JP2003075883A - ディジタルカメラ及びそのモーションブラー最小化方法 - Google Patents
ディジタルカメラ及びそのモーションブラー最小化方法Info
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- H04N23/684—Vibration or motion blur correction performed by controlling the image sensor readout, e.g. by controlling the integration time
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- Signal Processing (AREA)
- Studio Devices (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
- Exposure Control For Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディジタルカメラにおいてピンぼけ画像を減
少させる。 【解決手段】 画像内のモーションブラーを測定し（１
０８）、前記モーションブラーが所定量よりも大きいと
きにシャッタ速度を最大にする（１０９、１１０）。
少させる。 【解決手段】 画像内のモーションブラーを測定し（１
０８）、前記モーションブラーが所定量よりも大きいと
きにシャッタ速度を最大にする（１０９、１１０）。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、ディジタ
ルカメラに関し、より具体的には、ピンぼけ画像を減少
させる方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】一般消費者の写真はモーションブラー
（ｍｏｔｉｏｎ ｂｌｕｒ）によってだめになるものが
多い。このぼやけは、カメラの動きによって生じる場合
と被写体の動きによって生じる場合がある。速いシャッ
タ速度とそれに対応する大きいレンズ絞りで露光するこ
とによって、そのような写真の多くを改善することがで
きる。 【０００３】 【発明が解決しょうとする課題】残念ながら、今日の多
くの自動式カメラは、そのようなシャッタ速度と絞りの
間のトレードオフを行うことができない。カメラから自
動モードをなくしたとしても、多くの消費者は、速度と
絞りを適切に設定するための知識を持っていない。 【０００４】画像に動きで生じるぼやけが検出されたと
きに、できるだけシャッタ速度を自動的に速くする方法
が必要である。 【０００５】 【課題を解決するための手段】ディジタル写真のぼやけ
を最少にする方法および装置において、カメラが、シー
ン内のぼやけまたは動きを検出した場合に、できるだけ
カメラのシャッタ速度を速くする。 【０００６】本発明の他の態様および利点は、本発明の
原理を例として示す添付図面と関連した以下の詳細な説
明から明らかになるであろう。 【０００７】 【発明の実施の形態】ディジタル写真のぼやけを最少に
する方法および装置は、装置によってキャプチャされる
使用可能な画像の数を増やすことができる。 【０００８】ユーザがシーンの構図をとっている間、デ
ィジタルカメラは、常に、光学センサ（一般に、ＣＣ
Ｄ）で新しい露光を行っている。露光は、フレームと呼
ばれることがある。一般に、そのようなフレームは、光
学センサの最大解像度以下である。しかしながら、最大
解像度のフレームを作成することもできる。いくつかの
フレームは、最大解像度であるが、最大サイズの光学セ
ンサを使用しておらず、光学センサの一部の領域を使用
している。ディジタルカメラがシーンをキャプチャする
のに適した設定を決定しやすいように、多くの計算にフ
レームが使用される。設定の例には、焦点、シャッタ速
度、開口紋り、およびＩＳＯ（フィルムの露光指数）が
ある。シャッタ速度、開口紋り、およびＩＳＯの設定
は、一般に、光学センサが適切に露光されるように組み
合わされる。 【０００９】今日のカメラは、自動モードのとき、この
３つの露光調整を使用することによって、様々なパラメ
ータを最適化するいくつかの異なる設定を選択すること
ができる。例えば、カメラは、通常モード、ポートレー
トモード、ランドスケープモードおよびスポーツモード
を有する。これらの設定はそれぞれ、３つの露光制御部
を調整して様々なパラメータを最適化することができ
る。例えば、ポートレートモードは、Ｆナンバーを最大
にしようとし、スポーツモードは、優先的にシャッタ速
度を速く設定し、ランドスケープモードは、被写界深度
を最大にしようとし、通常モードは、シャッタ速度、開
口紋り、およびＩＳＯ設定のバランスをとる。 【００１０】カメラをスポーツモードに設定するとき
は、使用可能な光、使用可能な開口絞り、許容可能な信
号雑音比の条件で、シャッタ速度が、一般に、できるだ
け最も速い設定値に設定される。キャプチャする画像の
ぼやけや動きを測定することなくそのときの３つの露光
制御部の間のトレードオフが行われる。これにより、キ
ャプチャする画像にぼやけや動きがないときでも、速い
シャッタ速度が設定されることがある。ぼやけや動きが
まったくまたはほとんどない画像には、速いシャッタ速
度は適切でない場合がある。例えば、動きがまったくま
たはほとんどない少ない光量の設定では、最大のＦスト
ップ、適度なＩＳＯ設定、および遅いシャッタ速度を使
用すると最も良い画像を作成することができる。動きま
たはぼやけを検出したときだけシャッタ速度を速くする
ことによって、遅すぎるシャッタ速度によって画像が損
なわれる危険なしに、他のパラメータを最適化すること
ができる。この方法は、すべての自動露光モードで使用
することができる。 【００１１】本発明の１つの実施例において、シャッタ
速度は、画像に動きによるぼやけが生じているときだけ
最大にされる（図１を参照）。この機能は、例えば滝の
画像のようなモーションブラーが望ましい画像の場合に
は無効にすることができる。カメラは、最初に、動きを
検出するモーション検出が有効にされているかどうかを
確認する（１０２）。モーション検出が有効にされてい
ないときは、シャッタ速度、ＦストップおよびＩＳＯ番
号は通常通り決定される（１０４）。モーション検出が
有効にされているときは、少なくとも２つのフレームを
キャプチャする（１０６）。この２つのフレームを比較
して、シーン内の動き（モーションの量）やぼやけを決
定する（１０８）。シーン内の動きまたはぼやけが、所
定量よりも大きいときは、使用可能な光、Ｆストップお
よびＩＳＯ設定の間のトレードオフでシャッタ速度が最
大にされる（１１０）。 【００１２】画像のモーションブラーの主な２つの原因
は、カメラの動きと被写体の動きでる。この２つのタイ
プの動きは、画像に異なる影響を引き起こす。カメラの
動きは、静止しているシーンにモーションブラーを引き
起こすことがある。シーン内のすべての部分がほとんど
同じようにぼやける。例えば走っている人のような被写
体の動きは、一般に、動いている被写体をぼやけさせる
が、一般にシーンの残りの部分はぼやけない。１つの画
像にこの２つのタイプの動きがある場合がある。この２
つのタイプのモーションブラーは、当該技術分野におい
て周知であり、１つの画像または１組の画像内のそのよ
うな影響を検出する多数の方法がある。 【００１３】２つの画像の間の動きを検出する１つの方
法は、参照により本明細書に組み込まれた「Ｎａｖｉｇ
ａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ ｈａｎｄ ｈｅｌ
ｄｓｃａｎｎｅｒ」と題する米国特許第６，１９５，４
７５号（Ｂｅａｕｓｏｌｅｉｌ）に記載されている。Ｂ
ｅａｕｓｏｌｅｉｌの特許において、２つの画像間の相
関関係が、一般的な２次元テイラー級数展開を使用して
測定される。この２つの画像間の相関関係は、２つの画
像間の相対移動に対応する。Ｂｅａｕｓｏｌｅｉｌの特
許の方法を使用して、ディジタルカメラからの２つの連
続フレーム間の相関関係を計算することによって、カメ
ラの相対的な動きを決定することができる。この動きが
所定量を超えるときに、カメラのシャッタ速度を最大に
する。もう１つの実施形態では、シャッタ速度を、２つ
のフレーム間の動きの量の関数として設定する。カメラ
の動きが小さい場合は、シャッタ速度を最高速度に設定
しないが、カメラの動きが大きい場合は、シャッタ速度
をその最高速度に設定する。 【００１４】２つの画像間の動きまたはぼやけを検出す
るもう１つの方法は、２つのフレームから対応する画素
間の差の絶対値を計算することによるものである。この
方法は、一般に減算法（ｓｕｂｔｒａｃｔｉｏｎ ｍｅ
ｔｈｏｄ）と呼ばれる（ Ｐｒｅｎｔｉｃｅ Ｈａｌｌ
によって出版されたＡｎｉｌ Ｋ． Ｊａｍによる「Ｆ
ｕｎｄａｍｅｎｔａｌｓ ｏｆ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｍ
ａｇｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ」を参照。ＩＳＢＮ ０
−１３−３３６１６５−９、４００ページ）。差の平均
などの簡単な統計を使用することによって、シーン内の
動きを評価する。大きい平均の差は動きを表しており、
２つのフレーム間の平均の差が所定量よりも大きいとき
に、カメラのシャッタ速度を最大にする。 【００１５】２つの画像間の動きまたはぼやけを検出す
るもう１つの方法は、テンプレートマッチングによるも
のである（ＣＲＣ Ｐｒｅｓｓ、ＩＳＢＮ ０−８４９
３−２５３２−３、Ｊｏｈｎ Ｃ． Ｒｕｓｓによる
「Ｔｈｅ Ｉｍａｇｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｈａｎ
ｄｂｏｏｋ Ｔｈｉｒｄ Ｅｄｉｔｉｏｎ」を参照。３
６５〜３６７ページ）。フレームの１つをターゲットパ
ターンとして使用してターゲットパターンと別のフレー
ムの間の相関関係を見つけることにより、シーン内の動
きを推定する。２つのフレーム間の推定した動きが、所
定量より大きいとき、カメラのシャッタ速度を最大にす
る。 【００１６】ユーザがカメラシャッタを押したときにカ
メラのモーションブラーが生じることがある。カメラマ
ンが興奮していたりシーンを素早くキャプチャしようと
したりするときに、シャッタボタンを強い力で押すこと
があり、それによりキャプチャ画像をぼやけさせるカメ
ラの動きが生じることがある。この共通の理由から、最
終画像を記録する直前に撮られたフレームを、モーショ
ンブラーを検出するために使用するようにしてもよい。
カメラが、フレームを連続的に撮影して、シャッタが押
される前に撮影された最後のフレームだけを使用するよ
うにしてもよい。あるいは、カメラが、シャッタを押し
た直後と最終画像をキャプチャする直前に２つフレーム
を素早く撮るようにしてもよい。 【００１７】また、２以上のフレームを使用してシーン
内のモーションブラーを計算するようにしてもよい。 【００１８】本発明の以上の説明は、例示と説明のため
に示した。この説明は、網羅的なものでもなく、開示し
た厳密な形態に本発明を制限するものでもなく、以上の
教示を鑑みて他の修正および変形が可能である。この実
施形態は、本発明の原理およびその実際的な応用例を最
も良く説明し、それにより他の当事者が、意図された特
定の使用に適合するように本発明を様々な実施形態およ
び様々な修正で利用することができるように選択され説
明された。特許請求の範囲は、従来技術によって制限さ
れたような範囲を除き本発明の他の代替実施形態を含む
ように意図されている。 【００１９】なお、この発明は例として次の実施態様を
含む。丸括弧内の数字は添付図面の参照符号に対応す
る。 【００２０】[1] ディジタルカメラのシャッタ速度調整
方法において、画像内のモーションブラーを測定し、前
記モーションブラーが所定量よりも大きいときにシャッ
タ速度を最大にする、ことを特徴とする方法。 【００２１】[2] 前記[1]に記載の方法において、少な
くとも２つのフレームをキャプチャし（１０６）、少な
くとも２つのフレームを比較して、前記画像の前記モー
ションブラーの量を決定する（１０８）、ことをさらに
含んだことを特徴とする方法。 【００２２】[3] 前記[2]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、２次元テイラー級数展開を使用して
比較されることを特徴とする方法。 【００２３】[4] 前記[2]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、最終画像をキャプチャする直前にキ
ャプチャされることを特徴とする方法。 【００２４】[5] 光学センサと、前記光学センサ上に画
像を形成するレンズと、前記光学センサが前記画像を認
識している時間の長さを制御する速度調整可能なシャッ
タと、前記画像内のモーションブラーの量を測定するよ
うに構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサ
が、前記モーションブラーが所定量よりも大きいときに
前記シャッタの速度を最大にするように構成されたこと
を特徴とするディジタルカメラ。 【００２５】[6] 前記[5]に記載のディジタルカメラに
おいて、前記光学センサからの少なくとも２つのフレー
ムをキャプチャし、少なくとも２つのフレームを比較し
て前記２つのフレーム間の前記モーションブラーの量を
決定するように構成されたプロセッサをさらに含むこと
を特徴とするもの。 【００２６】[7] 画像内のモーションブラーを測定し、
シャッタ速度を、前記モーションブラーの量の関数とし
て設定する、ことを特徴とするディジタルカメラのシャ
ッタ速度調整方法。 【００２７】[8] 前記[7]に記載の方法において、少な
くとも２つのフレームをキャプチャし（１０６）、少な
くとも２つのフレームを比較して前記画像の前記モーシ
ョンブラーの量を決定する（１０８）、ことをさらに含
むことを特徴とする方法。 【００２８】[9] 前記[8]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、最終画像をキャプチャする直前にキ
ャプチャされることを特徴とする方法。 【００２９】[10] 光学センサと、前記光学センサ上に
画像を形成するレンズと、前記光学センサが前記画像を
認識している時間の長さを制御する速度調整可能なシャ
ッタと、前記画像内のモーションブラーの量を測定する
ように構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッ
サが、前記シャッタの速度を前記モーションブラーの量
の関数として設定するように構成されたことを特徴とす
るディジタルカメラ。 【００３０】[11] 前記[10]に記載のディジタルカメラ
において、前記光学センサから少なくとも２つのフレー
ムをキャプチャし、少なくとも２つのフレームを比較し
て前記２つのフレーム間の前記モーションブラーの量を
決定するように構成されたプロセッサをさらに含むよう
に構成されたことを特徴とするもの。
ルカメラに関し、より具体的には、ピンぼけ画像を減少
させる方法に関する。 【０００２】 【従来の技術】一般消費者の写真はモーションブラー
（ｍｏｔｉｏｎ ｂｌｕｒ）によってだめになるものが
多い。このぼやけは、カメラの動きによって生じる場合
と被写体の動きによって生じる場合がある。速いシャッ
タ速度とそれに対応する大きいレンズ絞りで露光するこ
とによって、そのような写真の多くを改善することがで
きる。 【０００３】 【発明が解決しょうとする課題】残念ながら、今日の多
くの自動式カメラは、そのようなシャッタ速度と絞りの
間のトレードオフを行うことができない。カメラから自
動モードをなくしたとしても、多くの消費者は、速度と
絞りを適切に設定するための知識を持っていない。 【０００４】画像に動きで生じるぼやけが検出されたと
きに、できるだけシャッタ速度を自動的に速くする方法
が必要である。 【０００５】 【課題を解決するための手段】ディジタル写真のぼやけ
を最少にする方法および装置において、カメラが、シー
ン内のぼやけまたは動きを検出した場合に、できるだけ
カメラのシャッタ速度を速くする。 【０００６】本発明の他の態様および利点は、本発明の
原理を例として示す添付図面と関連した以下の詳細な説
明から明らかになるであろう。 【０００７】 【発明の実施の形態】ディジタル写真のぼやけを最少に
する方法および装置は、装置によってキャプチャされる
使用可能な画像の数を増やすことができる。 【０００８】ユーザがシーンの構図をとっている間、デ
ィジタルカメラは、常に、光学センサ（一般に、ＣＣ
Ｄ）で新しい露光を行っている。露光は、フレームと呼
ばれることがある。一般に、そのようなフレームは、光
学センサの最大解像度以下である。しかしながら、最大
解像度のフレームを作成することもできる。いくつかの
フレームは、最大解像度であるが、最大サイズの光学セ
ンサを使用しておらず、光学センサの一部の領域を使用
している。ディジタルカメラがシーンをキャプチャする
のに適した設定を決定しやすいように、多くの計算にフ
レームが使用される。設定の例には、焦点、シャッタ速
度、開口紋り、およびＩＳＯ（フィルムの露光指数）が
ある。シャッタ速度、開口紋り、およびＩＳＯの設定
は、一般に、光学センサが適切に露光されるように組み
合わされる。 【０００９】今日のカメラは、自動モードのとき、この
３つの露光調整を使用することによって、様々なパラメ
ータを最適化するいくつかの異なる設定を選択すること
ができる。例えば、カメラは、通常モード、ポートレー
トモード、ランドスケープモードおよびスポーツモード
を有する。これらの設定はそれぞれ、３つの露光制御部
を調整して様々なパラメータを最適化することができ
る。例えば、ポートレートモードは、Ｆナンバーを最大
にしようとし、スポーツモードは、優先的にシャッタ速
度を速く設定し、ランドスケープモードは、被写界深度
を最大にしようとし、通常モードは、シャッタ速度、開
口紋り、およびＩＳＯ設定のバランスをとる。 【００１０】カメラをスポーツモードに設定するとき
は、使用可能な光、使用可能な開口絞り、許容可能な信
号雑音比の条件で、シャッタ速度が、一般に、できるだ
け最も速い設定値に設定される。キャプチャする画像の
ぼやけや動きを測定することなくそのときの３つの露光
制御部の間のトレードオフが行われる。これにより、キ
ャプチャする画像にぼやけや動きがないときでも、速い
シャッタ速度が設定されることがある。ぼやけや動きが
まったくまたはほとんどない画像には、速いシャッタ速
度は適切でない場合がある。例えば、動きがまったくま
たはほとんどない少ない光量の設定では、最大のＦスト
ップ、適度なＩＳＯ設定、および遅いシャッタ速度を使
用すると最も良い画像を作成することができる。動きま
たはぼやけを検出したときだけシャッタ速度を速くする
ことによって、遅すぎるシャッタ速度によって画像が損
なわれる危険なしに、他のパラメータを最適化すること
ができる。この方法は、すべての自動露光モードで使用
することができる。 【００１１】本発明の１つの実施例において、シャッタ
速度は、画像に動きによるぼやけが生じているときだけ
最大にされる（図１を参照）。この機能は、例えば滝の
画像のようなモーションブラーが望ましい画像の場合に
は無効にすることができる。カメラは、最初に、動きを
検出するモーション検出が有効にされているかどうかを
確認する（１０２）。モーション検出が有効にされてい
ないときは、シャッタ速度、ＦストップおよびＩＳＯ番
号は通常通り決定される（１０４）。モーション検出が
有効にされているときは、少なくとも２つのフレームを
キャプチャする（１０６）。この２つのフレームを比較
して、シーン内の動き（モーションの量）やぼやけを決
定する（１０８）。シーン内の動きまたはぼやけが、所
定量よりも大きいときは、使用可能な光、Ｆストップお
よびＩＳＯ設定の間のトレードオフでシャッタ速度が最
大にされる（１１０）。 【００１２】画像のモーションブラーの主な２つの原因
は、カメラの動きと被写体の動きでる。この２つのタイ
プの動きは、画像に異なる影響を引き起こす。カメラの
動きは、静止しているシーンにモーションブラーを引き
起こすことがある。シーン内のすべての部分がほとんど
同じようにぼやける。例えば走っている人のような被写
体の動きは、一般に、動いている被写体をぼやけさせる
が、一般にシーンの残りの部分はぼやけない。１つの画
像にこの２つのタイプの動きがある場合がある。この２
つのタイプのモーションブラーは、当該技術分野におい
て周知であり、１つの画像または１組の画像内のそのよ
うな影響を検出する多数の方法がある。 【００１３】２つの画像の間の動きを検出する１つの方
法は、参照により本明細書に組み込まれた「Ｎａｖｉｇ
ａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ ｈａｎｄ ｈｅｌ
ｄｓｃａｎｎｅｒ」と題する米国特許第６，１９５，４
７５号（Ｂｅａｕｓｏｌｅｉｌ）に記載されている。Ｂ
ｅａｕｓｏｌｅｉｌの特許において、２つの画像間の相
関関係が、一般的な２次元テイラー級数展開を使用して
測定される。この２つの画像間の相関関係は、２つの画
像間の相対移動に対応する。Ｂｅａｕｓｏｌｅｉｌの特
許の方法を使用して、ディジタルカメラからの２つの連
続フレーム間の相関関係を計算することによって、カメ
ラの相対的な動きを決定することができる。この動きが
所定量を超えるときに、カメラのシャッタ速度を最大に
する。もう１つの実施形態では、シャッタ速度を、２つ
のフレーム間の動きの量の関数として設定する。カメラ
の動きが小さい場合は、シャッタ速度を最高速度に設定
しないが、カメラの動きが大きい場合は、シャッタ速度
をその最高速度に設定する。 【００１４】２つの画像間の動きまたはぼやけを検出す
るもう１つの方法は、２つのフレームから対応する画素
間の差の絶対値を計算することによるものである。この
方法は、一般に減算法（ｓｕｂｔｒａｃｔｉｏｎ ｍｅ
ｔｈｏｄ）と呼ばれる（ Ｐｒｅｎｔｉｃｅ Ｈａｌｌ
によって出版されたＡｎｉｌ Ｋ． Ｊａｍによる「Ｆ
ｕｎｄａｍｅｎｔａｌｓ ｏｆ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｍ
ａｇｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ」を参照。ＩＳＢＮ ０
−１３−３３６１６５−９、４００ページ）。差の平均
などの簡単な統計を使用することによって、シーン内の
動きを評価する。大きい平均の差は動きを表しており、
２つのフレーム間の平均の差が所定量よりも大きいとき
に、カメラのシャッタ速度を最大にする。 【００１５】２つの画像間の動きまたはぼやけを検出す
るもう１つの方法は、テンプレートマッチングによるも
のである（ＣＲＣ Ｐｒｅｓｓ、ＩＳＢＮ ０−８４９
３−２５３２−３、Ｊｏｈｎ Ｃ． Ｒｕｓｓによる
「Ｔｈｅ Ｉｍａｇｅ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ ｈａｎ
ｄｂｏｏｋ Ｔｈｉｒｄ Ｅｄｉｔｉｏｎ」を参照。３
６５〜３６７ページ）。フレームの１つをターゲットパ
ターンとして使用してターゲットパターンと別のフレー
ムの間の相関関係を見つけることにより、シーン内の動
きを推定する。２つのフレーム間の推定した動きが、所
定量より大きいとき、カメラのシャッタ速度を最大にす
る。 【００１６】ユーザがカメラシャッタを押したときにカ
メラのモーションブラーが生じることがある。カメラマ
ンが興奮していたりシーンを素早くキャプチャしようと
したりするときに、シャッタボタンを強い力で押すこと
があり、それによりキャプチャ画像をぼやけさせるカメ
ラの動きが生じることがある。この共通の理由から、最
終画像を記録する直前に撮られたフレームを、モーショ
ンブラーを検出するために使用するようにしてもよい。
カメラが、フレームを連続的に撮影して、シャッタが押
される前に撮影された最後のフレームだけを使用するよ
うにしてもよい。あるいは、カメラが、シャッタを押し
た直後と最終画像をキャプチャする直前に２つフレーム
を素早く撮るようにしてもよい。 【００１７】また、２以上のフレームを使用してシーン
内のモーションブラーを計算するようにしてもよい。 【００１８】本発明の以上の説明は、例示と説明のため
に示した。この説明は、網羅的なものでもなく、開示し
た厳密な形態に本発明を制限するものでもなく、以上の
教示を鑑みて他の修正および変形が可能である。この実
施形態は、本発明の原理およびその実際的な応用例を最
も良く説明し、それにより他の当事者が、意図された特
定の使用に適合するように本発明を様々な実施形態およ
び様々な修正で利用することができるように選択され説
明された。特許請求の範囲は、従来技術によって制限さ
れたような範囲を除き本発明の他の代替実施形態を含む
ように意図されている。 【００１９】なお、この発明は例として次の実施態様を
含む。丸括弧内の数字は添付図面の参照符号に対応す
る。 【００２０】[1] ディジタルカメラのシャッタ速度調整
方法において、画像内のモーションブラーを測定し、前
記モーションブラーが所定量よりも大きいときにシャッ
タ速度を最大にする、ことを特徴とする方法。 【００２１】[2] 前記[1]に記載の方法において、少な
くとも２つのフレームをキャプチャし（１０６）、少な
くとも２つのフレームを比較して、前記画像の前記モー
ションブラーの量を決定する（１０８）、ことをさらに
含んだことを特徴とする方法。 【００２２】[3] 前記[2]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、２次元テイラー級数展開を使用して
比較されることを特徴とする方法。 【００２３】[4] 前記[2]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、最終画像をキャプチャする直前にキ
ャプチャされることを特徴とする方法。 【００２４】[5] 光学センサと、前記光学センサ上に画
像を形成するレンズと、前記光学センサが前記画像を認
識している時間の長さを制御する速度調整可能なシャッ
タと、前記画像内のモーションブラーの量を測定するよ
うに構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサ
が、前記モーションブラーが所定量よりも大きいときに
前記シャッタの速度を最大にするように構成されたこと
を特徴とするディジタルカメラ。 【００２５】[6] 前記[5]に記載のディジタルカメラに
おいて、前記光学センサからの少なくとも２つのフレー
ムをキャプチャし、少なくとも２つのフレームを比較し
て前記２つのフレーム間の前記モーションブラーの量を
決定するように構成されたプロセッサをさらに含むこと
を特徴とするもの。 【００２６】[7] 画像内のモーションブラーを測定し、
シャッタ速度を、前記モーションブラーの量の関数とし
て設定する、ことを特徴とするディジタルカメラのシャ
ッタ速度調整方法。 【００２７】[8] 前記[7]に記載の方法において、少な
くとも２つのフレームをキャプチャし（１０６）、少な
くとも２つのフレームを比較して前記画像の前記モーシ
ョンブラーの量を決定する（１０８）、ことをさらに含
むことを特徴とする方法。 【００２８】[9] 前記[8]に記載の方法において、前記
２つのフレームが、最終画像をキャプチャする直前にキ
ャプチャされることを特徴とする方法。 【００２９】[10] 光学センサと、前記光学センサ上に
画像を形成するレンズと、前記光学センサが前記画像を
認識している時間の長さを制御する速度調整可能なシャ
ッタと、前記画像内のモーションブラーの量を測定する
ように構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッ
サが、前記シャッタの速度を前記モーションブラーの量
の関数として設定するように構成されたことを特徴とす
るディジタルカメラ。 【００３０】[11] 前記[10]に記載のディジタルカメラ
において、前記光学センサから少なくとも２つのフレー
ムをキャプチャし、少なくとも２つのフレームを比較し
て前記２つのフレーム間の前記モーションブラーの量を
決定するように構成されたプロセッサをさらに含むよう
に構成されたことを特徴とするもの。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるフローチャートである。
【符号の説明】
１０２−１１２ 処理のステップ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 2H002 CC01
5C022 AA13 AB55 AC42 AC52 AC69
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】ディジタルカメラのシャッタ速度調整方法
において、 画像内のモーションブラーを測定し、 前記モーションブラーが所定量よりも大きいときにシャ
ッタ速度を最大にする、ことを特徴とする方法。
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