JP2003075501A - 部分放電検出方法およびこれに用いる部分放電検出装置 - Google Patents

部分放電検出方法およびこれに用いる部分放電検出装置

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JP2003075501A
JP2003075501A JP2001268379A JP2001268379A JP2003075501A JP 2003075501 A JP2003075501 A JP 2003075501A JP 2001268379 A JP2001268379 A JP 2001268379A JP 2001268379 A JP2001268379 A JP 2001268379A JP 2003075501 A JP2003075501 A JP 2003075501A
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time signal
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Jiro Kawai
二郎 川井
Shinobu Ikeuchi
忍 池内
Junichi Shinagawa
潤一 品川
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電力ケーブル線路の部分放電測定を簡易にかつ
迅速に行なう。 【解決手段】GPS衛星4が発信する時刻信号を有する
電波を課電電圧信号検出部1近傍および部分放電信号検
出部2近傍で同時に受信し、課電電圧信号検出部1近傍
で受信した第1の時刻信号と課電電圧信号検出部1から
の課電電圧信号とを記録し、部分放電信号検出部2近傍
で受信した第2の時刻信号と部分放電信号検出部2から
の検出信号とを記録し、第1の時刻信号と第2の時刻信
号とを基準にして検出信号と課電電圧信号の位相との関
係を求め、前記位相に対する検出信号の発生状況から検
出信号が部分放電信号か否かを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部分放電検出方法
およびこれに用いる部分放電検出装置に係わり、特に、
電力ケーブル線路から取込んだ検出信号が部分放電信号
か否かを判別する場合に有用な部分放電検出方法および
これに用いる部分放電検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、電力ケーブル線路の竣工試験にお
いては、健全性の確認の一環として、部分放電信号の検
出による絶縁診断が行なわれている。かかる絶縁診断に
おいては、測定系にノイズ信号が侵入するおそれがある
ため、このノイズ信号と真の信号、すなわち実際に電力
ケーブル線路に発生している部分放電信号とを峻別する
ことが重要となる。
【0003】ところで、電力ケーブル線路における部分
放電信号は、図9に示すように、電力ケーブル線路に印
加されている電圧の位相(以下「課電電圧位相」とい
う。)と密接な関係があることが知られている。すなわ
ち、同図に示すように、電力ケーブル線路の課電電圧の
1サイクル中における部分放電信号Spは、課電電圧位
相の第1象限(0〜π/2)と第3象限(π〜3π/
2)で集中して発生する傾向が認められている。従っ
て、このような部分放電信号の検出による絶縁診断にお
いては、電力ケーブル線路から取込んだ検出信号と課電
電圧位相との関係から、当該検出信号がノイズ信号であ
るか部分放電信号であるかを判別することができる。
【0004】次に、図10に基づいて、このような電力
ケーブル線路における部分放電検出方法について説明す
る。同図において、先ず、測定すべき電力ケーブル線路
Cの変電所側端には課電電圧信号検出部1が、電力ケー
ブル線路Cの絶縁接続部IJには部分放電信号検出部2
がそれぞれ配置され、この部分放電信号検出部2と課電
電圧信号検出部1間には電力ケーブル線路Cに沿って光
ファイバ3が布設されている。
【0005】この従来例では、課電電圧信号検出部1に
は、課電電圧位相を監視するためのモニタ端子11を有
する課電用トランス12のモニタ端子11を用いてお
り、この課電用トランス12を介して電力ケーブル線路
Cに試験用の交流電圧が印加されている。このような構
成の課電電圧信号検出部1においては、モニタ端子11
を介して電力ケーブル線路Cの課電電圧信号が取込まれ
ることになる。
【0006】また、部分放電信号検出部2は、絶縁接続
部IJの両側に取付けられる一対の箔電極21a、21
bと、この箔電極21a、21bにリード線を介して接
続される部分放電測定器22とを備えている。このよう
な構成の部分放電信号検出部2においては、電力ケーブ
ル線路Cで発生した部分放電信号は、箔電極21a、2
1bを介して取込まれることになる。
【0007】しかして、課電電圧信号検出部1におい
て、モニタ端子11を介して取込まれた課電電圧信号
は、光信号に変換されて光ファイバ3を介して部分放電
信号検出部2まで伝送され、この部分放電信号検出部2
において電気信号に変換される。
【0008】そして、課電電圧信号に基づく課電電圧位
相と、部分放電信号検出部2において箔電極21a、2
1bを介して取込まれた検出信号との関係から当該検出
信号がノイズ信号か部分放電信号かが判断される。すな
わち、前図(図9)に示すように、課電電圧位相の第1
象限および第3象限に、箔電極21a、21bを介して
取込まれた検出信号が集中して発生している場合におい
ては、当該検出信号は部分放電信号Spと判断され、ま
た、課電電圧位相の第2象限(π/2〜π)および第4
象限(3π/2〜2π)に検出信号が集中して発生して
いる場合や、全象限にわったって発生している場合にお
いては、当該検出信号はノイズ信号と判断される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな部分放電検出方法においては、課電電圧信号検出部
において課電電圧信号を取込み、この課電電圧信号を光
ファイバを介して部分放電信号検出部まで伝送しなけれ
ばならないことから、課電電圧信号検出部と部分放電信
号検出部間に一時的に光ファイバを布設しなければなら
ないという難点があった。従って、このような部分放電
検出方法においては、事前に光ファイバの布設作業が必
要となる上、測定後において光ファイバの撤去作業が必
要になり、コスト的にも割高になるという難点があっ
た。
【0010】一方、課電電圧信号検出部と部分放電信号
検出部間に既に布設されている光ファイバを利用する方
法も考えられるが、この場合においては、既設の光ファ
イバの一端を課電電圧信号検出部に接続し、他端を部分
放電信号検出部に接続しなければならないことから、部
分放電測定の準備等に長時間を要するという難点があっ
た。また、測定後において光ファイバの両端を課電電圧
信号検出部および部分放電信号検出部から切離しなけれ
ばならないという難点もあった。
【0011】本発明は、上述の難点を解決するためにな
されたもので、GPS(Global Positio
ning System)衛星が発信する時刻信号を基
準にして、課電電圧(電流)位相と部分放電信号検出部
で検出した検出信号との関係を求めることにより、従来
必要とされていた課電電圧信号を伝送するための光ファ
イバを省略し得る部分放電検出方法およびこれに用いる
部分放電検出装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の部分放電検出方法は、GPS衛星が発
信する時刻信号を有する電波を課電電圧信号検出部近傍
および部分放電信号検出部近傍で同時に受信し、課電電
圧信号検出部近傍で受信した第1の時刻信号と課電電圧
信号検出部からの課電電圧信号とを記録し、部分放電信
号検出部近傍で受信した第2の時刻信号と部分放電信号
検出部からの検出信号とを記録し、第1の時刻信号と第
2の時刻信号とを基準にして検出信号と課電電圧信号の
位相との関係を求め、位相に対する検出信号の発生状況
から検出信号が部分放電信号か否かを判別することを特
徴としている。
【0013】本発明の部分放電検出方法によれば、GP
S衛星が発信する時刻信号を基準にして、課電電圧位相
と部分放電信号検出部で検出した検出信号との関係を求
めることができることから、従来必要とされていた課電
電圧信号を伝送するための光ファイバを省略することが
でき、ひいては、電力ケーブル線路の部分放電測定を簡
易にかつ迅速に行なうことができる。
【0014】また、本発明の部分放電検出方法は、GP
S衛星が発信する時刻信号を有する電波を課電電流信号
検出部近傍および部分放電信号検出部近傍で同時に受信
し、課電電流信号検出部近傍で受信した第1の時刻信号
と課電電流信号検出部からの課電電流信号とを記録し、
部分放電信号検出部2近傍で受信した第2の時刻信号と
部分放電信号検出部からの検出信号とを記録し、第1の
時刻信号と第2の時刻信号とを基準にして検出信号と課
電電流信号の位相との関係を求め、位相に対する検出信
号の発生状況から検出信号が部分放電信号か否かを判別
することを特徴としている。
【0015】本発明の部分放電検出方法によれば、GP
S衛星が発信する時刻信号を基準にして、課電電流位相
と部分放電信号検出部で検出した検出信号との関係を求
めることができることから、従来必要とされていた課電
電圧信号を伝送するための光ファイバを省略することが
でき、ひいては、電力ケーブル線路の部分放電測定を簡
易にかつ迅速に行なうことができる。
【0016】本発明の部分放電検出装置は、課電電圧信
号検出部の近傍に設置される第1の装置本体と、部分放
電信号検出部の近傍に設置される第2の装置本体とを備
え、第1の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻
信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部と、こ
の第1のGPS受信部から出力される第1の時刻信号と
課電電圧信号検出部から出力される課電電圧信号とをそ
れぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、第2の装置本
体は、GPS衛星から発信される時刻信号を有する電波
を受信する第2のGPS受信部と、この第2のGPS受
信部から出力される第2の時刻信号と部分放電信号検出
部2から出力される検出信号とをそれぞれ記録する第2
の記録媒体とを備え、第1、第2の装置本体の何れか一
方に、第1、第2の記録媒体からそれぞれ取出したデー
タを、第1の時刻信号と第2の時刻信号とを基準にして
検出信号と課電電圧信号の位相との関係を表示する表示
部を備えることを特徴としている。
【0017】また、本発明の部分放電検出装置は、課電
電圧信号検出部の近傍に設置される第1の装置本体と、
部分放電信号検出部の近傍に設置される第2の装置本体
とを備え、第1の装置本体は、GPS衛星から発信され
る時刻信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部
と、この第1のGPS受信部から出力される第1の時刻
信号と課電電圧信号検出部から出力される課電電圧信号
とをそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、第2の
装置本体は、GPS衛星から発信される時刻信号を有す
る電波を受信する第2のGPS受信部と、この第2のG
PS受信部から出力される第2の時刻信号と部分放電信
号検出部から出力される検出信号とをそれぞれ記録する
第2の記録媒体とを備え、第1、第2の装置本体の何れ
か一方に、第1の記録媒体から取出したデータの課電電
圧信号と、第2の記録媒体から取出したデータの検出信
号とを、第1の時刻信号と第2の時刻信号とを基準にし
て合成処理し、この合成処理された信号に基づいて検出
信号が部分放電信号か否かを判別する判別手段を備える
ことを特徴としている。
【0018】これらの本発明の部分放電検出装置によれ
ば、GPS衛星が発信する時刻信号を基準にして、課電
電圧位相と部分放電信号検出部で検出した検出信号との
関係を求めることができる。
【0019】さらに、本発明の部分放電検出装置は、課
電電流信号検出部の近傍に設置される第1の装置本体
と、部分放電信号検出部の近傍に設置される第2の装置
本体とを備え、第1の装置本体は、GPS衛星から発信
される時刻信号を有する電波を受信する第1のGPS受
信部と、この第1のGPS受信部から出力される第1の
時刻信号と課電電流信号検出部から出力される課電電流
信号とをそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、第
2の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻信号を
有する電波を受信する第2のGPS受信部と、この第2
のGPS受信部から出力される第2の時刻信号と部分放
電信号検出部から出力される検出信号とをそれぞれ記録
する第2の記録媒体とを備え、第1、第2の装置本体の
何れか一方に、第1、第2の記録媒体からそれぞれ取出
したデータを、第1の時刻信号と第2の時刻信号とを基
準にして検出信号と課電電流信号の位相との関係を表示
する表示部と備えることを特徴としている。
【0020】また、本発明の部分放電検出装置は、課電
電流信号検出部の近傍に設置される第1の装置本体と、
部分放電信号検出部の近傍に設置される第2の装置本体
とを備え、第1の装置本体は、GPS衛星から発信され
る時刻信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部
と、この第1のGPS受信部から出力される第1の時刻
信号と課電電流信号検出部から出力される課電電流信号
とをそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、第2の
装置本体は、GPS衛星から発信される時刻信号を有す
る電波を受信する第2のGPS受信部と、この第2のG
PS受信部から出力される第2の時刻信号と部分放電信
号検出部から出力される検出信号とをそれぞれ記録する
第2の記録媒体とを備え、第1、第2の装置本体の何れ
か一方に、第1の記録媒体から取出したデータの課電電
圧信号と、第2の記録媒体から取出したデータの検出信
号とを、第1の時刻信号と第2の時刻信号とを基準にし
て合成処理し、この合成処理された信号に基づいて検出
信号が部分放電信号か否かを判別する判別手段を備える
ことを特徴としている。
【0021】これらの本発明の部分放電検出装置によれ
ば、GPS衛星が発信する時刻信号を基準にして、課電
電流位相と部分放電信号検出部で検出した検出信号との
関係を求めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の部分放電検出方法
およびこれに用いる部分放電検出装置を適用した好まし
い実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明における電力ケーブル線路
の部分放電検出回路図、図2は、本発明における部分放
電検出装置のシステム構成図を示している。なお、同図
において、図10と共通する部分には同一の符号が付さ
れている。
【0024】図1において、先ず、GPS衛星4から
は、国際協定時刻(Coordinated Univ
ersal Time)に同期した1秒間隔の時刻信号
が発信されており、この時刻信号は地球上の何れの場所
でも受信可能とされている。
【0025】次に、測定すべき電力ケーブル線路Cの変
電所側端には課電電圧信号検出部1が配置され、電力ケ
ーブル線路Cの絶縁接続部IJには部分放電信号検出部
2が配置されている。
【0026】しかして、電力ケーブル線路Cには、従来
と同様に、課電電圧位相を監視するためのモニタ端子1
1を有する課電用トランス12を介して試験用の交流電
圧が印加されている。ここで、課電電圧信号検出部1に
は、従来の課電電圧信号検出部と同様に、モニタ端子1
1を用いており、このモニタ端子11を介して電力ケー
ブル線路Cの課電電圧信号が取込まれるように構成され
ている。また、部分放電信号検出部2も、従来の部分放
電信号検出部と同様に、絶縁接続部IJの両側に取付け
られる一対の箔電極21a、21bおよびこの箔電極2
1a、21bにリード線を介して接続される部分放電測
定器22を備えており、箔電極21a、21bを介して
電力ケーブル線路Cで発生した部分放電信号が取込まれ
るように構成されている。
【0027】一方、本発明における部分放電検出装置
は、図2に示すように、課電電圧信号検出部1の近傍に
設置される第1の装置本体5と、部分放電信号検出部2
の近傍に設置される第2の装置本体6とを備えている。
【0028】第1の装置本体5は、GPS衛星4から発
信される時刻信号を有する電波を受信する第1のGPS
受信部51と、この第1のGPS受信部51から出力さ
れる第1の時刻信号および課電電圧信号検出部1から出
力される課電電圧信号とをそれぞれ第1、第2のデジタ
ル信号に変換する第1のA/D変換部52と、この第1
のA/D変換部52から出力される第1、第2のデジタ
ル信号を記録する第1のコンピュータ53とを備えてい
る。
【0029】ここで、第1のコンピュータ53には、図
示はしていないが、ハードデスクやメモリ等から構成さ
れる第1の記録媒体やCPU等から構成される第1のデ
ータ処理部が設けられており、第1の記録媒体には、あ
る時刻から所定の時間幅に亘って課電電圧信号検出部1
からの課電電圧信号に基づく課電電圧位相とGPS衛星
4からの1秒毎の時刻信号との関係が記録される。
【0030】図3(a)は、時刻t1の時刻信号と課電
電圧位相との関係を示したものであり、第1のデータ処
理部での演算処理の結果、第1のコンピュータ53の第
1の表示部531には、かかる時刻t1と課電電圧位相
との関係が表示される構成となっている。なお、第1の
記録媒体に記録されたデータに基づいて、第1の表示部
531には、測定開始時から測定終了時までの1秒毎の
時刻信号と課電電圧位相との関係の関係を表示させるこ
とができる。
【0031】第2の装置本体6は、GPS衛星4から発
信される時刻信号を有する電波を受信する第2のGPS
受信部61と、この第2のGPS受信部61から出力さ
れる第2の時刻信号および部分放電信号検出部2から出
力される検出信号とをそれぞれ第3、第4のデジタル信
号に変換する第2のA/D変換部62と、この第2のA
/D変換部62から出力される第3、第4のデジタル信
号を記録する第2のコンピュータ63とを備えている。
【0032】ここで、第2のコンピュータ63には、図
示はしていないが、ハードデスクやメモリ等から構成さ
れる第2の記録媒体やCPU等から構成される第2のデ
ータ処理部が設けられており、第2の記録媒体には、あ
る時刻から所定の時間幅に亘って部分放電信号検出部2
からの検出信号SとGPS衛星4からの1秒毎の時刻信
号との関係が記録される。
【0033】図3(b)は、時刻t1の時刻信号と検出
信号Sとの関係を示したものであり、第2のデータ処理
部での演算処理の結果、第2のコンピュータ63の第2
の表示部631には、かかる時刻t1と検出信号Sとの
関係が表示される構成となっている。なお、第2の記録
媒体に記録されたデータに基づいて、第2の表示部63
1には、測定開始時から測定終了時までの1秒毎の時刻
信号と検出信号Sとの関係の関係を表示させることがで
きる。
【0034】次に、第1、第2の記録媒体にそれぞれ記
録されているデータに基づいて、部分放電信号検出部2
からの検出信号Sが部分放電信号かノイズ信号かを判別
する方法について説明する。
【0035】先ず、第1の記録媒体から、時刻t
1(「第1の時刻信号)に対応)と課電電圧位相との関
係が記録されたデータを読み出して、これをCD−RO
M等の他の記録媒体(以下「第3の記録媒体」とい
う。)に記録する。そして、この第3の記録媒体を第2
のコンピュータ63が設けられた部分放電測定場所に持
ち込んで、第2のコンピュータ63の第2の記録媒体に
時刻t1と課電電圧位相との関係が記録されたデータを
一時的に記録する。
【0036】次に、第2のコンピュータ63の第2の記
録媒体から時刻t1(「第2の時刻信号」に対応)と検
出信号Sとの関係が記録されたデータを読み出すととも
に、第2の記録媒体に一時的に記録した時刻t1と課電
電圧位相との関係のデータを読み出し、第2のデータ処
理部において、かかる2つのデータを処理して時刻t 1
を基準に課電電圧位相と検出信号Sとの関係を第2の表
示部631に表示させる。
【0037】図3(c)は、第2の表示部631に表示
に表示された、時刻t1を基準にした課電電圧位相と検
出信号Sとの関係を示したものであり、この課電電圧位
相における検出信号Sの発生位置を確認することによ
り、検出信号Sが部分放電信号か、ノイズ信号かを判断
することができる。
【0038】すなわち、検出信号Sが課電電圧位相の第
1象限および第3象限で集中的に発生している場合は、
かかる検出信号Sは部分放電信号と判断され、また、検
出信号Sが課電電圧位相の第2象限および第4象限に集
中して発生している場合や、全象限にわったって発生し
ている場合においては、かかる検出信号Sはノイズ信号
と判断される。
【0039】以上の実施例においては、第1、第2の装
置本体5、6におけるGPS衛星4からの時刻信号を同
時刻に受信しているものとして測定しているが、第1、
第2の装置本体5、6間の離隔距離を考慮すれば、厳密
には、第1、第2の装置本体5、6における受信時刻に
は誤差が生じているとも考えられる。しかしながら、か
かる受信時刻の誤差は、±1マイクロ秒以下であり、こ
の誤差は、電力ケーブル線路Cにおける商用周波数の課
電電圧信号と対比すれば極めて小さい値であり、無視し
得るものである。従って、第1、第2の装置本体5、6
で得られた高精度の時刻信号を上述のように合成して
も、課電電圧位相に対する部分放電信号の発生状況を知
る上では実務上支障が生じない。
【0040】図4は、本発明における部分放電検出方法
の他の実施例を示している。なお、同図において、図
1、2と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説
明を省略する。この実施例においては、図1、2に示す
電力ケーブル線路Cの変電所側端に設置されている課電
電圧信号検出部1に代えて課電電流信号検出部7が設置
されている。ここで、課電電流信号検出部7は、電力ケ
ーブル線路Cの接地線71に取付けられた変流器(C
T)72を備えており、この変流器72を介して電力ケ
ーブル線路Cの課電電流信号が取込まれるように構成さ
れている。
【0041】しかして、第1のコンピュータ53に設け
られた第1の記録媒体には、前述の実施例と同様に、あ
る時刻から所定の時間幅に亘って課電電流信号検出部7
からの課電電流信号に基づく課電電流位相とGPS衛星
4からの1秒毎の時刻信号との関係が記録される。そし
て、第1の記録媒体から読み出した例えば時刻t
1(「第1の時刻信号)に対応)と課電電流位相との関
係が記録されたデータを第3の記録媒体に記録し、これ
を第2のコンピュータ63が設けられた部分放電測定場
所に持ち込んで、第2のコンピュータ63の第2の記録
媒体に時刻t1と課電電流位相との関係が記録されたデ
ータを一時的に記録する。
【0042】これにより、前述の実施例と同様にして、
第2の表示部631に、図5に示すように、時刻t1
基準に課電電流位相と検出信号Sとの関係を表示させる
ことができる。
【0043】ここで、課電電流は、課電電圧(図3
(c)参照)よりも位相が90度遅れていることから、
課電電流位相の1サイクル中の部分放電信号は、第2象
限および第4象限に集中して発生することになる。従っ
て、図5に示す検出信号Sが第2象限および第4象限に
集中して発生していれば、当該検出信号Sは部分放電信
号として判断され、第1象限および第3象限に集中して
発生している場合や、全象限に発生していれば、ノイズ
信号として判断されることになる。
【0044】従って、この実施例においても、課電電流
信号検出部7近傍および部分放電信号検出部2近傍に第
1、第2の装置本体を設置することにより、電力ケーブ
ル線路Cの課電電流信号を取込むことができ、ひいて
は、電力ケーブル線路Cの部分放電の測定を簡易にかつ
迅速に行なうことができる。
【0045】なお、課電電流信号検出部7を構成する変
流器に図示しない90度位相回路を接続すれば、この9
0度位相回路を介して課電電流信号検出部7において取
込んだ課電電流信号を課電電圧信号に変換することがで
き、また、図1に示すモニタ端子11に90度位相回路
を接続すれば、この90度位相回路を介して課電電圧信
号検出部1において取込んだ課電電圧信号を課電電流信
号に変換することもできる。
【0046】図6〜図8は、本発明における部分放電検
出装置の他の実施例を示している。なお、これらの図に
おいて、図1〜図3と共通する部分には同一の符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0047】先ず、図6に示す実施例においては、第
1、第2のコンピュータ53、63にそれぞれ第1、第
2の携帯端末54、64が接続されており、第1の記録
媒体に記録されているデータは、通信網を利用すること
により、第1の携帯端末54を介して第2の携帯端末6
4に伝送され、第2の記録媒体に読み込まれるように構
成されている。
【0048】この実施例においては、課電電圧(電流)
信号検出部で記録したデータを第3の記録媒体に記録
し、これを部分放電信号検出部まで持ち運ぶ必要がない
ことから、2つのデータを簡易にかつ迅速に合成処理す
ることができる。
【0049】次に、図7に示す実施例においては、第
1、第2の記録媒体に記録されているデータを時刻t1
を基準にして合成処理する合成処理回路SPと、合成処
理回路SPから出力する信号のうち、ノイス信号の通過
を阻止し、部分放電信号のみを通過させるノイズゲート
回路NGと、ノイズゲート回路NGを通過する部分放電
信号によって警報音が鳴動する警報音発生部WSとを備
えている。なお、警報音発生部WSに代えて若しくは警
報音発生部WSと共にノイズゲート回路NGを通過する
部分放電信号によって動作する表示部Lを装備させても
よい。
【0050】ここで、合成処理回路SPにおいて、第1
の記録媒体から取出したデジタルデータの課電電圧(電
流)信号と、第2の記録媒体から取出したデジタルデー
タの検出信号とを時刻t1を基準にして合成処理する
と、合成処理回路SPから、図3(c)に示されるよう
に、時刻t1を基準にした課電電圧(電流)位相と検出
信号との関係を示す信号が出力されることになる。そし
て、検出信号が第1および第3象限で発生し、第2およ
び第4象限で発生していない場合は、かかる検出信号は
部分放電信号であり、また、検出信号が第1および第3
象限以外で発生し若しくは検出信号が第1および第3象
限で発生しているが第2および/または第4象限でも発
生している場合は、かかる検出信号はノイズ信号である
ことから、検出信号が第1および第3象限で発生し、第
2および第4象限で発生していない場合は、ノイズゲー
ト回路NGにおいて、前記検出信号を通過させ、また、
検出信号が第1および第3象限以外で発生し若しくは検
出信号が第1および第3象限で発生しているが第2およ
び/または第4象限でも発生している場合は、ノイズゲ
ート回路NGにおいて、前記検出信号の通過を阻止す
る。
【0051】従って、この実施例においては、ノイズゲ
ートNGを通過する部分放電信号により、警報音発生部
WSを構成するスピーカから鳴動音が発生しおよび/ま
たは表示部Lが動作することから、警報音の発生の有無
および/または表示部(第2のコンピュータ63(図2
参照)のディスプレイ)の動作の有無を確認することに
より、電力ケーブル線路Cに部分放電が発生しているか
否かを判別することができる。なお、この実施例におい
ては、2つのデータの合成処理、ノイズゲート回路への
信号伝送および警報音発生部および表示部の制御は、第
2のコンピュータ63で実施されている。また、部分放
電信号の大きさを第2のコンピュータ63のディスプレ
イに表示させることもできる。
【0052】一方、図8に示す実施例においては、第
1、第2の記録媒体に記録されているデータを時刻t1
を基準にして合成処理する合成処理回路SPと、合成処
理回路SPから出力する信号に基づいて、検出信号を、
その発生位相、その発生電荷量およびその発生頻度の三
次元情報にパターン化するパターン作成回路PFと、パ
ターン作成回路PFからのパターン情報に基づいて、検
出信号が部分放電信号かノイズ信号かを自動判別するニ
ューラルネットワークNNと、部分放電の有無や部分放
電信号の大きさを表示するディスプレイD(第2のコン
ピュータ63のディスプレイ)とを備えている。
【0053】ここで、ニューラルネットワークNNは、
例えば、図8(b)に示すように、入力層8iと、中間
層8mおよび出力層8oを備えており、入力層8iの各
セル8i1、8i2、…、8inは中間層8mの各セル
8m1、8m2、…、8mnに接続され、中間層8mの
各セル8m1、8m2、…、8mnは、出力層8oに接
続されている。なお、出力層8oは、「部分放電あり」
を示す第1のセル8oaと、「部分放電無し」を示す第
2のセル8obとで構成されている。
【0054】このニューラルネットワークNNにおいて
は、入力層8iの各セル8i1、8i2、…、8inに
パターン作成回路PFからのパターン情報が入力される
と、中間層8mおよび出力層8oにおいて評価がなさ
れ、出力層8oの第1、第2のセル8oa、8obに評
価値が得られる。これらの評価値の大小関係により、部
分放電の有無が判別される この実施例においては、合成処理回路SPにおいて、第
1の記録媒体から取出したデジタルデータの課電電圧
(電流)信号と、第2の記録媒体から取出したデジタル
データの検出信号とを時刻t1を基準にして合成処理す
ると、図7に示す実施例と同様に、合成処理回路SPか
ら、図3(c)に示されるように、時刻t 1を基準にし
た課電電圧(電流)位相と検出信号との関係を示す信号
が出力されることになる。しかして、部分放電信号は課
電電圧(電流)位相と密接な関係にあることから、かか
る関係を利用して、パターン作成回路PPにおいて、ノ
イズ信号および部分放電信号の部分放電発生位相φと、
部分放電電荷量qおよびパルス発生頻度nのパターン
(以下「φ―q―nパターン」という。)を作成し、こ
れらのφ―q―nパターンを予めニューラルネットワー
クNNに学習させておく。
【0055】従って、この実施例においては、パターン
作成回路PFから出力する検出信号のφ―q―nパター
ンをニューラルネットワークNNに入力させることによ
り、ニューラルネットワークNNの出力層8oから部分
放電の有無を示す信号が出力され、これにより、部分放
電の有無をディスプレイDで判別することができる。ま
た、部分放電の大きさをディスプレイDに表示させるこ
ともできる。なお、この実施例においては、2つのデー
タの合成処理、各部(回路)への信号伝送およびニュー
ラルネットワークによる部分放電の有無の判別は、第2
のコンピュータ63(図2参照)で実施されている。
【0056】なお、前述の実施例においては、電力ケー
ブル線路の変電所側において課電電圧信号や課電電流信
号を取込んでいるが、電力ケーブル線路の接続部等に取
着された接地線に変流器を取付け、この変流器を介して
課電電流信号を取込んでもよく、また、この変流器に9
0度位相回路を接続して当該課電電流信号を課電電圧信
号に変換してもよい。また、2つのデータの合成処理を
部分放電信号検出部側で行なっているが、課電電圧(電
流)信号検出部で2つのデータの合成処理を行なっても
よい。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、課電電圧(電流)信号検出部近傍および部分
放電信号検出部近傍にそれぞれGPS受信機を有する第
1、第2の装置本体を設置することにより、GPS衛星
が発信する時刻信号を基準にして、課電電流位相と部分
放電信号検出部で検出した検出信号との関係を求めるこ
とができる。従って、本発明によれば、従来のように課
電電圧信号検出部および部分放電信号検出部間に光ファ
イバを布設せずに、若しくは既設の光ファイバを利用せ
ずに電力ケーブル線路の部分放電測定を簡易にかつ迅速
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電力ケーブル線路の部分放電検
出回路図。
【図2】本発明における電力ケーブル線路の部分放電検
出装置のシステム構成図。
【図3】図3(a)は、本発明における第1の時刻信号
と課電電圧信号との関係を示す説明図、図3(b)は、
本発明における第2の時刻信号と検出信号との関係を示
す説明図、図3(c)は、本発明における課電電圧信号
と検出信号との関係を示す説明図。
【図4】本発明における電力ケーブル線路の他の実施例
に係る部分放電検出回路図。
【図5】課電電流信号と部分放電信号との関係を示す説
明図。
【図6】本発明における電力ケーブル線路の他の実施例
に係る部分放電検出装置のシステム構成図。
【図7】本発明における電力ケーブル線路の他の実施例
に係る部分放電検出装置のシステム構成図。
【図8】本発明における電力ケーブル線路の他の実施例
に係る部分放電検出装置のシステム構成図。
【図9】課電電圧信号と部分放電信号との関係を示す波
形図。
【図10】従来の電力ケーブル線路における部分放電検
出回路図。
【符号の説明】
1………課電電圧信号検出部 2………部分放電信号検出部 4………GPS衛星 5………第1の装置本体 51…第1のGPS受信部 52…第1のA/D変換部 53…第1のコンピュータ 531…第1の表示部 6………第2の装置本体 61…第2のGPS受信部 62…第2のA/D変換部 63…第2のコンピュータ 631…第2の表示部 7………課電電流信号検出部 S……検出信号 C………電力ケーブル線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 品川 潤一 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 Fターム(参考) 2G015 AA27 BA04 CA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GPS衛星が発信する時刻信号を有する電
    波を課電電圧信号検出部近傍および部分放電信号検出部
    近傍で同時に受信し、 前記課電電圧信号検出部近傍で受信した第1の時刻信号
    と前記課電電圧信号検出部からの課電電圧信号とを記録
    し、 前記部分放電信号検出部近傍で受信した第2の時刻信号
    と前記部分放電信号検出部からの検出信号とを記録し、 前記第1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にし
    て前記検出信号と前記課電電圧信号の位相との関係を求
    め、前記位相に対する前記検出信号の発生状況から前記
    検出信号が部分放電信号か否かを判別することを特徴と
    する部分放電検出方法。
  2. 【請求項2】GPS衛星が発信する時刻信号を有する電
    波を課電電流信号検出部近傍および部分放電信号検出部
    近傍で同時に受信し、 前記課電電流信号検出部近傍で受信した第1の時刻信号
    と前記課電電流信号検出部からの課電電流信号とを記録
    し、 前記部分放電信号検出部近傍で受信した第2の時刻信号
    と前記部分放電信号検出部からの検出信号とを記録し、 前記第1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にし
    て前記検出信号と前記課電電流信号の位相との関係を求
    め、前記位相に対する前記検出信号の発生状況から前記
    検出信号が部分放電信号か否かを判別することを特徴と
    する部分放電検出方法。
  3. 【請求項3】課電電圧信号検出部の近傍に設置される第
    1の装置本体と、部分放電信号検出部の近傍に設置され
    る第2の装置本体とを備え、 前記第1の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻
    信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部と、こ
    の第1のGPS受信部から出力される第1の時刻信号と
    前記課電電圧信号検出部から出力される課電電圧信号と
    をそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、 前記第2の装置本体は、前記GPS衛星から発信される
    時刻信号を有する電波を受信する第2のGPS受信部
    と、この第2のGPS受信部から出力される第2の時刻
    信号と前記部分放電信号検出部から出力される検出信号
    とをそれぞれ記録する第2の記録媒体とを備え、 前記第1、第2の装置本体の何れか一方に、前記第1、
    第2の記録媒体からそれぞれ取出したデータを、前記第
    1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にして前記
    検出信号と前記課電電圧信号の位相との関係を表示する
    表示部とを備えることを特徴とする部分放電検出装置。
  4. 【請求項4】課電電流信号検出部の近傍に設置される第
    1の装置本体と、部分放電信号検出部の近傍に設置され
    る第2の装置本体とを備え、 前記第1の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻
    信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部と、こ
    の第1のGPS受信部から出力される第1の時刻信号と
    前記課電電流信号検出部から出力される課電電流信号と
    をそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、 前記第2の装置本体は、前記GPS衛星から発信される
    時刻信号を有する電波を受信する第2のGPS受信部
    と、この第2のGPS受信部から出力される第2の時刻
    信号と前記部分放電信号検出部から出力される検出信号
    とをそれぞれ記録する第2の記録媒体とを備え、 前記第1、第2の装置本体の何れか一方に、前記第1、
    第2の記録媒体からそれぞれ取出したデータを、前記第
    1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にして前記
    検出信号と前記課電電流信号の位相との関係を表示する
    表示部とを備えることを特徴とする部分放電検出装置。
  5. 【請求項5】課電電圧信号検出部の近傍に設置される第
    1の装置本体と、部分放電信号検出部の近傍に設置され
    る第2の装置本体とを備え、 前記第1の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻
    信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部と、こ
    の第1のGPS受信部から出力される第1の時刻信号と
    前記課電電圧信号検出部から出力される課電電圧信号と
    をそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、 前記第2の装置本体は、前記GPS衛星から発信される
    時刻信号を有する電波を受信する第2のGPS受信部
    と、この第2のGPS受信部から出力される第2の時刻
    信号と前記部分放電信号検出部から出力される検出信号
    とをそれぞれ記録する第2の記録媒体とを備え、 前記第1、第2の装置本体の何れか一方に、前記第1の
    記録媒体から取出したデータの課電電圧信号と、前記第
    2の記録媒体から取出したデータの検出信号とを、前記
    第1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にして合
    成処理し、この合成処理された信号に基づいて前記検出
    信号が部分放電信号か否かを判別する判別手段を備える
    ことを特徴とする部分放電検出装置。
  6. 【請求項6】課電電流信号検出部の近傍に設置される第
    1の装置本体と、部分放電信号検出部の近傍に設置され
    る第2の装置本体とを備え、 前記第1の装置本体は、GPS衛星から発信される時刻
    信号を有する電波を受信する第1のGPS受信部と、こ
    の第1のGPS受信部から出力される第1の時刻信号と
    前記課電電流信号検出部から出力される課電電流信号と
    をそれぞれ記録する第1の記録媒体とを備え、 前記第2の装置本体は、前記GPS衛星から発信される
    時刻信号を有する電波を受信する第2のGPS受信部
    と、この第2のGPS受信部から出力される第2の時刻
    信号と前記部分放電信号検出部から出力される検出信号
    とをそれぞれ記録する第2の記録媒体とを備え、 前記第1、第2の装置本体の何れか一方に、前記第1の
    記録媒体から取出したデータの課電電流信号と、前記第
    2の記録媒体から取出したデータの検出信号とを、前記
    第1の時刻信号と前記第2の時刻信号とを基準にして合
    成処理し、この合成処理された信号に基づいて前記検出
    信号が部分放電信号か否かを判別する判別手段を備える
    ことを特徴とする部分放電検出装置。
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