JP2003071580A - 板材ネスティング切断データ作成装置および方法 - Google Patents

板材ネスティング切断データ作成装置および方法

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JP2003071580A
JP2003071580A JP2001267302A JP2001267302A JP2003071580A JP 2003071580 A JP2003071580 A JP 2003071580A JP 2001267302 A JP2001267302 A JP 2001267302A JP 2001267302 A JP2001267302 A JP 2001267302A JP 2003071580 A JP2003071580 A JP 2003071580A
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cutting
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JP2001267302A
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Naosuke Wakitani
直介 脇谷
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工中の素材板材の剛性を保ちながら加工で
き、かつ簡易な構成のアンローダで効率良く搬出が行
え、また一般的なネスティング手段が採用できる装置お
よび方法を提供する。 【解決手段】 切断加工を行う板材加工機1およびアン
ローダ2を用いて加工するための切断線データを作成す
る装置である。素材板材Wにおける製品板材Mの周辺に
生じた端材領域SRを分割する線である端材切断線Lを
作成する端材切断線データ作成手段19を備る。この手
段19は、端材領域SRのうち、製品板材Mに対して把
持辺Waから遠い方の端材領域部分SRaについて、次
のように端材切断線Lを作成する。製品板材Mの外形線
をアンローダ2による引出し方向の後方(Xb)へなぞ
って把持辺Wa側へ近づくように傾く角部P12,P22
ら切断線(図示せず)を引く。または、この角部P12
22からアンローダ2側へ続く上記把持辺Waと平行な
直線部分Aの端部P11,P21において端材切断線L11
21を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ加工機等
の板材加工機で素材板材から複数枚の素材板材を切り取
る加工を行う場合におけるネスティングおよび端材切断
線のデータ作成を行う板材ネスティング切断データ作成
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】レーザ加
工機等で素材板材から複数枚の製品板材を切り取るため
の板取り、つまりネスティングをする場合、製品板材が
それぞれ入る最小矩形を素材板材に対して配置する手法
が多く用いられている。これによると、比較的歩留りの
良いネスティングが効率良く行える。しかし、製品板材
の周囲に生じる端材をどのように切断して搬出するかに
ついては、定まった手法がなく、オペレータが適宜定め
るようにする場合が多い。
【0003】板材加工機が、板材を吸着して持ち上げる
アンローダを有する場合は、任意の箇所から搬出するこ
とができ、端材の切断方法については、あまり問題とな
らない。しかし、簡易な構成のアンローダとして、板材
を把持して一方向に引き出す形式のものが多く使用され
ており、このようなアンローダを使用する場合は、端材
をどのように切断するかが、加工の効率に大きく影響す
る。すなわち、一方向に引き出すアンローダの場合、引
き出そうとする製品板材または端材片の引出し方向前方
に別に端材片や素材板材の未切断部分が存在していて
は、干渉が生じて搬出することができない。端材領域を
細かく切断してアンローダにより除くようにすれば、搬
出時の干渉の問題は解消できるが、細かく切断し過ぎる
と、アンローダの往復回数が多くなって、効率が悪くな
り、また板材加工機による加工長も長くなり、効率低下
を招く。また、製品板材を加工して順次搬出する場合、
素材板材における製品板材やその周辺の端材片の除去部
分は剛性が低下し、剛性低下が大きい場合は加工精度の
低下につながる。端材の切断は、このような素材板材の
剛性低下による加工精度の低下も考慮する必要がある。
【0004】この発明の目的は、加工中の素材板材の剛
性を保ちながら加工でき、かつ簡易な構成のアンローダ
で効率良く搬出が行え、また一般的なネスティング手段
が採用できる板材ネスティング切断データ作成装置、お
よび作成方法提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の構成を実施形
態に対応する図1と共に説明する。この板材ネスティン
グ切断データ作成装置は、素材板材(W)の1辺である
把持辺(Wa)をワークホルダ(11)で把持して板材
送りを行いながら切断加工を行う板材加工機(1)、お
よびこの板材加工機(1)上の板材切断片を前記把持辺
(Wa)と平行な方向(X方向)に引き出すアンローダ
(2)を用いて加工するための切断線データを作成する
装置であって、各製品板材(M)がそれぞれ入る最小矩
形(Q)を配置することにより、素材板材(W)の図形
に対して製品板材(M)の図形を配置するネスティング
手段(18)と、素材板材(W)における製品板材
(M)の周辺に生じた端材領域(SR)を分割する線で
ある端材切断線(L)を作成する端材切断線データ作成
手段(19)とを備える。この端材切断線データ作成手
段(19)は、前記端材領域(SR)のうち、製品板材
(M)に対して前記把持辺(Wa)から遠い方の端材領
域部分(SRa)について、その製品板材(M)の外形
線をアンローダ(2)による引出し方向の後方(Xb)
へなぞって把持辺側へ近づくように傾く角部(P12,P
22)、またはこの角部(P12,P22)からアンローダ
(2)側へ続く上記把持辺(Wa)と平行な直線部分
(A)の端部(P11,P21)において、前記端材領域部
分(SRa)を前記引出し方向の前後に分割する端材切
断線(L11,L21)を作成する機能を有するものとす
る。
【0006】ネスティング手段(18)として、製品板
材(M)がそれぞれ入る最小矩形(Q)を配置するもの
は、従来から優れたものが種々実用化されており、この
ようなネスティング手段(18)を用いることにより、
歩留りの良いネスティングが簡単に行える。端材切断線
データ作成手段(19)は、上記のように製品板材(M
(M1 ,M 2 ))の外形線をアンローダ(2)による引
出し方向の後方(Xb方向)へなぞって把持辺(Wa)
側へ近づくように傾く角部(P12,P22)、またはこの
角部(P12,P22)からアンローダ(2)側へ続く上記
把持辺(Wa)と平行な直線部分(A)の端部(P11
21)において、前記端材領域部分(SRa)を前記引
出し方向の前後に分割する端材切断線(L11,L21)を
作成するものとしたため、この端材切断線(L11
21)よりも後方の端材を搬出しなくても、製品板材
(M(M1 ,M2 ))をアンローダ(2)で引っ掛かり
を生じることなく引き出すことができる。また、このよ
うに端材切断線(L11,L21)を設定するため、製品板
材引出しの支障を生じることなく、端材の分割数をでき
るだけ少なくでき、したがってアンローダ(2)の往復
回数を少なくできると共に、切断加工の加工長もできる
だけ短くでき、効率の良い加工が行える。さらに、端材
をできるだけ多く残した状態で製品板材(M)の切断が
行え、切断加工の進行に伴う素材板材(W)の剛性の低
下が緩和される。
【0007】前記端材切断線データ作成手段(19)
は、前記端材領域(SR)のうち、ワークホルダ(1
1)に対する遠近方向に並ぶ製品板材(M)間の端材領
域部分(SRb)について、特定条件が充足される場合
を除き、前記最小矩形(Q)の前記把持辺(Wa)と平
行な辺に沿う端材切断線(L3 ,L4 )を作成する機能
を有するものとしても良い。このように、最小矩形
(Q)における素材板材(W)の把持辺(Wa)と平行
な辺に沿う端材切断線(L3 ,L4 )を作成することに
より、前記端材切断線(L3 ,L4 )よりもワークホル
ダ(2)側の素材板材部分を残した状態で、製品板材
(M1 ,M2 )が加工されることになる。そのため、ワ
ークホルダ(2)側にできるだけ端材を残した状態で製
品板材(M)の切断加工が行えて、加工の進行に伴う剛
性の低下がより一層抑えられ、加工精度の向上につなが
る。前記の特定条件が充足される場合は、例えば素材板
材(W)の最もアンローダ(2)側の部分である場合な
ど、ワークホルダ(11)に対する遠近方向に並ぶ製品
板材(M1 ,M3 )間の端材(Sb1 )をまとめて引き
出しても剛性低下や他の支障が生じない場合である。
【0008】この発明の板材ネスティング切断データ作
成方法は、素材板材(W)の1辺である把持辺(Wa)
をワークホルダ(11)で把持して板材送りを行いなが
ら切断加工を行う板材加工機(1)、およびこの板材加
工機(1)上の板材切断片を前記把持辺(Wa)と平行
な方向に引き出すアンローダ(2)とを用いて加工する
ための切断線データを作成する方法であって、各製品板
材(M)がそれぞれ入る最小矩形(Q)を配置すること
によって、素材板材(W)の図形に対して製品板材
(M)の図形を配置するネスティング過程と、素材板材
(W)における製品板材(M)の周辺に生じた端材領域
(SR)を分割する線である端材切断線(L11,L21
を作成する端材切断線データ作成過程とを備え、この端
材切断線データ作成過程は、前記端材領域(SR)のう
ち、製品板材(M)に対して前記把持辺(Wa)から遠
い方の端材領域部分(SRa)について、その製品板材
(M)の外形線をアンローダ(2)による引出し方向の
後方へなぞって把持辺側へ近づくように傾く角部
(P12,P22)、またはこの角部(P12,P22)からア
ンローダ(2)側へ続く上記把持辺(Wa)と平行な直
線部分(A)の端部(P11,P21)において、前記端材
領域部分(SRa)を前記引出し方向の前後に分割する
端材切断線(L11,L21)を作成する処理を含む方法で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。この板材ネスティング切断データ作成装置
は、切断加工を行う板材加工機1およびアンローダ2を
用いて加工するための切断線データを作成する装置であ
って、自動プログラミング装置3にネスティング手段1
8と端材切断線データ作成手段19とを備える。
【0010】板材加工機1は、素材板材Wの1辺である
把持辺Waをワークホルダ11で把持して板材送りを行
いながら切断加工を行う装置である。板材加工機1は、
例えば図2に示すようにレーザ加工機からなり、加工ヘ
ッド4と板材送り機構5とを備える。加工ヘッド4は、
テーブル6上の素材板材Wを切断する照射ヘッドであ
り、レーザ発振器7にダクト8で接続されている。板材
送り機構5は、テーブル6に対して前後方向(Y軸方
向)に進退するキャリッジ9に、左右方向(X軸方向)
に進退するクロススライド10を設け、クロススライド
10に上記ワークホルダ11を複数設けたものである。
これらキャリッジ9およびクロススライド10の移動に
より、加工ヘッド4に対して素材板材Wが前後左右に送
られる。テーブル6における加工ヘッド4の下方には、
端材をテーブル下方に落とす開閉蓋12が設けられてい
る。
【0011】アンローダ2は、板材加工機1上の板材切
断片を把持辺Waと平行な方向(X軸方向)に引き出す
装置である。アンローダ2は、フレーム13のレール1
3a上をX方向に進退する進退台14に、複数のグリッ
パ15をY方向に並べて設けたものである。
【0012】図1において、板材加工機1およびアンロ
ーダ2は、それぞれ加工機制御手段16およびアンロー
ダ制御手段17により制御される。加工機制御手段16
は、数値制御装置およびプログラマブルコントローラか
らなり、加工用のNCデータに従って制御される。アン
ローダ制御手段17も数値制御装置およびプログラマブ
ルコントローラからなり、搬送用のNCデータに従って
制御される。自動プログラミング手段3は、加工機制御
手段16に実行させるNCデータを自動生成する手段で
ある。この例では、自動プログラミング手段3は、アン
ローダ制御手段17に実行させるNCデータも自動生成
するものとしてある。
【0013】自動プログラミング手段3は、ネスティン
グ手段18、端材切断線データ作成手段19、加工順序
作成手段20、およびNCデータ化手段21を有してい
る。ネスティング手段18は、素材板材Wの大きさ,形
状の図形データである素材形状データDWと、各製品板
材Mの形状,大きさの図形データである製品形状データ
DMが入力されて、素材板材Wの図形に対して製品板材
Mの図形を配置する手段である。ネスティング手段18
は、ネスティングの手法として、各製品板材Mがそれぞ
れ入る最小矩形Q(図4参照)を配置することにより、
素材板材Wの図形に対して製品板材Mの図形を、所定の
規則で配置するものとしてある。この所定の規則は、例
えば歩留り最小とする規則である。ネスティング手段1
8によるネスティング結果の一例を図5に示す。
【0014】図1において、端材切断線データ作成手段
19は、素材板材Wにおける製品板材Mの周辺に生じた
端材領域SRを分割する線である端材切断線L(L11
21,L3 ,L4 …)を作成する手段である。作成の具
体的内容は後述する。加工順序作成手段20は、各切断
箇所の切断順序、つまり各製品板材Mの外形線および各
端材切断線Lの切断順序のデータを生成する手段であ
る。切断順序は加工順序作成手段20に設定された所定
の規則に従って定められる。加工順序作成手段20にお
ける規則として、第1に各製品板材Mはワークホルダ1
1による把持片Waから遠い順に加工すること、第2
に、把持片Waから同じ遠さである場合はアンローダ2
から近い順に加工することが定められている。図6の例
で示すと、○印で囲った数字の小さい順に加工を行うこ
とになる。個々の製品板材Mの各辺の加工順について
も、所定の規則が設定してあるが、その規則については
説明を省略する。
【0015】図1において、NCデータ化手段21は、
ネスティング手段18で設定されたネスティング結果と
端材切断線データ作成手段19で作成された各端材切断
線Lのデータ、および加工順序作成手段20で作成され
た加工順序データを用い、加工条件設定手段(図示せ
ず)等から加工条件等を得て、加工機制御手段16で実
行可能なNCデータを生成する手段である。なお、自動
プログラミング手段3は、アンローダ制御手段17に実
行させるNCデータを作成するNCデータ生成部(図示
せず)を有しており、ネスティング結果、端材切断線L
のデータ、および上記加工順序データに応じてそのNC
データを自動生成する。
【0016】端材切断線データ作成手段19は、図3に
示すように、各種の規則を設定した切断線作成規則設定
部19aを有し、その設定規則に従って切断線を作成す
る手段である。図7,図8と共に、その設定規則の一つ
による処理内容を説明する。同図の製品板材M1 ,M2
の場合を例として説明する。なお、明細書において、M
の添字は、個々の製品板材Mの区別が必要な場合のみ付
して説明する。端材切断線データ作成手段19(図1)
は、素材板材Wにおける製品板材M(M1 ,M2 )の周
辺に生じた端材領域SRを分割する線である端材切断線
L(L 11,L21)を作成する。この場合に、端材領域S
Rのうち、製品板材M1 ,M2に対してワークホルダ1
1による把持辺Waから遠い方の端材領域部分SRaに
ついて、その製品板材M1 ,M2 ,…の外形線をアンロ
ーダ2による引出し方向(Xa方向)の後方(Xb方
向)へなぞって把持辺Wa側へ近づくように傾く角部
(製品板材M1 の場合は角部P12,製品板材M2 の場合
は角部P22)、またはこの角部(P12,P22)からアン
ローダ2側へ続く上記把持辺Waと平行な直線部分
1 ,A2 の端部(P11,P21)において、端材領域部
分SRaを前記引出し方向(Xa方向)の前後に分割す
る端材切断線L11,L21を作成する機能を有する。図
7,図8は、いずれも上記平行な直線部分A1 ,A2
端部(P11,P21)において端材切断線L11,L21を作
成した例を図示している。図8に破線で示すように上記
角部(P12,P22)から端材切断線L12,L22を作成し
ても良い。
【0017】このように端材切断線L11,L21または端
材切断線L12,L22を作成することにより、上記端材切
断線L11よりも後方の端材Sa12が残っている状態で製
品板材M1 をアンローダ2で引出し、あるいは端材切断
線L21よりも後方の端材Sa 21が残っている状態で製品
板材M2 をアンローダ2で引出す場合に、これら端材S
12,Sa21が邪魔とならずに製品板材M1 ,M2 を引
き出すことができる。また、このように端材切断線
11,L21を設定するため、製品板材引出しの支障を生
じることなく、端材の分割数をできるだけ少なくでき
る。したがってアンローダ2の往復回数を少なくできる
と共に、切断加工の加工長もできるだけ短くでき、効率
の良い加工が行える。さらに、端材をできるだけ多く残
した状態で製品板材M1 ,M2 の切断が行え、切断加工
の進行に伴う素材板材Wの剛性の低下が緩和される。
【0018】端材切断線データ作成手段19(図1,図
3)に設定される規則における他の一つは、次の処理を
行うことである。この処理は、製品板材M1 ,M2 ,M
3 の周辺を例として説明する。すなわち、端材切断線デ
ータ作成手段19は、端材領域SRのうち、ワークホル
ダ11に対する遠近方向(軸方向)に並ぶ製品板材
1 ,M2 と製品板材M3 間の端材領域部分SRbにつ
いて、特定条件が充足される場合を除き、前記最小矩形
Qの前記把持辺Waと平行な辺に沿う端材切断線L 3
4 を作成する機能を有するものとしてある。上記特定
条件は、この例では、素材板材Wの最もアンローダ2側
に生じる端材領域部分であることである。したがって図
8に示すように、端材領域部分Sb11と端材領域部分S
31は、一つの端材Sb1 となっている。
【0019】このように、最小矩形における素材板材W
の把持辺Waと平行な辺に沿う端材切断線L3 ,L4
作成することにより、前記端材切断線L3 ,L4 よりも
ワークホルダ11側の素材板材部分を残した状態で、製
品板材M1 ,M2 が加工されることになる。そのため、
ワークホルダ11側にできるだけ端材を残した状態で製
品板材M1 ,M2 の切断加工が行えて、加工の進行に伴
う剛性の低下がより一層抑えられ、加工精度の向上につ
ながる。
【0020】なお、端材切断線データ作成手段19は、
上記の他に各種の規則を有するものであっても良い。例
えば、製品板材M1 における局部的な凹み部分Ma(図
8)については、テーブル6の開閉蓋12(図2)から
排出可能な大きさに切り崩すように、端材切断線(図示
せず)のデータを生成するものとする。また、前記実施
形態では、自動プログラミング手段3に端材切断線デー
タ作成手段19を設けたが、加工機制御手段16に端材
切断線データ作成手段19を設け、端材切断線の未作成
のNCデータを加工機制御手段16で実行するときに、
NCデータを先読みし、端材切断線のデータの作成、お
よびその切断線を加工する指令の生成を行って、製品板
材Mの外形線および端材切断線の切断加工を行うように
しても良い。
【0021】
【発明の効果】この発明の板材ネスティング切断データ
作成装置は、各製品板材がそれぞれ入る最小矩形を配置
することにより、素材板材の図形に対して製品板材の図
形を配置するネスティング手段と、素材板材における製
品板材の周辺に生じた端材領域を分割する線である端材
切断線を作成する端材切断線データ作成手段とを備え、
この端材切断線データ作成手段は、前記端材領域のう
ち、製品板材に対して前記把持辺から遠い方の端材領域
部分について、その製品板材の外形線をアンローダによ
る引出し方向の後方へなぞって把持辺側へ近づくように
傾く角部、またはこの角部からアンローダ側へ続く上記
把持辺と平行な直線部分の端部において、前記端材領域
部分を前記引出し方向の前後に分割する端材切断線を作
成する機能を有するものとしたため、加工中の素材板材
の剛性を保ちながら加工でき、かつ簡易な構成のアンロ
ーダで効率良く搬出が行え、また一般的なネスティング
手段が採用できて、効率良いネスティングが簡単に行え
る。前記端材切断線データ作成手段は、前記端材領域の
うち、ワークホルダに対する遠近方向に並ぶ製品板材間
の端材領域部分について、特定条件が充足される場合を
除き、前記最小矩形の前記把持辺と平行な辺に沿う端材
切断線を作成する機能を有するものとした場合は、加工
の進行に伴う剛性の低下がより一層抑えられ、加工精度
の向上につながる。この発明の板材ネスティング切断デ
ータ作成方法は、各製品板材がそれぞれ入る最小矩形を
配置することにより、素材板材の図形に対して製品板材
の図形を配置するネスティング過程と、素材板材におけ
る製品板材の周辺に生じた端材領域を分割する線である
端材切断線を作成する端材切断線データ作成過程とを備
え、この端材切断線データ作成過程は、前記端材領域の
うち、製品板材に対して前記把持辺から遠い方の端材領
域部分について、その製品板材の外形線をアンローダに
よる引出し方向の後方へなぞって把持辺側へ近づくよう
に傾く角部、またはこの角部からアンローダ側へ続く上
記把持辺と平行な直線部分の端部において、前記端材領
域部分を前記引出し方向の前後に分割する端材切断線を
作成するため、加工中の素材板材の剛性を保ちながら加
工でき、かつ簡易な構成のアンローダで効率良く搬出が
行え、また一般的なネスティング手段が採用できて、効
率良いネスティングが簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる板材ネスティン
グ切断データ作成装置の概念構成を示すブロック図であ
る。
【図2】その板材加工機の一例を示す平面図である。
【図3】端材切断線データ作成手段のブロック図であ
る。
【図4】(A),(B)はそれぞれ各製品板材と最小矩
形との関係の説明図である。
【図5】ネスティング例の説明図である。
【図6】加工順の説明図である。
【図7】製品板材のネスティング例とその端材領域,端
材,および端材切断線の関係を示す説明図である。
【図8】図7の一部の拡大図である。
【符号の説明】
1…板材加工機 2…アンローダ 3…自動プログラミング装置 5…板材送り機構 11…ワークホルダ 16…加工機制御手段 17…アンローダ制御手段 18…ネスティング手段 19…端材切断線データ作成手段 21…NCデータ化手段 A…直線 DW…素材形状データ DM…製品形状データ Q…最小矩形 L,L12〜L22,L3 ,L4 …端材切断線 M,M1 〜M3 …製品 SR…端材領域 SRa,SRb…端材領域部分 Sb1 …端材 P11,P21…端部 P12,P22…角部 Sa12,Sa21…端材 W…素材板材 Wa…把持辺

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材板材の1辺である把持辺をワークホ
    ルダで把持して板材送りを行いながら切断加工を行う板
    材加工機、およびこの板材加工機上の板材切断片を前記
    把持辺と平行な方向に引き出すアンローダを用いて加工
    するための切断線データを作成する装置であって、 各製品板材がそれぞれ入る最小矩形を配置することによ
    り、素材板材の図形に対して製品板材の図形を配置する
    ネスティング手段と、 素材板材における製品板材の周辺に生じた端材領域を分
    割する線である端材切断線を作成する端材切断線データ
    作成手段とを備え、 この端材切断線データ作成手段は、前記端材領域のう
    ち、製品板材に対して前記把持辺から遠い方の端材領域
    部分について、その製品板材の外形線をアンローダによ
    る引出し方向の後方へなぞって把持辺側へ近づくように
    傾く角部、またはこの角部からアンローダ側へ続く上記
    把持辺と平行な直線部分の端部において、前記端材領域
    部分を前記引出し方向の前後に分割する端材切断線を作
    成する機能を有するものとした板材ネスティング切断デ
    ータ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記端材切断線データ作成手段は、前記
    端材領域のうち、ワークホルダに対する遠近方向に並ぶ
    製品板材間の端材領域部分について、特定条件が充足さ
    れる場合を除き、前記最小矩形の前記把持辺と平行な辺
    に沿う端材切断線を作成する機能を有するものとした請
    求項1記載の板材ネスティング切断データ作成装置。
  3. 【請求項3】 素材板材の1辺である把持辺をワークホ
    ルダで把持して板材送りを行いながら切断加工を行う板
    材加工機、およびこの板材加工機上の板材切断片を前記
    把持辺と平行な方向に引き出すアンローダとを用いて加
    工するための切断線データを作成する方法であって、 各製品板材がそれぞれ入る最小矩形を配置することによ
    り、素材板材の図形に対して製品板材の図形を配置する
    ネスティング過程と、 素材板材における製品板材の周辺に生じた端材領域を分
    割する線である端材切断線を作成する端材切断線データ
    作成過程とを含み、 この端材切断線データ作成過程は、前記端材領域のう
    ち、製品板材に対して前記把持辺から遠い方の端材領域
    部分について、その製品板材の外形線をアンローダによ
    る引出し方向の後方へなぞって把持辺側へ近づくように
    傾く角部、またはこの角部からアンローダ側へ続く上記
    把持辺と平行な直線部分の端部において、前記端材領域
    部分を前記引出し方向の前後に分割する端材切断線を作
    成する処理を含む板材ネスティング切断データ作成方
    法。
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