JP2003072043A - インクジェット記録装置および記録媒体判別方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および記録媒体判別方法

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JP2003072043A
JP2003072043A JP2001270791A JP2001270791A JP2003072043A JP 2003072043 A JP2003072043 A JP 2003072043A JP 2001270791 A JP2001270791 A JP 2001270791A JP 2001270791 A JP2001270791 A JP 2001270791A JP 2003072043 A JP2003072043 A JP 2003072043A
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Akihisa Kojo
章久 古城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な制御を必要とせずにラインセンサで
記録媒体に打ち込まれたドットの大きさを読み取り、読
み取り結果から記録媒体の種類を判別するインクジェッ
ト記録装置および記録媒体判別方法を提供する。 【解決手段】 ラインセンサをキャリッジ上にキャリッ
ジの操作方向に対して垂直になるように具え、種類を判
別したい記録媒体に対しては、キャリッジの走査方向に
平行に並ぶドット列からなるテストパターンを記録し、
前記ラインセンサは一定間隔で前記ドット列のドット幅
を検出する。そして、検出されたドット幅の平均値を求
め、このドット幅平均値と各記録媒体ごとに予め測定し
たインク広がり量の平均値とを比較することにより、イ
ンクジェット記録装置に給紙された記録媒体の種類を判
別する。さらにドット幅読み取り手段は、記録媒体に形
成されたドットを2次元的に読み取るのではなく、一定
間隔で1次元的に読み取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置および記録媒体判別方法に関し、詳しくは、記録
媒体に着弾したドットをラインセンサで読み取ることに
より記録媒体種類を判別するインクジェット記録装置お
よび記録媒体判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、簡単にカラー記録を行うことがで
きるなどの利点により、インクジェット記録装置が普及
している。インクジェット記録装置は、記録ヘッドから
記録媒体へインク滴を吐出し、着弾したインク滴が記録
媒体上で形成するドットによって画像を記録するもので
ある。したがって、記録媒体上に形成されるドットは、
画像品位を左右する一要因となっている。
【0003】ところで、インクの広がり具合は記録媒体
の種類によって大きく異なる。一般的にインク吸収量が
多い記録媒体ではインクが広がらず、ドット径の小さい
ドットとなる。一方、インク吸収量が少ない記録媒体で
はインクが広がり、同じインク量でもドット径の大きな
ドットとなる。そのため、インクジェット記録装置の中
には、画像品位を保つために、記録媒体の種類に応じて
インクの吐出量を変化させるものもある。このようなイ
ンクジェット装置では通常、給紙された記録媒体の種類
が何かを検出する手段を設けている。検出する方法の一
例として、記録媒体に何らかのテストパターンを記録
し、そのテストパターンをセンサで読み取り、記録媒体
に打ち込まれたドットの大きさからインクの広がり具合
を判別し記録媒体の種類を決定するという方法が挙げら
れる。テストパターンの読み取りにはエリアセンサが用
いられ、打ち込まれたドットそのものをエリアセンサが
2次元で読み取る。そして、読み取った個々のドットか
らドット径をそれぞれ求め、求めた個々のドットのドッ
ト径からドット径の平均値を出し、その平均値からイン
クの広がり具合を判別するという形態が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エリア
センサは比較的高価であるため、エリアセンサを用いる
とインクジェット記録装置全体のコストが上がってしま
う。そこで、コストを下げるべく、エリアセンサの代わ
りに比較的安価なラインセンサを用いてドットの読み取
りを行うには、次のような問題がある。
【0005】すなわち、ラインセンサはエリアセンサと
異なり1次元しか読み取れないので、ドットそのものを
読み取る、つまりドットを2次元的に読み取ることが容
易ではない。ラインセンサの物理的移動を高精度に制御
し、非常に短い読み取り間隔でドットを読み取れば、ド
ットをほぼ2次元的に読み取ることになるが、しかし、
短い間隔で読み取るにしても限界があり、ドットを極め
て2次元的に読み取るのは難しい。
【0006】上記従来の問題に鑑み、高精度な制御を必
要とせずにラインセンサで記録媒体に打ち込まれたドッ
トの大きさを読み取り、読み取り結果から記録媒体の種
類を判別するインクジェット記録装置および記録媒体判
別方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、記録ヘッドより記録媒体へインク滴を吐出
することにより画像を形成するインクジェット記録装置
において、所定方向にドットが配列されるように所定の
吐出間隔でインクを吐出するドット列記録手段と、記録
媒体上を前記ドットの配列方向に移動し、該移動中、前
記記録ヘッドが記録するドットのドットピッチよりも短
い所定の間隔で記録媒体に記録されたドットを読み取
り、該読み取り位置でのドットの一方端から他方端まで
の長さであるドット幅を読み取るドット幅読み取り手段
と、前記ドット列記録手段が記録したドット列の各ドッ
トを前記ドット幅読み取り手段が所定の移動量おきに読
み取り、該ドット幅読み取り手段が各読み取り位置で読
み取ったドット幅からドット幅の平均値を求めるドット
幅平均値算出手段と、前記ドット幅平均値算出手段が算
出したドット幅の平均値に基づいて、前記テストパター
ンが記録された記録媒体の種類を判別する記録媒体種類
判別手段とを具えることを特徴とする。
【0008】以上の構成によれば、ラインセンサなどの
ドット幅読み取り手段で一定間隔で読み取ったドット幅
に対し、ドット幅平均値算出手段で平均値を算出し、こ
のドット幅平均値と各記録媒体ごとに予め測定したイン
ク広がり量の平均値とを比較することにより、インクジ
ェット記録装置に給紙された記録媒体の種類を判別する
ことができる。さらにドット幅読み取り手段は、記録媒
体に形成されたドットを2次元的に読み取るのではな
く、一定間隔で1次元的に読み取る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
に図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本実施形態のインクジェット記録
装置を示す模式図である。
【0011】インクジェット記録装置1は、複数の吐出
口を配列した記録ヘッド11を搭載したキャリッジ12
と、インクジェット記録装置1全体を制御する処理部1
3と、処理部13の駆動指令に従い、キャリッジ12を
所定方向へ走査させるモータ14などを具えている。
【0012】記録ヘッド11に配列された複数の吐出口
にはそれぞれ発熱ヒータが設けられており、吐出時はこ
の発熱ヒータを発熱させ、インク中に気泡を発生し、こ
の気泡の生成圧力によって所定量のインクを吐出する。
【0013】また、処理部13は、装置全体を制御する
CPUと、CPUの動作プログラムや固定的なデータを
格納したROM、CPUの作業領域および一時記憶領域
となるRAMなどにより構成されている。
【0014】インクジェット記録装置1は、ホストコン
ピュータ16と接続しており、ホストコンピュータ16
から送られてくる画像データにしたがって記録を行う。
【0015】ホストコンピュータ16から画像データが
送られてくると、記録媒体17を所定位置に配置し、キ
ャリッジ12を記録媒体17に対峙するようにして走査
させる。キャリッジの走査方向は矢印aで示す方向であ
る。キャリッジ12がこの矢印a方向に走査していると
きに、記録ヘッド11の各吐出口からインク滴を記録媒
体17に対して吐出し記録を行う。記録媒体17の端ま
でキャリッジが移動すると、不図示の搬送機構により矢
印b方向に所定量だけ搬送される。このように、キャリ
ッジの走査と記録媒体の搬送とを交互に繰り返すことに
より、記録媒体全体に記録が行われる。
【0016】さらにキャリッジにはラインセンサ15が
記録ヘッド11の吐出口の並びに平行に設けられてい
る。つまり、キャリッジの走査方向aに対して、垂直方
向に配置されている。
【0017】ラインセンサ15は、複数の発光ダイオー
ドからなる発光部(不図示)と、発光部が記録媒体に照
射した光の反射を検出する受光部(不図示)とを具えて
いる。さらに、記録ヘッドがインクを吐出する際に、イ
ンクのミスト等によって発光部および受光部が汚れるの
を防止するカバー(不図示)が設けられており、インク
吐出時はこのカバーが閉められる。なお、本実施形態で
はカバーを設けたが、発光部および受光部表面の汚れを
定期的にふき取るふき取り機構を設けたものであっても
よい。
【0018】なお、ラインセンサは、記録媒体へ打ち込
まれたドットを読み取ることができる程度に高解像度な
ものとする。
【0019】次にこのラインセンサでの記録媒体のイン
クドットの読み取りを説明する。
【0020】図2は、記録媒体判別の処理の流れを示す
フローチャートである。
【0021】図3は、ラインセンサがテストパターン
(ドット列)を読み取る様子を示す模式図である。
【0022】所定位置に記録媒体が給紙されると(ステ
ップ21)、記録媒体の端など目立たない位置にテスト
パターン(図1中、線19)を記録する(ステップ2
2)。このテストパターンは、キャリッジの走査方向と
平行に引かれた1本の線であり、特定の吐出口から連続
して吐出されたドット列である。なお、本実施形態で
は、一列のドット列としたが、本発明はこれに限定せ
ず、二列でもよい。
【0023】図3では、31がドット列で、キャリッジ
の走査方向は破線矢印方向である。したがって、ドット
列31はラインセンサ15に対して垂直に列を形成する
ことになる。
【0024】この記録されたテストパターンを構成する
各ドットの一方端と他方端とをラインセンサが読み取る
(ステップ23)。図3に示すように、読み取りは、キ
ャリッジの走査方向に一定間隔で行われる。読み取り間
隔は、キャリッジの最小移動単位で行われ、図中b1〜
b5が読み取り位置である。本実施形態では、キャリッ
ジを駆動させるモータをステッピングモータとし、この
モータの最小回転幅に連動する移動量を最小移動単位と
する。なお、キャリッジを駆動させるモータがDCモー
タの場合は、エンコーダをもとにして制御できるキャリ
ッジの最小移動量を最小移動単位とする。
【0025】つまり読み取る位置はインク滴の着弾位置
に関係なくキャリッジの最小移動単位で行われるため、
常にドットの最大幅、つまりドット径をとる位置となる
わけではなく、不特定の位置を読み取ることになる。例
えば、読み取り位置b1では、ほぼドット径となるよう
な位置を読み取っているが、読み取り位置b2では、ド
ット径となるような位置を読み取っているわけではな
い。ただし、この読み取り間隔はドットピッチ、すなわ
ち、記録媒体状に形成された各ドットの配列間隔よりは
短いものとする。なぜならば、各読み取り位置で読み取
った幅から以下に示す方法で平均値を求め、その平均値
を用いて記録媒体の種類を推測するためである。つま
り、ドットピッチよりも長い間隔で読み取ると、読み取
りタイミングによってはドットの端の部分例えば読み取
り位置b2で読み取った部分ばかりとなってしまった
り、読み飛ばしてしまうドットが発生する可能性が高
く、そうなると平均値は実際のものに比べて小さい値と
なったり不正確となる。したがって、タイミングの考慮
がさほど必要ないように、読み取り間隔はできる限り短
い方がよい。
【0026】次に、このようにして一定間隔で読み取っ
た値から次に示す統計的手法を用いてドットの幅を推測
する。
【0027】図2へ戻り、読み取った位置情報は、ホス
トコンピュータへ送られ、ホストコンピュータでは送ら
れてきた位置情報から各読み取り位置でのドット幅を求
める(ステップ24)。なお、このドット幅は、ドット
の最大幅であるドット径ではなく、あくまで読み取った
時点でのドットの一方端からもう一方端までの長さであ
る。例えば、図3中、読み取り位置b1でのドット幅は
h1となる。
【0028】次に、これら読み取り位置で求めたドット
幅の平均値を求め、その平均値をドット幅の推測値とす
る(ステップ25)。図3中、幅sはドット幅の平均値
を示す。
【0029】ホストコンピュータには、記録媒体の種類
ごとにあらかじめ計測されたドットの広がり量の平均、
すなわちドット幅の平均値が記録媒体種類判別情報とし
て記憶されている。したがって、この記録媒体種類判別
情報と、ステップ25で求めたドット幅の平均値とを比
較し、もっとも近い値をもつ記録媒体の種類を給紙され
た記録媒体の種類とする(ステップ26)。このように
して特定した記録媒体の種類に応じて画像データを変換
し、インクジェット記録装置の処理部へ再送する。処理
部は再送された画像データに従い、記録媒体に対応した
インク吐出制御を行う(ステップ27)。
【0030】なお、記録スピードを重視するために、ホ
ストコンピュータ側で記録媒体を判別している最中に、
インクジェット記録装置側ではすでに記録動作開始して
いる場合、ページ途中から記録媒体の種類に適した画像
データに応じた記録方法に変更するというものでもよ
い。
【0031】図4は、インクの広がり量を示す模式図で
ある。
【0032】同じインク量を吐出しても、吸収量が少な
い記録媒体では、同図(a)に示すように、インクが大
きく広がるためドット幅は大きくなる。一方、吸収量が
大きい記録媒体では、同図(b)に示すように、インク
が記録媒体に吸収されてしまうのでドット幅は小さくな
る。このように、記録媒体それぞれで異なるインク吸収
量に合わせて、インクジェット記録装置の処理部は、イ
ンク吐出量の増減を調整する。
【0033】テストパターンのドット列はラインセンサ
に対して垂直方向に形成されているため、キャリッジの
最小移動単位が比較的大きなもので、読み取り間隔が大
きくなってしまう場合でも、常に読み取り位置でのドッ
ト幅を読み取ることができる。
【0034】なお、本実施形態では、ホストコンピュー
タでドット幅の平均値を求め、記録媒体の種類を判別し
たが、本発明はこれに限定せず、インクジェット記録装
置の処理部で上述の処理を行ってもよい。
【0035】このように、1次元情報しか読み取れない
ラインセンサを用い、ラインセンサが読み取った値から
ドットの広がり量を推測することにより、2次元情報を
読み取ることができるエリアセンサを用いた場合と同程
度の記録媒体判別能力を発揮することができる。安価な
ラインセンサを用いることにより、インクジェット記録
装置自体のコストを下げることができる。
【0036】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0037】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0038】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0039】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0040】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0041】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0042】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0043】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明を用いることによ
り、1次元情報しか読み取れないラインセンサを用い、
ラインセンサが読み取った値からドットの広がり量を推
測することで、2次元情報を読み取ることができるエリ
アセンサを用いた場合と同程度の記録媒体判別能力を発
揮することができる。安価なラインセンサを用いること
により、インクジェット記録装置自体のコストを下げる
ことができる。
【0045】また、キャリッジの最小移動単位に従い、
ドット列を検出するので、ドット幅は1回のみの検出で
はなく複数回の検出となる。そして、それら検出値の平
均をドット幅とするため、結果は吐出されたドットのば
らつきに左右されにくい値となる。したがって、記録媒
体判別の誤差をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のインクジェット記録装置を示す模
式図である。
【図2】記録媒体判別の処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図3】ラインセンサがテストパターン(ドット列)を
読み取る様子を示す模式図である。
【図4】インクの広がり量を示す模式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 11 記録ヘッド 12 キャリッジ 13 処理部 14 モータ 15 ラインセンサ 16 ホストコンピュータ 17 記録媒体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドより記録媒体へインク滴を吐
    出することにより画像を形成するインクジェット記録装
    置において、 所定方向にドットが配列されるように所定の吐出間隔で
    インクを吐出するドット列記録手段と、 記録媒体上を前記ドットの配列方向に移動し、該移動
    中、前記記録ヘッドが記録するドットのドットピッチよ
    りも短い所定の間隔で記録媒体に記録されたドットを読
    み取り、該読み取り位置でのドットの一方端から他方端
    までの長さであるドット幅を読み取るドット幅読み取り
    手段と、 前記ドット列記録手段が記録したドット列の各ドットを
    前記ドット幅読み取り手段が所定の移動量おきに読み取
    り、該ドット幅読み取り手段が各読み取り位置で読み取
    ったドット幅からドット幅の平均値を求めるドット幅平
    均値算出手段と、 前記ドット幅平均値算出手段が算出したドット幅の平均
    値に基づいて、前記テストパターンが記録された記録媒
    体の種類を判別する記録媒体種類判別手段とを具えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ドット幅読み取り手段はラインセン
    サであり、前記ドット列記録手段が記録するドット列
    は、前記ラインセンサに対して垂直にドットが並んでい
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記ドット幅読み取り手段は、所定の移
    動量おきにラインセンサの並び方向におけるドットの両
    端を読み取り、読み取ったドットの両端から、読み取り
    位置でのドット幅を求めることを特徴とする請求項2に
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ドット幅平均値算出手段は、前記ド
    ット幅読み取り手段が前記ドット列の各読み取り位置で
    読み取り求めたドット幅それぞれを加算して算出した平
    均値をドット幅平均値とすることを特徴とする請求項3
    に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体種類判別手段は、予め記録
    媒体種類ごとにドットのインク広がり量を測定し、記録
    媒体種類ごとの前記インク広がり量の平均値を記憶し、
    前記ドット幅平均値算出手段が算出したドット幅平均値
    と前記インク広がり量の平均値とを比較し、前記ドット
    幅平均値ともっとも近似の値となる前記インク広がり量
    の平均値を有する記録媒体種類が、前記ドット列が記録
    された記録媒体の種類であると決定することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ラインセンサはキャリッジに搭載さ
    れており、前記ドット幅読み取り時における1回の移動
    量は、キャリッジの最小移動単位とすることを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーによっ
    てインク中に気泡を発生させ、該気泡の生成圧力によっ
    てインク滴を吐出することを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録ヘッドより記録媒体へインク滴を吐
    出することにより画像を形成するインクジェット記録装
    置を用いた記録媒体判別方法において、 所定方向にドットが配列されるように所定の吐出間隔で
    インクを吐出するドット列記録工程と、 記録媒体上を前記ドットの配列方向に移動し、該移動
    中、前記記録ヘッドが記録するドットのドットピッチよ
    りも短い所定の間隔で記録媒体に記録されたドットを読
    み取り、該読み取り位置でのドットの一方端から他方端
    までの長さであるドット幅を読み取るドット幅読み取り
    工程と、 前記ドット列記録工程にて記録したドット列の各ドット
    を前記ドット幅読み取り工程にて所定の移動量おきに読
    み取り、該ドット幅読み取り工程にて各読み取り位置で
    読み取ったドット幅からドット幅の平均値を求めるドッ
    ト幅平均値算出工程と、 前記ドット幅平均値算出工程にて算出したドット幅の平
    均値に基づいて、前記テストパターンが記録された記録
    媒体の種類を判別する記録媒体種類判別工程とを具える
    ことを特徴とする記録媒体判別方法。
JP2001270791A 2001-09-06 2001-09-06 インクジェット記録装置および記録媒体判別方法 Pending JP2003072043A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017154468A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 富士フイルム株式会社 画像記録装置、及びパラメータ設定方法

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