記基板加熱工程及び前記基板冷却工程を実施している
期間のうち少なくとも一部の期間において、前記基板に
おける前記半導体装置が形成される面の裏面側に、分子
中に酸素原子を含む第1のガスと、希釈ガスとしての第
2のガスとを含有する改質用ガスを供給して該裏面側に
存在する物質を酸化する改質用ガス供給工程と、を備え
る熱処理方法。 - 【請求項6】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記閉空間内への前記改質用ガスの供給流量を、該閉空間
内からの該改質ガスの排出流量よりも少なくする、請求
項5記載の熱処理方法。 - 【請求項7】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記改質用ガスの前記排出流量を検出し、該排出流量の検
出値に基づいて、該改質用ガスの前記供給流量と該排出
流量との差が所定範囲内の値となるように、該供給流量
及び該排出流量を調整する、請求項6記載の熱処理方
法。 - 【請求項8】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記閉空間内から排出される前記改質用ガス中の前記第1
のガスの濃度を検出し、該第1のガスの濃度の検出値が
所定範囲内の値でないときに、前記基板加熱工程又は前
記改質用ガス供給工程を中止する、請求項5〜7のいず
れか一項に記載の熱処理方法。 - 【請求項9】 前記改質用ガス供給工程においては、前
記チャンバ内における前記閉空間の外部から排出される
ガス中の前記第1のガスの濃度を検出し、該第1のガス
の濃度の検出値が所定範囲内の値でないときに、前記基
板加熱工程又は前記改質用ガス供給工程を中止する、請
求項5〜8のいずれか一項に記載の熱処理方法。 - 【請求項10】 半導体装置の製造において基板がスパ
イクアニールされる熱処理装置であって、 半導体装置が形成される基板が収容されるチャンバと、 前記チャンバ内に設置され基板を支持する基板支持部
と、 前記基板支持部に支持された前記基板を加熱する加熱部
と、 前記チャンバに接続されており、前記基板支持部に前記
基板が支持されたときに、該基板における前記半導体装
置が形成される面の裏面側に形成される実質的に閉止さ
れた閉空間に、分子中に酸素原子を含む第1のガスと、
希釈ガスとしての第2のガスとを含有する改質用ガスを
供給する改質用ガス供給部と、を備える熱処理装置。 - 【請求項11】 前記チャンバに接続されており、前記
閉空間内へ供給される前記改質用ガスの供給流量を調整
する供給量調整部と、 前記チャンバに接続されており、前記閉空間から排出さ
れる前記改質用ガスの排出流量を調整する排出量調整部
と、を更に備える請求項10記載の熱処理装置。 - 【請求項12】 前記閉空間内から排出される前記改質
用ガスの排出流量を検出する流量検出部と、 前記流量検出部で取得された前記改質用ガスの排出流量
の検出値に基づいて、前記閉空間内への前記改質用ガス
の供給流量と前記閉空間内からの前記改質用ガスの排出
流量との差が所定範囲内の値となるように、前記供給量
調整部と前記排出量調整部とを制御する流量制御部と、
を更に備える請求項10又は11に記載の熱処理装置。 - 【請求項13】 前記閉空間内から排出される前記改質
用ガス中の前記第1のガスの濃度、又は、前記チャンバ
における前記閉空間の外部から排出されるガス中の前記
第1のガスの濃度を検出する濃度検出部を更に備える、
請求項10〜12のいずれか一項に記載の熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001258123A JP2003077851A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 熱処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001258123A JP2003077851A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 熱処理方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003077851A true JP2003077851A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19085696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001258123A Pending JP2003077851A (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | 熱処理方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003077851A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008546203A (ja) * | 2005-06-01 | 2008-12-18 | マットソン テクノロジー インコーポレイテッド | パルス化された加熱処理の間に熱収支を最適化する方法 |
JP2012033846A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-02-16 | Covalent Materials Corp | シリコンウェーハの熱処理方法 |
JP2014502012A (ja) * | 2010-11-11 | 2014-01-23 | アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | 光を用いたインプラント後のウェハの加熱 |
JP2015510260A (ja) * | 2012-01-13 | 2015-04-02 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 基板を処理する方法および装置 |
US8999864B2 (en) | 2009-06-03 | 2015-04-07 | Global Wafers Japan Co., Ltd. | Silicon wafer and method for heat-treating silicon wafer |
-
2001
- 2001-08-28 JP JP2001258123A patent/JP2003077851A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008546203A (ja) * | 2005-06-01 | 2008-12-18 | マットソン テクノロジー インコーポレイテッド | パルス化された加熱処理の間に熱収支を最適化する方法 |
US8999864B2 (en) | 2009-06-03 | 2015-04-07 | Global Wafers Japan Co., Ltd. | Silicon wafer and method for heat-treating silicon wafer |
JP2012033846A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-02-16 | Covalent Materials Corp | シリコンウェーハの熱処理方法 |
JP2014502012A (ja) * | 2010-11-11 | 2014-01-23 | アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | 光を用いたインプラント後のウェハの加熱 |
JP2015510260A (ja) * | 2012-01-13 | 2015-04-02 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated | 基板を処理する方法および装置 |
CN107464751A (zh) * | 2012-01-13 | 2017-12-12 | 应用材料公司 | 用于处理基板的方法和设备 |
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A977 | Report on retrieval |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050705 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051005 |
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