JP2003073864A - 防錆シート - Google Patents

防錆シート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被包装物表面と接触する有効表面積の調節が
可能で防錆効果の高い防錆シートを提供すること。 【解決手段】 気化性防錆剤練り込みフラットヤーンク
ロス3の一方の表面に単層又は二層以上の合成樹脂層9
を積層する。また、フラットヤーンクロスのもう一方の
表面は任意に複数の凹凸を有するため、被包装物表面と
接触する有効表面積の調節が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば金属コイル
等の金属製品の包装等に用いられる防錆シートに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼材料、銅合金材料等からなる金属製
品が紙製包装材、段ボール箱等で包装されて保管、流通
等されると、紙製包装材、段ボール箱等が吸湿し、水分
によって金属製品に錆が発生することがある。また、潜
熱の大きな金属製品の場合には結露が生じ、同様に水分
によって金属製品に錆が発生することがある。
【0003】従来、金属製品の錆発生を防止するため、
紙に防錆剤を含浸させた防錆紙を用いて金属製品を包装
する手段が提案されている。この方法では、防錆紙から
気化した防錆剤が金属製品の表面に付着することによ
り、金属製品の錆発生が防止される。しかし、気化した
防錆剤の一部は防錆紙の外部にも飛散するので、気化速
度が速すぎる場合は防錆効果が長続きしない。そして、
包装された金属製品が長期間保管された際に、防錆紙を
通じて外部から侵入した水分によって錆が発生してしま
うことがある。
【0004】防錆剤が含浸された紙の片面にポリエチレ
ン、ポリプロピレン等からなる合成樹脂層が積層された
防錆紙も提案されている。この防錆紙では、合成樹脂層
により防錆剤の外部への飛散が防止され、防錆効果が長
続きする。また、合成樹脂層により外部からの水分の侵
入が防止されるので、包装される金属製品の錆発生を防
止することができる。しかしながら、このような合成樹
脂層が積層された防錆紙それ自体は、再生紙として利用
しようとしても合成樹脂が水中でほとんど離解しないの
で、再生紙中に合成樹脂が不純物として混入し、再生紙
の品質を低下させてしまうこととなる。
【0005】従って、これらの防錆紙は再利用がほとん
どなされていないのが実状であり、環境問題等をふま
え、紙を原材料とする製品のリサイクルが常識となりつ
つある近年の状況にそぐわないものとなってきた。この
ため、最近では紙に代わって合成樹脂フィルム等に防錆
剤を塗布、又は防錆剤を練込んで含有させた包装材が一
般的になっており、さらに防錆剤を含有する合成樹脂フ
ィルム(例えば、防錆剤含有ポリエチレンフィルムな
ど)に、ラミネート樹脂等の合成樹脂を積層したものな
ども知られている。また、防錆剤含有合成樹脂積層フィ
ルムに強度を補う目的で、合成樹脂からなるヤーン
(糸)を製織したクロスを積層した防錆フィルムシート
等も知られている。これらの防錆フィルムシートは、防
湿及び強度の点から金属製品等の包装材として好ましい
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防錆剤
含有合成樹脂フィルム片面(表面)に、ラミネート樹脂
等の合成樹脂を積層し、この合成樹脂層にクロス層を積
層してなる防錆フィルムシートで金属等の製品を包装す
る際は、防錆剤含有合成樹脂フィルム面により製品が被
覆され、従ってクロス層は外界にさらされることになる
ため、在庫、運搬等により付着した汚れがクロスの間
(隙間)に入ってとれなくなるといった問題や、クロス
の表面がその編み目により凹凸を有するために、クロス
への商品表示ラベルの貼着が困難であるといった問題を
有していた。また、当業界では、さらに防錆効果の高い
防錆包装材の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めになされた本発明は、次の通りである。 (1)気化性防錆剤練り込みフラットヤーンクロスの一
方の表面に単層又は二層以上の合成樹脂層を積層し、前
記フラットヤーンクロスのもう一方の表面が複数の凹凸
を有することを特徴とする防錆シート。 (2)上記合成樹脂層の少なくとも一層が気体不透過性
である(1)の防錆シート。 (3)上記フラットヤーンクロスに用いるフラットヤー
ンの素材が熱可塑性樹脂である(1)〜(2)の防錆シ
ート。 (4)上記フラットヤーンクロスに用いるフラットヤー
ンの表面が凹凸を有するものである(1)〜(3)の防
錆シート。
【0008】本発明の防錆シートは防錆剤が直接練り込
まれたフラットヤーンクロスを備えているので、このク
ロスの片面を用いて被包装物(例えば、金属製品)を包
装すれば、フラットヤーンクロスから気化した防錆剤が
被包装物表面に付着して錆の発生が防止される。なお、
本発明に用いられるフラットヤーンクロスは、そのヤー
ンの表面の形状および/又はクロスの織目に由来する複
数の凹凸を有する。尚、本発明における「クロスの織目
に由来する複数の凹凸」とは、縦糸と横糸の交差によっ
て、ヤーンの太さ及びクロスの織り方に由来してクロス
の表面に生じる凹凸を指す。
【0009】本発明の防錆シートを用いることにより、
被包装物を被覆する面の有効表面積が、凹凸のない平面
によって被覆する場合のそれに比べて実質的に広範囲と
なり、気化性防錆剤が被包装物表面に有効に作用する。
また、この防錆シートは、フラットヤーンクロスの被包
装物と接触しない側の表面に単層又は二層以上の合成樹
脂層を備えているため、合成樹脂層により外部からの水
分の侵入が防止されるので、包装される金属製品の錆発
生を防止することができる。
【0010】さらに本発明の好ましい態様として、この
防錆シートの合成樹脂層の少なくとも一層を実質的に気
体不透過性とすれば、気化した防錆剤の外部への飛散が
有効に防止され、長期間にわたり防錆効果を維持するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明を詳説する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態にかかる防錆
シートの一部が示された断面図である。この防錆シート
は、フラットヤーンクロス3の下面に合成樹脂層9が積
層されることにより構成されている。ここで、合成樹脂
層9は、単層、又は二層以上(例えば、二層であれば、
図中の合成樹脂層5及び7)の合成樹脂層である。
【0013】本発明において、フラットヤーンクロス3
に用いるフラットヤーンの素材としては、ポリオレフィ
ン系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ、具体的には例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、
ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート等が挙げられ、中でも、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリオレフィン等が加工性及び
コストの面から好ましい。これらを紡糸する方法に特に
制限はなく、公知の方法が用いられ、例えば、レギュラ
ー紡糸法、複合紡糸法、スパンボンド法、メルトブロー
法等の方法が挙げられる。ここで、紡糸される繊維の織
度に特に制限はいが、クロスに製織する際に織目由来の
凹凸を際だたせて有効面積を拡大するためにはある程度
の太さを有することが好ましく、例えば、500デニー
ル以上2000デニール以下、さらに好ましくは800
デニール以上1200デニール以下とすればよい。これ
らの繊維は公知の織機、例えば、ウォータージェット織
機、スルザー織機等を用いてクロスとされる。
【0014】本発明に用いられる気化性防錆剤の種類
は、被包装物(金属製品等)の材質等に応じて適宜選定
される。気化性防錆剤の具体例としては、例えば脂肪酸
塩、安息香酸塩、亜硝酸塩、ベンゾトリアゾール、ジシ
クロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジシクロヘキ
シルアミンベンゾエート、シクロヘキシルアミンカーボ
ネート、モノエタノールアミンベンゾエート、尿素等の
単体、又は複合が用いられる。
【0015】本発明において、気化性防錆剤をフラット
ヤーンに直接練り込む方法に特に制限はなく、通常の方
法が用いられ、例えば、マスターバッチ法、ドライブレ
ンド法等が用いられる。気化性防錆剤の、フラットヤー
ンクロス3における含有量は、フラットヤーンの素材と
なる樹脂の重量に対し、0.1重量パーセント以上、1
0重量パーセント以下が好ましく、0.5重量パーセン
ト以上、5重量パーセント以下が特に好ましい。含有量
が上記範囲未満であると、防錆効果が不十分となること
があり、好ましくない。逆に、含有量が上記範囲を越
え、防錆剤が過剰に存在した場合、効果はそれ以上増大
しないが、フラットヤーンの素材となる樹脂の延展性が
次第に損なわれるので、好ましくない。
【0016】次に、フラットヤーン3の製造工程の代表
例を簡単に説明する。 (1)所定量の防錆剤を含有する溶融樹脂をダイ(口
金)から押出し、空気を吹き込みながら所定の膜厚に制
御する。 (2)(1)に刃を入れることにより、所定の太さにス
リットする。 (3)(2)を、延伸版で熱を加えながら縦方向に張力
をかけて延伸する。 (4)(3)をボビンに巻き取り、経糸及び緯糸とす
る。
【0017】ここで、(1)におけるダイ(口金)のイ
ンナーリップおよび/又はアウターリップの形状を変化
させることにより、様々な凹凸をフラットヤーンに設け
て有効表面積を増加させることが可能である。通常のダ
イの形状は、インナーリップ、アウターリップ共に円形
であるが、例えば、図2に図示されるように、アウター
リップ11の内側面(すなわち、図2のアウターリップ
11においてギヤ型の線で示される部分であって、後述
の図5における内側面)をギヤ型の凹凸を有する円形の
形状とし、インナーリップ13の外側面(すなわち、図
2のインナーリップ13において外側の円で示される部
分であって、後述の図6における外側面)の形状は通常
の凹凸のない円形とすることにより、フラットヤーンの
表面に凹凸を設け、これを平織りすれば、図1のフラッ
トヤーンクロス3の上部表面に例示されるように、ギヤ
状の凹凸を設けることができる。
【0018】さらに、上記ダイ(口金)の形状を図3、
図4にそれぞれ示されるような形状にすることによりク
ロス表面に異なる形状の凹凸を設けることも可能であ
る。尚、図2におけるダイ(口金)10のアウターリッ
プ11の形状を図5に例示すると共に、図2におけるダ
イ(口金)10のインナーリップ13の形状を図6に例
示する。また、アウターリップと同様に、インナーリッ
プ13の外側面に凹凸を設けることによりフラットヤー
ンの表面に凹凸を設けることも可能である。例えば、図
7に例示するように、インナーリップ13の外側面にギ
ヤ型の凹凸を設けることが可能である。さらに、インナ
ーリップ13の外側面、アウターリップ11の内側面双
方に凹凸を設けることも一つの方法として挙げられる。
【0019】以上のように、ダイ(口金)において、ア
ウターリップ11の内側面及び/又はインナーリップ1
3の外側面に凹凸を設けることによって、フラットヤー
ン表面に凹凸を設けることが可能になり、ひいてはフラ
ットヤーンクロス3表面の有効表面積が、凹凸のない表
面によって被覆した場合の有効表面積に比べて実質的に
広範囲となる。従って、被包装物表面の単位面積当たり
に接触する気化性防錆剤の増量が可能となり、防錆効果
を上げることが可能となる。従って、本発明の防錆シー
トは、被覆される被包装物の錆び付きやすさの度合いに
あわせて有効な量の防錆剤が働くように有効表面積を選
択する(例えば、本発明の防錆シートの有効表面積を、
シート表面に凹凸がないものに対して110%〜120
%とする)ことができる。さらに、クロスの織目に由来
する複数の凹凸の度合いを大きくすれば、有効表面積を
さらに広げることも可能である。
【0020】なお、本発明において、「有効表面積」と
は、ある物質の表面をシート状の包装体で密着包装する
際に、物質の表面と接触している部分の包装体の表面積
を指し、表面に凹凸を有する包装体の表面積には、凹凸
部分の面積も加算されるものとする。
【0021】次に、合成樹脂層9について説明する。図
1に例示されるように、フラットヤーン3の下面には、
単層又は二層以上の合成樹脂層9が積層される。すなわ
ち、合成樹脂層9は単層であってもよいし、二層以上の
層からなる積層であってもかまわなく、積層される合成
樹脂層の数は、対象となる被包装物の保存状況に応じて
決定すればよい。
【0022】合成樹脂層9としては、防湿及び防錆剤の
外部への流出防止の観点から、気体不透過性の素材を用
いることが好ましく、このようなものとしてはポリオレ
フィン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、等が挙げられる。
【0023】本発明において、「気体不透過性である」
とは、実質的に気体の流出入を防止することができる性
質を保持することを指す。ここで、本発明に用いられる
合成樹脂層9の厚さには特に制限はなく、8μm以上1
00μm以下程度(複数の層からなる場合は、各層がこ
の程度の厚さとする)とするのが一般的である。
【0024】また、合成樹脂層9の積層は、フラットヤ
ーンクロス3の片面に合成樹脂層をドライラミネーショ
ンやウエットラミネーション、押出しラミネーション等
のラミネート加工によって行われ、本発明の防錆シート
1が成形される。尚、合成樹脂層が複数の層である場合
は、上記と同様に、順次積層してやればよい。
【0025】ここで、本発明の防錆シートの構成例を図
1を参照して以下に例示する。
【0026】(1)亜硝酸ソーダ(商品名「亜硝酸ナト
リウム」、日産化学工業株式会社製)0.7重量パーセ
ント、ベンゾトリアゾール(商品名「ベルゾンクリスタ
ル#120K」、大和化成製)0.3重量パーセントと
低密度ポリエチレン99重量パーセントを加熱混合し、
防錆剤含有樹脂を得る。この防錆剤含有樹脂を図2に示
す形状を有するダイ(口金)から押出した膜層を用い、
1000デニールで、その表面に凹凸を有するフラット
ヤーンを作製する。このヤーンを用いて、経糸・緯糸の
打ち込み本数を6本/インチとして、平織りで、その有
効表面積が、凹凸のない表面に対して120%であるフ
ラットヤーンクロス3を織成する。
【0027】押出しラミネート法により、低密度ポリエ
チレン樹脂(厚さ20μm)および2軸延伸ポリプロピ
レン(OPP)フィルム(厚さ20μm)をそれぞれ合
成樹脂層5,合成樹脂層7としてフラットヤーンクロス
3に積層し、防錆シート1を作製する。
【0028】(2)亜硝酸ソーダ(商品名「亜硝酸ナト
リウム」、日産化学工業株式会社製)0.3重量パーセ
ント、ベンゾトリアゾール(商品名)「ベルゾンクリス
タル#120K」、大和化成製)0.7重量パーセント
と低密度ポリエチレン99重量パーセントを加熱混合
し、防錆剤含有樹脂を得る。この防錆剤含有樹脂を図2
に示す形状を有するダイ(口金)から押出した膜層を用
い、1000デニールで、その表面に凹凸を有するフラ
ットヤーンを作製する。このヤーンを用いて、経糸・緯
糸の打ち込み本数を6本/インチとして、平織りで、そ
の有効表面積が、凹凸のない表面に対して120%であ
るフラットヤーンクロス3を織成する。
【0029】押出しラミネート法により、高密度ポリエ
チレン樹脂(厚さ20μm)および2軸延伸ポリプロピ
レン(OPP)フィルム(厚さ20μm)をそれぞれ合
成樹脂層5,合成樹脂層7としてフラットヤーンクロス
3に積層し、防錆シート1を作製する。
【0030】(3)亜硝酸ソーダ(商品名「亜硝酸ナト
リウム」、日産化学工業株式会社製)1.0重量パーセ
ント、ベンゾトリアゾール(商品名「ベルゾンクリスタ
ル#120K」、大和化成製)0.5重量パーセントと
ポリプロピレン99重量パーセントを加熱混合し、防錆
剤含有樹脂を得る。この防錆剤含有樹脂を図2に示す形
状を有するダイ(口金)から押出した膜層を用い、10
00デニールで、その表面に凹凸を有するフラットヤー
ンを作製する。このヤーンを用いて、経糸・緯糸の打ち
込み本数を6本/インチとして、平織りで、その有効表
面積が、凹凸のない表面に対して120%であるフラッ
トヤーンクロス3を織成する。
【0031】押出しラミネート法により、ポリプロピレ
ン樹脂(厚さ20μm)および2軸延伸ポリプロピレン
(OPP)フィルム(厚さ20μm)をそれぞれ合成樹
脂層5,合成樹脂層7としてフラットヤーンクロス3に
積層し、クロス層およびすべての合成樹脂層がポリプロ
ピレン製である防錆シート1を作製する。
【0032】この防錆シート1は、フラットヤーン3の
表面(凹凸を設けた場合は、凹凸側となる表面)が直接
被包装物と接触するように包装に用いられる。従って、
フラットヤーン3から防錆剤が気化して被包装物の表面
に付着し、錆の発生が防止される。外側に位置する合成
樹脂層9は、外部からの水分の侵入を防止すると共に、
防錆剤の外部への飛散を防止する。また、本発明の防錆
シートは、フラットヤーンを構成材料としているので、
紙やプラスチックから構成されるものに比べて機械的強
度が高く、角端部や突出部を有する製品を包装しても、
破断することがない。又、最も外側となる合成樹脂層を
合成樹脂フィルムとすれば、表面が平滑であり、ラベル
の貼着、フィルムへの直接の書き込みといった作業に好
適である。さらに、クロス層及び合成樹脂層全てをヒー
トシール可能な合成樹脂層とすれば、ヒートシールによ
る被包装物の包装が可能である。
【0033】なお、本発明の防錆シートの構成は、図1
乃至図7に示された構成のみには限られない。例えば、
印刷層を設けたり、他の補強層を設ける等、本発明の要
旨を変更しない範囲で種々の仕様変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被包装物表面と接触する有効表面積の調節が可能で防錆
効果の高い防錆シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる防錆シートの一
部が示された断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる防錆シートのた
めのフラットヤーン製造に用いられるダイ(口金)の断
面図の一例である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる防錆シートのた
めのフラットヤーン製造に用いられるダイ(口金)の断
面図の一例である。
【図4】 本発明の一実施形態にかかる防錆シートのた
めのフラットヤーン製造に用いられるダイ(口金)の断
面図の一例である。
【図5】 図2に示されるダイ(口金)に用いられるア
ウターリップの斜視図である。
【図6】 図2に示されるダイ(口金)に用いられるイ
ンナーリップの斜視図である。
【図7】 本発明の一実施形態にかかる防錆シートのた
めのフラットヤーン製造に用いられるダイ(口金)の断
面図の一例である。
【符号の説明】
1・・・防錆シート 3・・・フラットヤーンクロス 5、7、9・・・合成樹脂層 10・・・ダイ(口金) 11・・・アウターリップ 13・・・インナーリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/24 B65D 81/24 F 85/00 85/00 P Fターム(参考) 3E067 AA11 AB49 AC01 BA17A BB25A BB26A CA30 FC01 GA25 GD10 3E068 AA24 BB01 CC26 CE01 CE03 DD34 DE01 EE19 3E086 AA01 AB01 BA04 BA15 BA24 BB90 CA32 DA08 4F100 AK01A AK01B AK01C AK06 AK07 AR00A BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10D CA14 DD01D DG06A DG11A DG12 EH20 EH202 EJ42 EJ421 GB15 JB02 JB16A JD02B JD02C 4K062 AA05 BA08 BB01 BB06 BB12 BB14 BB18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化性防錆剤練り込みフラットヤーンク
    ロスの一方の表面に単層又は二層以上の合成樹脂層を積
    層し、前記フラットヤーンクロスのもう一方の表面が複
    数の凹凸を有することを特徴とする防錆シート。
  2. 【請求項2】 上記合成樹脂層の少なくとも一層が気体
    不透過性である請求項1に記載の防錆シート。
  3. 【請求項3】 上記フラットヤーンクロスに用いるフラ
    ットヤーンの素材が熱可塑性樹脂である請求項1又は2
    に記載の防錆シート。
  4. 【請求項4】 上記フラットヤーンクロスに用いるフラ
    ットヤーンの表面が凹凸を有するものである請求項1乃
    至3に記載の防錆シート。
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