JP2003076322A - 画像表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

画像表示装置およびその駆動方法

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JP2003076322A
JP2003076322A JP2002178647A JP2002178647A JP2003076322A JP 2003076322 A JP2003076322 A JP 2003076322A JP 2002178647 A JP2002178647 A JP 2002178647A JP 2002178647 A JP2002178647 A JP 2002178647A JP 2003076322 A JP2003076322 A JP 2003076322A
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Application number
JP2002178647A
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English (en)
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Minoru Takeda
実 武田
Shinji Masuda
真司 増田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示装置を、サブフィールド群内で一度
書き込まれたセルでは後続のサブフィールドでも連続し
て放電維持を行う方式で駆動する際に、消費電力を抑え
ながら、書き込み不良による画像劣化を抑える。 【解決手段】 サブフィールドSF6〜SF12からな
るサブフィールド群では、当該サブフィールド群内のい
ずれか1のサブフィールドで書き込みがなされるとその
セルでは、その後のサブフィールドで書き込みがなされ
なくても、最後のSF12まで連続して放電維持(点
灯)される。サブフィールド群において、 サブフィ
ールド群の先頭から、最初に点灯させるサブフィールド
までの時間が長い階調においては、書込サブフィールド
数Lを大きく設定している。サブフィールド群に先立
つサブフィールドSF1〜SF5の中で、発光回数が小
さい階調においては、書込サブフィールド数Lを大きく
設定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イ装置をはじめとする画像表示装置及びその駆動方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータやテレビ等に用いら
れているディスプレイ装置として、プラズマディスプレ
イパネル(Plasma Display Panel,以下PDPと記載す
る)は、大型で薄型軽量を実現することのできるものと
して注目されている。このPDPにおいて、DC型もあ
るが、現在AC型が主流となっている。
【0003】AC型交流面放電型PDPは、一般的に、
一対の前面基板及び背面基板が対向配置され、前面基板
の対向面上には、ストライプ状の走査電極群及び維持電
極群が互いに平行に形成され、その上から誘電体層が覆
っている。また、背面基板の対向面上には、ストライプ
状のデータ電極群が上記走査電極群と直交して設けられ
ている。そして、前面基板と背面基板との間隙は、隔壁
で仕切られ、放電ガスが封入されており、走査電極とデ
ータ電極が交差する箇所に複数の放電セルがマトリック
ス状に形成されている。
【0004】各放電セルは元来、点灯もしくは消灯の2
階調しか表現できないので、1フレーム(1フィール
ド)を複数のサブフィールドに分割し、各サブフィール
ドにおける点灯/消灯を組み合わせて中間階調を表現す
るフィールド内時分割階調表示方式を用いて駆動されて
いる。そして、PDP駆動時には、各サブフィールドで
は、初期化パルスを印加することにより全ての放電セル
の状態を初期化する初期化期間、走査電極群に走査パル
スを順次印加しながらデータ電極群の中の選択された電
極に書き込みパルスを印加することにより壁電荷を蓄積
して画素情報を書き込むアドレス期間、走査電極群と維
持電極群との間に、矩形波の維持パルスを交流で印加す
ることによって主放電を維持して発光させる放電維持期
間、放電セルの壁電圧を消去する消去期間という一連の
シーケンスで、各放電セルを点灯または非点灯にしてい
る。
【0005】ところで、PDPを駆動する方法におい
て、例えば、特開2000−231362号公報に記載
されているように、1フィールドの表示期間をN個のサ
ブフィールドに分割し、前記N個のサブフィールドの
中、連続配置されたM個(2≦M≦N)からなるサブフ
ィールド群において、当該サブフィールド群内のいずれ
か1のサブフィールドにおいて画素情報を書き込んで放
電維持を行うと、書き込まれたセルではその後に存在す
るサブフィールドでも連続して放電維持が行われる駆動
方法が知られている。
【0006】この駆動方法において、当該サブフィール
ド群の途中では、初期化や消去動作は行わない。例え
ば、図14に示す例では、1フィールド中に、各サブフ
ィールドの輝度重みがいずれも32に設定された4つの
サブフィールドSF1,SF2,SF3,SF4が時系
列的に連続配置されてサブフィールド群が形成され、S
F1〜SF3における放電維持終了時には消去動作をせ
ず、先頭のSF1の書き込み前に初期化動作を、最後尾
のSF4の放電維持終了時に消去動作を行うようにして
いる。
【0007】このサブフィールド群において、階調32
を表示する場合には、SF4で書き込みして放電維持さ
せる。階調64を表示する場合には、SF3で書き込
み、SF3とSF4とで連続して放電維持させる。階調
96を表示する場合にはSF2で書き込み、SF2〜S
F4で連続して放電維持させる。階調128を表示する
場合にはSF1で書き込み、SF1〜SF4で連続して
放電維持させる。
【0008】このような駆動方式によれば、階調変化に
伴う発光パターンの変化が比較的少ないので擬似輪郭が
抑えられる。また、サブフィールド群内においては、書
き込み動作は連続点灯させるサブフィールドの先頭にお
いて1回だけ行えばよいので、消費電力が少なくて済
み、コントラストも良好となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ある注目セル
において、サブフィールド群の中で、連続点灯させるサ
ブフィールドの先頭において1回だけ書き込みを行うよ
うにすると、書き込み動作が不良の場合(セルに壁電荷
がうまく蓄積されない場合)には、当該注目セルはサブ
フィールド群内で継続して不点灯となってしまう。従っ
て、書き込み不良が画質に及ぼす影響が大きい。
【0010】例えば、上記図14の例で、階調128を
表示しようとする場合に、SF1で書き込みが不良であ
ると、SF1〜SF4で連続して不点灯となり階調
「0」が表示されてしまい、画質が大きく劣化してしま
う。このような問題に対して、サブフィールド群の中
で、連続点灯させるサブフィールドの先頭だけでなく、
後続するサブフィールドでも書き込みを行うようにすれ
ば、不点灯の度合が軽減されるので、画質劣化が抑えら
れる。しかし、サブフィールド群の中での書き込み回数
が増えるので、書き込み動作による消費電力も増えるこ
とになる。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み、サブフ
ィールド群内で一度書き込まれたセルでは後続のサブフ
ィールドでも連続して放電維持を行う方式で画像表示装
置を駆動する際に、消費電力を抑えながら、書き込み不
良による画像劣化を抑えることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、複数のセルが配された画像表示装置に
対して、各セルにおいて、入力画像信号に基づき、1フ
ィールドを構成する各々が固有の輝度重みを有するN個
のサブフィールドの中から、書き込みを行うサブフィー
ルドを選択し、選択された内容に基づいて、サブフィー
ルドごとに、複数のセルに選択的に書き込み、書き込ま
れたセルで発光を維持することによって階調表示する際
に、N個のサブフィールドの中で、連続するM個(2≦
M≦N)のサブフィールドからなるサブフィールド群に
おいては、当該サブフィールド群内のいずれか1のサブ
フィールドで書き込み点灯されたセルではその後に存在
するサブフィールドでも点灯されるよう構成し、書込を
行うサブフィールドを選択する際に、サブフィールド群
の中で書き込みを行うサブフィールドの個数Lが、当該
注目セルに対する入力画像信号及び直前フィールドの入
力画像信号の少なくとも一方と関連づけられるように選
択することとした。
【0013】上記のサブフィールド群の中で書き込みを
行うサブフィールドの個数Lを設定する際には、注目セ
ルに対するフィールドの入力画像信号及び直前フィール
ドの入力画像信号の少なくとも一方から予測されるセル
内の状態が、より点灯しにくい状態であるほど、サブフ
ィールド群の中で注目セルに書き込みを行うサブフィー
ルドの個数Lが大きくなるように設定すればよい。
【0014】具体的には、サブフィールド群内で最初に
書き込みを行うサブフィールドが、サブフィールド群の
開始から時間的に遠いほど、前記サブフィールド群の中
で、注目セルに書き込みを行うサブフィールドの個数L
が大きくなるように設定する。あるいは、1フィールド
内に、サブフィールド群に先立って少なくとも1つのサ
ブフィールドが配されている場合には、サブフィールド
群に先行するサブフィールドにおける当該注目セルでの
点灯度合(発光維持パルスの数)が小さいほど、サブフ
ィールド群の中で注目セルに書き込みを行うサブフィー
ルドの個数Lが大きくなるように設定する。
【0015】あるいは、直前フィールドにおける当該注
目セルでの点灯度合(発光維持パルスの数)が小さいほ
ど、サブフィールド群の中で注目セルに書き込みを行う
サブフィールドの個数Lが大きくなるように設定する。
上記本発明によれば、サブフィールド群の中で、注目セ
ルに書き込みを行うサブフィールドの個数Lが、サブフ
ィールド群に先行するサブフィールドにおける当該注目
セルの点灯形態に基づいて設定されているので、書き込
みを行うサブフィールドの個数Lが一律的に設定されて
いる場合と比べて、1フィールドにおいて書き込み総数
をより小さく抑えながら、不点灯の度合を同様に軽減す
ることができる。
【0016】ここで、書込サブフィールドを選択するの
に先立って、入力画像信号の階調を、サブフィールド群
で書き込みがなされる場合には、サブフィールド群に先
立つ1以上のサブフィールドの中で、少なくとも1回は
書き込みが行われる階調に変換すれば、書き込み不良の
発生を抑えながら、更に書き込み総数を小さくすること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕図1は、本実施
の形態にかかるPDP装置の構成図である。図1に示す
PDP装置は、PDP100、データドライバ200、
走査ドライバ300、維持ドライバ400及びデータ検
出部500,表示制御部600,サブフィールド変換部
700から構成されている。
【0018】PDP100は、一対の前面基板及び背面
基板を有し、前面基板側には、画面水平方向に伸びる複
数の走査電極4及び複数の維持電極5が、背面基板側に
は、画面垂直方向に伸びる複数のデータ電極8が配列さ
れている。上記複数の走査電極4及び複数の維持電極5
と、複数のデータ電極8とは、全体でマトリックス状に
配列されている。
【0019】走査電極4及び維持電極5とデータ電極8
との各交差点に放電セル12が形成されている。各放電
セル12は、その内部に放電ガスが封入され、画面上の
画素を構成している。通常画面水平方向に隣接する3つ
の放電セル(赤,緑,青)により1つの画素が形成され
る。PDPでは元来、点灯か消灯の2階調しか表現でき
ないため、中間色を表示するために、フィールド内時分
割階調表示方式を用いて駆動される。
【0020】図2は、PDP100を駆動するときの時
間割構成図、図3は、PDP100を駆動するときに、
走査電極4,維持電極5及びデータ電極8に印加する駆
動電圧を示す。図2に示す例では、1フィールドは、1
2個のサブフィールド(SF1〜SF12)で構成さ
れ、各サブフィールドは書き込み期間および放電維持期
間を備えている。そして、放電維持期間の長さ(輝度重
み)は、図4〜図6に示されるように、SF1〜SF5
は1,2,4,8,16に設定され、SF6〜SF12
はいずれも32に設定されている。
【0021】そして、SF1〜SF5を選択的に点灯す
ることによって1〜31の各階調を表現すると共に、S
F6〜SF12を選択的に点灯することによって階調3
2,64,…,228を表現し、両者の組み合わせで2
56階調を表現できるようになっている。図2に示すよ
うに、SF1〜SF6の各サブフィールドの直前には初
期化期間が設けられている。この初期化期間には、放電
セル内で微弱放電が生じるように走査電極及び維持電極
に電圧(図3におけるVb、Vd、Vk、Vhなど)を
印加することによって、前のサブフィールドで点灯した
放電セル内に残された電荷を消去すると共に、セル内を
書き込みしやすい状態にする。書き込み期間には、走査
電極とデータ電極との間に選択的に電圧Veが印加され
て書き込みがなされる。そして、SF1〜SF6の各サ
ブフィールドでは、放電維持期間に走査電極と維持電極
間に電圧(図3におけるVm)が印加されると、書き込
み期間に書き込みがなされたセルでは放電維持されて点
灯し、書き込みがなされないセルでは放電維持されす不
点灯となる。
【0022】一方、SF7〜SF12の各サブフィール
ドにおいては、書き込み期間の直前に初期化期間が設け
られていない。従って、SF6〜SF11のいずれかの
サブフィールドで維持放電がなされた場合には、その次
のサブフィールドにおいても引き続き維持放電がなされ
るようになっている。すなわち、サブフィールドSF6
〜SF12からなるサブフィールド群では、当該サブフ
ィールド群内のいずれか1のサブフィールドで書き込み
がなされるとそのセルでは、その後のサブフィールドで
書き込みがなされなくても、最後のSF12まで連続し
て放電維持(点灯)される。
【0023】このサブフィールド群においては、階調変
化に伴う発光パターンの変化が比較的少ないので擬似輪
郭が抑えられる。また、サブフィールド群内において、
書き込み動作や初期化動作の回数が少ないので、消費電
力が少なくて済み、コントラストも良好となる。以下、
図1に示す各部の機能について説明する。
【0024】データ検出部500には、映像データが入
力される。この映像データは、PDP100の各セルご
との階調値を示すものであって、例えば、各セルが25
6階調で表示される場合、1セル当たりの階調値は8b
itで表される。データ検出部500は、画像データ
(セルごとの階調値)を、順次サブフィールド変換部7
00に転送する。この画像データの転送は、例えば、P
DP100におけるセルの配列順序に従って行う。
【0025】サブフィールド変換部700は、データ検
出部500から転送される注目セルの画像データに基づ
いて、当該注目セルについての書込SF指定データ(S
F1〜SF12の中、どのサブフィールドで書き込みを
行うかを示す情報)を作成し、それを基に、各サブフィ
ールドSF1〜SF12ごとに、どの放電セルで書き込
みを行うかを示す書込セル指定データを作成して、デー
タドライバ200に送る。
【0026】表示制御部600には、上記映像信号と同
期して、同期信号(例えば、水平同期信号(Hsyc)、垂
直同期信号(Vsyc))が入力される。表示制御部600
は、この同期信号に基づいて、データ検出部500に画
像データの転送タイミングを指示するタイミング信号、
サブフィールド変換部700に、サブフィールドメモリ
701への書き込み及び読み出しのタイミングを指示す
るタイミング信号、並びに、データドライバ200、走
査ドライバ300、維持ドライバ400に、各パルスを
印加するタイミングを指示するタイミング信号を送る。
【0027】データドライバ200は、複数のデータ電
極8に接続されている。このデータドライバ200は、
全放電セル12において安定した書き込み放電を行うこ
とができるように、各サブフィールドの書き込み期間
に、複数のデータ電極8に対して選択的に書き込みパル
スを印加する。走査ドライバ300は、複数の走査電極
4に接続されている。この走査ドライバ300は、全放
電セル12において安定した初期化放電、書き込み放
電、維持放電及び消去放電を行うことができるように、
各サブフィールドの初期化期間、書き込み期間及び消去
期間において、複数の走査電極4にそれぞれ初期化パル
ス、維持パルス、走査パルス及び消去パルスを印加す
る。
【0028】維持ドライバ400は、複数の維持電極5
に接続されている。この維持ドライバ400は、全放電
セル12において安定した初期化放電、書き込み放電、
維持放電及び消去放電を行うことができるように、各サ
ブフィールドの初期化期間、書き込み期間及び消去期間
において、複数の維持電極5に、維持パルス、並びに書
き込み動作,消去動作用のパルスを印加する。
【0029】(サブフィールド変換部700の構成)サ
ブフィールド変換部700には、階調値と、1フィール
ド中におけるどのサブフィールドで書き込みを行うかを
示す情報とが対応づけられた変換テーブルが備えられて
いる。図4〜6は、この変換テーブルを示すものであっ
て、縦の欄は、入力画像データの輝度値を示しており、
各階調値に対応する欄において、▲で表示したサブフィ
ールドでは書き込みを行うことを意味している。
【0030】なお、当図にて○を付けたサブフィールド
は「ON(点灯)」され、○をつけていないサブフィー
ルドは「OFF(非点灯)」となることを意味してい
る。サブフィールド変換部700には、セルごとの画像
データが入力されると、上記変換テーブルを参照するこ
とによって、当該階調値に対応する書込SF指定データ
を作成して、順次サブフィールドメモリ701に書き込
んでいく。この書込SF指定データは、1フィールドを
構成するサブフィールド数に相当するビット数(ここで
は12bit)のデータである。
【0031】また、上記サブフィールド変換部700
は、サブフィールドメモリ701に書き込まれている書
込SF指定データを、SF1〜SF12ごとに読み出し
て、書込セル指定データとしてデータドライバ200に
出力する。このサブフィールドメモリ701への書き込
み読み出し動作について、具体例を説明する。
【0032】図7は、サブフィールドメモリ701の内
部構造を模式的に示す図である。サブフィールドメモリ
701は、1フレーム分に相当する書込SF指定データ
を格納する第1フレーム領域701Aと、次の1フレー
ム分に相当する書込SF指定データを格納する第2フレ
ーム領域701Bとを備える2ポートフレームメモリで
あっ。
【0033】第1フレーム領域701A及び第2フレー
ム領域701Bは、それぞれ12個のサブフィールド領
域SFM1〜SFM12を備え、サブフィールドメモリ
SFM1〜SFM12の各々は、PDP100の各セル
についてON/OFFを示す情報を記憶できるようにな
っている。図7では、各サブフィールドメモリSFM1
〜SFM12が、PDP100の各走査ラインと1対1
で対応するライン記憶領域を持っていることを示してい
る。
【0034】そして、サブフィールド変換部700は、
上記タイミング信号に基づいて、第1フレーム領域70
1A及び第2フレーム領域701Bに対して書き込み及
び読み出しを交互に行う。すなわち、第1フレーム領域
701A及び第2フレーム領域701Bの中、一方のフ
レーム領域に書込SF指定データを書き込みながら、他
方のフレーム領域から、これに書き込まれているデータ
を、サブフィールドメモリSFM1〜SFM12ごとに
読み出す。
【0035】サブフィールド変換部700が、上記12
bitの書込SF指定データを、サブフィールドメモリ
701に書き込むときには、サブフィールド領域SFM
1〜SFM12に1ビットづつ分割して書き込む。例え
ば、サブフィールド変換部700に、ある注目セルの画
像データ(階調115)が入力されると、図5の変換テ
ーブルにおける階調115を参照し、SF1,SF2,
SF5,SF10,SF11,SF12に書き込み行う
ように指示する12bitの書込SF指定データ「11
0010000111」を生成する。そして、この書込
SF指定データを、1ビットづつサブフィールドメモリ
SFM1〜SFM12に分配して書き込む。このとき、
各サブフィールドメモリSFM1〜SFM12におい
て、当該注目セルに対応するアドレスに書き込む。
【0036】一方、サブフィールド変換部700が、サ
ブフィールドメモリ701からデータを読み出すとき
は、サブフィールド領域SFM1,SFM2,・・・,
SF12から順次読み出して、書込セル指定データとし
てデータドライバ200に送る。具体的には、サブフィ
ールドSF1の書き込み期間において、サブフィールド
領域SFM1から1ライン目の書込セル指定データを読
み出して、データドライバ200に送る。続いて、サブ
フィールド領域SFM1から2ライン目の書込セル指定
データを読み出してデータドライバ200に送る。同様
にして、最終ラインまで終了すれば、サブフィールドS
F1についての読み出しを終了する。
【0037】次に、サブフィールドSF2の書き込み期
間において、同様にして、サブフィールド領域SFM2
からラインごとに書込セル指定データを読み出し、デー
タドライバ200に送る。そして、データドライバ20
0では、順次入力される書込セル指定データに基づい
て、1ライン分づつパラレルに、書き込みパルスを各デ
ータ電極8に印加する。
【0038】(上記変換テーブルの特徴と効果)上記図
4〜図6に示される変換テーブルの特徴について説明す
る。図4〜図6に▲で示されるように、サブフィールド
群の中で、書き込みを行うサブフィールドの個数(「書
込サブフィールド数L」とする。)は、一律的に設定さ
れているのではなく、以下,の特徴を有している。
【0039】 サブフィールド群の先頭から、最初に
点灯させるサブフィールドまでの時間が長い階調におい
ては、書込サブフィールド数Lを大きく設定し、当該時
間が短い階調においては書込サブフィールド数Lを小さ
く設定している。変換テーブルがこの特徴を持つことに
よって、以下の作用効果を奏する。図2に示されるよう
に、サブフィールド群の先頭SF6の直前とサブフィー
ルド群の最後SF12には初期化期間が設けられている
が、その間には初期化期間が設けられていないので、サ
ブフィールド群の先頭から、最初に点灯させるサブフィ
ールドまでの時間が長いほど、初期化期間から最初に書
き込み行うまでの時間が長い。ここで、初期化後に最初
に書き込までの時間が長いほど、初期化によってセル内
に形成された壁電荷が失われるため、最初に書き込み行
うときに書き込み不良が発生しやすい。従って、サブフ
ィールド群の先頭から、最初に点灯させるサブフィール
ドまでの時間が長い階調ほど、最初に書き込み行うとき
に書き込み不良が発生しやすい。
【0040】そこで、上記のように、サブフィールド群
の先頭から、最初に点灯させるサブフィールドまでの時
間が長いほど、書込サブフィールド数Lを大きく設定す
れば、サブフィールド群で最初に点灯させるサブフィー
ルドで書き込み不良が生じやすいほど、後続のサブフィ
ールドで書き込まれる回数が多くなる(書き込み不良が
抑制される)ことになる。
【0041】 サブフィールド群に先立つサブフィー
ルドSF1〜SF5の中で、発光した維持パルス数
(「発光回数」と記載する。)が小さい階調において
は、書込サブフィールド数Lを大きく設定し、当該発光
回数が大きい階調においては書込サブフィールド数Lを
小さく設定している。変換テーブルがこの特徴を持つこ
とによって、以下の作用効果を奏する。
【0042】サブフィールド群に先立つサブフィールド
SF1〜SF5での発光回数が小さい場合や、初期化か
ら時間が経過している場合は、後で詳述するように、セ
ルの放電開始電圧は高くなる。従って、サブフィールド
群で最初に書き込み行うときに、書き込み不良が発生し
やすい。ここで、書込サブフィールド数Lが、上記ま
たはの特徴を有するように設定されると、最初に点灯
させるサブフィールドで書き込み不良が生じやすいほ
ど、書込サブフィールド数Lが大きく設定される(すな
わち、後続のサブフィールドで書き込まれる回数が多く
なる)。
【0043】よって、上記,の特徴によって、書込
サブフィールド数Lを一律的に設定する場合と比べて、
書き込み回数の総数を抑えながら、サブフィールド群で
の点灯不良を抑制して暗点を防ぐことができる。データ
ドライバモジュールの消費電力は、書きこみ回数の総数
に比例するので、上記のように書き込み回数の総数を抑
えると消費電力を低減することができる。
【0044】(先行するサブフィールドでの発光回数と
放電開始電圧との関係、並びに、放電終了後の時間経過
と放電開始電圧との関係について)放電セル内におい
て、発光維持が行われると、放電によって放電空間中に
励起原子や荷電粒子(ネオンやキセノンのイオンや電子
など)が発生する。これらは衝突することでさらに数が
増えるため、発光回数が多くなるのに伴って、荷電粒
子,励起原子の数は増加する。そして、これら荷電粒
子,励起原子が増加すると、放電は起こりやすくなり
(これをプライミング効果という)、放電開始電圧が低
下する。
【0045】一方、荷電粒子,励起原子は、ある一定の
時定数をもっている。この時定数は、粒子、原子によっ
て異なるが、例えば、ある励起原子の時定数は数百μs
である。そのため、最後に放電を行ってから時間が経過
するのに伴って、荷電粒子、励起原子は減少していく。
また、放電セルにおいては、一般にMgOからなる保護
層が放電空間に臨んでいるが、このMgO保護層の放電
開始電圧は、セル内の温度が高いほど低くなる。ここ
で、セル内の温度は放電によって上昇するので、発光回
数が多くなるのに伴って放電開始電圧が低下し、放電が
起こりやすくなるという関係もある。
【0046】従って、発光回数が多くなるほどプライミ
ング効果によって放電開始電圧が低くなるが、時間が経
過することで、そのプライミング効果が低くなり、放電
開始電圧も再び上昇する。 (階調値の具体例に基づく特徴説明)図4〜図6の変換
テーブルにおける上記特徴について、いくつかの階調を
例にとって説明する。
【0047】の特徴について:階調「97」,「12
9」,「161」,「193」,「225」では、いず
れも、SF1〜SF5の中でSF1だけを点灯させる点
で共通しているが、サブフィールド群の中で最初に書き
込みを行うサブフィールドが互いに異なっており、階調
「97」ではSF10で,階調「129」ではSF9
で,階調「161」ではSF8で,階調「193」では
SF7で,階調「225」ではSF6で最初に書き込み
を行っている。従って、初期化期間から最初に書き込み
を行うまでの時間は、階調「225」,「193」,
「161」,「129」,「97」の順で長くなってい
る。
【0048】また、階調「97」,「129」では書込
サブフィールド数Lが3回、階調「161」,「19
3」,「225」では書込サブフィールド数Lが2回に
設定されている。従って、これらの階調間において、初
期化期間から最初に書き込みを行うまでの時間が長いほ
ど、書込サブフィールド数Lが大きいという関係を満た
している。
【0049】このように、初期化期間から最初に書き込
みを行うまでの時間が比較的長い階調「97」,「12
9」では、書込サブフィールド数Lを3回にして、サブ
フィールド群での点灯不良を抑制するともに、初期化期
間から最初に書き込みを行うまでの時間が比較的短い階
調「161」,「193」,「225」では、書込サブ
フィールド数Lを2回に抑えることによって、一律的に
書込サブフィールド数Lを3回にする場合と比べて、サ
ブフィールド群での点灯不良を同様に抑制し、且つ書き
込み回数の総数を低く抑えることができる。
【0050】の特徴について:階調「192」〜「2
23」では、サブフィールド群の中で最初に書き込みを
行うサブフィールドがSF7である点で共通している
が、SF1〜SF5における発光回数が互いに異なって
おり、階調「192」,「193」,「194」…階調
「223」の順で当該発光回数が増えている。
【0051】また、階調「192」では書込サブフィー
ルド数Lが3回、階調「193」〜「195」では2
回、階調「196」〜「223」では書込サブフィール
ド数Lが1回に設定されている。従って、これらの階調
間において、サブフィールド群に先行するサブフィール
ドでの発光回数が小さいほど、書込サブフィールド数L
が大きいという関係を満たしている。
【0052】このように、サブフィールド群に先行する
サブフィールドでの発光回数がかなり小さい階調「19
2」では、書込サブフィールド数Lを3回に、当該発光
回数が比較的小さい階調「193」〜「195」では、
書込サブフィールド数Lを2回に、当該発光回数が比較
的大きい階調「196」〜「223」では、書込サブフ
ィールド数Lを1回に抑えることによって、一律的に書
込サブフィールド数Lを3回にする場合と比べて、サブ
フィールド群での点灯不良を同様に抑制し、且つ書き込
み回数の総数を低く抑えることができる。 (サブフィールド群で書込むサブフィールドを選択する
形態について)図4〜図6に示す変換テーブルでは、書
込サブフィールド数Lが2以上の場合、サブフィールド
群内で最初に書き込むサブフィールドに続いて2回目、
3回目に書き込むサブフィールドが選択されている。こ
のように、最初に書き込むサブフィールドに続くサブフ
ィールドで連続して行えば、最初の書き込みで書き込み
不良が生じても、2回目の書き込みが正常になされれ
ば、不点灯になるのは1サブフィールドだけに抑えられ
るので、点灯不良を抑える効果が大きい。
【0053】例えば、階調「192」を表現する場合、
サブフィールド群内で1回目に書き込むサブフィールド
はSF7であり、2回目、3回目に書き込むサブフィー
ルドはSF8,SF9である。この場合、SF7で書き
込み不良が生じても、2回目のSF8で書き込みが正常
になされれば、SF7が不点灯となるだけで済む。ただ
し、必ずしも2回目、3回目に書き込むサブフィールド
を、最初に書き込むサブフィールドに連続させる必要は
なく、例えば、最初に書き込むサブフィールドから2つ
後に位置するサブフィールドで2回目の書き込みを行っ
てもよいが、この場合、最初の書き込みで書き込み不良
が生じて、2回目の書き込みで書き込みがなされれば、
2サブフィールドが不点灯になる。
【0054】(実施の形態1についての変形例など)上
記,の特徴は、サブフィールド群内における2以上
のサブフィールドで点灯させる階調範囲、すなわち階調
「64」〜「255」の全範囲にわたって適用すること
が好ましいが、一部の階調範囲だけに適用してもよい。
また、上記図4〜図6に示すテーブルは、上記及び
の特徴を兼ね備えているが、上記またはのいずれか
一方の特徴を有していれば、書き込み回数の総数を抑え
ながら、サブフィールド群での点灯不良を抑制する効果
は得られる。また、テーブルが上記の特徴を有するに
は、1フィールドの中に、サブフィールド群に先行して
少なくとも1つのサブフィールドが配置されている必要
があるが、変換テーブルが上記の特徴を持つには、1
フィールドの中に、サブフィールド群に先行するサブフ
ィールドが配置されていなくてもよい。例えば、輝度重
み1,2,4,8,16のサブフィールドが、7個の輝
度重み32のサブフィールドからなる サブフィールド
群の後に配置されている場合でも、変換テーブルがの
特徴を持つことができる。
【0055】また、サブフィールド群を形成する各サブ
フィールドの輝度重みについては、上記図4〜図6に示
される例ではいずれも32と一律に設定されているが、
これらの輝度重みは必ずしも一律である必要はない。ま
た、サブフィールド群に先立つサブフィールドSF1〜
SF5の輝度重みや、1フィールド中におけるサブフィ
ールドの数についても、上記のものに限られることはな
く、入力される画像データの各階調を表現できるような
輝度重みであればよい。
【0056】また、以下のように特定の階調を使用しな
い変形例も実施することができる。SF1〜SF12の
輝度重みが上記のように設定されている場合、32の倍
数に相当する階調、すなわち階調「32」,「64」,
「96」,「128」…「192」,「224」におい
ては、SF1〜SF5では点灯されない。一方、階調が
32の倍数以外の場合は、SF1〜SF5の少なくとも
1つで点灯される。
【0057】従って、階調が32の倍数である場合に
は、他の階調と比べて、サブフィールド群で書き込み不
良が発生しやすい。上記図4〜図6に示す変換テーブル
では、この点を考慮して、階調「96」,「128」…
「192」では、書込サブフィールド数Lを比較的大き
い値(3)に設定してある。
【0058】これに対して、本変形例においては、サブ
フィールド群に先行するサブフィールドSF1〜SF5
の中で少なくとも1回点灯される階調のみを使用する。
すなわち、図4〜図6に示す変換テーブルにおいて、3
2の倍数である階調については、使用しないこととす
る。そのために、データ検出部500では、図8に示す
ように、入力される画像データの階調値が32の倍数で
あるか否かを判定し(S1)、32の倍数であれば、他
の階調に変換する階調変換処理を行ってから(S2)、
サブフィールド変換部700に送る(S3)。
【0059】上記ステップS2の階調変換処理として
は、入力される画像データの階調値32Nを、階調値
(32N+1)または階調値(32N−1)に、時系列
的に分散させながら変換したり、入力階調値と変換後階
調値の差分(−1または+1)を誤差拡散法等を用い
て、周辺の画素に空間的に配分する処理が挙げられる。
時系列的に分散させながら変換する一例を挙げると、1
秒間の中で連続する複数のフィールドに順に番号をつけ
ておいて、X行,Y列の画像データ(階調値32N(N
=1,2…,7))が入力されるときに、(X+Y)が
奇数ならば、奇数番目のフィールドでは階調値(32N
+1)に、偶数番目のフィールドでは階調値(32N−
1)に変換し、一方、(X+Y)が偶数ならば、奇数番
目のフィールドでは階調値(32N−1)に、偶数番目
のフィールドでは階調値(32N+1)に変換する。
【0060】以上の変形例によれば、サブフィールド群
に先行するサブフィールドで少なくとも1回点灯される
階調のみが使用され、図4〜図6の変換テーブルに示さ
れている階調の中で、書き込み不良が発生しやすい階調
(書込サブフィールド数Lが大きい階調)の一部が使用
されないので、全ての階調を用いて駆動する比べて、書
き込み不良の発生を抑えながら、書き込み回数の総数を
低く抑えることができる。すなわち、データドライバモ
ジュールの消費電力を低減することができる。
【0061】〔実施の形態2〕本実施形態では、注目セ
ルにおける書込サブフィールド数Lは、直前のフィール
ドにおける当該注目セルの回数にも基づいて設定され
る。図9は、本実施形態にかかるPDP装置の部分構成
図である。本実施形態のPDP装置は、全体構成が図1
に示す実施形態1のものと同様であるが、データ検出部
500とサブフィールド変換部700の機能において異
なる点がある。そのため、図9では、データ検出部50
0,サブフィールド変換部700及びその周辺だけを示
している。
【0062】本実施形態では、データ検出部500は、
順次入力される画像データをサブフィールド変換部70
0に転送する点は上記実施形態1と同様であるが、入力
される画像データと同じ放電セルにおいて、1つ前のフ
ィールドで維持放電(点灯)がなされた頻度を示す情報
(以下「直前点灯情報」と記載する。)を検出して、検
出した直前点灯情報も、上記画像データと共にサブフィ
ールド変換部700に送る。そして、サブフィールド変
換部700では、書込サブフィールド数Lを設定する際
に、送られてくる画像データだけでなく、直前点灯情報
にも基づいて行う。
【0063】以下に、データ検出部500及びサブフィ
ールド変換部700の構成について、具体的に説明す
る。ここでは、画像データに対応する放電セルにおい
て、直前のフィールドで発光がなされた維持パルス数
を、「直前点灯情報」とする。データ検出部500に、
2フィールド分の画像データを記憶できるフィールドメ
モリ501が接続されている。
【0064】このフィールドメモリ501は、第1フレ
ーム領域及び第2フレーム領域を備え、第1フレーム領
域及び第2フレーム領域の各々が、PDP100の各セ
ルに対応するアドレスに階調値を書き込むことができ、
第1フレーム領域及び第2フレーム領域の一方に書き込
むと共に、他方から読み出すことができるようになって
いる。
【0065】そして、データ検出部500は、この第1
フレーム領域及び第2フレーム領域に対して フレーム
ごとに交互に書き込み及び読み出しを行う。すなわち、
ある注目セルの画像データがデータ検出部500に入力
されると、データ検出部500は、第1フレーム領域及
び第2フレーム領域の中、2つ前のフィールドで書き込
みを行った領域に対して、当該注目セルに対応するアド
レスに階調値を上書きすると共に、第1フレーム領域及
び第2フレーム領域の中、他方(1つ前のフィールドで
書き込みを行った領域)から、当該注目セルに対応する
アドレスに格納されている階調値を読み出す。
【0066】そして、この読み出した階調値から、直前
点灯情報を求める。例えば、各サブフィールドで印加す
る維持パルス数が3倍モード(1階調あたり維持パルス
数が3)で設定されている場合、「直前のフィールドで
の発光回数」は、読み出した階調値×3で算出すること
ができる。サブフィールド変換部700は、データ検出
部500から送られてくる画像データ及び直前点灯情報
に基づいて書込SF指定データを作成し、その書込SF
指定データに基づいて、実施の形態1と同様に書込セル
指定データを作成して、データドライバ200に送る。
【0067】サブフィールド変換部700が、画像デー
タ及び直前点灯情報に基づいて書込SF指定データを作
成する方法としては、以下に示すように、演算を用いて
作成する方法、並びに、直前点灯情報ごとに変換テーブ
ルを備えておき、入力される直前点灯情報に基づいて、
複数の変換テーブルの中から選択した変換テーブルを用
いることによって作成する方法がある。
【0068】(演算を用いて書込SF指定データを作成
する例)図10は、本実施形態にかかるサブフィールド
変換部700の動作の一例を示すフローチャートであ
る。また、図11は、このサブフィールド変換部700
が、データ検出部500から送られてくる画像データ及
び直前点灯情報に基づいて、書込サブフィールド数Lを
算出するのに用いる演算用テーブルの一例であって、直
前フィールドでの発光維持動作回数及びサブフィールド
群内での発光SF数と、サブフィールド群での書き込み
回数Lとが対応づけられている。
【0069】図10,11に基づいて、サブフィールド
変換部700の動作を説明する。サブフィールド変換部
700では、データ検出部500から画像データ(注目
セルの階調値)と、当該注目セルについての直前点灯情
報(直前フィールドでの発光維持動作回数)とが送られ
てくると、この入力画像データから、サブフィールド群
において点灯させるサブフィールド数(発光SF数)を
求める。本実施の形態では、サブフィールド群の輝度重
みがいずれも32なので、(入力される階調値÷32)
の整数部分がこの発光SF数となる(S11)。
【0070】次に、上記入力された直前点灯情報と、上
記ステップS11で求めた発光SF数に基づき、図11
に示す演算用テーブルを参照することによって、書込サ
ブフィールド数Lを求める(S12)。次に、入力画像
データ(階調値)と、ステップS11で求めた発光SF
数、ステップS12で求めた書込サブフィールド数Lか
ら、当該注目セルについての書込SF指定データを作成
する。
【0071】この書込SF指定データは、実施の形態1
で説明したように、当該注目セルについて、SF1〜S
F12の中で、どのサブフィールドで書き込みを行うか
を示す12bitのデータである。12bitの書込S
F指定データの中、SF1〜SF5についての5bit
分は、(入力される階調値÷32)の余りを2進数化し
た数に相当する。
【0072】また、サブフィールド群(SF6〜SF1
2)についての7bit分は、ステップS11で求めた
発光SF数及びステップS12で求めた書込サブフィー
ルド数Lとから定められる。すなわち、書込サブフィー
ルド数L=1の場合には、サブフィールド群の中で最初
に点灯させるサブフィールドSF(13−発光SF数)
だけに書き込みを指示し、書込サブフィールド数L=2
の場合には、最初に点灯させるサブフィールドSF(1
3−発光SF数)と次のサブフィールドSF(14−発
光SF数)だけに書き込みを指示し、書込サブフィール
ド数L=3の場合には、最初に点灯させるSF(13−
発光SF数)から2つ後のサブフィールドSF(15−
発光SF数)まで書き込みを指示するように、(SF6
〜SF12)についての7bit分の書込SF指定デー
タを作成する(以上、S13)。
【0073】そして、作成した書込SF指定データをサ
ブフィールドメモリ701に書き込むと共に、サブフィ
ールドメモリ701から、サブフィールドごとに、書込
セル指定データを読み出して、データドライバ200に
送る(S14)。 (階調値の具体例に基づく動作説明)データ検出部50
0及びサブフィールド変換部700が書込SF指定デー
タを作成する動作の具体例として、注目セルの入力階調
値が150であって、当該注目セルの直前フィールドの
階調値が15である場合について説明する。
【0074】この場合、データ検出部500は、直前フ
ィールドにおける発光回数(15×3=45)を算出
し、画像データ(階調値=150)と、直前点灯情報
(発光回数=45)をサブフィールド変換部700に送
る。サブフィールド変換部700は、計算式150÷3
2=4…22における商「4」を発光SF数とする。そ
して、図11の演算用テーブルにおいて、直前フィール
ドでの発光回数30〜49、発光SF数4の欄を参照
し、当該欄に記載されている数「2」を書込サブフィー
ルド数Lとする。
【0075】書込SF指定データの中、SF1〜SF5
についての5bit分は、上記計算式の余りの値22に
相当する(01101)となる。また、SF6〜SF1
2についての7bit分については、発光SF数=4
で、書込サブフィールド数L=2なので、サブフィール
ド群の中で、SF9,SF10に書き込みを指示する
(0001100)となる。
【0076】よって、12bitの書込SF指定データ
は、(011010001100)となる。 (演算用テーブルが有する特徴と効果)図11に示す演
算用テーブルは、以下の特徴を有している。 の特徴について:この演算用テーブルでは、直前フィ
ールドでの発光回数が少ないほど、サブフィールド群内
で最初に書き込むときに書き込み不良が発生しやすいと
いう判断に基づき、直前フィールドでの発光回数が少な
いほど、サブフィールド群における書き込み回数が多く
なるように設定されている。
【0077】すなわち、この演算用テーブルでは、直前
フィールドで発光回数が50回以上の場合、書込サブフ
ィールド数Lは1であり、直前フィールドでの発光回数
が30〜49回の場合、書込サブフィールド数Lはいず
れも2以下であるのに対して、直前フィールドでの発光
回数が16〜25の場合、書込サブフィールド数が2ま
たは3であり、直前フィールドでの発光回数が16以下
の場合、発光SF数が2以下の場合を除いて、書込サブ
フィールド数は3である。
【0078】また、この演算用テーブルでは、上記実施
の形態1で説明したの特徴も有しており、サブフィー
ルド群の先頭から、最初に点灯させるサブフィールドま
での時間が長いほど、書込サブフィールド数Lが大きく
なるように設定されている。すなわち、直前フィールド
での発光回数が16〜25の場合において、サブフィー
ルド群内での発光SF数が5以上では、サブフィールド
群の先頭から最初に点灯させるサブフィールドまでの時
間が比較的に短いので、書込サブフィールド数Lが2に
設定されているが、サブフィールド群内での発光SF数
が3,4の場合は、サブフィールド群の先頭から最初に
点灯させるサブフィールドまでの時間が比較的に長いの
で、書込サブフィールド数Lが3に設定されている。
【0079】このように,の特徴を有する演算用テ
ーブルを用いて書込サブフィールド数Lを設定すること
によって、サブフィールド群中で最初に点灯させるサブ
フィールドで書き込み不良が生じやすいほど、書込サブ
フィールド数Lが大きく設定される(すなわち、後続の
サブフィールドで書き込まれる回数が多くなる)ので、
書込サブフィールド数Lを一律的に設定する場合と比べ
て、書き込み回数の総数を抑えながら、サブフィールド
群での点灯不良を抑制して暗点を防ぐことができる。
【0080】書き込み回数の総数が大きいほどデータド
ライバモジュールの消費電力は大きくなるので、上記の
ように書き込み回数の総数を抑えると消費電力を低減す
ることができる。なお、上記のように、図11に示す演
算用テーブルを用いて書込サブフィールド数Lを算出す
ることによって、上記及びの特徴を備えることにな
るが、更に、上記実施の形態1で説明したの特徴(サ
ブフィールド群に先立つサブフィールドSF1〜SF5
の中で、発光回数が小さい階調においては、書込サブフ
ィールド数Lを大きく設定する。)も備えるように調整
することもできる。
【0081】この調整は、例えば、入力される階調値か
らSF1〜SF5での発光回数を求め、当該発光回数が
一定の基準より大きい場合には、図11の対応テーブル
を用いて算出された書込サブフィールド数Lの値を1減
少させればよい。なお、上記図11に示す対応テーブル
は、上記及びの特徴を兼ね備えているが、上記の
特徴だけを有している場合でも、書き込み回数の総数を
抑えながら、サブフィールド群での点灯不良を抑制する
効果は得られる。
【0082】(複数の変換テーブルを用いて書込SF指
定データを作成する例)サブフィールド変換部700が
書込SF指定データを作成する手順として、上記S11
〜S13のように演算を用いる方法の他に、以下のよう
に、直前フィールドでの発光回数ごとに個別に設定され
た変換テーブルを参照する方法もある。例えば、データ
検出部500から送られてくる直前フィールドでの発光
回数が15以下の場合は、実施形態1の図4〜図6で示
す変換テーブルを参照し、直前フィールドでの発光回数
が16〜25の場合は図12の変換テーブル、直前フィ
ールドでの発光回数が30〜49の場合は図13の変換
テーブルを参照する。なお、直前フィールドでの発光回
数が26〜29の場合、50以上の場合は、図示しない
が別の変換テーブルを参照することによって、入力され
た階調値に対応する書込SF指定データを作成する。
【0083】ここで、図12及び図13に示す変換テー
ブルは、図4〜図6の変換テーブルと同様に設定されて
いるが、網掛け表示した欄については書き込みを行われ
ない点が異なっている。従って、各変換テーブルは、い
ずれも上記,の特徴を備えているが、網掛け表示し
た欄は、図12,図13の順で多くなっているので、
の特徴(直前フィールドでの発光回数が大きいほど、書
込サブフィールド数Lが少ない)も備えている。
【0084】よって、直前フィールドでの発光回数ごと
に上記各変換テーブルを参照して、書込SF指定データ
を作成すれば、,,の特徴を備えることになる。 (実施の形態2についての変形例など)上記,,
の特徴は、サブフィールド群内における2以上のサブフ
ィールドで点灯させる階調範囲、すなわち階調「64」
〜「255」の全範囲にわたって適用することが好まし
いが、一部の階調範囲だけに適用してもよい。
【0085】本実施形態でも、サブフィールド群を形成
する各サブフィールドの輝度重みについては、いずれも
32で一律に設定されているが、これらの輝度重みは必
ずしも一律である必要はない。また、サブフィールド群
に先立つサブフィールドの輝度重みや、1フィールド中
におけるサブフィールドの数についても、上記のものに
限られることはなく、入力される画像データの各階調を
表現できるような輝度重みであればよい。
【0086】本実施の形態においても、上記実施形態1
の変形例と同様に、データ検出部500において、入力
される画像データの階調が32の倍数である場合には、
サフィールドメモリ501に書き込む前に 他の階調に
変換すれば、サブフィールド変換部700において、変
換テーブルので32の倍数である階調については使用せ
ず、サブフィールド群に先行するサブフィールドSF1
〜SF5の中で少なくとも1回点灯される階調のみが使
用される。それによって、全ての階調を用いて駆動する
比べて、書き込み不良の発生を抑えながら、データドラ
イバモジュールの消費電力を低減することができる。
【0087】(サブフィールド群で書き込み消去する駆
動方式への応用)上記実施の形態1,2で説明したPD
Pの駆動方式は、書き込みを行うサブフィールドが点灯
され、サブフィールド群内で最初に書き込んだサブフィ
ールドから最終サブフィールドまで連続点灯させる方式
であるが、これとは逆に、サブフィールド群の先頭にお
いてすべてのセルを活性な状態(維持パルスが印加され
ると放電が開始する状態)にしておいて、書き込みを行
うサブフィールドで消灯させる方式、すなわち、最初に
書き込みを行うサブフィールドの直前まで連続点灯させ
る方式も知られている。
【0088】このような書き込み消去方式では、サブフ
ィールド群の直前における放電セルの状態が、書き込み
消去の不良に影響を及ぼす度合は小さいものの、多少は
影響すると考えられる。従って、この書き込み消去方式
においても、サブフィールド群に先立つサブフィールド
での発光回数や直前フィールドにおける発光回数に基づ
いて、サブフィールド群における書込サブフィールド数
Lを設定すれば、書き込み回数の総数を抑えながら、サ
ブフィールド群での点灯不良を抑制する効果が期待でき
る。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のセルが配された画像表示装置に対して、各セルに
おいて、入力画像信号に基づき、1フィールドを構成す
る各々が固有の輝度重みを有するN個のサブフィールド
の中から、書き込みを行うサブフィールドを選択し、選
択された内容に基づいて、サブフィールドごとに、複数
のセルに選択的に書き込み、書き込まれたセルで発光を
維持することによって階調表示する際に、N個のサブフ
ィールドの中で、連続するM個(2≦M≦N)のサブフ
ィールドからなるサブフィールド群においては、当該サ
ブフィールド群内のいずれか1のサブフィールドで書き
込み点灯されたセルではその後に存在するサブフィール
ドでも点灯されるよう構成し、書込を行うサブフィール
ドを選択する際に、サブフィールド群の中で書き込みを
行うサブフィールドの個数Lが、当該注目セルに対する
入力画像信号及び直前フィールドの入力画像信号の少な
くとも一方と関連づけられるように選択することによっ
て、1フィールドにおいて書き込み総数を小さく抑えな
がら、書き込み不良の発生を抑えることを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかるPDP装置の構成図であ
る。
【図2】PDP100を駆動するときの時間割構成図で
ある。
【図3】PDP100を駆動するときに各電極に印加す
る駆動電圧を示す図である。
【図4】サブフィールド変換部700備える変換テーブ
ルを示す図である。
【図5】サブフィールド変換部700備える変換テーブ
ルを示す図である。
【図6】サブフィールド変換部700備える変換テーブ
ルを示す図である。
【図7】サブフィールドメモリ701の内部構造を模式
的に示す図である。
【図8】実施の形態の変形例にかかるデータ検出部50
0の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2にかかるPDP装置の部分構成図
である。
【図10】実施の形態2にかかるサブフィールド変換部
700の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態2にかかるサブフィールド変換部
700が、書込サブフィールド数Lを算出するのに用い
る演算用テーブルの一例である。
【図12】サブフィールド変換部700が書込SF指定
データを作成するのに用いる変換テーブルの一例であ
る。
【図13】サブフィールド変換部700が書込SF指定
データを作成するのに用いる変換テーブルの一例であ
る。
【図14】4つのサブフィールドからなるサブフィール
ド群の一例を示す図である。
【符号の説明】
4 走査電極 5 維持電極 8 データ電極 12 放電セル 200 データドライバ 300 走査ドライバ 400 維持ドライバ 500 データ検出部 501 フィールドメモリ 600 表示制御部 700 サブフィールド変換部 701 サブフィールドメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 670 H04N 5/66 101B H04N 5/66 101 G09G 3/28 H K Fターム(参考) 5C058 AA11 BA07 BA08 BA26 BA35 BB14 5C080 AA05 BB05 CC03 DD09 DD26 EE28 FF12 GG15 GG17 HH04 HH05 JJ02 JJ04 JJ07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセルが配された画像表示装置に対
    して、 各セルにおいて、入力画像信号に基づき、1フィールド
    を構成する各々が固有の輝度重みを有するN個のサブフ
    ィールドの中から、書き込みを行うサブフィールドを選
    択する書込サブフィールド選択ステップと、前記書込サ
    ブフィールド選択ステップで選択された内容に基づい
    て、サブフィールドごとに、前記複数のセルに選択的に
    書き込む書込ステップと、前記書込ステップで書き込ま
    れたセルの発光を維持する発光維持ステップとを行うこ
    とによって階調表示する駆動方法であって、 前記N個のサブフィールドの中で、連続するM個(2≦
    M≦N)のサブフィールドからなるサブフィールド群に
    おいては、当該サブフィールド群内のいずれか1のサブ
    フィールドで書き込み放電維持されたセルではその後に
    存在するサブフィールドでも放電維持されるよう構成さ
    れ、 前記書込サブフィールド選択ステップで選択される、前
    記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフィール
    ドの個数Lは、 注目セルに対する入力画像信号及び当該注目セルに対す
    る直前フィールドの入力画像信号の少なくとも一方と関
    連づけられていることを特徴とする画像表示装置の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 注目セルに対する入力画像信号及び当該注目セルに対す
    る入力画像信号の少なくとも一方から予測されるセル内
    の状態が、より点灯しにくい状態であるほど、前記サブ
    フィールド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個
    数Lが大きくなるように、書き込みを行うサブフィール
    ドを選択することを特徴とする請求項1記載の画像表示
    装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 サブフィールド群内で最初に書き込みを行うサブフィー
    ルドが、サブフィールド群の開始から時間的に遠いほ
    ど、前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフ
    ィールドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行う
    サブフィールドを選択することを特徴とする請求項1記
    載の画像表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 1フィールド内には、 前記サブフィールド群に先立って少なくとも1つのサブ
    フィールドが配されており、 前記書込サブフィールド選択ステップでは、 前記サブフィールド群に先行するサブフィールドにおけ
    る注目セルでの点灯度合が小さいほど、前記サブフィー
    ルド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個数Lが
    大きくなるように、書き込みを行うサブフィールドを選
    択することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置の
    駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 前記サブフィールド群に先行するサブフィールドにおけ
    る注目セルでの発光維持回数が少ないほど、 前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフィー
    ルドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行うサブ
    フィールドを選択することを特徴とする請求項4記載の
    画像表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 直前フィールドにおける注目セルでの点灯度合が小さい
    ほど、前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブ
    フィールドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行
    うサブフィールドを選択することを特徴とする請求項1
    記載の画像表示装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 直前フィールドにおける注目セルでの発光維持回数が少
    ないほど、 前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフィー
    ルドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行うサブ
    フィールドを選択することを特徴とする請求項6記載の
    画像表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記書込サブフィールド選択ステップで
    は、 前記注目セルに対する入力画像信号及び直前フィールド
    の入力画像信号の少なくとも一方に基づいて、前記サブ
    フィールド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個
    数Lを求め、 当該個数Lに基づいて、前記サブフィールド群の中で書
    き込みを行うサブフィールドを選択することを特徴とす
    る請求項1記載の画像表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記書込サブフィールド選択ステップに
    先立って、 入力画像信号の階調を、 前記サブフィールド群で書き込みがなされる場合には、
    前記1以上のサブフィールドの中で少なくとも1回は書
    き込みが行われる階調に変換する階調変換ステップを備
    えることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置の駆
    動方法。
  10. 【請求項10】 複数のセルが配された画像表示装置に
    対して、 各セルにおいて、入力画像信号に基づき、1フィールド
    を構成する各々が固有の輝度重みを有するN個のサブフ
    ィールドの中から、書き込みを行うサブフィールドを選
    択する書込サブフィールド選択ステップと、 前記書込サブフィールド選択ステップで選択された内容
    に基づいて、サブフィールドごとに、前記複数のセルに
    選択的に書き込む書込ステップと、前記書込ステップで
    書き込まれたセルの発光を維持する発光維持ステップと
    を行うことによって階調表示する駆動方法であって、 前記N個のサブフィールドの中で、連続するM個(2≦
    M≦N)のサブフィールドからなるサブフィールド群に
    おいては、当該サブフィールド群内のいずれか1のサブ
    フィールドで書き込み放電維持されたセルではその後に
    存在するサブフィールドでも放電維持されるよう構成さ
    れ、 1フィールド内には、 前記サブフィールド群に先立って1以上のサブフィール
    ドが配されており、 入力画像信号に基づいて階調表示する際に、 前記サブフィールド群で放電維持させる場合には前記1
    以上のサブフィールドの中で少なくとも1回放電維持さ
    れる階調のみを用いることを特徴とする画像表示装置の
    駆動方法。
  11. 【請求項11】 複数のセルが配された画像表示部と、 各セルにおいて、入力画像信号に基づき、1フィールド
    を構成する各々が固有の輝度重みを有するN個のサブフ
    ィールドから、書き込みを行うサブフィールドを選択す
    る書込サブフィールド選択手段、及び前記書込サブフィ
    ールド選択手段で選択された内容に基づいて、サブフィ
    ールドごとに、前記複数のセルに選択的に書き込む書込
    手段と、前記書込手段で書き込まれたセルの発光を維持
    する発光維持手段とによって階調表示する駆動部とを備
    える画像表示装置であって、 前記N個のサブフィールドの中で、連続するM個(2≦
    M≦N)のサブフィールドからなるサブフィールド群に
    おいては、当該サブフィールド群内のいずれか1のサブ
    フィールドで書き込み放電維持されたセルではその後に
    存在するサブフィールドでも放電維持されるよう構成さ
    れ、 前記書込サブフィールド選択部で選択される、前記サブ
    フィールド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個
    数Lは、注目セルに対する入力画像信号及び当該注目セ
    ルに対する直前フィールドの入力画像信号の少なくとも
    一方と関連づけられていることを特徴とする画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記書込サブフィールド選択手段は、 注目セルに対する入力画像信号及び当該注目セルに対す
    る直前フィールドの入力画像信号の少なくとも一方から
    予測されるセル内の状態が、より点灯しにくい状態であ
    るほど、前記サブフィールド群の中で注目セルに書き込
    みを行うサブフィールドの個数Lが大きくなるように、
    書き込みを行うサブフィールドを選択することを特徴と
    する請求項11記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 前記書込サブフィールド選択手段は、 サブフィールド群内で最初に書き込みを行うサブフィー
    ルドが、サブフィールド群の開始から時間的に遠いほ
    ど、前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフ
    ィールドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行う
    サブフィールドを選択することを特徴とする請求項11
    記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 1フィールド内には、 前記サブフィールド群に先立って少なくとも1つのサブ
    フィールドが配されており、 前記書込サブフィールド選択手段は、 前記サブフィールド群に先行するサブフィールドにおけ
    る注目セルでの点灯度合が小さいほど、前記サブフィー
    ルド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個数Lが
    大きくなるように、書き込みを行うサブフィールドを選
    択することを特徴とする請求項11記載の画像表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記書込サブフィールド選択手段は、 前記サブフィールド群に先行するサブフィールドにおけ
    る注目セルでの発光維持回数が少ないほど、前記サブフ
    ィールド群の中で書き込みを行うサブフィールドの個数
    Lが大きくなるように、書き込みを行うサブフィールド
    を選択することを特徴とする請求項14記載の画像表示
    装置。
  16. 【請求項16】 前記書込サブフィールド選択手段は、 直前フィールドにおける注目セルでの点灯度合が小さい
    ほど、前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブ
    フィールドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行
    うサブフィールドを選択することを特徴とする請求項1
    1記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 前記書込サブフィールド選択手段は、 直前フィールドにおける注目セルでの発光維持回数が少
    ないほど、 前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサブフィー
    ルドの個数Lが大きくなるように、書き込みを行うサブ
    フィールドを選択することを特徴とする請求項16記載
    の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記書込サブフィールド選択手段は、 注目セルに対する入力画像信号及び当該注目セルに対す
    る直前フィールドの入力画像信号の少なくとも一方に基
    づいて、前記サブフィールド群の中で書き込みを行うサ
    ブフィールドの個数Lを求め、 当該個数Lに基づいて、前記サブフィールド群の中で書
    き込みを行うサブフィールドを選択することを特徴とす
    る請求項11記載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記書込サブフィールド選択手段の前
    に、 入力画像信号の階調を、 前記サブフィールド群で書き込みがなされる場合には、
    前記1以上のサブフィールドの中で、少なくとも1回は
    書き込みが行われる階調に変換する階調変換手段を備え
    ることを特徴とする請求項11記載の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 複数のセルが配された画像表示部と、 各セルにおいて、入力画像信号に基づき、1フィールド
    を構成する各々が固有の輝度重みを有するN個のサブフ
    ィールドから、書き込みを行うサブフィールドを選択す
    る書込サブフィールド選択手段、及び前記書込サブフィ
    ールド選択手段で選択された内容に基づいて、サブフィ
    ールドごとに、前記複数のセルに選択的に書き込む書込
    手段と、前記書込手段で書き込まれたセルの発光を維持
    する発光維持手段とによって階調表示する駆動部とを備
    え、 前記N個のサブフィールドの中で、連続するM個(2≦
    M≦N)のサブフィールドからなるサブフィールド群に
    おいては、当該サブフィールド群内のいずれか1のサブ
    フィールドで書き込み放電維持されたセルではその後に
    存在するサブフィールドでも放電維持されるよう構成さ
    れ、且つ、1フィールド内には、前記サブフィールド群
    に先立って1以上のサブフィールドが配されている画像
    表示装置において、 前記駆動部は、 入力画像信号に基づいて階調表示する際に、 前記サブフィールド群で放電維持させる場合には前記1
    以上のサブフィールドの中で少なくとも1回放電維持さ
    れるような階調のみを用いることを特徴とする画像表示
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337990A (ja) * 2005-05-02 2006-12-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器
KR101247222B1 (ko) * 2005-05-02 2013-03-25 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시 장치, 표시 장치의 구동 방법 및 전자 장치

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