JP3077397B2 - 部分放電測定法 - Google Patents

部分放電測定法

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JP3077397B2
JP3077397B2 JP04191404A JP19140492A JP3077397B2 JP 3077397 B2 JP3077397 B2 JP 3077397B2 JP 04191404 A JP04191404 A JP 04191404A JP 19140492 A JP19140492 A JP 19140492A JP 3077397 B2 JP3077397 B2 JP 3077397B2
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弘 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、布設ケーブル線路の
活線時の部分放電測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】管路布設電力ケーブル線路は一般に公道
下の管路に布設されていることがある。このような管路
内の電力ケーブル線路の保守,点検および絶縁診断が必
要な場合は、いちいち道路の交通を遮断してマンホール
蓋を開け、作業員がマンホール内に入って行う必要があ
った。また、絶縁診断の一種である部分放電の測定の場
合、部分放電パルスはケーブルに課電されている対地電
圧あるいはその課電圧位相情報と密接な関連を有してい
るが、長尺電力ケーブル線路の各マンホールにはそのよ
うな課電圧位相情報を入手する手段がなかった。従っ
て、部分放電測定の場合には課電圧位相と関連づけたデ
ータの解析が困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
点に鑑みて成されたもので、管路布設電力ケーブル線路
の部分放電の測定を交通に支障を来すことなく測定でき
るようにし、その得られた部分放電パルスの情報を課電
圧位相と関連づけて解析することができる改良した部分
測定法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、管路布設電
力ケーブル線路の部分放電検出により絶縁診断を行なう
場合、地下マンホール内電力ケーブル線路から検出した
部分放電パルス信号をマンホール蓋あるいはその他の地
上に露出した金属体をアンテナとして地上に微弱電力の
無線方式により送信し、地上では上記アンテナ近くに設
置した部分放電計測処理部の受信アンテナで受信し、元
の部分放電パルスに復調し、部分放電計測処理部で測定
するようにしたことを特徴とする部分放電測定法であ
る。
【0005】また、この発明は、変電所その他から管路
布設電力ケーブル線路に課電されている課電圧位相情報
を、無線電話回線により部分放電計測処理部に伝送して
復調し、課電圧位相をパラメータとした部分放電パルス
の解析を行なうことを特徴とする部分放電測定法であ
る。
【0006】
【作用】管路布設電力ケーブル線路の部分放電を測定す
る際、予め地下に布設されている絶縁接続部あるいはケ
ーブル部に取り付けたセンサーから検出した部分放電パ
ルス信号を無線周波数に変調し、マンホール蓋あるいは
地上に露出している金属体をアンテナとして地上に微弱
電波で送信し、この近傍に設けられた地上の測定部でそ
の電波を受信,復調して元の部分放電パルスを得るよう
にした。また、課電圧位相情報を変電所あるいはその他
から検出して移動電話回路を通して測定部に伝送し、課
電圧位相情報と関連づけた部分放電パルス量の解析を可
能にした。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の部分放電測
定法の実施例を説明する。図1は実施例の地下布設ケー
ブル部分放電の常時検出送信部および随時受信測定処理
システムの構成を示す概念図である。地下マンホール内
の管路1に布設された例えば77〜154kVワイヤシ
ールドCV電力ケーブル2にソレノイドコイル検出部3
を設け、この出力信号を部分放電検出部4により検出
し、この検出信号を検出信号送信部5によりマンホール
蓋6のアンテナに送信する。なお、7は部分放電検出部
4および検出信号送信部5用のDC安定化電源部であ
り、安定した直流電源とするために安定化電源装置,蓄
電池から構成される。この電源部7は鉄心に上記電力ケ
ーブル2を挿通し、鉄心に巻かれたコイルから構成され
る電源取り込み用変成器8により商用周波数を取り込む
ようになっている。
【0008】一方、供試ケーブルである電力ケーブル2
の課電圧位相情報は、その電力ケーブル2に繋がれた送
端側の変電所10の計器用変圧器(PT)から移動電話
11の電波に載せて送信するようになっている。
【0009】地上のマンホール蓋のアンテナ6近傍に設
置された部分放電および課電圧位相情報受信装置12は
マンホール蓋のアンテナ6からの電波を受信するための
無線信号受信部13と移動電話信号受信アンテナ14を
有し、それぞれ供試電力ケーブル2の部分放電信号と課
電圧位相情報信号を得、部分放電パルスを課電圧位相を
パラメータとして解析するのである。
【0010】上記マンホールの蓋は必ずしも理想的なア
ンテナとして動作をすることが期待できないが、ある程
度の無線信号を地上に送信し伝送できればその機能が果
たされる。無線信号受信部13の受信アンテナ9はマン
ホール蓋近くの道路脇に設置すればよく、このため効率
の悪いマンホール蓋アンテナ6からの微弱な電波も近距
離のため効率よく受信可能である。検出信号送信部5か
らの送信電力は、電波法上あるいは電源部5の観点から
も極力小さいことが望ましい。
【0011】無線信号受信部13で受信された電波は部
分放電および課電圧位相情報受信装置12で復調され、
元の部分放電パルス信号が得られる。一方、変電所は電
力ケーブル線路の送端側変電所であり、ここでは電力ケ
ーブル線路の制御,監視のために課電圧位相情報を持っ
ている。これは、一般に電力ケーブル線路に計器用変圧
器の2次出力側信号により得られる。この位相情報ある
いは零クロス電圧等を移動電話11の電波に乗せて伝送
する。この位相情報の電波はマンホール蓋近くの道路脇
に設置した部分放電および課電圧位相情報受信装置12
で受信され、先の部分放電パルスと合わせて位相情報に
基づく解析を行い、有効な絶縁診断が行われる。この部
分放電パルス信号と課電圧位相はリアルタイムで同時に
取り込む必要がある。
【0012】これにより、課電圧位相をパラメータとし
た部分放電パルスの解析が可能となり、測定サンプル
以外からの部分放電パルスか、絶縁劣化の初期段階
か、どのようなタイプの欠陥からの部分放電パルスか等
の精緻な推定が可能となる。
【0013】上記例では、部分放電の検出をソレノイド
コイル方式のものについて説明したが、これはソレノイ
ドコイルに限らず絶縁接続部からの箔電極法,終端接続
部からの検出法等その他の検出原理に基づく信号であっ
てもよいことは当然である。また、上記の例は電源取り
込み用変成器8が測定電力ケーブル2から回路作動用電
源を取り込んだ例であるが、他の電力ケーブルあるいは
専用の100V,200V等の商用電源からとってもよ
く、または大きな蓄電池等による方法も可能である。
【0014】また、上記例では、マンホール蓋をアンテ
ナとするもについて説明したが、その他マンホール内か
ら地上に設けられた金属体をアンテナとすることが可能
である。そして、部分放電検出部からアンテナまでを光
ファイバ伝送,有線等のマンホール蓋を開けずに道路交
通に影響を与えない他の手段でも可能である。さらに、
課電圧位相情報の取り込み法として、変電所内の計器用
変圧器(PT)より取り込んだものについて説明した
が、これに限定されることなく気中送電線の静電結合に
よる方法、また電力ケーブルが無負荷の場合にはケーブ
ルの充電電流成分を検出してそれを基に課電圧位相を求
めることも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の部分放
電測定法によれば、このような伝送方式を予め構築して
おくことにより、定期的な絶縁診断毎にマンホール蓋を
開ける必要がないので、絶縁診断の作業が安全,簡便,
容易に実施することが可能となる。また、従来長尺電力
ケーブル線路のマンホール内にセンサーを設けた部分放
電の測定では、課電圧位相情報が得られず検出された部
分放電パルスの解析が制限されてきたが、この発明の方
法による課電圧位相情報の取り込み法の構築で詳細な解
析および解析の信頼性が格段に向上する。さらに、課電
圧位相情報は情報量が比較的に少なく、公衆用の移動電
話(携帯型無線電話,その他)の活用によりかなりの長
距離を高信頼度で伝送することが可能である。これによ
って、長尺電力ケーブル線路の活線部分放電測定を高感
度,高信頼度,しかも簡便に実施することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の部分放電測定方法の一実施例を示す
概念構成図である。
【符号の説明】
1 管路 2 被測定CV電力ケーブル 3 部分放電検出用ソレノイドコイル 4 部分放電検出、増幅器 5 無線送信器 6 マンホール蓋(部分放電信号送信アンテナ) 7 DC安定化電源部 8 各装置電源取込み用変成器 9 部分放電信号受信アンテナ 10 変電所内計器用変圧器 11 課電圧位相情報伝送用無線送信機 12 部分放電,課電圧位相情報受信装置および部分放
電計量解析記録部 13 部分放電信号受信部 14 課電圧位相情報受信アンテナ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−145974(JP,A) 特開 平4−152798(JP,A) 実公 昭44−8428(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 - 31/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管路布設電力ケーブル線路の部分放電検出
    により絶縁診断を行なう場合、地下マンホール内電力ケ
    ーブル線路から検出した部分放電パルス信号をマンホー
    ル蓋あるいはその他の地上に露出した金属体をアンテナ
    として地上に微弱電力の無線方式により送信し、地上で
    は上記アンテナ近くに設置した部分放電計測処理部の受
    信アンテナで受信し、元の部分放電パルスに復調し、部
    分放電計測処理部で該部分放電パルスを測定すると共
    に、変電所その他から上記管路布設電力ケーブル線路に
    課電されている課電圧位相情報を、無線電話回線により
    部分放電計測処理部に伝送して復調し、課電圧位相をパ
    ラメータとした部分放電パルスの解析を行なうことを特
    徴とする部分放電測定法。
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