JP2003077347A - シールド線 - Google Patents

シールド線

Info

Publication number
JP2003077347A
JP2003077347A JP2001269037A JP2001269037A JP2003077347A JP 2003077347 A JP2003077347 A JP 2003077347A JP 2001269037 A JP2001269037 A JP 2001269037A JP 2001269037 A JP2001269037 A JP 2001269037A JP 2003077347 A JP2003077347 A JP 2003077347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
strands
handed
braided shield
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001269037A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuki Yamamoto
勇揮 山本
Kandai Tanaka
寛大 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2001269037A priority Critical patent/JP2003077347A/ja
Publication of JP2003077347A publication Critical patent/JP2003077347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なシールドストリップ性と高いシールド
効果との両立を図ったシールド線を提供する。 【解決手段】 導体2に絶縁体3を被覆したコア1と、
該コア1の外周に設けられた編組シールド4とを備えた
シールド線10であって、上記編組シールド4が、右打
ちと左打ちとで素線5の持ち本数が異なるもの。編組シ
ールド4によって遮蔽しているので、横巻シールドより
も厚いシールド厚さを確保でき、高いシールド効果を発
揮できる。また、その編組シールド4は、右打ちと左打
ちとで素線5の持ち本数が異なっているので、トータル
の素線5の本数が従来の編組シールド(右打ちと左打ち
の素線数が同じもの)よりも少なくなり、シールドスト
リップ性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンやオーデ
ィオ等の分野において、信号の歪み・ノイズを抑制すべ
く用いられるシールド線に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド線は、導体に絶縁体を被覆した
コアの外周に、外部導体として編組シールドを施し、信
号の歪み・ノイズを抑制するものである。従来、シール
ド線の編組シールドは、素線の右打ちと左打ちの持ち本
数を同じ本数にしていた。すなわち、編組シールドは、
右打ちの素線と左打ちの素線とを編み込むようにしてコ
アの外周に施されるが、これら右打ちの素線の本数と左
打ちの素線の本数とが同数となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるシールド線の端
末加工として、編組シールドをストリップするときに
は、先ず、編組シールドの外周に設けられたジャケット
をストリップした後、半田槽に浸漬して編組シールドを
半田で固め、次に、編組シールドに切れ目を入れて編組
シールドを引き抜く、という作業を行う。ここで、上述
のように素線の右打ちと左打ちの持ち本数が同じ編組シ
ールドの場合、シールドのボリュームが非常に厚くなる
ため、シールドを引き抜くときに多大な力を必要とし、
非常にストリップし難く、ときにはコアの断線を引き起
こす。特に、仕上がり径が1.0mm以下の極細シール
ド線の場合、コアの断線が生じやすい。
【0004】この対策として、編組シールドの素線の持
ち本数を減らすことでストリップ性の向上を図ることも
考えられるが、これでは編組密度が低くなるため、満足
するシールド性能が得られない。他方、外部導体を編組
シールドではなく、横巻シールドとすることでストリッ
プ性の向上を図ることも考えられるが、横巻シールドの
場合も素線の持ち本数を減らした場合と同様にシールド
厚さが薄くなるため、満足するシールド効果が得られな
い。
【0005】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、良好なシールドストリップ性と高いシールド効
果との両立を図ったシールド線を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、導体に絶縁体を被覆したコアと、該コアの
外周に設けられた編組シールドとを備えたシールド線で
あって、上記編組シールドが、右打ちと左打ちとで素線
の持ち本数が異なるものである。
【0007】本発明によれば、編組シールドによって遮
蔽しているので、横巻シールドよりも厚いシールド厚さ
を確保でき、高いシールド効果を発揮できる。また、そ
の編組シールドは、右打ちと左打ちとで素線の持ち本数
が異なっているので、トータルの素線の本数が従来の編
組シールド(右打ちと左打ちの素線数が同じもの)より
も少なくなり、シールドストリップ性が向上する。
【0008】また、上記編組シールドの外周に、少なく
とも一面に金属蒸着層を設けたテープを、その金属蒸着
面側を下にして巻き回し、その上にジャケットを被覆
し、その仕上がり外径が1.0mm以下であり、上記金
属蒸着層が厚さ0.1μm以上であり、上記導体が外径
0.13mm以下であってもよい。また、上記コアを複
数並設し、それらコアを囲繞して上記編組シールドを設
けてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を添付図面に
基いて説明する。
【0010】本実施形態に係るシールド線は、ノート型
パソコンの本体と液晶画面とをヒンジ部を通して接続す
る極細タイプであり、図1に示すように、並列配置され
た2心のコア1を有する。コア1は、導体2に絶縁体3
を被覆して構成されている。なお、コア1は、2心に限
らず、1心でもよく、3心以上でもよい。
【0011】コア1を構成する導体2は、軟銅線、スズ
メッキ軟銅線、合金線等の単線または撚線からなり、3
6AWG(外径約0.13mm)以下のサイズが用いら
れる。図例では、導体2は、40AWG(外径約0.0
9mm)のスズメッキ銅合金線が用いられている。AW
Gとは、American Wire Gauge のことであり、BS(Br
own & Sharp wire gauge)とも呼ばれ、単線導体の直径
5milを36AWG、直径460milを4/0AWG(0
000AWG)として、その間を面積について等比数列
になるように割り振ったものである。
【0012】導体2を被覆する絶縁体3は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ETFE(エチレン・四フッ化エ
チレン共重合体)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ
化プロピレン共重合体)、PTFE(四フッ化エチレン
樹脂)、PFA(四フッ化エチレン・パーフロロプロピ
ルビニルエーテル共重合体)またはフッ素ゴムの中から
選定された樹脂を均一の厚さで被覆してなる。図例で
は、絶縁体3は、PFA樹脂を押し出したPFA樹脂絶
縁体が用いられ、外径0.21mmのコア1としてい
る。
【0013】並列配置された2心のコア1の外周には、
外部導体として編組シールド4が施されている。編組シ
ールド4は、軟銅線、スズメッキ軟銅線、合金線等の単
線を、図2および図3に示すように右打ちと左打ちとで
持ち本数を異ならせて構成される。なお、図2は図1の
編組シールド4の破線11で囲った部分の拡大図であ
る。図例では、編組シールド4は、0.03mmのスズ
メッキ銅合金線を素線5として用い、右打ちが10本持
ち4打で左打ちが3本持ち4打として編組を施し、シー
ルド厚さを約0.08mmとしている。
【0014】すなわち、図3において、右打ち用の1打
10本の素線5からなる右打ち線6a、6b、6c、6
dと、左打ち用の1打3本の素線5からなる左打ち線7
a、7b、7c、7dとが、それぞれ4打ずつコア1、
1の外周に巻き回されて交互に編み込まれ、編組シール
ド4が形成される。図例では、右打ちと左打ちとは、左
右同ピッチで巻き回されており、打数も左右同じに設定
されているが、これに限らず、左右のピッチを異ならせ
てもよいし、左右の打数を異ならせてもよい。また、1
0本、3本、4打は、一つの例であり、別の数字でもよ
い。要は、右打ちと左打ちとで素線5の持ち本数を異な
らせればよい。
【0015】編組シールド4の外周には、図1に示すよ
うに、ポリエステル等のプラスチックテープの片面また
は両面に厚さ0.1μm以上の銅の蒸着層を設けた複合
テープ8が、蒸着層側を下にして巻き回されている。図
例では、厚さ約4μm、幅2.5mmで、片側に厚さ約
0.3μmの銅蒸着層を設けた蒸着ポリエステルテープ
8が、蒸着面を編組シールド4側にして1/2〜1/3
で重なるように螺旋状に重ね巻きされている。
【0016】その上には、図1に示すように、ジャケッ
ト9として、ポリエステル等のプラスチックテープが巻
き回されている。図例では、厚さ約6.5μm、幅2.
5mmのポリエステルテープが、1/2〜1/3で重な
るように螺旋状に重ね巻きされ、ジャケット9となって
いる。なお、ジャケット9は、省略可能である。
【0017】こうして完成したシールド線10の仕上が
り径は、1.0mm以下となっている。
【0018】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0019】本実施形態に係るシールド線10によれ
ば、編組シールド4によって遮蔽しているので、従来の
横巻シールドよりも厚いシールド厚さを確保でき、高い
シールド効果を発揮できる。すなわち、シールド4の編
組密度を十分に上げつつ且つシールド厚さを確保できる
ので、高いシールド効果を発揮できる。
【0020】また、その編組シールド4は、右打ちと左
打ちとで素線5の持ち本数が異なっているので、トータ
ルの素線5の本数が従来の編組シールド(右打ちと左打
ちの素線数が同じもの)よりも少なくなり、シールドス
トリップ性が向上する。すなわち、シールド4のトータ
ルの素線5の本数が従来の編組シールドよりも少ないた
め、シールドストリップ性を従来品よりも向上させるこ
とができる。
【0021】特に、本実施形態のように、極細タイプの
シールド線10(仕上がり径1.0mm以下)では、シ
ールドストリップ性とシールド効果とはトレードオフの
関係にあり、一方を高めると他方が悪化せざるを得なか
ったが、本実施形態のように編組シールド4の右打ちと
左打ちとの素線5の持ち本数を異ならせることで、両者
をバランス良く両立できることになった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシール
ド線によれば、良好なシールドストリップ性と高いシー
ルド効果との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシールド線の分解説
明図である。
【図2】図1にて破線で四角に囲った部分(編組シール
ド)の拡大図である。
【図3】上記編組シールドの編組の様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 コア 2 導体 3 絶縁体 4 編組シールド 5 素線 8 テープ 9 ジャケット 10 シールド線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体に絶縁体を被覆したコアと、該コア
    の外周に設けられた編組シールドとを備えたシールド線
    であって、上記編組シールドが、右打ちと左打ちとで素
    線の持ち本数が異なることを特徴とするシールド線。
  2. 【請求項2】 上記編組シールドの外周に、少なくとも
    一面に金属蒸着層を設けたテープを、その金属蒸着面側
    を下にして巻き回し、その上にジャケットを被覆してな
    るシールド線であって、その仕上がり外径が1.0mm
    以下であり、上記金属蒸着層が厚さ0.1μm以上であ
    り、上記導体が外径0.13mm以下である請求項1記
    載のシールド線。
  3. 【請求項3】 上記コアを複数並設し、それらコアを囲
    繞して上記編組シールドを設けた請求項1乃至2いずれ
    か記載のシールド線。
JP2001269037A 2001-09-05 2001-09-05 シールド線 Pending JP2003077347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001269037A JP2003077347A (ja) 2001-09-05 2001-09-05 シールド線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001269037A JP2003077347A (ja) 2001-09-05 2001-09-05 シールド線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003077347A true JP2003077347A (ja) 2003-03-14

Family

ID=19094928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001269037A Pending JP2003077347A (ja) 2001-09-05 2001-09-05 シールド線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003077347A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004674A1 (ja) * 2005-07-05 2007-01-11 Autonetworks Technologies, Ltd. シールド導電体
JP2015079574A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 日星電気株式会社 耐捻回性ケーブル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004674A1 (ja) * 2005-07-05 2007-01-11 Autonetworks Technologies, Ltd. シールド導電体
JPWO2007004674A1 (ja) * 2005-07-05 2009-01-29 株式会社オートネットワーク技術研究所 シールド導電体
JP2015079574A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 日星電気株式会社 耐捻回性ケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3678179B2 (ja) 2重横巻2心平行極細同軸ケーブル
JP4229124B2 (ja) 同軸ケーブル
JP3900864B2 (ja) 2心平行極細同軸ケーブル
JP2008021603A (ja) 撚線導体
JP3994698B2 (ja) セミフレキシブル極細同軸線及びその端末接続方法
JP2008171778A (ja) 同軸ケーブル
JP2004014337A (ja) 極細多心同軸ケーブル
JP2017188225A (ja) Lanケーブル
JP4445084B2 (ja) フラットシールドケーブル
JP2007280762A (ja) ノンハロゲン同軸ケーブル及びこれを用いた多芯ケーブル
JP5137346B2 (ja) シグナル線集合体入りリブ付き中心介在および該介在を用いた丸型多対ケーブル
CN110268483B (zh) 同轴电缆
JP4686931B2 (ja) 超極細同軸ケーブル
JP2009164039A (ja) 2芯平行ケーブル
JP2006351414A (ja) 同軸ケーブル
JP2003077347A (ja) シールド線
JP2003187649A (ja) セミフレキシブル同軸線
JP2003031046A (ja) 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル
KR101120365B1 (ko) 코팅형 금속 차폐층을 포함하는 마이크로 동축케이블 및 이의 제조방법
JP4134714B2 (ja) 2重横巻2心平行極細同軸ケーブル
JP4405337B2 (ja) 極細同軸ケーブル及びその製造方法
JP2003086030A (ja) 極細同軸ケーブル
JP2003031045A (ja) 蒸着テープ縦添え2心平行極細同軸ケーブル
JP2003297157A (ja) 同軸ケーブル
JP2003123553A (ja) 平角外部シールド入り2芯平行極細同軸ケーブル