JP2003077630A - 誘導加熱装置用加熱コイル - Google Patents

誘導加熱装置用加熱コイル

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JP2003077630A
JP2003077630A JP2001263242A JP2001263242A JP2003077630A JP 2003077630 A JP2003077630 A JP 2003077630A JP 2001263242 A JP2001263242 A JP 2001263242A JP 2001263242 A JP2001263242 A JP 2001263242A JP 2003077630 A JP2003077630 A JP 2003077630A
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JP
Japan
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heating coil
induction heating
laminated
heating device
slit
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Withdrawn
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JP2001263242A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fujita
篤志 藤田
Motonari Hirota
泉生 弘田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な加熱コイルを実現し、低コストの誘導
加熱装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 複数枚の薄肉な電気導体10を、絶縁層
11を介して積層して、電気導体10と絶縁層11の積
層板を切断冶具12によりスリット切断したものを、渦
巻き状に形成する構成とし、製造が容易となる加熱コイ
ルとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭及びレスト
ラン、あるいは工場などで使用される誘導加熱装置に関
するもので、さらに詳しくはその加熱コイルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の誘導加熱装置の加熱構造を誘導加
熱調理器を例に取り上げ、説明する。
【0003】図8は従来の誘導加熱調理器の断面図で、
1は高周波磁界を発生する加熱コイル、2は加熱コイル
1から発生する高周波磁界によって誘導加熱される被加
熱物、3は加熱コイル1に高周波電流を供給するインバ
ータ回路で図には特に記載していないが、加熱コイル1
と接続されている。4は被加熱物2がその上面に載置さ
れるトッププレートでその材質はセラミックである。5
は筐体、6は加熱コイル1を載置するコイル台、7は冷
却ファンで、加熱コイル1、インバータ回路3に冷却風
を送り冷却する。このとき、筐体5の薄型化に伴い、冷
却ファン7と加熱コイル1、インバータ回路3の位置関
係は限定されることが多く、通常加熱コイル1、インバ
ータ回路3の横方向から冷却風を送る構成となる。
【0004】加熱コイル1のコイル巻き線は、直径0.
3mm〜0.5mm程度の素線を30本程度撚り合わせ
たもので構成(リッツワイヤ構成)されている。この撚
りピッチは数cm程度で、それぞれの素線は1ターン中
に数回、被加熱物2の下面に対して上下の位置関係を繰
り返すように旋回する構成となっている。
【0005】加熱コイル1に供給される電流の周波数が
高くなると、電流がコイル巻き線の各素線表面近傍に集
中する表皮効果のため、抵抗が増加して加熱コイル1の
損失が増加するが、リッツワイヤ構成とすることで、コ
イル全体の表面積を増加させ、表皮効果による影響を低
減させている。
【0006】一方、リッツワイヤを用いない簡易な構成
で低損失の加熱コイル1を実現するために、複数枚の薄
肉なリボン状電気導体を絶縁層を介して積層して巻回す
る構成が公開特許公報S63−259991号などに提
案されている。リボン状電気導体の表面積は、リッツワ
イヤ素線に比べて大きいために、高周波抵抗の増大及び
コイル損失による温度上昇を抑える構造とすることがで
きる。
【0007】また製造方法として、金属板を打ち抜いて
1層分の電気導体を作る方式が公開特許公報S60−2
43996などに提案されている。この方式によれば、
廉価な加熱コイルとすることができる可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記製
造方法によれば、1層1層打ち抜いて製造することにな
るため、複数枚積層する場合には時間がかかる上、同時
に複数層製造する場合には設備が大がかりとなり、コス
トの大幅な低減効果を望むことが出来ない。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、製造が容易となる安価な加熱コイルを実現し、結果
安価な誘導加熱装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の誘導加熱装置用加熱コイルは、複数
枚の薄肉な電気導体を、絶縁層を介して積層して、前記
電気導体と前記絶縁層の積層板をスリット切断するもの
である。これによって、積層された前記電気導体を同時
に複数個製造することが容易に可能となるため、製造が
容易で安価な加熱コイルとすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、複数枚の
薄肉な電気導体を、絶縁層を介して積層して、前記電気
導体と前記絶縁層の積層板をスリット切断したものを渦
巻き状に形成する構成とした誘導加熱装置用加熱コイル
とすることにより、積層された前記電気導体を同時に複
数個製造することが可能となるため、製造が容易で安価
な加熱コイルとすることが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、特に請求項1記載
の誘導加熱装置用加熱コイルにおいて、積層された電気
導体のスリット切断時に端部を曲げる構成としたもので
ある。これにより、前記電気導体間の機械的接着強度を
高めることが出来る。さらに、積層された前記電気導体
を渦巻き状に形成した際に、形状を保持する保持部との
機械的接着強度も高め、抜けを防止することが可能とな
る。
【0013】請求項3記載の発明は、特に請求項1記載
の誘導加熱装置用加熱コイルにおいて、積層された電気
導体端部の一部の厚みを薄くする構成としたものであ
る。これにより、積層された前記電気導体を積み上げる
際に、ずれを防止し、形状保持を強化することが可能と
なる。
【0014】請求項4記載の発明は、特に請求項3記載
の誘導加熱装置用加熱コイルにおいて、積層された電気
導体端部断面形状を凸状、凹状とする構成としたもので
ある。これにより、積層された前記電気導体を積み上げ
る際の、ずれ防止、形状保持強化効果がさらに高まる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0016】(実施例1)図1、図2は、本発明の第1
の実施例における誘導加熱装置用加熱コイルのスリット
切断前の積層材の斜視図と、スリット切断時の断面図を
示すものである。
【0017】図1において、8は銅材などの導電材料か
らなる薄肉の電気導体、9はエナメル樹脂などの絶縁材
料からなる絶縁層であり、それぞれ交互に積層されてい
る。
【0018】図2は、図1に示した積層された電気導体
8と絶縁層9をスリット切断する際の断面図である。1
0は薄肉の電気導体、11は絶縁層、12は切断冶具で
ある。図中、切断冶具12は1個しか示されていない
が、複数個並べて同時にスリット切断することにより、
積層された電気導体10が複数製造することが可能とな
る。スリット切断によって得られる、積層された電気導
体10を渦巻き状に形成することにより、誘導加熱装置
用加熱コイルを構成する。
【0019】以上のように構成された誘導加熱装置用加
熱コイルにおいて、板状に積層した電気導体8と絶縁層
9をスリット切断によって同時に複数個に分けて製造す
ることが可能となるため、非常に製造が容易である。従
って、安価な誘導加熱装置用加熱コイルとすることが出
来る。
【0020】なお、本実施例において、絶縁層9を電気
導体8間に配置する構成としたが、これに限定するもの
ではなく、電気導体8外面全体を覆うものであれば、タ
ーン間の絶縁も同時に可能とすることが出来る。
【0021】また、絶縁層9をシリコーン系接着剤など
の、接着と絶縁を兼ねる材料を用いることにより、電気
導体8の積層を容易とすることが出来る。
【0022】(実施例2)図3、図4は、本発明の第2
の実施例における誘導加熱装置用加熱コイルのスリット
切断時の断面図、コイル一部の断面図を示すものであ
る。
【0023】図3において、13は薄肉の電気導体、1
4は絶縁層、15は切断冶具である。実施例1の構成と
異なるところは、積層された電気導体13と絶縁層14
の端部を曲げるようスリット切断したところである。
【0024】以上のように構成された誘導加熱装置用加
熱コイルにおいて、積層された電気導体13と絶縁層1
4の端部が曲がっているために、各層の機械的接着強度
が高めることが出来る。また、図4に示すように、積層
された電気導体16を渦巻き状に形成した際に、形状を
保持する保持部18との機械的接着強度も高め、保持部
18からの抜けを防止することが可能となる。従って、
機械的強度を高め、信頼性の高い誘導加熱装置用加熱コ
イルとすることが出来る。
【0025】(実施例3)図5、図6は、本発明の第3
の実施例における誘導加熱装置用加熱コイルのスリット
切断時の断面図、コイル一部の断面図を示すものであ
る。
【0026】図5において、19は薄肉の電気導体、2
0は絶縁層、21は切断冶具である。実施例1の構成と
異なるところは、積層された電気導体19と絶縁層20
の端部厚みが他部と比較して薄くなるよう、圧延及びス
リット切断したところである。
【0027】以上のように構成された誘導加熱装置用加
熱コイルにおいて、図6に示すように、コイル損失を低
減させる目的で、積層された電気導体22と絶縁層23
を積み上げていく際に端部厚みが薄い部分を重ね合わせ
ることにより、ずれを防止し、形状保持を強化すること
が可能となる。
【0028】(実施例4)図7は、本発明の第4の実施
例における誘導加熱装置用加熱コイル一部の断面図を示
すものである。
【0029】図7において、24は薄肉の電気導体、2
5は絶縁層である。実施例3の構成と異なるところは、
積層された電気導体24と絶縁層25が、スリット切断
され、端部の一部を薄くされるとともに、このスリット
切断されたものを複数組み合わせて、端部断面形状が凸
状、凹状となるようにするとともに、その凹部と凸部を
嵌合して積み上げる構成としたものである。
【0030】以上のように構成された誘導加熱装置用加
熱コイルにおいて、積層された電気導体24と絶縁層2
5端部の凸部、凹部を組み合わせることにより、積層さ
れた電気導体24を積み上げる際の、ずれ防止、形状保
持強化効果がさらに高まる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜4に記載の発
明によれば、簡易な方法で、高周波損失の少ない積層さ
れた電気導体で加熱コイルを製造することが可能とな
り、安価な発熱の少ない加熱コイルとすることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱装置用加熱
コイルのスリット切断前の斜視図
【図2】本発明の実施例1における誘導加熱装置用加熱
コイルのスリット切断時の断面図
【図3】本発明の実施例2における誘導加熱装置用加熱
コイルのスリット切断時の断面図
【図4】本発明の実施例2における誘導加熱装置用加熱
コイルの断面図
【図5】本発明の実施例3における誘導加熱装置用加熱
コイルのスリット切断時の断面図
【図6】本発明の実施例3における誘導加熱装置用加熱
コイルの断面図
【図7】本発明の実施例4における誘導加熱装置用加熱
コイルの断面図
【図8】従来の誘導加熱装置の概略構成を示す断面図
【符号の説明】
10 電気導体 11 絶縁層 12 切断冶具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA08 AD35 AD40 CD43 CD44 3K059 AA08 AB04 AD35 AD40 CD52 CD72

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の薄肉な電気導体を絶縁層を介し
    て積層した積層板をスリット切断し、渦巻き状に形成す
    る構成とした誘導加熱装置用加熱コイル。
  2. 【請求項2】 スリット切断時にスリット切断された積
    層板の端部を曲げる構成とした請求項1記載の誘導加熱
    装置用加熱コイル。
  3. 【請求項3】 スリット切断された積層板をその端部厚
    みを薄くして、複数積み上げる構成とした請求項1記載
    の誘導加熱装置用加熱コイル。
  4. 【請求項4】 スリット切断された積層板を複数組み合
    わせた端部断面形状が凸状、凹状になるようにして、複
    数積み上げる構成とした請求項3記載の誘導加熱装置用
    加熱コイル。
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