JP2003071248A - ヂーゼルエンジン車の排気ガス中の黒鉛除去方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒吸収薬品により、ヂーゼルエンジン車
のマフラーから出る黒鉛を効率よく除去するとともに二
酸化炭素、チッソ酸化物もこの薬品が吸収することによ
り、取り除くことができる。 【解決手段】下の図の１番のところまで挿入しているマ
フラーの先端から排気されたガスを２番のストレーナの
底部に当て固定し、二酸化炭素，チッソ酸化物触媒薬品
が入っている３番の薬品挿入部分に被処理ガスをとうす
ことにより、排気ガスが浄化される。このガスは４番の
キャップ面とストレーナ側面より排気されるため、排気
がスムースにおこなわれる。又同時に黒鉛もこのフイル
ター状薬品によって大幅に取り除いていく働きをする。
この薬品は通常真っ白で無害なものであり、排気ガスの
触媒によって、真っ黒くなってきた場合、マフラー取り
付け用ボルト５番を緩めてはずし、３番の薬品入リスト
レーナ部のキャップ４番をはずして、薬品だけ入れ替え
る事もでき、３番の薬品入りストレーナを交換すること
もできる構造になっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はヂーゼルエンジン
車、特にトラックの排気ガスから排出される黒鉛を除去
し、同時に二酸化炭素とチッソ酸化物も吸収し、除去す
る方法と装置に関するものであります。

【０００２】

【従来の技術】軽油を燃焼すると、チッソやイオウが酸
素と結合して、チッソ酸化物（ＮＯｘ）や硫黄酸化物
（ＳＯｘ）となる。この酸化物が大気中に放出される
と、人間が知らず知らずのうちに吸い込んでいる大気汚
染によって、喉の障害や、ガンの発病の原因にもなると
いわれている。このため、自動車会社各社ではエンジン
に新たな浄化装置を取り付けた物を研究開発しているの
が現状であります。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】今まではヂーゼルエン
ジン車のマフラーに取り付けられた排気ガス浄化装置と
いうものが、皆無というのが現状であります。そのた
め、黒鉛を大幅に落とすことはもとより二酸化炭素、チ
ッソ酸化物もできるだけ吸収してとりのぞく事が望まれ
ている。

【０００４】本発明は二酸化炭素とチッソ酸化物を触媒
吸収するソーダ石灰と光触媒用酸化チタンを使用してい
るため、効率よく排気ガスから黒鉛と二酸化炭素、チッ
ソ酸化物を除去できるようになっている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】今までの触媒を用いる方
法では原価も高くなり十分な除去ができないため、本発
明は出来るだけ黒鉛と二酸化炭素、チッソ酸化物を上記
の０００４で書きましたように、触媒吸収しやすい薬品
を使用し、安全で原価のあまりかからないものを取り替
え取り替え使用できるものという考えで考案したもので
あります。排気ガスを十分吸収した薬品は表面のパンチ
ング状の穴から薬品が真っ黒くなっていることがわかる
ため、交換の時期も容易にわかるようになっている。又
この黒鉛を浄化し、二酸化炭素とチッソ酸化物を吸収し
た薬品は一定の場所へ集めておいて、後に安全な方法で
廃棄処分できるようになっている。

【０００６】装置の長さは、車種により変えることも可
能であり、又アダプターを使用すれば、マフラーの径の
太さにも対応できるものであります。

【０００７】マフラーという車体の一番下に取り付けら
れている場所に取り付けるこのストレーナは、全部がｓ
ｕｓ３０４で出来ているため、大変錆に強く、雨水や薬
品に強い材質で出来あがっており、耐久性は高くなって
い

【０００８】

【発明の実施の形態】マフラーという排気ガスの出口に
取り付ける為、１５ｋｇ位の圧力がかかると、いうこと
でマフラーからマフラー挿入筒９番が抜けないように、
７番の補助バンド２本と、８番の板バネ３本でマフラー
を挟み込む形で、保持し５番のマフラー取り付け用バン
ドで締めて取り付けられている。よって、車体の振動に
も耐えられる構造にもなっており、触媒薬品部の取替え
も簡単に行える構造になっている。

【０００９】

【発明の効果】排気ガスから黒鉛を除去し、二酸化炭
素、チッソ酸化物を触媒吸収する薬品はソーダ石灰と光
触媒用酸化チタンを使用している為、脱臭殺菌、大気汚
染、水質浄化，防汚に大変効果のある薬品であるため、
黒鉛の浄化はもちろん二酸化炭素、チッソ酸化物を吸収
するのに大きな効果がある。平成１２年４月１３日に２
ｔｏｎトラックを使用した実験結果は取り付ける前と後
での黒鉛濃度をテスターにより測定した実験数値は取り
付ける前の最低数値が９．２最高数値が１４．８を示し
ており平均でも１２．０を計測していました。又触媒吸
収薬品入りストレーナを取り付けた時の数値が最低数値
が０．１、最高数値が０．２を計測しており、大体６０
分の１に黒鉛濃度が落ちており、この触媒吸収薬品入り
ストレーナの使用による効果は大変強いというデータが
でました。

【図面の簡単な説明】

【図１】薬品入りストレーナをマフラーに取り付けた時
と、取り付けなかった時の測定回数と測定濃度をグラフ
に書いたもので、黒鉛濃度をあらわしている。

【図２】薬品入りストレーナの正面図で材質と寸法が記
入されたものです。

【図３】薬品入りストレーナをキャップ面より画いた側
面図です。

【図４】薬品入りストレーナの断面図で薬品が挿入され
ている部分とマフラーを挿入する挿入筒が画かれてい
る。

【符号の説明】 図４と図２で番号によってあらわされており、 １、被処理ガス ２、薬品入りストレーナ底部 ３ 薬品挿入部分 ４ 薬品入りストレーナキャップ ５ マフラー取り付け用バンド ６ マフラー挿入口 ７ 薬品入りストレーナ保持バンド ８ 薬品入りストレーナ保持板バネ ９ マフラー挿入筒

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】二酸化炭素とチッソ酸化物を含むヂーゼル
   エンジン車から出る排気ガスを触媒薬品に吹き付けるこ
   とにより排気ガスを浄化するとともに同時に黒鉛がこの
   フイルター状薬品をとうす事により、大幅に取りのぞけ
   ることになる。この触媒薬品入りストレーナをヂーゼル
   エンジン車のマフラーに取り付けることにより、排気ガ
   ス中の黒鉛を除去する方法。
2. 【請求項２】前記触媒は大気中において行うことを特徴
   とする請求項１に記載の排気ガス中の黒鉛除去方法。
3. 【請求項３】排気ガスから出される黒鉛が触媒薬品によ
   り大幅に取り除かれる。
4. 【請求項４】排気ガスにより真っ黒くなった触媒薬品
   は、触媒薬品入りストレーナ、及び触媒薬品を入れ替え
   ることにより、前に取り付けていたと同じに、性能を発
   揮する。