JP2003075257A - 反射特性測定装置 - Google Patents
反射特性測定装置Info
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Abstract
31が駆動され、演算処理部72により、それぞれ分光
反射特性が求められ、これらを用いて測色値として三刺
激値が求められる。次いで、演算処理部72により、第
1照明部10による測色値に基づきハイライト方向の露
光時間が算出され、第3照明部30による測色値に基づ
きシェード方向の露光時間が算出される。次いで、測定
制御部71により、光源11が駆動されてハイライト方
向の露光時間で撮像部50の撮像が行われ、光源31が
駆動されてシェード方向の露光時間で撮像部50の撮像
が行われる。
Description
含む反射特性を測定する反射特性測定装置に関するもの
である。
要性が高まっており、塗装、印刷、繊維、窯業、農林水
産その他多くの分野においては、生産現場などで各種試
料の分光反射率や色彩計算値などの測色データが利用さ
れている。
従来、分光反射率などを測定するための分光センサと、
CCDなどが2次元的に配列されて構成される撮像素子
の双方を備えたものが提案されている(特開平6−20
1472号公報)。
されるシリコンダイオードなどの光電変換素子は、受光
した光強度に応じたレベルの光電流を発生させるもので
あり、オペアンプとともに公知の電流電圧変換回路を構
成することにより、16〜20ビットと広いダイナミッ
クレンジを持つことができる。これに対して、撮像素子
に汎用されるCCDは、受光した光強度に応じたレベル
の電荷を蓄積するものであることから、各画素に蓄積可
能な電荷量に制限があるために、8〜10ビット程度の
ごく狭いダイナミックレンジしか持つことができない。
では、高反射率から低反射率まで広いレンジを包含する
被測定物を所定の高分解能で撮像することが困難という
問題がある。
フレーク状のアルミニウムや雲母などの光輝材を含有す
る光輝材含有塗膜を用いたメタリック塗装やパール塗装
が自動車の塗装などに多く採用されているが、この光輝
材含有塗膜を被測定物とする場合には、光輝材の種類、
個々の塗膜によって撮像素子への入射光量が大きく異な
ることとなる。また、同一の塗膜内でも、光輝材の正反
射光が入射する画素とそれ以外の画素とで入射光量が大
きく異なる。従って、撮像素子の露光量が一定値のまま
では、被測定物の2次元画像を好適に得ることが更に一
層困難となってしまう。
で、反射特性測定のためのセンサと撮像素子の双方を備
えた測定装置であって、その撮像素子の露光量を被測定
物に応じて制御することにより被測定物の2次元画像を
好適に得られるようにした反射特性測定装置を提供する
ことを目的とする。
被測定物の測定域を少なくとも1つの特定方向から照明
する照明手段と、この照明手段により照明された上記測
定域からの反射光を受光し、当該測定域の反射特性を測
定する反射特性測定手段と、上記測定域の2次元画像を
撮像する撮像手段と、上記反射特性測定手段により上記
反射特性の測定を行わせた後、上記撮像手段により上記
測定域の撮像を行わせる測定制御手段と、上記反射特性
の測定結果を用いて上記撮像手段の露光量を決定する露
光量制御手段とを備え、上記測定制御手段は、上記露光
量制御手段により決定された露光量で上記撮像手段によ
り上記測定域の撮像を行わせるものであることを特徴と
している。
域が少なくとも1つの特定方向から照明され、照明され
た測定域からの反射光を受光して当該測定域の反射特性
が測定され、この反射特性の測定結果を用いて撮像手段
の露光量が決定されて、決定された露光量で測定域の2
次元画像が撮像されることにより、被測定物に応じた露
光量で撮像が行われることとなり、反射特性が大きく異
なる被測定物であっても測定域の2次元画像が好適に得
られることとなる。
マイカなどからなる光輝材を含有する塗膜である場合に
は、光輝材の種類、個々の塗膜によって撮像素子への入
射光量が大きく異なり、同一の塗膜内でも光輝材の正反
射光が入射する画素とそれ以外の画素とで入射光量が大
きく異なることになるが、その場合でも、被測定物に応
じた露光量で撮像が行われるので、被測定物の好適な2
次元画像が得られることとなる。
光時間を用いてもよく、照明手段の発光光量を用いても
よい。
は、被測定物をほぼ法線方向から撮像することが好まし
い。これによって、シェーディングの影響を低減するこ
とができ、測定域全体に亘って好適な2次元画像が得ら
れることとなる。
性測定手段は、三刺激値のうちの1つの特性に関する測
色値を少なくとも測定するもので、上記露光量制御手段
は、上記三刺激値のうちの1つの特性に関する測色値を
用いて上記撮像手段の露光量を決定するもので、上記撮
像手段は、上記三刺激値のうちの1つの特性にほぼ等し
い分光透過特性を有するフィルタを介して上記測定域の
撮像を行うものであることを特徴としている。
値のうちの1つの特性にほぼ等しい分光透過特性を有す
るフィルタを介して測定域の撮像が行われ、三刺激値の
うちの1つの特性に関する測色値が少なくとも測定さ
れ、この1つの特性に関する測色値を用いて露光量が決
定されることから、露光量は、測定域から撮像手段への
平均的な入射光量に応じた値に決定されることとなり、
これによって被測定物に応じた適切な露光量で撮像が行
われることとなる。
れた複数の露光量を記憶する記憶手段をさらに備え、上
記露光量制御手段は、上記反射特性の測定結果を用いて
上記複数の露光量から1つの露光量を選択するものであ
ることを特徴としている。
用いて、予め設定された複数の露光量から1つの露光量
が選択されることにより、露光量が簡易、かつ容易に短
時間で決定されることとなる。
段により撮像された上記測定域の2次元画像に基づき被
測定物の光輝感を算出する演算処理手段をさらに備えた
ことを特徴としている。
れた被測定物の測定域の2次元画像に基づき被測定物の
光輝感が算出されることにより、被測定物の光輝感の客
観的な評価が精度良く行えることとなり、特に被測定物
が光輝材を含有する塗膜である場合に有効である。
設定された複数の露光量を記憶する記憶手段を備え、反
射特性の測定結果を用いて複数の露光量から1つの露光
量を選択する場合に、複数の露光量の比率により2次元
画像を正規化した上で光輝感を算出することにより、種
々の被測定物の光輝感を容易に比較することが可能にな
る。
段は、互いに異なる特定方向からそれぞれ上記測定域を
照明する複数の照明部を備えたものであることを特徴と
している。
れたときの被測定物の反射特性が求められることから、
特に被測定物が光輝材を含有する塗膜である場合に、当
該被測定物の特徴を示す反射特性を得ることが可能にな
る。
反射特性測定装置により測定される被測定物の一例とし
て光輝材含有塗膜について説明する。但し、本発明に係
る反射特性測定装置により測定される被測定物は光輝材
含有塗膜に限られない。
ック製で、例えば自動車外板などからなる。図1(a)
の単層塗膜101は、キラキラ感や干渉作用などの特殊
効果を示す鱗片状のアルミニウムや雲母、雲母状酸化
鉄、金属酸化物被覆雲母などのいわゆるメタリック顔料
111を含有している。図1(b)の単層塗膜102
は、このメタリック顔料111とソリッドカラー着色顔
料112とを同一塗膜中に併用して構成されている。
ば、熱硬化性、あるいは常温硬化性の樹脂組成物にメタ
リック顔料111やソリッドカラー着色顔料112など
を混合分散してなる有機溶剤系塗料または水系塗料を被
塗装物100に直接、または下塗り塗装、さらには中塗
り塗装を介して塗装することによって得られる。
被塗装物100にソリッドカラー着色顔料113を有す
る塗膜114を形成した後に、それぞれ単層塗膜10
1,102を積層塗装することで形成される。
07,108は、それぞれ、単層塗膜101,102、
複層塗膜103,104に、さらにクリヤー塗料115
を塗装することで形成される。
反射特性測定装置の一実施形態であるマルチアングル測
色計の構成および機能について説明する。
の試料面を互いに異なる方向から照明する3つの照明部
を備えた多方向照明一方向受光光学系で、さらに被測定
物の試料面を撮像する撮像部を備え、被測定物である光
輝材含有塗膜の各照明方向での測色を行うとともに、そ
の測色結果を用いて被測定物の反射率を推定し、その推
定結果に応じた露光時間で撮像部により撮像を行い、被
測定物の光輝感の評価値を求めるようにしたものであ
る。
グル測色計1は、後述する図3の各構成要素が収容され
た箱形状の測定器本体2からなる。この測定器本体2
は、底壁に穿設された測定用開口3と、表面適所に配設
され、測定結果を示すディスプレイや操作スイッチなど
を備えた操作表示パネル4とを備え、持ち運び可能なポ
ータブル測色計を構成している。
アングル測色計1の測定用開口3を被測定物5に向けて
測定を行い、測定用開口3に対向する被測定物5の領域
が測定域5aとなる。測定の際には、測定器本体2の中
心軸2n(測定用開口3の法線)と測定域5aの法線5
nとが一致するように、測定器本体2を被測定物5に対
して配置する。
は、上記操作表示パネル4を備えるとともに、第1照明
部10と、第2照明部20と、第3照明部30と、受光
部40と、撮像部50と、メモリ部60と、制御部70
とを備えている。
シュランプからなる光源11と、この光源11を発光さ
せる発光回路12と、光源11からの光線を規制する規
制板13と、コリメートレンズ14とから構成されてい
る。
電圧を光源11の電極に印加するためのメインコンデン
サ、このメインコンデンサを充電するための充電回路、
光源11に密着して巻かれた金属ワイヤからなるトリガ
電極に数万Vの交流高電圧を印加するためのトリガ発生
回路、例えばIGBTからなる半導体スイッチ素子、こ
の半導体スイッチ素子に駆動電圧を印加するための駆動
回路からなる。
おき、メインコンデンサにより光源11の両端電極に直
流高電圧を印加した状態で、トリガ発生回路のトリガコ
ンデンサによりトリガトランスを介してトリガ電極に交
流高電圧を瞬間的に印加すると、光源11がトリガさ
れ、メインコンデンサから直流電流が流れて発光するこ
ととなる。
トレンズ14の焦点に一致するように配置されており、
規制板13の開口13aを通過した光源11からの光線
は、コリメートレンズ14によってコリメートされて平
行光線i1となって、被測定物5を照明する。
部10と同様に、それぞれ、光源21,31と、発光回
路22,32と、規制板23,33と、コリメートレン
ズ24,34とから構成されており、規制板23,33
の開口23a,33aを通過した光源21,31からの
光線は、コリメートレンズ24,34によってコリメー
トされて平行光線i2,i3となって、被測定物5を照明す
る。
を集束する受光光学系41と、この受光光学系41の結
像位置に配設され、入射光線を波長ごとに分離して光強
度に応じた分光データを出力する分光部42とから構成
されている。
び受光部40の配置について説明する。
体2の中心軸2nに対して45°の方向に一致するよう
に配置され、第1〜第3照明部10〜30および受光部
40は、中心軸2nを含む同一の作用面上に配置されて
いる。
受光部40の光軸40Lと対称な方向である基準方向4
0Sを基準とし、中心軸2nのある側を正として、基準
方向40Sからの角度により第1、第2、第3照明部1
0,20,30の配置を表わすと、第1、第2、第3照
明部10,20,30は、それぞれ、その光軸10L,
20L,30Lが、+15°,+45°,+110°の
方向に一致するように配置されている。従って、中心軸
2nと光軸30Lとは一致している。
方向の反射特性が得られ、第3照明部30によりいわゆ
るシェード方向の反射特性が得られる。
で、被測定物5からの平行光線を集束する受光光学系5
1と、この受光光学系51の結像位置に受光面が配設さ
れ、例えばCCDからなる撮像素子(以下「画素」とも
いう。)が2次元的に配置されてなるエリアセンサ52
と、エリアセンサ52の前面に配設されたフィルタ53
とから構成されている。フィルタ53は、本実施形態で
は例えば三刺激値X,Y,Zの等色関数x(λ),y
(λ),z(λ)のうちの等色関数y(λ)に近似する分光透
過特性を有している。
上記作用面上に配置され、受光部40が受光する光線と
ほぼ平行な光線を受光するように配置されている。
ための測定スイッチ65、測定結果を表示するための例
えば液晶表示パネルからなる表示部66などを備えてい
る。
どからなり、測定結果などを一時的に保管するととも
に、制御部70を動作させるための制御プログラムや、
この制御プログラムの一部として、予め設定された露光
時間T1,T2,T3,T4などの固定データを記憶し
ている。
施形態では例えば、T1=2・T2=4・T3=8・T
4に設定されている。露光時間T1,T2,T3,T4
での露光量の比率は、適当な反射率を有する試料を隣接
する2つの露光時間で撮像部50により撮像することで
予め求められ、メモリ部60に格納されている。この露
光量の比率を用いて正規化することにより、種々の被測
定物5を異なる露光時間で撮像した場合でも互いに比較
することが可能になる。
は、4種類に限られない。また、露光時間の比率は、
1:2:4:8に限られない。
の電子回路を備え、機能ブロックとして、測定制御部7
1と、演算処理部72とを備え、メモリ部60に格納さ
れている制御プログラムに従って、マルチアングル測色
計1の各部の動作を制御するものである。
作されると、光源11,21,31を順次発光させて測
色を行わせるものである。また、測定制御部71は、引
き続いて光源11,31を発光させて、演算処理部72
により設定された露光時間で撮像部50により被測定物
5の撮像を行わせるものである。また、測定制御部71
は、演算処理部72による算出結果を測定結果として表
示部66に表示するものである。上記露光時間の制御
は、本実施形態では例えば、エリアセンサ52のCCD
の露光時間を制御する電子シャッタ機能により行われ
る。
する。
第1、第2、第3照明部10,20,30に対応する被
測定物5の分光反射特性R1(λ),R2(λ),R3(λ)を
求め、これらに基づき、第1照明部10に対応する三刺
激値X1,Y1,Z1、第2照明部20に対応する三刺激
値X2,Y2,Z2、第3照明部30に対応する三刺激値
X3,Y3,Z3を算出する機能。
光時間T1,T2,T3,T4のうちから、光源11,
31を発光させたときにエリアセンサ52の露光時間と
して適切な値を選択して設定する機能。ここで、露光時
間として適切な値とは、各画素が飽和せず、かつダイナ
ミックレンジを有効に使える値を言い、例えば8ビット
(0〜255)のデジタル値で表わす場合には、150
〜200程度になるような値に設定すればよい。
アセンサ52から出力される画像データに基づき、それ
ぞれ光輝感を定量的に評価する2次元パワースペクトル
値αを算出する機能。
ついて説明する。例えば光源11を発光させたときに、
エリアセンサ52で撮像することにより図4(a)に示
すような2次元画像が得られる。この2次元画像を、ま
ず露光時間に応じた露光量の比率で正規化し、この正規
化された2次元画像を2次元フーリエ変換することによ
り、図4(b)に示すようなパワースペクトル画像が得
られる。このパワースペクトル画像は、中心が周波数0
(直流成分)で、中心から周辺に離れるほど空間周波数
が高くなっている。
数成分であるので、このパワースペクトル画像のうちで
所定の低空間周波数領域を抽出すると、図4(c)に示
す小円領域が得られる。この領域を全方向について積分
した2次元パワースペクトル積分値αは、図4(d)に
おける3次元表示の突出した部分の体積に相当し、この
2次元パワースペクトル積分値αが目視観察による光輝
感の評価との相関性が高いものとなる。
αは、 α=∫f∫ωP(f,ω)dfdω/P(0,0) により求められる。但し、fは空間周波数を表わす線密
度で、積分範囲は例えば0〜4.4本/mmである。ω
は方向を表わす角度で、積分範囲は0〜2πである。ま
た、P(f,ω)は2次元画像を2次元フーリエ変換する
ことにより得られるパワースペクトル画像の強度、P
(0,0)は当該パワースペクトル画像の中心強度であ
る。
測色計1による測定手順について説明する。
ーチンが開始され、まず、光源11,21,31が順次
駆動されて、第1、第2、第3照明部10,20,30
による分光反射特性R1(λ),R2(λ),R3(λ)が求め
られる(#100,#105,#110)。次いで、各
分光反射特性を用いて、それぞれ測色値として三刺激値
が求められる(#115)。
に基づき、ハイライト方向の露光時間が算出され(#1
20)、第3照明部30による測色値Y3に基づき、シ
ェード方向の露光時間が算出される(#125)。
されて、#120で算出された露光時間で撮像部50に
より画像データが求められ(#130)、次いで、第3
照明部30の光源31が駆動されて、#125で算出さ
れた露光時間で撮像部50により画像データが求められ
る(#135)。
ータとして、2次元パワースペクトル積分値αが求めら
れ(#140)、最後に、算出された測色データおよび
光輝感データが表示部66に表示される(#145)。
部10,30により被測定物5を照明したときに得られ
る分光反射特性に基づき、撮像部50の露光時間を決定
するようにしているので、適切な露光時間で被測定物の
撮像を行うことができる。これによって、被測定物5の
光輝感を客観的に評価する2次元パワースペクトル積分
値αを精度良く求めることができる。
52の前面に三刺激値Yの等色関数y(λ)にほぼ等しい
分光透過特性を有するフィルタ53を配設するととも
に、分光反射特性から三刺激値Yを算出し、この算出し
た三刺激値Yに基づき露光時間を決定するようにしてい
るので、適切な露光時間を確実に得ることができる。
に予め設定された露光時間T1,T2,T3,T4を記
憶しておき、これらから算出した三刺激値Yに基づき露
光時間を選択するようにしているので、容易、かつ簡易
に、短時間で適切な露光時間を得ることができる。
間の間の露光量の比率を予め求めてメモリ部60に記憶
しておき、エリアセンサ52により撮像された画像デー
タを上記露光量の比率で正規化するようにしているの
で、2次元パワースペクトル積分値αにより、種々の被
測定物5の光輝感を容易に比較することができる。
0によりハイライト方向から照明されたときの画像デー
タおよび第3照明部30によりシェード方向から照明さ
れたときの画像データについて、それぞれ2次元パワー
スペクトル積分値αを求めるようにしているので、さら
に一層好適に、被測定物5の光輝感を評価することがで
きる。
ず、以下に示す変形形態を採用することができる。
部10〜30は、図3に示すように、被測定物5をそれ
ぞれ1方向から照明しているが、これに限られず、図6
に示すように、被測定物5を環状に照明するようにして
もよい。
例えば16個)の光学ファイバからなる光学ファイバ群
15をさらに備え、光源11からの光線は光学ファイバ
群15の入射端15aに送り込まれる。そして、第1照
明部10は、光線10aにより被測定物5の試料面を照
射角度θ1で照明するものである。
それぞれ、複数(本変形形態では例えば16個)の光学
ファイバからなる光学ファイバ群25,35をさらに備
え、光源21,31からの光線は光学ファイバ群25,
35の入射端25a,35aに送り込まれる。そして、
第2、第3照明部20,30は、光線20a,30aに
より被測定物5の試料面を照射角度θ2(>θ1),θ3
(>θ2)で照明するものである。本変形形態では、例
えばθ1=75°,θ2=45°,θ3=25°である。
学ファイバ群15,25,35をそれぞれ紙面内の2個
のみ示し、図6(b)では、光学ファイバ群25のみを
示している。
部10,20,30の照射角度について言い換えると、
各照明部10,20,30は、受光部40の光軸、すな
わち法線2nと被測定物5の試料面との交点近傍を照明
しており、同一の照射角度で試料面を照明する照明部、
すなわち照明部10,20,30の各光学ファイバ群1
5,25,35は、それぞれ、例えば図6(b)に示す
ように、上記交点Pを頂点とする直円錐Aの側面Bに沿
って被測定物5を照明している。
照明部、すなわち光学ファイバ群15と光学ファイバ群
25と光学ファイバ群35とは、互いにテーパ角度の異
なる直円錐の側面に沿って被測定物5を照明している。
部50ともに被測定物5を法線方向から観察するように
しているので、シェーディングの影響を低減でき、測定
域全域に亘って好適な2次元画像を得ることができる。
射出端の近傍にそれぞれコリメートレンズを配設し、上
記実施形態と同様に、被測定物5を平行光線により照明
するようにしてもよい。さらに、受光部40および撮像
部50にそれぞれ受光光学系を配設し、被測定物5から
の反射光を受光するようにしてもよい。この場合、受光
部40は、被測定物5からの反射光のうちの平行光線を
受光することが好ましい。
は、上記実施形態に限られず、多方向照明一方向受光光
学系で照明部の配置が図3と異なる形態でもよい。例え
ば中心軸2nのある側を正として、基準方向40Sから
の角度により第1〜第3照明部10〜30の配置を表わ
したときに、第1、第2、第3照明部10,20,30
は、それぞれ、その光軸10L,20L,30Lが+2
5°,+45°,+75°の方向に一致するように配置
したものでもよい。この形態でも、上記実施形態と同様
の作用効果を得ることができる。
方向受光光学系に限られず、一方向照明多方向受光光学
系でもよい。但し、この場合には、1つの受光部は、被
測定物のほぼ法線方向の反射光を受光するように構成す
るとともに、撮像部を当該受光部の近傍に配置して被測
定物をほぼ法線方向に撮像するように構成するのが好ま
しい。この構成によれば、上記受光部の測色結果を用い
て撮像部の露光量を決定することにより、上記実施形態
と同様の作用効果を得ることができる。
2の露光時間を変えることで露光量を制御するようにし
ているが、これに限られず、各光源11,31の発光時
間を変えて発光光量を制御することにより、エリアセン
サ52の露光量を制御するようにしてもよい。これは、
例えば光源11の発光開始後に半導体スイッチ素子をオ
フにするタイミングを制御することで、光源11の発光
時間を制御することができる。この形態でも、上記実施
形態と同様に、エリアセンサ52の露光量を制御するこ
とができる。
光輝材含有塗膜を用いて説明しているが、本発明は、他
の被測定物の反射特性測定にも適用することができ、そ
の場合には、1つの照明部を備えればよく、複数の照明
部を備える必要はない。
反射特性を測定しているが、これに限られず、三刺激値
を測定する刺激値直読型としてもよい。
よれば、反射特性の測定結果を用いて撮像手段の露光量
を決定し、決定された露光量で測定域の2次元画像を撮
像するようにしているので、被測定物に応じた露光量で
撮像を行うことができ、反射特性が大きく異なる被測定
物であっても、その測定域の好適な2次元画像を得るこ
とができる。
の1つの特性にほぼ等しい分光透過特性を有するフィル
タを介して測定域の撮像を行うとともに、上記1つの特
性に関する測色値を用いて露光量を決定するようにして
いるので、被測定物に応じた適切な露光量で撮像を行う
ことができる。
結果を用いて、予め設定された複数の露光量から1つの
露光量を選択するようにしているので、露光量を簡易、
かつ容易に短時間で決定することができる。
適切な露光時間で撮像された被測定物の測定域の2次元
画像に基づき被測定物の光輝感を算出するようにしてい
るので、光輝感を精度良く求めることができる。
定方向からそれぞれ被測定物の測定域を照明するように
しているので、種々の方向から照明されたときの被測定
物の反射特性を求めることができ、特に被測定物が光輝
材を含有する塗膜である場合に、当該被測定物の特徴を
示す反射特性を得ることができる。
示す断面図で、(a)(b)は単層塗膜を示し、(c)
(d)は複層塗膜を示している。
実施形態であるマルチアングル測色計の外観を示す斜視
図、(b)は同マルチアングル測色計の測定器本体の中
心軸と測定試料の試料面との角度を説明する模式図であ
る。
的構成を示す図である。
求める手法を説明する図である。
すフローチャートである。
学系および電気的構成を示す図、(b)は照明部による
照射角度を説明する図である。
段)
Claims (5)
- 【請求項1】 被測定物の測定域を少なくとも1つの特
定方向から照明する照明手段と、 この照明手段により照明された上記測定域からの反射光
を受光し、当該測定域の反射特性を測定する反射特性測
定手段と、 上記測定域の2次元画像を撮像する撮像手段と、 上記反射特性測定手段により上記反射特性の測定を行わ
せた後、上記撮像手段により上記測定域の撮像を行わせ
る測定制御手段と、 上記反射特性の測定結果を用いて上記撮像手段の露光量
を決定する露光量制御手段とを備え、 上記測定制御手段は、上記露光量制御手段により決定さ
れた露光量で上記撮像手段により上記測定域の撮像を行
わせるものであることを特徴とする反射特性測定装置。 - 【請求項2】 上記反射特性測定手段は、三刺激値のう
ちの1つの特性に関する測色値を少なくとも測定するも
ので、上記露光量制御手段は、上記三刺激値のうちの1
つの特性に関する測色値を用いて上記撮像手段の露光量
を決定するもので、上記撮像手段は、上記三刺激値のう
ちの1つの特性にほぼ等しい分光透過特性を有するフィ
ルタを介して上記測定域の撮像を行うものであることを
特徴とする請求項1記載の反射特性測定装置。 - 【請求項3】 予め設定された複数の露光量を記憶する
記憶手段をさらに備え、上記露光量制御手段は、上記反
射特性の測定結果を用いて上記複数の露光量から1つの
露光量を選択するものであることを特徴とする請求項1
または2記載の反射特性測定装置。 - 【請求項4】 上記撮像手段により撮像された上記測定
域の2次元画像に基づき被測定物の光輝感を算出する演
算処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の反射特性測定装置。 - 【請求項5】 上記照明手段は、互いに異なる特定方向
からそれぞれ上記測定域を照明する複数の照明部を備え
たものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
に記載の反射特性測定装置。
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