JP2003076497A - 記録装置、外部装置、情報処理装置および情報配信システム - Google Patents

記録装置、外部装置、情報処理装置および情報配信システム

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JP2003076497A
JP2003076497A JP2001268239A JP2001268239A JP2003076497A JP 2003076497 A JP2003076497 A JP 2003076497A JP 2001268239 A JP2001268239 A JP 2001268239A JP 2001268239 A JP2001268239 A JP 2001268239A JP 2003076497 A JP2003076497 A JP 2003076497A
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recording device
external device
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JP2001268239A
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English (en)
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Junichi Maruyama
純一 丸山
Motoyasu Tsunoda
元泰 角田
Eiga Mizushima
永雅 水島
Yasuhiro Nakamura
靖宏 中村
Takashi Tsunehiro
隆司 常広
Shinya Iguchi
慎也 井口
Hideo Nagai
英男 永井
Hideki Kamimaki
秀樹 神牧
Atsushi Saito
温 斎藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】情報端末と外部記録装置との接続の手間を減ら
し、ユーザが所望する情報の取得を容易にし、さらに省
電力化を実現する携帯型記録装置を実現する。 【解決手段】携帯型記録装置100は、無線通信を利用
して情報を転送するための無線通信装置120と、取得
した情報を記録するための情報記録装置130・150
と各装置の制御を行う制御装置とを有する。携帯型記録
装置100は、受動的に情報を外部に送信する機能に加
え、能動的に情報を取得する機能を設け、さらに無線通
信の状況に応じて装置各部の電力消費量を電力供給制御
手段117により細かく制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像/音声デー
タ、ソフトウェア等の各種情報を記録することができる
記録装置に関し、特に、携帯性を有し、また、情報を取
得するための通信機能を有し、通信が可能な状態にある
ときは、自動的に情報を取得する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータには、ソフトウェア
やデータを記録するために、外部記録装置が接続されて
いる。外部記録装置の代表的なものの一つにハードディ
スク装置があげられる。ハードディスク装置は、特開2
001−34536号公報にて述べられているように、
ホストとなるコンピュータに接続され、ホストから発行
される書込み/読出しコマンドに応じる形で情報の入出
力を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、ハードディスク
等の記録装置は、記録装置に接続されたホストから発行
されるコマンドに従う形で動作するよう設計されてい
る。ホストとの接続にはSCSI、ATAPI等のイン
タフェースが利用されているが、それらインタフェース
は物理的に接続される形態であるため、例えば記録装置
に接続されるホストを変更しようとした場合、物理的な
配線をやり直す手間がかかる。
【0004】また、ホストと記録装置の間で情報転送を
行う場合、転送する情報量がインタフェースの情報転送
速度に比べて非常に大きい場合は、相当の時間がかかっ
てしまうが、このとき、SCSIやATAPI等の物理
的に接続されるインタフェースの場合、情報の取得が完
了するまでそれら記録装置をホストから取り外すことが
できない。このため、取り外しを頻繁に行うようなユー
ザに対して不便を強いる原因となる。
【0005】本発明は、情報処理装置と記録装置との接
続の手間を減らすことができる記録装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、外部装置と無線通信を行う無線通信部
と、情報を記録する記録部と、前記無線通信部で送受信
する情報について、前記記憶部に対して読み書きを行う
制御部と、前記無線通信部、前記記録部および制御部に
対して電力を供給する電力供給部とを有し、前記無線通
信部は、無線通信の電波状況により前記外部装置との無
線通信の可否を検知する通信可否検知手段と、前記通信
可否検知手段により無線通信可能と検知された外部装置
と情報を送受信する送受信手段とを備え、前記制御部
は、前記外部装置のあらかじめ定められた識別情報を識
別し、当該識別情報に従って通信を行う外部装置を選択
する通信相手選択手段と、送受信する情報の内容を識別
するための、あらかじめ定められた属性情報について、
受信対象となる属性情報の指定を受付ける指定手段と、
前記通信相手選択手段により選択された外部装置から受
信した情報の属性情報を検知する検知手段と、前記検知
手段で検知した属性情報が前記指定手段で指定された属
性情報と一致する場合に前記外部装置から受信した情報
を前記記録部に転送する転送手段とを備える。
【0007】本発明によれば、記録装置は、無線で情報
処理装置である外部装置と送受信をすることができるの
で、外部装置との接続の手間を減らすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態につ
いて説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施形態における携帯
型記録装置の概略構成を示す図である。本実施の形態に
おいては、記録装置を、ユーザが携帯して移動するのに
支障のない大きさ、重さ、形状とし、携帯型記録装置に
おいて、ホストとの通信に使用できる無線通信手段を設
けた。これによりホストを変更する際の手間を低減す
る。
【0010】図1において、携帯型記録装置100は、
少なくとも一つの外部装置からの要求に応じて、外部装
置160から入力された情報を内部に記録する(書込
み)機能と、少なくとも一つの外部装置160からの要
求に応じて内部に記録された情報を外部装置に出力する
(読出し)機能とを有する記録装置である。携帯型記録
装置100は、無線でデータを送受信するサーバ/クラ
イアントシステムのクライアント端末でもよい。
【0011】外部装置160は、例えばPDA(Persona
l Digital Assistants)、PC(Personal Computer)、携
帯電話、映像/音声再生装置といった各種情報処理装置
である。外部装置160は、複数備えてもよく、各外部
装置160から携帯型記録装置100にアクセスするこ
とができる。外部装置160は、サーバ/クライアント
システムのサーバ装置でもよい。
【0012】携帯型記録装置100は、少なくとも一つ
以上の外部装置の外部記録装置として使用することがで
き、外部装置160の要求に応じ、無線通信装置120
を使用して情報の転送を行う。携帯型記録装置100
は、通信相手識別手段111において、自身にアクセス
する複数の外部装置160それぞれを識別し、定められ
た手続きに従って、個別に情報の書込み/読出しの許可
を与える。この外部装置識別機能により、不特定多数の
第三者の外部装置から、携帯型記録装置100内部の情
報を守ることができる。外部装置識別機能は、例えば、
外部装置の識別番号などを携帯型記録装置100に登録
しておくことにより、携帯型記録装置100のユーザや
製造者があらかじめ登録しておくことができる。また、
携帯型記録装置100は、所有する記録領域を2つ以上
の記録領域に分割し、記録領域毎に外部装置からのアク
セス許可するか否かを示す属性を付与することができ
る。この場合、単一の記録領域に2つ以上の外部装置の
アクセス許可を与えた場合は、それら外部装置間で同一
の情報を共有することができ、更に情報の分散を抑えて
一元管理を行うことができる。また記録領域を分割する
場合、記録領域毎に、送受信を行うことができる情報の
内容を示す、あらかじめ定められた属性を付与すること
により、アクセス可能な情報が異なるように設定するよ
うにしてもよい。
【0013】携帯型記録装置100は、上述のような外
部装置からの要求に応えて情報の書込み/読出しを行う
受動的転送機能に加え、情報の送信/受信要求を出力す
る要求出力機能をさらに備え、外部からの要求がない場
合に、自ら外部装置160にアクセスして情報取得(書
込み)を行う能動的転送機能を有する。要求出力機能
は、あらゆる情報、外部装置に対して無作為に行うので
はなく、携帯型記録装置100に内蔵された制御装置に
より、あらかじめ定められた手続きに従って、取得する
情報自身やアクセス対象の外部装置を選択、限定して行
うことができる。これにより、無制限な情報の流入、信
頼性あるいは安全性に疑問のある情報の取得、といった
ユーザに不都合を与える動作を防ぐことができる。あら
かじめ定められた手続きは、例えば携帯型記録装置10
0のユーザや製造者が、携帯型記録装置100に定義し
ておくことができる。
【0014】また、携帯型記録装置100は、少なくと
も持ち運びに不便でない程度の携帯性を有する。例え
ば、外出中、手提げカバンに入れて持ち歩くことができ
る程度の重量、大きさ、形状である。より小さな形状、
例えばマッチ箱程度もしくはそれ以下のサイズに作りこ
むことが望ましい。
【0015】また、携帯型記録装置において、ホストか
らのコマンドによって受動的に動作する機能に加え、自
ら能動的に外部装置に通信を行い、情報の取得を行う機
能を設ける。この機能は、ユーザが取得を所望する情報
を設定する手段と、前記無線通信の可否を随時自動的に
検知するための手段と、ユーザが指定した取得対象情報
の取得の可否を随時自動的に検知するための手段と、前
記取得対象情報の取得が可能である場合には、設定され
た取得対象情報の取得を随時自動的に行う手段とを有す
る。ユーザは取得を所望する情報を設定するだけで、携
帯型記録装置をホストへ接続する手間を省いて、所望す
る情報を自動的に記録装置に取得することができる。さ
らに、携帯型記録装置には、通信の切断により、情報の
取得処理が中断された場合でも、後ほど通信が可能にな
った場合は情報の取得処理を再開することができる手段
を設ける。これにより、ユーザは、情報の取得が終了す
るまで携帯型記録装置をホストに接続し続ける必要がな
くなるため、携帯型記録装置の利便性が向上される。ま
た前記無線通信手段の通信状況に応じて、記録装置各部
への電力供給を制御し、必用十分な装置へ電力供給をす
る一方、電力供給の必要ない装置は省電力モードへ移行
させることにより、装置全体の省電力化を図る。
【0016】以下に、携帯型記録装置100を構成する
各部の動作について説明する。
【0017】携帯型記録装置100は、外部装置160
と無線通信を行う無線通信装置120、情報を記録する
1次情報記録装置130、無線通信装置120で送受信
する情報について、1次情報記録装置130に対して読
み書きを行う制御装置110、および、各装置に対して
電力を供給する電力供給装置140を少なくとも備え
る。
【0018】無線通信装置120は、例えばblue toot
h、無線LAN等の無線通信手段を有し、無線通信手段
を使用して外部装置160と情報の送受を行う機能を持
つ。無線通信装置120は種類の異なる複数の無線通信
手段を有していても良い。例えば、衛星放送を情報の入
力手段として使用し、情報の出力には無線LANを使用
するといった非対称の構成を採ることもできる。また、
通信セッションを張る段階では低速な双方向通信手段を
使用し、その後大容量の情報を取得する際には一方向の
より高速な通信手段を利用するという構成にすることも
できる。
【0019】また、無線通信装置120は、通信可否検
知手段121を有し、通信可否検知手段121を利用し
て通信を正常に行うことが可能かどうかを監視/検出す
る機能を有する。通信可否検知手段121の詳細につい
ては後述する。
【0020】1次情報記録装置130は、情報の読出し
/書込みを行うための記録手段である。例えば、ハード
ディスク、フラッシュROM等のメモリを使用する。ま
た、例えばメモリーカード、DVD−RAM等の着脱可
能な記録媒体及びその読出し/書込み装置を合わせて1
次情報記録装置130として使用し、記録媒体を任意に
交換することができる構成としても良い。
【0021】2次情報記録装置150は、1次情報記録
装置130の副次的記録装置であり、1次情報記録装置
とは異なる性質を持つ。例えば、1次情報記録装置13
0に比べ、記録容量は小さい反面、より高速にアクセス
できる性質を有する記録装置を使用し、1次情報記録装
置の情報書込み/読出しを補助するキャッシュとして利
用することで、携帯型記録装置100の性能向上を図る
ことができる。2次情報記録装置150は、例えば、R
AMやフラッシュROM等を使用することができる。携
帯型記録装置100は、2次情報記録装置150を省い
た構成とすることもできる。
【0022】電力供給装置140は、例えばバッテリー
等であり、携帯型記録装置100の各部を駆動するため
の電力を供給する。着脱自在に構成されていても良い。
外部装置から電力を無線で伝送する方式としても良い。
電力供給装置140は、電源スイッチ141により、電
源がオン/オフされ、電源オフの時には携帯型記録装置
100の主要各部には電力供給しないようにできる。
【0023】制御装置110は、携帯型記録装置100
の各部を統括制御する機能を有する装置であり、通信相
手を識別する通信相手識別手段111、通信相手を選択
する通信相手選択手段112、取得対象の情報の属性を
指定する取得対象情報指定手段113、指定した情報が
取得対象であるか否かを検知する対象情報取得可否検知
手段114、転送の中断/再開を指示する転送中断/再
開手段115、情報の転送を制御する情報転送手段11
6、および、電力供給装置140に対して電力供給の制
御を行う電力供給制御手段117を有する。これらの各
部は、それぞれ専用のLSIによってハードウェア的に
実装されても良いし、汎用マイコン及びファームウェア
の組み合わせによって実装されていても良い。
【0024】通信相手識別手段111は、通信相手であ
る外部装置160を識別する手段である。例えば、外部
装置毎に識別情報である機器IDを設定し、機器ID
を、通信開始時に外部装置から受け取るといった手順を
とることで、通信相手を識別することができる。機器I
Dは、例えば外部装置160のユーザや製造者が登録す
る。機器IDは改竄ができないように構成され、やりと
りされることが望ましい。
【0025】通信相手選択手段112は、通信相手識別
手段111によって識別された通信相手と通信を行うか
どうか選択する手段である。予め通信対象とする外部装
置群の機器IDリストを保持しておき、機器IDリスト
に記載された外部装置とのみ通信を行う手段をとる。こ
の手段を使用することで、例えばユーザは携帯型記録装
置100にアクセスできる外部装置を限定させることが
できる。
【0026】取得対象情報指定手段113は、取得する
対象となる情報を明示的に指定する手段である。予めユ
ーザが指定した少なくとも一つ以上の取得対象情報の属
性(名前、ID、作成日時、更新日時、所在、データ形
式、サイズ、作成者、所有者、対価、アクセス資格等)
の少なくとも一つ以上を記載した属性リストを保持して
おき、属性リストに記載された情報を取得対象とすると
いった方法をとることができる。あるいは、外部装置1
60から送信された情報を、属性を手がかりに選別し、
選別された情報のみを取得対象とするといった方法をと
ることもできる。属性リストの内容の一例を図14に示
す。図14において、属性リストは、記録領域毎に取得
対象の情報の属性を保持している。例えば、外部装置ご
とにアクセスを許可する記録領域を定めたい場合には、
機器IDに対応する属性を設定しておくことにより、ア
クセス可能な記録領域を定めることができる。
【0027】対象情報取得可否検知手段114は、取得
対象情報指定手段113によって取得対象として指定さ
れた情報が、実際に取得可能であるかどうかを判定する
手段である。例えば、属性リストに記載された情報が存
在するかどうか、あるいは情報へのアクセス及び取得が
許可されるかどうかを通信相手に問い合わせ、その応答
を受け取って判定するなどの方法をとることができる。
【0028】転送中断/再開手段115は、情報の転送
が正常に終了したかどうかを判定する手段と、転送が一
時停止された位置を判定する手段と、一時停止位置から
転送再開が可能かどうかを判定する手段を有する。例え
ば情報の書込み転送中に、なんらかの事情により通信が
中断された場合に、転送処理を一時停止し、既に転送さ
れた部分のみを1次もしくは2次情報記録装置に記録し
ておき、後ほど改めて通信が開始された場合は、既に転
送された部分に追記する形で、一時停止された位置から
引き続き転送処理を再開するための手段である。
【0029】情報転送手段116は、無線通信装置と記
録装置の間で情報の転送を行う手段である。1次情報記
録装置130と2次情報記録装置150との双方の特性
を活かし、2次情報記録装置150を1次情報記録装置
130のキャッシュとして使用するなどの方法により、
効率的に情報転送を行う機能を有する。
【0030】電力供給制御手段117は、制御装置11
0と連携し、電力供給装置140から、携帯型記録装置
100各部への電力供給を携帯型記録装置100の動作
状況に応じて個別に制御し、省電力を図る機能を有す
る。
【0031】以上述べた各装置に加え、外部装置と直接
接続するための有線インタフェース183を設けても良
い。有線インタフェース183は、例えば、USB、I
EEE1394、SCSI、ATAPI等を使用でき
る。
【0032】さらに携帯型記録装置100の外観を、例
えばマルチメディアカード、フラッシュカード、PCカ
ード等のカード形状とし、それら各種装置のカードイン
タフェース184を設けることで、それら各種カードイ
ンタフェース184に対応した情報処理装置182の外
部記録装置として使用できる構成にしても良い。
【0033】また、ユーザからの各種指示を受付けるた
めに入力装置180を設けても良い。この入力装置18
0には、例えばキーボード、ボタン、タッチパネル等を
使用できる。入力装置180を用いて、取得対象情報指
定手段113を指定できる構成にすることもできる。
【0034】また、例えば、液晶パネルやLED等によ
って構成された表示装置181を設け、携帯型記録装置
100の動作状況、電力供給装置140の電力供給可能
量、1次情報記録装置130の残り記録容量等の各種情
報を表示することしても良い。
【0035】さらに、これらの有線インタフェース18
3、カードインタフェース184、入力装置180およ
び表示装置181の各々を接続させるための外部I/F
170を備えるようにしてもよい。
【0036】以上、携帯型記録装置100の概略構成を
示した。次に、携帯型記録装置100の動作について述
べる。
【0037】図2は、無線通信の状態遷移を示す図であ
る。
【0038】携帯型記録装置100は、無線通信の状態
に応じて、待受状態210、ハンドシェイク・認証状態
220、トランスポート状態230、クローズ状態24
0、および、ポーリング状態250を有し、情報転送に
必要な各種処理に応じて、各無線通信状態間を遷移す
る。
【0039】待受状態210は、外部装置との無線通信
は行っておらず、少なくとも一つ以上の外部装置160
からの通信開始要求の受信を待機する状態である。外部
装置160からの正規な通信要求を受け取った場合は、
携帯型記録装置100各部の動作状態に応じて、通信要
求に対する適当な応答を返し、ハンドシェイク・認証状
態220に遷移する。
【0040】ポーリング状態250は、外部装置との無
線通信は開始されておらず、通信可否検知手段121を
使用して、携帯型記録装置100から無線通信可能な少
なくとも一つ以上の外部装置160を探索する状態であ
る。少なくとも一つ以上の無線通信可能な外部装置16
0を発見した場合は、ハンドシェイク・認証状態220
に遷移する。
【0041】ここで通信可否検知手段とは、例えば、外
部装置へ通信開始要求を定期的に送信し、外部装置から
の正規な応答を受け取った場合は、無線通信可能である
と判断する、といった方法で実現することができる。
【0042】ハンドシェイク・認証状態220は、待受
け状態210において通信要求を送信した外部装置16
0、あるいは、ポーリング状態250において発見され
た外部装置160と通信を開始し、通信プロトコル及び
各種パラメータの設定などの手続きを踏んで情報転送の
準備を行う状態、いわゆるセッションを張る状態であ
る。通信対象を限定する場合は、通信相手機器の特定に
必要な識別情報(例えば機器ID等)の送受信を行う。
更に秘匿性の高い情報を転送する場合は、セキュリティ
のための処理を行うセキュリティ処理手段を備えること
により、例えば、PKI(Public Key Infrastructure)
を用いた認証や暗号通信に必要な諸手続きを行うものと
する。転送設定の手続きが正常に終了した場合はトラン
スポート状態230に遷移する。
【0043】トランスポート状態230は、ハンドシェ
イク・認証状態220において無線通信装置間で定めら
れた通信手続きに従って、情報の転送を行う状態であ
る。通信の中断や転送の終了が生じた場合は、クローズ
状態240に遷移する。
【0044】クローズ状態240は、トランスポート状
態230で行った転送処理の後処理を行う状態である。
無線通信回線の切断手続きや転送中断/再開などの手続
きを行う。前述の認証手段を使用した場合は、各装置が
受け取った証明書やセッション鍵等の廃棄を行う。転送
後、処理が完了すると、携帯型記録装置100の設定に
応じて、待受け状態210かポーリング状態250に遷
移する。
【0045】以上述べたような無線通信の状態遷移に従
って携帯型記録装置100は動作する。
【0046】次に、携帯型記録装置100と外部装置1
60との間で行なわれる通信の流れについて、シーケン
ス図を参照して説明する。
【0047】図3は、外部装置160から携帯型記録装
置100へ書込み要求が行なわれる場合のやり取りの一
例を示すシーケンス図を示している。
【0048】外部装置160から携帯型記録装置100
への書込み処理は、待受け状態300、ハンドシェイク
・認証状態310、トランスポート状態320、クロー
ズ状態330の順に行なわれる。
【0049】待受け状態300では、まず携帯型記録装
置100は、外部装置160からの通信要求を待受けて
おり、外部装置からの呼出(301)を受信した場合、
応答(302)を返す。この処理が正常に行なわれた場
合、次にハンドシェイク・認証状態310に移行し、無
線通信に必要な各種手続きが行なわれる。ハンドシェイ
ク・認証手続きが完了すると、続いてトランスポート状
態320に移行し、外部装置160から書込み要求(3
21)が送信され、それを受けた携帯型記録装置100
は内部の各装置の動作状態に応じて応答(322)を返
す。ここでの応答は、外部装置160が携帯型記録装置
100の状態を知るための情報を含み、少なくとも携帯
型記録装置100が書込み要求を受け入れるかどうかを
外部装置160に通知する。例えば、書込み準備が整っ
ていればレディー、整っていなければビジーといった信
号を携帯型記録装置100は通知する。これを受けた外
部装置160は、携帯型記録装置100が情報を受信す
る準備が整っていることを確認した後に、書込む対象の
情報を送信する(323)。これを受けて携帯型記録装
置100は、受信した情報を1次情報記録装置130も
しくは2次情報記録装置150書込む。書込みが終了す
ると外部装置にステータスを送信する(325)。ここ
でいうステータスとは、携帯型記録装置100の状態を
表す情報であり、例えば、書込みが正常に終了したかど
うかといった情報である。最後にクローズ状態330に
おいて、転送の後処理が行なわれる。
【0050】図4は、外部装置160から携帯型記録装
置100へ読出し要求が行なわれる場合のやり取りの一
例を示すシーケンス図である。
【0051】外部装置160から携帯型記録装置100
への読出し処理は、待受け状態400、ハンドシェイク
・認証状態410、トランスポート状態420、クロー
ズ状態430の順に行なわれる。
【0052】待受け状態400では、まず携帯型記録装
置100は外部装置160からの通信を待受けており、
外部装置からの呼出(401)を受信した場合、応答
(402)を返す。この処理が正常に行なわれた場合、
次にハンドシェイク・認証状態410に移行し、無線通
信に必要な各種手続きが行なわれる。ハンドシェイク・
認証手続きが完了すると、続いてトランスポート状態4
20に移行し、外部装置160から読出し要求(42
1)が送信され、それを受けた携帯型記録装置100は
内部の各装置の動作状態に応じて応答(422)を返
す。ここでの応答は、外部装置160が携帯型記録装置
100の状態を知るための情報を含み、少なくとも携帯
型記録装置100が読出し要求を受け入れるかどうかを
外部装置160に通知する。
【0053】読出し要求を受け入れる場合、携帯型記録
装置100は続いて外部装置160から要求された情報
を1次情報記録装置130もしくは2次情報記録装置1
50から読出し(423)、読出した情報及びステータ
スを外部装置160に送信する(424)。ここでいう
ステータスとは、携帯型記録装置100の状態を表す情
報であり、例えば読出しが正常に終了したかどうかとい
った情報である。読出しが終了すると最後にクローズ状
態430において、転送の後処理が行なわれる。
【0054】以上、外部装置160から携帯型記録装置
100へ書込み/読出し要求が行なわれる場合のシーケ
ンスの一例について述べた。
【0055】ここまでは、外部装置160からの要求に
応える形で携帯型記録装置100が受動的に動作する場
合について説明したが、次に、携帯型記録装置100が
能動的に外部装置160から情報を取得する場合の動作
について述べる。
【0056】図5は、外部装置160から携帯型記録装
置100への情報の取得が行なわれる場合のやり取りの
一例を示すシーケンス図である。
【0057】外部装置160から携帯型記録装置100
への情報取得処理は、ポーリング状態500、ハンドシ
ェイク・認証状態510、トランスポート状態520、
530、クローズ状態540の順に行なわれる。
【0058】ポーリング状態500では、携帯型記録装
置100は外部装置160を発見するために、例えば呼
出要求(501)を定期的に発行しており、外部装置1
60は呼出(501)を受信した場合、応答(502)
を返す。この処理が正常に行なわれた場合、次にハンド
シェイク・認証状態510に移行し、無線通信に必要な
各種手続きが行なわれる。ハンドシェイク・認証手続き
が完了すると、続いてトランスポート状態520、53
0に移行し、携帯型記録装置100から外部装置160
に取得対象情報検索要求が発行され(521)、それを
受けた外部装置160は検索結果を携帯型記録装置10
0に通知する(522)。その結果、取得対象情報が取
得可能である場合は、携帯型記録装置100は情報の送
信要求を外部装置531に送信し、外部装置160はそ
れに応じて情報を送信する。携帯型記録装置100は送
信された情報を1次情報記録装置130もしくは2次情
報記録装置150に書込む(533)。書込みが終了す
ると外部装置にステータスを送信する(534)。ここ
でいうステータスとは、携帯型記録装置100の状態を
表す情報であり、例えば書込みが正常に終了したかどう
かといった情報である。最後にクローズ状態540にお
いて、転送の後処理が行なわれる。
【0059】次に、携帯型記録装置100が能動的に外
部装置160に対して情報を送信する場合の動作につい
て述べる。
【0060】図15は、携帯型記録装置100から外部
装置160への情報の送信が行なわれる場合のやり取り
の一例を示すシーケンス図である。
【0061】携帯型記録装置100から外部装置160
への情報送信処理は、ポーリング状態1500、ハンド
シェイク・認証状態1510、トランスポート状態15
20、1530、クローズ状態1540の順に行なわれ
る。
【0062】ポーリング状態1500では、携帯型記録
装置100は外部装置160を発見するために、例えば
呼出要求(1501)を定期的に発行しており、外部装
置160は呼出(1501)を受信した場合、応答(1
502)を返す。この処理が正常に行なわれた場合、次
にハンドシェイク・認証状態1510に移行し、無線通
信に必要な各種手続きが行なわれる。ハンドシェイク・
認証手続きが完了すると、続いてトランスポート状態1
520、1530に移行し、携帯型記録装置100から
外部装置160に送信対象情報が通知され(152
1)、それを受けた外部装置160は選択した送信対象
情報を携帯型記録装置100に通知する(1522)。
送信対象情報は、例えば、携帯型記録装置100に記録
する情報について選択可能なメニュー形式で通知する。
外部装置では、メニューから取得したい情報を指定して
通知する。携帯型記録装置100は、携帯型記録装置1
00は、1次情報記録装置130もしくは2次情報記録
装置150空指定された情報を読み出す(1531)。
読み出しが終了すると外部装置にステータスとともに読
み出した情報を送信する(1532)。ここでいうステ
ータスとは、携帯型記録装置100の状態を表す情報で
あり、例えば読出しが正常に終了したかどうかといった
情報である。読出しが終了すると最後にクローズ状態4
30において、転送の後処理が行なわれる。
【0063】このシーケンスによれば、携帯型記録装置
100から情報を送信するため、例えば、コマーシャル
などの広告情報を送信することができる。また、図15
においては、送信する情報を外部装置160から指定す
る場合を示したが、指定を受付けずに読み出した送信情
報をそのまま送信するようにしてもよい。この場合、外
部記録装置160では、受信した情報が必要であるか否
かを判断して不要な場合には廃棄するようなフィルタリ
ング処理を行ってもよい。
【0064】以上、携帯型記録装置100と外部装置1
60との間で行なわれる通信のやりとりについて説明し
た。
【0065】つぎに、本実施形態における電源オフ管理
について説明する。図6は、携帯型記録装置100の電
源オフ管理における状態遷移の一例を示す図である。
【0066】携帯型記録装置100は、電源OFF状態
601、通信待受状態602、転送待機状態603、転
送状態604、通信相手探索状態605、情報探索状態
606、情報取得状態607、および、終了処理状態6
08の各状態を遷移する。
【0067】電源OFF状態601は、電源スイッチ1
41により携帯型記録装置100の主電源が切られた状
態である。例えば、携帯型記録装置100の2次記録装
置150に揮発メモリを使用している場合は、揮発メモ
リの記録保持用に電力供給をしても良いが、携帯型記録
装置100の主要各部には電力供給されていない状態と
する。
【0068】通信待受状態602は、外部装置160か
らの通信を待受ける状態であり、図2〜図4に示す待受
状態にあたる。
【0069】転送待機状態603は、外部装置160と
の情報転送の準備を行う段階であり、図2〜図4に示す
ハンドシェイク・認証状態及びクローズ状態にあたる。
【0070】転送状態604は、外部装置160と情報
転送を行う段階であり、図2〜図4に示すトランスポー
ト状態にあたる。
【0071】通信相手探索状態605は、図5および図
15を用いて説明したように、能動的取得/送信の対象
となる情報が登録(予約)されている場合に、携帯型記
録装置100が、情報を取得/送信する通信相手として
外部装置160を探索する状態である。通信相手探索状
態605は、図5および図15に示すポーリング状態に
対応し、通信相手が発見された場合は、情報探索状態6
06へ遷移する。
【0072】情報探索状態606は、通信相手探索状態
605において発見した外部装置160に対し、予約さ
れた取得対象情報が取得可能であるかどうか確認するも
しくは指定された情報を確認する状態である。情報探索
状態606は、図5および図15に示すトランスポート
・認証状態に対応する。ここで予約された情報が取得可
能もしくは転送可能である場合は、情報取得/送信状態
607へ移行する。
【0073】情報取得/送信状態607は、予約された
取得対象の情報を取得する状態、もしくは指定された情
報を送信する状態である。情報取得/送信状態607
は、図2に示すトランスポート状態に対応する。情報の
取得/送信が終了すると、情報探索状態606に遷移
し、予約された取得対象が残っている場合もしくは指定
された情報が残っている場合は、再び取得可能な情報と
送信可能な情報とを探索する。
【0074】全状態609は、通信待受状態602、転
送待機状態603、転送状態604、通信相手探索状態
605、情報探索状態606および情報取得/送信状態
607をまとめて示したものであり、各状態から終了処
理608に移行することが可能である。
【0075】終了処理608は、主電源スイッチ141
を切断する時に、携帯型記録装置100各部を安全に停
止するための各種後処理を行う状態である。例えば、1
次もしくは2次情報記録装置にハードディスクを使用し
た場合、ディスクの回転の停止や、ヘッドの退避を行う
処理である。また、例えば、制御装置110のワークメ
モリや2次情報記録装置150として揮発メモリを使用
している場合、揮発メモリ内の情報を1次情報記録装置
に退避する処理などもここで行うことができる。
【0076】主電源スイッチ141を切断する動作は、
全状態609から行なわれる可能性がある。また、主電
源スイッチ141を切断するのでなくとも、動作中に電
力供給装置140の電力供給能力が減衰して各部の動作
に支障をきたす可能性が考えられるが、そのような場
合、電力供給装置140の電力供給能力を監視して、電
力供給能力が所定の範囲より降下した場合は、自動的に
携帯型記録装置100各部の安全な終了処理を行う機能
を制御装置110に設けても良い。
【0077】以上、携帯型記録装置100の電源オフ管
理における状態遷移の一例を示したように、本実施形態
においては、各状態から電源をオフする際には終了処理
を行うことで情報の退避処理を行うため、情報の損失を
防ぐことができる。
【0078】次に、図6において例示した携帯型記録装
置の各状態における各部の動作状態について例をあげて
説明する。
【0079】携帯型記録装置100を構成する無線通信
装置120、制御装置110、1次情報記録装置130
および2次情報記録装置150の各装置は、電力供給装
置140から個別に電源の供給を受けており、それぞれ
独立して電力供給の有無を切り替えることができる。電
力供給切り替えの制御は制御装置110もしくは無線通
信装置120が行う。これにより、携帯型記録装置10
0は、例えば無線通信装置120、制御装置110およ
び2次情報記録総理150は電力供給されて通常動作し
ているが、1次情報記録装置は、電源がOFFとなって
いるというような状態とすることもできる。携帯型記録
装置100の動作状況に応じて、各装置への電力供給の
有無を切り替えることで、電力消費量を低減できる。
【0080】または、携帯型記録装置100を構成する
装置の一部あるいは全ては、電力供給されて通常の動作
をしている通常モードのほかに、通常モードとは動作状
態を変えて電力消費量を抑えた動作モードを持っていて
も良い。電力消費量を抑えた動作モードとは、例えば動
作クロックの周波数を落とす、もしくは動作クロックを
停止するといった処理でも良いし、スピンドルモータな
どの機構部を持つ装置の場合は、その回転数を落とす、
回転を完全に停止する、もしくは、電気回路の動作に制
限を加える代わりに供給する電圧を低くするといった処
理でもよい。この動作モードへの移行は、各装置で独立
に設定可能であることが望ましい。
【0081】上述したような、電力消費をおさえるため
に、電力供給を遮断したり、電力消費量をおさえたりす
る動作状態を、以後省電力モードと呼ぶ。
【0082】図8に、携帯型記録装置100の各動作状
態、特に無線通信の状態と連携して、電力供給を切り替
える方式の一例を示す。○印は通常モードであることを
示し、×印は省電力モードであることを示す。
【0083】図8において、転送状態604および情報
取得/送信状態607のときには、各装置は通常モード
で動作する。また、終了処理状態608では、携帯型記
録装置100の各部を安全に停止するための各種後処理
を行っているときには、図中括弧で示すように通常モー
ドでありその後、主電源スイッチ141を切断すると省
電力モードとなる。
【0084】電源OFF状態601では、無線通信装置
120、制御装置110、1次情報記録装置130およ
び2次情報記録装置150は、全て省電力モードであ
る。
【0085】通信待受状態602では、無線通信装置1
20のみ通常の電力供給を受ける。
【0086】転送待機状態603では、転送の準備をす
るために、無線通信装置120に加えて、制御装置11
0および2次情報記録装置150が電力供給を受け通常
モードとなるが、実際の転送は行われていないので、1
次情報記録装置は省電力モードとすることができる。
【0087】転送状態604では、全ての装置が通常モ
ードで動作している。
【0088】通信相手探索状態605では、制御装置1
10が無線通信装置100を制御して通信相手を探索し
ているが、情報の転送は行なわれないので、1次情報記
録装置130および2次情報記録装置150は省電力モ
ードとすることができる。
【0089】情報探索状態606では、転送の準備をす
るために、無線通信装置120、制御装置110に加え
て、2次情報記録装置150が電力供給を受け通常モー
ドとなるが、実際の転送は行われていないので、1次情
報記録装置130は省電力モードである。
【0090】なお、1次情報記録装置130に、例えば
ハードディスクやDVD−RAMのような回転するディ
スク状の記録媒体とヘッドという構成による記録装置を
使用した場合、ディスクの回転数を落とすといった省電
力モードから、情報転送可能な通常モードに移行するま
でに、ディスクの回転数が定常状態に至るまでの時間、
ヘッドのシーク時間、ディスクが回転してヘッドがディ
スク上の所定の位置にくるまでの時間等の蓄積による遅
延が生じる。その遅延時間の間は、1次情報記録装置1
30は情報の書込み/読出しを行えないことになる。ま
た1次情報記録装置にフラッシュROMを使用した場
合、あるアドレスに書込み処理を行う前に既にアドレス
に記録されている情報を消去しなければならない場合が
ある。この消去処理に要する時間も遅延時間と考えるこ
とができる。
【0091】このような遅延時間が生じるのを防ぐため
に、2次情報記録装置150に、例えばRAMのよう
な、1次情報記録装置130ほど大容量でなくとも、1
次情報記録装置130に比較して起動が高速かつ消費電
力の低いデバイスを用いた場合、1次情報記録装置13
0が省電力モードである間も、2次情報記録装置150
は通常モードにしておき、1次情報記録装置130が省
電力モードから通常モードに移行するまでの遅延時間の
間は、一時的に2次情報記録装置150をバッファとし
て使用するといった使用法をとることで、転送開始に要
する起動時間を短縮し、携帯型記録装置100のみかけ
の転送速度を落とすことなく、低消費電力化を図ること
ができる。
【0092】また、電力供給装置140に、供給可能電
圧の降下といった電力供給能力の低下を検知する手段を
設け、該手段によって電力供給能力の低下を通知された
制御装置110が、携帯型記録装置100の各部を省電
力モードに移行させる機能を設けても良い。
【0093】つぎに、携帯型記録装置100における処
理について、図7を参照して説明する。図7は、携帯型
記録装置100の処理フローの一例を示す図である。
【0094】図7において、まず、携帯型記録装置10
0は通信待受け(701)を行う。ここで外部装置16
0からの書込み/読出し呼出があれば(702)、通信
相手とのハンドシェイク・認証を行い(714)、この
処理が成功した場合は(715)、要求された転送を行
う(716)。そして電源が切断されない場合(71
7、718)は再び通信待受け(701)を行う。
【0095】以上が、受動的な転送処理のフローの一例
である。
【0096】次に、能動的な転送処理のフローについて
述べる。
【0097】図7において、携帯型記録装置100は通
信待受け(701)を行っている時に、外部装置160
からの呼出がなく(702)、かつ取得対象情報が設定
されている場合や送信すべき情報がある場合(予約され
ている場合)は(703)、通信相手となる外部装置1
60を探索する(704)。外部装置160からの応答
があった場合、すなわち、通信可能な外部装置160を
発見した場合(705)、以前に転送を中断した情報が
ある場合は転送の再開処理を行った後に(707)、予
約された取得対象情報を取得可能であるかもしくは情報
の送信が可能であるかを確認する(709)。情報を取
得可能もしくは送信可能である場合は、取得/送信処理
を行う(710)。ここで取得/送信処理が完了しない
場合(711)は、処理を引き続き継続できるかどうか
確認し(712)、継続可能な場合は引き続き処理を行
う。一方継続不可能である場合は、転送の中断処理(7
13)を施す。
【0098】動作フローの各段階において、電源切断処
理(717)が行なわれた場合は、安全に電源切断を行
うための終了処理(718)を行った後に、動作を終了
することができる。
【0099】以上説明したような処理を行うことによ
り、携帯型記録装置100において、受動的/能動的な
転送処理を行うことができる。
【0100】つぎに、携帯型記録装置100のハードウ
エア構成の具体例を説明する。図9は、本発明の一実施
形態が適用された携帯型シリコンディスク装置900の
一構成例である。
【0101】図9において、携帯型シリコンディスク装
置900は、制御装置910、無線通信装置920、イ
ンタフェース回路930、データバッファ940、フラ
ッシュ制御回路950、フラッシュROM960および
バッテリー970を備える。
【0102】制御装置910は、携帯型シリコンディス
ク装置900の各部を統括制御する機能を有する。図1
における制御装置110に対応する装置である。制御装
置1010は、例えば、CPUとプログラムを内蔵した
ROMの組み合わせで実現しても良いし、専用LSIに
より構成されていても良い。
【0103】無線通信装置920は、外部装置と無線通
信を行う機能を有する。図1における無線通信装置12
0に対応する装置である。無線通信装置920は制御装
置910に無線通信の状態を通知する機能を有する。
【0104】インタフェース回路930は、携帯型シリ
コンディスク装置900各部の情報のやり取りを中継す
る機能を有する。
【0105】フラッシュROM960は、情報の書込み
/読出し機能を有する不揮発メモリである。
【0106】フラッシュ制御回路950は、フラッシュ
ROM960を制御する機能を有し、フラッシュROM
の特性のばらつきを吸収し、制御装置に一定のインタフ
ェースを提供する。例えば、エラー訂正機能や、不良セ
クタの代替機能、物理アドレスと論理アドレスのマッピ
ング機能等を備えていても良い。フラッシュROM96
0並びにフラッシュ制御回路950は、図1における1
次情報記録装置130に対応する。
【0107】データバッファ940は、外部装置160
とフラッシュROM並びにフラッシュ制御回路970と
の情報転送の際のキャッシュや、制御装置910のワー
クメモリとしての機能を有し、例えばSRAMやDRA
Mによって構成される。データバッファ940は、図1
における2次情報記録装置150に対応する。
【0108】バッテリー970は、携帯型シリコンディ
スク装置900の各部に電力を供給する機能を有する装
置であり、図1における電力供給装置140に相当す
る。
【0109】携帯型シリコンディスク装置において、図
2を用いて説明した外部装置の認証機能を実装する場
合、セキュリティを高めるために、制御装置910、イ
ンタフェース回路930およびデータバッファ940を
いわゆる耐タンパ性の高い領域に格納するのが良い。さ
らにこれら各部を1チップ構成とすれば、よりセキュリ
ティが高まる。またより強固なセキュリティのために
は、無線通信装置920やフラッシュ制御回路950及
びフラッシュROM960の一部あるいは全てまでも耐
タンパ領域に格納することが望ましい。
【0110】以上、本発明の一実施形態が適用された携
帯型シリコンディスク装置の構成の一例について説明し
た。
【0111】つぎに、携帯型記録装置100においてハ
ードディスク装置を用いる場合の構成を説明する。図1
0は、本発明の一実施形態が適用された携帯型ハードデ
ィスク装置1000の一構成例を示している。
【0112】図10において、携帯型ハードディスク装
置1000は、制御装置1010、無線通信装置102
0、バッファ制御回路1030、データバッファ104
0、ディスク制御回路1050、信号処理回路106
0、サーボ回路1070、ディスク媒体1080および
バッテリー1090を備える。
【0113】制御装置1010は、携帯型ハードディス
ク装置1000の各部を統括制御する。図1における制
御装置110に対応する装置である。制御装置1010
は、例えば、CPUとプログラムを内蔵したROMの組
み合わせで実装しても良いし、専用LSIにより構成さ
れていても良い。
【0114】無線通信装置1020は、外部装置と無線
通信を行う機能を有する。図1における無線通信装置1
20に対応する装置である。無線通信装置1020は、
制御装置1010に無線通信の状態を通知する機能を有
する。
【0115】ディスク媒体1080は、ハードディスク
のプラッタ、スピンドルモータおよびヘッドを備える磁
気記録媒体及び周辺装置である。
【0116】サーボ回路1070は、ディスク媒体10
80の回転数の制御や、ヘッドの位置決め制御を行う機
能を有するサーボ制御回路である。
【0117】信号処理回路1060は、ヘッドから読み
出された信号をAD変換してディスク制御回路1050
へ送り、また、ディスク制御回路1050から送られた
信号をDA変換してヘッドへ送る機能を有する。
【0118】ディスク制御回路1050は、サーボ回路
1070や信号処理回路1060及びバッファ制御回路
1030の間での制御情報のやりとりや、書込み/読出
し用情報の転送を制御する機能を有する。
【0119】ディスク媒体1080、サーボ回路107
0、信号処理回路1060およびディスク制御回路10
50は、図1における1次情報記録装置に対応する。
【0120】データバッファ1040は、外部装置16
0とハードディスク装置との情報転送の際のキャッシュ
機能や、制御装置1010のワークメモリとしての機能
を有し、例えばSRAMやDRAMによって構成され
る。データバッファ1040は、図1における2次情報
記録装置150に対応する。
【0121】バッテリー1090は、携帯型ハードディ
スク装置1000の各部に電力を供給する機能を有する
装置であり、図1における電力供給装置140に相当す
る。
【0122】携帯型ハードディスク装置1000におい
て、図2を用いて説明した外部装置の認証機能を実装す
る場合、セキュリティを高めるために、制御装置101
0、バッファ制御回路1030およびデータバッファ1
040をいわゆる耐タンパ性の高い領域に格納するのが
良い。さらにこれら各部を1チップ構成とすれば、より
セキュリティが高まる。
【0123】また、図10と同様の構成により、ハード
ディスク装置のかわりに、DVD−RAM装置や光磁気
ディスク装置を使用した携帯型記録装置100を作成す
ることもできる。
【0124】以上、本発明を適用した携帯型記録装置1
00のハードウエア構成例について述べた。
【0125】次に、携帯型記録装置100と通信を行う
外部装置160の構成例を示す。
【0126】図11は、携帯型記録装置100と通信し
て情報のやりとりをする機能を有する外部装置160の
一適用例である情報端末1100の一構成例を示した図
である。
【0127】情報端末1100は、いわゆるPDAやP
C、携帯電話、映像/音声再生装置などの情報処理装置
である。携帯型記録装置100を外部記録装置として使
用し、携帯型記録装置100から読出した情報を再生
し、各種情報を携帯型記録装置100に書込む機能を有
する。
【0128】ユーザは、情報端末1100を利用して、
携帯型記録装置100との各種情報の書込み/読出しを
行い、読出した情報の再生、編集をおこなったり、ある
いは新規作成、取得、更新した情報を携帯型記録装置1
00に書込んだりできる。また携帯型記録装置100に
取得対象情報屋送信情報の設定を行うことができる。
【0129】情報端末1100は、CPU1110、メ
モリ1120、I/O回路1130、出力装置114
0、インタフェース回路1150、無線通信装置116
0、入力装置1170、記録装置1180およびバッテ
リー1190を備える。
【0130】CPU1110は、情報端末1100の各
部を統括制御する機能、情報を各種演算する機能、図3
および図4に示した外部装置160としての各手続きを
実行する機能を有する。CPU1110は、携帯型記録
装置のあらかじめ定められた識別情報を識別し、当該識
別情報に従って通信を行う携帯型記録装置を選択する通
信相手選択手段と、送受信する情報の内容を識別するた
めの、あらかじめ定められた属性情報を送信する情報に
付加して送信する送信手段とを備える。また、CPU1
110は、送受信する情報の内容を識別するための、あ
らかじめ定められた属性情報について、送信対象・受信
対象となる属性情報の指定を受付ける指定手段と、前記
通信相手選択手段により選択された記録装置から受信し
た情報の属性情報を検知する検知手段と、前記検知手段
で検知した属性情報が前記指定手段で指定された属性情
報と一致する場合に携帯型記録装置から受信した情報を
記録装置に転送する転送手段を備えてもよい。これらの
機能は、CPU及びCPU上で実行されるプログラムと
して実装されてもよいし、上記機能の一部あるいは全て
を専用LSIによって置き換えて実装しても良い。
【0131】メモリ1120は、例えばROMやRAM
から構成され、CPU1110用プログラムの格納や、
CPU1110のワークメモリとして使用する。
【0132】I/O回路1130は、外部装置との入出
力インタフェースであり、例えばシリアル、パラレル、
USB、IEEE1394を用いることができる。
【0133】出力回路1140は、例えば液晶パネルや
LEDなどの映像出力手段、スピーカーなどの音声出力
手段である。CPU1110からの指示にしたがって各
種情報をユーザに提示する機能を有する。
【0134】インタフェース回路1150は、情報端末
1100各部の間で行なわれる情報のやりとりを仲介す
る機能を有する。
【0135】無線通信装置1160は、例えばblue to
othや無線LANなどの無線通信手段を使用して、少な
くとも携帯型記録装置100を含む外部装置との通信を
行う機能を有する。
【0136】入力装置1170は、例えばタッチパネ
ル、ボタンなど、ユーザからの入力を受付ける装置であ
る。
【0137】記録装置1180は、例えばフラッシュR
OMやハードディスク装置であり、CPUからの指示に
従って各種情報の読出し、書込みを行う機能を有する。
ここに記録される情報は、例えばCPU用のプログラム
であったり、プログラムで使用するデータであったりす
る。また情報端末1100は、記録装置1180を備え
ず、CPU用プログラム以外の情報の書込み/読出し機
能は携帯型記録装置100に依存する構成にしても良
い。
【0138】バッテリー1190は、情報端末1100
の各部に電力を供給する機能を有する。
【0139】携帯型記録装置100との通信において認
証機能を使用する場合は、セキュリティを強化するため
に、CPU1110、メモリ1120および記録装置1
180を耐タンパ性の高いものにすることが望ましい。
【0140】以上、情報端末1100について説明し
た。
【0141】つぎに、外部装置の他の構成を説明する。
図12は、携帯型記録装置100と通信して情報のやり
とりをする機能を有する外部装置160の一適用例であ
るアクセスポイント1200の一構成例を示した図であ
る。
【0142】図12において、アクセスポイント120
0は、情報処理装置であり、通信装置1210、制御装
置1220、無線通信装置1230、記録装置1240
およびインタフェース回路1250を備える。
【0143】アクセスポイント1200は、少なくとも
携帯型記録装置100と通信することができる無線通信
装置と、携帯型記録装置以外の外部装置と通信するため
の通信装置1210とを有し、携帯型記録装置100と
外部装置との間の情報の送受を中継する機能を有する。
例えば、アクセスポイント1200は、携帯型記録装置
100及びネットワーク1260に同時に通信し、携帯
型記録装置100がネットワーク1260上の情報を取
得することを中継することができる。またアクセスポイ
ント1200は、携帯型記録装置100の要求に応じて
通信を行う機能を有する。通信装置1210が通信する
外部装置は上述のようにネットワーク上にあっても良い
し、直接接続された外部記憶装置あるいは他の情報端末
であっても良い。
【0144】通信装置1210は、外部装置と情報の送
受を行う機能を持つ通信装置である。その通信装置は、
例えば電話回線、LAN、光ファイバ等の有線通信手
段、あるいは携帯電話回線、無線LAN、blue tooth等
の無線通信手段をこれに充てることができる。
【0145】制御装置1220は、アクセスポイント1
200の各部を統括制御する。
【0146】通信装置1230は、例えば、携帯電話回
線、無線LAN、blue tooth等の無線通信手段を利用し
て、携帯型記録装置100と通信する機能を有する。
【0147】記録装置1240は、ハードディスク、フ
ラッシュメモリ、DVD−RAMドライブ及びDVD−
RAMといった記録装置であり、携帯型記録装置100
に提供することが可能な、各種情報を記録する。この情
報はネットワークを介して取得できる情報と同一であっ
ても良いし、アクセスポイント1200独自の情報であ
っても良い。また、この情報は、ネットワークに接続さ
れた各種装置からの参照を許可してもよいし、禁止して
も良い。後者の場合、複数のアクセスポイントを用意
し、アクセスポイント毎に別個の情報を記録しておくこ
とで、各アクセスポイントに固有の情報を設定し、アク
セスポイント毎に特色をつけることもできる。記録装置
1240は、着脱自在に構成されていても良い。
【0148】インタフェース回路1250は、アクセス
ポイント1200各部で行なわれる情報のやり取りを中
継する機能を持つ。
【0149】つぎに、図12に示したアクセスポイント
1200を利用した情報配信システムについて説明す
る。図13は、携帯型記録装置100とアクセスポイン
ト1200を利用した情報配信システムの形態の一例を
示す図である。
【0150】図13において、情報配信システムは、複
数のアクセスポイント1200a、1200bおよび1
200cを備え、各アクセスポイントは通信可能エリア
にある携帯型記録装置100を探索し、検出した形態記
録装置100に情報を配信する。
【0151】図13に示す情報プロバイダ1300は、
映像/音声データ等の各種情報を蓄積し、携帯型記録装
置100からの要求に応じて情報を提供する。映像/音
声データを配信するサーバであっても良いし、ネットワ
ーク1260に接続されたPCであっても良い。また、
単にネットワークに接続された記憶装置であっても良
く、携帯型記憶装置100との間でピアツーピアにより
情報を送受できるようにすることもできる。また図13
において、情報プロバイダ1300は一つだけ図示した
が、より多くの数の情報プロバイダがネットワークに接
続されていても良い。
【0152】アクセスポイント1200a、1200b
および1200cは、携帯型記録装置100と情報プロ
バイダ1300の間の通信を中継する。ここでは3台図
示したが、これより少数であっても多数であっても良
い。通信装置120との通信手段を有するPC、キオス
ク端末、携帯電話の基地局(アンテナ)等をアクセスポ
イント1200a、1200b、1200cとして利用
することもできる。
【0153】アクセスポイント1200a、1200b
および1200cは、例えば、一般家庭や、飲食店、コ
ンビニエンスストア、レコード店等の各種店舗、鉄道等
交通機関の駅構内、自動車・鉄道車両等交通機関の車両
内、電柱、信号、踏み切り等、およそユーザが立ち寄る
場所全てに設置することができる。ただし、情報転送は
通信開始、転送、通信切断などの各状態をこまかく繰り
返すよりも、転送状態を長期に維持しつづけたほうが効
率的であるので、アクセスポイントの設置場所は、ユー
ザが比較的長期間留まる場所に設置することが効果的で
ある。
【0154】またアクセスポイント1200は、アクセ
スポイント1200cのようにネットワークに接続され
ていないスタンドアロンの構成であっても良い。その場
合は、アクセスポイント1200に内蔵された記録装置
1240に記録された情報を携帯型記録装置100に提
供する。
【0155】ネットワーク1260は、例えばインター
ネット、イントラネット、家庭内LAN等であり、情報
プロバイダ1300とアクセスポイント1200a、1
200bを接続する。
【0156】通信可能エリア1310a、1310bお
よび1310cはそれぞれアクセスポイント1200
a、1200bおよび1200cが内蔵した通信装置1
230を利用して携帯型記録装置100と通信が可能な
領域である。
【0157】次に、図13を参照して、情報配信システ
ムの運用の一例について説明する。
【0158】はじめに、携帯型記録装置100には、取
得対象情報が設定されており、携帯型記録装置100
は、移動経路1320に沿って移動されるものとする。
【0159】携帯型記録装置100が、通信可能エリア
1310a、1310bおよび1310cいずれにも属
さない位置にある場合、携帯型記録装置100は、アク
セスポイント1200a、1200bおよび1200c
との通信が不可能であるため、待機状態になり、情報の
取得は行わない。
【0160】そして、携帯型記録装置100が、通信可
能エリア1310a内にある時は、アクセスポイント1
200aと通信を行う。さらに情報プロバイダ1260
から取得対象情報を取得できる場合は情報の取得を行
う。
【0161】あるいは携帯型記録装置100が、通信可
能エリア1310b内にある時は、アクセスポイント1
200bと通信が可能であるため、アクセスポイント1
200bを介し、同様に取得対象情報の取得を行う。
【0162】また、通信可能エリア1310aと通信可
能エリア1310bとが重なる共通エリアの場合、携帯
型記録装置100が共通エリアに移動した場合は、アク
セスポイント1200aあるいは1200bのどちらか
一方を選択的に利用することにしても良いし、双方に同
時にアクセスすることにしても良い。いずれか一方もし
くは双方から同様に取得対象情報の取得を行うようにし
てもよい。
【0163】続いて、携帯型記録装置100が、通信可
能エリア1310c内の位置100cに移動した場合
は、アクセスポイント1200cと通信が可能であるた
め、アクセスポイント1200cを介し、取得対象情報
の取得を行う。この場合、携帯型記録装置100はネッ
トワーク1260にアクセスできないので、アクセスポ
イント1200c内の記録装置1240に記録された情
報のみを取得することになる。記録装置1240に取得
対象情報が記録されていない場合は、取得は行わない。
【0164】以上説明した情報配信システムにおいて
は、ユーザが情報プロバイダ1300から情報を取得
し、取得した情報を携帯型記録装置100に記録する際
に、PCなどの中継装置を必要としないため、ユーザの
利便性を高めることができる。例えば、ユーザが、朝、
家を出る前に、日中携帯する携帯型記録端末100に所
望する複数の映像/音声データを予約しておくと、例え
ば通勤途中の電車の中や、道路での信号待ちの間、飲食
店での食事中、あるいは移動中等の間に、携帯型記録端
末100が自動的に該情報を取得しておき、ユーザは帰
宅した後等に取得した情報を情報端末1100で再生す
る、といった使用方法が可能になる。
【0165】また、アクセスポイント1200毎にその
設置場所近辺の地理情報や店舗情報等の独自の情報を記
録しておくことで、ユーザは携帯型記録装置100を携
帯して各地を移動することにより、移動場所に応じた情
報を受け取ることができる。
【0166】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、複数の情報端末で記録装置を共用する場合に、情報
端末と記録装置を接続する手間が減少するため、情報の
共有および一元管理が容易になる。この性質は、特に頻
繁に更新される情報を各情報端末で共用する場合や、著
作権やライセンスの管理が必用な情報を扱う際に効果を
発揮する。
【0167】また、ユーザの所望する情報を、外部装置
から情報の取得が可能である場合には、随時自動的に情
報を取得する機能を設けることで、特に大容量の情報の
取得時に、記録装置の外部装置への接続をユーザに意識
させることがなく、利便性が向上する。
【0168】さらに、無線通信の状況に応じて、記録装
置各部の電力消費量を細かく制御することで、特に外出
中の使用時に、装置全体の省電力化が可能になる。
【0169】
【発明の効果】本発明によれば、無線で送受信を行うた
め、情報処理装置と記録装置との接続の手間を減らすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録装
置100の概略構成図。
【図2】本発明の一実施形態が適用された携帯型岐路装
置100が行う無線通信の状態遷移を示す説明図。
【図3】本発明の一実施形態が適用された外部装置16
0から携帯型記録装置100への情報書込み処理のやり
取りの一例を示すシーケンス図。
【図4】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録装
置100から外部装置160への情報読出し処理のやり
取りの一例を示すシーケンス図。
【図5】本発明の一実施形態が適用された外部装置16
0から携帯型記録装置100への情報取得処理のやり取
りの一例を示すシーケンス図。
【図6】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録装
置100の電源オフ管理における状態遷移の一例を示す
説明図。
【図7】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録装
置100の動作フローの一例を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録装
置100の動作モードの一例を示す説明図。
【図9】本発明の一実施形態が適用された携帯型シリコ
ンディスク装置900の概略構成図。
【図10】本発明の一実施形態が適用された携帯型ハー
ドディスク装置1000の概略構成図。
【図11】本発明の一実施形態が適用された情報端末1
100の概略構成図。
【図12】本発明の一実施形態が適用されたアクセスポ
イント1200の概略構成図。
【図13】本発明の一実施形態が適用された情報配信シ
ステムの概略構成図。
【図14】本発明の一実施形態が適用された携帯型記録
装置100における属性リストの一例を示す説明図。
【図15】本発明の一実施形態が適用された外部装置1
60から携帯型記録装置100への情報送信処理のやり
取りの一例を示すシーケンス図。
【符号の説明】
100、100a、100b、100c、100d…携
帯型記録装置 110…制御装置 111…通信相手識別手段 112…通信相手選択手段 113…取得対象情報指定手段 114…対象情報取得可否検知手段 115…転送中断/再開手段 116…情報転送手段 117…電力供給制御手段 120、920、1020、1160、1230…無線
通信装置 121…通信可否検知手段 130…1次情報記録装置 140…電力供給装置 150…2次情報記録装置 160…外部装置 210、300、400…待受状態 220、310、410、510…ハンドシェイク・認
証状態 230、320、420、520、530…トランスポ
ート状態 240、330、430、540…クローズ状態 250、500…ポーリング状態 301、401…呼出 302、322、402、422…応答 321…書込み要求 323、532…情報送信 324、533…書込み 325、534…ステータス送信 421…読出し要求 423…読出し 424…情報+ステータス送信 521…取得対象情報検索 522…検索結果応答 531…情報送信要求 601…電源OFF状態 602…通信待受け状態 603…転送待機状態 604…転送状態 605…通信相手探索状態 606…情報探索状態 607…情報取得/送信状態 608…終了処理 609…全状態 900…携帯型シリコンディスク装置 910、1010、1220…制御装置 930、1150、1250…インタフェース回路 940、1040…データバッファ 950…フラッシュ制御回路 960…フラッシュROM 970、1090、1190…バッテリー 1000…携帯型ハードディスク装置 1030…バッファ制御回路 1050…ディスク制御回路 1060…信号処理回路 1070…サーボ回路 1080…ディスク媒体 1110…CPU 1120…メモリ 1130…I/O回路 1140…出力装置 1170…入力装置 1180、1240…記録装置 1200…アクセスポイント 1220…通信装置 1260…ネットワーク 1300…情報プロバイダ 1310a、1310b、1310c、1310d…通
信可能エリア 1320…移動経路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 M (72)発明者 水島 永雅 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 中村 靖宏 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 常広 隆司 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 井口 慎也 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 永井 英男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 神牧 秀樹 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 斎藤 温 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 Fターム(参考) 5B065 BA01 CA01 CA11 CE11 5D044 AB02 AB05 AB07 BC08 CC09 DE49 FG18 HL11 5K067 AA34 AA43 BB21 EE03 GG11 HH21 HH23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部装置と無線通信を行う無線通信部と、
    情報を記録する記録部と、前記無線通信部で送受信する
    情報について、前記記憶部に対して読み書きを行う制御
    部と、前記無線通信部、前記記録部および制御部に対し
    て電力を供給する電力供給部とを有し、 前記無線通信部は、無線通信の電波状況により前記外部
    装置との無線通信の可否を検知する通信可否検知手段
    と、前記通信可否検知手段により無線通信可能と検知さ
    れた外部装置と情報を送受信する送受信手段とを備え、 前記制御部は、前記外部装置のあらかじめ定められた識
    別情報を識別し、当該識別情報に従って通信を行う外部
    装置を選択する通信相手選択手段と、送受信する情報の
    内容を識別するための、あらかじめ定められた属性情報
    について、受信対象となる属性情報の指定を受付ける指
    定手段と、前記通信相手選択手段により選択された外部
    装置から受信した情報の属性情報を検知する検知手段
    と、前記検知手段で検知した属性情報が前記指定手段で
    指定された属性情報と一致する場合に前記外部装置から
    受信した情報を前記記録部に転送する転送手段とを備え
    ることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の記録装置において、前記
    指定手段は、受信対象となる属性情報の指定を前記外部
    装置から受けつけることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の記録装置において、前記
    外部装置に対して、前記属性情報とともに情報の送信/
    受信要求を出力する要求出力手段をさらに備えることを
    特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の記録装置において、前記
    記録部は、記録領域毎に記録される情報に対応する属性
    情報をあらかじめ定め、 前記指定手段は、送信対象となる属性情報の指定をさら
    に受けつけ、 前記転送手段は、前記通信相手選択手段により選択され
    た外部装置に対して、前記指定手段で指定された送信対
    象となる属性情報と一致する前記記録部の属性情報に対
    応する記録領域の情報を、前記送受信手段を介して送信
    させることを備えることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の記録装置において、前記
    各手段に対して前記電力供給部から供給する電力を制御
    する電力制御手段と、前記各手段に対して供給するクロ
    ックの周波数を制御する周波数制御手段とのうち少なく
    とも1つをさらに有し、 前記電力制御手段は、あらかじめ定めた通信状態におい
    て、各手段に供給する電力の要否を判断して制御し、 前記周波数制御部は、あらかじめ定めた通信状態におい
    て、各手段に供給する周波数を判断して制御することを
    特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の記録装置において、前記
    無線通信部が無線通信を行うときに、セキュリティのた
    めの処理を行うセキュリティ処理手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】情報を記録する記録装置であって、 他の装置と無線で前記情報を送受信する送受信部を備え
    ることを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】情報を記録する記録装置と無線通信を行う
    外部装置であって、 無線通信を行う無線通信部と、 前記情報を入出力する入出力部と、 前記情報を処理する制御部とを有し、 前記無線通信部は、無線通信の電波状況により前記記録
    装置との無線通信の可否を検知する通信可否検知手段
    と、前記通信可否検知手段により無線通信可能と検知さ
    れた記録装置と情報を送受信する送受信手段とを備え、 前記制御部は、前記記録装置のあらかじめ定められた識
    別情報を識別し、当該識別情報に従って通信を行う記録
    装置を選択する通信相手選択手段と、送受信する情報の
    内容を識別するための、あらかじめ定められた属性情報
    を送信する情報に付加して送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする外部装置。
  9. 【請求項9】無線で情報を送受信する送受信部を備える
    記録装置と、前記記録装置と無線で情報を送受信する送
    受信部を備える外部装置とを有する情報処理装置であっ
    て、 前記記録装置と前記外部装置との前記送受信部は、無線
    通信の電波状況により無線通信の可否を検知する通信可
    否検知手段と、前記通信可否検知手段により無線通信可
    能と検知された装置と情報を送受信する送受信手段とを
    備えることを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】記録装置に対して情報を配信する情報配
    信システムであって、複数の外部装置を有し、前記外部装
    置は、無線通信が可能なエリアにある記録装置を検知
    し、当該記録装置があらかじめ定められた記録装置であ
    る場合に、送受信する情報のコンテンツに対応する、あ
    らかじめ定められた属性情報を送信する情報に付加して
    送信することを特徴とする情報配信システム。
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