JP2003077024A - 紙幣払出装置 - Google Patents

紙幣払出装置

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JP2003077024A JP2001267532A JP2001267532A JP2003077024A JP 2003077024 A JP2003077024 A JP 2003077024A JP 2001267532 A JP2001267532 A JP 2001267532A JP 2001267532 A JP2001267532 A JP 2001267532A JP 2003077024 A JP2003077024 A JP 2003077024A
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、金庫から重なって送り出された紙幣
を、再度払い出し用紙幣として使用することを目的とす
る。 【解決手段】この目的を達成するため本発明は、紙幣を
収納し紙幣出口を有する金庫と、前記金庫内の紙幣の送
出装置と、前記金庫から送り出した紙幣を紙幣払出口へ
送る搬送装置と、前記金庫から送り出された紙幣の検査
装置と、前記検査装置からの信号に基づいて還流通路へ
紙幣を振り分ける振分装置と、前記還流通路の紙幣を前
記搬送装置へ還流する還流装置とにより構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金庫から紙幣を送
り出す小型の紙幣払出装置に関する。特に、重なって送
り出された紙幣を還流して再び送り出す紙幣払出装置に
関する。なお、本明細書で使用する「紙幣」は、紙幣の
他、小切手、証券、クーポン券、商品券、等紙幣に類す
るものを含んでいる。
【0002】
【従来の技術】小型の紙幣払出装置として、例えば米国
特許第6098837号に開示のものが知られている。
このものは、着脱可能な金庫と一体に紙幣のリジェクト
室を有している。金庫から送り出された紙幣をセンサに
より検知し、例えば2枚重なって送り出された場合、振
分装置によりリジェクト室に誘導して払い出さないよう
にしている。
【0003】しかし、小型の紙幣払出装置は金庫の紙幣
収納枚数が少ないため、2枚重ねでリジェクトした場
合、金庫の紙幣を早期に消費するので金庫の交換サイク
ルが短いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の欠点を
解消することを目的とする。すなわち、真紙幣にもかか
わらずリジェクトした紙幣を金庫に戻して再び払い出
し、リサイクルすることを第1の目的とする。第2の目
的は、紙幣のリサイクルが可能な紙幣払出装置を小型に
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、紙幣を収納し、紙幣出口を有する金庫と、前
記金庫内の紙幣の送出装置と、前記金庫から送り出した
紙幣を紙幣払出口へ送る搬送装置と、前記金庫から送り
出された紙幣の検査装置と、前記検査装置からの信号に
基づいて還流通路へ紙幣を振り分ける振分装置と、前記
還流通路の紙幣を前記搬送装置へ還流する還流装置とで
紙幣払出装置を構成したものである。
【0006】この構成によれば、検査装置で金庫から送
り出された紙幣が真券であるにもかかわらず異常である
と検知された場合、例えば2枚重ねの場合、搬送装置で
搬送されて来た紙幣を振分装置により還流通路へ案内す
る。この後、還流装置で再び払い出し用紙幣として使用
する。したがって、真券であるにも関わらず異常紙幣で
あると判定した紙幣を再び払い出し用に送り出すことが
でき、金庫の交換サイクルを伸ばすことができる。
【0007】本発明は、還流装置が還流通路の紙幣を一
枚ずつ送り出す一枚出し装置を有していることが好まし
い。この構成によれば、還流通路に保留されている紙幣
を一枚ずつ還流装置が送り出すので、金庫或いは搬送通
路への還流を確実に行える。また、所定枚の紙幣の払い
出しが終了するまで還流紙幣を還流通路に保留するの
で、払出時間を短くできる。
【0008】本発明は、還流装置が、還流通路の紙幣を
金庫へ受け入れる受入装置を有しているのが好ましい。
この構成により、リターンされた紙幣は受入装置により
金庫へ収納され、払い出し用紙幣として保留される。し
たがって、既に装着されている金庫に保留し、再び払い
出すので新たな保留部を配置せずともよく、紙幣払出装
置を小型化できる。
【0009】本発明は、検査装置が重なり検知装置であ
ることが好ましい。発生頻度が高い紙幣の重なりを検知
し、振分装置、還流通路及び還流装置で重なり紙幣を再
び払い出し用紙幣として送り出すので、金庫の交換サイ
クルを伸ばすことができる。
【0010】本発明は、受入装置を、送出装置と、送出
装置の送り方向を切り換える方向変換装置で構成するこ
とが好ましい。この構成により、送出装置の搬送方向を
方向変換装置により変換することにより、送出装置の一
部を受入装置として用いることができる。したがって、
構成部品が少なく、装置の小型化に適していると共に安
価に製造できる。
【0011】本発明は、還流通路が搬送装置と金庫との
間に配置されていることが好ましい。この配置は、搬送
装置と還流通路を狭いスペースに配置できるので、装置
の小型化に有効である。
【0012】本発明は、還流装置が内部の紙幣を底板か
ら離すリフト装置を含むことが好ましい。紙幣を還流通
路から受け入れる場合、最下部の紙幣がリフト装置によ
って底板から離される。還流紙幣はこの底板と紙幣との
間の空間に送り込まれるので、スムーズに収納すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、実施例の構成ブロック図
である。図2は、実施例の紙幣払出装置の概要図であ
る。図3は、実施例の第1搬送装置の斜視図である。図4
は、実施例の搬送装置と還流通路の正面図である。図5
は、実施例の第1整列装置の斜視図である。図6は、実
施例の第1整列ローラの断面図である。図7は、実施例
の第2整列装置の斜視図である。図8は、実施例の一枚送
り装置の斜視図である。図9は、実施例の一枚送り装置
の概要図である。図10は、実施例の金庫の斜視図であ
る。図11は、実施例の紙幣払出装置の駆動機構の斜視図
である。図12は、実施例のリフト装置の斜視図である。
図13は、実施例のリフト装置の駆動装置の正面図であ
る。図14は、実施例のリフト駆動装置の斜視図である。
図15は、実施例の送出装置と受入装置の駆動装置の斜視
図である。図16は、実施例の送出装置と受入装置の駆動
装置の断面図である。図17は、実施例の制御ブロック図
である。図18は、実施例の作動説明用フローチャートで
ある。図19は、実施例の作動説明用フローチャートであ
る。図20は、実施例の作動説明用フローチャートであ
る。図21は、実施例の作動説明用フローチャートであ
る。図22は、実施例のリフト装置の作動説明用正面図で
ある。
【0014】図1に示すように、本実施例の紙幣払出装
置1は、金庫d、送出装置f、搬送装置c、紙幣払出口e、
振分装置dv、還流通路rp、還流装置rc、検査装置sを含
んでいる。
【0015】次に図2を参照して紙幣払出装置1の構成を
説明する。箱型の金庫dは、ボディ1bの収納部2に収納さ
れている。金庫dから送り出された紙幣bを紙幣払出口e
へ搬送する搬送装置cは、収納部2の側方の第1搬送装置
c1と収納部2の上方の第2搬送装置c2により構成されて
いる。
【0016】第1搬送装置c1は、紙幣bを垂直上方に搬送
する。保留装置sは、第1搬送装置c1から受けた紙幣bを
水平に一時保留する。還流通路rpは、収納部2と第1搬
送装置c1との間に位置し、第1搬送装置c1と平行に上下
方向に伸びている。
【0017】振分装置dvは、第1搬送装置c1と第2搬送
装置c2との間にあり、第1搬送装置c1から送られてきた
紙幣bを第2搬送装置c2或いは還流通路rpへ振り分け
る。金庫d内に、紙幣bの送出装置fが位置している。送
出装置fは、ボディ1bに配置された駆動装置drによって
駆動される。
【0018】図2、3、4を参照して第1搬送装置c1の構造
を説明する。収納部2の側方の紙幣受入口3に隣接して第
1搬送ローラ10が配置してある。第1搬送ローラ10は、大
径の第1ローラ10aに小径の第1プレスローラ10bを弾性的
に押し付けてある。第1ローラ10aの側面に第1ギヤ10c
が固定してある。
【0019】第1搬送ローラ10の斜め上方に第2搬送ロー
ラ11が配置してある。第2搬送ローラ11は、大径の第2
ローラ11aに第2プレスローラ11bが弾性的に接してい
る。第2ローラ11aの側面に第2ギヤ11cが固定してあ
る。
【0020】収納部2よりも上方であって、第2搬送ロー
ラ11の真上に第3搬送ローラ12が配置してある。第3搬送
ローラ12は、大径の第3ローラ12aと、この第3ローラ12a
の中心よりも上側に接触する一対の第3プレスローラ12
b、第4プレスローラ12cとを含んでいる。
【0021】第2ローラ11aと第3ローラ12a間に板状の第
1ガイドボード13が配置してある。第1ガイドボード表面
13aと所定の間隙を空けて、板状の第2ガイドボード14が
配置してある。第1ガイドボード表面13aと第2ガイドボ
ード14との間が、第1搬送路p1である。
【0022】第1搬送路p1の中間に第1整列装置a1が配
置してある。第1整列装置a1は図5に示すように、第1ガ
イドボード表面13aに相対する平板状の第1案内壁a1aの
両側に平板状の第2案内壁a1bと第3案内壁a1cを有する。
第1案内壁a1aは、第2ガイドボード14の一部を構成して
いる。第2案内壁a1bと第3案内壁a1cの間の第1案内壁a1a
に第1整列ローラa1dが回転自在に取り付けられてい
る。
【0023】図6に示すように、第1整列ローラa1dは、
中央の円形平板部a1d1と、その周縁の断面v状部a1d2を
有し、断面皿状の円盤である。v状部a1d2は、回転軸線
と平行な円筒部a1d3と斜面部a1d4を有している。第1整
列ローラa1dは、ウレタンゴムで成形され、弾性を有し
ている。第1整列ローラa1dは、中心の取付孔a1d5を貫
通する回転シャフトa1d6に固定されている。
【0024】回転シャフトa1d6の端部にタイミングプー
リーa1d7が固定される。タイミングプーリa1d7は、駆動
源からベルト(図示せず)を介して回転される。第1整列
ローラa1dは、第1ガイドボード表面13aに押し付け、円
筒部a1d3と斜面部a1d4が紙幣bと接触するように変形さ
れる。第1整列ローラa1dは、前記変形により円筒部a1d3
の周速度が斜面部a1d4よりも大になるため、図5におい
て下方から上方へ進行する紙幣bは時計方向の回転力を
受け、紙幣bの下端部が第3案内壁a1cへ押し付けられ
る。次に紙幣bの側縁の全長が第3案内壁a1cに接触し、
第3案内壁a1cに沿って整列される。
【0025】次に図2を参照して第2搬送装置c2の構成を
説明する。第2搬送装置c2は、第4搬送ローラ25、保留
装置s、一括送出装置atとを含んでいる。収納部2の上
方、かつ、第1搬送装置c1の右側方に第4搬送ローラ25が
配置してある。第4搬送ローラ25は、大径の第4ローラ25
aに小径の第5プレスローラ25bを弾性的に押し付けてあ
る。
【0026】次に保留装置sの構成を説明する。収納部2
の上方、かつ、第4搬送ローラ25の右側方に、トレイ26
が固定してある。トレイ26は、板状であって中央に窪み
26dを有し、皿状をしている。窪み26dの長さは、紙幣の
長さよりもやや長く設定してある。すなわち、この窪み
26dに、紙幣が一時的に貯留される。
【0027】次に一括送出装置atの構成を説明する。ト
レイ26の上方に一対のガイドローラ27a、27bを所定距離
離して配置してある。ガイドローラ27a、27bに第1ベル
ト28が巻きつけてある。
【0028】第1ベルト28の外周面に第1突起29aと第2
突起29bが固定される。第1突起29aと第2突起29bの間
隔は等しい。第1ベルト28の下面は、トレイ26の窪み26d
の上面と平行であって、所定の距離離れている。
【0029】次に紙幣払出口eを説明する。収納部2上方
の第2搬送装置c2の右方に2枚の誘導板33a、33bを上下
に間隔を空けて配置してある。その左端部は、v字を形
成している。
【0030】次に振分装置dvを説明する。振分装置dv
は、第3搬送ローラ12と第4搬送ローラ25の間に配置され
る。振分装置dvは、振分板dbと振分板dbを回転する第1
ソレノイドso1を含んでいる。振分板dbは、第1ソレノ
イドso1が消磁しているとき、後述の還流通路rpに紙幣b
を案内し、励磁されたときに第4搬送ローラ25へ案内す
るよう位置変更される。
【0031】次に還流通路rpを説明する。還流通路rp
は、第1ガイドボード裏面13bと、第1ガイドボード裏面1
3bに対し所定の間隔で配置した第3ガイドボード17によ
り構成される。還流通路rpは、第1搬送装置c1と収納室2
との間において上下方向に伸びている。還流通路rpに、
上流側から順にリジェクト装置rj、第2整列装置a2、還
流保留部rp1、還流装置rcが配置してある。
【0032】次にリジェクト装置rjを説明する。リジェ
クト装置rjは、リジェクト搬送ローラ35とリジェクト振
分装置36を含んでいる。
【0033】リジェクト搬送ローラ35は、収納部2の上
部と第1搬送装置c1の間に配置される。リジェクト搬送
ローラ35は、大径の第5ローラ35aに小径の第6プレスロ
ーラ35bを弾性的に押し付けてある。
【0034】次にリジェクト振分装置36を説明する。リ
ジェクト振分装置36は、リジェクト誘導板37と第2ソレ
ノイドso2を含んでいる。リジェクト誘導板37は、第1
ガイドボード13とリジェクト搬送ローラ35との間に位置
し、振分装置dvから案内された還流紙幣brをリジェクト
搬送ローラ35、又は還流保留部rp1へ誘導する。
【0035】第2ソレノイドso2が消磁している場合、
リジェクト誘導板37が第1ガイドボード13側に位置して
還流紙幣brをリジェクト搬送ローラ35へ案内する。第2
ソレノイドso2が励磁された場合、リジェクト誘導板37
を移動させ、還流紙幣brを還流保留部rp1へ案内する。
【0036】次に図7を参照して第2整列装置a2を説明す
る。第2整列装置a2は、第1整列装置a1とほぼ同一構成で
ある。
【0037】第2整列装置a2は、リジェクト搬送ローラ
35の直ぐ下流に位置している。第2整列装置a2のボディa
20の上部にリジェクト搬送板37が回転自在に取り付けら
れている。第2整列装置a2は、バイアス装置a21と、第2
整列ローラa23と、第1案内壁a24a、第2案内壁a24bと第3
案内壁a24cを含んでいる。
【0038】図7に示すようにバイアス装置a21は、先端
をリング状に丸めた線状スプリングa22の他端をボディa
20に固定してある。スプリングa22の先端は、還流通路r
pに位置している。スプリングa22は、紙幣の幅方向に所
定の間隔で4個並列される。バイアス装置a21の下流に、
第2整列ローラa23が配置してある。第2整列ローラa23
は、回転シャフトa25に回転自在に取り付けられてい
る。第2整列ローラa23は、図6に示す第1整列ローラa1
dと同一形状である。
【0039】第2整列ローラa23に摩擦ディスクa26が固
定してある。摩擦ディスクa26に隣接して第2摩擦ディ
スクa27が回転シャフトa25に回転自在に取り付けられて
いる。回転シャフトa25に固定されたストッパa28と摩擦
ディスクa26との間に配置された圧縮スプリングa29によ
って、第2摩擦ディスクa27が摩擦ディスクa26に押し付
けられる。摩擦ディスクa26と第2摩擦ディスクa27で摩
擦クラッチa30を構成する。
【0040】回転シャフトa25は、駆動源(図示せず)か
ら回転される。第2整列装置a2は、上から下方へ進行す
る還流紙幣brを、バイアス装置a21のスプリングa22で第
1ガイドボード裏面13bへ押し付けつつ進行させる。次に
第2整列ローラa23によって還流紙幣brの側縁を第3案内
壁a24cに押し付けて整列し、後述の一枚出し装置stへ送
る。
【0041】還流紙幣brは、一枚出し装置stに進行を阻
止された状態でも第2整列ローラa23に接触している。し
かし、還流紙幣brが座屈しないように第2整列ローラa23
と還流紙幣brとの間に所定値以上の摩擦力が生じた場
合、前記摩擦クラッチa30が滑って第2整列ローラa23が
還流紙幣brとスリップしないよう設定してある。第2整
列装置a2の上方の第1ガイドボード裏面13bに、窪みを
形成し、斜面13cを形成してある。(図4参照) この斜面13cによって、還流紙幣brをスプリングa22の根
本に案内する。
【0042】次に還流装置rcの構成を説明する。還流装
置rcは、一枚出し装置stと金庫dの受入装置reを含んで
いる。次に図8及び図9を参照して一枚送り装置stを説明
する。一枚送り装置stは、還流通路rpの下端部に位置す
る。
【0043】シャフトst1に固定された回転ローラst2
と、回転ローラst2に接している第7プレスローラst3
と、回転ローラst2の両側にあり、回転ローラst2よりも
大径の一対の固定ローラst4とst5を含んでいる。第7プ
レスローラst3は、シャフトst6に回転自在に支持され
る。
【0044】固定ローラst4とst5は図8に示すように、
第7プレスローラst3の側面とそれぞれ約0.5ミリ離れて
配置され、シャフトst1に対して偏芯している。回転ロ
ーラst2と第7プレスローラst3は、所定の圧力で周面が
接触しており、それらのタッチ部toは、固定ローラst4
及びst5と第7プレスローラst3とのオーバーラップ部or
よりも僅かに下方に位置している。
【0045】第2整列装置a2から送られた還流紙幣br
は、このオーバーラップ部orによってストップされる。
シャフトst1は、軸受st7及びst8に回転自在に支持され
ている。シャフトst1は、ワンウエイクラッチst10を介
して駆動軸st11から回転される。
【0046】次に図2及び図10を参照して金庫dの構造を
説明する。金庫dは、内部の中間部に紙幣保留室d1、上
方にリジェクト保留室d2、紙幣保留室d1の下方にユニッ
ト室d3、側方にシャッタ室d4が区画されている。蓋d5
は、その下端部が金庫dの箱形枠d6にヒンジ結合され、
紙幣保留室d1を開閉する。蓋d5は鍵d7によりロックされ
る。
【0047】リジェクト保留室d2は、リジェクト搬送ロ
ーラ35の把持面の水平方向延長部に位置する横長矩形の
受口d8につながっている。図10に示すように、リジェク
ト保留室d2の上側に矩形のリジェクト蓋d9がヒンジ結合
してある。
【0048】リジェクト蓋d9を開くことにより、リジェ
クト保留室d2内のリジェクト紙幣を収容できる。蓋d9
は、図示しないロック機構によりロック可能である。
【0049】シャッタ室d4の下端部に、第1搬送ローラ
10の把持面の水平方向側方に横長矩形の紙幣出口d10が
形成してある。紙幣出口d10は、紙幣保留室d1に連通し
ている。
【0050】次に図2を参照して送出装置fを説明する。
送出装置fは、ユニット室d3に配置してある。送出装置f
は、紙幣bの長手方向に間隔を置いて位置しているロー
ラf1、f2を含んでいる。
【0051】ローラf1、f2は、周面の一部が紙幣保留室
d1内に位置している。ローラf1、f2は、被動ギヤ50と一
体のプーリー(図示せず)からベルト51a、51bを介して回
転される。被動ギヤ50は、駆動装置drにより駆動され
る。
【0052】紙幣保留室d1内に、紙幣の押付板d12が配
置してあり、公知の平行リンク機構d13により紙幣bを紙
幣送りローラf1、f2に押し付けている。d14は、蓋d5に
取り付けたハンドルである。
【0053】次に、図11を参照して第1搬送装置c1の駆
動装置g1を説明する。第2ローラ11aは、第1モータm1
により第1伝達機構gt1を介して駆動される。図11に示
すように、第1モータm1の出力軸にウォームギヤgt11が
固定され、ウォームホイルgt12と噛み合っている。ウォ
ームホイルgt12と同軸にアイドルギヤgt13が固定され、
シャフトgt14に固定されたギヤgt15と噛み合っている。
【0054】シャフトgt14にトルククラッチgt16を介し
てギヤgt17を回転自在に取り付けてある。ギヤgt17はシ
ャフトgt18に回転自在のギヤgt19に噛み合っている。ギ
ヤgt19と同軸にギヤgt20が固定してある。ギヤgt20は、
ギヤgt21と噛み合っている。ギヤgt21と一体にドライブ
ギヤgt22が回転される。
【0055】ドライブギヤgt22は、第2ローラ11aと同
軸に固定された第2ギヤ11cと噛み合っている。したがっ
て、第2ローラー11aは、トルククラッチgt16で設定さ
れたトルクの範囲内で第1モーターm1から回転される。
【0056】第2ローラ11aの回転は、図示しない伝達
機構により第3ローラ12a、第4ローラ25a、第5ローラ35
aに伝達される。
【0057】次に受入装置reを説明する。受入装置re
は、紙幣のリフターuと引き込み装置piとを含んでい
る。まず、図11から図13を参照してリフターuを説明す
る。リフターuは、紙幣の押上装置puと、押上装置puを
駆動するリフト装置pdと、押上駆動装置pmと、駆動装置
prを含んでいる。
【0058】先ず図12を参照して押上装置puの構成を説
明する。金庫dの底板d15のサイドから下方に立ち下がる
第1ブラケットd20に第1レバーd22が軸d23に回転自在
に支持されている。第1レバーd22の先端に、紙幣bを横
切る方向に延びる第1ピンd24が固定される。第1レバ
ーd22の中間下方に横方向に突出する第1受部d25が形成
してある。
【0059】底板d15の他側のサイドから下方に立ち下
がる第2ブラケットd21に第2レバーd26が軸d30に回転
自在に支持されている。第2レバーd26の先端に第1ピ
ンd24側に向かう第2ピンd27が固定してある。第1ピンd
24と第2ピンd27は、同一直線上に配置されている。
【0060】第2レバーd26の中間下方に横方向に突出
する第2受部d29が形成してある。第1レバーd22及び第
2レバーd26は、図示しないスプリングにより、常時底
板d15側へ回転力を与えられている。第1ピンd24及び第
2ピンd27は、待機時は、ローラf1、f2の周面よりも下
方に位置している。
【0061】第1レバーd22及び第2レバーd26が回転し
て上方に移動したとき、第1ピンd24及び第2ピンd27が
最下紙幣の先端部を上方に持ち上げ、底板d15と最下紙
幣bとの間にトライアングル状の空間を形成する。
【0062】次に図13、14を参照して押上装置puのリフ
ト装置pdの構成を説明する。リフト装置pdは、金庫dの
ユニット室d3内の第3ブラケットbr3に固定されたガイド
ベースpd1と、ガイドベースpd1のブッシュpd2、pd3に対
し上下方向にスライド可能の円柱状の第1プッシュロッ
ドpd4、第2プッシュロッドpd5と、第3ブラケットbr3
のブッシュpd6にスライド可能の円柱状ガイドロッドpd7
を含んでいる。
【0063】第1プッシュロッドpd4の先端は、第2受部
d29(図12)の下面に相対している。第2プッシュロッドp
d5の先端は、第1受部d25(図12)の下面に相対している。
すなわち、第2プッシュロッドpd5の先端で第1レバーd2
2を、第1プッシュロッドpd4で第2レバーd26を押し上げ
る。第1プッシュロッドpd4と第2プッシュロッドpd5及
びガイドロッドpd7は、板状のトランスファーベースpd8
に固定されている。
【0064】次にリフト装置pdの押上駆動装置pmを説明
する。図13に示すように、トランスファーベースpd8に
ピンpm1が固定してある。第3ブラケットbr3に軸pm2が
固定してあり、レバーpm3が軸pm2に回転自在に取り付け
てある。
【0065】レバーpm3の一端の溝pm4に前記ピンpm1が
スライド可能に挿入してある。レバーpm3の他端の溝pm5
に回転軸pm6に固定されたクランクpm7に固定されている
ピンpm8が挿入してある。
【0066】次に図14を参照して押上駆動装置pmの駆動
装置prを説明する。回転軸pm6にドリブンギヤpr1が固定
されている。回転軸pm6は、第4ブラケットbr4に回転自
在に支持されている。ドリブンギヤpr1に噛み合うピニ
オンギヤpr2のシャフトpr3は、ブラケットbr4に形成さ
れた上下方向に長い長孔pr4を貫通している。
【0067】カム板pr5の横方向に長い長孔pr6、pr7、p
r8に第4ブラケットbr4にねじ込んだスクリュウpr9、pr1
0、pr11が貫通している。カム板pr5は、スクリュウpr
9、pr10、pr11と長孔pr6、pr7、pr8によって第4ブラケ
ットbr4に沿ってスライド可能である。
【0068】カム板pr5の先端部にクランク形のカム孔p
r12が形成され、シャフトpr3が貫通している。カム孔pr
12は、水平部pr14と、傾斜部pr15を有している。傾斜部
pr15は、シャフトpr3を図14において右方向に押したと
き、ピニオンギヤpr2を後述のドライブギヤgt17に噛合
わせる。
【0069】第4ブラケットbr4に第3ソレノイドso3が
固定されている。第3ソレノイドso3のアーマチャpr13
はカム板pr5に固定してある。カム板pr5は、第4ブラケ
ットbr4に引っかけた引っ張りスプリングpr14によって
図14において左方向に引っ張られている。
【0070】カム板pr5がスプリングpr14により左方向
に引っ張られている場合、ピニオンギヤpr2はドリブン
ギヤpr1と噛み合っているが、ドライブギヤgt17(図11)
と噛み合わない。
【0071】第3ソレノイドso3が励磁された場合、カ
ム板pr5は図14において右方へ移動され、傾斜部pr15に
よってシャフトpr3を上方に押し上げ、ピニオンギヤpr2
をドライブギヤgt17に噛み合わせる。図11に示すよう
に、駆動装置pr及び第1ローラ10aは、第1伝達機構gt1
を介して第1モータm1により駆動される。
【0072】次に一枚送り装置stと第1搬送ローラ10の
駆動装置stdを説明する。図11に示すように、第2モー
タm2の出力軸に固定された第2ウォームギヤgt24は固定
軸gt25に回転自在に支持された第2ウォームホイルgt26
と噛み合っている。
【0073】第2ウォームホイルgt26と一体に形成され
たギヤ(図示せず)がシャフトst11に固定されたギヤgt28
に噛み合っている。ギヤgt28は第1ローラ10aの側面に
固定された第1ギヤ10cと噛み合っている。
【0074】図8に示すように、一枚送り装置stのシャ
フトst14に固定したギヤst13は、アイドルギヤgt29を介
して前記ギヤgt28から駆動される。したがって、一枚送
り装置stの回転ローラst2は、ワンウエイクラッチst10
を介して第2モータm2から回転される。
【0075】次に送出装置fの駆動装置drを図15、図16
を参照して説明する。チャンネル形のブラケットf31
は、紙幣払出装置1に取り付けられている。ブラケットf
31に第4モータm4が固定されている。第4モータm4の出力
軸f32に第3ウォームギヤf33が固定してある。
【0076】第3ウォームギヤf33は、ブラケットf31に
回転自在に支持されている軸f34に固定された第3ウォー
ムホイルf35に噛み合っている。第3ウォームホイルf35
と一体に形成されたピニオンギヤf36は、ブラケットf31
に回転自在に支持された第2軸f37に固定されたギヤf38
に噛み合っている。
【0077】第2軸f37は、ブラケットf31の一対の軸受
f39、f40に回転自在に取り付けられている。第2軸f37の
中間に第1ストッパf41が固定されている。第1ストッパ
f41に隣接して送出ドライブギヤf42が、回転自在に第2
軸f37に取り付けられている。
【0078】送出ドライブギヤf42のギヤf38側の側面
に、リング形の第1滑りディスクf44が固定されている。
第1滑りディスクf44に隣接してリング形の第2滑りディ
スクf45が回転自在に第2軸f37に取り付けられている。
【0079】第1滑りディスクf44と第2滑りディスクf45
との間にリング形であってフェルト製の摩擦ディスク
(図示せず)が挟んである。第1滑りディスクf44と、第2
滑りディスクf45と、摩擦ディスクで第1滑りクラッチf
43を構成している。
【0080】第2軸f37の軸受f39と第2滑りディスクf4
5の間に固定した第2ストッパf48と第2滑りディスクf45
との間に、フランジ付き筒状の第1押圧体f49が配置し
てある。第1押圧体f49と第2ストッパf48の間に圧縮ス
プリングf50が配置してあり、スプリングf50のスプリン
グ力で第2滑りディスクf45を第1滑りディスクf44へ押
し付けている。
【0081】第1押圧体f49に相対する第2軸f37の外周
に第2ワンウエイクラッチとしての第2コイルスプリン
グf51が巻きつけてある。第2コイルスプリングf51は、
第2軸f37が回転しない場合、第2軸f37に対し回転自在
である。
【0082】第2軸f37が第2コイルスプリングf51の巻
付方向に回転した場合、第2コイルスプリングf51の内
周面が第2軸f37の周面との摩擦によって巻き込まれ、
内径が僅かに小さくなる。これにより、第2コイルスプ
リングf51は、第2軸f37と密に接して一体に回転する。
【0083】第2コイルスプリングf51の端部が第2滑り
ディスクf45のスリットf52に引っかかっているので、第
2滑りディスクf45は第2軸f37と一体に回転する。第2滑
りディスクf45から第1滑りディスクf44への伝達力は、
第1コイルスプリングf50の押圧力と第1滑りディスクf
44及び第2滑りディスクf45と摩擦ディスクの摩擦係数
によって決定される。送出ドライブギヤf42は第1押圧
体f49から伸びる第1腕f53に回転自在に取り付けた送出
アイドルギヤf54に噛み合っている。
【0084】次に図15、16を参照して方向変換装置dcを
説明する。方向変換装置dcは、受入ドライブギヤf61、
第2滑りクラッチf64、第2腕f68、第3滑りクラッチf7
0、受入アイドルギヤf71を含んでいる。第2軸f37の軸
受f40に近接して第3ストッパf60が固定してある。第1
ストッパf42と第3ストッパf60との間に受入ドライブギ
ヤf61が第2軸f37に回転自在に取り付けてある。
【0085】先ず第2滑りクラッチf64を説明する。受
入ドライブギヤf61の一側面に第3滑りディスクf62が固
定されている。第1ストッパf41と第3滑りディスクf62
の間に第4滑りディスクf63が第2軸に回転自在に取り付
けてある。
【0086】第3滑りディスクf62と第4滑りディスクf
63との間にリング状であってフェルト製の第2摩擦ディ
スク(図示せず)が挟んである。第3滑りディスクf62と、
第4滑りディスクf63と、摩擦ディスクとで第2滑りク
ラッチf64を構成している。
【0087】次に第3滑りクラッチf70を説明する。受
入ドライブギヤf61の他側面に第5滑りディスクf65が固
定されている。第3ストッパf60と第5滑りディスクf65と
の間に第6滑りディスクf66が第2軸f37に回転自在に取
り付けてある。第5滑りディスクf65と第6滑りディスク
f66との間にリング状であってフェルト製の第3摩擦デ
ィスク(図示せず)が挟んである。
【0088】第2軸f37にリングf67が回転自在に取り付
けられる。リングf67に第2腕f68が固定されている。第
3ストッパf60と第2腕f68との間にコイルスプリングf69
を配置し、第2腕f68を受入ドライブギヤf61側へ押して
いる。第5滑りディスクf65、滑りディスクf66と、摩擦
ディスクにより第3滑りクラッチf70を構成している。
【0089】第6滑りディスクf66は、スプリングf69に
より第2腕f68を介して第5滑りディスクf65側へ押されて
いる。第2腕f67の先端に受入アイドルギヤf71が回転自
在に取り付けられている。受入アイドルギヤf71は、受
入ドライブギヤf61に噛み合っている。
【0090】送出アイドルギヤf54及び受入アイドルギ
ヤf71は、第1腕f53、第2腕f67が第2軸f37を中心に回動
したとき、金庫dのユニット室d3に取り付けたギヤ50に
噛み合うことができる。第2軸f37が図15において反時計
方向に回転された場合、コイルスプリングf51は第2軸f
37の外周面との摩擦力により径が縮小してワンウエイク
ラッチがつながる。これにより第1押圧体f49は同方向
へ回転する。
【0091】第2滑りディスクf45は第1押圧体f49の押
し力によって同方向へ回転され、第1滑りクラッチf43
で設定された伝達トルクで第1滑りディスクf44を同方
向へ回転する。この回転時に第1腕f53も同方向へ回転
され、送出アイドルギヤf54がギヤ50に噛み合う。
【0092】このとき、第1ストッパf41を介して第4
滑りディスクf63が、第3ストッパf60とコイルスプリン
グf69と、第2腕f68を介して第6滑りディスクf66が同方
向へ回転される。これにより、第2滑りクラッチf64及
び第3滑りクラッチf70で設定されたトルクで受入ドラ
イブギヤf61が反時計方向へ回転される。
【0093】これにより、第2腕f68も時計方向へ回動
されるため受入アイドルギヤf71は、ギヤ50に噛み合は
ない。したがって、ギヤ50は図2において反時計方向へ
回転される。
【0094】ギヤ50は、ベルト51a、51bを介して前記ロ
ーラf1、f2を反時計方向へ回転する。ローラf1及びf2の
回転により、ローラf1、f2と接している最下の紙幣b
は、金庫dから送り出される。
【0095】第2軸f37が図15において時計方向に回転さ
れた場合、前記と逆方向のためコイルスプリングf51は
第2軸f37の外周面との摩擦力により径が拡大されるの
でワンウエイクラッチは断のままであり、送出ドライブ
ギヤf42は駆動されない。また、第1腕f53は図15におい
て時計方向へ回転するので送出アイドルギヤf54はギヤ5
0との噛み合いが外れる。
【0096】一方第2滑りクラッチf64及び第3滑りク
ラッチf70を介して受入ドライブギヤf61が同方向へ回転
される。この時に第2腕f68も同方向へ回転され、受入ア
イドルギヤf71がギヤ50に噛み合う。したがって、ギヤ5
0は図2において時計方向へ回転される。
【0097】ギヤ50は、ベルト51a、51bを介して前記ロ
ーラf1、f2を時計方向へ回転する。ローラf1及びf2の時
計方向の回転により、紙幣bを金庫d内へ引き込むことが
できる。すなわち、ローラf1、f2は、その回転方向によ
って、送出装置f或いは受入装置reを構成する。引込装
置piは、ローラf1、f2、方向変換装置dcを含んでいる。
【0098】次に、一括送出装置atの駆動装置atdを説
明する。図2に示すように、ガイドローラ27aは、第3モ
ータm3により駆動される。第3モータm3が駆動装置atdで
ある。
【0099】次に図2を参照してセンサの配置を説明す
る。先ず紙幣センサを説明する。金庫dのシャッタshの
外側に第1センサs1、受入口3に第2センサs2、第1搬送
路p1に第3センサs3、第4ローラ25部に第4センサs4、リ
ジェクト搬送ローラ35に第5センサs5、払出口eに第6セ
ンサs6、リターン通路rpに第7センサs7が配置してあ
る。
【0100】第1センサs1と第3センサs3との間の経路
長は、紙幣の長さとほぼ同じに設定してあり、長さセン
サssを構成している。第2センサs2は、透過式の光電セ
ンサであり、通過センサ機能の他、光の透過量を判定し
て2枚重なりを検出する。この第2センサs2が検査装置
sである。
【0101】実施例において紙幣センサは、紙幣の搬送
通路を挟んで投光器と受光器とを配置した透過型である
が、第2センサs2を除いて光電式の反射型や、メカニカ
ル式を用いることができる。
【0102】次に位置センサs10を説明する。位置セン
サs10は、第2搬送装置c2の第1突起29a及び第2突起29
bの位置を検出する。位置センサpdsは、図13に示すよう
に、ガイドロッドpd7が上昇されたことを検知する近接
センサである。
【0103】次に図17を参照して制御ブロック図を説明
する。紙幣センサs1からs7、位置センサs10、pdsは、マ
イクロコンピュータcpuに接続される。また、両替機等
からの払出信号poもマイクロコンピュータcpuに入力さ
れる。
【0104】マイクロコンピュータcpuは、ロムromに格
納されたプログラムに基づいてラムramとデータをやり
取りしながら第1モータm1から第4モータm4及びソレノイ
ドso1からso3を制御する。
【0105】次に図18から図20のフローチャートも参照
しながら本実施例の作用を説明する。金庫dを収納部2か
ら引き出した状態で、紙幣保留室d1内に紙幣bを所定数
収納し、蓋d5を閉めて鍵d7でロックする。
【0106】紙幣bは、押付板d12によって底板d15に押
し付けられている。すなわち、最下位の紙幣bはローラf
1、f2の周面に接している。この後、金庫dを紙幣払出装
置1の収納部2に挿入し、図示しないロック機構によりロ
ックする。
【0107】次に紙幣bの払い出し時の作用を説明す
る。ステップst1において、両替機や自動販売機等の制
御装置から出力される払出信号poを確認するとステップ
st2に進み、第1モータm1及び第2モータm2が正回転され
る。
【0108】第1モータm1が回転すると、第1伝達機構g
t1を介して第2ギヤ11c、したがって第2ローラ11aが図2
において時計方向に回転される。第2ギヤ11cの回転によ
って伝達手段を介して第1整列装置a1の第1整列ローラa1
d、第3ローラ12a、第4ローラ25a、第5ローラ35aおよび
第2整列ローラa23が同方向へ回転される。
【0109】すなわち、第1搬送ローラ10、第1整列ロ
ーラa1d及び第4搬送ローラ25が、紙幣bを保留装置sへ
送るよう回転される。リジェクト搬送ローラ35は、リジ
ェクト保留室d2へ紙幣bを送るよう回転される。
【0110】第2整列装置a2の第2整列ローラa23は、紙
幣bを還流保留部rp1へ送るよう回転される。第2モータm
2が正転され、第2伝達機構gt2を介して第1ギヤ10cが図
2において時計方向に回転される。すなわち、第1ローラ
10aが第1搬送装置c1へ紙幣bを送り出すよう回転する。
【0111】次にステップst3において、第4モータm4が
正転される。第4モータm4により第3ウォームギヤf33が
回転され、第3ウォームホイールf35、ピニオンギヤf3
6、ギアf38を介して第2軸f37を図15において反時計方向
に回転させる。
【0112】第2軸f37の反時計方向の回転により、コイ
ルスプリングf51が前述のように第2軸f37を締め付けて
第2滑りディスクf45を回転する。摩擦ディスクを介し
て第1滑りディスクf44が所定のトルクで回転される。
第1滑りディスクf44と一体の送出ドライブギヤf42が図
15において反時計方向に回転される。
【0113】第2軸f37の反時計方向の回転により、第1
押圧体f49とともに第1腕f53が反時計方向へ回転され、
送出アイドルギヤf54が金庫dのユニット室d3内のギヤ50
に噛み合う。このとき、第2腕f68は第2軸f37の反時計方
向の回転により同方向に回転され、受入アイドルギヤf7
1はギヤ50に噛み合はない。
【0114】ギヤ50の回転により、ベルト51a、51bを介
してローラf1、f2が反時計方向に回転される。ローラf
1、f2の回転により、これらローラと接触している最下
の紙幣bが紙幣出口d10へ送られる。
【0115】紙幣出口d10において、最下の一枚の紙幣b
のみが通過して受入口3へ送り出される。送り出された
紙幣bは、第1搬送ローラ10を経由し、第2搬送ローラ11
によって第1搬送路p1へ送り出される。第1搬送路p1にお
いて、紙幣bは第1整列装置a1に到達する。
【0116】紙幣bは、第2搬送ローラ11から第1整列ロ
ーラa1dに受け渡された直後に第2搬送ローラ11から外れ
る。第1整列ローラa1dは、紙幣bを第1ガイドボード表面
13aに所定の力で押し付ける。第1整列ローラa1dは、弾
性変形により円筒部a1d3と斜面部a1d4が紙幣bと接して
いる。
【0117】図5において下方から進行してきた紙幣b
は、第1整列ローラa1dと第1ガイドボート表面13aに挟ま
れた部位を中心に時計方向へ回転される。すなわち、円
筒部a1d3に相対する部位の方が斜面部a1d4よりも圧接力
が大きいので、多く送られるためである。この回転によ
り、紙幣bの側縁bsの下端は第3案内壁a1cに接する。
【0118】次に紙幣bは第1整列ローラa1dによって上
方へ送られつつ第3案内壁a1cに接している側縁bsの下端
を支点に、時計方向に回転し、側縁bs全長が第3案内壁a
1cと接するようになる。以降、紙幣bは側縁bsが第3案内
壁a1cに案内され、第3搬送ローラ12に達する。紙幣bは
第3搬送ローラ12に挟まれた後、第1整列ローラa1dか
ら外れる。第3搬送ローラ12において、第3プレスローラ
12bと第4プレスローラ12cとで紙幣bの進行方向をほぼ90
度転換する。
【0119】次にステップst4において、紙幣bの搬送過
程において、センサs1が紙幣bを検出した後の所定時間
後から所定時間の間、透過式のセンサs2からの紙幣bの
透過光量を基準値と比較し、重ね出しか否か判定する。
重ね出しの場合、サブルーチンSUB1のステップst11に進
む。重ね出しでない場合、ステップst5に進み紙幣bの長
さが正常か否か判定する。
【0120】すなわち、センサs1とs3の間隔は真紙幣の
長さよりも僅かに長い間隔に設定してあるので、センサ
s1とs3から同時に紙幣bの検出信号が出力された場合、
異常であると判定し、サブルーチンSUB2のステップst21
へ進み、正常な場合はステップst6へ進む。
【0121】ステップst6では第3センサs3から紙幣bの
信号が無くなったか否か判定する。すなわち、金庫dか
ら紙幣bが送り出されたことを判別してステップst7に進
み、第4モータm4の回転を停止し、金庫dからの紙幣bの
送り出しを停止する。
【0122】ステップst6において、紙幣信号が所定時
間以上出力されていることをステップst61で判定した場
合、ジャム等の異常であると判定し、サブルーチンSUB3
のステップst31へ進む。
【0123】図21に示すように、ステップst31では、第
1モータm1、第2モータm2等全てのアクチュエータを停
止し、かつ、表示装置に異常表示して全ての処理を終了
する。
【0124】次にステップst8に進み、第4センサs4から
の紙幣bの検知信号が無くなったことを判定する。紙幣
信号が無くなった場合、正常であると判定してステップ
st9へ進む。ステップst8において所定時間以上紙幣を検
出していることをステップst81で判定した場合、サブル
ーチンSUB3へ進み前述の異常処理を行う。
【0125】真紙幣の場合、振分板dbは実線示の位置に
保持されるため、第4プレスローラ12cと第3ローラ12aに
挟まれている間に、紙幣bは振分板dbに案内されて第4搬
送ローラ25に受け渡される。第4搬送ローラ25は、紙幣b
をトレイ26のくぼみ26dと第2搬送装置c2との間の保留装
置sへ送り込む。
【0126】ステップst9では、第4センサs4からの紙幣
信号が所定数であるか判別し、所定数の場合、ステップ
staに進む。すなわち、保留装置sへ紙幣bを所定数保留
したかを判定する。所定数でない場合、ステップst3に
戻り、2枚目の紙幣bを金庫dから送り出す。この処理を
第4センサs4の紙幣信号が所定数になるまで繰り返す。
【0127】ステップstaでは、第1モータm1、第2モー
タm2、及び第4モータm4の回転を停止する。すなわち、
送出装置f、第1搬送ローラ10、第1搬送装置c1の作動
を停止する。
【0128】次にステップstbにおいて第3モータm3が正
転される。第3モータm3の回転により、ガイドローラ27a
が図2において反時計方向へ回転され、ステップstcにお
いて、位置センサs10が突起29bを検出した場合、ステッ
プstdにおいて第3モータm3の回転を停止し、ステップst
eに進む。
【0129】ステップstcにおいてセンサ10が突起29bの
検知信号を所定時間出力しないことをステップstc1で判
定した場合、第2搬送装置c2の異常としてサブルーチン
SUB3に進んで前記異常処理を行う。保留部sの紙幣bは、
突起29aにより紙幣払出口eへ押し出され、先端が誘導板
33a、33bの間から突出する。
【0130】ステップsteにおいて、紙幣bの押し出し過
程で第6センサs6が紙幣bを検知した場合、次に進み、処
理を終了する。もし、第6センサs6が所定時間検知信号
を出力しないことをステップstd1で判定した場合、サブ
ルーチンSUB3に進み、前記異常処理を行う。
【0131】紙幣払出口eから突出した紙幣bを払い出し
者が引き出すが、センサs6の紙幣b検知から所定時間内
に紙幣なし信号を受けなかった場合、警報を発して引き
出し者に注意を促すことができる。
【0132】ステップst4で重ね出しの判定がなされた
場合、サブルーチンSUB1のステップst11でソレノイドso
1及び第2ソレノイドso2が励磁される。ソレノイドso1
により振分板dbが僅かに時計方向に回転されて鎖線示位
置になり、第4搬送ローラ25への通路を閉鎖し、還流通
路rpへの通路を開く。また、ソレノイドso2により、リ
ジェクト誘導板37が時計方向へ僅かに回転され、リジェ
クト搬送ローラ35への通路を閉鎖し、還流通路rpへの通
路を開く。
【0133】したがって、紙幣bは振分板db及びリジェ
クト誘導板37に案内され、第3ローラ12aと第4プレスロ
ーラ12cで挟まれている間に第2整列装置a2に達する。
第2整列装置a2において還流紙幣brは、バイアス装置a2
1のスプリングa22により第1ガイドボード裏面13bに押し
付けられた後、第2整列装置a2の第2整列ローラa23と第1
ガイドボード裏面13bの間に挟まれる。
【0134】還流紙幣brは、第2整列ローラa23と第1ガ
イドボード裏面13bに挟まれた直後に第3ローラ12aと第4
プレスローラ12cの間を通過する。還流紙幣brは、前述
の第1整列ローラa1dと同様の作用により第2整列ローラa
23によって姿勢を変えられ、第3案内壁a24cに側縁brsの
全長が押し付けられ、整列される。
【0135】そして、還流紙幣bの先端が一枚出し装置s
tの固定ローラst4、st5と第7プレスローラst3のオーバ
ーラップ部orに移動を阻止され、還流保留部rp1に保留
される。このとき第2整列ローラa23は還流紙幣brの上端
部と接触しているが、摩擦クラッチa30がすべり、第2整
列ローラa23は回転しない。
【0136】したがって、摩擦クラッチa30の伝達トル
クを適宜設定することにより第2整列ローラa23で還流
紙幣brを擦って損傷させない。また、無理に搬送して還
流紙幣brを波状にすることもない。このとき、スプリン
グa22は、還流紙幣brの上端部を第1ガイドボード裏面1
3bに押し付けている。
【0137】還流紙幣brが還流保留部rp1に保留されて
いるケースにおいて、次ぎの還流紙幣brが送られてきた
場合、還流紙幣brの先端は、第1ガイドボード13の斜面
13c(図4)によって、スプリングa22の根本に誘導され
る。スプリングa22の根本に接した紙幣bの先端はスプリ
ングa22の傾斜に沿って誘導され、保留されている還流
紙幣brに金庫d側から接触し、スプリングa22の先端によ
り押し付けられる。
【0138】そして前述と同様に第2整列ローラa23と
第3案内壁a24cとによって整列される。このように後か
らの還流紙幣brは、金庫d側に整列される。
【0139】ステップst12において、第6センサs6の出
力がオンになり、紙幣払出口eから紙幣bが引き出された
ことを検出するとステップst13に進む。もし、第6セン
サs6が紙幣の検出信号を所定時間以上出力していること
をステップst121で判定した場合、紙幣bが残留している
と判断し、サブルーチンSUB3に進み、前述の異常処理を
行う。
【0140】ステップst13では、第3ソレノイドso3を
励磁する。第3ソレノイドso3の励磁によりアーマチャp
r13が図14において右方へ引かれカム板pr5が同方向へス
ライドする。カム板pr5のスライドにより、カム孔pr12
の傾斜部pr15がシャフトpr3を長孔pr4に沿って押し上げ
る。ピニオンギヤpr2は、ドリブンギヤpr1と噛み合った
状態でギヤgt17と噛み合う。
【0141】次にステップst14において第1モータm1を
正転する。第1モータm1の回転により、押上駆動装置pm
のクランクpm7が回転され、ピンpm8がレバーpm3を押し
下げる。レバーpm3は、図13の位置から反時計方向に
回転され、ピンpm1を押し上げる。
【0142】ピンpm1が固定されているトランスファー
ベースpd8は、第1プッシュロッドpd4がブッシュpd2
に、第2プッシュロッドpd5がブッシュpd3に、ガイドロ
ッドpd7がブッシュpd6に案内されつつ図11に示すように
上方へ移動される。
【0143】ステップst15において、トランスファーベ
ースpd8が最上位置に達し、センサpdsがガイドロッドpd
6の存在信号を出力しなくなった場合、ステップst16に
進む。ステップst151においてセンサpdsが存在信号を所
定時間以上検知した場合、リフト装置pdが押し上げられ
ていないと判定し、サブルーチンSUB3に進んで前記異常
処理を行う。
【0144】ステップst16において、第1モータm1の回
転を停止する。これにより、トランスファーベースpd8
が最上位にあるので、第1プッシュロッドpd4は、押上
装置puの第2受部d25を、第2プッシュロッドpd5は第1
受部d25を押し上げる。
【0145】これにより、第1レバーd22及び第2レバ
ーd26は、図22に示すように軸d23、d30を中心に時計方
向へ回転され、第1ピンd24及び第2ピンd27を上方へ移
動する。第1ピンd24と第2ピンd27は、紙幣bを押し上
げ、金庫dの底板d15との間にくさび状の受入空間acを形
成する。
【0146】次にステップst17において第2モータm2及
び第4モータm4を逆転する。第2モータm2の逆転によ
り、第2伝達機構gt2を介して第1ギヤ10c、したがって
第1ローラ10aが図2において反時計方向に回転される。
【0147】一方、第4モータm4の逆転によってギヤgt
28、gt29、st13を介して一枚出し装置stの駆動軸st11が
図8において反時計方向に回転される。これにより、ワ
ンウエイクラッチst10を構成するコイルスプリングが駆
動軸st11との摩擦接触により縮径し、伝達状態になって
シャフトst1を同方向に回転する。シャフトst1の回転に
より、回転ローラst2が図9において反時計方向に回転さ
れる。
【0148】回転ローラst2と圧接している第7プレスロ
ーラst3は、時計方向に回転される。これにより、オー
バーラップ部orで進行を阻止されている還流紙幣brのう
ち、第7プレスローラst3に接している還流紙幣brが摩擦
力により引き下げられ、回転ローラst2との間で挟まれ
て第1搬送ローラ10側へ送り出される。
【0149】送り出された還流紙幣brは、ガイド板など
で案内されて第1ローラ10aと第1プレスローラ10bとの
圧接部へ案内され、受入口3から金庫dの出口d10へ案内
される。第4モータm4の逆転により、第2軸f37が図15に
おいて時計方向へ回転される。
【0150】これにより、第1腕f53は時計方向に回転
されて送出アイドルギヤf54が、ギヤ50から外れる。ま
た、コイルスプリングf50は、第2軸f37の回転方向が径
が増加する方向のため、送出ドライブギヤf42は回転さ
れない。
【0151】一方、第2軸f37の回転により第2腕f68が
時計方向へ回転されて受入アイドルギヤf71がギヤ50に
噛み合う。これにより、第2滑りクラッチf64及び第3
滑りクラッチf70で設定された伝達トルクで受入ドライ
ブギヤf61が時計方向へ回転される。受入アイドルギヤf
71、ギヤ50及びベルト51a、51bを介してローラf1及びf2
が図2において時計方向へ回転される。
【0152】したがって、前記一枚送出装置st及び第1
搬送ローラ10によって出口d10から紙幣保留室d1に送り
込まれた還流紙幣brの先端は、底板d15と紙幣bに案内さ
れて前記3角空間acを進行し、ローラf1と紙幣bとの間に
進入する。ローラf1に接した還流紙幣brは更に送られて
ローラf2と紙幣bの間に進入し、さらに送られる。
【0153】還流紙幣brが金庫dの蓋d5に突き当たって
進行が阻止されると、ローラf1、f2の回転抵抗が増加す
るので、前記第2滑りクラッチf64と第3滑りクラッチf
70が滑り、ローラf1、f2は回転しない。これにより、還
流紙幣brはローラf1、f2との摩擦によって損傷したり、
波状になることがない。
【0154】この還流紙幣brの収納過程のステップst18
において、第2センサs2が還流紙幣brの紙幣信号が出力
されなくなったことを検出してステップst19に進む。も
し、第2センサs2が所定時間紙幣信号を出力しないこと
をステップst181で判定した場合、還流紙幣brがジャム
していると判定し、SUB3に進み前記異常処理を行う。ス
テップst19では第2モータm2の回転を停止する。すなわ
ち、一枚出し装置stと第1搬送ローラ10の作動を停止し
する。
【0155】次にステップst1aに進み、金庫dの第1セ
ンサs1からの信号に基づいて紙幣無しを判定した場合、
ステップst1bに進む。ステップst1a1において、所定時
間の間センサs1が紙幣なし信号を出力しない場合、還流
紙幣brがジャムしたと判定し、サブルーチンSUB3に進
み、異常処理を行う。
【0156】ステップst1bでは所定時間計時し、次いで
ステップst1cに進み、第4モータm4を停止する。すなわ
ち、還流紙幣brが紙幣保留部d1に収納されるに十分な時
間、受入装置reを作動させる。
【0157】次にステップst1dにおいて、第7センサs7
が還流紙幣brを検知しているか判定し、還流紙幣brを検
知している場合、ステップst1eへ進む。すなわち、還流
保留部rp1の還流紙幣brの存在信号の有無を判別し、存
在信号がある場合、ステップst1eに進んで再度還流紙幣
brの受入態勢を取る。還流保留部rp1に還流紙幣brが無
い場合、紙幣還流が終了したと判定して処理を終了す
る。
【0158】ステップst1eにおいて、第3ソレノイドso
3を励磁し、次いでステップst1fで第1モータm1を回転
し、次いでステップst1gでセンサpdsからのガイドロッ
ドpd7の不存在信号を確認して後、ステップst1hで第1
モータm1を停止する。ステップst1gにおいて、センサpd
sからの不存在信号が所定時間出力されないことをステ
ップst1g1で判定した場合、サブルーチンSUB3に進んで
異常処理を行う。
【0159】前記一連の動作により、リフト装置pd、し
たがって押上装置puが下降して後、再度押し上げられる
ので、新たに受け入れた最下位の還流紙幣brと底板d15
との間に受入空間acを形成する。次にステップst17に進
んで前述のように還流紙幣brを再度、金庫dに収納す
る。
【0160】したがって、次に払い出し信号poを受けた
場合、ローラf1、f2と接している最下位の還流紙幣brが
最初に送り出される。
【0161】ステップst5で長さセンサが異常な長さで
あると判別した場合、図20のサブルーチンSUB2のステッ
プst21に進み、第1ソレノイドso1を励磁する。この励磁
により振分板dbは時計方向に僅かに回転されて図2に破
線で示すように、第4搬送ローラ25への通路を閉じ、還
流通路rpへの通路を開く。
【0162】このとき、第2ソレノイドso2は消磁された
ままであり、リジェクト誘導板37は図2の実線示のよう
に還流通路rpへの通路を塞ぎ、リジェクト搬送ローラ35
への通路を開いている。したがて、長さ異常の紙幣b
は、第4プレスローラ12cを通過した後、振分板dbにより
還流通路rp側へ案内される。
【0163】その後、リジェクト誘導板37によりリジェ
クト搬送ローラ35へ案内され、紙幣bが第3ローラ12aと
第4プレスローラ12cで送り出されている間にリジェクト
搬送ローラ35に受け渡す。リジェクト搬送ローラ35は、
紙幣bを受口d8からリジェクト保留室d2に送り込む。す
なわち、長さ異常の紙幣bは、真紙幣として還流せずに
リジェクト保留室d2に保留する。
【0164】次にステップst22において第5センサs5の
信号が所定時間、紙幣有りから無しへ変化しない場合、
ステップst221からサブルーチンSUB3に進み、異常処理
する。ステップst22において第5センサs5の紙幣無し信
号を受けた場合、ステップst23へ進み、第1ソレノイド
so1を消磁する。これにより、振分板dbは図2の実線時位
置へ戻る。次いでステップst6へ進む。
【0165】この他、紙幣bが2枚重なってずれた状態で
送り出されることが想定される。この場合、ステップst
4及びステップst5においていずれも異常であると判定さ
れるが、ステップst4の重ね出し判定を優先して処理す
る。
【0166】本発明は前記実施例の他、還流保留部に還
流紙幣を保留しておき、次回の紙幣払い出し時にこの還
流保留部に保留されている紙幣を前記のように一枚ずつ
送り出して第1搬送ローラへ受け渡すようにしてもよ
い。この場合、一枚出し装置stと第1搬送ローラとの間
に第2重ねだしセンサを配置する必要がある。
【0167】また、還流保留部に還流された還流紙幣
を、一枚出し装置により直ぐに第1搬送ローラへ一枚ず
つ送り出してもよい。
【0168】本発明は、第2搬送装置c2を設けず、紙幣
bを振分装置dvから紙幣払出口eへ直接送り出すようにし
てもよい。
【0169】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例の構成ブロック図である。
【図2】図2は、実施例の紙幣払出装置の概要図であ
る。
【図3】図3は、実施例の第1搬送装置の斜視図である。
【図4】図4は、実施例の搬送装置と還流通路の正面図
である。
【図5】図5は、実施例の第1整列装置の斜視図であ
る。
【図6】図6は、実施例の第1整列ローラの断面図であ
る。
【図7】図7は、実施例の第2整列装置の斜視図である。
【図8】図8は、実施例の一枚送り装置の斜視図であ
る。
【図9】図9は、実施例の一枚送り装置の概要図であ
る。
【図10】図10は、実施例の金庫の斜視図である。
【図11】図11は、実施例の紙幣払出装置の駆動機構の
斜視図である。
【図12】図12は、実施例のリフト装置の斜視図であ
る。
【図13】図13は、実施例のリフト装置の駆動装置の正
面図である。
【図14】図14は、実施例のリフト駆動装置の斜視図で
ある。
【図15】図15は、実施例の送出装置と受入装置の駆動
装置の斜視図である。
【図16】図16は、実施例の送出装置と受入装置の駆動
装置の断面図である。
【図17】図17は、実施例の制御ブロック図である。
【図18】図18は、実施例の作動説明用フローチャート
である。
【図19】図19は、実施例の作動説明用フローチャート
である。
【図20】図20は、実施例の作動説明用フローチャート
である。
【図21】図21は、実施例の作動説明用フローチャート
である。
【図22】図22は、実施例のリフト装置の作動説明用正
面図である。
【符号の説明】
b 紙幣 c 搬送装置 d 金庫 d15 底板 dc 方向変換装置 dv 振分装置 e 紙幣払出口 f 送出装置 pd リフト装置 re 受入装置 rc 還流装置 rp 還流通路 s 検査装置 s2 重なり検知装置 st 一枚出し装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 85/00 B65H 85/00 Fターム(参考) 3E040 AA01 AA05 BA01 FC01 FC03 FC15 FD05 FD08 FE01 FE06 FE07 FG03 FG06 FG07 FG08 FG14 3F048 AA06 AB03 BA05 BA07 BA13 BB02 CA03 CC01 DA06 DC13 EA12 EB24 3F053 EA06 EB01 EC02 ED03 ED18 LA08 LB04 3F100 AA06 CA15 CA17 DA04 DA08 EA05 EA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣(b)を収納し、紙幣出口(d10)を有する
    金庫(d)と、前記金庫(d)内の紙幣(b)の送出装置(f)と、
    前記金庫(d)から送り出した紙幣(b)を紙幣払出口(e)へ
    送る搬送装置(c)と、前記金庫(d)から送り出された紙幣
    (b)の検査装置(s)と、前記検査装置(s)からの信号に基
    づいて還流通路(rp)へ紙幣(b)を振り分ける振分装置(d
    v)と、前記還流通路(rp)の紙幣(b)を前記搬送装置(c)へ
    還流する還流装置(rc)と、を備える紙幣払出装置。
  2. 【請求項2】還流装置(rc)が、還流通路(rp)の紙幣(b)
    を一枚ずつ送り出す一枚出し装置(st)を含んでいる請求
    項1の紙幣払出装置。
  3. 【請求項3】還流装置(rc)が、還流通路(rp)の紙幣(b)
    を前記金庫(d)へ収納する受入装置(re)を含んでいる請
    求項1の紙幣払出装置。
  4. 【請求項4】検査装置(s)は、重なり検知装置(s2)であ
    る請求項1の紙幣払出装置。
  5. 【請求項5】受入装置(re)は、送出装置(f)と、送出装
    置(f)の送り方向を切り換える方向変換装置(dc)を有し
    ている請求項3の紙幣払出装置。
  6. 【請求項6】還流通路(rp)が、搬送装置(c)と金庫(d)と
    の間に配置されている請求項1の紙幣払出装置。
  7. 【請求項7】還流装置(rc)は金庫の紙幣(b)を底板(d15)
    から離すリフト装置(pd)を含む請求項2の紙幣払出装
    置。
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