JP2003077614A - 結線方法及び感圧センサ - Google Patents
結線方法及び感圧センサInfo
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Abstract
かも、厳格な位置合わせ等の煩雑な作業が不要な結線方
法及び感圧センサを得る。 【解決手段】 本感圧センサ10の電極線16〜22の
端部は、溶接トーチにより加熱されて溶融し、これによ
り、各電極線16〜22を構成する複数本の素線の端部
が溶融して互いに溶着し、略球状若しくは略粒状の接続
部42となる。この状態では、各電極線16〜22の端
部で素線がばらけることはない。
Description
電線以外の他の部位とを接続するための結線方法及び外
力が作用したか否かを検出するための感圧センサに関す
る。
車両には、ドアパネルを車両の前後方向にスライドさせ
ることで乗降口を開閉するスライドドアを採用したもの
があり、更には、ドアパネルをモータ等の駆動手段の駆
動力によってスライドさせる自動スライドドア装置も採
用されている。
ルが乗降口を閉じる方向へスライドする際の異物の挟み
込みを検出するために、このスライド方向側のドアパネ
ルの端部に感圧センサを取り付ける場合がある。この感
圧センサは、ドアパネルのスライドに伴い感圧センサが
異物を押圧した際の異物からの押圧反力を検出する構成
となっている。
材等の所定の弾性を有する絶縁材料によってドアパネル
の高さ方向に沿って長手方向とされた中空長尺状の外皮
部の内部に、各々が長尺紐状に形成された複数本の電極
線を設けた構成がある。
圧反力による外皮部の弾性変形に伴い複数本の電極線の
何れかが撓み、これにより撓んだ電極線が他の電極線へ
接触する。この電極線同士が接触することによる、感圧
センサを含む電気回路を流れる電流の電流値や回路の抵
抗値等の電気的な変化を検出することで外皮部に外力が
作用したこと、すなわち、異物を挟み込んだことを検出
するようになっている。
電極線には銅や銅を含む合金の細線を素線として、この
素線を複数(多数)本撚り合わせて全体として所定の外
径寸法にした芯線が用いられている。
端側が外皮部から引き出され、更に、電極線の先端部が
ターミナルやリード線等の接続手段に設けられた金属片
等の接続片に機械的且つ電気的に接続される。電極線
は、この接続手段を介して抵抗値や電流値の変化を検出
するための検出素子等の検出手段や、抵抗値や電流値の
変化に基づいて外力が外皮部に作用したか否かを判定す
るコンピュータ等の判定手段、更には、電極線へ電気を
供給するためのバッテリー等の電源へ電極線が電気的に
接続される。
芯線を利用した電極線は、その先端側を外皮部から露出
させるために、外皮部の一部を除去すると、芯線を形成
する素線が互いに離間する所謂「ばらけ」が生ずること
がある。
が生じたままでは、接続片等への接続が困難になるた
め、ばらけた素線を再び撚り合わせなくてはならない。
再びばらけてしまうため、通常は、半田上げ等が行なわ
れる。
槽に電極線の先端部を浸付けして引き上げることで、撚
り合った素線(すなわち、芯線)の周囲に半田膜を形成
して一体に纏めるものである。
途、接続手段の接続片へ電極線(芯線)の先端部を半田
付けしたり、又は、接続片に予め形成された熱かしめ用
の爪部へ電極線(芯線)の先端部を係合させた状態で爪
部をかしめて接続片と電極線(芯線)の先端部とを接続
している。
田付けに用いられる半田は、鉛を含む合金であるため、
半田のような鉛を含む合金を使用しないで電極線(芯
線)と接続片等とを接続する方法が切望されていた。
た場合、爪部に対する電極線の厳格な位置合わせが必要
となるため、作業に熟練を要したり、また、自動化が困
難である等、コスト高の要因の一つとなっていた。
を含む合金を使用することなく、しかも、厳格な位置合
わせ等の煩雑な作業が不要な結線方法及び感圧センサを
得ることが目的である。
は、導電性を有する長尺の素線を複数本束ねることで芯
線が形成された電線の先端部を、所定の結線部へ一体的
に接続して前記芯線の先端部を前記結線部へ電気的に導
通させるための結線方法であって、前記芯線の先端部を
加熱して前記素線の先端部を溶融させ、前記複数本の素
線の各先端部が一体に纏まった接続部を前記芯線の先端
部に形成する溶融工程と、前記溶融工程後に硬化した前
記接続部を前記結線部へ溶接して結線する溶接工程と、
を有することを特徴としている。
で芯線の先端部が熱せられ、この加熱により各素線の先
端部が溶融させられる。各素線の先端部は溶融した状態
で隣接する他の素線の先端部に接触して互いに溶着され
ることで一体となる。このようにして、全て若しくは大
部分の素線の先端部が一体に纏まり接続部が形成され
る。
接続部を硬化させる。さらに、溶接工程では、硬化した
接続部が所定の結線部へ接触させられ、この状態で接続
部と結線部とが溶接される。これにより、接続部(すな
わち、導電体)と所定の結線部とが機械的に一体に接続
されると共に電気的に導通される。
で各素線の先端部が溶融して一体となるため、素線のば
らけが生じることはない。
部)では、素線の先端部が一体となっているため、結線
部へ溶接した際に全て若しくは大部分の素線が確実に結
線部へ固着されると共に、上記のように素線のばらけが
生じないことで一定の溶接品質を得ることができる。
一体に纏まった状態おいて芯線の先端部に作用する表面
張力等により、芯線の先端部、すなわち、接続部は他の
部分よりも外径寸法が大きくなる。このため、結線工程
における結線部への溶接作業が容易になる。
ける具体的な芯線(素線)の溶融方法及び溶接工程にお
ける接続部と結線部との具体的な溶接方法に関しては特
に限定するものではなく、様々な溶融方法並びに溶接方
法を適宜に選択して構わない。
有する長尺の素線を複数本束ねることで形成された複数
本の芯線を有すると共に、前記複数本の芯線が絶縁性の
外皮部の内部に収容されて一体とされた電線の先端部
を、所定の結線部へ一体的に接続して前記複数本の芯線
のうち、少なくとも1本の先端部を前記結線部へ電気的
に導通させるための結線方法であって、前記芯線の先端
側において前記外皮部を除去し、前記先端側で前記芯線
を外部に露出させる外皮部除去工程と、前記芯線の先端
部を加熱して前記素線の先端部を溶融させ、前記複数本
の素線の各先端部を一体に纏めて前記芯線の先端部に接
続部を形成する溶融工程と、前記溶融工程後に硬化した
前記接続部を前記結線部へ溶接して結線する溶接工程
と、を有することを特徴としている。
去工程で芯線の先端側で外皮部の外皮部が除去され、こ
れにより、先端部から基端側へ一定範囲(一定長さ)だ
け芯線が外部に露出する。
線の先端部が熱せられ、この加熱により各素線の先端部
が溶融させられる。
で表面張力が作用して、溶融した部分は溶融していない
部分よりも外径寸法が大きな粒状(例えば、略球状)と
なる。さらに、素線の先端部は溶融状態で粒状となるこ
とにより、同様に溶融して粒状となった隣接する他の素
線の先端部に接触し、この他の素線の先端部と一体とな
る。このようにして全て若しくは大部分の素線の先端部
は、一体に纏まり、溶融していない芯線の基端側よりも
外径寸法が大きな接続部となる。
接続部を硬化させる。さらに、溶接工程では、硬化した
接続部が所定の結線部へ接触させられ、この状態で接続
部と結線部とが溶接される。これにより、接続部(すな
わち、導電体)と所定の結線部とが機械的に一体に接続
されると共に電気的に導通される。
で各素線の先端部が溶融して一体となるため、素線のば
らけが生じることはない。
部)では、素線の先端部が一体となっているため、結線
部へ溶接した際に全て若しくは大部分の素線が確実に結
線部へ固着されると共に、上記のように素線のばらけが
生じないことで一定の溶接品質を得ることができる。
一体に纏まった状態おいて芯線の先端部に作用する表面
張力等により、芯線の先端部、すなわち、接続部は他の
部分よりも外径寸法が大きくなる。このため、結線工程
における結線部への溶接作業が容易になる。
ける具体的な芯線(素線)の溶融方法及び溶接工程にお
ける接続部と結線部との具体的な溶接方法に関しては特
に限定するものではなく、様々な溶融方法並びに溶接方
法を適宜に選択して構わない。
結線方法において、前記外皮部除去工程で部分的に除去
された状態での前記外皮部の先端部に前記接続部が達す
るまで前記溶融工程で前記芯線を溶融させることを特徴
としている。
部除去工程で部分的に除去された状態で芯線の先端部が
加熱されて、各素線の先端部が溶融させられる。各素線
は先端部から溶融させられることにより、先端部が漸次
基端側へ変位するが、本結線方法では、この素線の先端
部(すなわち、芯線の先端部)が外皮部除去工程で部分
的に除去された状態での外皮部の先端部に接続部が達す
るまで溶融させられる。
部をそれぞれ溶融して接続部を形成する際には、格別、
各接続部の形成位置を考慮しなくても各接続部の形成位
置を揃えることができる。
た後に、そのまま溶接工程で接続部を結線部に溶接して
もよいし、接続部から芯線の基端側の所定位置まで再び
外皮部を除去した後に接続部を結線部に溶接してもよ
い。
結線方法において、制限部材に形成された前記内径寸法
が前記芯線の外径寸法よりも僅かに大きな透孔に、前記
芯線の先端側を貫通させる制限部材セット工程を前記溶
融工程よりも先に設けると共に、前記芯線の先端側へ向
いた側の前記制限部材の面に前記接続部が達するまで前
記溶融工程で前記芯線を溶融させることを特徴としてい
る。
除去工程で部分的に外皮部が除去されると、制限部材セ
ット工程で制限部材に形成された透孔に芯線の先端側が
貫通させられる。次いで、溶融工程では、この状態で芯
線の先端部が加熱させられて素線の先端部が溶融させら
れる。素線は先端部から溶融させられることで先端部が
漸次基端側へ変位するが、本結線方法では芯線の先端側
へ向いた側の制限部材の面に接続部が達するまで芯線が
溶融させられると、芯線の溶融が終了する。
部をそれぞれ溶融して接続部を形成する際には、格別、
各接続部の形成位置を考慮しなくても各接続部の形成位
置を揃えることができる。
及び透孔よりも基端側の部分は溶融しないため、溶融工
程終了後に制限部材を電線から外せば接続部よりも基端
側の所定範囲(少なくとも、透孔内に位置した部分)で
は、溶融しない部分が残るため、例えば、溶接工程で溶
接を施すにあたり、あらためて外皮部を除去する必要が
ない。これにより、工数の軽減を図ることができる。
求項4の何れか1項に記載の結線方法において、前記溶
融工程における前記各素線の先端部の溶融によって、前
記接続部の形状を、外径寸法が溶融していない前記芯線
の基端側の外径寸法よりも大きな粒状とすることを特徴
としている。
の先端部が熱せられ、この加熱により各素線の先端部が
溶融させられて略液状になることにより、この液状とな
った部分に表面張力が作用して、溶融した部分は溶融し
ていない部分よりも外径寸法が大きな粒状(例えば、略
球状)となる。これにより、接続部は溶融していない芯
線の基端側よりも外径寸法が大きくなる。
いない部分での芯線の外径寸法よりも大きくなること
で、溶接工程において結線部に対する接続部の位置が多
少ずれていたとしても、結線部と接続部とを接触させる
ことができ、これにより、結線部に対する接続部の位置
決めが容易になる。
求項5の何れか1項に記載の結線方法において、前記溶
融工程における前記芯線の先端部近傍の雰囲気を、不活
性ガス雰囲気若しくは中性ガス雰囲気としたことを特徴
としている。
て少なくとも芯線の先端部近傍の雰囲気が不活性ガス雰
囲気若しくは中性ガス雰囲気とされるため、素線が溶融
している際に素線の先端側が酸化することを防止若しく
は軽減できる。このため、溶融工程前に接続部の表面処
理(酸化膜等の除去)が不要となる。
する複数の長尺の素線を束ねることで形成されると共
に、少なくとも1本の少なくとも一方の端部に前記複数
の素線の各先端部が溶融して一体的に固着した接続部が
形成された複数本の電極線と、所定の外力により弾性変
形可能で、前記複数本の電極線の長手方向に対して略直
交する方向に前記複数本の電極線が空隙を介して離間し
た状態で、前記複数本の電極線の長手方向中間部を内側
で保持する絶縁性の外皮部と、を備えている。
線の長手方向中間部が保持されている外皮部に対して外
側から外力が作用すると、外皮部が弾性変形し、更に、
この外皮部の弾性変形に伴い複数の電極線のうちの少な
くとも何れか1本が撓んで他の電極線に接近する。
互いに接触することで、変形した電極線と、この電極線
が接触した電極線とが導通し、若しくは短絡する。この
導通若しくは短絡を電極線に流れる電流値の変化や、抵
抗値の変化等を検出することで、電極線が撓んだこと、
ひいては外皮部に外力が作用したことを検出できる。
ことを検出するためには、電極線に流れる電流値の変化
や抵抗値の変化等を検出するための検出手段や判定手段
へ電極線を接続しなければならず、また、構成によって
は電極線の端部同士を接続しなければならない。
とも一方の端部に形成された接続部は、電極線を構成す
る複数本の素線の各端部を溶融して互いに固着すること
で形成される。このため、上記のように、直接或いは間
接的に検出手段や判定手段へ電極線を接続するため、又
は、電極線の端部同士を接続する際に、接続部が形成さ
れた電極線は端部に素線のばらけが生じることはなく、
容易に接続作業が行なえる。
ないことで、この電極線が接続される部分に対して接続
部を溶接により一体的に固着して電極線とこの接続され
る部分とを電気的に導通させることができ、しかも、素
線のばらけが生じないため常に一定の溶接品質を得るこ
とができる。
載の本発明において、4本以上の前記電極線を有し、所
定の電気抵抗を有する抵抗を介して何れか2本の前記電
極線の一端部を接続すると共に、前記何れか2本の電極
線の各他端部に、前記何れか2本を除いた他の2本の他
端部をそれぞれ接続して、前記電極線の全てを直列に接
続したことを特徴としている。
極線のうちの2本の一端部が所定の電気抵抗を有する抵
抗を介して接続されており、この2本の電極線の各他端
部に、他の電極線の他端部がそれぞれ接続され、全体と
して全ての電極線が直列に接続される。
ら所定の電圧で電流を流して他方の側で電極線に流れた
電流の大きさを検出すると、基本的には常に一定の大き
さの電流値が検出される。
れによって何れかの電極線が撓み、この電極線が抵抗を
介して反対側の電極線に接触すると、短絡が生じ、電流
が抵抗を介さずに流れるため、他方の側で検出される電
流値に変化が生じる。
線が撓んだこと、すなわち、外皮部に外力が作用したこ
とを検出できる。
線が直列に接続されるため、電極線同士、電極線と抵
抗、検出手段側或いは判定手段側での接続部分と電極線
等、電極線の接続箇所が多い。
発明では、少なくとも何れか1本の電極線の少なくとも
一方の端部に接続部が形成されるため、この接続部が形
成された部分では素線のばらけが生じないため接続作業
が容易となる。
には本発明の第1の実施の形態に係る感圧センサ10の
センサ本体11の構造が斜視図により示されており、図
2にはセンサ本体11の構造が断面図により示されてい
る。
サ10のセンサ本体11は、シリコーンゴム、エチレン
プロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム等の絶縁性を有するゴム材、又は、ポリエチレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアク
リレート共重合体、エチレンメチルメタクリレート共重
合体、ポリ塩化ビニル、オレフィン系、或いはスチレン
系の熱可塑性エラストマ等、絶縁性を有する弾性材によ
って長尺状に形成された外皮部12を備えている。
には断面十字形状の十字孔14が形成されている。十字
孔14は、外皮部12の長手方向に沿って連続し、且
つ、長手方向に沿って外皮部12の中心周りに漸次変位
している。また、外皮部12の内部には芯線を含む電線
としての電極線16、18、20、22が設けられてい
る。これらの電極線16〜22は、銅線等の導電性細線
により構成される素線15を寄り合わせることで可撓性
を有する長尺紐状に形成されている。
ブ23を備えている。これらのチューブ23は、可撓性
及び導電性を有する導電性ゴム材により長尺の筒形状に
形成されており、各電極線16〜22の芯線(すなわ
ち、撚り合わされた素線15)を被覆している。
2の各々は導電性のチューブ23を備え、チューブ23
で芯線を構成する素線15を被覆する構成であったが、
図15に示されるように、チューブ23を備えずに、素
線15だけで電極線16〜22の芯線を形成してもよ
い。
中央近傍で十字孔14を介して互いに離間し且つ十字孔
14に沿って螺旋状に配置され、十字孔14の内周部へ
一体的に固着されている。したがって、十字孔14が弾
性変形することで電極線16〜22は撓み、特に、十字
孔14が潰れる程度に外皮部12が弾性変形すれば、電
極線16〜22のうちの何れか、若しくは全てが接触し
て導通する。また、十字孔14が元の形状に復元すれば
電極線16〜22もこれに伴い復元する。
8の長手方向一端部は、所定の電気抵抗を有する抵抗2
4の一端に接続されており、抵抗24の他端には電極線
20とは長手方向一端部が接続されている。一方、電極
線18の長手方向他端部は電極線22の長手方向他端部
へ接続されており、電極線20の長手方向他端部は電極
線16の長手方向他端部へ接続されている。すなわち、
電極線16は、電極線20、抵抗24、及び電極線18
を介して電極線22に直列に接続されている。
向一端部はコード26を介して電源へ接続されている。
但し、電極線22だけは、所定値以上の所定値以上の電
流が回路中を流れた場合に、電気的な検出信号を発信す
る電流検出素子28を介して電源へ接続されている。
皮部12の長手方向一方の端部(電極線16〜22の長
手方向一端側での外皮部12の端部)には支持部材30
が設けられている。図8に示されるように、支持部材3
0は幅寸法が外皮部12の外径寸法と略同一か或いは外
皮部12の外径寸法よりも僅かに大きく、厚さ寸法が外
皮部12の外径寸法よりも薄い板形状とされており、硬
質で且つ絶縁性を有する合成樹脂材等によって形成され
ている。
手方向中間部よりも外皮部12とは反対側の部分の表側
(図5の矢印A方向側)には上述した抵抗24が設けら
れている。また、支持部材30の長手方向中間部よりも
外皮部12側の表面側には一対の縦壁32、34が二
組、支持部材30の幅方向に沿って平行に立設されてい
る。縦壁32と縦壁34との間隔は、電極線18、20
の長手方向一端部、及び抵抗24の両端から延出された
リード線36、38を配置できる程度以上とされてい
る。
抗24が設けられた側)の縦壁32と縦壁34との間に
は結線部としての一対の導通片40が設けられている。
各導通片40は金属等の導電性材料により細幅で薄肉の
板状に形成されている。
等によって一体的に固着され、これにより、一方の導通
片40とリード線36とが電気的に接続されている。ま
た、この一方の導通片40には、電極線18の長手方向
一端部に形成された接続部42が後述する溶接工程によ
って互いに溶融した状態で一体的に固着されており、こ
れにより、一方の導通片40と電極線18とが電気的に
接続されている。
が半田等によって一体的に固着され、これにより、他方
の導通片40とリード線38とが電気的に接続されてい
る。また、この他方の導通片40には、電極線20の長
手方向一端部に形成された接続部42が後述する溶接工
程によって溶融した状態で一体的に固着されており、こ
れにより、他方の導通片40と電極線20とが電気的に
接続されている。
部材30の裏面側には一対の縦壁48とこれらの縦壁4
8の間に設けられた縦壁50が支持部材30の長手方向
に沿って平行に立設されている。縦壁48と縦壁50と
の間隔は、電極線16、22を配置できる程度以上とさ
れている。また、コード26側での縦壁48と縦壁50
との間隔は、電極線16、22側での間隔よりも広く、
電極線16、22よりも太いコード26の導線部52を
縦壁48と縦壁50との間に配置できる。
の一端側の幅方向両端部からは裏方向側へ向けて縦壁5
8が立設されている。これらの縦壁58は導線部52が
縦壁48と縦壁50との間に配置された状態でコード2
6の外皮部が接触するようになっており、コード26の
外皮部が接触することによって外皮部に被覆されていな
い部分での導線部52の無理な屈曲が生じないようにな
っている。
線部としての一対の導通片40が設けられている。
の芯線の端部が半田や溶接等によって一体的に固着さ
れ、これにより、一方の導通片40と一方のコード26
の芯線とが電気的に接続されている。また、この一方の
導通片40には、電極線16の長手方向一端部に形成さ
れた接続部42が後述する溶接工程によって互いに溶融
した状態で一体的に固着されており、これにより、一方
の導通片40と電極線16とが電気的に接続されてい
る。
のコード26の芯線の端部が半田や溶接等によって一体
的に固着され、これにより、他方の導通片40と他方の
コード26の芯線とが電気的に接続されている。また、
この他方の導通片40には、電極線22の長手方向一端
部に形成された接続部42が後述する溶接工程によって
互いに溶融した状態で一体的に固着されており、これに
より、他方の導通片40と電極線22とが電気的に接続
されている。
導通片40に対応して支持部材30には透孔44が形成
されており、後述する溶接工程においては導通片40と
は反対側から透孔44へアース(接地)用の電極棒99
を挿入できるようになっている。
る前の電極線16〜22が示されている。この図に示さ
れるように、各電極線16〜22の長手方向一端部に
は、接続部42が形成されている。上述したように、各
電極線16〜22は基本的に銅線等の素線15を束ねて
撚り合わせることにより形成されているが、導通片40
に固着される前の状態で接続部42は、接続部42以外
の部分とは異なり素線15を撚り合わせた状態ではなく
先端が一個の銅の塊となっており、全体的には略粒形状
若しくは略球形状になっている。
により形成されており、対応する電極線16〜22を構
成する素線15が溶融して一体的に固着することで形成
されている。
続部42の外径寸法は、各電極線16〜22の接続部4
2以外の部分での外径寸法よりも大きい。
端部からはスペーサ60が延出されている。図8に示さ
れるように、このスペーサ60は断面十字形状とされて
おり、その軸方向(図8の矢印B方向)中間部から軸方
向先端側へかけてはその十字の中央から幅方向(図8の
矢印C方向)先端部までの寸法が漸次小さくなるテーパ
状とされている。
は、十字孔14に対応しており、外皮部12の端末部分
から支持部材30のセンサ本体11側の端部が外皮部1
2の端部へ当接するまでスペーサ60を十字孔14内へ
挿入すると、外皮部12の端部の極近傍でスペーサ60
が十字孔14を埋める。スペーサ60を挿入した状態で
は、スペーサ60の板厚方向へ向けて外皮部12を押圧
したとしてもスペーサ60によって電極線16〜22の
接触が阻止される。したがって、外皮部12の端末部分
のスペーサ60が挿入された部分では、感圧センサ10
は不感帯とされる。
外皮部12の端末部分にはシール部62が形成されてい
る。このシール部62は、加熱されることにより液状或
いはゾル状等の流動体となる熱可塑性の合成樹脂材やゴ
ム材等の絶縁材料により形成されており、外皮部12の
端末部分近傍部分、支持部材30の全て、及びコード2
6の支持部材30近傍部分を被覆して一体とし、外皮部
12の端末部分を封止すると共に支持部材30を封入し
ている(なお、以下の説明では、シール部62の形成素
材に合成樹脂材を用いたものとして説明するが、ゴム材
等の他の部材の適用を否定するものではない)。
合成樹脂材が溶融した状態で外皮部12の端末部分近傍
からコード26の支持部材30近傍部分までの間に設け
られて硬化することで形成されているため、例えば、抵
抗24等の各部材の周囲の細かな隙間にまで合成樹脂材
が入り込んでおり、各部材を所定の位置で支持してい
る。
皮部12の長手方向他方の端末部分には支持部材64が
設けられている。この支持部材64もまた支持部材30
と同様に幅寸法が外皮部12の外径寸法と略同一か或い
は外皮部12の外径寸法よりも僅かに大きく、厚さ寸法
が外皮部12の外径寸法よりも薄い板形状とされてお
り、硬質で且つ絶縁性を有する合成樹脂材等によって形
成されている。
面側には、一対の縦壁66とこれらの縦壁66との間に
設けられた縦壁68が、支持部材64の長手方向に沿っ
て平行に立設されている。縦壁66と縦壁68との間隔
は、外皮部12の端末部分から引き出された電極線1
6、20の長手方向他端部を配置できる程度以上とされ
ている。また、支持部材64には結線部としての薄肉板
状の導通片70が設けられている。
略U字形状に形成されており、U字の各端部に対応する
部分は両方の縦壁66と縦壁68との間に位置してい
る。導通片70の一端側には、電極線16の長手方向他
端部に形成された接続部72が、後述する溶接工程によ
って互いに溶融した状態で一体的に固着されており、こ
れにより、導通片70と電極線16とが電気的に接続さ
れている。また、導通片70の他端側には、電極線20
の長手方向他端部に形成された接続部72が、後述する
溶接工程によって溶融した状態で一体的に固着されてお
り、これにより、導通片70と電極線20とが電気的に
接続され、導通片70を介して電極線16と電極線20
とが直列に接続される。
4の裏面側には、一対の縦壁80とこれらの縦壁80の
間に設けられた縦壁82が、支持部材64の長手方向に
沿って平行に立設されている。縦壁80と縦壁82との
間隔は、外皮部12の端末部分から引き出された電極線
18、22の長手方向他端部を配置できる程度以上とさ
れている。
しての導通片70が設けられている。支持部材64の裏
側の導通片70の一端側には電極線18の長手方向他端
部に形成された接続部72が、後述する溶接工程によっ
て互いに溶融した状態で一体的に固着されており、これ
により、他方の導通片70と電極線18とが電気的に接
続されている。また、導通片70の他端側には電極線2
2の長手方向他端部に形成された接続部72が、後述す
る溶接工程によって溶融した状態で一体的に固着されて
おり、これにより、導通片70と電極線22とが電気的
に接続され、導通片70を介して電極線18と電極線2
2とが直列に接続される。
部材64にも透孔44が形成されている。
に導通片70に固着される前の状態では素線15を撚り
合わせた状態ではなく、先端が一個の銅の塊となってお
り、後述する溶融工程により対応する電極線16〜22
を構成する素線15が溶融して一体的に固着することで
全体的には略粒形状若しくは略球形状になるように形成
されている。
続部72の外径寸法は、各電極線16〜22の接続部7
2以外の部分での外径寸法よりも大きい。
の端部にもスペーサ60が形成されており、スペーサ6
0が十字孔14へ挿入されている。また、外皮部12の
他方の端末部分の近傍及び支持部材64の周囲にはシー
ル部62が設けられており、外皮部12の他方の端末部
分が封止されると共に支持部材64が封入され、外皮部
12と支持部材64とが完全に一体とされている。
>本感圧センサ10は、例えば、モータ等の駆動手段の
駆動力によって車両の前後方向にスライドして車両の側
壁に形成された乗降口を開閉する自動スライドドア装置
に適用される。このような自動スライドドア装置に本感
圧センサ10が適用される場合、本感圧センサ10は、
乗降口を閉じる際のドアパネルの移動方向側端部若しく
はその近傍で、外皮部12の長手方向がドアパネルの高
さ方向に沿うように取り付けられると共に、少なくと
も、乗降口を閉じる方向へドアパネルが移動する際に
は、本感圧センサ10の電極線16〜22が通電状態と
される。
ネルが乗降口を閉じる方向へスライドしている状態で、
ドアパネルの端部(移動方向側端部)と乗降口の開口縁
との間で異物が挟み込まれ、ドアパネルと一体的に移動
する本感圧センサ10が外皮部12で異物を押圧する
と、異物からの押圧反力が外皮部12に作用する。
場合、外皮部12は自らの弾性力に抗して押圧反力の作
用方向に断面が潰れるように弾性変形する。このように
外皮部12が弾性変形すると、外皮部12の内部に設け
られた電極線16〜22の何れか外皮部の弾性変形に応
じて撓む。
介して電極線22へ流れる電流は、通常、抵抗24を介
して流れる。しかしながら、上記のように電極線16〜
22の何れかが撓み、これにより、電極線16或いは電
極線20が電極線18或いは電極線22と導通して短絡
すると、電流は抵抗24を介さずに流れるため、例え
ば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値
が変化する。
ると、電極線16〜22を含む電気回路中を流れる電流
の電流値が変化するため、本感圧センサ10は異物から
の押圧反力が作用したこと、すなわち、異物の挟み込み
を検出できる。さらに、電流値の変化は電流検出素子2
8により検出される。
(検出信号)をコンピュータ等の判定手段や制御手段が
受けると、判定手段や制御手段は外皮部12に外力が作
用した、すなわち、ドアパネルの端部(移動方向側端
部)と乗降口の開口縁との間で異物が挟み込まれたと判
定し、例えば、判定手段や制御手段がドアパネルをスラ
イドさせるためのモータ等の駆動手段を停止させること
で、それ以上の異物の挟み込みを防止でき、また、判定
手段や制御手段がドアパネルをスライドさせるためのモ
ータ等の駆動手段を反転駆動させることで、異物の挟み
込みを解除できる。
と電極線18、若しくは、電極線20と電極線22が短
絡した場合には、電流は抵抗24を介して流れるため、
この場合には構造上、外力の検知はできない。
〜22は外皮部12の内部で螺旋状に配置されているた
め、例えば、電極線16〜22が外皮部12内の所定部
位からで螺旋状に略半周した部位までの範囲に同一方向
からの外力が外皮部12の長手方向に沿って連続的に作
用すれば、電極線16〜22が全て接触することにな
る。
しくは、電極線20と電極線22が接触した際に電極線
16或いは電極線20が電極線18或いは電極線22と
接触する範囲は、電極線16〜22が外皮部12内の所
定部位からで螺旋状に略半周する迄の間よりも更に短い
範囲で可能であり、電極線16と電極線18、若しく
は、電極線20と電極線22だけが接触する可能性は極
めて低い。このため、本感圧センサ10では、略確実に
外力の検知が可能である。
線方法>次に、本感圧センサ10におけるセンサ本体1
1と支持部材30、64との組付方法(すなわち、本発
明の第1の実施の形態に係る結線方法)の説明を通して
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
と支持部材30、64とを組み付ける場合には、先ず、
図10に示されるように、特許請求の範囲で言うところ
の外皮部除去工程に相当する第1外皮部除去工程でセン
サ本体11の長手方向両端部及びその近傍において外皮
部12の一部が切除される。この外皮部12の部分的な
切除により、電極線16〜22は両端部近傍において外
皮部12の外部に露出する。
の各長手方向一端部に接続部42が形成され、各長手方
向他端部に接続部72が形成される。
16の長手方向一端部の極近傍にTig(タングステン
・イナート・ガス)溶接に用いられる溶接トーチ90が
配置される。この溶接トーチ90の構造に関して図12
を用いて簡単に説明する。
れたタングステン電極92を備えている。このこのタン
グステン電極92は図示しない溶接ケーブルを介して溶
接(溶融)電源に電気的に接続されている。
して電極線16へ電気的に接続されている。また、タン
グステン電極92の周囲には、タングステン電極92の
先端側で開口した略筒形状のガスノズル94が設けられ
ている。ガスノズル94の基端側は、例えば、不活性ガ
スを充填したガスボンベ等に接続されており、ガスボン
ベ等からの不活性ガスを先端から噴射できるようになっ
ている。
体11の先端側近傍、より詳細には、溶接トーチ90の
先端部を電極線16と電極線20との間の略中央で且つ
電極線18と電極線22の略中央、すなわち、図2の外
皮部12の断面中心の延長上に位置させた状態で、ガス
ノズル94から不活性ガスを噴射させつつ溶接電源をO
N状態にすると、タングステン電極92と、電極線16
〜22のうち最もタングステン電極92の先端部に近い
もの間でアークが発生する。以下、電極線16とタング
ステン電極92との間でアークが発生したものとして説
明する。
2は、銅線の素線15を撚り合わせる(束ねる)ことで
形成されているため、上記のアーク発生によって図11
(B)に示されるように、電極線16を構成する各素線
15の一端部が溶融する。各素線15の先端部は溶融し
て液状になることにより、表面張力の作用で略球形状に
なる。
ことで略球形状になった素線15の先端部は、同様に先
端部が溶融して略球形状になった隣接する他の素線15
に接触して一体となる。このように、溶融した各素線1
5の先端部は、同じく溶融した隣接する他の先端部に接
触して一体となることで、電極線16のうち、先端部だ
けは撚り合わせた素線15の集合体ではなく、全体的に
略球形状若しくは略粒形状の素線15を形成する材質
(例えば、銅)の塊、すなわち、接続部42となる。
した電極線16を構成する各素線15の先端部はその熱
によってで基端側を漸次溶融させる。この新たに溶融し
た部分は先に溶融した部分を吸収し、先端部が漸次基端
側へ変位するかの如く形状を変化させつつ肥大する(す
なわち、電極線16の一端部における接続部42の外径
が大きくなる)。
径寸法は接続部42よりも他端側(すなわち、電極線1
6の長手方向中間部)の外径寸法よりも大きくなる。
へ肥大しつつ移動する溶融状態の接続部42が、外皮部
12の長手方向一端部(第1外皮部除去工程で部分的に
除去された状態での外皮部12の長手方向一端部)近傍
に達した状態で溶接電源をOFF状態にする。これによ
り、基本的にこれ以上は電極線16を構成する素線15
が溶融することはない。
噴射させつつ溶接電源をON状態にすると、電極線16
〜22のうち、先に接続部42が形成されたもの以外の
なかから最もタングステン電極92の先端部に近いもの
間でアークが発生し、これにより同様に接続部42が形
成される。
分だけ、溶接電源をON/OFFすることで、全ての電
極線16〜22の一端部に接続部42が形成される(図
11(D)参照)。さらに、電極線16〜22の各長手
方向他端部に対しても同様に溶接トーチ90を用いて溶
融させることで電極線16〜22の各長手方向他端部に
接続部72が形成される。
皮部除去工程で、外皮部12の長手方向両端部近傍が再
度除去される。これにより、接続部42、72を含む電
極線16〜22の長手方向両端部近傍が外皮部12の外
側に露出する。
の長手方向両端部に接続部42、72が形成されている
ため、長手方向両端部にて各電極線16〜22を構成す
る素線15がばらけることはない。
Tig溶接用の溶接トーチ90を用いて素線15の先端
部を溶融することで形成される。このため、接続部4
2、72の形成に半田等の鉛を含む合金等を必要としな
い。
(A)に示されるように、支持部材30に設けられた一
対の導通片40の一方に接続部42を含む電極線16の
長手方向一端部近傍が接触させられる。この状態で、導
通片40とは反対側から透孔44内にアース用の電極棒
99が導通片40に接触させられ、同じく溶接装置の電
極棒98が接続部42の近傍に配置される。この状態で
溶接装置の溶接電源がON状態とされる。これにより、
図14(B)に示されるように、接続部42が溶融し、
更に、溶融した接続部42が導通片40に溶着する。こ
のように、溶融した接続部42が導通片40に溶着する
ことで接続部42と導通片40とが電気的に導通し、且
つ、導通片40と電極線16とが一体的に接続される。
れた接続部42が対応する導通片40へ溶接により溶着
され、電極線16〜22の各々に形成された接続部72
が導通片70へ溶接により溶着される。
溶接用の溶接トーチ90が用いられていることで、溶融
する際の素線15の端部近傍の雰囲気が不活性ガス雰囲
気となる。これによって、接続部42、72の表面等の
酸化が防止若しくは軽減されるため、溶接時(接続部4
2、72を対応する導通片40、70へ溶接する際)に
おける酸化膜の除去等の処理が不要になり、工数が軽減
され、ひいてはコストを安価にできる。
0に対して接続部42、72を厳格に位置決めしなくて
も、対応する導通片40、70に接続部42、72を溶
着していれば電気的に導通し、しかも、一体的に接続さ
れる。これにより、導通片40、70に対する接続部4
2、72の位置決めが容易になり、作業性が向上し、コ
スト低減に寄与する。
では電極線16〜20の長手方向両端部で素線15を溶
融することにより接続部42、72を形成し、これらの
接続部42、72を対応する対応する導通片40、70
へ溶接により溶着するため、半田のような鉛を含む合金
を用いずに容易に結線できる。
g溶接用の溶接トーチ90を用いたが、Tig溶接用以
外の溶接トーチを用いてもよい。
の実施の形態に係る結線方法について説明する。なお、
感圧センサ10の構成自体は前記第1の実施の形態と同
じであるため、感圧センサ10の構成等に関してはその
説明を省略する。また、本実施の形態の特徴としては、
前記第1の実施の形態における第2外皮部除去工程がな
くる点、制限部材セット工程が新たに設けられる点、及
び溶融工程が前記第1の実施の形態における溶融工程の
変形例となる点であり、それ以外は基本的に前記第1の
実施の形態と同じであるため、上記の点以外の説明は省
略する。
おける結線方法では、第1外皮部除去工程の後に、この
除去後における外皮部12の先端部よりも電極線16〜
22の先端側で電極線16〜22に制限部材102がセ
ットされる。
はセラミック等によって電極線16〜22の長手方向に
沿って厚さ方向とされた一対の壁部104を備えてい
る。これらの壁部104は幅方向若しくは長手方向に対
して隣接配置されていると共に、幅方向及び長手方向の
うち壁部104の隣接方向とは異なる方向の側の一端に
てヒンジ等の連結部材106より相対的に回動可能に連
結されている。
形態では4つ)の透孔108が制限部材102の厚さ方
向に沿って貫通している。これらの透孔108の各々
は、溶融前の状態における電極線16〜22の外径寸法
よりも僅かに大きい程度とされている。さらに、これら
の透孔108は一対の壁部104を跨ぐように形成され
ており、一対の壁部104が隣接した状態では、開口形
状が例えば略円形の孔であるが、一方の壁部104が他
方の壁部104に対して回動した状態では、透孔108
は壁部104の端部に形成された凹部となる。
6〜22の外皮部12からの露出部分における中間部に
制限部材102が達するまで各透孔108に電極線16
〜22がそれぞれ通されるこの状態で、溶融工程では、
図18(A)に示されるように、先ず、溶接トーチ90
によって電極線16の先端部が溶融されて接続部42が
形成される。ここで、前記第1の実施の形態では、外皮
部12の端部近傍に接続部42が達するまで電極線16
の先端部を溶融したが、本実施の形態では、図18
(B)に示されるように、外皮部12とは反対側の制限
部材102の面の近傍に接続部42が達した状態で電極
線16の溶融が終了する。
8(C)に示されるように、制限部材102の近傍に接
続部42が達した状態で電極線18〜22の溶融を終了
する。
させて制限部材102を電極線16〜22から取り外す
と、制限部材102よりも外皮部12側では電極線16
〜22が溶融せずに残る。これにより、第2外皮部除去
工程を廃止できる。
線16〜22の端部を溶融させるため、各電極線16〜
22に形成された接続部42は外皮部12とは反対側の
制限部材102の面に倣って揃う。このため、接続部4
2を形成するにあたり、電極線16〜22の各端部をど
れだけ溶融させればよいか容易に理解でき、この意味で
溶融工程の工数の軽減に寄与する。
の厚さ方向に透孔108を貫通させた構成であるが、透
孔108の貫通方向を制限部材102の厚さ方向に対し
て傾斜した方向に貫通させてもよい。
なく、少なくとも透孔108に対応した部分での外皮部
12とは反対側の面に凹凸を形成して、外皮部12とは
反対側での透孔108の開口位置を変化させてもよい。
このようにすることで、意図的に接続部42の形成位置
を変更でき、しかも、その形成位置を容易に決めること
ができる。
16〜22の結線に本発明に係る結線方法を適用した構
成であるが、感圧センサ10の電極線16〜22以外で
あっても本結線方法が適用できることは言うまでもな
い。例えば、コード26の結線に本結線方法を適用して
よいし、本感圧センサ10とは全く無関係な電気コード
等の結線に本結線方法を適用することもできる。
斜視図である。
断面図である。
一方の端末部分の構造を示す平面断面図である。
一方の端末部分の構造を示す底面断面図である。
一方n端末部分の構造を示す側面断面図である。
他方の端末部分の構造を示す平面断面図である。
他方の端末部分の構造を示す底面断面図である。
一方の端末部分に用いられる支持部材の斜視図である。
外皮部除去工程(第1外皮部除去工程)の概略を示す図
である。
溶融工程の概略を示す図である。
溶融工程における電極線(電線)の端部近傍を拡大した
図である。
第2外皮部除去工程の概略を示す図である。
溶接工程の概略を示す図である。
の変形例を示す図2に対応した断面図である。
制限部材セット工程の概略を示す図である。
溶融工程の概略を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 導電性を有する長尺の素線を複数本束ね
ることで芯線が形成された電線の先端部を、所定の結線
部へ一体的に接続して前記芯線の先端部を前記結線部へ
電気的に導通させるための結線方法であって、 前記芯線の先端部を加熱して前記素線の先端部を溶融さ
せ、前記複数本の素線の各先端部が一体に纏まった接続
部を前記芯線の先端部に形成する溶融工程と、 前記溶融工程後に硬化した前記接続部を前記結線部へ溶
接して結線する溶接工程と、 を有することを特徴とする結線方法。 - 【請求項2】 各々が導電性を有する長尺の素線を複数
本束ねることで形成された複数本の芯線を有すると共
に、前記複数本の芯線が絶縁性の外皮部の内部に収容さ
れて一体とされた電線の先端部を、所定の結線部へ一体
的に接続して前記複数本の芯線のうち、少なくとも1本
の先端部を前記結線部へ電気的に導通させるための結線
方法であって、 前記芯線の先端側において前記外皮部を除去し、前記先
端側で前記芯線を外部に露出させる外皮部除去工程と、 前記芯線の先端部を加熱して前記素線の先端部を溶融さ
せ、前記複数本の素線の各先端部を一体に纏めて前記芯
線の先端部に接続部を形成する溶融工程と、 前記溶融工程後に硬化した前記接続部を前記結線部へ溶
接して結線する溶接工程と、 を有することを特徴とする結線方法。 - 【請求項3】 前記外皮部除去工程で部分的に除去され
た状態での前記外皮部の先端部に前記接続部が達するま
で前記溶融工程で前記芯線を溶融させることを特徴とす
る請求項2記載の結線方法。 - 【請求項4】 制限部材に形成された前記内径寸法が前
記芯線の外径寸法よりも僅かに大きな透孔に、前記芯線
の先端側を貫通させる制限部材セット工程を前記溶融工
程よりも先に設けると共に、前記芯線の先端側へ向いた
側の前記制限部材の面に前記接続部が達するまで前記溶
融工程で前記芯線を溶融させることを特徴とする請求項
2記載の結線方法。 - 【請求項5】 前記溶融工程における前記各素線の先端
部の溶融によって、前記接続部の形状を、外径寸法が溶
融していない前記芯線の基端側の外径寸法よりも大きな
粒状とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何
れか1項に記載の結線方法。 - 【請求項6】 前記溶融工程における前記芯線の先端部
近傍の雰囲気を、不活性ガス雰囲気若しくは中性ガス雰
囲気としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何
れか1項に記載の結線方法。 - 【請求項7】 導電性を有する複数の長尺の素線を束ね
ることで形成されると共に、少なくとも1本の少なくと
も一方の端部に前記複数の素線の各先端部が溶融して一
体的に固着した接続部が形成された複数本の電極線と、 所定の外力により弾性変形可能で、前記複数本の電極線
の長手方向に対して略直交する方向に前記複数本の電極
線が空隙を介して離間した状態で、前記複数本の電極線
の長手方向中間部を内側で保持する絶縁性の外皮部と、 を備える感圧センサ。 - 【請求項8】 4本以上の前記電極線を有し、所定の電
気抵抗を有する抵抗を介して何れか2本の前記電極線の
一端部を接続すると共に、前記何れか2本の電極線の各
他端部に、前記何れか2本を除いた他の2本の他端部を
それぞれ接続して、前記電極線の全てを直列に接続した
ことを特徴とする請求項7記載の感圧センサ。
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JP2013016366A (ja) * | 2011-07-05 | 2013-01-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 電線導体部の溶接方法、電線およびワイヤハーネス |
JP2013222625A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの製造方法 |
JP2022102052A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | 株式会社ミツバ | タッチセンサユニットおよびその製造方法 |
-
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- 2001-09-05 JP JP2001268999A patent/JP3987698B2/ja not_active Expired - Fee Related
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