JP2003070931A - 消防ホース巻取機 - Google Patents

消防ホース巻取機

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JP2003070931A
JP2003070931A JP2001267027A JP2001267027A JP2003070931A JP 2003070931 A JP2003070931 A JP 2003070931A JP 2001267027 A JP2001267027 A JP 2001267027A JP 2001267027 A JP2001267027 A JP 2001267027A JP 2003070931 A JP2003070931 A JP 2003070931A
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hose
winding
fire hose
fire
rotary shaft
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JP2001267027A
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Yoshimichi Shibuya
芳通 渋谷
Motoyasu Okumizu
元錫 奥水
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KAMISU SOGO BOSAI KK
KANAGAWA PUMP KK
Original Assignee
KAMISU SOGO BOSAI KK
KANAGAWA PUMP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消防ホース2を一対の巻取棒10から引抜く
作業を簡単かつ容易に行う。 【解決手段】 本体フレーム3に巻取回転軸8を軸心を
中心として回転可能に設け、巻取回転軸8の一端に消防
ホース2を巻付け可能な一対の巻取棒10をそれぞれ設
け、巻取回転軸8の他端にハンドル11を設け、巻取回
転軸8の外側に、消防ホース2を巻取棒10の先端方向
へ押出すホース押出部材12を設けてなることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防ホースを一重
巻又は二重巻に巻取る消防ホース巻取機に関する。
【0002】
【従来の技術】消火作業又は消火訓練作業において使用
した消防ホースを巻取るため、消防ホース巻取機が用い
られている。一般的な消防ホース巻取機について簡単に
説明すると、以下のようになる。
【0003】即ち、上記消防ホース巻取機は本体フレー
ムをベースとして備えており、この本体フレームの上部
には巻取回転軸が軸心を中心として回転可能に設けてあ
る。上記巻取回転軸の一端には上記消防ホースを巻付け
可能な一対の巻取棒が偏心してそれぞれ設けてあり、上
記巻取回転軸の他端にはハンドルが設けてある。
【0004】従って、消防ホースの一端付近又は消防ホ
ースの折返し部を一対の巻取棒の間に挿入し、いずれか
の巻取棒に係止させる。そして、ハンドルを回転操作し
て巻取回転軸を軸心を中心として回転させて、一対の巻
取棒を偏心回転させる。これによって、一対の巻取棒に
消防ホースを巻付けて、一重巻又は二重巻に消防ホース
を巻取ることができる。
【0005】消防ホースを巻取った後に、消防ホースを
巻取棒から引抜いて、巻取られた形態を保持しつつ所定
の収納場所(例えば消防車の所定の収納場所)に収納す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻取られた
消防ホース内に残こった水による密着作用も相まって、
巻取られた消防ホースは一対の巻取棒に強固に密着する
傾向にあり、巻取られた消防ホースを一対の巻取棒から
引抜く際にかなり大きい力を要する。そのため、消防ホ
ースを一対の巻取棒から引抜く作業が厄介かつ困難にな
ると共に、引抜く際に消防ホースの形態が崩れて、巻取
られた形態を保持しつつ所定の収納場所に収納できない
場合が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、消防ホースを一重巻又は二重巻に巻取る消防
ホース巻取機において、本体フレームをベースとして備
え、この本体フレームに巻取回転軸を軸心を中心として
回転可能に設け、上記巻取回転軸の一端に上記消防ホー
スを巻付け可能な一対の巻取棒をそれぞれ設け、上記巻
取回転軸の他端にハンドルを設け、上記巻取回転軸の外
側(上記巻取回転軸の外周部を含む)に、上記消防ホー
スを上記巻取棒の先端方向へ押出すホース押出部材を設
けてなることを特徴とする。
【0008】請求項1に記載の発明特定事項によると、
消防ホースの一端付近又は消防ホースの折返し部を一対
の巻取棒の間に挿入し、いずれかの巻取棒に係止させ
る。そして、ハンドルを回転操作して巻取回転軸を軸心
を中心として回転させて、一対の巻取棒を回転(偏心回
転を含む)させる。これによって、一対の巻取棒に消防
ホースを巻付けて、一重巻又は二重巻に消防ホースを巻
取ることができる。
【0009】消防ホースを巻取った後に、ホース押出部
材によって消防ホースを巻取棒の先端方向へ押出す。そ
して、消防ホースを一対の巻取棒から引抜いて、巻取ら
れた形態を保持しつつ所定の収納場所に収納する。
【0010】請求項2に記載の発明にあっては、消防ホ
ースを一重巻又は二重巻に巻取る消防ホース巻取機にお
いて、本体フレームをベースとして備え、この本体フレ
ームに巻取回転軸を軸心を中心として回転可能に設け、
上記巻取回転軸の一端に上記消防ホースを巻付け可能な
一対の巻取棒をそれぞれ設け、上記巻取回転軸の他端に
ハンドルを設け、上記巻取回転軸の外周部に、上記消防
ホースを上記巻取棒の先端方向へ押出すホース押出部材
を設け、このホース押出部材を上記巻取回転軸の軸方向
(上記巻取棒の先端方向,この先端方向の反対方向)へ
移動可能かつ上記巻取回転軸の軸心を中心として回転不
能に構成してなることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明特定事項によると、
消防ホースの一端付近又は消防ホースの折返し部を一対
の巻取棒の間に挿入し、いずれかの巻取棒に係止させ
る。そして、ハンドルを回転操作して巻取回転軸を軸心
を中心として回転させて、一対の巻取棒を回転(偏心回
転を含む)させる。これによって、一対の巻取棒に消防
ホースを巻付けて、一重巻又は二重巻に消防ホースを巻
取ることができる。
【0012】消防ホースを巻取った後に、ホース押出部
材を上記先端方向へ移動させることにより、ホース押出
部材によって消防ホースを巻取棒の先端方向へ押出す。
更に、ホース押出部材を上記反対方向へ移動させること
により、ホース押出部材と消防ホースの間に空間を形成
せしめる。そして、作業者は上位空間内に手を差し込ん
で、消防ホースを一対の巻取棒から引抜いて、巻取られ
た形態を保持しつつ所定の収納場所に収納する。
【0013】請求項3に記載の発明にあっては、請求項
1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、上記ホー
ス押出部材により上記消防ホースを上記巻取棒の先端方
向へ押出すため、上記ホース押出部材を上記巻取回転軸
の軸方向へ移動させる押出部材移動手段を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明特定事項によると、
請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用
の他に、押出部材移動手段の作動によってホース押出部
材を上記先端方向へ移動させることにより、ホース押出
部材によって消防ホースを巻取棒の先端方向へ押出す。
【0015】更に、押出部材移動手段の作動によってホ
ース押出部材を上記反対方向へ移動させることにより、
ホース押出部材と消防ホースの間に空間を形成せしめ
る。
【0016】請求項4に記載の発明にあっては、請求項
3に記載の発明特定事項の他に、上記押出部材移動手段
は、てこの原理を利用して上記ホース押出部材を上記先
端方向へ移動させるリンク機構と、上記ホース押出部材
を上記反対方向へ付勢する付勢部材とを備えてなること
を特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明特定事項によると、
請求項3に記載の発明特定事項による作用の他に、リン
ク機構の作動によっててこの原理を利用してホース押出
部材を付勢部材の付勢力に抗して上記先端方向へ移動さ
せることにより、ホース押出部材によって消防ホースを
巻取棒の先端方向へ押出す。
【0018】更に、付勢部材の付勢力によってホース押
出部材を上記反対方向へ移動させることにより、ホース
押出部材を元の位置に復帰させて、ホース押出部材と消
防ホースの間に空間を形成せしめる。
【0019】請求項5に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、各巻取棒の少なくとも先端付近を、先
端に向かって徐々に細くなるようにテーパ状に構成して
なることを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明特定事項によると、
請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載
の発明特定事項による作用の他に、ホース押出部材によ
って巻取棒の先端方向へ押出すと、消防ホースの巻始め
部と巻取棒の間に間隙を形成することができる。
【0021】請求項6に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、上記本体フレームにおける上記巻取回
転軸よりも低い位置に上記消防ホースを案内支持するホ
ースガイドを設け、このホースガイドに案内される上記
消防ホースを上方向から押圧する押圧部材を設けてなる
ことを特徴とする。
【0022】請求項6に記載の発明特定事項によると、
請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載
の発明特定事項による作用の他に、消防ホースの一端付
近又は消防ホースの折返し部を一対の巻取棒の間に挿入
し、いずれかの巻取棒に係止させると共に、ホースガイ
ドに消防ホースを案内支持せしめる。そして、ホースガ
イドによって消防ホースを案内支持した状態の下で、一
重巻又は二重巻に消防ホースを巻取る。
【0023】また、消防ホースを巻取るときに、押圧部
材によってホースガイドに案内支持される消防ホースを
上方向から押圧する。これによって、消防ホース内に残
った水を絞出すことができる。
【0024】請求項7に記載の発明にあっては、請求項
1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の発明
特定事項の他に、上記本体フレームの下部に転動可能な
複数のキャスターを備えてなることを特徴とする。
【0025】請求項7に記載の発明特定事項によると、
請求項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載
の発明特定事項による作用の他に、消防ホースを消防ホ
ース巻取機側へ引きずることなく、地面に載置した状態
の下で巻取る場合には、ハンドルを回転操作しつつ、複
数のキャスターを転動させることにより本体フレームを
消防ホースの長手方向へ走行させる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0027】ここで、図1は、本発明の実施の形態に係
わる消防ホース巻取機の正面図、図2は、本発明の実施
の形態の要部を示す図、図3は、図2におけるIII-III
線に沿った図、図4は、消防ホースの係止状態を示す
図、図5は、消防ホースの巻取状態を示す図である。な
お、以下の説明中、「上」は、図1から図5において
上、「下」は、図1から図5において下、「左」は、図
1及び図2において左,図3において紙面に向かって
表、「右」は、図1及び図2において右,図3において
紙面に向かって裏、「前」は、図1及び図2において紙
面に向かって表,図3において左、「後」は、図1及び
図2において紙面に向かって裏,図3において右のこと
をいう。
【0028】図1から図3に示すように、本発明の実施
の形態に係わる消防ホース巻取機1は、消防ホース2を
二重巻(又は一重巻)に巻取るものであって、本体フレ
ーム3をベースとして備えている。
【0029】この本体フレーム3は、転動可能な複数の
ブレーキ付キャスター4を有した支持台5と、この支持
台5の中央部に立設された門型の支持枠6と、支持台5
の左側後部に立設された支柱7とを備えている。ここ
で、キャスター4を着脱可能に構成してもよい。
【0030】支持枠6の上部には巻取回転軸8が複数の
軸受部材9を介して軸心を中心として回転可能に設けて
あって、この巻取回転軸8は、左右の第1分割回転軸8
aと第2分割回転軸8bを同軸状に一体的に接合してな
る。なお、巻取回転軸8は、二本の分割回転軸(第1分
割回転軸8aと第2分割回転軸8b)を用いることな
く、一本の回転軸によりなるものであってもよい。
【0031】巻取回転軸8の左端には消防ホース2を巻
付け可能な一対の巻取棒10が巻取回転軸8の軸心に対
して偏心してそれぞれ設けてあって、各巻取棒10の中
央から先端までの部位は、先端に向かって徐々に細くな
るようにテーパ状にそれぞれ構成してある。なお、一方
の巻取棒10の偏心量と他方の巻取棒10の偏心量は略
同じであるが、いずれかの巻取棒10は巻取回転軸8の
軸心と同軸状に構成してもよい。
【0032】巻取回転軸8の右端にはハンドル11が設
けてある。このハンドル11は、巻取回転軸8の右端に
一端が一体的に連結されたアーム部8aと、このアーム
部8aの他端に設けられた把持部8bとを備えている。
【0033】巻取回転軸8の外周部には、一対の巻取棒
10に巻付けられた消防ホース2を巻取棒10の先端方
向(図1及び図2において左方向、図3において紙面に
向かって裏方向)へ押出すホース押出部材12がリニア
モーションベアリング13を介して設けてあり、ホース
押出部材12は巻取回転軸8の軸方向(巻取棒10の先
端方向,この先端方向の反対方向)へ移動可能かつ巻取
回転軸8の軸心を中心として回転不能に構成してある。
ホース押出部材12は、巻取回転軸8の外周部に設けら
れた押出筒14と、この押出筒14の右端に巻取回転軸
8の軸心を中心として放射状かつ等間隔に設けられた複
数の押出アーム15とを備えている。更に、押出筒14
の前側には上下に長い前側長穴14aが形成してあっ
て、押出筒14の後側には上下に長い後側長穴14bが
形成してある。ここで、リニアモーションベアリング1
3は、複数のスナップリング16によって押出筒に一体
化されている。
【0034】なお、ホース押出部材12は、一対の巻取
棒10に巻付けられた消防ホース2を上記先端方向へ押
出す作用の他に、巻取られる際に消防ホース2を支持す
る作用を有する。また、ホース押出部材12は、押出筒
14の外径を大きくする等によって押出アーム15を省
略することもできる。更に、ホース押出部材12は巻取
回転軸8の外周部に設けることなく、巻取回転軸8の外
周部の近傍に設けてもよい。
【0035】ホース押出部材12により消防ホース2を
巻取棒10の先端方向へ押出すため、支持枠6にはてこ
の原理を利用してホース押出部材12を上記先端方向へ
移動させるリンク機構17が設けてあると共に、ホース
押出部材12と支持枠6の間にはホース押出部材12を
上記先端方向の反対方向へ付勢するスプリング18が設
けてある。リンク機構17の具体的な構成について説明
すると、次のようになる。
【0036】即ち、支持枠6の上部には一対の上ブラケ
ット19が前後に離隔して設けてあって、一対の上ブラ
ケット19には従動レバー20が揺動ピン21を介して
上下方向へ揺動可能に設けてある。この従動レバー20
は、揺動ピン21よりも上側に位置しかつ前後に対向し
た一対の前側上アーム部20a,後側上アーム部20b
と、揺動ピン21よりも下側に位置した下アーム部20
cとを備えている。そして、前側上アーム20aの上端
は上記前側長穴14aに上下方向へ移動可能に連結して
あって、後側上アーム部20bの上端は後側長穴14b
に上下方向へ移動可能に連結してある。
【0037】支持枠6の後側下部には下ブラケット22
が設けてあり、この下ブラケット22には駆動レバー2
3が揺動ピン24を介して上下方向へ揺動可能に設けて
ある。この駆動レバー23は、揺動ピン24よりも左側
に位置する左アーム部23aと、揺動ピン24よりも右
側に位置する右アーム部23bとを備えている。右アー
ム部23bの右端にはペダル25が設けてある。
【0038】駆動レバー23と従動レバー20を連結す
るため、駆動レバー23における左アーム部23aの左
端には連結リンク26の右端が連結ピン27を介して回
転可能に連結してあり、連結リンク26の左端が従動レ
バー20における下アーム部20cの下端に連結ピン2
8を介して回転可能に連結してある。
【0039】前記支柱7の上端には消防ホース2を案内
支持するホースガイド29が設けてあり、このホースガ
イド29のガイド部位はコの字形状に構成してある。ホ
ースガイド29は巻取回転軸8よりも低い高さに位置し
てあって、ノブ30を回転回転操作することによって高
さを調節できるように構成してある。
【0040】支持枠6の後側下部には取付ブロック31
が設けてあり、この取付ブロック31には上下方向へ揺
動可能なL型の揺動アーム32の基部が揺動ピン33を
介して設けてある。揺動アーム32の先端側には、ホー
スガイド29に案内される消防ホース2を上方向から押
圧する押圧ローラ34が回転可能に設けてあって、この
押圧ローラ34は適宜の公知手段によって揺動アーム3
2の先端側の部位の長手方向へ位置調節可能に構成して
ある。
【0041】また、取付ブロック31は、揺動アーム3
2の基端側の部位が略垂直状態のときに、換言すれば揺
動アーム32が待機位置(図4に示す位置)に位置した
ときに揺動アーム32の基端側の部位が突当たるストッ
パ面(図示省略)を有してある。更に、取付ブロック3
1と揺動アーム32の間にはスプリング35が設けてあ
って、このスプリング35は、消防ホース2を巻取ると
きに押圧ローラ34が消防ホース3を押圧するように揺
動アーム32を付勢する作用と、揺動アーム32が上記
待機位置に位置したときに揺動アーム32の基端側の部
位が上記ストッパ面に押付けられるように揺動アーム3
2を付勢する作用を有する。なお、スプリング35は適
宜の公知手段によって付勢力を調節できるように構成し
てある。
【0042】次に、本発明の実施の形態の作用について
説明する。
【0043】消防ホース2の折返し部を一対の巻取棒1
0の間に挿入し、いずれかの巻取棒10に係止させる。
また、消防ホース2をホースガイド29に案内支持せし
め、揺動アーム32を上記待機位置から下方向へ揺動さ
せることにより、スプリング35の付勢力を利用して押
圧ローラ34によってホースガイド29に案内支持され
る消防ホース2を上方向から押圧する。
【0044】そして、ホースガイド29によって消防ホ
ース2を案内支持した状態の下で、ハンドル11を回転
操作して巻取回転軸8を軸心を中心として回転させて、
一対の巻取棒10を偏心回転させる。これによって、一
対の巻取棒10に消防ホース2を巻付けて、二重巻に消
防ホース2を巻取ることができる。なお、消防ホース2
の折返し部を一対の巻取棒10の間に挿入し、いずれか
の巻取棒10に係止させる代わりに、消防ホース2の一
端付近を一対の巻取棒10の間に挿入し、いずれかの巻
取棒10に係止させることにより、消防ホースを一重巻
に巻取ることができる。
【0045】また、消防ホース2を巻取るときに、押圧
ローラ34が回転しつつ消防ホース2を上方向から押圧
することにより、消防ホース2内に残った水を絞出すこ
とができる。
【0046】ここで、消防ホース2を消防ホース巻取機
1側へ引きずることなく、地面に載置した状態の下で巻
取る場合には、ハンドル11を回転操作しつつ、複数の
キャスター4を転動させて本体フレーム3を消防ホース
2の長手方向へ走行させる。一方、消防ホース2を消防
ホース巻取機1側へ引きずりながら巻取る場合には、複
数のキャスター4のブレーキ作用によって本体フレーム
3を固定した状態の下で、ハンドル11を回転操作す
る。
【0047】消防ホース2を巻取った後に、ペダル25
を踏んで前側上アーム部20aの上端及び後側上アーム
部20bの上端を左方向へ移動させるようにリンク機構
17を作動させることにより、てこの原理を利用してホ
ース押出部材12をスプリング19の付勢力に抗して巻
取棒10の先端方向へ移動させる。これによって、ホー
ス押出部材12によって消防ホース2を巻取棒10の先
端方向へ押出すことができる。ここで、各巻取棒10の
中央から先端までの部位は、先端に向かって徐々に細く
なるようにテーパ状にそれぞれ構成してあるため、消防
ホース2の巻始め部と巻取棒10の間に間隙を形成する
ことができる
【0048】消防ホース2を巻取棒10の先端方向へ押
出した後に、ペダル25から足を離すことにより、スプ
リング18の付勢力によってホース押出部材12を上記
先端方向の反対方向へ移動させる。これによって、ホー
ス押出部材12を元の位置に復帰させて、ホース押出部
材12と消防ホース2の間に空間を形成せしめる。そし
て、作業者は上記空間内に手を差し込んで、消防ホース
2を一対の巻取棒10から引抜いて、巻取られた形態を
保持しつつ所定の収納場所(例えば消防車の収納場所)
に収納する。
【0049】以上のごとき、本発明の実施の形態によれ
ば、ホース押出部材12によって巻取られた消防ホース
2を巻取棒10の先端方向へ押出すことにより、大きな
力を要することなく、巻取られた消防ホース2を一対の
巻取棒10から引抜くことができる。そのため、消防ホ
ース2を一対の巻取棒10から引抜く作業を簡単かつ容
易に行うことができると共に、引抜く際に消防ホース2
の形態が崩れることを抑制して、巻取られた形態を保持
しつつ所定の収納場所に確実に収納することができる。
特に、ホース押出部材12によって巻取棒10の先端方
向へ押出すと、消防ホース2の巻始め部と巻取棒10の
間に間隙を形成できるため、巻取られた消防ホース2の
一対の巻取棒10に対する密着性を緩和して、上記引抜
く作業がより一層簡単かつ容易になる。
【0050】また、ホースガイド29によって消防ホー
ス2を案内支持した状態の下で、消防ホース2を巻取る
ことができるため、巻取られた消防ホース2の形態が、
容易に崩れない安定したものになる。更に、消防ホース
2を巻取るときに、消防ホース2内に残った水を絞出す
ため、巻取られた消防ホース2内に水が残すことを抑制
して、巻取られた消防ホース2の一対の巻取棒10に対
する密着性を更に緩和して、上記引抜く作業がより一層
簡単かつ容易になる。
【0051】更に、ハンドル11を回転操作しつつ、複
数のキャスター4を転動させて本体フレーム3を消防ホ
ース2の長手方向へ走行させることにより、消防ホース
2を消防ホース巻取機1側へ引きずることなく、地面に
載置した状態の下で容易に巻取ることができるため、消
防ホース2の巻取効率を高めつつ、消防ホース巻取機1
の利用範囲を拡大することができる。
【0052】なお、本発明は、前述のごとき発明の実施
の形態の説明に限るものでなく、適宜の変更を行うこと
により、その他種々の態様で実施可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1から請求項7のうちのいずれか
の請求項に記載の発明によれば、ホース押出部材によっ
て巻取られた消防ホースを巻取棒の先端方向へ押出すこ
とにより、大きな力を要することなく、巻取られた消防
ホースを一対の巻取棒から引抜くことができる。そのた
め、消防ホースを一対の巻取棒から引抜く作業を簡単か
つ容易に行うことができると共に、引抜く際に消防ホー
スの形態が崩れることを抑制して、巻取られた形態を保
持しつつ所定の収納場所に確実に収納することができ
る。
【0054】請求項5から請求項7のうちのいずれかの
請求項に記載の発明によれば、ホース押出部材によって
巻取棒の先端方向へ押出すと、消防ホースの巻始め部と
巻取棒の間に間隙を形成できるため、巻取られた消防ホ
ースの一対の巻取棒に対する密着性を緩和して、上記引
抜く作業がより一層簡単になる。
【0055】請求項6又は請求項7に記載の発明によれ
ば、ホースガイドによって消防ホースを案内支持した状
態の下で、消防ホースを巻取ることができるため、巻取
られた消防ホースの形態が、容易に崩れない安定したも
のになる。また、消防ホースを巻取るときに、消防ホー
ス内に残った水を絞出すため、巻取られた消防ホース内
に水が残すことを抑制して、巻取られた消防ホースの一
対の巻取棒に対する密着性を更に緩和して、上記引抜く
作業がより一層簡単になる。
【0056】請求項7に記載の発明によれば、ハンドル
を回転操作しつつ、複数のキャスターを転動させて本体
フレームを消防ホースの長手方向へ走行させることによ
り、消防ホースを消防ホース巻取機側へ引きずることな
く、地面に載置した状態の下で容易に巻取ることができ
るため、消防ホースの巻取効率を高めつつ、消防ホース
巻取機の利用範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる消防ホース巻取機
の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部を示す図である。
【図3】図2におけるIII-III線に沿った図である。
【図4】消防ホースの係止状態を示す図である。
【図5】消防ホースの巻取状態を示す図である。
【符号の説明】
1 消防ホース巻取機 2 消防ホース 3 本体フレーム 4 キャスター 8 巻取回転軸 10 巻取棒 11 ハンドル 12 ホース押出部材 17 リンク機構 18 スプリング 29 ホースガイド 34 押圧ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥水 元錫 茨城県鹿島郡神栖町知手中央9丁目5番2 号 有限会社カミス総合防災 内 Fターム(参考) 2E189 LA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消防ホース2を一重巻又は二重巻に巻取
    る消防ホース巻取機において、 本体フレーム3をベースとして備え、この本体フレーム
    3に巻取回転軸8を軸心を中心として回転可能に設け、
    上記巻取回転軸8の一端に上記消防ホース2を巻付け可
    能な一対の巻取棒10をそれぞれ設け、上記巻取回転軸
    8の他端にハンドル11を設け、上記巻取回転軸8の外
    側に、上記消防ホース2を上記巻取棒10の先端方向へ
    押出すホース押出部材12を設けてなることを特徴とす
    る消防ホース巻取機。
  2. 【請求項2】 消防ホース2を一重巻又は二重巻に巻取
    る消防ホース巻取機において、 本体フレーム3をベースとして備え、この本体フレーム
    3に巻取回転軸8を軸心を中心として回転可能に設け、
    上記巻取回転軸8の一端に上記消防ホース2を巻付け可
    能な一対の巻取棒10をそれぞれ設け、上記巻取回転軸
    8の他端にハンドル11を設け、上記巻取回転軸8の外
    周部に、上記消防ホース2を上記巻取棒10の先端方向
    へ押出すホース押出部材12を設け、このホース押出部
    材12を上記巻取回転軸8の軸方向(上記巻取棒10の
    先端方向,この先端方向の反対方向)へ移動可能かつ上
    記巻取回転軸8の軸心を中心として回転不能に構成して
    なることを特徴とする消防ホース巻取機。
  3. 【請求項3】 上記ホース押出部材12により上記消防
    ホース2を上記巻取棒10の先端方向へ押出すため、上
    記ホース押出部材12を上記巻取回転軸8の軸方向へ移
    動させる押出部材移動手段17,18を設けてなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の消防ホース
    巻取機。
  4. 【請求項4】 上記押出部材移動手段17,18は、て
    この原理を利用して上記ホース押出部材12を上記先端
    方向へ移動させるリンク機構17と、上記ホース押出部
    材12を上記反対方向へ付勢する付勢部材18とを備え
    てなることを特徴とする請求項3に記載の消防ホース巻
    取機。
  5. 【請求項5】 各巻取棒10の少なくとも先端付近を、
    先端に向かって徐々に細くなるようにテーパ状に構成し
    てなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちの
    いずれかの請求項に記載の消防ホース巻取機。
  6. 【請求項6】 上記本体フレーム3における上記巻取回
    転軸8よりも低い位置に上記消防ホース2を案内支持す
    るホースガイド29を設け、このホースガイド29に案
    内される上記消防ホース2を上方向から押圧する押圧部
    材34を設けてなることを特徴とする請求項1から請求
    項5のうちいずれかの請求項に記載の消防ホース巻取
    機。
  7. 【請求項7】 上記本体フレーム3の下部に転動可能な
    複数のキャスター4を備えてなることを特徴とする請求
    項1から請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の消
    防ホース巻取機。
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